JP2004029423A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】初心者でも失敗なく撮影でき、数多くの撮影経験を積むにつれて、更に高度な撮影にも対応できるレベルアップ型(育成型)のカメラを提供する。
【解決手段】累積撮影枚数の情報をカメラ10の不揮発性メモリ等に保持しておき、累積枚数の増加に応じてユーザが使用できる機能(モード)が拡張されて行く構成とする。例えば、累積枚数0〜500枚のときは、全自動(フルオート)撮影モードのみ利用できる。501〜1000枚のときは、マクロ撮影モード及びシーンポジジョンモードが追加される。更に500枚の撮影経験を積むと、ストロボモードを変更できるとともに、プログラムAE、シャッター優先、絞り優先などの露出モードを選択できる。その後、500枚の撮影経験を積むと、マニュアルフォーカスモードが追加され、更に500枚の撮影経験を積むと、マニュアル露出モードが追加される。
【選択図】 図3
【解決手段】累積撮影枚数の情報をカメラ10の不揮発性メモリ等に保持しておき、累積枚数の増加に応じてユーザが使用できる機能(モード)が拡張されて行く構成とする。例えば、累積枚数0〜500枚のときは、全自動(フルオート)撮影モードのみ利用できる。501〜1000枚のときは、マクロ撮影モード及びシーンポジジョンモードが追加される。更に500枚の撮影経験を積むと、ストロボモードを変更できるとともに、プログラムAE、シャッター優先、絞り優先などの露出モードを選択できる。その後、500枚の撮影経験を積むと、マニュアルフォーカスモードが追加され、更に500枚の撮影経験を積むと、マニュアル露出モードが追加される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特にカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのカメラに適用される技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩カメラにおいては、フイルムの撮影枚数をカウントして記録済み枚数(又は残枚数)を表示させている(特開平5−341377号公報、特開平8−129226号公報)。電子スチルカメラの場合は、画像データを保存するメモリカードなどの記録媒体の記憶容量を検出して記録可能枚数を表示させている。
【0003】
また、銀塩カメラ、電子スチルカメラを問わず、カメラの分野では、自動焦点調節(AF)機能や自動露出調整(AE)機能などの自動制御が一般的になっており、誰でも簡単に良好な画像を記録できる。その一方で、シャッタースピードや絞りなどの条件を撮影者自身がマニュアルで設定し、撮影意図を反映した画像を記録したいという要求もある。そのため、多くのカメラは、全自動(フルオート)撮影モード、プログラムオートモード、シャッター優先モード、絞り優先モード、マニュアルモード、更には、ポートレートモード、風景モード、マクロモード、スポーツモード、夜景モードなど、多様な撮影モードを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカメラは、様々な撮影意図に対応できるという利点がある反面、これら多様な撮影モードをユーザが十分に使いこなせていない場合も多い。特に、初心者にとっては最適なモードや設定条件などを容易に判断できず、誤った条件設定のまま撮影を行ってしまうこともある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、初心者でも失敗なく撮影でき、数多くの撮影経験を積むにつれて、更に高度な撮影にも対応できるレベルアップ型(育成型)のカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係るカメラは、カメラの使用実績をカウントする実績カウント手段と、前記実績カウント手段でカウントされた使用実績に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を設定する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、カメラの使用実績をカウントし、使用実績の蓄積に伴ってカメラの機能を高機能化させることができるため、ユーザの撮影経験に見合った、使いやすいカメラを提供できる。また、育成ゲームのような感覚で娯楽性を感じながらカメラを使用することができ、使い続けるにつれてユーザの撮影技量が向上するとともにカメラへの愛着も増す。
【0008】
本発明の一態様として、前記実績カウント手段は、使用実績を示す情報を記憶する不揮発性の記憶手段を含み、カメラの使用に応じて前記使用実績の情報を更新することを特徴とする。
【0009】
使用実績の評価方法としては、撮影枚数を計数する態様の他、カメラの使用時間を計数する態様などがある。累積撮影枚数や累積使用時間をカメラ内部の不揮発性記憶手段に保持しておき、使用に応じて保持情報を更新することによって、カメラの使用実績を把握できる。
【0010】
本発明の他の態様によれば、前記実績カウント手段は、前記使用実績を示す撮影枚数をカウントするものであり、前記制御手段は、前記撮影枚数の増加に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を増加させる制御を行うことを特徴としている。
【0011】
例えば、カメラに複数の機能を実現させるプログラムが格納されているプログラム格納手段と、前記プログラムに従ってカメラの動作を制御する制御手段と、撮影枚数をカウントする撮影枚数カウント手段とを具備したカメラにおいて、前記複数の機能のうち少なくとも1つ機能が使用不能に制限されており、前記撮影枚数に応じて前記制限を解除して、使用できる機能を増大させるように構成される。
【0012】
使用可能になった機能をユーザが容易に把握できるようにするために、カメラにおいて、使用可能な機能の情報を表示する表示手段が設けられ、機能の拡張に伴って表示手段の表示内容が更新される態様が好ましい。
【0013】
また、銀塩カメラのようにフイルムを使用するカメラについて本発明を適用する場合、上記構成に加えて、フイルムが装填されているか否かを検出するフイルム在否検出手段を具備し、フイルム未装填の状態においては、前記撮影枚数をカウントしない態様が好ましい。フイルム未装填の状態でシャッターの開閉動作(いわゆる空撮り動作)を行うことも可能ではあるが、このような空撮りについては撮影実績としてカウントしないことによって、実際の撮影実績を正しく把握できる。
【0014】
また、本発明の他の態様によれば、前記カメラは、光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録媒体に記録する記録手段と、を備えた電子カメラであって、前記実績カウント手段は、前記使用実績を示す撮影モードの累積使用時間をカウントするものであり、前記制御手段は、前記累積使用時間の増加に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を増加させる制御を行うことを特徴としている。
【0015】
電子カメラの場合、撮影モードの累積使用時間を計数することによって、ユーザの撮影経験を評価する態様がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るカメラの好ましい実施の形態について説明する。
【0017】
図1は本発明の実施形態に係るカメラの斜視図である。このカメラ10は、被写体の光学像を銀塩写真フイルムに記録する銀塩カメラであり、カメラボディ11の前面には、撮影レンズ12、ストロボ(閃光装置)14、ファインダ窓16、AF窓18、AE受光窓20、ストロボ調光センサ22等が設けられている。撮影レンズ12は電動式のズームレンズで構成されており、撮影者によってズームスイッチ(図1中不図示)が操作されると、そのズーム指令に従ってレンズ鏡胴24の繰り出し量が制御され、撮影レンズ12の焦点距離(撮影倍率)が変更される。
【0018】
カメラボディ11の天面(上面)には、レリーズスイッチ26と液晶表示部28が設けられている。液晶表示部28は、カメラ10の動作モード、撮影枚数(残枚数)、電池残量、日時などの情報を表示する手段として使用されるとともに、動作モードの選択メニュー等を表示するユーザインターフェース用画面の表示手段として使用される。
【0019】
図2はカメラ10の制御部の構成を示すブロック図である。カメラ10には情報処理手段であるCPU(中央処理装置)30が搭載されている。CPU30は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。
【0020】
ROM31には、CPU30が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。メモリ(RAM)32は、CPU30の作業用領域として利用される。不揮発性記憶手段であるROM31は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROMのように書き換え可能なものでもよい。また、カメラ10には日付及び時刻を刻むカレンダ時計回路33が内蔵され、CPU30はカレンダ時計回路33から日時の情報を取得できる。
【0021】
CPU30は、操作部34又はフイルム在否検出部36その他の検出部からの信号(指令信号や検出信号)に基づいてカメラ10内の各回路を制御し、例えば、電源のON/OFF制御、レンズ駆動制御、撮影動作制御、ストロボの発光制御、撮影枚数管理などを行う。
【0022】
操作部34には、電源スイッチ、撮影開始の指示を入力するレリーズスイッチ26、変倍操作を行うズームスイッチ、メニュー画面の表示を指示するメニュースイッチ、メニュー項目の選択操作(カーソル移動操作)を行う選択スイッチ、選択項目の確定(登録)や動作の実行を指示する実行スイッチ、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の画面に戻るときに使用する取消(キャンセル)など、カメラ10に対してユーザが各種の指示を入力するための各種操作手段が含まれる。
【0023】
フイルム在否検出部36は、フイルムの装填/未装填に応じて検出信号を出力するスイッチ(又はセンサ)を含む。該スイッチは、例えば、カメラ10のフイルム装填室内に配設されており、フイルム装填室にフイルムが装填されているか否かを検出する。フイルム在否検出部36の検出信号はCPU30に入力され、撮影制御や撮影枚数の管理等に利用される。例えば、フイルム未装填状態でシャッター駆動を実施しても、撮影枚数としてカウントされないようになっている。
【0024】
操作部34の電源スイッチがON操作されると、CPU30はこれを検出し、電源回路37に対して起動指令の信号を与え、電源回路37を起動させる。電源回路37はDC/DCコンバータを含む。カメラ10に装填されている電池38から供給される電力は、電源回路37のDC/DCコンバータによって所要の電圧に変換された後、カメラ10内の各回路ブロックに供給される。
【0025】
ズームモータ39は、図1で説明したレンズ鏡胴24の繰り出し及び引き込みの動力源となる鏡胴駆動手段である。ズームスイッチの操作に応じて、CPU30がズームモータ39を制御し、レンズ鏡胴24を移動させる。
【0026】
図2中のAE回路40は、図1で説明したAE受光窓20の内側に配置された測光センサ(不図示)を含み、測光センサの検出信号に基づいて被写体の明るさを測定する処理(測光処理)を行う。図2のAE回路40による測光結果はCPU30に伝えられ、露出制御に利用される。
【0027】
AF回路41は、図1で説明したAF窓18の内側に配置されたAFセンサ(不図示)を含み、被写体までの距離を測定する測距処理を行う。AFセンサの方式は特に限定されず、アクティブ方式やパッシブ方式に代表される測距法を用いてもよいし、位相差に代表される焦点検出法を用いてもよい。図2のAF回路33による測距結果はCPU30に伝えられ、被写体にピントを合わせるためのフォーカス調整制御に利用される。
【0028】
レリーズスイッチ26は、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段式のスイッチで構成されている。例えば、フルオート撮影モード時において、CPU30はレリーズスイッチ26の半押し(S1 =ON)に応動してAE処理及びAF処理を実施し、その演算結果に基づいてAFモータ42を制御して撮影レンズ12を合焦位置に移動させる一方、絞り駆動部43を制御して、絞りを設定する。その後、レリーズスイッチ26の全押し(S2 =ON)を検知すると、シャッター駆動部44を作動させて、シャッターを開閉し、フイルムの露光を行う。
【0029】
このとき、CPU30は必要に応じてストロボ回路45にコマンドを送り、ストロボ14の発光を制御する。
【0030】
フイルム駆動部47は、CPU30の指令に従い、フイルムの給送(巻き上げ)を行う。撮影後にフイルムが自動的に一コマ巻き上げられ、次のコマがセットされる。
【0031】
撮影枚数カウンタ48は、カメラ10に装填されているフイルムについて撮影枚数を計数するものであり、撮影済み枚数を示す順算式でもよいし、残り枚数を示す逆算式(残数式)であってもよい。撮影枚数カウンタ48は、フイルム装填室の蓋を開くと「0」又は「S」にリセットされる。
【0032】
フイルムの交換ごとにリセットされる上記の撮影枚数カウンタ48とは別に、当該カメラ10では累積撮影枚数(総ショット数)を管理している。当該カメラ10で撮影を実施すると、その累積枚数の情報が記憶部(以下、累積枚数記憶部という。)49に記憶される。累積枚数記憶部49には、EEPROMなどの不揮発性記憶手段が用いられており、カメラ10の電源をOFFしても情報内容が保持されるようになっている。撮影を実行するごとに、累積枚数がカウントアップされ、累積枚数記憶部49の情報内容が更新される。
【0033】
本例のカメラ10は、未使用(累積枚数=0)又は撮影実績の少ない状態において、カメラ機能の一部が使用不能に制限されており、撮影実績を積んで累積枚数が増加するにつれて、ユーザが使用できる機能が次第に増大して行く(制限が解除されて行く)ように構成されている。図3に機能拡張制御の例を示す。
【0034】
図3によれば、累積枚数に応じてカメラ10のモードレベル(ユーザの撮影経験を反映したレベル)が5段階に設定されており、レベルがアップすると、使用できる機能が追加されて行く。累積枚数0〜500枚のときは、モードレベル1に設定され、以後500枚累積ごとに、モードレベル2〜5までステップアップして行く。
【0035】
モードレベル1では、撮影モードに関して、フルオート撮影モードのみ利用することができる。フルオート撮影モードは、AE、AF及びオートストロボ機能によって撮影条件が全て自動的に決定される撮影モードである。フルオート撮影モードは、最も簡単に撮影ができる基本モードであり、標準的な撮影用途ではこのモードで十分対応できる。ユーザは、特別な条件設定などを行う必要がないため、初心者でも失敗なく撮影を行うことができる。
【0036】
モードレベル1において、500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「2」に設定される。モードレベル2では、フルオート撮影モードに加えて、マクロ撮影モード及びシーンポジジョンモードが使用できるようになる。
【0037】
マクロ撮影モードは、近距離撮影に適したモードであり、被写界深度を比較的浅くして背景を美しくぼかしたクローズアップ写真を撮影できる。シーンポジションモードは、人物(ポートレート)/風景/スポーツ/夜景の4種類から所望のシーンを選択して、撮影シーンに適した設定を自動的に行うモードである。人物モードは、被写界深度を浅くて背景を綺麗にぼかし、立体感のある人物撮影を実現する。風景モードは、被写界深度を深くして近景から遠景までピントのあった写真を撮ることができる。スポーツモードは、シャッタースピードを早くして、一瞬の動きを止めた躍動感のあるスポーツ写真を撮影できる。夜景モードは、暗い被写体に適した露出制御により、美しい夕景写真や夜景写真を撮影できる。
【0038】
モードレベル2において500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「3」に設定される。モードレベル3は、モードレベル2の内容に加えて、ストロボモードの変更が可能になるとともに、プログラムAEモード、シャッター優先モード、絞り優先モードなどの露出モードが選択可能になる。
【0039】
ストロボモードは、例えば、撮影状況に応じて自動的に発光させる「自動発光モード」、「赤目軽減モード」、「スローシンクロモード」、「強制発光モード」、「発光禁止モード」などを選択できる。プログラムAEモードは、カメラが露出制御を行うが、露出補正等、撮影者の意図を反映できるモードである。シャッター優先モードは、撮影者がシャッタースピードをセットすると、絞りが自動制御されるモードであり、動きのあるものの撮影に適している。絞り優先モードは、撮影者が絞り値をセットすると、シャッタースピードが自動制御されるモードであり、被写界深度を考慮した撮影に適している。
【0040】
モードレベル3において500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「4」に設定される。モードレベル4は、モードレベル3の内容に加えて、マニュアルフォーカスモードを選択できるようになる。マニュアルフォーカスモードは、ユーザ自身がマニュアルでピントを調節できるモードである。
【0041】
モードレベル4において500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「5」に設定される。モードレベル5は、モードレベル4の内容に加えて、マニュアル露出モードが追加される。マニュアル露出モードは、シャッタースピードと絞り値を撮影者が自由に設定できるモードである。
【0042】
モードレベル5においてカメラ10の機能制限は全て解除され、カメラ10に備わる全機能を完全に利用できる状態になる。
【0043】
このように、累積枚数に応じて、使用できる機能を次第に拡張して行くことにより、ユーザの技量向上に合わせて、より高度な撮影機能を活用できるようになる。
【0044】
次に、上記の如く構成されたカメラ10の動作について説明する。
【0045】
図4はカメラ10の機能拡張制御に関するフローチャートである。カメラ10の電源をONして、使用を開始すると(ステップS110)、まず、CPU30は、フイルム在否検出部36からの検出信号に基づき、フイルムが装填されているか否かの判断を行う(ステップS112)。フイルム未装填の場合には、フイルムが装填されるのを待ち、ステップS112の処理を繰り返す。このとき、液晶表示部28にフイルムの未装填状態を警告するメッセージや絵文字などを表示し、ユーザに対してフイルムの装填を促す態様も好ましい。
【0046】
ステップS112において、フイルムが装填されていることを検出すると、CPU30は前回使用時に設定されていたモードレベルをセットする(ステップS114)。カメラ10を初めて使用するとき(累積枚数=0)には初期状態としてモードレベル1に設定される。セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28にモードレベルの情報を表示させる(ステップS116)。図5にモードレベル1における液晶表示部28の表示例を示す。同図によれば、液晶表示部28の左上にレベル情報51が表示され、メニュー表示欄52には、フルオート撮影モードを示すアイコン60が表示されている。
【0047】
図4のステップS116の後、CPU30は撮影が実行されたか否かを判定する(ステップS118)。撮影(フイルム露光)が行われていなければステップS118の処理がループする。撮影が実施されると、ステップS120に進み、撮影枚数カウンタ48のカウント値を更新(順算式ならばインクリメント、逆算式ならばデクリメント)するとともに、累積枚数記憶部49に記憶している累積枚数の値をインクリメントし、情報内容を更新する(ステップS122)。
【0048】
次いで、累積枚数が500を超えたか否かを判定する(ステップS124)。累積枚数が500以下であれば、ステップS118に戻り、次の撮影に備える。ステップS124において累積枚数が500を超えているときはステップS126に進み、累積枚数が1000を超えているか否かを判定する。
【0049】
ステップS126において累積枚数が1000以下である場合には、モードレベルを「2」にレベルアップさせる(ステップS128)。そして、セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28におけるモードレベルの情報を更新してから(ステップS140)、ステップS118に戻る。
【0050】
図6にモードレベル2における液晶表示部28の表示例を示す。同図(a)に示したように、モードレベル2のときは、メニュー表示欄52に、マクロ撮影モードを示すアイコン61と、シーンポジションモードを示すアイコン62が追加表示される。メニューの中からシーンポジションのアイコン62を選択すると、図6(b)に示すようなサブメニューが表示される。サブメニューには、人物モードのアイコン63、風景モードのアイコン64、スポーツモードのアイコン65及び夜景モードのアイコン66が表示され、何れかのモードを選択できるようになっている。
【0051】
図4のステップS126において、累積枚数が1000を超えているときは、ステップS130に進み、累積枚数が1500を超えているか否かを判定する。ステップS130において累積枚数が1500以下である場合には、モードレベルを「3」にレベルアップさせる(ステップS132)。そして、セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28におけるモードレベルの情報を更新してから(ステップS140)、ステップS118に戻る。
【0052】
図7にモードレベル3における液晶表示部28の表示例を示す。同図に示したように、モードレベル3のときは、メニュー表示欄52に、ストロボモードを示すアイコン67と、プログラムAEモードのアイコン68、シャッター優先モードのアイコン69、絞り優先モードのアイコン70が追加表示される。なお、図示しないが、ストロボモードのアイコン67を選択すると、選択可能なストロボモードに対応するアイコンのサブメニューが表示される。
【0053】
図4のステップS130において、累積枚数が1500を超えているときは、ステップS134に進み、累積枚数が2000を超えているか否かを判定する。ステップS134において累積枚数が2000以下である場合には、モードレベルを「4」にレベルアップさせる(ステップS134)。その一方、ステップS134において累積枚数が2000を超えた場合には、モードレベルを「5」に設定する(ステップS138)。こうして、セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28におけるモードレベルの情報を更新してから(ステップS140)、ステップS118に戻る。
【0054】
図8にモードレベル4における液晶表示部28の表示例を示し、図9にモードレベル5における液晶表示部28の表示例を示す。図8に示したモードレベル4については、メニュー表示欄52に、マニュアルフォーカスモードのアイコン71が追加表示され、図9に示したモードレベル5については、更にマニュアル露出モードのアイコン72が追加表示される。
【0055】
上述のようにして、累積枚数に応じてモードレベルを更新し、使用できる機能を段階的に増加させて行く。このとき、各モードレベルにおいて使用可能となった機能がアイコン表示によってユーザに提示される。これにより、ユーザの撮影経験に合わせてカメラ10の性能も向上(多機能化)して行く育成型カメラを実現できる。
【0056】
上記実施の形態では、累積枚数が500枚増加するごとに、モードレベルアップさせる態様を述べたが、レベルアップの判定基準となる累積枚数の値や、レベルのステップ数、各レベルで使用可能となる機能については、上記の例に限定されず、適宜設計することができる。
【0057】
また、上記実施の形態では、累積枚数に応じて使用可能とする機能を予め定めておき、一定の累積枚数に到達したら一律に所定の機能を使用できるように構成したが、撮影者による使い方に依存して、使用可能とする機能が変更される態様もある。例えば、モードレベル2のときにシーンポジションモードにおける人物モード或いはマクロ撮影モードを多用するユーザの場合には、次のレベル段階で絞り優先モードを使用できるようにする一方、モードレベル2においてスポーツモードを多用するユーザの場合には、次のレベル段階でシャッター優先モードを使用できるようにする。このように、ユーザごとに使い方の特徴を把握して、そのユーザが使う可能性の高い機能、或いはそのユーザの撮影意図を反映させやすい機能などを追加して行くことにより、利便性が向上する。
【0058】
途中段階で多用する機能に依存して、その後に追加される機能を変える制御を行うには、累積枚数の情報と同様に、撮影で使用したモード(機能)の情報をカメラ100内に記憶しておく。撮影で使用したモードの情報を記憶する手段には、累積枚数記憶部49と同様の手段を用いる。もちろん、累積枚数記憶部49を兼用してもよい。そして、予め定めておいた判定基準値とモードの使用実績とを比較して、追加すべきモードを決定する。
【0059】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0060】
図10は本発明の他の実施形態に係るカメラの正面図、図11はその背面図である。これらの図面に示したカメラ100は、被写体の光学像をデジタル画像データに変換して記録するデジタルカメラであり、静止画及び動画の記録機能を備えている。図10に示したように、カメラ100の正面には沈胴式の撮影レンズ112、ファインダ窓114、ストロボ116、マイク117等が設けられており、上面にはレリーズスイッチ118が設けられている。また、図11に示したように、カメラ100の背面にはファインダ120、電源スイッチ122、モードレバー124、モードダイヤル126、十字ボタン128、メニュー/OKボタン130、キャンセルボタン132、液晶モニタ134、スピーカ136等が設けられている。もちろん、液晶モニタ134に代えて、有機ELなど各種方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0061】
モードレバー124は、電源スイッチ122を中心に回動自在に設けられており、このモードレバー124の位置を変えることにより、カメラ10の機能が変更される。すなわち、モードレバー124を回動操作して図11上で上側の停止位置(撮影モード位置)で停止させると、カメラ100は撮影モードに設定される。また、モードレバー124を図11上で下側の停止位置(再生モード位置)で停止させると、カメラ100は再生モード(撮影した画像の再生を行うモード)に設定される。
【0062】
モードダイヤル126は、カメラ本体に対して回動自在に設けられており、このモードダイヤル126の位置を変えることにより、カメラ100の撮影モードが変更される。モードダイヤル126を回動操作することにより、カメラ100は静止画撮影モード(スチルモード)と、動画撮影モード(ムービーモード)に切り換えられる。すなわち、モードダイヤル126で選択できるモードはスチルモードとムービーモードの二つに簡略化されており、各モードについて更なる高度な撮影機能(モード)については、撮影実績に応じて段階的にメニュー画面に追加され、選択可能になる。
【0063】
十字ボタン128は、それぞれ対応する4方向(上下左右)の指示を入力するボタンであり、たとえばメニュー画面が表示されている場合にメニュー画面からメニュー項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示するボタンとして機能する。また、撮影モード時にズームボタンとして機能したり、再生モード時にコマ送りボタンとして機能したりする。
【0064】
メニュー/OKボタン130は、メニュー画面の表示を指示するメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行など指令するOKボタンとしての機能を兼備した操作ボタンである。キャンセルボタン132は、メニューから選択した項目の取消や、1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。
【0065】
液晶モニタ134は、再生モード時に撮影した画像の再生用モニタとして使用されるとともに、メニューの表示画面として使用される。また、撮影モード時には、画角確認用の電子ビューファインダーとしても使用される。
【0066】
図12は、カメラ100の内部構成を示したブロック図である。なお、図12中、図2と同一又は類似の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0067】
図12に示したように、カメラ100に内蔵されたCPU140は、制御部及び演算手段として機能し、操作部34からの指示信号に基づいてカメラ100内の各回路を制御する。例えば、CPU140は、カメラ動作に必要なレンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録制御、ストロボ116の発光制御、メモリカード142の読み書き制御、ファイル管理、液晶モニタ134の表示制御などを行う。
【0068】
操作部34は、レリーズスイッチ118、電源スイッチ122、モードレバー124、モードダイヤル126、十字ボタン128、メニュー/OKボタン130、キャンセルボタン132など各種の操作手段を含むブロックである。
【0069】
メモリ(RAM)32は、CPU140の作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
【0070】
撮影者によって電源スイッチ122がON操作されると、CPU140はこれを検出し、カメラ内電源をONにする。モードレバー124によって撮影モードが選択されていると、CPU140はレンズバリア144の開放と撮影レンズ112の繰り出しを行うべく、モータ147を作動させる。こうして、レンズバリア144が開位置に移動するとともに、撮影レンズ112が撮影位置に移動し、撮影可能な状態になる。
【0071】
撮影レンズ112及びシャッター兼用絞り機構148を介してCCD固体撮像素子(以下、CCDという。)150の受光面に結像された被写体の光学像は、CCD150によって光電変換される。CCD150の受光面は多数のフォトダイオードが二次元的に配列され、ハニカム配列、ベイヤー配列その他の所定のカラーフィルター配列構造を備えている。また、CCD150は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。なお、CCD150に代えてCMOSイメージセンサその他の撮像素子を用いてもよい。
【0072】
CCD150の各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ152から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD150から出力された信号はアナログ処理部154に送られ、相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ゲイン調整などの所要の処理が行われた後、A/D変換器155によってデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部156に送られる。
【0073】
タイミングジェネレータ(TG)158は、CPU140の指令に従い、CCDドライバ152、アナログ処理部154及びA/D変換器155に対して同期駆動用のタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0074】
デジタル信号処理部156は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段として機能するとともに音声処理手段して機能し、CPU140からのコマンドに従って画像信号及び音声信号を処理する。A/D変換器155からデジタル信号処理部156に送られた画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換(YC処理)されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ32に記憶される。
【0075】
撮影画像をモニタ出力する場合、メモリ32から画像データが読み出され、バス160を介して表示回路162へ送られる。表示回路162は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して液晶モニタ134に出力する。また、表示回路162はOSD(オンスクリーンディスプレイ)回路を含み、OSD回路で生成されるキャラクター等の信号は、必要に応じて画像信号に混合され、液晶モニタ134に供給される。
【0076】
CCD150から出力される画像信号によってメモリ32内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ134に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに表示される。撮影者は液晶モニタ134に表示される映像によって画角(構図)を確認できる。
【0077】
撮影モードにおいてCPU140がレリーズスイッチ118の半押し(S1=ON)を検出するとAE制御及びAF制御を行い、レリーズスイッチ118の全押し(S2 =ON)を検知すると、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。すなわち、CPU140は、レリーズスイッチ118の半押しに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてAFモータ42を制御して撮影レンズ112を合焦位置に移動させる一方、図示せぬ絞り駆動部を制御してシャッター兼用絞り機構148の絞り値を設定するとともに、S2 =ONに伴う画像取得時の電荷蓄積時間を制御する。
【0078】
こうして、取り込まれた画像データは、デジタル信号処理部156においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張部164において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、カードインターフェース部165を介してメモリカード142に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0079】
画像データを保存する手段は、メモリカード142で代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ100に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0080】
カメラ100で生成された画像ファイルには、記録順に従って連番によるファイル番号が自動付与されるとともに、主画像の撮影日時(日付と時刻)を示す情報が付加情報として記録される。例えば、Exif(Exchangeable Image File Format) ファイルフォーマットに従って生成される画像ファイルの場合、「DSCF****.JPG」というファイル名(ただし、「****」は4桁の数字列からなるファイル番号とする。)が自動生成され、Exifのタグには撮影日時の情報が記録される。ファイル番号は記録順序を示すコマ番号として利用できる。
【0081】
メモリカード142に記録できる画像枚数(撮影可能枚数)は、メモリカード142の容量、記録画素数、圧縮率などによって規定される。CPU140はメモリカード142の残容量と、設定されている記録画素数及び圧縮率から標準的な撮影可能枚数を計算し、その情報を液晶モニタ134などを通じてユーザに提示する。
【0082】
また、当該カメラ100は、累積枚数記憶部49において静止画の累積記録枚数を記憶しており、静止画の撮影を実行するごとに累積枚数がカウントアップされ、累積枚数記憶部49の情報内容が更新される。
【0083】
モードダイヤル126によって動画撮影モードが選択されると、音声付き動画の記録が可能となる。レリーズスイッチ118の押下(S2 =ON)によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズスイッチ118を押下(S1 =ON)すると録画動作が停止する。動画撮影時の音声はマイク117によって検出され、その検出信号(音声信号)は、A/D変換器167によってデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部156に送られる。デジタル信号処理部156は入力された音声データを所定の信号形式に変換する。こうして生成された音声データは、画像データと共に圧縮伸張部164及びカードインターフェース部165を介してメモリカード142に記録される。動画データは、例えば、モーション JPEG 形式に従って記録される。本例ではモーション JPEG 形式で記録する例を説明するが、ファイル形式はこれに限定されず、MPEGなど他のファイル形式を適用してもよい。
【0084】
一方、モードレバー124によって再生モードが選択されると、メモリカード142に記録されている画像ファイルが読み出される。読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸張部164を介して非圧縮のYC信号に伸張され、デジタル信号処理部156及び表示回路162を介して表示用の信号に変換された後、液晶モニタ134に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ134上に表示される。
【0085】
動画再生時の音声データは、デジタル信号処理部156で再生処理され、D/A変換器168及びアンプ169を介してスピーカ136に出力される。
【0086】
上記の如く構成されたカメラ100は、未使用(累積枚数=0)又は撮影実績の少ない状態において、カメラ機能の一部が使用不能に制限されており、撮影実績を積んで累積枚数が増加するにつれて、ユーザが使用できる機能が次第に増大して行く(制限が解除されて行く)ように構成されている。
【0087】
その機能拡張の内容は図3及び図4で説明した例と同様である。なお、フイルムを使用しないカメラ100の場合、図4のステップS112におけるフイルム在否の確認に代えて、メモリカード142の在否確認が行われる。
【0088】
本例のカメラ100によれば、静止画の撮影に関して、初めはフルオート撮影モードのみを利用できるが、フルオート撮影モードによる静止画の撮影実績を積んで行くことにより、モードレベルがアップし、より高度な撮影機能を利用できるようになる。
【0089】
セットされているモードレベルの情報は液晶モニタ134に表示され、ユーザに提示される。図13にその表示例を示す。
【0090】
図13はモードレベル1における表示例である。撮影モードにおいて液晶モニタ134をONすると、同図に示したように、画面の左上にレベル情報181が表示され、画面右上には撮影可能枚数の情報182が表示される。また、画面左側にはズームバー184が表示され、画面中央部にはAF追従枠186が表示される。
【0091】
図14に他の表示例を示す。同図によれば、画面上部のメニューバー190の部分に、使用可能なモードを示すアイコン191、192、193が表示されている。191はシーンポジションモードのアイコン、192はオートモードのアイコン、193はシャッター優先モードのアイコンを示す。累積枚数が増加するにつれて、使用できる機能が追加されると、その機能を示すアイコンがメニューバー190に追加表示される。
【0092】
なお、図13で説明したレベル情報181に代えて、図14のようにアイコン191〜193を表示させてもよいし、通常は図13のようにレベル情報181を表示させておき、メニュー/OKボタン130の押下に応じて図14のようなアイコン191〜193の表示に切り換わるように構成してもよい。
【0093】
上述した実施形態では、累積枚数によって撮影経験(実績)を判断し、累積枚数に応じて、使用可能な機能を追加して行く例を述べたが、本発明の実施に際してはこの態様に限定されず、累積枚数に代えて、又はこれと併せて、撮影モードの累積使用時間を管理し、撮影モードの累積使用時間によって撮影経験を見積る態様も可能である。例えば、カメラ100において静止画を記録する撮影モードの累積使用時間を記憶し、累積使用時間が増加するにつれて、使用できる機能を追加して行く態様も可能である。
【0094】
また、上記説明では、静止画(スチル)撮影の実績に応じて、スチル撮影の機能(モード)を追加して行く例を述べたが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、動画撮影の実績(例えば、累積録画時間や、録画回数、動画撮影モードの累積使用時間など)に応じて、動画撮影の機能を追加して行く態様もある。動画撮影モードについて、基本的なフルオート撮影モードの他に、追加して行く機能として、例えば、マニュアルフォーカスモード、マニュアル絞りモード、マニュアルホワイトバランスモード、接写モードなどがある。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮影枚数や使用時間などを管理してカメラの使用実績をカウントし、使用実績の蓄積に伴ってカメラの機能を高機能化させる構成にしたので、ユーザの撮影経験に見合った、使いやすいカメラを提供できる。また、育成ゲームのような感覚でカメラを使用することができ、使い続けるにつれてユーザのカメラへの愛着も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラの斜視図
【図2】図1に示したカメラの制御部の構成を示すブロック図
【図3】累積撮影枚数に応じてカメラの機能が拡張される制御例を示した図表
【図4】本実施形態に係るカメラの機能拡張制御に関するフローチャート
【図5】モードレベル1における液晶表示部の表示例を示す図
【図6】モードレベル2における液晶表示部の表示例を示す図
【図7】モードレベル3における液晶表示部の表示例を示す図
【図8】である。モードレベル4における液晶表示部の表示例を示す図
【図9】モードレベル5における液晶表示部の表示例を示す図
【図10】本発明の他の実施形態に係るカメラの正面図
【図11】図10に示したカメラの背面図
【図12】図10に示したカメラの内部構成を示したブロック図
【図13】モードレベル1における液晶モニタの表示例を示す図
【図14】モードレベル1における液晶モニタの他の表示例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、28…液晶表示部、30…CPU、31…ROM、32…メモリ(RAM)、36…フイルム在否検出部、48…撮影枚数カウンタ、49…累積枚数記憶部、100…カメラ
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特にカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのカメラに適用される技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩カメラにおいては、フイルムの撮影枚数をカウントして記録済み枚数(又は残枚数)を表示させている(特開平5−341377号公報、特開平8−129226号公報)。電子スチルカメラの場合は、画像データを保存するメモリカードなどの記録媒体の記憶容量を検出して記録可能枚数を表示させている。
【0003】
また、銀塩カメラ、電子スチルカメラを問わず、カメラの分野では、自動焦点調節(AF)機能や自動露出調整(AE)機能などの自動制御が一般的になっており、誰でも簡単に良好な画像を記録できる。その一方で、シャッタースピードや絞りなどの条件を撮影者自身がマニュアルで設定し、撮影意図を反映した画像を記録したいという要求もある。そのため、多くのカメラは、全自動(フルオート)撮影モード、プログラムオートモード、シャッター優先モード、絞り優先モード、マニュアルモード、更には、ポートレートモード、風景モード、マクロモード、スポーツモード、夜景モードなど、多様な撮影モードを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカメラは、様々な撮影意図に対応できるという利点がある反面、これら多様な撮影モードをユーザが十分に使いこなせていない場合も多い。特に、初心者にとっては最適なモードや設定条件などを容易に判断できず、誤った条件設定のまま撮影を行ってしまうこともある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、初心者でも失敗なく撮影でき、数多くの撮影経験を積むにつれて、更に高度な撮影にも対応できるレベルアップ型(育成型)のカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係るカメラは、カメラの使用実績をカウントする実績カウント手段と、前記実績カウント手段でカウントされた使用実績に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を設定する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、カメラの使用実績をカウントし、使用実績の蓄積に伴ってカメラの機能を高機能化させることができるため、ユーザの撮影経験に見合った、使いやすいカメラを提供できる。また、育成ゲームのような感覚で娯楽性を感じながらカメラを使用することができ、使い続けるにつれてユーザの撮影技量が向上するとともにカメラへの愛着も増す。
【0008】
本発明の一態様として、前記実績カウント手段は、使用実績を示す情報を記憶する不揮発性の記憶手段を含み、カメラの使用に応じて前記使用実績の情報を更新することを特徴とする。
【0009】
使用実績の評価方法としては、撮影枚数を計数する態様の他、カメラの使用時間を計数する態様などがある。累積撮影枚数や累積使用時間をカメラ内部の不揮発性記憶手段に保持しておき、使用に応じて保持情報を更新することによって、カメラの使用実績を把握できる。
【0010】
本発明の他の態様によれば、前記実績カウント手段は、前記使用実績を示す撮影枚数をカウントするものであり、前記制御手段は、前記撮影枚数の増加に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を増加させる制御を行うことを特徴としている。
【0011】
例えば、カメラに複数の機能を実現させるプログラムが格納されているプログラム格納手段と、前記プログラムに従ってカメラの動作を制御する制御手段と、撮影枚数をカウントする撮影枚数カウント手段とを具備したカメラにおいて、前記複数の機能のうち少なくとも1つ機能が使用不能に制限されており、前記撮影枚数に応じて前記制限を解除して、使用できる機能を増大させるように構成される。
【0012】
使用可能になった機能をユーザが容易に把握できるようにするために、カメラにおいて、使用可能な機能の情報を表示する表示手段が設けられ、機能の拡張に伴って表示手段の表示内容が更新される態様が好ましい。
【0013】
また、銀塩カメラのようにフイルムを使用するカメラについて本発明を適用する場合、上記構成に加えて、フイルムが装填されているか否かを検出するフイルム在否検出手段を具備し、フイルム未装填の状態においては、前記撮影枚数をカウントしない態様が好ましい。フイルム未装填の状態でシャッターの開閉動作(いわゆる空撮り動作)を行うことも可能ではあるが、このような空撮りについては撮影実績としてカウントしないことによって、実際の撮影実績を正しく把握できる。
【0014】
また、本発明の他の態様によれば、前記カメラは、光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録媒体に記録する記録手段と、を備えた電子カメラであって、前記実績カウント手段は、前記使用実績を示す撮影モードの累積使用時間をカウントするものであり、前記制御手段は、前記累積使用時間の増加に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を増加させる制御を行うことを特徴としている。
【0015】
電子カメラの場合、撮影モードの累積使用時間を計数することによって、ユーザの撮影経験を評価する態様がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るカメラの好ましい実施の形態について説明する。
【0017】
図1は本発明の実施形態に係るカメラの斜視図である。このカメラ10は、被写体の光学像を銀塩写真フイルムに記録する銀塩カメラであり、カメラボディ11の前面には、撮影レンズ12、ストロボ(閃光装置)14、ファインダ窓16、AF窓18、AE受光窓20、ストロボ調光センサ22等が設けられている。撮影レンズ12は電動式のズームレンズで構成されており、撮影者によってズームスイッチ(図1中不図示)が操作されると、そのズーム指令に従ってレンズ鏡胴24の繰り出し量が制御され、撮影レンズ12の焦点距離(撮影倍率)が変更される。
【0018】
カメラボディ11の天面(上面)には、レリーズスイッチ26と液晶表示部28が設けられている。液晶表示部28は、カメラ10の動作モード、撮影枚数(残枚数)、電池残量、日時などの情報を表示する手段として使用されるとともに、動作モードの選択メニュー等を表示するユーザインターフェース用画面の表示手段として使用される。
【0019】
図2はカメラ10の制御部の構成を示すブロック図である。カメラ10には情報処理手段であるCPU(中央処理装置)30が搭載されている。CPU30は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。
【0020】
ROM31には、CPU30が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。メモリ(RAM)32は、CPU30の作業用領域として利用される。不揮発性記憶手段であるROM31は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROMのように書き換え可能なものでもよい。また、カメラ10には日付及び時刻を刻むカレンダ時計回路33が内蔵され、CPU30はカレンダ時計回路33から日時の情報を取得できる。
【0021】
CPU30は、操作部34又はフイルム在否検出部36その他の検出部からの信号(指令信号や検出信号)に基づいてカメラ10内の各回路を制御し、例えば、電源のON/OFF制御、レンズ駆動制御、撮影動作制御、ストロボの発光制御、撮影枚数管理などを行う。
【0022】
操作部34には、電源スイッチ、撮影開始の指示を入力するレリーズスイッチ26、変倍操作を行うズームスイッチ、メニュー画面の表示を指示するメニュースイッチ、メニュー項目の選択操作(カーソル移動操作)を行う選択スイッチ、選択項目の確定(登録)や動作の実行を指示する実行スイッチ、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の画面に戻るときに使用する取消(キャンセル)など、カメラ10に対してユーザが各種の指示を入力するための各種操作手段が含まれる。
【0023】
フイルム在否検出部36は、フイルムの装填/未装填に応じて検出信号を出力するスイッチ(又はセンサ)を含む。該スイッチは、例えば、カメラ10のフイルム装填室内に配設されており、フイルム装填室にフイルムが装填されているか否かを検出する。フイルム在否検出部36の検出信号はCPU30に入力され、撮影制御や撮影枚数の管理等に利用される。例えば、フイルム未装填状態でシャッター駆動を実施しても、撮影枚数としてカウントされないようになっている。
【0024】
操作部34の電源スイッチがON操作されると、CPU30はこれを検出し、電源回路37に対して起動指令の信号を与え、電源回路37を起動させる。電源回路37はDC/DCコンバータを含む。カメラ10に装填されている電池38から供給される電力は、電源回路37のDC/DCコンバータによって所要の電圧に変換された後、カメラ10内の各回路ブロックに供給される。
【0025】
ズームモータ39は、図1で説明したレンズ鏡胴24の繰り出し及び引き込みの動力源となる鏡胴駆動手段である。ズームスイッチの操作に応じて、CPU30がズームモータ39を制御し、レンズ鏡胴24を移動させる。
【0026】
図2中のAE回路40は、図1で説明したAE受光窓20の内側に配置された測光センサ(不図示)を含み、測光センサの検出信号に基づいて被写体の明るさを測定する処理(測光処理)を行う。図2のAE回路40による測光結果はCPU30に伝えられ、露出制御に利用される。
【0027】
AF回路41は、図1で説明したAF窓18の内側に配置されたAFセンサ(不図示)を含み、被写体までの距離を測定する測距処理を行う。AFセンサの方式は特に限定されず、アクティブ方式やパッシブ方式に代表される測距法を用いてもよいし、位相差に代表される焦点検出法を用いてもよい。図2のAF回路33による測距結果はCPU30に伝えられ、被写体にピントを合わせるためのフォーカス調整制御に利用される。
【0028】
レリーズスイッチ26は、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段式のスイッチで構成されている。例えば、フルオート撮影モード時において、CPU30はレリーズスイッチ26の半押し(S1 =ON)に応動してAE処理及びAF処理を実施し、その演算結果に基づいてAFモータ42を制御して撮影レンズ12を合焦位置に移動させる一方、絞り駆動部43を制御して、絞りを設定する。その後、レリーズスイッチ26の全押し(S2 =ON)を検知すると、シャッター駆動部44を作動させて、シャッターを開閉し、フイルムの露光を行う。
【0029】
このとき、CPU30は必要に応じてストロボ回路45にコマンドを送り、ストロボ14の発光を制御する。
【0030】
フイルム駆動部47は、CPU30の指令に従い、フイルムの給送(巻き上げ)を行う。撮影後にフイルムが自動的に一コマ巻き上げられ、次のコマがセットされる。
【0031】
撮影枚数カウンタ48は、カメラ10に装填されているフイルムについて撮影枚数を計数するものであり、撮影済み枚数を示す順算式でもよいし、残り枚数を示す逆算式(残数式)であってもよい。撮影枚数カウンタ48は、フイルム装填室の蓋を開くと「0」又は「S」にリセットされる。
【0032】
フイルムの交換ごとにリセットされる上記の撮影枚数カウンタ48とは別に、当該カメラ10では累積撮影枚数(総ショット数)を管理している。当該カメラ10で撮影を実施すると、その累積枚数の情報が記憶部(以下、累積枚数記憶部という。)49に記憶される。累積枚数記憶部49には、EEPROMなどの不揮発性記憶手段が用いられており、カメラ10の電源をOFFしても情報内容が保持されるようになっている。撮影を実行するごとに、累積枚数がカウントアップされ、累積枚数記憶部49の情報内容が更新される。
【0033】
本例のカメラ10は、未使用(累積枚数=0)又は撮影実績の少ない状態において、カメラ機能の一部が使用不能に制限されており、撮影実績を積んで累積枚数が増加するにつれて、ユーザが使用できる機能が次第に増大して行く(制限が解除されて行く)ように構成されている。図3に機能拡張制御の例を示す。
【0034】
図3によれば、累積枚数に応じてカメラ10のモードレベル(ユーザの撮影経験を反映したレベル)が5段階に設定されており、レベルがアップすると、使用できる機能が追加されて行く。累積枚数0〜500枚のときは、モードレベル1に設定され、以後500枚累積ごとに、モードレベル2〜5までステップアップして行く。
【0035】
モードレベル1では、撮影モードに関して、フルオート撮影モードのみ利用することができる。フルオート撮影モードは、AE、AF及びオートストロボ機能によって撮影条件が全て自動的に決定される撮影モードである。フルオート撮影モードは、最も簡単に撮影ができる基本モードであり、標準的な撮影用途ではこのモードで十分対応できる。ユーザは、特別な条件設定などを行う必要がないため、初心者でも失敗なく撮影を行うことができる。
【0036】
モードレベル1において、500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「2」に設定される。モードレベル2では、フルオート撮影モードに加えて、マクロ撮影モード及びシーンポジジョンモードが使用できるようになる。
【0037】
マクロ撮影モードは、近距離撮影に適したモードであり、被写界深度を比較的浅くして背景を美しくぼかしたクローズアップ写真を撮影できる。シーンポジションモードは、人物(ポートレート)/風景/スポーツ/夜景の4種類から所望のシーンを選択して、撮影シーンに適した設定を自動的に行うモードである。人物モードは、被写界深度を浅くて背景を綺麗にぼかし、立体感のある人物撮影を実現する。風景モードは、被写界深度を深くして近景から遠景までピントのあった写真を撮ることができる。スポーツモードは、シャッタースピードを早くして、一瞬の動きを止めた躍動感のあるスポーツ写真を撮影できる。夜景モードは、暗い被写体に適した露出制御により、美しい夕景写真や夜景写真を撮影できる。
【0038】
モードレベル2において500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「3」に設定される。モードレベル3は、モードレベル2の内容に加えて、ストロボモードの変更が可能になるとともに、プログラムAEモード、シャッター優先モード、絞り優先モードなどの露出モードが選択可能になる。
【0039】
ストロボモードは、例えば、撮影状況に応じて自動的に発光させる「自動発光モード」、「赤目軽減モード」、「スローシンクロモード」、「強制発光モード」、「発光禁止モード」などを選択できる。プログラムAEモードは、カメラが露出制御を行うが、露出補正等、撮影者の意図を反映できるモードである。シャッター優先モードは、撮影者がシャッタースピードをセットすると、絞りが自動制御されるモードであり、動きのあるものの撮影に適している。絞り優先モードは、撮影者が絞り値をセットすると、シャッタースピードが自動制御されるモードであり、被写界深度を考慮した撮影に適している。
【0040】
モードレベル3において500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「4」に設定される。モードレベル4は、モードレベル3の内容に加えて、マニュアルフォーカスモードを選択できるようになる。マニュアルフォーカスモードは、ユーザ自身がマニュアルでピントを調節できるモードである。
【0041】
モードレベル4において500枚の撮影経験を積むと、カメラ10のモードレベルが「5」に設定される。モードレベル5は、モードレベル4の内容に加えて、マニュアル露出モードが追加される。マニュアル露出モードは、シャッタースピードと絞り値を撮影者が自由に設定できるモードである。
【0042】
モードレベル5においてカメラ10の機能制限は全て解除され、カメラ10に備わる全機能を完全に利用できる状態になる。
【0043】
このように、累積枚数に応じて、使用できる機能を次第に拡張して行くことにより、ユーザの技量向上に合わせて、より高度な撮影機能を活用できるようになる。
【0044】
次に、上記の如く構成されたカメラ10の動作について説明する。
【0045】
図4はカメラ10の機能拡張制御に関するフローチャートである。カメラ10の電源をONして、使用を開始すると(ステップS110)、まず、CPU30は、フイルム在否検出部36からの検出信号に基づき、フイルムが装填されているか否かの判断を行う(ステップS112)。フイルム未装填の場合には、フイルムが装填されるのを待ち、ステップS112の処理を繰り返す。このとき、液晶表示部28にフイルムの未装填状態を警告するメッセージや絵文字などを表示し、ユーザに対してフイルムの装填を促す態様も好ましい。
【0046】
ステップS112において、フイルムが装填されていることを検出すると、CPU30は前回使用時に設定されていたモードレベルをセットする(ステップS114)。カメラ10を初めて使用するとき(累積枚数=0)には初期状態としてモードレベル1に設定される。セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28にモードレベルの情報を表示させる(ステップS116)。図5にモードレベル1における液晶表示部28の表示例を示す。同図によれば、液晶表示部28の左上にレベル情報51が表示され、メニュー表示欄52には、フルオート撮影モードを示すアイコン60が表示されている。
【0047】
図4のステップS116の後、CPU30は撮影が実行されたか否かを判定する(ステップS118)。撮影(フイルム露光)が行われていなければステップS118の処理がループする。撮影が実施されると、ステップS120に進み、撮影枚数カウンタ48のカウント値を更新(順算式ならばインクリメント、逆算式ならばデクリメント)するとともに、累積枚数記憶部49に記憶している累積枚数の値をインクリメントし、情報内容を更新する(ステップS122)。
【0048】
次いで、累積枚数が500を超えたか否かを判定する(ステップS124)。累積枚数が500以下であれば、ステップS118に戻り、次の撮影に備える。ステップS124において累積枚数が500を超えているときはステップS126に進み、累積枚数が1000を超えているか否かを判定する。
【0049】
ステップS126において累積枚数が1000以下である場合には、モードレベルを「2」にレベルアップさせる(ステップS128)。そして、セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28におけるモードレベルの情報を更新してから(ステップS140)、ステップS118に戻る。
【0050】
図6にモードレベル2における液晶表示部28の表示例を示す。同図(a)に示したように、モードレベル2のときは、メニュー表示欄52に、マクロ撮影モードを示すアイコン61と、シーンポジションモードを示すアイコン62が追加表示される。メニューの中からシーンポジションのアイコン62を選択すると、図6(b)に示すようなサブメニューが表示される。サブメニューには、人物モードのアイコン63、風景モードのアイコン64、スポーツモードのアイコン65及び夜景モードのアイコン66が表示され、何れかのモードを選択できるようになっている。
【0051】
図4のステップS126において、累積枚数が1000を超えているときは、ステップS130に進み、累積枚数が1500を超えているか否かを判定する。ステップS130において累積枚数が1500以下である場合には、モードレベルを「3」にレベルアップさせる(ステップS132)。そして、セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28におけるモードレベルの情報を更新してから(ステップS140)、ステップS118に戻る。
【0052】
図7にモードレベル3における液晶表示部28の表示例を示す。同図に示したように、モードレベル3のときは、メニュー表示欄52に、ストロボモードを示すアイコン67と、プログラムAEモードのアイコン68、シャッター優先モードのアイコン69、絞り優先モードのアイコン70が追加表示される。なお、図示しないが、ストロボモードのアイコン67を選択すると、選択可能なストロボモードに対応するアイコンのサブメニューが表示される。
【0053】
図4のステップS130において、累積枚数が1500を超えているときは、ステップS134に進み、累積枚数が2000を超えているか否かを判定する。ステップS134において累積枚数が2000以下である場合には、モードレベルを「4」にレベルアップさせる(ステップS134)。その一方、ステップS134において累積枚数が2000を超えた場合には、モードレベルを「5」に設定する(ステップS138)。こうして、セットされたモードレベルをユーザが認識できるように、液晶表示部28におけるモードレベルの情報を更新してから(ステップS140)、ステップS118に戻る。
【0054】
図8にモードレベル4における液晶表示部28の表示例を示し、図9にモードレベル5における液晶表示部28の表示例を示す。図8に示したモードレベル4については、メニュー表示欄52に、マニュアルフォーカスモードのアイコン71が追加表示され、図9に示したモードレベル5については、更にマニュアル露出モードのアイコン72が追加表示される。
【0055】
上述のようにして、累積枚数に応じてモードレベルを更新し、使用できる機能を段階的に増加させて行く。このとき、各モードレベルにおいて使用可能となった機能がアイコン表示によってユーザに提示される。これにより、ユーザの撮影経験に合わせてカメラ10の性能も向上(多機能化)して行く育成型カメラを実現できる。
【0056】
上記実施の形態では、累積枚数が500枚増加するごとに、モードレベルアップさせる態様を述べたが、レベルアップの判定基準となる累積枚数の値や、レベルのステップ数、各レベルで使用可能となる機能については、上記の例に限定されず、適宜設計することができる。
【0057】
また、上記実施の形態では、累積枚数に応じて使用可能とする機能を予め定めておき、一定の累積枚数に到達したら一律に所定の機能を使用できるように構成したが、撮影者による使い方に依存して、使用可能とする機能が変更される態様もある。例えば、モードレベル2のときにシーンポジションモードにおける人物モード或いはマクロ撮影モードを多用するユーザの場合には、次のレベル段階で絞り優先モードを使用できるようにする一方、モードレベル2においてスポーツモードを多用するユーザの場合には、次のレベル段階でシャッター優先モードを使用できるようにする。このように、ユーザごとに使い方の特徴を把握して、そのユーザが使う可能性の高い機能、或いはそのユーザの撮影意図を反映させやすい機能などを追加して行くことにより、利便性が向上する。
【0058】
途中段階で多用する機能に依存して、その後に追加される機能を変える制御を行うには、累積枚数の情報と同様に、撮影で使用したモード(機能)の情報をカメラ100内に記憶しておく。撮影で使用したモードの情報を記憶する手段には、累積枚数記憶部49と同様の手段を用いる。もちろん、累積枚数記憶部49を兼用してもよい。そして、予め定めておいた判定基準値とモードの使用実績とを比較して、追加すべきモードを決定する。
【0059】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0060】
図10は本発明の他の実施形態に係るカメラの正面図、図11はその背面図である。これらの図面に示したカメラ100は、被写体の光学像をデジタル画像データに変換して記録するデジタルカメラであり、静止画及び動画の記録機能を備えている。図10に示したように、カメラ100の正面には沈胴式の撮影レンズ112、ファインダ窓114、ストロボ116、マイク117等が設けられており、上面にはレリーズスイッチ118が設けられている。また、図11に示したように、カメラ100の背面にはファインダ120、電源スイッチ122、モードレバー124、モードダイヤル126、十字ボタン128、メニュー/OKボタン130、キャンセルボタン132、液晶モニタ134、スピーカ136等が設けられている。もちろん、液晶モニタ134に代えて、有機ELなど各種方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0061】
モードレバー124は、電源スイッチ122を中心に回動自在に設けられており、このモードレバー124の位置を変えることにより、カメラ10の機能が変更される。すなわち、モードレバー124を回動操作して図11上で上側の停止位置(撮影モード位置)で停止させると、カメラ100は撮影モードに設定される。また、モードレバー124を図11上で下側の停止位置(再生モード位置)で停止させると、カメラ100は再生モード(撮影した画像の再生を行うモード)に設定される。
【0062】
モードダイヤル126は、カメラ本体に対して回動自在に設けられており、このモードダイヤル126の位置を変えることにより、カメラ100の撮影モードが変更される。モードダイヤル126を回動操作することにより、カメラ100は静止画撮影モード(スチルモード)と、動画撮影モード(ムービーモード)に切り換えられる。すなわち、モードダイヤル126で選択できるモードはスチルモードとムービーモードの二つに簡略化されており、各モードについて更なる高度な撮影機能(モード)については、撮影実績に応じて段階的にメニュー画面に追加され、選択可能になる。
【0063】
十字ボタン128は、それぞれ対応する4方向(上下左右)の指示を入力するボタンであり、たとえばメニュー画面が表示されている場合にメニュー画面からメニュー項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示するボタンとして機能する。また、撮影モード時にズームボタンとして機能したり、再生モード時にコマ送りボタンとして機能したりする。
【0064】
メニュー/OKボタン130は、メニュー画面の表示を指示するメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行など指令するOKボタンとしての機能を兼備した操作ボタンである。キャンセルボタン132は、メニューから選択した項目の取消や、1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。
【0065】
液晶モニタ134は、再生モード時に撮影した画像の再生用モニタとして使用されるとともに、メニューの表示画面として使用される。また、撮影モード時には、画角確認用の電子ビューファインダーとしても使用される。
【0066】
図12は、カメラ100の内部構成を示したブロック図である。なお、図12中、図2と同一又は類似の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0067】
図12に示したように、カメラ100に内蔵されたCPU140は、制御部及び演算手段として機能し、操作部34からの指示信号に基づいてカメラ100内の各回路を制御する。例えば、CPU140は、カメラ動作に必要なレンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録制御、ストロボ116の発光制御、メモリカード142の読み書き制御、ファイル管理、液晶モニタ134の表示制御などを行う。
【0068】
操作部34は、レリーズスイッチ118、電源スイッチ122、モードレバー124、モードダイヤル126、十字ボタン128、メニュー/OKボタン130、キャンセルボタン132など各種の操作手段を含むブロックである。
【0069】
メモリ(RAM)32は、CPU140の作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
【0070】
撮影者によって電源スイッチ122がON操作されると、CPU140はこれを検出し、カメラ内電源をONにする。モードレバー124によって撮影モードが選択されていると、CPU140はレンズバリア144の開放と撮影レンズ112の繰り出しを行うべく、モータ147を作動させる。こうして、レンズバリア144が開位置に移動するとともに、撮影レンズ112が撮影位置に移動し、撮影可能な状態になる。
【0071】
撮影レンズ112及びシャッター兼用絞り機構148を介してCCD固体撮像素子(以下、CCDという。)150の受光面に結像された被写体の光学像は、CCD150によって光電変換される。CCD150の受光面は多数のフォトダイオードが二次元的に配列され、ハニカム配列、ベイヤー配列その他の所定のカラーフィルター配列構造を備えている。また、CCD150は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。なお、CCD150に代えてCMOSイメージセンサその他の撮像素子を用いてもよい。
【0072】
CCD150の各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ152から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD150から出力された信号はアナログ処理部154に送られ、相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ゲイン調整などの所要の処理が行われた後、A/D変換器155によってデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部156に送られる。
【0073】
タイミングジェネレータ(TG)158は、CPU140の指令に従い、CCDドライバ152、アナログ処理部154及びA/D変換器155に対して同期駆動用のタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0074】
デジタル信号処理部156は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段として機能するとともに音声処理手段して機能し、CPU140からのコマンドに従って画像信号及び音声信号を処理する。A/D変換器155からデジタル信号処理部156に送られた画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換(YC処理)されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ32に記憶される。
【0075】
撮影画像をモニタ出力する場合、メモリ32から画像データが読み出され、バス160を介して表示回路162へ送られる。表示回路162は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して液晶モニタ134に出力する。また、表示回路162はOSD(オンスクリーンディスプレイ)回路を含み、OSD回路で生成されるキャラクター等の信号は、必要に応じて画像信号に混合され、液晶モニタ134に供給される。
【0076】
CCD150から出力される画像信号によってメモリ32内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ134に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに表示される。撮影者は液晶モニタ134に表示される映像によって画角(構図)を確認できる。
【0077】
撮影モードにおいてCPU140がレリーズスイッチ118の半押し(S1=ON)を検出するとAE制御及びAF制御を行い、レリーズスイッチ118の全押し(S2 =ON)を検知すると、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。すなわち、CPU140は、レリーズスイッチ118の半押しに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてAFモータ42を制御して撮影レンズ112を合焦位置に移動させる一方、図示せぬ絞り駆動部を制御してシャッター兼用絞り機構148の絞り値を設定するとともに、S2 =ONに伴う画像取得時の電荷蓄積時間を制御する。
【0078】
こうして、取り込まれた画像データは、デジタル信号処理部156においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張部164において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、カードインターフェース部165を介してメモリカード142に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0079】
画像データを保存する手段は、メモリカード142で代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ100に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0080】
カメラ100で生成された画像ファイルには、記録順に従って連番によるファイル番号が自動付与されるとともに、主画像の撮影日時(日付と時刻)を示す情報が付加情報として記録される。例えば、Exif(Exchangeable Image File Format) ファイルフォーマットに従って生成される画像ファイルの場合、「DSCF****.JPG」というファイル名(ただし、「****」は4桁の数字列からなるファイル番号とする。)が自動生成され、Exifのタグには撮影日時の情報が記録される。ファイル番号は記録順序を示すコマ番号として利用できる。
【0081】
メモリカード142に記録できる画像枚数(撮影可能枚数)は、メモリカード142の容量、記録画素数、圧縮率などによって規定される。CPU140はメモリカード142の残容量と、設定されている記録画素数及び圧縮率から標準的な撮影可能枚数を計算し、その情報を液晶モニタ134などを通じてユーザに提示する。
【0082】
また、当該カメラ100は、累積枚数記憶部49において静止画の累積記録枚数を記憶しており、静止画の撮影を実行するごとに累積枚数がカウントアップされ、累積枚数記憶部49の情報内容が更新される。
【0083】
モードダイヤル126によって動画撮影モードが選択されると、音声付き動画の記録が可能となる。レリーズスイッチ118の押下(S2 =ON)によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズスイッチ118を押下(S1 =ON)すると録画動作が停止する。動画撮影時の音声はマイク117によって検出され、その検出信号(音声信号)は、A/D変換器167によってデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部156に送られる。デジタル信号処理部156は入力された音声データを所定の信号形式に変換する。こうして生成された音声データは、画像データと共に圧縮伸張部164及びカードインターフェース部165を介してメモリカード142に記録される。動画データは、例えば、モーション JPEG 形式に従って記録される。本例ではモーション JPEG 形式で記録する例を説明するが、ファイル形式はこれに限定されず、MPEGなど他のファイル形式を適用してもよい。
【0084】
一方、モードレバー124によって再生モードが選択されると、メモリカード142に記録されている画像ファイルが読み出される。読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸張部164を介して非圧縮のYC信号に伸張され、デジタル信号処理部156及び表示回路162を介して表示用の信号に変換された後、液晶モニタ134に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ134上に表示される。
【0085】
動画再生時の音声データは、デジタル信号処理部156で再生処理され、D/A変換器168及びアンプ169を介してスピーカ136に出力される。
【0086】
上記の如く構成されたカメラ100は、未使用(累積枚数=0)又は撮影実績の少ない状態において、カメラ機能の一部が使用不能に制限されており、撮影実績を積んで累積枚数が増加するにつれて、ユーザが使用できる機能が次第に増大して行く(制限が解除されて行く)ように構成されている。
【0087】
その機能拡張の内容は図3及び図4で説明した例と同様である。なお、フイルムを使用しないカメラ100の場合、図4のステップS112におけるフイルム在否の確認に代えて、メモリカード142の在否確認が行われる。
【0088】
本例のカメラ100によれば、静止画の撮影に関して、初めはフルオート撮影モードのみを利用できるが、フルオート撮影モードによる静止画の撮影実績を積んで行くことにより、モードレベルがアップし、より高度な撮影機能を利用できるようになる。
【0089】
セットされているモードレベルの情報は液晶モニタ134に表示され、ユーザに提示される。図13にその表示例を示す。
【0090】
図13はモードレベル1における表示例である。撮影モードにおいて液晶モニタ134をONすると、同図に示したように、画面の左上にレベル情報181が表示され、画面右上には撮影可能枚数の情報182が表示される。また、画面左側にはズームバー184が表示され、画面中央部にはAF追従枠186が表示される。
【0091】
図14に他の表示例を示す。同図によれば、画面上部のメニューバー190の部分に、使用可能なモードを示すアイコン191、192、193が表示されている。191はシーンポジションモードのアイコン、192はオートモードのアイコン、193はシャッター優先モードのアイコンを示す。累積枚数が増加するにつれて、使用できる機能が追加されると、その機能を示すアイコンがメニューバー190に追加表示される。
【0092】
なお、図13で説明したレベル情報181に代えて、図14のようにアイコン191〜193を表示させてもよいし、通常は図13のようにレベル情報181を表示させておき、メニュー/OKボタン130の押下に応じて図14のようなアイコン191〜193の表示に切り換わるように構成してもよい。
【0093】
上述した実施形態では、累積枚数によって撮影経験(実績)を判断し、累積枚数に応じて、使用可能な機能を追加して行く例を述べたが、本発明の実施に際してはこの態様に限定されず、累積枚数に代えて、又はこれと併せて、撮影モードの累積使用時間を管理し、撮影モードの累積使用時間によって撮影経験を見積る態様も可能である。例えば、カメラ100において静止画を記録する撮影モードの累積使用時間を記憶し、累積使用時間が増加するにつれて、使用できる機能を追加して行く態様も可能である。
【0094】
また、上記説明では、静止画(スチル)撮影の実績に応じて、スチル撮影の機能(モード)を追加して行く例を述べたが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、動画撮影の実績(例えば、累積録画時間や、録画回数、動画撮影モードの累積使用時間など)に応じて、動画撮影の機能を追加して行く態様もある。動画撮影モードについて、基本的なフルオート撮影モードの他に、追加して行く機能として、例えば、マニュアルフォーカスモード、マニュアル絞りモード、マニュアルホワイトバランスモード、接写モードなどがある。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮影枚数や使用時間などを管理してカメラの使用実績をカウントし、使用実績の蓄積に伴ってカメラの機能を高機能化させる構成にしたので、ユーザの撮影経験に見合った、使いやすいカメラを提供できる。また、育成ゲームのような感覚でカメラを使用することができ、使い続けるにつれてユーザのカメラへの愛着も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラの斜視図
【図2】図1に示したカメラの制御部の構成を示すブロック図
【図3】累積撮影枚数に応じてカメラの機能が拡張される制御例を示した図表
【図4】本実施形態に係るカメラの機能拡張制御に関するフローチャート
【図5】モードレベル1における液晶表示部の表示例を示す図
【図6】モードレベル2における液晶表示部の表示例を示す図
【図7】モードレベル3における液晶表示部の表示例を示す図
【図8】である。モードレベル4における液晶表示部の表示例を示す図
【図9】モードレベル5における液晶表示部の表示例を示す図
【図10】本発明の他の実施形態に係るカメラの正面図
【図11】図10に示したカメラの背面図
【図12】図10に示したカメラの内部構成を示したブロック図
【図13】モードレベル1における液晶モニタの表示例を示す図
【図14】モードレベル1における液晶モニタの他の表示例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、28…液晶表示部、30…CPU、31…ROM、32…メモリ(RAM)、36…フイルム在否検出部、48…撮影枚数カウンタ、49…累積枚数記憶部、100…カメラ
Claims (3)
- カメラの使用実績をカウントする実績カウント手段と、
前記実績カウント手段でカウントされた使用実績に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を設定する制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とするカメラ。 - 前記実績カウント手段は、前記使用実績を示す撮影枚数をカウントするものであり、
前記制御手段は、前記撮影枚数の増加に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラ。 - 前記カメラは、光学像を電気信号に変換する撮像手段と、
前記撮像手段を介して取得された画像を記録媒体に記録する記録手段と、を備えた電子カメラであって、
前記実績カウント手段は、前記使用実績を示す撮影モードの累積使用時間をカウントするものであり、
前記制御手段は、前記累積使用時間の増加に応じて、当該カメラにおいて使用できる機能を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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