JP2004046195A - 光学補償子の製造方法 - Google Patents

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Jason A Payne
ジェイソン エー.ペイン
Joseph W Hoff
ジョセフ ダブリュ.ホッフ
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Abstract

【課題】液晶ディスプレイ用光学補償子の大規模製造方法を提供する。
【解決手段】(a)溶剤中に光配向可能な樹脂を含む液体組成物を適用して、連続支持体上に樹脂含有塗膜を形成すること、
(b)前記樹脂含有塗膜を4秒〜10分間乾燥させること、
(c)光配向によって、予め決められた方向に前記樹脂含有層を配向させて配向層を形成すること、
(d)透明支持体上の前記配向層の上に、溶剤キャリア中に液晶化合物を含む液体を適用して、液晶含有塗膜を形成すること、
(e)前記液晶含有塗膜を乾燥させることにより、液晶含有層を形成すること、
の各工程を含んでなる光学補償子の製造方法であって、
さらに、前記配向工程の前もしくは後、または両方において前記配向層を加熱処理することを含み、前記配向層を25℃〜300℃の温度に少なくとも30秒間加熱することを含んでなる光学補償子の製造方法。
【選択図】   図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイの視野角特性を改善する光学補償子を作製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスプレイ品質の向上により、情報ディスプレイの種々の領域における液晶ディスプレイ(LCD)用途の現在の急速な発展は著しい。コントラスト、色再現、および安定グレースケール明暗度は、液晶技術を用いる電子ディスプレイの重要な品質特性である。液晶ディスプレイのコントラストを制限している主要因は、暗または「ブラック」ピクセル状態にある液晶素子またはセルをとおって光が「漏れる」という傾向にある。さらに、この漏洩、そしてこのための液晶ディスプレイのコントラストはディスプレイスクリーンを見る角度による。一般的に、最適なコントラストは、ディスプレイに対する垂直入射を中心とした狭い視野角内においてのみ観察され、視野角が増加すると急激に低下する。カラーディスプレイでは、漏洩問題はコントラストを悪化させるだけでなく、色再現の悪化を伴う色または色相シフトも生じる。一般的なツイストネマチック液晶ディスプレイでは、ブラック状態光漏洩に加えて、この狭い視野角問題は、液晶材料の光学異方性のために、視野角の関数としての輝度−電圧曲線がシフトすることによって悪化する。
【0003】
従って、そのようなディスプレイの性能を測定する主因子の一つは種々の視野角に由来するコントラスト比の変動を記述する視野角特性である。広範囲の視野角から同じ画像が見えることが望ましく、この能力が液晶ディスプレイ装置に関しては欠点であった。視野角特性を改善する一つの方法は、偏光子と液晶セルとの間に置く光学補償子(補償フィルム、位相差フィルムまたはリターダーともいう)を挿入することである。光学補償子は液晶ディスプレイ、特に、ツイストネマチック(TN)、スーパーツイストネマチック(STN)、光学補償ベンド(OCB)、面内(in−plane)スイッチング(IPS)、または垂直配向(VA)液晶ディスプレイの視野角特性を広げる。これらの種々の液晶ディスプレイ技法は、米国特許第5,619,352号(Koch等)、米国特許第5,410,422号(Bos)、および米国特許第4,701,028号(Clerc等)各明細書に記載されている。
【0004】
光学補償子は、米国特許第5,583,679号(Ito等)、米国特許第5,853,801号(Suga等)、米国特許第5,619,352号(Koch等)、米国特許第5,978,055号(Van De Witte等)、および米国特許第6,160,597号(Schadt等)各明細書に記載されている。米国特許第5,583,679号(Ito等)、米国特許第5,853,801号(Suga等)の明細書に従う補償子フィルムは、負の複屈折を有するディスコチック液晶に基づくものであり、広く用いられている。これは広範な視野角にわたってコントラストの改善を提供するが、サトウ(Satoh)等著「NW−TN−LCDのための視野角補償子としてのネマチックハイブリッドおよびディスコチックハイブリッドフィルムの比較」(Comparison of nematic hybrid and discotic hybrid firms as viewing angle compensator for NW−TN−LCDs)、SID2000ダイジェスト(SID2000 Digest)、 2000年、p.347−349の記載に従うと、正の複屈折を有する液晶材料からなる補償子と比較すると、グレーレベル画像の場合大きな色シフトを受ける。
【0005】
色シフトを抑制させながらコントラスト比において改良された性能を達成するための、別法の一つは、チェン(Chen)等著「 広視野角光位置合わせプラスチックフィルム」(Wide Viewing Angle Photoaligned Plastic Films)、SID99ダイジェスト(SID 99 Digest)、1999年、p.98−101で検討されているように、液晶セルの各側に一組の交差させた液晶ポリマーフィルム(LCP)を用いることである。LCP層を配向させるための層を作製するために、液晶プレポリマーを用も用いる。この文献には、『第二の液晶プレポリマー/LCP位相差フィルムが、第一のLCP偏光子フィルムの最上部に直接被覆されているために、最終の広視野リターダースタックの厚みは僅か数μmの厚みしかない』と記載されている。この方法は非常にコンパクトな光学補償子を提供するが、この方法の課題の一つは、特に、連続ロールツーロール製造プロセスにおいて、交差させた2つのLCP層を作製することである。
【0006】
米国特許第5,853,801号(Suga等)明細書には、例えば、透明支持体上に透明樹脂層を塗布し、配向層を形成するためにこの層をブラッシング処理にかけ、この配向層の上にディスコチック液晶化合物の溶液を塗布し、塗布層を形成するためにこの液晶化合物の溶液を乾燥し、そしてディスコチックネマチック相を形成するためにこの塗布層を加熱することによって、光学補償子を調製する連続プロセスが教示されている。
【0007】
欧州特許公開第64829号A1公報では、米国特許第5,853,801号に記載されているのと類似の方法で、光学補償子が調製されるが、工程は連続的に実施されない。従って、この方法は大規模な工業生産には不向きである。
【0008】
米国特許第6,160,597号(Schadt等)明細書には、1時間またはそれ以上の長さの期間の乾燥、加熱および冷却処理を含む不連続工程または独立工程を用いる光学補償子の製造工程が開示されている。この方法もまた大規模工業生産には不向きである。
【0009】
【特許文献1】
米国特許第5、853、801号明細書
【特許文献2】
米国特許第6、160、597号明細書
【特許文献3】
欧州特許公開第64829号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
液晶ディスプレイの視野角特性を広げるための光学補償子の製造における問題点は、特に、工業生産に適した方法における欠陥を防止することである。
【0011】
特に、一連の配向層および異方性液晶層が、支持体上に塗布されており、異方性液晶(LC)層が次の配向層に適用される前にUV硬化される光学補償子の調製では、十分且つバラツキの無いコントラスト比を達成することが困難であった。さらに、配向層とLC層間の接着性の悪さがあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(a)溶剤中に光配向可能な樹脂を含む液体組成物を適用して、連続支持体上に樹脂含有塗膜を形成すること、
(b)前記樹脂含有塗膜を4秒〜10分間乾燥させること、
(c)光配向によって、予め決められた方向に前記樹脂含有層を配向させて配向層を形成すること、
(d)透明支持体上の前記配向層の上に、溶剤キャリア中に液晶化合物を含む液体を適用して、液晶含有塗膜を形成すること、
(e)前記液晶含有塗膜を乾燥させることにより、液晶含有層を形成すること、
の各工程を含んでなる光学補償子の製造方法であって、
さらに、前記配向工程の前もしくは後、または両方において前記配向層を加熱処理することを含み、前記配向層を25℃〜300℃の温度に少なくとも30秒間加熱することを含んでなる光学補償子の製造方法を提供する。
【0013】
本発明の方法を用いて、は液晶ディスプレイ、特に、ツイストネマチック(TN)、スーパーツイストネマチック(STN)、光学補償ベンド(OCB)、面内スイッチング(IPS)、または垂直配向(VA)液晶ディスプレイの視野角特性を広げる光学補償子を製造することができる。
【0014】
本発明は、
(i)連続透明フィルムの表面上に配向層を形成するために、光配向可能な樹脂の液体を溶剤から塗布すること、
(ii)前記樹脂含有塗膜を乾燥させて、透明樹脂層を形成すること、
(iii)前記透明樹脂層を光配向処理にかけることにより、配向性層を形成すること、
(iv)前記配向層を熱処理すること、この熱処理は、前記配向工程の前もしくは後、または前および後の両方で行なうことができる、
(v)前記配向層の上に、溶剤中の液晶化合物を塗布して液晶含有塗膜を形成すること、
(vi)前記液晶含有塗膜を乾燥させて液晶含有層を形成すること、
(vii)その機能性層、好ましくはネマチック液晶化合物のネマチック相を示す異方性液晶層を形成するために前記液晶含有層を熱処理すること
からなる連続工程を含んでなる連続光学補償子シートの調製方法を提供する。
【0015】
好ましい随意選択的な追加の工程は、前記配向層および前記異方性液晶層を有する前記透明フィルムを巻き取ることを含む。
【0016】
光学補償子フィルムを調製する上述の方法のさらなる好ましい態様は次のとおりである。
(1)前記工程(i)を、スロットホッパー法を用いて実施して、前記樹脂含有層を前記透明支持体上に適用する上記方法。別の態様では、スライド塗工法、グラビア塗工法、ロッド塗工法、またはロール塗工法を用いて樹脂材料を塗布してもよい。
(2)前記工程(iii)を、前記連続透明フィルムの前記透明樹脂層の表面を、偏光された紫外光に暴露することによって実施して、前記透明樹脂層を形成する上記方法。
(3)前記工程(v)を、前記配向層上に、溶剤中の液晶性を有する重合性または架橋性ネマチック化合物を塗布することによって実施し、そして前記工程(vii)が、前記塗布層を冷却してネマチック相を形成させ、その後前記ネマチック化合物を硬化させるように当該層を光に暴露する上記方法。
【0017】
(4)前記工程(ii)を、前記透明フィルムの両面に加熱ガスまたは赤外放射線および/または超音波放射を適用するか、あるいは前記塗膜と反対の透明フィルムの反対側を少なくとも1つの加熱ローラー、好ましくは、複数の加熱ローラーと接触させることにより前記塗膜から溶剤を蒸発させることによって実施する上記方法。
(5)前記工程(ii)を、塗布された層とは反対の前記透明フィルムの片面だけに加熱ガスまたは赤外放射線および/または超音波放射を適用することにより前記塗膜から溶剤を蒸発させることによって実施する上記方法。
【0018】
別の態様では、本発明は少なくとも2つの配向層を含んでなる連続光学補償子シートの調製方法を提供する。この方法は、
(i)すでに上に第一の配向層および異方性液晶層を有している連続透明フィルム(即ち、連続透明フィルムは上に配向層および異方性液晶層を有する)の表面上に第二の配向層を形成するために、光配向可能な樹脂の液体を溶剤から塗布すること、
(ii)前記塗膜を乾燥させて、透明樹脂層を形成すること、
(iii)前記透明樹脂層を光配向処理にかけることにより、第二の配向性層を形成すること、
(iv)前記第二の配向層を熱処理すること、この熱処理は、前記配向工程(iii)の前もしくは後、または前および後の両方で行なうことができる、
(v)前記第二の配向層の上に、溶剤中の異方性液晶化合物を塗布して液晶含有塗膜を形成すること、
(vi)前記液晶含有塗膜を乾燥させること、
(vii)機能的に配向された相を有する異方性液晶含有層を形成するために液晶含有層を熱処理すること、
(viii)随意選択的に、前記透明支持体、前記配向層、および前記異方性液晶層を含む補償子シートを巻き取ること
からなる連続工程を含む。
【0019】
光学補償子フィルムを調製する上述の方法の好ましい態様は次のとおりである。
(1)前記工程(i)を、前記配向層および前記異方性液晶層を有する前記透明支持体をスロットホッパーと連続的に接触させて実施して、前記樹脂含有層を塗布する上記方法。別の態様では、スライド塗工法、グラビア塗工法、ロッド塗工法、またはロール塗工法を用いて前記液体を塗布してもよい。
(2)前記工程(iii)を、前記透明樹脂層の表面を、偏光された紫外光に暴露することによって前記透明樹脂層に配向を与え、それにより第二の配向層を形成する上記方法。好ましくは、第二の配向層は、第一の異方性液晶層(上に第二の配向層が適用される)の光軸が、支持体の面に対して垂直な軸の回りで、第一の異方性層のそれぞれの光軸に対して直交に配置されているような層である。
(3)前記工程(v)が、前記第二の配向層上に、溶剤中の液晶性を有する重合性または架橋性ネマチック化合物を塗布して第二の異方性層を形成し、そして前記工程(vii)が、前記液晶含有層を冷却してネマチック相を形成させ、その後前記ネマチック化合物を硬化させるように当該ネマチック層を光に暴露することを含む上記方法。
【0020】
(4)前記工程(ii)を、前記透明フィルムの両面に加熱ガスまたは赤外放射線および/または超音波放射を適用するか、あるいは前記塗膜と反対の透明フィルムの反対側を1つ以上の加熱ローラーと接触させることにより前記塗膜から溶剤を蒸発させることによって実施する上記方法。
(5)前記工程(ii)を、塗布された層とは反対の前記透明フィルムの片面だけに加熱ガスまたは赤外線を適用することにより前記塗布層から溶剤を蒸発させることによって実施する上記方法。
(6)前記工程(vii)を、前記液晶含有層を冷却して正複屈折ネマチック相を形成し、それにより異方性ネマチック液晶含有層を形成することによって実施する上記方法。
【0021】
【発明の実施の形態】
液晶ディスプレイの光学補償子に関する本発明を、図面を参照することによって説明する。
図1は、本発明にしたがって作製することができる光学補償子5の断面図である。この補償子は、透明材料からなる基体10、例えば、ガラスまたはポリマーを含んでなる。基体というためには、層が固体であり、そして自立でき、そして他の層を支持するほどに機械的強度を有しなければならないことは理解されよう。典型的な基体は三酢酸セルロース(TAC)、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、または他の透明ポリマーから製造され、厚みは25〜500μmである。基体10は、典型的に、小さい面内位相差、好ましくは10nm未満、より好ましくは5nm未満を有する。他のいくつかの場合では、基体10は15〜150nmのより大きな面内位相差を有することができる。典型的には、基体10はトリアセチルセルロースから作製され、約−40nm〜−120nmの面外位相差を有する。補償子がON電圧をかけた液晶状態を補償するように設計されている場合は、これは好ましい特性である。上述した面内位相差を(nx−ny)d、そして面外位相差を[(nx+ny)/2−nz]dとそれぞれ定義する。屈折率nxおよびnyは、それぞれ基体の面内の遅い軸および速い軸に沿い、nzは基体厚み方向(Z軸)に沿う屈折率であり、そしてdは基体の厚みである。基体は、好ましくは連続の(ロール)支持体の形態またはウェブ形態である。
【0022】
基体10の上に配向層20が適用され、配向層20の最上部上に異方性層30が配置される。随意選択的に、基体10と配向層20との間に、バリア層を適用することができる(バリア層は図1では示されてない)。
【0023】
配向層20を種々の技法によって配向させることができる。一つの例では、配向層はラビング配向性材料、例えば、ポリイミドまたはポリビニルアルコールを含有し、ラビング技法によって配向させることができる。別の例では、配向層は、剪断配向性材料を含有し、剪断配向技法によって配向させることができる。別の例では、配向層は、電気的または磁気的配向性材料を含有し、電気配向技法または磁気配向技法によって配向させることができる。別の例では、配向層はまた、斜め析出によって形成されるSiOの層となることができる。別の例では、配向層は光配向性材料、例えば、ケイ皮酸誘導体を含有し、光配向技法によって配向させることができる。光配向性材料には、例えば、異性化ポリマー、光二量化ポリマー、および光分解ポリマーが含まれる。好ましい態様では、光配向性材料は、米国特許第6,160,597号明細書に記載されているようなケイ皮酸誘導体である。そのような材料を、直線偏光UV光によって配向かつ架橋することができる。
【0024】
好ましい態様では、異方性層30は、一般的に、配向層20上に最初に配置される場合、液晶モノマーであり、UV照射または他の手段(例えば、加熱)によって架橋または重合される。好ましい態様では、この異方性層は、米国特許第6,160,597号(Schadt等)および同第5,602,661号(Schadt等)明細書に記載されているように、正複屈折を有するジアクリレートまたはジエポキシドを含有する。異方性層30の光軸は、通常、当該層平面に対してチルトしており、厚み方向にわたって変化する。
液晶化合物がネマチック相と等方性相との間で相転移する温度を、転移温度Tcと定義する(透明化温度ともいう)。
【0025】
上述の補償子のタイプがいくつかの望ましい光学特性を提供するが、広視野角補償(例えば、ツイストネマチック(TN)液晶ディスプレイ(LCD)の場合)のためには、追加の層が必要である。
【0026】
異方性層はまた界面活性剤、光安定化剤およびUV開始剤等の添加物を含んでもよい。UV開始剤には、ベンゾフェノンおよびアセトフェノンならびにそれらの誘導体;ベンゾイン、ベンゾインエーテル;ベンジル、ベンジルケタール、フルオレノン、キサンタノン、αおよびβナフチルカルボニル化合物および種々のケトン類等が含まれる。好ましい開始剤はα−ヒドロキシケトン類である。
【0027】
異方性層はまた、重合性液晶材料に追加するか、またはその代わりとして、硬化性および/または重合性添加物、例えば、ジ−またはトリ−アクリレートモノマー類を含むことができる。
【0028】
図2は本発明に従って作製できるより性能の良い光学補償子を図示する。補償子は、第一異方性素30の最上部に第二配向層40および第二異方性層50を有する。第二配向層40および第二異方性層50は、配向の方向を変えることができる以外は、第一配向層20および第一異方性層30を作製する方法と実質的に同じ方法で作製できる。具体的に説明するために、図3に示すように、XYZ座標系80を参照する。XおよびY軸は基体78の面に対して平行であり、またZ軸は基体78の面に対して直角である。角度φ(ファイ)はXY平面でX軸から測定し、方位角とよぶ。角度θはXY平面から測定し、チルト角とよぶ。
【0029】
各異方性層30および50の光軸が、可変チルト角および/または可変アジマス角を有することができることは理解されよう。例えば、異方性層30内の光軸84は、Z軸にわたってθからθへの可変チルト角θを有する。別の例では、光軸84はZ軸にわたって固定チルト角θ(即ち、θ=θ)を有する。別の例では、光軸84はXZ平面のような1つの面内に含まれ、結果としてZ軸にわたって固定方位角φを有する。別の例では、異方性層30は、いままで通りその界面のところにある配向層によって強制される好ましい方向に沿って配向されるが、光軸84はZ軸にわたって可変方位角φを有する。光軸84の方位角は、適当量のキラルドーパントを異方性層30に添加することによって変えることができる。別の例では、光軸84はZ軸にわたって可変チルト角θおよび可変方位角φを有する。異方性層30の光軸と同様に、異方性層50の光軸86もまた、固定チルト角、可変チルト角、固定方位角、可変方位角を有することができ、あるいはZ軸にわたって可変チルト角θおよび可変方位角φを有することができる。異方性層30および50は一般的に異なる光軸を有する。好ましくは、異方性層30は、基体の面に対して垂直な軸のまわりで、異方性層50のそれぞれの光軸に対して直交に配置される。異方性層30の光軸が、基体の面に対して垂直な軸のまわりで、異方性層50のそれぞれ(または対)の光軸に対して直交(または±90度)となるのが好ましいけれども、二つの異方性層の光軸間の角度が、直交であると見なされる85〜95度の範囲であってもよいことは理解されよう。
【0030】
図2Aに示したものよりも複雑は層構造の製造の場合においては、追加の配向層および異方性層を追加の工程で適用することができる。
【0031】
図2Bは本発明の方法によって製造できる別の光学補償子7である。第二配向層40および第二異方性層50が基体の配向層20および第一異方性層30とは反対側にある。
【0032】
本発明の別の態様に従うと、補償子350を、図5に示すようにロールツーロールベースで製造することができる。図5は、このプロセスの外略図の一部を示している。補償子350のロールを作製するロールツーロールプロセスは、溶剤中の配向材料を移動している基体310上に塗布することにより配向層320を適用し、この配向層320を乾燥させ、配向層320をロールの移動方向に対して予め決められた配向方向φ94(例えばφは0度から90度となることができる)に配向させ、溶剤キャリア中に重合可能な材料を含んだ異方性層330を前記配向層320の上にロール塗布し、前記異方性層330を乾燥させ、異方性層330を重合させて、補償子の連続ウェブを形成する各工程を含んでなる。分かりやすくするために、図5は配向層320および異方性層330の一部だけを示している。
【0033】
別の態様では、配向層はロールの移動方向92に対して90度(φ=90度)の方向94にこの配向層をラビングすることによって配向される。別の態様では、配向層は光配向技法によって配向される。例えば、配向層を90で表す直線偏光された紫外(UV)光に対して、この配向層を暴露させる。UV光は平行であってもなくてもよいが、光90の主光線のロール上への投影(94に沿って示す)は、ロールの移動方向に対して90度の角度をなす。
【0034】
図4もまた、本発明に従う補償子300を含む液晶ディスプレイ700の外略図である。図4では、一つの補償子300が第一偏光子500と液晶セル600との間に配置されている。この補償子300は、第二偏光子550と液晶セル600との間に配置され、そしてもう一つの補償子300が、第二偏光子550と液晶セル600との間に配置されている。液晶セル600は、ツイストネマチック(TN)、スーパーツイストネマチック(STN)、光学補償ベンド(OCB)、面内スイッチング(IPS)、または垂直配向(VA)モードで操作されることが好ましい。偏光子550および500は、液晶セルの作動原理にしたがって交差配置にも平行配置にもなることができる。補償子中の配向層は、平行配置、直角配置(即ち、第一偏光子500に対して直角)とすることができる。また、液晶セルを反射モードでも動作することができ、その場合は一つの偏光子しか必要でない。
【0035】
本発明によって作製される補償子は、液晶ディスプレイ素子を含む電子画像形成装置と組合せて用いることができる。このディスプレイ装置を実現するのに要するエネルギーは、一般的に、陰極管等の他のディスプレイタイプに用いられる発光材料に必要なエネルギーよりも非常に少ない。従って、液晶ディスプレイ技法は、軽量、低電力消費および長寿命が重要な特徴となる、デジタル時計、計算機、ポータブルコンピュータ、電子ゲーム機器を含めた(これらに限定されない)多くの用途に用いられる。
【0036】
光学補償子を製造する別の好ましい態様では、配向層を連続ウェブ上の基体に配置することができる。好ましくは、配向層は光配向性材料、例えば、光配向技法で配向させることができるケイ皮酸誘導体等を含有する。溶剤には、例えばMEK、シクロヘキサンおよび酢酸イソプロピル等の有機溶剤の混合物を含めることができる。直線偏光UV光によって配向効果が達成された後、液晶モノマー、例えば、ジアクリレート、UV開始剤および溶剤の混合物を、配向層上に適用する。その後溶剤を蒸発させ、液晶モノマーをUV照射によって架橋および/または硬化させる。
【0037】
本発明に従う方法の別の態様では、図5を参照しながら図6に示すように補償子を、ロールツーロールベースで製造することができる。光学補償子400のロールを作製するロールツーロールプロセスは、溶剤中で配向層320を、移動している基体310上に適用し、この配向層320を乾燥させ、配向層320をロール移動方向92に対して予め決められた45度(φ=45度)の配向方向94に配向させ、溶剤キャリア中に重合性材料を含んだ異方性層330を前記配向層320の上にロール塗布し、前記異方性層330を乾燥させ、異方性層330を重合させて、第一の多層一体式部品360のロールを形成し、それを巻取り、上記各工程を繰り返して、第二の多層一体式部品370のロールを形成し、そして一方の部品の異方性層の光軸が、ロールツーロール積層機410を用いて基体の面に垂直な軸のまわりにもう一方の部品の異方性層の各光軸に対して直交に配置されるように、上記プロセスに従って作製された2つのロールの一体式部品360、370を一緒に結合させる各工程を含んで成る。光学補償子400を製造する本発明に従うロールツーロール製造プロセスの一つの特徴は、そのような部品(例えば、360および370)の2つのロールをロールツーロール積層機410によって結合させるときに、基体の面に垂直な軸のまわりに、一方の部品の異方性層の光軸が、もう一方の部品の異方性層に対して直交に配置できるように、部品360のロールに含まれる配向層320を、ロール移動方向92に対して、45度(φ=45度)の配向方向94に配向されることである。
【0038】
図6は、部品360および370の2つのロールを、二つのサプライロール420Aおよび420Bから提供し、ロールツーロール積層機410で一緒に結合して、光学補償子400のロールを形成させることを示している。部品(例えば、360および370)の2つのロールがこの2つの部品の基体のところでまたは2つの部品の異方性層のところで一緒に結合される。部品の2つのロールが、一方の部品の基体ともう一方の部品の異方性層のところで一緒に結合されると、形成された光学補償子のロール400は、基体の面に垂直な軸のまわりに、一方の部品の異方性層の光軸が、もう一方の部品の異方性層の各光軸に対して直交に配置されるという要件に合致しない。
【0039】
代わりに、一方の部品の異方性層の光軸をもう一方の部品の異方性層の各光軸に対して平行に配置する。部品(例えば、360および370)のロール内の配向層が、ロールの移動方向に対して45度の方向に配向されていない場合は、2つの部品の異方性層のところ、または2つの部品の基体のところで、そのような部品の2つのロールを結合させることによって作製された光学補償子400は、基体の面に垂直な軸のまわりに、一方の部品の異方性層の光軸が、もう一方の部品の異方性層の各光軸に対して直交に配置されるという要件に合致しないであろう。
【0040】
代わりに、一方の部品の異方性層の光軸ともう一方の部品の異方性層の光軸との間の角が、90度よりも大きいかまたは小さい。部品のロール内の配向層は、ロールの移動方向に対して45度の方向に配向されるのが好ましいが、配向層がロールの移動方向に対しておおよそ45度、40度〜50度の方向に配向されてもよいことは本発明の範囲内であることが理解されよう。2種類の異なる予め決められた方向に配向された配向層を備えた部品の2つのロールもまた、ロールツーロール積層機を使って結合させて、基体の面に垂直な軸のまわりに、一方の部品の異方性層の光軸が、もう一方の部品の異方性層の各光軸に対して直交に配置されるという要件を満たす光学補償子のロールを形成できることにも留意されたい。
【0041】
上述したように、配向層を光配向技法によって配向させることができる。例えば、配向層を90で表す直線偏光された紫外(UV)光に対して暴露させる。UV光90はロールに対して角度をなす。UV光は平行であってもなくてもよいが、光90の主光線のロール上への投影(94に沿って示す)は、ロールの移動方向に対して45度の角度をなす。
【0042】
光学補償子を作製する好ましい方法では、工程は連続的に実施される(即ち、ノンストッププロセスで実施される)。さらに、透明フィルムの供給から配向処理の工程にわたる各工程が連続的に実施されることが好ましい。
【0043】
この方法は、例えば、以下の工程によって行なうことができる。
(a)溶剤中に光配向可能な樹脂を含む液体組成物を、連続支持体上に適用して樹脂含有塗膜を形成する;
(b)前記樹脂含有塗膜を、好ましくは加熱ガスを用いて溶剤を蒸発させるために4秒〜10分間、好ましくは30秒〜10分間加熱がスを用いて溶剤乾燥させ少なくとも50%まで、好ましくは50〜99%、より好ましくは少なくとも80〜99%溶剤を除去する;
(c)随意選択的に、この配向層を80℃より下に、より好ましくは60℃より下に冷却する;
(d)光配向によって予め決められた方向に前記配向可能な層を配向させる;
(e)配向処理の前または後に、配向層を加熱処理(必ずしも乾燥工程よりも高い温度ではない)して、乾燥時に蓄積した応力を弛緩させ、また残留溶剤の除去を継続させる、ここで関連する層を25℃〜300℃の温度、好ましくは40℃〜100℃の温度で、少なくとも30秒間、好ましくは30秒〜30分間加熱処理する;
【0044】
(f)前記配向層の上に、溶剤キャリア中に液晶性を有する液晶化合物を適用する;
(g)前記液晶含有塗膜を乾燥させる;
(h)液晶含有層を全体的に層が機能的な配向(好ましくは、ネマチック相)に到達するまで熱処理する。
【0045】
好ましくは、最後の工程は、この層を、冷却して固化または光もしくは熱エネルギーで硬化し(重合性または架橋性基を有する異方性材料を含む化合物を用いる場合)そして冷却する工程を含む。
最後に(随意選択的に)配向層および異方性液晶層を有する透明支持体を巻き取って保存することができる。
【0046】
好ましくは、配向層および異方性液晶層の乾燥および加熱は、別個の乾燥ユニットおよび加熱ユニット内である。もう一つの好ましい態様では、配向層または異方性液晶層を乾燥する乾燥ユニットは、エアディストリビュータを含み、塗布された支持体の両側ならびにローラーおよびエアバーに空気を供給する。別の態様では、前記Suga等の特許明細書に記載されるように、塗布層の移動に対して小さい相対速度で塗布表面に沿って気体層を移動させる。好適には、配向層の加熱ユニットもまたエアディストリビュータを含み、塗布された支持体の両側ならびに伝導によって支持体に熱を提供する裏面ローラーに空気を供給する。別の態様では、配向層の加熱ユニットは、ハウジング内にエアーフローテーション装置を含んで、高温エアを塗布された支持体の両側に供給する。
【0047】
以下、さらに詳細に述べるように、本発明の一つの態様は、一体式の部品を形成するために複数の配向層および複数の異方性層を形成する一連の上記工程の反復を含んでなり、この場合各異方性層の光軸は、基体の面に垂直な軸のまわりにいくつかの小さな角度で、他方の異方性層の各光軸に対して配置される。第一異方性層の光軸が基体(透明フィルム)の面に対して垂直な軸のまわりに第二異方性層の各光軸に対して直交して配置されるように一体式部品を形成するように、第一および第二配向層ならびに第一および第二異方性層があるのが好ましく、これらは、直列または並列塗布によって得られる。
【0048】
本発明の方法を、図7を参照して詳細に説明する。図7は本発明の連続配向層の調製方法の例を概略的に表す。連続透明フィルム501を駆動手段を有する送り出しマシン505を用いて連続フィルムのロール503から供給する。随意選択的に、フィルム面上のダストを表面ダスト除去装置507を使って除去してもよい。ウェブ処理(コロナ放電、グロー放電、粒子転写ロール等)を装置509によって実施することができる。この連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて、塗工機511に向けて移動させる。
【0049】
溶剤中の光配向性樹脂の塗布液を、塗工機511を使って透明支持体上に塗布して塗布層を形成させる。その後、この塗布層内の溶剤を乾燥ゾーン513で蒸発させる。乾燥は、IR、伝導、空気対流、超音波等によって行なうことができる。加熱処理は、配向処理の前515、または配向処理の後521の加熱ゾーンで適用される。加熱手段は、IR、伝導、空気対流等を用いることができる。随意選択的に、この塗布層を冷却ゾーン517で冷却することができる。配向性樹脂層を有する透明フィルムを、偏光UVB光源519を用いて偏光されたUVB光に暴露して配向層を形成させる。上に配向性層を有する透明支持体を、巻取装置523で巻取ロール525に巻き取る。
【0050】
図8は本発明の連続光学補償子フィルムの調製方法の例を概略的に表す。連続透明フィルム601を駆動手段を有する送り出しマシン605を用いて連続フィルムのロール603から供給する。随意選択的に、フィルム面上のダストを表面ダスト除去装置607を使って除去してもよい。ウェブ処理(コロナ放電、グロー放電、粒子転写ロール等)を装置609によって実施することができる。この連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて、塗工機611に向けて移動させる。
【0051】
溶剤中の配向層を形成するための樹脂の塗布液を、塗工機611を使って透明フィルム上に塗布する。塗工機はスライド、スロット、グラビア、ロール塗工機等となることができる。その後、塗布された層を乾燥ゾーン613内で乾燥させて、フィルム上に透明樹脂配向性層を形成させる。乾燥は、IR、伝導、空気対流、超音波等によって行なうことができる。ヒーターによる加熱処理をまた、配向処理の前615または配向処理の後621にも用いて接着を促進させ、光軸配向を助ける。加熱手段は、IR、伝導、空気対流等を用いることができる。随意選択的に、この塗布層を冷却ゾーン617で冷却することができる。その後、配向性樹脂層を有する透明フィルムを、偏光UVB光源619を用いて偏光されたUVB光に暴露して配向層を形成させる。
【0052】
上に配向層を有する連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて塗工機623に向けて移動させる。溶剤中に液晶性を備えた液晶化合物の塗布液体を、塗工機623を用いてこの配向層の上に塗布して、塗布層を形成させる。その後、この塗布層内の溶剤を乾燥機625で蒸発させる。塗布層は随意選択的に加熱セクション627で加熱される。加熱および乾燥手段は、IR、伝導、空気対流等を用いることができる。その後、配向された樹脂層の上部に塗布された異方性液晶化合物を、熱処理629して、ネマチック層を形成させて正複屈折層または負複屈折層を生成する。好ましくは、異方性液晶ポリマー化合物を冷却して正複屈折ネマチック相を形成させる。随意選択的に、このネマチック化合物を、固化または硬化の前に冷却ユニットでさらに冷却することができる。
【0053】
一つの態様では、この異方性層をUVランプ629(非偏光投光照明であってもよい)によって照射される紫外光(UV光)に暴露させて硬化層を形成させる。非重合性異方性液晶化合物を用いる場合、この異方性層を加熱後に冷却して液晶を固化させる。配向された液晶相を破壊しないようにこの異方性層を一般的に冷却する。
【0054】
上に配向層および異方性液晶層を有する透明フィルムを、このフィルムが受け入れ可能かどうかに関して一般的にチェックする。この透明フィルムの光学特性を、例えば、異方性樹脂層の配向状態が達成されているかどうかを決定する装置によって測定することができる。透明フィルムの光学特性を連続的に測定することによってこのチェックを行なってもよい。
【0055】
その後、配向層を有する透明フィルムを応力弛緩させるためそして接着性を促進するために、随意選択的に加熱処理を適用する(633)ことができる。
【0056】
当業者であれば、随意選択の保護フィルムを、この保護フィルムを異方性液晶層と接着させるように積層機を用いて、配向層および液晶ポリマー化合物の層を有する透明フィルム上に配置して複合フィルムを形成させることができる。この複合フィルムを巻取装置635でロール637に巻き取る。
【0057】
図9は2つの配向層および2つの異方性液晶層を有するの光学補償子の調製方法の別の例を概略的に表す。連続透明フィルム701を送り出しマシン705を用い、駆動ローラーで駆動させて連続フィルムのロール703から供給する。実質的に、701から733までの工程を図8を参照して上述した工程と同じように実施することができるが、その後に巻取装置635に送る代わりに、上に配向層および異方性液晶層を有するこの透明フィルムを、巻き取るロール765に巻き取る前に、第二配向層および第二異方性液晶層の類似の形成を行なう。
【0058】
具体的には、随意選択的に、フィルム面上のダストを表面ダスト除去装置707を使って除去することができる。ウェブ処理(コロナ放電、グロー放電、粒子転写ロール等)を装置709によって実施することができる。この連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて、塗工機711に向けて移動させる。溶剤中の配向層を形成するための樹脂の塗布液を、塗工機711を使ってフィルムの表面上に塗布する。塗工機はスライド、スロット、グラビア、ロール塗工機等となることができる。その後、塗布された層を乾燥ゾーン713内で乾燥させて、フィルム上に透明光配向性樹脂層を形成させる。乾燥は、IR、伝導、空気対流、超音波等によって行なうことができる。ヒーターによる加熱処理を、配向処理の前715または配向処理の後721に用いて接着を促進させ、光軸配向を助ける。加熱手段は、IR、伝導、空気対流等を用いることができる。随意選択的に、この塗布層を冷却ゾーン717で冷却することができる。その後、配向性樹脂層を有する透明フィルムを、偏光UVB光源719を用いて偏光されたUVB光に暴露して配向層を形成させる。
【0059】
配向層を有する連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて塗工機723に向けて移動させる。溶剤中に液晶性を備えた液晶化合物の塗布液体を、塗工機723を用いてこの配向層の上に塗布して、塗布層を形成させる。その後、この塗布層内の溶剤を乾燥機725で蒸発させる。塗布層は随意選択的に加熱セクション727で加熱される。加熱および乾燥手段は、IR、伝導、空気対流等を用いることができる。
【0060】
その後、配向された樹脂層の上部に塗布された異方性液晶化合物を、熱処理729して、ネマチック層を形成させて正複屈折層または負複屈折層を生成する。好ましくは、異方性液晶ポリマー化合物を冷却して正複屈折ネマチック相を形成させる。随意選択的に、このこのネマチック化合物を、固化または硬化の前に冷却ユニットでさらに冷却することができる。
【0061】
一つの態様では、この異方性層をUVランプ729(非偏光投光照明であってもよい)によって照射される紫外光(UV光)に暴露させて硬化層を形成させる。非重合性異方性液晶化合物を用いる場合、この異方性層を加熱後に冷却して液晶を固化させる。配向された液晶相を破壊しないようにこの異方性層を一般的に冷却する。
【0062】
その後、上に配向層および異方性液晶層を有する透明フィルムを、硬化時または固化時に発生した応力を弛緩させるためそして接着性を促進するために、随意選択的に加熱処理を適用する(733)ことができる。
【0063】
その後第二配向層および第二異方性液晶層を適用する。随意選択的に、フィルム面上のダストを表面ダスト除去装置735を使って除去することができる。ウェブ処理(コロナ放電、グロー放電、粒子転写ロール等)を装置737によって実施することができる。上に配向層および異方性液晶層を有する連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて、塗工機739に向けて移動させる。溶剤中の配向層を形成するための樹脂の塗布液を、塗工機739を使ってフィルムの表面上に塗布する。塗工機はスライド、スロット、グラビア、ロール塗工機等となることができる。その後、塗布された層を乾燥ゾーン741内で乾燥させて、フィルム上に透明光配向性樹脂層を形成させる。乾燥は、IR、伝導、空気対流、超音波等によって行なうことができる。ヒーターによる加熱処理を、配向処理の前743または配向処理の後749に用いて接着を促進させ、光軸配向を助ける。加熱処理は、IR、伝導、空気対流等によって行なうことができる。随意選択的に、この塗布層を冷却ゾーン745で冷却することができる。
【0064】
配向性樹脂層を有する透明フィルムを、偏光UVB光源747を用いて偏光されたUVB光に暴露して第二配向層を形成させる。この偏光UVB光源747を、第二配向層の光軸が、基体の平面に対して垂直な軸のまわりに第一配向層の各光軸に対して直交に配置されるように手配する。第二異方性層の光軸が、基体の面に対して垂直な軸のまわりで、第一異方性層のそれぞれ(または対)の光軸に対して直交(または±90度)となるのが好ましいけれども、二つの異方性層の光軸間の角度が、直交であると見なされる85〜95度の範囲であってもよいことは理解されよう。
【0065】
2つの配向層を有する連続透明フィルムを駆動ローラーを用いて塗工機751に向けて移動させる。溶剤中に液晶性を備えた液晶化合物の塗布液体を、塗工機751を用いてこの配向層の上に塗布して、塗布層を形成させる。その後、この塗布層内の溶剤を乾燥機753で蒸発させる。塗布層を随意選択的に加熱セクション755で加熱し、この異方性液晶層と第二配向層との接着をさらに促進させる。
【0066】
その後、配向された樹脂層の上部に塗布された異方性液晶化合物を、熱処理757して、ネマチック層を形成させて正複屈折層または負複屈折層を生成する。好ましくは、異方性液晶ポリマー化合物を冷却して正複屈折ネマチック相を形成させる。随意選択的に、このこのネマチック化合物を、固化または硬化の前に冷却ユニットでさらに冷却することができる。
【0067】
一つの態様では、この異方性層をUVランプ759(非偏光投光照明であってもよい)によって照射される紫外光(UV光)に暴露させて硬化層を形成させる。非重合性異方性液晶化合物を用いる場合、この異方性層を加熱後に冷却して液晶を固化させる。配向された液晶相を破壊しないようにこの異方性層を一般的に冷却する。
【0068】
その後、上に配向層および異方性液晶層を有する透明フィルムを、硬化時または固化時に発生した応力を弛緩させるためそして接着性を促進するために、随意選択的に加熱処理を適用する(761)ことができる。
【0069】
記載した工程での液体塗布を、「Liquid Film Coating」、KistlerおよびSchweizer編、Chapman and Hall, 1997に記載されるように、スライド塗工、スロット塗工、グラビア塗工、ロール塗工機等を用いて適用することができる。
【0070】
当業者であれば、随意選択の保護フィルムを、この保護フィルムを異方性液晶層と接着させるように積層機を用いて、配向層および液晶ポリマー化合物の層を有する透明フィルム上に配置して複合フィルムを形成させることができる。この複合フィルムを巻取装置763でロール765に巻き取る。
【0071】
異方性層を乾燥させる工程をさらに詳しく説明する。図10は乾燥ゾーンの一つの態様を示す。移動している連続透明フィルムの配向層上に、溶剤中の液晶化合物の塗布液を前述したように塗布する。異方性ネマチック層を有する透明フィルムを、連続支持体の裏面に熱を伝導するためのローラー803および支持体の塗布面上の拡散エアバッフル805を有する乾燥ゾーン801に沿って移動させる。好ましくは、拡散エアバッフル805は、蒸発した溶剤を希釈するために気体層を供給する。別の態様では、前記Suga等の特許明細書に記載されるように、塗布層の移動に対して小さい相対速度で塗布表面に沿って気体層を移動させる。
【0072】
乾燥ゾーン801では、温度は一般的に、室温〜150℃、好ましくは20℃〜100℃の範囲である。支持体の移動速度は一般的に、5〜150m/分(好ましくは、15〜120m/分)の範囲である。乾燥ゾーンの長さは一般的に、0.5〜60mの範囲である。
【0073】
図11では、乾燥処理にかけた異方性ネマチック層を上に有する透明フィルムを、その後加熱ゾーンで加熱する。熱風を片面に吹きつける場合は、塗布された層を有しない面に熱風を吹きつけることが好ましい。熱風は一般的に、30℃〜300℃を有するにように設定する。図11は加熱された気体が、穴あき拡散板901を通ってこのゾーンの上部から吹きつけられる。加熱ガスはこのセクションを通って移動し、このゾーンの穴あきフロア903を通って排気される。連続ウェブは駆動ローラーおよび空気反転バー905により移動する。
【0074】
熱風以外の加熱手段の例には、赤外線の適用および加熱ローラーの相互作用が含まれる。一つの態様では、異方性層を図12に示す冷却ゾーン1001で冷却して液晶性を有する液晶化合物のネマチック層を形成させることができる。冷却ゾーンの一つの態様では、ガスバーディストリビュータ1003を、機能層を有する連続支持体の両側に配置して、冷却ガスをこのフィルムに吹きつける。その後、異方性層をそのネマチック等方性相転移温度(Tc)近くまたはそれより下に、少なくとも5秒間、好ましくは5秒〜30分間、異方性層が完全に所望のネマチック相、好ましくは正複屈折ネマチック相を形成するまで保持する。
【0075】
別の態様では、冷却作用をフィルムを冷却ローラーと接触させることによって実現することもできる。
重合性または架橋性の異方性化合物を用いる場合、この異方性化合物から得られた層を連続的に光(好ましくはUV光)照射処理にかける。紫外光照射装置を冷却ゾーンの近くに用意し、それにより液晶化合物の層をUV光の暴露して硬化させる。その後、配向層および硬化した異方性層を有する透明フィルムを巻き取るか、または随意選択的に保護フィルムで積層してその後巻き取る。
【0076】
紫外光照射装置は典型的に、紫外線ランプおよび透明板(UV光を通し、熱線および熱風を遮蔽する)を有する。冷却用エアを光源を冷却するためのエアファンを使ってこの紫外ランプの周りに供給する。
そうでない場合は、光照射処理を、ローラーの上に配置された紫外光照射装置(一般的に、冷却された空気を主として遮断するUV光浸透性シートを有する)に対して、異方性層を有する透明フィルムを移動し、そしてフィルムがローラの周りに支持され、異方性層がUV光に暴露されて硬化されるように紫外光照射装置を通す。その後、この配向層および硬化された異方性層を有する透明フィルムを巻き取るか、または保護フィルムで積層してその後巻き取る。
【0077】
上述の光学補償子の調製方法によって、液晶ポリマー化合物の層を有する連続光学補償子フィルムを効率よく調製することができる。それ故、本発明の方法はシートの工業的調製方法またはシートの大規模生産に好適である。
【0078】
ネマチック相を有する光学的ネマチック化合物の層を、光配向した配向層の上に形成する。光配向させた配向層は、光配向性樹脂を偏光紫外光に暴露し、その後加熱処理して所望のチルト角および方位角を実現することによって得られる。光学的異方性化合物の層は、化合物を塗布した層を配向させて冷却するか、または重合性基を有する化合物を塗布した層を配向させ、そして硬化させることによって得られる。この化合物の層は正または負の複屈折を有する。
【0079】
当業者にであれば、光学的異方性化合物の層を、配向層の上に溶剤中のネマチック化合物(および必要ならば他の化合物)の溶液を塗布し、乾燥させ、加熱し、正複屈折ネマチック相を形成する温度に冷却し、そしてこの塗布された層を重合させる(例えば、UV光を照射することによる)ことによって調製することができる。別の態様では、光学的異方性化合物の層を、溶剤中のディスコチック化合物(および必要ならば他の化合物)の溶液を配向性層の上に塗布し、乾燥させ、負複屈折ネマチック相を形成する温度に加熱し、そしてこの塗膜を重合させる(例えば、UV光を照射による)ことによって調製することができる。
【0080】
【実施例】
本発明の以下の例(これらに限定しない)よってさらに詳細に説明する。
例1
透明フィルム支持体に対する塗布層の接着に関する加熱処理の効果を調べるために実験を行なった。これらの場合、加熱処理とは、図7〜9に記載した配向層または複数の配向層のプロセスのポスト乾燥工程のことをいう。
【0081】
試料を調製するために、先ず、三酢酸セルロース支持体を以下の組成からなる下引き層溶液で塗布した。
アセトン     70.16%
メタノール    27.17%
水         1.31%
イソプロパノール  0.15%
硝酸セルロース   0.35%
ゼラチン      0.71%
サリチル酸     0.14%
【0082】
この溶液を湿潤被覆量18.3g/mでTAC支持体に適用して、乾燥させた。これに乾燥被覆量2.2g/mでゼラチン層を適用した。
ゼラチンコートTAC光配向可能な配向層の最上部に被覆量16.5g/mで以下の溶液を塗布した。
Starlign(商標)2110 MEK   23.30%
(2%活性、ポリビニルシナメートポリマー、Vanitico製)
メチルエチルケトン        13.95%
シクロヘキサノン         22.75%
n−プロピルアセトン       40.00%
【0083】
溶剤除去のための乾燥後、これらの試料を光配向工程の前および後の両方で、異なる熱処理に通した。熱処理1を光配向の前に行なった。熱処理2を光配向の後に行なった。試料処理の概要を表1に示す。光配向工程は、配向層を20度の角度で直線偏光させたUVB光に暴露することからなっていた。この層パッケージの上に、光開始剤(Irgacure(商標)369、Ciba製)を含むジアクリレートネマチック液晶の溶液を湿潤被覆量9.33g/mで塗布して、乾燥させて、異方性液晶層を形成した。乾燥後、これらの試料を55℃に3分間加熱した。その後、全ての試料を400mJ/cmのUVA光に暴露してこの異方性液晶層を架橋させた。ベースジアクリレートネマチック液晶材料塗布溶液は以下のとおりである。
【0084】
LCP CB483 MEK        29.00%
(30%活性、プレポリマー、光開始剤を含んで供給される、Vanitico製)
トルエン            62.00%
酢酸エチル            9.00%
【0085】
その後、クロスハッチテープ試験を用いて、各試料を接着力について試験した。カミソリ刃を使って塗膜に小さなハッチマークをけがき、このけがいた領域の上に高粘着性テープ片を置き、その表面から素早くこのテープを引っ張ることによって、この試験を行なった。除去されたけがき領域の量が接着性の尺度である。1〜5で接着力を等級付けした。評価1は非常に悪い接着に相当し、評価5は優れた接着性に相当する。全ての試験データを表1にまとめた。表1は全ての試料の接着評価を示す。
【0086】
【表1】
Figure 2004046195
【0087】
表1のデータは、加熱処理を含めると、乾燥後に加熱処理工程が無く受け入れた試料と比較して、塗布層の接着性を改善したという本発明の実用性を具体的に実証する。
【0088】
例2
透明フィルム支持体上の異方性液晶層の測定される平均チルト角に関する加熱処理の効果を調べるために実験を行なった。これらの場合、加熱処理とは、図7〜9に記載した配向層または複数の配向層のプロセスのポスト乾燥工程のことをいう。試料を例1に記載したのと同様に調製し、表2に記載したように加熱処理した。異方性層のチルト角を偏光解析法(J.A. Woollam Co., Model M2000V)によって測定した。この測定平均チルト角法は±2.0度の誤差を有した。試験データを表2にまとめた。表2は全ての試料の平均チルト角測定値を示す。
【0089】
【表2】
Figure 2004046195
【0090】
表2のデータは、加熱処理を含めると、所望の平均チルト角を生じるという本発明の実用性を具体的に実証する。
本明細書に引用した特許文献および刊行物の内容は、引用することによって本明細書の内容とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の方法によって調製された補償子の断面図を表す。
【図2】図2のAおよびBは本発明の方法によって調製された種々の態様の断面図を表す。
【図3】図3は、本発明の概念を表した概略図である。
【図4】図4は、本発明にしたがって調製された補償子を組合せた液晶ディスプレイを表す。
【図5】図5は、本発明に従う補償子を作製するロールツーロール法を表す。
【図6】図6は、2つの部品が結合される本発明に従う補償子を作製するロールツーロール法を表す。
【図7】図7は、透明支持体上に光配向された配向層を形成する方法の一つの態様を表す。
【図8】図8は、一つの配向層および一つの異方性液晶層を有する二層系を作製する方法の一つの態様を表す。
【図9】図9は、ニつの配向層およびニつの異方性液晶層を有する四層系を作製する方法の一つの態様を表す。
【図10】図10は、図7〜9に示す方法に用いることができる乾燥ユニットの一つの態様を表す。
【図11】図11は、図7〜9に示す方法に用いることができる加熱ユニットの一つの態様を表す。
【図12】図12は、図7〜9に示す方法に用いることができる冷却ユニットの一つの態様を表す。
【符号の説明】
5…本発明の補償子
6…本発明の補償子
7…本発明の補償子
10…基体
20…配向層
30…異方性層
40…配向層
50…異方性層
78…基体の面
84…異方性層30内の光軸
90…UV光
94…配向方向
310…移動している基体
320…配向層
330…異方性層
410…ロールツーロール積層機
500…偏光子
507…ダスト除去機
511…塗工機
513…乾燥ユニット
600…液晶セル
700…液晶ディスプレイ
611…塗工機
615…加熱ユニット位置
621…オプションの加熱ユニット
629…熱処理ユニット
631…紫外光ステーション
635…巻取装置
703…透明支持体のロール
709…ウェブ処理装置
719…偏光された紫外光ステーション
721…オプションの加熱ユニット
725…乾燥ユニット
731…紫外光ステーション
745…オプションの冷却ユニット
755…オプションの加熱ユニット
761…オプションの加熱ユニット
801…乾燥ユニット
805…エアバッフル
903…穴あきフロア
1001…冷却ユニット

Claims (9)

  1. (a)溶剤中に光配向可能な樹脂を含む液体組成物を適用して、連続支持体上に樹脂含有塗膜を形成すること、
    (b)前記樹脂含有塗膜を4秒〜10分間乾燥させること、
    (c)光配向によって、予め決められた方向に前記樹脂含有層を配向させて配向層を形成すること、
    (d)透明支持体上の前記配向層の上に、溶剤キャリア中に液晶化合物を含む液体を適用して、液晶含有塗膜を形成すること、
    (e)前記液晶含有塗膜を乾燥させることにより、液晶含有層を形成すること、
    の各工程を含んでなる光学補償子の製造方法であって、
    さらに、前記配向工程の前もしくは後、または両方において前記配向層を加熱処理することを含み、前記配向層を25℃〜300℃の温度に少なくとも30秒間加熱することを含んでなる光学補償子の製造方法。
  2. 前記配向工程の前に前記配向層を加熱処理する工程を含んでなる請求項1記載の方法。
  3. 前記配向工程の後に前記配向層を加熱処理する工程を含んでなる請求項1記載の方法。
  4. 前記配向工程の前および後の両方において前記配向層を加熱処理する工程を含んでなる請求項1記載の方法。
  5. さらに前記異方性液晶層を当該異方性液晶層のTcより下の温度でUV照射を用いて重合および/または硬化させて、一体化部品を形成することを含んでなる請求項1記載の方法。
  6. 前記液晶化合物が正複屈折化合物である請求項1記載の方法。
  7. 前記配向工程の後に、80℃より下で前記樹脂含有層を冷却することをさらに含んでなる請求項1記載の方法。
  8. 加熱処理が、40℃〜100℃で、30秒〜30分間加熱することを含む請求項7記載の方法。
  9. 前記液晶塗膜を乾燥させる工程の後に、前記液晶含有層をそのネマチック等方性相転移温度(Tc)近くに、少なくとも5秒間保持して前記機能相を形成し、それにより異方性液晶相を形成することをさらに含んでなる請求項1記載の方法。
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