JP2004003846A - 加熱調理器 - Google Patents

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Terutaka Aoshima
青嶋 輝任
Kazunari Imamoto
今本 和成
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Abstract

【課題】ダイヤル式操作部とカンガルー式操作部とを組み合わせ、使い分けできるようにして操作性や使い勝手を良くし、意匠的にも良好にする。
【解決手段】トッププレート29に複数のヒータ加熱部30,31,32を配し、これら加熱部を操作する操作パネル部26には、ダイヤル式操作部27とカンガルー式操作部28とを組み合せた構成とし、操作パネル部26の側方にロースタ部25を配置したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トッププレートに複数のヒータ加熱部を配してなる加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種加熱調理器として、図9に示すようにトッププレート1に複数(この例では3個)のヒータ加熱部を備えたビルトインタイプの加熱調理器が実用に供されている。この一例では、前方側に火力(出力)が大きい左ヒータ加熱部2、および同右ヒータ加熱部3を設けるとともに、後方中央部には中央ヒータ加熱部4を配設している。そして、これらヒータ加熱部2,3,4には、そのヒータ手段として異なる種類のものが組合わされている場合が多い。一般的には、誘導加熱コイルを用いた所謂IHヒータや、ニクロム線を用いたラジエントヒータ、そしてハロゲンランプを用いたハロゲンヒータなどが多く採用されている。
【0003】
今、図9の例では、例えば火力が大きい左,右ヒータ加熱部2,3には、図示しないがIHヒータを採用し、また小火力の中央ヒータ加熱部4にはラジエントヒータを採用した構成としている。また、トッププレート1の手前には、各ヒータ加熱部2,3,4の夫々に対応した火力表示部5,6,7を設けるとともに、後部には排気口8を設けている。このように構成してなる所謂ヒータユニットは、システムキッチンのカウンタートップ9に落し込むようにして組み込まれ、調理器前面上部の左側にはロースタ部10が設けられ、また、右側には操作パネル部11を設けている。
【0004】
しかるに、この操作パネル部11は、上記各ヒータ加熱部2,3,4に対する各種の設定操作を行なうスイッチ構成をなしており、図10は操作パネル部11の拡大図である。即ち、操作パネル部11には、シーソー型の電源スイッチ12を始め、左側から順に左ヒータ用ダイヤル13、中央ヒータ用ダイヤル14、右ヒータ用ダイヤル15を設け、これは上記各ヒータ加熱部2,4,3の配置構成に合わせて夫々に対応した設定操作が可能としている。そして、これらダイヤル13,14,15は、プッシュすることでオン動作し、再度プッシュすることで復帰してオフ動作するスイッチ機能を有し、更には回動操作することで火力の大きさを設定可能とし、火力表示部5,7,6にて点灯表示し確認できるようにしている。
【0005】
その他には、タッチ(押圧)型のタイマ装置16やロースタ用スイッチ17、および天ぷら用スイッチ18を備え、特にタイマ装置16は時限設定や調節および時間表示を可能とし、またロースタ用スイッチ17は火力調節を兼ねた構成としている。このように、図10の操作パネル部11は、各種のスイッチ構成を有するが、各ヒータ加熱部2,3,4に対するオン・オフや火力調節を行う主たるスイッチ機能はダイヤル13,14,15の操作に基づく所謂ダイヤル式操作部による構成としている。
【0006】
これに対し、図11は他の操作パネル19の一例を示す図10相当図で、これはカンガルー式操作部を用いた構成を示している。
このカンガルー式機構の基本的構造は、周知のように一隅部を支点Aに図示矢視方向に回動可能な全体に三角柱状の形態をなし、開いた状態では図11に示すように操作面が前方に突出して各種スイッチ操作を可能となし、不使用時等には閉じておくことで調理器前面と略面一になるように収納される構成にある。しかして、このようなカンガルー式操作部は、回動構成のためダイヤル形状の摘みの如く大きく突出した構成は採用困難なため、シーソー型の電源スイッチ12の他はタッチ型のスイッチ類20a〜20dを採用している。
【0007】
即ち、左ヒータ用タッチスイッチ部21には、左ヒータ加熱部2のオン・オフ操作と火力調節等を可能としており、中央ヒータ用タッチスイッチ部22には、ロースタ部10と中央ヒータ加熱部4との選択設定とオン・オフ操作並びに夫々の火力調節等を可能とし、右ヒータ用タッチスイッチ部23には右ヒータ加熱部3のオン・オフ操作と火力調節等を可能にしている。その他、タイマ時限設定や表示を可能としたタイマ装置24を備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来ダイヤル式操作部とカンガルー式操作部に代表される2種類が採用されているが、夫々一長一短を有している。
即ち、まず図10に示すダイヤル式操作部にあっては、主たる各ヒータ加熱部2,4,3のオン・オフや火力調節するには、夫々対応するダイヤル13,14,15にて設定操作できて使い易い。しかしながら、この操作パネル11には、一般的に使用頻度が少ないタイマ装置16やロースタ用スイッチ17等のスイッチを含む全てのスイッチ類と表示等が常に前面に露出した形態にあるため、意匠的に雑踏とした感じを与え、しかも各ダイヤル13,14,15と他の異なるタイプの各種スイッチとが混在していることから、一見して使い難さを感じてしまう。
【0009】
一方、図11に示すカンガルー式操作部にあっては、不使用時には閉じておくことで調理器前面に突出することなく収納され、意匠的にもすっきりとし、使用時のみ前方に回動突出してスイッチ操作すれば良い。しかしながら、この種カンガルー式操作部は、その回動する構成上、大きさに制約を受けることとなり、操作パネル19の限られたスペースに全ての各種スイッチ類20a〜20dや表示等を設けねばならない。このため、やはり使用時には使用頻度の少ないスイッチも含む全てのスイッチ類が露出し、しかもタッチ型のスイッチを多用しているので誤操作し易いという憂いも有する。
【0010】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ダイヤル式操作部とカンガルー式操作部とを組合わせて使い分けることで、スイッチ類の操作性や使い勝手を良くし、意匠的にもすっきりとした好感のもてる加熱調理器を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、トッププレートに複数のヒータ加熱部を配し、これら加熱部を操作する操作パネル部を備えた調理器において、前記操作パネル部は、ダイヤル式操作部と開閉回動するカンガルー式操作部とを具備し、前記操作パネル部の側方にロースタ部を配置したことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0012】
斯かる構成によれば、ダイヤル式操作部における使い易さと、必要に応じて利用するカンガルー式操作部とを組み合せ使い分けることが可能となり、使い勝手を良くするとともに、操作パネル部の外観もすっきりした好感のもてる意匠とすることができる。
【0013】
そして、請求項1記載のものにおいて、ダイヤル式操作部は、カンガルー式操作部の上部位に配設したことを特徴とする(請求項2の発明)。
また、請求項1記載のものにおいて、カンガルー式操作部は、該操作部を開いた前出状態にあるとき、ダイヤル式操作部のダイヤルより突出する構成としたことを特徴とする(請求項3の発明)。
【0014】
斯かる構成によれば、スイッチ操作面が上部のダイヤルの死角となるのを極力さけることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をビルトインタイプの加熱調理器に適用した一実施例について、図1ないし図7に基づき説明する。
【0016】
そのうち図2は、所謂3口タイプの加熱調理器をキッチン21内部に組み込んだ全体構成を示す外観斜視図で、まず、該図面に基づき大略的構成につき述べる。図示するように、キッチン21のカウンタートップ22にはヒータ加熱ユニット23が落とし込まれるようにして組み込まれ、そして、キッチン21の前面の扉24の上部に臨む左側にロースタ部25を有し、右側に操作パネル部26が設けられている。このうち操作パネル部26は、詳細は後述するが本実施例では上部位にダイヤル式操作部27、その下位にカンガルー式操作部28を配設している。
【0017】
しかるに、上記ヒータユニット23は、この調理器の上面部を形成するように被着されたトッププレート29と、この上に鍋等が載置される三つのヒータ加熱部を形成すべく、前部の左右に配置された左,右ヒータ加熱部30,31と、後部中央に配置された中央ヒータ加熱部32とを備えている。その他、トッププレート29面には、火力表示部等も有するが、これらを含め具体的構成については後述する。尚、トッププレート29の最後部には、調理器内部と連通した排気口33が形成されている。
【0018】
しかして、図3は平面図で特には上記ヒータユニット23上における配置構成を示しており、該図面に基づき以下具体的に述べる。上記トッププレート29は、透光性の耐熱ガラス製で、その上面には、各ヒータ加熱部30,31,32に対応して鍋など調理容器の有効な載置領域を示す環状の載置枠30a,31a,32aが印刷等により描かれている。更にトッププレート29の下面側にあって、各ヒータ加熱部30,31,32に対応した火力表示部30b,31b,32bが破線で示す位置に設けられている。これら火力表示部30b,31b,32bは、いずれも複数のLED発光素子を実装してなるもので、トッププレート29を透して点灯表示可能としている。
【0019】
因みに、そのうちの火力表示部30bおよび31bは、載置枠30aおよび31aより外側で夫々手前側に位置して多数の発光素子を用いて弧状に配設され、残る火力表示部32bは、中央手前に位置してやゝ少数の発光素子を直線状に配して形成している。また、火力表示部32bに隣接した位置に同じくLED発光素子による高温注意表示部34が設けられ、これは図示しないトッププレート29の温度を検知する温度センサに基づき制御される。
【0020】
ここで、各ヒータ加熱部30,31,32の構成につき簡単に述べる。まず、本実施例では、左,右ヒータ加熱部30,31は、いずれも共通の構成にて同等の機能を発揮するよう設定され、従って、上記した環状の載置枠30a,31aおよび火力表示部30b,31bも、夫々同一規模の形態をなしている。しかして、左,右ヒータ加熱部30,31は、共にそのヒータ手段としては、図示しないが誘導加熱コイルやその関連部品からなる所謂IHヒータを採用しており、これらはトッププレート29の下面に近接して配設されている。
【0021】
一方、中央ヒータ加熱部32は、ヒータ手段として図示しないニクロム線を用いたラジエントヒータを採用し、且つ上記左,右ヒータ加熱部30,31よりも通電発熱による出力、所謂火力は弱く(小さく)て、それに応じて鍋などの載置枠32aや火力表示部32bも小規模の形態にある。従って、本実施例では、三つのヒータ加熱部は採用ヒータの種類および火力の大きさとも、2種類の組み合せ構成からなりたっている。
【0022】
次いで、図4は正面図、図5は要部の概略的な電気回路図で、更に図1は要部の縦断側面図で、これら図面に基づき特には上記した操作パネル部26の具体的構成について説明する。
【0023】
まず、図4からは調理器正面の配置構成が明らかとなるように、およそ左半部をロースタ部25として図示しないロースタ用ヒータ手段を内臓しており、そして右半部には前記したように操作パネル部26が、上部位にダイヤル式操作部27を、また下位にカンガルー式操作部28を夫々配して設けられている。そのうち、ダイヤル式操作部27には、摘みとしての四つのダイヤル35〜38を備えている。
【0024】
具体的には、図示する左側から順に左ヒータ用ダイヤル35,ロースタ用ダイヤル36,中央ヒータ用ダイヤル37、および右ヒータ用ダイヤル38を設けている。このうちの左,右ヒータ用ダイヤル35,38は、他のダイヤル36,37より径大な大きさに設定して差別化している。これは、単にダイヤル形状が異なることのみに非ず、特に本実施例では、以下のような機能的な差異を有している。
【0025】
即ち、左,右ヒータ用ダイヤル35,38は、前記した夫々左,右ヒータ加熱部30,31のオン・オフと火力調節を行ない、またロースタ用ダイヤル36は図示しないロースタ用ヒータ手段のオン・オフを行ない、そして中央ヒータ用ダイヤル37は、中央ヒータ加熱部32のオン・オフと火力調節を可能としている。しかるに、オン・オフ操作は、いずれもダイヤルをプッシュするとオン動作し、もう一度プッシュすることでオフ動作するスイッチ機構を有し、また、火力調節にはダイヤルを時計方向に回動操作すると火力が強まり、反時計方向に回動することで火力が弱まる構成としており、その火力の設定表示は夫々の火力表示部30b,31b,32bが点灯表示することにより確認でき、この場合、多数の発光素子が点灯するほど火力が強いことを表わす。斯くして、上記したように今、左,右ヒータ用ダイヤル35,38が他のものより径大であることは、設定可能な火力が大きいこと、およびヒータ手段としてIHヒータを用いていることの機能的差異を一見して識別容易にしている。
【0026】
また、上記したようにダイヤル式操作部27では、ダイヤル操作によりオン・オフするだけで各ヒータ加熱部30〜32および図示しないロースタ用ヒータへの通断電を可能にしている。つまり、本実施例におけるダイヤル式操作部27には、従来に謂う電源スイッチ装置を設けていない。このようなダイヤル操作によりオン・オフする所謂ダイヤルスイッチ構成について、図5に概略的に示す電気回路図を参照して述べると、商用の交流電源39の両電源端子39a,39b間に、各ヒータ用ダイヤル35〜38の操作に連動する二連式のオン・オフスイッチ35a〜38aとリレーコイル42を直列に接続している。
【0027】
具体的には、これら二連式スイッチ35a〜38aのうち一方の接点bが、リレーコイル42と接続され、他方の接点aは一端が負荷側回路41に接続され、他端が主電源スイッチとしてのリレー接点40を直列に介して一方の電源端子39aに接続されている。従って、二連式のスイッチ35〜38aの各接点bは、いずれもリレーコイル42に接続され、所謂リレー接点40の駆動回路を構成している。尚、負荷側回路41には、左,右ヒータ加熱部30,31(IHヒータ)等への通電回路の他に、操作パネル部26の操作入力や各種温度センサ等の検知信号を入力して予め備えられた制御プログラムに基づき、火力制御や図示しないインバータ回路等を駆動制御する制御回路等を有している。
【0028】
従って今、左ヒータ用ダイヤル35をプッシュ(オン)操作した場合、該当する二連式スイッチ35aが閉成され、まず接点bを介してリレーコイル42を付勢し、リレー接点40を閉成動作させる。これにより、リレー接点40を介して負荷側回路41が導通され、左ヒータ加熱部30に通電される。逆に、オフ操作するにはもう一度プッシュすると、接点a,bとも連動して開放することにより、リレーコイル42も消勢されリレー接点40も開放する。この場合、スイッチ35a〜38aのいずれか一つが閉成(オン操作)されている限り、他の一つがオフ操作されてもリレーコイル42は続いて付勢され、リレー接点40は閉成状態に保持される。
【0029】
一方、上記ダイヤル式操作部27の下位に配設されたカンガルー式操作部28は、特に図1に示すように調理器正面に対して下端部を支点に前後方向に回動し、内方に収納された閉じた状態と、前方に突出した開いた状態とを得る所謂カンガルー式ポケットの形態をなしている。しかるに、先の図4に示す閉じた状態から「押す」の記載部位をプッシュすると開動作する構成になっていて、再び閉じるには手動操作で戻す方向に押してやる構成としている。しかして、このカンガルー式操作部28は、図1に示すように全体形状が三角柱状をなし、そのうちの前方に突出する二面において、一つをスイッチ操作面28aとし、もう一つを閉鎖面28b(図4参照)となし、そのスイッチ操作面28aには後述する図6に示すような各種のスイッチ類や表示部を備えている。
【0030】
従って、図1においてカンガルー式操作部28は、下端部の支点Aを中心に回動し実線で示す前出状態(開いた状態)では、スイッチ操作面28aが前方に若干斜め下方位置まで回動突出してスイッチ類の操作を可能とし、また、二点鎖線で示す収納状態(閉じた状態)では、スイッチ操作面28aは収納されるとともに、閉鎖面28bが前面を略平坦状に塞ぐ位置まで移動する。また、上部位のダイヤル式操作部27の左ヒータ用ダイヤル35等の調理器前面からのダイヤルの突出寸法X1に対し、カンガルー式操作部28の前出状態での突出寸法X2を、十分に大きくしてスイッチ操作面28aが上部のダイヤルの死角となるのを極力避けた構成としている。
【0031】
そして、図6にはスイッチ操作面28aにおける具体的一例を示したものである。ところで前記したように、上記ダイヤル式操作部27が有するスイッチ機能は、調理器使用時に各種ヒータ手段を直接オン・オフしたり火力調節を行なう必ずと言って良いほど使用する主スイッチ機能である。これに対し、このカンガルー式操作部28に設けられるスイッチ類は、使用頻度が少ないロースタ調理や天ぷら調理、およびタイマ時限の設定や表示など詳細な設定を要する場合に使用されるスイッチ類が設けられている。
【0032】
因みに、図6に示す左側には時限設定や表示部を含むタイマ装置43が設けられ、左ヒータ加熱部30に対して制御可能としている。そして、中央部位にはロースタ調理の具体的調理手段の設定や時限設定が可能なロースタ調理設定部44が設けられているが、その時限設定は中央ヒータ加熱部32に対する制御も可能で、いずれか一方が優先使用できるようにしている。また、右側には天ぷら用の温度制御機能や時限設定が可能な天ぷら調理設定部45が配設され、これは右ヒータ加熱部31を利用して制御可能としている。
【0033】
しかるに、これら設定用のスイッチ形態としては、操作面28aが略平坦状に構成できるタッチ型のスイッチを採用し、回動時の妨げとならないスイッチ構成としている。
尚、図7は、特には操作パネル部26を側方から見た上下方向の概略的な配置構成を示すとともに、後述する作用を説明するための図である。
【0034】
次に、上記構成とした加熱調理器の作用につき述べる。
まず、調理材料等を収容した鍋などの調理容器(図示せず)を、トッププレート29上の複数のうちの所望のヒータ加熱部を選択して載置する。以下、例えばIHヒータを用いた右ヒータ加熱部31を利用する場合について述べる。そして今、操作パネル部26は、図4および図7(a)に示すように、カンガルー式操作部28は、閉じた位置に回動されて調理器内部に収納状態にあるとする。従って、上部位のダイヤル式操作部27の右ヒータ用ダイヤル38をプッシュしてオン操作することで、図5にて開示したように二連式スイッチ38aの接点bを介してリレーコイル42が励磁され、主電源スイッチたるリレー接点40を有する主電源回路を閉回路とし、また、回動操作することにより火力調節を行なう。
【0035】
この場合、図3に示す火力表示部31bに、火力の大きさ(強弱)に応じた複数個の発光素子をトッププレート29面に点灯して知らせるとともに、オン操作のみでは火力表示部31bが点滅して使用者に火力調節することを促す。尚、この火力表示部31bは、鍋などが規制の載置枠31aへの置き方が適正でなかったり、或は適正な材質でなかったりした場合には、図示しない制御回路の制御プログラムに基づき点滅させて、警報用にも用いるようにしている。
【0036】
このように、カンガルー式操作部28は閉じたままで、ダイヤル式操作部27のダイヤル操作のみで主たるスイッチ機能の設定ができ、加熱調理を開始することができる。しかるに、使用頻度としては少ないが調理に時限設定を望む場合や、天ぷら調理を行なう場合には、カンガルー式操作部28を使用することになる。従って、カンガルー式操作部28の閉鎖面28bの所定部位(図4参照)をプッシュして回動させ、図1および図7(b)に示すように開いて前方に突出した状態(以下、前出状態と記す)とする。これにより、操作面28aは斜め前方に指向した位置に保持され、図6に示す天ぷら調理設定部45や必要に応じ時限設定等をタッチ操作することで、設定することができる。特に、前出状態に位置するカンガルー式操作部28は、図1および図7(b)から明らかな如く上部位の各ダイヤル35〜38より大きく突出した構成にあるので(X2>X1)、操作するに必要な操作面28aを広く確保できる。
【0037】
以上は、一つの右ヒータ加熱部31の操作手順につき述べたが、当然、複数のヒータ加熱部を同時に使用することも可能で、例えば、更に中央ヒータ加熱部32を利用して湯沸しなどを併せて行なう場合は、それに対応する中央ヒータ用ダイヤル37をプッシュしてオンさせ、回動して火力調節を行なえば良く、実質的に同じ手順で設定操作できる。この場合、中央ヒータ用ダイヤル37は、火力の大きさおよびヒータ手段が異なる右ヒータ用ダイヤル38が径大であるのに対して、小さく(径小)して識別容易にしているので、誤操作を軽減し使い勝手を良くしている。
【0038】
一方、左ヒータ加熱部30においても、対応する左ヒータ用ダイヤル35は同様に火力およびヒータ手段(IHヒータ)に相応して径大に形成してあり、配置構成も含めて一見して識別が容易で、使用可能な鍋類を選択する意識付けなどの啓蒙ができ、やはり使い勝手が良いことは言うまでもない。尚、加熱停止する場合には、もう一度、所望のダイヤルをプッシュしてやることで、図5に示すリレーコイル42は消勢されリレー接点40による主電源回路の開放と併せ簡単にオフ操作することができる。
【0039】
斯くして、本実施例によれば次の効果を有する。
まず、本実施例の加熱調理器は、複数のヒータ加熱部30〜32を操作する操作パネル部26を、ダイヤル式操作部と開閉回動するカンガルー式操作部とを組み合せて構成した。これにより、本来のダイヤル式操作部27における使い易さと、必要に応じて利用するカンガルー式操作部28とを巧みに使い分けることが可能となり、総合的に使い勝手を良くするとともに、操作パネル部26の外観もすっきりした好感のもてる意匠とすることができる。
【0040】
その上、ダイヤル式操作部28は、各ヒータ加熱部30〜32に対し少なくとも火力調節が操作できるようにし、一方、カンガルー式操作部28は、使用頻度の少ない設定操作を行なうスイッチ構成とした。従って、火力調節することは大半の加熱調理に必要であるが、これはダイヤル式操作部27にて容易に設定操作でき、また、使用頻度の少ない設定操作はカンガルー式操作部28にて必要時のみ行なえば良いので、無駄がなく効率良く設定操作ができる。
【0041】
しかも、ダイヤル式操作部27は、本実施例では火力調節と併せて各ヒータ加熱部30〜32のオン・オフ操作をも可能としたので、カンガルー式操作部28を閉じた状態でも主要なオン・オフおよび火力調節の設定操作が可能で、必要最小限の手数にて簡単操作でき、一層使い勝手の向上が図れるなどの実用的効果を奏する。
【0042】
一方、上部位のダイヤル式操作部27に対し、下位の前出状態にあるカンガルー式操作部28は、図1および図7(b)にて明示した如く各ダイヤル35〜38より大きく前方に突出しているので(X2>X1)、操作するに必要な操作面28aを広く確保できて簡単操作できる。それでいて、上部位のダイヤル式操作部27は、本来的に使い易い上に、大きく回動変位する下位のカンガルー式操作部28の開閉位置に何ら影響を受けることもない。
【0043】
また、ダイヤル式操作部27は、上部に配置した構成のみならず、その各ヒータ用ダイヤル35〜38は、火力の大きさ、またはヒータ手段の種類に合わせて異なる大きさとしており、本実施例では火力も大きくて且つIHヒータを用いた左,右ヒータ加熱部30,31を操作する該当ダイヤル35,38を、他のものより径大な構成とした。これにより、ダイヤルの大きさで該当するヒータ加熱部の一つと特定することができ、調理時における必要な火力とかヒータ手段であるかの啓蒙や選択するに便宜を図り得、それだけ誤操作を防いだり使い易さが向上できる。但し、上記のように複数のダイヤルでなく少なくとも一つのダイヤルを異なる大きさにしただけでも、この種調理器のヒータ加熱部も一般的に数個に限られておることから、経験的にも容易に特定でき、同様の効果が期待できる。
【0044】
更には、各ヒータ加熱部30〜32の火力表示部30b〜32bは、トッププレート29面に配設したこと、および各ダイヤル35〜38はオン・オフ操作に連動して主電源回路を開閉できるようにして従来の電源スイッチ装置を操作パネル部26の前面に設けない構成とした。この結果、ダイヤル式操作部27の限られたスペースを有効に活用できて、操作性および意匠的にも向上が図れ、また、火力表示するには比較的広いトッププレート29面を利用して該当するヒータ加熱部の近傍に所望の複数段階の火力表示ができて、機能的にも便利であるとともに、ダイヤル操作は別体の電源スイッチ装置による操作手数が省けて、一層使い勝手が向上する。
【0045】
(変形例)
図8は、本発明の変形例を示す図7相当図で、上記実施例に対し、操作パネル部46がダイヤル式操作部47の上部位にカンガルー式操作部48を配した構成で、所謂上下逆配置とした点で異なるのみで、他は全て共通の構成とするものである。
従って、斯かる構成によれば、図8(a)に示すようにカンガルー式操作部48が閉じた状態にあるときは、ダイヤル式操作部47によるダイヤル操作は何ら支障なく行なえ、また、操作パネル部46はカンガルー式操作部48の閉鎖面48bが表面にあって、やはり全体的にすっきりとした外観意匠が得られる。
【0046】
一方、カンガルー式操作部48を使用するときは、同図(b)に示す如く開回動させ前出状態にすれば良い。この場合、上部にダイヤルを有する上記実施例以上に操作面48aを大きく確保でき、見易くて簡単操作ができるもので、特に該カンガルー式操作部48の操作性向上を求める場合に好都合である。
【0047】
尚、本発明は上記し且つ図面に示された上記実施例に限定されるものではなく、例えばダイヤルは、火力の大きさやヒータ種類に合わせて異なる大きさとしたが、これは形状により特定し識別可能としても良いなど、実施に際し具体的に種々変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の加熱調理器は、トッププレートに複数のヒータ加熱部を配し、これら加熱部を操作する操作パネル部において、ダイヤル式操作部とカンガルー式操作部とを組み合せた構成とした。
斯くして、ダイヤル式操作部における使い易さと、必要に応じて利用するカンガルー式操作部とを組み合せ使い分けることが可能となり、使い勝手を良くするとともに、特には操作部における外観意匠もすっきりした好感のもてる加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をビルトインタイプの加熱調理器に適用した一実施例を示す要部の縦断側面図
【図2】キッチンに組み込んだ状態の全体構成を示す外観斜視図
【図3】平面図
【図4】正面図
【図5】概略的に示す電気回路図
【図6】操作面の配置構成を示す拡大図
【図7】要部の概略構成および作用説明するための図
【図8】本発明の変形例を示す図7相当図
【図9】従来の概略構成を示す外観図
【図10】図6相当図
【図11】他の異なる図6相当図
【符号の説明】
図中、22はカウンタートップ、25はロースタ部、26,46は操作パネル部、27,47はダイヤル式操作部、28,48はカンガルー式操作部、29はトッププレート、30は左ヒータ加熱部(ヒータ加熱部)、31は右ヒータ加熱部(ヒータ加熱部)、32は中央ヒータ加熱部(ヒータ加熱部)、30b,31b,32bは火力表示部、35は左ヒータ用ダイヤル(ダイヤル)、35a〜38aは二連式スイッチ(ダイヤルスイッチ)、36はロースタ用ダイヤル(ダイヤル)、37は中央ヒータ用ダイヤル(ダイヤル)、38は右ヒータ用ダイヤル(ダイヤル)、40はリレー接点(主電源スイッチ)、41は負荷側回路、および42はリレーコイルを示す。

Claims (3)

  1. トッププレートに複数のヒータ加熱部を配し、これら加熱部を操作する操作パネル部を備えた調理器において、
    前記操作パネル部は、ダイヤル式操作部と開閉回動するカンガルー式操作部とを具備し、
    前記操作パネル部の側方にロースタ部を配置したことを特徴とする加熱調理器。
  2. ダイヤル式操作部は、カンガルー式操作部の上部位に配設したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. カンガルー式操作部は、該操作部を開いた前出状態にあるとき、ダイヤル式操作部のダイヤルより突出する構成としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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