JP2004033177A - 害虫監視駆除装置およびそれを用いた害虫監視駆除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】害虫、特に、シロアリの集団を駆除するのに特に有用な害虫監視駆除装置およびそれを用いた害虫監視駆除方法を提供する。
【解決手段】地中に埋設される略有底円筒形状の害虫監視駆除装置本体と、害虫監視駆除装置本体の上部に着脱自在に装着した蓋部材とを備え、害虫監視駆除装置本体には、下方に設けられた害虫用の餌部材を収容する下部餌収容部と、下部餌収容部の上方に設けられた害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容する上部駆除部材収容部とを備え、下部餌収容部には、その側周壁に害虫の通路を構成する第1の開口部が形成され、上部駆除部材収容部には、その側周壁に害虫の通路を構成する第2の開口部が形成されるとともに、第1の開口部の周囲に、害虫の誘引案内路を構成するとともに、害虫の通路の構築を容易にし、害虫監視駆除装置本体の地中からの抜け止め防止のための略環状の鍔部材が外方に突設形成されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫監視駆除装置およびそれを用いた害虫監視駆除方法に関し、害虫、特に、シロアリの集団を駆除するのに特に有用な害虫監視駆除装置およびそれを用いた害虫監視駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シロアリは、建築構造物及び木材もしくはセルロース源をえさとして、周辺の土壌から建築物にも侵入する。日本に生息するシロアリは、イエシロアリ、ヤマトシロアリ、サツマシロアリ、カタンシロアリ、オオシロアリであり、最近ではカンザイシロアリが外国より侵入してその被害が拡大している。その中でも、シロアリ目ミゾガシラシロアリ科に属するイエシロアリ、ヤマトシロアリは広く日本各地に分布している。
【0003】
イエシロアリは関東以西に分布し、家屋、樹木、もしくは土中の木材を食害し、建築構造物を侵すシロアリとして最も恐れられている。また、ヤマトシロアリは北海道の一部を除く日本全土に分布し鉄道の枕木、家屋の土台などの木質材料などを食害する。上記2種のシロアリの日本における被害額は2000億円といわれている。
【0004】
これらの建築構造物のシロアリからの被害を防ぐ方法として、家屋に侵入したシロアリや土壌中のシロアリが存在すると思われる周囲広範囲に接触毒として作用する化学合成殺虫剤、有機リン系、カーバメイト系、ピレスロイド系薬剤を散布することにより行われてきた。
しかしながら、有機リン系、カーバメイト系薬剤の残効性は期待できるが、一般的に人畜および非標的昆虫類に対する毒性が高いため取り扱いに注意を要していた。また、ピレスロイド系薬剤は人畜に対する毒性が比較的高くはないが、天敵昆虫を含むほとんどの昆虫目に強い毒性があるとともに効果の持続性に問題があった。そしていずれの薬剤も、発見されたシロアリを殺虫するための対症療法として主に使用されてきた。従って従来の防除法では、薬剤と接触したシロアリは短時間の内に死滅するが、その他の場所にいるシロアリに対しては殆ど効果がなかった。一方、予防的に使用する場合には土壌処理剤として定期的に大量の薬剤を地面に撒く必要があり、それらが土壌中に流失し、環境汚染の一因となる可能性があった。
【0005】
このため、シロアリ防除技術の進歩により、米国特許第5329726号に記載されているように、比較的少量の殺虫剤を含む食毒剤の使用が公知となっている。このような方法および装置は、シロアリの存在の監視工程と駆除工程とを含んでいる。
すなわち、監視の結果、シロアリの存在が検出されると、シロアリ監視・駆除装置内に食毒剤が投入されるようになっている。そして、シロアリは食物源の位置をフェロモンなどの化学信号によって、同一コロニーの他のシロアリに連絡する。これらの特性は食毒剤を用いて、シロアリを駆除する上で重要であり、これによって、同一コロニーのシロアリ全体が、この食毒剤によって駆除されることになる。
【0006】
また、このような原理を応用したシロアリ監視駆除装置としては、特表2001−520517号公報に記載されたシロアリ監視駆除装置および監視駆除方法が提案されている。
図12に示したように、このシロアリ監視駆除装置100は、略円筒形状のハウジング102とその内部に収容した、例えば、木などの監視装置(餌部材)104を収容するとともに、この監視装置(餌部材)104の上方に、外側カップ106の内部に食毒剤を含浸させた害虫駆除部材108からなる害虫誘引装置110を配置している。そして。これらの監視装置(餌部材)104、害虫誘引装置110が、取り出し手段112、114で、ハウジング102内に取り出しできるように構成されている。そして、害虫がハウジング102の外側の位置から、ハウジング102の内側へ接近することができるように、ハウジング102の側壁には、害虫が通過することを可能な大きさの開口120が形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなシロアリ監視駆除装置100においては、監視駆除装置100は地下に埋設固定されるものであり、経済的観点から監視駆除装置100は、ある程度の間隔毎、例えば、1〜10m毎に施設されている。
この場合、シロアリは集団で蟻道を構築して行動しており、餌場である監視駆除装置との遭遇は偶然に負う場合が多い。従って、害虫監視駆除装置においては、如何に効率的に害虫を装置内部に誘導できるかが非常に重要である。
【0008】
しかしながら、従来の監視駆除装置100では、ハウジング102の側壁に開口120が形成されているだけであるので、シロアリが蟻道を構築して、監視駆除装置100の側壁の開口120から装置内部に誘導できる効率として、まだまだ満足すべきまでには至っていなかった。
また、前述のように監視駆除装置100は、地下に埋設されるため、降雨、地盤の低下など物理的応力により、地中から監視駆除装置100の一部または、全体が地上部に抜け出すことがある。このように、監視駆除装置100が地上部に突出することによって、監視駆除能力が低下、消失するとともに、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こす要因になるおそれがある。
【0009】
さらに、監視駆除装置100が地上部に突出する場合、略円筒形状のハウジング102では、その地中よりの引き抜きが容易であるので、幼児などが誤って地中より監視駆除装置100を取り出してしまうおそれもある。
本発明は、このような現状に鑑み、体系的にシロアリなどの害虫の行動特性を調べることができるとともに、より効率的にシロアリなどの害虫の存在を確認するとともに駆除するための害虫監視駆除装置およびそれを用いた害虫監視駆除方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、降雨、地盤の低下などの物理的応力により、地中から地上部に抜け出して、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもなく、誤って、監視駆除装置を地中から引き抜くことが困難な害虫監視駆除装置およびそれを用いた害虫監視駆除方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の地中に埋設して害虫を駆除するための害虫監視駆除装置であって、
地中に埋設される略有底円筒形状の害虫監視駆除装置本体と、
前記害虫監視駆除装置本体の上部に着脱自在に装着した蓋部材とを備え、
前記害虫監視駆除装置本体には、
下方に設けられた害虫用の餌部材を収容する下部餌収容部と、
前記下部餌収容部の上方に設けられた害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容する上部駆除部材収容部とを備え、
前記下部餌収容部には、その側周壁に害虫の通路を構成する第1の開口部が形成され、
前記上部駆除部材収容部には、その側周壁に害虫の通路を構成する第2の開口部が形成されるとともに、
前記第1の開口部の周囲に、害虫の誘引案内路を構成するとともに、害虫の通路の構築を容易にし、害虫監視駆除装置本体の地中からの抜け止め防止のための略環状の鍔部材が外方に突設形成されていることを特徴とする。
【0012】
このように構成することによって、害虫が、下部餌収容部に収容された餌部材の匂いなどに誘われて、略環状の鍔部材に沿って害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路を構築した後、この害虫の通路を通過した害虫が、下部餌収容部の第1の開口部を介して装置内部の下部餌収容部内に誘導される。
そして、下部餌収容部内に誘導された害虫は、下部餌収容部に収容した餌部材を食した後、上方の上部駆除部材収容部の内部に侵入して、食毒剤を含有した害虫駆除部材を食した後に、上部駆除部材収容部に形成された第2の開口部を介して、害虫監視駆除装置から外へ出て、コロニーへと戻ることができる。
【0013】
これによって、同一コロニーのシロアリなどの害虫全体が、この食毒剤によって駆除することが可能である。
また、第1の開口部の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、監視駆除装置の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0014】
すなわち、シロアリの検知効率が飛躍的に向上することになる。これは鍔部材が害虫案内路の役目を果たすとともに、シロアリの移動に欠かせない蟻道の構築に適した形状を有するためであると思われる。
また、第1の開口部の周囲に略環状の鍔部材が外方に突設形成されているので、監視駆除装置を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0015】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から監視駆除装置が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0016】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記鍔部材が、軸方向に一定間隔離間して複数個形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、複数個の鍔部材の間に土砂が入り込み、これによって引き抜きに対する抵抗が大きくなるので、前述した引き抜き防止効果がさらに向上する。
【0017】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記第1の開口部が、前記下部餌収容部の側周壁に、周方向に一定間隔離間して複数個配設されていることを特徴とする。
このように構成することによって、監視駆除装置の側周壁に周方向に複数の第1の開口部が形成されているので、害虫が、略環状の鍔部材に沿って害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路を構築した後、この害虫の通路を通過した害虫を、これらの複数の第1の開口部を介して装置内部に誘導できる効率が高くなる。
【0018】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記第1の開口部が、前記下部餌収容部の側周壁に、軸方向に一定間隔離間して複数個配設されていることを特徴とする。
このように構成することによって、監視駆除装置の側周壁に軸方向に複数の第1の開口部が形成されているので、害虫が、略環状の鍔部材に沿って害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路を構築した後、この害虫の通路を通過した害虫を、これらの複数の第1の開口部を介して装置内部に誘導できる効率が高くなる。
【0019】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記上部駆除部材収容部には、害虫駆除部材を収容する害虫駆除部材収容容器が、着脱自在に収容されていることを特徴とする。
このように構成することによって、害虫駆除部材収容容器を介して、食毒剤を含んだ害虫駆除部材を、害虫監視駆除装置本体の上部駆除部材収容部に出し入れすることができるので、害虫駆除部材を監視、交換する際などにも、食毒剤を含んだ害虫駆除部材にじかに手で触れることがなく出し入れすることができるので、安全衛生上からも優れている。
【0020】
また、害虫駆除部材が、害虫駆除部材収容容器によって保護されていることになるので、土砂によって直接、害虫駆除部材が押し潰されたりするのを防止することができ、その害虫駆除効果が低下することがない。
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記害虫駆除部材収容容器の側周壁には、第2の開口部と連通する害虫の通路を構成する第3の開口部が形成されていることを特徴とする。
【0021】
このように構成することによって、害虫が、下部餌収容部に収容された餌部材の匂いなどに誘われて、略環状の鍔部材に沿って害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路を構築した後、この害虫の通路を通過した害虫が、下部餌収容部の第1の開口部を介して装置内部の下部餌収容部内に誘導される。
そして、下部餌収容部内に誘導された害虫は、下部餌収容部に収容した餌部材を食した後、上方の害虫駆除部材収容容器の内部に侵入して、食毒剤を含有した害虫駆除部材を食した後に、第2の開口部と連通する害虫駆除部材収容容器の害虫の通路を構成する第3の開口部から、上部駆除部材収容部に形成された第2の開口部を介して、害虫監視駆除装置から外へ出て、コロニーへと戻ることができる。
【0022】
これによって、同一コロニーのシロアリなどの害虫全体を、この食毒剤によって駆除することができる。
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記蓋部材が、前記害虫監視駆除装置本体に係止可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、害虫監視駆除装置本体の上部の蓋部材は、風雨、土砂などによって、蓋部材が開くことがなく、害虫監視駆除装置本体の内部に土砂などが侵入するおそれがない。しかも、害虫監視駆除装置本体の内部に収容した餌部材、害虫駆除部材を、害虫監視駆除装置本体から、例えば、幼児などが誤って取り出したり、引き抜いたりするのを防止することができる。
【0023】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記蓋部材の害虫監視駆除装置本体への係止状態を解除する解除部材が、前記蓋部材に係止可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、解除部材を用いることによってのみ、蓋部材の害虫監視駆除装置本体への係止状態を解除することができるので、例えば、監視員のみが、蓋部材を開けて、害虫監視駆除装置本体内部に収容した餌部材、害虫駆除部材を、監視、交換のために出し入れすることができ、管理上、安全衛生上からも便利である。
【0024】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記害虫監視駆除装置本体の上端には、地中に露出して、埋設位置を規定する環状の地表鍔部材が外方に突設形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、害虫監視駆除装置本体の上端に外方に突設形成された環状の地表鍔部材によって、害虫監視駆除装置の埋設位置を規定することができるので、例えば、シロアリを誘い出す効果のある地中20cmのところに餌部材収容部が位置するように埋設することが可能であり、その監視駆除効果が向上することになる。
【0025】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記害虫駆除部材が、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材と、この害虫駆除材を被包した害虫が可食可能な材料からなる可食被包材とを備えることを特徴とする。
このように構成することによって、可食被包材によって害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材が被包されているので、害虫駆除部材を監視、交換する際などにも、食毒剤を含んだ害虫駆除部材にじかに手で触れることがなく、出し入れすることができるので、安全衛生上からも優れている。
【0026】
また、この可食被包材が、害虫が可食可能な材料からなるので、この可食被包材を食して、孔を空けて、害虫の通路を構成して、可食被包材の内部に収容した害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材を食することができ、これによって、害虫を駆除することができる。
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記可食被包材が、生分解性プラスチックからなることを特徴とする。
【0027】
このように可食被包材が、生分解性プラスチックからなるので、害虫が可食被包材を好んで食するため、この可食被包材を食して、孔を空けて、害虫の通路を構成して、可食被包材の内部に収容した害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材を食することができ、これによって、害虫を駆除する効果をより向上することができる。
【0028】
また、本発明の害虫監視駆除装置は、前記可食被包材が、防湿性を有することを特徴とする。
このように構成することによって、地中の湿気や、降雨の際の土砂、雨水によって、可食被包材の内部に収容された害虫駆除材に含有された害虫防除用食毒剤が、溶け出したりすることが防止でき、害虫防除効果が低下または消失することがなく、しかも周囲の土壌が害虫防除用食毒剤で汚染されるとがなく、安全衛生上からも優れている。
【0029】
また、本発明の害虫監視駆除方法は、前述したいずれかに記載の害虫監視駆除装置を用いた害虫監視駆除方法であって、
前記害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容した状態で、前記蓋部材にて害虫監視駆除装置本体を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設し、
前記餌部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引して、所定時間経過後、前記蓋部材を開蓋して、前記下部餌収容部に収容した餌部材の状態を上方より確認し、
上記の確認の結果、前記餌部材が害虫に侵されている場合に、上部駆除部材収容部に害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容して、前記蓋部材を開蓋することによって、前記害虫駆除部材によって害虫を駆除することを特徴とする。
【0030】
このように構成することによって、害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容した状態で、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設し、餌部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引して、所定時間経過後、下部餌収容部に収容した餌部材の状態を上方より確認することができる。
従って、餌部材が害虫に侵されている場合にのみ、上部駆除部材収容部に害虫駆除部材を収容して、害虫駆除部材によって害虫を駆除することができるので、害虫に侵されていない害虫監視駆除装置には、害虫駆除部材を収容しないで良いので、コストを低減することができるとともにその作業が効率的である。
【0031】
しかも、前述したように、第1の開口部の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、監視駆除装置の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0032】
また、第1の開口部の周囲に略環状の鍔部材が外方に突設形成されているので、監視駆除装置を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0033】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から監視駆除装置が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0034】
また、本発明の害虫監視駆除方法は、前述したいずれかに記載の害虫監視駆除装置を用いた害虫監視駆除方法であって、
前記害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容して、前記蓋部材にて害虫監視駆除装置本体を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設することによって、前記害虫駆除部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引するとともに、前記害虫駆除部材によって害虫を駆除することを特徴とする。
【0035】
このように構成することによって、下部餌収容部に、害虫駆除部材を収容するだけで、そのまま、害虫駆除部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引するとともに、害虫駆除部材によって害虫を駆除することができる。
従って、この場合には、監視作業などを行う必要がないので、作業が簡単になるとともに、餌部材も不要であり、コストが低減できる。
【0036】
しかも、この場合においても、前述したように、第1の開口部の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、監視駆除装置の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0037】
また、第1の開口部の周囲に略環状の鍔部材が外方に突設形成されているので、監視駆除装置を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0038】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から監視駆除装置が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0039】
また、本発明の害虫監視駆除方法は、前述したいずれかに記載の害虫監視駆除装置を用いた害虫監視駆除方法であって、
前記害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容するとともに、上部駆除部材収容部に害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容して、前記蓋部材にて害虫監視駆除装置本体を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設することによって、前記餌部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引するとともに、前記害虫駆除部材によって害虫を駆除することを特徴とする。
【0040】
このように構成することによって、下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容するとともに、上部駆除部材収容部に、害虫駆除部材を収容するだけで、そのまま、害虫を害虫監視駆除装置本体の餌部材を収容した下部餌収容部に誘引することができる。そして、下部餌収容部に誘引された害虫が、下部餌収容部に収容した餌部材を食した後、上方の上部駆除部材収容部の内部に侵入して、食毒剤を含有した害虫駆除部材を食した後に、上部駆除部材収容部に形成された第2の開口部を介して、害虫監視駆除装置から外へ出て、害虫駆除部材によって害虫を駆除することができる。
【0041】
従って、この場合には、監視作業などを行う必要がないので、作業が簡単になるとともに、餌部材も不要であり、コストが低減できる。
しかも、この場合においても、前述したように、第1の開口部の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、監視駆除装置の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0042】
また、第1の開口部の周囲に略環状の鍔部材が外方に突設形成されているので、監視駆除装置を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0043】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から監視駆除装置が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本発明の害虫監視駆除装置の実施例の斜視図、図2は、図1の害虫監視駆除装置の正面図、図3は、図1の害虫監視駆除装置の上面図、図4は、図3のA−A線での縦断面図、図5は、図1の害虫監視駆除装置の分解斜視図、図6は、図1の害虫監視駆除装置の分解断面図である。
【0045】
図1〜図6において、10は、全体で、本発明の害虫監視駆除装置を示している。
害虫監視駆除装置10は、地中に埋設される部分である略有底円筒形状の害虫監視駆除装置本体12を備えており、この害虫監視駆除装置本体12の上端には、地中に露出して、埋設位置を規定する環状の地表鍔部材14が外方に突設形成されている。
【0046】
そして、図4に示したように、この地表鍔部材14には、その上方開口部16内に、すなわち、害虫監視駆除装置本体12の上方開口部16内に、蓋部材18が着脱自在に装着されている。
一方、害虫監視駆除装置本体12の下方に害虫用の餌部材38を収容する下部餌収容部20が設けられている。そして、この下部餌収容部20の上方には、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容する上部駆除部材収容部22が設けられている。
【0047】
図4に示したように、下部餌収容部20の径は、上部駆除部材収容部22よりも小径に構成されており、その底部に雨水などが害虫監視駆除装置本体12内部に滞留しないように、土壌中に逃がすための開口部26が設けられている。
また、下部餌収容部20には、図1に示したように、その側周壁24に害虫の通路を構成するスリット状の第1の開口部28が、周方向に一定間隔離間して複数個形成されているとともに、軸方向に一定間隔離間して複数個形成されている。
【0048】
さらに、これらの第1の開口部28の周囲にはそれぞれ、略環状の鍔部材30が外方に複数個突設形成されている。この鍔部材30は、後述するように、害虫の誘引案内路を構成するとともに、害虫の通路の構築を容易にし、害虫監視駆除装置本体の地中からの抜け止め防止するためのものである。
この場合、このような第1の開口部28の幅W1としては、害虫の種類などによって異なるものであり、特に限定されるものではないが、害虫の通路を構成することを容易にするためには、例えば、害虫がシロアリである場合には、1mm〜20mm、好ましくは2mm〜10mmとするの望ましい。
【0049】
また、鍔部材30の厚さT1、外方への突出距離S1、離間距離L1は、害虫の種類などによって異なるものであり、特に限定されるものではないが、害虫の誘引案内路を構成するとともに、害虫の通路の構築を容易にし、害虫監視駆除装置本体の地中からの抜け止め防止するためには、例えば、害虫がシロアリである場合には、厚さT1が、3mm〜30mm、好ましくは、5mm〜10mm、外方への突出距離S1が、1mm〜20mm、好ましくは、5mm〜10mm、離間距離L1が、5mm〜40mm、好ましくは、10mm〜20mmとするの望ましい。
【0050】
なお、鍔部材30は、この実施例の場合には、外方へ略垂直に突出するように形成したが、この突出角度は、例えば、引き抜きに対して、抵抗を増すために、下方へ傾斜するように構成してもよく、適宜変更可能である。
また、下部餌収容部20の側周壁24には、軸方向に延設されるとともに、周方向に一定間隔離間して外方に突設された複数の垂直支持部材32を備えている。
【0051】
このように垂直支持部材32を備えることによって、下部餌収容部20が構造強度的に補強されることになる。
一方、上部駆除部材収容部22の側周壁34には、害虫の通路を構成する第2の開口部36が、周方向に一定間隔離間して複数個形成されているとともに、軸方向に一定間隔離間して複数個形成されている。
【0052】
この場合、このような第2の開口部36の幅W2としては、害虫の種類などによって異なるものであり、特に限定されるものではないが、害虫の通路を構成することを容易にするためには、例えば、害虫がシロアリである場合には、1mm〜20mm、好ましくは、2mm〜10mmとするの望ましい。
また、図4および図5に示したように、下部餌収容部20の内部には、害虫用の餌部材38を収容するようになっている。
この場合、餌部材38としては、害虫の種類にもより、特に限定されるものではないが、例えば、メチルセルロース、オキシプロピルメチルセルロース、オキシブチルメチルセルロースなどのセルロースエーテル、例えば、シナノキ、ヤマナラシ、ハヒロハコヤナギ、アメリカシラカンバ、ソフトメイプル、ユリノキ、南マツ、バルサムモミ、エンゲルマントウヒ、アスペンなどの木材、ニンジンなどの天然の青果物、おがくす、または、これらの成分を単独でまたは二種以上粉末状にして固めた固形物などが使用可能である。
【0053】
一方、上部駆除部材収容部22と下部餌収容部20の間には、段部35が形成されており、この段部35に着座することによって、害虫駆除部材40を収容する害虫駆除部材収容容器42が、上部駆除部材収容部22内に着脱自在に収容されている。
この害虫駆除部材収容容器42は、略カップ形状で、着脱自在な蓋部材43を備えており、その内部に、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材40を収容できるように構成されている。
【0054】
また、図5に示したように、害虫駆除部材収容容器42の底部44には、下部餌収容部20の餌部材38を食した害虫が、害虫駆除部材収容容器42内に進入できるように、害虫の通路を構成する略格子状の複数の開口部45が形成されている。
さらに、害虫駆除部材収容容器42の側周壁46には、軸方向のスリット状の第3の開口部を構成する開口部48が、周方向に一定間隔離間して複数個形成されている。この第3の開口部48は、害虫駆除部材収容容器42を上部駆除部材収容部22内に収容した際に、図2に示したように、上部駆除部材収容部22の側周壁34の第2の開口部36と連通して、害虫の通路を構成するようになっている。
【0055】
この場合、このような第3の開口部48の幅W3としては、害虫の種類などによって異なるものであり、特に限定されるものではないが、害虫の通路を構成することを容易にするためには、例えば、害虫がシロアリである場合には、3mm〜30mm、好ましくは、5mm〜10mmとするの望ましい。
このように構成することによって、害虫駆除部材収容容器42を介して、食毒剤を含んだ害虫駆除部材40を、害虫監視駆除装置本体12の上部駆除部材収容部22に出し入れすることができるので、害虫駆除部材40を監視、交換する際などにも、食毒剤を含んだ害虫駆除部材にじかに手で触れることがなく出し入れすることができるので、安全衛生上からも優れている。
【0056】
また、害虫駆除部材40が、害虫駆除部材収容容器42によって保護されていることになるので、土砂によって直接、害虫駆除部材40が押し潰されたりするのを防止することができ、その害虫駆除効果が低下することがない。
この場合、害虫駆除部材40に含有される害虫防除用食毒剤は、作用の遅い害虫防除用食毒剤であり、駆除すべき害虫がシロアリである場合には、害虫防除用食毒剤は、一般に作用の遅いシロアリ殺虫剤であるのが好ましい。
【0057】
また、害虫駆除部材40は、図5に示したように、シート材料がロール形状に巻かれた害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材40aとすることが好ましい。この場合、害虫駆除材40aに使用されるシート材料としては、適切なセルロース含有材料が使用可能であり、例えば、紙、紙製品(100%の純粋な紙、再生紙又は純粋な紙と再生された紙との組合せ)、綿リンター、厚紙、板紙、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロースなどのセルロースエーテル、またはその他の天然または合成繊維からなるシート材料が使用可能である。
【0058】
また、害虫防除用食毒剤としては、駆除すべき害虫の種類によっても異なるが、例えば、PCT国際公開第93/23998号及び米国特許第5556883号に記載されているような、化学的昆虫殺虫剤、昆虫成長制御剤、微生物病原体、微生物病原体から由来する毒素が使用可能である。
また、このような化学的昆虫殺虫剤としては、米国特許第5556883号に記載されたような殺虫剤、好ましくはヘキサフルムロン(hexaflumuron)である。ヘキサフルムロンと構造的に類似した化合物、又は米国特許第5556883号に記載された他の化合物、又は米国特許第4833158号に記載の他のアシルウレア化合物、例えばフルフェノクスロン(flufenoxuron)も使用することができる。
【0059】
また、他の適切な毒素としては、PCT国際公開96/32009号に開示された毒素、米国特許第5556883号に開示される毒素が使用可能である。
さらに、活性成分として、化学的殺虫剤、虫成長調整剤、または、微生物病原体またはそれらの毒素製剤からなってもよい。毒素の例は、ボレート(ホウ酸、八ホウ酸二ナトリウム四水塩)、マイレックス(mirex)、スルフルアミド(sulfluramid)及び関連するフルオロアルキルスルホンアミド、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、アベルメクチン(avermectin)、A−9248(ジヨードメタルパラトリルスルホン)、フルオロスルホネート、イミダクロプリド(imidacloprid)、アザディラクチン(azadirachtin)、サイロマジン(cyromazine)、処女ホルモン(JHs)、処女ホルモン類似体(JHAs)もしくは処女ホルモン擬似体(JHMs)、例えばメトプレン、ハイドロプレン、トリプレン、フルネシニック酸(furnesinic acid)エチルおよびアルコキシ誘導体、ピリプロキシヘン(Nylar)、フェノキシカーブ(fenoxycarb)、およびキチン合成抑制剤(CSIs)、例えばヘキサフロムロン、および他のアシル尿素、およびジフルベンズロン(Dimilon)を含むが、この限りではない。毒物として使用できる生物学的防除剤は、メタリジウムアニソプレアエ(Metarthizium anisopleae)およびビュウベリアバシアニア(Beauveria bassiania)などの昆虫遺伝性菌類(entomogenous fungi)、ネオプレクタナカルポカプサエ(Neoplectana carpocapsae)などの昆虫遺伝性線虫、昆虫ウイルス、バシルススリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、アスペルギリスフラブス(Aspergilhis flavus)およびセラティアマルセセンス(Serratia marcescens)などの病原性バクテリア、もしくはB.スリンギエンシス(B.thuringiensis)から生成された毒性生成物もしくは他の生物学的防除剤を含んでいてもよい。
【0060】
また、害虫防除用食毒剤を害虫駆除材40aに含有させる方法としては、例えば、印刷、噴霧、被覆、浸漬または他の含浸によって、害虫駆除材40aに含有させることができる。この場合に、表面活性剤、安定剤、浸透剤、消泡剤、固着剤、懸濁剤及び分散剤などの添加剤を使用することができる。
さらに、図8に示したように、害虫駆除部材40は、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材40aを被包する害虫が可食可能な材料からなる可食被包材40bを備えていてもよい。
【0061】
このように構成することによって、地中の湿気や、降雨の際の土砂、雨水によって、可食被包材40bの内部に収容された害虫駆除材40aに含有された害虫防除用食毒剤が、溶け出したりすることが防止でき、害虫防除効果が低下または消失することがなく、しかも周囲の土壌が害虫防除用食毒剤で汚染されるとがなく、安全衛生上からも優れている。
【0062】
この場合、可食被包材40bとしては、好ましくは、生分解性プラスチックからなるのが望ましい。
このような生分解性プラスチックとしては、特に限定されるものではないが、例えば、PHB(ポリヒドロキシブチレート)及びその誘導体、PCL(ポリカプロラクトン)、PEA(ポリエチレンアジペート)、PBSU(ポリブチレンサクシンート)、ポリテトラメチレンアジペートなどの脂肪族ポリエステル及びその誘導体などを、単独または2種以上の混合物として用いることができる。
【0063】
また、可食被包材40bは、地中の湿気や、降雨の際の土砂、雨水によって、可食被包材40bの内部に収容された害虫駆除材40aに含有された害虫防除用食毒剤が、溶け出したりすることが防止するために、防湿性を有するのが望ましく、その防湿性としては、水蒸気透過度(g/m/day)が、3〜200の範囲にあるのが望ましい。このように水蒸気透過度がこのような範囲を満たす場合には、防湿性が良好であるため、長期間の使用に耐えることができるからである。
【0064】
なお、可食被包材40bは、害虫駆除材40aを密封して被包するのが、上記防湿性を考慮すれば、望ましいが、害虫が通過できるような小孔を有するものであってもよい。
さらに、害虫駆除材40aを可食被包材40bにて被包する方法としては、単に包装して被包する他、密閉性を高めるために、例えば、熱融着、接着剤で接着するなどの方法が採用可能である。
【0065】
一方、図5および図6に示したように、害虫監視駆除装置本体12の側周壁50の内壁52の上端に、円周方向に向かって下方に傾斜した複数の傾斜溝54が形成されている。この傾斜溝54は、その下端にいくにつれて漸次その溝幅が狭くなっており、その下端には、略円形状の係止凹部56が形成されている。
一方、蓋部材18は、図4および図5に示したように、上蓋部材58と、その下方に形成された害虫監視駆除装置本体12の上方開口部16内に嵌着する嵌合部60とを備えている。そして、この嵌合部60には、その一部分が切欠部62によって切欠することによって、上記の傾斜溝に対応する位置に、複数の可撓性を有する係止片64が形成されている。また、この係止片64の下端には、外方へ突出する略円柱状の係止部66が突設されている。
【0066】
さらに、蓋部材18の上蓋部材58には、その中央部分に、略円形の解除部材係止用の凹部68が形成されている。この凹部68の内部には、その中央部に略円柱形状の中央突設部70が突設されているとともに、その外周に、中央突設部70よりも径の小さな三個の係止突設部72が突設されている。
一方、図7に示したように、解除部材74は、略三角板形状の解除部材本体76と、その下面から、上記の蓋部材18の係止突設部72に嵌着する円管形状の3個の嵌合部78が突設されている。また、解除部材本体76の上面には、手で摘んで解除部材74を回すことができるように、中心から、解除部材本体76の三角形の頂点へ延設した摘みフランジ80が形成されている。
【0067】
従って、蓋部材18を害虫監視駆除装置本体12の上方開口部16内に嵌着して閉蓋する際には、蓋部材18の係止片64を、傾斜溝54の上端位置に合わせる。そして、この解除部材74の嵌合部78の内周凹部78aをそれぞれ、蓋部材18の係止突設部72に嵌合して、手で解除部材74を時計方向に回すことによって、蓋部材18の係止片64の係止部66を傾斜溝54に沿って下方に移動し、係止部66を傾斜溝54の係止凹部56に嵌合することによって、蓋部材18を害虫監視駆除装置本体12の上方開口部16内に係止できるようになっている。
【0068】
一方、蓋部材18を害虫監視駆除装置本体12の上方開口部16から取り外して開蓋する場合には、解除部材74の嵌合部78の内周凹部78aをそれぞれ、蓋部材18の係止突設部72に嵌合して、手で解除部材74を反時計方向に回すことによって、蓋部材18の係止片64の係止部66と傾斜溝54の係止凹部56との係合を解除して、係止部66を傾斜溝54に沿って上方に移動することによって、開蓋することができるようになっている。
【0069】
このように構成される本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法について以下に説明する。
図9は、本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法の第1の実施例を説明する概略図である。
図9(A)に示したように、害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に、害虫用の餌部材38を収容した状態で、蓋部材18にて害虫監視駆除装置本体12を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体12を地中に埋設する。
【0070】
そして、餌部材38にて害虫を害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に誘引して、所定時間経過後、蓋部材18を開蓋して、下部餌収容部20に収容した餌部材38の状態を上方より確認する(図9(B)参照)。
次に、上記の確認の結果、餌部材38が害虫に侵されている場合に、上部駆除部材収容部22に害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材40を収容して、蓋部材18を開蓋することによって、害虫駆除部材40によって害虫を駆除する(図9(C)参照)。すなわち、上部駆除部材収容部22に形成された第2の開口部36を介して、害虫監視駆除装置10から外へ出て、コロニーに戻り、害虫駆除部材40によってコロニー全体の害虫を駆除することができる。
【0071】
このようにすることによって第1の開口部28の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材30が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、害虫監視駆除装置10の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0072】
また、第1の開口部28の周囲に略環状の鍔部材30が外方に突設形成されているので、害虫監視駆除装置10を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材30の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0073】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材30の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から害虫監視駆除装置10が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0074】
図10は、本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法の第2の実施例を説明する概略図である。
図10(A)に示したように、害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材40を直接収容して、蓋部材18にて害虫監視駆除装置本体12を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体12を地中に埋設する。
【0075】
そして、害虫駆除部材40にて害虫を害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に誘引するとともに、この害虫駆除部材40によって害虫を直接駆除する(図10(B)参照)。
すなわち、下部餌収容部20に形成された第1の開口部28、または上部駆除部材収容部22に形成された第2の開口部36を介して、害虫監視駆除装置10から外へ出て、コロニーに戻り、害虫駆除部材40によってコロニー全体の害虫を駆除することができる。
【0076】
このように構成することによって、下部餌収容部20に、害虫駆除部材40を収容するだけで、そのまま、害虫駆除部材40にて害虫を害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に誘引するとともに、害虫駆除部材40によって害虫を駆除することができる。
従って、この場合には、監視作業などを行う必要がないので、作業が簡単になるとともに、餌部材も不要であり、コストが低減できる。
【0077】
しかも、この場合においても、前述したように、第1の開口部28の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材30が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、害虫監視駆除装置10の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0078】
また、第1の開口部28の周囲に略環状の鍔部材30が外方に突設形成されているので、害虫監視駆除装置10を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材30の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0079】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材30の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から害虫監視駆除装置10が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0080】
図11は、本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法の第3の実施例を説明する概略図である。
図11(A)に示したように、害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に、害虫用の餌部材38を収容するとともに、上部駆除部材収容部22に害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材40を収容する。
【0081】
そして、蓋部材18にて害虫監視駆除装置本体12を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体12を地中に埋設する。
これによって、餌部材38にて害虫を害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に誘引するとともに、上部駆除部材収容部22の害虫駆除部材40によって害虫を駆除する(図11(B)参照)。
【0082】
このように構成することによって、下部餌収容部20に、害虫用の餌部材38を収容するとともに、上部駆除部材収容部22に、害虫駆除部材40を収容するだけで、そのまま、餌部材38によって、害虫を害虫監視駆除装置本体12の下部餌収容部20に誘引することができる。
そして、下部餌収容部20に誘引された害虫が、下部餌収容部20に収容した餌部材38を食した後、上方の上部駆除部材収容部22の内部に侵入して、食毒剤を含有した害虫駆除部材40を食するようになる。
【0083】
その後に、上部駆除部材収容部22に形成された第2の開口部36を介して、害虫監視駆除装置10から外へ出て、コロニーに戻り、害虫駆除部材40によってコロニー全体の害虫を駆除することができる。
従って、この場合には、監視作業などを行う必要がないので、作業が簡単になるとともに、餌部材も不要であり、コストが低減できる。
【0084】
しかも、この場合においても、前述したように、第1の開口部28の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材30が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、害虫監視駆除装置10の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0085】
また、第1の開口部28の周囲に略環状の鍔部材30が外方に突設形成されているので、害虫監視駆除装置10を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材30の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0086】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材30の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から害虫監視駆除装置10が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0087】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、駆除すべき害虫として、シロアリの場合について説明したが、シロアリ以外の昆虫及び害虫に対しても適用することができるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0088】
【実施例】
以下、試験例及び実施例を挙げて本発明を詳しく説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
【0089】
【実施例1】
シロアリ監視効率
図12に示したような従来の監視装置及び本発明の監視駆除装置を、九州長崎地区において、敷地面積90〜110mを有する家屋各々5棟ずつに、各家屋の周辺・庭に従来の監視装置及び本発明の監視駆除装置15個所ずつ施設した。
【0090】
監視装置の埋設間隔は、地形などを考慮し2〜3m毎とした。監視装置内部には同じロットから採取したアスペンの辺材100gをシロアリ用誘引剤として投入した。投入後、3ヶ月、6ヶ月にシロアリの木材であるアスペンへの食害の有無を確認した。
【0091】
【表1】
Figure 2004033177
【0092】
表1の結果から明らかなように、本発明の監視駆除装置によれば、従来の従来の監視装置に比べ、多くのシロアリを検出できることが明らかになった。
【0093】
【実施例2】
地中からの引き抜け防止効果
実施例1の各装置を、装置の地上部露出部が地表面と同じ高さとなるように設置した。設置後3ヶ月、6ヶ月に、装置の地上部露出部と地表面との高低差を測定した。
【0094】
【表2】
Figure 2004033177
【0095】
本発明の監視駆除装置は、従来の監視装置に比べ設置後、装置の浮き上がり/引き抜けを防止できることが明らかになった。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、害虫が、下部餌収容部に収容された餌部材の匂いなどに誘われて、略環状の鍔部材に沿って害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路を構築した後、この害虫の通路を通過した害虫が、下部餌収容部の第1の開口部を介して装置内部の下部餌収容部内に誘導される。
【0097】
そして、下部餌収容部内に誘導された害虫は、下部餌収容部に収容した餌部材を食した後、上方の上部駆除部材収容部の内部に侵入して、食毒剤を含有した害虫駆除部材を食した後に、上部駆除部材収容部に形成された第2の開口部を介して、害虫監視駆除装置から外へ出て、コロニーへと戻ることができる。
これによって、同一コロニーのシロアリなどの害虫全体が、この食毒剤によって駆除することが可能である。
【0098】
また、第1の開口部の周囲に外方に突設形成され略環状の鍔部材が、害虫の誘引案内路を構成して、害虫の通路の構築を容易にすることができる。従って、例えば、シロアリなどの害虫が、蟻道などの通路を構築して、監視駆除装置の側壁の開口部から装置内部に誘導できる効率が高くなり、その結果、害虫の監視駆除能力が極めて向上することになる。
【0099】
すなわち、シロアリの検知効率が飛躍的に向上することになる。これは鍔部材が害虫案内路の役目を果たすとともに、シロアリの移動に欠かせない蟻道の構築に適した形状を有するためであると思われる。
また、第1の開口部の周囲に略環状の鍔部材が外方に突設形成されているので、監視駆除装置を、地下に埋設した際に、土砂がこれらの鍔部材の間の空間に入り込むことによって、引き抜きに対する抵抗が増大することになって、降雨、地盤の低下など物理的応力によっても、その一部または全部が抜け出ることがないので、その監視駆除能力が低下、消失するおそれもない。
【0100】
また、地中より突出することがないので、通行時の妨げとなり、また転倒などのこと故を起こすことがない。
さらに、誤って引き抜こうとする際にも、鍔部材の間の空間に入リ込むことによる抵抗力によって、地中部から監視駆除装置が抜け出るのが効果的に防止できる。
【0101】
また、本発明によれば、可食被包材によって害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材が被包されているので、害虫駆除部材を監視、交換する際などにも、食毒剤を含んだ害虫駆除部材にじかに手で触れることがなく、出し入れすることができるので、安全衛生上からも優れている。
また、この可食被包材が、害虫が可食可能な材料からなるので、この可食被包材を食して、孔を空けて、害虫の通路を構成して、可食被包材の内部に収容した害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材を食することができ、これによって、害虫を駆除することができる。
【0102】
また、本発明によれば、可食被包材が、生分解性プラスチックからなるので、害虫が可食被包材を好んで食するため、この可食被包材を食して、孔を空けて、害虫の通路を構成して、可食被包材の内部に収容した害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材を食することができ、これによって、害虫を駆除する効果をより向上することができる。
【0103】
また、本発明によれば、可食被包材が、防湿性を有するので、地中の湿気や、降雨の際の土砂、雨水によって、可食被包材の内部に収容された害虫駆除材に含有された害虫防除用食毒剤が、溶け出したりすることが防止でき、害虫防除効果が低下または消失することがなく、しかも周囲の土壌が害虫防除用食毒剤で汚染されるとがなく、安全衛生上からも優れている。
【0104】
また、本発明によれば、害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容した状態で、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設し、餌部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引して、所定時間経過後、下部餌収容部に収容した餌部材の状態を上方より確認することができる。
従って、餌部材が害虫に侵されている場合にのみ、上部駆除部材収容部に害虫駆除部材を収容して、害虫駆除部材によって害虫を駆除することができるので、害虫に侵されていない害虫監視駆除装置には、害虫駆除部材を収容しないで良いので、コストを低減することができるとともにその作業が効率的である。
【0105】
また、本発明によれば、下部餌収容部に、害虫駆除部材を収容するだけで、そのまま、害虫駆除部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引するとともに、害虫駆除部材によって害虫を駆除することができる。
従って、この場合には、監視作業などを行う必要がないので、作業が簡単になるとともに、餌部材も不要であり、コストが低減できる。
【0106】
さらに、本発明によれば、下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容するとともに、上部駆除部材収容部に、害虫駆除部材を収容するだけで、そのまま、害虫を害虫監視駆除装置本体の餌部材を収容した下部餌収容部に誘引することができる。そして、下部餌収容部に誘引された害虫が、下部餌収容部に収容した餌部材を食した後、上方の上部駆除部材収容部の内部に侵入して、食毒剤を含有した害虫駆除部材を食した後に、上部駆除部材収容部に形成された第2の開口部を介して、害虫監視駆除装置から外へ出て、害虫駆除部材によって害虫を駆除することができる。
【0107】
従って、この場合には、監視作業などを行う必要がないので、作業が簡単になるとともに、餌部材も不要であり、コストが低減できるなどの幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の害虫監視駆除装置の実施例の斜視図である。
【図2】図2は、図1の害虫監視駆除装置の正面図である。
【図3】図3は、図1の害虫監視駆除装置の上面図である。
【図4】図4は、図3のA−A線での縦断面図である。
【図5】図5は、図1の害虫監視駆除装置の分解斜視図である。
【図6】図6は、図1の害虫監視駆除装置の分解断面図である。
【図7】図7(A)は、本発明の害虫監視駆除装置の解除部材74の上面図、図7(B)は、図7(A)のB方向矢視図、図7(C)は、本発明の害虫監視駆除装置の解除部材74の裏面図である。
【図8】図8は、本発明の害虫監視駆除装置の害虫駆除部材40の断面図である。
【図9】図9は、本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法の第1の実施例を説明する概略図である。
【図10】図10は、本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法の第2の実施例を説明する概略図である。
【図11】図11は、本発明の害虫監視駆除装置10を用いた害虫監視駆除方法の第3の実施例を説明する概略図である。
【図12】図12は、従来の害虫監視駆除装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 害虫監視駆除装置
12 害虫監視駆除装置本体
14 地表鍔部材
16 上方開口部
18 蓋部材
20 下部餌収容部
22 上部駆除部材収容部
24 側周壁
26 開口部
28 開口部
30 鍔部材
32 垂直支持部材
34 側周壁
35 段部
36 開口部
38 餌部材
40 害虫駆除部材
40a 害虫駆除材
40b 可食被包材
42 害虫駆除部材収容容器
43 蓋部材
44 底部
45 開口部
46 側周壁
48 開口部
50 側周壁
52 内壁
54 傾斜溝
56 係止凹部
58 上蓋部材
60 嵌合部
62 切欠部
64 係止片
66 係止部
68 凹部
70 中央突設部
72 係止突設部
74 解除部材
76 解除部材本体
78a 内周凹部
78 嵌合部
80 フランジ
100 監視駆除装置
102 ハウジング
106 外側カップ
108 害虫駆除部材
110 害虫誘引装置
112 手取り出し段
120 開口
L1 離間距離
S1 突出距離
W1 幅
W2 幅
W3 幅

Claims (16)

  1. 地中に埋設して害虫を駆除するための害虫監視駆除装置であって、
    地中に埋設される略有底円筒形状の害虫監視駆除装置本体と、
    前記害虫監視駆除装置本体の上部に着脱自在に装着した蓋部材とを備え、
    前記害虫監視駆除装置本体には、
    下方に設けられた害虫用の餌部材を収容する下部餌収容部と、
    前記下部餌収容部の上方に設けられた害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容する上部駆除部材収容部とを備え、
    前記下部餌収容部には、その側周壁に害虫の通路を構成する第1の開口部が形成され、
    前記上部駆除部材収容部には、その側周壁に害虫の通路を構成する第2の開口部が形成されるとともに、
    前記第1の開口部の周囲に、害虫の誘引案内路を構成するとともに、害虫の通路の構築を容易にし、害虫監視駆除装置本体の地中からの抜け止め防止のための略環状の鍔部材が外方に突設形成されていることを特徴とする害虫監視駆除装置。
  2. 前記鍔部材が、軸方向に一定間隔離間して複数個形成されていることを特徴とする請求項1に記載の害虫監視駆除装置。
  3. 前記第1の開口部が、前記下部餌収容部の側周壁に、周方向に一定間隔離間して複数個配設されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  4. 前記第1の開口部が、前記下部餌収容部の側周壁に、軸方向に一定間隔離間して複数個配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  5. 前記下部餌収容部の側周壁には、軸方向に延設されるとともに、外方に突設された垂直支持部材を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  6. 前記上部駆除部材収容部には、害虫駆除部材を収容する害虫駆除部材収容容器が、着脱自在に収容されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  7. 前記害虫駆除部材収容容器の側周壁には、第2の開口部と連通する害虫の通路を構成する第3の開口部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の害虫監視駆除装置。
  8. 前記蓋部材が、前記害虫監視駆除装置本体に係止可能に構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  9. 前記蓋部材の害虫監視駆除装置本体への係止状態を解除する解除部材が、前記蓋部材に係止可能に構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  10. 前記害虫監視駆除装置本体の上端には、地中に露出して、埋設位置を規定する環状の地表鍔部材が外方に突設形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  11. 前記害虫駆除部材が、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除材と、この害虫駆除材を被包した害虫が可食可能な材料からなる可食被包材とを備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  12. 前記可食被包材が、生分解性プラスチックからなることを特徴とする請求項11に記載の害虫監視駆除装置。
  13. 前記可食被包材が、防湿性を有することを特徴とする請求項11から12のいずれかに記載の害虫監視駆除装置。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の害虫監視駆除装置を用いた害虫監視駆除方法であって、
    前記害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容した状態で、前記蓋部材にて害虫監視駆除装置本体を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設し、
    前記餌部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引して、所定時間経過後、前記蓋部材を開蓋して、前記下部餌収容部に収容した餌部材の状態を上方より確認し、
    上記の確認の結果、前記餌部材が害虫に侵されている場合に、上部駆除部材収容部に害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容して、前記蓋部材を開蓋することによって、前記害虫駆除部材によって害虫を駆除することを特徴とする害虫監視駆除方法。
  15. 請求項1から13のいずれかに記載の害虫監視駆除装置を用いた害虫監視駆除方法であって、
    前記害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容して、前記蓋部材にて害虫監視駆除装置本体を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設することによって、前記害虫駆除部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引するとともに、前記害虫駆除部材によって害虫を駆除することを特徴とする害虫監視駆除方法。
  16. 請求項1から13のいずれかに記載の害虫監視駆除装置を用いた害虫監視駆除方法であって、
    前記害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に、害虫用の餌部材を収容するとともに、上部駆除部材収容部に害虫防除用食毒剤を含有した害虫駆除部材を収容して、前記蓋部材にて害虫監視駆除装置本体を閉蓋して、害虫監視駆除装置本体を地中に埋設することによって、前記餌部材にて害虫を害虫監視駆除装置本体の下部餌収容部に誘引するとともに、前記害虫駆除部材によって害虫を駆除することを特徴とする害虫監視駆除方法。
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