JP2004040951A - リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置 - Google Patents

リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置 Download PDF

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Yukinobu Yumita
弓田 行宣
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】出力特性をさらに改良したリニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置を提供すること。
【解決手段】リニアアクチュエータ1は、第1および第2のヨーク部11、12を備えたヨーク体10と、このヨーク体10に交番磁界を発生させるコイル60と、軸線方向に着磁されたマグネット30と、このマグネット30を軸線方向の両側で挟むように配置されて第1のヨーク部11との間に第1の隙間6を形成し、かつ、第2のヨーク部12との間に第2の隙間7を形成する中間ヨーク21、22と、第1の隙間6に対して軸線方向に移動可能に配置された磁性体51を備えた可動体50とを有し、第2の隙間7には非磁性体40が配置されている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダ内でピストンが直線運動するようなポンプ装置やコンプレッサー装置でも、それに使用されるアクチュエータは、回転運動を出力するモータが使用されており、モータの出力軸とピストンとの間にクランクシャフトを設けて回転運動を直線運動に変換している。このため、力の伝達効率が低いという問題点がある
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここに、本願発明者等は、図10(A)に示すように、第1のヨーク部11、および第1のヨーク部11に対して軸線方向と直交する位置で対向する第2のヨーク部12を備えたヨーク体10と、このヨーク体10に交番磁界を発生させるコイル60と、第1のヨーク部11と第2のヨーク部12との間に配置され、軸線方向にN極およびS極が形成されたマグネット30と、マグネット30を軸線方向の両側で挟むように第1のヨーク部11と第2のヨーク部12との間に配置されて第1のヨーク部11との間に隙間6′を形成する中間ヨーク21、22と、隙間6′に対して軸線方向に移動可能に配置された磁性体51とを用いた新たなリニアアクチュエータを検討している。
【0004】
このようなアクチュエータにおいては、図10(A)に実線の矢印B1、B2で示す磁界が発生している。この状態でコイル60に交流電流を流したとき、図面の向こう側から手前側に電流が流れている期間では、点線の矢印B31に示す磁界が発生し、隙間6′において、第1の中間ヨーク21の側では、マグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが反対であるに対して、第2の中間ヨーク22の側ではマグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが一致する。従って、磁性体51には下方に向かう力が作用する。
【0005】
これに対して、図10(B)に示すように、コイル60に対して、図面の手前側から向こう側に電流が流れている期間では、点線の矢印B32に示す磁界が発生し、隙間6′において、第1の中間ヨーク21の側では、マグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが一致しているのに対して、第2の中間ヨーク22の側ではマグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが反対となる。従って、磁性体51には上方に向かう力が作用する。
【0006】
そして、コイル60に流れる電流の極性が反転するたびに磁性体51に対して軸線方向に加わる力の向きが入れ代わるので、それと一体の可動体(図示せず)が軸線方向に振動するので、往復直線運動を出力することができる。
【0007】
しかしながら、図10(A)、(B)を参照して説明したリニアアクチュエータでは、出力が小さいため、実用化するには至っておらず、さらなる改良が望まれている。
【0008】
そこで、本発明の課題は、出力特性をさらに改良したリニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、第1のヨーク部、および該第1のヨーク部に対して軸線方向と直交する位置で対向する第2のヨーク部を備えたヨーク体と、該ヨーク体に交番磁界を発生させるコイルと、前記第1のヨーク部と前記第2のヨーク部との間に配置され、軸線方向にN極およびS極が形成されたマグネットと、該マグネットを軸線方向の両側で挟むように前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部との間に配置され、前記第1のヨーク部との間に第1の隙間を形成し、かつ、前記第2のヨーク部との間に第2の隙間を形成する中間ヨークと、前記第1の隙間および前記第2の隙間のうち、第1の隙間に対して軸線方向に移動可能に配置された磁性体を備えた可動体とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明のリニアアクチュエータでは、コイルに交流電流を通電すると第1のヨーク部、中間ヨーク部、および第2のヨーク部を通る磁界の向きが反転するので、磁性体に加わる軸線方向への力の向きが交互に入れ代わる。その結果、磁性体と一体の可動体が軸線方向に振動するので、可動体から往復直線運動を出力することができる。ここで、第1中間ヨークと第1のヨーク部との間には可動体の磁性体が配置される隙間(第1の隙間)が形成されている一方、中間ヨークと第2のヨーク部との間にも隙間(第2の隙間)が形成され、マグネットによって第1の隙間に形成される磁界は、第2の隙間が広いほど大きくなる。これに対して、コイルによって形成される磁界は、第2の隙間が狭いほど大きくなる。従って、磁性体を振動させる磁界は、概ね、両者の和となり、この振動させる力が最大となるように第2の隙間を設定すれば、磁性体を軸線方向に振動させようとする力を最大限、引き出すことができる。
【0011】
本発明において、前記第1のヨーク部、前記第1の隙間、前記中間ヨーク、前記第2の隙間、および前記第2のヨーク部は、例えば、内側から外側にこの順に配置され、かつ、軸線方向からみたときに円環状あるいは略多角形となるように構成される。このように構成すると、第1の隙間および第2の隙間は環状に形成され、そのうち、内側に位置する第1の隙間に可動体の磁性体が位置することになる。なお、前記第2のヨーク部、前記第2の隙間、前記中間ヨーク、前記第1の隙間、および前記第1のヨーク部が内側から外側にこの順に配置され、かつ、軸線方向からみたときに円環状あるいは略多角形となるように構成してもよい。
【0012】
本発明において、前記第2の隙間には非磁性体が配置されていることが好ましい。このように構成すると、中間ヨークと第2のヨーク部との間で非磁性体がスペーサとして機能するので、リニアアクチュエータの組み立て作業を効率よく行うことができる。また、非磁性体を利用してコイルのリード線を外部に引き出すこともできる。
【0013】
本発明において、前記中間ヨークと前記コイルとが軸線方向に重なるように配置されている場合に、前記非磁性体には、前記中間ヨークと前記コイルとの間まで延設された延設部を形成しておくことが好ましい。このように構成すると、中間ヨークとコイルとの間で非磁性体の延設部をスペーサとして利用することができる。
【0014】
この場合、前記非磁性体の前記延設部、および前記中間ヨークのうちの一方には軸線方向に突き出した位置決め用突起が形成されている一方、他方には当該位置決め用突起が嵌る位置決め用凹部が形成されていることが好ましい。
【0015】
また、前記位置決め用凹部は、前記中間ヨークの側に当該中間ヨークおよび前記マグネットを貫通する貫通穴として形成されている一方、前記非磁性体の前記延設部の側には前記位置決め用突起が形成され、前記貫通穴に嵌め込まれた前記位置決め用突起をカシメ加工や溶着加工などで変形させて前記非磁性体、前記中間ヨーク、および前記マグネットが一体化されていることが好ましい。このように構成すると、非磁性体、中間ヨーク、およびマグネットを組み付ける作業を効率よく行うことができる。
【0016】
本発明において、前記非磁性体は、前記第2の隙間に位置する部分の内側に、磁性粉体が充填された空間を備えていることが好ましい。このように構成すると、中間ヨークと第2のヨーク部との第2の隙間における磁気抵抗の差を大きくすることができるので、リニアアクチュエータの出力特性を向上することができる。
【0017】
本発明において、前記ヨーク体は、前記第1のヨーク部と前記第2のヨーク部とを繋げる渡りヨーク部を備えた断面コの字形状を有し、当該渡りヨーク部と前記中間ヨークとの間に前記コイルが配置されていることが好ましい。このように構成すると、ヨーク体において、第1のヨーク部と第2のヨーク部とを磁気的に結合させることができる。また、第1のヨーク部、第2のヨーク部、および渡りヨーク部によって構成された空間内に各部材を順次、組み付けていけばよいので、リニアアクチュエータの組み立て作業を効率よく行うことができる。
【0018】
本発明において、前記可動体は、例えば、前記磁性体がインサート成形された樹脂成形品からなる。
【0019】
本発明において、前記中間ヨークおよび前記マグネットは、前記第1のヨーク部と対向する面が軸線方向の中央部分で凹んで前記第1の隙間に対して軸線方向に連接する第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部を形成するとともに、前記第2のヨーク部と対向する面が軸線方向の中央部分で凹んで前記第2の隙間にも軸線方向に連接する第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部を形成し、かつ、前記第1の隙間および前記第2の隙間において前記第1の狭幅部、前記第2の広幅部、および前記第2の狭幅部はいずれも、軸線方向における長さ寸法が等しいことが好ましい。
【0020】
本発明において、前記第2の隙間の隙間寸法は、例えば、前記マグネットの軸線方向における厚さ寸法と略等しいことを特徴とするリニアアクチュエータ。
【0021】
本発明に係るリニアアクチュエータは、各種流体を供給するためのポンプ装置、あるいはコンプレッサー装置として利用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明を適用したリニアアクチュエータを説明する。
【0023】
[全体構成]
図1および図2はそれぞれ、本発明に係るリニアアクチュエータの要部平面図、および縦断面図である。図3(A)、(B)はそれぞれ、このリニアアクチュエータの動作を示す説明図である。
【0024】
図1および図2において、本形態のリニアアクチュエータ1は、各種流体を供給するためのポンプ装置、あるいはコンプレッサー装置に用いられるものである。
【0025】
本形態のリニアアクチュエータ1は、第1のヨーク部11、およびこの第1のヨーク部11に対して軸線方向と直交する位置で対向する第2のヨーク部12を備えたヨーク体10と、このヨーク体10に交番磁界を発生させるコイル60と、第1のヨーク部11と第2のヨーク部12との間に配置され、軸線方向にN極およびS極が形成されたマグネット30と、このマグネット30を軸線方向の両側で挟むように第1のヨーク部11および第2のヨーク部12との間に配置されて第1のヨーク部11との間に第1の隙間6を形成し、かつ、第2のヨーク部12との間に第2の隙間7を形成する中間ヨーク21、22と、第1の隙間6および第2の隙間7のうち、第1の隙間6に対して軸線方向に移動可能に配置された磁性体51を備えた可動体50とを有している。
【0026】
コイル60は、円筒状のボビン61に巻回された後、ボビン61の外周面にカバー62が被せられた状態にある。
【0027】
本形態において、可動体50は、磁性体51がインサート成形された樹脂成形品からなる。このため、磁性体51の上端部分は、樹脂に確実に埋め込まれるようにフック形状を有している。なお、可動体50において、磁性体51は接着などの方法で可動体50と一体化される場合もある。
【0028】
本形態において、第1のヨーク部11、第1の隙間6、中間ヨーク21、22、第2の隙間7、および第2のヨーク部12は、内側から外側にこの順に配置され、かつ、軸線方向からみたときに円環状の平面形状を有している。従って、第1のヨーク部11は、円環状のインナーヨークを構成し、第2のヨークは円環状のアウターヨークを構成している。なお、第1のヨーク部11、第1の隙間6、中間ヨーク21、22、第2の隙間7、および第2のヨーク部12は、内側から外側にこの順に配置され、かつ、軸線方向からみたときに略多角形を構成するように配置されていてもよい。
【0029】
ヨーク体10は、第1のヨーク部11と第2のヨーク部12とを繋げる渡りヨーク部13を備えた断面コの字形状を有しており、渡りヨーク部13と中間ヨーク21、22との間にコイル60が配置されている。従って、中間ヨーク21、22とコイル60は、軸線方向に重なるように配置されている。
【0030】
ここで、第2の隙間7には非磁性体40が配置され、この非磁性体40は、中間ヨーク21、22とコイル60との間まで延設された延設部41を備えている。
【0031】
また、非磁性体40の延設部41、および中間ヨーク21、22のうちの一方には軸線方向に突き出した位置決め用突起が形成されている一方、他方には位置決め用突起が嵌る位置決め用凹部が形成されていることが好ましく、本形態では、位置決め用凹部は、中間ヨーク21、22の側に中間ヨーク21、22およびマグネット30を貫通する貫通穴25として形成されている一方、非磁性体40の延設部41の側には柱状の位置決め用突起45が形成されている。従って、貫通穴25に嵌め込まれた位置決め用突起45に対して溶着加工を施すことにより、非磁性体40、中間ヨーク21、22、およびマグネット30が一体化されている。
【0032】
ヨーク体10において、第1のヨーク部11、第2のヨーク部12、および渡りヨーク部13によって構成された空間は、コイル60を収納する凹部と、非磁性体40、第1の中間ヨーク21、22、マグネット30、および第2の中間ヨーク21、22を一体化したものを収納する部分とから構成され、これらの空間の境界部分には段差15、16が形成されているので、第1のヨーク部11、第2のヨーク部12、および渡りヨーク部13によって構成された空間にコイル60を収納した後、非磁性体40、第1の中間ヨーク21、マグネット30、および第2の中間ヨーク22を一体化したものを収納するだけで、各部材を所定の位置に配置することができる。
【0033】
なお、非磁性体40に沿ってコイル60の端末がリード線49として引き出されている。
【0034】
第1の中間ヨーク21および第2の中間ヨーク22は、軸線方向の両端部に内径が小さくて外径が大きな肉厚部分を備えているとともに、マグネット30に隣接する部分に、内径が大きくて外径が小さな肉薄部分を備えており、マグネット30は、第1の中間ヨーク21および第2の中間ヨーク22の肉薄部分と完全に重なる円環状に形成されている。このため、第1の中間ヨーク21、マグネット30、および第2の中間ヨーク22は、第1のヨーク部11と対向する面が軸線方向の中央部分で凹んで第1の隙間6に対して軸線方向に連接する第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部を形成している。ここで、第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部は、軸線方向における長さ寸法が等しい。また、第1の中間ヨーク21、マグネット30、および第2の中間ヨーク22は、第2のヨーク部12と対向する面でも軸線方向の中央部分で凹んで第2の隙間7に対して軸線方向で連接する第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部を形成している。ここで、第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部は、軸線方向における長さ寸法が等しい。
【0035】
このように構成したアクチュエータ1においては、図3(A)に実線の矢印B1、B2で示す磁界が発生している。この状態でコイル60に交流電流を流したとき、図面の向こう側から手前側に電流が流れている期間では、点線の矢印B31に示す磁界が発生し、第1隙間6において、第1の中間ヨーク21の側では、マグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが反対であるに対して、第2の中間ヨーク22の側ではマグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが一致している。従って、可動体50の磁性体51には下方に向かう力が作用する。
【0036】
これに対して、図3(B)に示すように、コイル60に対して、図面の手前側から向こう側に電流が流れている期間では、点線の矢印B32に示す磁界が発生し、第1隙間6において、第1の中間ヨーク21の側では、マグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが一致しているのに対して、第2の中間ヨーク22の側ではマグネット30からの磁界とコイル60からの磁力線の向きが反対である。従って、可動体50の磁性体51には上方に向かう力が作用する。
【0037】
そして、コイル60に流れる電流の極性が反転するたびに、可動体50の磁性体51には、軸線方向において向きが入れ代わる力が作用するので、それと一体の可動体50が軸線方向に振動し、可動体50に取り付けられたピストンなどから往復直線運動を出力することができる。
【0038】
[特性評価]
図1ないし図3を参照して説明したリニアアクチュエータ1において、中間ヨーク21、22と第2のヨーク部12との間の第2の隙間7の隙間寸法、およびマグネット30の厚さは、推力に大きな影響を及ぼす。そこで、本願発明者は、各種シュミレーションを行って最適条件を検討したので、その結果を図4ないし図7に示す。
【0039】
図4、図5、および図6はいずれも、本発明を適用したリニアアクチュエータ1において、中間ヨーク21、22と第2のヨーク部12との間の第2の隙間7の隙間寸法、およびマグネット30の厚さと、推力との関係を示すグラフであり、保持力bHcが250kA/m、500kA/m、1000kA/mのマグネット30を用いた場合のグラフである。なお、ここに示す結果において、実線L1〜L5はそれぞれ、マグネット30の厚さを1mm、2mm、4mm、6mm、8mmとした場合の結果を示している。
【0040】
また、図7は、図4、図5、および図6に示す結果に基づいて、マグネット30の厚さ、および中間ヨーク21、22と第2のヨーク部12との間の第2の隙間7の隙間寸法を種々、変えたときに推力が最大となる条件をプロットしたグラフであり、実線L11〜L13は、それぞれ、保持力bHcが250kA/m(例えば、フェライト焼結磁石を用いた場合)、500kA/m、1000kA/m(例えば、ネオジ磁石(Nd−Fe−B系の希土類磁石)を用いた場合)のマグネット30を用いた場合のグラフである。
【0041】
これらの図からわかるように、マグネット30が厚い方が大きな推力を得ることができる。但し、中間ヨーク21、22と第2のヨーク部12との間の第2の隙間7の隙間寸法については、マグネット30の厚さ、あるいはマグネット30の保持力に応じて最適な寸法が出現し、最大の推力が得られる条件は、第2の隙間7の隙間寸法、マグネット30の厚さ、マグネット30の保持力をそれぞれ、G(mm)、tm(mm)、bHc(kA/m)としたとき、概ね、以下の式
G=1+tm×bHc/1000
で示すように近似できる。
【0042】
従って、ネオジ磁石などといった保持力の大きなマグネット30を用いた場合には、第2の隙間7の隙間寸法は、マグネット30の軸線方向における厚さ寸法と略等しく、例えば、±1mmの以内の寸法差に設定することが好ましい。
【0043】
[本形態の効果]
このように構成したリニアアクチュエータ1では、中間ヨーク21、22と第1のヨーク部11との間には可動体50の磁性体51が配置される隙間(第1の隙間6)が形成されている一方、中間ヨーク21、22と第2のヨーク部12との間に隙間(第2の隙間7)が形成され、マグネット30によって第1の隙間6に形成される磁界は、第2の隙間7が広いほど大きくなる。これに対して、コイル60によって形成される磁界は、第2の隙間7が狭いほど大きくなる。従って、磁性体51を振動させる磁界は、概ね、両者の和となり、この振動させる力が最大となるように第2の隙間7を設定すれば、磁性体51を軸線方向に振動させようとする力を最大限、引き出すことができる。
【0044】
また、中間ヨーク21、22と第2のヨーク部12との間で非磁性体40がスペーサとして機能し、かつ、非磁性体40の延設部41は、中間ヨーク21、22とコイル60との間でスペーサとして機能している。しかも、ヨーク体10は、第1のヨーク部11と第2のヨーク部12とを繋げる渡りヨーク部13を備えた断面コの字形状を有しているため、ヨーク体10において、第1のヨーク部11と第2のヨーク部12とを磁気的に結合させることができるとともに、第1のヨーク部11、第2のヨーク部12、および渡りヨーク部13によって構成された空間内に各部材を順次、組み付けた後、磁性体51が第1の隙間6に位置するように可動体50を配置すればよいので、リニアアクチュエータ1の組み立て作業を効率よく行うことができる。
【0045】
しかも本形態では、第1の中間ヨーク21、マグネット30、および第2の中間ヨーク22に対する貫通穴25に対して、非磁性体40の延設部41に形成されている位置決め用突起45を嵌めた後、この位置決め用突起45を潰すだけで、非磁性体40、第1の中間ヨーク21、マグネット30、および第2の中間ヨーク22を一体化することができるので、このように一体化したアセンブリを第1のヨーク部11、第2のヨーク部12、および渡りヨーク部13によって構成された空間内に装着するだけでリニアアクチュエータ1のステータ側を組み立てることができる。
【0046】
[ポンプ装置並びにコンプレッサー装置への搭載例]
本発明を適用したリニアアクチュエータ1については、図8(A)、(B)、(C)を参照して以下に説明するように、ポンプ装置並びにコンプレッサー装置に適用できる。
【0047】
図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用したエアーポンプ装置100の平面図、断面図、および底面図であり、図8(B)において、リニアアクチュエータ1に相当する部分は太線で囲ってある。
【0048】
図8(A)、(B)、(C)において、本形態のエアーポンプ装置100では、リニアアクチュエータ1の可動体50に対して作動軸110の基端側がワッシャ151、152を介してナット153で連結され、ヨーク体10の第1のヨーク部11の穴16を貫通する状態にある。作動軸110の基端側は、第1のヨーク部11に保持された軸受154によって支持され、かつ、作動軸110の周りには2本のスプリング161、162が装着されている。2本のスプリング161、162のうち、作動軸110の基端側に装着されたスプリング161は、第1のヨーク部11の穴16内に形成されている段差17と、作動軸110に装着されたE型止め輪163で両端が支持され、作動軸110の先端側に装着されたスプリング162は、E型止め輪163と、ヨーク体10の底部に固定されたスプリング押さえ164とによって両端が支持されている。
【0049】
ヨーク体10の底部には、エアー吸い込み口171およびエアー吐出口172を備えたケース170がボルト173で固定され、エアー吸い込み口171にはフィルタ174が装着されている。ケース170の内側にはシリンダケース120が配置され、シリンダケース120の底部において、エアー吸い込み口171と対峙する部分には、バルブ押さえ143によってバルブ141が固定され、エアー吐出口172と対峙する部分にはバルブ押さえ144によってバルブ142が固定されている。
【0050】
シリンダケース120の内部は、シリンダケース120の底部との間にシリンダ室122を構成するピストン130が配置され、このピストン130の側面には、シリンダケース120の内周側面との気密を確保するための加圧リング135が装着されている。
【0051】
ピストン130に対しては、作動軸110の先端部分がワッシャ137、138およびOリング136を介してナット139で固定されており、作動軸110の振動によって、ピストン130が軸線方向に駆動される。従って、リニアアクチュエータ1によって作動軸110が軸線方向の基端側(図面に向かって上方)に移動すると、エアー吸い込み口171からシリンダ室122内に空気が吸い込まれ、リニアアクチュエータ1によって作動軸110が軸線方向の先端側(図面に向かって下方)に移動すると、シリンダ室122内の空気がエアー吐出口172から吐出される。また、このような作動軸110の振動に対してスプリング161、162が共振するので、小型のリニアアクチュエータ1を用いたエアーポンプ装置100であっても、優れたポンプ特性を備えている。
【0052】
[その他の実施の形態]
なお、非磁性体40については、図9(A)に示すように、第2の隙間7に位置する部分の内側に、針状の磁性粉体46が充填された空間を備えている構成とすることができる。このように構成すると、図9(B)、(C)に磁性粉体46の磁区を模式的に示すように、磁界が強められる部分では、針状の磁性粉体において磁区が揃うので、中間ヨーク21、22と第2のヨークとの第2の隙間7における磁気抵抗を小さくすることができる。それ故、磁界が強められる部分と、磁界が弱められる部分との間の磁気抵抗の差を大きくできるので、リニアアクチュエータ1の出力特性を向上することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のリニアアクチュエータでは、コイルに交流電流を通電すると第1のヨーク部、中間ヨーク部、および第2のヨーク部を通る磁界の向きが反転するので、磁性体に加わる軸線方向への力の向きが交互に入れ代わる。その結果、磁性体と一体の可動体が軸線方向に振動するので、可動体から往復直線運動を出力することができる。ここで、中間ヨークと第1のヨーク部との間には可動体の磁性体が配置される隙間(第1の隙間)が形成されている一方、中間ヨークと第2のヨーク部との間にも隙間(第2の隙間)が形成され、マグネットによって第1の隙間に形成される磁界は、第2の隙間が広いほど大きくなる。これに対して、コイルによって形成される磁界は、第2の隙間が狭いほど大きくなる。従って、磁性体を振動させる磁界は、概ね、両者の和となり、この振動させる力が最大となるように第2の隙間を設定すれば、磁性体を軸線方向に振動させようとする力を最大限、引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリニアアクチュエータの要部平面図である。
【図2】本発明に係るリニアアクチュエータの縦断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、このリニアアクチュエータの動作を示す説明図である。
【図4】本発明を適用したリニアアクチュエータにおいて、保持力bHcが250kA/mのマグネットを用いた場合における中間ヨークと第2のヨーク部との間の第2の隙間の隙間寸法、およびマグネットの厚さと、推力との関係を示すグラフである。
【図5】本発明を適用したリニアアクチュエータにおいて、保持力bHcが500kA/mのマグネットを用いた場合における中間ヨークと第2のヨーク部との間の第2の隙間の隙間寸法、およびマグネットの厚さと、推力との関係を示すグラフである。
【図6】本発明を適用したリニアアクチュエータにおいて、保持力bHcが1000kA/mのマグネットを用いた場合における中間ヨークと第2のヨーク部との間の第2の隙間の隙間寸法、およびマグネットの厚さと、推力との関係を示すグラフである。
【図7】図4、図5、および図6に示す結果に基づいて、マグネットの厚さ、および中間ヨークと第2のヨーク部との間の第2の隙間の隙間寸法を種々、変えたときに推力が最大となる条件をプロットしたグラフである。
【図8】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用したエアーポンプ装置の平面図、断面図、および底面図である。
【図9】(A)は、本発明に係る別のリニアアクチュエータの説明図、(B)、(C)はそれぞれその効果を示す説明図である。
【図10】(A)、(B)はそれぞれ、従来のリニアアクチュエータの説明図である。
【符号の説明】
1 リニアアクチュエータ
6 第1の隙間
7 第2の隙間
10 ヨーク体
11 第1のヨーク部
12 第2のヨーク部
13 渡りヨーク部
21 第1の中間ヨーク
22 第2の中間ヨーク
25 貫通穴(位置決め用凹部)
30 マグネット
40 非磁性体
41 非磁性体の延設部
45 位置決め用突起
50 可動体
51 磁性体
60 コイル
100 エアーポンプ装置
110 作動軸
120 シリンダケース
130 シリンダ室
130 ピストン
141、142 バルブ
161、162 スプリング
171 エアー吸い込み口
172 エアー吐出口

Claims (13)

  1. 第1のヨーク部、および該第1のヨーク部に対して軸線方向と直交する位置で対向する第2のヨーク部を備えたヨーク体と、該ヨーク体に交番磁界を発生させるコイルと、前記第1のヨーク部と前記第2のヨーク部との間に配置され、軸線方向にN極およびS極が形成されたマグネットと、該マグネットを軸線方向の両側で挟むように前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部との間に配置されて、前記第1のヨーク部との間に第1の隙間を形成し、かつ、前記第2のヨーク部との間に第2の隙間を形成する中間ヨークと、前記第1の隙間に対して軸線方向に移動可能に配置された磁性体を備えた可動体とを有することを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記第1のヨーク部、前記第1の隙間、前記中間ヨーク、前記第2の隙間、および前記第2のヨーク部は、内側から外側にこの順に配置され、かつ、軸線方向からみたときに円形あるいは略多角形となるように構成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項1または2において、前記第2の隙間には非磁性体が配置されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  4. 請求項3において、前記中間ヨークと前記コイルとは軸線方向に重なるように配置され、
    前記非磁性体は、前記中間ヨークと前記コイルとの間まで延設された延設部を備えていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  5. 請求項4において、前記非磁性体の前記延設部、および前記中間ヨークのうちの一方には軸線方向に突き出した位置決め用突起が形成されている一方、他方には当該位置決め用突起が嵌る位置決め用凹部が形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  6. 請求項5において、前記位置決め用凹部は、前記中間ヨークの側に当該中間ヨークおよび前記マグネットを貫通する貫通穴として形成されている一方、前記非磁性体の前記延設部の側には前記位置決め用突起が形成され、前記貫通穴に嵌め込まれた前記位置決め用突起を変形させて前記非磁性体、前記中間ヨーク、および前記マグネットが一体化されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  7. 請求項3ないし6のいずれかにおいて、前記非磁性体は、前記他方の隙間に位置する部分の内側に、磁性粉体が充填された空間を備えていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、前記ヨーク体は、前記第1のヨーク部と前記第2のヨーク部とを繋げる渡りヨーク部を備えた断面コの字形状を有し、
    当該渡りヨーク部と前記中間ヨークとの間に前記コイルが配置されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、前記可動体は、前記磁性体がインサート成形された樹脂成形品からなることを特徴とするリニアアクテュエータ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、前記中間ヨークおよび前記マグネットは、前記第1のヨーク部と対向する面が軸線方向の中央部分で凹んで前記第1の隙間に対して軸線方向に連接する第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部を形成するとともに、前記第2のヨーク部と対向する面が軸線方向の中央部分で凹んで前記第2の隙間にも軸線方向に連接する第1の狭幅部、広幅部および第2の狭幅部を形成し、かつ、
    前記第1の隙間および前記第2の隙間において前記第1の狭幅部、前記第2の広幅部、および前記第2の狭幅部はいずれも、軸線方向における長さ寸法が等しいことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、前記第2の隙間の寸法は、前記マグネットの軸線方向における厚さ寸法と略等しいことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに規定するリニアアクチュエータを用いたことを特徴とするポンプ装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれかに規定するリニアアクチュエータを用いたことを特徴とするコンプレッサー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100417810C (zh) * 2004-07-08 2008-09-10 株式会社三协精机制作所 作动器及泵装置
JP2014117149A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Robert Bosch Gmbh リニアドライブ装置ならびにピストンポンプ装置

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