JP2004043087A - クローラクレーンの安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クローラクレーンに於て、傾斜地での吊り荷走行の安全を確保する。
【解決手段】本発明は下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、該上部旋回体の前部にジブが起伏自在に設けられると共に、前記上部旋回体上に設置されたウインチから繰り出されるワイヤーロープが前記ジブの上端に設けたシーブに掛け回されてフックを吊下するように構成されたクローラクレーンであって、該クローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタ17を備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーン本体の傾斜を検出する本体傾斜センサ26と、該本体傾斜センサ26の検出に基づき前記モーメントリミッタ17の定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段(走行停止警報装置27、走行停止装置28及び走行速度制御装置29)とを設けたクローラクレーンの安全装置を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、該上部旋回体の前部にジブが起伏自在に設けられると共に、前記上部旋回体上に設置されたウインチから繰り出されるワイヤーロープが前記ジブの上端に設けたシーブに掛け回されてフックを吊下するように構成されたクローラクレーンであって、該クローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタ17を備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーン本体の傾斜を検出する本体傾斜センサ26と、該本体傾斜センサ26の検出に基づき前記モーメントリミッタ17の定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段(走行停止警報装置27、走行停止装置28及び走行速度制御装置29)とを設けたクローラクレーンの安全装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クローラクレーンの安全装置に関するものであり、特に、クローラクレーンの傾斜地での吊り荷走行の安全を図ったクローラクレーンの安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の此種クローラクレーンの安全装置を図3乃至図5に従って説明する。図3に於て、1はクローラクレーンであり、該クローラクレーン1は下部走行体2上に上部旋回体3が旋回自在に搭載され、該上部旋回体3の前部にジブ4が起伏自在に設けられると共に、後部にガントリ5が設けられ、前記上部旋回体3上に設置されたウインチ(図示せず)より繰り出されるワイヤーロープ6が前記ガントリ5上端に設けたシーブ7を介してブライドル(図示せず)のシーブ8に掛け回され、該ブライドルはワイヤーロープ9を介して前記ジブ4上端部に係止され、前記ワイヤーロープ6の巻上、巻下動作によって前記ジブ4は起伏動作を行うように構成され、又、前記上部旋回体3上に設置された別のウインチ(図示せず)から繰り出されるワイヤーロープ10が前記ジブ4の上端に設けたシーブ11に掛け回されてフック12を吊下するように構成されて成る。尚、図に於て、13は前記ジブ4の傾斜を検出するジブ傾斜センサであり、14は該ジブ4のジブフート、15はクローラクレーン1の重心位置、16は該クローラクレーン1の転倒支点を示す。
【0003】
図4に於て、17はクローラクレーン1内に備えられたモーメントリミッタであり、該モーメントリミッタ17は前記ジブ傾斜センサ13と、前記ジブ4の起伏動作を行うためのワイヤーロープ6の張力を検出するジブ起伏張力センサ18とが演算装置19に接続され、該演算装置19に前記ワイヤーロープ6の巻下停止を行うためのジブ巻下停止装置20と、前記ワイヤーロープ10の巻上停止を行うためのフック巻上停止装置21と、該ワイヤーロープ10に過負荷がかかった時に警報を発生させる過負荷警報装置22とが接続されている。
【0004】
而して、前記ジブ傾斜センサ13と前記ジブ起伏張力センサ18との検出値に基づき、前記演算装置19が指令信号を出力し、該指令信号によって前記ジブ巻下停止装置20、前記フック巻上げ停止装置21及び前記過負荷警報装置22が適宜作動し、クローラクレーン1の過負荷、或いは、転倒を防止する。
【0005】
然しながら、クローラクレーン1が吊り荷の吊下状態で走行して水平地から傾斜地に進入した時、図3及び図5に示す如く、クローラクレーン1は傾斜し、即ち、該クローラクレーン1の重心15と該クローラクレーン1の転倒支点16間の水平距離A1は水平距離A2と変化して短くなり、又、該クローラクレーン1のジブフート14と前記転倒支点16間の水平距離B1も水平距離B2と変化して短くなり、従って、吊り荷23と該転倒支点16間の水平距離C1は水平距離C2と変化して長くなることによりクローラクレーン1の安定度が低下し、危険度が高くなる。
【0006】
この時、前記モーメントリミッタ17はクローラクレーン1の傾斜を検出していないため安定度の低下を判断できず、クローラクレーン1の安全を確保することは困難である。
【0007】
そこで、クローラクレーンに於て、傾斜地での吊り荷走行の安全を確保するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、該上部旋回体の前部にジブが起伏自在に設けられると共に、前記上部旋回体上に設置されたウインチから繰り出されるワイヤーロープが前記ジブの上端に設けたシーブに掛け回されてフックを吊下するように構成されたクローラクレーンであって、該クローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタを備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーンの本体の傾斜を検出する本体傾斜センサと、該本体傾斜センサの検出に基づき前記モーメントリミッタの定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段とを設けたクローラクレーンの安全装置、
及び、上記出力手段は上記クローラクレーンの走行停止を警報する走行停止警報装置、又は、上記クローラクレーンの走行停止を行うための走行停止装置を備えているクローラクレーンの安全装置、
並びに、上記出力手段は上記クローラクレーンの走行速度の制御を行うための走行速度制御装置を備えているクローラクレーンの安全装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1及び図2に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来例と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0010】
図1及び図2に於て、24はクローラクレーン1の安全装置であり、該安全装置24は従来例のモーメントリミッタ17に、クローラクレーン1の傾斜地走行時の安全を確保するため走行安全装置25を追加したものであり、該走行安全装置25は、クローラクレーン1の傾斜を検出するため上部旋回体3に設置された本体傾斜センサ26と、該クローラクレーン1の走行停止を警報する走行停止警報装置27と、クローラクレーン1の走行停止を行うための走行停止装置28と、クローラクレーン1の走行速度の制御を行うための走行速度制御装置29とから成り、前記本体傾斜センサ26、走行停止警報装置27、走行停止装置28及び走行速度制御装置29はいずれも前記モーメントリミッタ17内に備えられた演算装置19に夫々接続されている。
【0011】
而して、クローラクレーン1が吊り荷状態で走行して、水平地から傾斜地に進入した時、クローラクレーン1の重心15と該クローラクレーン1の転倒支点16間の水平距離A1は水平距離A2と変化して短くなり、又、該クローラクレーン1のジブフート14と前記転倒支点16間の水平距離B1は水平距離B2と変化して短くなり、従って、吊り荷23と該転倒支点21間の水平距離C1は水平距離C2と変化して長くなることによりクローラクレーン1の安定度が低下し、危険度が高くなる。
【0012】
然しながら、クローラクレーン1の傾斜は前記本体傾斜センサ26によって検出され、該本体傾斜センサ26によって検出された検出値により前記モーメントリミッタ17の定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると前記演算装置19の指令信号によって、前記走行停止警報装置27が警報を発した後、前記走行停止装置28によってクローラクレーン1の走行は停止される。
【0013】
或いは、前記演算装置19の指令信号により、前記走行停止警報装置27又は前記走行停止装置28が作動する前後の適宜時点で前記走行速度制御装置29によってクローラクレーン1が走行速度を減速制御されて走行する。
【0014】
斯くして、クローラクレーン1は吊り荷状態で傾斜地に進入しても本体傾斜を考慮した過負荷になると、警報を発した後、停止して、或いは、減速することにより、その安全を確保することができる。
【0015】
尚、前記クローラクレーン1が吊り荷を吊下していない場合に於ても、前記走行安全装置24は作動させることができる。
又、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明はクローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタを備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーン本体の傾斜を検出する本体傾斜センサと、該本体傾斜センサの検出に基づき前記モーメントリミッタの定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段とを設けたので、クローラクレーンの傾斜に対応して、該クローラクレーンの安全を図るべく、安全制御のための適宜出力を行うことが可能になる。
【0017】
又、請求項2記載の発明は、上記出力手段は上記クローラクレーンの走行停止を警報する走行停止警報装置、又は、上記クローラクレーンの走行停止を行うための走行停止装置を備えているため、請求項1記載の発明の効果に加え、クローラクレーン走行中の所定の傾斜時に走行停止の警報を発することにより、安全のための注意を喚起することができ、又は、クローラクレーン走行中の所定の傾斜時に該クローラクレーンの走行を停止し、安全を図ることができる。
【0018】
更に、請求項3記載の発明は、上記出力手段が上記クローラクレーンの走行速度の制御を行うための走行速度制御装置を備えているため、請求項1又は2記載の発明の効果に加え、クローラクレーン走行中の傾斜に対応し該クローラクレーンの走行速度を減速制御して安全を図ることができる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、クローラクレーンの安全装置の説明図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、傾斜地に進入したクローラクレーンの説明図。
【図3】従来例を示し、平地上のクローラクレーンの説明図。
【図4】従来例を示し、クローラクレーンのモーメントリミッタの説明図。
【図5】従来例を示し、傾斜地に進入したクローラクレーンの説明図。
【符号の説明】
1 クローラクレーン
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 ジブ
10 ワイヤーロープ
11 シーブ
12 フック
17 モーメントリミッタ
26 本体傾斜センサ
27 走行停止警報装置
28 走行停止装置
29 走行速度制御装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、クローラクレーンの安全装置に関するものであり、特に、クローラクレーンの傾斜地での吊り荷走行の安全を図ったクローラクレーンの安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の此種クローラクレーンの安全装置を図3乃至図5に従って説明する。図3に於て、1はクローラクレーンであり、該クローラクレーン1は下部走行体2上に上部旋回体3が旋回自在に搭載され、該上部旋回体3の前部にジブ4が起伏自在に設けられると共に、後部にガントリ5が設けられ、前記上部旋回体3上に設置されたウインチ(図示せず)より繰り出されるワイヤーロープ6が前記ガントリ5上端に設けたシーブ7を介してブライドル(図示せず)のシーブ8に掛け回され、該ブライドルはワイヤーロープ9を介して前記ジブ4上端部に係止され、前記ワイヤーロープ6の巻上、巻下動作によって前記ジブ4は起伏動作を行うように構成され、又、前記上部旋回体3上に設置された別のウインチ(図示せず)から繰り出されるワイヤーロープ10が前記ジブ4の上端に設けたシーブ11に掛け回されてフック12を吊下するように構成されて成る。尚、図に於て、13は前記ジブ4の傾斜を検出するジブ傾斜センサであり、14は該ジブ4のジブフート、15はクローラクレーン1の重心位置、16は該クローラクレーン1の転倒支点を示す。
【0003】
図4に於て、17はクローラクレーン1内に備えられたモーメントリミッタであり、該モーメントリミッタ17は前記ジブ傾斜センサ13と、前記ジブ4の起伏動作を行うためのワイヤーロープ6の張力を検出するジブ起伏張力センサ18とが演算装置19に接続され、該演算装置19に前記ワイヤーロープ6の巻下停止を行うためのジブ巻下停止装置20と、前記ワイヤーロープ10の巻上停止を行うためのフック巻上停止装置21と、該ワイヤーロープ10に過負荷がかかった時に警報を発生させる過負荷警報装置22とが接続されている。
【0004】
而して、前記ジブ傾斜センサ13と前記ジブ起伏張力センサ18との検出値に基づき、前記演算装置19が指令信号を出力し、該指令信号によって前記ジブ巻下停止装置20、前記フック巻上げ停止装置21及び前記過負荷警報装置22が適宜作動し、クローラクレーン1の過負荷、或いは、転倒を防止する。
【0005】
然しながら、クローラクレーン1が吊り荷の吊下状態で走行して水平地から傾斜地に進入した時、図3及び図5に示す如く、クローラクレーン1は傾斜し、即ち、該クローラクレーン1の重心15と該クローラクレーン1の転倒支点16間の水平距離A1は水平距離A2と変化して短くなり、又、該クローラクレーン1のジブフート14と前記転倒支点16間の水平距離B1も水平距離B2と変化して短くなり、従って、吊り荷23と該転倒支点16間の水平距離C1は水平距離C2と変化して長くなることによりクローラクレーン1の安定度が低下し、危険度が高くなる。
【0006】
この時、前記モーメントリミッタ17はクローラクレーン1の傾斜を検出していないため安定度の低下を判断できず、クローラクレーン1の安全を確保することは困難である。
【0007】
そこで、クローラクレーンに於て、傾斜地での吊り荷走行の安全を確保するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、該上部旋回体の前部にジブが起伏自在に設けられると共に、前記上部旋回体上に設置されたウインチから繰り出されるワイヤーロープが前記ジブの上端に設けたシーブに掛け回されてフックを吊下するように構成されたクローラクレーンであって、該クローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタを備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーンの本体の傾斜を検出する本体傾斜センサと、該本体傾斜センサの検出に基づき前記モーメントリミッタの定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段とを設けたクローラクレーンの安全装置、
及び、上記出力手段は上記クローラクレーンの走行停止を警報する走行停止警報装置、又は、上記クローラクレーンの走行停止を行うための走行停止装置を備えているクローラクレーンの安全装置、
並びに、上記出力手段は上記クローラクレーンの走行速度の制御を行うための走行速度制御装置を備えているクローラクレーンの安全装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1及び図2に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来例と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0010】
図1及び図2に於て、24はクローラクレーン1の安全装置であり、該安全装置24は従来例のモーメントリミッタ17に、クローラクレーン1の傾斜地走行時の安全を確保するため走行安全装置25を追加したものであり、該走行安全装置25は、クローラクレーン1の傾斜を検出するため上部旋回体3に設置された本体傾斜センサ26と、該クローラクレーン1の走行停止を警報する走行停止警報装置27と、クローラクレーン1の走行停止を行うための走行停止装置28と、クローラクレーン1の走行速度の制御を行うための走行速度制御装置29とから成り、前記本体傾斜センサ26、走行停止警報装置27、走行停止装置28及び走行速度制御装置29はいずれも前記モーメントリミッタ17内に備えられた演算装置19に夫々接続されている。
【0011】
而して、クローラクレーン1が吊り荷状態で走行して、水平地から傾斜地に進入した時、クローラクレーン1の重心15と該クローラクレーン1の転倒支点16間の水平距離A1は水平距離A2と変化して短くなり、又、該クローラクレーン1のジブフート14と前記転倒支点16間の水平距離B1は水平距離B2と変化して短くなり、従って、吊り荷23と該転倒支点21間の水平距離C1は水平距離C2と変化して長くなることによりクローラクレーン1の安定度が低下し、危険度が高くなる。
【0012】
然しながら、クローラクレーン1の傾斜は前記本体傾斜センサ26によって検出され、該本体傾斜センサ26によって検出された検出値により前記モーメントリミッタ17の定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると前記演算装置19の指令信号によって、前記走行停止警報装置27が警報を発した後、前記走行停止装置28によってクローラクレーン1の走行は停止される。
【0013】
或いは、前記演算装置19の指令信号により、前記走行停止警報装置27又は前記走行停止装置28が作動する前後の適宜時点で前記走行速度制御装置29によってクローラクレーン1が走行速度を減速制御されて走行する。
【0014】
斯くして、クローラクレーン1は吊り荷状態で傾斜地に進入しても本体傾斜を考慮した過負荷になると、警報を発した後、停止して、或いは、減速することにより、その安全を確保することができる。
【0015】
尚、前記クローラクレーン1が吊り荷を吊下していない場合に於ても、前記走行安全装置24は作動させることができる。
又、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明はクローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタを備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーン本体の傾斜を検出する本体傾斜センサと、該本体傾斜センサの検出に基づき前記モーメントリミッタの定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段とを設けたので、クローラクレーンの傾斜に対応して、該クローラクレーンの安全を図るべく、安全制御のための適宜出力を行うことが可能になる。
【0017】
又、請求項2記載の発明は、上記出力手段は上記クローラクレーンの走行停止を警報する走行停止警報装置、又は、上記クローラクレーンの走行停止を行うための走行停止装置を備えているため、請求項1記載の発明の効果に加え、クローラクレーン走行中の所定の傾斜時に走行停止の警報を発することにより、安全のための注意を喚起することができ、又は、クローラクレーン走行中の所定の傾斜時に該クローラクレーンの走行を停止し、安全を図ることができる。
【0018】
更に、請求項3記載の発明は、上記出力手段が上記クローラクレーンの走行速度の制御を行うための走行速度制御装置を備えているため、請求項1又は2記載の発明の効果に加え、クローラクレーン走行中の傾斜に対応し該クローラクレーンの走行速度を減速制御して安全を図ることができる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、クローラクレーンの安全装置の説明図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、傾斜地に進入したクローラクレーンの説明図。
【図3】従来例を示し、平地上のクローラクレーンの説明図。
【図4】従来例を示し、クローラクレーンのモーメントリミッタの説明図。
【図5】従来例を示し、傾斜地に進入したクローラクレーンの説明図。
【符号の説明】
1 クローラクレーン
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 ジブ
10 ワイヤーロープ
11 シーブ
12 フック
17 モーメントリミッタ
26 本体傾斜センサ
27 走行停止警報装置
28 走行停止装置
29 走行速度制御装置
Claims (3)
- 下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、該上部旋回体の前部にジブが起伏自在に設けられると共に、前記上部旋回体上に設置されたウインチから繰り出されるワイヤーロープが前記ジブの上端に設けたシーブに掛け回されてフックを吊下するように構成されたクローラクレーンであって、該クローラクレーンの吊荷状態を監視し、該監視結果に基づき所定の安全制御を行うモーメントリミッタを備えたクローラクレーンに於て、クローラクレーン本体の傾斜を検出する本体傾斜センサと、該本体傾斜センサの検出に基づき前記モーメントリミッタの定格性能を傾斜角に応じて減らし、過負荷になると所定の出力を行う出力手段とを設けたことを特徴とするクローラクレーンの安全装置。
- 上記出力手段は上記クローラクレーンの走行停止を警報する走行停止警報装置、又は、上記クローラクレーンの走行停止を行うための走行停止装置を備えていることを特徴とする請求項1記載のクローラクレーンの安全装置。
- 上記出力手段は上記クローラクレーンの走行速度の制御を行うための走行速度制御装置を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のクローラクレーンの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201837A JP2004043087A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | クローラクレーンの安全装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002201837A JP2004043087A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | クローラクレーンの安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004043087A true JP2004043087A (ja) | 2004-02-12 |
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ID=31708251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002201837A Pending JP2004043087A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | クローラクレーンの安全装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004043087A (ja) |
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- 2002-07-10 JP JP2002201837A patent/JP2004043087A/ja active Pending
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