JP2004002176A - 光触媒担持ガラス繊維布、その製造方法およびそれを用いたエアフィルター装置 - Google Patents

光触媒担持ガラス繊維布、その製造方法およびそれを用いたエアフィルター装置 Download PDF

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Takeaki Kitamura
北村 武昭
Juichi Ino
猪野 寿一
Ryuji Masuda
増田 竜司
Hidetoshi Fukuchi
福地 英俊
Hiroshi Tougeda
垰田 博史
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Abstract

【課題】エアフィルターとして必要不可欠な圧力損失に耐えうる強度を備え、かつ、ホルムアルデヒドなどの有害ガスをすばやく多量に吸着し、さらに分解除去できる光触媒担持ガラス繊維布を提供する。さらには、そのガラス繊維布の表面における多孔質層の形成方法およびその光触媒担持ガラス繊維布を用いたエアフィルター装置を提供する。
【解決手段】100〜400m/gの比表面積を有する多孔質ガラス繊維布の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持ガラス繊維布である。多孔質ガラス繊維布は好ましくはガラス繊維布を酸処理することにより繊維表面に多孔質層を形成する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光触媒担持ガラス繊維布、その製造方法およびクリーンルームまたは居住空間などの空気清浄に利用されるエアフィルター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体または電子部品などの精密機器の製造工場などではクリーンルームが、また食品、薬品または化学工場などでは少なくともエアフィルター装置が必要不可欠となっている。あるいは、近年では一般住宅または病院などの公共施設において高気密・高断熱化が進み、その弊害として、建築部材から放出されるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物または半揮発性有機化合物(以下、これらをまとめて「VOCなど」と称する)によるシックハウス症候群の問題、または匂いガスの残留の問題が生じており、これらの問題を解決するために、一般的な居住空間にもエアフィルター装置の導入が進んでいる。
【0003】
これまでVOCなどまたは匂いガスを除去する種々の方法が開発され、それらを応用したエアフィルター装置が種々存在する。たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3または特許文献4には、ガラス繊維またはその織布の表面に酸化チタンなどの光触媒をゾルゲル法などにより固着させたフィルターが記載されている。
【0004】
また、特許文献5には、分相法(酸処理を含む)またはゾルゲル法を用いて形成した多孔質ガラス膜の表面および内部に光触媒を固着させたフィルターが記載されている。同様に特許文献6には、形成方法が不明である表面および内部が多孔質のガラス膜に、光触媒を固着させたフィルターが記載されている。
【0005】
さらに、特許文献7には、エアフィルターではないが、γ−アルミナ、シリカゲルまたはガラスなどを1,000℃程度に加熱して分相させた後、アルカリまたは酸で処理してその表面を多孔質化させ、さらにその表面に光触媒を固着させた壁材が記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平12−176246号公報
【特許文献2】
特開2000−199173公報
【特許文献3】
特開平6−320010号公報
【特許文献4】
特開平8−309122号公報
【特許文献5】
特開2000−317315公報
【特許文献6】
特開2001−239168公報
【特許文献7】
特開2002−45650公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記特許文献2に記載のエアフィルター装置では、表面が平滑な通常のガラス繊維またはその織布に光触媒を固着させただけであったため、VOCなどと接触できる光触媒の面積が小さく、その分解除去能力が限られていた。
【0008】
また、特許文献5および特許文献6に記載のフィルターでは、多孔質ガラスの膜を形成することから、その膜を支持する何らかの基材が必要不可欠であり、製造部材数が増え、その製造工程が複雑になる問題があった。さらに、均一で外部表面積の大きな多孔質ガラスの膜を形成することは極めて困難であるため、これらのフィルターは、実験室レベルでは好ましい結果が得られても、工業的な大規模のエアフィルター装置には利用できなかった。
【0009】
あるいは、特許文献7に記載の壁材では、光触媒を担持する基材としてγ−アルミナが主に検討されており、たとえばガラス繊維にγ−アルミナと同じ加熱処理を行った場合、ガラス繊維が熔融したり、あるいはその表面に形成される多孔質層の平均細孔径が大きくなりすぎて、上記同様に光触媒による分解除去能力が不足したりする問題があった。また、壁材では動的な気流に対して強度が不足するため、これをエアフィルターとして利用することはできなかった。
【0010】
この発明は、以上のような問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、エアフィルターとして必要不可欠な圧力損失に耐えうる強度を備え、かつ、VOCなどおよび匂いガスをすばやく多量に吸着でき、かつ、その吸着物を効率的に分解除去できる光触媒担持ガラス繊維布を提供することにある。さらには、そのガラス繊維布を構成するガラス繊維の少なくとも表面を簡便確実に多孔質化する方法、ならびにそのガラス繊維布を用いたエアフィルター装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は100〜400m/gの比表面積を有する多孔質ガラス繊維布の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持ガラス繊維布である。
【0012】
本発明者らは、エアフィルターに関するVOCなどの吸着能力および分解除去能力について鋭意研究した結果、圧力損失に耐えうる強度を確保するため多孔質ガラス繊維布例えば多孔質ガラス繊維織布を基材としてこれに光触媒を担持させて利用する場合、光触媒担持前の多孔質ガラス繊維織布の比表面積が100〜400m/gのときにVOCなどおよび匂いガスが最も効率的に除去されることを見出した。細孔はガラス繊維布を構成するガラス繊維の表面層にのみ存在していてもよいが、ガラス繊維の中心層に至るまで伸びていてもよい。この比表面積の値は、光触媒を担持させる前の多孔質ガラス繊維布についての窒素吸着BET法による測定に基づくものである。比表面積が大きいほど、毛管現象により物理吸着または化学吸着の容量が大きくなる。しかし、比表面積が400m/gを超えると、ガラス繊維布の強度が不足して、その取扱いが困難になる。一方、100m/g未満の場合は、VOCなどおよび匂いガスと接触する光触媒の面積が小さすぎて、その分解除去に時間を要するようになる。さらに好ましい範囲は、200〜400m/gである。ちなみに、比表面積が300m/gの場合、そのガラス繊維布1g当りで、直径1.0nmのガス分子を3.0×10個細孔内に単分子吸着できる。
【0013】
また、ガラス繊維布に形成される多孔質層の平均細孔径(光触媒担持前))をもって、VOCなどが効率的に除去される好適範囲を表すことができる。すなわち、その好適範囲は1.0〜30nmである。この平均細孔径は、窒素吸着Inkley法による測定値である。平均細孔径が30nmを超える場合は、VOCなどの分子と比べて細孔径が大きすぎるため、それらの吸着が非効率的になる。一方、1.0nm未満であると、光触媒が細孔内にうまく入り込めず、ガラス繊維布の単位表面積当りの光触媒担持量が不足し、VOCなどの分解除去が非効率的になる。さらに好ましい範囲は1.0〜20nmである。
【0014】
本発明における多孔質ガラス繊維布としては多孔質ガラス繊維の織布または多孔質ガラス繊維の不織布が用いられる。以下、多孔質ガラス繊維の織布を用いる場合について説明する。
【0015】
ガラス繊維織布の外部表面積は、0.20〜0.70m/gが好ましく、さらには0.35〜0.63m/gが好適である。ここで、外部表面積とは、ガラス繊維は少なくとも表面に多孔質層を備えるものであるが、その多孔質層が存在せずガラス繊維の表面が平滑であると仮定した場合におけるガラス繊維織布の単位重量当りの表面積をいう。具体的には、つぎの式により求められる。
【0016】
外部表面積=(番手当りのガラス繊維の外周全面積/番手重量)/(酸処理後の比重/酸処理前の比重)
【0017】
ここで、「番手当りのガラス繊維の外周全面積」および「番手重量」は、ガラス繊維の規格から計算により求められる。一方、「酸処理後の比重」および「酸処理前の比重」については、つぎのアルキメデス法で測定する。ガラス繊維織布を白金(Pt)細線で天秤に吊るし、その重量を測る。つぎに、天秤に吊るした状態で純水を入れたビーカ中にガラス繊維織布を沈め、その減少重量(「空気中の重量」−「水中の重量」)を測定する。そして、つぎの式より、ガラス繊維織布の比重を求める。
【0018】
比重=((ガラス繊維織布の重量/純水中での減少重量)×純水の密度)+空気の密度×(1−(ガラス繊維織布の重量/純水の重量))
【0019】
したがって、この外部表面積は、ガラス繊維の平均径と反比例する。外部表面積が0.70m/gを超える場合は、ガラス繊維が細すぎるため、ガラス繊維自体の製造コストが格段に高くなり、さらに後述の酸処理によってその強度が著しく低下する。一方、0.20m/g未満であると、ガラス繊維が太くなりすぎるため、その強度は十分であってもVOCなどの分解除去能力が不足し易く、それを補うためガラス繊維織布を幾層も重ねて厚くすれば、エアフィルター装置の単位時間当りのガス流量が小さくなりすぎるという問題が生じる。外部表面積が0.20〜0.70m/gのガラス繊維は、その平均径がおよそ5〜9μmである。なお、繊維径の異なる2種類以上のガラス繊維を混合してもよい。
【0020】
ガラス繊維としては、組成中に酸可溶成分を有するものが用いられる。そして少なくとも表面に多孔質層を形成し易く、かつ、安価に入手できるEガラス組成からなるものが好ましい。このEガラス組成の一般的な組成成分含有率を表1に示す。
【0021】
【表1】
━━━━━━━━━━━━━━━
成分      重量%
───────────────
SiO     52〜56
Al    12〜18
CaO     16〜25
MgO      0〜6
      5〜13
O      0〜3
TiO     0〜0.4
Fe   0.05〜0.5
       0〜0.5
━━━━━━━━━━━━━━━
ただしROはNaOおよびKOの
いずれか一方または両方の合計を示す。
【0022】
参考までに、市販されている5種類のEガラス組成からなるガラス繊維の組成成分含有率を表2に示す。
【0023】
【表2】
Figure 2004002176
ただしROはNaOおよびKOの
いずれか一方または両方の合計を示す。
【0024】
ガラス繊維は、酸溶液中に浸漬するなどの酸処理を施された場合、その中の酸可溶性成分例えばB、CaO、RO等が表面から徐々に溶出して、その表面に多孔質層が形成される。多孔質層が形成された後に織機を用いて織布に加工すると、ガラス繊維の滑りが悪いため、糸切れが頻発する。そのため、前記酸処理は、ガラス繊維を織布に加工した後に施されることが好ましい。
【0025】
このガラス繊維の織り方は、朱子織、綾織または模紗織などが好ましく、平織は好ましくない。平織は、朱子織、綾織または模紗織と比較して外部表面積が小さいため、VOCなどおよび匂いガスの吸着が非効率的になるからである。また、ガラス繊維織布の目付けは100〜1,000g/mが好ましく、その厚さは0.1〜1.0mmが好適である。織り方が朱子織、綾織または模紗織であっても、その目付けが100g/m未満で、かつ、厚さが0.1mm未満では、外部表面積が十分に確保できない。一方、その目付けが1,000g/mを超え、かつ、厚さが1.0mmを超えると、エアフィルターとしての加工および取扱いが困難になる。たとえば、一般的な家庭用エアフィルターの場合、ガス流量が10m/分、圧力損失が100Pa以下、除去率が95%であることが要求される。この要件を充たすためには、5〜9μmのEガラス組成からなるガラス繊維を模紗織にした外部表面積600mのエアフィルターであれば、その目付けは343g/mである必要がある。
【0026】
酸処理は、その方法をとくに限定されるものではないが、たとえばガラス繊維織布を塩酸などの酸水溶液に所定時間浸漬し、必要に応じて昇温あるいは攪拌した後、水洗いを行い、乾燥させる一連の処理が挙げられる。ここで、用いる酸水溶液の濃度、昇温温度および浸漬時間などの諸条件は、酸の種類、必要とする酸処理の程度(酸処理後のガラス繊維の比表面積)などによって適宜決定される。たとえば、平均径9μmのEガラス組成からなるガラス繊維を朱子織にしたガラス繊維織布に対して酸処理を施す場合は、30〜70℃に維持した1.5〜6.0規定の酸水溶液中に、前記ガラス繊維織布を6〜24時間程度浸漬することにより、その比表面積を100〜400m/gにまで確実に高めることができる。1.5規定未満の酸水溶液を用いた場合は、所望の多孔質形状を形成するまでに長時間を要したり、多孔質化できない場合もある。一方、6.0規定を超える酸水溶液を用いると、酸による腐蝕が急激なため、多孔質形状を時間によって調整することが困難になる。また、温度についても同様のことが言え、30℃未満の場合は、所望の多孔質形状を形成するまでに長時間を要し、一方70℃を超えると、多孔質形状の時間による調整が困難になる。
【0027】
ガラス繊維織布には、紡糸のときに塗布した集束剤または織布に加工する際に塗布した滑剤などを除去する目的で、酸処理の前に加熱処理を施す方が好ましい。しかし、この加熱処理は、不要な付着物を除去するためのものであり、特許文献7に記載のようなγ−アルミナを分相させ、アルカリまたは酸に対して溶解し易い成分を表面層に移動させるものであってはならない。この発明では、γ−アルミナではなく、上記表1に記載の多成分系のガラス繊維を使用するため、分相が生じた場合には、ガラス繊維の多孔質層における平均細孔径が大きくなりすぎて、上記好適範囲に収まらなくなるばかりか、ガラス繊維の強度が著しく劣化する問題が生じる。ガラス繊維を分相させることなく、不要な付着物を除去するためには、加熱温度を600℃以下に抑えることが好ましい。
【0028】
以上は、本発明における多孔質ガラス繊維布として多孔質ガラス繊維の織布を用いる場合について説明したが、多孔質ガラス繊維の不織布も同様に用いることができる。また多孔質ガラス繊維は上記の酸処理によるものの他に、例えばゾルゲル法で製造した多孔質シリカ繊維を使用することができる。
【0029】
ガラス繊維の不織布は主としていわゆるガラス短繊維を用いて抄造法、乾式積層法等によって製造される。ガラス短繊維は、その形状をとくに限定されるものではないが、平均径0.3〜20μm、平均長さ1〜50mmが好ましい。短繊維の平均径が0.3μm未満の場合は、製造コストが著しく高くなり、また多孔質層を形成した場合、強度が著しく低下し、その取り扱いが困難となる。一方、平均径が20μmを超えると、短繊維が剛直で絡まり難くなり、加えて短繊維の比表面積が小さく光触媒の付着率が低くなり、光触媒活性が低く抑えられてしまう。また、平均長さが1mm未満の場合は、短繊維同士の絡みが弱くなり不織布の引張強度が低下する。一方、平均長さが50mmを超えると、その繊維の開繊性が低下し、不織布に均一に分散させることが難しくなり、結果として均一なガラス繊維不織布を作製することが困難になる。ガラス繊維不織布の目付けは5g/m〜1,500g/mが好ましく、その厚さは0.03〜5.0mmが好適である。
【0030】
酸処理されたガラス繊維布は、表面が固体酸の活性なシリカ(酸化ケイ素)質であり、かつ、その比表面積が極めて大きいので、極性ガスを多量に吸着することができる。このガラス繊維布に光触媒を固着させることにより、VOCなどおよび匂いガスを高効率で分解除去することができる。多孔質ガラス繊維布に対する光触媒の付着量は0.1〜40重量%であることが好ましく、0.5〜20重量%であることがより好ましい。
【0031】
光触媒としては、その種類をとくに限定されるものではなく、公知の酸化チタンまたは酸化亜鉛などを利用することができる。また、ガラス繊維布の多孔質層に光触媒を固着させる方法は、とくに限定されるものではなく、公知の手段をそのまま利用することができる。たとえば、CVD法などの化学蒸着法、スパッタリング法などの物理蒸着法、ゾルゲル法によるコーティング、あるいは光触媒の超微粒子を付着させた後に加熱して固着させる方法などが挙げられる。これらの中でも、汎用の生産装置が利用でき、かつ、材料の入手が容易なつぎの方法が好ましい。一つは、チタニア(酸化チタン)ゾルをゾルゲル法を用いてコーティングする方法、もう一つは、平均径10nm以下のチタニアの超微粒子を分散させた溶液中にガラス繊維布を浸漬し、その後加熱して固着させる方法である。このゾルゲル法によるチタニアゾルのコーティングでは、ガラス繊維布をチタニアゾル溶液中に浸漬した後に、乾燥させ、焼成することから、ガラス繊維と酸化チタンとの間にSi−O−Ti結合が形成され、それにより酸化チタンのガラス繊維に対する付着力が極めて強くなる。チタニアゾルの前駆体としては、チタンアルコキシド、チタン塩化物、チタン硫化物またはチタン酢酸塩などが挙げられ、アルコール類を相溶性溶媒とする場合は、チタンアルコキシドが好ましく、水を相溶性溶媒とする場合は、チタン塩化物、チタン硫化物またはチタン酢酸塩が好ましい。しかし、前記前駆体と有機物とが相溶する場合は、どの組み合わせを選択してもかまわない。
【0032】
光触媒として酸化チタンを利用する場合は、アナターゼ型の酸化チタンが好ましい。アナターゼ型は、ルチル型またはブルッカイト型と比べて、光触媒としての反応性が高いからである。ただし、アナターゼ型の酸化チタンは、加熱により収縮するため、上記の方法において加熱焼成する場合は、その温度および時間には十分留意する必要がある。
【0033】
また、ガラス繊維布の多孔質層には、白金、ロジウム、ルテニウム、金、銀もしくは銅などの貴金属またはそれらの硝酸塩、硫酸塩もしくは酢酸塩(以下、これらをまとめて「貴金属類」と称する)を光触媒と共に並存させることが好ましい。貴金属類を光触媒と並存させることにより、光触媒の反応性をさらに高めることができる。ガラス繊維布の多孔質層に貴金属類を固着させる方法は、とくに限定されるものではなく、また光触媒の固着処理とその前後を問わない。この貴金属類を固着させる方法としては、たとえば貴金属類の金属イオン水をガラス繊維布に吹き付ける方法、同金属イオン水にガラス繊維布を浸漬した後に光を照射する方法、あるいは同金属イオン水にガラス繊維布を浸漬した状態で光を照射する方法が挙げられる。前記光照射により、光還元めっき機構が作用し、貴金属類はガラス繊維布の多孔質層に強固に付着することができる。
【0034】
また、ガラス繊維布に対するガスの吸着効果を高めるために、光触媒で分解されないような無機で吸着性能を持つ材料、例えばアパタイトを光触媒と組み合わせることができる。ここでアパタイトとは、リン酸三カルシウム、リン酸八カルシウムのようなリン酸カルシウム(狭義のアパタイト)、水酸アパタイト、炭酸アパタイトおよびフッ化アパタイトのいずれか1種またはこれら2種以上の混合物を指す。
【0035】
アパタイトは酸処理されたガラス繊維布に光触媒を固着させた上に、形成されてもよく、酸処理されたガラス繊維布上にアパタイトを形成した後、光触媒を固着させてもよい。また、アパタイトと光触媒を混合して固着させたり、複合化させてもよい。
【0036】
多孔質ガラス繊維布に対するアパタイトの付着量は0.1〜40重量%であることが好ましい。0.1重量%未満であると吸着効果が現れず、一方40重量%を超えるとガラス布を酸処理した効果が薄れたり、光触媒の上に形成する場合は光触媒活性が低下したりする。さらに好ましくは0.5〜20重量%である。
【0037】
アパタイトを形成する方法は特に限定されるものではなく、pH等を調整した疑似体液中に基材である多孔質ガラス繊維布または光触媒坦持多孔質ガラス繊維布を浸漬する一般的な方法が利用できる。 例えばNa、K、Cl、Ca、P、Mg等のイオンを含有しかつpH7〜8の疑似体液中に25℃〜60℃で10〜30日程度、より好ましくは30℃〜40℃の疑似体液中に20分〜1時間程度浸漬することにより、水酸化カルシウムとリン酸イオンとの反応で生成するアパタイト(リン酸カルシウム)を多孔質ガラス繊維の表面層上に析出させることができる。
【0038】
また、光触媒作用を有する金属酸化物がアパタイト結晶構造中にイオン交換によって金属修飾アパタイトを形成したり、金属酸化物の所定量の金属イオンをあらかじめアパタイトの構成イオンに添加しておいて、両者の共存下において共沈法によって金属修飾アパタイトを形成してもよい。
【0039】
リン酸カルシウムは多孔質でありしかも菌やカビなどの生体構成成分である蛋白質や糖質などとの親和性(生体親和性)が大きいため、菌やカビなどの微生物を効率的に吸着できる。したがって、光触媒を固着したガラス繊維布と組み合わせることで菌やカビなどの微生物を迅速且つ連続的に酸化還元分解することができる。また、菌やカビなどの生命活動にて産生され菌体外に放出される悪臭物質の発生も防止することができる。
【0040】
本発明におけるガラス繊維布は、酸処理前に全く加熱されないかまたは加熱されても300℃以下であれば、その平均細孔径が比較的小さいため、分子量30〜120程度のアルデヒド類、アルコール類、ケトン類、キシレン、トルエン、ベンゼン、スチレンまたはフェノールなどのVOC、あるいはアンモニア、一酸化窒素、二酸化窒素、硫化水素または二酸化硫黄などの匂いガスの分解除去に適する。一方、酸処理前に300〜600℃で加熱した場合には、平均細孔径が少し大きくなるため、分子量120〜300程度のリン酸トリブチル(TBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)またはフタル酸ジエチル(DEP)など半揮発性有機化合物の分解除去に適するようになる。
【0041】
この光触媒を多孔質層に備える光触媒担持ガラス繊維布は、水または空気中の汚濁物質を分解するための手段、例えばクリーンルームまたは居住空間などの空気清浄に利用されるエアフィルター装置、内装壁材等に用いられる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により、この発明をさらに具体的に説明する。なお、下記の実施例に限定するものではない。
(実施例1)
上記表2のNo(i)のEガラス組成からなるガラス繊維(平均繊維径9μm)を模紗織した織布(目付け363g/m、厚さ0.43mm)に加熱処理を施すことなく、45℃で3.0規定の塩酸水溶液中に24時間浸漬し、その後十分に水洗いし乾燥させて、その表面に多孔質層を形成した。この多孔質層を備えるガラス繊維織布について、窒素吸着BET法により「比表面積」を、窒素吸着Inkley法により「平均細孔径」を測定し、ならびにガラス繊維の規格および酸処理の前後における比重測定値から「外部表面積」を算出した。これらの測定値および計算値を表3に示す。
【0043】
つぎに、チタンイソプロプロキシド760gと有機物樹脂400gとをエチルアルコール840gに溶解させた溶液中に、上記多孔質ガラス繊維織布を浸漬し、その多孔質層に酸化チタンの前駆体を斑なく均一に付着させた。この織布を、60℃で1時間乾燥させ、その後毎分1℃のペースで350℃まで昇温し、そのまま12時間焼成した。この加熱処理で有機物樹脂は完全に除去され、またチタンイソプロキシドはアナターゼ型を主体とする酸化チタンに変化し、多孔質層の表面および細孔内に強固に固着した。酸化チタンの付着量は多孔質ガラス繊維布に対して3.0重量%であった。
【0044】
このようにして製造した光触媒担持ガラス繊維織布について、つぎの方法により、VOCなどの分解除去能力を測定した。
【0045】
〔密閉系による分解除去試験〕
上記の光触媒担持ガラス繊維織布を10×10cmに切り出し、これを浄化用ファンと注入ガスを拡散する拡散ファンとを備える容積約54Lの密閉型容器中に配置した。この密閉型容器中にホルムアルデヒドガスを注入し、拡散ファンにDC10Vを一定に印加して十分に拡散させた後に、その初期濃度を測定した。その後、直ちにブラックライトを点灯させ、この織布の表面において0.7mW/cmの紫外線を照射しつつ浄化用ファンにもDC10Vを印加し、30分経過した後にホルムアルデヒドガス濃度を測定した。この初期濃度と30分経過時の濃度とから、ホルムアルデヒドガスの除去率を算出した。この除去率は、つぎの算出式に基づく。
【0046】
除去率(%)=100×((初期濃度)−(30分後の濃度))/(初期濃度)
【0047】
この初期濃度が5、20および40ppmの場合における各除去率を表4に示す。
【0048】
(実施例2)
ガラス繊維織布を400℃で6時間加熱処理(分相生じず)した後に酸処理した以外は実施例1と同様にして、多孔質層を形成し、また酸化チタンを固着させた(酸化チタン付着量3.0重量%)。この織布の比表面積などを表3に、その分解除去能力を表4にそれぞれ示す。
【0049】
(比較例1)
ガラス繊維織布を700℃で加熱処理し分相させた後に酸処理した以外は実施例1と同様にして、多孔質層を形成し、また酸化チタンを固着させた(酸化チタン付着量3.5重量%)。この織布の比表面積などを表3に、その分解除去能力を表4にそれぞれ示す。
【0050】
(比較例2)
ガラス繊維織布に酸処理を施さず多孔質層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして、ガラス繊維織布の表面に酸化チタンを固着させた(酸化チタン付着量2.8重量%)。この織布の比表面積などを表3に、その分解除去能力を表4にそれぞれ示す。
【0051】
(比較例3)
厚さ0.5mmの酸化ケイ素97%からなるガラス板を700℃で加熱処理し分相させた後、酸処理を施して、その表面を多孔質化させた。この多孔質ガラス膜(比表面積35m/g 平均細孔径65.9nm)をイソプロピルチタネート溶液に浸漬し、つづいて0.1規定の塩酸水溶液中に3時間浸漬して加水分解させた後、120℃で1時間乾燥させた。この操作を3回繰り返したものを、550℃にて15時間焼成し、多孔質ガラス膜中に酸化チタンを分散含有させた(酸化チタン含有量3.0重量%)。この多孔質ガラス膜の比表面積などを表3に、その分解除去能力を表4にそれぞれ示す。なお、この多孔質ガラス膜は、特許文献5の実施例に準じて作製したものである。
【0052】
(実施例3)
実施例1と同様にして作製した多孔質層を備えるガラス繊維織布を、平均径7nm(石原テクノ社製)のチタニア超微粒子ゾル溶液(STS−02)50gをpH1の塩酸水溶液950gに加え十分に溶解させた溶液中に浸漬した。その後、150℃で乾燥させ、さらに450℃で20分焼成し、酸化チタンをガラス繊維織布に固着させた(酸化チタン付着量2.5重量%)。この織布の比表面積などを表3に、そしてその分解除去能力を表4にそれぞれ示す。
【0053】
(比較例4)
比較例1で作製したガラス繊維織布に、実施例3と同様の手段により酸化チタンを固着させた(酸化チタン付着量3.5重量%)。この織布の比表面積などを表3に、そしてその分解除去能力を表4にそれぞれ示す。
【0054】
【表3】
Figure 2004002176
【0055】
表3より、ガラス繊維織布を加熱処理しないで酸処理した実施例1,3および加熱処理するが分相させない実施例2では100m/g以上の比表面積および1.0〜30nmの平均細孔径が得られる。これに対して、ガラス繊維織布を高温で加熱処理して分相させた後酸処理を行った比較例1,4およびガラス膜を加熱処理して分相させた後酸処理を行った比較例3では、得られる比表面積は100m/g未満であり平均細孔径は30nmよりも大きくなることが判る。
【0056】
【表4】
Figure 2004002176
【0057】
表4より、実施例1〜3の光触媒担持ガラス繊維織布では5ppmのホルムアルデヒドガス25mlを0.1〜1.0秒程度で84%以上除去できることが判る。
【0058】
【発明の効果】
この発明の光触媒担持ガラス繊維布は、加熱処理および酸処理などを施されても、ガラス繊維本来の強度を大きく損なうことがないので、エアフィルター装置に利用された場合でも、その圧力損失に十分に耐えられる。また、ガラス繊維の表面に形成される多孔質層は、比表面積が比較的大きく、かつ、細孔径が適当な大きさで、かつ、外部表面積も比較的大きいという特徴があるので、この多孔質層に光触媒を固着させれば、VOCなどおよび匂いガスをすばやく多量に吸着し、さらに分解除去することができる。また、このガラス繊維布は、ガラス繊維を織り込んだ後に加熱処理および酸処理を施すので、取扱い性に優れ、エアフィルター装置に容易に組み込むことができる。

Claims (9)

  1. 100〜400m/gの比表面積を有する多孔質ガラス繊維布の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持ガラス繊維布。
  2. 前記多孔質ガラス繊維が1.0〜30nmの平均細孔径を有する請求項1に記載の光触媒担持ガラス繊維布。
  3. 0.20〜0.70m/gの外部表面積を有する請求項1または2に記載の光触媒担持ガラス繊維布。
  4. 前記光触媒は多孔質ガラス繊維布に対して0.1〜40重量%坦持されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の光触媒担持ガラス繊維布。
  5. アパタイトが多孔質ガラス繊維布に対して0.1〜40重量%付着している請求項4に記載の光触媒担持ガラス繊維布。
  6. 前記多孔質ガラス繊維布は、5〜9μmの平均径およびEガラス組成から由来する組成を有する多孔質ガラス繊維からなり、そして朱子織、綾織または模紗織された織布である請求項1〜5のいずれか1項に記載の光触媒担持ガラス繊維布。
  7. ガラス繊維を酸処理することによって多孔質ガラス繊維とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光触媒担持ガラス繊維布の製造方法。
  8. 前記ガラス繊維は5〜9μmの平均径およびEガラス組成を有するものであり、このガラス繊維を朱子織、綾織または模紗織した織布を酸処理することによって多孔質ガラス繊維織布とする請求項7に記載のガラス繊維布の製造方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス繊維布を用いたエアフィルター装置。
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