JP2003032945A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2003032945A
JP2003032945A JP2001217767A JP2001217767A JP2003032945A JP 2003032945 A JP2003032945 A JP 2003032945A JP 2001217767 A JP2001217767 A JP 2001217767A JP 2001217767 A JP2001217767 A JP 2001217767A JP 2003032945 A JP2003032945 A JP 2003032945A
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rotating shaft
reproducing apparatus
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JP2001217767A
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Hiromitsu Noda
宏充 野田
Shigeo Obata
茂雄 小幡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの面振れと軸心振れを軽減し、装置
の薄型化を実現するとともに、動圧潤滑剤の注油量がば
らついても、ディスク駆動用モータ外部に動圧潤滑剤が
飛散しない情報記録再生装置を提供する。 【解決手段】 情報記録再生装置のスピンドルモータは
ディスク部3と回転円柱部4とを一体形成した回転ディ
スク5、軸受スリーブ6、スラスト支持板7、ロータヨ
ーク9、複数極に着磁された環状磁石10などから構成
されている。ステータ13に対向し、環状磁石10を固
定するロータヨーク9には軸受スリーブ6に近い内周側
で、ディスク部3の近傍に断面が楔形をした溝からな
る、円環状の第2の潤滑剤溜まり部23を形成し、ロー
タヨーク9の開口部分から第2の潤滑剤溜まり部23を
形成する溝に向かって、ディスク部3に近づくほど内径
が増大するテーパ部を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクや光
ディスクなどの情報記録媒体を使用して情報を記録再生
する装置に係り、特に高い密度で情報を記録し、再生す
るのに最適な、流体軸受スピンドルモータを備えた情報
記録再生装置に関している。
【0002】
【従来の技術】近年、各種情報機器が広く使用されるよ
うになり、磁気ディスク装置に対してもその記録容量増
大の必要性が増し、高記録密度化への取り組みが強化さ
れてきている。これに伴い、ディスクの回転精度の高精
度化とともに高信頼性が必要になり、磁気ディスク装置
のスピンドルモータ用の軸受装置においても、記録密度
の向上を図るため軸の回転振れやディスクの面振れを小
さくすることが求められてきている。この要求に応える
ため、玉軸受に代って振動の小さい動圧流体軸受を備え
る装置が多く使われるようになってきている。
【0003】始めに、磁気を利用して情報記録再生を行
なう装置を含めて、情報機器用のスピンドルモータに多
く使用される動圧流体軸受を備えた装置の主要部構造の
断面を図9に示し、その構成の概略から説明する。
【0004】図9に示した装置は、ディスク状基板90
と、スリーブ部材である軸受スリーブ6と、回転中心軸
1を軸にして回転自在に軸受スリーブ6に嵌合する軸部
材である円柱状の回転軸部94と、回転軸部94に固着
された回転部材であるロータハブ91と、ロータハブ9
1に一体的に結合されたロータヨーク9に固着した複数
極に着磁された環状磁石10と、筐体と一体に構成され
たベース部8に固定され、コイル12と鉄心11からな
るステータ13とを備えている。このステータ13が環
状磁石10とともにディスク状基板90を回転させるモ
ータを構成している。ディスク状基板90は押さえばね
92によってロータハブ91のフランジ部91aに押圧
され、ロータハブ91と環状磁石10などを含む回転部
と一体化されている。
【0005】筐体と一体に構成されているベース部8上
の駆動・制御回路(図示せず)を経て供給された駆動電
流によってステータ13のコイル12が励磁されると、
環状磁石10が回転軸部94やディスク状基板90とと
もに回動する。
【0006】軸受スリーブ6の下端にはスラスト支持板
7に固定されたスラスト板7aが設けられ、回転軸部9
4の球状の下端部4aをスラスト方向に支持する。
【0007】回転軸部94と軸受スリーブ6の間の軸受
間隙には、動圧発生用の動圧潤滑剤21が充填される。
回転軸部94の下端部4aが対向するスラスト板7aの
表面には、潤滑剤に動圧を発生させてスラスト方向の支
持力を得るための浅溝が形成されており、また、回転軸
部94の外周面には、下端から上向きに、ヘリングボー
ン状の第1、第2のラジアル動圧発生溝93a,93b
が形成されている。
【0008】軸受スリーブ6の内周面には、上方の開口
端に近接して、環状の凹所からなる潤滑剤溜まり部20
が配設されており、また、潤滑剤溜まり部20の上端か
ら軸受スリーブ6の開口端までの部位は、回転軸部94
の外周面に沿った所定の長さの円筒状の流体保持部であ
る潤滑剤保持部(注油余剰領域)22を形成する。
【0009】以上のような構成の動圧流体軸受を備えた
スピンドルモータで、回転軸部94が回転すると、軸受
間隙の動圧潤滑剤21は、各ラジアル動圧発生溝93
a,93bの中央部に吸引され、ラジアル方向の支持力
を得るための動圧を発生する。このような動圧軸受によ
って、回転中の回転軸部94が軸受スリーブ6の内周面
に対して非接触に保たれる。回転軸部94が軸受スリー
ブ6に非接触に回転するので、軸の回転振れやディスク
の面振れを小さくして、ディスクの回転精度とともに信
頼性の向上が図られることになる。
【0010】そして、上記のような動体流体軸受を備え
るスピンドルモータでは、回転中に動圧潤滑剤21が軸
受スリーブ6の開口から流出したり、組立中に動圧潤滑
剤21が溢れ出たり、あるいは静止中に表面張力によっ
て動圧潤滑剤21が滲み出ることがある。このような動
圧潤滑剤21の流出や滲み出しなどのトラブルを回避
し、併せて、潤滑剤溜まり部の容積不足による動圧潤滑
剤21の溢流などを防ぐための技術として、例えば、情
報記録再生装置を構成するスピンドルモータの軸受スリ
ーブ6と回転軸部94の構造について、潤滑剤溜まり部
20付近を部分拡大して図10に示したように、軸受ス
リーブ6の内周面に環状溝からなる潤滑剤溜まり部10
0を設け、この上方、すなわち軸受スリーブ6の開口端
側の端面である上端面100aを逆テーパー状に傾斜さ
せた構造が提案されている(例:特開2000−121
986号公報)。この提案の方法では、潤滑剤溜まり部
100の軸方向の開口幅は潤滑剤溜まり部100の底面
より小さく、その分だけ潤滑剤保持部(注油余剰領域)
22の軸方向の長さを実質的に増大させたことになる。
このように潤滑剤溜まり部100の上端面100aを逆
テーパー状にして潤滑剤溜まり部100の内容積を増大
させ、かつ、潤滑剤保持部(注油余剰領域)22を長く
することで、回転中に動圧潤滑剤21が軸受スリーブ6
の開口から流出したり、組立中に動圧潤滑剤が溢れ出た
り、あるいは静止中に表面張力によって動圧潤滑剤が滲
み出るなどのトラブルの回避を図ろうとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来の構
造の情報記録再生装置では、回転軸部94にロータハブ
91を取り付け、さらにロータハブ91のフランジ部9
1aにおいてディスク状基板90を保持させるという構
造であるため、フランジ部91aのディスク載置面やデ
ィスク状基板90の記録面と、回転軸部94の軸心とが
精度よく直交するよう、フランジ部91aを回転軸部9
4に取り付けるのが難しいだけでなく、フランジ部91
aやディスク状基板90の中心を回転中心軸1に一致さ
せることも困難なことであった。
【0012】このようなフランジ部91aのディスク載
置面やディスク状基板90の記録面と回転軸部94の軸
心とのなす角度のずれによって、ディスク状基板90を
回転させたとき、その記録面が若干の傾きをもって回転
するため、ディスク状基板90の記録面の位置が変動す
る、いわゆる面振れという現象が生じる。また、フラン
ジ部91aやディスク状基板90の中心の回転中心軸か
らの位置ずれによって、ディスク状基板90を回転させ
たときに、その面と平行な方向の位置変動、すなわち軸
心振れが生じる。
【0013】実際の使用時には、これらの面振れと軸心
振れとが重畳された形で現れることから、これらの変動
を考慮した裕度をもってディスク状基板90の記録密度
を決めなければならず、そのため記録密度を高めること
には限度があった。
【0014】回転中のディスク状基板90の面振れと軸
心振れとを抑制するには、上述した構成部材の加工精度
や組立精度を高めることが考えられるものの、それには
装置がコスト高となることが避けられないという課題も
あった。
【0015】また、図9に示した、軸受スリーブに楔形
環状の潤滑剤溜まり部を設けた従来の情報記録再生装置
のスピンドルモータの構成では、動圧潤滑剤の注油状態
を観測することが難しく、図10に示したように、動圧
潤滑剤21が潤滑剤溜まり部100を超え軸受スリーブ
開放端面より多くの注油をしてしまう可能性があった。
特に小型の情報記録再生装置ほど注油量の管理が困難で
あった。図11に矢印付き線で示したように、余剰潤滑
剤110が軸受スリーブ6から滲み出したり、回転ディ
スクの回転により、滲み出した余剰潤滑剤110による
油滴に遠心力が働きモータ外部に飛散していき、回転デ
ィスク面にまでいたって付着し、記録したデータを損傷
する可能性があるなど、信頼性に課題があった。
【0016】本発明は、上記の課題を解決し、回転時の
ディスクの面振れとその軸心振れを大幅に軽減して、記
録密度を向上させ、装置の薄型化を実現するとともに、
動圧潤滑剤の注油量がばらついても、ディスク駆動用モ
ータ外部に動圧潤滑剤が飛散しない高信頼性の情報記録
再生装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の情報記録再生装置は、次の構成を有する。
【0018】すなわち、本発明の情報記録再生装置は、
主面上に情報記録層を有するディスク部、回転軸部、回
転軸部および筐体ベース部に固着した軸受スリーブから
なる軸受部、ディスク部主面とは反対側の面上に複数極
に着磁された環状磁石を取り付けてなるロータヨーク、
および環状磁石に対向させてベース部に固着配置したス
テータを有し、ディスク部と回転軸部からなる回転ディ
スクを回転駆動するモータを備え、ディスク部と回転軸
部とを、ディスク部主面とは反対側の面に、中心軸がデ
ィスク部の回転中心において主面と直交するように一体
化し、かつ、軸受スリーブに対向するロータヨークの内
周面側に潤滑剤溜まり部を設けた構成を有している。
【0019】また、本発明の情報記録再生装置は、主面
上に情報記録層を有するディスク部、円筒状の回転軸
部、回転軸部および筐体ベース部に固着した軸受支軸か
らなる軸受部、ディスク部主面とは反対側の面上に複数
極に着磁された環状磁石を取り付けてなるロータヨー
ク、および環状磁石に対向させてベース部に固着配置し
たステータを有し、ディスク部と回転軸部からなる回転
ディスクを回転駆動するモータを備え、ディスク部と回
転軸部とを、ディスク部主面とは反対側の面に、中心軸
がディスク部の回転中心において主面と直交するように
一体化し、かつ、回転軸部外周面に対向して内周面側に
潤滑剤溜まり部を有する円筒状部材を、軸受支軸を固着
したベース部に設けた構成を有している。
【0020】また、本発明の情報記録再生装置は、主面
上に情報記録層を有するディスク部、回転軸部、回転軸
部および筐体ベース部に固着した軸受スリーブまたは軸
受支軸からなる軸受部と、ディスク部主面とは反対側の
面上に複数極に着磁された環状磁石を取り付けてなるロ
ータヨーク、および環状磁石に対向させてベース部に固
着配置したステータを有し、ディスク部と回転軸部から
なる回転ディスクを回転駆動するモータを備え、ディス
ク部と回転軸部とを、ディスク部主面とは反対側の面
に、中心軸がディスク部の回転中心において主面と直交
するように一体化し、かつ、軸受スリーブまたは回転軸
部の外周面に対向して内周面側に潤滑剤溜まり部有する
円筒状部材を、ディスク部主面とは反対側の面または支
軸を固着したベース部に設けた構成を有している。
【0021】これらの構成の情報記録再生装置は、ま
た、潤滑剤溜まり部は環状をなし、かつ、ロータヨーク
または円筒状部材の内周壁面が、潤滑剤溜まり部へ向か
って広くなるテーパ形状を有しており、軸受部は、軸受
スリーブの内周面が回転ディスクの円柱状の回転軸部の
外周面に対向するか、または軸受支軸の外周面が円筒状
の回転軸部の内周面に対向するラジアル軸受部と、円柱
状の回転軸部のスラスト面をなす下端面と下端面に対向
するスラスト支持板からなるか、または軸受支軸のスラ
スト面をなす上端面と上端面に対向するディスク部主面
の反対側の面からなるスラスト軸受部を形成するように
した構成をも含んでいる。
【0022】これらの構成によって、ディスク部と回転
軸部とを一体で形成しているので、回転時のディスクの
面振れとその軸心振れを大幅に軽減して、記録密度を向
上させ、装置の薄型化を実現するとともに、ロータヨー
クまたは円筒状部材の内周壁面に新たに潤滑剤溜まり部
を形成しているので、動圧潤滑剤の注油量がばらついて
も、モータ外部に動圧潤滑剤が飛散しない高信頼性の確
保が図ることができる情報記録再生装置の実現を図るこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳しく説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における情報記録再生装置の構成を説明
する断面図である。図1において、回転中心軸1に垂直
な主面2上に情報記録層を有するディスク部3と、主面
2とは反対側に中実円柱状の回転円柱部4とでもって、
回転ディスク5を一体形成している。ディスク部3の主
面2の反対側にある回転円柱部4側の面にはロータヨー
ク9が軸受スリーブ6の外側に位置するように固着さ
れ、ロータヨーク9には複数極に着磁された環状磁石1
0が接着などの方法により固定されている。また、円筒
形状の軸受スリーブ6の一端がスラスト支持板7によっ
て封止された状態で情報記録再生装置の筐体のベース部
8に固着されており、他方では、鉄心11にコイル12
が巻かれたステータ13が、ベース部8に圧入などの方
法により固着されている。回転ディスク5に一体形成さ
れた回転円柱部4の外周面と、軸受スリーブ6の内周面
との間で微小な隙間が形成されるように、回転円柱部4
を軸受スリーブ6の開口部から挿入し、コイル12が巻
かれた鉄心11からなるステータ13に対向するように
環状磁石10を配置して情報記録再生装置のスピンドル
モータを構成している。また、環状磁石10の軸方向下
端面に対向するようにスラスト吸引板14がベース部8
に固着されている。また、回転ディスク5の回転円柱部
4の下端面であるスラスト面あるいは、スラスト面に対
向するスラスト支持板7上面の少なくともいずれか一方
には動圧発生溝(図示せず)を有し、スラスト軸受部を
形成している。さらに、回転ディスク5の回転円柱部4
の外周面に対向する軸受スリーブ6の内周面には、動圧
発生溝(図示せず)を有しラジアル軸受部を形成してい
る。なお、ラジアル軸受部は回転ディスク5の回転円柱
部4の外周面に動圧発生溝を形成してラジアル軸受部と
してもよい。
【0025】一方、図2に示したのは、本発明の第1の
実施の形態における情報記録再生装置を構成するスピン
ドルモータのディスク部3、回転円柱部4、軸受スリー
ブ6、スラスト支持板7、ロータヨーク9、環状磁石1
0などからなる中心部の部分拡大断面図である。図2に
おいて、ロータヨーク9には軸受スリーブ6に近い内周
側で、ディスク部3の近傍に断面が楔形をした円環状の
溝が彫られ、第2の潤滑剤溜まり部23が形成されてい
る。さらに、ロータヨーク9の開口部分から第2の潤滑
剤溜まり部23を形成する溝に向かって、ディスク部3
に近づくほど内径が増大するテーパ部が形成されてい
る。
【0026】そして、軸受スリーブ6とスラスト支持板
7で形成される凹部に、回転ディスク5の回転円柱部4
が挿入され、回転円柱部4と軸受スリーブ6の間の微小
な隙間に、例えばエステル系合成油のような動圧潤滑剤
21が第1の潤滑剤溜まり部20の楔形先端部位置から
ロータヨーク9の内周部にある第2の潤滑剤溜まり部2
3の楔形先端部までの注油余剰領域(潤滑剤保持部)2
2の間に封入されている。
【0027】続いて、上記のように構成された本発明の
第1の実施の形態における情報記録再生装置の動作につ
いて説明する。コイル12に電流を供給して鉄心11を
磁化することによって、コイル12と鉄心11からなる
ステータ13に対向する複数極に着磁された環状磁石1
0が回転を開始する。環状磁石10を固定したロータヨ
ーク9は回転ディスク5と一体形成されており、回転デ
ィスク5には回転円柱部4も一体形成されているので、
環状磁石10の回転とともに、回転円柱部4が回転する
ことになる。回転円柱部4の回転によって、回転円柱部
4の外周面に対向する軸受スリーブ6の内周面にあるラ
ジアル動圧発生溝、および回転円柱部4の下端面あるい
は、スラスト板7a上面にあるスラスト動圧発生溝と封
入されている動圧潤滑剤21との作用により動圧が発生
し、回転円柱部4においてラジアル方向およびスラスト
方向に動圧を受けて、回転ディスク5が回転中心軸1の
周りに回転円柱部4の外周面と軸受スリーブ6の内周面
が無接触で滑らかに支持され回動自在に回転する。
【0028】したがって、流体軸受構造を有したスピン
ドルモータの回転ディスク5は回転円柱部4とディスク
部3が一体形成されているので、従来の構成における、
回転軸部、ロータハブ、円環状のディスク状基板といっ
た複数の部品が単一となり、部品点数の減少から部品コ
ストを低減できるとともに、円環状のディスク基板を固
定するためのロータハブを回転軸部に圧入するといった
組立工程時の複数の部品の部品精度や加工精度による誤
差や圧入高さ誤差の累積を避けることが可能になって、
回転時のディスクの面振れとその軸心振れを大幅に軽減
できることになる。
【0029】次に、図1および図2にその構成を示した
本発明の第1の実施の形態の情報記録再生装置におい
て、回転ディスク5が回転中の軸受部の動圧潤滑剤の動
作を図3に別に示した部分拡大図を用いて説明する。動
圧潤滑剤21が、ロータヨーク9の内周部にある第2の
潤滑剤溜まり部23の楔形先端部超えて、余剰注油した
場合においても、衝撃等により余剰潤滑剤31が飛散
し、ロータヨーク9の内周部に付着した場合において
も、ロータヨーク9の内周部が第2の潤滑剤溜まり部2
3に対してテーパ構造になっている。回転ディスク5の
回転によりロータヨーク9も回転しているので、付着し
た余剰潤滑剤31は遠心力が働き、図3に矢印付き線線
で示したように動き、潤滑剤溜まり部23に戻る。した
がって、余剰潤滑剤31がモータ外部に飛散して、回転
ディスク面にまでいたって付着し、情報記録層を汚染し
たり、記録したデータを損傷するということは起こりえ
ない。
【0030】なお、上述の本発明の第1の実施の形態に
おける情報記録再生装置のディスク駆動用モータとし
て、ロータの回転中心軸から径方向に対向してステータ
を配置する、いわゆるアキシャルギャップ型モータとし
たときの形態で説明してきたが、本発明はこの形態に限
定されるものではなく、図4に本発明の第1の実施の形
態の別の形態例として示したように、ロータの回転中心
軸対に沿って軸方向に対向してステータを配置する、い
わゆるラジアルギャップ型モータの構成としても、全く
同様の効果が得られている。
【0031】以上説明してきたように本発明の第1の実
施の形態の情報記録再生装置は、ディスク部と回転軸部
を一体に構成しているので、回転時のディスクの面振れ
とその軸心振れを大幅に軽減して、記録密度を向上さ
せ、装置の薄型化を実現するとともに、軸受部とは別に
ロータヨークに新たに第2の潤滑剤溜まり部とテーパ状
の傾斜領域を構成することにより、動圧潤滑剤の注油量
がばらついても、情報記録再生装置のディスク駆動用モ
ータ外部に動圧潤滑剤が飛散しない高信頼性の確保が図
ることが可能な情報記録再生装置を実現できる。
【0032】(第2の実施の形態)図5(a)は、本発
明の第2の実施の形態における情報記録再生装置の構造
を説明する断面図である。図5(a)において、前述の
第1の実施の形態における構成要素と対応する要素に
は、図1から図4における符号と同じ符号を付してい
る。第2の実施の形態における情報記録再生装置が第1
の実施の形態と異なっているのは、回転ディスクがディ
スク部と円筒状の回転軸部である回転円筒部と一体形成
されている点である。
【0033】図5(a)に示すように、回転中心軸1に
垂直な主面2上に情報記録層を有したディスク部3と、
主面2とは反対側に中央部に円孔のあいた円筒状の回転
軸部である回転円筒部51とでもって、回転ディスク5
を一体形成している。ディスク部3の主面2の反対側に
ある回転円筒部51が形成された側の面にはロータヨー
ク9が固着され、ロータヨーク9には複数極に着磁され
た環状磁石10が接着等の方法により固定されている。
また、軸受支軸52の一端が情報記録再生装置の筐体の
ベース部8に固着されており、他方では、鉄心11にコ
イル12が巻かれたステータ13が、ベース部8に圧入
等の方法により固着されている。回転ディスク5に一体
形成された回転円筒部51の内周面と、軸受支軸52の
外周面との間で微小な隙間が形成されるように、軸受支
軸52を回転円筒部51の開口部に挿入し、コイル12
が巻かれた鉄心11からなるステータ13に対向するよ
うに複数極に着磁された環状磁石10を配置して情報記
録再生装置のスピンドルモータを構成している。また、
環状磁石10の軸方向下端面に対向するようにスラスト
吸引板14がベース部8に固着されている。
【0034】また、軸受支軸52の上端面あるいは、軸
受支軸52と対向する回転円筒部51内のディスク部3
の主面2とは反対側の表面のうちのいずれか一方には動
圧発生溝(図示せず)を有し、スラスト軸受部を形成し
ている。さらに、軸受支軸52の外周面に対向する回転
ディスク5に形成された回転円筒部51の内周面には、
動圧発生溝(図示せず)を有し、ラジアル軸受部を形成
している。
【0035】なお、スラスト軸受部は軸受支軸52の上
端面、あるいは軸受支軸52と対向する回転円筒部51
内のディスク部3の主面2とは反対側の表面に動圧発生
溝を形成する方法の他に、回転円筒部51の開口面、あ
るいはこの開口部と対向するベース部8の面に動圧発生
溝を形成してスラスト軸受部とすることもできる。ま
た、ラジアル軸受部は回転ディスク5に形成されている
回転円筒部51に対向する軸受支軸52の外周面に動圧
発生溝を形成してラジアル軸受部としてもよい。
【0036】回転円筒部51と複数極に着磁された環状
磁石10を固定したロータヨーク9との間に位置するよ
うに円筒状部材53がベース部8に固着され、この円筒
状部材53内周側には回転円筒部51の外側に対向し
て、ベース部8の近傍に断面が楔形をした円環状の溝が
彫られ、第2の潤滑剤溜まり部23が形成されている。
円筒状部材53の開口部分から第2の潤滑剤溜まり部2
3を形成する溝に向かって、ベース部8に近づくほど内
径が増大するテーパ形状の傾斜部24が形成されてい
る。
【0037】そして、回転ディスク5に一体で形成され
た回転円筒部51の円孔部に、軸受支軸52が挿入さ
れ、回転円筒部51と軸受支軸52の間の微小な隙間
に、例えばエステル系合成油のような動圧潤滑剤21が
第1の潤滑剤溜まり部20の楔形先端部位置から円筒状
部材53の内周部にある第2の潤滑剤溜まり部23の楔
形先端部までの注油余剰領域(潤滑剤保持部)22の間
に封入されている。
【0038】続いて、上記のように構成された本発明の
第2の実施の形態における情報記録再生装置の動作につ
いて説明する。コイル12に電流を供給して鉄心11を
磁化することによって、コイル12と鉄心11からなる
ステータ13に対向する複数極に着磁された環状磁石1
0が回転を開始する。環状磁石10を固定したロータヨ
ーク9は回転ディスク5と一体形成されており、回転デ
ィスク5には回転円筒部51も一体形成されているの
で、環状磁石10の回転とともに、回転円筒部51が回
転することになる。回転円筒部51の回転によって、回
転円筒部51の内周面に対向する軸受支軸52の外周面
にあるラジアル動圧発生溝、および軸受支軸52の上端
面あるいは、軸受支軸52と対向する回転円筒部51内
のディスク部3の主面2とは反対側の表面にあるスラス
ト動圧発生溝と封入されている動圧潤滑剤21との作用
により動圧が発生し、軸受支軸52においてラジアル方
向およびスラスト方向に動圧を受けて、回転ディスク5
が回転中心軸1の周りに回転円筒部51の内周面と軸受
支軸52の外周面が無接触状態で滑らかに回転する。
【0039】したがって、流体軸受構造を有したスピン
ドルモータの回転ディスク5は回転円筒部51とディス
ク部3が一体形成されているので、従来の構成におけ
る、回転軸部、ロータハブ、円環状のディスク基板とい
った複数の構成部品が単一となり、部品点数の減少から
部品コストを低減できるとともに、円環状のディスク基
板を固定するためのロータハブを回転軸部に圧入すると
いった組立工程時の複数の部品の部品精度や加工精度に
よる誤差や圧入高さ誤差の累積を避けることが可能にな
って、回転時のディスクの面振れとその軸心振れを大幅
に軽減できることになる。
【0040】次に、図5(a)にその構成を示した本発
明の第2の実施の形態の情報記録再生装置において、回
転ディスク5回転中の軸受部における動圧潤滑剤の動態
を図5(b)に示した部分拡大図を用いて説明する。円
筒状部材53の内周部が第2の潤滑剤溜まり部23に対
してテーパ構造になっており、動圧潤滑剤21が円筒状
部材53の内周部にある第2の潤滑剤溜まり部23の楔
形先端部超えて余剰注油した場合においても、衝撃等に
より余剰潤滑剤31が飛散して円筒状部材53の内周部
に付着した場合においても、テーパ構造で円筒状部材5
3の上端ほど内径が小さくなっていて付着した余剰潤滑
剤31は外部に流出しにくいうえに、重力が働いて図5
(b)に矢印付き線で示したように動き、第2の潤滑剤
溜まり部23に戻る。したがって、余剰潤滑剤31がモ
ータ外部に飛散して回転ディスク面にまでいたって付着
し、記録したデータを汚染したり、損傷するということ
が生じない。
【0041】なお、上述の本発明の第2の実施の形態に
おける情報記録再生装置のディスク駆動用モータとし
て、ロータの回転中心軸から径方向に対向してステータ
を配置する、いわゆるアキシャルギャップ型モータとし
たときの形態で説明してきたが、本発明はこの形態に限
定されるものではなく、図6に本発明の第2の実施の形
態の別の形態例として示したように、ロータの回転中心
軸対に沿って軸方向に対向してステータを配置する、い
わゆるラジアルギャップ型モータの構成としても、全く
同様の効果が得られている。
【0042】以上説明してきたように本発明の第2の実
施の形態の情報記録再生装置は、ディスク部と回転軸部
を一体に構成しているので、回転時のディスクの面振れ
とその軸心振れを大幅に軽減して、記録密度を向上さ
せ、装置の薄型化を実現するとともに、回転円筒部の外
側にあって、回転ディスクの情報記録層とは反対側の面
に円筒状部材を固着し、この円筒状部材の内周部に軸受
部とは別に新たに第2の潤滑剤溜まり部とテーパ状の傾
斜面を有した構成とすることにより、動圧潤滑剤の注油
量がばらついても、情報記録再生装置のディスク駆動用
モータ外部に動圧潤滑剤が飛散しない高信頼性の確保が
図ることが可能な情報記録再生装置を実現できる。
【0043】(第3の実施の形態)図7(a)は、本発
明の第3の実施の形態における情報記録再生装置の構成
を説明する断面図である。図7(a)において、上記の
第1および第2の実施の形態における構成要素と対応す
る要素には、図1から図6における符号と同じ符号を付
している。第3の実施の形態が第1または第2の実施の
形態と最も異なるところは、第1または第2の実施の形
態における情報記録再生装置では、環状磁石を固定して
いるロータヨークが回転ディスクの中心近くに位置し
て、アキシャルギャップ型のいわゆるインナーロータ型
スピンドルモータか、またはラジアルギャップ型のスピ
ンドルモータを構成しているのに対して、第3の実施の
形態における情報記録再生装置のロータヨークは回転デ
ィスクの外周端部近くに固着されてアキシャルギャップ
型のアウターロータ型スピンドルモータを構成している
ことである。
【0044】図7(a)において、回転中心軸1に垂直
な主面2の上に情報記録層を有したディスク部3と、主
面2とは反対側に中実円柱状の回転円柱部4とでもっ
て、回転ディスク5を一体形成している。ディスク部3
の主面2の反対側にある回転円柱部4側の面にはロータ
ヨーク9がディスク部3の外側端部近傍に位置するよう
に固着され、ロータヨーク9には複数極に着磁された環
状磁石10が接着等の方法により固定されている。ま
た、リング形状の軸受スリーブ6の一端がスラスト支持
板7によって封止された状態で情報記録再生装置の筐体
のベース部8に穿った孔に固着されており、鉄心11に
コイル12が巻かれたステータ13が、軸受スリーブ6
の外側面とベース部8を利用して固着されている。回転
ディスク5に一体形成された回転円柱部4の外周面と、
軸受スリーブ6の内周面との間で微小な隙間が形成され
るように、回転円柱部4を軸受スリーブ6の開口部から
挿入し、コイル12が巻かれた鉄心11からなるステー
タ13に対向するように複数極に着磁された環状磁石1
0を配置して情報記録再生装置のスピンドルモータを構
成している。また、環状磁石10の軸方向下端面に対向
するようにスラスト吸引板14がベース部8に固着され
ている。
【0045】また、回転ディスク5の回転円柱部4の下
端面であるスラスト面あるいは、スラスト面に対向する
スラスト支持板7上面の少なくともいずれか一方には動
圧発生溝(図示せず)を有し、スラスト軸受部を形成し
ている。さらに、回転ディスク5の回転円柱部4の外周
面に対向する軸受スリーブ6の内周面には、動圧発生溝
(図示せず)を有しラジアル軸受部を形成している。
【0046】なお、スラスト軸受部はスラスト面あるい
は、スラスト支持板7に動圧発生溝を形成する方法の他
に、軸受スリーブ6の開口面あるいはこの開口部と対向
するディスク部3の主面2の反対側の面に動圧発生溝を
形成してスラスト軸受部とすることもできる。また、ラ
ジアル軸受部は回転ディスク5の回転円柱部4の外周面
に動圧発生溝を形成してラジアル軸受部としてもよい。
【0047】ディスク部3の主面2の反対側の面にあっ
て、リング状の軸受スリーブ6の外側に位置するように
円筒状部材53が固着され、この円筒状部材53には軸
受スリーブ6に近い内周側で、ディスク部3の近傍に断
面が楔形をした円環状の溝が彫られ、第2の潤滑剤溜ま
り部23が形成されている。円筒状部材53の開口部分
から第2の潤滑剤溜まり部23を形成する溝に向かっ
て、ディスク部3に近づくほど内径が増大するテーパ形
状を有する傾斜部24が形成されている。
【0048】そして、軸受スリーブ6とスラスト支持板
7で形成される凹部に、回転ディスク5の回転円柱部4
が挿入され、回転円柱部4と軸受スリーブ6の間の微小
な隙間に、例えばエステル系合成油のような動圧潤滑剤
21が第1の潤滑剤溜まり部20の楔形先端部位置から
円筒状部材53の内周部にある第2の潤滑剤溜まり部2
3の楔形先端部までの注油余剰領域(潤滑剤保持部)2
2の間に封入されている。
【0049】続いて、上記のように構成された本発明の
第3の実施の形態における情報記録再生装置の動作につ
いて説明する。コイル12に電流を供給して鉄心を磁化
することによって、コイル12と鉄心11からなるステ
ータ13に対向する複数極に着磁された環状磁石10が
回転を開始する。環状磁石10を固定したロータヨーク
9は回転ディスク5と一体形成されており、回転ディス
ク5には回転円柱部4も一体形成されているので、環状
磁石10の回転とともに、回転円柱部4が回転すること
になる。回転円柱部4の回転によって、回転円柱部4の
外周面に対向する軸受スリーブ6の内周面にあるラジア
ル動圧発生溝、および回転円柱部4の下端面あるいは、
スラスト支持板7上面にあるスラスト動圧発生溝と封入
されている動圧潤滑剤21との作用により動圧が発生
し、回転円柱部4においてラジアル方向およびスラスト
方向に動圧を受けて、回転ディスク5が回転中心軸1の
周りに回転円柱部4の外周面と軸受スリーブ6の内周面
が無接触で滑らかに回転する。
【0050】したがって、流体軸受構造を有したスピン
ドルモータの回転ディスク5は回転円柱部4とディスク
部3が一体形成されているので、従来の構成における、
回転軸部、ロータハブ、円環状のディスク基板といった
複数の部品が単一となり、部品点数の減少から部品コス
トを低減できるとともに、円環状のディスク基板を固定
するためのロータハブを回転軸部に圧入するといった組
立工程時の複数の部品の部品精度や加工精度による誤差
や圧入高さ誤差の累積を避けることが可能になって、回
転時のディスクの面振れとその軸心振れを大幅に軽減で
きることになる。
【0051】次に、図7(a)にその構成を示した本発
明の第3の実施の形態の情報記録再生装置において、回
転ディスク5が回転中の軸受部の動圧潤滑剤の動態を図
7(b)に別に示した部分拡大図を用いて説明する。動
圧潤滑剤22が、円筒状部材53の内周部にある第2の
潤滑剤溜まり部23の楔形先端部超えて、余剰注油した
場合においても、衝撃等により余剰潤滑剤31が飛散し
て円筒状部材53の内周部に付着した場合においても、
円筒状部材53の内周部が第2の潤滑剤溜まり部23に
対してテーパ構造になっている。回転ディスク5の回転
により円筒状部材53も回転しているので、付着した余
剰潤滑剤31は遠心力が働き、図7(b)に矢印付き線
で示したように動き、第2の潤滑剤溜まり部23に戻
る。したがって、余剰潤滑剤31がモータ外部に飛散し
て回転ディスク面にまでいたって付着し、記録したデー
タを汚染したり、損傷するということが生じない。
【0052】なお、上述の本発明の第3の実施の形態に
おける情報記録再生装置のディスク駆動用モータとし
て、アウターロータ型スピンドルモータで回転軸部が中
実円柱状の回転円柱部4からなり、軸受スリーブ6の外
周面に対向して潤滑剤溜まり部23がある円筒状部材5
3をディスク部3の主面とは反対側に形成する形態で説
明してきたが、本発明はこの形態に限定されるものでは
なく、図8に本発明の第3の実施の形態の別の形態例と
して示したように、アウターロータ型スピンドルモータ
で回転軸部が中央部に円孔のあいた円筒状の回転円筒部
51からなり、回転円筒部51の外周面に対向して潤滑
剤溜まり部23がある円筒状部材53をベース部8に形
成したモータの構成とすることも可能で、この場合であ
っても、全く同様の効果が得られる。
【0053】以上説明してきたように本発明の第3の実
施の形態の情報記録再生装置は、ディスク部と回転軸部
を一体に構成しているので、回転時のディスクの面振れ
とその軸心振れを大幅に軽減して、記録密度を向上さ
せ、装置の薄型化を実現するとともに、軸受スリーブの
外側にあって、回転ディスクの情報記録層とは反対側の
面に円筒状部材を固着し、この円筒状部材の内周部に軸
受部とは別に新たに第2の潤滑剤溜まり部と逆テーパ状
の傾斜面を有した構成とすることにより、動圧潤滑剤の
注油量がばらついても、情報記録再生装置のディスク駆
動用モータ外部に動圧潤滑剤が飛散しない高い信頼性を
確保することが可能な情報記録再生装置を実現できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は、デ
ィスク部と回転軸部を一体に構成して、回転時のディス
クの面振れとその軸心振れを大幅に軽減して、記録密度
を向上させ、装置の薄型化を実現するとともに、軸受部
とは別にロータヨークに新たに第2の潤滑剤溜まり部と
テーパ状の傾斜領域を構成することにより、動圧潤滑剤
の注油量がばらついても、モータ外部に動圧潤滑剤が飛
散しない高信頼性が確保された優れた情報記録再生装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における情報記録再
生装置の構造を説明するための断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における情報記録再
生装置の構造を説明するための部分拡大断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態における情報記録再
生装置の構造を説明するための部分拡大図
【図4】本発明の第1の実施の形態における情報記録再
生装置の別の構造を説明するための断面図
【図5】(a)本発明の第2の実施の形態における情報
記録再生装置の構造を説明するための断面図 (b)本発明の第2の実施の形態における情報記録再生
装置の構造を説明するための部分拡大断面図
【図6】本発明の第2の実施の形態における情報記録再
生装置の別の構造を説明するための断面図
【図7】(a)本発明の第3の実施の形態における情報
記録再生装置の構造を説明するための断面図 (b)本発明の第3の実施の形態における情報記録再生
装置の構造を説明するための部分拡大断面図
【図8】本発明の第3の実施の形態における情報記録再
生装置の別の形態の構造を説明するための断面図
【図9】従来の情報記録再生装置を示す断面図
【図10】従来の情報記録再生装置を示す部分拡大図
【図11】従来の情報記録再生装置を示す部分拡大図
【符号の説明】
1 回転中心軸 2 主面 3 ディスク部 4 回転円柱部 5 回転ディスク 6 軸受スリーブ 7 スラスト支持板 7a スラスト板 8 ベース部 9 ロータヨーク 10 環状磁石 11 鉄心 12 コイル 13 ステータ 14 スラスト吸引板 20,23,100 潤滑剤溜まり部 21 動圧潤滑剤 22 潤滑剤保持部、注油余剰領域 51 回転円筒部 52 軸受支軸 53 円筒状部材 90 ディスク状基板 91 ロータハブ 91a フランジ部 92 押さえばね 93a,93b 動圧発生溝 94 回転軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 19/20 G11B 19/20 F 5H607 H02K 7/08 H02K 7/08 A 5H621 21/12 21/12 M 29/00 29/00 Z Fターム(参考) 3J011 BA04 CA01 CA04 KA02 KA04 MA03 MA24 5D006 DA03 FA05 5D109 BA12 BA13 BA14 BA15 BA16 BA17 BA18 BB05 BB12 BB13 BB18 BB21 BB22 BC11 5H019 AA06 CC02 CC03 CC04 DD01 DD06 EE01 FF01 FF03 5H605 AA03 AA04 BB09 BB10 BB19 BB20 CC04 EB03 EB17 EB28 5H607 AA04 BB01 BB07 BB09 BB13 BB14 BB17 CC01 GG01 GG03 GG12 GG15 GG28 5H621 BB07 GA01 JK08 JK19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面上に情報記録層を有するディスク
    部、回転軸部、前記回転軸部および筐体ベース部に固着
    した軸受スリーブからなる軸受部、前記ディスク部主面
    とは反対側の面上に複数極に着磁された環状磁石を取り
    付けてなるロータヨーク、および前記環状磁石に対向さ
    せて前記ベース部に固着配置したステータを有し、前記
    ディスク部と前記回転軸部からなる回転ディスクを回転
    駆動するモータを備え、 前記ディスク部と前記回転軸部を、前記ディスク部主面
    とは反対側の面に、中心軸が前記ディスク部の回転中心
    において前記主面と直交するように一体化し、 かつ、前記軸受スリーブに対向する前記ロータヨークの
    内周面側に潤滑剤溜まり部を設けたことを特徴とする情
    報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑剤溜まり部は環状をなし、か
    つ、前記ロータヨークの内周壁面は、前記潤滑剤溜まり
    部へ向かって広くなるテーパ形状を有することを特徴と
    する請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記軸受部は、前記軸受スリーブの内周
    面が前記回転軸部の外周面に対向するラジアル軸受部
    と、前記回転軸部のスラスト面となる端面と前記下端面
    に対向するスラスト支持板、または軸受スリーブの開口
    部端面と前記開口部端面と対向する前記ディスク部とは
    反対側の面からなるスラスト軸受部とで構成することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 主面上に情報記録層を有するディスク
    部、円筒状の回転軸部、前記回転軸部および筐体ベース
    部に固着した軸受支軸からなる軸受部、前記ディスク部
    主面とは反対側の面上に複数極に着磁された環状磁石を
    取り付けてなるロータヨーク、および前記環状磁石に対
    向させて前記ベース部に固着配置したステータを有し、
    前記ディスク部と前記回転軸部からなる回転ディスクを
    回転駆動するモータを備え、 前記ディスク部と前記回転軸部とを、前記ディスク部主
    面とは反対側の面に、中心軸が前記ディスク部の回転中
    心において前記主面と直交するように一体化し、 かつ、前記回転軸部外周面に対向して内周面側に潤滑剤
    溜まり部を有する円筒状部材を、前記軸受支軸を固着し
    た前記ベース部に設けたことを特徴とする情報記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記潤滑剤溜まり部は環状をなし、か
    つ、前記円筒状部材の内周壁面は潤滑剤溜まり部へ向か
    って広くなるテーパ形状を有することを特徴とする請求
    項4に記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記軸受部は、前記軸受支軸の外周面が
    円筒状の前記回転軸部の内周面側に対向するラジアル軸
    受部と、前記軸受支軸のスラスト面になる端面と上記端
    面に対向するディスク部主面とは反対側の面または円筒
    状の回転軸部の開口端面と前記開口端面に対向するベー
    ス部からなるスラスト軸受部とで構成することを特徴と
    する請求項4または請求項5に記載の情報記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 主面上に情報記録層を有するディスク
    部、回転軸部、前記回転軸部および筐体ベース部に固着
    した軸受スリーブまたは軸受支軸からなる軸受部と、前
    記ディスク部主面とは反対側の面上に複数極に着磁され
    た環状磁石を取り付けてなるロータヨーク、および前記
    環状磁石に対向させて前記ベース部に固着配置したステ
    ータを有し、前記ディスク部と前記回転軸部からなる回
    転ディスクを回転駆動するモータを備え、 前記ディスク部と前記回転軸部とを、前記ディスク部主
    面とは反対側の面に、中心軸が前記ディスク部の回転中
    心において前記主面と直交するように一体化し、 かつ、前記軸受スリーブまたは回転軸部の外周面に対向
    して内周面側に潤滑剤溜まり部を有する円筒状部材を、
    前記ディスク部主面とは反対側の面または軸受支軸を固
    着したベース部に設けたことを特徴とする情報記録再生
    装置。
  8. 【請求項8】 前記潤滑剤溜まり部は環状をなし、か
    つ、前記円筒状部材の内周壁面は潤滑剤溜まり部へ向か
    って広くなるテーパ形状を有することを特徴とする請求
    項7に記載の情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記回転軸部を円柱形状に構成したこと
    を特徴とする請求項7または請求項8に記載の情報記録
    再生装置。
  10. 【請求項10】 前記回転軸部を円筒形状に構成したこ
    とを特徴とする請求項7または請求項8に記載の情報記
    録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記軸受部は、前記軸受スリーブの内
    周面が円柱状の前記回転軸部の外周面に対向するか、ま
    たは前記軸受支軸の外周面が円筒状の前記回転軸部の内
    周面に対向するラジアル軸受部と、 円柱状の前記回転軸部のスラスト面をなす下端面と前記
    下端面に対向するスラスト支持板からなるか、または前
    記軸受支軸のスラスト面をなす上端面と前記上端面に対
    向する前記ディスク部主面の反対側の面からなるスラス
    ト軸受部とで構成することを特徴とする請求項7から請
    求項10までのいずれかに記載の情報記録再生装置。
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