JP2004012682A - 定着装置、およびそれを用いた電子写真装置 - Google Patents

定着装置、およびそれを用いた電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各種部品の精度を上げなくても部品相互のアライメントを容易に取ることが可能で、簡素な構成ながら定着性に優れ、設計の自由度があり、低コストな定着装置、およびそれを用いた電子写真装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも、加熱ロール20と、その表面に当接し従動される無端状の加圧ベルト6と、加圧ベルト6をその周内から加熱ロール20の表面に付勢して、加熱ロール20−加圧ベルト6間に、記録シート15を挿通可能なニップ部を形成する押圧部材10と、を備え、押圧部材10が、加圧ベルト6の幅方向に延びる支持フレーム7と、支持フレーム7から加圧ベルト6に向けて突出状態で配され、加圧ベルト6を面で付勢する弾性部材8と、弾性部材8の付勢面に配され、表面が加圧ベルト6と接触する硬質でかつ可撓性を有する低摩擦シート9と、から構成されることを特徴とする定着装置、およびそれを用いた電子写真装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンター、ファクシミリなどの電子写真方式を利用した画像情報記録装置において、記録シート上の未定着トナー像を接触させて加熱定着する、所謂加熱定着型の定着装置、およびそれを用いた電子写真装置に関するものであり、特に加熱ロールと無端状の加圧ベルトとの間に、前記記録シートを挿通させることでトナー像を加熱定着するベルトニップ方式、とりわけフリーベルトニップ方式の定着装置、およびそれを用いた電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真複写機、プリンター、ファクシミリ等における電子写真画像形成では、一般に、未定着トナー像を形成した記録紙等の記録シートを定着装置に挿通させて加熱加圧することにより、トナー像を定着させる。
【0003】
かかる定着装置として、円筒状心金に少なくとも弾性層を被覆し、内部に熱源が配された加熱ロールと、これに当接してニップ部を形成する、円筒状心金に少なくとも弾性層が被覆された加圧ロールと、から構成される2ロール定着装置が一般的である。当該2ロール定着装置は、他の加熱定着法である熱風定着方式やオーブン定着方式と較べて熱効率が高く、低電力化が図られ、かつ高速性に優れ、しかも、紙詰まりによる火災の危険性等の問題もないことなどから、現在最も広く利用されている。しかし、2ロール定着装置は、加熱ロールおよび加圧ロールともに弾性層が設けられ、熱容量が大きくなりがちであり、また、ニップ部時間を長く取ることが困難であり、加熱ロール表面を高い温度に保っておく必要があることから、インスタントスタート性(スイッチオンから定着可能な温度になるまでの時間が短いこと)、省エネルギー性、離型性、および、特にカラー画像における高画質化に対して不利である。
【0004】
これに対して、2ロール定着装置における加圧ロール側が無端状の加圧ベルトに取って代わり、該加圧ベルトが加熱ロールに所定角度巻き付けられ、長いニップ時間を確保することができるベルトニップ方式の定着装置が提案されている。ベルトニップ方式の中でも、加熱ロールに対して押圧部材加圧ベルトを押圧してニップ部を形成し、加圧ベルトを張架させないでフリーの状態としておくフリーベルトニップ方式が、例えば、特開平11−133776号公報や特開2001−318544号公報に開示されており、当該方式による定着装置は、加圧ベルトの張力制御が不要であり、構造の簡素化や保守上の観点から有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フリーベルトニップ方式の定着装置においても、従来の構成では、以下の問題が内在していた。
(1)定着性の問題
上記文献に記載されているように、加圧ベルトを加熱ロールに押し当てる押圧部材の圧接面(付勢面)は、高剛性パッドと弾性を有する定着パッドとの2ピースからなるが、これらパッドの圧力分布を精度良く調整しないと、加圧ベルトの幅方向(長手方向)に対して均一なニップを得るために、高剛性パッドの長手方向形状をロールの撓みに対して精度よく仕上げる必要があり、この仕上がり具合によってはアライメントを取ることが困難となり、部分的に定着が悪くなってしまう可能性があった。この精度の問題は、押圧部材が上記のように2ピースからなるものでなくても、同様である。また、用紙搬送方向においては、高剛性パットと定着パッドとの繋ぎ目に段差ができる事で、定着が悪くなってしまう可能性があった。
【0006】
(2)コストの問題
押圧部材として2つのパッドを保持するべく、また、加圧ベルトとパッド部との摺擦抵抗を下げるべく、部品点数が多くかつ部品精度が求められるため、部品コストが高くなってしまう問題があった。また、多くの部品を組み立てるための時間がかかるので、組立て工数がかかるという問題があった。そして、上記定着性の問題を解消するためには、当然に高い精度が求められるが、精度を上げれば上げるほど高コスト化に繋がってしまうという問題もある。
【0007】
したがって、本発明は、各種部品の精度を上げなくても部品相互のアライメントを容易に取ることが可能で、簡素な構成ながら定着性に優れ、かつ、低コストな定着装置、およびそれを用いた電子写真装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、部品点数が少なく、簡素な構成とすることで、組立て工数を軽減させ、しかも設計の自由度があり、低コストな定着装置、およびそれを用いた電子写真装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の本発明により達成される。すなわち本発明の定着装置は、少なくとも、表面が加熱されて回転する加熱ロールと、該加熱ロールの表面に当接し従動される無端状の加圧ベルトと、該加圧ベルトをその周内から前記加熱ロールの表面に付勢して、前記加熱ロール−前記加圧ベルト間に、未定着トナー像を保持する記録シートを挿通可能なニップ部を形成する押圧部材と、を備えてなる定着装置であって、
前記押圧部材が、前記加圧ベルトの幅方向に延びる支持フレームと、該支持フレームから前記加圧ベルトに向けて突出状態で配され、前記加圧ベルトを面で付勢する弾性部材と、該弾性部材の付勢面に配され、表面が前記加圧ベルトと接触する硬質でかつ可撓性を有する低摩擦シートと、から構成されることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、前記押圧部材における弾性部材が前記支持フレームから前記加圧ベルトに向けて突出状態で配されているため、当該弾性部材における突出部分の柔軟性が、前記加熱ロールの周面の位置に追従して前記付勢面を変位させることを可能とする。その結果、前記加熱ロールの周面の位置が、設計された位置から多少ズレていたとしても、それに追従して前記弾性部材における付勢面が変位するため、各種部品の精度を上げなくても部品相互のアライメントを容易に取ることが可能で、簡素な構成ながら定着性に優れ、かつ、低コストな定着装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明によれば、前記押圧部材が、押圧部分を2ピースに分ける構成でもなく、基本的に支持フレーム、弾性部材および低摩擦シートの3つのみで構成され、部品点数が少なく簡素な構成であるため、組立て工数を軽減させ、定着性に優れ、かつ、低コストな定着装置を提供することができる。
【0011】
さらに、前記押圧部材が、前記加圧ベルトを介して前記加熱ロールの表面に付勢された状態で、該加熱ロールが回転し前記加圧ベルトが従動すると、それにつれて前記弾性部材にせん断力がかかり、ニップ部の出口付近に引っ張られる。その結果、ニップ部の入り口付近に比して出口付近の前記弾性部材の密度が向上し、出口付近のニップ圧が高くなる。すなわち、本発明によれば、挿通される記録シートのセルフストリッピング性(剥離爪等の剥離手段を用いずに、記録シート自身の固さを利用した用紙剥離性)のために通常求められる、ニップ部の出口付近のニップ圧を高める作用を、何ら特別な部材や仕掛けを用いることなく、簡単に得ることができる。勿論、他の構成と組み合わせることで、より高いセルフストリッピング性を実現することもできる。
【0012】
なお、後述する各種対応(例えば、支持フレームの形状を適宜選択したり、弾性部材の厚みを位置により変化させる等)を取ることで、簡易な構成で様々な機能(先の例による機能としては、ニップ圧分布を任意に設定できる。)を付加することも可能であり、従来の定着装置に比べ設計の自由度を格段に高めることができると言う効果もある。また、本発明の構成は、特にフリーベルトニップ方式に好ましく適用されるが、無端ベルトが複数のロールに張架されてなる方式等、フリーベルトニップ方式にかかわらずベルトニップ方式の定着装置全般に適用可能である。
【0013】
前記低摩擦シートとしては、それ自身形態保存性を有さないフィルム状の物を、両端等を装置に固定したり、前記弾性部材の付勢面に貼り付けたり等することにより用いても構わないが、前記弾性部材と物理的に独立しており、その前記加熱ロールと接触する表面が、該加熱ロールの面状に略倣う曲面状を自立的に有しているものは、アライメントが取りやすく、仮にアライメントが多少ズレたとしても自己補正が働くため、組み立てが簡単で低コスト化を図ることができ、好ましい。特に、前記弾性部材に跨るように嵌合可能なキャップ形状を有しているものは、より一層組立作業を簡略化でき、かつ作業精度を高めることができるため、好ましい。ただし、この場合低摩擦シート自身が剛直であったりすると、前記加熱ロールの撓みに追従して前記加熱ロールの中央部に有効なニップ圧を付与できなくなる場合もあるので、かかる問題を回避する手段として、定着装置稼動時の温度条件において、前記加圧ベルトの幅方向における、前記低摩擦シートの撓み量が、前記加熱ロールの撓み量以上とすることも一考に価する。勿論、低摩擦シートが、定着装置稼動時の温度条件において十分な可撓性を有していれば、その必要はない。
前記低摩擦シートとしては、樹脂からなることが好ましく、その厚さとしては、2.0mm以下であることが好ましい。
【0014】
前記弾性部材としては、前記支持フレームと物理的に独立していることが望ましい。両者を接着やねじ止め等により固定することなく、物理的に独立したものとすることで、組立作業を簡略化でき、低コスト化を図ることができる。このとき、前記支持フレームおよび前記弾性部材が接する部位(接触部位)において、無負荷時における面状が、相互に異なるものとすることもできる。すなわち、前記弾性部材が柔軟性を有するため、所望とする形状に適宜変形させることができる。しかも両者が物理的に独立しているので、前記支持フレームの接触部位の形状に、前記弾性部材の形状を事後的に倣わせることができる。したがって、接触部位において両者の表面形状を相互に異なるものとすることで、前記弾性部材の形状加工を簡略化、さらには省略することができ、組立作業の簡略化ならびに低コスト化を実現することができる。前記弾性部材の形状としては、例えば、最もその製造が容易と考えられる略直方体形、すなわち、無負荷時における前記弾性部材の長手方向と垂直の断面形状が、略矩形である形状とすることができる。
前記弾性部材の材質としては、ゴム材料であることが好ましい。
【0015】
前記支持フレームにおける前記弾性部材が接する部位の面状が、前記加熱ロールの面状に略倣う曲面状とすることができる。既述の如く、前記弾性部材が柔軟性を有するため、前記加熱ロールの面状に略倣う曲面状としておけば、前記弾性部材の形状にかかわらず、該弾性部材の付勢面を前記加熱ロールの面状に略倣う曲面状とすることができる。
【0016】
本発明の定着装置においては、セルフストリッピング性を高めるために、前記ニップ部のニップ圧分布において、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近のニップ圧が大きいことが好ましい。この作用をより高い次元で実現するためには、例えば以下の3つの態様が挙げられる。
【0017】
(1) 無負荷時における前記弾性部材の長手方向と垂直の断面形状において、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近の方が、厚みが大きい態様。
(2) 前記弾性部材の材質が、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近の方が、高硬度である態様。
(3) 前記支持フレームにおける前記弾性部材が接する部位の面状が、前記加熱ロールの面状に倣う面状よりも、前記ニップ部の出口付近において突出している態様。
【0018】
前記加熱ロールは、前記加圧ベルトの幅方向に長い円筒形の棒状体であり、その両端で支持されるため、如何に剛体で作製しようとも、どうしても長手方向の中央部で撓みが生じ、当該部位におけるニップ圧が小さくなる場合がある。したがって、本発明の定着装置においては、前記加熱ロールに撓みが生じていない状態における前記ニップ部のニップ圧分布において、前記加圧ベルトの幅方向の中央でニップ圧が大きいことが好ましい。この作用を実現するためには、例えば以下の3つの態様が挙げられる。
【0019】
(1) 無負荷時における前記弾性部材の長手方向の断面形状において、中央部が突出している態様。
(2) 前記支持フレームにおける前記弾性部材が接する部位の面状が、長手方向の中央部で突出している態様。
(3) 前記支持フレームと前記弾性部材との間であって、長手方向の中央部に、所定厚みのシムが挟持されている態様。
本発明において、前記ニップ部におけるニップ圧の平均面圧としては、5.0×10Pa以下であることが好ましい。
【0020】
一方、本発明の電子写真装置は、少なくとも、電子写真方式により記録シート表面に未定着トナー像を形成する未定着トナー像形成装置と、記録シート表面に保持された未定着トナー像を、加熱および加圧することにより定着する定着装置と、を備える電子写真装置であって、
前記定着装置が、上記本発明の定着装置であることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の定着装置について、好ましい実施形態を挙げて詳細に説明する。
図1は、本発明の定着装置の1実施形態を示す側断面図である。加熱ロール20と、エンドレスベルト(加圧ベルト)6と、エンドレスベルト6を介して加熱ロール20を付勢する押圧部材10と、で主要部が構成されている。また、押圧部材10は、パッドキャップ(低摩擦シート)9と、その下に配された弾性部材8と、これらを下方から支持する支持フレーム7と、で構成されており、弾性部材8は、支持フレーム7の上端から突出状態で配されている。支持フレーム7には、エンドレスベルト6の弛みを規制し、スムーズに回転するように設けられたベルト走行ガイド13が取り付けられている。
【0022】
なお、ここで言う「下」「下方」「上端」は、各部材相互の位置関係を示すために便宜上採用した用語であり、重力関係における上下関係を示すものではない。したがって、本発明の定着装置においては、その態様により、本実施形態の構成とは、重力関係における上下関係が異なっていても構わない。また、本実施形態の定着装置においても、その使用態様により、重力関係における上下関係が異なる場合が想定される。以下、本実施形態において上下関係を表現する場合に、同様である。
【0023】
加熱ロール20は、金属製のコア(円筒状芯金)2の周囲に、耐熱性弾性体層3、および離型層(耐熱性樹脂層)4を形成してなるものであり、コア2の内部には、加熱源としてのハロゲンランプ1が配置されている。加熱ロール20の表面の温度は、温度センサ5によって計測され、その計測信号により、図示しない温度コントローラによってハロゲンランプ1がフィードバック制御されて、略一定になるように調整される。
【0024】
エンドレスベルト6は、加熱ロール20に対し所定の角度巻き付けられるように接触しており、エンドレスベルト6−加熱ロール20間にニップ部が形成されている。エンドレスベルト6の加熱ロール20への巻き付け角度としては、加熱ロール20の回転速度にもよるが、ニップ部を十分に広く(長く)確保できるよう、20〜45°程度とすることが好ましい。本実施形態においては、巻き付け角度は30°となるように、押圧部材10の形状・大きさを設計している。
【0025】
エンドレスベルト6の周内には、押圧部材10が、パッドキャップ9がエンドレスベルト6に当接する状態で、エンドレスベルト6を加熱ロール20に付勢する状態で配置されている。加熱ロール20は、図示しないモータにより矢印B方向に回転させられ、この回転によりエンドレスベルト6も矢印C方向に従動回転する。
【0026】
さらに、剥離手段として、加熱ロール20の回転方向(矢印A方向)におけるニップ部の下流に剥離手段30が設けられている。剥離手段30は、剥離シート11が、加熱ロール20と僅かに空隙を設けた状態で、加熱ロール20の回転方向と対向する向き(リバース)に、保持部材12により保持されて構成されている。なお、本発明においては、セルフストリッピング性が期待できるため、当該剥離手段は、必須の構成ではないが、より高い用紙剥離性を確保するためには、これを設けることが好ましい。
【0027】
図示しない未定着トナー像形成装置により、未定着トナー像16が表面に形成された記録シート15が、図の右側からニップ部に向けて(矢印A方向に)搬送され、ニップ部に挿通させられると、記録シート15表面の未定着トナー像16は、ニップ部に作用する圧力と、ハロゲンランプ1により加熱ロール20の表面から与えられる熱により定着させられる。そして、定着後の記録シート15は、加熱ロール20の回転によりニップ部から送り出され、本定着装置による後述のセルフストリッピング性や剥離手段30の作用により、加熱ロール20の表面から剥離され、排出される。
【0028】
本実施形態の定着装置によれば、押圧部材10における弾性部材8が支持フレーム7からエンドレスベルト6に向けて突出状態で配されているため、弾性部材8における突出部分の柔軟性が、加熱ロール20の周面の位置に追従して前記付勢面を変位させることを可能とする。その結果、加熱ロール20の周面の位置が、設計された位置から多少ズレていたとしても、それに追従して弾性部材8における付勢面が変位するため、各種部品の精度を上げなくても部品相互のアライメントを容易に取ることが可能で、簡素な構成ながら定着性に優れ、かつ、低コストな定着装置とことができる。
【0029】
また、押圧部材10が、支持フレーム7、弾性部材8およびパッドキャップ9の3つのみで構成され、部品点数が少なく、簡素な構成であるため、組立て工数を軽減させ、定着性に優れ、かつ、低コストな定着装置とすることができる。
さらに、加熱ロール20が回転しエンドレスベルト6が従動すると、それにつれて弾性部材8にせん断力がかかり、ニップ部の出口付近に引っ張られる。その結果、ニップ部の入り口付近に比して出口付近の弾性部材8の密度が向上し、出口付近のニップ圧が高くなる。すなわち、本実施形態によれば、挿通される記録シート15のセルフストリッピング性のために求められる、ニップ部の出口付近のニップ圧を高める作用を、何ら特別な部材や仕掛けを用いることなく、簡単に得ることができる。そして、剥離手段30と組み合わせることで、より高いセルフストリッピング性が実現される。
【0030】
以下、各構成について詳細に説明する。
コア2としては鉄、アルミニウムやステンレス等熱伝導率の高い金属製の円筒体を使用することができる。コア2の外径および肉厚は、使用する材質により強度や熱伝導率が異なるため、最適な寸法は適宜決定すればよい。本実施形態においては、鉄製で、外径25mm、厚さ0.5mmの円筒体を用いた。
【0031】
コア2の表面に形成される耐熱性弾性体層3としては、耐熱性の高い弾性体であればどのような材料を使用することもできる。特に、ゴム硬度25〜40°(JIS−A硬度)程度のゴム、エラストマー等の弾性体を用いることが好ましく、具体的にはシリコーンゴム、フッ素ゴム等を挙げることができる。耐熱性弾性体層3の厚みとしては、用いる材料のゴム硬度にもよるが、0.3〜1.0mm程度が好ましい。本実施形態においては、ゴム硬度30°(JIS−A硬度)のシリコーンゴム製で、厚さ0.6mmの物を用いた。
【0032】
耐熱性弾性体層3の上に形成される離型層4としては、離型性や耐摩耗性を考慮すれば、特にフッ素樹脂を用いることが好ましい。フッ素樹脂としては、PFA(パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、PTFE(ポリテトラフフルオロエチレン)、FEP(四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合樹脂)等のフッ素樹脂が使用できるが、中でも耐熱性と加工性の観点よりPFAが最適である。
【0033】
離型層4の厚みとしては、好ましくは5〜30μmである。離型層4の厚みが5μm未満であると、加熱ロール20と記録シート15端部との摩擦により、離型層4の摩滅が発生する可能性があり、また、30μmを超えると離型層4の表面硬度が高くなり、光沢ムラ等の画質欠陥が現れる可能性があり、共に好ましくない。離型層4の形成方法としては、従来公知の如何なる方法も採用することができ、例えば、チューブを被せる方法であってもよいし、形成しようとする樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散させた液状体を、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、バーコート法、スピンコート法等により塗布する塗布法であってもよい。本実施形態では、厚さ30μmでチューブ状のPFAを、コア2の周囲に形成された耐熱性弾性体層3に被せることで形成した。
【0034】
エンドレスベルト6は、ベース層とその表面(加熱ロール20と接する面、または両面)に被覆された離型層とから構成されることが好ましい。ベース層の材料は、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等から選ばれ、その厚さは、好ましくは50〜125μm程度、より好ましくは75〜100μm程度である。ベース層の表面に形成される離型層としては、前述の如きフッ素樹脂、例えばPFA等が5〜20μm程度の厚さでコーティングされたものが好ましい。本実施形態では、ポリイミド製で厚さ90μmのベース層の片面(加熱ロール20と接する面)に、PFAをコーティングし焼成して30μmの離型層を形成した、長さ230mmの無端状のベルトを用いた。
【0035】
本実施形態におけるパッドキャップ9は、本発明における低摩擦シートであり、硬質でかつ可撓性を有する低摩擦材料であることが要求される。
本発明において、低摩擦シートとしては、その表面の実硬度としては、加熱ロール20の耐熱性弾性体層3を変形させ離型性を良くするため、加熱ロール20表面の実硬度よりも高くなっている必要があり、JIS−A硬度で、80゜以上であることが好ましく、95゜以上であることがより好ましい。
【0036】
本発明において、低摩擦シートに要求される可撓性としては、定着設定温度近傍において、加熱ロールの撓みに対して反力をほとんど持たずに倣うレベルである。材料物性としては、使用温度における曲げ弾性率において、5GPa以下であることが好ましい。ただし、この値のみに限定されるものではなく、厚さや側面のスリット等の機械的剛性を考慮する必要があり、すなわち、部品全体として考える必要がある。
【0037】
本発明において、低摩擦シートに要求される低摩擦性としては、加圧ベルト(エンドレスベルト)との間における動摩擦係数が低いことを意味し、低摩擦シート−加圧ベルト間のそれぞれ単独のみならず、離型オイル等を使用する場合には、当該離型オイルの存在下において判断される。両者の好ましい動摩擦係数としては、具体的には、スラスト試験機において、面圧0.98MPaの時の摩擦係数が0.3以下であることが好ましく、0.2以下であることがよりより好ましい。
【0038】
パッドキャップ9の加熱ロール20と接触する表面は、加熱ロール20に対し密着するように、加熱ロール20の面状に略倣う曲面状(R形状)を自立的に有している。パッドキャップ9を、このような曲面状を自立的に有する物とすることで、アライメントが取りやすく、仮にアライメントが多少ズレたとしても自己補正が働くため、定着装置の組み立てが簡単で低コスト化を図ることができる。
【0039】
パッドキャップ9のRの値(RC)としては、加熱ロール20のR(RH)、エンドレスベルト6の厚み(BT)および用紙(記録シート15)の厚み(PT)との関係で、以下の式(1)を大略満たすように設計すればよい。
RC=RH+BT+PT   ・・・(1)
【0040】
本実施形態では、既述の通り、加熱ロール20のR(RH)が13.13mm(12.5+0.6+0.03)、およびエンドレスベルト6の厚み(BT)が0.12mm(0.09+0.03)であり、用紙の厚みを0.1mmと想定して、パッドキャップ9のRの値(RC)は、13.35mmとした。
【0041】
パッドキャップ9の材質としては、硬質でかつ可撓性を有する低摩擦材料であれば、金属、セラミックス、樹脂等各種材料を採用することが可能であるが、本実施形態では、摺擦抵抗、加工性の面からポリブチレンテレフタレート(いわゆるPBT)にガラス繊維30%を添加した樹脂を用いた。このほかにもポリエーテルサルホン(PES)、液晶ポリマー(LCP)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の他、6−ナイロンあるいは6,6−ナイロンのナチュラル材や、これらにカーボンやガラス繊維等を添加した材料が挙げられる。これら好ましい材料は、本実施形態の如きキャップ形状を有しない、例えば単なるフィルム状の材料等の低摩擦シートであっても同様に、好ましく選択することができる。
【0042】
図2は、本実施形態における押圧部材10の上部のみを拡大した側断面図であり、加熱ロール20に対して付勢され負荷が掛かっている状態のまま、加熱ロール20やエンドレスベルト6等を省略して描かれている。本実施形態において、パッドキャップ9の断面形状としては、その厚みが1mmで、R形状の両端部(ニップ部における入り口側と出口側)を下方に折り込み、図2に示すように、弾性部材8に跨るように嵌合可能なハの字形状(キャップ形状)にした。このような形状とすることで、より一層組立作業を簡略化でき、かつ作業精度を高めることができる。また、このように折り返すことで、リブのような効果が発生し、それ自体一定の形状を保ちやすくなり、加熱ロール20の面状に略倣う曲面状を自立的に有する作用を保持しやすくなる。
【0043】
勿論、パッドキャップ9には、本発明における低摩擦シートとしての可撓性が前提として要求され、あまり長手方向の剛性を強化して形状保持性を高めすぎては、弾性部材8の柔軟性から発現する本発明の前記優れた効果を減殺ないし消滅させてしまう可能性があるため、前記折り返しは、あまり立てすぎない(折り込み過ぎない)方が好ましい場合もある。本実施形態においては、両端の折り返し部分が、平行となる折り返し角度に対して15°開く角度(すなわち、両端の折り返し部分の成す角は30゜)をつけている。
【0044】
図3に、パッドキャップ9の断面形状、およびその変形例を示す。図3(a)は、本実施形態のパッドキャップ9であり、両端の折り返し部分が、平行となる折り返し角度に対して15°開く角度となっており、これに対して、図3(b)は、両端の折り返し部分が、平行となる折り返し角度となっている。また、図3(c)は、ニップ部の両端で肉厚、中央で肉薄に成形されており、全体として片面が平面の凹レンズ状になっている。
【0045】
このような部品において考慮すべきことは、加熱時の反りである。図3(c)のような断面形状では、定着装置の加熱開始時に、曲面状側が加熱ロールから急激に熱を受けるのに対し、弾性部材に接する平面状側は室温とさほど変わらない温度であるため、パッドキャップ内で温度勾配が生ずる。その結果、温度による線膨張係数が大きく異なり、加熱ロール側に凸形状となる反りが発生しやすい。反りが発生すると長手方向(図面における奥行き方向)の圧力分布が安定せず、特に端部での定着が弱くなる。したがって、本発明では、温度勾配による反りが発生してしまうことをある程度考慮して、図3(a)ないし図3(b)の形状を採用することが好ましい。本実施形態では、既述の如く、長手方向の剛性がより弱くなる断面形状とすべく、図3(a)に示す形状を採用している。
【0046】
参考までに、図3(a)、図3(b)および図3(c)の各断面形状におけるパッドキャップの厚さによる反りの影響を、本実施形態の定着装置に適用した場合について評価した結果を、下記表1に示す。なお、図3(c)の断面形状の物については、厚さはもっとも薄いニップ部中央における厚さを指し、所望とするRに応じて両端の厚さは決定される。
【0047】
【表1】
Figure 2004012682
【0048】
上記表1における評価指標は、以下の通りである。
○:問題無し
△:両端部の定着が僅かに悪化
×:両端部の定着が明らかに悪化
【0049】
弾性部材8としては、ゴム材料でも複数のスプリングでも構わないが、長手方向に連続的かつ均一にパッドキャップに荷重を掛ける意味でゴム材料の方が有効である。かかるゴム材料としては、ソリッドのシート材、異型ソリッド品、異型チューブ品、発泡ゴムシート等が考えられ、その材質としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタン、天然ゴム、SBR、IR等を挙げることができる。
【0050】
本発明の各種効果を発現させるには、弾性部材8としては、十分な柔軟性を有することが要求される。具体的に要求される弾性部材8の硬度としては、JIS−A硬度で、およそ10〜70°程度の範囲であり、20〜50°程度の範囲が好ましく、特に30〜50°程度の範囲が好ましい。10°未満であると、ゴムの変形量が大きくなり過ぎて、ニップの位置が安定しなくなり、70°を超えると、硬度が高すぎて本発明の効果を奏するに十分な柔軟性を有しないものとなってしまい、それぞれ好ましくない。
【0051】
また、弾性部材8の厚さとしては、特に限定されないが、本発明に要求される作用を発現させるためには、平均厚さとして2〜6mm程度の範囲が好ましく、3〜5mm程度の範囲がより好ましい。特に、本発明に要求される作用を発現させるためには、支持フレーム7からの突出部分の厚さが問題となる。したがって、支持フレーム7からの突出部分の厚さとしては、平均で0.3〜1.2mm程度の範囲が好ましく、0.5〜1.0mm程度の範囲がより好ましい。
【0052】
本実施形態では、JIS−A硬度30°で、厚さ5mm(前記突出部分の平均厚さ:1.0mm)、幅6.5mm、長さ215mmの直方体形(すなわち、無負荷時における前記弾性部材の長手方向と垂直の断面形状が、矩形)のシリコーンゴムのソリッドシートを用いた。これは、極めて汎用性が高く、入手性も高い。
【0053】
支持フレーム7は、その両端(図面上、奥行き方向における前後端。)に配される不図示のスプリングからの荷重により、押圧部材10全体を加熱ロール20の軸心に向けて付勢するものであり、本実施形態では、弾性部材8と接する部位に、それを固定するための凹部が設けられている。また、当該凹部の底部には、パッドキャップ9からの各部材の径及び厚さを考慮したR形状が設けられている。本実施形態においては、パッドキャップ9のRの値(RC)=13.35mmに加えて、パッドキャップ9の厚さ1mm、弾性部材の厚さ5mmを考慮して、支持フレーム7凹部の底部におけるRの値(RF)は、19.35mm(13.35+1+5)とした。
【0054】
なお、本実施形態では、弾性部材8として直方体形のものを用いたため、図2に示すように、支持フレーム7における弾性部材8が接する部位の面状を、加熱ロール20面状に倣う曲面状としたが、例えば図4に示すように、弾性部材8’のパッドキャップ9’との接触面の面状の方を、加熱ロール20面状に倣う曲面状とする態様も勿論考えられ、その場合には支持フレーム7’は単にコの字型とし、凹部で弾性部材8’を保持する状態となる。
【0055】
以上、本発明の定着装置について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、これはあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではなく、公知の知見をもとに、各種構成に変更を加えたり、新たな構成を付加したり等、本発明の構成に修正を加えたものも勿論本発明の範疇に含まれる。
【0056】
ところで、本発明の定着装置には、従来の定着装置に比べ設計の自由度を格段に高めることができると言う効果もあるが、当該効果について、上記実施形態の押圧部材10の変形例を例示することで以下に説明する。勿論、本発明はこれら変形例のみに限定されるものではない。ニップ部のニップ圧分布を適宜調整する場合について、用紙搬送方向および長手方向に分けて説明する。
【0057】
A:用紙搬送方向
本発明の定着装置においては、セルフストリッピング性を高めるために、前記ニップ部のニップ圧分布において、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近のニップ圧を大きくすることが好ましい。特に、出口付近で局部的にニップ圧を上げることで、極めて良好なセルフストリッピング性を達することができる。
図5の(a)〜(b)は、上記作用をより高い次元で実現するための押圧部材の4つの変形例であり、無負荷状態(加熱ロールに対して付勢されておらず、負荷が掛かっていない状態。本発明において同様。)の押圧部材が側断面図で示されている。なお、図5においては、右側がニップ部における入り口側、左側が出口側の位置関係で示されている。
【0058】
図5(a)は、図2の例と同様、弾性部材58aとして直方体形の物を用いているが、支持フレーム57aにおける弾性部材58aとの当接部の凹部(支持フレームにおける当該部位を、以下、単に「凹部」と省略する。)の面状が、不図示の加熱ロールの面状に倣う面状よりも、前記ニップ部の出口付近において突出している。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、弾性部材58aにおける前記ニップ部の入り口付近は前記凹部に嵌まり込むが、出口付近は前記突出部に乗っかった状態となる。前記凹部は、全体として加熱ロールの面状に略倣う曲面状になってはいるが、前記ニップ部の出口付近において突出しているため、弾性部材58aも前記ニップ部の出口付近において押し出され、強いニップ圧が作用することになる。
【0059】
図5(b)は、図2の例と同様、支持フレーム57bの凹部の面状が、不図示の加熱ロールの面状に倣う曲面状となっているが、弾性部材58bの長手方向と垂直の断面形状において、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近の方の厚みが大きくなっている。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、弾性部材58bの下側は前記凹部に嵌まり込み、全体として加熱ロールの面状に倣う曲面状になるが、上側では、前記ニップ部の出口付近が突出した状態となり、弾性部材58bが高密度となって押し出され、強いニップ圧が作用することになる。
【0060】
図5(c)は、図2の例と同様、弾性部材58cとして直方体形の物を用い、支持フレーム57cの凹部の面状が曲面状となっている。しかし、当該凹部の面状は、不図示の加熱ロールの面状に略倣う曲面状とは言い得るものの、前記ニップ部の出口付近においてはやや突出している。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、前記凹部が前記ニップ部の出口付近において突出しているため、弾性部材58cも前記ニップ部の出口付近において押し出され、強いニップ圧が作用することになる。
【0061】
図5(d)は、図2の例と同様、弾性部材58dとして直方体形の物を用い、支持フレーム57dの凹部の面状が、不図示の加熱ロールの面状に倣う曲面状となっている。しかし、弾性部材58dの材質が、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近の方が、高硬度である材料を用いている。すなわち、図5(d)に示すように、弾性部材58dは、前記ニップ部の入り口から中央過ぎまでの領域yが低硬度のもの、前記ニップ部の出口付近の領域xが高硬度のもので構成されている。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、弾性部材58dの前記ニップ部の出口付近の領域xが局所的に高硬度であるため、前記ニップ部の出口付近において、強いニップ圧が作用することになる。
【0062】
このとき、弾性部材58dにおける領域xの硬度としては、JIS−A硬度で50〜90゜程度とすることが好ましく、60〜70゜程度とすることがより好ましく、領域yの硬度に比べて20゜以上高いことが好ましく、30゜以上高いことがより好ましい。なお、領域yの硬度の硬度としては、既述の弾性部材8の硬度として記載された値が、そのまま好ましいものとして採用される。
【0063】
B:長手方向
前記加熱ロールは、前記加圧ベルトの幅方向に長い円筒形の棒状体であり、その両端で支持されるため、如何に剛体で作製しようとも、どうしても長手方向の中央部で撓みが生じ、当該部位におけるニップ圧が小さくなる場合がある。したがって、本発明の定着装置においては、前記加熱ロールに撓みが生じていない状態における前記ニップ部のニップ圧分布において、前記加圧ベルトの幅方向の中央でニップ圧が大きいことが好ましい。
図6の(a)〜(b)は、上記作用を実現するための押圧部材の4つの変形例であり、無負荷状態の押圧部材が、長手方向(加圧ベルトの幅方向)の断面図で示されている。
【0064】
図6(a)は、図2の例と同様、弾性部材68aとして直方体形の物を用いているが、その材質が、長手方向中央部の領域xにおいて高硬度の材料を、両端部の領域yにおいて低硬度の材料を、それぞれ用いている。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、弾性部材68aの長手方向中央部が高硬度となり、強いニップ圧が作用することになる。
この場合の領域xおよび領域yの硬度の関係としては、上記「A:用紙搬送方向」の図5(d)で説明した領域xおよび領域yの硬度の関係と同様であり、好ましい硬度等も同様である。
【0065】
図6(b)は、図2の例と同様、弾性部材68bとして直方体形の物を用いているが、支持フレーム67bと弾性部材68bとの間であって、長手方向の中央部に、所定厚みのシム66が挟持されている。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、シム66の厚みから弾性部材68bが押し出され突出し、長手方向の中央部において、強いニップ圧が作用することになる。
【0066】
シム66としては、材料や形状に特に制限はなく、その目的に応じて適宜選択すればよい。シム66の厚み(所定厚み)としては、厚くすればするほど長手方向の中央部のニップ圧が強くなるため、不図示の加熱ロールの撓み量から適宜選択すればよい。
【0067】
図6(c)は、図2の例と同様、弾性部材68cとして直方体形の物を用いているが、支持フレーム67cの長手方向の中央部が突出した形状となっている。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、支持フレーム67cの突出形状に押圧されて弾性部材68cが押し出され突出し、長手方向の中央部において、強いニップ圧が作用することになる。
【0068】
図6(d)は、図2の例と同様、弾性部材68dとして長手方向の中央部が突出した形状(長手方向の断面形状において、中央部が突出)の物を用いている。本例の押圧部材が不図示の加熱ロールに付勢されると、弾性部材68dの突出により直接、長手方向の中央部において、強いニップ圧が作用することになる。
【0069】
なお、上記例において、「長手方向の中央部において、強いニップ圧が作用」と説明したが、これはあくまでも不図示の加熱ロールに撓みが生じていない状態を仮想したものであり、実際には加熱ロールには撓みが生じるため、長手方向の中央部のニップ圧が必ずしも両端より高くなくてもよく、むしろ、長手方向全域にわたって均一なニップ圧であることが最も好ましい。
【0070】
以上、A:用紙搬送方向およびB:長手方向のニップ圧分布調整について、それぞれ説明したが、本発明の定着装置においては、それぞれの方向におけるニップ圧分布調整を行うことのほか、両方のニップ圧分布調整を同時に行うこともでき、本発明の定着装置はその際の自由度も極めて高い。特に、従来のいわゆる2ロールタイプの定着装置では、ニップ部の用紙搬送方向の圧力分布を制御する事は不可能であった。しかし、回転するロールに対し、押圧部材が付勢される本発明の構成の定着装置では、それが可能となる。
【0071】
以上、本発明の定着装置について、図面を用い、各部材の形状等をある程度特定して説明したが、上記実施形態の各構成は、あくまでも本発明の一例を示すものであり、本発明はこれら実施形態の記載により何ら制限を受けるものではない。また、本発明の定着装置について、フリーベルトニップ方式の物のみを例に挙げて説明したが、本発明の構成は、その他あらゆるベルトニップ方式の定着装置に適用可能なものである。
【0072】
<電子写真装置>
本発明の電子写真装置は、少なくとも、電子写真方式により記録シート表面に未定着トナー像を形成する未定着トナー像形成装置と、記録シート表面に保持された未定着トナー像を、加熱および加圧することにより定着する定着装置と、を備える電子写真装置であって、前記定着装置が、上記本発明の定着装置であることを特徴とする。本発明の定着装置については、既述の通りである。
【0073】
未定着トナー像形成装置は、電子写真方式により記録シート表面に未定着トナー像を形成することが可能な構成であれば、如何なる構成であっても構わないが、一般的には、円筒状の電子写真感光体と、その周囲に順に配される、前記電子写真感光体の表面を一様に帯電する帯電装置と、像様の露光を行い前記電子写真感光体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、形成された潜像をトナーにより現像して未定着トナー像を得る現像装置と、得られた未定着トナー像を記録シート表面に転写する転写装置と、転写後の前記電子写真感光体の表面に残存するトナーやごみを除去するクリーニング装置と、前記電子写真感光体の表面の残留電位を除去する除電装置と、が含まれるものである。これらの各構成部材、すなわち、電子写真感光体、帯電装置、潜像形成装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置および除電装置は、本発明において、特に制限されるものではなく、従来公知の如何なる構成のものも問題なく使用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、各種部品の精度を上げなくても部品相互のアライメントを容易に取ることが可能で、簡素な構成ながら定着性に優れ、かつ、低コストな定着装置、およびそれを用いた電子写真装置を提供することができる。
また、本発明によれば、部品点数が少なく、簡素な構成とすることで、組立て工数を軽減させ、しかも設計の自由度があり、低コストな定着装置、およびそれを用いた電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の1実施形態を示す側断面図である。
【図2】図1の定着装置における押圧部材の上部のみを拡大した側断面図である。
【図3】図1の定着装置におけるパッドキャップの断面形状、およびその変形例を示す側断面図である。
【図4】図2の押圧部材の変形例を示す側断面図である。
【図5】図1の定着装置における押圧部材の好ましい4つの変形例を示す側断面図である。
【図6】図1の定着装置における押圧部材の好ましい他の4つの変形例を示す長手方向の断面図である。
【符号の説明】
1 ハロゲンランプ
2 コア
3 耐熱性弾性体層
4 離型層
5 温度センサ
6 エンドレスベルト(加圧ベルト)
7、57a〜57d、67a〜67d 支持フレーム
8、58a〜58d、68a〜68d 弾性部材
9、59a〜59d、69a〜69d パッドキャップ(低摩擦シート)
10 押圧部材
11 剥離シート
12 保持部材
13 ベルト走行ガイド
15 記録シート
16 未定着トナー像
20 加熱ロール
30 剥離手段
66 シム

Claims (21)

  1. 少なくとも、表面が加熱されて回転する加熱ロールと、該加熱ロールの表面に当接し従動される無端状の加圧ベルトと、該加圧ベルトをその周内から前記加熱ロールの表面に付勢して、前記加熱ロール−前記加圧ベルト間に、未定着トナー像を保持する記録シートを挿通可能なニップ部を形成する押圧部材と、を備えてなる定着装置であって、
    前記押圧部材が、前記加圧ベルトの幅方向に延びる支持フレームと、該支持フレームから前記加圧ベルトに向けて突出状態で配され、前記加圧ベルトを面で付勢する弾性部材と、該弾性部材の付勢面に配され、表面が前記加圧ベルトと接触する硬質でかつ可撓性を有する低摩擦シートと、から構成されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記低摩擦シートが、前記弾性部材と物理的に独立しており、その前記加熱ロールと接触する表面が、該加熱ロールの面状に略倣う曲面状を自立的に有していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記低摩擦シートが、前記弾性部材に跨るように嵌合可能なキャップ形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 定着装置稼動時の温度条件において、前記加圧ベルトの幅方向における、前記低摩擦シートの撓み量が、前記加熱ロールの撓み量以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の定着装置。
  5. 前記低摩擦シートが、樹脂からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の定着装置。
  6. 前記低摩擦シートの厚さが、2.0mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の定着装置。
  7. 前記弾性部材が、前記支持フレームと物理的に独立していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の定着装置。
  8. 前記支持フレームおよび前記弾性部材が接する部位において、無負荷時における面状が、相互に異なることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 無負荷時における前記弾性部材の長手方向と垂直の断面形状が、略矩形であることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記弾性部材の材質が、ゴム材料であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の定着装置。
  11. 前記支持フレームにおける前記弾性部材が接する部位の面状が、前記加熱ロールの面状に略倣う曲面状であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1に記載の定着装置。
  12. 前記ニップ部のニップ圧分布において、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近のニップ圧が大きいことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1に記載の定着装置。
  13. 無負荷時における前記弾性部材の長手方向と垂直の断面形状において、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近の方が、厚みが大きいことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記弾性部材の材質が、前記ニップ部の入り口付近に対して出口付近の方が、高硬度であることを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  15. 前記支持フレームにおける前記弾性部材が接する部位の面状が、前記加熱ロールの面状に倣う面状よりも、前記ニップ部の出口付近において突出していることを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  16. 前記加熱ロールに撓みが生じていない状態における前記ニップ部のニップ圧分布において、前記加圧ベルトの幅方向の中央でニップ圧が大きいことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1に記載の定着装置。
  17. 無負荷時における前記弾性部材の長手方向の断面形状において、中央部が突出していることを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  18. 前記支持フレームにおける前記弾性部材が接する部位の面状が、長手方向の中央部で突出していることを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  19. 前記支持フレームと前記弾性部材との間であって、長手方向の中央部に、所定厚みのシムが挟持されていることを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  20. 前記ニップ部におけるニップ圧の平均面圧が、5.0×10Pa以下であることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1に記載の定着装置。
  21. 少なくとも、電子写真方式により記録シート表面に未定着トナー像を形成する未定着トナー像形成装置と、記録シート表面に保持された未定着トナー像を、加熱および加圧することにより定着する定着装置と、を備える電子写真装置であって、
    前記定着装置が、請求項1〜20のいずれか1に記載の定着装置であることを特徴とする電子写真装置。
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