JP2004030006A - 眼検出装置、眼検出プログラム、そのプログラムを記録する記録媒体及び眼検出方法 - Google Patents

眼検出装置、眼検出プログラム、そのプログラムを記録する記録媒体及び眼検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】瞼の開閉に影響されることなく眼の位置を正確に検出する。
【解決手段】被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得部201と、取得した顔画像に対して両眼を含む検出領域を設定する検出領域設定部201と、検出領域に対して眼輪郭抽出フィルタを用いてフィルタ処理を施す画像抽出部202と、抽出した眼の画像から眼の位置を検出する位置検出部203とを備える。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔画像の眼の位置を検出する眼検出装置及び眼検出プログラム、そのプログラムを記録する記録媒体及び眼検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラによって取得された顔画像に対して所定の画像処理を施すことにより眼の画像を抽出し、眼の位置を検出する眼検出装置が知られている。このような眼検出装置は、自動車の運転手の居眠りを防止する居眠り防止システムなどに広く用いられているが、眼の位置が分かれば、顔の各部位の位置の特定が容易に行えるため、今後、様々なシステムに応用されることが期待されている。
【0003】
従来の眼検出装置では、ビデオカメラにより被写体の顔の部分の動画像を撮像し、撮像した動画像の各フレームに対して、瞳のような顔の他の領域よりも相対的に暗い領域を検出することができる分離度フィルタを用いて瞳の画像を抽出し、抽出した瞳の画像を基に眼の位置を検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、分離度フィルタは瞼が閉じられた場合、瞳が隠れてしまうため、その間、眼の位置を検出することができないという問題があった。
【0005】
そこで、瞬きに対応するために分離度フィルタと更新型のテンプレートマッチングとを併用する手法が提案されている(林健太郎、橋本学、鷲見和彦、”頑健性と精緻性とを備えた顔特徴点追跡による顔方向推定”、電子情報通信学会論文誌D−II、Vol.J84−D−II、No.8、pp.1762−1771、(2001.08))。この手法を用いると、分離度フィルタのみを用いる手法に比べて検出精度は上がるものの、更に検出精度を上げる余地が残されている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、瞼の開閉に影響されることなく、眼の位置を正確に検出することができる眼検出装置、眼検出プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体及び眼検出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る眼検出装置は、被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得手段と、取得した顔画像に対して両眼を含む領域を検出領域として設定する検出領域設定手段と、前記検出領域内の画像から眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出する画像抽出手段と、抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出する位置検出手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
本眼検出装置によれば、検出領域設定手段により顔画像の中かから両目を含む検出領域が設定され、画像抽出手段により、検出領域内に眼輪郭抽出フィルタを用いたフィルタ処理が施され眼の輪郭の画像が抽出される。ここで、眼輪郭抽出フィルタは、瞼が開いている場合は、閉曲線によって形成される眼の輪郭の画像を抽出することができ、瞼が閉じている場合は、睫によって形成される曲線を抽出することができる。そのため、瞼の開閉に影響されることなく、眼の位置を正確に検出することができる。
【0009】
また、前記画像抽出手段は、前記検出領域内の画像に対して、瞳を抽出する瞳抽出フィルタを用いて瞳の画像を抽出することが好ましい。
【0010】
この場合、瞼が開いているときは、瞳抽出フィルタと眼輪郭フィルタとを用いて眼の画像が抽出されるため、フィルタ処理後の画像に眼の特徴が良く現れ、眼の画像の特定が容易となり、更に眼の位置の検出精度を高めることができる。
【0011】
また、画像取得手段は、所定フレーム周期毎に顔画像を取得し、顔画像の過去のフレームにおける眼の位置の変動量を基に、現フレームの眼の予測位置を算出する予測位置算出手段と、前記予測位置算出手段が算出した現フレームの眼の位置と前記位置検出手段が検出した現フレームの眼の位置とのずれ量から、前記位置検出手段が検出した現フレームの眼の位置の正確性を判断する判断手段とを更に備えることが好ましい。
【0012】
この場合、予測位置算出手段により現フレームの眼の予測位置が算出され、判断手段によって、検出手段が検出した現フレームの眼の位置と、予測位置算出手段が算出した眼の位置とのずれ量とから検出手段が検出した現フレームの眼の位置の正確性が判断されるため、この判断結果を基に現フレームの眼の位置を特定すれば眼の検出精度を高めることができる。
【0013】
また、前記検出領域設定手段は、前記位置検出手段が過去のフレームから検出した両眼の位置及び両眼の間隔に基づいて、現フレームの検出領域を設定することが好ましい。
【0014】
この場合、過去のフレームにおける両目の間隔及び位置に基づいて現フレームの検出領域が設定されるため、検出領域が狭まり、検出手段によるフィルタ処理を高速化することができるとともに、検出領域内に眼が存在する確率を高めることができるため、眼の位置検出の正確性を増すことができる。
【0015】
また、前記画像抽出手段は、顔画像の両目の中心と口の中心とを結ぶ直線に対して平行であって、上下の位置に存在する2つの眼の候補画像に関して、下側の候補画像を眼の画像として抽出することが好ましい。
【0016】
この場合、眉の画像と眼の画像を速やかに検出することができる。
【0017】
また、眼の輪郭線の画素を検出するとともに、眉の輪郭線の画素を検出するエッジ検出手段と、眼の輪郭線の画素の配置を基に眼の上側及び下側の輪郭線を表す近似関数をそれぞれ算出するとともに、眉の輪郭線の画素の配置を基に眉の上側及び下側の輪郭線を表す近似関数をそれぞれ算出する近似関数算出手段とを更に備えることが好ましい。
【0018】
この場合、眼の輪郭線の画素の配置から眼の上側の輪郭線及び下側の輪郭線がそれぞれ近似関数によって表されるため、なめらかな眼の輪郭線を得ることができる。さらに、眉の上側の輪郭線及び下側の輪郭線がそれぞれ近似関数によって表されるため、なめらかな眉の輪郭線を得ることができる。
【0019】
本発明に係る眼検出プログラムは、コンピュータを、被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得手段によって取得された顔画像から両眼を含む領域を検出領域として設定する検出領域設定手段、前記検出領域内の画像に対して眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出する画像抽出手段、抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出する位置検出手段として機能させることを特徴とするものである。
【0020】
本発明に係る眼検出プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、コンピュータを、被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得手段によって取得された顔画像から両眼を含む領域を検出領域として設定する検出領域設定手段、前記検出領域内の画像に対して眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出する画像抽出手段、抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出する位置検出手段として機能させること特徴とする眼検出プログラムを記録したものである。
【0021】
これらの場合、眼検出プログラムを記録するコンピュータ読取可能な記録媒体をコンピュータにインストールすることにより、容易にコンピュータを眼検出装置として機能させることができる。
【0022】
本発明に係る眼検出方法は、被験者の顔画像を時系列的に取得するステップと、取得した顔画像に対して両眼を含む領域を検出領域として設定するステップと、前記検出領域内の画像に対して眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出するステップと、抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る眼検出装置の一実施形態について説明する。図1は、眼検出装置の概略構成を示した図である。
【0024】
図1に示す眼検出装置は、種々の処理を行うパーソナルコンピュータ1と、被験者の顔画像を撮影するビデオカメラ2とを備えている。
【0025】
パーソナルコンピュータ1は、種々のプログラムを実行し、眼検出装置全体を制御するCPU(中央処理装置)11と、ビデオカメラ2によって撮影された被写体の顔画像や種々のデータを一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)12と、パーソナルコンピュータ1を動作させるための基本プログラムを記憶するROM(リードオンリーメモリ)13と、CRT(陰極線管)あるいは液晶パネルから構成され、処理された顔画像などを表示する表示装置14と、CD−ROM、DVD及びフレキシブルディスクなどの記録媒体Mに記録されたデータを読み取る記録媒体駆動装置15と、ハードディスクなどから構成され、眼検出プログラムを記憶する補助記憶装置16と、マウス及びキーボードを含み、オペレータの操作指令を受け付ける入力装置17とを備えている。
【0026】
ビデオカメラ2は、パーソナルコンピュータ1と例えばビデオケーブルにより接続され、所定のフレームレートで被写体の顔画像を撮影し、撮影した顔画像をビデオケーブルを介してパーソナルコンピュータ1に出力する。
【0027】
本実施形態では、眼検出プログラムを記録するCD−ROMを記録媒体駆動装置15に装填し、パーソナルコンピュータ1にインストールすることにより、パーソナルコンピュータ1を眼検出装置として機能させている。なお、インターネット上に配設されたWEBサーバに眼検出プログラムを記憶させておき、WEBサーバからその眼検出プログラムをダウンロードすることにより、パーソナルコンピュータ1に眼検出プログラムをインストールしてもよい。さらに、パーソナルコンピュータ1によって顔画像を取得して、取得した顔画像をWEBサーバに送信し、WEBサーバ上で眼の検出処理を施し、その処理結果をパーソナルコンピュータに送信するというように、WEBサーバとパーソナルコンピュータ1との間で眼検出プログラムを分散して実行させてもよい。
【0028】
図2は、眼検出装置のブロック構成図を示している。本眼検出装置は、機能的に、画像取得部100と、プログラム実行部200と、画像メモリ300と、表示部400とを備えている。本眼検出装置は、眼の検出処理を行うにあたり、例えば顔画像の1枚目のフレームから所定枚数目までのフレームに対して眼の検出を行う眼検出モードと、眼検出モードにおいて検出された過去のフレームの眼の位置を基に、現フレームの眼の位置を検出する眼追跡モードと、眼検出モード又は眼追跡モードにおいて検出された過去のフレームの眼の位置を基に、眉の輪郭線及び眼の輪郭線を作成する輪郭線作成モードとの3つのモードを備えている。
【0029】
画像取得部100は、ビデオカメラ2を用いて撮影された被写体の顔画像を取得して、画像メモリ300に記憶させる。画像取得部100は、顔画像を取得するにあたり、眼の中心と口の中心とを結ぶ直線の方向が水平方向に対して直交する方向となるように、かつ、頭が上側となるように顔画像を取得する。以下の説明において、顔画像とは、図3に示すように被写体の顔の部分を含む長方形状の画像を示し、この顔画像の左上の頂点を原点(0、0)とし、長方形の上辺にx座標を長方形の左辺にy座標を設定する。
【0030】
プログラム実行部200は、CPU11が眼検出プログラムを実行することによって実現され、検出領域設定部201と、画像抽出部202と、位置検出部203と、予測位置算出部204と、判断部205と、輪郭線作成部206と、濃淡画像変換部207とを備えている。
【0031】
検出領域設定部201は、眼検出モードにおいては、画像取得部100が取得した顔画像の例えば1枚目から所定枚数目より1つ前までのフレームに対して、画像抽出部202が顔画像に対してフィルタ処理を施すための両眼を含む第1の検出領域R1を設定する。図3に示すように第1の検出領域R1は、x方向に平行かつ長尺の短冊状の領域である。
【0032】
また、検出領域設定部201は、眼追跡モード及び輪郭線作成モードにおいては、現フレームの1つ前のフレームで検出された両眼のそれぞれの位置を中心とする2つの領域を現フレームに当てはめ、現フレームに対して画像抽出部202及び輪郭線作成部206が種々の処理を施すための第2の検出領域R2を設定する。図3に示すように第2の検出領域R2に含まれる2つの領域のうち一方の領域は、左側の眉及び眼を含む例えばほぼ正方形状の領域であり、他方の領域は右側の眉及び眼を含む例えばほぼ正方形状の領域である。なお、第2の検出領域R2に含まれる2つの領域は、それぞれ眼の中心位置を中心とし、かつ短軸がy方向と平行な楕円状の領域としてもよい。
【0033】
画像抽出部202は、濃度補正部2021と、サブサンプリング部2022と、フィルタ処理部2023と、面積算出部2024と、画像判定部2025とを備えている。
【0034】
濃度補正部2021は、検出領域設定部201が設定した第1及び第2の検出領域R1及びR2に対して、同じ濃度値を有する画素数を求め、濃度値ヒストグラムを作成し、この濃度値ヒストグラムを平坦化する処理を行う。これにより、ビデオカメラ2が被写体を撮像する際の照明条件などが異なることによる顔画像毎の明暗のバラツキが抑制される。
【0035】
サブサンプリング部2022は、フィルタ処理部2023によるフィルタ処理の高速化を図るための前処理として、第1及び第2の検出領域R1及びR2の画素数を間引く処理を行う。この場合、第2の検出領域R2に含まれる2つの領域のそれぞれは、画素数が例えば64×64ドットとなるように間引き処理がされる。
【0036】
フィルタ処理部2023は、眼検出モードにおいては、第1の検出領域R1を取り出し、眼追跡モード及び眼輪郭線作成モードにおいては、第2の検出領域R2を取り出し、取り出した第1の検出領域R1及び第2の検出領域R2に対して瞳を抽出するための瞳抽出フィルタと、眼の輪郭を抽出するための眼輪郭抽出フィルタとを用いて、フィルタ処理を施し、瞳及び眼の輪郭を抽出する。図4は、瞳抽出フィルタを示したグラフであり、図5は、目輪郭抽出フィルタを示したグラフである。図4及び図5において、縦軸は顔画像のy座標に対応する座標であり、横軸はフィルタ値を示す座標である。
【0037】
瞳抽出フィルタhp(y)は、式(1)のように表される。
【0038】
【数1】
Figure 2004030006
【0039】
ここで、式(1)において、yは、顔画像のy方向の任意の位置を示す変数であり、Tpは定数でありその値は一般人の平均的な瞳の半径とほぼ同じ値である。顔画像中の眼、特に瞳の部分は周囲の肌色領域及び白眼領域よりも相対的に暗い。そこで、瞳抽出フィルタhp(y)として、図4に示す横軸の値が0に近づくにつれてフィルタ値が0に近づき、原点から横軸に対して定数Tp及び−Tpに近づくにつれてフィルタ値が1に近づくような、瞳の抽出に適した1次元の関数が採用されている。
【0040】
眼輪郭抽出フィルタhc(y)は、式(2)のように表される。
【0041】
【数2】
Figure 2004030006
【0042】
式(2)は、式(1)とほぼ同じ式であるが、定数Tcの大きさが式(1)の定数Tpの大きさと異なる。すなわち、眼輪郭抽出フィルタhc(y)は、周囲の肌色の画像に対して相対的に暗い曲線状の眼の輪郭が適切に抽出されるように、すなわち、暗くかつ細いライン状の領域を抽出することができるように定数Tcの値が設定されている。そのため、定数Tcは定数Tpよりも小さい値(Tc<Tp)が設定されている。
【0043】
フィルタ処理部2023は、第1及び第2の検出領域R1及びR2内の画像のy方向の1ライン分の画像f(y)に対して瞳抽出フィルタhp(y)を用いて式(3)に示す畳み込み積分を施した後、更にx方向に隣接する次のy方向の1ライン分の画像f(y)に対して瞳抽出フィルタhp(y)を用いた畳み込み積分を施すというように、第1及び第2の検出領域R1及びR2内のy方向の画像f(y)に対して瞳抽出フィルタhp(y)を用いた畳み込み積分を順番に施していき瞳画像を抽出する。
【0044】
【数3】
Figure 2004030006
【0045】
さらに、フィルタ処理部2023は、式(4)に示すように、y方向の画像f(y)に対して、眼輪郭抽出フィルタhc(y)を用いた畳み込み積分を1ラインづつ順番に施すことにより、眼の輪郭画像を抽出する。そして、抽出した瞳画像と眼の輪郭画像とを合成し、眼の画像を抽出する。
【0046】
ここで、フィルタ処理部2023は、第1及び第2の検出領域R1及びR2の画像に対して、1次元のフィルタ処理を施しているが、画像取得部100は、眼の中心と口の中心とを結ぶ直線がy方向となるように顔画像を取得しているため、眼の輪郭線は多くの部分がx方向とほぼ平行に現れることとなり、y方向の1ライン分の画像f(y)に対して眼輪郭抽出フィルタhc(y)を用いた畳み込み積分を施せば、眼の輪郭画像を抽出することができる。その結果、計算量の多い2次元のフィルタ処理を施さなくとも、1次元のフィルタ処理により眼の輪郭画像を抽出することができる。
【0047】
面積算出部2024は、フィルタ処理部2023によってフィルタ処理が施された第1及び第2の検出領域R1及びR2の画像に対して2値化処理を施す。上述したようにフィルタ処理部2023は、第1及び第2の検出領域R1及びR2に対して、眼輪郭抽出フィルタhc(y)及び瞳抽出フィルタhp(y)を用いてフィルタ処理を施すことにより、眼の画像を抽出しているが、これらのフィルタは、肌色に対して相対的に暗い画素を抽出する特性を有しているため、眉、鼻の脇及び眼の下のくまなども検出する場合がある。その結果、フィルタ処理部2023は、複数の眼の候補画像を抽出することとなる。そこで、面積算出部2024は、画像判定部2025が面積を基に眼の画像を判定することができるように、2値化処理を施し、各候補画像のドット数をカウントすることにより各候補画像の面積を算出する。
【0048】
画像判定部2025は、面積算出部2024が算出した各候補画像のうち、面積の大きな2つ候補画像を眼の画像として判断し、複数の候補画像の中から眼の画像を特定する。ただし、面積の比較だけでは、眉を示す候補画像も大きな面積を有しているため、誤ってこの画像を眼の画像として特定する場合がある。そこで、画像判定部2025は、y方向の上下に面積の大きな2つの候補画像を検出した場合、上側の候補画像を眉の画像として排除し、下側の画像を眼の画像として特定する。
【0049】
位置検出部203は、画像判定部2025が特定した両眼の画像のそれぞれの重心を算出し、両眼のそれぞれの位置を検出する。位置検出部203は、眼の中心を算出するにあたり、例えば各眼の画像に外接する四角形を当てはめこの四角形の2本の対角線の交点を眼の重心として算出する。
【0050】
予測位置算出部204は、位置検出部203が過去フレームにおいて検出した両眼のそれぞれの位置をもとに眼の移動速度及び移動加速度を算出し、算出した移動速度及び移動加速度からテイラー展開にしたがって現フレームの眼の予測位置を算出する。現フレーム対して1つ前のフレームにおける眼の位置をx(t)、y(t)とすると眼の移動速度はx(t)及びy(t)の1階微分x(t)’及びy’(t)で表され、眼の移動加速度はx(t)、y(t)の2階微分x’’(t)、y’’(t)で表される(ただし、tは時間を表す変数)。したがって、各フレームの時間間隔をΔtとすると予測位置x(t+Δt)、y(t+Δt)は、式(5)で示すように、2次の項までテイラー展開行った式で表すことができる。
【0051】
【数4】
Figure 2004030006
【0052】
判断部205は、位置検出部203が検出した現フレームの眼の位置と、予測位置算出部204が算出した現フレームの眼の予測位置の差dを求め、この差dを基に予め定められた信頼度関数を用いて信頼度を算出し、位置検出部203が検出した眼の位置の正確性を判断する。信頼度関数は、図6に示すような例えばexp(−d)のような指数関数で表され、差dが0に近づくにつれて信頼度が高くなり、差が大きくなるにつれて信頼度が低くなるような関数である。さらに、判断部205は、信頼度が例えば所定の値以上であれば、位置検出部203が検出した眼の位置を正しい眼の位置として採用し、信頼度が所定の値以下であれば、位置検出部203が眼の位置を誤検出したとして、その位置を眼の位置として採用しない。
【0053】
輪郭線作成部206は、ノイズ除去部2061と、エッジ検出部2062と、近似関数算出部2063とを備える。
【0054】
ノイズ除去部2061は、検出領域設定部201が設定した第2の検出領域R2に対して、所定の周波数帯域の画像成分を通過させる空間周波数フィルタを用いたフィルタ処理を施すことにより、第2の検出領域R2内の画像に含まれる眼及び眉の輪郭線を作成するにあたり不要な画像成分を除去する。第2の検出領域R2内には、眉間やこめかみ付近で周囲の肌色より暗い領域が存在するため、エッジ検出部2062は、これらの暗い領域を眼及び眉の輪郭線として誤って検出するおそれがある。そこで、ノイズ除去部2061は、空間周波数フィルタを用いて眼及び眉の輪郭を検出するうえで不要となる画像成分を除去している。空間周波数フィルタによるフィルタ処理方法としては、例えば離散フーリエ変換、離散コサイン変換あるいはウェーブレット変換などによるフィルタ処理方法を採用すればよい。
【0055】
エッジ検出部2062は、位置検出部203で検出された両眼のそれぞれの位置を基に、y方向上の眉及び眼の間の位置を第1の始点として設定し、第2の検出領域R2内の画像に対して、上方向(−y方向)に向かって周囲の肌色よりも暗い画素の検出を所定の濃度閾値と比較することにより行い、検出した画素を眉の下側の輪郭線の画素とするとともに、下方向(+y方向)に向かって周囲の肌色よりも暗い画素の検出を所定の濃度閾値と比較することにより行い、検出した画素を眼の上側の輪郭線の画素とする。エッジ検出部2062は、このような処理を第2の検出領域R2の左側(y軸側)の画像から右側に向けてy方向の1ラインの画像毎に順番に施していく。
【0056】
さらに、エッジ検出部2062は、位置検出部203で検出された両眼それぞれの位置を基に、眉の下側の輪郭線の画素及び眼の上側の輪郭線の画素を検出する場合と同様にして、眉の上側(x軸側)の所定の位置を第2の始点として、下方向(+y方向)に向かって周囲の肌色よりも暗い画素の検出を行い、検出した画素を眉の上側の輪郭線の画素とする。
【0057】
さらに、エッジ検出部2062は、位置検出部203で検出された両眼それぞれの位置を基に、眼の下側の所定の位置を第3の始点として、眉の上側の輪郭線の画素を検出する場合と同様にして、上方向(−y方向)に向かって周囲の肌色よりも暗い画素の検出を行い、検出した画素を眼の下側の輪郭線の画素とする。
【0058】
近似関数算出部2063は、エッジ検出部2062が検出した眉の上端画素の配列を基に、例えば最小二乗法を用いて眉の上側の輪郭線を表す近似関数を算出する。さらに近似関数算出部2063は、眉の下側の輪郭線の画素、眼の上側の輪郭線の画素及び眼の下側の輪郭線の画素に関しても、画素の配列を基に、最小二乗近似法を用いて眉の下側の輪郭線、眼の上側の輪郭線及び眼の下側の輪郭線を表す近似関数をそれぞれ算出する。ここで、近似関数として、高次の関数を用いると、かえって輪郭線の形状が不自然になるため、低次の関数、例えば二次関数を用いるのが好ましい。
【0059】
濃淡画像変換部207は、画像取得部100が取得した顔画像のR(赤)、G(緑)及びB(青)色の成分に対してそれぞれ異なる所定の重みづけを施して合成することにより、その顔画像を輝度成分のみを表す濃淡画像に変換し、画像メモリ300に記憶させる。上記検出領域設定部201〜輪郭線作成部206は、この濃淡画像に対して種々の処理を行う。
【0060】
画像メモリ300は、RAM12などから構成され、画像取得部100が取得した顔画像、濃淡画像変換部207が変換した濃淡画像及びプログラム実行部200が顔画像に対して種々の処理を施した画像などを一時的に記憶し、表示部400に出力する。
【0061】
表示部400は、表示装置14やVRAMなどを含み、画像メモリ300から出力された画像を表示する。
【0062】
次に、本眼検出装置の眼検出モードにおける動作について図7に示すフローチャートに従って説明する。
【0063】
まず、画像取得部100によって、顔画像の1枚目のフレームが取得される(ステップS101)。次いで、濃淡画像変換部207により、画像取得部100が取得した顔画像が濃淡画像に変換される(ステップS102)。次いで、検出領域設定部201により、顔画像上に第1の検出領域R1が設定される(図3参照)(ステップS103)。次いで、濃度補正部2021によって、第1の検出領域R1の濃度値ヒストグラムが平坦化される(ステップS104)。
【0064】
次いで、サブサンプリング部2022により、フィルタ処理部2023によるフィルタ処理の計算量の低下させるために、第1の検出領域R1の画像に対して間引き処理が施される(ステップS105)。
【0065】
次いで、フィルタ処理部2023により、顔画像から第1の検出領域R1が取り出され、取り出された第1の検出領域R1に対して、瞳抽出フィルタhp(t)を用いたフィルタ処理が施され(ステップS106)瞳の画像が抽出される。この場合、図8(a)で示すような瞳の画像が抽出される。次いで、フィルタ処理部2023により、再度、顔画像から第1の検出領域R1が取り出され、取り出した第1の検出領域R1の画像に対して、眼輪郭抽出フィルタhc(t)を用いたフィルタ処理が施され、眼の輪郭線の画像が抽出される。この場合、図8(b)で示すような眼の輪郭の画像が抽出される。次いで、フィルタ処理部2023により、ステップS106で抽出された瞳の画像とステップS107で抽出された眼の輪郭との画像が合成され、眼の画像が抽出される(ステップS108)。この場合、図8(c)で示すような瞳及び眼の輪郭が合成された眼の画像が抽出される。なお、実際には、ステップS108の段階において、眼以外の複数の眼の候補画像が含まれているが、図8(a)〜(c)においては、これら眼以外の眼の候補画像を省略している。
【0066】
次いで、面積算出部2024により、フィルタ処理部2023がフィルタ処理した第1の検出領域R1に対して、2値化処理が施された後、複数の眼の候補画像がラベリングされ(ステップS109)、ドット数に基づいて各候補画像の面積が算出される。次いで、画像判定部2025によって、複数の眼の候補画像の中から2つの面積の大きな候補画像が抽出可能な場合(ステップS110でYES)、この候補画像が両眼の画像として特定され、ステップS111に進む。一方、ステップS110において、面積の大きな2つの領域を抽出することができない場合(ステップS110でNO)、再処理を行うためステップS103に戻る。なお、画像判定部2025が、y方向の上下に2つの面積の大きな領域を抽出した場合(すなわち、この場合、眼の候補画像としてふさわしい面積を有する眼の候補画像が少なくとも3つ存在する)、上側の画像は眉の画像として排除され、下側の画像が眼の画像として特定される。
【0067】
次いで、位置検出部203によって、眼の画像の重心が算出され、その中心が眼の位置として検出される(ステップS111)。次いで、顔画像の次のフレームが取得される(ステップS112)。次いで、取得されたフレーム画像が所定枚数未満である場合(ステップS113でNO)、ステップS102に戻る。一方、取得したフレームが所定枚数目のフレームである場合(ステップS113でYES)、図9に示すステップS201に進む。ここで、所定枚数目とは、眼追跡モードにおいて、眼の位置の移動速度及び移動加速度を算出することができる十分な枚数が該当する。したがって、眼の位置の移動速度及び加速度を算出するためには、少なくとも3枚のフレームが必要であるため、所定枚数目のフレームは少なくとも4枚目以降のフレームとなる。
【0068】
次に、眼検出装置の眼追跡モードにおける動作についで図9に示すフローチャートに従って説明する。眼追跡モードは、眼検出モードのステップS110の処理に引き続いて行われる。
【0069】
まず、図7に示すステップS112で取得されたフレームが濃淡画像に変換される(ステップS201)。次いで、検出領域設定部201により、過去のフレームで検出された眼の位置に基づいて、図3に示すように現フレーム上に第2の検出領域R2が設定される(ステップS202)。次いで、ステップS203〜ステップS208おいて、図7に示す眼検出モードのステップS104〜S109で行われた処理と同様の処理が、第2の検出領域R2に対して行われる。
【0070】
次いで、予測位置算出部204により、現フレームの1つ前のフレームにおける眼の位置、過去のフレームの眼の位置から算出された眼の移動速度及び移動加速度を用いて、テイラー展開によって現フレームの眼の予測位置が算出される(ステップS209)。次いで、判断部205によって、位置検出部203が現フレーム上で検出した眼の位置と、ステップS209で算出された眼の予測位置との差dが算出され、算出された差dを基に信頼度が算出され、この信頼度が所定の閾値と比較され、位置検出部203が検出した眼の位置の正確性が判断される(ステップS210)。ここで、算出された信頼度が所定の閾値よりも大きい場合は、位置検出部203が検出した眼の位置は正しいものであるとして、(ステップS210でYES)その位置が眼の位置として決定される(ステップS211)。一方、算出された信頼度が所定の閾値よりも小さい場合は、位置検出部203は眼の位置を誤検出したとして、図7で示すステップS103に戻り、再度眼の検出処理が行われる(ステップS210でNO)。この場合、表示部400には、図10で示すように、位置検出部203が検出した眼の位置を示すマーカIMを被写体の顔の動きに追従するように、瞳の中心の位置に表示させてもよい。
【0071】
次いで、輪郭線作成モードにおける眼検出装置の動作について図11に示すフローチャートに従って説明する。まず、検出領域設定部201により、顔画像に対して第2の検出領域R2が設定される(ステップS301)。次いで、ノイズ除去部2061により、第2の検出領域R2に対して空間周波数フィルタを用いたフィルタ処理が施され(ステップS302)、エッジ検出部2062が眼及び眉の輪郭線の画素を検出するうえで不要となるノイズ成分が除去される。
【0072】
次いで、エッジ検出部2062により、図12に示すように、第1の始点S1から上及び下方向に向かって眼の上側の輪郭線の画素EP1及び眉の下側の輪郭線の画素MP2が検出される(ステップS303)。次いで、エッジ検出部2062により、第2の始点S2から下方向に眉の上側の輪郭線の画素MP1が検出されるとともに、第3の始点S3から上方向に向かって眼の下側の輪郭線の画素EP2が検出される(ステップS304)。
【0073】
次いで、近似関数算出部2063によって、ステップS303で検出された眼の上側の輪郭線の画素EP1及び眉の下側の輪郭線の画素MP2に配列を基に、最小二乗法により眼の上側の輪郭線及び眉の下側の輪郭線を表す近似関数がそれぞれ算出されるとともに、ステップS304で検出された眉の上側の輪郭線の画素MP1及び眼の下側の輪郭線の画素EP2の配列を基に、最小二乗法により眉の上側の輪郭線及び眼の下側の輪郭線を表す近似関数がそれぞれ算出される(ステップS305)。
【0074】
次いで、最終フレームに対する処理が終了したか否かが判断され、最終フレームの処理が終了していない場合(ステップS306でNO)、画像取得部100によって、次のフレームが取得され(ステップS307)、図9に示すステップS201に戻り、ステップS307で取得されたフレームに対して眼の位置の検出が行われる。一方、最終フレームの処理が終了した場合(ステップS306でYES)、眼検出装置の処理を終了する。
【0075】
この場合、図10で示すように、輪郭線作成モードによって作成された眉の上側の輪郭線ML1、眉の下側の輪郭線ML2、眼の上側の輪郭線EL1及び眼の下側の輪郭線EL2を、表示部400に表示される被写体の顔画像の動きに追従するように表示してもよい。
【0076】
上記実施形態では、画像取得部100は、被写体の顔の頭部が上側となるように顔画像を取得したが、これに限定されず、例えば顔の頭部が下側あるいは斜め上側に傾くように顔画像を取得してもよい。この場合、眼の中心と口の中心とを結ぶ直線と平行な方向であって、頭部側を上側とし、口側を下側とすればよい。
【0077】
また、上記実施形態では、1枚目から最後のフレームまでの一連のフレームに対して眼検出モード、眼追跡モード及び輪郭線作成モードを適用しているが、これに限定されず、顔画像の一連のフレームを一定の枚数おきに区切り、区切った一連のフレーム毎に眼の検出モード、眼の追跡モード及び輪郭線作成モードを適用してもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、近似関数算出部2063は、最小二乗法により輪郭線を表す近似関数を算出しているが、これに限定されず、スプライン処理などによって、近似関数を算出してもよい。ただし、なめらかな輪郭線を得るためには、最小二乗法で算出された近似関数を用いることが好ましい。
【0079】
また、上記実施形態に係る眼検出装置は、眼の位置をもとに被写体の顔がカメラのレンズを向いているか否かを判断し、顔がレンズの方向に向いたとき自動的にシャッターが押されるカメラに適用可能である。さらに、防犯カメラが撮影した画像の中から、顔がレンズ側を向いている時の画像のみを自動的にピックアップできる防犯カメラシステムを構築することが可能である。さらに、検出した眼の位置に基づいて顔画像に仮想的に化粧を施す化粧シミュレーターに適用可能である。
【0080】
また、上記眼検出プログラムを半導体集積回路により構成し、ビデオカメラに内蔵してもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、輪郭線抽出フィルタを用いて眼の画像を抽出するため、瞼の開閉に影響されることなく眼の位置を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼検出装置の概略構成を示した図である。
【図2】眼検出装置のブロック構成図を示している。
【図3】顔画像の一例を示した図である。
【図4】瞳抽出フィルタを示したグラフである。
【図5】目輪郭抽出フィルタを示したグラフである。
【図6】信頼度関数の一例を示したグラフである。
【図7】眼検出モードの動作を説明するフローチャートである。
【図8】フィルタ処理部行うフィルタ処理を説明するための図であり、(a)は瞳抽出フィルタにより抽出された瞳の画像を示し、(b)は眼輪郭抽出フィルタにより抽出された眼の輪郭画像を示し、(c)は合成された眼の画像を示している。
【図9】眼追跡モードの動作を説明するフローチャートである。
【図10】位置検出モード及び眼追跡モードで検出された眼の位置と、輪郭線作成モードで算出された眼及び眉の輪郭線を顔画像に当てはめた場合の画面図である。
【図11】輪郭線作成モードの動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】エッジ検出部が眼及び眉の輪郭線の画素を検出する様子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ
2 ビデオカメラ
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 表示装置
15 記録媒体駆動装置
16 補助記憶装置
17 入力装置
100 画像取得部
200 プログラム実行部
201 検出領域設定部
202 画像抽出部
203 位置検出部
204 予測位置算出部
205 判断部
206 輪郭線作成部
207 濃淡画像変換部
300 画像メモリ
400 表示部
2021 濃度補正部
2022 サブサンプリング部
2023 フィルタ処理部
2024 面積算出部
2025 画像判定部
2061 ノイズ除去部
2062 エッジ検出部
2063 近似関数算出部

Claims (9)

  1. 被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得手段と、
    取得した顔画像に対して両眼を含む領域を検出領域として設定する検出領域設定手段と、
    前記検出領域内の画像から眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出する画像抽出手段と、
    抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出する位置検出手段とを備えることを特徴とする眼検出装置。
  2. 前記画像抽出手段は、前記検出領域内の画像に対して、瞳を抽出する瞳抽出フィルタを用いて瞳の画像を抽出することを特徴とする請求項1記載の眼検出装置。
  3. 前記画像取得手段は、所定フレーム周期毎に顔画像を取得し、
    顔画像の過去のフレームにおける眼の位置の変動量を基に、現フレームの眼の予測位置を算出する予測位置算出手段と、
    前記予測位置算出手段が算出した現フレームの眼の位置と前記位置検出手段が検出した現フレームの眼の位置とのずれ量から、前記位置検出手段が検出した現フレームの眼の位置の正確性を判断する判断手段とを更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の眼検出装置。
  4. 前記検出領域設定手段は、前記位置検出手段が過去のフレームから検出した両眼の位置及び両眼の間隔に基づいて、現フレームの検出領域を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の眼検出装置。
  5. 前記画像抽出手段は、顔画像の両目の中心と口の中心とを結ぶ直線に対して平行であって、上下の位置に存在する2つの眼の候補画像に関して、下側の候補画像を眼の画像として抽出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の眼検出装置。
  6. 眼の輪郭線の画素を検出するとともに、眉の輪郭線の画素を検出するエッジ検出手段と、
    眼の輪郭線の画素の配置を基に眼の上側及び下側の輪郭線を表す近似関数をそれぞれ算出するとともに、眉の輪郭線の画素の配置を基に眉の上側及び下側の輪郭線を表す近似関数をそれぞれ算出する近似関数算出手段とを更に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の眼検出装置。
  7. コンピュータを、
    被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得手段によって取得された顔画像から両眼を含む領域を検出領域として設定する検出領域設定手段、
    前記検出領域内の画像に対して眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出する画像抽出手段、
    抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出する位置検出手段として機能させることを特徴とする眼検出プログラム。
  8. コンピュータを、
    被験者の顔画像を時系列的に取得する画像取得手段によって取得された顔画像から両眼を含む領域を検出領域として設定する検出領域設定手段、
    前記検出領域内の画像に対して眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出する画像抽出手段、
    抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出する位置検出手段として機能させること特徴とする眼検出プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  9. 被験者の顔画像を時系列的に取得するステップと、
    取得した顔画像に対して両眼を含む領域を検出領域として設定するステップと、
    前記検出領域内の画像に対して眼の輪郭を抽出する眼輪郭抽出フィルタを用いて眼の輪郭の画像を抽出するステップと、
    抽出した眼の輪郭の画像から眼の位置を検出するステップとを備えることを特徴とする眼検出方法。
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