JP2004020421A - 複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計 - Google Patents

複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2004020421A
JP2004020421A JP2002176925A JP2002176925A JP2004020421A JP 2004020421 A JP2004020421 A JP 2004020421A JP 2002176925 A JP2002176925 A JP 2002176925A JP 2002176925 A JP2002176925 A JP 2002176925A JP 2004020421 A JP2004020421 A JP 2004020421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
chronograph
center
main plate
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002176925A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Ono
小野 保
Mamoru Watanabe
渡辺 守
Yuichi Shino
篠 裕一
Kei Hirano
平野 圭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2002176925A priority Critical patent/JP2004020421A/ja
Priority to TW092115265A priority patent/TW200401962A/zh
Priority to EP03253767A priority patent/EP1376271A3/en
Priority to CA002432277A priority patent/CA2432277A1/en
Priority to US10/463,718 priority patent/US6987712B2/en
Priority to KR1020030039088A priority patent/KR20040002605A/ko
Priority to SG200303596A priority patent/SG106150A1/en
Priority to CNB03133010XA priority patent/CN100489698C/zh
Publication of JP2004020421A publication Critical patent/JP2004020421A/ja
Priority to HK04106158.1A priority patent/HK1063511A1/xx
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F8/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electromechanical means
    • G04F8/02Apparatus for measuring unknown time intervals by electromechanical means using an electromechanical oscillator
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F7/00Apparatus for measuring unknown time intervals by non-electric means
    • G04F7/04Apparatus for measuring unknown time intervals by non-electric means using a mechanical oscillator
    • G04F7/08Watches or clocks with stop devices, e.g. chronograph
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/008Mounting, assembling of components
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • G04C3/146Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor incorporating two or more stepping motors or rotors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)

Abstract

【課題】クロノグラフ時計のムーブメント中心にも、ムーブメント中心以外の位置にもクロノグラフ秒針を配置することができる時計を提供する。
【解決手段】アナログクロノグラフ時計において、地板102および受部材106、107、108は、「センタークロノグラフ時計」用のロータ及び輪列の軸受部と、「サイドクロノグラフ時計」用のロータ及び輪列の軸受部とを備える。「サイドクロノグラフ時計」用のロータおよび輪列は、地板及び受部材の軸受部に対して回転可能に組まれる。地板中心300を回転中心として回転する時刻表示部材230、232、234により、時刻情報を表示し、地板中心300と地板102の外形部との間の位置を回転中心として回転するクロノグラフ表示部材255、259、275により、クロノグラフの計測結果を表示する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計に関する。特に、本発明は、アナログクロノグラフ時計において、ムーブメントの中心にクロノグラフ秒針を配置することもでき、ムーブメントの中心以外の位置にクロノグラフ秒針を配置することもできるように構成したムーブメントを有するアナログクロノグラフ時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アナログ電子時計のムーブメント(駆動部分を含む機械体)は、ムーブメントの基板を構成する地板を有する。アナログ電子時計において、地板の両側のうちで、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」と称し、文字板のある方の側と反対側をムーブメントの「表側」と称する。ムーブメントの「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称し、ムーブメントの「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称する。
【0003】
ムーブメントの「表側」には、電池、回路ブロック、モータ、表輪列などが配置される。一般に、表輪列は五番車、四番車、三番車、二番車(分車)などを含む。一般に、モータはステップモータで構成され、コイルブロック、ステータ、ロータを含む。アナログ電子時計においては、ロータを駆動させることにより輪列を回転させている。ロータは、ロータ磁石と、ロータかな(ロータにおいて、ロータ磁石以外の部分をいう、以下同じ)とを含む。
ムーブメントの「裏側」には、裏輪列などが配置される。一般に、裏輪列は、小鉄車、筒車、日の裏車などを含む。更に、切換装置がムーブメントの「表側」又は「裏側」に配置される。一般に、切換装置は、おしどり、かんぬき、かんぬき押えなどを含む。更に、針合わせ機構として、巻真、つづみ車、小鉄車などが設けられる。アナログ電子時計では、ステップモータが作動すると、ロータの回転により輪列が回転して、時針により現在の時刻のうちの「時」を表示し、分針により現在の時刻のうちの「分」を表示するように構成されている。
【0004】
そして、アナログクロノグラフ時計では、ステップモータが作動すると、ロータの回転により輪列が回転して、クロノグラフ秒針により「経過時間のうちの秒」を表示し、クロノグラフ分針により「経過時間のうちの分」を表示し、クロノグラフ秒針により「経過時間のうちの秒」を表示し、クロノグラフ時針により「時の経過時間」を表示するように構成されている。また、1/10クロノグラフ秒針により「経過時間のうちの1/10秒単位で計測した時間」を表示し、及び/又は、1/5クロノグラフ秒針により「経過時間のうちの1/5秒単位で計測した時間」を表示するように構成したアナログクロノグラフ時計も知られている。
【0005】
特開昭63−149586号公報に開示されている電子時計では、ムーブメントの中央部に時刻表示用のモータと輪列が配置され、ムーブメントの外周部に、約90度の間隔で、5/100クロノグラフ秒針を作動させるモータと輪列、クロノグラフ秒針を作動させるモータと輪列、クロノグラフ分針を作動させるモータと輪列が配置されている。
特開昭61−83992号公報に開示されているクロノグラフ付電子時計では、ムーブメントの中央部に回転中心を配置した秒針が、外部操作部材を操作することにより、通常時刻と、クロノグラフ時刻とを切り換えて表示するようになっている。そして、秒針を駆動させる輪列が、クロノグラフ分針、クロノグラフ時針を作動させるように構成されている。
【0006】
特開昭55−160890号公報に開示されているクロノグラフ時計は、ムーブメントの中央部に回転中心を配置したクロノグラフ秒針と、文字板の9時方向に回転中心を配置したクロノグラフ分針と、文字板の12時方向に回転中心を配置したクロノグラフ時針とを備えている。そして、ムーブメントの外周部に、クロノグラフ秒針を作動させるモータと輪列、クロノグラフ分針を作動させるモータと輪列、クロノグラフ時針を作動させるモータと輪列が配置されている。
特開昭55−7662号公報に開示されているクロノグラフ時計は、時刻を表示するための指針を作動させるための時計機構と、クロノグラフ針を作動させるためのクロノグラフ機構を備えている。このクロノグラフ時計では、クロノグラフ秒針の回転中心はムーブメントの中央部に配置され、時計用秒針の回転中心はムーブメントの中央部と外周部の中間に配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアナログクロノグラフ時計では、クロノグラフ秒針をムーブメントの中心に配置した構造のクロノグラフ時計(以下、「センタークロノグラフ時計」と称する)と、ムーブメントの中心以外の位置にクロノグラフ秒針を配置した構造のクロノグラフ時計(以下、「サイドクロノグラフ時計」と称する)は、それぞれのムーブメントを構成する部品、特に、地板、受部材(輪列受など)、ステップモータ及び輪列の寸法、形状、配置が全く異なっていた。
【0008】
したがって、従来のアナログクロノグラフ時計では、「センタークロノグラフ時計」と、「サイドクロノグラフ時計」を製造する場合、それぞれのムーブメントを全く別個に設計し、それぞれのムーブメントを全く別個の工程により製造しなければならなかった。このため、ムーブメントの設計時間が多大になり、ムーブメントの製造工程が複雑になり、ムーブメントの製造工数が増加する課題があった。
さらに、「センタークロノグラフ時計」の構成部品と、「サイドクロノグラフ時計」の構成部品とを、それぞれ在庫として一定の数量、保管しなければならないので、保管場所の確保が必要となり、アフターサービスの作業負担が大きくなる課題があった。
【0009】
【発明の目的】
本発明の目的は、アナログクロノグラフ時計において、クロノグラフ時計のムーブメントの中心にクロノグラフ秒針を配置することもでき、クロノグラフ時計のムーブメントの中心以外の位置にクロノグラフ秒針を配置することもできるように構成したムーブメントを有するクロノグラフ時計を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ムーブメントの基板を構成する地板と、ムーブメントを構成する部品を支持するための受部材と、時刻情報を表示するために地板中心を回転中心として回転する時刻情報表示車と、時刻情報の表示を修正するための巻真と、巻真の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板とを有するアナログクロノグラフ時計であって、地板は、ムーブメントを用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメントを用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えり、受部材は、ムーブメントを用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメントを用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えるように構成した。
このアナログクロノグラフ時計では、「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられる前記ロータおよび前記輪列は、地板の前記軸受部と、前記受部材の前記軸受部とに対して回転可能なように組み込まれている。このアナログクロノグラフ時計は、地板中心を回転中心として回転する時刻表示部材により、時刻情報を表示するように構成され、地板中心と地板の外形部との間の位置を回転中心として回転するクロノグラフ表示部材により、クロノグラフの計測結果を表示するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明のアナログクロノグラフ時計は、「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列が、地板の軸受部と、受部材の軸受部とに対して回転可能なように組み込まれ、地板中心を回転中心として回転する時刻表示部材と、地板中心と地板の外形部との間の位置を回転中心として回転する他の時刻表示部材とにより、時刻情報を表示するように構成され、地板中心を回転中心として回転するクロノグラフ表示部材と、地板中心と地板の外形部との間の位置を回転中心として回転する他のクロノグラフ表示部材とにより、クロノグラフの計測結果を表示するように構成されることを特徴とする。
また、本発明のアナログクロノグラフ時計においては、地板に、地板中心を通り、巻真の中心軸線と平行な地板基準垂直軸線と、地板中心を通り地板基準垂直軸線と垂直な地板基準水平軸線を定義し、さらに、地板には、地板基準垂直軸線の一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線より巻真に近い方の側に第1領域が設けられ、地板には、地板基準垂直軸線の他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線より巻真に近い方の側に第2領域が設けられ、地板には、地板基準垂直軸線の上記第2領域のある上記他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線より巻真から遠い方の側に第3領域が設けられ、地板には、地板基準垂直軸線の上記第1領域のある上記一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線より巻真から遠い方の側に第4領域が設けられている。
【0012】
この本発明のアナログクロノグラフ時計においては、時刻情報を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられたサイド用時刻コイルブロックのコイルブロック中心は、第3領域に配置され、クロノグラフの計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第1のクロノコイルブロックのコイルブロック中心は、第3領域に配置され、クロノグラフの他の計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第2のコイルブロックのコイルブロック中心は、第4領域に配置され、前記第1のクロノコイルブロックのコイルブロック中心は、第3領域において、前記サイド用時刻コイルブロックのコイルブロック中心より外側に配置されることを特徴とする。
【0013】
また、この本発明のアナログクロノグラフ時計においては、時刻情報を表示するための輪列を作動させるために設けられた時刻用ロータの回転中心は、第3領域に配置され、クロノグラフの計測結果を表示するための第1の輪列を作動させるために設けられた第1のクロノグラフロータの回転中心は、第3領域に配置され、クロノグラフの他の計測結果を表示するための第2の輪列を作動させるために設けられた第2のクロノグラフロータの回転中心は、第4領域に配置され、前記第1のクロノグラフロータの回転中心は、第3領域において、前記時刻用ロータの回転中心より外側に配置されることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明は、アナログクロノグラフ時計であって、時刻情報を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられたセンター用時刻コイルブロックのコイルブロック中心は、第4領域に配置され、クロノグラフの計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第1のクロノコイルブロックのコイルブロック中心は、第3領域に配置され、クロノグラフの他の計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第2のコイルブロックのコイルブロック中心は、第3領域に配置され、前記第1のクロノコイルブロックのコイルブロック中心は、第3領域において、前記第2のコイルブロックのコイルブロック中心より外側に配置されることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明は、アナログクロノグラフ時計であって、時刻情報を表示するための輪列を作動させるために設けられた時刻用ロータの回転中心は、第4領域に配置され、クロノグラフの計測結果を表示するための第1の輪列を作動させるために設けられた第1のクロノグラフロータの回転中心は、第3領域に配置され、クロノグラフの他の計測結果を表示するための第2の輪列を作動させるために設けられた第2のクロノグラフロータの回転中心は、第3領域に配置され、前記第1のクロノグラフロータの回転中心は、第3領域において、前記第2のクロノグラフロータ(446)の回転中心より外側に配置されることを特徴とする。
【0016】
本発明のアナログクロノグラフ時計においては、水晶ユニット及び/又はIC(集積回路)は、ムーブメントの表側において、第2領域に配置されるのが好ましい。
また、本発明のアナログクロノグラフ時計においては、電池が、第1領域と第4領域との間の地板基準水平軸線にオーバーラップするように配置されるのが好ましい。。
【0017】
【発明の効果】
このように構成した本発明により、「センタークロノグラフ時計」のムーブメントの構成部品と、「サイドクロノグラフ時計」のムーブメントの構成部品の兼用化をはかることができるので、ムーブメントの設計コスト、ムーブメントの製造コスト、クロノグラフ時計のアフターサービスコストなどを飛躍的に削減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施の形態
以下に、本発明のアナログクロノグラフ時計の第1の実施の形態を説明する。本発明の第1の実施の形態は、中三針タイプの「サイドクロノグラフ時計」である。
【0019】
(1・1)ムーブメントの全体構成と用語の定義
最初に、本発明のアナログクロノグラフ時計のムーブメントの全体構成について説明する。
図1〜図3を参照すると、本発明のアナログクロノグラフ時計は、ムーブメント100を備える。ムーブメント100は、その基板を構成する地板102を備える。本発明の実施の形態では、地板102の外形形状は、ほぼ円形である。なお、地板102の外形形状は四角形、多角形、長円形等の他の形状であってもよい。地板102の外形形状は、図1に示すように、外形の一部分をカットした円形であるのが好ましい。
本発明の実施の形態では、モータ、表輪列部(表輪列駆動用モータおよび表輪列を含む)、電池、回路ブロック、切換装置は、それぞれムーブメント100において、地板102を基準として、文字板104のある側と反対にある側、すなわち、ムーブメント102(地板102)の表側に配置される。裏輪列受108が、地板102を基準として、文字板104のある側に配置される。
切換装置は、時刻情報を修正するための巻真110と、巻真110の回転により小鉄車130を回転させることができるつづみ車132と、おしどり134、かんぬき136を含む。ムーブメント100では、巻真110を1段目に引き出すことができるように、かんぬき136の凹凸部分を形成している。かんぬき136のばね部分のばね力により、かんぬき136の凹凸部分がおしどり134の先端部分の側面に押しつけられる。この構成により、おしどり134の位置を決め、かつ、巻真110の切換重さを設定する。
【0020】
アナログクロノグラフ時計においては、文字板104をムーブメント100に取り付けた状態を仮定したときに、ムーブメント100の中心300から文字板104の12時目盛に向かう方向を「12時方向」と称し(図1に「12H」として示す)、ムーブメント100の中心300から文字板の3時目盛に向かう方向を「3時方向」と称し(図1に「3H」として示す)、ムーブメント100の中心300から文字板の6時目盛に向かう方向を「6時方向」と称し(図1に「6H」として示す)、ムーブメント100の中心300から文字板の9時目盛に向かう方向を「9時方向」と称する(図1に「9H」として示す)。
巻真110が地板102に対して回転可能に組み込まれる。巻真110の回転軸線は、ムーブメント100の中心300から「3時方向」に向かう直線と一致するように配置される。
【0021】
図1において、地板102に、サイド用二番車224の回転中心300(以下、「地板中心300」と称する)を通り、巻真110の中心軸線と平行な地板基準垂直軸線302と、地板中心300を通り地板基準垂直軸線302と垂直な地板基準水平軸線304を定義する。地板102には、地板基準垂直軸線302の一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線304より巻真110に近い方の側に第1領域310が設けられる。地板102には、地板基準垂直軸線302の他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線304より巻真110に近い方の側に第2領域320が設けられる。地板102には、地板基準垂直軸線302の上記第2領域320のある上記他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線304より巻真110から遠い方の側に第3領域330が設けられる。地板102には、地板基準垂直軸線302の上記第1領域のある上記一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線304より巻真110から遠い方の側に第4領域340が設けられている。
図1において、第1領域310及び第4領域340は地板基準垂直軸線302より右側に定義されているが、変形例として、第1領域310及び第4領域340を、地板基準垂直軸線302より左側にあるように定義してもよい。この場合、第2領域320及び第3領域330は、地板基準垂直軸線302より右側にあるように定義される。
【0022】
(1・2)時刻表示用輪列部の構成
次に、時刻表示用輪列部の構成を説明する。時刻表示用輪列部は、時刻表示用輪列駆動用モータおよび時刻表示用輪列を含む。
図1〜図3を参照すると、ムーブメント100の「表側」には、回路ブロック、電池120、サイド用表輪列部、クロノ分秒輪列部、1/10秒輪列部、切換装置などが配置される。地板102、輪列受106、輪列受107は支持部材を構成する。中心パイプ103が地板中心300を中心軸として地板102に固定される。サイド用二番車224が中心パイプ103の中心穴に対して回転可能に組み込まれる。サイド用二番車224は、サイド用二番歯車224aとサイド用筒かな224bとを含む。サイド用二番歯車224aはサイド用筒かな224bに対してスリップ可能に、サイド用筒かな224bに組み込まれる。サイド用筒かな224bの筒部の外周は中心パイプ103の中心穴に対して回転可能に組み込まれる。サイド用二番歯車224aは地板102と輪列受(A)106との間に位置する。サイド用二番歯車224aはサイド用筒かな224bと一体に回転するように構成される。
【0023】
サイド用表輪列部は、サイド用表輪列駆動用モータ、すなわち、サイド用時刻モータと、サイド用時表示輪列とを含む。サイド用時モータの回転によりサイド用時表示輪列が回転して、時針230により現在の時刻のうちの「時」を表示し、分針232により現在の時刻のうちの「分」を表示し、秒針234により現在の時刻のうちの「秒」を表示するように構成される。
水晶ユニット114及びIC(集積回路)116が、回路ブロック(図示せず)に取り付けられる。回路ブロックは、絶縁板(図示せず)を介してスイッチばね122により、地板102、輪列受(A)106、輪列受(B)107に対して固定される。電池120は銀電池、リチウム電池などで構成され、アナログクロノグラフ時計の動力源を構成する。アナログクロノグラフ時計の動力源として、充電可能な二次電池を用いることもできるし、充電可能なコンデンサを用いることもできる。水晶ユニット114内にある水晶振動子は、アナログクロノグラフ時計の源振を構成し、例えば、32,768ヘルツで発振する。電池マイナス端子128は、回路ブロックのマイナスパターンを介して電池120の陰極とIC116のマイナス入力部とを導通させるように構成される。時刻表示モードにおいて、IC(集積回路)116は、現在時刻を計測して、サイド用時刻モータを作動させるように構成される。
【0024】
サイド用時刻モータは、サイド用時刻コイルブロック242と、サイド用時刻ステータ244と、サイド用時刻ロータ、すなわち時刻ロータ(A)246とを含む。IC(集積回路)116が出力する時刻モータ駆動信号を時刻コイルブロック242が入力すると、サイド用時刻ステータ244が磁化して、時刻ロータ(A)246を回転させる。時刻ロータ(A)246は、例えば、1秒ごとに180度回転するように構成される。時刻ロータ(A)246は、上軸部246aと、下軸部246bと、かな部246cと、ロータ磁石246dとを含む。時刻ロータ(A)246の上軸部246aは、輪列受(A)106に設けられた時刻ロータ(A)上軸受部106aに対して回転可能に組み込まれる。時刻ロータ(A)246の下軸部246bは、地板102に設けられた時刻ロータ(A)下軸受部102aに対して回転可能に組み込まれる。したがって、時刻ロータ(A)246は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0025】
時刻ロータ(A)246の回転に基づいて、サイド用時刻五番車、すなわち、時刻五番車(A)220の回転を介してサイド用四番車221が回転するように構成される。時刻五番車(A)220は、上軸部220aと、下軸部220bと、かな部220cと、歯車部220dとを含む。時刻五番車(A)220の歯車部220dは、時刻ロータ(A)246のかな部246cと噛み合うように構成される。時刻五番車(A)220の上軸部220aは、輪列受(A)106に設けられた時刻五番車(A)上軸受部106bに対して回転可能に組み込まれる。時刻五番車(A)220の下軸部220bは、地板102に設けられた時刻五番車(A)下軸受部102bに対して回転可能に組み込まれる。したがって、時刻五番車(A)220は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0026】
サイド用四番車221は、上軸部221aと、下軸部に設けられたそろばん玉部221bと、かな部221cと、歯車部221dとを含む。サイド用四番車221の歯車部221dは、時刻五番車(A)220のかな部220cと噛み合うように構成される。サイド用四番車221の上軸部221aは、輪列受(A)106に設けられたサイド用四番車上軸受部106cに対して回転可能に組み込まれる。サイド用四番車221のそろばん玉部221bはサイド用筒かな224bの中心穴の内部に回転可能に配置される。サイド用四番車221の回転中心は、地板中心300である。サイド用四番車221は、1分間に1回転するように構成される。秒針234がサイド用四番車221に取付けられる。秒針234は秒表示部材を構成する。秒表示部材として、秒針を用いてもよいし、円盤を用いてもよいし、花又は幾何学的形状を含む他の形状の表示部材を用いてもよい。
サイド用四番車押えばね231が、サイド用四番車221に押圧力をかけるように設けられる。
【0027】
サイド用四番車221の回転に基づいて、サイド用三番車222の回転を介してサイド用二番車224が回転するように構成される。サイド用三番車222は、上軸部と、下軸部と、かな部222cと、歯車部222dとを含む。サイド用三番車222の歯車部222dは、サイド用四番車221のかな部221cと噛み合うように構成される。サイド用三番車222の上軸部は、輪列受(A)106に設けられたサイド用三番車上軸受部106d(後述する輪列受(A)の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。サイド用三番車222の下軸部は、地板102に設けられたサイド用三番車下軸受部102d(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、サイド用三番車222は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。サイド用二番車224は、1時間に1回転するように構成される。分針232がサイド用二番車224のサイド用筒かな224bに取付けられる。分針232は分表示部材を構成する。分表示部材として、分針を用いてもよいし、円盤を用いてもよいし、花又は幾何学的形状を含む他の形状の表示部材を用いてもよい。
【0028】
サイド用二番車224の回転に基づいて、日の裏車226の回転を介して筒車228が回転するように構成される。日の裏車226は、上軸部226aと、下軸部226bと、かな部226cと、歯車部226dとを含む。日の裏車226の歯車部226dは、サイド用四番車221のサイド用筒かな224bのかな部と噛み合うように構成される。日の裏車226の上軸部226aは、輪列受(A)106に設けられた日の裏車上軸受部106eに対して回転可能に組み込まれる。日の裏車226の下軸部226bは、地板102に設けられた日の裏車下軸受部102eに対して回転可能に組み込まれる。日の裏車226の歯車部226dは、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。日の裏車226のかな部226cは、地板102と裏輪列受108の間に回転可能に配置される。
【0029】
筒車228は、中心パイプ103の外周部に対して回転可能に組み込まれる。筒車228の筒車歯車部228dは、地板102と裏輪列受108の間に回転可能に配置される。筒車228の回転中心は、地板中心300である。したがって、筒車228の回転中心と、サイド用四番車221の回転中心は、サイド用二番車224の回転中心と同じ位置にある。筒車228は、12時間に1回転するように構成される。時針234が筒車228に取付けられる。時針234は時表示部材を構成する。時表示部材として、時針を用いてもよいし、円盤を用いてもよいし、花又は幾何学的形状を含む他の形状の表示部材を用いてもよい。
【0030】
巻真110を1段目に引き出した状態で、巻真110を回転させると、つづみ車132が回転し、つづみ車132の回転により小鉄車130を回転させることができるように構成される。そして、小鉄車130により日の裏車226を回転させて、時刻を合わせることができるように構成される。リセットレバー140は、リセット導通ばね140dと規正部140fとを備える。巻真110を1段目に引き出した状態では、リセットレバー140の規正部140fが、時刻五番車(A)220の回転を規正することができるように構成される。巻真110を1段目に引き出した状態で、リセット導通ばね140dが回路ブロックのリセットパターンと導通することにより、アナログクロノグラフ時計をリセットさせることができるように構成される。
【0031】
(1・3)クロノ分秒表示用輪列部の構成
次に、本発明のアナログクロノグラフ時計において、クロノグラフ計測モードで作動するクロノ分秒表示用輪列部の構成を説明する。クロノ分秒表示用輪列部は、クロノ分秒表示用輪列駆動用のモータと、クロノ分秒表示用輪列とを含む。
図1を参照すると、クロノ分秒表示用輪列部は、クロノ分秒表示用輪列駆動用モータ、すなわち、クロノ分秒モータと、クロノ分秒表示輪列とを含む。クロノ分秒モータの回転によりクロノ分秒表示用輪列が回転して、クロノグラフ分針によりクロノグラフ計測モードにおいて計測した経過時間のうちの「クロノグラフ分」を表示し、クロノグラフ秒針によりクロノグラフ計測モードにおいて計測した経過時間のうちの「クロノグラフ秒」を表示するように構成される。クロノグラフ計測モードにおいて、IC(集積回路)116は、経過時間を計測して、クロノ分秒モータを作動させるように構成される。
【0032】
クロノ分秒モータは、クロノ分秒コイルブロック262と、クロノ分秒ステータ264と、クロノ分秒ロータ266とを含む。クロノ分秒コイルブロック262の寸法・形状は、サイド用時刻コイルブロック242の寸法・形状と同じにすることができる。クロノ分秒ステータ264の寸法・形状は、サイド用時刻ステータ244の寸法・形状と同じにすることができる。
IC(集積回路)116が出力するクロノ分秒モータ駆動信号をクロノ分秒コイルブロック262が入力すると、クロノ分秒ステータ264が磁化して、クロノ分秒ロータ266を回転させる。クロノ分秒ロータ266は、例えば、1秒ごとに180度回転するように構成される。クロノ分秒ロータ266は、上軸部と、下軸部と、かな部と、ロータ磁石とを含む。クロノ分秒ロータ266の上軸部は、輪列受(B)107に設けられたクロノ分秒ロータ上軸受部107f(後述する輪列受(B)107の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。クロノ分秒ロータ266の下軸部は、地板102に設けられたクロノ分秒ロータ下軸受部102f(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、クロノ分秒ロータ266は、輪列受(B)107と地板102との間に回転可能に配置される。
【0033】
クロノ分秒ロータ266の回転に基づいて、クロノ分秒五番車250が回転するように構成される。クロノ分秒五番車250の回転に基づいて、秒クロノ中間車(A)251および分クロノ中間車(A)252が回転するように構成される。クロノ分秒五番車250は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。クロノ分秒五番車250の歯車部は、クロノ分秒ロータ266のかな部と噛み合うように構成される。クロノ分秒五番車250の上軸部は、輪列受(B)107に設けられたクロノ分秒五番車上軸受部106g(後述する輪列受(B)107の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。クロノ分秒五番車250の下軸部は、地板102に設けられたクロノ分秒五番車下軸受部102g(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、クロノ分秒五番車250は、輪列受(B)107と地板102との間に回転可能に配置される。
【0034】
秒クロノ中間車(A)251の回転に基づいて、秒クロノ中間車(B)253の回転を介して秒クロノグラフ車254が回転するように構成される。秒クロノ中間車(A)251の寸法・形状は、秒クロノ中間車(B)253の寸法・形状と同じように構成される。秒クロノ中間車(A)251は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。秒クロノ中間車(A)251の歯車部は、クロノ分秒五番車250のかな部と噛み合うように構成される。秒クロノ中間車(A)251の上軸部は、裏輪列受108に設けられた秒クロノ中間車(A)上軸受部108h(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。秒クロノ中間車(A)251の下軸部は、地板102に設けられた秒クロノ中間車(A)下軸受部102h(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、秒クロノ中間車(A)251は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0035】
秒クロノ中間車(B)253は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。秒クロノ中間車(B)253の歯車部は、秒クロノ中間車(A)251の歯車部と噛み合うように構成される。秒クロノ中間車(B)253の上軸部は、裏輪列受108に設けられた秒クロノ中間車(B)上軸受部108j(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。秒クロノ中間車(B)253の下軸部は、地板102に設けられた秒クロノ中間車(B)下軸受部102j(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、秒クロノ中間車(B)253は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0036】
秒クロノグラフ車254は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。秒クロノグラフ車254の歯車部は、秒クロノ中間車(B)253の歯車部と噛み合うように構成される。秒クロノグラフ車254の上軸部は、裏輪列受108に設けられた秒クロノグラフ車上軸受部108k(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。秒クロノグラフ車254の下軸部は、地板102に設けられた秒クロノグラフ車下軸受部102k(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、秒クロノグラフ車254は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。秒クロノグラフ針255(後述するコンプリートの図面参照)が秒クロノグラフ車254に取付けられる。秒クロノグラフ針255は秒クロノグラフ表示部材を構成する。クロノグラフ計測モードにおいて、秒クロノグラフ針255は、経過時間のうちの「秒」を表示するように作動する。
【0037】
図1を参照すると、秒クロノグラフ車254の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。秒クロノグラフ車254の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の約1/2である。
【0038】
分クロノ中間車(A)252の回転に基づいて、分クロノ中間車(B)257の回転を介して分クロノグラフ車258が回転するように構成される。分クロノ中間車(A)252は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。分クロノ中間車(A)252の歯車部は、クロノ分秒五番車250のかな部と噛み合うように構成される。分クロノ中間車(A)252の上軸部は、裏輪列受108に設けられた分クロノ中間車(A)上軸受部108m(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。分クロノ中間車(A)252の下軸部は、地板102に設けられた分クロノ中間車(A)下軸受部102m(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、分クロノ中間車(A)252は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
分クロノ中間車(B)257は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。分クロノ中間車(B)257は、分クロノ中間車(A)252のかな部と噛み合うように構成される。分クロノ中間車(B)257の上軸部は、裏輪列受108に設けられた分クロノ中間車(B)上軸受部108n(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。分クロノ中間車(B)257の下軸部は、地板102に設けられた分クロノ中間車(B)下軸受部102n(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、分クロノ中間車(B)257は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0039】
分クロノグラフ車258は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。分クロノグラフ車258の歯車部は、分クロノ中間車(B)257の歯車部と噛み合うように構成される。分クロノグラフ車258の上軸部は、裏輪列受108に設けられた分クロノグラフ車上軸受部108p(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。分クロノグラフ車258の下軸部は、地板102に設けられた分クロノグラフ車下軸受部102p(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、分クロノグラフ車258は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。分クロノグラフ針259(後述するコンプリートの図面参照)が分クロノグラフ車258に取付けられる。分クロノグラフ針259は分クロノグラフ表示部材を構成する。クロノグラフ計測モードにおいて、分クロノグラフ針259は、経過時間のうちの「分」を表示するように作動する。
【0040】
図1を参照すると、分クロノグラフ車258の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。分クロノグラフ車258の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の約1/2である。
【0041】
(1・4)1/10秒表示用輪列部の構成
次に、本発明のアナログクロノグラフ時計において、クロノグラフ計測モードで作動する1/10秒表示用輪列部の構成を説明する。1/10秒表示用輪列部は、1/10秒表示用輪列駆動用のモータと、1/10秒表示用輪列とを含む。図1〜図3を参照すると、1/10秒モータは、1/10秒コイルブロック282と、1/10秒ステータ284と、1/10秒ロータ286とを含む。1/10秒コイルブロック282の寸法・形状は、サイド用時刻コイルブロック242の寸法・形状と同じにすることができる。1/10秒ステータ284の寸法・形状は、サイド用時刻ステータ244の寸法・形状と同じにすることができる。
IC(集積回路)116が出力する1/10秒モータ駆動信号を1/10秒コイルブロック282が入力すると、1/10秒ステータ284が磁化して、1/10秒ロータ286を回転させる。1/10秒ロータ286は、例えば、1/10秒ごとに180度回転するように構成される。1/10秒ロータ286は、上軸部286aと、下軸部286bと、かな部286cと、ロータ磁石286dとを含む。1/10秒ロータ286の上軸部286aは、輪列受(A)106に設けられた1/10秒ロータ上軸受部106rに対して回転可能に組み込まれる。1/10秒ロータ286の下軸部286bは、地板102に設けられた1/10秒ロータ下軸受部102rに対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/10秒ロータ286は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
時刻ロータ(A)246、クロノ分秒ロータ266、1/10秒ロータ286は同じ部品である。しかしながら、時刻ロータ(A)246およびクロノ分秒ロータ266は、かな部を上にして組み込むが(かな部が輪列受(A)106に近づくようにして組み込むが)、1/10秒ロータ286はかな部を下にして組み込む(かな部が地板102に近づくようにして組み込む)。
【0042】
1/10秒ロータ286の回転に基づいて、1/10秒五番車270が回転するように構成される。1/10秒五番車270は、上軸部270aと、下軸部270bと、上かな部270cと、歯車部270dと、下かな部270fとを含む。1/10秒五番車270の歯車部270dは、1/10秒ロータ286のかな部286cと噛み合うように構成される。1/10秒五番車270の上軸部270aは、輪列受(A)106に設けられた1/10秒五番車上軸受部106sに対して回転可能に組み込まれる。1/10秒五番車270の下軸部270bは、地板102に設けられた1/10秒五番車下軸受部102sに対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/10秒五番車270は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0043】
1/10秒五番車270の回転に基づいて、1/10秒クロノ中間車(A)271の回転を介して1/10秒クロノ中間車(B)272が回転するように構成される。1/10秒クロノ中間車(A)271の寸法・形状は、1/10秒クロノ中間車(B)272の寸法・形状と同じように構成される。1/10秒クロノ中間車(A)271は、上軸部271aと、下軸部271bと、歯車部271dとを含む。1/10秒クロノ中間車(A)271の歯車部271dは、1/10秒五番車270の下かな部270fと噛み合うように構成される。1/10秒クロノ中間車(A)271の上軸部271aは、裏輪列受108に設けられた1/10秒クロノ中間車(A)上軸受部108tに対して回転可能に組み込まれる。1/10秒クロノ中間車(A)271の下軸部271bは、地板102に設けられた1/10秒クロノ中間車(A)下軸受部102tに対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/10秒クロノ中間車(A)271は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0044】
1/10秒クロノ中間車(B)272は、上軸部272aと、下軸部272bと、歯車部272dとを含む。1/10秒クロノ中間車(B)272の歯車部272dは、1/10秒クロノ中間車(A)271の歯車部271dと噛み合うように構成される。1/10秒クロノ中間車(B)272の上軸部272aは、裏輪列受108に設けられた1/10秒クロノ中間車(B)上軸受部108u(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。1/10秒クロノ中間車(B)272の下軸部272bは、地板102に設けられた1/10秒クロノ中間車(B)下軸受部102u(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/10秒クロノ中間車(B)272は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0045】
1/10秒クロノ中間車(B)272の回転に基づいて、1/10秒クロノグラフ車274が回転するように構成される。1/10秒クロノグラフ車274は、上軸部274aと、下軸部274bと、歯車部274dとを含む。1/10秒クロノグラフ車254の歯車部274dは、1/10秒クロノ中間車(B)272の歯車部272dと噛み合うように構成される。1/10秒クロノグラフ車274の上軸部274aは、裏輪列受108に設けられた1/10秒クロノグラフ車上軸受部108v(後述する裏輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。1/10秒クロノグラフ車274の下軸部274bは、地板102に設けられた1/10秒クロノグラフ車下軸受部102v(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/10秒クロノグラフ車274は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。1/10秒クロノグラフ針275が1/10秒クロノグラフ車274に取付けられる。1/10秒クロノグラフ針275は1/10秒クロノグラフ表示部材を構成する。クロノグラフ計測モードにおいて、1/10秒クロノグラフ針275は、経過時間のうちの「1/10秒」を表示するように作動する。
【0046】
図1を参照すると、1/10秒クロノグラフ車274の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。1/10秒クロノグラフ車274の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の約1/2である。
【0047】
(1・5)地板の構成
図1および図4を参照すると、地板102において、地板中心300には、中心パイプ103が配置される。小鉄車130の回転中心軸130pは、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「3時方向」にある地板102の外形部303との間の位置にある。日の裏車下軸受部102eは、地板102において、第2領域320に配置される。おしどり134の回転中心、かんぬき136の回転中心、リセットレバー140の回転中心は、地板102において、第2領域320に配置される。
秒クロノグラフ車下軸受部102kは、地板102において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。
【0048】
時刻ロータ(A)下軸受部102a、時刻五番車(A)下軸受部102bは、地板102において、第3領域330に配置される。
クロノ分秒ロータ下軸受部102f、クロノ分秒五番車下軸受部102g、秒クロノ中間車(A)下軸受部102h、秒クロノ中間車(B)下軸受部102j、分クロノ中間車(A)下軸受部102m、分クロノ中間車(B)下軸受部102nは、地板102において、第3領域330に配置される。
分クロノグラフ車下軸受部102pは、地板102において、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。
【0049】
サイド用三番車下軸受部102dは、地板102において、第4領域340に配置される。
1/10秒ロータ下軸受部102r、1/10秒五番車下軸受部102s、1/10秒クロノ中間車(A)下軸受部102t、1/10秒クロノ中間車(B)下軸受部102uは、地板102において、第4領域340に配置される。
1/10秒クロノグラフ車下軸受部102vは、地板102において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。
【0050】
(1・6)輪列受(A)、輪列受(B)の構成
図1および図5を参照すると、輪列受(A)106において、地板中心300には、サイド用四番車上軸受部106cが配置される。日の裏車上軸受部106eは、輪列受(A)106において、第2領域320に配置される。
時刻ロータ(A)上軸受部106a、時刻五番車(A)上軸受部106bは、輪列受(A)106において、第3領域330に配置される。
クロノ分秒ロータ上軸受部107f、クロノ分秒五番車上軸受部107gは、輪列受(B)107において、第3領域330に配置される。
サイド用三番車上軸受部106dは、輪列受(A)106において、第4領域340に配置される。
1/10秒ロータ上軸受部106r、1/10秒五番車上軸受部106sは、輪列受(A)106において、第4領域340に配置される。
【0051】
(1・7)裏輪列受の構成
図1および図6を参照すると、裏輪列受108において、地板中心300には、中心穴108CHが設けられる。
秒クロノグラフ車上軸受部108kは、裏輪列受108において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「6時方向」にある裏輪列受108の外形部との間の位置にある。
秒クロノ中間車(A)上軸受部108h、秒クロノ中間車(B)上軸受部108j、分クロノ中間車(A)上軸受部108m、分クロノ中間車(B)上軸受部108nは、裏輪列受108において、第3領域330に配置される。
分クロノグラフ車上軸受部108pは、裏輪列受108において、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「9時方向」にある裏輪列受108の外形部との間の位置にある。
1/10秒クロノ中間車(A)上軸受部108t、1/10秒クロノ中間車(B)上軸受部108uは、裏輪列受108において、第4領域340に配置される。
1/10秒クロノグラフ車上軸受部108vは、裏輪列受108において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある裏輪列受108の外形部との間の位置にある。
【0052】
(1・8)ムーブメントにおける部品の配置
次に、ムーブメント100における部品の好ましい配置について説明する。
図1を参照すると、ムーブメント100の表側において、おしどり134の回転中心134c、かんぬき136の回転中心136c、リセットレバー140の回転中心140cは、第2領域320に配置される。かんぬき136は弾性変形可能な材料で製造され、例えば、ステンレス鋼で製造されるのが好ましい。かんぬき136のばね部分は、ムーブメント100の表側において、第2領域320内にある。このように構成することにより、長いばねをムーブメントの表側に効果的に配置することができる。
【0053】
水晶ユニット114、IC(集積回路)116は、ムーブメント100の表側において、第2領域320に配置される。このように構成することにより、水晶ユニット114、IC(集積回路)116を、ムーブメントの表側に効果的に配置することができる。変形例として、水晶ユニット114は、ムーブメント100の表側において、第1領域310に配置してもよい。変形例として、IC(集積回路)116は、ムーブメント100の表側において、第1領域310に配置してもよい。
リセットレバー140が時刻五番車(A)220を規正する位置は、ムーブメント100の表側において、第3領域330に配置される。リセットレバー140がリセットの作動を行う位置は、ムーブメント100の表側において、第2領域320に配置される。このように構成することにより、長いばね部を含むリセットレバー140を、ムーブメントの表側に効果的に配置することができる。
【0054】
電池120の中心は、ムーブメント100の表側において、第1領域310に配置されるのがよい。しかしながら、電池120の中心は、ムーブメント100の表側において、第4領域340にあってもよい。すなわち、電池120の中心は、第1領域310にあってもよく、第4領域340にあってもよいが、電池120は、第1領域310と第4領域340との間の地板基準水平軸線312にオーバーラップするように配置される。このように構成することにより、大きいサイズの電池120を、ムーブメント100の表側に効果的に配置することができる。
【0055】
サイド用時刻コイルブロック242のコイルワイヤ巻き線部の長さ方向中心軸線の中心(以下、「コイルブロック中心」と称す)242cは、第3領域330に配置されるのがよい。時刻ロータ(A)246の回転中心、時刻五番車(A)220の回転中心は、第3領域330に配置されるのがよい。サイド用三番車222の回転中心は、第4領域340に配置されるのがよい。日の裏車226の回転中心は、第2領域320に配置されるのがよい。
クロノ分秒コイルブロック262のコイルブロック中心262cは、第3領域330に配置されるのがよい。クロノ分秒ロータ266の回転中心、クロノ分秒五番車250の回転中心、秒クロノ中間車(A)251の回転中心、分クロノ中間車(A)252の回転中心、秒クロノ中間車(B)253の回転中心、分クロノ中間車(B)257の回転中心の回転中心は、第3領域330に配置されるのがよい。クロノ分秒コイルブロック262のコイルブロック中心262cは、第3領域330において、サイド用時刻コイルブロック242のコイルブロック中心242cより外側に配置される。クロノ分秒ロータ266の回転中心は、第3領域330において、時刻ロータ(A)246の回転中心より外側に配置される。
【0056】
秒クロノグラフ車254の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。秒クロノグラフ車254の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の30%〜70%であるのが好ましく、地板102の最大外形部の半径の45%〜55%であるのが一層好ましく、地板102の最大外形部の半径の約1/2であるのが特に好ましい。
また、分クロノグラフ車258の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。分クロノグラフ車258の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の30%〜70%であるのが好ましく、地板102の最大外形部の半径の45%〜55%であるのが一層好ましく、地板102の最大外形部の半径の約1/2であるのが特に好ましい。
【0057】
1/10秒コイルブロック282のコイルブロック中心282cは、第4領域340に配置されるのがよい。1/10秒ロータ286の回転中心、1/10秒五番車270の回転中心、1/10秒クロノ中間車(A)271の回転中心、1/10秒クロノ中間車(B)272の回転中心は、第4領域340に配置されるのがよい。このように構成することにより、複数のコイルブロックと、複数の輪列とを、ムーブメントの表側に効果的に配置することができる。ここで、輪列を構成する部品の数は上記のものだけに制限されず、更に、1つ以上の伝達車を追加してもよい。
【0058】
1/10秒クロノグラフ車274の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。1/10秒クロノグラフ車274の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の30%〜70%であるのが好ましく、地板102の最大外形部の半径の45%〜55%であるのが一層好ましく、地板102の最大外形部の半径の約1/2であるのが特に好ましい。
秒クロノグラフ車254の回転中心と地板中心300との間の距離と、分クロノグラフ車258の回転中心と地板中心300との間の距離と、1/10秒クロノグラフ車274の回転中心と地板中心300との間の距離は、全て等しい値になるように構成されるのが好ましい。
【0059】
(1・9)第1の実施の形態の作用
次に、本発明のアナログクロノグラフ時計の第1の実施の形態の作用について説明する。
図8を参照すると、サイドクロノグラフ時計のコンプリ−ト200は、外装ケース202を備える。ムーブメント100、文字板104は外装ケース202内に収容される。りゅうず204は巻真110と一体になって回転するように外装ケース202に設けられる。りゅうず204を1段目に引き出し、りゅうず204を回転させることにより、サイドクロノグラフ時計の時刻を合わせることができるように構成される。すなわち、りゅうず204を1段目に引き出し巻真110を1段目に引き出した状態では、リセットレバー140の規正部140fが、時刻五番車(A)220の回転を規正し、リセット導通ばね140dが回路ブロックのリセットパターンと導通して、アナログクロノグラフ時計をリセットさせる。また、りゅうず204を1段目に引き出し巻真110を1段目に引き出した状態では、秒針234は停止し、りゅうず204を回転させることにより、時針230および分針232を回転させることができる。
【0060】
サイドクロノグラフ時計のクロノグラフの作動をスタートさせ、ストップさせるためのスタートストップボタン206が外装ケース202に設けられる。スタートストップボタン206を押すと、スイッチばねが動作して、クロノグラフのスタート作動、ストップ作動に関する信号をIC116に伝達させるように構成される。サイドクロノグラフ時計のクロノグラフの作動をリセットさせるためのリセットボタン208が外装ケース202に設けられる。リセットボタン208を押すと、スイッチばねが動作して、クロノグラフのリセット作動に関する信号をIC116に伝達させるように構成される。
【0061】
ここで、現在時刻を表示させる作動について説明する。図1〜図3、図7および図8を参照すると、りゅうず204を1段目に引き出し、りゅうず204を回転させることにより、サイドクロノグラフ時計の時刻を、現在の時刻に合わせ、りゅうず204を0段目に押しこむ。この状態で、時刻ロータ(A)246が回転し、時刻ロータ(A)246の回転に基づいて、時刻五番車(A)220の回転を介してサイド用四番車221が回転する。サイド用四番車221は、1分間に1回転するので、サイド用四番車221に取付けられた秒針234は、現在時刻のうちの「秒」を表示する。
【0062】
さらに、サイド用四番車221の回転に基づいて、サイド用三番車222の回転を介してサイド用二番車224が回転する。サイド用二番車224は、1時間に1回転するので、サイド用二番車224のサイド用筒かな224bに取付けられた分針232は、現在時刻のうちの「分」を表示する。
さらに、サイド用二番車224の回転に基づいて、日の裏車226の回転を介して筒車228が回転する。筒車228は、12時間に1回転するので、筒車228に取付けられた時針234は、現在時刻のうちの「時」を表示する。
【0063】
次に、クロノグラフの計測の作動について説明する。図8を参照すると、クロノグラフの計測をストップさせて、リセットした状態では、分クロノグラフ針259、秒クロノグラフ針255、1/10秒クロノグラフ針275は、いずれも「零位置(初期位置)」にある。すなわち、リセットした状態では、分クロノグラフ針259、秒クロノグラフ針255、1/10秒クロノグラフ針275は、いずれも「零」を示す位置にある。
【0064】
図1〜図3、図7および図8を参照すると、スタートストップボタン206を押し、クロノグラフの計測をスタートさせると、クロノグラフ計測モードがスタートする。クロノグラフ計測モードにおいて、クロノ分秒ロータ266が回転し、クロノ分秒ロータ266の回転に基づいて、クロノ分秒五番車250が回転する。そして、クロノ分秒五番車250の回転に基づいて、秒クロノ中間車(A)251および分クロノ中間車(A)252が回転する。秒クロノ中間車(A)251の回転に基づいて、秒クロノ中間車(B)253の回転を介して秒クロノグラフ車254が回転する。クロノグラフ計測モードにおいて、秒クロノグラフ車254に取付けられた秒クロノグラフ針255は、経過時間のうちの「秒」を表示する。
また、分クロノ中間車(A)252の回転に基づいて、分クロノ中間車(B)257の回転を介して分クロノグラフ車258が回転する。クロノグラフ計測モードにおいて、分クロノグラフ車258に取付けられた分クロノグラフ針259は、経過時間のうちの「分」を表示する。
【0065】
また、クロノグラフ計測モードにおいて、1/10秒ロータ286が回転し、1/10秒ロータ286の回転に基づいて、1/10秒五番車270が回転する。1/10秒五番車270の回転に基づいて、1/10秒クロノ中間車(A)271の回転を介して1/10秒クロノ中間車(B)272が回転する。1/10秒クロノ中間車(B)272の回転に基づいて、1/10秒クロノグラフ車274が回転する。クロノグラフ計測モードにおいて、1/10秒クロノグラフ車274に取付けられた1/10秒クロノグラフ針275は、経過時間のうちの「秒」を「1/10秒単位」で表示するように作動する。
【0066】
クロノグラフ計測モードにおいて、さらに、スタートストップボタン206を押すと、クロノグラフの計測をストップさせることができる。このクロノグラフ計測ストップ状態で、分クロノグラフ針259は、経過時間のうちの「分」を表示した状態で停止し、秒クロノグラフ針255は、経過時間のうちの「秒」を表示した状態で停止し、1/10秒クロノグラフ針275は、経過時間のうちの「秒」を「1/10秒単位」で表示した状態で停止する。
クロノグラフ計測ストップ状態で、リセットボタン208を押すと、分クロノグラフ針259、秒クロノグラフ針255、1/10秒クロノグラフ針275は、いずれも「零」を示す位置に戻る(図8参照)。
【0067】
(2)第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。この本発明の第2の実施の形態は、センタークロノグラフ時計である。
以下の説明は、主として、本発明の第2の実施形態が、本発明の第1の実施形態と異なる点について行う。したがって、以下に記載されている内容以外の箇所は、上述した本発明の第1の実施形態についての説明をここに準用することとする。
【0068】
(2・1)ムーブメントの全体構成
最初に、本発明のアナログクロノグラフ時計のムーブメントの全体構成について説明する。図9〜図11を参照すると、本発明のアナログクロノグラフ時計は、ムーブメント400を備える。ムーブメント400は、ムーブメント400の基板を構成する地板102と、輪列受(A)106と、輪列受(B)107と、裏輪列受108とを備える。ムーブメント400に使用される、地板102、輪列受(A)106、輪列受(B)107、裏輪列受108は、前述したムーブメント100に使用される、地板102、輪列受(A)106、輪列受(B)107、裏輪列受108と、それぞれ同じ部品である。
【0069】
(2・2)時刻表示用輪列部の構成
次に、時刻表示用輪列部の構成を説明する。時刻表示用輪列部は、時刻表示用輪列駆動用モータおよび時刻表示用輪列を含む
図9〜図11を参照すると、ムーブメント400の「表側」には、回路ブロック、電池120、センター用時刻輪列部、クロノ時分輪列部、1/5秒輪列部、切換装置などが配置される。センター用二番車424が中心パイプ103の中心穴に対して回転可能に組み込まれる。センター用二番車424は、センター用二番歯車424aとセンター用筒かな424bとを含む。ムーブメント400に使用されるセンター用二番車424は、前述したムーブメント100に使用されるサイド用二番車224と同じ部品である。
【0070】
センター用時刻輪列部は、センター用時刻輪列駆動用モータ、すなわち、センター用時刻モータと、センター用時刻輪列とを含む。センター用時刻モータの回転によりセンター用時刻輪列が回転して、時針230により現在の時刻のうちの「時」を表示し、分針232により現在の時刻のうちの「分」を表示し、秒針(すなわち、小秒針)434により現在の時刻のうちの「秒」を表示するように構成される。
【0071】
センター用時刻モータは、センター用時刻コイルブロック482と、センター用時刻ステータ484と、センター用時刻ロータ、すなわち時刻ロータ(B)486とを含む。ムーブメント400に使用される、センター用時刻コイルブロック482、センター用時刻ステータ484、時刻ロータ(B)486は、それぞれ、前述したムーブメント100に使用される、1/10秒コイルブロック282、1/10秒ステータ284、1/10秒ロータ286と同じ部品である。
IC(集積回路)116が出力する時刻モータ駆動信号を時刻コイルブロック242が入力すると、センター用時刻ステータ484が磁化して、時刻ロータ(B)486を回転させる。IC(集積回路)116は、サイドクロノグラフ時計用ICとセンタークロノグラフ時計用ICを別個に製造することもできるし、サイドクロノグラフ時計用とセンタークロノグラフ時計用を同じものとして、2つの機能設定用端子の導通状態を切り換えることによって、1つのICを2つの機能に使い分けることもできる。たとえば、本発明の実施形態では、IC(集積回路)116に、サイドクロノグラフ時計用端子TSと、センタークロノグラフ時計用端子TCとを設け、端子TSを電池120のプラスに導通させると、サイドクロノグラフ時計用ICとして作動し、端子TCを電池120のプラスに導通させると、センタークロノグラフ時計用ICとして作動するように構成することができる。すなわち、本発明の実施形態では、サイドクロノグラフ時計用ICは、センタークロノグラフ時計用ICと同じ部品である。
【0072】
時刻ロータ(B)486は、例えば、1秒ごとに180度回転するように構成される。時刻ロータ(B)486は、上軸部486aと、下軸部486bと、かな部486cと、ロータ磁石486dとを含む。時刻ロータ(B)486の上軸部486aは、輪列受(A)106に設けられた時刻ロータ(B)上軸受部106aに対して回転可能に組み込まれる。時刻ロータ(B)上軸受部106aは、前述したムーブメント100に使用される時刻ロータ(A)上軸受部106aと同じである。時刻ロータ(A)486の下軸部486bは、地板102に設けられた時刻ロータ(B)下軸受部102aに対して回転可能に組み込まれる。時刻ロータ(B)下軸受部102aは、前述したムーブメント100に使用される時刻ロータ(A)下軸受部102aと同じである。したがって、時刻ロータ(B)486は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0073】
時刻ロータ(B)486の回転に基づいて、センター用時刻五番車、すなわち、時刻五番車(B)420が回転するように構成される。ムーブメント400に使用される時刻五番車(B)420は、前述したムーブメント100に使用される1/10秒五番車270と同じ部品である。時刻五番車(B)420は、上軸部420aと、下軸部420bと、上かな部420cと、歯車部420dと、下かな部420fとを含む。時刻五番車(B)420の歯車部420dは、時刻ロータ(B)486のかな部486cと噛み合うように構成される。時刻五番車(B)420の上軸部420aは、輪列受(A)106に設けられた時刻五番車(B)上軸受部106sに対して回転可能に組み込まれる。時刻五番車(B)上軸受部106sは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒五番車上軸受部106sと同じである。時刻五番車(B)420の下軸部420bは、地板102に設けられた時刻五番車(B)下軸受部102sに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時刻五番車(B)下軸受部102sは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒五番車下軸受部102sと同じである。したがって、時刻五番車(B)420は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0074】
時刻五番車(B)420の回転に基づいて、センター用四番車421および小秒中間車432が回転するように構成される。センター用四番車421は、上軸部421aと、下軸部421bと、かな部421cと、歯車部421dとを含む。センター用四番車421の歯車部421dは、時刻五番車(B)420の上かな部420cと噛み合うように構成される。センター用四番車421の上軸部421aは、輪列受(A)106に設けられたセンター用四番車上軸受部106ccに対して回転可能に組み込まれる。センター用四番車421の下軸部421bは、地板102に設けられたセンター用四番車下軸受部102ccに対して回転可能に組み込まれる。したがって、センター用四番車421は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0075】
センター用四番車421の回転に基づいて、センター用三番車422の回転を介してセンター用二番車424が回転するように構成される。センター用三番車422は、上軸部422aと、下軸部422bと、かな部422cと、歯車部422dとを含む。センター用三番車422の歯車部422dは、センター用四番車421のかな部421cと噛み合うように構成される。センター用三番車422の上軸部422aは、輪列受(A)106に設けられたセンター用三番車上軸受部106dcに対して回転可能に組み込まれる。センター用三番車422の下軸部下軸部422bは、地板102に設けられたセンター用三番車下軸受部102dcに対して回転可能に組み込まれる。したがって、センター用三番車422は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。センター用二番車424は、1時間に1回転するように構成される。分針232がセンター用二番車424のセンター用筒かな424bに取付けられる。
【0076】
センター用二番車424の回転に基づいて、日の裏車226の回転を介して筒車228が回転するように構成される。ムーブメント400に使用される、日の裏車226、筒車228は、それぞれ、前述したムーブメント100に使用される、日の裏車226、筒車228と同じ部品である。筒車228の回転中心は、センター用二番車224の回転中心と同じ位置にある。しかしながら、センター用四番車421の回転中心は、センター用二番車224の回転中心と異なる位置にある。筒車228は、12時間に1回転するように構成される。
【0077】
時刻五番車(B)420の回転に基づいて、小秒中間車(A)432が回転するように構成される。小秒中間車(A)432は、上軸部432aと、下軸部432bと、歯車部432dとを含む。小秒中間車(A)432の歯車部432dは、時刻五番車(B)420の下かな部420fと噛み合うように構成される。小秒中間車(A)432の上軸部432aは、裏輪列受108に設けられた小秒中間車(A)上軸受部108tに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される小秒中間車(A)上軸受部108tは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒クロノ中間車(A)上軸受部108tと同じである。小秒中間車(A)432の下軸部432bは、地板102に設けられた小秒中間車(A)下軸受部102tに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される小秒中間車(A)下軸受部102tは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒クロノ中間車(A)下軸受部102tと同じである。したがって、小秒中間車(A)432は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0078】
小秒中間車(A)432の回転に基づいて、小秒中間車(B)434の回転を介して小秒車436が回転するように構成される。小秒中間車(A)432の寸法・形状は、小秒中間車(B)434の寸法・形状と同じように構成される。さらに、小秒中間車(A)432の寸法・形状、小秒中間車(B)434の寸法・形状、秒クロノ中間車(A)251の寸法・形状、秒クロノ中間車(B)253の寸法・形状と同じである。
小秒中間車(B)434は、上軸部434aと、下軸部434bと、歯車部434dとを含む。小秒中間車(B)434の歯車部434dは、小秒中間車(A)432の歯車部432dと噛み合うように構成される。小秒中間車(B)434の上軸部434aは、裏輪列受108に設けられた小秒中間車(B)上軸受部108uに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される小秒中間車(B)上軸受部108uは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒クロノ中間車(B)上軸受部108uと同じである。小秒中間車(B)434の下軸部434bは、地板102に設けられた小秒中間車(B)下軸受部102uに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される小秒中間車(B)下軸受部102uは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒クロノ中間車(B)下軸受部102uと同じである。したがって、小秒中間車(B)434は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0079】
小秒車436は、上軸部436aと、下軸部436bと、歯車部436dとを含む。小秒車436の歯車部436dは、小秒中間車(B)434の歯車部434dと噛み合うように構成される。小秒車436の上軸部436aは、裏輪列受108に設けられた小秒車上軸受部108vに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される小秒車上軸受部108vは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒クロノグラフ車上軸受部102vと同じである。小秒車436の下軸部436bは、地板102に設けられた小秒車下軸受部102vに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される小秒車下軸受部102vは、前述したムーブメント100に使用される1/10秒クロノグラフ車下軸受部102vと同じである。したがって、小秒車436は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。小秒針438が小秒車436に取付けられる。小秒針438は秒表示部材を構成する。
図9を参照すると、小秒車436の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。小秒車436の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の約1/2である。
【0080】
図9および図11を参照すると、リセットレバー140’は、リセット作動を行うためのリセット導通ばね140dと、規正レバー440を保持する規正レバー保持部142と、規正レバー440を作動させるための作動ばね143とを含む。リセットレバー140’の寸法・形状は、規正部140fがないことを除いて、前述したムーブメント100に使用されるリセットレバー140の寸法・形状と同じにすることができる。
巻真110を1段目に引き出した状態では、リセットレバー140’のリセット導通ばね140dが回路ブロックのリセットパターンと導通することにより、アナログクロノグラフ時計をリセットさせることができるように構成される。巻真110を1段目に引き出した状態で、リセットレバー140’の作動に基づいて、規正レバー440が、小秒中間車(B)434の回転を規正することができるように構成される。規正レバー440は、長穴形状をもつ案内窓部440fおよび440gと、リセットレバー140’の作動ばね143が挿入される作動窓部440hと、小秒中間車(B)434の回転を規正するための規正部440kとを含む。規正レバー440の案内窓部440f、440gにそれぞれ挿入される2つのガイドピン170p、172pが地板102に設けられる。規正レバー440の案内窓部440fは、地板102のガイドピン170pに案内される。規正レバー440の案内窓部440gは、地板102のガイドピン172pに案内される。したがって、規正レバー440は、地板102に対して直線移動可能なように地板102に組み込まれる。
【0081】
規正レバー440は、電池120に重ならないように配置される。また、規正レバー440は、針を取り付けた部品に重ならないように配置される。規正レバー440の作動窓部440hには、リセットレバー140’の作動ばね143が挿入される。巻真を1段目に引き出すとリセットレバー140’が回転する。リセットレバー140’が回転すると、作動ばね143の回転により、規正レバー440は、ガイドピン170p、172pに案内されて直線移動することができる。規正レバー440が直線移動すると、規正レバー440の規正部440kは小秒中間車(B)434の回転を規正することができる。
【0082】
(2・3)クロノ時分表示用輪列部の構成
次に、本発明のアナログクロノグラフ時計において、クロノグラフ計測モードで作動するクロノ時分表示用輪列部の構成を説明する。クロノ時分表示用輪列部は、クロノ時分表示用輪列駆動用のモータと、クロノ時分表示用輪列とを含む。
図9を参照すると、クロノ時分表示用輪列部は、クロノ時分表示用輪列駆動用モータ、すなわち、クロノ時分モータと、クロノ時分表示輪列とを含む。クロノ時分モータの回転によりクロノ時分表示用輪列が回転して、クロノグラフ分針によりクロノグラフ計測モードにおいて計測した経過時間のうちの「クロノグラフ分」を表示し、クロノグラフ時針によりクロノグラフ計測モードにおいて計測した経過時間のうちの「クロノグラフ時」を表示するように構成される。クロノグラフ計測モードにおいて、IC(集積回路)116は、経過時間を計測して、クロノ時分モータを作動させるように構成される。
【0083】
クロノ時分モータは、クロノ時分コイルブロック462と、クロノ時分ステータ464と、クロノ時分ロータ466とを含む。ムーブメント400に使用される、クロノ時分コイルブロック462、クロノ時分ステータ464、クロノ時分ロータ466は、それぞれ、前述したムーブメント100に使用される、クロノ分秒コイルブロック262、クロノ分秒ステータ264、クロノ分秒ロータ266と同じ部品である。
【0084】
IC(集積回路)116が出力するクロノ時分モータ駆動信号をクロノ時分コイルブロック462が入力すると、クロノ時分ステータ464が磁化して、クロノ時分ロータ466を回転させる。クロノ時分ロータ466は、例えば、1分ごとに180度回転するように構成される。クロノ時分ロータ466は、10秒、20秒、或いは、30秒ごとに180度回転するように構成することもできる。クロノ時分ロータ466は、上軸部と、下軸部と、かな部と、ロータ磁石とを含む。クロノ時分ロータ466の上軸部は、輪列受(B)107に設けられたクロノ時分ロータ上軸受部107fに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用されるクロノ時分ロータ上軸受部107fは、前述したムーブメント100に使用されるクロノ分秒ロータ上軸受部107fと同じである。クロノ時分ロータ466の下軸部は、地板102に設けられたクロノ時分ロータ下軸受部102fに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用されるクロノ時分ロータ下軸受部102fは、前述したムーブメント100に使用されるクロノ分秒ロータ下軸受部102fと同じである。したがって、クロノ時分ロータ466は、輪列受(B)107と地板102との間に回転可能に配置される。
【0085】
クロノ時分ロータ466の回転に基づいて、クロノ時分五番車450が回転するように構成される。クロノ時分五番車450の回転に基づいて、分クロノ中間車(C)451および秒クロノ中間車(A)452が回転するように構成される。クロノ時分五番車450は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。クロノ時分五番車450の歯車部は、クロノ時分ロータ466のかな部と噛み合うように構成される。クロノ時分五番車450の上軸部は、輪列受(B)107に設けられたクロノ時分五番車上軸受部107gに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用されるクロノ時分五番車上軸受部107gは、前述したムーブメント100に使用されるクロノ分秒五番車上軸受部107gと同じである。クロノ時分五番車450の下軸部は、地板102に設けられたクロノ時分五番車下軸受部102gに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用されるクロノ時分五番車下軸受部102gは、前述したムーブメント100に使用されるクロノ分秒五番車下軸受部102gと同じである。したがって、クロノ時分五番車450は、輪列受(B)107と地板102との間に回転可能に配置される。
【0086】
分クロノ中間車(C)451の回転に基づいて、分クロノ中間車(D)453の回転を介して分クロノグラフ車454が回転するように構成される。分クロノ中間車(C)451の寸法・形状は、分クロノ中間車(D)453の寸法・形状と同じように構成される。また、分クロノ中間車(C)451の寸法・形状、分クロノ中間車(D)453の寸法・形状、秒クロノ中間車(A)251の寸法・形状は、秒クロノ中間車(B)253の寸法・形状は、すべて同じである。
分クロノ中間車(C)451は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。分クロノ中間車(C)451の歯車部は、クロノ時分五番車450のかな部と噛み合うように構成される。分クロノ中間車(C)451の上軸部は、裏輪列受108に設けられた分クロノ中間車(C)上軸受部108hに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される分クロノ中間車(C)上軸受部108hは、前述したムーブメント100に使用される秒クロノ中間車(A)上軸受部108hと同じである。分クロノ中間車(C)451の下軸部は、地板102に設けられた分クロノ中間車(C)下軸受部102hに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される分クロノ中間車(C)下軸受部102hは、前述したムーブメント100に使用される秒クロノ中間車(A)下軸受部102hと同じである。したがって、分クロノ中間車(C)451は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0087】
分クロノ中間車(D)453は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。分クロノ中間車(D)453の歯車部は、分クロノ中間車(C)451の歯車部と噛み合うように構成される。分クロノ中間車(D)453の上軸部は、裏輪列受108に設けられた分クロノ中間車(D)上軸受部108jに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される分クロノ中間車(D)上軸受部108jは、前述したムーブメント100に使用される秒クロノ中間車(B)上軸受部108jと同じである。分クロノ中間車(D)453の下軸部は、地板102に設けられた分クロノ中間車(D)下軸受部102jに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される分クロノ中間車(D)下軸受部102jは、前述したムーブメント100に使用される秒クロノ中間車(B)下軸受部102jと同じである。したがって、分クロノ中間車(D)453は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0088】
分クロノ中間車(D)453の回転に基づいて、分クロノグラフ車454が回転するように構成される。分クロノグラフ車454は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。分クロノグラフ車454の歯車部は、分クロノ中間車(D)453の歯車部と噛み合うように構成される。分クロノグラフ車454の上軸部は、裏輪列受108に設けられた分クロノグラフ車上軸受部108kに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される分クロノグラフ車上軸受部108kは、前述したムーブメント100に使用される秒クロノグラフ車上軸受部108kと同じである。分クロノグラフ車454の下軸部は、地板102に設けられた分クロノグラフ車下軸受部102kに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される分クロノグラフ車下軸受部102kは、前述したムーブメント100に使用される秒クロノグラフ車下軸受部102kと同じである。したがって、分クロノグラフ車454は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。分クロノグラフ針455(後述するコンプリートの図面参照)が分クロノグラフ車454に取付けられる。分クロノグラフ針455は分クロノグラフ表示部材を構成する。クロノグラフ計測モードにおいて、分クロノグラフ針455は、経過時間のうちの「分」を表示するように作動する。
【0089】
図9を参照すると、分クロノグラフ車454の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。分クロノグラフ車454の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の約1/2である。
【0090】
時クロノ中間車(A)452の回転に基づいて、時クロノ中間車(B)457の回転を介して時クロノグラフ車458が回転するように構成される。時クロノ中間車(A)452は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。時クロノ中間車(A)452の歯車部は、クロノ時分五番車450のかな部と噛み合うように構成される。時クロノ中間車(A)452の上軸部は、裏輪列受108に設けられた時クロノ中間車(A)上軸受部108mに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時クロノ中間車(A)上軸受部108mは、前述したムーブメント100に使用される分クロノ中間車(A)上軸受部108mと同じである。時クロノ中間車(A)452の下軸部は、地板102に設けられた時クロノ中間車(A)下軸受部102mに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時クロノ中間車(A)下軸受部102mは、前述したムーブメント100に使用される分クロノ中間車(A)下軸受部102mと同じである。したがって、時クロノ中間車(A)452は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0091】
時クロノ中間車(B)457は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。時クロノ中間車(B)457は、時クロノ中間車(A)452のかな部と噛み合うように構成される。時クロノ中間車(B)457の上軸部は、裏輪列受108に設けられた時クロノ中間車(B)上軸受部108nに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時クロノ中間車(B)上軸受部108nは、前述したムーブメント100に使用される分クロノ中間車(A)上軸受部108nと同じである。時クロノ中間車(B)457の下軸部は、地板102に設けられた時クロノ中間車(B)下軸受部102nに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時クロノ中間車(A)下軸受部102nは、前述したムーブメント100に使用される分クロノ中間車(A)下軸受部108nと同じである。したがって、時クロノ中間車(B)457は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。
【0092】
時クロノグラフ車458は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。時クロノグラフ車458の歯車部は、分クロノ中間車(B)257の歯車部と噛み合うように構成される。時クロノグラフ車458の上軸部は、裏輪列受108に設けられた時クロノグラフ車上軸受部108pに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時クロノグラフ車上軸受部108pは、前述したムーブメント100に使用される分クロノグラフ車上軸受部108pと同じである。時クロノグラフ車458の下軸部は、地板102に設けられた時クロノグラフ車下軸受部102pに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される時クロノグラフ車下軸受部102pは、前述したムーブメント100に使用される分クロノグラフ車下軸受部102pと同じである。したがって、時クロノグラフ車458は、裏輪列受108と地板102との間に回転可能に配置される。時クロノグラフ針459(後述するコンプリートの図面参照)が時クロノグラフ車458に取付けられる。時クロノグラフ針459は時クロノグラフ表示部材を構成する。クロノグラフ計測モードにおいて、時クロノグラフ針459は、経過時間のうちの「時」を表示するように作動する。
【0093】
図1を参照すると、時クロノグラフ車458の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。時クロノグラフ車458の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の約1/2である。
【0094】
(2・4)1/5秒表示用輪列部の構成
次に、本発明のアナログクロノグラフ時計において、クロノグラフ計測モードで作動する1/5秒表示用輪列部の構成を説明する。1/10秒表示用輪列部は、1/10秒表示用輪列駆動用のモータと、1/5秒表示用輪列とを含む。
図9および図10を参照すると、1/5秒モータは、1/5秒コイルブロック442と、1/5秒ステータ444と、1/5秒ロータ446とを含む。
ムーブメント400に使用される、1/5秒コイルブロック442、1/5秒ロータ446は、それぞれ、前述したムーブメント100に使用される、サイド用時刻コイルブロック242、時刻ロータ(A)246と同じ部品である。ムーブメント400に使用される1/5秒ステータ444の寸法・形状は、時刻ロータ(A)246の回転を制御するためのノッチ部分の形状を除いて、前述したムーブメント100に使用されるサイド用時刻ステータ244の寸法・形状と同じである。
IC(集積回路)116が出力する1/5秒モータ駆動信号を1/5秒コイルブロック442が入力すると、1/5秒ステータ444が磁化して、1/5秒ロータ446を回転させる。1/5秒ロータ446は、例えば、1/5秒ごとに180度回転するように構成される。1/5秒ロータ446は、上軸部と、下軸部と、かな部と、ロータ磁石とを含む。1/5秒ロータ446の上軸部は、輪列受(A)106に設けられた1/5秒ロータ上軸受部106aに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される1/5秒ロータ上軸受部106aは、前述したムーブメント100に使用される時刻ロータ(A)上軸受部106aと同じである。1/5秒ロータ446の下軸部は、地板102に設けられた1/5秒ロータ下軸受部102aに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される1/5秒ロータ下軸受部102aは、前述したムーブメント100に使用される時刻ロータ(A)下軸受部102aと同じである。したがって、1/5秒ロータ446は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0095】
1/5秒ロータ446の回転に基づいて、1/5CG中間車(A)470が回転するように構成される。1/5CG中間車(A)470は、上軸部と、下軸部と、かな部と、歯車部とを含む。1/5CG中間車(A)470の歯車部は、1/5秒ロータ446のかな部と噛み合うように構成される。1/5CG中間車(A)470の上軸部は、輪列受(A)106に設けられた1/5CG中間車(A)上軸受部106fc(後述する輪列受(A)の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。1/5CG中間車(A)470の下軸部は、地板102に設けられた1/5CG中間車(A)下軸受部102fc(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/5CG中間車(A)470は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0096】
1/5CG中間車(A)470の回転に基づいて、1/5CG中間車(B)472の回転を介して1/5CG車476が回転するように構成される。1/5CG中間車(B)472は、上軸部と、下軸部と、歯車部とを含む。1/5CG中間車(B)472の歯車部は、1/5CG中間車(A)470のかな部と噛み合うように構成される。1/5CG中間車(B)472の上軸部は、輪列受(A)106に設けられた1/5CG中間車(B)上軸受部106gc(後述する輪列受の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。1/5CG中間車(B)472の下軸部は、地板102に設けられた1/5CG中間車(B)下軸受部102gc(後述する地板の図面参照)に対して回転可能に組み込まれる。したがって、1/5CG中間車(B)472は、輪列受(A)106と地板102との間に回転可能に配置される。
【0097】
1/5CG車476は、上軸部476aと、下軸部に設けられたそろばん玉部476bと、中間軸部476cと、歯車部476dとを含む。1/5CG車476の歯車部221dは、1/5CG中間車(B)472のかな部220cと噛み合うように構成される。1/5CG車476の上軸部476は、輪列受(A)106に設けられた1/5CG車上軸受部106cに対して回転可能に組み込まれる。ムーブメント400に使用される1/5CG車上軸受部106cは、前述したムーブメント100に使用されるサイド用四番車上軸受部106cと同じである。1/5CG車476のそろばん玉部476bはセンター用筒かな424bの中心穴の内部に回転可能に配置される。1/5CG車476の回転中心は、地板中心300である。1/5CG車476は、1/5秒間に1ステップ回転するように構成される。1/5秒クロノグラフ針475が1/5CG車476に取付けられる。1/5秒クロノグラフ針475は、1/5秒クロノグラフ表示部材(1/5CG表示部材)を構成する。
【0098】
ムーブメント400においては、前述したムーブメント100に使用されるサイド用四番車押えばね231は使用しない。
変形例として、IC、ステップモータ、輪列の仕様を変更して、1/5秒間に1ステップ回転する1/5CG車476のかわりに、1秒間に1ステップ回転する1秒CG車、又は、1/2秒間に1ステップ回転する1/2CG車、又は、1/4秒間に1ステップ回転する1/4CG車などを設けることもできる。
【0099】
(2・5)地板の構成
図4を参照すると、分クロノグラフ車下軸受部102kは、地板102において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。
【0100】
1/5秒ロータ下軸受部102a、1/5CG中間車(A)下軸受部102fc、1/5CG中間車(B)下軸受部102gcは、地板102において、第3領域330に配置される。
クロノ時分ロータ下軸受部102f、クロノ時分五番車下軸受部102g、分クロノ中間車(A)下軸受部102h、分クロノ中間車(B)下軸受部102j、時クロノ中間車(A)下軸受部102m、時クロノ中間車(B)下軸受部102nは、地板102において、第3領域330に配置される。
時クロノグラフ車下軸受部102pは、地板102において、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。
【0101】
時刻ロータ(B)下軸受部102r、時刻五番車(B)下軸受部102s、センター用四番車下軸受部102cc、センター用三番車下軸受部102dc、小秒中間車(A)下軸受部102t、小秒中間車(B)下軸受部102uは、地板102において、第4領域340に配置される。
小秒車下軸受部102vは、地板102において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。
ガイドピン170pは第1領域310に配置される。ガイドピン172pは第4領域340に配置される。
このように構成することにより、ムーブメント400に使用される地板102は、前述したムーブメント100に使用される地板102と同じものとすることができる。すなわち、ムーブメント400に使用される地板と、ムーブメント100に使用される地板とを兼用にすることができる。
【0102】
(2・6)輪列受(A)、輪列受(B)の構成
図5を参照すると、1/5秒ロータ上軸受部106a、1/5CG中間車(A)上軸受部102fc、1/5CG中間車(B)上軸受部102gcは、輪列受(A)106において、第3領域330に配置される。
クロノ時分ロータ上軸受部107f、クロノ時分五番車上軸受部107gは、輪列受(B)107において、第3領域330に配置される。
分クロノ中間車(A)上軸受部106h、分クロノ中間車(B)上軸受部106j、時クロノ中間車(A)上軸受部106m、時クロノ中間車(B)上軸受部106nは、輪列受(A)106において、第3領域330に配置される。
時刻ロータ(B)上軸受部106r、時刻五番車(B)上軸受部102s、センター用四番車上軸受部102cc、センター用三番車上軸受部102dcは、輪列受(A)106において、第4領域340に配置される。
このように構成することにより、ムーブメント400に使用される輪列受(A)106、輪列受(B)107は、前述したムーブメント100に使用される輪列受(A)106、輪列受(B)107とそれぞれ同じものとすることができる。
【0103】
(2・7)裏輪列受の構成
図6を参照すると、分クロノグラフ車上軸受部108kは、裏輪列受108において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「6時方向」にある裏輪列受108の外形部との間の位置にある。
分クロノ中間車(A)上軸受部108h、分クロノ中間車(B)上軸受部108j、時クロノ中間車(A)上軸受部108m、時クロノ中間車(B)上軸受部108nは、裏輪列受108において、第3領域330に配置される。
時クロノグラフ車上軸受部108pは、裏輪列受108において、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「9時方向」にある裏輪列受108の外形部との間の位置にある。
小秒中間車(A)上軸受部108t、小秒中間車(B)上軸受部108uは、裏輪列受108において、第4領域340に配置される。
小秒車上軸受部108vは、裏輪列受108において、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「12時方向」にある裏輪列受108の外形部との間の位置にある。
このように構成することにより、ムーブメント400に使用される裏輪列受108は、前述したムーブメント100に使用される裏輪列受108と同じものとすることができる。すなわち、ムーブメント400に使用される裏輪列受と、ムーブメント100に使用される裏輪列受とを兼用にすることができる。
【0104】
(2・8)ムーブメントにおける部品の配置
次に、ムーブメント400における部品の好ましい配置について説明する。
図1を参照すると、リセットレバー140’の回転中心140cは、第2領域320に配置される。規正レバー440は第1領域310および第4領域340に配置される。リセットレバー140’が規正レバー440に接触する位置は第1領域310に配置される。規正レバー440が小秒中間車(B)434を規正する位置は、ムーブメント400の裏側において、第4領域340に配置される。リセットレバー140’がリセットの作動を行う位置は、ムーブメント400の表側において、第2領域320に配置される。このように構成することにより、小秒針を作動させるための輪列の回転を確実に規正する規正レバー440をムーブメント400の表側に効果的に配置することができる。
【0105】
1/5秒コイルブロック442のコイルブロック中心442cは、第3領域330に配置されるのがよい。1/5秒ロータ446の回転中心、1/5CG中間車(A)470の回転中心、1/5CG中間車(B)472の回転中心は、第3領域330に配置されるのがよい。日の裏車226の回転中心は、第2領域320に配置されるのがよい。
クロノ時分コイルブロック462のコイルブロック中心462cは、第3領域330に配置されるのがよい。クロノ時分ロータ466の回転中心、クロノ時分五番車450の回転中心、分クロノ中間車(C)451の回転中心、分クロノ中間車(D)453の回転中心、時クロノ中間車(A)452の回転中心、時クロノ中間車(B)457の回転中心は、第3領域330に配置されるのがよい。クロノ時分コイルブロック462のコイルブロック中心462cは、第3領域330において、1/5秒コイルブロック442のコイルブロック中心442cより外側に配置される。クロノ時分ロータ466の回転中心は、第3領域330において、1/5秒ロータ446の回転中心より外側に配置される。
【0106】
分クロノグラフ車454の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。分クロノグラフ車454の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の30%〜70%であるのが好ましく、地板102の最大外形部の半径の45%〜55%であるのが一層好ましく、地板102の最大外形部の半径の約1/2であるのが特に好ましい。また、時クロノグラフ車458の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。時クロノグラフ車458の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の30%〜70%であるのが好ましく、地板102の最大外形部の半径の45%〜55%であるのが一層好ましく、地板102の最大外形部の半径の約1/2であるのが特に好ましい。
【0107】
センター用時刻コイルブロック482のコイルブロック中心482cは、第4領域340に配置されるのがよい。時刻ロータ(B)486の回転中心、時刻五番車(B)420の回転中心、小秒中間車(A)432の回転中心、小秒中間車(B)434の回転中心、センター用四番車421の回転中心、センター用三番車422の回転中心、は、第4領域340に配置されるのがよい。このように構成することにより、複数のコイルブロックと、複数の輪列とを、ムーブメントの表側に効果的に配置することができる。ここで、輪列を構成する部品の数は上記のものだけに制限されず、更に、1つ以上の伝達車を追加してもよい。
【0108】
小秒車436の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。小秒車436の回転中心と地板中心300との間の距離は、地板102の最大外形部の半径の30%〜70%であるのが好ましく、地板102の最大外形部の半径の45%〜55%であるのが一層好ましく、地板102の最大外形部の半径の約1/2であるのが特に好ましい。
分クロノグラフ車454の回転中心と地板中心300との間の距離と、時クロノグラフ車458の回転中心と地板中心300との間の距離と、小秒車436の回転中心と地板中心300との間の距離は、全て等しい値になるように構成されるのが好ましい。
【0109】
(2・9)第2の実施の形態の作用
次に、本発明のアナログクロノグラフ時計の第2の実施の形態の作用について説明する。
図13を参照すると、センタークロノグラフ時計のコンプリ−ト500は、外装ケース202を備える。本発明のアナログクロノグラフ時計の第2の実施の形態に使用される外装ケース202は、前述した本発明のアナログクロノグラフ時計の第1の実施の形態に使用される外装ケース202と同じものであってもよいし、別個のものであってもよい。ムーブメント400、文字板104は外装ケース202内に収容される。本発明のアナログクロノグラフ時計の第2の実施の形態に使用される文字板104は、前述した本発明のアナログクロノグラフ時計の第1の実施の形態に使用される文字板104と同じものであってもよいし、別個のものであってもよい。
りゅうず204は巻真110と一体になって回転するように外装ケース202に設けられる。りゅうず204を1段目に引き出し、りゅうず204を回転させることにより、センタークロノグラフ時計の時刻を合わせることができるように構成される。すなわち、りゅうず204を1段目に引き出すと、小秒針438は停止し、りゅうず204を回転させることにより、時針230および分針232を回転させることができるように構成される。
【0110】
センタークロノグラフ時計のクロノグラフの作動をスタートさせ、ストップさせるためのスタートストップボタン206が外装ケース202に設けられる。スタートストップボタン206を押すと、スイッチばねが動作して、クロノグラフのスタート作動、ストップ作動に関する信号をIC116に伝達させるように構成される。センタークロノグラフ時計のクロノグラフの作動をリセットさせるためのリセットボタン208が外装ケース202に設けられる。リセットボタン208を押すと、スイッチばねが動作して、クロノグラフのリセット作動に関する信号をIC116に伝達させるように構成される。
【0111】
ここで、現在時刻を表示させる作動について説明する。図9〜図13を参照すると、りゅうず204を1段目に引き出し、りゅうず204を回転させることにより、センタークロノグラフ時計の時刻を、現在の時刻に合わせ、りゅうず204を0段目に押しこむ。この状態で、時刻ロータ(B)486が回転し、時刻ロータ(B)486の回転に基づいて、時刻五番車(B)420が回転する。時刻五番車(B)420の回転に基づいて、小秒中間車(A)432、小秒中間車(B)434の回転を介して小秒車436が回転する。小秒車436は、1分間に1回転するので、小秒車436に取付けられた小秒針438は、現在時刻のうちの「秒」を表示する。
【0112】
また、時刻五番車(B)420の回転に基づいて、センター用四番車421、センター用三番車422の回転を介してセンター用二番車424が回転する。センター用二番車424は、1時間に1回転するので、センター用二番車424のセンター用筒かな424bに取付けられた分針232は、現在時刻のうちの「分」を表示する。
さらに、センター用二番車424の回転に基づいて、日の裏車226の回転を介して筒車228が回転する。筒車228は、12時間に1回転するので、筒車228に取付けられた時針234は、現在時刻のうちの「時」を表示する。
【0113】
次に、クロノグラフの計測の作動について説明する。図13を参照すると、クロノグラフの計測をストップさせて、リセットした状態では、時クロノグラフ針459、分クロノグラフ針455、1/5秒クロノグラフ針475は、いずれも「零位置(初期位置)」にある。すなわち、リセットした状態では、時クロノグラフ針459、分クロノグラフ針455、1/5秒クロノグラフ針475は、いずれも「零」を示す位置にある。
【0114】
図9〜図13を参照すると、スタートストップボタン206を押し、クロノグラフの計測をスタートさせると、クロノグラフ計測モードがスタートする。クロノグラフ計測モードにおいて、クロノ時分ロータ466が回転し、クロノ時分ロータ466の回転に基づいて、クロノ時分五番車450が回転する。そして、クロノ時分五番車250の回転に基づいて、分クロノ中間車(C)451および時クロノ中間車(A)452が回転する。分クロノ中間車(C)451の回転に基づいて、分クロノ中間車(D)453の回転を介して分クロノグラフ車454が回転する。クロノグラフ計測モードにおいて、分クロノグラフ車454に取付けられた分クロノグラフ針455は、経過時間のうちの「分」を表示する。
また、時クロノ中間車(A)452の回転に基づいて、時クロノ中間車(B)457の回転を介して時クロノグラフ車458が回転する。クロノグラフ計測モードにおいて、時クロノグラフ車458に取付けられた時クロノグラフ針459は、経過時間のうちの「時」を表示する。
【0115】
また、クロノグラフ計測モードにおいて、1/5秒ロータ446が回転し、1/5秒ロータ446の回転に基づいて、1/5CG中間車(A)470が回転する。1/5CG中間車(A)470の回転に基づいて、1/5CG中間車(B)472の回転を介して1/5CG車476が回転する。クロノグラフ計測モードにおいて、1/5CG車476に取付けられた1/5秒クロノグラフ針475は、経過時間のうちの「秒」を「1/5秒単位」で表示するように作動する。
【0116】
クロノグラフ計測モードにおいて、さらに、スタートストップボタン206を押すと、クロノグラフの計測をストップさせることができる。このクロノグラフ計測ストップ状態で、時クロノグラフ針459は、経過時間のうちの「時」を表示した状態で停止し、分クロノグラフ針455は、経過時間のうちの「分」を表示した状態で停止し、1/5秒クロノグラフ針475は、経過時間のうちの「秒」を「1/5秒単位」で表示した状態で停止する。
クロノグラフ計測ストップ状態で、リセットボタン208を押すと、時クロノグラフ針459、分クロノグラフ針455、1/5秒クロノグラフ針475は、いずれも「零」を示す位置に戻る(図8参照)。
【0117】
(3)他の実施の形態
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
以下の説明は、主として、本発明の他の実施形態が、本発明の第1の実施形態と異なる点、および、本発明の第2の実施形態と異なる点について行う。したがって、以下に記載されている内容以外の箇所は、上述した本発明の第1の実施形態についての説明、および、上述した本発明の第2の実施形態についての説明をここに準用することとする。
【0118】
(3・1)サイドクロノグラフ時計のムーブメントの構成
前述したサイドクロノグラフ時計のムーブメント100において、ムーブメント100を構成する部品は、地板基準垂直軸線302に対して図1に示す構造になるように配置されるのが好ましいが、ムーブメントを構成する部品を、地板基準垂直軸線302に対して図1に示される構造とは鏡面対称の構造になるように配置されてもよい。
すなわち、図1および図14を参照すると、ムーブメント100において、サイド用時刻コイルブロック242のコイルブロック中心242cは、第3領域330に配置される。時刻ロータ(A)246の回転中心、時刻五番車(A)220の回転中心は、第3領域330に配置される。サイド用三番車222の回転中心は、第4領域340に配置される。日の裏車226の回転中心は、第2領域320に配置される。
クロノ分秒コイルブロック262のコイルブロック中心262cは、第3領域330に配置される。クロノ分秒ロータ266の回転中心、クロノ分秒五番車250の回転中心、秒クロノ中間車(A)251の回転中心、分クロノ中間車(A)252の回転中心、秒クロノ中間車(B)253の回転中心、分クロノ中間車(B)257の回転中心は、第3領域330に配置される。クロノ分秒コイルブロック262のコイルブロック中心262cは、第3領域330において、サイド用時刻コイルブロック242のコイルブロック中心242cより外側に配置される。クロノ分秒ロータ266の回転中心は、第3領域330において、時刻ロータ(A)246の回転中心より外側に配置される。
【0119】
秒クロノグラフ車254の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。
また、分クロノグラフ車258の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。
1/10秒コイルブロック282のコイルブロック中心282cは、第4領域340に配置される。1/10秒ロータ286の回転中心、1/10秒五番車270の回転中心、1/10秒クロノ中間車(A)271の回転中心、1/10秒クロノ中間車(B)272の回転中心は、第4領域340に配置される。
1/10秒クロノグラフ車274の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。
秒クロノグラフ車254の回転中心と地板中心300との間の距離と、分クロノグラフ車258の回転中心と地板中心300との間の距離と、1/10秒クロノグラフ車274の回転中心と地板中心300との間の距離は、全て等しい値になるように構成されている。
これに対して、図15を参照すると、ムーブメント100Dにおいて、時刻ロータ(A)246の回転中心、時刻五番車(A)220の回転中心を第4領域340に配置し、サイド用三番車222の回転中心を第3領域330に配置し、日の裏車226の回転中心を第1領域310に配置し、クロノ分秒ロータ266の回転中心、クロノ分秒五番車250の回転中心、秒クロノ中間車(A)251の回転中心、分クロノ中間車(A)252の回転中心、秒クロノ中間車(B)253の回転中心、分クロノ中間車(B)257の回転中心を第4領域340に配置し、1/10秒ロータ286の回転中心、1/10秒五番車270の回転中心、1/10秒クロノ中間車(A)271の回転中心、1/10秒クロノ中間車(B)272の回転中心を第3領域330に配置するように構成してもよい。
【0120】
そして、ムーブメント100Dにおいては、秒クロノグラフ車254の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100の「12時方向」にある地板102Dの外形部312との間の位置にあり、分クロノグラフ車258の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント100Dの「9時方向」にある地板102Dの外形部309との間の位置にあり、1/10秒クロノグラフ車274の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント100Dの「6時方向」にある地板102Dの外形部306との間の位置にある。
(3・2)センタークロノグラフ時計のムーブメントの構成
前述したセンタークロノグラフ時計のムーブメント400において、ムーブメント400を構成する部品は、地板基準垂直軸線302に対して図9に示す構造になるように配置されるのが好ましいが、ムーブメントを構成する部品を、地板基準垂直軸線302に対して図9に示される構造とは鏡面対称の構造になるように配置されてもよい。
すなわち、図9および図16を参照すると、ムーブメント400において、1/5秒コイルブロック442のコイルブロック中心442cは、第3領域330に配置される。1/5秒ロータ446の回転中心、1/5CG中間車(A)470の回転中心、1/5CG中間車(B)472の回転中心は、第3領域330に配置される。日の裏車226の回転中心は、第2領域320に配置される。
クロノ時分コイルブロック462のコイルブロック中心462cは、第3領域330に配置される。クロノ時分ロータ466の回転中心、クロノ時分五番車450の回転中心、分クロノ中間車(C)451の回転中心、分クロノ中間車(D)453の回転中心、時クロノ中間車(A)452の回転中心、時クロノ中間車(B)457の回転中心は、第3領域330に配置される。クロノ時分コイルブロック462のコイルブロック中心462cは、第3領域330において、1/5秒コイルブロック442のコイルブロック中心442cより外側に配置される。クロノ時分ロータ466の回転中心は、第3領域330において、1/5秒ロータ446の回転中心より外側に配置される。
【0121】
分クロノグラフ車454の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「6時方向」にある地板102の外形部306との間の位置にある。
また、時クロノグラフ車458の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「9時方向」にある地板102の外形部309との間の位置にある。
【0122】
センター用時刻コイルブロック482のコイルブロック中心482cは、第4領域340に配置される。時刻ロータ(B)486の回転中心、時刻五番車(B)420の回転中心、小秒中間車(A)432の回転中心、小秒中間車(B)434の回転中心、センター用四番車421の回転中心、センター用三番車422の回転中心、は、第4領域340に配置される。
【0123】
小秒車436の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400の「12時方向」にある地板102の外形部312との間の位置にある。
分クロノグラフ車454の回転中心と地板中心300との間の距離と、時クロノグラフ車458の回転中心と地板中心300との間の距離と、小秒車436の回転中心と地板中心300との間の距離は、全て等しい値になるように構成されている。
これに対して、図17を参照すると、ムーブメント400Dにおいて、1/5秒ロータ446の回転中心、1/5CG中間車(A)470の回転中心、1/5CG中間車(B)472の回転中心を第2領域320に配置し、日の裏車226の回転中心は第1領域310に配置され、クロノ時分ロータ466の回転中心、クロノ時分五番車450の回転中心、分クロノ中間車(C)451の回転中心、分クロノ中間車(D)453の回転中心、時クロノ中間車(A)452の回転中心、時クロノ中間車(B)457の回転中心を第2領域320に配置し、時刻ロータ(B)486の回転中心、時刻五番車(B)420の回転中心、小秒中間車(A)432の回転中心、小秒中間車(B)434の回転中心、センター用四番車421の回転中心、センター用三番車422の回転中心を第3領域330に配置するように構成してもよい。
【0124】
ムーブメント400Dにおいて、分クロノグラフ車454の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400Dの「12時方向」にある地板102Dの外形部312との間の位置にあり、時クロノグラフ車458の回転中心は、地板基準垂直軸線302の上であって、地板中心300と、ムーブメント400Dの「9時方向」にある地板102Dの外形部309との間の位置にあり、小秒車436の回転中心は、地板基準水平軸線304の上であって、地板中心300と、ムーブメント400Dの「12時方向」にある地板102Dの外形部312との間の位置にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のムーブメントを表側から見た概略形状を示す平面図である(図1では、一部の部品の図示を省略し、受部材は仮想線で示している)。
【図2】図2は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のムーブメントのモータおよび輪列の一部分を示す概略部分断面図である。
【図3】図3は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のムーブメントの電池および輪列の一部分を示す概略部分断面図である。
【図4】図4は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、地板を表側から見た概略形状を示す平面図である(図4では、地板の一部の形状の図示を省略している)。
【図5】図5は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、輪列受(A)、輪列受(B)を表側から見た概略形状を示す平面図である(図5では、輪列受(A)、輪列受(B)の一部の形状の図示を省略している)。
【図6】図6は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、裏輪列受を裏側(地板のある側)から見た概略形状を示す平面図である(図6では、裏輪列受の一部の形状の図示を省略している)。
【図7】図7は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のムーブメントのモータおよび輪列のブロック図である。
【図8】図8は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のコンプリ−トの概略形状を示す平面図である。
【図9】図9は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、センタークロノグラフ時計のムーブメントを表側から見た概略形状を示す平面図である(図9では、一部の部品を省略している)。
【図10】図10は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、センタークロノグラフ時計のムーブメントのモータおよび輪列の一部分を示す概略部分断面図である。
【図11】図9は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、センタークロノグラフ時計のムーブメントの電池および輪列の一部分を示す概略部分断面図である。
【図12】図10は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、センタークロノグラフ時計のムーブメントのモータおよび輪列のブロック図である。
【図13】図13は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、センタークロノグラフ時計のコンプリ−トの概略形状を示す平面図である。
【図14】図14は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のムーブメントにおけるモータおよび輪列の概略配置を示す平面図である(図14では、一部の部品の図示を省略している)。
【図15】図15は、本発明のクロノグラフ時計の他の実施形態において、サイドクロノグラフ時計のムーブメントにおけるモータおよび輪列の概略配置を示す平面図である(図15では、一部の部品の図示を省略している)。
【図16】図16は、本発明のクロノグラフ時計の実施形態において、センタークロノグラフ時計のムーブメントにおけるモータおよび輪列の概略配置を示す平面図である(図16では、一部の部品の図示を省略している)。
【図17】図17は、本発明のクロノグラフ時計の他の実施形態において、センタークロノグラフ時計のムーブメントにおけるモータおよび輪列の概略配置を示す平面図である(図17では、一部の部品の図示を省略している)。
【符号の説明】
100  ムーブメント
102  地板
104  文字板
106  輪列受(A)
107  輪列受(B)
108  裏輪列受
110  巻真
140’ リセットレバー
140  リセットレバー
220  時刻五番車(A)
222  サイド用三番車
226  日の裏車
242  サイド用時刻コイルブロック
246  時刻ロータ(A)
250  クロノ分秒五番車
251  秒クロノ中間車(A)
252  分クロノ中間車(A)
253  秒クロノ中間車(B)
254  秒クロノグラフ車
257  分クロノ中間車(B)
258  分クロノグラフ車
262  クロノ分秒コイルブロック
266  クロノ分秒ロータ
270  1/10秒五番車
271  1/10秒クロノ中間車(A)
272  1/10秒クロノ中間車(B)
274  1/10秒クロノグラフ車
282  1/10秒コイルブロック
286  1/10秒ロータ
300  地板中心
302  地板基準垂直軸線
304  地板基準水平軸線
310  第1領域
320  第2領域
330  第3領域
340  第4領域
400  ムーブメント
402  地板
420  時刻五番車(B)
421  センター用四番車
422  センター用三番車
432  小秒中間車(A)
434  小秒中間車(B)
436  小秒車
440  規正レバー
442  1/5秒コイルブロック
446  1/5秒ロータ
451  分クロノ中間車(C)
452  時クロノ中間車(A)
453  分クロノ中間車(D)
454  分クロノグラフ車
457  時クロノ中間車(B)
458  時クロノグラフ車
462  クロノ時分コイルブロック
466  クロノ時分ロータ
470  1/5CG中間車(A)
472  1/5CG中間車(B)
482  センター用時刻コイルブロック
486  時刻ロータ(B)

Claims (8)

  1. ムーブメント(100)の基板を構成する地板(102)と、ムーブメント(100)を構成する部品を支持するための受部材(106、107、108)と、時刻情報を表示するために前記地板(102)の地板中心(300)を回転中心として回転する時刻情報表示車(224、228)と、前記時刻情報の表示を修正するための巻真(110)と、前記巻真(110)の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板(104)とを有するアナログクロノグラフ時計であって、
    前記地板(102)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記受部材(106、107、108)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられる前記ロータおよび前記輪列は、前記地板(102)の前記軸受部と、前記受部材(106、107、108)の前記軸受部とに対して回転可能なように組み込まれており、
    前記地板中心(300)を回転中心として回転する時刻表示部材(230、232、234)により、時刻情報を表示するように構成されており、
    前記地板中心(300)と前記地板(102)の外形部との間の位置を回転中心として回転するクロノグラフ表示部材(255、259、275)により、クロノグラフの計測結果を表示するように構成されている、
    ことを特徴とするアナログクロノグラフ時計。
  2. ムーブメント(400)の基板を構成する地板(102)と、ムーブメント(400)を構成する部品を支持するための受部材(106、107、108)と、時刻情報を表示するために前記地板(102)の地板中心(300)を回転中心として回転する時刻情報表示車(424、228)と、前記時刻情報の表示を修正するための巻真(110)と、前記巻真(110)の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板(104)とを有するアナログクロノグラフ時計であって、
    前記地板(102)は、ムーブメント(400)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記受部材(106、107、108)は、ムーブメント(400)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(400)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられる前記ロータおよび前記輪列は、前記地板(102)の前記軸受部と、前記受部材(106、107、108)の前記軸受部とに対して回転可能なように組み込まれており、
    前記地板中心(300)を回転中心として回転する時刻表示部材(230、232)と、前記地板中心(300)と前記地板(102)の外形部との間の位置を回転中心として回転する他の時刻表示部材(438)とにより、時刻情報を表示するように構成されており、
    前記地板中心(300)を回転中心として回転するクロノグラフ表示部材(475)と、前記地板中心(300)と前記地板(102)の外形部との間の位置を回転中心として回転する他のクロノグラフ表示部材(455、459)とにより、クロノグラフの計測結果を表示するように構成されている、
    ことを特徴とするアナログクロノグラフ時計。
  3. ムーブメント(100)の基板を構成する地板(102)と、ムーブメント(100)を構成する部品を支持するための受部材(106、107、108)と、時刻情報を表示するために前記地板(102)の地板中心(300)を回転中心として回転する時刻情報表示車(224、228)と、前記時刻情報の表示を修正するための巻真(110)と、前記巻真(110)の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板(104)とを有するアナログクロノグラフ時計であって、
    前記地板(102)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記受部材(106、107、108)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記地板(102)に、前記地板中心(300)を通り、前記巻真(110)の中心軸線と平行な地板基準垂直軸線(302)と、前記地板中心(300)を通り地板基準垂直軸線(302)と垂直な地板基準水平軸線(304)を定義し、
    さらに、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第1領域(310)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第2領域(320)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第2領域(320)のある上記他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第3領域(330)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第1領域のある上記一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第4領域(340)が設けられており、
    時刻情報を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられたサイド用時刻コイルブロック(242)のコイルブロック中心(242c)は、第3領域(330)に配置され、
    クロノグラフの計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第1のクロノコイルブロック(262)のコイルブロック中心(262c)は、第3領域(330)に配置され、
    クロノグラフの他の計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第2のコイルブロック(282)のコイルブロック中心(282c)は、第4領域(340)に配置され、
    前記第1のクロノコイルブロック(262)のコイルブロック中心(262c)は、第3領域(330)において、前記サイド用時刻コイルブロック(242)のコイルブロック中心(242c)より外側に配置される、
    ことを特徴とするアナログクロノグラフ時計。
  4. ムーブメント(100)の基板を構成する地板(102)と、ムーブメント(100)を構成する部品を支持するための受部材(106、107、108)と、時刻情報を表示するために前記地板(102)の地板中心(300)を回転中心として回転する時刻情報表示車(224、228)と、前記時刻情報の表示を修正するための巻真(110)と、前記巻真(110)の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板(104)とを有するアナログクロノグラフ時計であって、
    前記地板(102)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記受部材(106、107、108)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記地板(102)に、前記地板中心(300)を通り、前記巻真(110)の中心軸線と平行な地板基準垂直軸線(302)と、前記地板中心(300)を通り地板基準垂直軸線(302)と垂直な地板基準水平軸線(304)を定義し、
    さらに、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第1領域(310)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第2領域(320)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第2領域(320)のある上記他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第3領域(330)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第1領域のある上記一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第4領域(340)が設けられており、
    時刻情報を表示するための輪列を作動させるために設けられた時刻用ロータ(246)の回転中心は、第3領域(330)に配置され、
    クロノグラフの計測結果を表示するための第1の輪列を作動させるために設けられた第1のクロノグラフロータ(266)の回転中心は、第3領域(330)に配置され、
    クロノグラフの他の計測結果を表示するための第2の輪列を作動させるために設けられた第2のクロノグラフロータ(286)の回転中心は、第4領域(340)に配置され、
    前記第1のクロノグラフロータ(266)の回転中心は、第3領域(330)において、前記時刻用ロータ(246)の回転中心より外側に配置される、
    ことを特徴とするアナログクロノグラフ時計。
  5. ムーブメント(400)の基板を構成する地板(102)と、ムーブメント(400)を構成する部品を支持するための受部材(106、107、108)と、時刻情報を表示するために前記地板(102)の地板中心(300)を回転中心として回転する時刻情報表示車(424、228)と、前記時刻情報の表示を修正するための巻真(110)と、前記巻真(110)の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板(104)とを有するアナログクロノグラフ時計であって、
    前記地板(102)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記受部材(106、107、108)は、ムーブメント(100)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(100)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記地板(102)に、前記地板中心(300)を通り、前記巻真(110)の中心軸線と平行な地板基準垂直軸線(302)と、前記地板中心(300)を通り地板基準垂直軸線(302)と垂直な地板基準水平軸線(304)を定義し、
    さらに、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第1領域(310)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第2領域(320)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第2領域(320)のある上記他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第3領域(330)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第1領域のある上記一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第4領域(340)が設けられており、
    時刻情報を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられたセンター用時刻コイルブロック(482)のコイルブロック中心(482c)は、第4領域(340)に配置され、
    クロノグラフの計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第1のクロノコイルブロック(462)のコイルブロック中心(462c)は、第3領域(330)に配置され、
    クロノグラフの他の計測結果を表示するためのモータおよび輪列を作動させるために設けられた第2のコイルブロック(442)のコイルブロック中心(442c)は、第3領域(330)に配置され、
    前記第1のクロノコイルブロック(462)のコイルブロック中心(462c)は、第3領域(330)において、前記第2のコイルブロック(442)のコイルブロック中心(442c)より外側に配置される、
    ことを特徴とするアナログクロノグラフ時計。
  6. ムーブメント(400)の基板を構成する地板(102)と、ムーブメント(400)を構成する部品を支持するための受部材(106、107、108)と、時刻情報を表示するために前記地板(102)の地板中心(300)を回転中心として回転する時刻情報表示車(224、228)と、前記時刻情報の表示を修正するための巻真(110)と、前記巻真(110)の位置を切り換えるための切換装置と、時刻情報を表示するための文字板(104)とを有するアナログクロノグラフ時計であって、
    前記地板(102)は、ムーブメント(400)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(400)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記受部材(106、107、108)は、ムーブメント(400)を用いて「センタークロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部と、ムーブメント(400)を用いて「サイドクロノグラフ時計」を製造するときに用いられるロータおよび輪列の軸受部とを備えており、
    前記地板(102)に、前記地板中心(300)を通り、前記巻真(110)の中心軸線と平行な地板基準垂直軸線(302)と、前記地板中心(300)を通り地板基準垂直軸線(302)と垂直な地板基準水平軸線(304)を定義し、
    さらに、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第1領域(310)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)に近い方の側に第2領域(320)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第2領域(320)のある上記他方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第3領域(330)が設けられ、前記地板(102)には、地板基準垂直軸線(302)の上記第1領域のある上記一方の側に位置しかつ地板基準水平軸線(304)より前記巻真(110)から遠い方の側に第4領域(340)が設けられており、
    時刻情報を表示するための輪列を作動させるために設けられた時刻用ロータ(486)の回転中心は、第4領域(340)に配置され、
    クロノグラフの計測結果を表示するための第1の輪列を作動させるために設けられた第1のクロノグラフロータ(466)の回転中心は、第3領域(330)に配置され、
    クロノグラフの他の計測結果を表示するための第2の輪列を作動させるために設けられた第2のクロノグラフロータ(446)の回転中心は、第3領域(330)に配置され、
    前記第1のクロノグラフロータ(466)の回転中心は、第3領域(330)において、前記第2のクロノグラフロータ(446)の回転中心より外側に配置される、
    ことを特徴とするアナログクロノグラフ時計。
  7. 水晶ユニット(114)及び/又はIC(集積回路)(116)が、ムーブメントの表側において、第2領域(320)に配置されることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の時計。
  8. 電池(120)が、第1領域(310)と第4領域(340)との間の地板基準水平軸線(312)にオーバーラップするように配置されることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の時計。
JP2002176925A 2002-06-18 2002-06-18 複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計 Pending JP2004020421A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176925A JP2004020421A (ja) 2002-06-18 2002-06-18 複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計
TW092115265A TW200401962A (en) 2002-06-18 2003-06-05 Analog chronograph timepiece having plural motors
EP03253767A EP1376271A3 (en) 2002-06-18 2003-06-13 Analog chronograph timepiece having a plurality of motors
CA002432277A CA2432277A1 (en) 2002-06-18 2003-06-13 Analog chronograph timepiece having plural motors
US10/463,718 US6987712B2 (en) 2002-06-18 2003-06-17 Analog chronograph timepiece having plural motors
KR1020030039088A KR20040002605A (ko) 2002-06-18 2003-06-17 다수 모터를 구비한 아날로그 스톱워치 시계
SG200303596A SG106150A1 (en) 2002-06-18 2003-06-18 Analog chronograph timepiece having plural motors
CNB03133010XA CN100489698C (zh) 2002-06-18 2003-06-18 具有多个马达的模拟计时时计
HK04106158.1A HK1063511A1 (en) 2002-06-18 2004-08-17 Analog chronograph timepiece having plural motors

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176925A JP2004020421A (ja) 2002-06-18 2002-06-18 複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004020421A true JP2004020421A (ja) 2004-01-22

Family

ID=29717461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002176925A Pending JP2004020421A (ja) 2002-06-18 2002-06-18 複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6987712B2 (ja)
EP (1) EP1376271A3 (ja)
JP (1) JP2004020421A (ja)
KR (1) KR20040002605A (ja)
CN (1) CN100489698C (ja)
CA (1) CA2432277A1 (ja)
HK (1) HK1063511A1 (ja)
SG (1) SG106150A1 (ja)
TW (1) TW200401962A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064556A1 (ja) 2004-12-15 2006-06-22 Seiko Instruments Inc. 複数のムーブメントレイアウトを実現できる多機能時計
JP2006234677A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Seiko Instruments Inc 小針表示機構付き時計

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004310997A (ja) * 2003-03-24 2004-11-04 Ricoh Co Ltd 光情報記録媒体、光情報記録装置、情報処理装置、プログラム及び情報記録方法
US7443768B2 (en) * 2004-12-15 2008-10-28 Seiko Instruments Inc. Multifunctional timepiece including plural types of hand operating train wheels
US8923096B1 (en) * 2013-10-17 2014-12-30 Timex Group Usa, Inc. Method of displaying elapsed time on a wristworn device and wristworn device displaying same
CN105045078B (zh) * 2015-08-25 2018-02-27 成都天奥电子股份有限公司 具有多根指针绕同一轴心独立旋转的指针式手表机芯
EP4105738A1 (fr) * 2021-06-14 2022-12-21 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Montre comprenant une fonction auxiliaire permettant l'indication des secondes

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5543435A (en) * 1978-09-22 1980-03-27 Citizen Watch Co Ltd Electronic watch
JPS6173085A (ja) * 1984-09-18 1986-04-15 Citizen Watch Co Ltd クロノグラフ付電子時計
GB2166570B (en) * 1984-09-26 1987-11-18 Citizen Watch Co Ltd Electronic timepiece with a chronograph system
JP2563287B2 (ja) * 1986-12-15 1996-12-11 株式会社東芝 原子炉用燃料集合体
US4744066A (en) * 1987-07-06 1988-05-10 Timex Corporation Quartz analog movement with lavet stepping motor and large energy cell
KR930002498B1 (ko) * 1987-07-21 1993-04-02 세이꼬 엡슨 가부시끼가이샤 시계
US5369627A (en) * 1987-07-21 1994-11-29 Seiko Epson Corporation Improvements in bearing and frame structure of a timepiece
US5289452A (en) * 1988-06-17 1994-02-22 Seiko Epson Corporation Multifunction electronic analog timepiece
JP3216723B2 (ja) * 1990-07-20 2001-10-09 シチズン時計株式会社 指針表示式時計の組立方法
US5155711A (en) * 1992-04-30 1992-10-13 Timex Corporation Movement subassembly for a three and two hand timepiece using common piece parts
EP1085384B1 (fr) * 1999-09-16 2008-09-03 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Montre chronographe électronique
EP1102135A1 (fr) * 1999-11-19 2001-05-23 Progress Watch AG Mouvement de montre mécanique à petite seconde ou seconde au centre
US6804172B2 (en) * 2002-03-07 2004-10-12 Seiko Instruments Inc. Analog electronic timepiece including plural indicator wheels

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064556A1 (ja) 2004-12-15 2006-06-22 Seiko Instruments Inc. 複数のムーブメントレイアウトを実現できる多機能時計
JP2006234677A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Seiko Instruments Inc 小針表示機構付き時計

Also Published As

Publication number Publication date
US20040008586A1 (en) 2004-01-15
HK1063511A1 (en) 2004-12-31
SG106150A1 (en) 2004-09-30
CA2432277A1 (en) 2003-12-18
TW200401962A (en) 2004-02-01
CN100489698C (zh) 2009-05-20
EP1376271A2 (en) 2004-01-02
CN1477467A (zh) 2004-02-25
EP1376271A3 (en) 2004-12-22
US6987712B2 (en) 2006-01-17
KR20040002605A (ko) 2004-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070086276A1 (en) Multifunctional watch
JP2004020421A (ja) 複数モータを備えたアナログクロノグラフ時計
JP4626970B2 (ja) 複数の扇形運針輪列レイアウトが可能な多機能時計
JP2004020422A (ja) 規正レバーを有するアナログ電子時計
JP6658197B2 (ja) 電子時計
JP2003057363A (ja) 世界時間ゾーンのための表示部を備える時計ムーブメント
WO2006064556A1 (ja) 複数のムーブメントレイアウトを実現できる多機能時計
US7215603B2 (en) Clocking apparatus
US20040027923A1 (en) Analog electronic timepiece having train wheel setting lever
JP6094293B2 (ja) アナログ電子時計
JPS6228433B2 (ja)
US6804172B2 (en) Analog electronic timepiece including plural indicator wheels
JPWO2006064557A1 (ja) 複数タイプの運針輪列を含む多機能時計
JP2004264040A (ja) 多機能時計
JP3685127B2 (ja) 時計
JP6631356B2 (ja) 電子時計
JP2605877Y2 (ja) 電池の支持構造
JPH0114950Y2 (ja)
JPH0531586Y2 (ja)
JP4254257B2 (ja) 発電装置付時計
JPWO2001079940A1 (ja) 姿勢センサ付きアナログ電子時計
JP2017161256A (ja) 表示機構、ムーブメント及び時計
JP2006170765A (ja) 日修正機構を備えた小針付き多機能時計
JP2000147156A (ja) 計時装置
JP2001188090A (ja) 目安合せ機構付高精度目覚し時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090309