JP2004044945A - 吸収式冷凍装置の吸収促進剤 - Google Patents

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稲垣 定保
Hajime Yatsuhashi
八橋 元
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薬師寺 史朗
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Abstract

【課題】作動温度が高い3重効用以上の多重効用型吸収式冷凍装置に適した吸収促進剤を提供する。
【解決手段】凝縮器C、吸収器Aおよび蒸発器Eと、高温側から低温側に各々作動温度を異にする少なくとも3台以上の複数台の再生器Gn〜Gと、これら各再生器Gn〜Gに対応する複数台の溶液熱交換器Hn〜Hn−1とを備え、上記高温側の再生器Gn,Gn−1で発生した冷媒蒸気を順次低温側の再生器Gn−1,Gに導入して、当該低温側各再生器Gn−1,Gの加熱源として利用するようにしてなる多重効用型吸収式冷凍装置において、その吸収液中に添加される吸収促進剤として、炭素数が7〜6で、水酸基数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素を採用した。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、少なくとも3重効用以上の多重効用型吸収式冷凍装置の吸収促進剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、吸収式冷凍装置は、凝縮器、蒸発器、吸収器、再生器、溶液熱交換器を構成要素とし、これら各構成要素を溶液配管と冷媒配管により順次循環作動可能に接続して、吸収式冷凍サイクルを構成している。
【0003】
そして、安価、かつ安全で、しかも蒸発潜熱が他の系に比較して大きく、高い効率が得られるという理由から、一般に吸収液として臭化リチウム(LiBr)等のハロゲン化アルカリを主成分とする無機塩類水溶液、また冷媒として水の系を採用し、上記吸収器において生成された希溶液を上記再生器で加熱濃縮して吸収液(濃溶液)に再生し、これを上記吸収器に還流させる一方、上記再生器での希溶液の加熱濃縮によって生成された冷媒蒸気を上記凝縮器で凝縮させて液冷媒とするとともに、この液冷媒を上記蒸発器において蒸発させ、ここで発生した冷媒蒸気を、再び上記吸収器で濃溶液に吸収させて希溶液を生成させる。そして、これを繰り返すことで、上記吸収溶液と冷媒との循環サイクルが実現されるようになっている。
【0004】
そして、上記蒸発器における冷媒の蒸発熱を冷房等所用の冷熱源として利用する。
【0005】
ところで、該吸収式冷凍装置において、最近では、その省エネ性能の向上を図る方法の一つとして、例えば高温側から低温側に順次作動温度の異なる再生器を少なくとも3台以上の複数台設け、例えば190℃〜230℃以上の高温で作動する高温側再生器の加熱によって生成される冷媒蒸気を、順次低温で作動する低温側再生器側に導入し、これを低温側各再生器の加熱源として利用するようにした多重効用型のものがある。
【0006】
このような構成によれば、吸収作用完了後の吸収液(希溶液)を、冷媒蒸気の温度を利用し、かつ多段階に分けて極めて熱効率良く濃縮することができ、再生器での所要加熱量を有効に低減することができる。
【0007】
また、上記のような吸収式冷凍装置の場合、一般に吸収性能(吸収器の吸収能力)向上のために、上記吸収液には吸収促進剤が添加されている。
【0008】
そして、吸収促進剤としては、従来から界面活性剤であるオクチルアルコール(2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OH)が一般に採用されている。このオクチルアルコールを吸収剤として上述した吸収液に添加すると、吸収液の水蒸気吸収に伴う溶液の表面張力の低下によって、吸収器の吸収液上に液滴状に存在するオクチルアルコールのバランスがくずれて、その液滴が拡張し、その時にマランゴニ対流が発生することによるものとされている。
【0009】
吸収器の吸収管上に薄く広がる液膜部に対流が発生するということは、その乱流により、当該液膜部に形成された濃度勾配、温度勾配を解消することができ、大幅な伝熱係数、物質移動係数の増大が期待できる。
【0010】
また、オクチルアルコールは、界面活性剤として、吸収液の表面張力を低下させ、吸収管上への吸収液の濡れ性を向上させるので、その無効吸収面積を少なくすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の吸収促進剤、オクチルアルコールは、作動温度が160℃程度までの従来一般の1重効用型および2重効用型吸収式冷凍装置の場合には問題なく使用できるが、上記のように作動温度が190℃〜230℃以上になる最近の3重効用型以上の多重効用型吸収式冷凍装置に吸収促進剤として用いると、熱により酸化されてカルボン酸に変化する(RCHOH→RCHO→RCOOH)。
【0012】
このカルボン酸(RCOOH)は、水溶液中で電離して水素イオンHとRCOOとを生じ、界面活性機能を喪失する。
【0013】
その結果、上述のような吸収促進作用もなくなる。したがって、3重効用以上の多重効用型吸収式冷凍装置では、実用上採用し得ない問題がある。
【0014】
本願発明は、このような事情に基いてなされたもので、上記3重効用以上の多重効用型吸収式冷凍装置に適した耐熱性の高い吸収促進剤を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、該目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0016】
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、凝縮器C、吸収器Aおよび蒸発器Eと、高温側から低温側に各々作動温度を異にする少なくとも3台以上の複数台の再生器Gn〜Gと、これら各再生器Gn〜Gに対応する複数台の溶液熱交換器Hn〜Hn−1とを備え、上記高温側の再生器Gn,Gn−1で発生した冷媒蒸気を順次低温側の再生器Gn−1,Gに導入して、当該低温側各再生器Gn−1,Gの加熱源として利用するようにしてなる多重効用型吸収式冷凍装置において、その吸収液中に添加される吸収促進剤であって、炭素数が7〜6で、水酸基数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素よりなることを特徴とするものである。
【0017】
この第1の課題解決手段では、吸収促進剤として、炭素数が7〜6で、水酸基数が1のアルコール系鎖式飽和炭化水素が採用されている。炭素数が7〜6ということは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1ないし2少なく、その鎖式結合がコンパクトで、水に溶けやすく、しかも耐熱性が高いことを示す。そして、そのため、例えば上記高温再生器の再生部における190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0018】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0019】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0020】
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、2,4ジメチル3ペンタノールであることを特徴としている。
【0021】
この2,4ジメチル3ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0022】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0023】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0024】
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、3エチル3ペンタノールであることを特徴としている。
【0025】
この3エチル3ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0026】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0027】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0028】
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、2メチル2ヘキサノールであることを特徴としている。
【0029】
この2メチル2ヘキサノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0030】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0031】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0032】
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、1ヘプタールであることを特徴としている。
【0033】
この1ヘプタールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0034】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0035】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0036】
(6) 第6の課題解決手段
この発明の第6の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、4ヘプタールであることを特徴としている。
【0037】
この4ヘプタールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0038】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0039】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0040】
(7) 第7の課題解決手段
この発明の第7の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、3,3ジメチル1ブタノールであることを特徴としている。
【0041】
この3,3ジメチル1ブタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0042】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0043】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0044】
(8) 第8の課題解決手段
この発明の第8の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、2エチル1ブタノールであることを特徴としている。
【0045】
この2エチル1ブタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0046】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0047】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0048】
(9) 第9の課題解決手段
この発明の第9の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、4メチル2ペンタノールであることを特徴としている。
【0049】
この4メチル2ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0050】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0051】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0052】
(10) 第10の課題解決手段
この発明の第10の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、1ヘキサノールであることを特徴としている。
【0053】
この1ヘキサノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0054】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0055】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0056】
(11) 第11の課題解決手段
この発明の第11の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、2メチル2ペンタノールであることを特徴としている。
【0057】
この2メチル2ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0058】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0059】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0060】
(12) 第12の課題解決手段
この発明の第12の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、4メチル1ペンタノールであることを特徴としている。
【0061】
この4メチル1ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0062】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0063】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0064】
(13) 第13の課題解決手段
この発明の第13の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段を前提とし、そのアルコール系鎖式飽和炭化水素は、3メチル3ペンタノールであることを特徴としている。
【0065】
この3メチル3ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が2少なく、水に溶けやすくて、より耐熱性が高い。そして、そのため、190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸を生じない。
【0066】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持する。
【0067】
これらのことは、各耐熱性、吸収促進作用の試験結果によっても確認された。
【0068】
【実施の形態】
(多重効用型吸収式冷凍装置の構成)
次に、図1を参照して、先ず本願発明の実施の形態に係る吸収促進剤を使用して運転される多重効用(3重効用)型吸収式冷凍装置の構成を説明する。
【0069】
この吸収式冷凍装置は、すでに述べたように、例えば水を冷媒、臭化リチウム(LiBr)を吸収液とし、さらに吸収作用後の同吸収液(希溶液)を多段階(少なくとも3段階)に分けて効率良く濃縮することにより、再生器への所要加熱量を有効に低減し得るようにした3重効用型吸収式冷凍装置を構成しており、以下の例では、少なくとも1台の凝縮器Cと、少なくとも1台の吸収器A、少なくとも1台の蒸発器Eに対し、高温(190℃〜230℃)、中温(130℃〜150℃)、低温(80℃〜90℃)の各々作動温度を異にする少なくとも3台の再生器G,G,Gを順次段階的に接続して冷媒Rと吸収液Lとの高効率の循環サイクル(吸収式冷凍サイクル)を構成している。
【0070】
上記蒸発器Eは、容器Etの中に、被冷却液(利用水)Weを通す熱交換部Ecと、該熱交換部Ec上に冷媒(水)Reを散布する冷媒散布器Esとを有し、被冷却液配管Ueから流入して、当該蒸発器E内の熱交換部Ecを通過する被冷却液(利用水)Weを冷却する。なお、上記蒸発器E底部内の冷媒Reは、冷媒配管20を介し、その下方側の冷媒ポンプRPにより、上方側の冷媒散布器Es側に順次汲み上げられて、上記熱交換部Ec上に散布される。
【0071】
吸収器Aは、上記蒸発器Eと連通して該蒸発器Eから流入する低温(温度Ta)の気化冷媒(水蒸気)Raを吸収液中に吸収させる作用をするもので、容器At内に、吸収液(濃溶液)Lgを散布する吸収液散布器Asと同吸収器A内で発生する吸収熱を除去するための熱交換部(冷却コイル)Acとを備えて構成されている。
【0072】
熱交換部Acには、冷却水配管Uaから冷却水Waが供給されて、上記吸収器A内で発生する吸収熱を除去する。なお、この冷却水Waは、同熱交換部Acから、さらに後述する凝縮器C側の熱交換部Ccに供給されて凝縮熱の回収にも利用される。
【0073】
一方、この吸収式冷凍装置で使用されている上記第1〜第3の3台の再生器G,G,Gは、それぞれ上記吸収作用完了後の冷媒を含む希溶液Laを高温、中温、低温の第1〜第3の3段階に分けて効率良く加熱濃縮することによって、順次高濃度の濃溶液(濃度ξ<ξ<ξ)とし、再生器における所要加熱量を可及的に節約して、省エネ効果を得るようにしている。同吸収液の希溶液は、上記吸収器Aから、図示のように希溶液配管11を通って、溶液ポンプLPにより、先ず最も高温側の第1の再生器(高温再生器)Gに導入される。なお、後述するように上記希溶液配管11の途中には、同希溶液配管11中の希溶液を低温側から高温側に段階的に加熱する第1〜第3の溶液熱交換器H〜Hがそれぞれ設けられている。
【0074】
上記第1の再生器Gは、一例として、例えばガス燃焼方式による加熱方法が採用されており、その容器Gt内の所定の熱交換器(炉筒)に対応して、所定の加熱手段(例えばガスバーナー)Bを有し、その火炎Jにより、上記吸収器Aで生成された希溶液Laを、当該容器Gt内の上記所定の熱交換器(炉筒)外周に導入して加熱濃縮する。そして、それにより第1の濃度ξ(%)の濃溶液Lを生成するとともに、第1の温度T(例えばT=190℃〜230℃)の冷媒蒸気Rを生成する。この最高温側の第1の再生器Gで生成された第1の濃度ξ(%)の濃溶液Lは、次に高温溶液配管23を通って次段の第2の再生器(中温再生器)Gに導入される。
【0075】
この第2の再生器Gは、その容器Gt内に溶液加熱器K(第1の再生器Gで生成された第1の温度Tの冷媒蒸気Rを第1の冷媒蒸気配管33を介して導入し、熱源とする)を有し、同溶液加熱器Kによって、上記第1の再生器Gから導入される第1の濃度ξ(%)の溶液を第2段階として加熱濃縮する。そして、それにより上記第1の濃度ξ(%)よりも濃度が高い第2の濃度ξ(%)の濃溶液Lを生成するとともに、上記第1の温度T(℃)よりも低い第2の温度T(例えばT=130〜150℃)の冷媒蒸気Rを生成する。この第2の再生器Gで生成された第2の濃度ξ(%)の濃溶液Lは、中温溶液配管22を通って、さらに最終段の第3の再生器(低温再生器)Gに導入される。
【0076】
この第3の再生器Gは、その容器Gt内に溶液加熱器K(第2の再生器Gで生成された第2の温度Tの冷媒蒸気Rを第2の冷媒蒸気配管32を介して導入し、熱源とする)を有し、同溶液加熱器Kによって、上記第2の再生器Gから導入される第2の濃度ξ(%)の希溶液を第3段階(最終段階)として加熱濃縮する。そして、それにより上記第2の濃度ξ(%)よりも高い第3の濃度ξ(%)の濃溶液Lを生成するとともに、第3の温度T(例えばT=80℃〜90℃)の冷媒蒸気Rを生成する。
【0077】
この第3の再生器Gで生成された上記第2の濃度ξ(%)よりも高い第3の濃度ξ(%)の濃溶液Lは、吸収液Lgとして、低温溶液配管21を通して、再び上記吸収器A内上部へ導入され、上記吸収液散布器Asから散布される。
【0078】
吸収器A内では、同吸収液散布器Asから散布される最高濃度の吸収液Lg中に、上記蒸発器Eから導入される低温(温度Ta℃)の冷媒蒸気Raを吸収させる。その結果、上記吸収液Lgは再び冷媒を含んだ希溶液Laとなって、同吸収器Aの容器Atの底部に貯留される。そして、この吸収器A内では上記吸収液Lgが冷媒蒸気Raを吸収する際に吸収熱が発生するが、この吸収熱は、上述のように熱交換部Acに供給される冷却水Waとの熱交換によって冷却され、その熱は必要に応じて外部に回収される。また同冷却水Waは、上述のように吸収器Aの熱交換部Acを通過した後、さらに凝縮器Cにも供給される。
【0079】
凝縮器Cは、容器Ct内に、第3の冷媒蒸気配管31を介して上記最終段の第3の再生器Gから導入される冷媒蒸気Rを冷却凝縮させて液冷媒Rcを生成させるようになっており、その容器Ct内には、同冷媒蒸気Rを冷却して凝縮させるための凝縮用熱交換部Ccが設けられている。この凝縮用熱交換部Ccには、冷却水配管Ucを介して上記吸収器Aを通過して所定値温度が高くなった冷却水が供給される。そして、それによって上記第3の再生器Gからの冷媒蒸気Rを液化させ、液冷媒Reとする。また、このとき生ずる凝縮熱で冷却水を加熱する。
【0080】
ところで、上記第2の再生器Gの溶液加熱器Kに第1の冷媒蒸気配管33を介して導入された冷媒蒸気Rおよび第3の再生器Gの溶液加熱器Kに第2の冷媒蒸気配管32を介して導入された冷媒蒸気Rは、共に冷媒ドレンとなる。
そして、上記第2の再生器Gの溶液加熱器Kからの冷媒ドレンRdは、第1のドレン配管34を介して最終段側第3の再生器Gの溶液加熱器Kからの第2のドレン配管40部分で合流したあと、上述した凝縮器Cの容器Ct内の底部に送られる。
【0081】
そして、以上の吸収冷凍サイクル中における上記吸収液中には、所定の吸収促進剤が添加されている。
【0082】
(吸収促進剤)
本願発明は、この吸収促進剤として、例えば炭素数が7〜6で、水酸基数が1のアルコール系鎖式飽和炭化水素よりなる吸収促進剤を採用している。炭素数が7〜6ということは、前述した従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノールに比べて炭素数が1ないし2少なく、その鎖式結合がコンパクトで、水に溶けやすく、しかも耐熱性が高いことを示す。そして、そのため、例えば上記高温再生器Gの再生部における190℃〜230℃程度の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0083】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0084】
そして、これらのことは、次のような試験装置による耐熱性、吸収促進作用の各試験結果によっても確認される。
【0085】
(試験装置の構成)
先ず図2は、上記吸収促進剤の耐熱性を試験する耐熱性試験装置の構成を示している。
【0086】
該装置は、庫内空間14aを250℃程度まで加熱することができる加熱オーブン14と、添加剤として上記吸収促進剤を含んだ所定濃度の吸収溶液が所定量収納された鉄製の加熱容器15(16は蓋部)とからなり、同加熱容器15内に入れた上記吸収促進剤を含む吸収溶液を同加熱オーブン14内で250℃程度の温度まで加熱する。
【0087】
そして、同250℃の温度で30日間保持する。
【0088】
その後、蓋部16を開いて上記加熱容器15から上記吸収溶液を出し、イオンクロマトグラフで分析し、同吸収溶液中にカルボン酸等の酸類が析出しているか否かを検査する(一般にアルコールは、加熱による酸化反応により、徐々にカルボン酸等の酸類に転化する)。
【0089】
その結果、、少なくとも以下の各実施の形態に示されるような、炭素数が7〜6で、水酸基数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素よりなる吸収促進剤の場合には、何れも酸類の析出は見られなかった。
【0090】
次に図3は、上記吸収剤の吸収促進作用を試験する吸収促進作用試験装置の構成を示している。
【0091】
該装置1は、被試験体である吸収溶液に対して、水蒸発空間3a側から供給される水蒸気を吸収させる吸収空間2aを備えた吸収チャンバー2と、上記水蒸発空間3aを備え、下方側の水を蒸発させる水蒸発チャンバー3と、上記吸収チャンバー2内の吸収空間2aと上記水蒸発チャンバー3内の水蒸発空間3aとを水平方向に開閉ダンパー9を介して連通させる水蒸気供給通路(吸収性能測定時には開閉ダンパー9が開かれる)4と、上記吸収チャンバー2内の上記吸収空間2aの上部と上記水蒸発チャンバー3内の水蒸発空間3aの上部とを開閉ダンパー12aおよび冷却水供給パイプ13aを備えた凝縮チャンバー(凝縮器)13を介して連通させる水蒸気還流通路(冷媒濃縮還流通路)12と、上記吸収チャンバー2の吸収空間2a内にあって、伝熱管5a,5bの内部に冷却水(30℃)が流される熱交換器5と、同熱交換器5の上方部から被試験体としての上記吸収促進剤を含む吸収溶液を散布する吸収溶液散布装置6と、上記吸収チャンバー2の吸収空間2a内底部の吸収溶液を上記吸収溶液散布装置6側に循環させる循環ポンプ8を備えた吸収溶液循環ライン7と、上記吸収チャンバー2内の吸収空間2aの底部にあって、上記吸収溶液を所定の濃度に加熱濃縮する電気ヒータ15と、上記吸収チャンバー2の吸収空間2a内に、予じめ所定濃度(55%)に調整されている市販の臭化リチウム水溶液に測定対象の吸収促進剤を500ppm添加した被試験体吸収溶液を吸収溶液導入ポンプ16aを介して導入する吸収溶液導入口16と、上記水蒸発空間3a内底部の水の温度(蒸発による水の温度の低下)を測る水温センサ11と、同水蒸発空間3a内底部の水の水位(水量)の低下を測る水位計10とから構成されている。
【0092】
同装置1を用いた吸収促進性能の試験に際しては、上述のように、先ず市販の55%臭化リチウム水溶液に測定対象である所望の吸収促進剤を500ppm添加し、上記吸収溶液導入口16より、上記吸収チャンバー2の吸収空間2a内に封入する。そして、残存空気を排気した後、下部の電気ヒータ15で加熱し、水を蒸発させて、臭化リチウムの濃度を63%まで高める。蒸発した水は、凝縮チャンバー13内で凝縮されて、試験用の冷媒となる。吸収促進剤は、吸収溶液と冷媒である水の両方に存在している。
【0093】
試験は、吸収溶液と水がそれぞれ所定の温度になった時点で開始し、吸収溶液を吸収空間2a内に散布して水蒸発空間3a側からの水蒸気を吸収させることにより行う。
【0094】
試験時間の経過とともに水の蒸発潜熱により水温は次第に低下する。この時、例えば図4のグラフに示すように、添加剤として吸収促進剤を入れた時と入れない時とでは、上記10分後の水温の低下幅に大きな差が生じる。そこで、例えば上記試験開始から10分後の水温の低下幅と水面の低下幅(蒸発水量に比例)から、当該吸収溶液中の添加吸収促進剤の吸収促進効果を評価すれば、添加された吸収促進剤の吸収促進性能を知ることができる。
【0095】
そのようにして試験した結果、、少なくとも以下の各実施の形態に示されるような、炭素数が7〜6で、水酸基数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素よりなる吸収促進剤の場合には、何れも有効な吸収促進効果を見ることができた。
【0096】
(実施の形態1)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、2,4ジメチル3ペンタノール:((CH3)2HC)2HCOH、が採用されている。
【0097】
この2,4ジメチル3ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0098】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0099】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0100】
すなわち、2,4ジメチル3ペンタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.9℃、水面の低下幅(mm)は、2.4mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器での再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0101】
つまり、この実施の形態の2,4ジメチル3ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0102】
(実施の形態2)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、3エチル3ペンタノール:(C2H5)3COH、が採用されている。
【0103】
この3エチル3ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0104】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0105】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0106】
すなわち、3エチル3ペンタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.5℃、水面の低下幅(mm)は、2.3mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと略同等であった。
【0107】
つまり、この実施の形態の3エチル3ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0108】
(実施の形態3)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、2メチル2ヘキサノール:CH3(CH2)C(CH3)2OH、が採用されている。
【0109】
この2メチル2ヘキサノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0110】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0111】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0112】
すなわち、2メチル2ヘキサノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.3℃、水面の低下幅(mm)は、2.1mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと略同等であった。
【0113】
つまり、この実施の形態の2,4ジメチル3ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0114】
(実施の形態4)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、1ヘプタノール:CH3(CH2)6OH、が採用されている。
【0115】
この1ヘプタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0116】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0117】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0118】
すなわち、1ヘプタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、5.0℃、水面の低下幅(mm)は、2.5mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0119】
つまり、この実施の形態の1ヘプタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0120】
(実施の形態5)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、4ヘプタノール:(CH3CH2CH2)2CHOH、が採用されている。
【0121】
この4ヘプタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が1少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0122】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0123】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0124】
すなわち、4ヘプタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、5.2℃、水面の低下幅(mm)は、2.6mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0125】
つまり、この実施の形態の4ヘプタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0126】
(実施の形態6)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、3,3ジメチル1ブタノール:(CH3)3C(CH2)OH、が採用されている。
【0127】
この3,3ジメチル1ブタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0128】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0129】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0130】
すなわち、3,3ジメチル1ブタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.9℃、水面の低下幅(mm)は、2.5mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0131】
つまり、この実施の形態の3,3ジメチル1ブタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0132】
(実施の形態7)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、2エチル1ブタノール:(C2H5)2CHCH2OH、が採用されている。
【0133】
この2エチル1ブタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0134】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0135】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0136】
すなわち、2エチル1ブタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.5℃、水面の低下幅(mm)は、2.3mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと略同等であった。
【0137】
つまり、この実施の形態の2エチル1ブタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0138】
(実施の形態8)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、4メチル2ペンタノール:(CH3)2CHCH2CH(OH)、が採用されている。
【0139】
この4メチル2ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0140】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0141】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0142】
すなわち、4メチル2ペンタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.7℃、水面の低下幅(mm)は、2.4mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0143】
つまり、この実施の形態の4メチル2ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0144】
(実施の形態9)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、1ヘキサノール:CH3(CH2)5OH、が採用されている。
【0145】
この1ヘキサノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0146】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0147】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0148】
すなわち、1ヘキサノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.9℃、水面の低下幅(mm)は、2.5mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0149】
つまり、この実施の形態の1ヘキサノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0150】
(実施の形態10)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、2メチル2ペンタノール:CH3CH2CH2(CH3)2OH、が採用されている。
【0151】
この2メチル2ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0152】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0153】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0154】
すなわち、2メチル2ペンタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、5.0℃、水面の低下幅(mm)は、2.5mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0155】
つまり、この実施の形態の2,4ジメチル3ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0156】
(実施の形態11)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、4メチル1ペンタノール:(CH3)2CHCH2CH2CH2OH、が採用されている。
【0157】
この4メチル1ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0158】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0159】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0160】
すなわち、4メチル1ペンタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.6℃、水面の低下幅(mm)は、2.3mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと略同等であった。
【0161】
つまり、この実施の形態の4メチル1ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【0162】
(実施の形態12)
この実施の形態では、上記炭素数が7〜6で、水酸基の数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素として、3メチル3ペンタノール:(CH3CH2)2C(CH3)OH、が採用されている。
【0163】
この3メチル3ペンタノールは、従来の吸収促進剤である2エチル1ヘキサノール:CH3(CH2)3CH(C2H5)CH2OHに比べて、やはり炭素数が2も少なく、水に溶けやすくて、耐熱性が高い。そして、そのため、上記高温再生器Gの高温再生部分の190℃〜230℃程度、またはそれ以上の高温でも酸化せず、カルボン酸等の酸類を生じない。
【0164】
したがって、同温度状態でも有効な吸収促進作用を保持することができる。
【0165】
これらのことは、上述の耐熱性および吸収促進作用確認試験の各試験結果によっても確認された。
【0166】
すなわち、3メチル3ペンタノールは、例えば図2の耐熱性試験装置を使用した加熱試験後にもカルボン酸等の酸類は検出されず、さらに上記図3の吸収促進作用試験装置を使用して得られた水蒸発空間3a内の水温の低下幅(℃)は、4.8℃、水面の低下幅(mm)は、2.4mmであり、それぞれ従来の吸収促進剤(2エチル1ヘキサノール)を2重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器の再生温度160℃程度で使用した時の水温の低下幅5.1℃、水面の低下幅2.5mmと同等であった。
【0167】
つまり、この実施の形態の3メチル3ペンタノールには、上記図1のような3重効用型吸収式冷凍装置の高温再生器G部分での再生温度190℃〜230℃でも、カルボン酸(RCOOH)等を生じることなく、有効な吸収促進作用を果たすことができることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施の形態に係る吸収式冷凍装置の吸収促進剤が使用される多重効用型吸収式冷凍装置の構成を示す冷凍サイクル図である。
【図2】本願発明の各実施の形態に係る吸収式冷凍装置の吸収促進剤の耐熱性を試験する耐熱性試験装置の構成を示す図である。
【図3】本願発明の各実施の形態に係る吸収式冷凍装置の吸収促進剤の吸収促進作用を試験する吸収促進作用試験装置の構成を示す図である。
【図4】同図3の試験装置によって試験した場合に、吸収促進剤の吸収促進効果を評価し得ることを示すグラフである。

Claims (13)

  1. 凝縮器(C)、吸収器(A)および蒸発器(E)と、高温側から低温側に各々作動温度を異にする少なくとも3台以上の複数台の再生器(Gn〜G)と、これら各再生器(Gn〜G)に対応する複数台の溶液熱交換器(Hn〜Hn−1)とを備え、上記高温側の再生器(Gn,Gn−1)で発生した冷媒蒸気を順次低温側の再生器(Gn−1,G)に導入して、当該低温側各再生器(Gn−1,G)の加熱源として利用するようにしてなる多重効用型吸収式冷凍装置において、その吸収液中に添加される吸収促進剤であって、炭素数が7〜6で、水酸基数が1であるアルコール系鎖式飽和炭化水素よりなることを特徴とする吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  2. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、2,4ジメチル3ペンタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  3. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、3エチル3ペンタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  4. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、2メチル2ヘキサノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  5. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、1ヘプタールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  6. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、4ヘプタールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  7. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、3,3ジメチル1ブタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  8. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、2エチル1ブタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  9. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、4メチル2ペンタノールであることを特徴とする吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  10. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、1ヘキサノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  11. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、2メチル2ペンタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  12. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、4メチル1ペンタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
  13. アルコール系鎖式飽和炭化水素は、3メチル3ペンタノールであることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置の吸収促進剤。
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