JP2004025542A - 記録リボン供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ギアのバッククラッシュやモータの振動の影響を抑制し、より精度の高い回転量の検出が可能となる。
【解決手段】記録リボン9が巻き回された供給スプール10と、供給スプール10から記録リボン9を巻き取る巻取スプール11と、巻取スプール11を回転駆動するモータ12と、巻取スプール11の回転量を検出するロータリエンコーダ17と、巻取スプール11の回転をロータリエンコーダ17に伝達するギア機構(15等)と、を備え、前記ギア機構とロータリエンコーダ17との間に一方向クラッチ16aを設け、所定の方向の回転のみロータリエンコーダに伝達されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】記録リボン9が巻き回された供給スプール10と、供給スプール10から記録リボン9を巻き取る巻取スプール11と、巻取スプール11を回転駆動するモータ12と、巻取スプール11の回転量を検出するロータリエンコーダ17と、巻取スプール11の回転をロータリエンコーダ17に伝達するギア機構(15等)と、を備え、前記ギア機構とロータリエンコーダ17との間に一方向クラッチ16aを設け、所定の方向の回転のみロータリエンコーダに伝達されるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇華型プリンタ等に用いられ、記録リボンを印刷部に供給する記録リボン供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇華型プリンタでは、記録リボンを用いて印刷が行われる。記録リボンには、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクと、印画面の保護層となるオーバーコートと、が所定単位、例えば、1画面単位で繰返し施されており、各色のインクやオーバーコートを順次サーマルヘッドとプラテンとの間に供給し、サーマルヘッドにより加熱、昇華して印刷が行われることとなる。
【0003】
このような記録リボン供給装置では、印画速度に併せて一定速度で供給スプールから記録リボンを巻き取ることが必要とされる。このため、従来では、巻取スプールや供給スプールの回転量をロータリエンコーダにより検出し、その検出結果に基づいて巻取スプールを回転駆動するモータを制御している。この場合、ロータリエンコーダは直接スプールの軸に取り付けられるのではなく、ギア機構を介在させて減速させ、より精度高く回転量を検出できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般にギア機構にはバッククラッシュが存在する。このため、ロータリエンコーダの検出結果に誤差が生じ、モータの制御を行う上で不安定な原因となっていた。また、駆動源としてのモータの振動もロータリエンコーダの検出結果に影響を与え、そのモータの制御を行う上で不安定な原因となっていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、ギアのバッククラッシュやモータの振動の影響を抑制し、より精度の高い回転量の検出を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
記録リボンが巻き回された供給スプールと、
前記供給スプールから前記記録リボンを巻き取る巻取スプールと、
前記巻取スプールを回転駆動するモータと、
前記巻取スプールの回転量を検出する回転量検出手段と、
前記巻取スプールの回転を前記回転量検出手段に伝達するギア機構と、を備えた記録リボン供給装置であって、
前記ギア機構と前記回転量検出手段との間に一方向クラッチを設けたことを特徴とする記録リボン供給装置が提供される。
【0007】
また、本発明は、更に、
前記記録リボンの走行速度を検出する速度検出手段を備え、
前記速度検出手段は、
前記記録リボンの走行速度に対応して回転するローラと、該ローラの回転量を検出する第2の回転量検出手段と、
前記ローラと前記第2の回転量検出手段との間に設けられた第2の一方向クラッチと、を備えてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る記録リボン供給装置Aの構成概略図であり、図2は、記録リボン供給装置Aを用いたプリンタの構成概略図(一部省略)である。図2のプリンタは昇華型プリンタを想定しており、例えば、記録媒体である印画紙上に、写真等の画像を印刷するものである。以下、まず図2を参照して、このプリンタの概略について説明する。
【0009】
図2において、印画紙1はロール状に形成された帯状の用紙からなり、回転軸2に巻回されている。印画紙1は、ピンチローラ4と、周面に弾性材が施された搬送ローラ5と、の間に挟持されており、ピンチローラ4の回転に伴って略滑ることなく搬送される。一対の補助ローラ6は、印画紙1の搬送を支持すると共に、搬送方向を変えるためのものである。
【0010】
サーマルヘッド7は、発熱により記録リボン9上のインクを気化させて印画紙1上に付着させ、画像を印刷するためのものである。サーマルヘッド7の略真下には、プラテンローラ8が設けられており、両者の間を印画紙1と記録リボン9とが通過可能になっている。
【0011】
記録リボン9は、表面にインクが施された帯状物で、未使用部分が供給スプール10にロール状に巻回されている一方、使用済部分が巻取スプール11に巻き取られている。供給スプール10及び巻取スプール11は、それぞれ回転自在に配置されている。
【0012】
供給スプール10と巻取スプール11との間に延在する記録リボン9の走行部分は、自由回転するローラ14a及び14bに挟持されてサーマルヘッド7とプラテンローラ8との間を通過するように構成されている。ここで、ローラ14a及び14bは、不図示の開閉機構により開閉され、記録リボン9を容易に挟持状態に設置可能となるように構成されている。
【0013】
次に、図1を参照して、本実施形態の記録リボン供給装置Aについて説明する。
【0014】
記録リボン供給装置Aは、上述した供給スプール10、巻取スプール11及びローラ14a及び14bに加えて以下の構成を有する。
【0015】
モータ12は、巻取スプール11を回転駆動するモータであり、例えば、DCモータである。モータ12の出力軸には、ギア12aが取り付けられている一方、巻取スプール11の軸にはギア11aが取り付けられている。そして、モータ12の回転力は、ギア12a、自由回転可能なギア13及びギア11aを介して巻取スプール11に伝達されて巻取スプール11が回転し、供給スプール10に巻き回された記録リボン9が適宜巻き取られることとなる。
【0016】
ロータリエンコーダ17は、巻取スプール11の回転量を検出するためのセンサであり、スリット(図の黒塗り部分)が放射状に設けられた円形のスリット板17aと、光センサ17bと、を備える。スリット板17aは、光センサ17bの検出部(図のコ型の切り欠き部分)を通過するように配置される。周知のように、光センサ17bの検出部をスリット17aが通過すると、光センサ17bがON(又はOFF)となり、その通過が検出される。光センサ17bからは、検出した回転量に応じたパルスが出力され、例えば、単位時間あたりのこのパルス数を計数することにより、モータ12に対する制御量が決定されることとなる。
【0017】
スリット板17aは、一方向クラッチ16aを介して、自由回転可能なギア15に接続されている。ギア15は、ギア12aと噛合しており、モータ12の回転、換言すれば、巻取スプール11の回転がこれに伝達される。本実施形態の場合、ギア15がギア12aと噛合するように構成しているが、ギア15を巻取スプール11のギア11aに噛合するように構成してもよく、いずれの場合もロータリエンコーダ17によって巻取スプール11の回転量が検出できる。
【0018】
ここで、スリット板17aは、一方向クラッチ16aを介してギア15に接続されている。一方向クラッチ16aは、一方の方向の回転は伝達するが他方の方向の回転は伝達しないクラッチである。本実施形態の場合、一方向クラッチ16aは、巻取スプール11の巻取方向の回転に対応するギア15の回転しかスリット板17aに伝達しないようにしている。すなわち、図1のd1方向の回転のみしかスリット板17aに伝達しないようにしている。このため、ギア15とギア12aとの間のバッククラッシュ或いはモータ12の振動等をスリット板17aが拾わず、これに影響を与えないため、巻取スプール11の回転量をより正確に検出することができる。
【0019】
次に、本実施形態では、記録リボン9の走行速度も検出するために、ロータリエンコーダ18を設けている。ロータリエンコーダ18は、スリット板18aと光センサ18bとからなり、ロータリエンコーダ17と同様の構成のものである。
【0020】
スリット板18aもまた、一方向クラッチ16bを介して、自由回転可能なローラ14bに接続されている。自由回転ローラ14a及び14bは、記録リボン9を挟持しているので記録リボン9の走行に伴い回転し、その回転がスリット板18aに伝達される。本実施形態の場合、一方向クラッチ16bは、記録リボン9の送り出し方向の走行速度に対応するローラ14bの回転しかスリット板18aに伝達しないようにしている。すなわち、図1のd2方向の回転のみしかスリット板18aに伝達しないようにしている。このため、ローラ14a及び14bへのモータ12の振動等をスリット板18aが拾わず、これに影響を与えないため、供給スプール10の回転量をより正確に検出することができる。
【0021】
ここで、ギア10aは不図示のギア列と噛合することで、記録リボン9にバックテンションを付与するために設けられている。
【0022】
また、本実施形態では、記録リボン9の走行速度と巻取スプール11の回転量の双方を検出しているが、これは以下の理由による。すなわち、記録リボン9の巻取の程度により、巻取スプール11の直径が変化するため、モータ12を定速度で回転させると、記録リボン9の走行速度を定速に維持することができないため、記録リボン9の走行速度を直接検出することで、巻取スプール11の回転量の検出と合わせて、記録リボン9が定速で回転できるようにモータ12を制御するためである。
【0023】
また、本実施形態では、光学式のロータリエンコーダ17及び18により記録リボン9の走行速度及び巻取スプール11の回転量を検出しているが、該回転量を検出することができれば、磁気式等の他の回転量検出手段を用いてもよいことはいうまでもない。
【0024】
次に、係る構成からなるプリンタによる印刷時の動作について説明する。
【0025】
まず、ピンチローラ4の回転により、回転軸2にロール状に巻回された印画紙1が引き出され、その印画対象領域がサーマルヘッド7の真下に来るまで搬送される。印画対象領域の開始位置まで来ると、ピンチローラ4の回転により印画紙1が所定の搬送速度で順次搬送される一方、図示しない制御回路によりモータ12が回転駆動され、巻取スプール11が回転し、記録リボン9も走行する。そして、サーマルヘッド7の発熱により記録リボン9上のインクが気化し、印画紙1上に画像が印刷されることとなる。
【0026】
カラー画像印刷の場合、記録リボン9上には、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクと、保護材と、が繰返し配置されており、ピンチローラ4の回転方向の切り替えにより、印画紙1の印画対象領域はサーマルヘッド7の下を往復し、各色及び保護材が表面に施されることとなる。
【0027】
印刷が終了すると、印画紙1がカッター3へ搬送され、その後、カッター3により所定サイズに裁断され、排出されることとなる。
【0028】
なお、印刷品質の向上のためには、印刷時における記録リボン9の走行速度は、印画紙1の搬送速度と略等速であることが望ましく、具体的には、同一の速度か、やや遅い程度の速度が望ましい。本実施形態の場合、一方向クラッチ16a及びbを設けたので、ロータリエンコーダ17及び18により、巻取スプール11及びローラ14bの回転量がギア15や13のバッククラッシュ等の影響を受けずに、また、モータ12の振動の影響を受けないため、より正確に検出され、そのような記録リボン9の走行速度制御が可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ギアのバッククラッシュやモータの振動の影響を抑制し、より精度の高い回転量の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録リボン供給装置Aの構成概略図である。
【図2】記録リボン供給装置Aを用いたプリンタの構成概略図(一部省略)である。
【符号の説明】
A 記録リボン供給装置
9 記録リボン
10 供給スプール
11 巻取スプール
12 モータ
10a、11a、12a、13、15 ギア
14a、14b ローラ
16a、16b 一方向クラッチ
17、18 ロータリエンコーダ
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇華型プリンタ等に用いられ、記録リボンを印刷部に供給する記録リボン供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇華型プリンタでは、記録リボンを用いて印刷が行われる。記録リボンには、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクと、印画面の保護層となるオーバーコートと、が所定単位、例えば、1画面単位で繰返し施されており、各色のインクやオーバーコートを順次サーマルヘッドとプラテンとの間に供給し、サーマルヘッドにより加熱、昇華して印刷が行われることとなる。
【0003】
このような記録リボン供給装置では、印画速度に併せて一定速度で供給スプールから記録リボンを巻き取ることが必要とされる。このため、従来では、巻取スプールや供給スプールの回転量をロータリエンコーダにより検出し、その検出結果に基づいて巻取スプールを回転駆動するモータを制御している。この場合、ロータリエンコーダは直接スプールの軸に取り付けられるのではなく、ギア機構を介在させて減速させ、より精度高く回転量を検出できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般にギア機構にはバッククラッシュが存在する。このため、ロータリエンコーダの検出結果に誤差が生じ、モータの制御を行う上で不安定な原因となっていた。また、駆動源としてのモータの振動もロータリエンコーダの検出結果に影響を与え、そのモータの制御を行う上で不安定な原因となっていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、ギアのバッククラッシュやモータの振動の影響を抑制し、より精度の高い回転量の検出を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
記録リボンが巻き回された供給スプールと、
前記供給スプールから前記記録リボンを巻き取る巻取スプールと、
前記巻取スプールを回転駆動するモータと、
前記巻取スプールの回転量を検出する回転量検出手段と、
前記巻取スプールの回転を前記回転量検出手段に伝達するギア機構と、を備えた記録リボン供給装置であって、
前記ギア機構と前記回転量検出手段との間に一方向クラッチを設けたことを特徴とする記録リボン供給装置が提供される。
【0007】
また、本発明は、更に、
前記記録リボンの走行速度を検出する速度検出手段を備え、
前記速度検出手段は、
前記記録リボンの走行速度に対応して回転するローラと、該ローラの回転量を検出する第2の回転量検出手段と、
前記ローラと前記第2の回転量検出手段との間に設けられた第2の一方向クラッチと、を備えてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る記録リボン供給装置Aの構成概略図であり、図2は、記録リボン供給装置Aを用いたプリンタの構成概略図(一部省略)である。図2のプリンタは昇華型プリンタを想定しており、例えば、記録媒体である印画紙上に、写真等の画像を印刷するものである。以下、まず図2を参照して、このプリンタの概略について説明する。
【0009】
図2において、印画紙1はロール状に形成された帯状の用紙からなり、回転軸2に巻回されている。印画紙1は、ピンチローラ4と、周面に弾性材が施された搬送ローラ5と、の間に挟持されており、ピンチローラ4の回転に伴って略滑ることなく搬送される。一対の補助ローラ6は、印画紙1の搬送を支持すると共に、搬送方向を変えるためのものである。
【0010】
サーマルヘッド7は、発熱により記録リボン9上のインクを気化させて印画紙1上に付着させ、画像を印刷するためのものである。サーマルヘッド7の略真下には、プラテンローラ8が設けられており、両者の間を印画紙1と記録リボン9とが通過可能になっている。
【0011】
記録リボン9は、表面にインクが施された帯状物で、未使用部分が供給スプール10にロール状に巻回されている一方、使用済部分が巻取スプール11に巻き取られている。供給スプール10及び巻取スプール11は、それぞれ回転自在に配置されている。
【0012】
供給スプール10と巻取スプール11との間に延在する記録リボン9の走行部分は、自由回転するローラ14a及び14bに挟持されてサーマルヘッド7とプラテンローラ8との間を通過するように構成されている。ここで、ローラ14a及び14bは、不図示の開閉機構により開閉され、記録リボン9を容易に挟持状態に設置可能となるように構成されている。
【0013】
次に、図1を参照して、本実施形態の記録リボン供給装置Aについて説明する。
【0014】
記録リボン供給装置Aは、上述した供給スプール10、巻取スプール11及びローラ14a及び14bに加えて以下の構成を有する。
【0015】
モータ12は、巻取スプール11を回転駆動するモータであり、例えば、DCモータである。モータ12の出力軸には、ギア12aが取り付けられている一方、巻取スプール11の軸にはギア11aが取り付けられている。そして、モータ12の回転力は、ギア12a、自由回転可能なギア13及びギア11aを介して巻取スプール11に伝達されて巻取スプール11が回転し、供給スプール10に巻き回された記録リボン9が適宜巻き取られることとなる。
【0016】
ロータリエンコーダ17は、巻取スプール11の回転量を検出するためのセンサであり、スリット(図の黒塗り部分)が放射状に設けられた円形のスリット板17aと、光センサ17bと、を備える。スリット板17aは、光センサ17bの検出部(図のコ型の切り欠き部分)を通過するように配置される。周知のように、光センサ17bの検出部をスリット17aが通過すると、光センサ17bがON(又はOFF)となり、その通過が検出される。光センサ17bからは、検出した回転量に応じたパルスが出力され、例えば、単位時間あたりのこのパルス数を計数することにより、モータ12に対する制御量が決定されることとなる。
【0017】
スリット板17aは、一方向クラッチ16aを介して、自由回転可能なギア15に接続されている。ギア15は、ギア12aと噛合しており、モータ12の回転、換言すれば、巻取スプール11の回転がこれに伝達される。本実施形態の場合、ギア15がギア12aと噛合するように構成しているが、ギア15を巻取スプール11のギア11aに噛合するように構成してもよく、いずれの場合もロータリエンコーダ17によって巻取スプール11の回転量が検出できる。
【0018】
ここで、スリット板17aは、一方向クラッチ16aを介してギア15に接続されている。一方向クラッチ16aは、一方の方向の回転は伝達するが他方の方向の回転は伝達しないクラッチである。本実施形態の場合、一方向クラッチ16aは、巻取スプール11の巻取方向の回転に対応するギア15の回転しかスリット板17aに伝達しないようにしている。すなわち、図1のd1方向の回転のみしかスリット板17aに伝達しないようにしている。このため、ギア15とギア12aとの間のバッククラッシュ或いはモータ12の振動等をスリット板17aが拾わず、これに影響を与えないため、巻取スプール11の回転量をより正確に検出することができる。
【0019】
次に、本実施形態では、記録リボン9の走行速度も検出するために、ロータリエンコーダ18を設けている。ロータリエンコーダ18は、スリット板18aと光センサ18bとからなり、ロータリエンコーダ17と同様の構成のものである。
【0020】
スリット板18aもまた、一方向クラッチ16bを介して、自由回転可能なローラ14bに接続されている。自由回転ローラ14a及び14bは、記録リボン9を挟持しているので記録リボン9の走行に伴い回転し、その回転がスリット板18aに伝達される。本実施形態の場合、一方向クラッチ16bは、記録リボン9の送り出し方向の走行速度に対応するローラ14bの回転しかスリット板18aに伝達しないようにしている。すなわち、図1のd2方向の回転のみしかスリット板18aに伝達しないようにしている。このため、ローラ14a及び14bへのモータ12の振動等をスリット板18aが拾わず、これに影響を与えないため、供給スプール10の回転量をより正確に検出することができる。
【0021】
ここで、ギア10aは不図示のギア列と噛合することで、記録リボン9にバックテンションを付与するために設けられている。
【0022】
また、本実施形態では、記録リボン9の走行速度と巻取スプール11の回転量の双方を検出しているが、これは以下の理由による。すなわち、記録リボン9の巻取の程度により、巻取スプール11の直径が変化するため、モータ12を定速度で回転させると、記録リボン9の走行速度を定速に維持することができないため、記録リボン9の走行速度を直接検出することで、巻取スプール11の回転量の検出と合わせて、記録リボン9が定速で回転できるようにモータ12を制御するためである。
【0023】
また、本実施形態では、光学式のロータリエンコーダ17及び18により記録リボン9の走行速度及び巻取スプール11の回転量を検出しているが、該回転量を検出することができれば、磁気式等の他の回転量検出手段を用いてもよいことはいうまでもない。
【0024】
次に、係る構成からなるプリンタによる印刷時の動作について説明する。
【0025】
まず、ピンチローラ4の回転により、回転軸2にロール状に巻回された印画紙1が引き出され、その印画対象領域がサーマルヘッド7の真下に来るまで搬送される。印画対象領域の開始位置まで来ると、ピンチローラ4の回転により印画紙1が所定の搬送速度で順次搬送される一方、図示しない制御回路によりモータ12が回転駆動され、巻取スプール11が回転し、記録リボン9も走行する。そして、サーマルヘッド7の発熱により記録リボン9上のインクが気化し、印画紙1上に画像が印刷されることとなる。
【0026】
カラー画像印刷の場合、記録リボン9上には、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクと、保護材と、が繰返し配置されており、ピンチローラ4の回転方向の切り替えにより、印画紙1の印画対象領域はサーマルヘッド7の下を往復し、各色及び保護材が表面に施されることとなる。
【0027】
印刷が終了すると、印画紙1がカッター3へ搬送され、その後、カッター3により所定サイズに裁断され、排出されることとなる。
【0028】
なお、印刷品質の向上のためには、印刷時における記録リボン9の走行速度は、印画紙1の搬送速度と略等速であることが望ましく、具体的には、同一の速度か、やや遅い程度の速度が望ましい。本実施形態の場合、一方向クラッチ16a及びbを設けたので、ロータリエンコーダ17及び18により、巻取スプール11及びローラ14bの回転量がギア15や13のバッククラッシュ等の影響を受けずに、また、モータ12の振動の影響を受けないため、より正確に検出され、そのような記録リボン9の走行速度制御が可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ギアのバッククラッシュやモータの振動の影響を抑制し、より精度の高い回転量の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録リボン供給装置Aの構成概略図である。
【図2】記録リボン供給装置Aを用いたプリンタの構成概略図(一部省略)である。
【符号の説明】
A 記録リボン供給装置
9 記録リボン
10 供給スプール
11 巻取スプール
12 モータ
10a、11a、12a、13、15 ギア
14a、14b ローラ
16a、16b 一方向クラッチ
17、18 ロータリエンコーダ
Claims (2)
- 記録リボンが巻き回された供給スプールと、
前記供給スプールから前記記録リボンを巻き取る巻取スプールと、
前記巻取スプールを回転駆動するモータと、
前記巻取スプールの回転量を検出する回転量検出手段と、
前記巻取スプールの回転を前記回転量検出手段に伝達するギア機構と、を備えた記録リボン供給装置であって、
前記ギア機構と前記回転量検出手段との間に一方向クラッチを設けたことを特徴とする記録リボン供給装置。 - 更に、
前記記録リボンの走行速度を検出する速度検出手段を備え、
前記速度検出手段は、
前記記録リボンの走行速度に対応して回転するローラと、該ローラの回転量を検出する第2の回転量検出手段と、
前記ローラと前記第2の回転量検出手段との間に設けられた第2の一方向クラッチと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録リボン供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183240A JP2004025542A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 記録リボン供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183240A JP2004025542A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 記録リボン供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004025542A true JP2004025542A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179519
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004025542A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102873990A (zh) * | 2011-07-14 | 2013-01-16 | 山东新北洋信息技术股份有限公司 | 热转印打印机及其控制方法 |
JP2015107624A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | 三菱電機株式会社 | プリンタ |
JP2015150800A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | 三菱電機株式会社 | 熱転写プリンタ |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002183240A patent/JP2004025542A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102873990A (zh) * | 2011-07-14 | 2013-01-16 | 山东新北洋信息技术股份有限公司 | 热转印打印机及其控制方法 |
JP2015107624A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | 三菱電機株式会社 | プリンタ |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050530 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090612 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |