JP2004044702A - 手動機構付きバルブ用アクチュエータ - Google Patents

手動機構付きバルブ用アクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】構造が簡単でコンパクトであり、スパナ等の工具を用いることなく手指で簡単に操作が可能であり、保温材を設ける等の理由によってバルブ全体が隠れた状態になったとしても手動操作の障害となることがなく、容易に手動操作できる手動機構付きバルブ用アクチュエータを提供すること。
【解決手段】ステム16に回動不能で上下動自在に接続したピン15をスプリング17を介して上方へ付勢させ、このピン15は、手動操作部18に固定させて、手動操作部18とともにスプリング17に抗してステム16の軸心方向へ押下げ自在に設けて出力軸10の下端とピン15を接離自在に設けると共に、手動操作部18を押下時に最下端の内周面19aがステム16を軸装するステム軸装部12の上端に設けたフランジ部13の外周面13aよりも軸方向において所定間隔で離れるような間隙31を形成可能に設けた手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動機構付きバルブ用アクチュエータに関し、特に、手指で簡単に手動操作可能とし、しかも、アクチュエータとの連結復帰が確実に行い得られるようにした手動機構付きバルブ用アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアクチュエータには、電動や空油圧等を駆動源とする駆動方式があり、この駆動源によってバルブを開閉又は制御する自動弁が多く用いられている。ところが、例えば、停電時やアクチュエータの故障時或はその他の緊急時の際に、バルブを手動操作によって開閉制御する必要がある。
【0003】
そこで、一般に、アクチュエータには、手動操作する各種の機構が付設されており、この手動操作する機構としては、例えば、電動モータのシャフトを直接回動する方式が提案されているが、この場合、バルブのみの操作力が小さくてもアクチュエータの減速機構も同時に回動しなければならないため手動操作力が大きくなり、そのため、操作用のスパナ等の工具が別途必要となる。
【0004】
また、手動操作時に電動モータのシャフトとバルブ用ステムについてクラッチ機構を介して切り離した状態でステムを回動操作する方式があり、更には、電動モータのシャフトとは別の手動操作用の専用軸を設け、この専用軸をクラッチ機構を介してシャフトと切り離し、専用軸を操作棒や工具等により手動操作する方式も提案されているが、これらのクラッチ機構を用いた方式は、何れの方式もスパナ等の工具が不可欠であり、しかも、別構造のクラッチ機構を必要としているため、構造が複雑になり、コンパクト化の点に課題を有している。そこで、例えば、特開2001−116160号公報に示される技術が提案されている。
【0005】
この特開2001−116160号公報は、ステムに回動不能で上下動自在に接続したキーをスプリングを介して上方へ付勢させ、このキーを筒形状のリング部材に係合ロックさせて、リング部材とともにスプリングに抗してステムの軸心方向の押下げによりリング部材の上方より嵌入した出力軸の下端とキーを接離するように設け、手動操作時においては、リング部材を手指で押下げながら回転することによってバルブを全閉から全開状態、又は全開から全閉状態に操作するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2001−116160号公報は、仮に、流体を保温するためにバルブボデーに対して保温材を設けようとする場合には、この保温材の効果を十分に高めるためにバルブボデー全体を包み込むように巻装すると、手動操作する際にリング部材を押下げたときに手動操作部分が保温材に埋もれてしまったり、又は、操作時に保温材を巻き込んだりして手動操作し難くなる場合があった。
【0007】
本発明は、上記の実情に鑑みて開発に至ったものであり、その目的とするところは、構造が簡単でコンパクトであり、スパナ等の工具を用いることなく手指で簡単に操作が可能な手動機構付きバルブ用アクチュエータであり、保温材を設ける等の理由によってバルブ全体が隠れた状態になったとしても手動操作の障害となることがなく、容易に手動操作できる手動機構付きバルブ用アクチュエータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ボデー内の弁体をステムを介して回転駆動させるバルブ用アクチュエータにおいて、前記ステムに回動不能で上下動自在に接続したピンをスプリングを介して上方へ付勢させ、このピンは、筒形環状に形成した手動操作部に固定させて、手動操作部とともに前記スプリングに抗してステムの軸心方向へ押下げ自在に設け、この手動操作部の押下げにより手動操作部の上方よりステムに挿入した出力軸の下端とピンを接離自在に設けると共に、手動操作部を押下げたときにこの手動操作部最下端の内周面がステムを軸装するステム軸装部の上端に設けたフランジ部の外周面よりも軸方向において所定間隔で離れるような間隙を形成可能に設けた手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記手動操作部は、手動操作用に環状に形成した把持部と、弁ステムや出力軸との接続部とを有すると共に、把持部と接続部との接続部分を面状部分によって接続した構成とした手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記手動操作部に手動操作時において弁開度を規制可能なストッパ機構部を設けた手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記ストッパ機構部は、手動操作部の把持部に開口部を穿孔して設け、この開口部にバルブを固定するためのボルト固定部を内挿することにより形成した手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記ストッパ機構部は、手動操作部の環状把持部の内周面側に設けた段部に、バルブの取付け用フランジの外周面側を係合可能に設けた手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0013】
請求項6に係る発明は、ボデー内の弁体をステムを介して回転駆動させるバルブ用アクチュエータにおいて、前記ステムに回動不能で上下動自在に接続したピンをスプリングを介して上方へ付勢させ、このピンは、筒形環状に形成した手動操作部に固定させて、手動操作部とともに前記スプリングに抗してステムの軸心方向へ押下げ自在に設け、この手動操作部の押下げにより手動操作部の上方よりステムに挿入した出力軸の下端とピンを接離自在に設けると共にこの手動操作部を本体下部の外周面側に周設した手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における手動機構付きバルブ用アクチュエータを図面に従って説明する。図1〜図7は、本発明の手動機構付きバルブ用アクチュエータの一実施形態を示したものである。
図1において、1はバルブボデー11内のステム16を介してバルブの図示しないボール等の弁体を回転駆動可能に設けたアクチュエータ本体であり、このアクチュエータ本体1のハウジングは、樹脂製のベース2に樹脂製のアクチュエータカバー2aをOリング2bを介して固定することにより構成されている。
【0015】
本例におけるバルブは、特に、略90度の回転によって開閉するボールバルブ、バタフライバルブ等の回転弁を用いている。このバルブはステム16をステム軸装部12に軸装し、このステム16は、Oリングであるシール材29をインサート30で密封軸装されながら回転するように構成されている。
【0016】
アクチュエータ本体1内には、電動モータ4を設け、更に、この電動モータ4を駆動源として回転する出力軸10を設け、この出力軸10をベース2上に設けた樹脂製の円筒形カム6に嵌入させている。また、アクチュエータ本体1内には、円筒形カム6に設けた図示しないスイッチ接触面に接離してオン・オフするマイクロスイッチ5を配設するような構成とした。
【0017】
カム6に設けた嵌入孔6aの上端には環状凹部6cを形成し、この凹部6cには軸受3を挿着している。電動モータ4の出力軸10は、軸受3を挿通するように下方に突出させ、この出力軸10をベース体2に回転自在に設けたカム6の嵌入孔6aに嵌入して、カム6を出力軸10と同軸上に配置している。なお、図中、28は電源ケーブルである。
【0018】
ステム16の上部には、回動不能で上下動自在に接続したピン15をスプリング17を介して上方へ付勢させており、電気操作(自動)時は、ピン15を出力軸10の下端に形成された割溝10aに嵌入させて回動不能状態に接続している。このピン15は、筒形環状の樹脂製の手動操作部18に固定させて、手動操作部18とともにスプリング17に抗してステム16の軸心方向へ押下げ自在に設けており、手動操作時には、手動操作部18を押下げることにより、手動操作部18の上方よりステム18に挿入した出力軸10の下端に形成した割溝10aからピン15が外れるようにして割溝10aとピン15を接離自在に設け、出力軸10との接続を断った状態でバルブの開閉手動操作を可能にしている。
【0019】
また、図6において、手動操作部18の上方に形成した一対の係合溝18bをカム6の内周に形成した係合突部6bに常時回動不能で、上下動自在に係合させており、ステム16の回転に伴ってピン15と手動操作部18が回転し、この手動操作部18に設けた切欠状の視認部18cによってバルブの開閉位置が正確に確認できるように構成されている。
【0020】
スプリング17は、手動操作部18内部に設けた段状部18aと、ステム軸装部12のフランジ部13上のインサート30に軸装固定した樹脂製のガイドリング36の上端部分との間に設け、このスプリング17によってガイドリング36の筒状の装着部36a上方より手動操作部18を装着したときに手動操作部18が上下動自在となり、かつ、回転可能となるようにしている。なお、上記ガイドリング36の筒状の装着部36aは、手動操作部18にも内挿しており、ステム16の外周面を覆う形状であると共に、フランジ13の上面や側面も覆う形状としており、バルブの金属露出面積を少なくして結露の発生を抑制する構造としている。
【0021】
手動操作部18は、手動操作用に環状に形成した把持部19と、ステム16や出力軸10との接続部位となる筒状の接続部20とを有し、この手動操作部18は、アクチュエータ本体1下部に配置しており、把持部19と接続部20との接続部分を面状部分19cによって接続して一体構成している。
手動操作部18は、接続部20がアクチュエータ本体1のベース2に形成した嵌合孔2c内を上下動自在に摺動するように設けており、通常時には、把持部19の上面側がベース2の下面に当接することによってスプリング17の弾発力を規制している。
【0022】
手動操作部18を押下げたときには、手動操作部18の把持部19最下端の内周面19aがステム軸装部12の上端に設けたアクチュエータ本体1取付用のフランジ部13の外周面13aよりも軸方向において所定間隔で離れるような間隙31を形成可能に設けている。
【0023】
25は手動操作部18に設けたストッパ機構部であり、このストッパ機構25は、図6に示すように、環状把持部19に円弧状の開口部(本例では略90度の円弧状溝)27を2箇所に穿孔して設け、この開口部27,27にアクチュエータ本体1とバルブボデー11を固定するためのボルト14aが挿通されているボルト固定部14を内挿して設け、このストッパ機構部25によって手動操作時における弁開度を規制可能に設けている。なお、本実施例においては、手動操作部18が略90度の範囲で回転可能になるように設けているが、この回転角度は開口部27の長さを変えることで任意に変更することができ、また、本実施例のように、把持部19に対して2箇所に開口部27を形成したストッパ機構部25を設けることによって手動操作時において手動操作部18がぐらついたりすることがなく、安定した手動操作を行うことができる。
【0024】
また、ストッパ機構部25は、手動操作部18の内周面19aに設けた段部19bと、フランジ部13の外周面13a側のガイドリング36とを係合可能に設けており、手動操作部18を押下げたときにはこの外周面13a側のガイドリング36が段部19bに係合可能になるように設けることにより、バルブにアクチュエータが固定されていない状態であっても、ストッパ機能を得られる構造としてもよい。
【0025】
なお、図7は本発明における手動操作部の他のストッパ機構部を示す説明図であり、手動操作部18´の内周面19a´側に手動操作部18´を略90度の角度で回転規制する段部19b´を設けたものである。
本例においては、仮にアクチュエータ本体1´をフランジ部13´から取外すためにボルト14aを取り除いたとしても、このボルト14a以外によって角度規制を行なうようにしたものであり、フランジ部13´の最外周側である角部13bがこの溝部18dに案内された後、段部19b´に当接されることで角度規制を行なうことができる。
【0026】
33、34はカム6に装着したOリングであり、Oリング33はカム6と出力軸10、また、Oリング34はカム6とベース2とをシールしている。このようにOリング33、34をカム6に対して集中させて取付けるようにしているので、手動操作部18すなわち上下摺動する部分にはこのOリング33、34が接触しない構造となり、Oリングによる摩擦力が発生しないので、電動・手動切替時における手動操作部18の押下げの操作力が軽くなる。
従って、スプリング17の弾発力を小さくすることができ、また、Oリング33の線径も小さくすることができるので、アクチュエータ本体1のコンパクト化及びコストダウンも図ることができる。
【0027】
32はステム16上部に係止固定した止め輪であり、この止め輪32によってスプリング17の弾発力によって上方に付勢している手動操作部18の飛び出しを防ぐようにしている。仮に、バルブボデー11からアクチュエータ本体1を取外し、ステム16から出力軸10を抜くようにしたとしても手動操作部18がステム16から抜け出すことがなく、このようにアクチュエータ本体1を外した状態でもバルブの手動操作を行うことができる。
また、手動操作部分がバルブボデー11側に一体に集約されてユニット化することができるので、アクチュエータ本体1の組み付け及び交換などを容易に行うことができ、メンテナンス性にも優れている。
【0028】
次に、上記の実施形態における作用を説明する。
まず、図1、図2において、バルブの弁体が全閉状態で電動モータ4をオンさせると、出力軸10がピン15を介してステム16を略90度回転させてバルブを全開状態にする。
なお、このとき、マイクロスイッチ5が作用して、電動モータ4をオフさせ、弁開動作を停止させると共に、弁開状態を示すランプ等(図示しない)を点灯させる。次に、電動モータ4を逆方向に略90度回転させると、図1に示す位置に回動してバルブは全閉状態になる。
【0029】
アクチュエータ本体1が停電や故障等の緊急時にバルブを手動で開閉する場合、図1において、手動操作部18を図中、ストローク(S)分だけ押し下げると、スプリング17に抗してピン15が出力軸10の割溝10a内を下降してこの割溝10aを外れ、出力軸10との接続を断った状態で、バルブの開閉手動操作が可能となる。
この状態を保持しながら、手指で手動操作部18の把持部19を略90度回転させると、出力軸10と切り離されたピン15は、依然としてステム16と連結されているので、小さい操作力でそのまま回転でき、バルブを全閉から全開状態又は全開から全閉状態に操作できる。
【0030】
このとき、手動操作部18最下端の内周面19aがステム16を軸装するステム軸装部12の上端に設けたフランジ部13の外周面13aよりも軸方向において所定間隔で離れるように間隙31を設けるようにしているので、バルブボデー11に保温材35を巻装してバルブボデー11全体を包み込んだ場合でも手動操作部18を押下げたときに間隙31内に保温材35が入り、保温材35を抱き込むようにして把持部19の外側にはみ出ることを防ぐことができ、従って、手動操作部18が保温材35に埋もれたり、保温材35を巻き込んだりすることなく手動操作を行うことができる。しかも、この手動操作部18は、大径のリング状としているので手指で握り易く、操作を容易に行うことが可能である。
【0031】
また、手動操作部18は、把持部19と接続部20との接続部分を面状部分19cによって接続するようにしているので、手動操作部18は手動操作部分から出力軸10との接続部分にかけて一体型となり、保温材35の巻き込みを確実に防ぐことができる。
更に、保温材35も、手動操作部18の操作に支障を与えることなくフランジ部13の上面付近までバルブボデー全体を包み込むことができるので、金属製バルブボデー11の露出面積を減らすことにより、結露の発生を抑制することができる。
【0032】
手動操作部18にはストッパ機構25を設けているので、弁開度を規制することができ、この手動操作部18を手動操作によって回転させると、把持部19に穿孔して設けた開口部27をボルト14aが挿通されているボルト固定部14が案内されながら、図6に示すように開口部27の端部にボルト固定部14が当接したときに手動操作が停止する。
従って、この開口部27及びボルト固定部14からなるストッパ機構25によって手動操作時における弁開度を規制でき、例えば、所定の略90度の範囲内で確実にバルブの回動操作が可能となる。
【0033】
また、ストッパ機構部25は、手動操作部18を押下げたときに把持部19の段部19bとフランジ部13の外周面13aとが係合し、この状態で手動操作することができるので、このストッパ機構部25をコンパクトに設けることができる。
【0034】
なお、手動操作部18から手指を離すと、スプリング17の付勢力で手動操作部18が上方に移動し、このときに電動モータ4をオンさせると、出力軸10が回転し、ピン15の上端と出力軸10の割溝10aが一致したときに、ピン15がこの割溝10aに嵌入してピン15と出力軸10が連結されるので、出力軸10の駆動力でピン15を介してステム16を回転させ、バルブの開閉を自動化させる状態への自動復帰が完了する。
【0035】
図8〜図11は、他の発明における手動機構付きバルブ用アクチュエータの実施形態を示したものである。なお、上記に述べた実施形態と同一部分は、同一符号で示し、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図8において、手動操作部38は、手動操作部18の構造と異なり、樹脂製のアクチュエータカバー42aよりやや大径となる環形状にカバー42aと同様に樹脂によって形成し、この手動操作部38をアクチュエータ本体40下部の外周面側においてベース42との間にスプリング43を介在させるようにして周設した。
【0036】
44はカムであり、このカム44の内部に設けた段部44aとガイドリング36の上端部との間にスプリング17を介在させてカム44を上方に付勢させながらカム44内部に固定させたピン15によってステム16とともに回動自在に軸着している。
44bはカム44に設けた突起部であり、カム44のステム16への軸着時にはこの突起部44bを手動操作部38の内周面に設けた係止溝38aに係止させている。
【0037】
手動操作部38をスプリング43の付勢力に抗して下方にストローク(S´)分だけ押下げると、カム44の突起部44bの上面側は係止溝38aの上面側に当接しているので、カム44は手動操作部38とともにスプリング17の付勢力に抗して下方に移動しようとする。このとき、ピン15はステム16の軸心方向に押下がり、手動操作部38に固定して出力軸10の下端とピン15とが接離自在となるため手動操作が可能となる。
【0038】
この状態で手動操作部38を回転させると、係止溝38aへの突起部44bの係止によってカム44を回転させることができ、このカム44と軸着しているステム16を回転させて弁開度を規制しながら、例えば、略90度の範囲内でバルブを開閉させることができる。
なお、本例においても、ステム16の上部に止め輪32を設けているので、手動操作部38の飛び出しを防ぐことができる。
【0039】
この発明によると、手動操作部38をアクチュエータ本体40下部の外周面側に周設するようにしているので、アクチュエータ本体40に手動操作機構として一体化して設けることができ、このアクチュエータ本体40は、ステム軸装部12下端部付近まで樹脂製のアクチュエータカバー42aと手動操作部38で覆うような構造としているので、手動操作時には保温材35を巻き込むことがなく手動操作し易い。また、手動操作部38を押下げるための空間を殆ど必要とすることがないため、狭い場所での手動操作が容易に行うことができる。
【0040】
本例において、保温材35はアクチュエータ本体40の下端から間隔をおいて設けているが、保温材35によって手動操作部40の上まで巻装し、保温材35に手動操作部38をもぐらせるような形態とした場合でも、手動操作部38の周囲に手指を入れることが可能な隙間を設けるようにすれば手動操作可能に設けることができる。
【0041】
このように手動操作の機構部分をアクチュエータ内部に収納して手動操作部分を小型化することができるため、アクチュエータの直下にバルブを接続することが可能となり、スペースを有効に活用することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、本発明によると、構造が簡単でコンパクトであり、工具を用いることなく手指での手動操作を簡単に行うことのできる操作性に優れた手動機構付きアクチュエータであり、バルブを保温材で覆う場合、バルブの上部付近まで保温材を設けた場合にも手動操作時に影響がなく容易に手動操作を行うことができる。更には、この手動操作部をインジケータとして使用でき、このインジケータの視認を保温材によって妨げられることがないので、弁の開閉状態を確認しながら所望の弁開度に手動操作できるものである。
【0043】
請求項2に係る発明によると、保温材の巻き込みを確実に防止することができ、メンテナンス等を頻繁に行う必要がなくコスト的にも有効な手動機構付きバルブ用アクチュエータである。
【0044】
請求項3及び4に係る発明によると、手動操作時に必要以上に弁が開閉して開閉度に狂いが生じたり、手動操作部分に余計な力が加わったりすることがなく、しかもこのストッパ機構部分を新たな機構として別に設ける必要がなく、アクチュエータとバルブとの接続部分を利用して設けることができ、コスト的にも優れている。
【0045】
請求項5に係る発明によると、手動操作時のストッパ機構をコンパクトに設けることができ、手動操作時においてもこのストッパ機構が外部に突出することがない。
【0046】
請求項6に係る発明によると、手動機構をアクチュエータに一体化して設けることができ、手指で簡易に手動操作することのできる操作性に優れた手動機構付きバルブ用アクチュエータであり、狭い場所においても手動操作が容易であるため、あらゆる場所に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における手動機構付きバルブ用アクチュエータの一例を示す部分縦断正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明における手動機構付きバルブ用アクチュエータをバルブに装着した状態を示す側面図である。
【図4】図1の手動操作部を押下げた状態を示す部分縦断正面図である。
【図5】図2の手動操作部を押下げた状態を示す一部切欠き側面図である。
【図6】本発明における手動操作部のストッパ機構部を示す説明図である。
【図7】本発明における手動操作部の他のストッパ機構部を示す説明図である。
【図8】他の発明における手動機構付きバルブ用アクチュエータの実施形態を示した部分縦断正面図である。
【図9】図8の手動操作部を押下げた状態を示す部分縦断面図である。
【図10】カムの回転状態を示した説明図である。
【図11】カムの回転状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ本体
10 出力軸
11 ボデー
12 ステム軸装部
13 フランジ部
13a 外周面
14 ボルト固定部
15 ピン
16 ステム
17 スプリング
18、38 手動操作部
19 把持部
19a 内周面
19b 段部
20 接続部
25 ストッパ機構部
27 開口部
31 間隙

Claims (6)

  1. ボデー内の弁体をステムを介して回転駆動させるバルブ用アクチュエータにおいて、前記ステムに回動不能で上下動自在に接続したピンをスプリングを介して上方へ付勢させ、このピンは、筒形環状に形成した手動操作部に固定させて、手動操作部とともに前記スプリングに抗してステムの軸心方向へ押下げ自在に設け、この手動操作部の押下げにより手動操作部の上方よりステムに挿入した出力軸の下端とピンを接離自在に設けると共に、手動操作部を押下げたときにこの手動操作部最下端の内周面がステムを軸装するステム軸装部の上端に設けたフランジ部の外周面よりも軸方向において所定間隔で離れるような間隙を形成可能に設けたことを特徴とする手動機構付きバルブ用アクチュエータ。
  2. 前記手動操作部は、手動操作用に環状に形成した把持部と、弁ステムや出力軸との接続部とを有すると共に、把持部と接続部との接続部分を面状部分によって接続した構成とした請求項1記載の手動機構付きバルブ用アクチュエータ。
  3. 前記手動操作部に手動操作時において弁開度を規制可能なストッパ機構部を設けた請求項2記載の手動機構付きバルブ用アクチュエータ。
  4. 前記ストッパ機構部は、手動操作部の把持部に開口部を穿孔して設け、この開口部にバルブを固定するためのボルト固定部を内挿することにより形成した請求項3記載の手動機構付きバルブ用アクチュエータ。
  5. 前記ストッパ機構部は、手動操作部の環状把持部の内周面側に設けた段部に、バルブの取付け用フランジの外周面側を係合可能に設けた請求項3又は4記載の手動機構付きバルブ用アクチュエータ。
  6. ボデー内の弁体をステムを介して回転駆動させるバルブ用アクチュエータにおいて、前記ステムに回動不能で上下動自在に接続したピンをスプリングを介して上方へ付勢させ、このピンは、筒形環状に形成した手動操作部に固定させて、手動操作部とともに前記スプリングに抗してステムの軸心方向へ押下げ自在に設け、この手動操作部の押下げにより手動操作部の上方よりステムに挿入した出力軸の下端とピンを接離自在に設けると共に、この手動操作部を本体下部の外周面側に周設したことを特徴とする手動機構付きバルブ用アクチュエータ。
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