JP2004001599A - ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置 - Google Patents

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Susumu Ochiai
落合 晋
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/888Head-rests with arrangements for protecting against abnormal g-forces, e.g. by displacement of the head-rest

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【目的】ロック解除用に慣性ウェイトを使用したヘッドレストの頭部衝撃吸収装置において、後突時にヘッドレストによって着座者の頭部の上方移動を規制し得るようにすることである。
【構成】可動ブラケット2を、ステーSと一体の固定ブラケット1の上部に、上部が前方に、下部が後方に回動可能に枢着し、固定ブラケット1に略水平方向にスライド自在に慣性ウェイト3を設け、この慣性ウェイト3の傾斜状のロック解除部30Aに、ピン5を弾接し、このピン5をロックレバー4に設け、該ロックレバー4の下端部40に可動ブラケット2に固着したストッパ20を突き当ててなることを特徴とする。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用シート(座席)に備えるヘッドレストの頭部衝撃吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のヘッドレストの頭部衝撃吸収装置は、着座者の頭部とヘッドレストとの間に生じる隙間に起因するむち打ち症を有効に抑制できるように、車両の後突時に、ヘッドレストが着座者の頭部側に移動して、前記隙間を埋めるように構成されている。
【0003】
そして、このヘッドレストの頭部衝撃吸収装置には、ヘッドレスト内に設けた慣性ウェイトが後突時に後方に移動することにより、ヘッドレストのロックが解除されて、ヘッドレストが前方に移動するようにしたものが開示されている(例えば、特開2000ー342379号公報)。
【0004】
これは、前後方向に揺動可能に固定ブラケット側の補助ブラケットに枢着したロックレバーの下端に、慣性ウェイトを固定して、後突時における慣性ウェイトの後方移動によってロックレバーが揺動して、固定ブラケットに対する可動ブラケットのロックが解除され、固定ブラケットに対して前後方向に回動可能に前後一対のリンクで取付けた可動ブラケットを前方に付勢するスプリングの弾力で、ヘッドレストの全体が前方に移動するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来品は、後突時にヘッドレストの全体が前方移動して、着座者の頭部を支持するようにしている。
一方、後突時において、着座者の頭部は上方に移動するため、前記従来品の如く、後突時にヘッドレストが前方移動しても、着座者の頭部の支持性が損なわれる不具合があった。
【0006】
また、前記慣性ウェイトを使用したものは、慣性ウェイトが長さが一定に制約されているロックレバーに設けてあるため、慣性ウェイトは後突時に円弧状に移動する。そのため、後突時の慣性による慣性ウェイト移動性が悪い不具合がある。
【0007】
そこで、本発明はロック解除用として慣性ウェイトを使用し、後突時のヘッドレストの前方移動を行うものにおいて、慣性ウェイトが後突時に的確に後方に移動して、ヘッドレストによって着座者の頭部を確実に支持しえるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るヘッドレストの頭部衝撃吸収装置は、シートバック側に固定されるステーと一体の固定ブラケットと、この固定ブラケットの上部に枢支ピンで前後方向に回動自在に枢着しばねにより上部が前方に付勢されている可動ブラケットと、この可動ブラケットの下端側に固着したスポットと、前記固定ブラケットの下部に設けて下方にバネによって付勢され下端がストッパに突き当たり可動ブラケットの上部の前方移動を規制するロックレバーと、このロックレバーに一体に設けたピンが前記バネの弾力により上面に弾接する慣性ウェイトとからなり、該慣性ウェイトは前記固定ブラケットの下端部内に、後突時に後方にスライド可能に配設すると共に上面に、スライド時に前記ピンを前記バネの弾力に抗して上方に押し上げてロックレバーのストッパに対するロックを解除する傾斜面からなるロック解除部を設けてなる構成である。
【0009】
以上の構成により、慣性ウェイトが何ら制約を受けずに後方略水平状に移動する。そのため、この慣性ウェイトの後方移動によってロックレバーは上方に移動して可動ブラケット側のストッパがロックレバーから外れて、可動ブラケットがばねの弾力により前方に回動する。これにより、ヘッドレストの上部が着座者の頭部側である前方に回動して着座者の頭部を上から押さえ、ヘッドレストの下部が後方に回動する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1はヘッドレストHDの通常使用時の状態を示し、このヘッドレストHDは後突時に鎖線に示すように上部が前方に、後部が後方に各々回動するように構成されている。
【0011】
このヘッドレストHDはケーシングからなる可動ブラケット2と、この可動ブラケット2を回動自在に枢着する固定ブラケット1とから構成され、可動ブラケット2の外面は発泡体製のパッド(不図示)被覆され、このパッドは表皮で被包している。そして、前記固定ブラケット1はシートバックSB側に固定するステーSと一体に形成している。
【0012】
以上の可動ブラケット2の底部には、図2、図3に示すように、ストッパ20が一体に設けてあり、このストッパ20が固定ブラケット側のロックレバー4の下端部40に突きることによりヘッドレストHDは、図1の反時計方向に回動することがないようにロックして使用状態を保持している。
【0013】
また、可動ブラケット2は、固定ブラケット1との間に張架したばね21の弾力によって図1の反時計方向に回動するように付勢され、可動ブラケット2の上下方向における略中央が、固定ブラケット1に枢支ピン10で回動自在に枢着されている。
【0014】
以上のロックレバー4は、固定ブラケット1に上下方向にスライド自在且つ圧縮コイルバネからなるバネ41によって下方であるロック方向に付勢されており、その外面には図4に示すように、ローラを外周に有するピン5、5が突設されている。
【0015】
このピン5は、ヘッドレストHDの前記ロック状態において、図2、図3に示すように固定ブラケットに、略水平方向にスライド自在に装着した慣性ウェイト3におけるロック解除部30A、30Aに前記バネ41の弾力で弾接するように構成されている。
【0016】
慣性ウェイト3には、図2に示すように、後部側に上面が後方に向けて徐々に低い傾斜状に形成したロック解除部30Aが設けてある。
【0017】
このロック解除部30Aは、図4に示すように、前記ロックレバー4を上下方向に挿通する挿通孔30の左右に設け、挿通孔30内に挿通したロックレバー4はその外面に設けたピン5、5が前述の如く、弾接するように形成されている。
【0018】
慣性ウェイト3は図2、図3に示すように、固定ブラケット1の内面側における下端部に設けたレール部材12、14、14A内に後方にスライド自在に収容されている。
【0019】
また、前記固定ブラケット1の底部11における後端には下方に一体にロック片13を固設して、前記可動ブラケット2のロック解除時に、ストッパ20がロック片13に突き当たり、可動ブラケット2の回動範囲が一定になるように規制している。
なお、図中42はバネ41の上端を係止する係止片を示す。
【0020】
図5は後突時の状態を示し、図1のヘッドレストHDの通常使用状態で一定以上の後突による力が加わると、慣性ウェイト3が略水平方向に移動する。それによって、慣性ウェイト3のロック解除部30Aに弾接するピン5は上方に押し上げる。従って、ロックレバー4が上昇し、可動ブラケット2のストッパ20が突き当たっている下端部40も同時に上昇するため、ストッパ20によるロックが解除される。
【0021】
すると、可動ブラケット2の上部を前方に回動するように付勢するばね21の弾力によって可動ブラケット2が回動して図5に示す状態になる。
【0022】
即ち、ヘッドレストHDの上部が前方に、下部が後方に、枢支ピン10を回転中心に回動するため、ヘッドレストHDの上部に下向きの反力を与え、着座者の頭部を上方から押さえるようにして、着座者の頭部の上方移動を阻止すると共に、前記着座者の頭部との間隙を埋める。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、固定ブラケットの下部内に慣性ウェイトを略水平方向に移動可能に装着し、後突時に可動ブラケットをその上部が前方に、下部が後方に回動するように固定ブラケットに枢着しているため、後突時における慣性ウェイトの後方移動が的確に行われ、可動ブラケットの固定ブラケットに対するロック解除性が良好になる。
【0024】
また、後突時にヘッドレストはその上部が前方に回動し、下部が後方に向けて回動するため、ヘッドレストの上部で着座者の頭部における上方移動を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のIIIーIII線断面図である。
【図4】本発明に使用するロックレバーと慣性ウェイトの斜視図である。
【図5】後突時の状態の断面図である。
【符号の説明】
HD   ヘッドレスト
1   固定ブラケット
2   可動ブラケット
3   慣性ウェイト
4   ロックレバー
5   ピン
20   ストッパ
30A   慣性ウェイトのロック解除部
30A   慣性ウェイトのロック解除部

Claims (1)

  1. シートバック側に固定されるステーと一体の固定ブラケットと、
    この固定ブラケットの上部に枢支ピンで前後方向に回動自在に枢着し、ばねにより上部が前方に付勢されている可動ブラケットと、
    この可動ブラケットの下端側に固着したストッパと、
    前記固定ブラケットの下部に設けて下方にバネによって付勢され、下端がストッパに突き当たり可動ブラケットの上部の前方移動を規制するロックレバーと、
    このロックレバーに一体に設けたピンが前記バネの弾力により上面に弾接する慣性ウェイトとからなり、
    該慣性ウェイトは前記固定ブラケットの下端部内に、後突時に後方にスライド可能に配設し、その上面に、スライド時に前記ピンを前記バネの弾力に抗して上方に押し上げてロックレバーのストッパに対するロックを解除する傾斜面からなるロック解除部を設けてなる
    ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置。
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