JP2003530973A - 皮下注射器に注射液を充填する方法 - Google Patents

皮下注射器に注射液を充填する方法

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JP2003530973A
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デビッド， ウィリアム パーカー，
コリン， ハミルトン バーゲス，
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デビッド， ウィリアム パーカー，
コリン， ハミルトン バーゲス，
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Abstract

(57)【要約】 皮下注射器（１、２）は注射針シースで被覆された注射針を含み、該注射針シースは取り外し可能な端部キャップ（６）の付いた管状のシース本体（５）を有する。前記端部キャップを取り外し、注射針をシース本体（５）とともに注射液源に浸し、プランジャを操作してプランジャの開口端（６）から注射針を介して注射器本体（１）に注射液を吸引することにより、注射液が注射器本体に流れ込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮下注射器への注射液充填に関連し、針刺し事故を防ぐために注射
針シースで覆った注射針を備えた皮下注射器に対し、限定的ではないが特別な使
用方法を提供する。
【０００２】
【従来技術】
従来より、皮下注射器に注射液を充填するには、注射器の針を注射液のリザー
バに浸し、注射器のプランジャを操作することにより注射針を介して注射液を注
射器本体へ吸引する。注射針には、充填操作の間は注射針が注射液を吸引できる
ように取り外される、保護シースが装着されている場合がある。しかしながら、
この先行技術の問題点は、露出した注射針による針刺し事故で使用者の皮膚に針
が刺さる危険がある点である。
【０００３】 皮下注射器充填中に起こる針刺し事故の危険のため、特に毒性の高い薬液やそ
の他管理薬について、厳重で費用のかかる規則と手続きがつくられた。
【０００４】 本発明は、注射器充填方法を改善し、針刺し事故の危険が大幅に軽減された充
填方法を目的とする。
【０００５】
【課題を解決する方法】
本発明は、注射針シースに被覆された注射針を具備する皮下注射器に注射液を
充填する方法であり、当該方法は、注射針シースを開け、使用者が注射針に接触
すること無く、注射針を介して注射液を注射器に吸引することからなる。
【０００６】 注射針シースは管状のシース本体及び取り外し可能な端部キャップからなり、
前記方法は、当該取り外し可能な端部キャップを注射針シースから取り外すこと
で、注射液の注射針への吸引を可能にする。
【０００７】 管状のシース本体は、端部キャップで覆われる開口端を有しており、前記方法
は、端部キャップを取り外した開口端を注射液のリザーバに浸し、当該開口端を
介して注射針へ注射液を吸引することで、注射器への充填を行うというものであ
る。或いは、管状のシース本体の端部を、端部キャップで覆われる、横方向の穴
が開いた半球状とし、当該横方向の穴から注射液が吸引される構造とすることも
できる。
【０００８】 注射針シースを、注射液を含む調剤器に浸す。当該調剤器は、注射針で貫くこ
とができる突出部を有するバルブの形態とすることができる。当該バルブはゼラ
チン質の物質を含んでも良い。
【０００９】 或いは、調剤器は取り外し可能な蓋を有する容器であってもよく、当該容器に
シース本体を浸して注射液を吸引してもよい。
【００１０】 注射器は、注射器本体と、当該本体に滑らせて引き込むことができるプランジ
ャから構成することができ、注射液の吸引はプランジャを操作することにより行
う。
【００１１】 注射器は、使用後、例えば患者に注射液を注射後、注射針が自動的に注射器に
引き込まれるような構成にすることができる。
【００１２】 本発明はまた、前記方法を実行するための部材一式であって、取り外し可能な
キャップを有する注射針シースで覆われた注射針を含む皮下注射器と、注射液を
含む注射液調剤器からなり、端部キャップを取り外すことにより、使用者が注射
針に接触すること無く、注射針を介して注射液を調剤器から注射器へ吸引するよ
うに注射針が構成されている部材一式を含む。
【００１３】 本発明をより詳細に説明するため、添付図を参照してその実施例を以下に説明
する。
【００１４】
【実施例】
図１には、プランジャ２及び皮下注射針３を具備する、一般的な円筒形の本体
１を有する皮下注射器が図示されている。注射器は、適切であれば従来技術によ
るいかなる構造を採用してもよく、また、従来通り、注射液を吸引する手順は、
プランジャ２を押し込み、注射針を注射液に浸した状態でプランジャを外側に引
くというものであり、プランジャ２が外側へ移動することにより注射液が注射針
３を介して本体１に吸引される。
【００１５】 針刺し事故の危険を軽減するため、注射器は、本出願人による同時継続出願Ｗ
Ｏ００／１８４５４などに記載の、使用後注射針が自動的に本体１に引き込まれ
る構造とすることができる。このような構成では、予めシースで覆った注射針を
、その開口部から本体１に取り付け、それにより針刺し事故の危険を軽減する。
【００１６】 図１には、注射針シース４に覆われた注射針３が示されており、当該シース４
は端部キャップ７で覆われた開口端６を有する管状のシース本体５からなり、当
該キャップは当該シース本体に接続された一体式の柔軟な連結部８の先端に付い
ている。端部キャップ７はシース本体５から取り外され、後述する注射液吸引の
準備が整った状態が図示されている。破線で示されているように、端部キャップ
７をシース本体５の端部に配置することが可能である。
【００１７】 図２には、注射針シースの別の実施例が図示されており、本体５には半球状の
端部９と少なくとも１つの横方向の穴１０が設けられ、端部キャップ６で覆われ
る構成となっている。
【００１８】 図３は、取り外し可能な蓋１２を有し注射液１３で満たされた容器の形態の調
剤器１１から、注射針を介して注射液を注射器の本体へ吸引する方法を図示して
いる。使用に際しては、端部キャップ７を取り外し、注射針シースの本体５を開
口部１４を介して容器１１の中に挿入する。次にプランジャ２を操作してシース
本体５の開口端６及び注射針３を介して注射器の本体１に注射液を引き込む。こ
の操作の間、注射針はずっとシースで覆われた状態であり、よって針刺し事故の
危険は著しく軽減される。図２に示した注射針シースの別の実施例を使用しても
よく、その場合、注射液は横方向の穴１０から注射針３を通って注射器本体１へ
吸引される。
【００１９】 図４はバルブ１４を有する、注射液の容器の別の実施例を図示している。バル
ブは注射液の他にゼラチン質の物質（図示せず）を含むことができる。バルブ１
４の突出部１５は管状のシース本体５の開口端６に取り付けることができる。使
用に際しては、突出部１５は注射針３によって穴が開けられ、それにより注射針
３がバルブ１４内の注射液と接触する。次に、プランジャ２を操作することによ
り、注射液を注射器本体１に引き込み、注射液で充填することができる。管状の
シース本体５により注射針３が保護されるので、注射液吸引操作の間、注射針が
露出して使用者に接触することはない。
【００２０】 充填した注射器を容器１１又はバルブ１４から引き抜き、注射針シースのキャ
ップ７を元通りにはめることができる。注射器を使用する際には、注射針シース
４を完全に取り除いて注射針３を露出させ、使用準備を整える。このようにして
、注射を行う過程の中で、注射器を患者などに使用する瞬間まで、注射針を保護
された状態に保つことができる。本出願人による以前のＰＣＴ出願に記載されて
いるように、使用後注射針が自動的に注射器本体１に引き込まれる構成とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 取り外し可能なキャップを有する注射針シースを取り付けた皮下注射器の断面
図である。
【図２】 注射針シース端部の別の実施例を示す図１と同様の断面図である。
【図３】 皮下注射器と組み合わせて使用される注射液調剤器を示す。
【図４】 バルブ形状である注射液調剤器の別の実施例と注射器を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 バーゲス， コリン， ハミルトン イギリス国 ランカシャー ビーエル０ ９キューアール， ラムズボトム， ホル コンバー リー 45

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 注射針シースで覆われた注射針を含む皮下注射器に注射液を
    充填する方法であって、注射針シースを開けることと、注射針が使用者に接触す
    ること無しに、注射針を介して注射液を注射器に吸引することからなる方法。
  2. 【請求項２】 前記注射針シースは管状のシース本体と取り外し可能な端部
    キャップからなり、当該端部キャップをシース本体から取り外すことにより注射
    針を介して注射液を吸引することを含む請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 前記管状のシース本体は、取り外し可能な端部キャップによ
    って覆われる開口端を有し、端部キャップを取り外して開口端を注射液のリザー
    バに浸し、当該開口端と注射針を介して注射液を注射器に吸引する請求項２に記
    載の方法。
  4. 【請求項４】 前記管状シース本体は、端部キャップによって覆われる、半
    球状の端部と横に通る穴を有し、端部キャップを取り外して半球状の端部を注射
    液のリザーバに浸し、当該横に通る穴と注射針を介して注射液を注射器に吸引す
    る請求項２に記載の方法。
  5. 【請求項５】 前記キャップは柔軟な接続部によって本体に接続されており
    、当該柔軟な接続部によってシース本体に接続されたまま残るキャップを取り外
    すことを含む請求項２ないし４のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項６】 注射針シースを注射液調剤器に浸して、注射針が使用者に接
    触すること無く、注射針を介して注射液を調剤器から注射器へ吸引する請求項１
    ないし５のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項７】 注射針で注射液調剤器に穴を開け、注射液を吸引することを
    含む請求項６に記載の方法。
  8. 【請求項８】 注射液調剤器は突出部を有するバルブからなり、突出部をシ
    ース本体に挿入し注射針によって穴を開けることを含む請求項７に記載の方法。
  9. 【請求項９】 前記バルブはゼラチン質の物質を含み、それにより、注射針
    を介して吸引される際に注射液が開放される請求項８に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 注射液調剤器は取り外し可能な蓋を含み、当該蓋を取り外
    してシース本体を容器に挿入することを含む請求項７に記載の方法。
  11. 【請求項１１】 注射器は、注射器本体と、当該本体に滑らせて引き込むこ
    とができるプランジャとからなり、注射液の吸引は当該プランジャを操作するこ
    とにより実行される、請求項１ないし１０のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項１２】 注射液の注射に使用された後は、注射針が自動的に注射器
    に引き込まれることを含む請求項１ないし１１のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項１３】 取り外し可能な端部キャップが付いた注射針シースによっ
    て覆われた注射針を含む皮下注射器と、注射液を含む注射液調剤器とからなり、
    端部キャップを取り外すことによって、注射針が使用者に接触すること無く、注
    射針を介して注射液を調剤器から注射器に吸引することができるように注射針シ
    ースが構成されている、請求項１に記載の方法を実行するための部材一式。
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