JP2004027741A - 柱材用鋼管の継手構造 - Google Patents

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中島 伸
Norio Nakajima
中島 教雄
Hiroshi Nakajima
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Abstract

【課題】厚肉の短尺鋼管を採用した形式の種々な利点を維持でき、溶接のための開先部は製作時間を短縮して安価に形成でき、溶接による結合作業を、よりスムースに行える柱材用鋼管の継手構造を提供する。
【解決手段】所定の板厚tの長尺鋼管1と、長尺鋼管1よりも板厚Tが厚い短尺鋼管2からなる。長尺鋼管1は冷間成形し、短尺鋼管2は、熱間成形により長尺鋼管1と外径形状W,Rを同一状に形成した。長尺鋼管1の端面1bと、開先を形成していない短尺鋼管2の端面2bを対向した状態で、両鋼管1,2を外側からの溶接5により結合した。厚肉の短尺鋼管を採用した形式の種々な利点を維持した柱材用鋼管を構成でき、溶接結合作業は、外径形状が同一状であることから、段部(目違い)が生じていない状態で、よりスムースに効率良く、常に好適に行え、より好適な応力の伝達を可能にできる。厚肉の短尺鋼管は、開先を形成していないことで、製作時間を短縮して安価に形成でき、長尺鋼管は冷間成形により安価に形成できる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば鉄骨構造物の支柱として使用される柱材用鋼管の継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、支柱として使用される柱材用鋼管として、パネルゾーン用のコラムに、熱間成形により得た厚肉コラムを採用した構成が提供されている。すなわち、たとえば所定の板厚の長尺角形鋼管を冷間成形で製造するとともに、この長尺角形鋼管よりも板厚が厚くかつ梁材連結部を形成する長さの短尺角形鋼管を、加熱炉において加熱したのち熱間成形して製造する。そして、短尺角形鋼管の内側に開先部を形成する。このようにして得た長尺角形鋼管と短尺角形鋼管とをアーク溶接などで結合することで角形鋼管柱を得ていた。
【0003】
このように、熱間成形により得た厚肉コラムを採用した角形鋼管柱によると、たとえば、通しダイヤフラム方式や内ダイヤフラム方式などに比べて、組立て工数を削減できるとともに溶接長さを短くでき、以て全体を簡略化して経済的となり、かつ溶接歪などが生じ難いものにでき、さらに梁材連結部は、短尺角形鋼管の予め厚い板厚によって十分な強度を確保でき、梁材の溶接による結合は何ら支障なく行うことができ、しかも角形鋼管柱はパイプジョイント形式で得られ、内蔵リブや裏当て金などがない状態に仕上げることができて、中にコンクリートなどを充填させる構成も容易に採用できる、などの種々な利点を期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した厚肉の短尺角形鋼管を採用した角形鋼管柱によると、溶接のための開先部を、厚肉の短尺角形鋼管の内側に形成することで、その製作に時間がかかり、かつ高価となる。しかも、厚肉の短尺角形鋼管における開先部から所定厚の長尺角形鋼管の内面に亘って裏当て金を位置させた状態で、内部側(裏当て金側)の溶接を行うことで、溶接量が多くなって溶接作業は迅速に行えず、さらに裏当て金として変形(特殊加工)したものが必要となる場合もある。
【0005】
そこで本発明の請求項1は、厚肉の短尺鋼管を採用した形式の種々な利点を維持でき、しかも溶接のための開先部は製作時間を短縮して安価に形成し得、さらに溶接による結合作業を、よりスムースに行える柱材用鋼管の継手構造を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の柱材用鋼管の継手構造は、所定の板厚の長尺鋼管と、この長尺鋼管よりも板厚が厚い短尺鋼管とからなり、前記長尺鋼管は冷間成形されるとともに、前記短尺鋼管は、熱間成形によって長尺鋼管と外径形状が同一状に形成され、長尺鋼管の端面と、開先を形成していない短尺鋼管の端面とが対向された状態で、両鋼管を外側からの溶接により結合して構成されていることを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、冷間成形した長尺鋼管と熱間成形した短尺鋼管とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させて、端面どうしを相対向させる。そして、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、柱材用鋼管を構成し得る。その際に溶接による結合作業は、外径形状が同一状であることから、段部(目違い)が生じていない状態で、よりスムースに行える。そして厚肉の短尺鋼管は、開先を形成していないことで、その製作時間を短縮して形成し得る。
【0008】
また本発明の請求項2記載の柱材用鋼管の継手構造は、上記した請求項1記載の構成において、長尺鋼管と短尺鋼管とは四角形鋼管からなり、前記長尺四角形鋼管は冷間成形されるとともに、前記短尺四角形鋼管は、熱間成形によって長尺四角形鋼管の外寸とコーナ部の外周曲面とが同一状に形成されていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項2の発明によると、冷間成形した長尺四角形鋼管と熱間成形した短尺四角形鋼管とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させて、端面どうしを相対向させる。そして、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、柱材用鋼管を構成し得る。その際にコーナ部間の溶接は、対峙した外周曲面が同一状であることから、段部(目違い)が生じていない状態で行える。
【0010】
そして本発明の請求項3記載の柱材用鋼管の継手構造は、上記した請求項1記載の構成において、長尺鋼管と短尺鋼管とは丸形鋼管からなり、前記長尺丸形鋼管は冷間成形されるとともに、前記短尺丸形鋼管は、熱間成形によって長尺丸形鋼管と外径が同一状に形成されていることを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項3の発明によると、冷間成形した長尺丸形鋼管と熱間成形した短尺丸形鋼管とを、同心状として直線状に位置させたのち、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、柱材用鋼管を構成し得る。
【0012】
さらに本発明の請求項4記載の柱材用鋼管の継手構造は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、短尺鋼管がパネルゾーンを形成する長さであることを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項4の発明によると、冷間成形した長尺丸形鋼管と熱間成形した短尺丸形鋼管とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させた状態で、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、短尺鋼管をパネルゾーンとした柱材用鋼管を構成し得る。
【0014】
しかも本発明の請求項5記載の柱材用鋼管の継手構造は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、長尺鋼管の内部に位置させた裏当て金を短尺鋼管の端面に当接させた状態で、両鋼管を外側からの溶接により結合することを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項5の発明によると、溶接による結合作業は、裏当て金を利用した状態で好適に行えるとともに、裏当て金を短尺鋼管の扁平状の端面に当接させることで、溶接量を少なくして迅速に行える。さらに裏当て金としては、特殊加工したものを必要としないことになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、四角形の鋼管を採用した状態として、図1〜図8に基づいて説明する。
【0017】
図1に示されるように、所定の板厚tの長尺四角形鋼管(長尺鋼管の一例)1と、この長尺四角形鋼管1の板厚tよりも厚い板厚Tでかつパネルゾーンを形成する長さ(高さ)Lの短尺四角形鋼管(短尺鋼管の一例)2とを有する。ここで所定の板厚tとは、鉄骨構造物の規模に応じて採用される四角形鋼管柱の外寸Wなどにより決定されるもので、たとえば外寸Wが500mmのときに板厚tは25mmである。また長尺四角形鋼管1の板厚tと短尺四角形鋼管2の板厚Tとは、たとえば2t≒Tとされている。
【0018】
そして、長尺四角形鋼管1は冷間成形されるとともに短尺四角形鋼管2は熱間成形され、以て長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とは、短尺四角形鋼管2の熱間成形による整形によって、外径形状、すなわち、その外寸Wと、各コーナ部1A,2Aにおける外周曲面1a,2aの曲率半径R(たとえば0.5T〜1.5Tの曲率半径)が同一状に形成されている。
【0019】
ここで、冷間成形された長尺四角形鋼管1は、たとえば図8に示されるように、加工手段(切削加工装置など)17において端部の外側部分が切削加工され、以て端部に所定角度(35°〜45°)の開先部(端面)1bが形成された長尺四角形鋼管1が得られる。また短尺四角形鋼管2の熱間成形は、パネルゾーンを形成する長さLの半成形短尺四角形鋼管11が加熱手段(加熱炉など)15において加熱され、そして成形手段(成形ロール装置など)16において成形することで行われる。このように外径形状を熱間成形することにより、長尺四角形鋼管1に対して、外寸Wと曲率半径Rが同一状に形成された短尺四角形鋼管2が得られる。
【0020】
このようにして製造された長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とのうち、長尺角形鋼管1の端部には、四角リング状の裏当て金3が内嵌されたのち、溶接4により固定されている。なお、短尺四角形鋼管2の端部は、溶接のための開先部を加工しておらず、扁平端面(端面)2bとされており、以て短尺四角形鋼管2は製作時間を短縮して安価に形成し得る。また長尺角形鋼管1は、その開先部1bが外側からの加工であることから、製作時間を短縮して安価に形成し得る。
【0021】
上記のように形成された長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させたのち、長尺四角形鋼管1の内部に位置させた裏当て金3の外端面3bを、短尺角形鋼管2の扁平端面2bに相当接させる。すなわち、長尺四角形鋼管1の開先部(端面)1bと、開先を形成していない短尺四角形鋼管2の扁平端面(端面)2bとが対向される。
【0022】
そして図2〜図6に示されるように、相対向した開先部1bと扁平端面2b間を、外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘っての溶接(アーク溶接など。)5により結合することで、長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを外側からの溶接5により結合して、短尺四角形鋼管2をパネルゾーンとして四角形鋼管柱(柱材用鋼管)6を構成し得る。
【0023】
その際に溶接5による結合は、裏当て金3を利用した状態で好適に行える。またコーナ部1A,2A間の溶接5による結合作業は、対峙した外周曲面1a,2aの曲率半径Rが同一状であって、段部(目違い)が生じていないことで、よりスムースに効率良く、常に好適に行える。
【0024】
上記のようにして構成した四角形鋼管柱6は、所定本数が建築現場などに運搬され、そしてパネルゾーンを形成する長さLの短尺四角形鋼管2の外面に、梁フランジまたは梁材7が溶接8によって結合される。なお四角形鋼管柱6は、図2の仮想線に示すように、積上げ状に配置されたのち、その上下間が溶接5により結合されることで、所定長さ(高さ)に構成される。
【0025】
さらに、厚肉の短尺四角形鋼管2を採用した四角形鋼管柱6によると、長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とにおいて、対峙した端部の曲率半径Rが同一状であって、段部(目違い)が生じていないことで、より好適な応力の伝達を可能とし得る。
【0026】
そしてパネルゾーンは、短尺四角形鋼管2の予め厚い板厚Tによって十分な強度を確保し得、梁フランジまたは梁材7の溶接8による結合は何ら支障なく行える。また四角形鋼管柱6はパイプジョイント形式で得られ、内蔵リブや裏当て金などがない状態に仕上げ得る。したがって、中にコンクリートなどを充填させる構成も容易に採用し得る。
【0027】
その際に短尺四角形鋼管2の扁平端面2bから梁フランジまたは梁材7の上下面7bとの間に所定長さ(50〜300mm)lの寸法を取ることにより、パネルゾーンを形成する長さLの短尺四角形鋼管2における上下端の近傍部分にヒンジ作用が発生する効果がある。
【0028】
すなわち新耐震設計法により、柱と梁が接合するパネルゾーン部分が地震力によって降伏しないように規制するか、または降伏を認める場合は、建築物全体のバランスを考えて安全サイドに設計する必要がある。この場合、応力の集中するパネルゾーン部分と、比較的応力の影響が少ない柱との継手方法において、加工が簡単なこの継手構造を用いることにより、地震力によってパネルゾーン近傍でプラスティックヒンジが形成されるとともに、パネルゾーン部分から柱への地震力の伝達がスムーズに行われることに特色がある。
【0029】
上記した実施の形態では、角形鋼管として断面で正四角形状の四角形鋼管1,2を採用しているが、これは断面で長方形の四角形鋼管も同様に採用し得るものである。さらには、正五角形や正六角形など、各種の多角形鋼管にも同様に採用し得るものである。
【0030】
上記した実施の形態では、短尺四角形鋼管2がパネルゾーンを形成する長さLとされているが、この短尺四角形鋼管2の長さは、パネルゾーン以外の使用箇所に応じて任意に設定されるものである。
【0031】
上記した実施の形態では、長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを溶接5により結合することで、短尺四角形鋼管2をパネルゾーンとして四角形鋼管柱6を構成し、この四角形鋼管柱6を建築現場などに運搬し、そして短尺四角形鋼管2の外面に梁フランジまたは梁材7を溶接8によって結合しているが、これは長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを建築現場などに運搬し、そして建築現場などにおいて長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを溶接5により結合することで、短尺四角形鋼管2をパネルゾーンとして四角形鋼管柱6を構成してもよい。
【0032】
また、短尺四角形鋼管2の外面に梁フランジまたは梁材7を溶接8によって結合したのち、建築現場などに運搬してもよい。さらには、短尺四角形鋼管2の外面に、梁フランジまたは梁材7を連結するための連結用プレートを取り付けてもよい。
【0033】
上記した実施の形態において、四角形鋼管1,2としては、たとえば、ロール成形によるワンシーム角形鋼管、プレス成形による一対のみぞ型材を向き合わせて突き合わせ溶接したツーシーム四角形鋼管、一対の圧延みぞ型材を溶接してなるツーシーム四角形鋼管、圧延山型材を一対、向き合わせて溶接したツーシーム四角形鋼管、四面ボックス、シームレス鋼管など、いずれも既製の四角形鋼管が使用される。
【0034】
上記した実施の形態では、エレクトロスラグ溶接機やエレクトロガスアーク溶接機による溶接であり、これによると、短時間で高品質の溶接を行うことができる。なお、レーザなど他の溶接方式であってもよい。
【0035】
以下に、本発明の第2の実施の形態を図9〜図12に基づいて説明する。
すなわち図9に示されるように、所定の板厚tの長尺丸形鋼管(長尺鋼管)21と、この長尺丸形鋼管21の板厚tよりも厚い板厚Tでかつパネルゾーンを形成する長さ(高さ)Lの短尺丸形鋼管(短尺鋼管)22とからなる。
【0036】
そして、長尺丸形鋼管21は冷間成形されるとともに短尺丸形鋼管22は熱間成形され、以て長尺丸形鋼管21と短尺丸形鋼管22とは、短尺丸形鋼管22の熱間成形による整形によって、外径形状、すなわち、その外径Dが同一状に形成されている。また、長尺丸形鋼管21は端部の外側部分が切削加工され、以て端部には、所定角度(35°〜45°)の開先部21bが形成される。さらに、長尺丸形鋼管21の端部には、リング状の裏当て金23が内嵌されたのち、溶接24により固定されている。なお、短尺丸形鋼管22の端部は開先を加工しておらず、扁平端面22bとされている。
【0037】
上記のように形成された長尺丸形鋼管21と短尺丸形鋼管22とを、同心状として直線状に位置させたのち、長尺丸形鋼管21の内部に位置させた裏当て金23の外端面23bを、短尺丸形鋼管22の扁平端面22bに相当接させる。すなわち、長尺丸形鋼管21の開先部(端面)21bと、開先を形成していない短尺丸形鋼管22の扁平端面22bとが対向される。
【0038】
そして図10〜図12に示されるように、相対向した開先部21bと扁平端面22b間を、外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘っての溶接(アーク溶接など。)25により結合することで、長尺丸形鋼管21と短尺丸形鋼管22とを外側からの溶接25により結合して、短尺丸形鋼管2をパネルゾーンとして丸形鋼管柱(鋼管柱)26を構成し得る。その際に溶接25による結合は、裏当て金23を利用した状態で好適に行える。
【0039】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、冷間成形した長尺鋼管と熱間成形した短尺鋼管とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させて、端面どうしを相対向させたのち、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、厚肉の短尺鋼管を採用した形式の種々な利点を維持した柱材用鋼管を構成できる。その際に溶接による結合作業は、外径形状が同一状であることから、段部(目違い)が生じていない状態で、よりスムースに効率良く、常に好適に行うことができるとともに、より好適な応力の伝達を可能にできる。そして厚肉の短尺鋼管は、開先を形成していないことで、その製作時間を短縮して安価に形成でき、また長尺鋼管は冷間成形により安価に形成できる。
【0040】
また上記した本発明の請求項2によると、冷間成形した長尺四角形鋼管と熱間成形した短尺四角形鋼管とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させて、端面どうしを相対向させたのち、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、厚肉の短尺四角形鋼管を採用した形式の種々な利点を維持した柱材用鋼管を構成できる。その際に、コーナ部間の溶接による結合作業は、対峙した外周曲面が同一状であって、段部(目違い)が生じていないことで、よりスムースに効率良く、常に好適に行うことができる。
【0041】
そして上記した本発明の請求項3によると、冷間成形した長尺丸形鋼管と熱間成形した短尺丸形鋼管とを、同心状として直線状に位置させたのち、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、厚肉の短尺丸形鋼管を採用した形式の種々な利点を維持した柱材用鋼管を構成できる。
【0042】
さらに上記した本発明の請求項4によると、冷間成形した長尺丸形鋼管と熱間成形した短尺丸形鋼管とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させた状態で、相対向した端面間を外側からの全周に亘っての溶接により結合することで、短尺鋼管をパネルゾーンとした柱材用鋼管を構成でき、以て厚肉の短尺鋼管を採用した形式の種々な利点を維持できる。
【0043】
しかも上記した本発明の請求項5によると、溶接による結合作業は、裏当て金を利用した状態で好適に行うことができるとともに、裏当て金を短尺鋼管の扁平状の端面に当接させることで、溶接量を少なくして迅速に行うことができる。さらに裏当て金としては、特殊加工したものを必要としないことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱の溶接結合前の一部切り欠き斜視図である。
【図2】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱の縦断正面図である。
【図3】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱の一部切り欠き斜視図である。
【図4】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱の平板部における縦断正面図である。
【図5】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱のコーナ部における縦断正面図である。
【図6】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱の要部拡大の縦断正面図である。
【図7】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱の横断平面図である。
【図8】同柱材用鋼管の継手構造における四角形鋼管柱における四角形鋼管の成形などの説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示し、柱材用鋼管の継手構造における丸形鋼管柱の溶接結合前の一部切り欠き斜視図である。
【図10】同柱材用鋼管の継手構造における丸形鋼管柱の縦断正面図である。
【図11】同柱材用鋼管の継手構造における丸形鋼管柱の要部拡大の縦断正面図である。
【図12】同柱材用鋼管の継手構造における丸形鋼管柱の横断平面図である。
【符号の説明】
1  長尺四角形鋼管(長尺鋼管)
1A コーナ部
1a 外周曲面
1b 開先部(端面)
2  短尺四角形鋼管(短尺鋼管)
2A コーナ部
2a 外周曲面
2b 扁平端面(端面)
3  裏当て金
3b 外端面
5  溶接
6  四角形鋼管柱(柱材用鋼管)
7  梁フランジまたは梁材
11  半成形短尺四角形鋼管
15  加熱手段(加熱炉)
16  成形手段(成形ロール装置)
17  加工手段(切削加工装置)
21  長尺丸角形鋼管(長尺鋼管)
21b 開先部(端面)
22  短尺丸形鋼管(短尺鋼管)
22b 扁平端面(端面)
23  裏当て金
23b 外端面
25  溶接
26  丸形鋼管柱(柱材用鋼管)
t  所定の板厚
T  厚い板厚
L  パネルゾーンを形成する長さ
W  外寸(外径形状)
R  曲率半径(外径形状)
D  外径(外径形状)

Claims (5)

  1. 所定の板厚の長尺鋼管と、この長尺鋼管よりも板厚が厚い短尺鋼管とからなり、前記長尺鋼管は冷間成形されるとともに、前記短尺鋼管は、熱間成形によって長尺鋼管と外径形状が同一状に形成され、長尺鋼管の端面と、開先を形成していない短尺鋼管の端面とが対向された状態で、両鋼管を外側からの溶接により結合して構成されていることを特徴とする柱材用鋼管の継手構造。
  2. 長尺鋼管と短尺鋼管とは四角形鋼管からなり、前記長尺四角形鋼管は冷間成形されるとともに、前記短尺四角形鋼管は、熱間成形によって長尺四角形鋼管の外寸とコーナ部の外周曲面とが同一状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の柱材用鋼管の継手構造。
  3. 長尺鋼管と短尺鋼管とは丸形鋼管からなり、前記長尺丸形鋼管は冷間成形されるとともに、前記短尺丸形鋼管は、熱間成形によって長尺丸形鋼管と外径が同一状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の柱材用鋼管の継手構造。
  4. 短尺鋼管がパネルゾーンを形成する長さであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の柱材用鋼管の継手構造。
  5. 長尺鋼管の内部に位置させた裏当て金を短尺鋼管の端面に当接させた状態で、両鋼管を外側からの溶接により結合することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の柱材用鋼管の継手構造。
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