JP2004041616A - 飛び出し装置及び抽斗キャビネット - Google Patents

飛び出し装置及び抽斗キャビネット Download PDF

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Abstract

【課題】構造が単純で且つ動作の信頼性が高い飛び出し装置を提供する。
【解決手段】抽斗等に取付けてその引出し動作を補助するための飛び出し装置は、抽斗の外方面に取付けられた前方ローラー30と、抽斗が収納される枠体に取付けられ、前方ローラー30に係合するアーム体34と、アーム体34を前方ローラー30を介して抽斗を枠体から引き出す方向に常に付勢する渦巻きバネ35と、アーム体34に係合してその回転を阻止するロック機構45と、ロック機構45のアーム体34との係合を解除する係合解除手段となる突出棒とから構成されている。抽斗を引き出す際には突出棒を押し込むことによって、係合解除手段が能動化する。その結果、渦巻きバネ35の付勢力が働き、アーム体34が前方ローラー30に当接する方向に回転する。これによって、抽斗には前方ローラー30を介して引出される方向に力が加わることになる。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は飛び出し装置及び抽斗キャビネットに関し、特に調理台の抽斗等に取付けられて用いられる飛び出し装置及び台所に用いられる抽斗キャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、調理台等に組み込まれた抽斗や抽斗キャビネット等には使い勝手を向上させるためにいわゆる飛び出し装置が取付けられているものが多い。
【0003】
すなわち、この飛び出し装置は、抽斗が「閉」状態にある時に、一旦抽斗を押し込むように力を加えると、これをトリガーとして抽斗を押し出す力が働くように構成したものである。これによって、このような装置が取付けられていないものに比べて、引き出しに要する力が低減されて抽斗がスムーズに引出せるため使い勝手が良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の抽斗装置は、その内部構造が複雑なものが多く、コスト的に不利であり、又それだけ故障等が生じ易い。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、構造が単純で且つ動作の信頼性が高い飛び出し装置及び抽斗キャビネットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、枠体内から引出され、且つ枠体内に引き込まれる抽斗等の被取付体に取付けてその移動を補助するための飛び出し装置であって、被取付体の外方面に取付けられた前方ローラーと、枠体に取付けられ、前方ローラーに係合する回動自在なアーム体と、アーム体を前方ローラーを介して被取付体を枠体から引き出す第1方向に常に付勢する付勢手段と、アーム体に係合して、その回転を阻止する回転阻止手段と、回転阻止手段のアーム体との係合を解除する係合解除手段とを備えたものである。
【0007】
このように構成すると、係合解除手段を能動化させると、アーム体が付勢されてローラーに被取付体を引き出す方向の力を伝達する。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、回転阻止手段は、アーム体の第1方向とは反対方向への回転が所定以上進行した時、アーム体に係合するように付勢されたロック爪を有するものである。
【0009】
このように構成すると、アーム体を第1方向とは反対方向に回転させると回転阻止手段が能動化する。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、係合解除手段は、ロック爪を押圧し得る突出棒を含むものである。
【0011】
このように構成すると、突出部を移動させると、係合解除手段が能動化する。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、突出棒は被取付体の一部に固定され、被取付体を枠体に対して押し込むことによって、突出棒はロック爪を押圧するように移動する。
【0013】
このように構成すると、被取付体を押し込むことによって、係合解除手段が能動化する。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、被取付体の前面扉の一部に取付けられ、押込み自在で且つ押し込む前の状態に復帰するように付勢されているボタン本体の裏面に突出棒は固定され、ボタン本体を押し込むことによって、突出棒はロック爪を押圧するように移動する。
【0015】
このように構成すると、ボタン本体を押し込むことによって、係合解除手段が能動化する。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、被取付体の前面扉の上端に取付けられ、揺動自在で且つ揺動前の状態に復帰するように付勢されている取手の一部に突出棒は取付けられ、取手を揺動させることによって、突出棒はロック爪を押圧するように移動するものである。
【0017】
このように構成すると、取手を揺動させることによって係合解除手段が能動化する。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の構成において、被取付体の外方面であって、前方ローラーに対して被取付体の引き込み方向側に取付けられた後方ローラーを更に備え、被取付体を枠体の外から枠体に引き込むように移動させた時、後方ローラーはアーム体と係合してアーム体を第1方向とは反対方向の第2方向へ回転させ、回転阻止手段に係合させるものである。
【0019】
このように構成すると、被取付体を初期取付時に枠体に対して移動させると、回転阻止手段が能動化する。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明の構成において、付勢手段によるアーム体の回転を所定位置で停止させるストッパーを更に備え、アーム体は、その回転中心に対して外方側に位置する前アームと、内方側に位置する後アームとからなり、前アームは後アームに対して第1方向に回転自在となるように接続され、ストッパーは後アームに係合するものである。
【0021】
このように構成すると、被取付体を枠体から引出して後方ローラーがアーム体に接触した際、アーム体の前アームが後アームに対して回転する。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の発明の構成において、付勢手段によるアーム体の回転を所定位置で停止させるストッパーを更に備え、アーム体は、回転軸に固定され、回転軸から一方方向に伸びるとともに回転阻止手段に係合する第1アームと回転軸から他方方向に伸びる第2アームとからなり、回転軸を介して付勢手段によって第1回転方向に回転するように付勢される支持アームと、回転軸に回動自在に取付けられ、その一部が第2アームにほぼ重なるように配置されて前方ローラー及び後方ローラーに係合する駆動アームと、第2アームと駆動アームとの間に取付けられ、第1回転方向に対する駆動アームの第2アームに対する相対回転運動は許容するが、元の重なり状態となるように常に付勢する第2付勢手段と、駆動アームの第1回転方向とは反対方向の第2回転方向への回転に伴って、第2アームを駆動アームと一体的に第2回転方向へ回転するように駆動アームと第2アームとを係合する係合手段とを備えたものである。
【0023】
このように構成すると、支持アームの第1アームが回転阻止手段に係合し、駆動アームが前方ローラー及び後方ローラーに係合する。
【0024】
請求項10記載の発明は、請求項2記載の飛び出し装置を備えた抽斗キャビネットであって、被取付体となる抽斗本体を構成する前面板と、前面板と前面板を設置すべき床との間に取付けられ、抽斗本体を構成する蹴込板とを備え、前面板と蹴込板との間のスペースに係合解除手段の少なくとも一部が設けられたものである。
【0025】
このように構成すると、前面板と蹴込板との間に設けられた係合解除手段を駆動すると回転阻止手段のアーム体との係合が解除される。
【0026】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明の構成において、係合解除手段は、前面板と蹴込板との間のスペースに垂直方向に取付けられ、水平方向に移動自在のパネルと、パネルに接続され、パネルの移動に伴ってロック爪を押圧し得る突出棒とを含むものである。
【0027】
このように構成すると、下方に設置されたパネルを移動させると、係合解除手段が能動化する。
【0028】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の構成において、パネルはその上方端部を軸中心として揺動自在に構成され、係合解除手段は、パネルと蹴込板との間に取付けられ、パネルを垂直方向に保持するように付勢する弾性体と、パネルと突出棒とを接続するために、これらに固定された連結板とを更に備えたものである。
【0029】
このように構成すると、パネルに加えた力を取除くと、パネルは連結板とともに元の垂直方向の位置に復帰する。
【0030】
請求項13記載の発明は、請求項10記載の発明の構成において、係合解除手段は、前面板と蹴込板との間のスペースに垂直方向に取付けられ、水平方向に移動自在のパネルと、パネルの下方部とロック爪との間に移動自在に設けられ、パネルの移動に伴ってロック爪を押圧し得る作動棒とを含むものである。
【0031】
このように構成すると、下方に設置されたパネルを移動させると、係合解除手段が能動化する。
【0032】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明の構成において、パネルはその上方端部を軸中心として揺動自在に構成され、係合解除手段は、パネルと蹴込板との間に取付けられ、パネルを垂直方向に保持するように付勢する弾性体と、パネルの下端に接続された接続板と、作動棒を接続板とロック爪との間でロック爪に向かって水平方向に移動自在に保持し、且つ作動棒を移動前の位置に復帰するように付勢する支持板とを更に備えたものである。
【0033】
このように構成すると、パネルの移動に伴って接続板は作動棒を移動させ、ロック爪を押圧させる。
【0034】
請求項15記載の発明は、請求項12又は請求項14記載の発明の構成において、パネルは、蹴込板の水平方向の幅と同等の幅方向の長さを有するものである。
【0035】
このように構成すると、幅方向のどの位置においてもパネルに力を加えることが可能となる。
【0036】
請求項16記載の発明は、請求項10から請求項15のいずれかに記載の発明の構成において、前方ローラーは、抽斗本体を構成する底板の下面に設けられ、アーム体、付勢手段及び回転阻止手段は、枠体の一部となる、底板と底との間に配置された支持板に設けられるものである。
【0037】
このように構成すると、前方ローラー、アーム体、付勢手段及び回転阻止手段は抽斗本体の底面の下方に設けられる。
【0038】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明の構成において、底板の奥側下面には、抽斗本体を枠体から引出した時、回転阻止手段のアーム体との係合を解除する第2係合解除手段が設けられるものである。
【0039】
このように構成すると、抽斗本体を引出すと、回転阻止手段のアーム体との係合が常に解除される。
【0040】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明の構成において、第2係合解除手段は、底板の下面から下方に突出した形状を有する突出体を含み、抽斗本体が引出された際に、突出体は、回転阻止手段の上方を通過するとともにこれを押圧して、回転阻止手段を移動させるものである。
【0041】
このように構成すると、抽斗本体を引出すと抽斗本体に取付けられた突出体が回転阻止手段を押圧して移動させる。
【0042】
請求項19記載の発明は、床面側に設けられた引出し自在の抽斗本体とこれを保持する枠体とを有する抽斗キャビネットであって、抽斗本体の一部を構成する前面板と床面との間に取付けられ、抽斗本体の他の一部を構成する蹴込自在の蹴込手段と、枠体に取付けられ、抽斗本体を枠体から引出す方向に常に付勢する付勢手段と、付勢手段に係合して、その付勢を阻止する付勢阻止手段と、蹴込手段を蹴込むことによって付勢阻止手段の付勢手段との係合を解除する係合解除手段とを備えたものである。
【0043】
このように構成すると、蹴込手段を蹴込むと、抽斗本体は枠体から外方に引出される。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、係合解除手段を能動化すると、被取付体を引き出す方向に力が伝達されるため、簡易な構造で被取付体が枠体から安定して引出される。
【0045】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、アーム体を第1方向とは反対方向に回転させると回転阻止手段が能動化するため、被取付体の構造に合わせてアーム体の回転を容易に阻止して固定状態とすることができる。
【0046】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、突出棒を移動させると係合解除手段が能動化するため、被取付体の構造に合わせて突出棒を移動させるようにすれば良いため使い勝手が向上する。
【0047】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、被取付体を押し込むことによって被取付体にこれを引出そうとする力が加わるため引出しが容易となる。
【0048】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、ボタン本体を押し込むことによって被取付体にこれを引出そうとする力が加わるため引出しが容易となる。
【0049】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、取手を揺動させることによって被取付体にこれを引出そうとする力が加わるため、引出しが容易となる。
【0050】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、被取付体を枠体に対して押し込むように移動させると、被取付体は枠体から押し戻されることなく枠体に取付けることができる。
【0051】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明の効果に加えて、引出し時に後方ローラーがアーム体に接触した時にはアーム体の前アームが後アームに対して回転するため、被取付体の引出しをスムーズに行うことができる。
【0052】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の発明の効果に加えて、支持アームの第1アームが回転阻止手段に係合し、駆動アームが前方ローラー及び後方ローラーに係合するため、被取付体の幅が小さい時に、駆動アームの長さを後方ローラーとアーム体の回転軸との距離に応じて短く設定することができる。したがって、幅の小さな被取付体に対しても容易に飛び出し装置を取付けることが可能となる。
【0053】
請求項10記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、係合解除手段が前面板と蹴込板との間に設けられているため、不用意に係合解除手段が駆動されることはなく、必要時のみ駆動されるため使い勝手が良い。
【0054】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明の効果に加えて、係合解除手段を能動化するのに脚でパネルを操作することができるため、より使い勝手が向上する。
【0055】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の効果に加えて、パネルに加えた力を取り除くとパネルは元の位置に復帰するため、係合解除手段は非能動化する。そのためこの状態で回転阻止手段を再度有効化することが可能となる。
【0056】
請求項13記載の発明は、請求項10記載の発明の効果に加えて、係合解除手段が前面板と蹴込板との間に設けられているため、不用意に係合解除手段が駆動されることはなく、必要時のみ駆動されるため使い勝手が良い。
【0057】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明の効果に加えて、パネルに加えた力を取り除くとパネルが元の位置に復帰するため、係合解除手段は非能動化する。そのためこの状態で回転阻止手段を再度有効化することが可能となる。またパネルの移動は接続板を介して作動棒を水平方向に移動させるため、ロック爪の押圧の信頼性が向上する。
【0058】
請求項15記載の発明は、請求項12又は請求項14記載の発明の効果に加えて、キャビネットの幅方向のどの位置においてもパネルに力を加えることができるため、係合解除手段を能動化させることが容易となり、使い勝手が良い。
【0059】
請求項16記載の発明は、請求項10から請求項15のいずれかに記載の発明の効果に加えて、アーム体、付勢手段及び回転阻止手段は抽斗本体の底面の下方に設けられるため、係合解除手段との位置関係が近くなり、飛び出し装置の動作の信頼性が向上する。
【0060】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明の効果に加えて、抽斗本体を引出すと、回転阻止手段のアーム体との係合が解除されるため、不用意にアーム体が作動する虞がなく、安全性が向上する。
【0061】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明の効果に加えて、抽斗本体を引出すと、抽斗本体に取付けられた突出体が回転阻止手段を移動させるため、回転阻止手段とアーム体との係合が確実に解除される。
【0062】
請求項19記載の発明は、蹴込手段を蹴込むと抽斗本体が外方に引出されるため、脚で蹴込手段を操作することも可能となり、使い勝手が良い。
【0063】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による飛び出し装置が組み込まれた調理台の外観正面図であり、図2は図1で示したII−IIラインの断面図であり、図3は図2で示したIII−IIIラインの拡大断面図であり、図4は図3で示したIV−IVラインから見た図であり、図5は図4で示したV−Vラインの拡大断面図である。
【0064】
これらの図を参照して、シンク14が取付けられている調理台13の前面板15に抽斗16及び開閉扉19が取付けられている。抽斗16はその中央に取手17が設けられており、調理台13内に取付けられた枠体26内に収納されている。
【0065】
抽斗16は具体的には上方が開放の箱型形状を有している。すなわち、抽斗16は矩形形状の底板24と、底板24の一辺から立ち上がり、調理台13の前面板15の外方に面する前面扉21と、前面扉21が接する底板24の辺の隣接の2辺から立ち上がる一対の側板22a,側板22bと、底板24の残りの一辺から立ち上がる後方板23とから構成されている。
【0066】
抽斗16の底板24の下面には回動自在な前方ローラー30及び後方ローラー31が取付けられている。又、底板24の下方であって枠体26に架け渡された支持板33の上に飛び出し装置29が取付けられている。
【0067】
飛び出し装置29はバネケース42に収納された渦巻きバネ35を中心として構成され、この渦巻きバネ35の内方端が固定された軸43にアーム体34が固定され、軸43とともに回動自在に構成されている。アーム体34は軸43に固定された矩形板形状の支持アーム41と、支持アーム41の一方面側に取付けられた前アーム36及び後アーム37とから構成されている。
【0068】
後アーム37は支持アーム41に対して固定されている。前アーム36は支持アーム41の一方側の先端に取付けられたピン38に対して図4においては破線で示した位置のように反時計方向周りには回転できるが、時計方向周りには実線で示したように後アーム37と整列した位置以上には回転できないように構成されている。又、ピン38にはスプリング39が組み込まれ、前アーム36を常時実線の位置となるように付勢している。
【0069】
一方、アーム体34を構成する支持アーム41の他方側はロック機構45と係合するように構成されている。ロック機構45は図5に示されているように支持板33の底板24側の面に取付けられている。具体的には、ロック機構45は軸46の周りに回動自在で且つ図5においては反時計方向回りに付勢されているロック爪47と、ロック爪47に固定され底板24側に突き出る突出片48とから構成されている。
【0070】
尚、ロック爪47の図5における上方側端部は底板24側に折曲げられている。又、突出片48に対抗する位置であって抽斗16の前面扉21の裏面には、突出棒50が取り付けられている。ここで図5の(1)は図4においてアーム体34が二点鎖線の位置にある状態に対応しており、図5の(2)は図4においてアーム体34が実線で示されている位置に対応したものである。
【0071】
図4に戻って、支持板33には、アーム体34が二点鎖線で示した位置以上に反時計方向周りに回転することを阻止するストッパー40が取付けられている。尚、このストッパー40はアーム体34の支持アーム41及び後アーム37に当接するように配置されている。
【0072】
図6は図1及び図2で示した抽斗を調理台13内部に取付けられた枠体26に対して最初に収納する場合の状態変化を示した図である。
【0073】
図を参照して、図6の(1)は抽斗16を枠体26に押し込む前の状態を示している。尚、図においては飛び出し装置の動作を明確に説明するために、抽斗16の底板24が透明体であるものとして図示しこれを説明する。
【0074】
図6の(1)の状態においては、飛び出し装置29は図4において二点鎖線で示した位置に対応したものとなっている。すなわち飛び出し装置29の前アーム36及び後アーム37は、反時計方向周りへの移動範囲の最先端に位置していることになる。この状態では図5の(1)に示されているようにロック機構45のロック爪47の先端は支持アーム41の下面に当接した状態となっているため、ロック爪47はそれ以上反時計方向周りには移動できないことになる。
【0075】
次に、図6の(2)に示されているように抽斗16を抽斗16内部に一部収納する。この状態にあっては抽斗16の底板24の下面に取付けられた後方ローラー31が飛び出し装置29の前アーム36に当接することになる。そして後方ローラー31は、前アーム36を渦巻きバネ35の付勢力に抗して反時計方向周りに移動させることになる。この時図5の(1)に示されているように、支持アーム41はロック機構45のロック爪47の先端の上方に位置しているため、ロック爪47によって支持アーム41の反時計方向周りの移動を阻害される虞はない。
【0076】
更にこの状態から抽斗16を枠体26内に進行させると、前アーム36は更に時計方向周りに回転し図5の(2)の状態に変化する。すなわち、支持アーム41が図5の(1)の状態から更に下方向に移動すると、ロック機構45のロック爪47の先端との当接状態が解除されて、ロック爪47は軸46に組み込まれた反時計方向周りの付勢力によって反時計方向周りに移動する。これによって支持アーム41の上方端部とロック爪47の先端部とが係合する。
【0077】
このロック爪47との係合によって、後方ローラー31による前アーム36に対する反時計方向周りの回転力の付与が消滅しても、支持アーム41は渦巻きバネ35の付勢力に抗して反時計方向周りには移動しない状態に保持されることになる。
【0078】
この状態を示したのが図6の(3)である。この状態にあっては抽斗16は、枠体26に対して緩衝材51によるスペースのみを空けて、ほぼ完全に枠体26内に収納された状態となる。そして抽斗16に取付けられた前方ローラー30は、飛び出し装置29の前アーム36に対してやや離れた位置となるように設定されている。尚、この状態にあっては、抽斗16の裏面で且つ底板24の下方に取付けられた突出棒50は、図5の(2)に示されているように、ロック機構45の突出片48に当接せずにわずかに隙間を空けた状態となるように設定されている。
【0079】
図7は図6の(3)で示した抽斗16の収納状態から、この発明の第1の実施の形態による飛び出し装置を用いて枠体26から抽斗16を引き出す場合の動作を説明した図である。
【0080】
図7の(1)に示されているように、抽斗16を枠体26から引き出す際には、まず抽斗16を枠体26内部に押し込むようにその抽斗16を押圧する。すると、図5の(2)に示されている緩衝材51による枠体26との隙間分だけ抽斗16が移動すると、抽斗16に固定された突出棒50はロック機構45の突出片48に当接してこれを押圧することになる。これによって、突出片48は軸46を中心として時計方向周りに回転することになる。
【0081】
この突出片48の回転に伴いロック爪47も時計方向周りに回転する。この結果支持アーム41とロック爪47との係合が解除される。上述のように支持アーム41は渦巻きバネ35によって反時計方向周りに常に付勢されているため、この係合の解除によって移動する。そして、支持アーム41の移動に伴い前アーム36及び後アーム37も反時計方向周りに移動する。その結果、前アーム36は抽斗16の前方ローラー30に当接し、これを外方に押出すように力を加えることになる。
【0082】
そして、図7の(2)に示されているように抽斗16は、前アーム36の反時計方向周りへの移動に伴って枠体26から押し出されることになる。その後抽斗16を手動によって枠体26から引き出すようにすれば良い。抽斗16を更に引き出すと、前アーム36は図4において示した二点鎖線の位置に固定された状態となっているが、これに抽斗16の後方ローラー31が後方から接触することになる。
【0083】
ところが前アーム36は後アーム37に対して反時計方向周りに回転できるように構成されているため、図7の(3)に示されているように前アーム36は破線で示すように移動し、後方ローラー31の通過を阻害することはない。これによって、抽斗16の枠体26からのスムーズな引出し状態が確保される。抽斗16の引出しが完了すると、前アーム36及び後アーム37は図6の(1)で示した状態となる。従って、この状態から抽斗16を枠体26内に押し込むように移動させると、図6で示したものと同様の動作を繰り返し、抽斗16は枠体26内に収納されることになる。
【0084】
図8はこの発明の第2の実施の形態による飛び出し装置を取付けた状態の抽斗の正面図であり、図9は図8で示したIX−IXラインの拡大断面図であり、図10は図8で示したX‐Xラインの拡大断面図である。
【0085】
これらの図を参照して、抽斗16を構成する前面扉21の右側下方部に押しボタン53が取付けられている。押しボタン53はその裏面側に前面扉21に架け渡された板バネ55が取付けられており、その背面の中央に突出棒50が固定されている。従って、抽斗16の全面側から押しボタン53を内部に押し込むように押圧すると、押しボタン53を構成するボタン本体54は図9で示すように一点鎖線の位置に移動する。すなわち、押しボタン53の突出棒50はその内方に進行する。ボタン本体54に対する押圧を停止すると、板バネ55の作用によってボタン本体54及び突出棒50は元の位置に復帰する。尚、支持アーム41及びロック機構45の構成は先の第1の実施の形態によるものと同一構成となっている。
【0086】
図10に示されているように、押しボタン53の突出棒50はロック機構45を構成するロック爪47に取付けられている突出片48に対向するように設置されている。この状態からボタン本体54を押圧すると、突出棒50は突出片48に当接してロック爪47を時計方向周りに回転させる。この結果、支持アーム41とロック爪47との係合が外れ、先の第1の実施の形態と同様に前アーム36及び後アーム37が回転し、抽斗16を枠体から押し出すように力を加える。
【0087】
押しボタン53の押圧が終了してこれから手を離すと、押しボタン53は上述のように図10に示した元の位置に復帰する。従って、抽斗16を再度枠体内に収納させるように押し込んだ場合、押しボタン53の突出棒50が支持アーム41とロック爪47との係合を阻害する虞はない。
【0088】
図11はこの発明の第3の実施の形態による飛び出し装置を取付けた場合の抽斗の前面扉周りの概略断面図である。
【0089】
図を参照して、この実施の形態によるロック機構45の構造は基本的に先の第1の実施の形態によるものと同一であるが、先の実施の形態による突出片がロック爪47に取付けられていない点のみが異なっている。
【0090】
抽斗16の前面扉21の上端部には取手57が取付けられている。取手57は抽斗16を引き出す際に手を掛ける把持体58と、把持体58に接続し抽斗16の前面扉21の背面に沿うように下方に伸びる第1支持板59と、第1支持板59に対してほぼ直角方向に伸びる第2支持板60と、第1支持板59と第2支持板60とを連結しこれらをその周りに回動自在とする軸61と、第2支持板60の先端に回動自在に接続された突出棒63と、第2支持板60と突出棒63とをその接続角が自在となるように連結するための軸継手64とから構成されている。尚、軸61には、図において実線で示されている位置に常に第1支持板59及び第2支持板60を復帰させるように付勢する図示しないスプリングが組み込まれている。
【0091】
このように取手57は構成されているため、抽斗16の前面から把持体58を内方に押し込むように力を加えると、取手57は図において二点鎖線で示すような位置に揺動する。すなわち、把持体58に加えられた力によって第1支持板59が内方に傾き、これに伴って第2支持板60は時計方向周りに移動する。これによって、突出棒63は底板24に形成された貫通孔65内を下方向に移動する。突出棒63の下方向の延長位置はロック機構45のロック爪47に向かっており、その位置はロック爪47に係合する支持アーム41の位置より前面扉21側になっている。
【0092】
従って、突出棒63は、その進行によってロック爪47に当接し、ロック爪47を時計方向周りに回転させることになる。これによってロック爪47と支持アーム41との係合状態が解除されて、ロック機構45によって抽斗16には、枠体から押し出されるような力が加えられることになる。そして、この抽斗16の押出しに続いて、取手57の把持体58に手を掛けて抽斗16を枠体から引き出すようにすれば良い。
【0093】
尚、取手57に加えていた力を取り除くと、軸61に組み込まれている図示しないスプリングによって取手57は二点鎖線の状態から実線の位置に復帰する。これによってロック爪47を押圧していた突出棒63は、元の位置に復帰するように貫通孔65内を引き込まれることになる。従って抽斗16を再度枠体内に収納するように力を加えて移動させた場合に、取手57を構成する突出棒63が支持アーム41とロック爪47との係合を阻止する虞がない。このようにして取手57を操作することによって、抽斗16の押込み及び引出しを容易に繰返すことができる。
【0094】
尚、上記の各実施の形態では、飛び出し装置を抽斗の底面に取り付けているが、この取り付け位置は取り付け対象に応じて自在に決めれば良い。
【0095】
又、上記の各実施の形態では、飛び出し装置を調理台に組み込まれた抽斗に取り付けているが、同様に押込み、引出しによって使用する構造の被取付体であれば同様に適用できる。
【0096】
更に、上記の各実施の形態では、ロック爪の突出部の位置を特定しているが、同様の機能を発揮する位置であれば他の位置でも良い。
【0097】
更に、上記の各実施の形態では、係合解除手段としての突出棒の取り付け方法を特定しているが、ロック爪を押圧してこれを回転させることができるものであれば、他の構造でも良い。
【0098】
更に、上記の各実施の形態では、抽斗の底板に取り付けた前方ローラー及び後方ローラーの位置を特定しているが、引き出し装置のアーム体に同様に係合するものであれば、他の構造を採用したり、他の位置に配置しても良い。
【0099】
図12はこの発明の第4の実施の形態による飛び出し装置を用いた抽斗キャビネットの外観形状を示した正面図であり、図13は図12で示したXIII−XIIIラインの拡大断面図である。
【0100】
これらの図を参照して、抽斗キャビネット67は調理台13のスペースに挟まれるように配置されている。そしてその上方には抽斗16が設けられ、その下方には先の実施の形態で示したような飛び出し装置が組込まれた抽斗本体75が組込まれている。抽斗キャビネット67の抽斗本体75は床76上に直接設置されるように構成されており、その一部を構成する前面板69の上方には取手70が取付けられている。前面板69の下方には水平方向に伸びる接続板77が取付けられ、接続板77の後端には垂直方向に伸び且つ抽斗キャビネット67の幅方向全面に伸びる蹴込板72が取付けられている。尚、蹴込板72の下面には弾性体80が取付けられており、足先が蹴込板72の下端に当たった場合でもその衝撃を和らげるように機能する。
【0101】
接続板77の下面には、軸78を中心としてその下方部が前後に揺動するパネル71が取付けられている。尚、パネル71は蹴込板72に対応して抽斗キャビネット67の幅方向全面に伸びるように形成されている。パネル71の背面と蹴込板72の全面との間にはバネ79が設けられ、パネル71が常に垂直方向の位置になるように付勢している。
【0102】
パネル71の下面の一部には、金属板を折り曲げ加工して形成された連結板73が取付けられている。そして蹴込板72の下方の一部が切欠かれてあり、連結板73は、その切欠き位置において図13においては左右方向に移動自在となるように構成されている。連結板73のパネル71に対する側と反対側の面には、突出棒50が取付けられている。
【0103】
一方、抽斗キャビネット67において引出し自在の抽斗本体75を保持する枠体の一部を構成する支持板74が、床76に面するようにその上方に取付けられている。抽斗本体75を構成する底板82の下方であって支持板74の上面には、先の各実施の形態で示されたロック機構45が取付けられている。ロック機構45は上述のように軸46を中心として回動自在であるとともに、図において反時計方向周りに図示しない付勢手段によって付勢されている。そしてロック機構45を構成する突出片48に対して対向するように、連結板73に固定された突出棒50が位置している。 又、ロック機構45を構成するロック爪に相当するロック体83に、先の実施の形態で説明したような支持アーム41が係合している。
【0104】
図14は図13で示したロック機構45の外観形状及びその周辺の部材との係合状態を説明するための拡大斜視図である。
【0105】
図を参照して、ロック機構45は主に鉄板を曲げ加工することによって形成されている。具体的には、長方形シート形状の平坦部84と、平坦部84の一方端に接続され下方に向かって折り曲げられた立下げ部85と、平坦部84の他方端に接続され、その上方に立ち上がるように折り曲げられた立上げ部86と、立上げ部86の上方端に接続され、斜め下方に伸びるように折り曲げられた傾斜部87とから構成されている。尚、立上げ部86及び傾斜部87の平坦部84の幅方向に対する長さは、平坦部84の幅より長く形成されているが、この理由については後述する。
【0106】
平坦部84の上面であって軸46の上方位置には、長方形板状の突出片48が固定されている。上述のように連結板73の一方端に固定された丸棒形状の突出棒50が、突出片48にその先端が対向するように位置している。一方、飛び出し機構の一部を構成する支持アーム41は長方形板形状を有し、その側面がロック機構45の立上げ部86の面に当接した状態で係合している。これによって支持アーム41の移動がロック体83を構成する立上げ部86によって阻止された状態となる。
【0107】
図15は図13で示した状態から蹴込板を作動させた状態を示した断面図である。
【0108】
図を参照して、例えば前面板69の下方に露出しているパネル71を脚によって蹴込んだものとする。するとパネル71はバネ79の付勢力に抗して、軸78を中心としてその下方部が蹴込板72側に移動する。このパネル71の移動に伴って連結板73も移動する。結果として、その端部に固定されている突出棒50がロック機構45を構成する突出片48に当接して、ロック機構45を軸46を中心として時計方向周りに回転させるように作用する。
【0109】
ロック機構45の時計方向周りの回転に伴ってロック体83も下方向に移動する。これによってロック体83に対する支持アーム41の係合状態が解除する。すなわち、パネル71、連結板73及び突出棒50は、回転阻止手段たるロック機構45の支持アーム41との係合を解除する係合解除手段を構成する。底板82の下面には先の実施の形態で説明したように前方ローラーが取付けられており、支持アーム41の移動に伴って前方ローラーが図示しないアームによって押圧されることになる。これによって抽斗キャビネット67の抽斗本体75は外方に引出されることになる。すなわちこの実施の形態による抽斗キャビネット67にあっては、蹴込手段を構成するパネル71を蹴り込むことによって飛び出し機構が作動し、抽斗本体75を抽斗キャビネット67の枠体から外方に引出すように作用するものである。
【0110】
尚、抽斗本体75が引出され、パネル71に対する蹴込動作が終了すると、パネル71はバネ79の付勢力によって元の垂直方向の位置に復帰し、ロック機構45も図示しない軸46を中心とした付勢力によって反時計方向周りに移動し、図13で示した元の位置に復帰する。
【0111】
図16はこのようにして引出された抽斗本体と枠体との状態を示した断面図であり、図17は図16で示したXVII−XVIIラインから見た図である。
【0112】
これらの図を参照して、抽斗本体75を構成する前面板69、蹴込板72、底板82及び後面板89はその全体が枠体から引出されるように移動する。そしてパネル71は上述のように蹴込板72に対して元の位置に復帰し、枠体を構成する支持板74上に取付けられたロック機構45も元の位置に復帰する。尚、飛び出し機構の一部を構成する支持アーム41はロック機構45との係合状態から開放されて図のような位置に停止している。
【0113】
図17を参照して、この実施の形態による飛び出し装置は、先の実施の形態と同様に渦巻きバネ35を中心として構成されている。渦巻きバネ35はバネケース42に収納されて支持板74に固定されており、その中央部の一端は軸43に固定され、その外方の他端は、バネケース42に固定された複数の係合ピン103のうちの1つに係合するように取付けられている。尚、係合ピン103を複数設けているのは、渦巻きバネ35の係合位置を変えることによって渦巻きバネ35の回転付勢力、すなわち飛び出し装置の作動力を抽斗本体75の収納物の重量等に合わせて調整することを可能とするためである。
【0114】
軸43の上方にはアーム体34が固定されている。アーム体34は先の実施の形態と同様に軸43との固定位置から一方に伸びる後アーム37と、後アーム37の更に外方に接続する前アーム36と、軸43との固定位置から後アーム37とはほぼ反対方向に伸びる支持アーム41とから構成されている。
【0115】
前アーム36と後アーム37とはピン38を介して回転自在となるように接続されている。この図においては前アーム36はピン38に対して反時計方向周りには回転可能であるが、時計方向周りには回転できないように構成されている。
【0116】
一方、支持アーム41の先端側は、上述のようにロック機構45を構成する立上げ部86に係合するものである。尚、バネケース42に一体となって上方に立ち上がるストッパー105が形成されている。これによってロック機構45との係合が解除されて渦巻きバネ35の付勢力によって反時計方向周りに移動する支持アーム41の側面がストッパー105に当接して、それ以上の移動が阻止される。これによってアーム体34の反時計方向周りの移動が阻止されるが、その停止位置がバネケース42に一体化されたストッパー105によって規制されるため、精度の良いアーム体34の停止制御が可能となる。
【0117】
引出された抽斗本体75が右側面板101及び左側面板102によって構成される枠体内に収納するように押込まれると、図示しない抽斗本体75の底板82の下面に取付けられた後方ローラーがアーム体34の前アーム36を押圧して、アーム体34を時計方向周りに回転させる。これに伴ってアーム体34の支持アーム41も時計方向周りに回転するが、ロック機構45の傾斜部87は下方向に傾斜しているため、支持アーム41の押圧によって傾斜部87は下方向に移動する。これによって支持アーム41は傾斜部87の上方を移動して平坦部84の上方まで回転する。支持アーム41が通過すると、下方向に移動していた傾斜部87は、図示しない付勢力によって上方に復帰し、支持アーム41がロック機構45の立上げ部86に当接する初期状態に復帰する。
【0118】
図16に戻って、抽斗本体75を構成する底板82の右奥側には、三角形シート形状の突出体90がその頂角を下方に向けるようにして取付けられている。そして図17に示されているように、抽斗本体75が枠体から引出された時には、底板82下面に取付けられた突出体90は軌道107上を移動する。軌道107は、突出体90はロック機構45の平坦部84の上方は通過しないが、傾斜部87の右側面板101側の部分の上方を通過するように設定されている。
【0119】
図18は図16及び図17で示した突出体の作用を示す断面図であって、図16に対応した図である。
【0120】
図13で示した初期状態から、飛び出し装置を用いることなく抽斗本体75の前面板69に設けられた取手70を用いて抽斗本体75を引出した状況を想定する。この時、飛び出し装置は作動しないため、アーム体34を構成する支持アーム41はロック機構45に係合した状態で底板82が引出されることになる。ところが、底板82の下面には突出体90が形成されているため、抽斗本体75が引出されると、それに伴い突出体90も前方に移動する。
【0121】
移動した突出体90は、図に示すように、ロック機構45の傾斜部87に当接してロック機構45を軸46を中心として時計方向周りに回転させる。これによって支持アーム41の立上げ部86に対する係合状態は解除されることになる。すなわち、突出体90は、回転阻止手段たるロック機構45の支持アーム41との係合を解除する第2係合解除手段を構成する。そしてアーム体34は図17に示された状態に移動した状態となって抽斗本体75が引出されることになる。抽斗本体75の引出しによってアーム体34等が露出した状態となるが、支持アーム41のロック機構45との係合状態が解除されているので、不用意にロック機構45等を触れることがあっても、アーム体34が回転するような虞がない。これによって飛び出し装置の安全性が向上する。
【0122】
図19は図13に対応した図であって、抽斗キャビネットの使用状態の他の例を示した図である。
【0123】
図を参照して、パネル71の下面に、パネル71の裏面と蹴込板72の前面との間の空間に挿入し得る形状の例えば合成樹脂の成形品からなるスペーサー109が取付けられている。これによってパネル71を前方から蹴込板72側に蹴込むようにした場合であっても、パネル71は後方に移動することはない。従って、連結板73も移動せず、結果としてロック機構45は回転しないので飛び出し装置は作動することはない。これによって、不用意なパネル71の蹴込等による予期せぬ抽斗本体75の引出しを防止することが可能となる。
【0124】
図20はこの発明の第5の実施の形態による飛び出し装置の主要部分を示す模式図である。
【0125】
上記の各実施の形態では、飛び出し装置を構成するアーム体は前アームと後アームとから構成され、これらは回転自在のピンによって相互に結合されている。ところが、この実施の形態にあっては、アーム体を構成する駆動アーム111は一体型を採用している。
【0126】
図を参照して、図20の(1)は、被取付体を枠体から引出した場合の動作を示した図である。図を参照して、被取付体に取付けられている後方ローラー31は、その前方部が回転自在のローラー体114と、ローラー体114を摺動自在に収納するケース115と、ケース115の内面の一面とローラー体114の内方側の一面との間に設けられたバネ116とから構成されている。
【0127】
引出し時にあっては、アーム体34は実線の位置か二点鎖線で示した位置のいずれかの位置となっている。すなわち、実線は飛び出し装置が作動してアーム体34の支持アーム41がストッパー105に当接し、それ以上の回転が阻止された状態である。一方、二点鎖線で示す位置は、図18で示したような場合で飛び出し装置が駆動されることなく図13で示したような初期状態にある場合を示している。
【0128】
このような状態で被取付体が引出されると、後方ローラー31は図の矢印のように移動する。そしてアーム体34が二点鎖線の位置にある場合には、後方ローラー31のローラー体114は駆動アーム111の先端にまず当接する。しかしアーム体34の駆動アーム111は図示しないロック機構に係合した状態であるため、反時計方向周りに回転することはない。そこで、後方ローラー31のローラー体114は、バネ116の付勢力に抗してケース115内に収納されるように移動して駆動アーム111を通過する。
【0129】
同様にアーム体34が実線の位置にある場合にあっても、ストッパー105によって駆動アーム111は反時計方向周りに回転することはない。従って、後方ローラー31のローラー体114は、ケース115内にバネ116の付勢力に抗してより深く収納された状態で駆動アーム111の先端部117を通過する。これによってアーム体34の駆動アーム111が一体型であっても、スムーズに後方ローラー31が駆動アーム111を通過することになる。
【0130】
図20の(2)は、被取付体を引出した状態から枠体に収納する場合の動作を示した図である。
【0131】
図を参照して、アーム体34は収納開始時にあっては、1番下の二点鎖線の位置となっている。そのため被取付体に取付けられた後方ローラー31のローラー体114は、駆動アーム111の手前側面に当接する。この状態で後方ローラー31は矢印の方向に進行するため、それに伴ってローラー体114によって当接された駆動アーム111は、軸43を中心として時計方向周りに回転する。
【0132】
後方ローラー31の進行が進み、アーム体34の駆動アーム111が所定の位置まで回転すると、アーム体34の支持アーム41は上述のようにロック機構45に係合してその反時計方向周りの回転が阻止された状態となる。この状態になると、後方ローラー31のローラー体114は、ケース115に若干収納された状態に移動して駆動アーム111の先端部117を通過することになる。
【0133】
このように後方ローラー31を構成することによって、アーム体34の駆動アーム111を一体型としても先の各実施の形態による飛び出し装置と同様に被取付体の引出し及び収納が容易となる。尚、後方ローラー31に取付けられるバネ116のバネ定数は、少なくとも被取付体の収納時にアーム体34をロック機構45に対する係合位置まで回転させるのに充分な当接力を駆動アーム111に発揮し得るように設定すれば良い。被取付体の引出し時にあっては、アーム体34はストッパー105によってそれ以上の反時計方向周りの回転は生じない。そのため、バネ116のバネ定数が相当大きな場合であっても、後方ローラー31のローラー体114は必ず駆動アーム111の先端部117を通過する程度までケース115内に収納されるように移動するからである。
【0134】
尚、上記の第4の実施の形態では、パネルは上方端部を軸中心として揺動自在としているが、パネルを水平方向に移動自在とするように構成しても同様の効果を奏する。
【0135】
又、上記の第4の実施の形態では、パネルに接続する連結板は外方に露出しているが、連結板の前面を蹴込板で覆うようにするとよりすっきりとして構成となる。
【0136】
更に、上記の第4の実施の形態では、パネルと蹴込板との間に圧縮バネを取り付けているが、これに代えて板バネを用いても良い。板バネを用いると、パネルと蹴込板とのスペースをより小さく設定できるので、使い勝手が良い。
【0137】
図21はこの発明の第6の実施の形態による飛び出し装置を組み込んだ引出しキャビネットの断面形状を示した断面図であって、先の第4の実施の形態を示す図13に対応した図である。
【0138】
これらの図を参照して、基本的な構成は先の第4の実施の形態によるものと同一であるが、抽斗キャビネット67の抽斗本体75に取付けられたパネル71と枠体を構成する支持板74に取付けられたロック機構45との間の部分の構成が異なっている。
【0139】
パネル71の下方端部には断面が逆L字状の接続板143が固定されている。接続板143の内面側とロック機構45の突出片48の外方面との間に対向するように作動棒131が支持板132に取付けられている。作動棒131は図21に示した位置から突出片48側には水平移動するが、図21で示した位置に復帰するように常に図示しない付勢手段によって付勢された状態で支持板132に取付けられている。尚、作動棒131と接続板143とのスペース及び作動棒131と突出片48とのスペースはわずかなものに設定されている。
【0140】
図22は図21で示した状態から蹴込板を作動させた状態を示した断面図である。
【0141】
図を参照して、例えば前面板69の下方に露出しているパネル71を足によって蹴込んだものとする。すると、パネル71はバネ79の付勢力に抗して、軸78を中心としてその下方部が蹴込板72側に移動する。このパネル71の移動に伴って接続板143も移動する。これによって接続板143は支持板132に支持されている作動棒131に当接してこれを内方側に水平移動させる。すると水平移動した作動棒131は、ロック機構45を構成する突出片48に当接して、ロック機構45を軸46を中心として時計方向周りに回転させるように作用する。
【0142】
ロック機構45の時計方向周りの回転に伴ってロック体83も下方向に移動する。これによってロック体83に対する支持アーム41の係合状態が解除される。即ち、パネル71、接続板143及び作動棒131は回転阻止手段たるロック機構45の支持アーム41との係合解除する係合解除手段を構成する。
【0143】
この実施の形態にあっては、パネル71及び接続板143の揺動運動は作動棒131の水平運動に変換されるため、確実に突出片48を押圧することができる。したがって、パネル71の下方端に取付けられる接続板143の取付け精度を高める必要がなく係合解除手段の信頼性が向上する。
【0144】
尚、抽斗本体75が引出され、パネル71に対する蹴込動作が終了すると、パネル71はバネ79の付勢力によって元の垂直方向の位置に復帰し、作動棒131も支持板132に取付けられた図示しない付勢手段によって図21に示した元の位置に復帰する。又、ロック機構45も軸46を中心とした図示しない付勢力によって反時計方向周りに回転し、図21で示した元の位置に復帰する。
【0145】
図23はこの発明の第7の実施の形態による飛び出し装置のアーム体の構成を示した平面図であって、先の第1の実施の形態を示す図4に対応した図である。
【0146】
尚、図にあっては、抽斗等の被取付体を枠体内から引出した場合のアーム体の変化を示している。
【0147】
図の(1)を参照して、アーム体34は上下に重ね合わされた支持アーム133と駆動アーム134とから構成されている。支持アーム133は軸43に固定され、軸43から一方方向に伸びるとともにロック機構45に係合する第1アーム135と、軸43から他方方向に伸びる第2アーム136とから構成されている。第2アーム136の外方端側面には図において下方向に伸びる折り曲げ片138が接続されている。軸43はバネケース42内に収納されている図示しない渦巻きバネの一端に固定されており、図において反時計方向周りに常に付勢されている。
【0148】
一方、駆動アーム134は軸43に回動自在に取付けられている。駆動アーム134の第2アーム136の先端近くの側面に、下方向に伸びる折り曲げ片139が接続されている。そして第2アーム136の折り曲げ片138の内面側と折り曲げ片139の内面側とを掛け渡すように引張バネ140が取付けられ、これらは互いに近づくように常時付勢されている。
【0149】
駆動アーム134は第2アーム136の上方に配置されているため、引張バネ140の付勢力によって駆動アーム134の折り曲げ片139が図において時計方向周りに移動すると、折り曲げ片139の内面が第2アーム136の側面に当接してそれ以上の移動が阻止される。即ち引張バネ140は、駆動アーム134の第2アーム136に対する反時計方向周りの回転は許容するが、図23の(1)で示されているように駆動アーム134を第2アーム136の上方に重なった位置に復帰するように常時付勢していることになる。
【0150】
尚、第6の実施の形態で示したように、ロック機構45に取付けられている突出片48に対抗するように作動棒131が支持板132に支持されている。
【0151】
図23の(1)は、飛び出し装置が能動化して被取付体が引出される状態を示している。この状態にあっては、支持アーム133の第1アーム135のロック機構45との係合が外れ、反時計方向周りに回転した第1アーム135はストッパー105に当接してそれ以上の回転が阻止された状態となっている。この第1アーム135の回転に伴って第2アーム136も反時計方向周りに回転する。第2アーム136の回転は折り曲げ片139を介して駆動アーム134に伝達され、これを一体として反時計方向周りに回転させる。
【0152】
被取付体に取付けられた前方ローラー30は、この駆動アーム134の回転によって外方に押し出され、それに伴って被取付体に取付けられた後方ローラー31が矢印に示すように進行する。進行した後方ローラー31は駆動アーム134の傾斜部112に当接して、駆動アーム134を更に反時計方向周りに回転させようと力を加えることになる。この時支持アーム133は、ストッパー105との当接状態によってそれ以上の反時計方向周りの回転は阻止された状態となっている。一方、駆動アーム134は上述のように軸43を中心として反時計方向周りに回転自在となっているため、後方ローラー31の押圧によって図23の(2)のように引張バネ140の付勢力に抗して更に反時計方向周りに回転する。
【0153】
これによって進行してきた後方ローラー31は、駆動アーム134の先端部117に接触しながらこれを通過し、外方に引出されることになる。後方ローラー31の通過が終了すると、駆動アーム134に対する反時計方向周りの回転力は消滅するため、駆動アーム134は引張バネ140の付勢力によって図23の(3)に示されるように時計方向周りに回転して元の位置に復帰する。
【0154】
この実施の形態にあっては第1の実施の形態によるものとは異なり、前方ローラー30及び後方ローラー31に係合する駆動アーム134は一体型となっている。即ち、第1の実施の形態によるような前アーム36と後アーム37とからなり、これらのアームがピン38によって回転自在となるような構造でないため、駆動アーム134の先端部から軸43までの距離を短く設定することが可能となる。被取付体たる抽斗の幅が小さなようなものにこの飛び出し装置を取付ける場合は、当然後方ローラー31と軸43との幅方向の距離が短くなる。そこでこの実施の形態による飛び出し装置にあっては、後方ローラー31の位置に合わせて駆動アーム134の長さを短く設定すれば良いため、飛び出し装置の取付け対象の許容範囲が拡大する。
【0155】
図24は図23で示した飛び出し装置を取付けた被取付体を枠体内に収納する場合のアーム体の変化を示した図である。
【0156】
図を参照して、図24の(1)に示されているように被取付体を枠体内に収納するように進行させると、被取付体に取付けられている後方ローラー31が矢印のように進行して駆動アーム134の先端に当接する。これによって駆動アーム134は軸43を中心として時計方向周りに回転しようとする。ところが駆動アーム134に接続されている折り曲げ片139は、支持アーム133の第2アーム136の側面に当接状態となっている。したがって、後方ローラー31によって加わった力による駆動アーム134の時計方向周りの回転によって、支持アーム133も一体となって時計方向周りに回転する。即ち、支持アーム133は、図示しない渦巻きバネによる反時計方向周りの回転を生じる付勢力に抗して、時計方向周りに回転することになる。
【0157】
後方ローラー31の進行が更に進むと、図24の(2)に示されているように支持アーム133及び駆動アーム134は一体となって軸43を中心として時計方向周りに回転する。支持アーム133の第1アーム135の時計方向周りの回転が更に進むと、第1アーム135はロック機構45のロック体83の立上げ部86に係合して反時計方向周りの回転が阻止された状態にセットされる。
【0158】
後方ローラー31は駆動アーム134の先端部117に接触しながらこれを通過して枠体内に更に進行する。そして被取付体に取付けられた前方ローラー30も矢印の方向に進行し、駆動アーム134に当接してセット状態となる。次に飛び出し装置が作動すると、支持アーム133の第1アーム135のロック機構45との係合が外れ、支持アーム133は、軸43を中心として反時計方向周りに回転する。支持アーム133の反時計方向周りの回転は折り曲げ片139を介して駆動アーム134に伝達され、駆動アーム134も軸43を中心として反時計方向周りに回転させる。これによって駆動アーム134は前方ローラー30を外方に向かって押し出すように力を加え、図23で示したような被取付体の引出し動作が繰り返して行われることになる。
【0159】
尚、支持アーム133の第1アーム135の外方部に傾斜部142が形成されているのは以下の理由による。
【0160】
まず、被取付体に取付けられる後方ローラー31の取付け位置がずれてしまい二点鎖線で示すような位置に取付けられたものと想定する。この場合被取付体の引出し時にあっては特に問題がないが、被取付体の枠体への収納時に問題を生じる虞がある。即ち後方ローラー31が二点鎖線の位置にあると、被取付体の収納時に、後方ローラー31を駆動アーム134の先端を通過させるためには、駆動アーム134を二点鎖線の位置まで軸43を中心として回転させる必要が生じることなる。
【0161】
この場合、駆動アーム134と一体となって移動する支持アーム133の第1アーム135も、二点鎖線の位置まで回転することになる。ところが第1アーム135に傾斜部142が形成されていないと、第1アーム135がロック機構45の突出片48に当る場合がある。すると第1アーム135はそれ以上時計方向周りに回転することができなくなり、結果として駆動アーム134の時計方向周りの回転範囲も制限されることになる。そのため場合によっては後方ローラー31が駆動アーム134の先端部117を通過できなくなる虞も生じる。このような場合を想定して第1アーム135に傾斜部142が形成されたものである。
【0162】
これによって第1アーム135の時計方向周りの回転許容範囲を大きくし、結果として後方ローラー31の取付け許容範囲が拡大されることになる。
【0163】
尚、上記の第6の実施の形態では、パネルは上方端部を軸中心として揺動自在としているが、パネルを水平方向に移動自在とするように構成しても同様の効果を奏する。
【0164】
又、上記の第7の実施の形態では、支持アームは下側で駆動アームは上側としているが、こららは逆に取り付けても同様の効果を奏する。
【0165】
更に、上記の第7の実施の形態では、支持アームの第2アームと駆動アームの一部とを上下に重ね合わせるように配置しているが、これらは上下において若干ずれていても同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0166】
更に、上記の第7の実施の形態では、支持アームの第2アームと駆動アームとを重なり状態になるように付勢する第2付勢手段として引張バネを用いており、又、これらのアームを一体的に移動させるための係合手段として駆動アームに設けられた折り曲げ片を用いているが、これらに代えて他の付勢手段や係合手段を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による飛び出し装置を取付けた状態の抽斗が組み込まれた調理台の正面図である。
【図2】図1で示したII−IIラインの断面図である。
【図3】図2で示したIII−IIIラインの拡大断面図である。
【図4】図3で示したIV−IVラインから見た図である。
【図5】図4で示したV−Vラインの拡大断面図であって、ロック機構の2つの係合状態を示した図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態による飛び出し装置を組み込んだ抽斗のセット状態の変化を示した図である。
【図7】図6の(3)に示した状態から抽斗を引き出す際の状態の変化を示した図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態による飛び出し装置を組み込んだ抽斗の前面扉を示した図である。
【図9】図8で示したIX−IXラインの拡大断面図である。
【図10】図8で示したX−Xラインの拡大断面図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態による飛び出し装置を組み込んだ抽斗の前面扉周りの構成を示した断面図である。
【図12】この発明の第4の実施の形態による飛び出し装置を組込んだ抽斗キャビネットの外観形状を示した正面図である。
【図13】図12で示したXIII−XIIIラインの拡大断面図である。
【図14】図13で示したロック機構の構造を示した拡大斜視図である。
【図15】図13に対応した図であって、飛び出し装置を作動させた状態を示した図である。
【図16】図13で示した抽斗本体を枠体から引出す状態を示した断面図である。
【図17】図16で示したXVII−XVIIラインの断面図である。
【図18】図16で示した底板82に取付けられた突出体の機能を説明するための図である。
【図19】図13に対応した図であって、抽斗キャビネットの使用状態の他の例を示した断面図である。
【図20】この発明の第5の実施の形態による飛び出し装置の概略構成を示した図である。
【図21】この発明の第6の実施の形態による飛び出し装置を組み込んだ抽斗キャビネットの断面形状を示した図である。
【図22】図21に対応した図であって、飛び出し装置を作動させた状態を示した図である。
【図23】この発明の第7の実施の形態による飛び出し装置のアーム体の構造を示した平面図であって、被取付体の引出し時のアーム体の変化を示した図である。
【図24】図23で示した飛び出し装置のアーム体の構造を示した図であって、被取付体の収納時のアーム体の変化を示した図である。
【符号の説明】
16…抽斗
21…前面扉
24…底板
26…枠体
29…飛び出し装置
30…前方ローラー
31…後方ローラー
33…支持板
34…アーム体
35…渦巻きバネ
36…前アーム
37…後アーム
38…ピン
39…スプリング
41…支持アーム
43,46…軸
45…ロック機構
47…ロック爪
48…突出片
50,63…突出棒
53…押しボタン
54…ボタン本体
55…板バネ
57…取手
69…前面板
71…パネル
72…蹴込板
74…支持板
75…抽斗本体
76…床
78…軸
79…バネ
82…底板
83…ロック体
90…突出体
131…作動棒
132…支持板
133…支持アーム
134…駆動アーム
135…第1アーム
136…第2アーム
138,139…折り曲げ片
140…引張バネ
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (19)

  1. 枠体内から引出され、且つ前記枠体に引き込まれる抽斗等の被取付体に取付けてその移動を補助するための飛び出し装置であって、
    前記被取付体の外方面に取付けられた前方ローラーと、
    前記枠体に取付けられ、前記前方ローラーに係合する回動自在なアーム体と、前記アーム体を、前記前方ローラーを介して前記被取付体を前記枠体から引き出す第1方向に常に付勢する付勢手段と、
    前記アーム体に係合して、その回転を阻止する回転阻止手段と、
    前記回転阻止手段の前記アーム体との係合を解除する係合解除手段とを備えた、飛び出し装置。
  2. 前記回転阻止手段は、前記アーム体の前記第1方向とは反対方向への回転が所定以上進行した時、前記アーム体に係合するように付勢されたロック爪を有する、請求項1記載の飛び出し装置。
  3. 前記係合解除手段は、前記ロック爪を押圧し得る突出棒を含む、請求項2記載の飛び出し装置。
  4. 前記突出棒は前記被取付体の一部に固定され、前記被取付体を前記枠体に対して押し込むことによって、前記突出棒は前記ロック爪を押圧するように移動する、請求項3記載の飛び出し装置。
  5. 前記被取付体の前面扉の一部に取付けられ、押込み自在で且つ押し込む前の状態に復帰するように付勢されているボタン本体の裏面に前記突出棒は固定され、前記ボタン本体を押し込むことによって、前記突出棒は前記ロック爪を押圧するように移動する、請求項3記載の飛び出し装置。
  6. 前記被取付体の前面扉の上端に取付けられ、揺動自在で且つ揺動前の状態に復帰するように付勢されている取手の一部に前記突出棒は取付けられ、前記取手を揺動させることによって、前記突出棒は前記ロック爪を押圧するように移動する、請求項3記載の飛び出し装置。
  7. 前記被取付体の前記外方面であって、前記前方ローラーに対して前記被取付体の引き込み方向側に取付けられた後方ローラーを更に備え、
    前記被取付体を前記枠体の外から前記枠体に引き込むように移動させた時、前記後方ローラーは前記アーム体と係合して、前記アーム体を前記第1方向とは反対方向へ回転させ、前記回転阻止手段に係合させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の飛び出し装置。
  8. 前記付勢手段による前記アーム体の回転を所定位置で停止させるストッパーを更に備え、
    前記アーム体はその回転中心に対して外方側に位置する前アームと、内方側に位置する後アームとからなり、前記前アームは前記後アームに対して前記第1方向に回転自在となるように接続され、前記ストッパーは前記後アームに係合する、請求項7記載の飛び出し装置。
  9. 前記付勢手段による前記アーム体の回転を所定位置で停止させるストッパーを更に備え、
    前記アーム体は、
    回転軸に固定され、前記回転軸から一方方向に伸びるとともに、前記回転阻止手段に係合する第1アームと前記回転軸から他方方向に伸びる第2アームとからなり、前記回転軸を介して前記付勢手段によって第1回転方向に回転するように付勢される支持アームと、
    前記回転軸に回動自在に取付けられ、その一部が前記第2アームにほぼ重なるように配置されて前記前方ローラー及び前記後方ローラーに係合する駆動アームと、
    前記第2アームと前記駆動アームとの間に取付けられ、前記第1回転方向に対する前記駆動アームの前記第2アームに対する相対回転運動は許容するが、元の重なり状態となるように常に付勢する第2付勢手段と、
    前記駆動アームの前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向への回転に伴って、前記第2アームを前記駆動アームと一体的に前記第2回転方向へ回転させるように前記駆動アームと前記第2アームとを係合させる係合手段とを備えた、請求項7記載の飛び出し装置。
  10. 請求項2記載の飛び出し装置を備えた抽斗キャビネットであって、
    前記被取付体となる抽斗本体を構成する前面板と、
    前記前面板と前記前面板を設置すべき床との間に取付けられ、前記抽斗本体を構成する蹴込板とを備え、
    前記前面板と前記蹴込板との間のスペースに前記係合解除手段の少なくとも一部が設けられた、抽斗キャビネット。
  11. 前記係合解除手段は、
    前記前面板と前記蹴込板との間のスペースに垂直方向に取付けられ、水平方向に移動自在のパネルと、
    前記パネルに接続され、前記パネルの移動に伴って前記ロック爪を押圧し得る突出棒とを含む、請求項10記載の抽斗キャビネット。
  12. 前記パネルはその上方端部を軸中心として揺動自在に構成され、
    前記係合解除手段は、前記パネルと前記蹴込板との間に取付けられ、前記パネルを垂直方向に保持するように付勢する弾性体と、前記パネルと前記突出棒とを接続するために、これらに固定された連結板とを更に備えた、請求項11記載の抽斗キャビネット。
  13. 前記係合解除手段は、前記前面板と前記蹴込板との間のスペースに垂直方向に取付けられ、水平方向に移動自在のパネルと、
    前記パネルの下方部と前記ロック爪との間に移動自在に設けられ、前記パネルの移動に伴って前記ロック爪を押圧し得る作動棒とを含む、請求項10記載の抽斗キャビネット。
  14. 前記パネルはその上方端部を軸中心として揺動自在に構成され、
    前記係合解除手段は、前記パネルと前記蹴込板との間に取付けられ、前記パネルを垂直方向に保持するように付勢する弾性体と、前記パネルの下端に接続された接続板と、前記作動棒を前記接続板と前記ロック爪との間で前記ロック爪に向かって水平方向に移動自在に保持し、且つ前記作動棒を移動前の位置に復帰するように付勢する支持板とを更に備えた、請求項13記載の抽斗キャビネット。
  15. 前記パネルは、前記蹴込板の水平方向の幅と同等の幅方向の長さを有する、請求項12又は請求項14記載の抽斗キャビネット。
  16. 前記ローラーは、前記抽斗本体を構成する底板の下面に設けられ、
    前記アーム体、前記付勢手段及び前記回転阻止手段は、前記枠体の一部となる、前記底板と前記床との間に配置された支持板に設けられる、請求項10から請求項15のいずれかに記載の抽斗キャビネット。
  17. 前記底板の奥側下面には、前記抽斗本体を前記枠体から引出した時、前記回転阻止手段の前記アーム体との係合を解除する第2係合解除手段が設けられる、請求項16記載の抽斗キャビネット。
  18. 前記第2係合解除手段は、前記底板の下面から下方に突出した形状を有する突出体を含み、
    前記抽斗本体が引出された際に、前記突出体は、前記回転阻止手段の上方を通過するとともにこれを押圧して、前記回転阻止手段を移動させる、請求項17記載の抽斗キャビネット。
  19. 床面側に設けられた引出し自在の抽斗本体とこれを保持する枠体とを有する抽斗キャビネットであって、
    前記抽斗本体の一部を構成する前面板と床面との間に取付けられ、前記抽斗本体の他の一部を構成する蹴込自在の蹴込手段と、
    前記枠体に取付けられ、前記抽斗本体を前記枠体から引出す方向に常に付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段に係合して、その付勢を阻止する付勢阻止手段と、
    前記蹴込手段を蹴り込むことによって、前記付勢阻止手段の前記付勢手段との係合を解除する係合解除手段とを備えた、抽斗キャビネット。
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