JP2004010206A - 記録装置用給紙機構、及び記録用紙包装箱 - Google Patents

Abstract

【課題】記録用紙の腰を利用して重送を防止すること。
【解決手段】ホッパに積層収容された単票記録用紙Ｐを給紙手段により１枚ずつ引き出して記録領域に搬送する記録装置用給紙機構において、積層収容された単票記録用紙Ｐを、その後端領域の中央部と両側部とで高低差が生じるように突部５で支持して収容し、記録用紙Ｐに腰を与える。
【選択図】　　　　図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホッパに単票記録用紙を積層収容して給紙手段により１枚ずつ引き出して記録領域に搬送する記録装置用給紙機構、より詳細には重送防止機能を備えた記録装置用給紙機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ファクシミリ、カラーコピー機、ターミナルプリンタなど記録装置は、通常、単票記録用紙をカセット等に積層収容し、給紙手段により１枚ずつ引き出して記録領域に搬送するように構成されているが、複数枚が一度に印刷領域に搬送されやすく、これを防止するため、特開平５−１０５２４６号公報、特開平５−１７８４８３号公報、特開平８−２４８１９号公報に見られるような重送防止機構が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら構造が複雑でコストが上昇するという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、構造が簡単で、かつオプションとして簡単に装着することができる重送防止機能を備えた記録装置用給紙機構を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、ホッパに積層収容された単票記録用紙を給紙手段により１枚ずつ引き出して記録領域に搬送する記録装置用給紙機構において、
前記積層収容された単票記録用紙を、その後端領域の中央部と両側部とで高低差が生じるように前記ホッパに収容する。
【０００５】
【発明の実施の態様】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図１は、本発明の記録装置用給紙機構を備えた記録装置の一実施例を示すものであって、記録装置本体１は、その中央部に単票紙を積層して収容するカセット３が装着される装填口２と、印刷が終了した単票紙を排出する排出口４が形成されている。
【０００６】
カセット３は、単票紙の後端部が当接する底面の中央部には他所よりも若干高くなるよう突部５が形成されていて、単票紙の中央部を両側よりも若干持ち上げるように構成されている。
【０００７】
図２は、同上記録装置の印刷機構部の一実施例をインクジェット記録装置に例を採って示すものであって、記録ヘッド１０は、図示しないインクタンクからインクの供給を受けつつ、キャリッジ１１により記録用紙Ｐの幅方向に往復移動して記録用紙に印刷データに対応したインク滴を吐出する。
単票用紙の先端部の中央領域と対向する領域には、カセット３に収容された単票用紙の内、上部に位置するものを摩擦力で引き出すための送り出しローラ１２が配置されている。
【０００８】
この実施例において、カセット３に単票紙を収容して記録装置に装填すると、記録用紙の先端側がバネ１３などの付勢手段により持ち上げられる。この状態で印刷が開始されると、送り出しローラ１２が回動して最上層の単票紙にローラ１２の摩擦力が作用し、最上層の記録用紙の先端側に張力が作用する。
【０００９】
ところで、記録用紙は、図２（ロ）に示したように記録用紙の端側の中央部がカセット３の突部５により持ち上げられ、また搬送方向の中央部Ｃでは、ここを境として記録用紙の束が湾曲しているため記録用紙Ｐに腰が発生し、２枚目以降の単票紙には強い摩擦力が作用する。
【００１０】
なお、上述の実施例においては、カセット３に収容する場合について説明したが、図３に示したようにホッパ１４に記録用紙を装填する形態にあっては、ホッパ１４の後端側の中央部に突部１５を形成しても同様の作用を奏する。
【００１１】
図４（イ）、（ロ）は、上述した記録用紙保持具の他の実施例を示すものであって、図中符号２０は、記録用紙を包装する包装箱で、その一端側の、一方の幅広面には中央部で突部２１を形成するように、また他方の幅広面では両側に突部２２、２３が残るように開封用のミシン目２４が入れられている。
【００１２】
ミシン目２４に沿って包装箱を開封すると、図５（イ）に示すように一方の幅広面の中央部に第１の突部２１が、また他方の幅広面の両側には突部を挟むように第２の突部２２、２３が形成されたカバー体２０ａが切り出される。
これら突部２１乃至２３を図５（ロ）の矢印で示したように内部に折り込み、図５（ハ）に示したように記録用紙Ｐの束に装着する。
【００１３】
これにより、記録用紙の中央部は第１の突部２１により持ち上げられ、また両側の上部は第２の突部２２、２３により下方に押圧され、記録用紙の束は中央部が凸となるように収容される。
この状態でカバー体２０ａを後端側とするように記録装置のカセットやホッパに装填すると、前述したように記録用紙の腰により重送を可及的に防止することができる。
【００１４】
なお、上述の実施例においてはインクジェット記録装置に例を採って説明したが、他の記録装置、例えば複写機、ファクシミリ等の給紙機構に適用しても同様の作用を奏することは明らかである。
【００１５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、２枚目以降の記録用紙の腰を利用して収納部に保持して重送を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明のインクジェット記録装置の一実施例を示す図である。
【図２】
図（イ）、（ロ）は、それぞれ同上装置に記録用紙を装填した状態を示す図である。
【図３】
本発明の記録装置の他の実施例を示す図である。
【図４】
図（イ）、（ロ）は、それぞれ本発明の記録用紙包装箱の一実施例を示す図である。
【図５】
図（イ）乃至（ハ）は、それぞれ同上記録用紙包装箱から記録用紙保持具となる領域を切り出した状態、記録用紙保持具に組み立てた状態、及び記録用紙をセットした状態を示す図である。
【符号の説明】
１　記録装置本体
２　装填口
３　カセット
４　排出口
５　突部
１０　記録ヘッド
１１　キャリッジ
１２　ローラ
１３　バネ
１４　ホッパ
１５　突部
２０　包装箱
２０ａ　カバー体
２１　突部
２１〜２３　突部
２４　ミシン目
Ｃ　中央部
Ｐ　記録用紙

Claims (3)

1. ホッパに積層収容された単票記録用紙を給紙手段により１枚ずつ引き出して記録領域に搬送する記録装置用給紙機構において、
   前記積層収容された単票記録用紙を、その後端領域の中央部と両側部とで高低差が生じるように前記ホッパに収容した記録装置用給紙機構。
2. 記録用紙の束を包装する外皮の一端側の、一方の幅広面に中央部で第１の突部を形成するように開封用のミシン目が入れられ、開封後には前記突部を内側に折り曲げて、前記記録用紙の束を収容するように構成された記録用紙包装箱。
3. 他方の幅広面の両側に前記第１の突部を挟むように第２の突部を形成するように前記ミシン目が入れられて、開封後には前記第２の突部を内側に折り曲げられる請求項２に記載の記録用紙包装箱。

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