JP2004015342A - 呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】共通のリソースを共有して複数の通信種別に係る複数の通信が行われる際に、通信種別に依存して不公平な通信となることのないようにする。
【解決手段】各通信は、複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類される。また、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される。通信の接続要求があったとき、進行中の通信に係るトラフィックが測定される(S9)。接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、しきい値が選定される(S10,S11,S15)。選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かが判定される(S12,S16)。
【選択図】 図3
【解決手段】各通信は、複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類される。また、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される。通信の接続要求があったとき、進行中の通信に係るトラフィックが測定される(S9)。接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、しきい値が選定される(S10,S11,S15)。選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かが判定される(S12,S16)。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムに関し、特に、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースを割り当てるに際し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さの程度を異なるようにした呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多数の加入者が共通の施設を利用して通信を行う公衆通信システムにおいては、通信を開始するために回線の設定を要求した際、あるいはより高速の回線を設定するために新たな回線の設定を要求した際に、現在空いている設備のリソースの中から当該通信にリソースを割り当て、通信が終了すればこれを解放して他の通信の割当要求に備えている。その際に、要求に応えるに足るリソースがあるか否かを判定し、要求に応えるに足るリソースがないと判断された場合には、該要求を拒否して現在すでに継続中の通信の品質を守る、というのが呼受付制御である。
【0003】
空きリソースの判定は、単純に回線が使用中か空きなのかを判定すればよい場合もあるし、パケット通信のように、時間的に変動する個々のトラフィックを統計的に多重化するようなシステムでは、瞬間的なトラフィックの変動に対してある程度余裕を残しながら平均トラフィックなどに基づいて統計的に受付判定を行わないといけない場合もある。例えば、無線基地局と移動局との間の通信に、ユーザー情報をその伝送速度に比して広帯域の無線スペクトルに拡散する符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)方式を用いる移動通信システムにおいて、加入者の収容状況を観測して新たな呼を受け付けるか否かの判定を行う方法は、特開平8−191481「呼受付制御方法および装置」や国際公開番号WO98/30057「CDMA移動通信システムの呼受付制御方法および移動局装置」に開示されている。
【0004】
特開平8−191481においては、基地局における干渉量の予測に基づいて新たな呼の受付を判定する方法が開示され、CDMAシステムの上り回線では干渉量がトラフィックに相当する観測量であることが詳細に説明されている。
【0005】
一方、国際公開番号WO98/30057においては、基地局から上り干渉量や下り送信電力に関する情報を報知することにより移動局において呼受付判定を行う方法が開示され、CDMA下り回線においては基地局の総送信電力がトラフィックに相当する観測量であることが詳細に説明されている。いずれにしても、様々な通信システムで何らかの方法によりトラフィックを特定することが可能であり、この測定されたトラフィックに基づいて呼受付制御が適用されている。
【0006】
ところで、近年、通信の世界では、従来の音声通信だけではなく、例えばテレビ電話やデータ伝送、あるいはインターネット接続など多様なサービスが提供されている。これらは必要とする伝送速度が異なっているだけでなく、例えば音声通信やTV電話は遅延に厳しく、高々数百ミリ秒程度の遅延しか許されないのに対して、電子メールなどは遅延がそれよりも大きくてもある程度は許容されるなど、いろいろな面で性質が異なっている。従って、これらの互いに性質の異なるサービスに対する呼の受付も一律ではなく、サービス毎に受け付けられ易さに差を設けるなど、きめ細かな制御が求められる。このような観点から特許第3179021号は、複数のサービス種別のそれぞれに対して複数の判定しきい値を用意し、現在のトラフィックの測定結果とこれらのしきい値を比較しながら判定を行うことにより、サービス種別毎に適切な受付判定を行う方法を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような呼受付制御方法は、全体のトラフィックが高いときにおいて、使用リソースの大きい呼を受け付けられにくくして全体の呼損率を下げたり、あるいは遅延に対して寛容な通信をある程度遅延させる一方、遅延に厳しい通信を優先させて全体としての品質を上げたりすることを目的として適用されるが、かかる従来の呼受付制御方法では、使用リソースの大きさや遅延許容量の大きさを考慮に入れるまでもなく各呼を受け付けても良い低トラフィック時にも適用されてしまい、リソースに余裕があるにも拘わらず、特定の通信種別の呼損率が高くなる、あるいは、遅延が大きくなってしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、上述のような事情を鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、共通のリソースを共有して複数の通信種別に係る複数の通信が行われる際に、通信種別に依存して不公平な通信となることのない呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の呼受付制御方法は、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおいて、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに分類し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さに差を付けつつ、各通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御方法であって、現在割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差を大きくするようにしたことを要旨とする。
【0010】
また、上記目的を達成するため、請求項2に記載の呼受付制御方法は、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおける呼受付制御方法であって、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類し、前記リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値を予め設定し、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、前記接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定することを要旨とする。
【0011】
本発明によれば、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される。そして、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かが判定される。
【0012】
また、上記目的を達成するため、請求項3に記載の呼受付制御方法は、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおける呼受付制御方法であって、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類し、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、前記接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値を更新設定し、前記接続要求に係る通信の通信種別に応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定することを要旨とする。
【0013】
本発明によれば、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックが測定される。そして、接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が更新設定される。そして、接続要求に係る通信の通信種別に応じて、複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かが判定される。
【0014】
請求項4に記載の呼受付制御方法は、請求項1乃至請求項3に記載の呼受付制御方法において、通信種別が通信種別0及び通信種別1の2種類の場合、前記トラフィックTの測定を下記式により行うことを要旨とする。
【0015】
T=C0×M0+C1×M1
ここで、C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの現在進行中の通信の数であり、M0及びM1は、それぞれ、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの一通信に必要な回線数である。
【0016】
また、上記目的を達成するため、請求項5に記載の通信システムは、各通信が複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類された複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムであって、前記リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される記憶部と、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する測定部と、前記接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、前記記憶部に記憶された複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御部と、を備えることを要旨とする。
【0017】
本発明によれば、記憶部には、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される。測定部は、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する。呼受付制御部は、接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、記憶部に記憶された複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する。
【0018】
また、上記目的を達成するため、請求項6に記載の通信システムは、各通信が複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類された複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムであって、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する測定部と、前記接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が設定される記憶部と、前記接続要求に係る通信の通信種別に応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御部と、を備えることを要旨とする。
【0019】
本発明によれば、測定部は、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する。記憶部には、接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が更新設定される。呼受付制御部は、接続要求に係る通信の通信種別に応じて、複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する。
【0020】
請求項7に記載の通信システムは、請求項5及び請求項6に記載の通信システムにおいて、通信種別が通信種別0及び通信種別1の2種類の場合、前記測定部は、前記トラフィックTの測定を下記式により行うことを要旨とする。
【0021】
T=C0×M0+C1×M1
ここで、C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの現在進行中の通信の数であり、M0及びM1は、それぞれ、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの一通信に必要な回線数である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明における呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムの実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の構成を示す図である。
【0023】
図1に示すように、通信システム1は、通信設備10と、呼処理制御装置20と、呼受付制御装置30と、通信設備制御装置40と、メモリ50と、バス60とで構成される。通信設備10は、複数の通信により共有使用される設備である。呼処理制御装置20は、呼の設定/解放などを管理し、通信設備10の割当/解放などを通信設備制御装置40に対して指示する。呼受付制御装置30は、適宜、メモリ50上から情報を読み出して、呼を受け付けるか否かの判定を行う。通信設備制御装置40は、呼処理制御装置20からの指令に基づいて通信設備10の割当/解放などを行う。呼処理制御装置20、呼受付制御装置30、通信設備制御装置40、メモリ50は、互いにバス60を介して接続されており、互いに通信を行うことができる。
【0024】
図2は、メモリ50に格納された、通信種別及びトータルトラフィックTに応じた、呼を受け付けるか否かの判定のためのしきい値の例を示す図である。例えば、通信種別0が通信種別1に対して必要とする伝送速度が大きい及び/又は遅延の許容度が小さい場合、それぞれのしきい値の関係は、Nthr0i<Nthr1i(∀i, i=1 to 5)である。即ち、通信種別1に分類される呼の方が受け付けられ易くしている。ここで、本願発明の特徴は、更に、(Nthr01/Nthr11)>(Nthr02/Nthr12)>(Nthr03/Nthr13)>(Nthr04/Nthr14)>(Nthr05/Nthr15)という関係を持たせていることにある。即ち、計測されるトータルトラフィックTが大きくなるにつれて、通信種別0に係る呼の受け付けられ易さを通信種別1の呼に対して小さくしている。逆の味方をすれば、計測されるトータルトラフィックTが小さくなるにつれて、通信種別0に係る呼と通信種別1に係る呼の受け付けられ易さの差が小さくなっていくようにする。このようにすることにより、計測されるトータルトラフィックTが小さいときにまで、必要とする伝送速度が大きい及び/又は遅延の許容度が小さい通信種別0に係る通信が過度に受け付けられないという不合理を改善することができる。
【0025】
図2においては、通信種別を“0”と“1”の2種類とし、かつトータルトラフィックTを5つの範囲に分け、これにより全部で10個のしきい値を設けている。例えば、通信種別0に係る呼の受付判定を行うときに、トータルトラフィックTの測定結果がT2以上T3未満であった場合には、しきい値としてNthr03が読み出されることになる。
尚、本実施形態においては、通信種別を“0”と“1”の2種類とし、かつトータルトラフィックTを5つの範囲に分けたが、これに限られることはない。
【0026】
図3は、本発明の呼受付制御方法の一実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
本実施形態においては、図2の対応させて、通信種別を“0”と“1”の2種類としている。また、通信種別0及び通信種別1に係る一通信が行われるには、それぞれM0回線及びM1回線が必要とされる場合の例である。更に、トータルトラフィックの値としては、使用中の全回線数を採用し、そしてこれがしきい値未満であれば受付可と判定している。尚、トータルトラフィックの値としては使用中の全回線数を採用することが最も典型的ではあるが、通信種別の数と同様、トータルトラフィックの値として他の値を採用することも可能である。また、トータルトラフィックとしきい値を比較するという判定方法も、これに限られることなく、他の判定方法も採用可能である。
【0027】
以下、図3に基づいて処理手順を説明する。
最初に、図1に示した呼処理制御装置20は、通信を切断する要求があるか否かを判断する(ステップ1)。通信を切断する要求がある場合(肯定判定)にはステップ2に進み、通信を切断する要求がない場合(否定判定)にはステップ7に進む。
【0028】
ステップ2においては、呼処理制御装置20は、切断しようとする通信の通信種別を判定する。呼処理制御装置20は、通信種別が“0”の場合は、その通信の呼の解放処理を行い(ステップ3)、変数C0を1だけ減じ(ステップ4)、制御をステップ1に戻す。一方、呼処理制御装置20は、通信種別が“1”の場合は、その通信の呼の解放処理を行い(ステップ5)、変数C1を1だけ減じ(ステップ6)、制御をステップ1に戻す。ここで、変数C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1に係るそれぞれの通信についての、現時点で行われている通信の数を格納する変数であり、図1に示すメモリ50に格納されている。
【0029】
ステップ7においては、呼受付制御装置30は、接続要求があるか否かを判定する。接続要求がない場合(否定判定)にはステップ1に戻る。一方、接続要求がある場合には、呼受付制御装置30は、現在行われている通信種別0及び通信種別1に係るそれぞれの通信の数を格納する変数C0及びC1をメモリ50から読み出し(ステップ8)、現時点でのトータルトラフィックTを式T=C0×M0+C1×M1に基づき算出する(ステップ9)。次に、呼受付制御装置30は、当該接続要求に係る通信の通信種別を判別する(ステップ10)。
【0030】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“0”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別0に対応するものであってステップ9において算出したトータルトラフィックTに対応するしきい値Nthr0iをメモリ50から読み出す(ステップ11)。次に、呼受付制御装置30は、算出したトータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr0i未満である(T<Nthr0i)か否かを判定する(ステップ12)。トータルトラフィックTがしきい値Nthr0i以上の場合(否定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付を拒否し(ステップ19)、制御をステップ1に戻す。一方、トータルトラフィックTがしきい値Nthr0i未満の場合(肯定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付処理を行い(ステップ13)、変数C0を1だけ増加させ(ステップ14)、制御をステップ1に戻す。
【0031】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“1”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別1に対応するものであってステップ9において算出したトータルトラフィックTに対応するしきい値Nthr1iをメモリ50から読み出す(ステップ15)。次に、呼受付制御装置30は、算出したトータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr1i未満である(T<Nthr1i)か否かを判定する(ステップ16)。トータルトラフィックTがしきい値Nthr1i以上の場合(否定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付を拒否し(ステップ19)、制御をステップ1に戻す。一方、トータルトラフィックTがしきい値Nthr1i未満の場合(肯定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付処理を行い(ステップ17)、変数C1を1だけ増加させ(ステップ18)、制御をステップ1に戻す。
【0032】
その後、呼処理制御装置20は、呼受付制御装置30の処理結果に応じて、呼の設定/解放などを管理し、通信設備10の割当/解放などを通信設備制御装置40に対して指示する。通信設備制御装置40は、呼処理制御装置20からの指令に基づいて通信設備10の割当/解放などを行う。
【0033】
(変形例)
図4は、本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の変形例の構成を示す図である。また、図5は、図4に示した変形例に対応した、メモリ50に格納されたしきい値の例を示す図である。また、図6は、図4に示した変形例に対応した処理手順を示すフローチャートである。
【0034】
この変形例においては、図5に示す通り、メモリ50には、従来と同様、2種類の通信種別に応じたそれぞれのしきい値が格納される2つの領域しか確保されていない。一方、図4に示す通り、この変形例に係る通信システム1aは、通信システム1に対して受付しきい値制御装置70が加わる構成となっている。
【0035】
この変形例においては、ステップ8及びステップ9の処理を受付しきい値制御装置70が行っている。即ち、受付しきい値制御装置70は、現在行われている通信種別0及び通信種別1に係るそれぞれの通信の数を格納する変数C0及びC1をメモリ50から読み出し(ステップ8)、現時点でのトータルトラフィックTを式T=C0×M0+C1×M1に基づき算出する(ステップ9)。そして、受付しきい値制御装置70は、算出したトータルトラフィックTに対応したしきい値Nthr0及びNthr1をメモリ50に格納する。次に、呼受付制御装置30は、当該接続要求に係る通信の通信種別を判別する(ステップ10)。
【0036】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“0”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別0に対応するしきい値Nthr0をメモリ50から読み出す(ステップ11a)。次に、呼受付制御装置30は、トータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr0未満である(T<Nthr0)か否かを判定する(ステップ12a)。
【0037】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“1”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別1に対応するしきい値Nthr1をメモリ50から読み出す(ステップ15a)。次に、呼受付制御装置30は、トータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr1未満である(T<Nthr1)か否かを判定する(ステップ16a)。
【0038】
その他の処理手順は図3に示した処理手順と同様である。この変形例によれば、メモリ50の使用領域を節約することできるという利点がある。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースを割り当てるに際し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さの程度を異なるようにした通信において、リソースの効率的利用を図りつつも通信種別によって不公平感が増大することがなくなる。
【0040】
ここで、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差を大きくする構成としては以下の二態様が考えられる。
【0041】
第1の態様は、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値を予め設定しておき、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づき、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する態様であり、この態様によれば、後述の第2の態様と比較して記憶内容を書き替える手間が省ける。
【0042】
また、第2の態様は、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値を更新設定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックとに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する態様であり、この態様によれば、前述の第1の態様と比較して記憶領域が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図2】メモリに格納された、通信種別及びトータルトラフィックTに応じた、呼を受け付けるか否かの判定のためのしきい値の例を示す図である。
【図3】本発明の呼受付制御方法の一実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の変形例の構成を示す図である。
【図5】図4に示した変形例に対応した、メモリに格納されたしきい値の例を示す図である。
【図6】図4に示した変形例に対応した処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1a 通信システム
10 通信設備
20 呼処理制御装置
30 呼受付制御装置
40 通信設備制御装置
50 メモリ
60 バス
70 受付しきい値制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムに関し、特に、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースを割り当てるに際し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さの程度を異なるようにした呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多数の加入者が共通の施設を利用して通信を行う公衆通信システムにおいては、通信を開始するために回線の設定を要求した際、あるいはより高速の回線を設定するために新たな回線の設定を要求した際に、現在空いている設備のリソースの中から当該通信にリソースを割り当て、通信が終了すればこれを解放して他の通信の割当要求に備えている。その際に、要求に応えるに足るリソースがあるか否かを判定し、要求に応えるに足るリソースがないと判断された場合には、該要求を拒否して現在すでに継続中の通信の品質を守る、というのが呼受付制御である。
【0003】
空きリソースの判定は、単純に回線が使用中か空きなのかを判定すればよい場合もあるし、パケット通信のように、時間的に変動する個々のトラフィックを統計的に多重化するようなシステムでは、瞬間的なトラフィックの変動に対してある程度余裕を残しながら平均トラフィックなどに基づいて統計的に受付判定を行わないといけない場合もある。例えば、無線基地局と移動局との間の通信に、ユーザー情報をその伝送速度に比して広帯域の無線スペクトルに拡散する符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)方式を用いる移動通信システムにおいて、加入者の収容状況を観測して新たな呼を受け付けるか否かの判定を行う方法は、特開平8−191481「呼受付制御方法および装置」や国際公開番号WO98/30057「CDMA移動通信システムの呼受付制御方法および移動局装置」に開示されている。
【0004】
特開平8−191481においては、基地局における干渉量の予測に基づいて新たな呼の受付を判定する方法が開示され、CDMAシステムの上り回線では干渉量がトラフィックに相当する観測量であることが詳細に説明されている。
【0005】
一方、国際公開番号WO98/30057においては、基地局から上り干渉量や下り送信電力に関する情報を報知することにより移動局において呼受付判定を行う方法が開示され、CDMA下り回線においては基地局の総送信電力がトラフィックに相当する観測量であることが詳細に説明されている。いずれにしても、様々な通信システムで何らかの方法によりトラフィックを特定することが可能であり、この測定されたトラフィックに基づいて呼受付制御が適用されている。
【0006】
ところで、近年、通信の世界では、従来の音声通信だけではなく、例えばテレビ電話やデータ伝送、あるいはインターネット接続など多様なサービスが提供されている。これらは必要とする伝送速度が異なっているだけでなく、例えば音声通信やTV電話は遅延に厳しく、高々数百ミリ秒程度の遅延しか許されないのに対して、電子メールなどは遅延がそれよりも大きくてもある程度は許容されるなど、いろいろな面で性質が異なっている。従って、これらの互いに性質の異なるサービスに対する呼の受付も一律ではなく、サービス毎に受け付けられ易さに差を設けるなど、きめ細かな制御が求められる。このような観点から特許第3179021号は、複数のサービス種別のそれぞれに対して複数の判定しきい値を用意し、現在のトラフィックの測定結果とこれらのしきい値を比較しながら判定を行うことにより、サービス種別毎に適切な受付判定を行う方法を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような呼受付制御方法は、全体のトラフィックが高いときにおいて、使用リソースの大きい呼を受け付けられにくくして全体の呼損率を下げたり、あるいは遅延に対して寛容な通信をある程度遅延させる一方、遅延に厳しい通信を優先させて全体としての品質を上げたりすることを目的として適用されるが、かかる従来の呼受付制御方法では、使用リソースの大きさや遅延許容量の大きさを考慮に入れるまでもなく各呼を受け付けても良い低トラフィック時にも適用されてしまい、リソースに余裕があるにも拘わらず、特定の通信種別の呼損率が高くなる、あるいは、遅延が大きくなってしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、上述のような事情を鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、共通のリソースを共有して複数の通信種別に係る複数の通信が行われる際に、通信種別に依存して不公平な通信となることのない呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の呼受付制御方法は、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおいて、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに分類し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さに差を付けつつ、各通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御方法であって、現在割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差を大きくするようにしたことを要旨とする。
【0010】
また、上記目的を達成するため、請求項2に記載の呼受付制御方法は、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおける呼受付制御方法であって、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類し、前記リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値を予め設定し、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、前記接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定することを要旨とする。
【0011】
本発明によれば、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される。そして、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かが判定される。
【0012】
また、上記目的を達成するため、請求項3に記載の呼受付制御方法は、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおける呼受付制御方法であって、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類し、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、前記接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値を更新設定し、前記接続要求に係る通信の通信種別に応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定することを要旨とする。
【0013】
本発明によれば、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックが測定される。そして、接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が更新設定される。そして、接続要求に係る通信の通信種別に応じて、複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かが判定される。
【0014】
請求項4に記載の呼受付制御方法は、請求項1乃至請求項3に記載の呼受付制御方法において、通信種別が通信種別0及び通信種別1の2種類の場合、前記トラフィックTの測定を下記式により行うことを要旨とする。
【0015】
T=C0×M0+C1×M1
ここで、C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの現在進行中の通信の数であり、M0及びM1は、それぞれ、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの一通信に必要な回線数である。
【0016】
また、上記目的を達成するため、請求項5に記載の通信システムは、各通信が複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類された複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムであって、前記リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される記憶部と、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する測定部と、前記接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、前記記憶部に記憶された複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御部と、を備えることを要旨とする。
【0017】
本発明によれば、記憶部には、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される。測定部は、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する。呼受付制御部は、接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、記憶部に記憶された複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する。
【0018】
また、上記目的を達成するため、請求項6に記載の通信システムは、各通信が複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類された複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムであって、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する測定部と、前記接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が設定される記憶部と、前記接続要求に係る通信の通信種別に応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御部と、を備えることを要旨とする。
【0019】
本発明によれば、測定部は、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する。記憶部には、接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が更新設定される。呼受付制御部は、接続要求に係る通信の通信種別に応じて、複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する。
【0020】
請求項7に記載の通信システムは、請求項5及び請求項6に記載の通信システムにおいて、通信種別が通信種別0及び通信種別1の2種類の場合、前記測定部は、前記トラフィックTの測定を下記式により行うことを要旨とする。
【0021】
T=C0×M0+C1×M1
ここで、C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの現在進行中の通信の数であり、M0及びM1は、それぞれ、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの一通信に必要な回線数である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明における呼受付制御方法及びその方法が適用される通信システムの実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の構成を示す図である。
【0023】
図1に示すように、通信システム1は、通信設備10と、呼処理制御装置20と、呼受付制御装置30と、通信設備制御装置40と、メモリ50と、バス60とで構成される。通信設備10は、複数の通信により共有使用される設備である。呼処理制御装置20は、呼の設定/解放などを管理し、通信設備10の割当/解放などを通信設備制御装置40に対して指示する。呼受付制御装置30は、適宜、メモリ50上から情報を読み出して、呼を受け付けるか否かの判定を行う。通信設備制御装置40は、呼処理制御装置20からの指令に基づいて通信設備10の割当/解放などを行う。呼処理制御装置20、呼受付制御装置30、通信設備制御装置40、メモリ50は、互いにバス60を介して接続されており、互いに通信を行うことができる。
【0024】
図2は、メモリ50に格納された、通信種別及びトータルトラフィックTに応じた、呼を受け付けるか否かの判定のためのしきい値の例を示す図である。例えば、通信種別0が通信種別1に対して必要とする伝送速度が大きい及び/又は遅延の許容度が小さい場合、それぞれのしきい値の関係は、Nthr0i<Nthr1i(∀i, i=1 to 5)である。即ち、通信種別1に分類される呼の方が受け付けられ易くしている。ここで、本願発明の特徴は、更に、(Nthr01/Nthr11)>(Nthr02/Nthr12)>(Nthr03/Nthr13)>(Nthr04/Nthr14)>(Nthr05/Nthr15)という関係を持たせていることにある。即ち、計測されるトータルトラフィックTが大きくなるにつれて、通信種別0に係る呼の受け付けられ易さを通信種別1の呼に対して小さくしている。逆の味方をすれば、計測されるトータルトラフィックTが小さくなるにつれて、通信種別0に係る呼と通信種別1に係る呼の受け付けられ易さの差が小さくなっていくようにする。このようにすることにより、計測されるトータルトラフィックTが小さいときにまで、必要とする伝送速度が大きい及び/又は遅延の許容度が小さい通信種別0に係る通信が過度に受け付けられないという不合理を改善することができる。
【0025】
図2においては、通信種別を“0”と“1”の2種類とし、かつトータルトラフィックTを5つの範囲に分け、これにより全部で10個のしきい値を設けている。例えば、通信種別0に係る呼の受付判定を行うときに、トータルトラフィックTの測定結果がT2以上T3未満であった場合には、しきい値としてNthr03が読み出されることになる。
尚、本実施形態においては、通信種別を“0”と“1”の2種類とし、かつトータルトラフィックTを5つの範囲に分けたが、これに限られることはない。
【0026】
図3は、本発明の呼受付制御方法の一実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
本実施形態においては、図2の対応させて、通信種別を“0”と“1”の2種類としている。また、通信種別0及び通信種別1に係る一通信が行われるには、それぞれM0回線及びM1回線が必要とされる場合の例である。更に、トータルトラフィックの値としては、使用中の全回線数を採用し、そしてこれがしきい値未満であれば受付可と判定している。尚、トータルトラフィックの値としては使用中の全回線数を採用することが最も典型的ではあるが、通信種別の数と同様、トータルトラフィックの値として他の値を採用することも可能である。また、トータルトラフィックとしきい値を比較するという判定方法も、これに限られることなく、他の判定方法も採用可能である。
【0027】
以下、図3に基づいて処理手順を説明する。
最初に、図1に示した呼処理制御装置20は、通信を切断する要求があるか否かを判断する(ステップ1)。通信を切断する要求がある場合(肯定判定)にはステップ2に進み、通信を切断する要求がない場合(否定判定)にはステップ7に進む。
【0028】
ステップ2においては、呼処理制御装置20は、切断しようとする通信の通信種別を判定する。呼処理制御装置20は、通信種別が“0”の場合は、その通信の呼の解放処理を行い(ステップ3)、変数C0を1だけ減じ(ステップ4)、制御をステップ1に戻す。一方、呼処理制御装置20は、通信種別が“1”の場合は、その通信の呼の解放処理を行い(ステップ5)、変数C1を1だけ減じ(ステップ6)、制御をステップ1に戻す。ここで、変数C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1に係るそれぞれの通信についての、現時点で行われている通信の数を格納する変数であり、図1に示すメモリ50に格納されている。
【0029】
ステップ7においては、呼受付制御装置30は、接続要求があるか否かを判定する。接続要求がない場合(否定判定)にはステップ1に戻る。一方、接続要求がある場合には、呼受付制御装置30は、現在行われている通信種別0及び通信種別1に係るそれぞれの通信の数を格納する変数C0及びC1をメモリ50から読み出し(ステップ8)、現時点でのトータルトラフィックTを式T=C0×M0+C1×M1に基づき算出する(ステップ9)。次に、呼受付制御装置30は、当該接続要求に係る通信の通信種別を判別する(ステップ10)。
【0030】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“0”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別0に対応するものであってステップ9において算出したトータルトラフィックTに対応するしきい値Nthr0iをメモリ50から読み出す(ステップ11)。次に、呼受付制御装置30は、算出したトータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr0i未満である(T<Nthr0i)か否かを判定する(ステップ12)。トータルトラフィックTがしきい値Nthr0i以上の場合(否定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付を拒否し(ステップ19)、制御をステップ1に戻す。一方、トータルトラフィックTがしきい値Nthr0i未満の場合(肯定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付処理を行い(ステップ13)、変数C0を1だけ増加させ(ステップ14)、制御をステップ1に戻す。
【0031】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“1”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別1に対応するものであってステップ9において算出したトータルトラフィックTに対応するしきい値Nthr1iをメモリ50から読み出す(ステップ15)。次に、呼受付制御装置30は、算出したトータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr1i未満である(T<Nthr1i)か否かを判定する(ステップ16)。トータルトラフィックTがしきい値Nthr1i以上の場合(否定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付を拒否し(ステップ19)、制御をステップ1に戻す。一方、トータルトラフィックTがしきい値Nthr1i未満の場合(肯定判定)、呼受付制御装置30は、当該接続要求の受付処理を行い(ステップ17)、変数C1を1だけ増加させ(ステップ18)、制御をステップ1に戻す。
【0032】
その後、呼処理制御装置20は、呼受付制御装置30の処理結果に応じて、呼の設定/解放などを管理し、通信設備10の割当/解放などを通信設備制御装置40に対して指示する。通信設備制御装置40は、呼処理制御装置20からの指令に基づいて通信設備10の割当/解放などを行う。
【0033】
(変形例)
図4は、本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の変形例の構成を示す図である。また、図5は、図4に示した変形例に対応した、メモリ50に格納されたしきい値の例を示す図である。また、図6は、図4に示した変形例に対応した処理手順を示すフローチャートである。
【0034】
この変形例においては、図5に示す通り、メモリ50には、従来と同様、2種類の通信種別に応じたそれぞれのしきい値が格納される2つの領域しか確保されていない。一方、図4に示す通り、この変形例に係る通信システム1aは、通信システム1に対して受付しきい値制御装置70が加わる構成となっている。
【0035】
この変形例においては、ステップ8及びステップ9の処理を受付しきい値制御装置70が行っている。即ち、受付しきい値制御装置70は、現在行われている通信種別0及び通信種別1に係るそれぞれの通信の数を格納する変数C0及びC1をメモリ50から読み出し(ステップ8)、現時点でのトータルトラフィックTを式T=C0×M0+C1×M1に基づき算出する(ステップ9)。そして、受付しきい値制御装置70は、算出したトータルトラフィックTに対応したしきい値Nthr0及びNthr1をメモリ50に格納する。次に、呼受付制御装置30は、当該接続要求に係る通信の通信種別を判別する(ステップ10)。
【0036】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“0”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別0に対応するしきい値Nthr0をメモリ50から読み出す(ステップ11a)。次に、呼受付制御装置30は、トータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr0未満である(T<Nthr0)か否かを判定する(ステップ12a)。
【0037】
ステップ10の判別の結果、通信種別が“1”であった場合には、呼受付制御装置30は、通信種別1に対応するしきい値Nthr1をメモリ50から読み出す(ステップ15a)。次に、呼受付制御装置30は、トータルトラフィックTが読み出したしきい値Nthr1未満である(T<Nthr1)か否かを判定する(ステップ16a)。
【0038】
その他の処理手順は図3に示した処理手順と同様である。この変形例によれば、メモリ50の使用領域を節約することできるという利点がある。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースを割り当てるに際し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さの程度を異なるようにした通信において、リソースの効率的利用を図りつつも通信種別によって不公平感が増大することがなくなる。
【0040】
ここで、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差を大きくする構成としては以下の二態様が考えられる。
【0041】
第1の態様は、リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値を予め設定しておき、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づき、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する態様であり、この態様によれば、後述の第2の態様と比較して記憶内容を書き替える手間が省ける。
【0042】
また、第2の態様は、通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値を更新設定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックとに基づいて、接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する態様であり、この態様によれば、前述の第1の態様と比較して記憶領域が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の構成を示す図である。
【図2】メモリに格納された、通信種別及びトータルトラフィックTに応じた、呼を受け付けるか否かの判定のためのしきい値の例を示す図である。
【図3】本発明の呼受付制御方法の一実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の呼受付制御方法が実現される通信システムの一実施形態の変形例の構成を示す図である。
【図5】図4に示した変形例に対応した、メモリに格納されたしきい値の例を示す図である。
【図6】図4に示した変形例に対応した処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1a 通信システム
10 通信設備
20 呼処理制御装置
30 呼受付制御装置
40 通信設備制御装置
50 メモリ
60 バス
70 受付しきい値制御装置
Claims (7)
- 複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおいて、各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに分類し、通信種別毎にリソースの割り当てられ易さに差を付けつつ、各通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御方法であって、
現在割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、
測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差を大きくするようにしたことを特徴とする呼受付制御方法。 - 複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおける呼受付制御方法であって、
各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類し、
前記リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値を予め設定し、
通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、
前記接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、
選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定することを特徴とする呼受付制御方法。 - 複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムにおける呼受付制御方法であって、
各通信を複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類し、
通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定し、
前記接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値を更新設定し、
前記接続要求に係る通信の通信種別に応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、
選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定することを特徴とする呼受付制御方法。 - 通信種別が通信種別0及び通信種別1の2種類の場合、前記トラフィックTの測定を下記式により行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の呼受付制御方法。
T=C0×M0+C1×M1
ここで、C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの現在進行中の通信の数であり、M0及びM1は、それぞれ、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの一通信に必要な回線数である。 - 各通信が複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類された複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムであって、
前記リソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、通信種別毎に異なるものであり、かつ、トラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、所定の数に分割されたトラフィック量範囲毎に異なる複数のしきい値が予め設定される記憶部と、
通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する測定部と、
前記接続要求に係る通信の通信種別と測定されたトラフィックとに応じて、前記記憶部に記憶された複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御部と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - 各通信が複数の通信種別のうちのいずれかに予め分類された複数の通信により共有されるリソースの中から、各通信に必要なリソースをその都度割り当てて使用する通信システムであって、
通信の接続要求があったとき、そのとき割り当てられて共有されているリソースに係るトラフィックを測定する測定部と、
前記接続要求に係る通信にリソースを割り当てるか否かの判定のためのしきい値であって、測定されたトラフィックの値が大きくなるに応じて、前記通信種別毎のリソースの割り当てられ易さの差が大きくなるように、通信種別毎に異なる複数のしきい値が更新設定される記憶部と、
前記接続要求に係る通信の通信種別に応じて、前記複数のしきい値の1つを選定し、選定されたしきい値と測定されたトラフィックに基づいて、前記接続要求に係る通信にリソースの割当が可能か否かを判定する呼受付制御部と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - 通信種別が通信種別0及び通信種別1の2種類の場合、前記測定部は、前記トラフィックTの測定を下記式により行うことを特徴とする請求項5及び請求項6に記載の通信システム。
T=C0×M0+C1×M1
ここで、C0及びC1は、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの現在進行中の通信の数であり、M0及びM1は、それぞれ、通信種別0及び通信種別1のそれぞれの一通信に必要な回線数である。
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