JP2004027376A - 極細ポリエステル仮撚加工糸の製造方法 - Google Patents

極細ポリエステル仮撚加工糸の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた品質の極細ポリエステル仮撚加工糸を安定して製造する方法を提供する。
【解決手段】単糸繊度が0.5dtex以下、フィラメント数が100〜400本からなるポリエステル仮撚加工糸を製造するに際し、複屈折率が0.03〜0.06の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸とし、該未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸に、仮撚加工糸で測定した交絡度が50〜90個/mとなるように空気交絡を施し、延伸倍率1.40〜1.70倍で延伸同時仮撚加工して仮撚加工糸とし、該仮撚加工糸の重量を基準として1.3〜3.0重量%の油剤を付与し、巻取張力を0.05〜0.30cN/dtex、速度を500〜1200m/分として巻き取る。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単糸繊度が0.5dtex以下、フィラメントが100〜400本からなる極細ポリエステル仮撚加工糸を安定して製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
単糸繊度が1dtex以下の極細ポリエステル仮撚加工糸は、布帛にした時、通常のポリエステル仮撚加工糸に比べて柔らかな風合、および保温性、吸水、吸湿性などの性能が向上するので、衣料用途で幅広く使われるようになってきた。例えば、特開平4−194036号公報には、単糸繊度が0.7デニール(0.78dtex)以下のポリエステルマルチフィラメントからなる仮撚加工糸で、断面扁平係数および全捲縮率を限定した吸水性極細仮撚加工糸とその製造方法が開示されている。また、特開2002−038341号公報には、含金属リン化合物およびアルカリ土類金属化合物を含むポリエステルからなり、単糸繊度が0.6dtex以下の、扁平係数および熱応力ピーク値が限定された、染色された時の色の深みと鮮明性が改善されたポリエステル仮撚加工糸とその製造方法が開示されている。
【0003】
このような、特殊な限定された方法で製造された極細ポリエステル仮撚加工糸においては、確かに限定された性能は改善されている。しかし、このような条件で、通常の未延伸ポリエステルの延伸同時仮撚加工を行うと、単糸数が増え、繊度が細くなるに従い、仮撚加工時に断糸が多発したり、得られた仮撚加工糸に毛羽あるいは未解撚スポット斑が多く発生したり、染斑など品質斑が多く仮撚加工糸として使用できないものとなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術を背景になされたもので、その目的は、単糸繊度が0.5dtex以下で、フィラメント数が100〜400本である極細マルチフィラメントでありながら、毛羽、未解撚スポット斑、染斑が少ない極細ポリエステル仮撚加工糸を安定して延伸同時仮撚加工にて製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、「単糸繊度が0.5dtex以下、フィラメント数が100〜400本からなるポリエステル仮撚加工糸を製造するに際し、口金面から溶融吐出されたポリエステル重合体のポリマー流を、(1)紡糸口金面から0〜40mmの距離で、かつ温度が100〜300℃の範囲である雰囲気中を通過させ、(2)さらに冷却させた後、紡糸口金吐出面から350〜500mmの位置で集束し、(3)複屈折率が0.03〜0.06の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸とし、(4)該未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸に、仮撚加工糸で測定した交絡度が50〜90個/mとなるように空気交絡を施し、(5)延伸仮撚ヒーター内の滞留時間を0.052〜0.300sec、該ヒーター出口での走行フィラメント糸条の温度が該ポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)より90〜140℃高い温度となるようにして、延伸倍率1.40〜1.70倍で延伸同時仮撚加工して仮撚加工糸とし、(6)該仮撚加工糸の重量を基準として1.3〜3.0重量%の油剤を付与し、(7)巻取張力を0.05〜0.30cN/dtex、速度を500〜1200m/分として巻き取る方法」によって、上記課題が解決されることを見出した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明でいうポリエステルとは、繰り返し単位としてエチレンテレフタレートが85モル%以上、好ましくは95モル%以上を占めるポリエステルである。テレフタル酸成分および/またはエチレングリコール成分以外の成分を少量(通常は、テレフタル酸成分に対して15モル%以下)共重合したものであってもよい。これらのポリエステルには、公知の添加剤、例えば、顔料、染料、艶消し剤、防汚剤、蛍光増白剤、難燃剤、安定剤、紫外線吸収剤、滑剤等を含んでもよい。
【0007】
本発明に用いるポリエステルの固有粘度(35℃のオルソ−クロロフェノール溶液を溶媒として使用し測定)は、通常衣料用布帛素材として使用されるポリエステルと同じ程度の0.45〜0.70、より好ましくは0.55〜0.67のものが望ましい。
【0008】
本発明で用いる未延伸糸は、口金面から溶融吐出されたポリエステル重合体のポリマー流を、(1)紡糸口金面から0〜40mmの距離で、かつ温度が100〜300℃の範囲である雰囲気中を通過させ、(2)さらに冷却させた後、紡糸口金吐出面から350〜500mmの位置で集束し、(3)複屈折率を0.03〜0.06の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸としたものである。
【0009】
上記(1)において、紡糸口金面から0〜40mmの距離を、温度が100〜300℃、好ましくは180〜260℃、の範囲の雰囲気とすると、溶融吐出されたポリマー流が安定し、均斉性の高い未延伸ポリエステルが得られる。一般的に熱可塑性ポリマーを用いて通常の溶融紡糸を実施すると、吐出孔から吐出された直後のポリマー流が膨らむ、いわゆる“ベーラス効果”といわれる現象を起こし、吐出ポリマー流が安定して紡糸できることは良く知られている。しかし、0.5dtex以下の細い単糸繊度となすために、ポリマー吐出量を下げて行くと、“ベーラス効果”が小さくなり、吐出ポリマーがベンディング、旋回などを起こし、得られた未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸の均斉性を著しく損ねたり、ポリマー流の液滴状の破断が起こり断糸するという現象が発生し易くなる。紡糸口金面から0〜40mmの範囲の雰囲気(以下ホットゾーンと称する)温度が100℃未満の場合は、上記の現象を解消することができない。一方、ホットゾーン温度が300℃を超えると、ポリマー流が冷却固化される以前に相互密着し、正常な未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸が得られないので、ホットゾーン温度は300℃を超えないように設定しなければならない。
【0010】
また、(2)では、冷却した後のポリエステルマルチフィラメント糸を紡糸口金吐出面から350〜500mm、より好ましくは380〜480mmの位置(以下、この紡糸口金吐出面から集束位置までの距離を集束距離と称する)で集束することにより、冷却過程でのポリマー糸条の揺らぎが低減され、均斉性の高い未延伸ポリエステルが得られる。集束距離が500mmを超える場合は、糸条の揺らぎが大きく、得られ未延伸ポリエステル糸の均斉性は極めて劣悪となり、延伸仮撚加工時の毛羽発生あるいは仮撚加工糸の均染性が劣悪なものとなる。集束距離が350mm未満の場合は、吐出ポリマーは未だ充分に冷却されていないので、ガイド等で接触すると、断糸あるいはマルチフィラメントの損傷が起こる。
【0011】
さらに、(3)において、複屈折率が0.03未満の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸は、後で行う延伸同時仮撚加工で、延伸仮撚ヒーターに糸条が接触したとき脆化し、断糸するので、延伸仮撚操作を開始することができない。複屈折率が0.06を超える未延伸ポリエステル糸の場合は、延伸仮撚加工時の毛羽発生を低減することが極めて困難となる。複屈折率が0.03〜0.06の未延伸ポリエステルは2500〜4000m/minの範囲で紡糸引き取りを行うことで得られる。
【0012】
かくして得られた未延伸ポリエステルマルチフィラメントを用いて、例えば図1に示すような工程にて、下記(4)〜(7)を満足する条件で、延伸同時仮撚加工を行うことが必要である。
【0013】
先ず、(4)未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸に、仮撚加工糸で測定した交絡度が50〜90個/m、好ましくは60〜80個/m、となるように空気交絡を施すことが必要である。この際、かかる空気交絡は、例えばインターレースノズル(図1の4)を通すことにより付与できる。交絡度が50個/m未満の場合は、マルチフィラメント全体にわたる均一な撚りおよび延伸が阻害されるので、仮撚加工糸に毛虫状の大きな毛羽の多発および染斑の発生が起こる。また、延伸仮撚加工時の断糸も多くなる。交絡度が90個/mを越す場合は仮撚加工糸に未解撚スポットおよび毛羽が多くなる。また、破断強度、伸度の低下が起こる。
【0014】
次に、(5)延伸仮撚ヒーター内の滞留時間を0.052〜0.300sec、該ヒーター出口での走行フィラメント糸条の温度が該ポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)より90〜140℃高い温度となるようにして、延伸倍率1.40〜1.70倍で延伸同時仮撚加工して仮撚加工糸とする。
【0015】
この際、例えば、摩擦仮撚具(図1の7)などを用いて延伸同時仮撚加工を行う。延伸倍率は1.40〜1.70倍、好ましくは1.5〜1.6倍、とすることが必要である。延伸倍率が1.40倍未満では撚掛具の前後の加工張力が低くなり、未解撚スポットが多発したり、未延伸部分が残り染斑が発生する。延伸倍率が1.70倍を超える場合は、単糸切れなどによる毛羽あるいは延伸仮撚断糸が多発する。
【0016】
また、延伸仮撚ヒーター(図1の5)出口での走行フィラメント糸条の温度が、ポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)より90〜140℃、好ましくは110〜130℃、高い温度であり、走行フィラメント糸条の該ヒーター内滞留時間が0.052〜0.300sec、好ましくは0.060〜0.150sec、となるように熱処理を行うことが必要である。延伸仮撚ヒーター出口での走行フィラメント糸条温度は、市販の非接触型走行物温度計(例えば帝人エンジニアリング(株)のH−7508)を用いて、延伸仮撚中の走行糸条で測定することができる。延伸仮撚ヒーター出口での走行フィラメント糸条温度とポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)との差が90℃未満、あるいは、走行フィラメント糸条の該ヒーター内滞留時間が0.052sec未満の場合は、繊維構造を熱固定することが出来ないので、実用に耐える物性およびを捲縮特性有する仮撚加工糸が得られない。糸温度がポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)より140℃を超えて高い、あるいは、走行フィラメント糸条の該ヒーター内滞留時間が0.300secを超える場合は、延伸仮撚加工時、フィラメント単糸同士が融着し、仮撚加工糸として使用できない品質のものとなる。また、仮撚加工糸の強伸度も著しく低下し、延伸仮撚時の断糸、毛羽も多くなる。なお、本発明に用いる延伸仮撚ヒーターとしては、接触式、非接触式のいずれであっても良いが、ヒーター長が1.0〜2.5mのものが好ましい。
【0017】
延伸同時仮撚加工後のポリエステルマルチフィラメント糸に、(6)該仮撚加工糸の重量を基準として1.3〜3.0重量%の油剤を付与することが必要である。通常の仮撚加工糸には重量基準で0.5〜1重量%程度の油剤(主成分鉱物油)が付与されるが、単糸繊度が0.5dtex以下で、フィラメント数が100以上となると、油剤が各フィラメント表面を均等に覆うようにするためには、1.3〜3.0重量%、好ましくは1.5〜2.3重量%、の油剤を付与する必要がある。油剤の付着量が1.3重量%未満では、撚糸、整経、製編、製織工程など後工程における糸解舒性不良あるいはガイド類との抵抗が大きくなり、単糸切れ、フィブリル化による風綿の発生が極めて多くなる。油剤の付着量が3.0重量%を超えると、後工程のガイド類への油剤スカム蓄積が多くなる。仕上げ油剤の付与は図1の10に示すような、ローラー式あるいは計量ノズル式油剤アプリケーターで付与すれば良い。
【0018】
得られた仮撚加工糸を、(7)巻取張力(測定位置:図1の12)を0.05〜0.30cN/dtex、好ましくは0.12〜0.23cN/dtex、速度を500〜1200m/分、好ましくは600〜1000m/min、で巻き取る(図1の14)ことが必要である。巻取張力が0.05cN/dtex未満では、フィラメント数が100以上の極細マルチフィラメントでは、通常用いられる糸導ガイド(図1の11)などとの抵抗により糸弛みが発生し、巻き取り不能となる。巻取張力が0.30cN/dtexを超える場合、高い巻取張力によりパッケージの巻締めが発生し、紙管の潰れが発生したり、仮撚加工糸パッケージの内外層における糸品質差が生ずるなどの問題が発生する。また、巻取速度が500m/分未満では生産性が劣り実用的でない。巻取速度が1200m/分を超える速度では、延伸仮撚ヒーターと仮撚具との間での、または、仮撚具上での糸揺れといった、いわゆるサージング現象が発生し、正常な巻き取りが困難となる。また未解撚スポットが多発する。
【0019】
なお、延伸仮撚加工に用いる仮撚具は、硬度75〜95度、厚さ5〜12mmのウレタンディスクを3軸に配列した摩擦仮撚型ディスクユニットを好ましく用いることができる。該ディスクの回転軸に対し、糸条の走行角度が30〜45度となるようにして延伸仮撚を施すのが好ましい。また、仮撚数(回/m)を(25000〜35000)/(仮撚加工糸の繊度(dtex))1/2となるように仮撚条件を設定すると、毛羽の発生をより低減することができるので好ましい。
【0020】
かくして得られた極細ポリエステル仮撚加工糸は、以下の物性を有していることが好ましく、本発明の製造法により容易に得ることができる。
(ア)全捲縮率TC:2〜5%
(イ)熱水収縮率FS:2.5〜4.5%
(ウ)破断強度:3.0〜4.5cN/dtex、破断伸度:15〜35%
かかる物性のポリエステル加工糸は、単糸繊度が0.5dtex以下でフィラメント数が100〜400本である極細マルチフィラメントでありながら、毛羽、未解撚スポットが少なく均斉性(染斑)にすぐれている。
【0021】
【実施例】
以下、実施例により、本発明を更に具体的に説明する。なお、実施例における各項目は次の方法で測定した。
(1)固有粘度
オルソクロロフェノールを溶媒として使用し35℃で測定した。
【0022】
(2)ポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)
規定量のポリエステル重合体をアルミサンプルパンに封入し、DSC測定装置にて、窒素気流下に室温〜10℃/minの昇温速度で280℃まで昇温し、2分間保持した後、直ちに取りだして、窒素雰囲気中で急冷し、ポリマーがアモルファス状態で固まったサンプルパンを作成した。それを再度、上記の条件で昇温し、昇温曲線からガラス転移温度を測定した。
【0023】
(3)複屈折率
オリンパスBH−2偏光顕微鏡を使用し、コンペンセーター法により単糸のレターデーションと糸径を測定し、複屈折率を計算した。
【0024】
(4)走行フィラメント糸条の温度
帝人エンジニアリング(株)製の非接触走行物温度計(H−7508)を用いて延伸仮撚ヒーター出口の走行フィラメント糸条の温度を測定した。
【0025】
(5)交絡度
ロッシェルド式インターレース測定器を使用して1m当りの交絡数を測定した。この測定を10回実施し、その平均値で表した。
【0026】
(6)毛羽
東レ(株)製DT−104型毛羽カウンター装置を用いて、仮撚加工糸を500m/分の速度で20分間連続測定して発生毛羽数をカウントし、10mあたりの個数で表記した。
【0027】
(7)未解撚スポット
延伸仮撚加工機付属の張力モニターで解撚張力変動を検出し、限界値以上を未解撚スポット発生とし、10m当たりの未解撚スポット個数で表記した。
【0028】
(8)均染性
仮撚加工糸試料を12ゲージ丸編機で30cm長の筒編みとし、染料(テラシールブルーGFL)を用い、100℃、40min染色し、均染性を検査員が目視にて下記基準で格付けした。
レベル1:均一に染色されており、染斑がほとんど認められない。
レベル2:縞状の染斑が少し認められる。
レベル3:縞状の斑が一面に認められる。
【0029】
(9)解舒断糸回数
5kg巻きの仮撚加工糸パッケージ18個を1000m/minで解舒し、5kg解舒終了までの総断糸回数を解舒断糸回数とした。
【0030】
(10)油剤スカム蓄積
上記解舒断糸回数試験において、糸導ガイドに蓄積した油剤スカムの状態を目視で3段階に格付けした。
レベル1:ほとんど油剤スカムが認められない。
レベル2:油剤スカムの蓄積がやや認められる。
レベル3:糸導ガイド上に油剤スカムが塊状に蓄積している。
【0031】
(11)風綿発生
上記解舒断糸回数試験において、糸導ガイドおよびその周辺に堆積したフィブリル化した繊維屑(風綿)の状態を目視で3段階に格付けした。
レベル1:ほとんど風綿が認められない。
レベル2:散乱した風綿がやや認められる。
レベル3:糸導ガイド上およびその周辺が風綿で白くなっている。
【0032】
(12)全捲縮率TC(%)
極細仮撚加工糸に0.044cN/dtex(50mg/デニール)の張力を掛けてカセ枠に巻き取り、約3300dtexのカセを作る。カセ作成後、カセの一端に0.00177cN/dtex+0.177cN/dtex(2mg/デニール+200mg/デニール)の荷重を負荷し、1分間経過後の長さL0(cm)を測定する。次いで、0.177cN/dtex(200mg/デニール)の荷重を除去した状態で、100℃の沸水中にて20分間処理する。沸水処理後0.00177cN/dtex(2mg/デニール)の荷重を除去し、24時間自由な状態で自然乾燥する。自然乾燥した試料に、再び0.00177cN/dtex+0.177cN/dtex(2mg/デニール+200mg/デニール)の荷重を負荷し、1分間経過後の長さL1(cm)を測定する。次いで、0.177cN/dtex(200mg/デニール)の荷重を除去し、1分間経過後の長さL2を測定し、次の算式で捲縮率を算出した。この測定を10回実施し、その平均値で表した。
捲縮率TC(%)=[(L1−L2)/L0]×100
【0033】
(13)熱水収縮率FS(%)
極細仮撚加工糸に0.044cN/dtex(50mg/デニール)の張力を掛けてカセ枠に巻き取り、約3300dtexのカセを作る。カセ作成後、カセの一端に0.00177cN/dtex+0.177cN/dtex(2mg/デニール+200mg/デニール)の荷重を負荷し、1分間経過後の長さL0(cm)を測定する。次いで、0.177cN/dtex(200mg/デニール)の荷重を除去した状態で、100℃の沸水中にて20分間処理する。沸水処理後0.00177cN/dtex(2mg/デニール)の荷重を除去し、24時間自由な状態で自然乾燥する。自然乾燥した試料に、再び0.00177cN/dtex+0.177cN/dtex(2mg/デニール+200mg/デニール)の荷重を負荷し、1分間経過後の長さL1(cm)を測定し、次の算式で熱水収縮率を算出した。この測定を10回実施し、その平均値で表した。
熱水収縮率FS(%)=[(L0−L1)/L0]×100
【0034】
(14)破断強度、破断伸度
(株)島津製作所製テンシロン引張試験機を用いて試料長20cm、伸長伸度20%/分の条件で引張試験を行い荷重・伸張曲線をから求めた。
【0035】
(15)仮撚加工断糸回数(回数/Ton)
実施例の条件で、延伸仮撚加工機を1週間連続運転し(10kg巻未延伸ポリエステル糸パッケージを延伸仮撚加工し、5kg巻仮撚加工糸パッケージを2個作成する)、人為的あるいは機械的要因に起因する断糸を除き、その間に発生した断糸回数を記録し、(断糸)回数/Tonで仮撚加工断糸とした。
【0036】
[実施例1〜3、比較例1〜2]
ガラス転移温度(Tg)73℃、固有粘度0.64で酸化チタンを0.3重量%含有したポリエチレンテレフタレートペレットを140℃で5時間乾燥した後、スクリュー式押出機を装備した溶融紡糸設備にて溶融し、315℃に保たれたスピンブロックに導入し、紡糸パックで濾過し、直径0.15mmの円形吐出孔が288個穿設された紡糸口金から、吐出量39g/min量で吐出した。
次いで、吐出されたポリマー流を、紡糸口金面から30mmの間の雰囲気が230℃に保たれたホットゾーンを通過せしめ、クロスフロー式紡糸筒からの25℃の冷却風で冷却し、紡糸口金面から420mmの位置(集束長)に設置されたメタリングノズル式給油ガイドで油剤を付与しつつ、フィラメント束として集束し、表面速度3000m/分で回転している1対(2個)のゴデットローラーで引き取り、ワインダーにて巻き取り、複屈折率0.045の未延伸ポリエステルマルチフィラメント(130dtex/288filament)を得た。
【0037】
該ポリエステル極細マルチフィラメントパッケージを、帝人製機(株)製HTS−15V延伸仮撚加工機(1.04mの非接触スリットヒーター装備)に掛け、先ず未延伸ポリエステル糸を解舒しつつ、各々表1に示す交絡度となるようにエアーノズルを通して空気交絡を施した。引き続き、硬度90度、厚み9mm、直径58mmのウレタンディスクを3軸に配列した摩擦仮撚ディスクユニットに、該ディスクの回転軸に対し、糸条の走行角度が40度となるように糸条を走行させ、撚数×(仮撚加工糸繊度(dtex))1/2=30000、走行フィラメント糸条温度206℃(Tgより133℃高い)、ヒーター内滞留時間0.089sec.および延伸倍率1.58の条件で延伸同時仮撚加工を施し、仮撚加工糸仕上げ油剤(主成分:鉱物油90%)を繊維重量基準で1.8重量%付着させ、0.18cN/dtexの巻取張力をかけ、700m/minの速度で極細ポリエステル仮撚加工糸(83.5dtex/288filament、単糸繊度0.29dtex)パッケージとして巻き取った。得られた極細ポリエステル仮撚加工糸の品質を各々表1に示す。また、このときの仮撚加工断糸回数は各々表1の如くであった。
【0038】
【表1】
Figure 2004027376
【0039】
[実施例4〜5、比較例3〜4]
延伸倍率を各々表2の如く変更した以外は、実施例2と同じ方法、条件で極細ポリエステル仮撚加工糸を得た。得られた極細ポリエステル仮撚加工糸の品質および仮撚加工断糸回数を各々表2に示す。
【0040】
【表2】
Figure 2004027376
【0041】
[実施例6〜8、比較例5〜8]
延伸仮撚ヒーター出口での走行フィラメント糸条温度(Tf)を各々表3の如く変更し、延伸仮撚ヒーター長および延伸仮撚速度(巻取速度)を各々表3の如く変更し、走行フィラメント糸条のヒーター内滞留時間が各々表3となるように変更した以外は、実施例2と同じ方法、条件で極細ポリエステル仮撚加工糸を得た。得られた極細ポリエステル仮撚加工糸の品質および仮撚加工断糸回数を各々表3に示す。なお、比較例6および比較例8では、延伸仮撚時にフィラメント単糸同士の融着が頻発し、正常な極細ポリエステル仮撚加工糸を得ることができなかった。
【0042】
【表3】
Figure 2004027376
【0043】
[比較例9]
長さ1.90mの延伸仮撚ヒーターを使用し、巻取速度を1270m/min(走行フィラメント糸条のヒーター内滞留時間は0.090sec)とした以外は実施例2と同じ方法、条件で延伸同時仮撚を実施したが、運転開始直後に激しいサージングが発生し、連続運転ができなかった。
【0044】
[実施例9〜11、比較例10〜11]
巻取張力を各々表4の如く変更した以外は、実施例2と同じ方法、条件で極細ポリエステル仮撚加工糸を得た。得られた極細ポリエステル仮撚加工糸の品質および仮撚加工断糸回数を各々表4に示す。なお、巻取張力が0.05cN/dtex未満の比較例10では、糸緩みで正常な巻取りができなかった。また、巻取張力が0.30cN/dtexを超える比較例11では、巻き締めによる紙管潰れが25(本数)%発生した。
【0045】
【表4】
Figure 2004027376
【0046】
[実施例12〜14、比較例12〜13]
仮撚加工糸仕上げ油剤付着量を各々表5の如く変更した以外は実施例2と同じ方法、条件で極細ポリエステル仮撚加工糸を得て、上記(9)解舒断糸回数を測定した。このときの解舒断糸回数および油剤スカム蓄積、風綿発生状態を各々表5に示す。
【0047】
【表5】
Figure 2004027376
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、単糸繊度が0.5dtex以下でフィラメント数が100〜400本である極細マルチフィラメントでありながら品質欠点の少ない極細ポリエステル仮撚加工糸を安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる延伸同時仮撚加工機の一実施態様を示した模式図。
【符号の説明】
1   :未延伸糸パッケージ
2   :糸ガイド
3、3’:フィードローラー
4   :インターレースノズル
5   :延伸仮撚ヒーター
6   :冷却プレート
7   :摩擦仮撚型ディスクユニット
8   :第1デリベリーローラー
9   :第2デリベリーローラー
10  :油剤アプリケーター
11  :糸導ガイド
12  :巻取張力測定位置
13  :巻取ローラー
14  :延伸仮撚加工糸パッケージ

Claims (1)

  1. 単糸繊度が0.5dtex以下、フィラメント数が100〜400本からなるポリエステル仮撚加工糸を製造するに際し、口金面から溶融吐出されたポリエステル重合体のポリマー流を、
    (1)紡糸口金面から0〜40mmの距離で、かつ温度が100〜300℃の範囲である雰囲気中を通過させ、
    (2)さらに冷却させた後、紡糸口金吐出面から350〜500mmの位置で集束し、
    (3)複屈折率が0.03〜0.06の未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸とし、
    (4)該未延伸ポリエステルマルチフィラメント糸に、仮撚加工糸で測定した交絡度が50〜90個/mとなるように空気交絡を施し、
    (5)延伸仮撚ヒーター内の滞留時間を0.052〜0.300sec、該ヒーター出口での走行フィラメント糸条の温度が該ポリエステル重合体のガラス転移温度(Tg)より90〜140℃高い温度となるようにして、延伸倍率1.40〜1.70倍で延伸同時仮撚加工して仮撚加工糸とし、
    (6)該仮撚加工糸の重量を基準として1.3〜3.0重量%の油剤を付与し、
    (7)巻取張力を0.05〜0.30cN/dtex、速度を500〜1200m/分として巻き取ることを特徴とする極細ポリエステル仮撚加工糸の製造方法。
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