JP2003528951A - ポリトリメチレンカーボネート軟質セグメントを用いて製造した熱可塑性ポリウレタンエラストマー(tpu) - Google Patents

ポリトリメチレンカーボネート軟質セグメントを用いて製造した熱可塑性ポリウレタンエラストマー(tpu)

Info

Publication number
JP2003528951A
JP2003528951A JP2001571794A JP2001571794A JP2003528951A JP 2003528951 A JP2003528951 A JP 2003528951A JP 2001571794 A JP2001571794 A JP 2001571794A JP 2001571794 A JP2001571794 A JP 2001571794A JP 2003528951 A JP2003528951 A JP 2003528951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tpu
diisocyanate
glycol
ptmc
diol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001571794A
Other languages
English (en)
Inventor
ブーン,ウインダム・ヘンリー
フオーシユナー,トーマス・クレイトン
フリツシユ,カート・チヤールズ
グウイン,デイビツド・エリツク
センデイジヤーエビツク,アイサ
Original Assignee
シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー filed Critical シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
Publication of JP2003528951A publication Critical patent/JP2003528951A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/44Polycarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
    • C08G18/66Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
    • C08G18/6633Compounds of group C08G18/42
    • C08G18/6637Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38
    • C08G18/664Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)組成物は、a)軟質セグメントとしてのポリ(トリメチレンカーボネート)ジオール(PTMCジオール)、b)ジイソシアネート、及びc)グリコールと反応するジイソシアネート+未反応グリコールの合計部分として定義される硬質セグメントを組成物の10〜55重量%形成するように前記ジイソシアネートと反応する少なくとも1つのグリコールを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は熱可塑性ポリウレタンエラストマー(以下、TPUと称する)に関す
る。より具体的には、本発明は軟質セグメントとしてポリ(トリメチレンカーボ
ネート)ジオール(PTMCジオール)を用いて製造した新規なクラスのTPU
に関する。PTMCジオールを用いて製造したTPUをグリコール、好ましくは
(例えば、1,3−プロパンジオール及び1,4−ブタンジオールを含めた)低
官能性グリコールで延長した。
【0002】 (発明の背景) TPUは、安価に熱可塑性加工し得るいう公知の利点と共に高品質の機械的特
性を与えるので技術的に重要である。機械的特性は各種化学成分を用いて大きく
変化させることができる。TPU、その特性及び用途は、例えば「ポリウレタン
ハンドブック(Polyurethane Handbook)」,Gunter Oertel編,ミ
ュンヘンに所在のHanser Publishers(1985年)発行,p
.405−417に概説されている。
【0003】 TPUは線状ポリオール(通常、ポリエステルまたはポリエーテル)、有機ジ
イソシアネート及び短鎖ジオール(連鎖延長剤)から構成されている。TPUの
全体的特性はポリオールの種類、その分子量、イソシアネートの構造、連鎖延長
剤の構造及び軟質セグメントと硬質セグメントの比に依存している。
【0004】 ポリウレタンは存在する架橋度に応じて熱可塑性または熱硬化性であり得る。
熱硬化性及び熱可塑性ポリウレタンは、イソシアネートとポリオールの「ワンシ
ョット」反応により、またはポリウレタン反応を完了させるために特定に反応さ
せたポリオール−イソシアネート複合体に硬化剤を添加する「プレポリマー」系
により形成され得る。熱可塑性ウレタンは主たる架橋を持たないが、熱硬化性ポ
リウレタンは反応物質の官能性に応じていろいろな架橋度を有する。
【0005】 熱可塑性ポリウレタンは主にメチレンジイソシアネート(MDI)またはトル
エンジイソシアネート(TDI)を主成分とし、ポリオールのポリエステル及び
ポリエーテルグレードの両方を含む。特性を調節するために、ポリオール、連鎖
延長剤及びジイソシアネート成分は比較的広いモル比の範囲内で変更可能である
【0006】 加工挙動を改善するため、特に押出し加工用製品の場合には、高い安定性及び
調節可能な融解流動性が非常に重要である。これは、TPUの化学構造及び形態
学的構造に依存する。加工挙動を改善するために必要な構造は通常連鎖延長剤の
混合物(例えば、1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオール)を用い
て得ている。この結果として、硬質セグメントの配列が大きく変形し、融解流動
性が改善されると同時に熱機械的特性、例えば引張強度及び耐熱変形性もしばし
ば改善される。
【0007】 公知のTPU及びTPUを含有するブレンドはいずれも機械的特性、熱及び光
に対する色安定性、透明性、熱変形性及び相分離を含めた1つ以上の特性の点に
おいて幾つかの欠点を有している。1つの特性、例えば硬度を改善しようとする
と別の特性が悪化することもしばしばである。
【0008】 よって、TPU及びTPUを含有するブレンドにおいて硬度及び関連する機械
的特性、安定な色、透明性及び高い熱変形温度を達成するためには複数の問題が
存在する。当業界では、既存の特性を悪化させることなく広い範囲の機械的熱的
特性を与えるTPUの新規組成物を見つけることが必要である。
【0009】 本発明は、TPU組成物において透明性及び硬度の改善、高い弾性、及び改善
された軟化温度及び熱膨張率を含めた機械的熱的特性に対して新しい可能性を与
える新規なクラスのTPUを提供することにより公知の熱可塑性材料の1つ以上
の問題を解決する際に有用である。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は改善された特性を有する新規なクラスのTPUを提供し、このTPU
はグリコールと反応するイソシアネート部分及びTPUに混合されるグリコール
からなる硬質セグメント及び系を硬化するためのジイソシアネートを含むポリ(
1,3−プロパンジオール)カーボネートジオール(PTNCジオール)を主成
分とする。前記エラストマーの硬度は当業界で公知のポリオールを主成分とする
対応TPUよりもやや高い。PTMC TPUは、対照TPUに比してやや高い
弾性率を含めて良好な物理的機械的特性を示した。耐摩耗性及び圧縮永久歪はポ
リエーテルTPUに匹敵して非常に良好であった。軟化温度及び熱膨張率は対照
に比して改善されていることが判明した。加えて、PTMCポリオールを用いる
と、TPUの透明性が改善され得、幾つかの例では完全に透明な材料を得ること
ができた。
【0011】 上記に従って、本発明は、a)軟質セグメントとしてのポリ(トリメチレンカ
ーボネート)ジオール(PTMCジオール)、b)ジイソシアネート、及びc)
グリコールと反応するジイソシアネート部分と未反応グリコールの合計として定
義される硬質セグメントを組成物の10〜55重量%形成するように前記ジイソ
シアネートと反応する少なくとも1つのグリコール(時には、連鎖延長剤と称す
る)を含む熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)組成物を提供する。
【0012】 (図面の簡単な説明) 以下、本発明を添付図面を参照しながら説明する。
【0013】 図1は、ポリカーボネートポリオールの粘度を示すグラフである。 図2は、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)を主成分とするTPUの1
00%伸び率での応力を示す棒グラフである。 図3は、1,4−BDを主成分とするTPUの300%伸び率での応力を示す
棒グラフである。 図4は、1,3−プロパンジオール(1,3−PDO)を主成分とするTPU
の引張強度保持を示す棒グラフである。 図5は、70℃の水に2週間浸漬後の重量変化を示す棒グラフである。 図6は、初期及び70℃の水に2週間浸漬後の引張強度を示す棒グラフである
。 図7は、1週間浸漬後の耐薬品性を示す棒グラフである。
【0014】 (発明の詳細説明) 本発明の新規なクラスの熱可塑性ポリウレタン(TPU)は、軟質セグメント
としてのポリ(トリメチレンカーボネート)ジオール;グリコール、好ましくは
短鎖グリコールを含有する硬質セグメント;及びジイソシアネートを用いて製造
した。好適なポリ(トリメチレンカーボネート)ジオールは下記する方法により
製造され、本明細書の実施例で使用したサンプルは約2000の分子量により特
徴づけられた。PTMCジオールを主成分とする熱可塑性ポリウレタンの特性を
評価した。
【0015】 PTMCジオールを主成分とする芳香族及び脂環式TPUを製造し、評価した
。芳香族TPUを製造するためには4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)、脂肪族TPUを製造するためにはメチレン−ビス(4−シクロヘ
キシルイソシアネート)(H12MDI)を使用した。エラストマーはワンショ
ット法を用いて製造した。実施例2、3、5及び10では、1,3−PDO及び
1,4−BDを連鎖延長剤として使用し、実施例では硬質セグメント濃度を22
〜35%の範囲で変化させた。比較のために、市販のポリ(1,6−ヘキサンジ
オールカーボネート)グリコール(Bayer Co.から市販されているDe
smophen C−200)及び当業界で使用されている代表的なポリオール
を主成分とするTPUを製造し、評価した。
【0016】 TPUの物理的機械的特性(硬度、応力−伸び特性、引裂抵抗、圧縮永久歪、
レジリエンス及び耐摩耗性)はASTM基準方法に従って調べた。耐溶媒性(パ
ラフィン油、エチレングリコール及び希酸/塩基)は浸漬時の重量変化を測定す
ることにより調べた。耐水性は応力−伸び特性の保持及び70℃の水に浸漬時の
重量変化により評価した。
【0017】 エラストマーの形態は示差走査熱量計(DSC)、熱機械的分析(TMA)及
び動的機械的分析(DMA)を含めた熱分析及びフーリエ変換赤外分析(FTI
R)により調べた。エラストマーの透明性は474〜630ナノメーター(nm
)の可視範囲での光透過率(%)を測定することによっても調べた。
【0018】 PTMCジオールが硬質であるために、エラストマーは比較的高いT(ほぼ
0℃)を示した。その硬度は対応するTPU、例えばDesmophen C−
200、ポリ(テトラメチレンオキシド)(PTMG)2000またはカプロラ
クトンポリオールを主成分とするTPUよりもやや高かった(表17及び18参
照)。
【0019】 PTMC 2000 TPUは良好な物理的機械的特性を示した。その弾性率
はDesmophen C−200 TPUよりも高かった。PTMC 200
0 TPUの耐摩耗性及び圧縮永久歪はポリエーテルTPUに匹敵して非常に良
好であった。
【0020】 高温での特性、軟化温度及び熱膨張率で示されるPTMC 2000 TPU
の熱安定性はDesmophen C−200 TPUに比して改善されている
ことが判明した。PTMC 2000を使用することにより、TPUの透明性が
改善され得、H12MDIを用いた場合には完全に透明な材料が得られることが
できる。
【0021】 PTMC 2000 TPUの耐油性は優秀であり、他の媒体(例えば、希無
機酸、塩基及びエチレングリコール)に対する耐性も優秀であった。
【0022】 ポリ(トリメチレンカーボネート)ポリオール 熱硬化性系を製造するために通常より高い官能性のポリオールを使用し得るが
、本発明のTPUは実施例において特定方法で製造したPTMCジオール、グリ
コール及びジイソシアネートを使用している。PTMCジオールは本出願人の係
属中の国際特許出願第EP01/02323号明細書に記載されているように製
造した。ここに記載されているPTMCジオールは実質的にすべての末端基がヒ
ドロキシプロピル基であり、測定可能なアリル基を有しておらず、改善された透
明性を有することにより特徴づけられる。
【0023】 前記した所望の特性により特徴づけられるポリ(トリメチレンカーボネート)
を製造するためには、トリメチレンカーボネートを触媒の存在下、好ましくは窒
素雰囲気で多価アルコールと反応させる。多価アルコールはジオール、トリオー
ル、より多価のアルコール(例えば、プロパンジオール及びトリメチロールプロ
パン)または混合物であり得る。
【0024】 ポリ(トリメチレンカーボネート)は触媒なしでも製造され得る。しかしなが
ら、触媒の使用により反応時間が短くなるという利点が与えられる。好適な触媒
は周期表IA族またはIIA族の塩から選択される。酢酸ナトリウムを使用する
と良好な結果が得られた。IA族またはIIA族触媒は1ppm未満〜1000
0ppmを越える範囲の少量で有効であるが、通常5〜1000ppm、好まし
くは約10〜100ppm、最も好ましくは約10〜40ppmの範囲の量使用
することが予想される。
【0025】 ポリ(トリメチレンカーボネート)を溶媒なしで製造することが好ましいが、
溶媒を使用してもよい。
【0026】 ポリ(トリメチレンカーボネート)は50〜160℃の範囲の温度で製造され
る。好ましい範囲は100〜150℃、より好ましくは110〜130℃である
。圧力は臨界的でなく、実際には殆ど任意の圧力を使用し得るが、周囲圧力で良
好な結果が得られた。
【0027】 ポリ(トリメチレンカーボネート)は幾つかの因子により決定される特性を有
する。前記因子の中で最も重要なものは初期アルコールの種類及び量、触媒及び
その量、及び製造条件である。製造業者は分子量、多分散性及び所期用途に必要
な他の特性を予測可能に得るための決定因子を変更し得る。
【0028】 本発明では、新規な組成オプションを与える新規なクラスのTPUを製造する
場合、記載されているように製造した分子量が約10000以下、好ましくは1
000〜3000のPTMCジオールを用いて良好な結果が得られた。本明細書
の実施例のTPUは分子量が2000のPTMCジオールを用いて製造したもの
であった。
【0029】 グリコール(連鎖延長剤) グリコール成分は脂肪族、脂環式、アルアルキル及び芳香族グリコールから選
択され得る。当業者には周知のように、高官能性アルコールが多くの用途で有用
であり得る。しかしながら、本発明では低官能性グリコールを使用して良好な結
果が得られた。使用するグリコールの例には、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,4−ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパン
ジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プロパンジオール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、チ
オジエタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テト
ラメチル−1,3−シクロブタノール、p−キシレンジオール及びその混合物が
含まれるが、これらに限定されない。好適なグリコールの追加例にはヒドロキノ
ンのヒドロキシアルキル誘導体、すなわちビス2−ヒドロキシエチルエーテル(
HQEE)、及びレゾルシノール及びビスフェノールAのヒドロキシアルキル誘
導体が含まれる。好ましいグリコールは1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール及びその混合物から選択される。実施例2、3、5及び10は1,
3−プロパンジオール及び1,4−ブタンジオールの使用を立証している。
【0030】 硬質セグメント濃度はグリコールと反応するイソシアネートの部分と未反応グ
リコールの合計である。グリコール硬質セグメントを10〜55%、好ましくは
20〜40%の濃度に相当する量TPUに混合する。
【0031】 イソシアネート ポリウレタンエラストマーを硬化するために使用されるイソシアネートには、
通常脂肪族、芳香族または脂環式ポリイソシアネートが含まれる。本発明のTP
Uの製造には、ジイソシアネートを使用した。好適なジイソシアネートは脂肪族
、芳香族または脂環式ジイソシアネートである。脂肪族ジイソシアネートの例に
は、ヘキサメチレンジイソシアネートである。脂環式ジイソシアネートの例には
、イソホロンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1
−メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1−メチル−2,6−シ
クロヘキサンジイソシアネート及び対応する異性体混合物、4,4’−、2,4
’−及び2,2’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及び対応する異性
体混合物が含まれる。芳香族ジイソシアネートの例には、2,4−トルエンジイ
ソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシ
アネートの混合物、4,4’−、2,4’−及び2,2’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートと4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネートの混合物、ウレタン変性液体4,4’及び/ま
たは2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’ジイソシアナトジ
フェニルエタン−(1,2)及び1,5−ナフタレンジイソシアネートが含まれ
る。好適なジイソシアネートの他の例には、ジフェニレン4,4’−ジイソシア
ネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジフェニレンジイソシアネート、メ
チレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、テトラメチレンジイソシア
ネート、デカメチレンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、エチリデ
ンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレ
ン−1,2−ジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニ
レンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシ
アネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、
3,3’−ジフェニル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、4,4’−
ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジクロロ−4,4’−ビフェニレン
ジイソシアネート、フルフリデンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート
、ジフェニルプロパン−4,4’−ジイソシアネート、ビス(2−イソシアナト
エチル)フマレート、ナフタレンジイソシアネート及びその組合せが含まれるが
、これらに限定されない。
【0032】 追加のジイソシアネート化合物の例には、1,4’−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キシルイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、4,4
’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、2,2−ジフェニルプロパン−
4,4’−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレ
ンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシ
アネート、4,4’−ジフエニルジイソシアネート、アゾベンゼン−4,4’−
ジイソシアネート、m−またはp−テトラメチルキシレンジイソシアネート、1
−クロロベンゼン−2,4−ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネート、4,6’−キシレンジイソシアネート、2,2,4−(2,4,4
−)トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニ
ル−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン4,4
’−ジイソシアネート等が含まれる。
【0033】 本発明の作用効果を立証するために実施例で使用した好ましいジイソシアネー
トは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びメチレン−ビ
ス(4−シクロヘキシルイソシアネート)(H12MDI)であった。
【0034】 触媒 触媒を使用する場合、好適な触媒はジイソシアネートのNCO基と構造成分の
ヒドロキシ基の間の反応を促進するものである。その例には、当業界で公知であ
り、例えば米国特許第6,022,939号明細書に記載されている第3級アミ
ン及び有機金属化合物が含まれる。好適な第3級アミン化合物の例には、トリエ
チルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N’
−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)エタノール及びジアザ
ビシクロ(2,2,2)オクタン及びその混合物が含まれ、好適な有機金属化合
物の例には、チタン酸エステル、鉄化合物、及びジ酢酸錫,ジオクタン酸錫,ジ
ラウリン酸錫や脂肪族カルボン酸の錫ジアルキル塩(例えば、ジ酢酸ジブチル錫
及びジラウリン酸ジブチル錫)を含めた錫化合物及びその混合物が含まれる。触
媒は通常ポリヒドロキシ化合物100部当たり0.0005〜0.5部の量使用
される。
【0035】 製法 本発明のTPUはワンショット法で製造した。実施例では、硬質セグメントを
約10〜55重量%、好ましくは20〜40重量%の濃度でPTMCポリウレタ
ン中に配合した。
【0036】 イソシアネート指数、すなわちイソシアネート/ヒドロキシ当量比は使用した
イソシアネート及びグリコール(しばしば連鎖延長剤と称する)に依存する。熱
硬化性エラストマーの場合、イソシアネート指数は通常0.105〜600,ま
たはそれ以上であり得る。本発明のイソシアネート指数は組成に応じて0.8〜
1.04であり得るが、好ましくは約1.02に近い。
【0037】 ポリオール及びグリコール(連鎖延長剤)を70〜150℃、好ましくは95
〜140℃、特定実施例では100〜135℃に加熱した。やや高い温度を使用
することも可能であるが、当業界で公知のように副反応を避けるためには通常推
奨されていない。ジイソシアネートを混合温度で予熱し、その後ポリオールと連
鎖延長剤の混合物に添加し、すべての成分を激しく5〜10秒混合した。次いで
、混合物を予熱した(<150℃)テフロン(登録商標)被覆金型に注いだ。糸
曳きによりゲル化が明らかとなるが、これは通常約10〜20秒以内に起こり、
ゲル化が起こったら金型をCarverプレスに置き、樹脂を高圧及び中程度の
温度で圧縮成形した。圧力は好ましくは137.9〜206.8MPa(20,
000〜30,000psi)であり、好適な温度は100〜140℃である。
当業者には公知のように好適な圧力は前記範囲を超えていてもよい。その後、ポ
リウレタンシートを90〜150℃、好ましくは100〜140℃のオーブンに
おいて温度に応じて数時間〜数日間後硬化した。
【0038】 下記実施例は、本明細書に記載の本発明の特定実施態様を説明するためのもの
である。これらの実施例は例示にすぎず、本発明の範囲を決して限定するものと
解釈されるべきではない。当業者は本発明の趣旨を逸脱することなくなし得る多
くの変更を認識している。
【0039】 (実施例) 本実施例で使用した材料を表1に示す。イソシアネートは供給業者から入手し
たまま使用した。NCO%濃度はASTM D1638−74のジ−n−ブチル
アミン法による滴定によりチェックした。ポリオールのヒドロキシル価は標準の
無水フタル酸エステル化方法(ASTM D4273)を用いて測定した。
【0040】
【表1】
【0041】 実施例1 実施例1では、ポリオールの粘度を調べた。室温でのPTMC 2000の粘
度は、PTMC 2000中の堅いカーボネート基の濃度が高いためにDesm
ophen C−200よりも非常に高いことが判明した(表2、図1)。粘度
は温度により有意に低下した。炭化水素配列が短い(3個のCH基)ために、
PTMC 2000のガラス転移温度は−28.5℃であり、この温度は6個の
CH基を有するDesmophen C−200のガラス転移温度(−58.
3℃)よりも遙かに高かった。
【0042】
【表2】
【0043】 実施例2 実施例2では、連鎖延長剤とポリオールの相容性を調べた。PTMC 200
0と連鎖延長剤(1,4−BD及び1,3−PDO)の相容性は特定比率の成分
を異なる温度で混合することにより試験した。混合物の肉眼観察を記録した。対
照ポリオール及びPTMC 2000中の連鎖延長剤の濃度%を変化させ、室温
、70℃及び90℃で試験した。PTMC 2000は室温〜90℃の範囲で1
,4−ブタンジオール(1,4−BD)及び1,3−プロパンジオール(1,3
−PDO)と相容性であった。この結果において、ポリオール/連鎖延長剤の重
量比は硬質セグメント濃度が22〜35%のエラストマーに相当する。室温での
Desmophen C−200と連鎖延長剤の相容性は限定されていた。結果
を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】 実施例3 実施例3では、TPUを22、25、28及び35%の硬質セグメント濃度で
ワンショット方法により製造した。エラストマーを製造する前に、ポリオール及
び連鎖延長剤を70℃で少なくとも24時間真空乾燥した。ジイソシアネートは
供給業者から入手したまま使用した。NCO%はジ−n−ブチルアミン法(AS
TM D1638−74)による滴定によりチェックした。イソシアネート指数
(イソシアネート/ヒドロキシル当量比)は1.02であった。ポリオール及び
連鎖延長剤を秤量してプラスチックカップに入れ、100℃または135℃で加
熱した。塩化ベンゾイルをポリオールと連鎖延長剤の混合物に添加した。ジイソ
シアネートを予め混合温度で加熱した後、ポリオールと連鎖延長剤の混合物に添
加し、すべての成分を5〜10秒間激しく混合した。次いで、混合物を105ま
たは135℃に予熱したテフロン被覆金型に注いだ。(糸引きにより明らかとな
る)ゲル化が起こったら、金型をCarverプレスに置き、樹脂を105また
は135℃で165.5MPa(24,000psi)で圧縮成形した。その後
、ポリウレタンシートをオーブンにおいて105または135℃で24時間(ま
たは、135℃で20時間及び150℃で4時間)後硬化した。後硬化は必ずし
も必要でない。芳香族TPUの製造における硬化及び後硬化条件を表4に示し、
脂肪族TPUポリオールの製造における硬化及び後硬化条件を表13及び14に
示す。製造から1週間後ポリウレタンエラストマーを試験した。
【0046】
【表4】
【0047】 実施例4 実施例4では、1,3−PDOで延長したPTMC 2000及びDesmo
phen C−2000を主成分とするMDIベースTPUの組成及び特性を試
験した。
【0048】 データを表5及び6に示す。硬質セグメント濃度を22%から35%に増加さ
せると、PTMC 2000 TPUのショアA硬度は73から91に増加した
。Desmophen C−200 TPUの硬度は硬質セグメント濃度が同じ
ならばやや低かった。通常、TPUの引張強度、弾性率及びダイC引裂抵抗は予
測した通り硬質セグメント濃度とともに増加した。PTMC 2000エラスト
マーの耐摩耗性は非常に良好で、Desmophen C−200の場合よりも
高かった。これは、水素結合を形成し得るカーボネート基を多く含んでいるPT
MC 2000ポリウレタンにおける水素結合の補強効果によるものであろう。
PTMC 2000 TPUの耐摩耗性はPTMO 2000及びTONEポリ
カプロラクトンTPUと同等またはそれ以上であった。PTMO 2000 T
PUの数例は例えば13及び20の耐摩耗指数を有している。表6−A、17及
び18を参照されたい。これらの表には市販ポリオールを主成分とするTPUの
特性に関するデータも含まれている。
【0049】 PTMC TPUは比較的に低い圧縮永久歪(4〜7%)を示した。これはD
esmophen C−200 TPUの圧縮永久歪(14.3〜23.5%)
よりも低かった。1,3−PDO延長ポリカーボネートTPUのレジリエンスが
硬質セグメント濃度の増加に伴って高くなることは興味深い。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】 実施例5 実施例5では、PTMC TPUを22〜35%の硬質セグメント濃度で1,
4−BD連鎖延長剤を用いて製造し、各種特性について試験した。データを表7
及び8に示す。PTMC 2000及びDesmophen C−200 TP
Uの強度特性(引張強度、100%及び300%伸び率での応力、ヤング率及び
靱性)及びダイC引裂強度は硬質セグメント濃度の増加に伴ってかなり均一に変
化した。PTMC−TPUの引張強度はDesmophen C−200に比較
してやや低いことが判明したが、弾性率は前者の場合やや高い(図2及び3)。
破断点伸び、弾性率及びレジリエンスのような特性から、1,4−BD延長TP
Uは1,3−PDOで延長したものに比してより可撓性であることが分かる。こ
こでも、PTMC TPUのレジリエンスが硬質セグメント濃度の増加に伴って
上昇することが判明した。
【0054】
【表8】
【0055】 実施例6 実施例6では、エラストマーの耐熱性を70℃で応力−伸び特性を調べること
により評価した。PTMC 2000/1,3−PDO/MDI TPUの場合
引張強度の保持はDesmophen C−200/1,3−PDO/MDI
TPUに比してやや高いことが判明した(図4参照)。PTMC 2000の破
断点伸びは加熱時に有意に上昇し、弾性率は低下した(表5参照)。Desmo
phen C−200/1,4−BD/MDI TPUの耐熱性は低かった(表
8参照)。PTMC TPUの場合、TMAで測定した熱膨張率はDesmop
hen C−200 TPUに比して低いことが判明した(表9参照)。TMA
で測定したTPUの軟化温度はPTMC 2000の場合160〜209℃、対
応するDesmophen C−200ポリウレタンの場合160〜175℃で
あった。Desmophen C−200の軟化温度は連鎖延長剤による影響を
殆ど受けなかった。
【0056】
【表9】
【0057】 実施例7 実施例7では、形態を試験した。PTMC TPUのガラス転移温度は約0℃
で、DMAで測定したとき約10℃シフトした。比較的高いTにより、前記ポ
リウレタンは室温以上で非常に良好な弾性を有する弾性プラスチック材料として
定義される。Desmophen C−200 TPUのガラス転移温度は約3
0℃低かった。FTIR分光法により形態も調べた。エラストマーのFTIRス
ペクトルはポリカーボネート芳香族ポリウレタンに典型的なバンドを示した。す
なわち、3300〜3400cm−1に−NH(遊離及び結合)、2900〜2
970cm−1にCH、1740〜1759cm−1にカーボネート及び結合
ウレタン基中のC=O、1760cm−1にC=O遊離ウレタン基、1600c
−1に芳香族基、1033cm−1にエーテル基中の−C−O−Cを示した。
吸光度比1705cm−1/1745cm−1は、多分非結合ウレタン基の比率
の増加を示す硬質セグメント濃度の増加と共に上昇する。前記比はPTMC T
PUではより高いことが判明した。ポリカーボネートポレウレタン中の水素結合
はウレタン基間及びカーボネート基とウレタン基を架橋することにより形成され
る。
【0058】
【表10】
【0059】 実施例8 実施例8では、PDO/MDIを含む組成物の耐水性を試験した。耐水性は、
70℃の水に2週間浸漬したときの重量増加及び応力−伸び特性の変化を測定す
ることにより評価した。結果を表10及び11、図5及び6に示す。PTMC
TPUの重量増加は1.2〜1.6%であり、Desmophen C−200
では低かった(0.8〜1%)。これらの結果は、PTMC 2000の場合(
硬質セグメント濃度に依存して)8〜57%、Desmophen C−200
の場合3.6〜33.5%という引張強度の変化とうまく相関している。Des
mophen C−200の耐水性が良好なのは、より多くの疎水性構造(6個
の−CH基)が存在するためである。
【0060】 相対的透明度は、474〜630ナノメーターの可視範囲で光透過率(%)を
測定することにより調べた。透明度は硬質セグメント濃度の増加とともに減少し
た。PTMC 2000 TPUはいずれの硬質セグメント濃度でもDesmo
phen C−200に比して有意に高い透明度を示した。これは、PTMC骨
格が低秩序構造であるためかまたは可撓性セグメントと硬質セグメントの相混合
度が高いためであろう。
【0061】
【表11】
【0062】
【表12】
【0063】 実施例9 実施例9では、TPUの耐薬品性を油(100%中性パラフィン油)、Fis
her Brand 19、エチレングリコール、希酸(10% HSO
び10% HCl)及び水酸化ナトリウムを含めた各種媒体で調べた。結果を表
12及び図7を示す。作動油中での重量増加は低く、無機酸中では高く、特にP
TMC TPUの場合には高かった。水酸化ナトリウム中での重量増加は35%
硬質セグメント濃度のDesmophen C−200を除いて比較的低かった
。予期せぬことに、エチレングリコール中での重量増加はDesmophen
C−200 TPUの場合よりもPTMCの場合非常に低かった。全体として、
この媒体でのTPUの耐性は良好であった。参考として、ポリ(オキシテトラメ
チレン)グリコールを主成分とするTPUの耐性を表12−Aに示す。
【0064】
【表13】
【0065】
【表14】
【0066】 実施例10 実施例10では、脂環式ジイソシアネートH12MDI及びPTMC 200
0を主成分とするTPUを硬化した。硬化条件を表13及び14に示す。各表の
第1列中、SPH−25〜SPH−35は硬質セグメント濃度が25〜35%の
PTMC 2000/1,3−PDO/H12MDIに相当する。SBH−25
〜SBH−35は硬質セグメント濃度が25〜35%のPTMC 2000/1
,4−BD/H12MDIに相当する。
【0067】 引張強度は硬質セグメント濃度と共に上昇するが、1,4−BD連鎖延長剤よ
りも1,3−PDO連鎖延長剤の場合にやや高い中程度の値を示した。MDI及
びH12MDIの両方で、PTMC 2000 TPUは1,4−BD連鎖延長
剤よりも1,3−PDO連鎖延長剤の場合により優れた特性を示した。H12
DI TPUは、未処理強度がより低いためにMDI TPUよりも低い温度で
硬化されたことに留意されたい。
【0068】 ガラス転移温度は、示差走査熱量計及び動的機械方法により測定した。H12 MDI TPUのDSCガラス転移温度は0℃よりもやや低く、MDIを主成分
とするTPUよりも低かった。このことは、可撓性セグメントとH12MDIの
相互作用が低いことを示す。H12MDIの軟化温度は通常175〜193℃で
あった。1,3−PDO延長TPUは硬質セグメント濃度が25%のとき透明で
あり、28〜35%のとき半透明であった。1,4−BD延長TPUは硬質セグ
メント濃度が25%のとき半透明であり、より高濃度のとき曇りであった。参考
として、H12MDI/PTMO 2000/1,4−BDを主成分とするTP
Uの諸特性を表13−Aに示す。
【0069】 70℃の水に2週間浸漬したときのSPH−TPUの重量変化は1.2〜1.
73%であり、これはMDI−TPUと同等であった(表15参照)。
【0070】 作動油、エチレングリコール、10% HCl、10% HSO及び10
% NaOH中でのH12MDI−TPUの重量増加により測定した耐性を表1
6に示す。耐油性は優秀であった(重量増加なし)。酸、水酸化ナトリウム及び
特にエチレングリコール中での重量増加は高かった。
【0071】
【表15】
【0072】
【表16】
【0073】
【表17】
【0074】
【表18】
【0075】
【表19】
【0076】
【表20】
【0077】
【表21】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポリカーボネートポリオールの粘度を示すグラフである。
【図2】 1,4−ブタンジオール(1,4−BD)を主成分とするTPUの100%伸
び率での応力を示す棒グラフである。
【図3】 1,4−BDを主成分とするTPUの300%伸び率での応力を示す棒グラフ
である。
【図4】 1,3−プロパンジオール(1,3−PDO)を主成分とするTPUの引張強
度保持を示す棒グラフである。
【図5】 70℃の水に2週間浸漬後の重量変化を示す棒グラフである。
【図6】 初期及び70℃の水に2週間浸漬後の引張強度を示す棒グラフである。
【図7】 1週間浸漬後の耐薬品性を示す棒グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 フリツシユ,カート・チヤールズ アメリカ合衆国、ミシガン・48138、グロ ース・イール、パーク・レーン・17986 (72)発明者 グウイン,デイビツド・エリツク アメリカ合衆国、テキサス・77072−1708、 ヒユーストン、サウス・ブライアー・バイ ウー・6502 (72)発明者 センデイジヤーエビツク,アイサ アメリカ合衆国、ミシガン・48098、トロ イ、アトキンス・ロード・6284 Fターム(参考) 4J034 BA05 BA08 CA01 CA04 CB03 CB07 CC01 CC03 CC11 CC22 CC23 CC26 DA01 DB04 DF02 HA01 HA07 HA11 KD11 KD12 QB08 QB14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)軟質セグメントとしてのポリ(トリメチレンカーボネー
    ト)ジオール(PTMCジオール)、 b)ジイソシアネート、及び c)グリコールと反応するジイソシアネートと未反応グリコールの合計部分とし
    て定義される硬質セグメントを組成物の10〜55重量%形成するように前記ジ
    イソシアネートと反応する少なくとも1つのグリコール を含むことを特徴とする熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)組成物。
  2. 【請求項2】 ポリ(トリメチレンカーボネート)ジオールの分子量は30
    0〜6000であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリ(トリメチレンカーボネート)ジオールの分子量は10
    00〜3000であることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(トリメチレンカーボネート)ジオールの官能性が約2
    であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 硬質セグメントが10〜50%濃度の量で混合されているこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 硬質セグメントが20〜40%濃度の量で混合されているこ
    とを特徴とする請求の範囲第5項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 硬質セグメント中のグリコールが脂肪族、脂環式、アルアル
    キル及び芳香族グリコールから選択されることを特徴とする請求の範囲第1項〜
    第6項のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 グリコールがエチレングリコール、プロピレングリコール、
    1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,4−
    ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、2,2−ジメチル−1,3
    −プロパンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2
    −エチル−2−イソブチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
    ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
    オール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、チオジエタノー
    ル、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノー
    ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1
    ,3−シクロブタンジオール、p−キシレンジオール及びその混合物から選択さ
    れることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 グリコールが1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
    オール及びその混合物から選択されることを特徴とする請求の範囲第8項に記載
    の組成物。
  10. 【請求項10】 ジイソシアネートが芳香族、脂肪族または脂環式ジイソシ
    アネートから選択されることを特徴とする請求の範囲第1項〜第9項のいずれか
    1項に記載の組成物。
JP2001571794A 2000-03-27 2001-03-27 ポリトリメチレンカーボネート軟質セグメントを用いて製造した熱可塑性ポリウレタンエラストマー(tpu) Withdrawn JP2003528951A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US19219200P 2000-03-27 2000-03-27
US60/192,192 2000-03-27
PCT/EP2001/003496 WO2001072867A2 (en) 2000-03-27 2001-03-27 THERMOPLASTIC POLYURETHANE ELASTOMERS (TPUs) PREPARED WITH POLYTRIMETHYLENE CARBONATE SOFT SEGMENT

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003528951A true JP2003528951A (ja) 2003-09-30

Family

ID=22708625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001571794A Withdrawn JP2003528951A (ja) 2000-03-27 2001-03-27 ポリトリメチレンカーボネート軟質セグメントを用いて製造した熱可塑性ポリウレタンエラストマー(tpu)

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1268599A2 (ja)
JP (1) JP2003528951A (ja)
KR (1) KR20020081591A (ja)
CN (1) CN1177880C (ja)
AU (1) AU2001260163A1 (ja)
CA (1) CA2404753A1 (ja)
MX (1) MXPA02009391A (ja)
WO (1) WO2001072867A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004250683A (ja) * 2003-01-27 2004-09-09 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 熱可塑性ポリウレタンおよびその使用
JP2012233088A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP2017078149A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 旭化成株式会社 塗料組成物

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1371675B1 (en) 2001-03-01 2004-12-29 Asahi Kasei Chemicals Corporation Copolycarbonate diol and thermoplastic polyurethane obtained therefrom
FR2834513B1 (fr) * 2002-01-08 2006-01-20 Alstom Switzerland Ltd Materiaux offrant une resistance a l'erosion par cavitation dans des ecoulements liquides
US6852823B2 (en) 2002-08-09 2005-02-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polyurethane and polyurethane-urea elastomers from polytrimethylene ether glycol
CN100443522C (zh) * 2006-04-27 2008-12-17 中国科学院广州化学研究所 聚碳酸亚乙酯聚氨酯弹性体及其制备方法
WO2014195211A1 (en) * 2013-06-04 2014-12-11 Basf Se Soft thermoplastic polyurethane elastomers and process for their preparation
CN105111403B (zh) * 2015-09-07 2018-07-06 东莞市吉鑫高分子科技有限公司 一种可微生物降解的热塑性聚氨酯弹性体及其制备方法
CN108699213A (zh) 2016-02-23 2018-10-23 伊士曼化工公司 异氰酸酯改性硬质热塑性聚合物组合物
US11168174B2 (en) 2016-02-23 2021-11-09 Eastman Chemical Company Isocyanate-modified rigid thermoplastic polymer compositions
EP4269462A1 (en) 2022-04-26 2023-11-01 Henkel AG & Co. KGaA Two component (2k) acrylic composition comprising a thermoplastic polyurethane

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4891421A (en) * 1987-06-22 1990-01-02 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Processes for producing polycarbonate polyols
DE4203307C1 (ja) * 1992-02-06 1992-12-03 Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim, De
WO1998029470A1 (fr) * 1996-12-30 1998-07-09 Daicel Chemical Industries, Ltd. Elastomeres polyesters, procedes de preparation et compositions de ces elastomeres

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004250683A (ja) * 2003-01-27 2004-09-09 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 熱可塑性ポリウレタンおよびその使用
JP4542347B2 (ja) * 2003-01-27 2010-09-15 大日精化工業株式会社 熱可塑性ポリウレタンおよびその使用
JP2012233088A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP2017078149A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 旭化成株式会社 塗料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001072867A2 (en) 2001-10-04
CA2404753A1 (en) 2001-10-04
CN1177880C (zh) 2004-12-01
MXPA02009391A (es) 2003-02-12
KR20020081591A (ko) 2002-10-28
AU2001260163A1 (en) 2001-10-08
EP1268599A2 (en) 2003-01-02
WO2001072867A3 (en) 2002-03-21
CN1426430A (zh) 2003-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1805239B1 (en) A polyurethane elastomer of high clarity
US5001208A (en) Linear polyurethane elastomer compositions based on mixed polycarbonate and polyether polyols
JP5452794B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂エマルジョン被覆剤組成物及びその製造方法
US5013811A (en) Use of modified diisocyanates for preparing linear thermoplastic polyurethane elastomers having improved properties
CZ301652B6 (cs) Polyurethanové roztoky s alkoxysilanovými strukturními jednotkami, zpusob jejich výroby, jejich použití, povlaky z nich vyrobené a výrobky tyto povlaky obsahující
US6593444B2 (en) Thermoplastic polyurethane elastomers (TPUs) prepared with polytrimethylene carbonate soft segment
EP0603675A1 (de) Reine, insbesondere katalysatorfreie Polyurethane
JP2003528951A (ja) ポリトリメチレンカーボネート軟質セグメントを用いて製造した熱可塑性ポリウレタンエラストマー(tpu)
JPH02185513A (ja) シクロヘキサンジイソシアネートおよび高温遂行特性を有するポリウレタンの製造方法
US4247678A (en) Polyurethane derived from both an aliphatic dicarboxylic acid and an aromatic dicarboxylic acid and fuel container made therefrom
CA2652297A1 (en) Polyurethane elastomer with enhanced hydrolysis resistance
JPH058728B2 (ja)
EP3268407B1 (en) Crystalline thermoplastic polyurethane composition for hot-melt adhesives
DE102005040465A1 (de) Polyurethane, deren Herstellung und Verwendung
WO2001072866A1 (en) Polyurethane prepared from sorbitol-branched polyesters
US20060058493A1 (en) Novel chain extender useful in the manufacture of polyurethanes and the corresponding polyurethanes
US6022939A (en) Thermoplastic polyurethanes with improved melt flow
JP2003113237A (ja) ポリカーボネートおよびそれを用いたポリウレタンの製造方法
CA2047678A1 (en) Linear polyurethane elastomer compositions and use of modified diisocyanates for preparing same
CA2025010A1 (en) Polyurethane elastomers of low hardness
US4403084A (en) Crystalline, grindable polyurethane prepolymers
KR20210095214A (ko) 접을 수 있는 디스플레이를 보호하기 위한 하이브리드 공중합체 조성물
JPH09286835A (ja) 2液注型用ポリウレタンエラストマー組成物、及び該組成物を用いたポリウレタンエラストマーの製造方法
CA2029504C (en) Prepolymer compositions derived from liquid methylene bis(phenylisocyanate) and polytetramethylene ether glycol
JP3978768B2 (ja) 熱硬化性ポリウレタンエラストマーの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603