JP2004037552A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】ベルトニップ方式の定着装置において、低摩擦シートの凹凸により、両面印字時にエンボス状の凹凸の跡(筋)が画像に現れたり、像ずれ等の画質障害が発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することを課題とする。
【解決手段】低摩擦シートの少なくとも前記加圧部材の加圧部内に位置する領域に、表面に大きな凹凸が形成された高凹凸部と、当該高凹凸部よりも小さな凹凸が形成されるか又は平坦に形成された低凹凸部とを設けるように構成して課題を解決した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を採用した複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置において、未定着トナー像を加熱定着する定着装置に関 し、特に、加熱源を有する定着部材に無端ベルトを加圧部材により圧接させるベルトニップ方式の定着装置において、前記無端ベルトと加圧部材との摺動抵抗を軽減させるため、前記加圧部材を被覆する部材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を採用した複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置において、未定着トナー像を加熱定着する定着装置として は、種々の方式のものが提案されてきており、実際に製品化されている。かかる定着装置としては、例えば、加熱源を有する定着ロールに、無端ベルトを加圧部材により圧接させるベルトニップ方式のものがある。
【0003】
このベルトニップ方式の定着装置としては、例えば、本出願人が提案する特開平10−319772号公報に開示されているように、表面付近に弾性体層を有し、回転可能に支持された加熱定着ロールと、外周面が前記加熱定着ロールに押圧され、トナー像を担持した記録シートが前記加熱定着ロールとの間に挟み込まれるニップを形成する無端ベルトと、前記無端ベルトの内面側に当接され、前記加熱定着ロールの表面に沿って前記無端ベルトを押圧する圧接面を備えた加圧部材と、前記加圧部材と無端ベルトの摺動抵抗を軽減するため前記加圧部材を被覆する低摩擦シートを備えた定着装置において、加圧部材を構成するゴムの先端に金属製のロッドを配設し、加圧部材を構成するゴムの先端部の加圧面圧が弱くなるのを防止して、画像ずれ等の画質障害を防止するように構成したものが実用化されている。
【0004】
また、上記ベルトニップ方式の定着装置としては、同じく、本出願人が提案する特開2002−148970号公報に開示されているように、低摩擦シートにエンボス状の凹凸を設け、低摩擦シートと無端ベルトとの接触面積を小さくして磨耗を防ぐと共に、摺動抵抗を低減させるようにしたものも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平10−319772号公報及び特開2002−148970号公報に開示された定着装置においては、無端ベルトの厚さが薄くなった場合、加圧部材の加圧部内で面圧が高くなっているロッド部分で、両面印刷時にエンボス状の凹凸の跡(筋)が画像に現れてしまうという問題点を有していた。
【0006】
また、かかる問題点を抑制するため、面圧の高いロッド部分のエンボス状の凹凸を低くした場合には、低摩擦シートが無端ベルトに張り付くことにより、低エンボス部分の摺動抵抗が大きくなり、定着ローラを回転駆動するための摺動負荷(モーター電流値)が上昇することによって、定着ローラと無端ベルトとの間に速度差が生じ、像ずれ等の画質障害が発生するという問題点を有していた。
【0007】
さらに、面圧の高いロッド部分のエンボス状の凹凸を低くした場合には、低エンボス部分の面圧が下がり過ぎることにより、像ずれ等の画質障害を起こしてしまったりするという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ベルトニップ方式の定着装置において、低摩擦シートの凹凸により、両面印字時にエンボス状の凹凸の跡(筋)が画像に現れたり、像ずれ等の画質障害が発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の発明は、加熱源を有する加熱定着部材と、外周面が前記加熱定着部材に押圧され、トナー像を担持した記録媒体が前記加熱定着部材との間に挟み込まれるニップ部を形成する無端ベルトと、前記無端ベルトの内側面に当接され、加熱定着部材の表面に沿って前記無端ベルトを押圧する加圧部材と、前記加圧部材と無端ベルトの摺動抵抗を軽減するため前記加圧部材を被覆する低摩擦シートを備えた定着装置において、前記低摩擦シートの少なくとも前記加圧部材の加圧部内に位置する領域に、表面に大きな凹凸が形成された高凹凸部と、当該高凹凸部よりも小さな凹凸が形成されるか又は平坦に形成された低凹凸部とを設けたことを特徴とする定着装置である。
【0010】
このように、上記低摩擦シートの表面に大きな凹凸を形成することにより、当該低摩擦シートと無端ベルト内面との接触点を減らし、点接触とすることによ り、低摩擦シートと無端ベルト内面との摺動抵抗を低減するためである。また、上記無端ベルトの内面にオイル等の潤滑剤を塗布する場合には、低摩擦シート表面の凹凸にオイル等の潤滑剤を保持する効果もあり、この点からも低摩擦シートと無端ベルト内面との摺動抵抗の低減効果が得られる。
【0011】
上記の如く上記低摩擦シートの表面に大きな凹凸を形成することにより、当該低摩擦シートと無端ベルト内面との摺動抵抗を低減することができるが、当該低摩擦シートを金属によって形成した場合には、この金属製の低摩擦シートによって、無端ベルトを張架するロールとの接触面で磨耗が発生する虞れがある。この金属の磨耗粉が加熱定着部材の表面に転移すると、当該加熱定着部材の表面を傷付け、画質欠陥が発生する場合がある。
【0012】
そこで、低摩擦シートを、耐熱性および耐磨耗性を有する合成樹脂材料から形成することによって、無端ベルトを張架するロールとの接触面で磨耗を防止できる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、前記加圧部材の加圧面圧が高い部分に、前記低摩擦シートの低凹凸部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
【0014】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記加圧部材の加圧面圧が高い部分が、当該加圧部材に金属製のロッドを付設した部分であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置である。
【0015】
また更に、請求項4に記載の発明は、前記凹凸部の凹凸の高さが、少なくとも前記無端ベルトの厚み以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置である。
【0016】
又、請求項5に記載の発明は、前記凹凸部の凹凸の高さを、少なくとも前記無端ベルトの厚み以下とするとともに、前記加圧部材の加圧面圧が高い部分を、当該加圧部材の無端ベルト移動方向の最下流部に設定し、しかも、当該最下流部から低凹凸部と高凹凸部の境界までの長さLを2.5mm以下に設定したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す構成図である。
【0019】
この定着装置1は、加熱源を内蔵した加熱定着ロール2と、3つの支持ロールに張架され上記加熱定着ロール2に圧接されるエンドレスベルト3と、このエンドレスベルト3の内面側に当接され、加熱定着ロール2の表面に沿ってエンドレスベルト3を押圧する加圧部材4とで主要部が構成されている。
【0020】
図2において、2は加熱定着ロールを示すものであり、この加熱定着ロール2は、図示しない駆動源によって矢印方向に沿って所定の速度たとえば260mm/secの周速で回転駆動されるようになっている。上記加熱定着ロール2は、例えば、外径62mm、内径55mm、長さ350mmの円筒状に形成された金属製コア5を備えており、この金属製コア5としては、例えば、アルミニウムやステンレス等からなるものが用いられる。上記金属製コア5の表面には、弾性体層6としてHTVシリコーンゴム(JIS−Aのゴム硬度45度)が2mmの厚さに被覆されているとともに、この弾性体層6の表面には、さらにトップコート層7としてフッ素ゴムが50μmの厚さにデイップコートされており、このトップコート層7の表面は、鏡面状態に近い状態に仕上げられている。上記下地弾性体層5のゴム硬度は、Teclock社製のスプリングタイプのA型硬度計により、JIS K6301に準拠して、荷重1,000gfを付加して計測した結果の値である。なお、金属製コア5としては、アルミニウムやステンレス等以外にも熱伝導率の高い金属からなるものを使用することができ、トップコート層7としては、耐熱性の高い弾性体であれば他の材料を使用することができる。
【0021】
また、上記金属製コア5の内部には、加熱源として出力1000Wのハロゲンランプ8が配置されており、加熱定着ロール2は、このハロゲンランプ8によって表面温度が所定の温度となるよう内部から加熱されるようになっている。上記加熱定着ロール2の表面温度は、当該加熱定着ロール2の表面に接触する温度センサー9によって検出され、加熱定着ロール2の表面温度が例えば175℃となるように、図示しない温度コントローラーによって制御されるように構成されている。
【0022】
さらに、上記加熱定着ロール2の表面には、離型剤としてアミン変性シリコンオイル粘度300csが、離型剤供給装置10により均一に供給されている。この離型剤供給装置10は、オイルパイプ11aから滴下される離型剤12が、オイルウイック11bを介してッピックアップロール11cに供給され、当該ピックアップロール11cに供給された余剰な離型剤12は、メタリングブレード11dで掻き取られ、オイルパン11eから図示しないオイルタンクへ戻される。また、上記ピックアップロール11cの表面に供給された離型剤12は、ドナーロール11fを介して加熱定着ロール2の表面に塗布されるようになっている。なお、上記ピックアップロール11cの表面は、クリーニングブレード11gによって付着物が除去される。また、上記加熱定着ロール2の表面には、当該加熱定着ロール2の表面を所定のタイミングで外部から加熱する外部加熱ロール13が設けられている。
【0023】
また、上記加熱定着ロール2の表面には、耐熱性のエンドレスベルト3が所定のニップ幅に渡って圧接するように配置されている。このエンドレスベルト3 は、例えば、厚さ75μm、幅34 0mm、周長214mmのポリイミドフィルムによって形成され、表面にはフッ素樹脂がコーティングされている。フッ素樹脂は、耐熱性、トナー離型性、耐磨耗性があれば、特に限定されないが、PFA(テトラフロロエチレン−パーフロロアルコキシ−ビニルエーテル共重合体) が、左記の3つの視点およびハンドリングから好ましい。このエンドレスベルト3は、3本のロール15、16、17により、約5kgfの張力にて張架されている。上記3本のロール15、16、17の直径は、例えば、それぞれ23m m、18mm、18mmに設定されている。また、上記3本のロール15、1 6、17のうち、加圧ロール15とインレットロール16は、例えば、ステンレス等によってクラウン形状に形成されているとともに、ステアリングロール17は、表面にシリコンゴムコートが施されたステンレス等によって円筒状又は円柱状部材に形成されている。
【0024】
上記加圧ロール15は、ベルトニップの出口において、例えば、60kgfの圧力で加熱定着ロール2の表面に圧接するように配置されている。なお、エンドレスベルト3は、加熱定着ロール2に圧接した状態で従動回転するように構成されいてる。このため、加熱定着ロール2の弾性体層6は変形し、その表面には歪みεが発生し、記録媒体がそれ自身の剛性により剥離可能となっている。なお、図中、18はインレットロール16の内部に必要に応じて配置されるエンドレスベルト3を加熱するためのハロゲンランプを示すものである。また、19は未定着トナー像20を担持した記録用紙等の記録媒体を示すものである。
【0025】
さらに、上記ロール15とロール16との間には、エンドレスベルト3を加熱定着ロール2の表面に所定の圧力で押圧するための加圧部材としてのパッド部材4が配置されている。このパッド部材4は、図2に示すように、ステンレス等の金属からなるベースプレート21の表面に、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂からなるシム22を介して、ステンレス等の金属からなる支持プレート23上に積層されたゴム等からなる弾性体層24を配置して構成されている。この弾性体層24の先端(加熱定着ロールの回転方向下流側の端部)に は、当該弾性体層24の先端の加圧力を高めるため、金属製の断面円形状のロッドが、弾性体層24と一体的に設けられている。
【0026】
また、上記パッド部材4の表面は、低摩擦シートとしてのパッドシート25によって全周が被覆されている。上記弾性体層24が積層された支持プレート23は、その長手方向の両端部に設けられた取り付けネジ26によって、シム22を介してベースプレート21に固定されている。さらに、上記パッド部材4は、ベースプレート21側に配置された図示しない圧縮コイルスプリングによって、加熱定着ロール1に向けて例えば50kgfの押圧力で圧接されている。上記ベースプレート21としては、例えば、幅(ベルトの走行方向)20mm、長さ(紙面の垂直方向)360mm、厚さ7.5mmのステンレス鋼製のものが用いられる。また、弾性体層24は、ゴム硬度20°のシリコーンスポンジ(シリコーンゴムの発泡体)からなる厚さ5mmのものである。なお、ここでゴム硬度は、高分子科学社製のアスカーCタイプのスポンジ用ゴム硬度計により、荷重300gfを付加して計測した結果である。
【0027】
ここで、上記パッド部材4に弾性体層24を設けることにより、パッドシート25のエンドレスベルト3と接触する接触面は、加熱定着ロール2の外周面と整合可能になっている。すなわち、一定以上の荷重によってパッド部材4を加熱定着ロール2に向けて押圧すれば、弾性体層24が変形し、パッドシート25の接触面が加熱定着ロール2の外周面に沿って圧接されるように変形するようになっている。したがって、パッド部材4が図示しない圧縮コイルスプリングによって加熱定着ロール2に押圧されると、エンドレスべルト3は加熱定着ロール2に隙間なく圧接される。さらに、上記弾性体層24の先端には、直径  mm(数値を御教示願います)の金属製のロッド40が設けられており、当該弾性体層24先端の加圧力を高めるようになっている。
【0028】
また、上記エンドレスべルト3の内面には、図2及び図3に示すように、粘度300csのアミン変性シリコンオイルが、フェルト等からなる潤滑剤塗布部材27によって塗布されるようになっており、これによってエンドレスベルト3とパッドシート25との間の摩擦係数が小さくなるようになされている。そして、アミン変性シリコンオイルを塗布した状態では、エンドレスベルト3は、加熱定着ロール2の回転に伴って、パッドシート25上を滑りながら、当該加熱定着ロール2と等しい速度で走行することが可能となっている。
【0029】
ところで、この実施の形態では、加熱源を有する加熱定着部材と、外周面が前記加熱定着部材に押圧され、トナー像を担持した記録媒体が前記加熱定着部材との間に挟み込まれるニップ部を形成する無端ベルトと、前記無端ベルトの内側面に当接され、加熱定着部材の表面に沿って前記無端ベルトを押圧する加圧部材 と、前記加圧部材と無端ベルトの摺動抵抗を軽減するため前記加圧部材を被覆する低摩擦シートを備えた定着装置において、前記低摩擦シートの少なくとも前記加圧部材の加圧部内に位置する領域に、表面に大きな凹凸が形成された高凹凸部と、当該高凹凸部よりも小さな凹凸が形成されるか又は平坦に形成された低凹凸部とを設けるように構成されている。
【0030】
また、この実施の形態では、前記加圧部材の加圧面圧が高い部分に、前記低摩擦シートの低凹凸部を配置するように構成されている。
【0031】
さらに、この実施の形態では、前記凹凸部の凹凸の高さが、少なくとも前記無端ベルトの厚み以下であるように構成されている。
【0032】
すなわち、この実施の形態では、図2及び図3に示すように、加圧部材としてのパッド部材4の表面が、低摩擦シートとしてパッドシート25によって被覆されている。このパッドシート25は、例えば、厚さ75μm程度のポリイミドフィルム等の耐熱性および耐磨耗性を有する合成樹脂製のフィルムによって、略円筒状に形成されている。このパッドシート25を形成する材料は、耐熱性、耐磨耗性を有するものであれば、如何なるものでも使用することができる。上記パッドシート25を形成する材料としては、例えば、ポリイミド(PI)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンズオキサゾール(PBO)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(Peek)等が挙げられる。
【0033】
また、上記パッドシート25の表面には、大きな凹凸28が形成された高凹凸部としての高エンボス部25aと、凹凸が形成されておらず平坦な低凹凸部としての低エンボス部25bとが設けられている。このパッドシート25表面の大きな凹凸28は、例えば、当該パッドシート25を構成するシート材料の表面に、当該特殊なエンボス加工や、サンディング加工を施すことによって形成される。
【0034】
このように、上記パッドシート25の表面に大きな凹凸28を形成することにより、当該パッドシート25とエンドレスベルト3内面との接触点を減らし、点接触とすることにより、パッドシート25とエンドレスベルト3内面との摺動抵抗を低減するためである。
【0035】
更に説明すると、上記パッドシート25は、例えば、図5に示すように、厚さ75μmのポリイミドフィルム30に、所定の大きさの凹凸31を有するエンボス加工用のエンボス型32を用いて、加圧エンボス加工を施すことにより、当該パッドシート25の表面に大きな凹凸28が形成される。
【0036】
また、この実施の形態では、図1に示すように、パッドシート25表面の高エンボス部25aが、加熱定着ロール2と加圧部材との圧接部に配置されるが、当該加圧部材の金属製のロッド40に対応した加圧面圧が高い部分には、低エンボス部25bが位置するように配置されている。ここで、低エンボス部25bに は、凹凸が設けられていない平坦部分となっている。
【0037】
実験例1
ところで、本発明者らは、図2乃至図4に示すような定着装置を試作し、エンドレスベルト3の厚みと、パッドシート25の低エンボス部25bの凹凸の高さを変化させたものを用い、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れるか否かを確認する実験を行なった。
【0038】
図6は上記実験の結果を示すものである。
【0039】
この図6から明らかなように、厚さ115μmのエンドレスベルト3の場合には、低エンボス部25bの凹凸の高さが、当該エンドレスベルト3の厚さに略等しい100μmであれば、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れないが、低エンボス部25bの凹凸の高さが、当該エンドレスベルト3の厚さよりも厚い150μmであると、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れて不可であることがわかった。したがって、パッドシート25の低エンボス部25bの凹凸の高さは、当該エンドレスベルト3の厚さよりも小さく設定するのが望ましい。
【0040】
また、図6から明らかなように、厚さ250μmのエンドレスベルト3の場合には、低エンボス部25bの凹凸の高さが、100μmであっても、150μmであっても、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れず、OKであることがわかった。
【0041】
実験例2
次に、本発明者らは、図2乃至図4に示すような定着装置を試作し、パッドシート25の低エンボス部25bの高さと、図1に示すように、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lを変化させたものを用い、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れるか否かを確認する実験を行なった。
【0042】
図7はこの実験の結果を示すものである。
【0043】
この図7から明らかなように、パッドシート25の低エンボス部25bの高さが、0μm及び100μmであれば、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、0〜6.5mmのいずれであっても、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡  (筋)が画像上に現れず、OKであることがわかった。
【0044】
一方、図7から明らかなように、パッドシート25の低エンボス部25bの高さが、150μmであると、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、1.5mm〜6.5mmであれば、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れず、OKであるが、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、0〜0.5mmであると、両面印刷時に用紙の裏面に、パッドシート25の凹凸の跡(筋)が画像上に現れて不可であることがわかった。
【0045】
実験例3
さらに、本発明者らは、図2乃至図4に示すような定着装置を試作し、パッドシート25の低エンボス部25bの高さと、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lを変化させたものを用い、画像ずれの画質障害が発生するか否かを確認する実験を行なった。な お、画像ずれの画質障害が発生するか否かは、画像を目視によって観察し、画像ずれの画質障害が未発生の場合を○、画像ずれの画質障害が発生しているが、目視ではわかりにくい場合を△、目視ではっきりわかる場合を×とし、判定は○のみOKとした。
【0046】
図8は上記実験の結果を示すものである。
【0047】
この図8から明らかなように、パッドシート25の低エンボス部25bの高さが、100μm及び150μmであれば、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、0〜6.5mmのいずれであっても、画像ずれの画質障害は発生せず、OKであることがわかった。
【0048】
一方、図8から明らかなように、パッドシート25の低エンボス部25bの高さが、0μmであると、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、0mm〜2.5mmであれば、画像ずれの画質障害が発生しないが、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、3mmであると、目視ではわかりにくいが、画像ずれの画質障害が発生しており、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離L が、4.5mm〜6.5mmであると、目視ではっきりわかる程度に、画像ずれの画質障害が発生しており、不可であった。
【0049】
実験例4
また、本発明者らは、図2乃至図4に示すような定着装置を試作し、パッドシート25の低エンボス部25bの高さを0mmに固定し、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lを変化させたものを用い、加熱定着ロール2を回転駆動する駆動モーターの電流値がどのように変化するかを確認する実験を行なった。
【0050】
図9は上記実験の結果を示すものである。
【0051】
この図9から明らかなように、パッドシート25の低エンボス部25bの高さが0mmである場合、当該低エンボス部25bと高エンボス部25aとの境界から金属製ロッド40の端部までの距離Lが、0〜4.5mm未満であれば、加熱定着ロール2を回転駆動する駆動モーターの電流値が、摺動抵抗の増大に伴う像ずれが発生する0.85A以下にすることができることがわかった。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ベルトニップ方式の定着装置において、低摩擦シートの凹凸により、両面印字時にエンボス状の凹凸の跡(筋)が画像に現れたり、像ずれ等の画質障害が発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施の形態に係る定着装置の要部を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の一実施の形態に係る定着装置を示す構成図であ る。
【図3】図3はこの発明の一実施の形態に係る定着装置の要部を示す構成図である。
【図4】図4はこの発明の一実施の形態に係る定着装置のパッドシートを示す斜視構成図である。
【図5】図5はこの発明の一実施の形態に係る定着装置のパッドシートの加工方法を示す説明図である。
【図6】図6は実験結果を示すグラフである。
【図7】図7は実験結果を示す図表である。
【図8】図8は実験結果を示す図表である。
【図9】図9は実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1:定着装置、2:加熱定着ロール、3:エンドレスベルト、4:加圧部材、25:パッドシート(低摩擦シート)。

Claims (5)

  1. 加熱源を有する加熱定着部材と、
    外周面が前記加熱定着部材に押圧され、トナー像を担持した記録媒体が前記加熱定着部材との間に挟み込まれるニップ部を形成する無端ベルトと、
    前記無端ベルトの内側面に当接され、加熱定着部材の表面に沿って前記無端ベルトを押圧する加圧部材と、
    前記加圧部材と無端ベルトの摺動抵抗を軽減するため前記加圧部材を被覆する低摩擦シートを備えた定着装置において、
    前記低摩擦シートの少なくとも前記加圧部材の加圧部内に位置する領域に、表面に大きな凹凸が形成された高凹凸部と、当該高凹凸部よりも小さな凹凸が形成されるか又は平坦に形成された低凹凸部とを設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧部材の加圧面圧が高い部分に、前記低摩擦シートの低凹凸部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加圧部材の加圧面圧が高い部分が、当該加圧部材に金属製のロッドを付設した部分であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記凹凸部の凹凸の高さが、少なくとも前記無端ベルトの厚み以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記凹凸部の凹凸の高さを、少なくとも前記無端ベルトの厚み以下とするとともに、前記加圧部材の加圧面圧が高い部分を、当該加圧部材の無端ベルト移動方向の最下流部に設定し、当該最下流部から低凹凸部と高凹凸部の境界までの長さLを2.5mm以下に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
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