JP2004027071A - 4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂組成物および成形品 - Google Patents

4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂組成物および成形品 Download PDF

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Yusuke Mishiro
三代 裕介
Takashi Nakahara
中原 隆
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Abstract

【課題】熱履歴を受けた後のMFRの上昇を抑制し、高剪断速度の条件下でも熱分解の起こりにくい4−メチル−1−ペンテン系重合体組成物および該組成物から得られた成形品を提供すること。
【解決手段】(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して、(B)ヒンダードフェノール系化合物、(C)フェノールアクリレート系化合物及び/又は(D)アルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物及び/又は(E)ホスファイト系化合物を配合してなる樹脂組成物および該組成物から得られる成形品。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、4−メチル−1−ペンテン系重合体樹脂組成物および該組成物を用いて得られる成形品に関する。更に詳しくは、成形加工時の熱分解を抑制し、成形加工性に優れ、その結果として生産性が向上した4−メチル−1−ペンテン系重合体組成物および該組成物から成形された成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
4−メチル−1−ペンテン系重合体は融点が220〜240℃と高く、耐熱性、透明性、離型性など各種の特性に優れており、また安全衛生面においても優れていることが知られている。一方で、4−メチル−1−ペンテン系重合体は、他のポリオレフィンに比べて、分子の構造上、メルトテンションが低く、また熱分解しやすい傾向にある。4−メチル−1−ペンテン系重合体は、種々の製造方法によって得ることができるが、重合反応直後の形態はパウダー(粒子径約0.01〜1mm)であり、分子量の指標として用いられているASTM D1238に準じた5kg荷重、260℃におけるメルトフローレート(以下MFR)の値は、一般的に0.05〜500g/10分である。
【0003】
上記4−メチル−1−ペンテン系重合体の成形は、押出機で同樹脂を溶融させて行なうため、押出機のホッパー等の清掃が容易なペレット(粒子径約1〜4mm)が用いられている。このペレットは、同樹脂のパウダー(粒子径約0.01〜1mm)を押出機で溶融させ、ダイノズルから押出した樹脂をカッティングすることにより得られる。しかしながら、4−メチル−1−ペンテン系重合体は、溶融時に熱分解しやすい特性を有しているため、ペレットとなった後のMFRは、重合直後のパウダー形態でのMFRよりも大きくなるのが通常である。すなわち、MFRが0.05〜1g/10分と高分子量の重合体のパウダーを用いた場合であっても、MFRが7〜10g/10分のペレットしか製造することができなかった。
【0004】
4−メチル−1−ペンテン系重合体の延伸成形やブロー成形においては、押出量の安定性等の面で、高分子量で低MFRのペレットが求められており、上記のようなMFRが7〜10g/10分のペレットでは成形が困難である。
また、4−メチル−1−ペンテン系重合体をフィルム成形や押出ラミネート成形、射出成形のような高剪断速度の条件で成形すると、剪断発熱による熱分解が激しく起こることにより、成形品が黄色味を帯びてしまい外観不良となる問題があった。外観良好な品質を得るためには、剪断速度を低下させた条件、すなわち押出機での生産速度を下げるなどの運転をせざるを得ず、極めて生産性が低くなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、熱履歴を受けた後のMFRの上昇を抑制し、高剪断速度の条件下でも熱分解の起こりにくい4−メチル−1−ペンテン系重合体組成物および該組成物から得られた成形品を提供することにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】
本発明者らは前記の課題を解決すべく鋭意研究した結果、4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して、ヒンダードフェノール系化合物、フェノールアクリレート系化合物及び/又はアルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物及び/又はホスファイト系化合物を配合してなる樹脂組成物が、溶融時の熱分解が少なく、高剪断速度の条件下でも熱分解が起こりにくいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部に対し、(B)ヒンダードフェノール系化合物0.01〜0.5重量部と、(C)フェノールアクリレート系化合物0.01〜0.5重量部、及び/又は(D)アルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物0.01〜0.5重量部、及び/又は(E)ホスファイト系化合物0.01〜0.5重量部を配合してなることを特徴とする樹脂組成物および該組成物から得られる成形品である。
【0008】
【発明実施の具体的態様】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の4−メチル−1−ペンテン系重合体とは、例えば、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。他のα−オレフィンとしては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1―オクタデセン、1−エイコセン等の炭素数2〜20のα−オレフィンが挙げられ、これらのα−オレフィンは、4−メチル−1−ペンテン系重合体中に1種単独でも2種以上であってもよい。本発明においてのα−オレフィンとしては、この中でも炭素数7〜20のα−オレフィンが好ましく、特に好ましくは炭素数10〜20のα−オレフィンである。
【0009】
本発明に使用される4−メチル−1−ペンテン系重合体における上記α−オレフィンの含有量は、通常0〜20重量%以下、好ましくは1〜10重量%である。
【0010】
本発明において用いられる4−メチル−1−ペンテン系重合体は、高温GPC試験法により測定される重量平均分子量が10万〜500万の範囲にあるものが好ましい。その中でも、延伸成形やブロー成形に好適な高分子量のペレットを製造するためには、重量平均分子量100万〜500万のパウダー(粒子径約1mm以下)が好ましい。また、フィルム成形、押出ラミネート成形、射出成形に用いるためには、重量平均分子量30万〜300万の4−メチル−1−ペンテン系重合体が好ましい。
【0011】
また、示差走査型熱量計試験(DSC)に基づいて測定される融点は、200〜250℃、好ましくは220〜240℃である。さらに、ASTM D1238に準じた荷重5Kg、温度260℃の条件により測定されるMFRは0.05〜500g/10分、その中でも、延伸成形やブロー成形に好適な高分子量のペレットを製造するためには、MFRが0.05〜3g/10分のパウダー(粒子径約1mm以下)が好ましい。また、フィルム成形、押出ラミネート成形、射出成形に用いる4−メチル−1−ペンテン系重合体のMFRとしては、0.5〜300g/10分が好ましい。
【0012】
本発明において、(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して配合される(B)ヒンダードフェノール系化合物は、下記式(b−1)または(b−2)の構造式で示される化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
(RCH                         (b−1)
−R                           (b−2)
[式中、Rは下記式(b−3)(式(b−3)中、RおよびRは同一でも異なっていても良く、炭素数1〜6のアルキル基であり、Rはエステル基を含む2価または3価の基である)で表される基であり、mは2または4、nは0または2である。]
【化7】
Figure 2004027071
【0013】
炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、t−ブチル基、iso−ブチル基、n−ブチル基、neo−ペンチル基、n−ペンチル基、t−ペンチル基、iso−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−ヘキシル基等が挙げられる。Rのエステル基を含む2価または3価の基としては、例えば、下記式(b−4)〜(b−7)で表される基等が挙げられる。
【化8】
Figure 2004027071
【0014】
この(B)ヒンダードフェノール系化合物は、フェノールの水酸基に対しオルト位置にtert−ブチル基のようなバルキーなアルキル基が少なくとも1個置換したアルキルフェノール構造を分子内に有する化合物が好ましく、本発明において使用される(B)ヒンダードフェノール化合物の具体例としては、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ベンジルベンゼン、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕あるいはn−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート等が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGA−80)が特に好ましい。
【0015】
本発明の組成物における(B)ヒンダードフェノール系化合物の配合割合は、成形しても着色せず、紫外部の光線透過率に優れる組成物が得られる点で、通常、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部に対して0.01〜0.5重量部の割合が好ましく、特に0.02〜0.2重量部の割合が好ましい。
【0016】
本発明において、(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して配合される(C)フェノールアクリレート系化合物は、下記式(c−1)の構造式で示される化合物である。
【化9】
Figure 2004027071
(式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R〜Rは互いに同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜9のアルキル基である。)
【0017】
式中Rは水素原子またはメチル基であるので、本発明における(C)フェノールアクリレート系化合物は、フェノールメタクリレート系化合物も包含する。Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、特に水素原子またはメチル基が好ましい。R〜Rは互いに同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜9のアルキル基であるが、そのうちRおよびR、すなわちフェノールの水酸基に対しオルト位置のアルキル基は、炭素数4〜8で3級炭素がベンゼン核に結合したもの、例えば、t−ブチル基、t−アミル基等が好ましい。また、RおよびRは、炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、中でもメチル基、エチル基、t−ブチル基、t−アミル基等が好ましい。
【0018】
(C)フェノールアクリレート系化合物の具体的な化合物としては、例えば、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートや2−[1−(2−ヒドロキシ−3,−5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート等が挙げられるが、耐熱性の面から2−[1−(2−ヒドロキシ−3,−5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGs(F))が好ましい。
【0019】
本発明の組成物における(C)フェノールアクリレート系化合物の配合割合は、成形しても着色せず、紫外部の光線透過率に優れる組成物が得られる点で、通常、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部に対して0.01〜0.5重量部の割合が好ましく、特に0.02〜0.4重量部の割合が好ましい。
【0020】
本発明において、(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して配合される(D)アルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物は、下記(d−1)の構造式で示される化合物である。
【化10】
Figure 2004027071
(式中、R、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、R、Rはそれぞれに独立した炭素数1〜9のアルキル基である。)
【0021】
炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、t−ブチル基、iso−ブチル基、n−ブチル基、neo−ペンチル基、n−ペンチル基、t−ペンチル基、iso−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−ヘキシル基等が挙げられるが、この中でも、R、Rはt−ブチル基が好ましい。
【0022】
アルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物の具体的な化合物としては、5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4 ジ−メチル−フェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オンや5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4 ジ−プロピル−フェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン(チバガイギー(株)製、商品名:HP−136)等が挙げられる。
【0023】
本発明の組成物における(D)アルキルラジカル捕捉性のラクトン系の配合割合は、成形して機械的強度に優れる成形品が得られる点で、通常、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部に対して0.01〜0.5重量部の割合が好ましく、特に0.02〜0.4重量部の割合が好ましい。
【0024】
本発明において、(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体に対して配合される(E)ホスファイト系化合物は、下記(e−1)または(e−2)または(e−3)のいずれかの構造式で示される化合物である。
【化11】
Figure 2004027071
(式中、R、R、Rは互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である。)
【化12】
Figure 2004027071
(式中、R、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である。)
【化13】
Figure 2004027071
(式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である。)
【0025】
炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、t−ブチル基、iso−ブチル基、n−ブチル基、neo−ペンチル基、n−ペンチル基、t−ペンチル基、iso−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−ヘキシル基等が挙げられる。この中でも、式(e−2)中のR、Rは、t−ブチル基が好ましく、式(e−3)中のR〜Rはt−ブチル基が、Rはメチル基が好ましい。
【0026】
本発明で用いられる(E)ホスファイト系化合物の具体例としては、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−ジ−ベンズ[d,f][1,3,2]−ジ−オキサホスフェピン等が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても用いられる。これらの中でも、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバガイギー(株)製、商品名:イルガフォス168)が好ましい。
【0027】
本発明の組成物における(E)ホスファイト系化合物の配合割合は、成形して機械的強度に優れる成形品が得られ、しかも保管中に(E)成分の加水分解によって黒色に変色することがない点で、通常、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部に対して0.01〜0.5重量部の割合が好ましく、特に0.02〜0.4重量部の割合が好ましい。
【0028】
本発明に用いられる(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体には、上記した以外の安定剤、例えば硫黄系安定剤などを併用しても良い。また、場合によって、例えば紫外線吸収剤、増核剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、染料、カオリン、タルク等の粉末充填剤を本発明の目的を損なわない範囲で配合しても良い。
【0029】
本発明の4−メチル−1−ペンテン系重合体の樹脂組成物の製造は、特に限定されず、いずれの方法にしたがって行なっても良い。例えば前記樹脂組成物を構成する(A)ないし(E)の各成分、ならびに必要に応じて添加される各種配合剤を、それぞれ所定の割合で別個に押出機に供給し、あるいは、予め各成分を混合し、押出機に供給して、溶融、混錬して樹脂組成物を調整することができる。また、引き続き、T−ダイ、チューブダイ等の適当な成形用ダイから押出してフィルムを成形したり、射出成形に供することができる。押出機または射出成形機によって成形する場合、成形時の加熱温度は、通常、240〜320℃程度である。
【0030】
本発明の樹脂組成物は、耐熱性、離型性、透明性に優れる。かつ従来品では製造不可能であった高分子量の4−メチル−1−ペンテン系重合体のペレットの製造することができ、それを用いることにより延伸成形やブロー成形を容易にすることができる。また、フィルム成形や押出ラミネート成形、射出成形のような高剪断速度の条件下でも熱分解が起こりにくいため、これら成形時の生産性が向上できる。従って、本発明の樹脂組成物は、一軸延伸フィルム成形、二軸延伸フィルム成形、インフレーションフィルム成形、中空成形、射出ブロー成形、真空成形等によって得られる離型フィルム、離型紙、哺乳ビン、農薬容器、実験器具、医療用容器、化粧品容器、洗剤容器、食品容器、接着剤容器等の延伸成形品やフィルム成形品、また、押出ラミネート成形、射出成形品等によって得られる食品包装フィルム、鮮度保持包材、ラップフィルム、離型フィルム、合皮用離型紙、食品容器、実験器具、医療用容器、化粧品容器、洗剤容器、食品容器、接着剤容器等に好適である。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例等によって何等制限されるものではない。
【0032】
▲1▼MFR
ASTM D1238に準拠して荷重5kg、温度260℃の条件で測定した。
▲2▼メルトテンション
ASTM D3835に準じてノズル径2.095mm、ランド長8mmのノズルより樹脂を押出し、温度310℃、引き取り速度15m/分の条件にて測定した。メルトテンションの測定値をブロー成形性の指標とした。
【0033】
ブロー成形性
プラコー(株)製ダイレクトブロー成形機(φ65押出機)にて1mm厚の400ccボトル容器を成形し、本成形時のドローダウン性にて評価した。
○:ドローダウンが小さく容易にブロー成形できる。
×:ドローダウンが大きくブロー成形が困難である。厚肉成形不可。
成形条件は以下である。
φ65押出機シリンダーおよびダイ温度:
C1/C2/C3/AD/D  310/310/310/320/320
【0034】
色相
下記成形条件で110mm×110mm×2mmtの角板を成形して、目視にて色相を評価した。
射出成形機:名機製作所製、M100
シリンダー温度:
C1/C2/C3/ノズル   290/290/290/300
【0035】
(実施例1)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.10重量部、フェノールアクリレート系化合物として2−[1−(2−ヒドロキシ−3,−5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGs(F))0.25重量部を配合し、ヘンシェルミキサーを用いて高速で1分間混合した。得られた樹脂組成物を二軸押出機で300℃溶融混練し、押出成形してペレットを得た。このペレットにてMFRの測定、メルトテンションの測定、ブロー成形性の評価、色相の評価を行なった。結果を表1に示す。
【0036】
(実施例2)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.10重量部、フェノールアクリレート系化合物として2−[1−(2−ヒドロキシ−3,−5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGs(F))0.10重量部、ホスファイト系化合物としてトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバガイギー(株)製、商品名:イルガフォス168)0.10重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0037】
(実施例3)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.13重量部、ラジカル捕捉性のラクトン系化合物として5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4 ジ−プロピル−フェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン(チバガイギー(株)製、商品名:HP−136)0.04重量部、ホスファイト系化合物としてトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバガイギー(株)製、商品名:イルガフォス168)0.13重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0038】
(比較例1)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.25重量部、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ドデシルチオプロピオネート)(シプロ化成(株)製、商品名:シーノックス412S)0.50重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0039】
(比較例2)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.12重量部、ジラウリル−チオジプロピオネート(日本油脂(株)製、商品名:アンチオックスL)0.25重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0040】
(実施例4)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=0.1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.25重量部、ホスファイト系化合物としてトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバガイギー(株)製、商品名:イルガフォス168)0.10重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0041】
(実施例5)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=0.1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.40重量部、フェノールアクリレート系化合物として2−[1−(2−ヒドロキシ−3,−5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、商品名:スミライザーGs(F))0.30重量部、ホスファイト系化合物としてトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバガイギー(株)製、商品名:イルガフォス168)0.30重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0042】
(比較例3)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=0.1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.25重量部、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ドデシルチオプロピオネート)(シプロ化成(株)製、商品名:シーノックス412S)0.50重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【0043】
(比較例4)
4−メチル−1−ペンテン・1−ヘキサデセン共重合体粉末(1−ヘキサデセン含有量:6.0重量%、MFR=0.1g/10分)100重量部に対して、ヒンダードフェノール系化合物としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(チバガイギー(株)製、商品名:イルガノックス1010)0.12重量部、ジラウリル−チオジプロピオネート(日本油脂(株)製、商品名:アンチオックスL)0.25重量部を配合したほかは、実施例1同様に評価を行なった。結果を表1に示す。
【表1】
Figure 2004027071
【0044】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物は、耐熱性、離型性、透明性に優れる。かつ従来品では製造不可能であった高分子量の4−メチル−1−ペンテン系重合体のペレットの製造を製造することができ、それを用いることにより延伸成形やブロー成形を容易にすることができる。また、フィルム成形や押出ラミネート成形、射出成形のような高剪断速度の条件下でも熱分解が起こりにくいため、これら成形時の生産性が向上できる。従って、本発明の樹脂組成物は、一軸延伸フィルム成形、二軸延伸フィルム成形、インフレーションフィルム成形、中空成形、射出ブロー成形、真空成形等によって得られる離型フィルム、離型紙、哺乳ビン、農薬容器、実験器具、医療用容器、化粧品容器、洗剤容器、食品容器、接着剤容器等の延伸成形品やフィルム成形品、また、押出ラミネート成形、射出成形等によって得られる食品包装フィルム、鮮度保持包材、ラップフィルム、離型フィルム、合皮用離型紙、食品容器、実験器具、医療用容器、化粧品容器、洗剤容器、食品容器、接着剤容器等に好適である。

Claims (6)

  1. (A)4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部に対し、(B)ヒンダードフェノール系化合物0.01〜0.5重量部と、(C)フェノールアクリレート系化合物0.01〜0.5重量部、及び/又は(D)アルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物0.01〜0.5重量部、及び/又は(E)ホスファイト系化合物0.01〜0.5重量部を配合してなることを特徴とする樹脂組成物。
  2. (B)ヒンダードフェノール系化合物が下記式(b−1)または(b−2)
    (RCH                         (b−1)
    −R                           (b−2)
    [式中、Rは下記式(b−3)(式(b−3)中、RおよびRは同一でも異なっていても良く、炭素数1〜6のアルキル基であり、Rはエステル基を含む2価または3価の基である)で表される基であり、mは2または4、nは0または2である。]
    Figure 2004027071
    の構造式で示される化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. (C)フェノールアクリレート系化合物が下記式(c−1)の構造式で示される請求項1に記載の樹脂組成物。
    Figure 2004027071
    (式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R〜Rは互いに同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜9のアルキル基である。)
  4. (D)アルキルラジカル捕捉性のラクトン系化合物が下記式(d−1)の構造式で示される請求項1乃至3のいずれかに記載の樹脂組成物。
    Figure 2004027071
    (式中、R、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、R、Rはそれぞれに独立した炭素数1〜9のアルキル基である。)
  5. (E)ホスファイト系化合物が下記式(e−1)または(e−2)または(e−3)のいずれかの構造式で示される請求項1乃至4に記載の樹脂組成物。
    Figure 2004027071
    (式中、R、R、Rは互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である。)
    Figure 2004027071
    (式中、R、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である。)
    Figure 2004027071
    (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基である。)
  6. 請求項1乃至5に記載の樹脂組成物を用いて得られる成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013099876A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 三井化学株式会社 4-メチル-1-ペンテン(共)重合体組成物、該組成物からなるフィルムおよび中空成形体

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