JP2004009919A - 車両前部構造 - Google Patents

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Hiroaki Makihara
牧原 博明
Katsuki Matsushita
松下 活己
Masahiro Murase
村瀬 正宏
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

【課題】前突時に同前突直前の車輪12の向きに関わらず、ホイールハウス10の変形ストロークを増大させることができ、これにより車体前部6で衝撃荷重を十分に吸収することができる車両前部構造を提供すること。
【解決手段】本発明の車両前部構造は、一端18aが車体前部6に連結されて該連結部20aから車輪12の支持部16へ向かって延び、且つ一端18aが他端18bよりも前方に配置された荷重伝達部材18を備え、荷重伝達部材18は、他端18bが車体前部6の変形により車輪12の支持部16に当接して車輪12を下方へ付勢するよう配設されている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前突時に車体前部が変形して該前突時の衝撃荷重を吸収する車両前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に自動車2は、図5及び図6に示すように、前突時に車室4よりも前方に位置する車体前部6が変形して衝撃荷重を吸収し、車室4の変形を抑制するように構成されている。前記衝撃荷重は、主に、車体前部6の両側下部に前後方向に延在するよう配されるサイドフレームロア8が座屈変形することにより吸収される。そして、サイドフレームロア8は、前記衝撃荷重の吸収量を大きくするよう、形状や剛性を設定される。また、サイドフレームロア8の車幅方向外側にはホイールハウス10が凹設されており、該ホイールハウス10の内部に、ホイールとタイヤとから成る車輪12が配設されている。
【0003】このような自動車2が前面衝突すると、まず、車体前部6の前方の領域が変形し、車輪12の前方に位置するホイールハウス前部10aが車輪12に当接する。更に車体前部6の変形が進行すると、車輪12が同車輪12の後方に位置するホイールハウス後部10bに当接する。そして、高剛性である車輪(特にホイール部分)がホイールハウス前部10aとホイールハウス後部10bとに挟まれた状態になると、ホイールハウス10がこれ以上変形し難いため、車体前部6の変形が抑制されてしまう。
【0004】このため、特許3140506号や特開2001−270465号では、前突時の衝撃荷重を車輪12へ伝えて同車輪12を左右いずれかに回動させる回動手段を設け、同回動手段により車輪12を左右いずれかに向けることにより、ホイールハウス10の変形ストロークを増大させるように図っている。
【0005】しかし、上記両先行技術はいずれも車輪12を回動するものなので、衝突直前の車輪12の向きによっては効果が得られない可能性がある。例えば、衝突直前に右を向いていた車輪12を左に回動してしまい、その結果、車輪12が前方を向いてしまう様な場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、前突時に同前突直前の車輪12の向きに関わらず、ホイールハウス10の変形ストロークを増大させることができ、これにより車体前部6で衝撃荷重を十分に吸収することができる車両前部構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の車両の前部構造は、車両の前突時に車体前部が変形して該前突時の衝撃荷重を吸収する車両の前部構造において、前記車体前部に凹設されたホイールハウスの内部に配されるよう前記車体前部に支持された車輪と、一端が前記車体前部に連結されて該連結部から前記車輪の支持部へ向かって延び、且つ前記一端が他端よりも前方に配置された荷重伝達部材とを備え、前記荷重伝達部材は、前記他端が前記車体前部の変形により前記車輪の支持部に当接して前記車輪を下方へ付勢するよう配設されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の本発明の車両前部構造は、請求項1に記載の車両前部構造において、前記車体前部は、その両側上部に車両前後方向に延びるよう配設されたサイドフレームアッパを有し、前記荷重伝達部材の前記一端が前記サイドフレームアッパに連結されたことを特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の本発明の車両前部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造において、前記車輪の支持部は、両端を車輪側と車体側とに枢支されて前記車輪に連動して上下方向へ変位可能な支持アーム部材を有し、前記荷重伝達部材の前記他端は、前記車体前部の変形により前記支持アーム部材の車体側部分に当接して前記車輪を下方へ付勢するよう配設されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の本発明の車両前部構造は、請求項3に記載の車両前部構造において、前記荷重伝達部材の他端は、二股形状を成す当接片を有し、前記当接片は、前記支持アーム部材の前記車体側部分の前面と上面とに間隔を存して対向するよう配設されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、前述した従来例の車両の前部構造と同一の部位等については同一の符号を付して説明を省略する。
【0012】本発明の一実施形態としての車両前部構造は、図1に示すように、車両14の車体前部6に連結されて車輪12の支持部16へ向かって延びる荷重伝達部材18を備えている。そして荷重伝達部材18は、前突時の衝撃荷重により屈曲変形しない程度の剛性を有する直線形状の金属製パイプ材等で形成されている。また、荷重伝達部材18の一端18aは、車体前部6の両側上部に前後方向に延びるよう配設されたサイドフレームアッパ20の連結部20aに連結されている。そして荷重伝達部材18は、一端18aよりも後方に配置された他端18bに二股に分かれた形状を成す当接片22が設けられ、該当接片22が車輪12の支持部16の前方と上方とに位置するよう配設されている。
【0013】車輪12は車体に対して上下方向へ遥動可能に、車体前部6にサスペンションを介して支持されている。該支持部16は、車輪12と連動可能に車体前部6と車輪12とに連結されており、サスペンションの型式により種々の形態をとる。サスペンションの型式としては、ダブルウィッシュボーン型や、ストラット型等が好適である。
【0014】そして、車両の前突時に車輪12がホイールハウス前部10aとホイールハウス後部10bとに挟まれた状態になる前に、荷重伝達部材18の他端18bの当接片22が支持部16に当接して車輪12を下方へ付勢して車輪12を下方へ十分変位させることができるよう、サイドフレームアッパ20の強度やサイドフレームロア8の強度、サイドフレームアッパ20の連結部20aの位置、当接片22の形状等は適宜設定される。特に、サイドフレームアッパ20の連結部20aを前方に配した方が、前突時に荷重伝達部材18がより速やかに後方へ変位するので、他端18bが支持部16に当接することができ、好適である。
【0015】また、車輪12は車体前部6に対して上下方向に200mm位の幅で遥動可能であり、乗員の操舵により左右方向へ回転可能なので、車輪12の上下方向の遥動時や左右方向への回転時に、荷重伝達部材18が車輪12及び同車輪12に連動する支持部16に干渉しない位置に、荷重伝達部材18の他端18bを配設するのが良い。例えばサスペンションがストラット型の場合には、荷重伝達部材18の当接片22が、図2に示すような、ナックル24の下部と車体前部6とに両端を枢支された支持アーム部材26の車体側部分26aの上面と前面とに対向するよう荷重伝達部材18を配設すると、荷重伝達部材18と車輪12との間隔を大きくとることができるので、車輪12の左右方向への回転による荷重伝達部材18と車輪12との干渉を、容易に回避できる。また、支持アーム部材26の車体側部分26aは、車輪側部分よりも上下方向の変位幅が小さいので、当接片22の上下方向の長さをより短くすることができる。
【0016】以上のように構成される車両14が正面衝突すると、衝突の衝撃荷重により車体前部6が変形する際、サイドフレームロア8の座屈変形に伴って、サイドフレームアッパ20も座屈変形する。図3に示すように、サイドフレームアッパ20が座屈変形して荷重伝達部材18が後退変位すると、同荷重伝達部材18の他端18bの当接片22が車輪12の支持部16に当接する。更にサイドフレームアッパ20の座屈変形が進行すると、荷重伝達部材18が他端18bを中心として後方へ回動しつつ、車輪12を下方へ付勢する。これにより、車輪12がホイールハウス前部10aとホイールハウス後部10bとに当接するまでに、少なくとも車輪12の中心よりも下部側がホイールハウス10の下方へ突出する程度に、車輪12を下方へ変位させる。更に、車体前部6の変形が進行すると、車輪12がホイールハウス前部10aとホイールハウス後部10bとに当接する。そして、車輪12が同車輪12の上部をホイールハウス前部10aとホイールハウス後部10bとに押されて、ホイールハウス10の下方へ押し出されることとなる。即ち、図4に示すように、ホイールハウス10の内部から車輪12を排除できるので、ホイールハウス10の変形ストロークを増大させることができ、したがって、車体前部6で衝撃荷重を十分に吸収することができる。
【0017】以上詳述したように、本発明の実施形態としての車両前部構造によれば、前突時に車輪12をホイールハウス10の下方へ押し出すことにより、前突直前の車輪12の向きに関わらず、ホイールハウス10の変形ストロークを増大させることができ、これにより車体前部6で衝撃荷重を十分に吸収することができる。また、前突時の衝撃荷重を利用して車輪12を下方へ付勢することができ、特別な動力源が不必要であるという利点がある。
【0018】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の本発明の車両前部構造によれば、ホイールハウスの変形ストロークを増大させることができ、これにより車体前部で衝撃荷重を十分に吸収することができる効果を奏する。また、前突時に車輪をホイールハウスの下方へ押し出すことにより、ホイールハウスの変形ストロークを増大させるので、前突直前の車輪の向きに関わらず、車体前部で衝撃荷重を十分に吸収することができる効果を得ることができる。また、前突時の衝撃荷重を利用して車輪を下方へ付勢することができ、特別な動力源が不必要であるという利点がある。
【0019】また、請求項2に記載の本発明の車両前部構造によれば、請求項1に記載の本発明の車両前部構造の効果に加えて、荷重伝達部材の一端をサイドフレームアッパに連結することにより、前突時の荷重伝達部材の一端の後退変位を容易に制御することができる効果を奏する。
【0020】また、請求項3に記載の本発明の車両前部構造によれば、請求項1又は請求項2に記載の本発明の車両前部構造の効果に加えて、前突時に荷重伝達部材の他端が支持アーム部材の車体側部分に当接するようにしたので、荷重伝達部材と車輪との干渉を回避し易くなり、また荷重伝達部材が車輪を下方へ付勢することが容易となる効果を奏する。
【0021】また、請求項4に記載の本発明の車両前部構造によれば、請求項3に記載の本発明の車両前部構造の効果に加えて、簡素な構造により、前突時に荷重伝達部材の他端が支持アーム部材の車体側部分に確実に当接するようにできる効果を奏する。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両前部構造を模式的に示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態における車両のサスペンションを模式的に示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態における車両の前突時の初期状態を模式的に示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態における車両の前突後の状態を模式的に示す側面図である。
【図5】従来の車両前部構造を模式的に示す側面図である。
【図6】従来の車両の前突後の状態を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
2   自動車
4   車室
6   車体前部
8   サイドフレームロア
10  ホイールハウス
10a ホイールハウス前部
10b ホイールハウス後部
12  車輪
14  車両
16  支持部
18  荷重伝達部材
18a 一端
18b 他端
20  サイドフレームアッパ
20a 連結部
22  当接片
24  ナックル
26  支持アーム部材
26a 支持アーム部材の車体側部分

Claims (4)

  1. 車両の前突時に車体前部が変形して該前突時の衝撃荷重を吸収する車両の前部構造において、
    前記車体前部に凹設されたホイールハウスの内部に配されるよう前記車体前部に支持された車輪と、
    一端が前記車体前部に連結されて該連結部から前記車輪の支持部へ向かって延び、且つ前記一端が他端よりも前方に配置された荷重伝達部材とを備え、
    前記荷重伝達部材は、前記他端が前記車体前部の変形により前記車輪の支持部に当接して前記車輪を下方へ付勢するよう配設されていることを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記車体前部は、その両側上部に車両前後方向に延びるよう配設されたサイドフレームアッパを有し、前記荷重伝達部材の前記一端が前記サイドフレームアッパに連結されたことを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記車輪の支持部は、両端を車輪側と車体側とに枢支されて前記車輪に連動して上下方向へ変位可能な支持アーム部材を有し、前記荷重伝達部材の前記他端は、前記車体前部の変形により前記支持アーム部材の車体側部分に当接して前記車輪を下方へ付勢するよう配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造。
  4. 前記荷重伝達部材の他端は、二股形状を成す当接片を有し、前記当接片は、前記支持アーム部材の前記車体側部分の前面と上面とに間隔を存して対向するよう配設されたことを特徴とする請求項3に記載の車両前部構造。
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JP2009137378A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Mazda Motor Corp 自動車の前部車体構造

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