JP2004006099A - 燃料電池の加湿装置 - Google Patents

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林 隆浩
Masaharu Saito
齋藤 昌晴
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Abstract

【課題】性能の向上、特に、圧力損失の低減の向上を図った燃料電池の加湿装置を提供する。
【解決手段】ケース11に設けられた導入孔11a及び排出孔11bの付近においては、ケース11の壁面と中空糸膜束12との間に隙間Sが全周にわたって設けられており、導入孔11a及び排出孔11bから離れた位置(ケース中央付近)では、壁が厚く設けられた厚壁部11cが設けられ、ケース11と中空糸膜束12は全周にわたって当接している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池における隔壁(イオン交換膜)を保湿するための加湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、クリーンな発電システムとして、燃料電池が注目されており、活発な開発が行われている。燃料電池においては、水素と酸素の反応により電気と水蒸気が発生するが、この反応時に発生した電気は水分子を伴って移動するため、隔壁(イオン交換膜)を常に保湿しておく必要がある。
【0003】
この場合、水タンク等から水分を隔壁に供給することも考えられるが、定置用あるいは車載用ともに屋外での使用が前提となるため、冬場における凍結の問題があり、水タンク等を設けることは適切ではない。
【0004】
そこで、この保湿を行うために、燃料電池において反応により発生した水蒸気を有効に回収して、再び燃料電池に送り込もうという試みが行われている。
【0005】
そのために、ガス中に含まれる水分を分離可能な水蒸気透過膜を利用した加湿装置が開発されている。
【0006】
図11を参照して、従来技術に係る燃料電池の加湿装置について説明する。図11は燃料電池の加湿装置の一部破断模式図である。
【0007】
この加湿装置は、中空糸透過膜によって形成された中空糸膜をモジュール化した中空糸膜モジュールを利用したものである。図示のように、加湿装置100は、円筒状のケース101と、ケース101内に充填される複数の中空糸膜からなる中空糸膜束102とを備えている。
【0008】
ケース101には、一端側に気体を導入するための複数の導入孔101aを有し、かつ他端側に気体を排出するための複数の排出孔101bを有する。
【0009】
また、ケース101の両端においては、それぞれ、中空糸膜の中空内部のみが外部に開放されるように、各中空糸膜の外壁面間及びケース101の内壁面間を封止固定するポッティング部103が設けられている。
【0010】
以上の構成によって、中空糸膜の中空内部を通る第1経路(図中矢印X1,X2)と、複数の導入孔101aからケース101内に導入され、中空糸膜の膜外を通り、複数の排出孔101bからケース101外に排出されていく第2経路(図中矢印Y1,Y2)が形成される。
【0011】
そして、これら第1経路と第2経路のうちのいずれか一方に、例えばコンプレッサによって加湿対象気体(乾燥空気)を流し、他方に水蒸気を含んだ気体(湿潤空気)を流す。これにより、中空糸膜の膜分離作用によって、湿潤空気中の水蒸気が選択的に膜を透過して、加湿対象気体が加湿される。そして、この加湿された気体を、燃料電池における隔壁(イオン交換膜)に送り込む。
【0012】
ここで、上述のように、燃料電池からの排気ガス(反応後の気体)には、水蒸気が含まれており、これを上記湿潤空気として利用する。
【0013】
ところで、燃料電池に用いられる加湿装置においては、車用の燃料電池の場合には、通常、空気流量200〜3500NL/min(約50KW),圧力20〜200KPa,温度70〜80℃の環境条件で使用され、定置用の燃料電池の場合には、通常、空気流量100〜1500NL/min(約1〜20KW),圧力10〜100KPa,温度70〜80℃の環境条件で使用される。
【0014】
ここで、燃料電池に用いられる加湿装置に求められる基本的性能としては、一般的に、次ぎのようなことが挙げられる。
【0015】
第一に、圧力損失を極力下げることである。これは、圧力損失が高いほど、コンプレッサによって送り込む気体の圧力を高くしなければならないため、コンプレッサの動力を大きくしなければならないからである。また、コンプレッサの動力は、燃料電池から得ることから、燃料電池を機能させるためのコンプレッサに対して、燃料電池からの電力をコンプレッサに多く費やしてしまうと、燃料電池で発生する電力の多くを自己のために消費することになり、有効な電力の生産率が低くなってしまうからである。
【0016】
第二に、中空糸膜が折れたり切れたりしないことである。これは、中空糸膜が折れたり切れたりすると、加湿機能が低下してしまうからである。このような中空糸膜の折れや切れは、通常、ポッティング部との境界面(ポッティング部の表面付近)で起こり易い。何故ならば、流体(気体)の流れによって中空糸膜が揺れるため、揺れの起点となる上記境界面の部分に応力が集中するためである。
【0017】
第三に、加湿効率(加湿対象気体側への水の透過量)を向上させることである。加湿装置として当然要求される性能である。
【0018】
ここで、燃料電池においては、装置の小型化の要求等に応えるべく、電力の生産効率を高める必要があり、上述したように、圧力損失を抑制する必要がある。
【0019】
しかし、燃料電池の加湿装置においては、中空糸膜の折れや切れを抑制するために中空糸膜の揺れを抑えること、及び中空糸膜の加湿効率を高めることも必要であることから、ケース内の中空糸膜の充填率をある程度高める必要もある。
【0020】
そのため、従来、中空糸膜束の外周面はケースの内周壁面に当接するように配設されていたため、ケースに設けられた孔からケース内に導入された気体は、中級糸膜束の外周面に当たり、束の内部に進入しにくく、圧力損失が大きかった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記の通り、従来技術の場合には、圧力損失が問題になっていた。
【0022】
本発明の目的は、性能の向上、特に、圧力損失の低減の向上を図った燃料電池の加湿装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、中空糸膜束が充填されるケースに設けられた孔の付近においては、ケースの壁面と中空糸膜束との間に、全周にわたって隙間が設けられているように構成した。
【0024】
このように構成したことにより、ケースに設けられた孔から導入された気体は、上記隙間によって、全周に行き渡るため、圧力損失を抑制することができる。
【0025】
ここで、本発明が適用される燃料電池の加湿装置の基本的な構成は、中空糸膜の膜内を通る経路を第1経路とし、ケースに設けられた孔を通り、かつ中空糸膜束内であって中空糸膜の膜外を通る経路を第2経路とし、これら第1経路及び第2経路のうち、一方は、加湿対象気体を送り込み、加湿後の加湿気体を燃料電池(隔壁(イオン交換膜))に送り込む経路として利用し、他方は、燃料電池から排出される水分を含んだ気体を導入する経路として利用する構成である。
【0026】
つまり、膜を介して一方(中空糸膜の場合には、中空内部あるいは膜外のいずれか一方に相当する)に加湿対象気体を流し、膜を介して他方に水分を含んだ気体を流すことで、膜分離作用を利用して、選択的に水分を加湿対象気体側に移動させることで、加湿対象気体を加湿する原理を利用したものである。
【0027】
また、ケースに設けられた孔から離れた位置では、ケースの壁面と中空糸膜束は、全周にわたって当接しているように構成すると好適である。
【0028】
このように構成することで、孔から導入された気体が、中空糸膜束とケースの壁面との間から抜けてしまうことを防止できる。すなわち、孔から導入された気体は中空糸膜束内部へと導かれるため、加湿効率を高めることができる。
【0029】
また、ケースに設けられた孔から離れた位置に、ケースの壁面と中空糸膜束との間の隙間を封止する封止部材を備える構成とすることも好適である。
【0030】
このような構成によっても、孔から導入された気体が、中空糸膜束とケースの壁面との間から抜けてしまうことを防止できる。すなわち、孔から導入された気体は中空糸膜束内部へと導かれるため、加湿効率を高めることができる。
【0031】
また、ケースに設けられた孔と中空糸膜束の該孔に対向する対向面との間に、該孔から流入する気体の衝撃を緩衝する緩衝部材を備えると好適である。
【0032】
このように緩衝部材を備えれば、孔からケース内に流入された気体は、緩衝部材によって衝撃が緩衝された後に中空糸膜束内に送り込まれるため、中空糸膜が受ける衝撃を抑えることが可能となる。これにより、中空糸膜の揺れを抑え、中空糸膜の折れや切れを低減できる。
【0033】
また、上述した緩衝部材の一部が、ポッティング部(中空糸膜の中空内部のみが外部に開放されるように、中空糸膜の外壁面間、及びケースの壁面との間を封止固定する部分)の内部に埋没するように配置され、該緩衝部材が、中空糸膜束のポッティング部との境界面で該中空糸膜束を支持するように構成すると好適である。
【0034】
このように構成すれば、通常最も中空糸膜の折れや切れが発生しやすい中空糸膜におけるポッティング部との境界面付近で中空糸膜束が支持されるため、この付近における中空糸膜の揺れを抑制でき、効果的に中空糸膜の折れや切れを抑制できる。
【0035】
また、ポッティング部は、外側の硬質素材からなる層と内側の軟質素材からなる層の2層構造とすると好適である。
【0036】
ポッティング部をこのような2層構造とすれば、中空糸膜が揺れる際に、軟質素材からなる層が、中空糸膜に追随するため、中空糸膜に対する応力集中を緩和することができ、中空糸膜の折れや切れを抑制できる。
【0037】
また、中空糸膜束を構成する複数の中空糸膜は、そのうちの数本ずつを束にして、あるいは、中空糸膜1本1本に、繊維状物が螺旋状に巻きつけられていると好適である。
【0038】
このように構成することで、中空糸膜が補強されると共に、中空糸膜の揺れを抑制できるため、中空糸膜の折れや切れをより一層抑えられる。更に、繊維状物によって、中空糸膜束内を流れる気体の乱流を生じさせることができるため、加湿効率を高めることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0040】
(第1の実施の形態)
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置について説明する。図1は燃料電池と燃料電池内の隔壁を加湿するための加湿装置全体のシステム構成図である。図2は本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の一部破断模式図である。
【0041】
まず、特に、図1を参照して、燃料電池と燃料電池内の隔壁を加湿するための加湿装置全体のシステムについて説明する。
【0042】
図1に示すように、本システムは、主として、加湿装置10とコンプレッサ20と燃料電池30から構成される。
【0043】
加湿装置10は、主として、ケース11と、ケース11内に充填される複数の中空糸膜12aからなる中空糸膜束12と、各中空糸膜12aの中空内部のみが外部に開放されるように、各中空糸膜12aの外壁面間及びケース11の内壁面間を封止固定するポッティング部13とを備えている。なお、ケース11内への中空糸膜12aの充填率は30〜70%、好ましくは45〜60%である。
【0044】
ここで、ケース11は円筒形状の部材であり、その一端側の側壁面に導入孔11aを備え、その他端側の側壁面に排出孔11bを備えている。
【0045】
このように構成された加湿装置10においては、各中空糸膜12aの膜内(中空内部)を通る第1経路(矢印X1,X2)と、ケース11に設けられた導入孔11aを通り、中空糸膜束12内であって中空糸膜12aの膜外を通り、更にケース11に設けられた排出孔11bを通る第2経路(矢印Y1,Y2)と、が形成される。
【0046】
燃料電池30は、主として、水素を供給する水素供給部31と、アノード電極32及びカソード電極33と、これらアノード電極32及びカソード電極33のそれぞれに電気的に接続され、得られた電気(電子)を所望の箇所に配電するための配電電極34と、アノード電極32とカソード電極33との間に設けられ、イオンを移動させるための隔壁(イオン交換膜)35と、を備える。
【0047】
このようなシステムにより、図1に示すように、コンプレッサ20から加湿装置10における導入孔11aを介して加湿対象気体(乾燥空気)をケース11内に送り込む(矢印Y1)。
【0048】
ケース11内に送り込まれた加湿対象気体は、上述のように中空糸膜束12内であって中空糸膜12aの膜外を通り、この過程によって加湿された後に、ケース11に設けられた排出孔11bよりケース11の外部へと排出される(矢印Y2)。
【0049】
排出孔11bから排出された加湿された気体は、燃料電池30内へと送り込まれる。これにより、燃料電池30内の隔壁35等は、保湿された状態が保たれる。
【0050】
また、燃料電池30からの排ガス、すなわち、電気を生成するための反応後の水蒸気が含まれた湿潤ガスは、加湿装置10におけるケース11の一端側から中空糸膜12aの膜内(中空内部)へと送り込まれる(矢印X1)。
【0051】
中空糸膜12aの膜内に送り込まれた湿潤ガスは、そのままケース11の他端側からケース11外部に放出される。
【0052】
ここで、加湿装置10における加湿原理について、簡単に説明する。
【0053】
図1中、Pには、加湿装置10の内部を拡大した模式図を示している。
【0054】
図示のように、中空糸膜12aの膜内(中空内部)には、燃料電池30から送られた湿潤ガスが流れている(矢印x1,x2)。一方、中空糸膜12aの膜外には、加湿対象気体が流れている(矢印y)。
【0055】
そして、中空糸膜12aの膜分離作用によって、湿度の高い膜内側から水分のみが選択的に膜を透過して、膜外へと移動する(矢印x3)。
【0056】
これにより、膜外を流れる加湿対象気体は加湿される。
【0057】
次に、燃料電池30における発電原理について、簡単に説明する。
【0058】
図1中、Qには、燃料電池30の内部を拡大した模式図を示している。
【0059】
図中、水素供給部31には、水素が供給される(矢印Z)。これによりアノード電極32においては、水素がイオン分解される(H→2H+2e)。そして、電子は配電電極34に送り込まれる。なお、配電電極34において、矢印Eは電子の流れを示している。
【0060】
一方、イオン分解された水素イオンは隔壁35によってカソード電極33に向かって移動する。
【0061】
一方、カソード電極33側には、加湿された気体(水蒸気と空気)が送り込まれる。そして、カソード電極33に送り込まれた空気中の酸素と、隔壁35を伝わってきた水素イオンが反応して水蒸気が発生する((1/2)O+2e+2H→HO)。
【0062】
そして、反応により発生した水蒸気と、反応によって酸素が少なくなった空気が、排気ガスとして排気される(矢印X1)。
【0063】
このような原理によって、電圧を供給できる。
【0064】
次に、加湿装置10について、特に図2を参照して、更に詳しく説明する。
【0065】
本実施の形態においては、ケース11に設けられた導入孔11a及び排出孔11bの付近においては、ケース11の壁面と中空糸膜束12との間に隙間Sが全周にわたって設けられている。
【0066】
これにより、ケース11に設けられた導入孔11aからケース11内に導入された加湿対象気体は、隙間から全周に行き渡る。従って、圧力損失を抑制することが可能である。
【0067】
また、ケース内への導入側及びケース外への排出側のいずれにおいても、中空糸膜束12とケース11との間に隙間Sが全周にわたって設けられているため、中空糸膜束内部への気体の進入及び中空糸膜束外部への気体の排出が、全周にわたって行われるため、加湿効率も向上する。
【0068】
また、導入孔11a及び排出孔11bから離れた位置(ケース中央付近)では、壁が厚く設けられた厚壁部11cが設けられている。これにより、ケース11と中空糸膜束12は全周にわたって当接している。
【0069】
従って、ケース11に設けられた導入孔11aからケース11内に導入された加湿対象気体が、ケース11の壁面と中空糸膜束12との間の隙間を抜けて、そのままケース11に設けられた排出孔11bから排出されてしまうことを防止できる。つまり、導入孔11aからケース11内に導入された加湿対象気体を、ほぼ確実に中空糸膜束12の内部へと導くことができ、加湿効率を高めることができる。
【0070】
また、本実施の形態においては、ケース11に設けられた導入孔11aと中空糸膜束12におけるこの導入孔11aに対向する対向面との間に、導入孔11aから流入する気体の衝撃を緩衝する緩衝部材としてのフィルム14が設けられている。
【0071】
このフィルム14は、気体を透過しない非透過性の部材で構成されており、かつ導入孔11aに対向する対向面の全面をカバーするように配設されている。これにより、導入孔11aから導入される気体は、フィルム14に衝突して方向をほぼ90°変えられることによって衝撃を緩衝する仕組みである。ただし、導入孔11aに対向する対向面の全面をカバーしない場合であっても衝撃はある程度緩和することができる。また、加湿効率を高めるために、非透過性ではなく、メッシュ状のものなど、気体を透過するものであっても、衝撃を緩衝することができる。
【0072】
従って、導入孔11aから流入された気体は、フィルム14によって衝撃が緩衝された後に中空糸膜束12内に送り込まれるため、中空糸膜12aが受ける衝撃を抑えることが可能となる。これにより、中空糸膜12aの揺れを抑え、中空糸膜12aの折れや切れを低減することが可能となる。
【0073】
また、ケース11に設けられた排出孔11bと中空糸膜束12におけるこの排出孔11bに対向する対向面との間にも、同様にフィルム14が設けられている。
【0074】
また、フィルム14は、その一部がポッティング部13内に埋没しており、ポッティング部13によって位置決め固定されている。
【0075】
そして、このフィルム14は、中空糸膜束12を覆うように巻かれている。これにより、中空糸膜束12は、ポッティング部13との境界面でフィルム14によって支持されている。
【0076】
従って、通常最も中空糸膜の折れや切れが発生しやすい中空糸膜におけるポッティング部13との境界面(ポッティング部表面)付近で中空糸膜束12は支持されるため、この付近における中空糸膜12aの揺れを抑制でき、効果的に中空糸膜12aの折れや切れを抑制することができる。
【0077】
なお、0NL/minと2000NL/minを1サイクルとする耐久試験を行ったところ、フィルムがない場合には、200サイクルで中空糸膜の切れによるリークが発生したが、フィルムがある場合には、5000サイクル終了時においてもリークは確認されなかった。
【0078】
なお、これまでの説明においては、第1経路(矢印X1,X2)に湿潤ガス(燃料電池からの排ガス)を流し、第2経路(矢印Y1,Y2)に加湿対象気体(乾燥空気)を流す場合を例にして説明したが、これとは逆に、第2経路に湿潤ガスを流し、第1経路に加湿対象気体(乾燥空気)を流すようにして利用することができることは言うまでもない。
【0079】
(第2の実施の形態)
図3には、本発明の第2の実施の形態が示されている。本実施の形態では、加湿装置の基本構成が上記第1の実施の形態の場合とは異なる構成(インナーパイプ型)について説明する。なお、燃料電池,コンプレッサ及びこれらと加湿装置間の流体(乾燥空気と湿潤空気)経路構成については、上記第1の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は適宜省略する。
【0080】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の一部破断模式図である。
【0081】
本実施の形態に係る加湿装置50は、主として、筒状(円筒状)の外ケース51と、外ケース51内に配設される内ケース(インナーパイプ)55と、外ケース51と内ケース55との間の隙間に充填される複数の中空糸膜52aからなる中空糸膜束52と、各中空糸膜52aの中空内部のみが外部に開放されるように、各中空糸膜52aの外壁面間及び外ケース51及び内ケース55の壁面間を封止固定するポッティング部53とを備えている。
【0082】
内ケース55には、導入孔55aを備えており、外ケース51には排出孔51aを備えている。ただし、外ケース51側の排出孔51aを導入孔として用い、内ケース55側の導入孔を排出孔として用いることもできる。
【0083】
これら導入孔55aと排出孔51aは、ケース長手方向のそれぞれ異なる端部に設けられている。
【0084】
このように構成された加湿装置50においては、各中空糸膜52aの膜内(中空内部)を通る第1経路(矢印X1,X2)と、内ケース55に設けられた導入孔55aを通り、中空糸膜束52内であって中空糸膜52aの膜外を通り、更に外ケース51に設けられた排出孔51aを通る第2経路(矢印Y1,Y2)と、が形成される。本実施の形態においては、第2経路は、必ず、円筒形状の中空糸膜束52の内周面から外周面へと貫く経路が形成されるため、加湿効率に優れる。
【0085】
そして、コンプレッサから加湿装置50における導入孔55aを介して加湿対象気体(乾燥空気)を外ケース51と内ケース55との間の隙間に送り込む(矢印Y1)。
【0086】
この隙間に送り込まれた加湿対象気体は、上述のように中空糸膜束52内であって中空糸膜52aの膜外を通り、この過程によって加湿された後に、外ケース51に設けられた排出孔51aより外ケース51の外部へと排出される(矢印Y2)。
【0087】
排出孔51aから排出された加湿された気体は、燃料電池内へと送り込まれる。これにより、燃料電池内の隔壁等は、保湿された状態が保たれる。
【0088】
また、燃料電池からの排ガス、すなわち、電気を生成するための反応後の水蒸気が含まれた湿潤ガスは、加湿装置50におけるケースの一端側から中空糸膜52aの膜内(中空内部)へと送り込まれる(矢印X1)。
【0089】
中空糸膜52aの膜内に送り込まれた湿潤ガスは、そのままケースの他端側からケース外部に放出される。
【0090】
なお、加湿装置50における加湿原理については、上記第1の実施の形態で説明した通りであるので、その説明は省略する。
【0091】
そして、本実施の形態においては、内ケース55に設けられた導入孔55aの付近においては中空糸膜束52と内ケース55の壁面との間、外ケース51に設けられた排出孔51a付近においては中空糸膜束52と外ケース51の壁面との間に、それぞれ隙間Sが全周にわたって設けられている。
【0092】
これにより、内ケース55に設けられた導入孔55aからケース内に導入された加湿対象気体は、隙間Sから全周に行き渡る。従って、圧力損失を抑制することが可能である。
【0093】
また、ケース内への導入側及びケース外への排出側のいずれにおいても、中空糸膜束とケースとの間に隙間Sが全周にわたって設けられているため、中空糸膜束内部への気体の進入及び中空糸膜束外部への気体の排出が、全周にわたって行われるため、加湿効率も向上する。
【0094】
また、導入孔55aから離れた位置では、内ケース55の径が大きく設定されている。これにより、内ケース55と中空糸膜束52は全周にわたって当接している。更に、排出孔51aから離れた位置では、外ケース51の内径が小さく設定されている。これにより、外ケース51と中空糸膜束52は全周にわたって当接している。
【0095】
従って、内ケース55の壁面と中空糸膜束52との間の隙間、及び外ケース51と中空糸膜束52との間の隙間をなくすことができるため、加湿対象気体を、中空糸膜束52の内部へと積極的に導くことができ、加湿効率を高めることができる。
【0096】
また、本実施の形態に係る加湿装置50においては、内ケース55に設けられた導入孔55aと中空糸膜束52におけるこの導入孔55aに対向する対向面との間に、導入孔55aから流入する気体の衝撃を緩衝する緩衝部材としてのフィルム54aが設けられている。
【0097】
従って、導入孔55aから流入された気体は、フィルム54aによって衝撃が緩衝された後に中空糸膜束52内に送り込まれるため、中空糸膜52aが受ける衝撃を抑えることが可能となる。これにより、中空糸膜52aの揺れを抑え、中空糸膜52aの折れや切れを低減することが可能となる。
【0098】
また、外ケース51に設けられた排出孔51aと中空糸膜束52におけるこの排出孔51aに対向する対向面との間にも、同様にフィルム54bが設けられている。
【0099】
また、フィルム54a,54bは、その一部がポッティング部53内に埋没しており、ポッティング部53によって位置決め固定されている。
【0100】
そして、このフィルム54a,54bは、中空糸膜束52を覆うように巻かれている(フィルム54aは筒状の中空糸膜束52の内周面を覆うように巻かれ、フィルム54bは、この中空糸膜束52の外周面を覆うように巻かれている)。これにより、中空糸膜束52は、ポッティング部53との境界面でフィルム54a,54bによって支持されている。
【0101】
従って、通常最も中空糸膜の折れや切れが発生しやすい中空糸膜におけるポッティング部53との境界面(ポッティング部表面)付近で中空糸膜束52は支持されるため、この付近における中空糸膜52aの揺れを抑制でき、効果的に中空糸膜52aの折れや切れを抑制することができる。
【0102】
なお、これまでの説明においては、第1経路(矢印X1,X2)に湿潤ガス(燃料電池からの排ガス)を流し、第2経路(矢印Y1,Y2)に加湿対象気体(乾燥空気)を流す場合を例にして説明したが、これとは逆に、第2経路に湿潤ガスを流し、第1経路に加湿対象気体(乾燥空気)を流すようにして利用することができることは言うまでもない。
【0103】
(第3の実施の形態)
図4及び図5には、本発明の第3の実施の形態が示されている。本実施の形態では、中空糸膜の束ね方を工夫した構成を示している。
【0104】
その他の構成については、上記第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態の構成を適用できるので、その説明は省略する。
【0105】
図4は本実施の形態に係る中空糸膜の状態を示す斜視図の一部である。図5は本実施の形態に係る中空糸膜の束ね方を用いた場合の気体の流れ方を説明する図である。
【0106】
本発明の実施の形態においては、中空糸膜12aを3本束ねて、その外周表面に繊維状物60が巻き付けられている。そして、3本ずつ束ねた束を複数束ねることで、中空糸膜束12としている。なお、ポッティング部によって固定されている部分についても繊維状物60が巻き付けられている。
【0107】
これにより、中空糸膜12aが繊維状物60によって補強されるため、強度が向上する。また、中空糸膜12aの揺れが抑制される。従って、より一層、中空糸膜12aの折れや切れを低減することが可能となる。
【0108】
また、ケース内に流入され、中空糸膜12aの膜外を流れる気体は、繊維状物60が巻き付けられていることによって、図5(a)に示すように、乱流を形成する。このため、中空糸膜表面に絶えず新しい気体が接するため、中空糸膜12aを横切る物質透過が促進される。
【0109】
また、中空糸膜表面上に存在する繊維状物60によって隣り合う中空糸膜同士が密接に接触しないため、有効に使用される膜表面の減少を抑えることができると共に、各膜間の間隔も均一となるため、気体が膜間に均一に流入し、中空糸膜束を構成する中空糸膜全体が効率良く機能することになる。従って、加湿効率が向上する。
【0110】
なお、繊維状物を巻きつけない場合には、図5(b)に示すように、中空糸膜束内部を流れる気体は、中空糸膜に沿って層状に流れることになる。
【0111】
これまでの説明では、中空糸膜を3本ずつ束ねて繊維状物を巻き付ける構成を示したが、束ねる本数は限定されるものではなく、中空糸膜の径や材質に応じて、適宜、束ねる本数を選択すればよい。また、中空糸膜1本ずつに、それぞれ繊維状物を巻きつけても良い。
【0112】
(第4の実施の形態)
図6及び図7には、本発明の第4の実施の形態が示されている。本実施の形態では、ポッティング部を素材の異なる2層からなる構造とした構成を示している。
【0113】
その他の構成については、上記第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態の構成を適用できるので、その説明は省略する。
【0114】
図6は本実施の形態に係るポッティング部を示す模式図である。
【0115】
本実施の形態においては、エポキシ樹脂などの硬質材料からなる硬質層13aと、シリコン樹脂などの軟質材料からなる軟質層13bの2層構造によってポッティング部を構成した。
【0116】
このように構成することによって、中空糸膜12aが揺れる場合には、その根本は軟質層13bによって支えられているため、中空糸膜12aの揺れに応じて軟質層13bが追随する。従って、中空糸膜12aに対する応力集中を緩和することができ、中空糸膜12aの折れや切れを、より一層抑制することが可能となる。
【0117】
なお、図7に示すように、上記第3の実施の形態で説明したように、中空糸膜12aに繊維状物60を巻き付ける構成においても、ポッティング部を硬質層13aと軟質層13bからなる2層構造とすることもできる。これにより、より一層中空糸膜12aの折れや切れを抑制できる。
【0118】
(第5の実施の形態)
図8には、本発明の第5の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態においては、ケースの一部を肉厚とすることによって、ケースに設けられた孔から離れた位置では中空糸膜束とケースの壁面が全周にわたって当接することで、隙間をなくす場合の構成を示したが、本実施の形態では、封止部材によって隙間をなくす場合の構成を説明する。
【0119】
その他の構成については、上記各実施の形態の構成を用いることができるので、ここでは、その説明は省略する。
【0120】
図8は本発明の第5の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の模式的断面図の一部である。
【0121】
本実施の形態においては、図示のように、ケース11に設けられた孔(導入孔及び排出孔)から離れた位置において、ケース11の壁面と中空糸膜束12との間の隙間には、この隙間を封止する封止部材としてのOリング70が配設されている。
【0122】
これにより、この隙間から気体が抜けていくことを防止でき、確実に、気体を中空糸膜束12の内部に導くことができるため、加湿効率が向上する。
【0123】
(第6の実施の形態)
図9には、本発明の第6の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態においては、ケースの中央部分全体を肉厚とする構成を示したが、本実施の形態では、一部のみを肉厚にする(凸状部を設ける)場合の構成を説明する。
【0124】
その他の構成については、上記各実施の形態の構成を用いることができるので、ここでは、その説明は省略する。
【0125】
図9は本発明の第6の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の模式的断面図の一部である。
【0126】
本実施の形態においては、図9に示すように、ケース11に設けられた孔(導入孔及び排出孔)から離れた位置にそれぞれ環状の凸状部11dを設けている。
【0127】
このような構成によっても、ケース11の壁面と中空糸膜束12との間の隙間から気体が抜けていくことを防止でき、確実に、気体を中空糸膜束12の内部に導くことができるため、加湿効率が向上する。
【0128】
(第7の実施の形態)
図10には、本発明の第7の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態においては、ケースの一部を肉厚とすることで、孔の付近では隙間を設け、かつ孔から離れた位置では隙間をなくす構成を示したが、本実施の形態では、ケースに小径部分と大径部分を設けることで、孔の付近では隙間を設け、かつ孔から離れた位置では隙間をなくす構成を示す。
【0129】
その他の構成については、上記各実施の形態の構成を用いることができるので、ここでは、その説明は省略する。
【0130】
図10は本発明の第7の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の模式的断面図の一部である。
【0131】
本実施の形態においては、図10に示すように、ケース11は、孔(導入孔及び排出孔)を設ける付近における大径部11eと孔から離れた位置(中央部)における小径部11fとから構成している。
【0132】
これにより、大径部11eによって全周にわたり隙間Sを形成すると共に、小径部11fにおいては、中空糸膜束12と全周にわたり当接するように構成している。
【0133】
なお、上述した第1,2,6,7の実施の形態の場合のように、封止部材を用いない構成の場合には、ケースのみで隙間Sと隙間をなくす部分を形成できるという利点がある。
【0134】
また、上述した1,6の実施の形態の場合には、肉厚部分をクッション材(発泡材など)のようなもので作成することもでき、また、第5の実施の形態の場合には、弾性を有する封止部材を用いることができる。これらの場合には、中空糸膜束に対して傷などが付かないように保護できるという利点がある。
【0135】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、性能の向上、特に、圧力損失の低減の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料電池と燃料電池内の隔壁を加湿するための加湿装置全体のシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の一部破断模式図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の一部破断模式図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る中空糸膜の状態を示す斜視図の一部である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る中空糸膜の束ね方を用いた場合の気体の流れ方を説明する図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るポッティング部を示す模式図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るポッティング部を示す模式図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の模式的断面図の一部である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の模式的断面図の一部である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る燃料電池の加湿装置の模式的断面図の一部である。
【図11】燃料電池の加湿装置の一部破断模式図である。
【符号の説明】
10 加湿装置
11 ケース
11a 導入孔
11b 排出孔
11c 厚壁部
11d 凸状部
11e 大径部
11f 小径部
12 中空糸膜束
12a 中空糸膜
13 ポッティング部
13a 硬質層
13b 軟質層
14 フィルム
20 コンプレッサ
30 燃料電池
31 水素供給部
32 アノード電極
33 カソード電極
34 配電電極
35 隔壁
50 加湿装置
51 外ケース
52 中空糸膜束
51a 排出孔
52a 中空糸膜
53 ポッティング部
54a,54b フィルム
55 内ケース
55a 導入孔
60 繊維状物
70 Oリング

Claims (7)

  1. 中空糸膜束と、
    該中空糸膜束が充填されると共に、気体の通り道となる孔を有するケースと、を備え、
    中空糸膜の膜内を通る第1経路と、
    前記ケースに設けられた孔を通り、かつ前記中空糸膜束内であって中空糸膜の膜外を通る第2経路と、が形成され、
    前記第1経路及び第2経路のうちの一方は、加湿対象気体が送り込まれて、加湿後の加湿気体を燃料電池に送り込む経路として利用されると共に、
    前記第1経路及び第2経路のうちの他方は、燃料電池から排出される水分を含んだ気体を導入する経路として利用される燃料電池の加湿装置において、
    前記ケースに設けられた孔の付近においては、前記ケースの壁面と前記中空糸膜束との間に、全周にわたって隙間が設けられていることを特徴とする燃料電池の加湿装置。
  2. 前記ケースに設けられた孔から離れた位置では、前記ケースの壁面と前記中空糸膜束は、全周にわたって当接していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の加湿装置。
  3. 前記ケースに設けられた孔から離れた位置に、前記ケースの壁面と前記中空糸膜束との間の隙間を封止する封止部材が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の加湿装置。
  4. 前記ケースに設けられた孔と中空糸膜束の該孔に対向する対向面との間に、該孔から流入する気体の衝撃を緩衝する緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1,2または3に記載の燃料電池の加湿装置。
  5. 前記中空糸膜の中空内部のみが外部に開放され、中空糸膜の外壁面間、及び前記ケースの壁面との間を封止固定するポッティング部を備え、
    前記緩衝部材の一部は、該ポッティング部の内部に埋没するように配置され、該緩衝部材は、前記中空糸膜束のポッティング部との境界面で該中空糸膜束を支持していることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池の加湿装置。
  6. 前記中空糸膜の中空内部のみが外部に開放され、中空糸膜の外壁面間、及び前記ケースの壁面との間を封止固定するポッティング部を備え、
    前記ポッティング部は、外側の硬質素材からなる層と内側の軟質素材からなる層の2層構造であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料電池の加湿装置。
  7. 前記中空糸膜束を構成する複数の中空糸膜は、そのうちの数本ずつを束にして、あるいは、中空糸膜1本1本に、繊維状物が螺旋状に巻きつけられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の燃料電池の加湿装置。
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