JP2004043090A - 物品搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は移載装置の要求能力のアップや荷姿に対応でき、さらに移載中に移載装置からの物品の飛び出しを防止できる物品搬送設備を提供することを目的とする。
【解決手段】搬送台車3とステーション5との間において物品Rの移載が行われるときに(移載中に)、物品Rの移載速度を、高速の移載速度からクリープの移載速度へ切り換える高速カット信号の通信が行われ、物品Rの移載速度が搬送台車3とステーション5との間で同調される構成とする。この構成によれば、一方の搬送台車3の移載・載置コンベヤ装置12またはステーション5の移載用コンベヤ装置6により物品Rが引っ張られたり、押されたりすることが防止されるとともに、移載速度を高速としてもこれら移載・載置コンベヤ装置12またはステーション5の移載用コンベヤ装置6から物品Rが飛び出す危険を解消できる。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行経路に案内されて自走し、物品を搬送する複数台の搬送台車と、前記走行経路に沿って配置され前記搬送台車と物品の移載を行う複数の物品移載位置を備えた物品搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記物品搬送設備においては、搬送台車の走行経路としてループ状(環状)に一対の走行レールが敷設され、この走行レールに沿って、物品移載位置としてステーションが配置され、搬送台車はステーション間を一定方向に移動して物品を搬送している。
【0003】
また搬送台車とステーションにはそれぞれ物品の移載手段として、コンベヤなどからなる移載装置が設けられ、搬送台車とステーションそれぞれの移載装置が同時に駆動されることにより、物品の移載が行われる。なお、搬送台車とステーションの移載装置の移載速度は固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の物品搬送設備では、搬送台車とステーションの移載装置の移載速度は固定されているが、要求能力のアップ(移載速度や移載重量の向上など)や荷姿(物品の種類や形状、物品の搬送状態など)仕様の多様化によって、ステーション毎または同一ステーションでも荷姿に応じて移載速度を切り替える必要がでてきた。また移載速度をアップさせると、移載中に物品が移載装置にまたがっている状態で減速を開始しないと、物品が移載装置を飛び出してしまう恐れがでてきた。
【0005】
そこで、本発明は、移載装置の要求能力のアップや荷姿に対応でき、さらに移載中に移載装置からの物品の飛び出しを防止できる物品搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、走行経路に沿って走行し、前記走行経路に沿って配置された物品受け手段間に渡って物品を搬送する搬送車を備え、前記搬送車と物品受け手段にそれぞれ前記物品の移載を行う第1移載手段と第2移載手段を設けた物品搬送設備であって、
前記第1移載手段と第2移載手段にそれぞれ、前記物品を移載する速度のパターンとして、第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定され、前記第1または第2移載速度パターンにしたがって前記物品の移載中に、前記物品の移載速度を第1移載速度から第2移載速度に、または第2移載速度から第1移載速度に切り換える速度制御信号を、前記搬送車と物品受け手段との間で通信を行うことを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、搬送車と物品受け手段との間において物品の移載が行われるときに(移載中に)、物品の移載速度を切り換える速度制御信号の通信が行われ、物品の移載速度が前記搬送車と物品受け手段との間で同調される。よって物品の移載時に、一方の第1移載手段または第2移載手段により物品が引っ張られたり、押されたりすることが防止されるとともに、移載手段から物品が飛び出す危険が回避される。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、各前記物品受け手段の第2移載手段毎に、物品の搬入時と搬出時では異なる第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定されることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、各物品受け手段の第2移載手段には、物品の搬入時(すくい時)と搬出時(おろし時)別に第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定され、搬入時と搬出時によりこれら速度パターンの一方が選択されて物品の移載が行われる。また各前記物品受け手段の第2移載手段毎に物品の搬入時と搬出時では異なる第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定されることにより、各物品受け手段に要求される移載の要求能力に対応できる。
【0010】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明であって、前記搬送車の第1移載手段には、前記各物品受け手段の第2移載手段に設定された第1移載速度パターンと第2移載速度パターンにそれぞれ対応した移載速度パターンが設定され、前記搬送車は、前記物品の移載を行うとき、この物品の移載を実行する物品受け手段の第2移載手段に対応して設定された前記移載速度パターンを選択して物品の移載を行うことを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、搬送台車の第1移載手段には、各物品受け手段の第2移載手段に設定された第1移載速度パターンと第2移載速度パターンにそれぞれ対応した移載速度パターンが設定され、移載を行うとき、移載を実行する物品受け手段に対応した移載速度パターンが選択され、物品受け手段毎に特定される移載パターンにより移載が行われる。また搬送台車に各物品受け手段に対応して移載速度パターンが設定されることにより、各物品受け手段に要求される移載の要求能力に対応することができる。
【0012】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、前記搬送車による前記物品受け手段間の物品の搬送を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、移載する物品の少なくとも種類または形状の情報に基づいて、前記搬送台車と前記物品受け手段に、前記移載速度パターンの速度設定値を変更する信号を出力することを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、移載する物品の少なくとも種類または形状の情報に応じて、搬送台車と前記物品受け手段に設定されている移載速度パターンの速度設定値が変更され、物品の少なくとも種類または形状に応じて移載する速度が変更され、移載している物品が崩れたり落下したりする恐れが回避される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態における物品搬送設備の走行経路図、図2は物品搬送設備の同要部構成図である。
【0015】
図1および図2において、1はフロア2に設置された一対の走行レールであり、3はこの走行レール1に案内されて自走し、物品Rを搬送する4輪の搬送台車(搬送車の一例)である。なお、搬送台車3の総台数を5台としている。
【0016】
前記走行レール1により、ループ状(環状)に形成される搬送経路(走行経路の一例)が構成され、前記搬送経路4に沿って複数のステーション(物品受け手段の一例)5が配置されている。
【0017】
各ステーション5にはそれぞれ、各搬送台車3との間で物品Rの搬入、搬出を行う移載用コンベヤ装置(第2移載手段の一例;たとえば、ローラコンベヤやチェンコンベヤ)6が設けられ、これら各ステーション5の移載用コンベヤ装置6にはそれぞれ、図2、図6および図8に示すように、搬送台車3と通信を行う通信手段として第1光伝送センサ7と、物品Rの搬入時に物品Rが所定位置まで搬入されたことを検出する光電スイッチからなる高速カット検出器8と、物品Rの搬入時に物品Rが停止位置まで搬入されたことを検出する光電スイッチからなる在荷検出器(停止検出器)9が設けられている。なお、図6に示すように、物品Rが搬送台車3からステーション5へ搬入されるとき、物品Rの移動に伴って順に動作するように、ステーション5の移載用コンベヤ装置6上の上記高速カット検出器8と在荷検出器9が配置されており、高速カット検出器8の設置位置は、高速カット検出器8の動作で移載用コンベヤ装置6を減速させたとき、在荷検出器9の位置で物品Rが停止できるように設定されている(詳細は後述する)。
【0018】
前記搬送台車3は、図2〜図5に示すように、車体11と、この車体11上に設置された物品Rの移載・載置用コンベヤ装置(第1移載手段の一例;たとえば、ローラコンベヤやチェンコンベヤ)12と、車体11の下部に取付けられた、車体11を一方の走行レール1に対して支持する2台の旋回式従動車輪装置13および車体11を他方の走行レール1に対して支持するとともに走行レール1の曲がり形状に追従可能でかつ旋回式従動車輪装置13に対して遠近移動自在(スライド自在)な2台の旋回・スライド式駆動車輪装置14を備えている。
【0019】
車体11は、図5に示すように、2台の旋回式従動車輪装置13を縦軸心回りに旋回自在に支持する右フレーム21と、2台の旋回・スライド式駆動車輪装置14を縦軸心回りに旋回自在で、かつ左右方向(旋回式従動車輪装置13への遠近方向)に移動自在に支持する左フレーム22と、これら右フレーム21と左フレーム22の前後両端を固定する前後フレーム23,24と、これらフレーム21,22,23,24により形成される枠上に固定される箱体25から構成され、この箱体25内に、上記物品移載・載置用コンベヤ装置12が設置される。
【0020】
上記各旋回式従動車輪装置13は、上記右フレーム21に対して縦軸心回りに旋回自在な旋回体31と、この旋回体31の下面側に連結され、走行レール1の側面に対応した一対の脚部を有するブラケット32と、このブラケット32の両脚部の中央部にそれぞれ設けられたアクスル33と、このアクスル33に遊転自在に支持された遊転車輪34と、前記ブラケット32の両脚部の下方前後左右端にそれぞれ設けられ、走行レール1の両側面に接触する遊転自在な4個のガイドローラ(ガイド装置の一例)35から構成され、この4個のカイドローラ35により、走行レール1の曲がりに対応してブラケット32を介して縦軸心回りに旋回体31が回動することにより、遊転車輪34は走行レール1に対して位置決めされ、遊転車輪34は脱輪することなく走行レール1上を走行し得る。
【0021】
また各旋回・スライド式駆動車輪装置14は、上記左フレーム22に対して縦軸心回りに旋回自在で、かつ左右方向に移動自在な旋回体41と、この旋回体41の下面側に連結され、走行レール1の側面に対応した一対の脚部を有するブラケット42と、このブラケット42の両脚部の中央部にそれぞれ設けられたアクスル43と、このアクスル43に支持された駆動車輪44と、この駆動車輪44の回転軸にその駆動軸が連結された走行用モータ45と、前記ブラケット42の両脚部の下方前後左右端にそれぞれ設けられ、走行レール1の両側面に接触する遊転自在な4個のガイドローラ(ガイド装置の一例)46とから構成され、4個のガイドローラ46により、走行レール1の曲がりに対応してブラケット42を介して縦軸心回りに旋回体41が回動し、かつ一対の走行レール1間の幅に対応してブラケット42を介して旋回体41が左右に移動することにより、駆動車輪44は脱輪することなく走行レール1上を走行し得、また走行用モータ45の駆動により駆動車輪44が回動することにより、搬送台車3は走行レール1に案内されて走行し得る。
【0022】
このように、2輪の駆動車輪44を旋回・スライド自在(遊転車輪34に対して遠近移動自在)な構造とし、2輪の遊転車輪34で位置決めが行われることにより、カーブ部での搬送台車3の走行が何ら支障なく円滑に行われ、本体11が左右方向に振れることが防止される。さらに駆動車輪44の走行用モータ45の負担が軽減され、駆動車輪44で位置決めを行う場合と比較して遊転車輪34および駆動車輪44の構成を簡易な構成とすることができる。
【0023】
また一方の走行レール1の外方側面に走行方向に沿って全長に集電レール51が布設され、一方の旋回式従動車輪装置13のブラケット32の外方に集電子52が設置されている。
【0024】
また他方の走行レール1の外方側面に走行方向に沿って全長にフィーダ線54が布設され、旋回・スライド式駆動車輪装置14のブラケット42の外方にフィーダ線54に接近対向してワイヤレスモデム55が設置されている。また移載・載置コンベヤ装置12を支持する箱体25には、図2および図6に示すように、各ステーション5の第1光伝送センサ7に対向してステーション5第1光伝送センサ7とデータの送受信を行う第2光伝送センサ(通信手段の一例)56が設置されている。
【0025】
また車体11の箱体25の下部に、フレーム21,22,23,24により形成される枠内で、かつ2台の走行用モータ45の空きスペースに、制御ボックス57と動力ボックス58が固定されている。
【0026】
またセンサとして、箱体25に、ステーション5からの物品Rの搬入時に物品Rが物品移載・載置用コンベヤ装置12上の所定位置まで搬入されたことを検出する光電スイッチからなる高速カット検出器60と、物品移載・載置用コンベヤ装置12上の物品Rの有無、物品Rの定位置(はみだし)を検出する光電スイッチからなる移載部検出器61が設けられ、車体11に、追突を検出するバンパスイッチ62が設けられ、また1台の走行用モータ45の駆動軸に走行用モータ45の回転数を検出するエンコーダ63が設けられている。なお、図6に示すように、物品Rが搬送台車3へ搬入されるとき、物品Rの移動に伴って順に動作するように、移載部検出器61と高速カット検出器60が配置されており、高速カット検出器60の設置位置は、高速カット検出器60の動作で物品移載・載置用コンベヤ装置12を減速させたとき、移載部検出器61がオフとなる位置で物品Rが停止できるように設定されている(詳細は後述する)。
【0027】
また搬送経路4上の走行レール1に沿って、走行位置の始点を示す反射体(鏡など)からなる原点64が設置され、一方の旋回式従動車輪装置13のブラケット32にこの原点64を検出する反射型光電スイッチからなる原点検出器65が設けられている。
【0028】
さらに前後の搬送台車3間でデータの送受信を行うためのデータ送受信手段として、光センサ送信器69と受信器70が設けられている。
これら光センサ送信器69と受信器70用に、車体11の箱体25の下方で、かつ前後の中心位置にそれぞれ、光の下方への漏れを遮断する遮断部材を兼ねた平板59が設けられており、光センサ送信器69と受信器70はそれぞれ、後方と前方を向けて平板59上に取付けられている。また、光センサ送信器69と受信器70の取付け位置を、走行レール1の上面レベルと下面レベルとの間としている。
【0029】
図7に設備および搬送台車3の制御ブロックを示す。
図7において、71はマイクロコンピュータからなり、複数の搬送台車3を総括して制御する地上の制御手段である地上コントローラであり、搬送台車3が走行する走行レール1に沿って散在し、物品Rの移載を行うステーション5と上位のホストコンピュータ(以下、上位コンピュータと略す)74からの物品Rの移載情報(物品Rの搬送要求が発生した搬送元のステーション5の番号と前記物品Rを搬送する搬送先のステーション5の番号からなる移載データ)および後述する地上モデム72からの各搬送台車3毎のフィードバック信号、たとえば搬送データ(後述する)の搬送受領データ、現在位置のアドレスデータを入力して判断し、各搬送台車3毎に走行する行先や移載を行うかどうかなどの制御を行っており、また物品Rを搬送する搬送台車3へ上位コンピュータ74より入力された物品Rの荷姿データ(物品Rの種類や形状、物品Rの搬送状態などのデータ)を伝送している。
【0030】
また地上コントローラ71は、図9に示す搬送管理リスト(メモリ)により各搬送台車3を管理している。搬送管理リストLは、搬送台車3毎に、「搬送サイクル実行中」かどうかのデータ、物品Rを搭載せずに位置を変えるために「移動中」かどうかのデータ、現在位置アドレス、搬送データ(搬送元のステーション5の番号と搬送開始時間と搬送先のステーション5の番号と搬送終了時間から形成される)、総搬送サイクル実行時間、移動データ(移動先のアドレスと移動開始時間と移動終了時間から形成される)、総移動時間から構成されている。前記現在位置アドレスは、各搬送台車3の本体コントローラ73から伝送されてくる前記現在位置データの走行区間のアドレスAにより逐次更新される。
【0031】
また地上コントローラ71は搬送台車3との信号の伝送を、送受信機に相当する地上モデム72およびアンテナとして、経路である走行レール1に搬送台車3の走行方向に沿って全長に布設された前記フィーダ線54を介して行っている。また各搬送台車3の本体コントローラ73は、フィーダ線54に接近対向して設置された前記ワイヤレスモデム55を介して地上コントローラ71との信号の伝送を行っている。
【0032】
前記制御ボックス57に、本体コントローラ73が収納され、動力ボックス58に、後述するインバータ76と切換スイッチ77と、集電子52に接続され搬送台車3内の装置へ給電する電源装置(図示せず)が収納されている。
【0033】
上記搬送台車3の本体コントローラ73には、上記センサ、すなわち第2光伝送センサ56と高速カット検出器60と移載部検出器61とバンパスイッチ62とエンコーダ63と原点検出器65と光センサ送信器69と受信器70が接続されており、各センサからの信号およびワイヤレスモデム55から入力した地上コントローラ71からの搬送データなどに基づいて、インバータ76、切換スイッチ77を介して前記走行用モータ45あるいは切換スイッチ77にて切替えて物品移載・載置用コンベヤ装置12の移載用モータ78を制御して搬送台車3の自走および搬送台車3からの物品Rの移載を制御している(詳細な手順は後述する)。
【0034】
また本体コントローラ73には、予め搬送台車固有の番号(台車番号)が設定され、さらに予め走行レール1の原点64からの走行距離に対応する各走行区間のアドレスAと、各アドレスAにおける走行レール1の特性、すなわち走行レール1が直線部、あるいはカーブ部およびその入口と出口付近かどうかが設定されている。
【0035】
また本体コントローラ73には、移載・載置用コンベヤ装置12により物品Rを搬出するときの第1移載速度パターンと、搬入するときの第2移載速度パターンが各ステーション5毎に設定されている(詳細は後述する)。
【0036】
図8にステーション5の制御ブロックを示す。
図8において、81は各ステーション5毎に設けられるコントローラ(以下、STコントローラと称す)であり、各STコントローラ81には、上記センサ、すなわち第1光伝送センサ7と高速カット検出器8と在荷検出器9が接続されており、各センサからの信号および上位コンピュータ74から入力した物品Rの荷姿データなどに基づいて、インバータ82を介して移載用コンベヤ装置6の移載用モータ83を制御してステーション5における物品Rの移載を制御している(詳細な手順は後述する)。
【0037】
また各ステーション5のSTコントローラ81にはそれぞれ、移載用コンベヤ装置6により物品Rを搬入するときの第1移載速度パターンと、搬出するときの第2移載速度パターンが設定されている(詳細は後述する)。
【0038】
上記搬送台車3の本体コントローラ73は次の走行機能を有している。
「走行位置の認識」
本体コントローラ73は、原点検出器65による原点64の検出によりリセットされてエンコーダ63から出力されるパルスをカウントすることにより現在の走行距離M(走行レール1の原点64からの距離)を計測し、この走行距離Mに対応する走行区間のアドレスAを認識し、この認識した現在位置の走行区間のアドレスAに固有の台車番号を付したデータ(「台車番号+走行区間のアドレスA」からなる位置データ)を形成してこの「現在位置データ」をワイヤレスモデム55、フィーダ線54および地上モデム72を介して地上コントローラ71へ送信し、現在の走行区間のアドレスAを知らせている。また、前記走行距離Mを後行する搬送台車3に対して光センサ送信器69により送信している。なお、前記走行距離Mを微分して走行速度を求め、送信するようにすることもできる。
【0039】
「走行制御」
後述する搬送データの搬送元のステーション5のアドレスAまたは搬送先のステーション5のアドレスAを目標の走行位置として走行制御を実行する。
【0040】
すなわち、目標位置のステーション5のアドレスAから求められる原点64からの距離(目標値)Zを求め、走行を開始する。走行中、現在の走行区間のアドレスAにより現在走行している走行レール1の特性、すなわち走行レール1の直線部、あるいはカーブ部およびその入口と出口付近かを判断し、走行レール1の直線部を走行していると判断すると、走行速度の上限値を高速、たとえば100m/minに設定し、走行レール1のカーブ部およびその入口と出口付近を走行していると判断すると、走行速度の上限値を低速1、たとえば40m/minに設定し、設定した走行速度で走行する。
【0041】
そして、目標位置である前記ステーション5までの距離Zと現在の走行距離Mとの差を演算し、その差が一定距離gより短くなると、すなわち目標の停止位置に近づくと、走行速度の上限値を前記低速1より遅い停止前の低速2、たとえば20m/minに設定しこの低速2の走行速度で走行し、さらに前記距離の差が一定距離k(<g)より短くなると、すなわち目標の停止位置の直前となると、走行を停止する。
【0042】
また、光センサ受信器70により受信している前方の搬送台車3の現在走行距離Pと、自身の現在位置走行距離Mにより車間距離Jを演算し、続いてこの車間距離Jが所定の最低距離Jminより短いかを判断し、車間距離Jが所定の最低距離Jminより短いとき、搬送台車3間が接近したと判断して、一旦走行停止とし、地上コントローラ71へ自身の固有番号を含む「追い出しデータ」を送信する。前方の搬送台車3が前進して車間距離Jが所定の最低距離Jminより長くなると、走行を再開する。
【0043】
また上記搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81は次の移載機能を有している。なお、上記移載速度パターンは、加速度αにより高速の一定速度Vまで加速し、続いて高速の一定速度Vで搬送(移載)し、続いて減速度αにより停止前のクリープの走行速度Vまで減速し、続いてクリープの走行速度Vで搬送(移載)し、停止するパターンであり、図10に示すように、各ステーション5毎に、物品Rを搬入するときの第1移載速度パターンと、搬出するときの第2移載速度パターンが設定されている。すなわち、搬入用の移載速度パターンと搬出用の移載速度パターンがそれぞれ別に、加減速αと高速の一定速度Vとクリープの走行速度Vが設定されている。また各搬送台車3毎には、各ステーション5毎{各ステーション5のナンバー(あるいはアドレス)毎}に、ステーション5に設定された“搬入用”の移載速度パターンに対応して同じ“搬出用”の移載速度パターンが設定され、ステーション5に設定された“搬出用”の移載速度パターンに対応して同じ“搬入用”の移載速度パターンが設定されている。また各移載速度パターンの高速の一定速度Vは、上記荷姿データにより、2つのうちの一方、荷姿条件無しのVHN(荷姿良好)と荷姿条件有りのVHE(荷姿特殊)(VHN>VHE)を選択できるようになっている。
【0044】
「搬送台車からステーションへの物品の移載制御(搬送台車卸し時の制御)」搬送台車卸し時の移載制御を、図11(a)および図12に示す信号の受け渡しを行う特性図を用いて説明する。なお、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81間のデータの伝送は、第1光伝送センサ7と第2光伝送センサ56を介して行われるものとする。
【0045】
また上位コンピュータ74より、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81に搬送台車3により搬送している物品Rの荷姿データが送信され、一例としてこの荷姿良好の荷姿データにより、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81は、高速の一定速度VHN(荷姿良好)が選択されているものとする。また搬送台車3の本体コントローラ73は、目的のステーション5のナンバー(あるいはアドレス)によりその“搬出”移載速度パターンを選択しているものとする。
▲1▼.まず搬送台車3が搬送先(物品Rの卸し先)のステーション5に到着すると、本体コントローラ73はこのステーション5のSTコントローラ81へおろし到着信号を伝送する。
▲2▼.ステーション5のSTコントローラ81は、このおろし到着信号に応じて移載用コンベヤ装置6を搬入方向へ(搬入)第1移載速度パターンにより駆動を開始し、おろしOK信号を搬送台車3の本体コントローラ73へ伝送する。
【0046】
搬送台車3の本体コントローラ73は、このおろしOK信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12を搬出方向へ(搬出)第1移載速度パターンにより駆動を開始する。これにより、物品Rは移載・載置用コンベヤ装置12よりステーション5側へ移送され、ステーション5の移載用コンベヤ装置6に受け取られて移送される。
▲3▼.そして図6に示すように、物品Rが移載用コンベヤ装置6で移送されて、高速カット検出器8が動作すると、ステーション5のSTコントローラ81は、この高速カット検出器8の検出信号に応じて移載用コンベヤ装置6をクリープ走行速度Vまで減速し、クリープ走行速度Vとする。また同時に、おろし高速カット信号(速度制御信号の一例)を搬送台車3の本体コントローラ73へ伝送する。
【0047】
搬送台車3の本体コントローラ73は、このおろし高速カット信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12をクリープ走行速度Vまで減速する。
▲4▼.さらに、物品Rが移載用コンベヤ装置6で移送されて、在荷検出器9が動作すると、ステーション5のSTコントローラ81は、この在荷検出器9の検出信号に応じて移載用コンベヤ装置6を停止する。これにより、物品Rは、移載用コンベヤ装置6に搬入されて、在荷検出器9の位置でほぼ停止される。続いてステーション5のSTコントローラ81は、おろし高速カット信号をオフとし、おろし完了信号を搬送台車3の本体コントローラ73へ伝送する。
▲5▼.搬送台車3の本体コントローラ73は、このおろし完了信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12を停止し、出力していたおろし到着信号をオフとする。
【0048】
ステーション5のSTコントローラ81は、おろし到着信号がオフとなると、出力していたおろし完了信号をオフとする。
このように、卸し移載時に、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81に同じ移載速度パターンが設定され、この移載速度パターンにしたがって物品Rの移載中に、高速カット検出器8の検出信号に応じて、物品Rの移載速度を高速の一定速度Vからクリープの走行速度Vへ切り換える(おろし)高速カット信号(速度制御信号)が、搬送台車3とステーション5との間で通信され、物品Rの移載速度が高速の一定速度Vからクリープの走行速度Vとされることにより、物品Rの移載速度が同調されるとともに、物品Rがステーション5の移載用コンベヤ装置6から飛び出してしまうことが防止される。またこの高速カット信号(速度制御信号)の通信を可能としたことにより、高速の一定速度Vをより高速に設定でき、移載能力を向上させることができる。
【0049】
「ステーションから搬送台車への物品の移載制御(搬送台車掬い時の制御)」搬送台車掬い時の移載制御を、図11(b)および図12に示す信号の受け渡しを行う特性図を用いて説明する。なお、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81間のデータの伝送は、第1光伝送センサ7と第2光伝送センサ56を介して行われるものとする。
【0050】
また上位コンピュータ74より、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81にステーション5から搬出される物品Rの荷姿データが送信され、一例として荷姿特殊の荷姿データにより、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81は、高速の一定速度VHE(荷姿特殊)を選択しているものとする。また搬送台車3の本体コントローラ73は、目的のステーション5のナンバー(あるいはアドレス)により“搬入”移載速度パターンを選択しているものとする。
▲1▼.まず搬送台車3が搬送元のステーション5に到着すると、本体コントローラ73はこのステーション5のSTコントローラ81へすくい到着信号を伝送する。
▲2▼.ステーション5のSTコントローラ81は、このすくい到着信号を入力すると、物品Rの在荷を在荷検出器9により確認することにより物品Rが搬出可能な状態となっているかを確認し、確認すると、すくいOK信号を搬送台車3の本体コントローラ73へ伝送し、移載用コンベヤ装置6を搬出方向へ、高速の一定速度Vを低速のVHE(荷姿特殊)とした(搬出)第2移載速度パターンにより駆動を開始する。
【0051】
搬送台車3の本体コントローラ73は、前記掬いOK信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12を搬入方向へ、高速の一定速度Vを低速のVHE(荷姿特殊)とした(搬入)第2移載速度パターンにより駆動を開始する。これにより、物品Rはステーション5の移載用コンベヤ装置6から移載・載置用コンベヤ装置12へ移送され、搬送台車3の移載・載置用コンベヤ装置12に受け取られて移送される。
▲3▼.そして、物品Rが移載・載置用コンベヤ装置12で移送されて、高速カット検出器60が動作すると、搬送台車3の本体コントローラ73は、この高速カット検出器60の検出信号に応じて移載・載置用コンベヤ装置12をクリープ走行速度Vまで減速し、クリープ走行速度Vとする。また同時に、すくい高速カット信号(速度制御信号の一例)をステーション5のSTコントローラ81へ伝送する。
【0052】
ステーション5のSTコントローラ81は、このすくい高速カット信号に応じて移載用コンベヤ装置6をクリープ走行速度Vまで減速する。
▲4▼.さらに、物品Rが移載・載置用コンベヤ装置12で移送されて、移載部検出器61が動作から不動作へ(オンからオフへ)変化すると、搬送台車3の本体コントローラ73は、移載・載置用コンベヤ装置12を停止する。これにより、物品Rは、移載・載置用コンベヤ装置12に搬入されて移載部検出器61の不動作位置でほぼ停止される。そして、出力していた、すくい高速カット信号をオフとし、すくい完了信号をステーション5のSTコントローラ81へ出力する。そして、すくい完了信号がオンとなると、出力していたすくい到着信号をオフとする。
【0053】
ステーション5のSTコントローラ81は、前記すくい完了信号に応じて移載用コンベヤ装置6を停止し、すくいOK信号をオフとする。
搬送台車3の本体コントローラ73は、このすくいOK信号がオフとなると、出力していたすくいOK信号をオフとする。
【0054】
このように、掬い移載時に、搬送台車3の本体コントローラ73とステーション5のSTコントローラ81に同じ移載速度パターンが設定され、この移載速度パターンにしたがって物品Rの移載中に、高速カット検出器60の検出信号に応じて、物品Rの移載速度を高速の一定速度V(VHE)からクリープの走行速度Vへ切り換える(すくい)高速カット信号(速度制御信号)が、搬送台車3とステーション5との間で通信され、物品Rの移載速度が高速の一定速度V(VHE)からクリープの走行速度Vとされることにより、物品Rの移載速度が同調されるとともに、物品Rがステーション5の移載用コンベヤ装置6から飛び出してしまうことが防止される。またこの高速カット信号(速度制御信号)の通信を可能としたことにより、高速の一定速度Vをより高速に設定でき、移載能力を向上させることができる。
【0055】
また、移載する物品Rの荷姿データにより、高速の一定速度Vが荷姿良好の場合より低速の移載速度VHEに設定されていることから、移載中に物品Rが崩れたり、落下する恐れを少なくすることができる。
【0056】
上記構成・機能を備えた物品搬送設備の動作を説明する。
上位コンピュータ74は、各ステーション5より物品Rの移載要求を入力すると、地上コントローラ71へ物品Rの移載情報(搬送元のステーション5と搬送先のステーション5からなる移載データと物品R特有の荷姿データ)を出力する。地上コントローラ71はこの物品Rの移載情報入力すると、この移載情報に基づき、搬送管理リストLを検索して、「搬送サイクル実行中」ではない搬送台車3(空きの搬送台車3)を選択し、続いて選択された搬送台車3の中で、その現在位置アドレスが最も搬送元のステーション5のアドレスAに近い搬送台車3を求め、この求めた搬送台車3の固有番号と搬送元のステーション5のアドレスAと搬送先のステーション5のアドレスAと物品Rの荷姿データからなる搬送データを形成し、この搬送データを搬送台車3へ送信する。
【0057】
各搬送台車3の本体コントローラ73は、地上コントローラ71より搬送データを受信すると、この搬送データに含まれる搬送台車3の固有番号により、自身の搬送台車3向けの搬送データであるかを判断し、自身の搬送データと判断した搬送台車3は、自身の固有番号を含む搬送受領データを地上コントローラ71へ送信し、搬送データに含まれる搬送元のステーション5へ向けて上記「走行制御」を開始する。
【0058】
地上コントローラ71は、前記求めた搬送台車3より搬送受領データを受信すると、搬送管理リストLにおいて、この搬送台車3を「搬送サイクル実行中」に切換え、搬送データを記憶し、そのときの時刻を搬送開始時間として記憶する。
【0059】
そして搬送台車3の本体コントローラ73は、搬送元のステーション5に到着すると、自身の固有番号と搬送元のステーション5のアドレスAを含む搬送元到着データを地上コントローラ71へ送信する。地上コントローラ71は、この搬送元到着データを受信すると、この搬送元のステーション5に対して荷姿データを送信する。
【0060】
そして上記「ステーションから搬送台車への物品の移載制御(搬送台車掬い時の制御)」が実行される。
そして、搬送台車3の本体コントローラ73は、搬送元のステーション5より物品Rを搬入すると、搬送先ステーション5へ向かって上記「走行制御」を行う。そして、搬送先のステーション5に到着すると、自身の固有番号と搬送先のステーション5のアドレスAを含む搬送先到着データを地上コントローラ71へ送信する。地上コントローラ71は、この搬送先到着データを受信すると、この搬送先のステーション5に対して荷姿データを送信する。
【0061】
そして、上記「搬送台車からステーションへの物品の移載制御(搬送台車卸し時の制御)」が実行される。
続いて搬送台車3の本体コントローラ73は、物品Rの搬出が終了すると、自身の固有番号を含む搬送終了データを地上コントローラ71へ送信する。
【0062】
地上コントローラ71は、この搬送終了データを受信すると、搬送管理リストLにおいて、この搬送台車3を「搬送実行中ではない」(空き)に切換え、そのときの時刻を搬送終了時間として記憶し、記憶した搬送開始時間と搬送終了時間から搬送サイクルに要した時間を求め、総搬送サイクル実行時間に加算して総搬送サイクル実行時間を更新する。
【0063】
上記動作により、上位コンピュータ74からの物品Rの移載情報に基づいて、物品Rが搬送元のステーション5から搬送先のステーション5へ移動され、搬送台車3の搬送に基づいて搬送管理リストLが更新される。またこのとき、搬送元のステーション5に近い搬送台車3が選択されて物品Rを搬送することにより、最も短時間に効率よく物品Rを搬送することができる。
【0064】
以上のように本実施の形態によれば、搬送台車3とステーション5との間において物品Rの移載が行われるときに(移載中に)、物品Rの移載速度を切り換える高速カット信号(速度制御信号)の通信が行われ、物品Rの移載速度が搬送台車3とステーション5との間で同調されることによって、一方の搬送台車3の移載・載置コンベヤ装置12またはステーション5の移載用コンベヤ装置6により物品Rが引っ張られたり、押されたりすることが防止されるとともに、高速で移載されていても、これら移載・載置コンベヤ装置12またはステーション5の移載用コンベヤ装置6から物品Rが飛び出す危険を回避することができる。また高速カット信号(速度制御信号)の通信を可能としたことにより、高速の一定速度Vをより高速に設定でき、移載能力を向上させることができる。
【0065】
また本実施の形態によれば、各ステーション5の移載用コンベヤ装置6には、物品Rの搬入時(すくい時)と搬出時(おろし時)別に第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定され、搬入時と搬出時によりこれら速度パターンの一方が選択されて物品Rの移載が行われることにより、搬入時と搬出時の条件を変えて物品Rの移載を行うことができる。また各ステーション5の移載用コンベヤ装置6毎に物品の搬入時と搬出時では異なる第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定されることにより、各ステーション5毎に要求される移載の要求能力に対応することができる。
【0066】
また本実施の形態によれば、搬送台車3の移載・載置コンベヤ装置12には、各ステーション5の移載用コンベヤ装置6に設定された第1移載速度パターンと第2移載速度パターンにそれぞれ対応した移載速度パターンが設定され、移載を行うとき、移載を実行するステーション5に対応した移載速度パターンが選択され、ステーション5毎に特定される移載パターンにより移載が行われることにより、各ステーション5の条件や各ステーション5に要求される移載の要求能力に対応して移載を実行することができる。
【0067】
また本実施の形態によれば、移載する物品Rの荷姿データ(少なくとも種類または形状の情報)に応じて、搬送台車3とステーション5に設定されている移載速度パターンの高速の一定速度V(速度設定値)が変更されることにより、移載している物品Rが崩れたり落下したりする恐れを回避することができる。
【0068】
なお、本実施の形態では、搬送台車3には、各ステーション毎の第1移載速度パターンと第2移載速度パターンに対応した移載速度パターンがそれぞれ設定され、到着したステーションのナンバー(あるいはアドレス)により移載速度パターンを選択しているが、搬送台車3に各ステーションに対応することなく複数の移載速度パターンを設定し、到着したステーション5から入力されるステーション5が選択した移載速度パターンに応じて、前記設定されたパターンの中から移載速度パターンを選択するようにしてもよい。
【0069】
また本実施の形態では、荷姿データにより速度設定値として高速の一定速度Vのみを変更しているが、加減速度α、クリープの一定速度Vを変更するようにしてもよい。
【0070】
また本実施の形態では、荷姿データにより各移載速度パターン毎に2つのパターン(荷姿条件無しと有り)を設定しているが、もっと詳細な荷姿データに基づいて各移載速度パターン毎に多くのパターンを形成するようにしてもよい。
【0071】
また本実施の形態では、搬送経路4をループ状に形成しているが、搬送経路を直線状とすることもできる。このとき、搬送台車3は、前進のみでなく後進も可能に構成される。
【0072】
また本実施の形態では、走行区間の走行レール1の特性、すなわち走行区間が直線部かカーブ部およびその入口と出口付近かどうかが、走行区間のアドレスAにより予め設定されているが、テスト走行中に学習して求めるようにしてもよい。
【0073】
また本実施の形態では、単に、認識した走行距離Mに対応する走行区間のアドレスAに台車特有の番号を付したデータ(「台車番号+走行区間のアドレスA」からなる位置データ)をワイヤレスモデム55、フィーダ線54および地上モデム72を介して地上コントローラ71へ送信し、現在位置の走行区間のアドレスAを知らせているだけであるが、地上コントローラ71が受信した各搬送台車3の「台車番号+走行区間のアドレス」からなる現在位置データを、全搬送台車3に対して地上モデム72、フィーダ線54を介して送信することもできる。
【0074】
このとき、各搬送台車3は、受信した現在位置データの台車番号より前方を走行している搬送台車3の走行区間のアドレスAを認識することができ、光センサ送信器69と受信器70との通信エリア外において、地上コントローラ71より入力される前方の搬送台車3の走行区間のアドレスAと自身の走行区間のアドレスAにより演算される車間距離Jにより走行速度制御を行うことができる。また、光センサ送信器69と受信器70の通信エリア外でも前方の搬送台車3との車間距離Jを常に把握できることにより、高速走行時においても予め減速を行うことができて安全に前方の搬送台車3へ接近でき、よって搬送台車3間を最適な距離(車間距離)を確保して安全に走行させることができ、搬送効率を向上させることができる。また走行区間のアドレスAのデータは、走行距離M自体のデータよりデータ量が小さく、またこの送信間隔は光伝送による送信間隔より長くできるために、通信負荷を減少でき、本体コントローラ73の負荷を軽減することができる。また光センサ送信器69と受信器70との通信エリア外では、すなわち前方の搬送台車3との距離が十分にあるとき、走行レール1の直線部の走行速度上限値をより高速に切り換えることも可能となり、前方の搬送台車3へ追いつくことができ、車間距離を最適な距離にすることができる。
【0075】
また本実施の形態では、走行経路に沿って走行し、前記走行経路に沿って配置された物品受け手段間に渡って物品を搬送する搬送車を、フロア2に設置された走行レール1に案内されて自走する搬送台車3としているが、天井に吊設された走行レールに案内されて自走する吊下式搬送台車とすることもでき、また走行レール1に案内されるのではなく、走行経路に沿ってフロア2に設置された誘導帯を検出しながら走行し物品を搬送する自走搬送台車(無軌条の搬送車)としてもよい。
【0076】
また本実施の形態では、搬送車を搬送台車3としているが、自動倉庫に使用される、第1移載手段に相当するコンベヤ装置等を昇降台に備えたスタッカークレーンとすることもできる。このとき、自動倉庫の物品搬入出口に設置される荷捌き手段(物品受け台)に第2移載手段に相当するコンベヤ装置等を設ける。
【0077】
また搬送台車3を4輪としているが、3輪とすることもできる。
【0078】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、搬送車と物品受け手段との間において物品の移載が行われるときに(移載中に)、物品の移載速度を切り換える速度制御信号の通信が行われ、物品の移載速度が前記搬送車と物品受け手段との間で同調されることにより、一方の第1移載手段または第2移載手段により物品が引っ張られたり、押されたりすることが防止されるとともに、移載手段から物品が飛び出す危険を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における物品搬送設備の走行経路図である。
【図2】同物品搬送設備の要部構成図である。
【図3】同物品搬送設備の走行レールおよび搬送台車の側面図である。
【図4】同物品搬送設備の走行レールの断面および搬送台車の要部正面図である。
【図5】同物品搬送設備の搬送台車の一部平面図である。
【図6】同物品搬送設備の搬送台車とステーションのコンベヤ装置の説明図である。
【図7】同物品搬送設備の搬送台車の制御ブロック図である。
【図8】同物品搬送設備のステーションの制御ブロック図である。
【図9】同物品搬送設備の本体コントローラの搬送管理リスト図である。
【図10】同物品搬送設備の搬送台車とステーションに設定される移載速度パターン図である。
【図11】同物品搬送設備の搬送台車とステーションの物品の移載時の信号特性図である。
【図12】同物品搬送設備の搬送台車とステーションで通信する信号の取合い図である。
【符号の説明】
1  走行レール
2  フロア
3  搬送台車
4  搬送経路
5  ステーション
6  ステーションの移載用コンベヤ装置
7,56  光伝送センサ
8  高速カット検出器
9  在荷検出器
12  搬送台車の移載・載置用コンベヤ装置
13  旋回式従動車輪装置
14  旋回・スライド式駆動車輪装置
45  走行用モータ
54  フィーダ線
55  ワイヤレスモデム
60  高速カット検出器
61  移載部検出器
71  地上コントローラ
72  地上モデム
73  本体コントローラ
74  上位コンピュータ
78  搬送台車の移載用モータ
81  STコントローラ
83  ステーションの移載用モータ
R  物品

Claims (4)

  1. 走行経路に沿って走行し、前記走行経路に沿って配置された物品受け手段間に渡って物品を搬送する搬送車を備え、前記搬送車と物品受け手段にそれぞれ前記物品の移載を行う第1移載手段と第2移載手段を設けた物品搬送設備であって、
    前記第1移載手段と第2移載手段にそれぞれ、前記物品を移載する速度のパターンとして、第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定され、
    前記第1または第2移載速度パターンにしたがって前記物品の移載中に、前記物品の移載速度を第1移載速度から第2移載速度に、または第2移載速度から第1移載速度に切り換える速度制御信号を、前記搬送車と物品受け手段との間で通信を行うこと
    を特徴とする物品搬送設備。
  2. 各前記物品受け手段の第2移載手段毎に、物品の搬入時と搬出時では異なる第1移載速度パターンと第2移載速度パターンが設定されることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記搬送車の第1移載手段には、前記各物品受け手段の第2移載手段に設定された第1移載速度パターンと第2移載速度パターンにそれぞれ対応した移載速度パターンが設定され、
    前記搬送車は、前記物品の移載を行うとき、この物品の移載を実行する物品受け手段の第2移載手段に対応して設定された前記移載速度パターンを選択して物品の移載を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の物品搬送設備。
  4. 前記搬送車による前記物品受け手段間の物品の搬送を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、移載する物品の少なくとも種類または形状の情報に基づいて、前記搬送台車と前記物品受け手段に、前記移載速度パターンの速度設定値を変更する信号を出力すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の物品搬送設備。
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