JP2004008102A - コーヒー香気液の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コーヒー抽出残渣から食品添加物として有用な香気成分を有効に得る方法および得られた香気成分を用いて食品の風味を改善する方法を提供する。
【解決手段】コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14のコーヒー懸濁液を調製する工程、および前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程を含むコーヒー香気液の製造方法、ならびに前記方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする食品の風味を改善する方法。
【選択図】 なし
【解決手段】コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14のコーヒー懸濁液を調製する工程、および前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程を含むコーヒー香気液の製造方法、ならびに前記方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする食品の風味を改善する方法。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーヒー香気液の製造方法および食品の風味を改善する方法に関する。本発明は、コーヒー抽出後の残渣からコーヒーの香気成分を有効に回収して、食品の風味の改善に有用な方法である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、焙煎されたコーヒー豆中には、約30重量%の可溶性固形分が含まれている。通常、抽出とはこれらの固形分の80〜90%を熱水等で溶出することである。また、コーヒーの固形分と共に抽出液中に含まれる香気成分は、コーヒーの品質に大きな影響を与えるものである。
【0003】
抽出後のコーヒー豆は、一部は堆肥肥料や飼料として利用されるが、大部分はコーヒー抽出残渣(粕)として廃棄処理されており、その処理に大きなコストがかかる。
【0004】
このため、コーヒー抽出残渣を有効に利用する方法が望まれている。
【0005】
コーヒー抽出残渣に残存する有効成分の回収については、特開平5−168411号公報では、コーヒー抽出残渣の爆砕処理による可溶性成分の抽出方法が記載されており、特公昭59−30388号公報では、コーヒー豆またはコーヒー抽出残渣の高温高圧処理により得られた生成物からなる食品の風味改善剤が記載されている。
【0006】
また、コーヒー抽出残渣の香気成分の利用としては、特開2000−135059号公報には、抽出残渣の水蒸気抽出による香気成分の回収方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したコーヒー抽出残渣からの回収方法はすべて、コーヒー抽出残渣を高温で処理して固形分や香気成分を捕集しており、高温による処理ではコーヒーの酸化が促進されてpHが低下し、捕集物の風味が損なわれる問題が生じる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、コーヒー抽出残渣から食品添加物として有用な香気成分を有効に得る方法および得られた香気成分を用いて食品の風味を改善する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、下記表1の通り抽出過程における各分画のコーヒー液を飲用濃度に統一して、ガスクロマトグラフィーによる総香気量を比較したところ、抽出される液の固形濃度が低下しても溶出する香気成分は低下しないことを見出した。即ち、固形分と香気成分の抽出は一様ではないため、固形分の溶出量が低下して廃棄される残渣には、コーヒーが保有する香気成分が多く残留していることを示している。
【0010】
【表1】
本発明者は、さらに鋭意検討を重ね、コーヒー抽出残渣に残留する香気成分を風味を損ねることなく回収できる方法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明のコーヒー香気液の製造方法は、コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14(20℃)のコーヒー懸濁液を調製する工程、および前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程
を含むことを特徴とする。
【0012】
前記アルカリ溶液は、強塩基を含むことが好ましい。
【0013】
前記コーヒー懸濁液のpHは、pH10〜13(20℃)であることが好ましい。
【0014】
前記蒸散が7〜55kPaの減圧条件下で行われ、前記凝縮が2〜10℃の冷却条件下で行われることが好ましい。
【0015】
また、本発明の食品の風味を改善する方法は、前記本発明の製造方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする。
【0016】
[作用効果]
本発明のコーヒー香気液の製造方法によると、コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、酸化を防止しつつ、減圧、低温条件下で香気液を得ることにより、香気成分を有効に抽出することができる。
【0017】
本発明の食品の風味を改善する方法によると、本発明の製造方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することで、コーヒーの良好な風味を付与するとともに添加されるコーヒー液または食品の独特な臭いをマスキングする効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、説明する。
【0019】
本発明におけるコーヒー抽出残渣とは、缶コーヒーなどの用途に工業的に抽出された後のコーヒー豆をいう。通常、前記抽出は、焙煎コーヒー豆の重量に対して5〜20倍の熱水を加水し、大気圧下にて行う。このような抽出条件で得られたコーヒー抽出残渣は、コーヒー豆の約20〜30重量%の固形分が抽出されている。
【0020】
前記コーヒー抽出残渣は、全重量の約60〜75重量%程度の水分を含有しているが、本発明においては脱水や乾燥などの処理は特に必要ない。
【0021】
本発明のコーヒー香気液の製造方法は、まず、コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14(20℃)のコーヒー懸濁液を調製する工程を行う。
【0022】
コーヒー抽出残渣に加えるアルカリ溶液は、コーヒー懸濁液のpHを8〜14に調節するためのものであり、食品に添加可能な成分を含むものであれば特に制限されるものではない。前記成分としては、強塩基、弱塩基等が挙げられる。pH調節が容易で添加量が少なくて済むことから、前記アルカリ溶液は、強塩基の水溶液が好ましく、水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等が例示される。
【0023】
前記アルカリ溶液の添加量は、コーヒー抽出残渣の重量の1〜10倍程度であればよい。効率的な香気成分の捕集の観点から、2〜4倍の添加量が好ましい。
【0024】
前記コーヒー懸濁液は、アルカリ溶液の添加によってpHが8〜14に調節される。本発明におけるpHとは、特記しない限り、20℃でpHメーターにより測定した値である。コーヒー懸濁液のpHは、良好な香気成分の回収率を上げ、香気液のマスキング効果を高めるためには、pH10〜13が好ましく、pH11〜13がより好ましい。
【0025】
次に、前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程を行う。
【0026】
前記蒸散は、大気圧未満の減圧条件下で行われるものであり、特に制限されるものではないが、蒸散効率と良好な香気成分の回収の観点から、7〜55kPaの減圧条件下で行われることが好ましく、25〜50kPaの減圧条件がより好ましい。蒸散時のコーヒー懸濁液は、香気成分の質を維持しつつ蒸散時間を短縮するために、95℃程度まで加温してもよい。コーヒー懸濁液からの水の蒸発温度は、35〜85℃程度である。
【0027】
前記凝縮は、香気成分を含む蒸散した水分を液体として回収するためのものであり、良好な香気成分を回収するためには2〜10℃の冷却条件下で行われることが好ましく、2〜5℃がより好ましい。
【0028】
前記凝縮は、公知の装置および方法を用いて行えばよい。
【0029】
凝縮させる量は、特に制限されるものではないが、添加するアルカリ溶液の2〜20重量%であることが好ましい。2重量%未満では香気成分の回収率が低く、20重量%を超えると回収される香気成分の品質が劣る傾向がある。
【0030】
このようにして得られたコーヒー香気液は、質・量ともに優れた香気成分を含み、コーヒーの風味を添加する目的でコーヒー液または他の食品に香料として使用することができる。
【0031】
本発明の食品の風味の改善方法は、前記コーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする。
【0032】
前記コーヒー香気液をコーヒー液に添加する場合は、所望のコーヒー濃度とコーヒーの風味となるように添加量を調整する。前記コーヒー香気液を食品に添加する場合は、所望のコーヒーの風味を有する程度に添加量を調整する。しかし、コーヒー香気液の過剰な添加は、逆に異臭を伴う場合があるので注意を要する。
【0033】
また、本発明の食品の風味の改善方法は、添加対象のコーヒー液または食品の独特な臭いをマスキングする目的にも利用される。この場合は、コーヒー懸濁液のpHを12以上にして得られたコーヒー香気液を用いることが好ましい。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。
【0035】
[コーヒー固形分の濃度]
コーヒー固形分の濃度は、減圧乾燥法により測定した。すなわち、コーヒー液2gを秤量し、5kPaの圧力下にて70℃で16時間保持して乾燥重量を測定し、コーヒー液に対する重量%で表した。
【0036】
[ガスクロマトグラフィーによる香気量の測定]
実施例および比較例等において、測定試料液10mlを、22mlのバイアル瓶に採取し、密栓した。密栓したバイアル瓶を、Tekmar社製ガスクロマトグラフィー用オートサンプラにて80℃で20分間加温した後サンプリングし、ガスクロマトグラフィーで分析した。
【0037】
測定条件
測定装置:日立製ガスクロマトグラフィーG−3000
カラム:ジーエルサイエンス(株)製TC−WAX 0.53mm×30m
キャリヤーガス:ヘリウム
キャリヤーガス流量:1ml/分
カラム温度:40℃(5分)→220℃(5℃/分で昇温)
検出器:FID。
【0038】
ガスクロマトグラフィー分析によるピークの総面積を、総香気量として算出し、基準となる試料の値を100%として比較した。また、各ピークを分析時のカラム温度を基に下記のように3つのエリアに分類し、各エリア別のピーク面積を算出し、香気成分の構成を調べた。
【0039】
高沸点エリア:カラム温度101℃〜200℃
中沸点エリア:カラム温度41℃〜100℃
低沸点エリア:カラム温度40℃。
【0040】
[実施例1]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0041】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、1%w/vの水酸化カリウム水溶液400gを添加して、pH12(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0042】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液50gを捕集した。得られたコーヒー香気液について、ガスクロマトグラフィーにより香気成分の構成を調べた。
【0043】
[比較例1]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0044】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、1%w/vの炭酸水素ナトリウム水溶液400gを添加して、pH7.4(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0045】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液50gを捕集した。得られたコーヒー香気液について、ガスクロマトグラフィーにより香気成分の構成を調べた。
【0046】
[比較例2]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0047】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、脱イオン水400gを添加して、pH5.7(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0048】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液50gを捕集した。得られたコーヒー香気液について、ガスクロマトグラフィーにより香気成分の構成を調べた。
【0049】
【表2】
表2より、アルカリ条件下で捕集した実施例1の香気液は、低沸点部の比率が高いが、中性または弱酸性条件下で捕集した比較例の香気液は、刺激成分を含むとされる高沸点部の比率が高い。実施例1の香気液は、低沸点部が50%以上を占めるレギュラーコーヒー抽出液に近い構成を示すことがわかる。
【0050】
[実施例2]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0051】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、1%w/vの水酸化カリウム水溶液400gを添加して、pH12.9(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0052】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液を50gづつ2つに分画し、計100gの凝縮水を捕集した。各画分について、20℃におけるpHおよびガスクロマトグラフィーによる香気成分の構成を調べた。
【0053】
【表3】
表3より、捕集された凝縮水が添加したアルカリ溶液の12.5重量%を越える(即ち、50〜100g画分)と、香気成分の高沸点部の比率が30%を越えることがわかる。高沸点部の増加は、刺激臭や異臭を伴うため、高沸点部の比率を一定限度以下に押える必要がある。このことから、捕集する凝縮水量は、添加したアルカリ溶液の2〜20重量%程度に留めておく方が望ましい。
【0054】
[評価試験1]
実施例1ならびに比較例1および2で得られたコーヒー香気液を、工業用減圧濃縮コーヒー液(固形分43.6重量%)を飲用濃度に希釈したもの(固形分1.17重量%)に、それぞれ2.5重量%添加して評価試料を調製した。対照として、前記減圧濃縮コーヒー液を脱イオン水で同じ濃度に希釈した試料を準備した。前記試料を70℃に加温し、パネラーにより風味を評価した。
【0055】
【表4】
表4より、減圧濃縮した工業用コーヒーへの添加試験では、実施例1のアルカリ条件下で回収した香気液の添加により、減圧濃縮コーヒー特有の加熱臭がマスキングされた。また、比較例1の中性条件下および比較例2の弱酸性条件下で回収した香気液の添加では、高沸点成分由来の異臭が確認されたが、実施例1の香気液の添加では異臭は認められなかった。
【0056】
[評価試験2]
実施例1および比較例2で得られたコーヒー香気液を、工業用減圧濃縮コーヒー液(固形分43.6重量%)を飲用濃度に希釈したもの(固形分1.17重量%)に、それぞれ2.5重量%または5.0重量%添加して評価試料を調製した。対照として、香気液を添加しない試料を準備した。前記試料を70℃に加温し、パネラーにより風味を評価した。
【0057】
【表5】
表5より、実施例1で得られた香気液を添加した試料は、原料のコーヒー液に由来する加熱臭がマスキングされた。しかし、添加量を5.0重量%に増加させると、香気液に由来する異臭が感じられた。したがって、本発明の香気液は、少量の添加で効果を奏し、過剰な添加は逆効果になることがわかる。
【0058】
[評価試験3]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0059】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、それぞれ0〜0.52%w/vの水酸化カリウム水溶液400gを添加して、コーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液を50g捕集した。
【0060】
得られたコーヒー香気液を、工業用減圧濃縮コーヒー液(固形分43.6重量%)を飲用濃度に希釈したもの(固形分1.17重量%)に、それぞれ2.5重量%添加して評価試料を調製した。対照として、香気液の代わりに脱イオン水を2.5重量%添加した試料も調製した。前記試料を70℃に加温し、パネラーにより風味を評価した。
【0061】
【表6】
[加熱臭]○:原料のコーヒー液に由来する加熱臭を感じない
△:原料のコーヒー液に由来する加熱臭を多少感じる
×:原料のコーヒー液に由来する加熱臭を感じる
[異臭] ○:香気液に由来する異臭を感じない
△:香気液に由来する異臭を多少感じる
×:香気液に由来する異臭を感じる
表6より、香気液の回収をpH8以上の条件下で行なうことにより、得られた香気液は、原料のコーヒー液に由来する加熱臭をマスキングする効果があることがわかる。また、香気液の回収をpH12以上の条件下で行なうことにより、刺激臭などの異臭を伴わない高品質の香気液を得ることがわかる。なお、0%w/vの水酸化カリウム水溶液(水酸化カリウム無添加)で得られた香気液を添加した試料は、異臭が非常に強く、原料のコーヒー液に由来する加熱臭の判別ができなかった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーヒー香気液の製造方法および食品の風味を改善する方法に関する。本発明は、コーヒー抽出後の残渣からコーヒーの香気成分を有効に回収して、食品の風味の改善に有用な方法である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、焙煎されたコーヒー豆中には、約30重量%の可溶性固形分が含まれている。通常、抽出とはこれらの固形分の80〜90%を熱水等で溶出することである。また、コーヒーの固形分と共に抽出液中に含まれる香気成分は、コーヒーの品質に大きな影響を与えるものである。
【0003】
抽出後のコーヒー豆は、一部は堆肥肥料や飼料として利用されるが、大部分はコーヒー抽出残渣(粕)として廃棄処理されており、その処理に大きなコストがかかる。
【0004】
このため、コーヒー抽出残渣を有効に利用する方法が望まれている。
【0005】
コーヒー抽出残渣に残存する有効成分の回収については、特開平5−168411号公報では、コーヒー抽出残渣の爆砕処理による可溶性成分の抽出方法が記載されており、特公昭59−30388号公報では、コーヒー豆またはコーヒー抽出残渣の高温高圧処理により得られた生成物からなる食品の風味改善剤が記載されている。
【0006】
また、コーヒー抽出残渣の香気成分の利用としては、特開2000−135059号公報には、抽出残渣の水蒸気抽出による香気成分の回収方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したコーヒー抽出残渣からの回収方法はすべて、コーヒー抽出残渣を高温で処理して固形分や香気成分を捕集しており、高温による処理ではコーヒーの酸化が促進されてpHが低下し、捕集物の風味が損なわれる問題が生じる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、コーヒー抽出残渣から食品添加物として有用な香気成分を有効に得る方法および得られた香気成分を用いて食品の風味を改善する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、下記表1の通り抽出過程における各分画のコーヒー液を飲用濃度に統一して、ガスクロマトグラフィーによる総香気量を比較したところ、抽出される液の固形濃度が低下しても溶出する香気成分は低下しないことを見出した。即ち、固形分と香気成分の抽出は一様ではないため、固形分の溶出量が低下して廃棄される残渣には、コーヒーが保有する香気成分が多く残留していることを示している。
【0010】
【表1】
本発明者は、さらに鋭意検討を重ね、コーヒー抽出残渣に残留する香気成分を風味を損ねることなく回収できる方法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明のコーヒー香気液の製造方法は、コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14(20℃)のコーヒー懸濁液を調製する工程、および前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程
を含むことを特徴とする。
【0012】
前記アルカリ溶液は、強塩基を含むことが好ましい。
【0013】
前記コーヒー懸濁液のpHは、pH10〜13(20℃)であることが好ましい。
【0014】
前記蒸散が7〜55kPaの減圧条件下で行われ、前記凝縮が2〜10℃の冷却条件下で行われることが好ましい。
【0015】
また、本発明の食品の風味を改善する方法は、前記本発明の製造方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする。
【0016】
[作用効果]
本発明のコーヒー香気液の製造方法によると、コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、酸化を防止しつつ、減圧、低温条件下で香気液を得ることにより、香気成分を有効に抽出することができる。
【0017】
本発明の食品の風味を改善する方法によると、本発明の製造方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することで、コーヒーの良好な風味を付与するとともに添加されるコーヒー液または食品の独特な臭いをマスキングする効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、説明する。
【0019】
本発明におけるコーヒー抽出残渣とは、缶コーヒーなどの用途に工業的に抽出された後のコーヒー豆をいう。通常、前記抽出は、焙煎コーヒー豆の重量に対して5〜20倍の熱水を加水し、大気圧下にて行う。このような抽出条件で得られたコーヒー抽出残渣は、コーヒー豆の約20〜30重量%の固形分が抽出されている。
【0020】
前記コーヒー抽出残渣は、全重量の約60〜75重量%程度の水分を含有しているが、本発明においては脱水や乾燥などの処理は特に必要ない。
【0021】
本発明のコーヒー香気液の製造方法は、まず、コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14(20℃)のコーヒー懸濁液を調製する工程を行う。
【0022】
コーヒー抽出残渣に加えるアルカリ溶液は、コーヒー懸濁液のpHを8〜14に調節するためのものであり、食品に添加可能な成分を含むものであれば特に制限されるものではない。前記成分としては、強塩基、弱塩基等が挙げられる。pH調節が容易で添加量が少なくて済むことから、前記アルカリ溶液は、強塩基の水溶液が好ましく、水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等が例示される。
【0023】
前記アルカリ溶液の添加量は、コーヒー抽出残渣の重量の1〜10倍程度であればよい。効率的な香気成分の捕集の観点から、2〜4倍の添加量が好ましい。
【0024】
前記コーヒー懸濁液は、アルカリ溶液の添加によってpHが8〜14に調節される。本発明におけるpHとは、特記しない限り、20℃でpHメーターにより測定した値である。コーヒー懸濁液のpHは、良好な香気成分の回収率を上げ、香気液のマスキング効果を高めるためには、pH10〜13が好ましく、pH11〜13がより好ましい。
【0025】
次に、前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程を行う。
【0026】
前記蒸散は、大気圧未満の減圧条件下で行われるものであり、特に制限されるものではないが、蒸散効率と良好な香気成分の回収の観点から、7〜55kPaの減圧条件下で行われることが好ましく、25〜50kPaの減圧条件がより好ましい。蒸散時のコーヒー懸濁液は、香気成分の質を維持しつつ蒸散時間を短縮するために、95℃程度まで加温してもよい。コーヒー懸濁液からの水の蒸発温度は、35〜85℃程度である。
【0027】
前記凝縮は、香気成分を含む蒸散した水分を液体として回収するためのものであり、良好な香気成分を回収するためには2〜10℃の冷却条件下で行われることが好ましく、2〜5℃がより好ましい。
【0028】
前記凝縮は、公知の装置および方法を用いて行えばよい。
【0029】
凝縮させる量は、特に制限されるものではないが、添加するアルカリ溶液の2〜20重量%であることが好ましい。2重量%未満では香気成分の回収率が低く、20重量%を超えると回収される香気成分の品質が劣る傾向がある。
【0030】
このようにして得られたコーヒー香気液は、質・量ともに優れた香気成分を含み、コーヒーの風味を添加する目的でコーヒー液または他の食品に香料として使用することができる。
【0031】
本発明の食品の風味の改善方法は、前記コーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする。
【0032】
前記コーヒー香気液をコーヒー液に添加する場合は、所望のコーヒー濃度とコーヒーの風味となるように添加量を調整する。前記コーヒー香気液を食品に添加する場合は、所望のコーヒーの風味を有する程度に添加量を調整する。しかし、コーヒー香気液の過剰な添加は、逆に異臭を伴う場合があるので注意を要する。
【0033】
また、本発明の食品の風味の改善方法は、添加対象のコーヒー液または食品の独特な臭いをマスキングする目的にも利用される。この場合は、コーヒー懸濁液のpHを12以上にして得られたコーヒー香気液を用いることが好ましい。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。
【0035】
[コーヒー固形分の濃度]
コーヒー固形分の濃度は、減圧乾燥法により測定した。すなわち、コーヒー液2gを秤量し、5kPaの圧力下にて70℃で16時間保持して乾燥重量を測定し、コーヒー液に対する重量%で表した。
【0036】
[ガスクロマトグラフィーによる香気量の測定]
実施例および比較例等において、測定試料液10mlを、22mlのバイアル瓶に採取し、密栓した。密栓したバイアル瓶を、Tekmar社製ガスクロマトグラフィー用オートサンプラにて80℃で20分間加温した後サンプリングし、ガスクロマトグラフィーで分析した。
【0037】
測定条件
測定装置:日立製ガスクロマトグラフィーG−3000
カラム:ジーエルサイエンス(株)製TC−WAX 0.53mm×30m
キャリヤーガス:ヘリウム
キャリヤーガス流量:1ml/分
カラム温度:40℃(5分)→220℃(5℃/分で昇温)
検出器:FID。
【0038】
ガスクロマトグラフィー分析によるピークの総面積を、総香気量として算出し、基準となる試料の値を100%として比較した。また、各ピークを分析時のカラム温度を基に下記のように3つのエリアに分類し、各エリア別のピーク面積を算出し、香気成分の構成を調べた。
【0039】
高沸点エリア:カラム温度101℃〜200℃
中沸点エリア:カラム温度41℃〜100℃
低沸点エリア:カラム温度40℃。
【0040】
[実施例1]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0041】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、1%w/vの水酸化カリウム水溶液400gを添加して、pH12(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0042】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液50gを捕集した。得られたコーヒー香気液について、ガスクロマトグラフィーにより香気成分の構成を調べた。
【0043】
[比較例1]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0044】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、1%w/vの炭酸水素ナトリウム水溶液400gを添加して、pH7.4(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0045】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液50gを捕集した。得られたコーヒー香気液について、ガスクロマトグラフィーにより香気成分の構成を調べた。
【0046】
[比較例2]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0047】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、脱イオン水400gを添加して、pH5.7(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0048】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液50gを捕集した。得られたコーヒー香気液について、ガスクロマトグラフィーにより香気成分の構成を調べた。
【0049】
【表2】
表2より、アルカリ条件下で捕集した実施例1の香気液は、低沸点部の比率が高いが、中性または弱酸性条件下で捕集した比較例の香気液は、刺激成分を含むとされる高沸点部の比率が高い。実施例1の香気液は、低沸点部が50%以上を占めるレギュラーコーヒー抽出液に近い構成を示すことがわかる。
【0050】
[実施例2]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0051】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、1%w/vの水酸化カリウム水溶液400gを添加して、pH12.9(20℃)のコーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。
【0052】
蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液を50gづつ2つに分画し、計100gの凝縮水を捕集した。各画分について、20℃におけるpHおよびガスクロマトグラフィーによる香気成分の構成を調べた。
【0053】
【表3】
表3より、捕集された凝縮水が添加したアルカリ溶液の12.5重量%を越える(即ち、50〜100g画分)と、香気成分の高沸点部の比率が30%を越えることがわかる。高沸点部の増加は、刺激臭や異臭を伴うため、高沸点部の比率を一定限度以下に押える必要がある。このことから、捕集する凝縮水量は、添加したアルカリ溶液の2〜20重量%程度に留めておく方が望ましい。
【0054】
[評価試験1]
実施例1ならびに比較例1および2で得られたコーヒー香気液を、工業用減圧濃縮コーヒー液(固形分43.6重量%)を飲用濃度に希釈したもの(固形分1.17重量%)に、それぞれ2.5重量%添加して評価試料を調製した。対照として、前記減圧濃縮コーヒー液を脱イオン水で同じ濃度に希釈した試料を準備した。前記試料を70℃に加温し、パネラーにより風味を評価した。
【0055】
【表4】
表4より、減圧濃縮した工業用コーヒーへの添加試験では、実施例1のアルカリ条件下で回収した香気液の添加により、減圧濃縮コーヒー特有の加熱臭がマスキングされた。また、比較例1の中性条件下および比較例2の弱酸性条件下で回収した香気液の添加では、高沸点成分由来の異臭が確認されたが、実施例1の香気液の添加では異臭は認められなかった。
【0056】
[評価試験2]
実施例1および比較例2で得られたコーヒー香気液を、工業用減圧濃縮コーヒー液(固形分43.6重量%)を飲用濃度に希釈したもの(固形分1.17重量%)に、それぞれ2.5重量%または5.0重量%添加して評価試料を調製した。対照として、香気液を添加しない試料を準備した。前記試料を70℃に加温し、パネラーにより風味を評価した。
【0057】
【表5】
表5より、実施例1で得られた香気液を添加した試料は、原料のコーヒー液に由来する加熱臭がマスキングされた。しかし、添加量を5.0重量%に増加させると、香気液に由来する異臭が感じられた。したがって、本発明の香気液は、少量の添加で効果を奏し、過剰な添加は逆効果になることがわかる。
【0058】
[評価試験3]
焙煎し粉砕したコーヒー豆に対し、12倍重量の100℃の熱水を加えて、コーヒー豆固形分の約25重量%を抽出し、コーヒー抽出残渣を得た。
【0059】
得られたコーヒー抽出残渣200gに、それぞれ0〜0.52%w/vの水酸化カリウム水溶液400gを添加して、コーヒー懸濁液を調製した。前記コーヒー懸濁液を加温し、40kPaの減圧下にて80℃の温度で水分を蒸散させた。蒸散した水分を凝縮器に導入し、5℃にて凝縮させ、コーヒー香気液を50g捕集した。
【0060】
得られたコーヒー香気液を、工業用減圧濃縮コーヒー液(固形分43.6重量%)を飲用濃度に希釈したもの(固形分1.17重量%)に、それぞれ2.5重量%添加して評価試料を調製した。対照として、香気液の代わりに脱イオン水を2.5重量%添加した試料も調製した。前記試料を70℃に加温し、パネラーにより風味を評価した。
【0061】
【表6】
[加熱臭]○:原料のコーヒー液に由来する加熱臭を感じない
△:原料のコーヒー液に由来する加熱臭を多少感じる
×:原料のコーヒー液に由来する加熱臭を感じる
[異臭] ○:香気液に由来する異臭を感じない
△:香気液に由来する異臭を多少感じる
×:香気液に由来する異臭を感じる
表6より、香気液の回収をpH8以上の条件下で行なうことにより、得られた香気液は、原料のコーヒー液に由来する加熱臭をマスキングする効果があることがわかる。また、香気液の回収をpH12以上の条件下で行なうことにより、刺激臭などの異臭を伴わない高品質の香気液を得ることがわかる。なお、0%w/vの水酸化カリウム水溶液(水酸化カリウム無添加)で得られた香気液を添加した試料は、異臭が非常に強く、原料のコーヒー液に由来する加熱臭の判別ができなかった。
Claims (5)
- コーヒー抽出残渣にアルカリ溶液を加えて、pH8〜14(20℃)のコーヒー懸濁液を調製する工程、および
前記コーヒー懸濁液を減圧条件下にて水分を蒸散させ、香気成分を含んだ水分を凝縮させてコーヒー香気液を得る工程
を含むコーヒー香気液の製造方法。 - 前記アルカリ溶液が強塩基を含む請求項1に記載の方法。
- 前記コーヒー懸濁液のpHがpH10〜13(20℃)である請求項1または2に記載の方法。
- 前記蒸散が7〜55kPaの減圧条件下で行われ、前記凝縮が2〜10℃の冷却条件下で行われる、請求項1〜3いずれかに記載の方法。
- 請求項1〜4いずれかに記載の方法により得られたコーヒー香気液をコーヒー液または食品に添加することを特徴とする、食品の風味を改善する方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002166595A JP2004008102A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | コーヒー香気液の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009296954A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Chemi Com Japan Corp | 香味の優れたコーヒーエキスの製造法及びこれを含む飲食品 |
JP2011092019A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Masataka Hirai | コーヒー香を有する液体 |
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2002
- 2002-06-07 JP JP2002166595A patent/JP2004008102A/ja not_active Withdrawn
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