JP2004038663A - データ転送方法及びデジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】プラットフォームに寄らずに転送によるデータの氾濫を防止し、且つ転送時のタイムラグの低減する。
【解決手段】所定回数以上転送された場合には再生不能とするプログラム98を再生や転送時に自動的に実行されるように、画像データ94自体に埋め込んで、IDファイル96と対にして送信する。詳しくは、このプログラム98は、所定回数目未満の画像データ94の転送の際にはIDファイル96と共に転送するが、当該転送が所定回数目となったら、IDファイル96を添付せずに画像データ94のみを転送し、該画像データ94の再生時は、対となるIDファイル96がある場合に限り、該再生が許可するを埋め込むようにして、画像データ94の転送回数を制限する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送方法及びデジタルカメラに係わり、特に、通信により、再生装置により再生される再生データを転送するためのデータ転送方法、及び被写体を撮影し、撮影した被写体像を表す画像データを取得すると共に、通信により、取得した画像データを転送可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラでは、撮影した被写体像を表す画像データをメモリカードなどの記録メディアに記録しておき、後から該記録媒体に記録された画像データをパソコンなどのデータ処理装置で読出して、データ処理装置側のメモリに格納したり、再生表示することができるようになっている。
【0003】
また、記録メディアは、記録したデータが不要となった場合に消去して、他のデータを書込むことができるという特徴を有する。しかしながら、一旦、記録されたデータで記録媒体が一杯になると、記録媒体に記録されている画像データを無理矢理、或いはデータ処理装置で読み出してから消去するまで、次の撮影を行うことができず、記録媒体の容量により撮影可能な枚数が制限されるという問題があった。
【0004】
このため、近年は、携帯電話やPHSなどの通信装置と接続してデータ通信を行うことができるデジタルカメラや、デジタルカメラ自体に通信機能を備えたものも開発されている。このようなデジタルカメラでは、手軽に撮影した画像データを転送することができるという利点を有する一方、デジタルデータは簡単にコピー可能であるため、撮影者の意図に反して、撮影した画像データが繰返し転送されて氾濫するなど、不正利用の恐れがあった。
【0005】
従来より、画像データの改竄や不正コピーといった不正利用防止のために、電子透かし情報を画像データに埋め込む技術が知られている。一般には、特開平11−341267号公報に記載の如く、IDデータを画像データに埋め込み、再生時に、透かし除去用のプログラムを用いて、画像データからIDデータを除去し、本来の画像データのみを取出すようになっている。
【0006】
また、パスワード認証により不正利用を防止する技術もある。すなわち、特開平11−136486号公報に記載されているように、送信された画像データを受信した受信側の装置から、該受信した画像データを更に他の装置へ転送する際に、受信側の装置のパスワードを画像データの送信元へ通知して、送信元のパスワード認証を受けることにより、他の装置への転送が許可されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子透かしを用いる従来技術では、画像データを受信して再生する装置側に、透かし除去用のプログラムが予めインストールされている必要があり、再生可能な装置(プラットフォーム)が限定されてしまうという問題があった。
【0008】
また、パスワード認証を用いる従来技術では、送信元の装置との通信によるパスワード認証手続が必要となるため、ユーザが転送指示を入力してから実際に転送が開始されるまでにタイムラグが生じてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、プラットフォームに寄らずに転送によるデータの氾濫を防止でき、且つ転送時のタイムラグを低減できるデータ転送方法及びデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、再生装置により再生される再生データに対して、該再生データの転送時には該データの転送回数を計数し、再生時には計数した転送回数に基づいて該再生データの再生を制限するプログラムを、前記転送又は前記再生に先立ち自動的に実行されるように埋め込んだ後、転送する、ことを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、転送対象の再生データには、該再生データの通信装置による転送時や再生装置による再生時に、転送や再生に先立ち自動的に実行されるプログラムが埋め込まれて転送される。このプログラムが転送時に自動実行されると、該再生データの転送回数が計数され、再生時に自動実行されると、計数された転送回数、すなわち、該再生データが現在の再生装置に到着するまでに何回転送されてきたのかに応じて、該再生データの再生が制限される。
【0012】
このようなプログラムを再生データ自体に埋め込んで転送することにより、該再生データを再生する再生装置側に特別な機能を必要とせず、転送時に通信によるパスワード認証手続も不要となるので、プラットフォームに依存せずに、転送による再生データの氾濫(不正利用)を防止することができると共に、転送時のタイムラグを低減することができる。
【0013】
なお、上記のデータ転送方法においては、より確実に再生データの不正利用を防止するためには、前記転送対象の再生データ毎に、該再生データの再生を許可するための許可データを生成し、前記プログラムは、前記再生データの所定回数目までの転送時は、該再生データを対応する前記許可データと共に転送し、所定回数目の転送時は、該再生データのみを転送するようにし、且つ前記再生データの再生時は、対応する前記許可データがある場合にのみ該データの再生を許可する、ようにするとよい。
【0014】
また、この場合、より好ましくは、前記プログラムは、前記際し得データの転送時は、該再生データ又は、該再生データ及び該再生データと対応する前記許可データの各々に対して、前記転送回数の計数結果を埋め込んで転送し、前記再生データの再生時は、対応する前記許可データがある場合でも、該再生データ及び該許可データの各々に埋め込まれた転送回数が不一致の場合は、該再生データの再生を不許可にする、とよい。
【0015】
なお、上記のデータ転送方法は、再生データの種類を特に限定するものではなく、静止画像や動画像を表す画像データ、音声データ、テキストデータ、ワープロ、表計算、描画などのアプリケーションソフトウェアで作成されたデータなど、あらゆる種類のデータについて、転送によるデータの氾濫(不正利用)を防止するために適用可能である。
【0016】
特に、上記のデータ転送方法は、デジタルカメラにその機能を搭載することで、撮影者が、デジタルカメラで撮影した画像データを不正に利用されることを心配せずに、気軽に転送することが可能となる。詳細には、被写体を撮影し、撮影した被写体像を表す画像データを取得すると共に、通信により、取得した画像データを転送可能なデジタルカメラであって、転送対象の画像データに対して、転送時には該画像データの転送回数を計数し、再生時には計数した転送回数に基づいて該画像データの再生を制限するプログラムを、前記転送又は前記再生に先立ち自動的に実行されるように埋め込む埋込手段を有し、前記埋込手段による前記プログラムの埋め込み後の画像データを転送する、ことを特徴とする。
【0017】
また、上記のデジタルカメラにおいては、より確実にデータの不正利用を防止するためには、転送対象の画像データと対応付けて、該画像データの再生を許可するための許可データを生成する生成手段を更に有し、前記プログラムは、所定回数目未満の転送時は、前記プログラムの埋め込み後の画像データを前記許可データと共に転送し、所定回数目の転送時は、該プログラムの埋め込み後の画像データのみを転送するようにし、且つ前記画像データの再生時は、対応する前記許可データがある場合にのみ該画像データの再生を許可するようにし、前記生成手段により生成された前記許可データと共に、前記埋込手段による前記プログラムの埋め込み後の画像データを転送する、ことが好ましい。
【0018】
また、この場合、より好ましくは、前記プログラムは、前記データの転送時は、該データ又は、該データ及び該データと対応する前記許可データの各々に対して、前記転送回数の計数結果を埋め込んで転送し、前記データの再生時は、対応する前記許可データがある場合でも、該データ及び該許可データの各々に埋め込まれた転送回数が不一致の場合は、該データの再生を不許可にする、とよい。
【0019】
なお、上記のデジタルカメラは、撮影により取得した前記画像データを通信により転送するための通信装置と、所定の接続部材を介して接続可能としてもよいし、通信装置と一体化されていてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明する。
【0021】
図1(A)に示すように、本発明が適用されたデジタルカメラ10の正面には、露光に際して被写体が適正な露光光量が得られない低照度の場合に発光されるストロボ12と、撮影される被写体像と略同等の像を示す光が入射するファインダー窓14と、被写体像を結像させるための撮影レンズを含んだ光学ユニット16と、が設けられている。また、デジタルカメラ10の側面には、撮影によって得られた画像データをデジタルデータとして記憶する可搬型の記録メディア(本実施の形態では、スマートメディア)18(図2参照、図1では省略)を装着可能なスロット20と、通信装置36(図2参照、図1では省略)と接続するための所定のケーブル(図示省略)の一端が装着可能な端子(例えばUSB端子)38と、が設けられている。
【0022】
なお、光学ユニット16内の撮影レンズは、1枚又は複数枚のレンズで構成され、単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでも良いし、ズームレンズや望遠/広角の二焦点切替式レンズの如く焦点距離可変のものでもよい。
【0023】
一方、デジタルカメラ10の背面には、図1(B)に示すように、撮影によって得られた被写体像、各種メニュー、パラメータ等を表示する表示装置(LCD)24と、ファインダー窓14から入射した光が図示しない光学部材を介して案内され、撮影する被写体像の構図を決定する際に撮影者によって覗かれるファインダー接眼部26と、撮影倍率をアップ又はダウンしたり、表示装置24に表示されたメニュー画面から所望のメニュー項目又はパラメータを選択する際に撮影者によって操作される十字ボタン28と、が設けられている。
【0024】
更に、デジタルカメラ10の上面には、デジタルカメラ10の各部への電源電力の供給/供給停止の切り替えを行う電源スイッチ30と、撮影記録の指示入力のために撮影者によって押圧操作されるシャッタスイッチ(所謂レリーズスイッチ)32と、撮影モードを選択する際に撮影者によって回転操作されるモードダイヤル34と、が設けられている。
【0025】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0026】
同図に示すように、デジタルカメラ10は、光学ユニット16の光軸後方に配置されたCCD(Charge Coupled Device)50と、CCD50から読み出された被写体像を示す出力信号を相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理すると共に、R、G、Bの各色信号に色分解処理して、各色信号の信号レベルの調整を行うCDS回路52と、CDS回路52により処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「A/D変換器」と称す)54と、CCD50を駆動するためのタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(TG)56と、光学ユニット16を駆動するための各種のモータ(例えば光学ユニット16に含まれる撮影レンズを移動させるためのズームモータ、フォーカスレンズを移動させるためのAF(Auto Focus)モータ、及び絞り・シャッタ機構を駆動するアイリスシャッタモータなど)を駆動するためのモータドライバ58と、デジタルカメラ10の全体的な動作を司る主制御部60と、を備えている。
【0027】
また、主制御部60は、A/D変換器54によるデジタル変換後の信号をCCD50による撮影結果(被写体像)を表す画像データとして入力するための画像入力制御部62と、入力された画像データに対して所定のデジタル信号処理を行う画像信号処理回路64と、表示装置24に表示する画像データを格納するためのVRAM66と、VRAM66に格納された画像データに基づく画像を表示するように表示装置24の表示を制御するための表示制御部68と、画像データを圧縮・伸長する圧縮伸長処理回路70と、スロット20に装填された記録メディア18に対して各種情報を読み書きするメディア制御部72と、端子38に装着された所定のケーブルを介して接続された通信装置36への各種情報の送受信を制御する通信制御部88と、通信制御部88を介して画像データを送信する際に該画像データに転送制限を付加する転送制限付加処理部90と、CCD50による撮影結果に基づいて最適な焦点位置を検出するAF検出回路74と、CCD50による撮影結果に基づいて最適な露出及びホワイトバランスを検出するAE(Auto Exposure)・AWB(Auto White Balance)検出回路76と、ワークメモリとして用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)78と、各種プログラムやパラメータ等の情報が予め記憶されたEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)80と、EEPROM80から適宜情報を読み出して上記各部を制御するCPU82と、がバス84により相互に接続されている。また、CPU66は、TG56、モータドライバ58と接続されている。
【0028】
さらに、CPU82は、ユーザにより操作する操作手段としてデジタルカメラ10に設けられている前述の十字ボタン28、電源スイッチ30、シャッタスイッチ32、及びモードダイヤル34と接続されており、撮影者によるこれら操作手段の操作状態を常時把握できる。
【0029】
CPU82は、これら操作手段の操作状態に応じて、上記主制御部60の各部及びTG56及びモータドライバ58の作動を制御するものである。
【0030】
詳しくは、モードダイヤル34により静止画又は動画撮影モードが選択されている場合、CPU82は、TG56を駆動させ、所定のタイミングでCCD50に被写体像を撮影させる。
【0031】
なお、一般に、CCD50には、シャッターゲートを介してシャッタードレインが設けられており、シャッターゲートをシャッターゲートパルスによって駆動することにより、蓄積した信号電荷をシャッタードレインに掃き出すことができる。すなわち、CCD50は、シャッターゲートパルスによって各センサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタスピード)を制御する、所謂電子シャッター機能を有しており、絞り・シャッタ機構のシャッタ機能の代わりにこの電子シャッター機能を用いるようにしてもよい。
【0032】
CCD50から出力された被写体像を示すアナログ画像信号は、CDS回路52による処理が施され、A/D変換器54によりデジタル画像信号に変換された後、画像データとして、画像入力制御部62から主制御部60内に入力される。この入力された画像データは、バス84を介してSDRAM78に一旦蓄積される。
【0033】
主制御部60では、入力された画像データに基づいて、AF検出回路74において焦点評価演算、AE・AWB検出回路76において、AE演算、AWB演算が行われ、CPU82は、これらの演算に基づいて、モータドライバ58を制御して、光学ユニット16内のフォーカスレンズを合焦位置に移動させると共に、絞り・シャッタ機構を適正な露光制御値(絞り値やシャッタスピード)に設定し、AWB調整値(後述のデジタルゲイン)を設定する。
【0034】
例えば、AF制御には、G信号の高周波成分が最大になるようにフォーカスレンズを移動させるコントラストAF方式が採用される。
【0035】
AE制御には、1フレームのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体輝度(撮影EV)を求め、この撮影EVに基づいて露光制御値として絞り値とシャッタースピードとを決定し、モータドライバ58により絞り・シャッタ機構を駆動する。
【0036】
また、AWB調整には、被写体輝度(撮影EV)と、R/G、B/Gといった色情報を用いて光源種を判別し、光源の色温度に関わらずに、白い被写体が白く色再現されるようにホワイトバランスを調整するためのデジタルゲインを定める。
【0037】
したがって、デジタルカメラ10では、光学ユニット16(撮影レンズ)を被写体に向けるだけで、ピント合わせが自動的に行われると共に、最適な露出調整及びAWB調整が行われる。
【0038】
具体的には、モードダイヤル34により静止画撮影モードが選択されている場合、すなわち静止画撮影記録時においては、シャッタスイッチ32の「半押し」時に、上述した測光動作を複数回繰り返して、フォーカスレンズを移動してピントを合わせると共に、正確な撮影EVを求め、この撮影EVに基づいて撮影時の露光制御値としての絞り値及びシャッタースピードを最終的に決定し、且つデジタルゲインを決定する。そして、シャッタスイッチ32の「全押し」時に前記最終的に決定した絞り値になるように絞り・シャッタ機構を駆動した後、前記最終的に決定したシャッタースピードとなるように絞り・シャッタ機構をさらに駆動する。また、このとき得られた画像データに対して、前記決定したデジタルゲインを用いて画像信号処理回路64においてAWB調整処理が施される。
【0039】
また、モードダイヤル34により動画撮影モードが選択されている場合、すなわち動画撮影記録時においては、常時この制御が繰返し行され、該モード選択期間中は適切なAF制御、AE制御、及びAWB調整が継続して行われる。
【0040】
なお、AE、AFは、CCD50から取得される画像信号に基づいて制御する方法の他、周知の測光センサやAF投光/受光センサからなる測距センサ等を用いてもよい。
【0041】
また、主制御部60では、入力された画像データに対して、画像信号処理回路64により所定のデジタル画像処理が施される。詳しくは、画像信号処理回路64では、光源種に応じたデジタルゲインをかけることでAWB調整を行うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行って所定のデジタル画像データを生成し、更にYC変換処理して、輝度データYとクロマデータCr、Cb(以下「YC信号」という)に変換する。画像信号処理回路64により生成されたYC信号は、VRAM66に書込まれる。
【0042】
VRAM66に記憶されたYC信号は、表示制御部68に供給され、所定の方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー復号映像信号)に変換されて表示装置24に出力される。これにより、表示装置24にCCD50により撮影された被写体像を示す画像が表示される。
【0043】
また、CCD50から出力される画像信号によって画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が表示装置24に供給されることにより、CCD50がとらえる被写体像が略リアルタイムに動画像として、或いは連続した画像として表示装置24に表示される。
【0044】
表示装置24は、電子ビューファインダとして利用でき、撮影者はこの表示装置24の表示画像(所謂スルー画像)、又は光学ファインダ(図1のファインダー窓14から入射した光を図示しない光学部材によりファインダー接眼部26に案内することで実現される)によって、撮影画角を確認することができる。シャッタスイッチ32の押下操作など所定の記録指示(撮影指示)操作に呼応して、記録用の画像データの取り込みが開始される。
【0045】
また、主制御部60では、シャッタスイッチ32の押下により撮影記録が指示されると、CPU82の制御により、画像信号処理回路64で生成されたYC信号がSDRAM78にも格納される。このYC信号は、圧縮伸長処理回路70でJPEGやMPEGなどの所定の圧縮方式で圧縮された後、画像データ94として、メディア制御部72を介して、記録メディア18に記録される。なお、画像データの圧縮は必須ではなく、撮影者の操作により該圧縮の解除指定がなされている場合には、圧縮伸長処理回路70による圧縮処理は省略される。以下では、圧縮して記録するように設定されている場合について説明する。
【0046】
なお、記録メディア18としては、スマートメディアのほかにも、例えば、PCカート、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどの種々の形態が可能であり、使用されるメディアに応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。
【0047】
また、画像再生時には記録メディア18に記憶された再生対象の画像データ94がメディア制御部72を介して読み出されてSDRAM78に格納される。このSDRAM78に格納された画像データ94は、圧縮伸長処理回路70によって伸長処理された後、SDRAM78に書き戻され、VRAM66に再生用画像データとして蓄積して、表示制御部68を介して表示装置24に表示される。
【0048】
また、本実施の形態に関わるデジタルカメラ10においては、端子38に装着されたケーブルを介して通信装置36と接続して用いることで、再生中の画像データ94を通信装置36から他の装置へ転送可能となっている。これにより、例えば、通信装置36による通信により、再生中の画像データ94を他の再生装置92へ転送することができる。
【0049】
詳しくは、再生中の画像データの送信が指示された場合には、伸長前の画像データ94が記録メディア18からメディア制御部72を介して読み出され、SDRAM78に一旦格納される。このSDRAM78に格納された画像データ94は、必要に応じて、転送制限付加処理部90において、他の装置への転送を制御する転送制限が付加された後、通信制御部88を介して、通信装置36へ送信され、通信装置36から指定された宛先へ転送される。
【0050】
なお、通信装置36には、携帯電話やPHSは勿論のこと、モデムなどのネットワークを介して通信を行うための通信手段を備えたパソコンを用いることもでき、何れにしろ、従来公知の一般的なものを用いることができるので説明を省略する。
【0051】
また、本実施の形態では、端子38に装着されたケーブルを介して通信装置36と接続可能なデジタルカメラ10を例に挙げたが、デジタルカメラ10内に通信装置36を備える、すなわち通信装置36と一体化されたデジタルカメラでもよい。例えば、近年は、CCDを搭載した撮影機能付きの携帯電話も商品化されており、このような携帯電話もデジタルカメラに含まれるものとする。
【0052】
また、再生装置92には、LCDなどの表示手段を備え、表示手段に画像を再生表示する画像再生機能は勿論のこと、通信により送信された画像ファイル94を受信する機能が必要とされる。例えば、携帯電話やPHSといった、画像を再生表示可能なLCDと共に、通信機能を備えた再生装置92として用いてもよいし、一般的なパソコンやデジタルカメラといった表示手段を備えた装置をモデムや携帯電話などの通信装置と接続することで通信機能を備えるようにして再生装置92として用いることもでき、これらについても従来公知の一般的なものでよいため、説明を省略する。なお、本デジタルカメラ10も再生装置92として利用可能である。
【0053】
転送制限付加処理部90は、図2に示すように、ID発行部90Aと、プログラム埋め込み処理部90Bとを備えて構成されている。
【0054】
ID発行部90Aは、各転送対象のデータ(画像データ)毎に、該データの再生を許可するための許可データを生成する生成手段として機能するものであり、具体的には、図3に示すように、送信対象の画像データ94に対して、乱数発生などにより、該画像データ94を識別するためのID番号を発行し、本発明の許可データとして、発行したID番号を表すIDファイル96を作成するものである。また、IDファイル96内には、該IDファイル96の転送回数を表すタウンタCnt2の情報も含まれている。
【0055】
プログラム埋め込み処理部90Bは、転送時には該データの転送回数を計数し、再生時には計数した転送回数に基づいて該データの再生を制限するようなプログラムを転送対象のデータ(画像データ)に埋め込む埋込手段として機能するものであり、具体的には、図3に示すように、送信対象の画像データ94に対して、所定回数以上転送された場合には再生不能とする処理を行うプログラム98を表すスクリプトを、再生又は転送のために該画像データ94がアクセスされた際に、該再生又は転送の前に実行されるように埋め込むようになっている。転送制限付加する場合は、このプログラム98が埋め込まれた画像データ94が、IDファイル96と共に送信される。
【0056】
このプログラム98は、ID発行部90Aにより発行されたID番号と、該画像データ94の転送回数を表すカウンタCnt1の情報を含んでいる。すなわち、プログラム埋め込み処理部90Bは、画像データ94にプログラム98を埋め込むことで、ID番号とカウンタCnt1とを該画像データ94に埋め込むようになっている。また、ID番号により、画像データ94とIDファイル96とが対応付けられるようになっている。
【0057】
また、プログラム98は、画像データ98の再生時に実行されるスクリプトと、画像データ94の転送時に実行されるスクリプトとを含んでおり、再生時には、画像データ94側の(プログラム98内の)こID番号及びカウンタCnt1と、IDファイル96側のID番号及びカウンタCnt2とが一致した場合にのみ再生を許可し、転送時には、該画像データ94の転送回数を計数して、カウンタCnt1及びカウンタCnt2の情報を更新して、所定回数目の転送までは、画像データ94をIDファイル96と共に転送するように指示し、所定回数目の転送となったら、IDファイル96は転送せずに、画像データ94のみの転送を指示するようになっている(図5参照)。
【0058】
このような処理を行うためのプログラム98は、簡単なスクリプトで実現可能であり、画像データ94に埋め込んだとしても、該画像データ94全体のデータサイズの増加量は僅かである。
【0059】
なお、プログラム98は、例えば画像データ94のヘッダ部やフッタ部にスクリプトを書込むことで埋め込んでもよいし、電子透かしにより埋め込んでもよい。電子透かしで埋め込む場合は、IDファイルを電子透かしを解除するデータとして用いればよい。また、ID番号とカウンタCnt1の情報は、画像データ94内におけるプログラム98の領域とは異なる領域に埋め込んでもよい。
【0060】
また、本実施の形態では、再生モード選択時に、再生中の画像データ94を送信可能とし、送信対象の画像データ94は必ず一旦再生されるようにした場合を例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。送信モードを更に設けるなどして、画像データ94を一旦再生せずとも、送信対象の画像データ94を指定して送信できるようにしてもよい。
【0061】
また、本実施の形態では、デジタルカメラ10に通信装置36に接続して画像データを送信するようにした場合を例に説明するが、デジタルカメラ10に通信機能を搭載してもよい。
【0062】
次に、本実施の形態の作用として、デジタルカメラ10で撮像して得られた画像ファイル94を再生装置92へ転送し、更に再生装置92から他の再生装置92へと再転送する場合について説明する。なお、1回目の転送先の再生装置のことを再生装置92A、2回目の転送先(すなわち再転送先)の再生装置のことを再生装置92Bと称す。
【0063】
本実施の形態のデジタルカメラ10は、電源スイッチ30の操作により起動される。撮影者は、被写体の撮影を行うときには、モードダイヤル34を操作して静止画撮影モード又は動画撮影モードを選択し、表示装置24に表示されたスルー画像又はファインダーを覗きながら撮影画角を確認し、構図を定めたら、シャッタスイッチ32を押圧操作する。なお、静止画の場合は、シャッタスイッチ32を半押状態で静止した後全押し、動画の場合は、シャッタスイッチ32を全押しする。これにより、CCD50により被写体像が撮影され、該被写体像を示す画像データ94が生成され、且つ圧縮伸長処理回路70で圧縮されて、記録メディア18に記憶される。
【0064】
また、既に撮影した画像を表示装置24に表示するときには、撮影者は、モードダイヤル34を操作して再生モードに切換えると共に、十字ボタン28の操作などによって再生したい画像データを指定すると、記録メディア18から該画像データ94が読み出され、圧縮伸長処理回路70で伸長されて、表示装置24に該画像データ94に基づく画像が表示(再生表示)される。
【0065】
ここで、本実施の形態のデジタルカメラ10では、通信装置36と接続し、十字ボタン28を操作することで、撮影者は、転送制限を付加するか否か、及び転送制限を付加する場合は制限(又は許可)する転送回数を指定して、再生表示中の画像データの転送指示を入力することができるようになっている。
【0066】
デジタルカメラ10では、この指示の入力を受けて、CPU82の制御により図4に示す送信処理が開始される。
【0067】
すなわち、転送制限の付加が非指定の転送指示が入力された場合には、図4に示すように、まず、ステップ100で記録メディア18を介して、再生中の画像データの伸長前(すなわち圧縮された状態)の画像データ94を記録メディア18から読み出し、次のステップ102からステップ104に進み、通信制御部88を介して通信装置36へ該読み出した画像データを送信する。
【0068】
通信装置36では、画像データ94を受信すると、一旦内部メモリ(図示省略)に格納し、撮影者からの電話番号や電子メールアドレスなどでの宛先の指定を受け付けて、指定された宛先へ向けて該画像データを転送する。この画像データは、再生装置92Aでの再生や、再生装置92Aから他の再生装置92Bへの転送(再転送)を自由に行うことができる。
【0069】
一方、転送制限の付加と転送回数とが指定された転送指示が入力された場合には、ステップ100で記録メディア18を介して、再生中の画像データの伸長前の画像データ94を記録メディア18から読み出した後、次のステップ102からステップ106に進む。なお、以下では、具体的に、2回目以降の転送を制限するように転送回数が指定された場合を例に説明する。
【0070】
ステップ106では、読み出した画像データ94に対して、ID発行部90Aにより、該画像データを識別するためのID番号を発行して、IDファイル96を生成する。そして、次のステップ108では、プログラム埋め込み処理部90Bにより、所定回数以上、具体的には2回以上転送された場合に再生不能とするために、図5に示す処理を行うプログラム98を、該画像データ94が転送や再生のためにアクセスされた時に、該転送や再生に先だって自動的に実行されるように埋め込む。
【0071】
このとき、図8(A)に示すように、画像データに埋め込まれたプログラム98側とIDファイル96側のID番号は、当然ながら、ID発行部90Aにより発行された同一のID番号を示す情報であり、また、各々の転送回数を表すカウンタCnt1、Cnt2の両者の値も共に「0」となっている。
【0072】
そして、次のステップ110で、ステップ106で生成したIDファイル96と共に、ステップ108でプログラム98を埋め込んだ画像データ94を、通信制御部88を介して通信装置36に送信される。
【0073】
通信装置36は、通信制御部88から送信されたこのIDファイル96及びプログラム98が埋め込まれた画像データ94を受信すると、一旦内部メモリ(図示省略)に格納し、撮影者からの電話番号や電子メールアドレスなどでの宛先の指定を受け付け、宛先が指定されたら、指定された宛先へ向けて転送する。
【0074】
このとき、画像データ94には前述のようにプログラム98が埋め込んまれているので、図6に示すように、通信装置36において、ステップ120で、転送のために内部メモリ(図示省略)に格納された画像データ94にアクセスして、該画像データ94を読み出すと、次のステップ122において、該画像データ94に埋め込まれたプログラム98が自動的に実行される。
【0075】
プログラム98が開始されると、図5に示すように、まず、ステップ200において、画像再生のためにアクセスされたのか否かが判断され、この場合は、転送のためのアクセスであるので、ステップ200で否定判定されてステップ220に進む。
【0076】
ステップ220では、画像データ94内(より詳しくは、該画像データ94に埋め込まれたプログラム98内)のカウンタCnt1の値をインクリメントする。この場合、カウンタCnt1の値が「0」から「1」に更新され、該画像データ94の転送が1回目であることを示す。
【0077】
次のステップ222では、カウンタCnt1の値が2(所定回数)未満であるか否かが判断され、この場合、カウンタCnt1の値は「1」であるので、ステップ222で肯定判定されてステップ224に進む。
【0078】
ステップ224では、該画像データ94に対応するIDファイル96(画像データと共に送信されてきたIDファイル96)を読出し、次のステップ226でIDファイル96内のカウンタCnt2の値をインクリメントする。これにより、IDファイル96内のカウンタCnt2の値が「0」から「1」に更新され、該IDファイルの転送が1回目であることを示す。
【0079】
そして、次のステップ228で、カウンタCnt2の更新後のIDファイル96と共に、カウンタCnt1の更新後の画像データ94を転送するように指示して、プログラム98による処理は終了される。
【0080】
プログラム98の処理が終了すると、図6のステップ124に戻り、通信装置36は、転送指示にしたがって、指定された宛先へ向けて、指示されたデータ(ここでは、IDファイルと画像データ)を転送する。これにより、デジタルカメラ10で撮影した画像データが他の再生装置92Aへと転送される。
【0081】
すなわち、図8(A)に示すように、デジタルカメラ10で撮影した画像データ94は、プログラム98が埋め込まれて、IDファイル96と共に再生装置92Aへと1回目の転送が行われ、このとき、図8(B)に示すように、プログラム98及びIDファイル96内のID番号は互いに同一で、且つ変更されずに転送されるが、プログラム98及びIDファイル96内のカウンタ値Cnt1、カウンタ値Cnt2は、それぞれ「0」から「1」へ値が変更されて、転送されるようになっている。
【0082】
再生装置92Aでは、このようなプログラム98が埋め込まれた画像データ94をIDファイル96と共に受信し、受信した画像データ94及びIDファイル96を内部メモリ(図示省略)に格納する。そして、再生者により画像データ94の再生が指示されたら、該画像データを再生する。
【0083】
このとき、画像データ94には前述のようにプログラム98が埋め込んまれているので、図7に示すように、再生装置92Aにおいて、ステップ140で、画像データを再生するために、再生対象として指定された画像データ94にアクセス(読み出す)すると、次のステップ142において、該画像データに埋め込まれたプログラム98が自動的に実行される。
【0084】
プログラム98が開始されると、図5に示すように、まず、ステップ200において、画像再生のためにアクセスされたのか否かが判断され、この場合は、再生のためのアクセスであるので、ステップ200で肯定判定されてステップ202に進む。
【0085】
ステップ202では、該画像データ94と対応するIDファイル96をID番号に基づいて検索し、対応するIDファイル96の有無を判定する。ここでは、図8(B)に示したように、再生装置92Aには該画像データ94と共にIDファイル96が転送されているので、対応するIDファイル96があると肯定判定されて、ステップ202からステップ204に進む。
【0086】
ステップ204では、該プログラム98が保持しているカウンタCnt1と、対応するIDファイル96内のカウンタCnt2の値を比較する。ここでは、図8(B)で示したように、プログラム98内のカウンタCnt1とIDファイル96内のカウンタCnt2の値は共に「1」であるので、一致していると肯定判定されて、ステップ204からステップ206に進み、該画像データ94の再生を許可する決定を下して、プログラム98による処理は終了される。
【0087】
プログラム98の処理が終了すると、図7に戻り、プログラム98の実行により再生許可決定を得たので、次のステップ144からステップ146に移行し、再生対象の画像データを伸長し、次のステップ148で伸長した画像データを表示手段に表示する。すなわち、1回目の転送では、再生装置92Aによって画像データを再生可能である。
【0088】
次に、1回目の転送がなされた画像データ94を、転送先である再生装置92Aから更に他の再生装置92Bへとさらに転送する場合について説明する。この転送時も、図6で示した転送処理が行われ、まず、ステップ120で、転送のために画像データ94にアクセスすると、次のステップ122において、該画像データ94に埋め込まれたプログラム98が自動的に実行され、図5の処理が開始される。
【0089】
図5に示すように、画像データ94に埋め込まれているプログラム98が開始されると、今回は、転送のためのアクセスであるので、ステップ200からステップ220に進み、画像データ94内(より詳しくは、画像データ94に埋め込まれたプログラム98内)のカウンタCnt1の値インクリメントした後、ステップ222に進む。この場合、図8(B)に示すように、カウンタCnt1の値は「1」になっているため、カウンタCnt1の値が「1」から「2」に更新され、該画像データの転送が2回目であることを示す。したがって、ステップ222で否定判定されてステップ230に進む。
【0090】
ステップ230では、カウンタCnt1を更新後の画像データ94のみを転送するように指示して、プログラム98による処理は終了される。
【0091】
プログラム98の処理が終了すると、図6のステップ124に戻り、通信装置36は、転送指示にしたがって、指定された宛先へ向けて、指示されたデータ、すなわち今回は画像データ94のみを転送する。これにより、デジタルカメラ10で撮影した画像データ94が再生装置92Aから他の再生装置92Bへと転送される。以降、再生装置92Bから更に他の再生装置92Aへと転送する場合も、同様の処理が成される。
【0092】
すなわち2回目以降の転送では、図8(C)に示すように、プログラム98内のカウンタ値Cnt1が「1」から「2」へ値が変更されて、画像データ94のみが転送されるようになっている。
【0093】
次に、再生装置92Bにおいて、プログラム98が埋め込まれた画像データ94を再生する際に実行される再生処理について説明する。
【0094】
この場合も、再生装置92Bにおいて図7で示した再生処理が実行され、まず、ステップ140で、画像データを再生するために、再生対象として指定された画像データ94にアクセス(読み出す)すると、次のステップ142において、該画像データ94に埋め込まれたプログラム98が自動的に実行され、図5の処理が開始される。
【0095】
図5に示すように、画像データに埋め込まれているプログラム98が開始されると、今回は、再生のためのアクセスであるが、図8(C)に示すように、対応するIDファイル96が無いため、ステップ200からステップ202を介して、ステップ210に進み、2回以上の転送されたものであるとして、該画像データ94の再生不許可の決定を下して、プログラム98による処理は終了される。
【0096】
プログラム98による処理が終了すると、再生装置92Bの処理は、図7に戻り、再生が許可されなかったため、ステップ144からステップ150に移行し、「画像を表示できません」などのエラーメッセージを表示手段に表示して(エラー表示)、画像データの再生表示が中止されて、再生処理を終了する。
【0097】
すなわち、デジタルカメラ10から再生装置92Aに転送された画像データ94を更に他の再生装置92Bへ転送しても、2回目以降の転送では、転送先の再生装置92Bでは画像データ94を再生することはできない(再生不能)。これにより、撮影者の意図に反して、撮影した画像データ94が繰返し転送されて氾濫することを防止できる。
【0098】
ところで、図8(D)に示すように、再生装置92Bにおいて、偽のIDファイル96A(偽造したものや、他の画像データに対応して作られたものなど)を使用して、画像データ94を不正に再生しよとすることが考えられる。この場合、偽のIDファイル96Aでは、ID番号が正規のものと異なる。
【0099】
このため、再生装置92Bでは、再生するために画像データ94にアクセスして(図7のステップ140)、該画像データ94内のプログラム98が自動的に実行されたときに(ステップ142)、プログラム98内のID番号と、偽のIDファイル96A内のID番号が一致しないので、対応するIDファイル96が無いと判断されて、図5のステップ200からステップ202を介して、ステップ210に進み、該画像データ94の再生不許可の決定が下されることになる。これにより、再生装置92Bでは、図7のステップ144からステップ150に移行し、エラー表示が行われて、画像データ94の再生表示が中止される。
【0100】
したがって、偽のIDファイル96Aを使用したとしても、再生装置92Bでは、やはり画像データ94を再生することは不可能である(再生不能)。
【0101】
また、図8(E)に示すように、再生装置92Bにおいて、再生装置92AからIDファイル96をコピーし、コピーしたIDファイル96Bを用いて画像データ94を不正に再生しようとすることも考えられる。この場合、このコピーしたIDファイル96Bでは、ID番号は正規のものであるが、カウンタCnt2の値が、「1」のままである。
【0102】
このため、再生装置92Bでは、再生するために画像データ94にアクセスして(図7のステップ140)、該画像データ94内のプログラム98が自動的に実行されたときに(ステップ142)、プログラム98内のカウンタCnt1の値と、コピーしたIDファイル96B内のカウンタCnt2の値とは一致しないと判断されて、図5のステップ200からステップ202、ステップ204を介して、ステップ210に進み、該画像データ94の再生不許可の決定を下されることになる。これにより、再生装置92Bでは、図7のステップ144からステップ150に移行し、エラー表示が行われて、画像データ94の再生表示が中止される。
【0103】
したがって、再生装置92AからコピーしたIDファイル96Bを使用したとしても、再生装置92Bでは、画像データ94を再生することは不可能である(再生不能)。
【0104】
このように、本実施の形態では、所定回数以上転送された場合には再生不能とするプログラム98を再生や転送時に自動的に実行されるように画像データ94自体に埋め込んで送信するので、該画像データ94を再生する再生装置側には特別な機能を必要としない。また、転送時に送信元の装置との通信によるパスワード認証手続も不要となる。したがって、プラットフォームに依存せずに、転送による画像データの氾濫を防止することができると共に、転送時のタイムラグを低減することができる。
【0105】
また、画像データ94をIDファイル96と対にして送信し、該画像データ94に埋め込んだプログラム98の実行により、該画像データ94の転送時は、該転送が所定回数目未満の場合は、IDファイル94と共に転送し、所定回数目の転送であれば、IDファイル96を添付せずに転送し、該画像データ94の再生時は、対となるIDファイル96がある場合に限り再生を許可することで、画像データ94の転送回数を制限することができる。
【0106】
さらに、画像データ94及びIDファイル96の各々に、各々の転送回数のカウント値を保持させ、画像データ94に埋め込んだプログラム98の実行により、該画像データ94の転送時は、それぞれのカウント値をカウントアップし、該画像データの再生時は、画像データ94側のカウント値とIDファイル96側のカウント値とを照合し、不一致の場合は再生を不許可にすることで、不正利用の防止効果を高めることができる。
【0107】
なお、上記では、IDファイル96と対にして画像データ94を送信する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、IDファイル96は必ずとも必要ではない。すなわち、ID発行部90Aは省略可能である。この場合、図9に示す如く処理を行うプログラム98を画像データに埋め込めばよい。
【0108】
すなわち、IDファイル96を用いない場合は、図9に示すように、転送のために画像データ94がアクセスされ、プログラム98が実行された場合には、ステップ300からステップ320に進み、画像データ94内(より詳しくは、画像データ94に埋め込まれたプログラム98内)のカウンタCnt1の値をインクリメントした後、次のステップ322でカウンタCnt1を更新後の画像データ94のみを転送するように指示して、プログラム98による処理を終了する。
【0109】
再生のために画像データ94がアクセスされ、プログラム98が実行された場合には、ステップ300からステップ302に進み、画像データ94内(より詳しくは、画像データ94に埋め込まれたプログラム98内)のカウンタCnt1の値が2(所定回数)未満であれば、ステップ304に進み該画像データ94の再生を許可する決定を下し、カウンタCnt1の値が2(所定回数)以上の場合は、ステップ310に進み、該画像データ94の再生の不許可を決定すればよい。
【0110】
ただし、画像データ94内(すなわちプログラム98内)のカウンタCnt1の値を改竄するだけで、不正利用可能となってしまうので、より確実に不正利用を防止するためには、IDファイル96を用いるのが有効である。
【0111】
また、上記では、デジタルカメラ10で撮影した静止画や動画を表す画像データを転送する場合を例に説明したが、本発明のデータ転送方法は、デジタルカメラ10により取得された画像データ以外のデータを転送する場合にも適用可能であることは言うまでもない。
【0112】
例えば、ボイスメモなどの録音機能を備えたデジタルカメラであれば、録音した音声を表す音声データを転送するときにも本発明を適用可能である。また、例えば、パーソナルコンピュータやサーバ装置により、インターネットなどのネットワークを介して各種データを転送(配信)する場合にも適用可能である。
【0113】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、プラットフォームに寄らずに転送によるデータの氾濫を防止でき、且つ転送時のタイムラグの低減することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラの正面(A)及び背面(B)を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】(A)、(B)は、本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラの転送制限付加処理部による処理前後のデータを示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラにおいて、画像データを通信装置へ送信する場合に実行される送信処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラにより画像データに埋め込まれるプログラムの処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラからプログラムが埋め込まれた画像データを受信した通信装置において、受信した画像データを他の装置(再生装置)へ転送する場合に実行される転送処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラから送信された画像データを再生装置で再生する場合に実行される再生処理を示すフローチャートである。
【図8】(A)〜(E)は、本発明の実施の形態に関わるデジタルカメラで取得した画像データを再生装置へ転送した場合のプログラムとIDファイルの状態を示す概念図である。
【図9】ID発行部を省略した場合に画像データに埋め込まれるプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
18 記録メディア
24 表示装置
36 通信装置
38 端子
50 CCD
60 主制御部
70 圧縮伸長処理回路
72 メディア制御部
88 通信制御部
90 転送制限付加処理部
90A      ID発行部
90B      プログラム埋め込み処理部
92A、92B     再生装置
94 画像データ
96 IDファイル
98 プログラム

Claims (3)

  1. 再生装置により再生される再生データに対して、該再生データの転送時には該データの転送回数を計数し、再生時には計数した転送回数に基づいて該再生データの再生を制限するプログラムを、前記転送又は前記再生に先立ち自動的に実行されるように埋め込んだ後、転送する、
    ことを特徴とするデータ転送方法。
  2. 被写体を撮影し、撮影した被写体像を表す画像データを取得すると共に、通信により、取得した画像データを転送可能なデジタルカメラであって、
    転送対象の画像データに対して、転送時には該画像データの転送回数を計数し、再生時には計数した転送回数に基づいて該画像データの再生を制限するプログラムを、前記転送又は前記再生に先立ち自動的に実行されるように埋め込む埋込手段を有し、
    前記埋込手段による前記プログラムの埋め込み後の画像データを転送する、
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 転送対象の画像データと対応付けて、該画像データの再生を許可するための許可データを生成する生成手段を更に有し、
    前記プログラムは、所定回数目未満の転送時は、前記プログラムの埋め込み後の画像データを前記許可データと共に転送し、所定回数目の転送時は、該プログラムの埋め込み後の画像データのみを転送するようにし、且つ前記画像データの再生時は、対応する前記許可データがある場合にのみ該画像データの再生を許可するようにし、
    前記生成手段により生成された前記許可データと共に、前記埋込手段による前記プログラムの埋め込み後の画像データを転送する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
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