JP2004047438A - 燃料電池発電装置の運転制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原燃料の組成変動やメタンガス濃度の希薄化があっても、原燃料の随時組成分析を行なうことなく、原燃料供給,燃焼用空気供給,スチームの供給等の適正な制御を行うことが可能な燃料電池発電装置の運転制御方法を提供する。
【解決手段】起動時は、原燃料に応じて予め定めた原燃料流量と出力電流の比(原燃料換算比A)と、原燃料組成に応じて予め定めた原燃料濃度定数(B)との比(A/B)に、燃料電池電流13を乗じて原燃料流量を算出し、供給原燃料流量6として設定し、定常時は、改質器温度調節器指令値7の変動に基づいて、原燃料濃度定数1及び前記比を変更し、この比に電流13を乗じて原燃料流量を算出し、負荷変動時は、前記指令値7の変動に基づいて変更された定常時の原燃料濃度定数を、ホールド回路にメモリーしておき、このメモリーした原燃料濃度定数と負荷変動時電流に基づいて、改質器への供給原燃料流量を制御する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料電池発電装置の運転制御方法に関し、特に、原燃料組成が変動する場合の原燃料流量や改質用蒸気流量等の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池発電装置は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的反応によって電気を取り出す装置である。そして、燃料電池の電気化学的反応に必要な燃料ガスと酸化剤ガスの量は、燃料電池から取り出す電流に比例する。
【0003】
前記電気化学的反応に水素ガスを使用するリン酸型燃料電池や固体高分子型燃料電池においては、例えば、原燃料として使用される都市ガスやメタン発酵ガスなどの炭化水素ガスと水蒸気とを反応させて、水素リッチガスに改質して燃料電池に供給する。燃料電池発電装置は、炭化水素ガスから水素リッチガスに改質する改質器を備え、この改質器は改質反応を継続するために高温にコントロールされてる。
【0004】
なお、改質器における炭化水素ガスと水蒸気の反応は、吸熱反応であるため、燃料電池には、電気化学的反応で消費する水素量より多めの改質ガスを供給し、燃料電池からのオフガスを改質器に還流して燃焼させ、改質器における熱源とするのが一般的である。
【0005】
改質器の温度コントロールは、改質器に還流して燃焼させる水素量の増減が大きく影響するので、改質器に供給する原燃料流量は、燃料電池で電気化学的反応で消費する水素量に相当する流量と改質器温度制御分に相当する流量との和を、電池電流に比例させて供給する。
【0006】
特許文献1には、前述のように、燃料電池の出力電流の測定値に基いて、改質器への供給原燃料流量を流量制御弁により制御する燃料電池発電装置の一例が開示されている。図9は、前記公報の図1に記載されたシステム系統図であり、その説明として、前記公報には、下記のとおり記載されている。
【0007】
即ち、「原料燃料ガスは燃料供給装置27から改質器22に送られ、ここで水蒸気改質され、改質ガスは改質器22から燃料電池21に供給される。改質器22には、改質反応に必要な温度まで昇温させるバーナ23が設置されている。燃料電池21では、水素を含む改質ガスと空気とを用いて発電を行う。また、酸化剤の空気は、空気供給装置24から供給される。燃料電池21から排出された空気は、空気側水回収器25で外気により冷却され、凝縮水を発生する。得られた凝縮水は水タンク26に蓄えられる。回収された水は、燃料側水ポンプ41により改質器22に送られ、燃料改質に利用される。燃料電池21では電気とともに熱が生じるために、冷却水を送る冷却用ポンプ42と、発生した熱を外部へ放出する冷却用放熱器43を備えている。
【0008】
また、燃料電池21には、出力電流を計測する電流計30が設置されている。原料燃料ガス流路には、原料燃料ガス量の流量制御を行う原料燃料流量制御弁32が設置されている。改質器22、バーナ23、燃料側水ポンプ41、燃料供給装置27、原燃料流量制御弁32とで水素発生装置28が構成されている。原料燃料供給手段は、燃料供給装置27と原料燃料流量制御弁32とで構成される。
【0009】
改質器22内部では、原料となる原料燃料ガスと燃料側水ポンプ27から送り込まれる水を混合し、水蒸気改質が行われている。これにより得られる水素を含む改質ガスを燃料電池21に供給している。燃料電池では水素をすべて消費することができないため、供給水素の20%〜30%が排出される。この水素はバーナ23に送られて燃焼し、改質に必要な熱となる。排出される水素を燃焼に利用するとエネルギーの回収にはなるが、改質ガスの発生量が増加し改質器の負荷を大きくする。これにより、全体の発電効率も低下する。
【0010】
一方、燃料電池21で消費される水素量は、燃料電池21から出力される電流値に比例する。そこで、電流計30により得られた電流値を用いて、第1の制御器31で必要水素量を推定し、それに応じて原料燃料ガス量の流量を原料燃料流量制御弁32で制御する。こうすれば、発電に必要最低量の水素を生成できる。
【0011】
以上のように、本実施の形態の効果として、原料燃料流量制御弁32の動作によって必要最低量の水素を生成させることにより、改質器の効率を保つことが可能となり、高い発電効率が得られる。」旨、記載されている。
【0012】
なお、前記図9において、前記改質器22への原燃料供給ライン上の原燃料流量制御弁32の前段に、図示しない原燃料流量計を設け、この原燃料流量計の流量計測値と前記第1の制御器31で設定した改質器への供給原燃料設定値との比較演算に基づく制御出力(PID制御出力)により、前記原燃料流量制御弁の開度制御を行なって、前記改質器への供給原燃料の制御を行う場合もある。
【0013】
ところで、前述のような燃料電池発電装置においては、原燃料を改質して得られる水素の量は炭化水素の組成によって異なるために、使用する原燃料の種類によって、原燃料流量の設定値を決める必要がある。また、特に前記メタン発酵ガス(バイオガス)を原燃料とする場合等においては、原燃料の組成が変動するため、供給されるバイオガス中のメタンガス成分の濃度を検出し、このメタンガス検出濃度に応じて、原燃料としてのバイオガス供給流量を調整する必要がある。この種の、原燃料にバイオガスを用いる燃料電池発電装置の構成は、例えば、特許文献2や特許文献3に開示されている。
【0014】
図10は、前記特許文献2における図1として(図10においては、部番を一部変更)記載された燃料電池発電設備のシステム構成図である。図10の構成について、同公報の記載を概ね引用して、以下に述べる。
【0015】
即ち、図10に示す燃料電池発電設備は、下水汚泥からメタン発酵処理により得られる消化ガスを導く原燃料供給配管1aと、この原燃料供給配管1aを通して供給される消化ガス中に含まれる硫黄成分を除去する脱硫器64と、この脱硫器64により硫黄成分が除去された消化ガスを例えば水蒸気で触媒反応させることにより一酸化炭素と水素ガスに改質する改質器22と、この改質器22から出力される一酸化炭素および水素ガスのうち、被毒ガス成分となる一酸化炭素を二酸化炭素に変成するために、当該一酸化炭素を例えば水蒸気などで触媒反応させて二酸化炭素と水素ガスに変成する変成器66と、燃料電池本体21とが設けられている。
【0016】
前記原燃料供給配管1aには消化ガス中のガス濃度を検出する検出器6aが設置されている。また、原燃料供給配管1aの所要とする位置に燃料ガス入口遮断弁7aおよび燃料ガス流量調整弁32が介在され、さらに前記改質器22の入力側に触媒を反応させるために例えば水蒸気を供給する水蒸気供給ライン9aが設けられ、この水蒸気供給ライン9aには水蒸気の流量を調整供給するための改質用蒸気流量調整弁10aが設置されている。
【0017】
さらに、検出器6aの出力側には消化ガスに含まれる所要のガス濃度を評価演算するガス濃度評価演算部11aが設けられている。このガス濃度評価演算部11aは、検出器6aの出力である各種のガス濃度データを収集するガス濃度収集手段12aと、ガス濃度収集手段12aにより収集された消化ガス中のメタン系炭化水素の成分濃度から総発電量を算出し、この総発電量から必要となる燃料ガス流量を決定し、燃料ガス流量調整弁32を調整する燃料流量演算手段13aと、この燃料流量演算手段13aによって決定される燃料ガス流量から改質用蒸気流量を決定し、改質用蒸気流量調整弁10aを調整する改質用蒸気流量演算手段14aと、被毒成分である一酸化炭素、硫黄、窒素、塩類、酸素等のうち少なくとも1つ以上の被毒成分濃度が許容範囲を越えたとき、燃料電池発電設備を構成する機器のうち必要な機器を停止させる設備停止手段15aとによって構成されている。
【0018】
また、図10において、60は水蒸気分離器であって、水から蒸気を分離し水蒸気供給ライン9に供給する。この蒸気を得る手段は、水蒸気分離器60である必要はなく、従来周知の種々の方法によって得ることができる。17aは燃料電池本体5を構成する空気極から出力される排気を水に熱交換する熱交換機、18aはタンク、19aはポンプである。
【0019】
以上は概ね、前記特許文献2に記載された図10の説明であるが、燃料電池の水回収装置や純水装置など一部の系統は省略されており、また、燃料電池の冷却系統や排熱回収系統等、システムの細部構成については、種々の変形例がある。なお、前記改質用蒸気供給流量は、通常、原燃料供給量と所定のS/C(原燃料中の炭素原子に対する水蒸気のモル数比)とに基づき決定されバイオガスの場合、メタンガスが主であるので、2.5〜4.0である。
【0020】
【特許文献1】
特開2001−158604号公報
【特許文献2】
特開平11−126629号公報
【0021】
【特許文献3】
特開2000−90953号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
前記図10に示す装置のように、原燃料組成の変動を検知し、この変動を制御系にフィードバックしない場合の問題点について、種々のケースについて整理すると、下記のとおりである。
【0023】
例えば、メタン発酵ガスのメタン濃度が下がって、原燃料の発熱量が低下した場合、この組成変動を制御系にフィードバックしない場合には、改質器から燃料電池に供給される水素量が少なくなり、燃料電池における水素不足、所謂、ガス欠が発生する危険性がある。ガス欠が生じると燃料電池セルに電気化学的反応分の水素が供給されず、セルに損傷を与える。また、燃料電池で水素を消費したオフガス水素は改質器に戻し、燃焼させて改質に必要な熱となるが、水素不足で、この熱量が低下するので、改質器の温度が低下し改質反応を維持できなくなる。
【0024】
次に、上記ケースとは逆に、メタン発酵ガスのメタン濃度が高くなって、原燃料の発熱量が増加した場合、この組成変動を制御系にフィードバックしない場合には、改質器から燃料電池に過剰に水素が供給され、この水素は発電に使われないので無駄となり発電効率が低下する。また、燃料電池で水素を消費したオフガスは改質器に戻し、燃焼して改質に必要な熱になるが、水素過剰で、この熱量が増加し改質器の温度が上昇して、改質反応を適温に維持できなくなる。
【0025】
通常、改質器の温度制御は、改質器触媒と燃料電池を経由する原燃料系の流量を増減して改質器に戻るオフガス量が増減することで行われるが、オフガス水素を燃焼するには空気が必要なので、燃料用空気ブロアの空気供給能力の上限で制限される原燃料の増加量の上限値と、燃料電池における水素不足が発生しない最低流量の下限値で決まる原燃料流量の増減幅がある。従って、前記原燃料の組成変動を制御系にフィードバックしない装置において、原燃料の組成変動が大きい場合には、この制御幅を超える発熱量の変動となり、改質器の温度制御ができなくなる。
【0026】
また、改質器の別の温度制御方法として、改質器燃焼炉に直接、原燃料を助燃焼ガスとして供給する方法があるが、改質器触媒と燃料電池を経由する原燃料系の流量を増減する方式と同じ理由で、燃焼炉に直接供給する原燃料流量の上限値があり原燃料の組成変動が大きいと改質器の温度制御ができなくなる。
【0027】
さらに、燃焼用空気量は、原燃料1Nm/hを燃焼させるに必要な酸素流量と原燃料流量、即ち燃料電池の発電電流相当分で決まるので、原燃料組成が変わると、原燃料1Nm/hを燃焼させるに必要な酸素量が変わるので、原燃料組成が判らないと最適な燃焼用空気量の制御が行えず、空気不足のため不完全燃焼が発生したり、余剰の空気供給のため動力損失が大きくなる問題が生じる。
【0028】
さらにまた、改質器では、前述のように、スチームと原燃料を反応させて水素リッチなガスに改質するが、スチームと原燃料のカーボン比(S/C)が最適でないと、改質ガス組成が悪くなったり、改質器触媒に炭素が析出することがある。スチーム流量は、原燃料組成から算出される原燃料1Nm当りに必要なスチーム量と設定S/Cで決まるので、原燃料組成が判らないと最適なスチーム流量が算出できない。
【0029】
また、燃料電池の発電負荷が変動する場合、例えば、燃料電池の発電負荷を低減する場合、発電負荷低減に伴う改質器の負荷減少のために改質器の温度制御系が原燃料流量を低減させ改質器の温度を下げる方向の制御が働くので、原燃料流量が少なすぎることが無いように原燃料流量の下限値を設定する必要がある。この原燃料下限流量は、発電電池電流と原燃料組成から決まる改質後の水素量から算出される。
【0030】
従って、原燃料組成が変動し、この組成変動を制御系にフィードバックしない場合には、発電負荷低減時に原燃料流量が少なすぎて、燃料電池における水素不足、所謂、ガス欠が発生する危険性がある。ガス欠が生ずると燃料電池セルに電気化学的反応分の水素が供給されず、セルに損傷を与える。
【0031】
上記諸理由により、原燃料の組成を測定・分析し、その結果をフィードバックして改質器への供給原燃料と燃焼用空気量を定め、燃料電池における水素不足防止と、燃料の有効利用による発電効率の向上と、改質器の適正な温度制御と、改質器燃焼炉におけるオフガスの適正な燃焼をおこなうことが望ましい。しかしながら、原燃料の組成を、随時測定・分析する装置はコストが高く、また、校正を定期的に行う必要がありメンテナンスコストが嵩む等の問題があり、さらに、分析計の信頼性もあって、実用上問題が多い。
【0032】
また、前記図9の説明で述べたように、改質器への原燃料供給ライン上に原燃料流量計および原燃料流量制御弁を設け、前記原燃料流量計の流量計測値と前記改質器への供給原燃料設定値との比較演算に基づく制御出力(PID制御出力)により、前記原燃料流量制御弁の開度制御を行なって、前記改質器への供給原燃料の制御を行う場合、通常の原燃料流量計を用いた場合、原燃料ガスのガス組成の変化に伴う比重変化により、原燃料流量計の流量計測値に誤差が生じ、所望のPID制御ができない問題が発生する。
【0033】
さらに、原燃料のガス組成が変化した場合、前述のように供給原燃料を増減する必要が生じるが、このうち原燃料のガス濃度が希薄側に変化した場合には、原燃料ガス供給量を増大する必要があるが、増大に伴い、原燃料配管や改質ガス系配管及び弁を含む各種機器の圧力損失も増大する。そのため、原燃料制御弁の開度を次第に増大していくこととなるが、ついには、原燃料制御弁が全開となって、それ以降は、燃料電池の電流に見合ったガス供給量を確保できなくなる問題がある。
【0034】
また、上記に対応するため、低濃度にあわせ原燃料配管や改質ガス系配管及び機器の圧力損失が少ない設計を採用する場合には、装置が大型化しコストも増大する。さらに、原燃料制御弁の径を大きくしたとしても、反対に低流量の制御が安定してできなくなる問題が生じ、原燃料高濃度側で低負荷時に制御性を損なう問題がある。
【0035】
この発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、この発明の課題は、原燃料の組成変動があっても、原燃料の随時組成分析を行なうことなく、最適な原燃料供給,燃焼用空気供給,スチームの供給等の制御を行うことが可能であって、かつ、原燃料濃度が希薄となっても制御性が確保可能な燃料電池発電装置の運転制御方法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、この発明は、原燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて発電する燃料電池とを備えた燃料電池発電装置の運転制御方法において、
起動時においては、予め使用する原燃料に応じて定めた原燃料流量と出力電流の比(原燃料換算比A)と、予め使用する原燃料組成に応じて定めた原燃料濃度定数(B)との比(A/B)に、前記燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定し、
定常発電状態においては、前記改質器の温度調節器の指令値の変動に基づいて、前記原燃料濃度定数を変更して、前記比を変更し、この変更された比に燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定して、改質器への供給原燃料流量を制御することとする(請求項1の発明)。
【0037】
本発明において、原燃料濃度とは、メタン発酵ガスなど主成分がメタンガスと炭酸ガスの場合はメタンガス濃度を示し、天然ガスなどメタンガスにエタンガスが混入している場合は、原燃料ガス中の可燃ガスを全て改質した場合の水素濃度と同濃度の水素を生成するメタンガス濃度に換算して表示することとする。
【0038】
前記請求項1の発明による運転制御方法によれば、原燃料濃度が低下すれば、改質器での改質ガス水素濃度が下がり、改質器に戻る電池オフガス中の水素が減るので改質器は温度が低下する方向になり、改質器の温度調節器は温度を上げる方向に指令値が動き、反対に原燃料濃度が増加すれば改質器の温度調節器は温度を下げる方向に指令値が動くので、温度調節器の指令値によって原燃料濃度を推定することが可能であり、実質的に、原燃料組成変動を制御系にフィードバックした制御系とすることができる。
【0039】
また、負荷変動時に好適な制御を行なうためには、下記請求項2の発明が好ましい。即ち、請求項1に記載の運転制御方法において、負荷低減時または負荷上昇時においては、前記改質器の温度調節器の指令値の変動に基づいて変更された定常発電状態での原燃料濃度定数を、ホールド回路にメモリーしておき、このメモリーした原燃料濃度定数に基づいて、前記比を算出し、この比に負荷低減時および負荷上昇時の燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定して、改質器への供給原燃料流量を制御することとする。
【0040】
発電装置の負荷を上昇するときは、改質に必要な熱が多く必要となるので改質器の温度調節器は温度を上げる方向に指令値が動き、逆に負荷を下げる時は改質器の温度調節器は温度を下げる方向に指令値が動く。この負荷変動時の改質器温度変化は大きく改質器の温度調節器の指令値の上・下限値幅まで変動するが、この変動は原燃料組成変動による改質器の温度調節器の指令値変化ではないので、改質器の温度調節器の指令値によって変更された定常発電状態での原燃料濃度定数をホールド回路にメモリーしておくことにより、適正な供給原燃料流量の制御が可能となる。
【0041】
さらに、前記請求項1または2の発明の実施態様としては、下記請求項3ないし7の発明が好ましい。即ち、請求項1または2に記載の運転制御方法において、前記原燃料濃度定数の変更は、前記改質器の温度調節器の指令値の変動が、所定の変動率の上限値または下限値以上において所定時間継続した際に、行なうこととする(請求項3の発明)。詳細は後述するが、例えば、変動率5%が少なくとも1分(最大10分)継続後に前記原燃料濃度定数の変更を行なう。燃料電池発電装置が負荷変動しない定常時では、外気温の変動で燃焼用空気温度や改質器の放熱量が変化し、改質器の温度変動となり改質器の温度調節器が働くので、原燃料の組成変動を適正に把握するために、上記のような制御を行い、変動率または継続時間が前記より小の場合は、組成変動とは見なさない制御とする。
【0042】
また、前記請求項1ないし3のいずれかに記載の運転制御方法において、前記原燃料濃度定数の変更はステップ状に行い、そのステップ幅は、前記使用する原燃料組成に応じて定めた原燃料濃度定数の0.1〜1%とする(請求項4の発明)ことにより、原燃料流量の変動幅を小さくし安定した制御とすることができる。
【0043】
さらに、負荷変動時にメモリする原燃料濃度定数は、改質器温度指令値により補正することが望ましい。例えば、発電負荷を下げると、改質器での吸熱反応熱量の減少から改質器の温度は下げる方向に制御しなければならないが、定常状態において改質器温度指令値が、改質器の温度を下げる方向、即ち0%近くにある場合は、改質器温度調節器の指令値が0%飽和になり温度を下げるため原燃料を減少させることができない。負荷を上げる場合は逆のことが言える。
【0044】
この観点から、下記請求項5の発明が好ましい。即ち、請求項2に記載の運転制御方法において、前記ホールド回路にメモリーする原燃料濃度定数を、改質器温度調節器の指令値に基づき、指令値の大または小に応じて、所定値減少または増加する補正を行なう。例えば、改質器温度調節器の指令値の中間点(50%)を基準にして、補正を行なう。詳細は後述する。
【0045】
また、改質器の燃焼用空気流量やスチーム流量の制御は、下記請求項6ないし7のようにして行うことが好ましい。即ち、前記請求項1または2に記載の運転制御方法において、前記改質器は、燃料電池オフガスを燃焼用空気とともに燃焼させるバーナを有するものとし、前記燃焼用空気流量設定値は、前記改質器の温度調節器の指令値によって変更された原燃料濃度定数に基づく原燃料流量設定値と、単位原燃料流量当りの燃焼空気量換算値と、燃料電池電流と、所定の空燃比とに基づいて演算して求める(請求項6の発明)。
【0046】
さらに、前記請求項1または2に記載の運転制御方法において、前記改質器は、原燃料を水蒸気(スチーム)と混合して改質するものとし、前記スチーム流量設定値は、前記改質器の温度調節器の指令値によって変更された原燃料濃度定数に基づく原燃料流量設定値と、所定のS/C比(原燃料中の炭素原子に対するスチームのモル数比)とに基づいて演算して求める(請求項7の発明)。
【0047】
また、前記請求項1に記載の運転制御方法において、前記改質器への原燃料供給ライン上に原燃料流量計および原燃料流量制御弁を設け、前記原燃料流量計の流量計測値と前記改質器への供給原燃料設定値との比較演算に基づく制御出力(PID制御出力)により、前記原燃料流量制御弁の開度制御を行なって、前記改質器への供給原燃料の制御を行い、さらに、前記原燃料流量計の流量計測値は、前記原燃料濃度定数に基づいて補正し、この補正値に基づいて前記比較演算を行なう(請求項8の発明)。これにより、原燃料ガスのガス組成の変化に伴う流量制御誤差の問題を解消したPID制御が可能となる。
【0048】
さらに、前記PID制御は、前記原燃料流量制御のみならず燃焼空気流量およびスチーム流量の制御にも適用することが好ましく、この観点から、下記請求項9ないし10の発明が好ましい。即ち、前記請求項6に記載の運転制御方法において、前記燃焼用空気流量設定値は、前記原燃料流量設定値に代えて、前記請求項8に記載のPID制御出力によって制御された原燃料流量値に基づいて演算して求める(請求項9の発明)。また、前記請求項7に記載の運転制御方法において、前記スチーム流量設定値は、前記原燃料流量設定値に代えて、前記請求項8に記載のPID制御出力によって制御された原燃料流量値に基づいて演算して求める(請求項10の発明)。
【0049】
さらにまた、原燃料濃度が希薄となっても制御性を確保する観点から、下記請求項11あるいは12の発明が好ましい。即ち、前記請求項1に記載の運転制御方法において、前記改質器への原燃料供給ライン上に原燃料流量制御弁を設け、前記原燃料流量制御弁の開度が、原燃料濃度が希薄であって所定の上限開度に到達した際に、前記燃料電池の出力を所定値まで低減する(請求項11の発明)。
【0050】
また、前記請求項1に記載の運転制御方法において、前記燃料電池は、原燃料濃度が希薄となった際に燃料電池の出力を所定値まで低減する出力上限リミッタを有し、前記出力上限リミッタにおける出力上限値は、前記原燃料濃度が希薄である程小となるように、前記原燃料濃度定数に基づいて設定する(請求項12の発明)。前記請求項11あるいは12の発明の具体的な内容およびその作用効果に関しては、後述する。
【0051】
【発明の実施の形態】
図面に基づき、本発明の実施例について以下にのべる。
【0052】
図1は、本発明の実施例の燃料電池発電装置の運転制御方法に関わるシステム系統図を示す。図1において、図9および図10に示した部材と同一機能を有する部材には、同一番号を付して詳細説明を省略する。図1は、運転制御方法を説明する観点から、後に、図2および図3の制御ブロック線図により詳述する制御量、即ち、原燃料流量6,燃焼用空気流量18およびスチーム流量52をブロックで示し、これらの諸量は、制御信号によって設定される。なお、図1において、62は、原燃料とスチームを混合して改質器22に供給するためのエゼクタを示し、58は、燃料電池空気流量を示す。
【0053】
図2は原燃料流量6および燃焼用空気流量18に関わる制御ブロック線図、図3はスチーム流量52に関わる制御ブロック線図を示す。前記図1ないし図3に基づき、本発明の運転制御方法の実施例について以下に述べる。
【0054】
発電装置の起動時は、図1には図示しない助燃ラインを介して改質器に直接原燃料を供給して、改質器の温度を上げ、各機器の温度が上昇しスタンバイ状態になった時点で、図1に示す原燃料供給ラインに原燃料27を供給し発電を始める。
【0055】
この起動発電時は、図2に示すように、予め測定し制御装置に入力された起動時の原燃料濃度定数入力値1を使って制御するが、改質器の温度は発電後、30分〜1時間で整定するので、図示しないタイマーにより起動時セレクタ2を切り替え、通常発電時の原燃料濃度定数を入力する。
【0056】
次に、原燃料濃度定数は上下限リミッタ3で異常値をカットし、原燃料流量演算器4で電池電流1A当りの原燃料量に換算される。原燃料流量演算器4は、電流1A当りの原燃料量を演算する機能を有する。この演算は、即ち、予め使用する原燃料に応じて定めた原燃料流量と出力電流の比(原燃料換算比A)と、予め使用する原燃料組成に応じて定めた原燃料濃度定数(B)との比(A/B)の演算であり、原燃料濃度が低下すれば、電流1A当りの原燃料量は多く設定される。
【0057】
次に、原燃料流量演算器4の出力値に乗算器5で燃料電池電流13を乗算し、原燃料流量を算出する。なお、この原燃料流量に、好ましくは通常、従来の技術の項において述べたように、改質器温度制御加算原燃料流量8を加えて、原燃料流量設定値6とし、図1に示す原燃料流量制御弁32をコントロールする。また、図2に図示してはいないが、乗算器5の入力の燃料電池電流13に補正ブロックを入れて、燃焼用空気ブロアに余裕がある発電負荷が小さい時は、計算に使う燃料電池電流を多めに設定して、原燃料流量設定値6を多めにしても良く、この場合は、起動時の原燃料濃度定数1は予め測定した値でなく、計画値を入力しても良い。
【0058】
なお、前述のように、改質器温度制御用に原燃料を加算する各種の方法とその特徴等について、以下に補足して述べる。前記改質器の温度制御方法としては、▲1▼図1には図示しない、改質器に直接原燃料を供給する助燃ラインに、改質器の温度調節器出力に応じた原燃料量を供給し温度制御をする方法、▲2▼改質器燃焼炉に供給する、電池オフガスの燃焼に必要な燃焼用空気量に、改質器の温度調節器出力に応じた燃焼空気量を加算して改質器の温度制御をする方法、▲3▼図2の実施例に示すように、改質器経由で燃料電池に至る原燃料ラインに対して、燃料電池で必要な原燃料に、改質器の温度調節器出力に応じた原燃料量を加算して供給し、温度制御をする方法等がある。
【0059】
いずれも、原燃料組成が変化すると改質器の熱バランスの変化によって改質器温度調節器の出力が変化するので、原燃料組成の補正として使用できるが、前記▲3▼の方法は、▲1▼の方法に比べて、改質器の温度制御のために加算された原燃料により、結果として燃料電池が必要とする水素より過剰な水素が燃料電池に供給されることとなり、燃料電池出口の水素濃度が高くなることによって発電効率が高くなる利点がある。
【0060】
▲2▼の燃焼用空気を増減する方法は、原燃料は過剰に供給し改質器の熱が余っている状態で、燃焼用空気の増減によって改質器を冷却制御する方法であり、過剰に供給する原燃料ロスによる発電効率の低下と、燃焼用空気量が多くなることによる燃焼用ブロア動力の増加によって発電効率が低下する欠点がある。
【0061】
従って、改質器の温度制御は、前記▲3▼の方法が発電効率の点から望ましく、また、改質器の温度制御のために燃料電池に過剰に水素が供給されるので、燃料電池が水素欠をおこす可能性が低くなる利点がある。
【0062】
次に、燃焼空気流量の設定について述べる。燃焼用空気は、原燃料濃度定数から燃焼空気流量演算器15で原燃料1Nm当りの燃焼用空気量を計算し、原燃料流量設定値6との積から原燃料を燃焼させるに必要な空気量を計算する。また、燃料電池電流13と空気消費量換算値14から燃料電池で消費した水素に相当する空気量を計算する。この、原燃料を燃焼させるに必要な空気量と燃料電池で消費した水素に相当する空気量の差に空燃比17を乗じて燃焼用空気流量設定値18とし、燃焼用空気ブロアを制御する。
【0063】
次に、スチーム流量は図3の制御ブロック線図に示すとおり、原燃料濃度から、スチーム流量演算器59で原燃料1Nm当りのスチーム量を計算し、設定するS/C定数50と原燃料流量設定値とから、乗算器51によりスチーム流量を計算しスチーム流量設定値52とし、改質用蒸気流量調整弁10aをコントロールする。
【0064】
次に、原燃料濃度定数の変更や負荷変動時の制御等の詳細について、図2に基づき以下に述べる。通常発電時の原燃料濃度定数は、負荷変動セレクタ12により起動直後は定常時になっている。定常時は原燃料濃度補正器10により、改質器温度調節器指令値7が、例えば5%を継続して、リセットタイマ11で設定された所定時間、例えば1分以上経過した際、0.5%原燃料濃度を上昇させる補正を行い、改質器温度調節器指令値7が95%を継続して、1分以上経過した際には、0.5%原燃料濃度を減少させる補正を行う。
【0065】
原燃料濃度を上昇させる補正を行なうと、原燃料流量演算器4の出力、燃料電池電流1A当りの原燃料量が少なくなるので、原燃料流量設定値6が小さくなり、結果として改質器の温度が低下し、改質器温度調節器7の指令値は温度を上げる方向、即ち5%より大きい方向になり、改質器の温度調節の指令幅が広がる。原燃料濃度を減少させる補正を行なうと、逆の動作となる。この原燃料濃度の補正により、供給される実原燃料の組成が変化しても、改質器の温度を制御することが可能となる。
【0066】
次に、請求項8ないし10に関わるPID制御について、図4および図5に基づいて述べる。図4および図5は、図1および図2に対して、前記PID制御関連部材を追加した系統図を示す。図4は、図1に対して、原燃料流量調節器(PID)は図示を省略しているものの、PID制御関連部材として、原燃料流量計71および原燃料流量測定値72を追加し、さらに後述する燃料電池負荷指令70を追加して示す。図5は、図2に対して、前記原燃料流量調節器(PID)75と原燃料流量測定値72を示し、かつ、PID出力としての原燃料制御バルブ指令値73を示す。さらに、原燃料濃度変化に伴って流量計測値を補正するための、後述する分子変化分補正演算器76を示す。
【0067】
PID制御に関しては公知であるので、その詳細説明は省略するが、前述のように、原燃料供給流量制御にPID制御を適用する場合、図4に示す原燃料流量計71にガスの比重変化により誤差が生じるタイプの流量計を使用した場合には、原燃料供給量の計測値と実際値との間に誤差を生ずる。この問題を解消するために、あらかじめ定まっている原燃料流量計71のガス組成の分子量と原燃料濃度定数(ここではバイオガスを使用するものとしメタン濃度に換算した値を使用する)とに基づき、メタン濃度が変化した場合の分子量を求め、この分子量変化分を補正計算する分子量変化分補正演算器76を、図5に示すように設けることにより、測定誤差なく原燃料流量計測を行うことができる。なお、メタン濃度の変化に対応して変化するガスは、バイオガス使用の場合、二酸化炭素ガスである。
【0068】
次に、負荷変動時の制御について述べる。負荷変動は、発電装置の操作盤からの手動入力、または、遠隔操作による負荷変化指令を入力することで行われ、この負荷変化指令により、図2に示す負荷変動セレクタ12は、定常時側から負荷変動時側に切替わる。負荷変動時の原燃料濃度定数は、負荷変化前の原燃料濃度定数に補正係数9の乗算補正が行われ、本実施例では、改質器温度調節器指令値7の50%を基準にして、指令値が小さい場合は改質器温度調節器指令値7の10%に対し、原燃料濃度定数+0.5%の補正が行われ、指令値が大きい場合には、改質器温度調節器指令値7の10%に対し、原燃料濃度定数−0.5%の補正が行われ、負荷変動セレクタ12のホールド回路にメモリさせ、このメモリされた原燃料濃度定数が負荷変動セレクタ12の出力となる。負荷変動セレクタ12は、図示しないタイマにより、負荷変化が終了して改質器温度が整定する1時間後に定常値側に切り替わる。
【0069】
次に、請求項11または12に関わり、原燃料濃度が希薄となった場合の燃料電池の負荷変動対策(出力低減対策)の実施例について述べる。まず、請求項11に関わる実施例について、図6に示す原燃料濃度の変化に伴う燃料電池の負荷変動の変化の模式的説明図に基づいて述べる。図6(a)は原燃料メタン濃度(%)の時間変化を、図6(b)は原燃料制御バルブ(弁)の開度(%)の時間変化を、図6(c)は負荷指令(%)の時間変化の一例を、それぞれ模式的に示す。
【0070】
通常、図4に示す燃料電池21の負荷指令変化は、図示しない発電装置操作盤からの手動入力、または遠隔操作による負荷変化指令により行われ、図4に示す燃料電池負荷指令70により発電装置の負荷を決めて運転を行っている。ここで例えば、図6(a)に示すように、原燃料のメタン濃度が希薄側に変化し、メタンガス濃度が65%から45%に変化したとすると、本発明の前記請求項1の適用により、ガス濃度が変化しても、とりあえずは運転継続が可能となり、原燃料流量中同量のメタンガスが供給できるように制御されるが、全ガスの供給量としては1.5倍に変化してしまうため、前述のように、低濃度の程度によっては、原燃料制御バルブが全開となり制御不能となってしまう。
【0071】
そこで、例えば、図6(b)に示すように、バルブ開度が一段目の上限設定値101として示すようにバルブ開度が93%となった時、燃料電池負荷指令70を、図6(c)に示すように、5%低下させる。そして、さらに濃度低下により、バルブ開度が二段目の上限設定値102(バルブ開度95%)となった時、さらに燃料電池負荷指令値70を5%低下させる制御を行う。
【0072】
上記のような制御によれば、原燃料濃度が希薄となっても原燃料供給量の制御性が確保できる。上記制御性は、前記請求項12の発明によっても確保できる。かかる実施例について、図7および図8により以下に述べる。図7は負荷指令上限制御に関する制御ブロック図、図8は負荷指令上限値と原燃料濃度定数との関係の模式的説明図である。
【0073】
原燃料濃度が希薄となった場合に、原燃料濃度定数の制御信号に基づいて、燃料電池の出力(負荷)を低減することは、前記実施例と同様であるので、詳細説明は省略するが、請求項12の発明の実施例の場合には、図7に示すように、燃料電池負荷指令70に負荷指令上限リミッタ79を設け、その結果として上限リミッタ後燃料電池負荷指令77に基づき、燃料電池の負荷制御を行うようにする。
【0074】
また、図8に示すように、原燃料濃度定数に対応した負荷指令上限値78の関係を制御に組み込み、原燃料濃度定数が希薄側に変化した場合は、例えば、50%濃度から上限値を濃度1%あたり1%減らすように制御する。これにより、前記請求項11の発明の実施例と同様に、原燃料濃度が希薄となっても原燃料供給量の制御性が確保できる。
【0075】
以上のような各実施例によれば、改質器の温度調節器の指令値から原燃料組成を示す原燃料濃度を補正するようにし、この補正された原燃料濃度から原燃料流量,燃焼用空気流量,スチーム流量等の設定値を算出して制御するようにしたので、起動時に設定した原燃料組成と運転中の原燃料組成が違っても、原燃料の随時分析を行うことなく、原燃料流量と燃焼空気流量が適正に制御され、燃料電池における水素不足によるセル損傷を防止でき、また、燃料の無駄な消費による発電効率の低下が防止できる。さらに、改質器の適正な温度制御ができ、改質器バーナにおけるオフガスの適正な燃焼が行われ不完全燃焼や過剰空気供給によるブロア動力損失が防止できる。また、適正な原燃料とスチームの比を確保することによって安定が改質ガス組成が得られ、ガス組成悪化による発電効率の低下や改質器触媒への炭素析出による改質器閉塞などのトラブルを防止できる。
【0076】
また、原燃料濃度が低下し必要ガス量が供給不能になる前に、燃料電池の負荷指令を原燃料バルブの開度または原燃料濃度定数に基づき制御することにより、発電装置の運転を継続することができる。
【0077】
【発明の効果】
上記のとおり、この発明によれば、起動時においては、予め使用する原燃料に応じて定めた原燃料流量と出力電流の比(原燃料換算比A)と、予め使用する原燃料組成に応じて定めた原燃料濃度定数(B)との比(A/B)に、前記燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定し、定常発電状態においては、改質器の温度調節器の指令値の変動に基づいて、前記原燃料濃度定数を変更して、前記比を変更し、この変更された比に燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定して、改質器への供給原燃料流量を制御すること(請求項1)とし、また、PID制御を行う場合には、前述のように原燃料流量計の流量計測値を原燃料濃度定数に基づいて補正すること(請求項8)とし、さらに、負荷低減時または負荷上昇時においては、前記改質器の温度調節器の指令値の変動に基づいて変更された定常発電状態での原燃料濃度定数を、ホールド回路にメモリーしておき、このメモリーした原燃料濃度定数に基づいて、前記比を算出し、この比に負荷低減時および負荷上昇時の燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定して、改質器への供給原燃料流量を制御すること(請求項2)とし、
さらにまた、改質器の燃焼用空気流量やスチーム流量の制御は、前記請求項6ないし7、あるいは請求項9ないし10のようにして行うこととしたので、
原燃料の組成変動があっても、原燃料の随時組成分析を行なうことなく、最適な原燃料供給,燃焼用空気供給,スチームの供給等の制御を行うことが可能な燃料電池発電装置の運転制御方法を提供することができる。
【0078】
また、原燃料濃度が低下しても、請求項11ないし請求項12のように燃料電池の負荷制御を行うようにしたので、必要ガス量が供給不能になることなく運転継続可能な燃料電池発電装置の運転制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の燃料電池発電装置の運転制御方法の実施例を示すシステム系統図
【図2】図1の実施例の制御ブロック線図
【図3】図1の実施例のスチーム流量に関する制御ブロック線図
【図4】図1とは異なる運転制御方法の実施例を示すシステム系統図
【図5】図4の実施例の制御ブロック線図
【図6】請求項11の発明に関わり、原燃料濃度の変化に伴う燃料電池の負荷変動の変化の模式的説明図
【図7】請求項12の発明に関わる負荷指令上限制御に関する制御ブロック図
【図8】図7における負荷指令上限値と原燃料濃度定数との関係の模式的説明図
【図9】従来の燃料電池発電装置の一例のシステム系統図
【図10】従来の燃料電池発電装置の図9とは異なるシステム系統図
【符号の説明】
1:起動時の原燃料濃度定数入力値、2:起動状態セレクタ、3:上下限リミッタ、4:原燃料流量演算器、5,16,51:乗算器、6:原燃料流量設定値、7:改質器温度調節器指令値、8:改質器温度制御加算原燃料流量、9:補正係数、10:原燃料濃度補正器、11:リセットタイマ、12:負荷変動セレクタ、13:燃料電池電流、14:空気消費量換算値、15:燃焼空気流量演算器、17:空燃比設定器、18:燃焼用空気流量設定値、21:燃料電池、22:改質器、23:バーナ、32:原燃料流量制御弁、59:スチーム流量演算器、50:S/C係数乗算器、52:スチーム流量設定値、60:水蒸気分離器、62:エゼクタ、64:脱硫器、66:CO変成器、70:燃料電池負荷指令、71:原燃料流量計、72:原燃料流量計測値、73:原燃料制御バルブ指令値、75:原燃料流量調節器(PID)、76:分子量変化分補正演算器、77:上限リミッタ後燃料電池負荷指令、78:負荷指令上限値、79:上限リミッタ。

Claims (12)

  1. 原燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて発電する燃料電池とを備えた燃料電池発電装置の運転制御方法において、
    起動時においては、予め使用する原燃料に応じて定めた原燃料流量と出力電流の比(原燃料換算比A)と、予め使用する原燃料組成に応じて定めた原燃料濃度定数(B)との比(A/B)に、前記燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定し、
    定常発電状態においては、前記改質器の温度調節器の指令値の変動に基づいて、前記原燃料濃度定数を変更して、前記比を変更し、この変更された比に燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定して、改質器への供給原燃料流量を制御することを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  2. 請求項1に記載の運転制御方法において、負荷低減時または負荷上昇時においては、前記改質器の温度調節器の指令値の変動に基づいて変更された定常発電状態での原燃料濃度定数を、ホールド回路にメモリーしておき、このメモリーした原燃料濃度定数に基づいて、前記比を算出し、この比に負荷低減時および負荷上昇時の燃料電池の出力電流値を乗じて原燃料流量を算出し、この算出値を改質器への供給原燃料流量として設定して、改質器への供給原燃料流量を制御することを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の運転制御方法において、前記原燃料濃度定数の変更は、前記改質器の温度調節器の指令値の変動が、所定の変動率の上限値または下限値以上において所定時間継続した際に、行なうことを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の運転制御方法において、前記原燃料濃度定数の変更はステップ状に行い、そのステップ幅は、前記使用する原燃料組成に応じて定めた原燃料濃度定数の0.1〜1%とすることを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  5. 請求項2に記載の運転制御方法において、前記ホールド回路にメモリーする原燃料濃度定数を、改質器温度調節器の指令値に基づき、指令値の大または小に応じて、所定値減少または増加する補正を行なうことを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  6. 請求項1または2に記載の運転制御方法において、前記改質器は、燃料電池オフガスを燃焼用空気とともに燃焼させるバーナを有するものとし、前記燃焼用空気流量設定値は、前記改質器の温度調節器の指令値によって変更された原燃料濃度定数に基づく原燃料流量設定値と、単位原燃料流量当りの燃焼空気量換算値と、燃料電池電流と、所定の空燃比とに基づいて演算して求めることを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  7. 請求項1または2に記載の運転制御方法において、前記改質器は、原燃料を水蒸気(スチーム)と混合して改質するものとし、前記スチーム流量設定値は、前記改質器の温度調節器の指令値によって変更された原燃料濃度定数に基づく原燃料流量設定値と、所定のS/C比(原燃料中の炭素原子に対するスチームのモル数比)とに基づいて演算して求めることを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  8. 請求項1に記載の運転制御方法において、前記改質器への原燃料供給ライン上に原燃料流量計および原燃料流量制御弁を設け、前記原燃料流量計の流量計測値と前記改質器への供給原燃料設定値との比較演算に基づく制御出力(PID制御出力)により、前記原燃料流量制御弁の開度制御を行なって、前記改質器への供給原燃料の制御を行い、さらに、前記原燃料流量計の流量計測値は、前記原燃料濃度定数に基づいて補正し、この補正値に基づいて前記比較演算を行なうことを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  9. 請求項6に記載の運転制御方法において、前記燃焼用空気流量設定値は、前記原燃料流量設定値に代えて、前記請求項8に記載のPID制御出力によって制御された原燃料流量値に基づいて演算して求めることを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  10. 請求項7に記載の運転制御方法において、前記スチーム流量設定値は、前記原燃料流量設定値に代えて、前記請求項8に記載のPID制御出力によって制御された原燃料流量値に基づいて演算して求めることを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  11. 請求項1に記載の運転制御方法において、前記改質器への原燃料供給ライン上に原燃料流量制御弁を設け、前記原燃料流量制御弁の開度が、原燃料濃度が希薄であって所定の上限開度に到達した際に、前記燃料電池の出力を所定値まで低減することを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
  12. 請求項1に記載の運転制御方法において、前記燃料電池は、原燃料濃度が希薄となった際に燃料電池の出力を所定値まで低減する出力上限リミッタを有し、前記出力上限リミッタにおける出力上限値は、前記原燃料濃度が希薄である程小となるように、前記原燃料濃度定数に基づいて設定することを特徴とする燃料電池発電装置の運転制御方法。
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