JP2004021103A - プロジェクタ、この制御方法、および、このプログラム - Google Patents

プロジェクタ、この制御方法、および、このプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光源ランプの消灯後、プロジェクタ内部を効率的に冷却することができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】機能設定手段54Aは、パワーボタン23A1が押下されると、この押下に伴って出力される操作信号を検出し、選択画面記憶手段55Aに記憶された機能設定画面を読み込む。そして、液晶パネルを制御し、スクリーン上に機能設定画面を表示する。ユーザは、この機能設定画面において、機能設定ボタン23Aにより、冷却ファンの冷却条件を選択し、冷却条件選択手段54A4は、この選択された冷却ファンの冷却条件を設定する。また、冷却条件選択手段54A4は、設定条件記録手段55Bにこの設定した冷却条件を記録する。そして、光源駆動制御手段54Eによる光源消灯後、ファン駆動制御手段54Fは、設定条件記録手段55Bに記録された冷却条件に基づいて冷却ファンを駆動制御する。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタ、この制御方法、および、このプログラムに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光源ランプから射出された光束を三色の色光に分離するダイクロイックミラーと、色光毎に画像情報に応じて変調する3枚の液晶パネルと、各液晶パネルで変調された光束を合成するクロスダイクロイックプリズムとを備える三板式のプロジェクタが知られている。
【0003】
このようなプロジェクタでは、液晶パネル等の光学系を制御するための回路素子からの発熱、または、光源ランプからの発熱を抑制するために冷却ファンを備えている。この冷却ファンは、空気等の媒体による空冷によって、発熱した回路素子または光源ランプ等を直接冷却している。
【0004】
また、このようなプロジェクタでは、冷却ファンを制御する制御手段を備えている。例えば、光源ランプの消灯後、プロジェクタ内部を冷却するのに、通常90〜120秒の冷却時間(クールダウン)が必要である。ここで、この制御手段は、ユーザがこのプロジェクタを使用し、光源ランプを消灯した後、継続して所定時間(90〜120秒)冷却ファンを制御し、発熱した回路素子および光源ランプ等を引き続き冷却し、これら部材が十分に冷却されたら、全ての電源を遮断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように光源ランプを消灯した後、所定時間冷却ファンを駆動制御する場合には、ユーザは、この所定時間後でなければ、プロジェクタを片付けることができない。
特に、短時間のプレゼンテーションを異なる場所で複数回行う場合には、ユーザは、プレゼンテーション終了後、クールダウンが終了するまで待たなければならず、会場の移動に時間が掛かる、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、このような点に鑑みて、光源ランプの消灯後、プロジェクタ内部を効率的に冷却することができるプロジェクタおよびこの制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタであって、前記制御部は、前記冷却ファンの駆動制御を行うファン駆動制御手段と、前記光源の消灯後の前記冷却ファンによる冷却条件を選択する冷却条件選択手段とを備え、前記ファン駆動制御手段は、この冷却条件選択手段で選択された冷却条件に基づいて、前記光源の消灯後、前記冷却ファンの駆動制御を行うことを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、制御部は、ファン駆動制御手段および冷却条件選択手段とを備え、ファン駆動制御手段は、冷却条件選択手段にて選択された冷却条件に基づいて、光源の消灯後、冷却ファンの駆動制御を行う。このことにより、例えば、冷却条件選択手段が、プロジェクタ周囲の温度等を感知して、適宜、効率的な冷却条件を選択するように構成すれば、ファン駆動制御手段は、この冷却条件に基づいて、光源消灯後のクールダウンを効率的に実施することができる。
【0009】
また、プロジェクタの使用後、冷却条件選択手段が、プロジェクタ内の冷却を短時間で実施する場合、または、冷却ファンによる騒音を考慮して所定時間で実施する場合等を選択することで、光源消灯後のプロジェクタ内の冷却を効率的に実施することができる。
したがって、短時間のプレゼンテーションを異なる場所で複数回行う場合でも、プロジェクタのクールダウンが効率的に実施されるので、ユーザは、プレゼンテーション終了後、会場の移動をスムーズに行うことができる。
【0010】
本発明のプロジェクタでは、前記冷却条件は、前記冷却ファンの回転数および該冷却ファンの駆動時間に基づいて複数設定されていることが好ましい。
本発明では、冷却条件は、冷却ファンの回転数および冷却ファンの駆動時間に基づいて複数設定されている。このことにより、例えば、冷却条件選択手段が、設定された冷却ファンの回転数および駆動時間のうち、高い回転数および短い駆動時間を選択すれば、光源消灯後のクールダウンを短時間で終了することができる。また、冷却条件選択手段が、設定された冷却ファンの回転数および駆動時間のうち、低い回転数および長い駆動時間を選択すれば、光源消灯後のクールダウンをプロジェクタの静粛性を考慮して実施することができる。
【0011】
本発明のプロジェクタでは、前記冷却ファンは前記光学系に対して複数設けられ、前記冷却条件は、駆動させる冷却ファンの数および該冷却ファンの駆動時間に基づいて複数設定されていることが好ましい。
通常、プロジェクタ内には、使用目的に応じて複数の冷却ファンが設置されている。例えば、プロジェクタは、プロジェクタ内に設置される光源を冷却する冷却ファン、液晶パネルを主に冷却する冷却ファン、電源を冷却する冷却ファン、プロジェクタ外部に空気を排出する冷却ファン等、冷却対象または設置場所等により複数の冷却ファンを備えている。
【0012】
本発明では、冷却条件は、駆動させる冷却ファンの数および冷却ファンの駆動時間に基づいて複数設定されている。このことにより、例えば、冷却条件選択手段が、設定された冷却ファンの数および冷却ファンの駆動時間のうち、少ない冷却ファンの数および長い駆動時間を選択すれば、光源消灯後のクールダウンをプロジェクタの静粛性を考慮して実施することができる。また、冷却に必要最低限な冷却対象のみを冷却し、光源消灯後、プロジェクタ内を効率的に冷却することができる。
【0013】
本発明のプロジェクタでは、前記冷却条件選択手段は、選択し得る冷却条件を前記光学系を介して光学像として表示して、選択を促すことが好ましい。
本発明では、冷却条件選択手段は、選択し得る冷却条件を光学系を介して光学像として表示する。そして、この表示された光学像から冷却条件の選択を促す。このことにより、例えば、プレゼンテーションの終了後、または、プレゼンテーションの開始前に、ユーザが光学像として表示された冷却条件を選択することができる。すなわち、ユーザは、光源消灯後のクールダウンを短時間で終わらせる場合、光源消灯後のクールダウンをプロジェクタの静粛性を考慮して実施する場合等に応じて、冷却条件を選択し、クールダウンを効率的に実施することができる。
【0014】
本発明のプロジェクタでは、前記冷却条件選択手段は、電源遮断のスイッチが押されたことを条件として、冷却条件を選択するための光学像を表示することが好ましい。
本発明では、電源遮断のスイッチが押されると、冷却条件選択手段は、冷却条件を選択するための光学像を表示する。このことにより、ユーザが電源遮断のスイッチを押したとしても、直ぐに光源が消灯されクールダウンが開始されることはない。ここで、例えば、電源遮断のスイッチが押され、冷却条件選択手段が表示する光学像にこの電源遮断のスイッチの押下を訂正する選択肢があれば、ユーザが間違って、電源遮断のスイッチを押下したとしても、これを訂正することができる。
【0015】
本発明のプロジェクタでは、前記制御部は、前記光学系および該制御部の機能設定を行う機能設定手段を備え、この機能設定手段は、前記光学系を介して機能設定に係る光学像を表示して選択を促すように構成され、前記冷却条件を選択する光学像は、この機能設定に係る光学像に含まれることが好ましい。
本発明では、制御部は、機能設定手段を備え、この機能設定手段は、光学系を介して光学系および制御部の機能設定に係る光学像を表示して選択を促す。そして、冷却条件を選択する光学像は、この機能設定に係る光学像に含まれる。このことにより、例えば、プレゼンテーションの開始前に、ユーザが光学像として表示された冷却条件のみならず光学系および制御部の機能設定を選択することができる。
【0016】
本発明のプロジェクタでは、前記ファン駆動制御手段は、前記冷却ファンへの印加電圧を変更することにより前記冷却条件に基づいて前記冷却ファンを駆動制御することが好ましい。
本発明では、ファン駆動制御手段は、冷却条件選択手段にて選択された冷却条件に基づいて、冷却ファンへの印加電圧を変更する。このことにより、例えば、冷却条件選択手段が、冷却条件として冷却ファンの回転数が高い回転数を選択した場合には、その回転数に対応した電圧を冷却ファンに加えることで、冷却ファンを選択した回転数で回転させることができる。また、冷却条件選択手段が、冷却条件として冷却ファンの数を所定数選択した場合には、選択した所定数の冷却ファンにのみ所定の印加電圧を加えることにより、選択した冷却ファンのみを駆動制御することができる。
【0017】
本発明のプロジェクタでは、前記制御部は、前記ファン駆動制御手段からの出力信号により電源の遮断を行う電源遮断制御手段を備えていることが好ましい。本発明では、制御部は、電源遮断制御手段を備え、この電源遮断制御手段は、ファン駆動制御手段からの出力信号により電源の遮断を行う。このことにより、ファン駆動制御手段によって冷却ファンの駆動制御が終了した後、電源遮断制御手段がこのファン駆動制御手段から信号を受信して電源を遮断することで、クールダウン終了後、自動的に電源を遮断することができる。
【0018】
本発明のプロジェクタの制御方法は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタの制御方法であって、前記制御部が、所定の操作信号が前記制御部に入力されたことを条件として、前記光源の消灯後の前記冷却ファンによる冷却条件の一覧を光学像として提示して、冷却条件の選択を促す冷却条件提示ステップと、前記制御部が、選択された冷却条件に基づいて、前記光源の消灯後の冷却条件を設定する冷却条件設定ステップと、前記制御部が、設定された冷却条件に基づいて、前記光源の消灯後、前記冷却ファンの駆動制御を行うファン駆動制御ステップとを備えていることを特徴とするものである。
【0019】
本発明では、プロジェクタの制御方法は、冷却条件提示ステップと、冷却条件設定ステップと、ファン駆動制御ステップとを備えていることにより、冷却条件設定ステップにおいて、プロジェクタ内の冷却を短時間で実施する場合、または、冷却ファンによる騒音を考慮して所定時間で実施する場合等を設定することで、光源消灯後のプロジェクタ内の冷却を効率的に実施することができる。
【0020】
本発明のプロジェクタの制御方法では、前記冷却条件提示ステップは、前記プロジェクタの電源遮断をする旨の操作信号が入力されたことを条件として前記光学像を提示することが好ましい。
本発明では、冷却条件提示ステップは、プロジェクタの電源遮断をする旨の操作信号が入力されたことを条件として光学像を提示する。このことにより、電源遮断をする旨の操作信号が入力されたとしても、直ぐに光源が消灯されファン駆動制御ステップが開始されることがない。ここで、例えば、表示された光学像に電源遮断をする旨の操作信号の入力を訂正する選択肢があれば、この操作信号が間違って入力された場合であっても、この入力を訂正することができる。
【0021】
本発明のプログラムは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタを制御するプログラムであって、前記制御部に請求項9または請求項10に記載のプロジェクタの制御方法を実行させることを特徴とする。
このような本発明によれば、請求項9または請求項10に記載のプロジェクタの制御方法をプロジェクタの制御部に実行させることができ、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
図1または図2に示すように、プロジェクタ1は、射出成形によって成形された略直方体状の外装ケース2を備える。この外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する合成樹脂製の筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22とを備え、これらのケース21,22は、互いに着脱自在に構成されている。
【0023】
アッパーケース21は、図1,2に示すように、プロジェクタ1の上面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する上面部21A、側面部21B、前面部21Cおよび背面部21Dを含んで構成される。
同様に、ロアーケース22も、図1,2に示すように、プロジェクタ1の下面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する下面部22A、側面部22B、前面部22C、および背面部22Dを含んで構成される。
【0024】
従って、図1,2に示すように、直方体状の外装ケース2において、アッパーケース21およびロアーケース22の側面部21B,22B同士が連続的に接続されて直方体の側面部分210が構成され、同様に、前面部21C,22C同士の接続で前面部分220が、背面部21D,22D同士の接続で背面部分230が、上面部21Aにより上面部分240が、下面部22Aにより下面部分250がそれぞれ構成される。
【0025】
図1に示すように、上面部分240において、その前方側には操作パネル23が設けられ、この操作パネル23の近傍には音声出力用のスピーカ孔240Aが形成されている。
操作パネル23は、表面に構成された各機能ボタンを押下することにより、各種機能に対応する信号を制御基板5に対して送信する。この機能ボタンは、プロジェクタ1のクールダウン時の冷却制御機能、投写画像の設定変更機能、出力音声量調節機能、入力画像情報の切替機能等の各種機能を設定する機能設定ボタン23Aを備えている。なお、この機能設定ボタン23Aの詳細については、後述する。
【0026】
前方から見て右側の側面部分210には、2つの側面部21B,22Bを跨る開口211が形成されている。ここで、外装ケース2内には、後述するメイン基板51と、インターフェース基板52とが設けられており、この開口211に取り付けられるインターフェースパネル53を介して、メイン基板51に実装された接続部51Bと、インターフェース基板52に実装された接続部52Aとが外部に露出している。これらの接続部51B,52Aにおいて、プロジェクタ1には外部の電子機器等が接続される。
【0027】
前面部分220において、前方から見て右側で、前記操作パネル23の近傍には、2つの前面部21C,22Cを跨ぐ円形状の開口221が形成されている。この開口221に対応するように、外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開口221から投写レンズ46の先端部分が外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で行えるようになっている。
【0028】
前面部分220において、前記開口221の反対側の位置には、排気口222が形成されている。この排気口222には、安全カバー222Aが形成されている。
【0029】
図2に示すように、背面部分230において、背面から見た右側には矩形状の開口231が形成され、この開口231からインレットコネクタ24が露出するようになっている。
【0030】
下面部分250において、下方から見て右端側の中央位置には矩形状の開口251が形成されている。開口251には、この開口251を覆うランプカバー25が着脱自在に設けられている。このランプカバー25を取り外すことにより、図示しない光源ランプの交換が容易に行えるようになっている。
【0031】
また、下面部分250において、下方から見て左側で背面側の隅部には、一段内側に凹んだ矩形面252が形成されている。この矩形面252には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口252Aが形成されている。矩形面252には、この矩形面252を覆う吸気口カバー26が着脱自在に設けられている。吸気口カバー26には、吸気口252Aに対応する開口26Aが形成されている。開口26Aには、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止されている。
【0032】
さらに、下面部分250において、後方側の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する後脚2Rが形成されている。また、下面部22Aにおける前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する前脚2Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロジェクタ1は、後脚2Rおよび2つ前脚2Fにより3点で支持されている。
2つの前脚2Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投写画像の位置調整ができるようになっている。
【0033】
また、図1,2に示すように、下面部分250と前面部分220とを跨るように、外装ケース2における前方側の略中央位置には、直方体状の凹部253が形成されている。この凹部253には、該凹部253の下側および前側を覆う前後方向にスライド自在なカバー部材27が設けられている。このカバー部材27により、凹部253には、プロジェクタ1の遠隔操作を行うための図示しないリモートコントローラ(リモコン)が収納される。
【0034】
ここで、図3,4は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。具体的には、図3は、図1の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図である。図4は、図3の状態から制御基板5を外した図である。
【0035】
外装ケース2には、図3,4に示すように、背面部分に沿って配置され、左右方向に延びる電源ユニット3と、この電源ユニット3の前側に配置された平面視略L字状で光学系としての光学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方および右側に配置される制御基板5とを備える。これらの各装置3〜5によりプロジェクタ1の本体が構成されている。
【0036】
電源ユニット3は、電源31と、この電源31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バラスト)とを含んで構成される。
電源31は、前記インレットコネクタに接続された図示しない電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動回路や制御基板5等に供給するものである。
前記ランプ駆動回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図示しない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されている。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板に配線することにより構成できる。
【0037】
電源31および前記ランプ駆動回路は、略平行に上下に並んで配置されており、これらの占有空間は、プロジェクタ1の背面側で左右方向に延びている。
また、電源31はおよび前記ランプ駆動回路は、左右側が開口されたアルミニウム等の金属製のシールド部材31Aによって周囲を覆われている。
シールド部材31Aは、冷却空気を誘導するダクトとしての機能に加えて、電源31や前記ランプ駆動回路で発生する電磁ノイズが、外部へ漏れないようにする機能も有している。
【0038】
制御基板5は、図3に示すように、ユニット3,4の上側を覆うように配置されCPUや接続部51B等を含むメイン基板51と、このメイン基板51の下側に配置され接続部52Aを含むインターフェース基板52とを備える。
この制御基板5では、接続部51B,52Aを介して入力された画像情報に応じて、メイン基板51のCPU等が、後述する光学装置を構成する液晶パネルの制御を行う。また、メイン基板51のCPU等は、液晶パネルの制御の他、外部から入力された音声情報を所定の伸長処理を施してスピーカ(図示省略)を介して出力する音声情報の制御、スクリーンに表示される画像の補正(台形歪み補正等)を行う画像の制御、冷却ファンの回転数、数、駆動時間等の制御を行う冷却ファンの制御等を行う。
このため、この制御基板5のメイン基板51には、これら制御を行う制御部54と、この制御部54からのデータを記憶する蓄積部55を備えている。これら制御部54および蓄積部55の詳細については、後述する。
【0039】
メイン基板51は、金属製のシールド部材51Aによって周囲を覆われている。メイン基板51は、図3ではわかり難いが、光学ユニット4を構成する上ライトガイド472の上端部分472A(図4)に当接している。
【0040】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
ここで、図5は、光学ユニット4を示す分解斜視図である。図6は、光学ユニット4を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構成する光源ランプ416から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの光学部品41〜44,46を収納する合成樹脂製のライトガイド47(図5)とを備える。
【0041】
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
【0042】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。光源ランプ416には、高圧水銀ランプを採用している。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライドランプやハロゲンランプ等も採用できる。また、リフレクタ417には、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0043】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0044】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0045】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置される。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0046】
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0047】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0048】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0049】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0050】
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0051】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0052】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0053】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に貼り付けてもよい。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0054】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
【0055】
以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、一体的にユニット化された光学装置本体45として構成されている。図7は、光学装置本体45を示す斜視図である。
光学装置本体45は、図7に示すように、クロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイクロイックプリズム444の上面に固定された合成樹脂製の固定板447と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する金属製の保持板446と、この保持板446の光束入射側に取り付けられた透明樹脂製の4つのピン部材445によって保持される液晶パネル441(441R,441G,441B)とを備える。
保持板446と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設けられており、この空隙部分に冷却空気が流れるようになっている。
光学装置本体45は、固定板447に形成された4つの腕部447Aの丸穴447Bを介して、下ライトガイド471にねじ止め固定される。
【0056】
投写レンズ46は、光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を拡大して投写するものである。
ライトガイド47は、図5に示すように、各光学部品412〜415,418,421〜423,431〜434,442を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上側開口を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
【0057】
図5に示すように、平面視略L字状の下ライトガイド471の一端側には、光源装置411が収容されている。他端側には、下ライトガイド471に形成されたヘッド部473を介して、投写レンズ46がねじ止め固定されている。
【0058】
また、図5に示すように、下ライトガイド471に収納された光学装置本体45は、2つのばね部材50を挟んだ状態で下ライトガイド471にねじ止め固定される。この2つのばね部材50は、フィールドレンズ418および入射側偏光板442を下方へと付勢して位置を特定する。
【0059】
〔3.冷却構造〕
図8は、図4から前記上ライトガイドおよび光学装置本体45を取り外した図である。また、図9は、光学ユニット4を示す斜視図である。
ここで、プロジェクタ1には、図8,9に示すように、液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却系Aと、偏光変換素子414を主に冷却する偏光変換素子冷却系Bと、電源ユニット3を主に冷却する電源冷却系Cと、光源装置411を主に冷却する光源冷却系Dとが設けられている。すなわち、本発明に係る光学系は、液晶パネル441、偏光変換素子414、および、光源装置411に相当する。
【0060】
また、これらパネル冷却系A、偏光変換素子冷却系B、電源冷却系C、および光源冷却系Dには、冷却ファン60が用いられる。また、この冷却ファン60は、シロッコファン61と、シロッコファン62と、軸流ファン63とを備えて構成されている。
【0061】
図8に示すように、パネル冷却系Aでは、電源ユニット3の下側に配置された大型のシロッコファン61が用いられている。
パネル冷却系Aでは、図8または図9に示すように、シロッコファン61によって、外装ケース2の下面部分250に形成された吸気口252A(図2)から吸入された外部の冷却空気は、図示しないダクトによって光学装置本体45の下方へと導かれ、下ライトガイド471における各液晶パネル441の下側に形成された吸入口からライトガイド47内部へと入る。この冷却空気は、図9に示すように、各液晶パネル441R,441G,441Bとクロスダイクロイックプリズム444との間の空隙を通って、液晶パネル441と前記射出側偏光板を冷却し、上ライトガイド472と前記制御基板との間の空間に排出される。また、この冷却空気は、各液晶パネル441R,441G,441Bとフィールドレンズ418との間の空隙を通って、液晶パネル441と前記入射側偏光板を冷却し、上ライトガイド472と前記入射側偏光板との間の空間に排出される。
なお、この空間に排出された空気は、上ライトガイド472の上端部分472Aと前記制御基板5との当接により、投写レンズ46側へは流れないようになっている。
【0062】
偏光変換素子冷却系Bでは、前記シロッコファン61によって吸入された冷却空気は、下ライトガイド471の下側に配置された図示しないダクトによって、偏光変換素子414の下側まで導かれ、下ライトガイド471における偏光変換素子414の下側に形成された吸入口からライトガイド47内へ入り、偏光変換素子414を冷却した後に、上ライトガイド472に形成された排出口474から排出される。
【0063】
電源冷却系Cでは、図8に示すように、金属製の板材を挟んでシロッコファン61の上側に配置された小型のシロッコファン62が用いられている。
電源冷却系Cでは、パネル冷却系Aによって上ライトガイド472と前記制御基板5の間に流れてきた冷却空気は、制御基板5を冷却しつつシロッコファン62によって吸入され、電源ユニット3の内部側へと排出される。この内部に排出された空気は、シールド部材31Aに沿って流れて電源31および前記ランプ駆動回路を冷却し、シロッコファン62とは反対側の開口から排出される。
【0064】
光源冷却系Dでは、光源装置411の前面側に配置された軸流ファン63と、この軸流ファン63に取り付けられたダクト64とが用いられている。
光源冷却系Dでは、電源冷却系Cおよび偏光変換素子冷却系Bから排出された空気は、軸流ファン63の吸引によって、光源装置411の側面部分に形成されたスリット状の開口から光源装置411内に入り込んで光源ランプ416を冷却し、ダクト64を介して、外装ケース2の排気口222から外部へと排出される。
【0065】
〔4.制御部の構造〕
図10は、制御部54の構造を模式的に示すブロック図である。
図10に示すように、前述した操作パネル23における機能設定ボタン23Aは、メイン基板51上に実装された制御部54と電気的に接続している。
【0066】
先ず、操作パネル23(図1)における機能設定ボタン23Aについて説明する。
機能設定ボタン23Aは、プロジェクタ1の電源オン・オフ制御を実施するとともに、プロジェクタ1の各種機能を設定し、制御部54に信号を送信する。この機能設定ボタン23Aは、図1に示すように、電源オン・オフ機能を有する電源遮断のスイッチとしてのパワーボタン23A1と、プロジェクタ1の各種機能を設定する設定条件を選択する選択ボタン23A2と、この選択ボタン23A2にて選択された設定条件を決定する決定ボタン23A3とを備えて構成されている。
【0067】
パワーボタン23A1は、プロジェクタ1の電源オン・オフ制御を実施する。また、プロジェクタ1の起動時に、1度押下することで、メイン基板51上に実装された後述する蓄積部55内に格納されたプロジェクタ1の各種機能を選択する機能設定画面を呼び出すための操作信号を制御部54に送信する。
そして、このパワーボタン23A1の押下により、スクリーン上に機能設定画面が表示される。この機能設定画面は、図11に示すように、プロジェクタ1の各種機能項目と設定項目とに分かれて表示される。
また、再度押下することで、機能設定画面におけるプロジェクタ1の各種機能の設定を終了し、光源ランプ416を消灯するための信号を制御部54に送信する。
【0068】
選択ボタン23A2は、機能設定画面に同時に表示され、プロジェクタ1の各種機能を設定する設定条件を指示するカーソル(図11)を上下または左右に移動させる操作信号を制御部54に送信する。また、このカーソルの指示により、表示が反転され、選択の決定は決定ボタン23A3の押下により実施される。
また、選択が決定された後、パワーボタン23A1を再度押下すると、決定ボタン23A3により決定した設定条件がメイン基板51上に実装された後述する蓄積部55内に記録される。
【0069】
決定ボタン23A3は、選択ボタン23A2により指示したプロジェクタ1の各種機能を設定する設定条件を決定する。具体的に、この決定ボタン23A3を押下することで、機能設定画面(図11)の各項目の左に表示される項目選択部が反転するようになっている。
なお、図示しないリモートコントローラにも、上記パワーボタン23A1、選択ボタン23A2、および、決定ボタン23A3と同一の機能ボタンが設置されている。このため、リモートコントローラから制御部54に信号を送信し、プロジェクタ1の機能設定を行うことができる。
【0070】
制御部54は、メイン基板51上に実装され、プロジェクタ1全体の動作を制御する。この制御部54は、機能設定ボタン23Aからの操作信号を検出し、設定された各種機能に基づいてプロジェクタ1全体の動作を制御する。
この制御部54は、CPU等から構成され、図示しないROM等に格納される制御プログラムを読み込んで実行する。この制御部54は、機能設定手段54Aと、液晶パネル制御手段54Bと、音声情報制御手段54Cと、画像制御手段54Dと、光源駆動制御手段54Eと、ファン駆動制御手段54Fと、電源遮断制御手段としての電源切替制御手段54Gとを備えて構成されている。
【0071】
機能設定手段54Aは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、プロジェクタ1の各種機能設定を行う。この機能設定手段54Aは、プロジェクタ1の起動時におけるパワーボタン23A1の押下に伴って送信される操作信号に基づいて、蓄積部55に予め記憶された機能設定画面を読み込む。そして、液晶パネル441を制御して機能設定画面をスクリーン上に表示し、選択を促す。この機能設定手段54Aは、映像情報選択手段54A1と、音声出力選択手段54A2と、画像設定選択手段54A3と、冷却条件選択手段54A4と、初期化手段54A5とを備えて構成されている。
【0072】
映像情報選択手段54A1は、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スクリーン上に投写される映像の設定を行う。具体的には、機能設定画面(図11)の機能項目における映像の項目において、スクリーン上に投写される映像の色、コントラスト等の設定を行う。
【0073】
音声出力選択手段54A2は、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スピーカ(図示省略)から出力される音声の設定を行う。具体的には、機能設定画面(図11)の機能項目における音声の項目において、スピーカから出力される音声の音量、音質等の設定を行う。
【0074】
画像設定選択手段54A3は、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、スクリーンに表示される画像のトラッキング、表示位置、同期等の設定を行う。例えば、表示位置に関しては、機能設定画面(図11)の機能項目の設定において、設定項目の台形補正、自動台形補正に関しての設定を行う。
【0075】
冷却条件選択手段54A4は、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、光源ランプ416の消灯後のクールダウン時における冷却ファンの冷却条件の設定を行う。具体的に、冷却条件は、機能設定画面(図11)の機能項目の設定において、設定項目のクールダウンモードに相当する。このクールダウンモードは、高速および低速の2つの項目が設定されている。
【0076】
ここで、高速の項目は、光源ランプ416を消灯した後、冷却ファン60の回転数を高く、かつ、冷却ファン60の駆動時間を短時間に設定する項目である。
また、低速の項目は、光源ランプ416を消灯した後、冷却ファン60の回転数を低く、かつ、冷却ファン60の駆動時間を長めに設定し、冷却ファン60からの騒音を考慮した項目である。
【0077】
上述した映像情報選択手段54A1、音声出力選択手段54A2、画像設定選択手段54A3、および、冷却条件選択手段54A4にて設定された各種設定項目は、後述する蓄積部55にデータとして記録される。
【0078】
初期化手段54A5は、上述のように設定した各種設定項目を全て初期化(初期設定値)する。すなわち、蓄積部55に記録された各種設定項目を初期設定値に置換する。
【0079】
液晶パネル制御手段54Bは、外部から入力される画像情報に応じて液晶パネル441を制御する。また、映像情報選択手段54A1にて設定され、蓄積部55に記録された映像の色、コントラスト等に基づくデータを読み込み、このデータに基づいて液晶パネル441を制御し、映像の調整を行う。この液晶パネル制御手段54Bは、CPUやメモリ等の回路素子が実装された画像信号処理回路等で構成されている。
【0080】
また、この液晶パネル制御手段54Bは、具体的な図示は省略するが、接続部51B、インターフェース基板52と接続し、PCデータ、DVDやビデオ、ビデオカメラ等、さまざまな映像情報を入力し、この映像情報に応じて液晶パネル441を制御する。
【0081】
音声情報制御手段54Cは、外部から入力される音声情報に所定の伸長処理を施し、音声信号としてアンプ(図示省略)に出力する。そして、アンプは、入力した音声信号を増幅し、スピーカを介して音声を出力する。また、この音声情報制御手段54Cは、音声出力選択手段54A2にて設定され、蓄積部55に記録された音量、音質等に基づくデータを読み込み、このデータに基づいてアンプに出力する音声信号を制御し、音声の調整を行う。
【0082】
画像制御手段54Dは、例えば、接続したPCのモードを判別し、画像のトラッキング、表示位置、同期等について画像を最適な状態に調整する。また、画像設定選択手段54A3にて設定され、蓄積部55に記録された画像のトラッキング、表示位置、同期等に基づくデータを読み込み、このデータに基づいて画像の調整を行う。例えば、表示位置に基づくデータとして台形補正または自動台形補正を読み込んだ際には、プロジェクタ1の左右の前脚2Fを制御し、スクリーン上に表示される画像の台形歪み補正を行う。
【0083】
光源駆動制御手段54Eは、機能設定ボタン23Aの操作信号を検出し、光源ランプ416の駆動制御する。このため、この光源駆動制御手段54Eは、具体的な図示を省略するが、光源ランプ416を駆動するランプ駆動回路と電気的に接続されている。
具体的には、プロジェクタ1の起動時に、パワーボタン23A1の2度目の押下に伴って送信される操作信号に基づいて、ランプ駆動回路に制御信号を出力する。そして、ランプ駆動回路は、この制御信号に基づいて光源ランプ416を消灯する。また、光源駆動制御手段54Eは、この光源ランプ416を消灯させた後、信号をファン駆動制御手段54Fに出力する。
また、プロジェクタ1の未起動時に、パワーボタン23A1の押下に伴って送信される操作信号に基づいて、ランプ駆動回路に制御信号を出力する。そして、ランプ駆動回路は、この制御信号に基づいて光源ランプ416を点灯する。
【0084】
ファン駆動制御手段54Fは、パワーボタン23A1の押下に伴って送信される操作信号、または、光源駆動制御手段54Eからの信号に応じて、冷却ファン60を駆動制御する。このため、ファン駆動制御手段54Fは、具体的な図示は省略するが、冷却ファン60を駆動するモータと電気的に接続されている。
具体的には、光源駆動制御手段54Eからの信号を入力すると、冷却条件選択手段54A4にて設定され、蓄積部55に記録された冷却条件を読み込む。そして、この冷却条件に基づく印加電圧を冷却ファン60を駆動するモータ(図示省略)に出力する。また、このファン駆動制御手段54Fは、モータ(図示省略)への印加電圧の出力終了後、電源切替制御手段54Gに信号を出力する。
【0085】
電源切替制御手段54Gは、パワーボタン23A1の押下に応じて、プロジェクタ1の電源31ON・OFF制御を実施する。具体的には、プロジェクタ1の未起動時に、パワーボタン23A1を押下することにより、プロジェクタ1の電源31をONする。また、プロジェクタ1の起動時に、パワーボタン23A1が2度押下され、ファン駆動制御手段54Fによるモータへの印加電圧の出力終了後、ファン駆動制御手段54Fから信号を受信してプロジェクタ1の電源31をOFFする。このため、この電源切替制御手段54Gは、電源31と電気的に接続している。
【0086】
蓄積部55は、制御部54から出力されるデータを記憶するとともに、予めユーザ等により設定された機能設定画面を記憶する。この蓄積部55は、選択画面記憶手段55Aと、設定条件記録手段55Bとを備えて構成されている。
選択画面記憶手段55Aは、ROM(Read Only Memory)等で構成され、設定された機能設定画面(図11)を記憶する。
【0087】
設定条件記録手段55Bは、電気的に書換可能であるフラッシュメモリ等で構成され、機能設定手段54Aにて設定された情報がデータとして記録される。液晶パネル制御手段54B、音声情報制御手段54C、画像制御手段54D、および、ファン駆動制御手段54Fは、この記録されたデータを読み込み、このデータに基づいてプロジェクタ1の各種機能を制御する。
【0088】
〔5.冷却ファンの制御方法〕
次に冷却ファン60の制御方法について、図10、図11、および、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
(A)プレゼンテーション等の終了後、プロジェクタ1の起動時に、ユーザが操作パネル23のパワーボタン23A1を押下すると、このパワーボタン23A1の押下に伴った操作信号を制御部54の機能設定手段54Aが検出する(ステップS1)。
【0089】
(B)このステップS1において、機能設定手段54Aが操作信号を検出すると、機能設定手段54Aは、受信した操作信号に基づいて蓄積部55の選択画面記憶手段55Aから機能設定画面を読み込む。そして、機能設定手段54Aは、読み込んだ機能設定画面に応じて液晶パネル441を制御する。この後、液晶パネル441は機能設定画面に応じた光学像を形成し、スクリーン上に機能設定画面が表示される(冷却条件提示ステップ:ステップS2)。
【0090】
(C)ユーザは、ステップS2において、スクリーン上に表示された機能設定画面における機能項目において、選択ボタン23A2を操作して、設定の項目を選択する。また、設定の項目におけるクールダウンモードにて高速または低速を選択する。そして、この高速または低速の選択の後、ユーザは、決定ボタン23A3を押下すると、冷却条件選択手段54A4は、この決定ボタン23A3の押下に伴った操作信号に基づいて冷却条件を設定する(冷却条件設定ステップ:ステップS3)。
【0091】
(D)ステップS3において、冷却条件が設定された後、ユーザは、パワーボタン23A1を再度押下する。このパワーボタン23A1の押下に伴って、冷却条件選択手段54A4は、ステップS3において設定した冷却条件を蓄積部55の設定条件記録手段55Bに記録する(ステップS4)。なお、ここでは、冷却条件の設定を説明したが、映像情報選択手段54A1、音声出力選択手段54A2、画像設定選択手段54A3によって設定された設定条件もステップS4において、設定条件記録手段55Bに記録される。
このステップS4における各種設定条件の設定条件記録手段55Bへの記録により、ステップS1に続いてステップS3を実施する場合には、従前に記録された設定条件と同様の動作制御が実施される。
【0092】
(E)また、ステップS4における設定条件の記録と同時に、パワーボタン23A1が再度押下されたことに伴って、操作信号が制御部54に送信される。そして、光源駆動制御手段54Eは、この操作信号を受信し、受信した操作信号に基づいてランプ駆動回路に制御信号を送信する。この後、ランプ駆動回路は光源ランプ416を消灯する(ステップS5)。また、光源駆動制御手段54Eは、光源ランプ416を消灯させた後、信号をファン駆動制御手段54Fに出力する。
【0093】
(F)ステップS5の後、ファン駆動制御手段54Fは、光源駆動制御手段54Eからの信号を入力し、この信号に応じて、蓄積部55の設定条件記録手段55Bに記録された設定条件のうち、冷却ファン60の冷却条件(クールダウンモード:高速または低速)を読み込む。そして、この読み込んだ冷却条件に基づいて冷却ファン60を制御する(ファン駆動制御ステップ:ステップS6)。
【0094】
具体的に、冷却条件選択手段54A4にて設定した冷却条件が高速である場合には、モータに高い印加電圧を加え、かつ、短い時間(15〜20秒)でモータへの印加電圧の出力を終了する。また、選択した冷却条件が低速である場合には、モータに低い印加電圧を加え、かつ、長い時間(90〜120秒)でモータへの印加電圧の出力を終了する。
【0095】
(G)そして、ファン駆動制御手段54Fからモータへの印加電圧の出力が終了した後、冷却ファン60は回転を停止する(ステップS7)。
(H)このステップS8におけるファン駆動制御手段54Fからモータへの印加電圧の出力終了と同時に、ファン駆動制御手段54Fは、電源切替制御手段54Gに信号を出力する。そして、電源切替制御手段54Gは、この入力した信号に基づいてプロジェクタ1の電源31をOFFする(ステップS8)。
【0096】
〔6.実施形態の効果〕
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)プロジェクタ1を構成する制御部54は、ファン駆動制御手段54Fおよび冷却条件選択手段54A4とを備え、ファン駆動制御手段54Fは、冷却条件選択手段54A4にて選択された冷却条件に基づいて、光源ランプ416の消灯後、冷却ファン60の駆動制御を行うことにより、冷却条件選択手段54A4が、高速の項目(プロジェクタ1内の冷却を短時間で実施する項目)、または、低速の項目(冷却ファン60による騒音を考慮して所定時間で実施する項目)を設定することで、光源ランプ416の消灯後、プロジェクタ1内の冷却を効率的に実施することができる。
【0097】
(2)機能設定手段54Aは、プロジェクタ1の各種機能を設定する機能設定画面をスクリーン上に表示することにより、ユーザは、プレゼンテーションの開始前、または、プレゼンテーションの終了後に、この表示された機能設定画面からプロジェクタ1の各種機能を選択することができる。
【0098】
(3)機能設定画面には、冷却ファン60の冷却条件を設定する項目が含まれていることにより、プレゼンテーションの開始前、または、プレゼンテーションの終了後に、冷却条件選択手段54A4にて冷却条件を設定することができる。
したがって、ユーザは、光源ランプ416の消灯後のクールダウンを短時間で終わらせる場合、または、プロジェクタ1の静粛性を考慮して実施する場合等に応じて、冷却条件を選択し、クールダウンを効率的に実施することができる。
【0099】
(4)蓄積部55は、設定条件記録手段55Bを備えていることにより、ファン駆動制御手段54Fは、この設定条件記録手段55Bに記録された設定条件のうち、冷却ファン60の冷却条件を読み込むことで、従前に実施したプロジェクタ1内の冷却制御と同一の冷却制御を実施することができる。
したがって、ユーザが、最初に設定したプロジェクタ1内の冷却制御を以降の操作でも実施したい場合には、冷却条件の選択等を実施せずに、設定条件記録手段55Bに記録された冷却条件をファン駆動制御手段54Fに読み込ませることで実施することができる。
また、同様に、液晶パネル制御手段54B、音声情報制御手段54C、画像制御手段54Dにおいても、設定条件記録手段55Bに記録された設定条件を読み込むことで、最初に設定したプロジェクタ1の各種機能を以降の操作でも実施することができる。
【0100】
(5)ファン駆動制御手段54Fは、設定条件記録手段55Bに記録された設定条件のうち、冷却ファン60の冷却条件に基づいてモータへの印加電圧を変更する。このことにより、ファン駆動制御手段54Fは、冷却ファン60を駆動制御することができる。
したがって、ファン駆動制御手段54Fは、冷却条件選択手段54A4にて設定された冷却条件、例えば、クールダウンモードの高速に対応して、モータへの印加電圧を高く設定し、冷却ファン60を高い回転数で回転させることができる。また、クールダウンモードの低速に対応して、モータへの印加電圧を低く設定し、冷却ファン60からの騒音を考慮して、冷却ファン60を低い回転数で回転させることができる。
【0101】
(6)制御部54は、電源切替制御手段54Gを備え、ファン駆動制御手段54Fによって冷却ファンの駆動制御が終了した後、電源切替制御手段54Gが、このファン駆動制御手段54Fからの信号を受信し、この受信した信号に基づいて電源31の通電をOFFすることにより、プロジェクタ1内の冷却を終了した後、自動的に電源をOFFすることができる。
【0102】
(7)機能設定ボタン23Aは、パワーボタン23A1と、選択ボタン23A2と、決定ボタン23A3とを備えていることにより、ユーザが、プロジェクタ1の起動時に、パワーボタン23A1を押下すると、機能設定手段54Aは、このパワーボタン23A1の押下に伴って出力される操作信号を検出し、機能設定画面を表示する。そして、ユーザが、再度、パワーボタン23A1を押下することで、光源駆動制御手段54Eは、光源ランプ416を消灯することができる。
したがって、パワーボタン23A1を2度押下することで、光源ランプ416が消灯されるように構成されていることにより、ユーザが間違ってパワーボタン23A1を操作した場合でも、光源ランプ416の消灯が実施されず、その操作を訂正することができる。
【0103】
〔7.実施形態の変形〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、機能設定画面におけるクールダウンモードにおいて、冷却条件として、高速および低速の項目が設定されていたが、これに限らない。例えば、冷却ファン60の数および冷却ファン60の駆動時間(クールダウンモードに掛ける時間)を選択できるように複数の設定項目を設定してもよい。
【0104】
このように構成することで、冷却条件選択手段54A4が、設定された冷却ファン60の数および冷却ファン60の駆動時間のうち、少ない冷却ファン60の数および長い駆動時間を選択すれば、光源ランプ416の消灯後のクールダウンをプロジェクタ1の静粛性を考慮して実施することができる。また、冷却に必要最低限な冷却対象のみを冷却し、光源ランプ416の消灯後、プロジェクタ1内を効率的に冷却することができる。
【0105】
また、ユーザが、表示された機能設定画面において、冷却条件として設定される冷却ファン60の回転数、駆動時間、および、数等を任意に書き換える入力部をプロジェクタ1に設けてもよい。
【0106】
前記実施形態では、機能設定ボタン23Aのパワーボタン23A1は、機能設定手段54Aへの操作信号を送信するとともに、光源駆動制御手段54Eへの操作信号を送信する機能を兼ねていたが、これに限らない。すなわち、これらの機能を別々のボタンで実施させるように構成しても構わない。
【0107】
前記実施形態では、冷却ファン60の冷却条件をユーザが選択するような構成としているが、これに限らない。例えば、冷却条件選択手段がプロジェクタ1周囲の温度等を感知して、適宜、効率的な冷却条件を設定するような構成としてもよい。
【0108】
前記実施形態では、3つの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
【0109】
前記実施形態では、液晶パネル441を用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外を用いてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
【0110】
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【0111】
【発明の効果】
本発明によれば、制御部が、光源消灯後の冷却ファンの冷却条件を設定し、この設定された冷却条件に基づいて冷却ファンの駆動制御を実施することにより、光源ランプの消灯後、プロジェクタ内部を効率的に冷却することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た全体斜視図である。
【図2】本実施形態に係るプロジェクタを後方背面側から見た全体斜視図である。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図である。具体的には、図1の状態からプロジェクタのアッパーケースを外した図である。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図である。具体的には、図3の状態から制御基板を外した図である。
【図5】前記実施形態における光学ユニットを示す分解斜視図である。
【図6】前記実施形態における光学ユニットを模式的に示す図である。
【図7】前記実施形態における光学装置本体を下方側から見た斜視図である。
【図8】前記実施形態におけるパネル冷却系Aおよび電源冷却系Cの冷却空気の流れを説明する図である。
【図9】前記実施形態におけるパネル冷却系Aおよび偏光変換素子冷却系Bの冷却空気の流れを説明する図である。
【図10】前記実施形態における制御部の構造を模式的に示すブロック図である。
【図11】前記実施形態における機能設定画面を示す図である。
【図12】前記実施形態における冷却ファンの制御方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
23A1 パワーボタン(電源遮断のスイッチ)
54 制御部
54A 機能設定手段
54A4 冷却条件選択手段
54F ファン駆動制御手段
54G 電源切替制御手段(電源遮断制御手段)
60 冷却ファン
416 光源ランプ(光源)
S2 冷却条件提示ステップ
S3 冷却条件設定ステップ
S6 ファン駆動制御ステップ

Claims (11)

  1. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタであって、
    前記制御部は、
    前記冷却ファンの駆動制御を行うファン駆動制御手段と、
    前記光源の消灯後の前記冷却ファンによる冷却条件を選択する冷却条件選択手段とを備え、
    前記ファン駆動制御手段は、この冷却条件選択手段で選択された冷却条件に基づいて、前記光源の消灯後、前記冷却ファンの駆動制御を行うことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却条件は、前記冷却ファンの回転数および該冷却ファンの駆動時間に基づいて複数設定されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却ファンは前記光学系に対して複数設けられ、
    前記冷却条件は、駆動させる冷却ファンの数および該冷却ファンの駆動時間に基づいて複数設定されていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却条件選択手段は、選択し得る冷却条件を前記光学系を介して光学像として表示して、選択を促すことを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
    前記冷却条件選択手段は、電源遮断のスイッチが押されたことを条件として、冷却条件を選択するための光学像を表示することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御部は、前記光学系および該制御部の機能設定を行う機能設定手段を備え、
    この機能設定手段は、前記光学系を介して機能設定に係る光学像を表示して選択を促すように構成され、
    前記冷却条件を選択する光学像は、この機能設定に係る光学像に含まれることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記ファン駆動制御手段は、前記冷却ファンへの印加電圧を変更することにより前記冷却条件に基づいて前記冷却ファンを駆動制御することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御部は、前記ファン駆動制御手段からの出力信号により電源の遮断を行う電源遮断制御手段を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  9. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタの制御方法であって、
    前記制御部が、所定の操作信号が前記制御部に入力されたことを条件として、前記光源の消灯後の前記冷却ファンによる冷却条件の一覧を光学像として提示して、冷却条件の選択を促す冷却条件提示ステップと、
    前記制御部が、選択された冷却条件に基づいて、前記光源の消灯後の冷却条件を設定する冷却条件設定ステップと、
    前記制御部が、設定された冷却条件に基づいて、前記光源の消灯後、前記冷却ファンの駆動制御を行うファン駆動制御ステップとを備えていることを特徴とするプロジェクタの制御方法。
  10. 請求項9に記載のプロジェクタの制御方法において、
    前記冷却条件提示ステップは、前記プロジェクタの電源遮断をする旨の操作信号が入力されたことを条件として前記光学像を提示することを特徴とするプロジェクタの制御方法。
  11. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光学系と、この光学系を冷却する冷却ファンと、前記光学系および前記冷却ファンの動作を制御する制御部とを備えたプロジェクタを制御するプログラムであって、
    前記制御部に、請求項9または請求項10に記載のプロジェクタの制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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