JP2003525990A - 改質ゼオライト安定剤を含有するハロゲン含有ポリマー配合物 - Google Patents

改質ゼオライト安定剤を含有するハロゲン含有ポリマー配合物

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JP2003525990A JP2001565801A JP2001565801A JP2003525990A JP 2003525990 A JP2003525990 A JP 2003525990A JP 2001565801 A JP2001565801 A JP 2001565801A JP 2001565801 A JP2001565801 A JP 2001565801A JP 2003525990 A JP2003525990 A JP 2003525990A
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ロバート・イー・デッターマン
ナンシー・エイ・ハマーリー
キャロル・エイ・レピルア
アンソニー・エム・マザニー
デビッド・エル・ミレニウス
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ノベオン・アイピー・ホールディングズ・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、改質ゼオライト安定剤を含有するハロゲン含有ポリマー配合物に関する。この改質ゼオライト安定剤は、粒径が小さく、粒径分布が狭く、そして含水率が10重量%を下回る。この改質ゼオライト安定剤は、衝撃焼きなまし処理、被覆処理、またはこれらの2つの方法の組み合わせによって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本出願は、1998年9月10日に出願された、現在係属中の米国特許出願番
号09/151,407からの一部継続出願である。
【0002】 発明の技術分野 本発明は、ハロゲン含有ポリマー配合物に関する。特に、本発明は、改質ゼオ
ライトによって安定化されたハロゲン含有ポリマーに関する。この改質ゼオライ
トは、小さな粒径と、狭い粒径分布と、低減された含水率とを有する。ハロゲン
含有配合物に混入されると、この改質ゼオライトは前記配合物の加工安定性を向
上させるが、その物理的性質を減衰させることはない。さらに、本発明は、改質
ゼオライトによって安定化され、かつ、加工安定性が改善されたハロゲン含有ポ
リマー配合物に関する。さらに、本発明は、改質ゼオライトが混入されたこのよ
うなハロゲン含有ポリマー配合物の製法に関する。
【0003】 発明の背景 ハロゲン含有ポリマーは、加工の際に、分解または劣化しやすい。一般に、加
工温度と分解温度の差は非常に小さい。従って、これらのハロゲン含有ポリマー
を加工している最中にポリマーが分解してしまうおそれがある。このようなポリ
マーが分解すると、このポリマーが発生するハライド酸が加工装置の部品を傷め
てしまうと考えられている。また、このような酸は脱離反応とポリマーのさらな
る分解に対し触媒作用を及ぼす。
【0004】 このような分解の抑止を助けるために安定剤が開発された。例えば、有機化合
物が一般に用いられる。場合によっては、ゼオライトも安定剤として用いられて
いた。
【0005】 ゼオライトは、ハロゲン含有ポリマーに対する効果的な酸捕集剤であり、ハロ
ゲン含有ポリマーの熱安定性を向上させる。酸捕集剤とは、酸と反応することに
よって一般に化学的に不活性である化合物を形成する化合物のことである。しか
しながら、ハロゲン含有ポリマー化合物中でゼオライトを安定剤または酸捕集剤
として使用することは、いくつかの理由によって制限されている。第1に、ゼオ
ライトの粒径は一般に大きく、通常は約3〜約6ミクロンの範囲である。大きな
ゼオライト粒子は、このようなポリマーから製造される最終製品の表面仕上げに
きずをつけるだけでなく、このようなポリマーの物理的性質を低下させる。さら
に、ゼオライトを含有するポリマーを加工中に加熱すると、加熱中にゼオライト
から水分が発生するため、ガス放出が頻繁に起こる。その結果、発泡する。
【0006】 米国特許第4,000,100号には、熱および光安定化ポリ塩化ビニル樹脂
が開示されている。この組成物に用いられる安定剤は、不活性化ゼオライトAモ
レキュラーシーブまたはゼオライトAと孔径範囲が基本的に同じである不活性化
天然モレキュラーシーブと、慣用の無機、有機金属または有機安定剤とを含んで
なる。この不活性化ゼオライトモレキュラーシーブは、吸着水分子を有する。特
許権所有者によれば、不活性化ゼオライトと慣用の安定剤とを組み合わせると、
この2種類の安定剤を別々に用いて生成された配合物と比較して安定性が向上し
たと考えられる配合物が生成される。
【0007】 同様に、米国特許第4,338,226号には、ポリ塩化ビニルを安定化させ
る方法および安定剤組成物が開示されている。この特許には、粒径の小さい(好
ましくは0.1〜20ミクロンの)アルミノケイ酸ナトリウム、脂肪酸のカルシ
ウム塩、脂肪酸の亜鉛塩、ポリオールと脂肪酸との部分エステル、ポリオールの
チオグリコール酸エステル、およびポリ塩化ビニルまたは塩化ビニルの共重合体
を混ぜ合わせることが記載されている。使用可能なアルミノケイ酸塩は、結晶質
のナトリウムゼオライトAである。この組成物は、混合物を成形するために用い
られる。
【0008】 米国特許第4,371,656号には、ハロゲン含有樹脂用安定剤として用い
られる金属置換ゼオライトが記載されている。この安定剤は、アルミノケイ酸塩
に含有されている第I(M)属金属イオンを周期律表の第II族または第IVA
族に属する金属元素のイオンで置換した結晶質のアルミノケイ酸塩を含んでなる
。さらに、この安定剤は、残りの第I族金属のイオンをM2Oとして10重量%
以下の量で含有していなければならない。特許権所有者によれば、安定剤である
ゼオライトAの含水率は8重量%以下であるという。また、この特許には、ゼオ
ライト粒子の空隙を塞ぎ、かつ、水分の再吸収を防ぐ目的で有機物質を使用する
ことが開示されている。
【0009】 また、米国特許第5,004,776号には安定化された塩素含有樹脂が記載
されている。この安定剤は、実質的に、(a)過塩基性アルカリ土類金属カルボ
キシレートまたはフェノレート錯体、(b)ゼオライト、(c)水酸化カルシウ
ム、および(d)過塩素酸ナトリウム、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸カルシ
ウムおよび過塩素酸バリウムからなる群から選択される少なくとも1種の過塩素
酸金属と、多価アルコールおよびその誘導体からなる群から選択される少なくと
も1種の化合物との錯体からなる。この安定剤は、塩素含有樹脂を熱成形に附し
たとき、または、高温度環境に長時間曝したときに、熱劣化による前記樹脂の変
色または物理的性質の低下を防ぐように見受けられる。
【0010】 また、ハロゲン含有ポリマーに用いられる安定剤組成物は、米国特許第5,2
16,058号にも記載されている。この安定剤組成物は、ハイドロタルサイト
と、モレキュラーシーブゼオライトとを含んでなる。このモレキュラーシーブゼ
オライトは、第IAまたは第IIAアルミノケイ酸塩を含んでなる。
【0011】 米国特許第5,582,873号には、酸捕集剤で安定化されたハロゲン含有
有機ポリマーが開示されている。また、この特許には、このようなポリマーを加
工するための方法も記載されている。この組成物は、ハロゲン含有ポリマーと、
酸捕集剤としてのゼオライトと、混合金属安定剤、有機スズ安定剤、鉛安定剤、
金属非含有安定剤またはこれらの組み合わせからなる群から選択される熱安定剤
とを含んでなる。この酸捕集剤は、含水率が13〜25%であり、かつ、平均粒
径が約3〜約5ミクロンであるナトリウムゼオライトである。
【0012】 従って、加工安定性が向上したハロゲン含有ポリマー化合物が現在必要とされ
ている。特に、ハロゲン含有ポリマーの物理的性質を維持する改質ゼオライトを
含んでなる、前記ハロゲン含有化合物のための安定剤が必要とされている。さら
に詳しくは、塩素化ポリ塩化ビニル化合物およびポリ塩化ビニル化合物に用いら
れる改質ゼオライト安定剤が必要とされている。さらに詳しくは、優れた熱安定
性を初めとする向上した加工性を有する塩素化ポリ塩化ビニル化合物が必要とさ
れている。
【0013】 発明の開示 本発明は、加工安定性が向上した新規なハロゲン含有配合物に関する。これら
の配合物は、ハロゲン含有ポリマーと改質ゼオライトとから生成される。この改
質ゼオライトは、小さな粒径と、狭い粒径分布と、10重量%未満の含水率とを
有する。さらに、本発明は、このような配合物を形成する方法に関する。
【0014】 好ましい実施態様の詳細な説明 前述のように、本発明は、ハロゲン含有ポリマーと改質ゼオライトとの組成物
を含んでなり、この改質ゼオライトはハロゲン含有ポリマーに安定性を付与し、
かつ、このようなハロゲン含有配合物を加工する際に用いることのできる温度の
範囲を広げる。前記配合物に混入されても、改質ゼオライトがこの配合物の物理
的性質を劣化させることはない。
【0015】 本発明に用いることのできる適当なハロゲン含有ポリマーの例としては、ポリ
塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、ポ
リ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、塩化ビニルと塩化ビニリデンの如き共重合
可能なエチレン性不飽和モノマーとの共重合体、酢酸ビニル、酪酸ビニル、安息
香酸ビニル、フマル酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、他のフマル酸アルキルお
よびマレイン酸アルキル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、および他のアクリ
ル酸アルキル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル
、メタクリル酸ヒドロキシエチル、および他のメタクリル酸アルキル、α−クロ
ルアクリル酸メチル、スチレン;ビニルエチルエーテル、ビニルクロロエチルエ
ーテルおよびビニルフェニルエーテルの如きビニルエーテル;ビニルメチルケト
ンおよびビニルフェニルケトンの如きビニルケトン、1−フルオロ−1−クロロ
エチレン、アクリロニトリル、クロロアクリロニトリル、二酢酸アリリデン、二
酢酸クロロアリリデン、エチレンおよびプロピレン;ポリ塩化ビニルとポリエチ
レンのブレンド、ポリ塩化ビニルと塩素化ポリエチレンのブレンドおよびポリ塩
化ビニルとポリブチルメタクリレートのブレンドの如きポリマーブレンド;並び
にこれらの任意の組み合わせを挙げることができる。配合物に含有されるハロゲ
ン含有ポリマーの量は、約70〜約99重量%の範囲である。しかしながら、配
合物に用いられるハロゲン含有ポリマーの正確な量はその最終用途に左右される
ものであり、当該技術分野の範囲に十分に収まるものである。
【0016】 このハロゲン含有ポリマーは、ポリ塩化ビニルまたは塩素化ポリ塩化ビニルで
あることが好ましい。このハロゲン含有ポリマーが塩素化ポリ塩化ビニルである
ことが最も好ましい。
【0017】 本発明に用いることのできるポリ塩化ビニル(PVC)は、0.52〜1.0
の範囲の固有粘度、約1.35g/cm3の溶融密度、および約56.7%の塩
素含有率を有することが好ましい。このPVC樹脂は、塊状重合法、懸濁重合法
または乳化重合法によって生成することができる。本発明のハロゲン含有配合物
を生成するのに用いることのできる好適なPVC樹脂の例としては、ザ・ゲオン
社から入手可能なGeon 103EPF76TR、103 EPF76、30
、110X440、27および1023PF5 PVCを挙げることができる。
【0018】 PVCポリマーは、ポリ塩化ビニルのホモポリマーまたはコポリマーのいずれ
でもよい。一般に、これらのポリマーの密度は約1.40g/cm3である。P
VCのコポリマーは、主にPVCと、酢酸ビニルの如き他のコポリマーとから形
成される。一般に、第2のモノマーは5%の範囲で存在する。PVCコポリマー
のさらなる説明は、Leonard I.Naas、Marcel Dekke
r、Inc.(N.Y.1976、Chap.4)によって編集されたPVC百 科事典(Encyclopedia of PVC) の第1巻に記載されている
【0019】 あるいは、PVC化合物を用いることもできる。好適なPVC化合物の例とし
ては、Geon M6215およびM6230等の硬質型射出成形PVC、Ge
on 85890および85891等のセル型射出成形PVC、Geon 87
00A、8700x、87256および87160等の内部硬質型押出成形PV
C、Geon 87416、87703および6935等の外部硬質型押出成形
PVC、並びにGeon 85893、87344、87345、87538、
87695および87755等の硬質粉末型押出成形PVCが挙げられる。様々
な種類のGeon PVCがザ・ゲオン社から市販されている。
【0020】 本発明の化合物に用いられる最も好ましいハロゲン含有ポリマーは、塩素化ポ
リ塩化ビニルである。塩素化ポリ塩化ビニルは(CPVC)は、他の所望の物理
的性質の中でも、優れた高温動作特性を有することで知られている。一般に、C
PVCは57%を超える結合塩素を有する。CPVCは、塩素含有率が最大56
.7%である、塩化ビニルのホモポリマーおよびコポリマーの両方を包含する塩
化ビニルのポリマー(PVC)の塩素化によって好適に生成される。
【0021】 CPVCは、1種以上の共重合可能なコモノマーを50重量%未満の量で含有
するPVCのホモポリマーまたはコポリマーを塩素化することによって得られる
。コモノマーが使用されないことが好ましい。しかしながら、好適なコモノマー
として、アクリル酸およびメタクリル酸、エステル部分の炭素数が1〜12であ
るアクリル酸およびメタクリル酸のエステル、アクリル酸およびメタクリル酸の
ヒドロキシアルキルエステル(例えば、メタクリル酸ヒドロキシメチル、アクリ
ル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等)、アクリル酸および
メタクリル酸のグリシジルエステル(例えば、アクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル等)、α,β−不飽和ジカルボン酸およびその無水物(例えば、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等)、アクリルアミドおよびメタクリルアミ
ド、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、マレイミド、オレフィン(例
えば、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ヘキセン等)、ハロゲン化ビニリ
デン、ビニルエステル、ビニルエーテル、架橋モノマー(例えば、フタル酸ジア
リル、ジメタクリル酸エチレングリコール、メチレンビス−アクリルアミド、ジ
ビニルエーテル、アリルシラン等)を挙げることができる。
【0022】 任意の後塩素化法を用いて、ポリマーの全重量に基づいて57重量%を上回る
量の塩素を含有するCPVCポリマーを生成することができる。このCPVCポ
リマーの塩素含有率が、その全重量に基づいて約60重量%〜約74重量%の範
囲であることが好ましい。使用可能な後塩素化法としては、溶液法、流動床法、
ウォータースラリー法、熱処理法、液体塩素法、または両工程を通じてパーオキ
シ触媒の存在下において塩化ビニルポリマーを後塩素化することを特徴とする2
工程法の如きあらゆる工業用処理法を挙げることができる。後塩素化法は当該技
術分野だけでなく文献においても周知であるため、本願明細書ではその詳細を説
明しない。むしろ、ここでは、PVCを後塩素化することによってCPVCを生
成する方法に関してその全文が参考として本願明細書に援用される米国特許第2
,996,049号、3,100,762号、4,412,898号、3,53
2,612号、3,506,637号、3,534,013号、3,591,5
71号、4,049,517号、4,350,798号、4,377,459号
、5,216,088号および5,340,880号が参照される。PVCから
CPVCを生成する好ましい方法は、米国特許第4,412,898号に開示さ
れている水性懸濁液法である。
【0023】 さらに、各種CPVC樹脂のブレンドを用いることもできる。例えば、CPV
C樹脂を、PVCホモポリマーまたはコポリマーもしくは他のCPVC樹脂と、
他の樹脂の約1〜約50重量%の量でブレンドすることができる。さらに、CP
VCは、約1〜約50重量%の量で、他のハロゲン含有ポリマーまたはポリマー
類とブレンドすることもできる。
【0024】 本発明に用いられるCPVCは、25℃における溶融密度が約1.38〜1.
65g/cm3であり、固有粘度(I.V.)が約0.52〜約1.0の範囲で
あり、そして塩素含有率が少なくとも60%であることが望ましい。CPVC樹
脂の好ましい溶融密度は、約1.51〜約1.65g/cm3の範囲である。好
ましい固有粘度は約0.68〜約0.92の範囲である。CPVCの好ましい塩
素含有率は、約63%〜約70.5%である。本発明の配合物を形成するのに用
いられる好適なCPVC樹脂の例としては、ザ・ビー・エフ・グッドリッチ社か
ら入手可能なTempRite(登録商標)677x670CPVCおよびTe
mpRite(登録商標)674x571CPVCを挙げることができる。Te
mpRite(登録商標)は、ザ・ビー・エフ・グッドリッチ社の登録商標であ
る。最も好ましいCPVC樹脂は、TempRite(登録商標)674x57
1CPVC樹脂である。
【0025】 あるいは、CPVC化合物を本発明の配合物に用いることもできる。使用でき
る好適な化合物の例としては、以下のTempRite(登録商標)CPVC化
合物、すなわち、3104、3210、88038、3107、3109、31
14、88738、3105、3214、88971、88027、3219、
3205、3212、3206、88023、88033、88955、SP2
20、88745および3207CPVC化合物が挙げられる。TempRit
e(登録商標)は、ザ・ビー・エフ・グッドリッチ社の登録商標である。上記列
挙された化合物は、すべてオハイオ州、クリーブランドにあるザ・ビー・エフ・
グッドリッチ社から市販されているものである。本発明に用いられる最も好まし
いCPVC化合物は、TempRite(登録商標)3104CPVC化合物で
ある。
【0026】 ハロゲン含有ポリマーは、有効量の改質ゼオライトによって安定化される。こ
の改質ゼオライトは、狭い粒径分布と、小さな粒径と、低減された含水率とを有
するべきである。好ましくは、このゼオライトは、約0.25〜約1.5ミクロ
ンの範囲の平均粒径と、約0.30〜約3ミクロンの<90%値粒径(90重量
%の粒子の粒径が該範囲を下回る)と、10重量%未満の含水率とを有するべき
である。
【0027】 ゼオライトは、基本的に、SiO4とAlO4とからなる3次元四面体構造をと
る。この四面体は、アルミニウム原子とケイ素原子の合計に対する酸素原子の割
合が2と等しくなるように酸素原子が共有されることによって架橋されている。
この関係は、O/(Al+Si)=2という式で表される。アルミニウムとケイ
素とを含有する四面体のイオン原子価は、カチオンを含有させることによって結
晶内でバランスがとられている。例えば、カチオンはアルカリ金属イオンまたは
アルカリ土類金属イオンでもよい。このカチオンは、アルミノケイ酸塩ゼオライ
トの最終用途に依って別のものに替えることもできる。アルミノケイ酸塩ゼオラ
イトの四面体の間の空間は、通常、水分で埋まっている。ゼオライトは天然のも
のでも人工のものでもよい。
【0028】 すべてのアルミノケイ酸塩ゼオライトの基本式は、以下のように表される。 M2/nO:[Al23x:[SiO2y:[H2O]z ここでMは金属を表し、nは金属の価を表し、そしてX、YおよびZは特定のア
ルミノケイ酸塩ゼオライトに対して変化する。基本的に、あらゆるアルミノケイ
酸塩ゼオライトが本発明における安定剤として用いることができると考えられて
いるが、但しそのようなアルミノケイ酸塩ゼオライト中のアルミニウムに対する
ケイ素の割合が3よりも小さく、かつ、このアルミノケイ酸塩ゼオライトをハロ
ゲン含有ポリマーに混入させることができなければならない。このようなアルミ
ノケイ酸塩ゼオライト中のアルミニウムに対するケイ素の割合は1.5未満であ
ることが好ましく、約1であることが最も好ましい。
【0029】 さらに、本発明に用いることができる以下のゼオライトは、米国特許第2,8
22,243号に記載されるゼオライトA、米国特許第2,822,244号に
記載されるゼオライトX、米国特許第3,130,007号に記載されるゼオラ
イトY、ベルギー特許第575,117号に記載されるゼオライトL、米国特許
第2,996,358号に記載されるゼオライトF、米国特許第3,008,8
03号に記載されるゼオライトB、米国特許第2,995,423号に記載され
るゼオライトM、米国特許第3,010,789号に記載されるゼオライトH、
米国特許第3,011,869号に記載されるゼオライトJ、および米国特許第
3,102,853号に記載されるゼオライトWを包含するが、これらに限定さ
れるわけではないと考えられている。
【0030】 好ましいゼオライトは、単独で、または、別の第I族金属、mNa2O・xAl 23・ySiO2・zH2O型の、ナトリウムが混入されたアルミニウムのケイ酸塩
水和物と組み合わせて用いられる。これらの好ましいゼオライトとしてゼオライ
トA、ゼオライトXおよびゼオライトYが挙げられる。最も好ましいゼオライト
はゼオライト4Aである。ゼオライト4Aは下記式 M2/nO:[AlO212:[SiO212:[H2O]27 ここでMはナトリウムである、 を有することが好ましい。任意の方法を用いてこのようなゼオライトを生成する
ことができるが、ただし得られるゼオライトの平均粒径は1.5ミクロン未満で
あり、かつ、<90%粒径値は約0.30〜約3ミクロンでなければならない。
さらに、改質された場合、このゼオライトは含水率が10重量%未満でなければ
ならず、配合物に混入された場合には加工安定性を向上させるはずである。
【0031】 例えば、比較的簡単な方法を用いて本発明のゼオライトを調製することができ
る。まず、ゼオライトを合成する。正確な合成方法は、使用される特定のゼオラ
イトに依って変わる。この合成方法は、当業者の技術範囲に十分に該当するもの
である。しかしながら、一般に、Na2O、Al23、SiO2およびH2Oとい
った酸化物の混合物として表わすことのできる材料の水溶液の混合物は、約50
〜約100℃の範囲の温度で約45〜約2,000分間反応させられる。あるい
は、反応物の混合物を結晶化工程の前に周囲条件で約0.1〜48時間熟成させ
る。反応の温度は約50〜約80℃の範囲であることが好ましく、反応は約60
〜420分間実施されることが好ましい。反応の温度が60℃〜70℃であり、
反応の時間が90〜300分間であることが最も好ましい。この反応により、平
均粒径が約0.25〜1.5ミクロンの範囲であるゼオライトが得られる。その
<90%粒径値は約0.30〜約3.0ミクロンである。
【0032】 ゼオライトは形成された後に洗浄される。ゼオライトを脱イオン水で洗浄し、
濾過し、約100〜約200℃で乾燥させ、約250〜約500℃で脱水させる
ことができる。ゼオライトを脱水させるのに用いることのできるあらゆる手段を
用いることができる。ゼオライトは、乾燥させると再生性が高くなると考えられ
ている。例えば、ゼオライトを炉内脱水することもできる。炉内脱水する場合、
所望の温度に達することができるのであれば、あらゆる好適な炉を用いることが
できる。一般に、炉内脱水する場合、ゼオライトは約250〜約500℃まで約
2〜6時間加熱される。あるいは、上記粒径の小さなゼオライトを約200℃の
真空中で約2〜約6時間脱水させることもできる。
【0033】 そして、これらのアルミノケイ酸塩ゼオライトは改質される。改質アルミノケ
イ酸塩ゼオライトは10重量%未満の含水率を有する。アルミノケイ酸塩ゼオラ
イトの含水率を低下させるあらゆる方法を用いることができる。例えば、アルミ
ノケイ酸塩ゼオライトは、ゼオライト粒子の表面を衝撃焼きなまし処理または被
覆処理または衝撃焼きなまし処理と被覆処理の組み合わせにより化学的に変質さ
せることによって改質することができる。改質の目的は、ハロゲン含有ポリマー
が分解または劣化する際に放出する酸とゼオライト粒子が反応できる状態を維持
したままで、アルミノケイ酸塩ゼオライト粒子が水分を吸収するのを防ぐことで
ある。CPVCがハロゲン含有配合物に用いられるポリマーである場合、改質ア
ルミノケイ酸塩ゼオライトの含水率は8重量%未満であることが好ましい。
【0034】 任意の有機、無機または低分子量(<10,000)塗料または塗料混合液を
用いることができるが、いずれを用いるにしても、以下の特性を有していなけれ
ばならない。まず第1に、無機塗料の場合、レドックス活性であってはならない
。すなわち、その組成物のdシェルが満たされているべきである。第2に、その
塗料は水溶性であったり水透過性であったりしてはならない。第3に、その塗料
はハロゲン酸に対して反応性または透過性があるべきである。第4に、その塗料
はルイス酸であるべきではない。用いられる塗料は、ハロゲン含有ポリマーに対
して混和性があることが好ましい。好適な塗料の例として、酸化マグネシウムの
如き酸化物、パラフィンワックス、ステアリン酸カルシウムの如き低分子量有機
マトリックス、シロキサンの如き高分子量マトリックス、およびメタクリレート
ポリマーの如きアクリルポリマーが挙げられる。この塗料はジブチルスズチオグ
リコレートまたはポリジメチルシロキサンであることが好ましい。
【0035】 この塗料は、ゼオライト粒子を形成している間にその場で調製することもでき
るし、別の工程でゼオライト粒子に塗布することもできる。別の工程で塗布する
場合、塗料が均一に塗布されるように、および、クランピングが起こらないよう
に注意を払うべきである。さらに、この塗料は厚過ぎても薄すぎてもいけないの
で、低い水分吸収率を確保する一方でゼオライト粒子の酸捕集剤としての機能が
維持されるようにバランスを取らなければならない。
【0036】 あるいは、ゼオライト粒子を衝撃焼きなましに附すことによって前記粒子を改
質することもできる。ゼオライト粒子に対して衝撃焼きなまし処理を用いること
によって、ゼオライト粒子シェルの外面で相転移が起こる。この相転移によって
ゼオライトの外面の構造が崩壊すると考えられている。この衝撃焼きなましは、
ゼオライトの相転移温度よりも高い温度で行われ、その後、ゼオライトは急冷さ
れる。衝撃焼きなましは、粒子の外面を崩壊させるのに適当な時間だけ行われる
。しかしながら、この相転移温度よりも高い温度に曝す時間は、熱エネルギーの
体積吸収率を最小限にするため、かつ、相転移を粒子の外面だけに留めるために
制限される。衝撃焼きなまし処理の間にゼオライトが加熱される温度は、衝撃焼
きなましされる特定のゼオライトに左右される。衝撃焼きなましする温度および
時間は、当業者の技術範囲に十分に該当する。
【0037】 ゼオライト粒子を衝撃焼きなましする方法の1つが、本発明者らによって本出
願と同時に出願された、「ゼオライトとその製法」と表題の付いた同時係属出願
中の出願に記載されている。その出願の内容は、本願明細書にその全文が援用さ
れる。
【0038】 前記同時係属出願に記載されているように、衝撃焼きなまし工程において、ゼ
オライト粒子は炉に入れられる。これらの粒子は石英、高温スチールまたは酸化
アルミニウムから作成され得る予熱されたるつぼに設置されることが好ましい。
この粒子の入ったるつぼをマッフル炉に戻す。所望の温度に達するのであれば、
いかなる炉を用いても構わない。最も好ましい実施態様では、酸化アルミニウム
製のるつぼが、これらの粒径の小さなゼオライトが投入される前に、約700〜
1,200℃にまで予熱される。
【0039】 一旦ゼオライトが投入されると、このゼオライトは、約700〜約1,200
℃の範囲の温度で約1〜約30分間加熱される。前記同時係属出願にさらに詳し
く記載されているように、ゼオライト粒子は、加熱された後、冷却される。ほん
の数秒の間に温度が相転移温度、例えばゼオライト4Aの場合には約600℃、
より下がるのであれば、どの冷却手段を用いてもよい。従って、これらの粒子は
、空気、水、二酸化炭素または液体窒素によって冷却することができる。
【0040】 あるいは、ゼオライト粒子を、衝撃焼きなましとコーティングの両方で改質す
ることもできる。このような組み合わせの方法を用いてゼオライト粒子を改質す
る場合、ゼオライト粒子は、まず所望の最適な特性の15〜10%内で衝撃焼き
なましされ、それからコーティングされる。コーティングと衝撃焼きなまし工程
の両方を用いることによって、コーティングに関して既述されたすべてのパラメ
ータを満たさない他のコーティングを用いることができるようになることがある
【0041】 本発明の配合物を形成するためのハロゲン含有ポリマーに添加される改質ゼオ
ライトの量は、通常、この配合物に用いられるハロゲン樹脂の100部当たり約
0.05、0.1、0.2、0.25、0.3、0.5、0.75または1〜約
10の量である。この配合物に添加される改質ゼオライトの量は、この配合物の
約0.1、0.2、0.3、0.4〜7重量%であることが最も好ましい。この
配合物にゼオライトを添加することによって、この配合物のASTM D 25
38によって測定されたときの動的熱安定性が、ゼオライトを含有しないコント
ロール配合物と比較して、10%〜300%増加する。さらに、この配合物にゼ
オライトを添加することによって、動的熱安定性を維持または増加させるのに必
要な熱安定剤の量が、ゼオライトを含有しない配合物と比較して減少する。
【0042】 ハロゲン含有ポリマーと改質ゼオライト安定剤に加えて、ハロゲン含有ポリマ
ーに通常添加される他の材料を本発明の配合物に含有せしめることができる。こ
れらの材料の量および性質は、ハロゲン含有ポリマーの最終用途に依存する。こ
れらの材料およびそれらの量は、最終用途の必要条件を満たすように当業者が調
整することが可能である。
【0043】 例えば、用いられるハロゲンポリマーに依っては、他の安定剤を改質ゼオライ
ト安定剤と共に本発明のハロゲン含有ポリマーに用いることも可能である。ハロ
ゲン含有ポリマーに用いられる適当な安定剤の例としては、スズ安定剤や鉛安定
剤だけでなく、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム、バリウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、鉛およびアンチ
モニーを含有する安定剤を挙げることができる。これらの列挙された安定剤の多
くは、金属セッケン安定剤と呼ばれる安定剤の群に分類される。金属セッケン安
定剤とは、カルボン酸が炭素数が8〜18である鎖長を一般に有するカルボン酸
金属のことである。金属セッケン安定剤には混合金属セッケン安定剤を含めても
よい。いくつかの混合金属セッケン安定剤の例として、バリウム/カドミウム、
バリウム/カドミウム/亜鉛、バリウム/亜鉛、バリウム/スズ、バリウム/鉛
、カドミウム/亜鉛、カルシウム/亜鉛、カルシウム/亜鉛/スズ、およびスト
ロンチウム/亜鉛が挙げられる。
【0044】 好適なスズ安定剤としては、マレイン酸第1スズの如きモノカルボン酸のスズ
塩が挙げられる。スズ安定剤の例としては、アルキルスズ酸、マレイン酸ビス(
ジアルキルスズアルキルカルボキシレート)、ジアルキルスズビス(アルキルマ
レエート)、ジアルキルスズジクロトネート、ジアルキルスズジオレエート、ジ
アルキルスズラウレート、ジアルキルスズオキシド、ジアルキルスズステアレー
ト、アルキルクロロスズビス(アルキルメルカプチド)、アルキルクロロスズビ
ス(アルキルメルカプトプロピオネート)、アルキルチオスズ酸、アルキルスズ
トリス(アルキルメルカプチド)、アルキルスズトリス(アルキルメルカプトア
セテート)、アルキルスズトリス(アルキルメルカプトプロピオネート)、ビス
[ジアルキル(アルコキシカルボニルメチレンチオ)スズ]スルフィド、ブチル
スズオキシドスルフィド、ジアルキルスズビス(アルキルメルカプチド)、ジア
ルキルスズビス(アルキルメルカプトアセテート)、ジアルキルスズビス(アル
キルメルカプトプロピオネート)、ジアルキルスズβ−メルカプトアセテート、
ジアルキルスズβ−メルカプトアセテート、ジアルキルスズβ−メルカプトプロ
ピオネート、ジアルキルスズスルフィド、ジブチルスズビス(i−オクチルマレ
エート)、ジブチルスズビス(i−オクチルチオグリコレート)、ジブチルスズ
ビスチオドデカン、ジブチルスズβ−メルカプトプロピオネート、ジメチルスズ
ビス(i−オクチルチオグリコレート)、ジオクチルスズラウレート、およびメ
チルスズトリス(i−オクチルチオグリコレート)が挙げられるが、これらに限
定されるわけではない。市販のスズ安定剤の例としては、ウィットコケミカル社
のMark 292安定剤およびMark 1900安定剤、並びにエルフアト
ケム社のThermolite 31安定剤を挙げることができる。
【0045】 鉛安定剤を本発明のハロゲン含有配合物に用いることもできる。鉛安定剤の例
としては、二塩基性ステアリン酸鉛、三塩基性ステアリン酸鉛、二塩基性フタル
酸鉛、三塩基性亜燐酸鉛、塩基性ケイ硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛、四塩基性硫酸鉛
および炭酸鉛が挙げられる。
【0046】 改質ゼオライト安定剤に加えてこのような安定剤が用いられる場合、所望であ
れば、これらの安定剤を含有する配合物に他の助安定剤を含有せしめてもよいが
、必ずしも必要というわけではない。しかしながら、固形の助安定剤を添加する
場合、この助安定剤の粒径は、本願明細書に記載される配合物の衝撃特性に影響
を及ぼさないようにするために十分に小さくなければならない。助安定剤の例と
しては、用いられるベースであるハロゲン含有ポリマーに悪影響を及ぼさないリ
ン酸の金属塩、ポリオール、エポキシ化オイル、β−ジケトンおよび酸受容体が
挙げられる。これらの安定剤は、単独でまたは所望により任意の組み合わせで用
いることができる。リン酸の金属塩の具体例としては、水溶性の、アルカリ金属
リン酸塩、リン酸水素2ナトリウム、アルカリ金属のモノ−、ジ−およびトリ−
オルトリン酸塩の如きオルトリン酸塩、アルカリ金属ポリリン酸塩、アルカリ金
属テトラポリリン酸塩、アルカリ金属メタリン酸塩等を挙げることができる。糖
アルコールの如きポリオールおよびエポキシ化大豆油の如きエポキシドを用いる
ことができる。適当な酸受容体の例としては、クエン酸カリウムおよびアルミニ
ウムマグネシウムヒドロキシカーボネート水和物を挙げることができる。市販の
アルミニウムマグネシウムヒドロキシカーボネート水和物の例としては、ジェイ
・エム・ヒューバー社から入手可能なHysafe 510が挙げられる。
【0047】 さらに、改質ゼオライトによって安定化されたハロゲン含有ポリマー配合物に
塩素化ポリエチレン(CPE)を添加することもできる。CPEは、実質的に線
状の構造を有するポリエチレンの塩素化によって得られるゴム状の材料である。
このポリエチレンは、水性懸濁液法、溶液法または気相法を初めとする様々な方
法によって塩素化することができる。CPEを調製するための方法の一例が米国
特許第3,563,974号に記載されている。水性懸濁液法を用いてCPEを
形成することが好ましい。衝撃改質剤として用いられる場合、このCPE材料は
5〜50重量%の塩素を含有している。このCPEは25〜45重量%の塩素を
含有していることが好ましい。しかしながら、このCPEは塩素化ポリエチレン
の混合物を含んでなることも可能であるが、その場合、混合物全体の塩素含有率
は約25〜45重量%の範囲でなければならない。CPEは、ザ・デュポンダウ
エラストマー社から市販されている。本発明の配合物に用いられる好ましいCP
E材料として、ザ・デュポンダウエラストマー社から入手可能なTyrin 3
611P、Tyrin 2000およびTyrin 3615Pを挙げることが
できる。Tyrinは、ザ・デュポンダウエラストマー社の登録商標である。
【0048】 さらに、改質ゼオライトで安定化されたハロゲン含有ポリマー配合物は、アク
リル系衝撃改質剤を含有していてもよい。米国特許第3,678,133号には
、従来よりアクリル系衝撃改質剤と呼ばれている組成物が記載されている。一般
に、このアクリル系衝撃改質剤は、アルキル基の炭素数が1〜4であり、かつ、
分子量が50,000〜600,000である少なくとも50重量%のアルキル
メタクリレートを含んでなるモノマー混合物から重合される第1のエラストマー
相を含んでなる多相アクリル系母材を含んでなる複合インターポリマーである。
さらに、前記特許は、硬質熱可塑性相の重合は、実質的にすべての硬質相材料が
エラストマー相の表面の上または近傍に形成されるように行われることが好まし
いと述べている。アクリル系衝撃改質剤は、メチルメタクリレートおよびスチレ
ンと二段グラフト共重合した(C4〜C12)アクリレートホモポリマーまたはコ
ポリマー、スチレンおよび/またはアクリロニトリルおよび/またはメチルメタ
クリレートとグラフト共重合したポリ(エチルヘキシルアクリレート−コ−ブチ
ル−アクリレート)、アクリロニトリルおよびスチレンとグラフト重合したポリ
ブチルアクリレートを包含するポリアクリレートである。好適なアクリル系衝撃
改質剤の例としては、ロームアンドハース社から入手可能なParaloid
EXL−2330、KM 330、KM 334およびKM 365が挙げられ
る。Paraloidは、ロームアンドハース社の登録商標である。さらに、エ
ルフアトケム社から入手可能なDurastrength 200およびカネカ
社から入手可能なKane Ace FM−10およびKane Ace FM
−25も市販のアクリル系衝撃改質剤の例として挙げることができる。
【0049】 メチルブタジエンスチレン(MBS)衝撃改質剤を本発明の配合物に添加する
こともできる。MBSポリマーはグラフトポリマーである。一般に、MBS衝撃
改質剤は、メチルメタクリレートまたはメチルメタクリレートと他のモノマーと
の混合物を、ポリブタジエンゴムまたはポリブタジエン−スチレンゴムの存在下
において重合することによって調製される。MBS衝撃改質剤に関するさらなる
情報は、Leonard I.Naas、Marcel Dekker、Inc
.(N.Y.1988、pp.448−452)によって編集されたPVC百科 事典(Encyclopedia of PVC) の第2版に記載されている。
市販されているMBS衝撃改質剤の例として、ロームアンドハース社から入手可
能なParaloid KM680、BTA733、BTA751およびBTA
753、カネカ社から入手可能なKane Ace B−22衝撃改質剤および
Kane Ace B−56衝撃改質剤を挙げることができる。
【0050】 必要に応じて、他の添加剤をハロゲン含有ポリマー配合物に添加することもで
きる。本発明の新規な配合物に関連する物理的性質および加工安定性を変えない
ものであれば、当該技術分野において公知の慣用の添加剤だけでなく他の任意の
添加剤を用いることができる。使用できる添加剤の例としては、酸化防止剤、潤
滑剤、他の安定剤、他の衝撃改質剤、顔料、ガラス転移強化添加剤、加工助剤、
融解助剤、充填剤、繊維強化剤および帯電防止剤が挙げられる。改質ゼオライト
によって安定化されたハロゲン含有配合物に混入される添加剤の量および性質は
、当業者の技術範囲に十分に該当するものである。
【0051】 潤滑剤の例としては、ジオレアートおよびトリオレアートのポリグリセロール
、ポリエチレンおよびポリプロピレンの如きポリオレフィン、酸化ポリエチレン
の如き酸化ポリオレフィン、並びに高分子量パラフィンワックスを挙げることが
できる。複数の潤滑剤は無数の組み合わせで用いることができるので、潤滑剤の
総量は用途によって変化することがある。特定の潤滑剤組成物の最適化は本発明
の適用範囲外であり、当業者が容易に決定することができる。酸化ポリエチレン
が用いられるのが好ましい。酸化ポリエチレンの例としては、アライドシグナル
社によって販売されているAC629Aが挙げられる。酸化ポリエチレンだけで
なく、本発明の配合物にパラフィンワックスも含有されることが好ましい。パラ
フィンワックスの例としては、ウィットコ社のParaffin 160F P
rillが挙げられる。
【0052】 好適な加工助剤としては、メチルアクリレートコポリマーの如きアクリル系ポ
リマーが挙げられる。加工助剤の例としては、ロームアンドハース社から入手可
能なParaloid K−120ND、K−120NおよびK−175を挙げ
ることができる。本発明の配合物に用いることのできる他の種類の加工助剤の説
明は、The Plastics and Rubber Institute
International Conference on PVC Pr ocessing 、 April 26−28 (1983)、Paper N
o.17に記載されている。
【0053】 本発明のハロゲン含有配合物に用いられる酸化防止剤の例としては、もし用い
られるのであれば、チバ社の販売するIrganox1010(テトラキス[メ
チレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシナメート)]メタ
ン)が挙げられる。
【0054】 好適な顔料としては、とりわけ二酸化チタンおよびカーボンブラックを挙げる
ことができる。二酸化チタンの例としては、ミレニアムインオーガニックス社の
Tiona RCL−6およびRCL−4を挙げることができる。カーボンブラ
ックの例としては、コランビアンケミカルス社から入手可能なRaven 41
0が挙げられる。
【0055】 好適な無機充填剤としては、タルク、クレー、マイカ、ワラステナイト、シリ
カ、および他の充填剤を挙げることができる。
【0056】 本発明の新規な配合物の成分は、上記各種成分を同時に添加し、加熱しながら
混ぜ合わせる任意の手段によって調製することができる。例えば、適量のハロゲ
ン化樹脂またはハロゲン化合物をヘンシェルミキサーまたはリボンブレンダーの
如き容器に投入してもよい。次に、上記配合物の残りの構成成分をその容器に投
入し、ブレンドが均質になるまで混ぜ合わせる。ペレットを形成する場合、この
配合物を溶融混合してもよい。一般に、溶融混合は、本発明の配合物を形成する
ための基材ポリマーとして用いられるハロゲン化樹脂がCPVCである場合には
、約150〜約250℃の温度範囲で行うことができる。ブレンドが一旦生成さ
れれば、所望の用途に応じて、押出成形技術または鋳造技術を用いた任意の慣用
の手段でさらに加工することができる。
【0057】 押出成形技術を用いて本発明の組成物を加工する場合、多軸スクリュー押出成
形機または1軸スクリュー押出成形機の如き慣用の押出成形機が一般に用いられ
る。一般に、押出成形機は、運搬手段と、中間スクリュー加工手段と、材料を押
出物の形状に吐出する最終ダイとを備えている。一般に、多軸スクリュー押出成
形機はパイプの押出成形に用いられる。改質ゼオライトを含有するCPVC配合
物またはPVC配合物を加工するのに用いられる適当な慣用の押出成形機の例と
しては、シンシナッチミラクロン社の以下の2軸スクリュー逆回転押出成形機の
モデル、すなわち、CM 35HP、CM 55HP、CM 65HP、CM
80HPおよびCM 92HPが挙げられる。クラウスマッフェイ社からの好適
な円錐形2軸スクリュー押出成形機としては、KMD−2/40KKおよびKM
D−2/50KKが挙げられる。
【0058】 ハロゲン含有ポリマー配合物がCPVCを含有し、かつ、本発明に従って調製
されると、以下の特性、すなわち、(ASTM D 638−95に従って測定
された場合に)約5,000〜約10,000psiの引張強さ、(ASTM
D 256−93Aに従って測定された場合に)ノッチ1インチ当たり約1.0
〜約20ft.lb.の範囲のノッチ付アイゾッド、(ASTM D 2538
に従って測定された場合に)約10〜約60分間の範囲の動的熱安定性、および
(ASTM D 648−95に従って測定された場合に)約80〜約140℃
の範囲の加熱撓み温度を有する。一般に、改質ゼオライトを含有する配合物は、
改質ゼオライトを含有していない同種の配合物と比較して、その物理的性質の約
90%を維持する。本発明の新規な配合物は、あらゆる所望の成品に加工するこ
とができる。その例としては、シート、パイプ、ダクト、フィッティング、バル
ブ、射出成形された工業部品、熱成形された工業部品、器具の筐体、組立て部品
、および各種容器が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
【0059】 下記実施例を参照しながら本発明をさらに詳しく説明してゆくが、本発明はこ
れらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0060】
【実施例】実施例I 以下の溶液、すなわち、ケイ酸ナトリウム溶液、アルミン酸ナトリウム溶液お
よび水酸化ナトリウム溶液を個別に調製することによってゼオライト4A粉末を
合成した。ケイ酸ナトリウム溶液は、255.6グラムのNa2SiO3・9H2
を650グラムの水に溶かすことによって調製された。アルミン酸ナトリウム溶
液は、270.0グラムのNaAlO2を320グラムの水に溶かすことによっ
て調製され、水酸化ナトリウム溶液は、500グラムのNaOHを650グラム
の水に添加することによって調製された。さらに、10.0グラムのZnCl2
と90.0グラムの水との溶液を調製した。すべての溶液は、すべての固体が溶
解した後に約55℃に保持された。次に、水酸化ナトリウム溶液を、攪拌しなが
らアルミン酸ナトリウム溶液に添加した。得られたアルミン酸ナトリウム/水酸
化ナトリウム溶液を、攪拌しながら、塩化亜鉛溶液と共ににケイ酸ナトリウム溶
液に添加した。反応温度を60℃に2時間維持した。その後、得られた溶液を濾
過し、洗浄した。この方法によって生成されたゼオライト4Aは以下の特性を示
した。
【0061】 Coulter LS粒径分析装置を用いて測定したときの前記ゼオライト粉
末の粒径、特に平均粒径は0.9μmであり、<90%値は1.8μmであった
【0062】 350℃で脱水されたサンプルが周囲条件に2日間曝された後に示した重量増
加は22%であった。これに対し、市販のゼオライトのほとんどは、48時間以
内に約18〜約22重量%の水分増加を示す。
【0063】 (ザ・ビー・エフ・グッドリッチ社から市販されている)TempRite(
登録商標)3104CPVC配合物のASTM D 2532に従って測定され
た動的熱安定性(DTS)を、前記ゼオライトを添加した場合としなかった場合
について、ボウル温度を208℃、回転速度を35rpmおよび荷重を70グラ
ムに設定されたブラベンダートルクレオメーターを用いて評価した。TempR
ite(登録商標)3104CPVCコントロールのDTS時間は13分であっ
た。このTempRite(登録商標)3104CPVC配合物に実施例Iに従
って調製されたゼオライト4Aを100樹脂(phr)当たり3部添加すると、
そのDTS時間は36分にまで増加し、コントロール値からの増加は157%で
あった。このDTSの増加は
【数1】 というように定義される。DTS時間が長いほど配合物の安定性が増強されてい
ることを示している。
【0064】実施例II 実施例Iに従って調製された脱水ゼオライトの20グラム分を、840℃まで
徐々に加熱することによって1時間カ焼した後、真空下において室温まで徐々に
冷却した。得られた物質は、周囲条件に500時間曝しても、水分の吸収による
重量の増加が実質的に全く見られなかった。TempRite(登録商標)31
04CPVCのDTS時間は、3phrのカ焼ゼオライトを添加しても変わらな
かった。(コントロールのDTS値からの増加は0%であり、これはゼオライト
がこれらのカ焼条件下において反応性を失ったことを示している。)
【0065】実施例III 100mlのAl23製るつぼをマッフル炉内で840℃まで加熱した。この
るつぼを炉から取り出し、実施例Iに従って調製された脱水ゼオライトの20グ
ラム分をこのるつぼに投入した後、るつぼを炉に戻して15分間加熱した。次に
、加熱されたゼオライト粉末を、炉から取り出した直後、室温の別のるつぼに投
入した。得られた物質は、48時間後に周囲条件に曝したときの水分吸収による
重量増加が0.7%であることを示した。TempRite(登録商標)310
4コントロールのDTS時間は、衝撃焼きなましされたゼオライトを3phr添
加すると、13分から30分(コントロールのDTS値からの増加は131%)
に増加した。
【0066】実施例IV−XX 以下の溶液、すなわち、(1)ケイ酸ナトリウム溶液、(2)アルミン酸ナト
リウム溶液、および(3)水酸化ナトリウム溶液を個別に調製することによって
別のゼオライト4A粉末を合成した。ケイ酸ナトリウム溶液は、255.6グラ
ムのNa2SiO3・9H2Oと10グラムのC1123COOHとを650グラムの
水に溶かすことによって調製された。アルミン酸ナトリウム溶液は、270.0
グラムのNaAlO2を320グラムの水に溶かすことによって調製され、水酸
化ナトリウム溶液は、500グラムのNaOHを650グラムの水に添加するこ
とによって調製された。さらに、10.0グラムのZnCl2と90.0グラム
の水との溶液を調製した。すべての溶液は、すべての固体が溶解した後に約55
℃に保持された。次に、水酸化ナトリウム溶液を、攪拌しながらアルミン酸ナト
リウム溶液に添加した。得られたアルミン酸ナトリウム/水酸化ナトリウム溶液
を、攪拌しながら、塩化亜鉛溶液と共にケイ酸ナトリウム溶液に添加した。反応
温度を約60℃に2時間維持した。その後、得られた溶液を濾過し、水で洗浄し
た。
【0067】 100mlのAl23製るつぼをマッフル炉内で840℃まで加熱した。この
るつぼを炉から取り出し、実施例Iに従って調製された脱水ゼオライトの20グ
ラム分をこのるつぼに投入した後、るつぼを炉に戻して15分間加熱した。そし
て、加熱されたゼオライト粉末を、炉から取り出した直後、ドライアイスで冷や
されたステンレス鋼製カップに投入した。得られた物質は、48時間後に周囲条
件に曝したときの水分吸収による重量増加が0.4%であることを示した。Te
mpRite(登録商標)3104CPVCコントロールのDTS時間は、衝撃
焼きなましされたゼオライトを3phr添加すると、14分から29分(コント
ロールのDTS値からの増加は107%)に増加した。同じ様に調製されたゼオ
ライトを、下記の表Iに示されるパラメータに従って衝撃焼きなましした。
【0068】
【表1】
【0069】 表中のCO2(s)の下付き文字である(s)は、二酸化炭素が固形であることを
示している。これらの実施例は、反応性(DTS)とH2Oの吸収率(%)のバ
ランスは、様々な条件(温度、時間、冷却条件)によって達成されうることを示
している。
【0070】実施例XXI−XXXII 以下の溶液、すなわち、(1)ケイ酸ナトリウム溶液、(2)アルミン酸ナト
リウム溶液、および(3)水酸化ナトリウム溶液を個別に調製することによって
別の一連のゼオライト4A粉末を合成した。ケイ酸ナトリウム溶液は、255.
6グラムのNa2SiO3・9H2Oを650グラムの水に溶かすことによって調製
された。アルミン酸ナトリウム溶液は、270.0グラムのNa2AlO3を32
0グラムの水に溶かすことによって調製され、水酸化ナトリウム溶液は、500
グラムのNaOHを650グラムの水に添加することによって調製された。すべ
ての溶液は、すべての固体が溶解した後、約55℃に保持された。さらに、10
.0グラムのZnCl2と90.0グラムの水との溶液を調製し、下記の表に示
すように用いた。さらに、10グラムのC1123COOHを、下記の表に示すよ
うにケイ酸ナトリウム溶液に添加した。次に、水酸化ナトリウム溶液を、攪拌し
ながらアルミン酸ナトリウム溶液に添加した。得られたアルミン酸ナトリウム/
水酸化ナトリウム溶液を、攪拌しながら、塩化亜鉛溶液(もし用いられているの
ならば)と共にケイ酸ナトリウム溶液に添加した。反応温度を60℃に2時間維
持し、その後、得られた溶液を濾過し、水で洗浄した。
【0071】 100mlのAl23製るつぼをマッフル炉内で840℃まで加熱した。この
るつぼを炉から取り出し、然るべく調製された脱水ゼオライトの20グラム分を
このるつぼに投入した後、るつぼを炉に戻して15分間加熱した。次に、加熱さ
れたゼオライト粉末を、炉から取り出した直後、室温のAl23製るつぼに投入
して冷却した。得られた物質が48時間後に周囲条件に曝されたときに示した水
分吸収による重量の増加は下記の表に示す通りであった。TempRite(登
録商標)3104CPVCコントロールのDTS時間は、各ゼオライトを3ph
r添加すると、14分から下記表IIに示される値にまで増加した。
【0072】
【表2】
【0073】 この一連の実験は、ゼオライトの反応性とH2Oの吸収のバランスをとるため
の、粒径分布に対するZnCl2、C1123COOHおよび衝撃焼きなましの効
果と、衝撃焼きなましを行わないことによる配合物の動的熱安定性への効果とを
調べるために考えられたものである。これらの実施例に用いられた市販のゼオラ
イトは、アルドリッチ社から入手可能な製品番号23,366−8(ロット#0
3024−JQ)で識別される平均粒径が5ミクロンよりも小さいモレキュラー
シーブゼオライト4Aであった。実施例#28の場合、既述の条件下においてゼ
オライトは形成されなかった。
【0074】実施例XXXIII 以下の溶液、すなわち、ケイ酸ナトリウム溶液、アルミン酸ナトリウム溶液お
よび水酸化ナトリウム溶液を個別に調製することによって別のゼオライト4A粉
末を合成した。ケイ酸ナトリウム溶液は、195グラムのNa2SiO3・5H2
と1.5グラムのラウリル硫酸ナトリウムとを525グラムの水に溶かすことに
よって調製された。アルミン酸ナトリウム溶液は115グラムのNaAlO2
415グラムの水に溶かすことによって調製され、210グラムのNaOHを4
20グラムの水中に含有するNaOHの溶液を添加した。得られたアルミン酸ナ
トリウム/水酸化ナトリウム溶液を、室温で攪拌しながら、ケイ酸ナトリウム溶
液に添加した。直後に濃いゲルが形成された。均一な混合物が得られるまで数分
間攪拌を続けた。この系を室温で約16時間熟成させた。この熟成期間が終了し
た時点で再び攪拌を始め、系を60℃まで加熱した。この反応温度を3時間維持
した。そして、得られた溶液を濾過し、水で洗浄した。
【0075】 (X線回折によって確認されるように)ゼオライト4A粉末のCoulter
LS粒径分析装置を用いて測定したときの平均粒径は0.35μmであり、<
90%値は0.50μmであった。
【0076】 350℃で脱水されたサンプルは、周囲条件に4日間曝された後に22%の重
量増加を示した。(ザ・ビー・エフ・グッドリッチ社から市販されている)Te
mpRite(登録商標)3104CPVC配合物のASTM D 2532に
従って測定された動的熱安定性(DTS)を、上記ゼオライト4Aを含有する場
合および含有しない場合について、ボウル温度を208℃、回転速度を35rp
mおよび荷重を70グラムに設定したブラベンダートルクレオメーターを用いて
評価した。TempRite(登録商標)3104CPVCコントロールのDT
S時間は20分であった。TempRite(登録商標)3104配合物に、本
実施例に従って調製されたゼオライト4Aを100樹脂当たり3部(3phr)
添加すると、DTS時間が35分に増加した。これは熱安定性が75%向上した
ことを示している。
【0077】実施例XXXIV 市販のゼオライト4A粉末(アルドリッチ社の製品#23,366−8、(ロ
ット#03024−JQ))は、Coulter LS粒径分析装置を用いて測
定した場合に下記の粒径分布、すなわち、2.5μmの平均粒径、2.4μmの
メディアン粒径および4.6μmの<90%値を有する。350℃で脱水された
サンプルは、周囲条件に2日間曝された後に21%の重量増加を示した。
【0078】 100mlのAl23製るつぼをマッフル炉内で840℃まで加熱した。この
るつぼを炉から取り出し、前述の脱水された市販のゼオライトの20.0グラム
分をこのるつぼに投入した後、るつぼを炉に戻して15分間加熱した。次に、加
熱されたゼオライト粉末を、炉から取り出した直後に、室温の別のるつぼに投入
した。得られた物質は、48時間後に周囲条件に曝されたときに水分吸収による
重量増加が1.0%であること示した。TempRite(登録商標)3104
CPVCコントロールのDTS時間は、衝撃焼きなましされたゼオライトを3p
hr添加すると、16分から31.5分(DTSの増加が97%)にまで増加し
た。
【0079】実施例XXXV 市販のゼオライト4A粉末(アルドリッチ社の製品#23,366−8、(ロ
ット#03024JQ))は、Coulter LS粒径分析装置を用いて測定
した場合に下記の粒径分布、すなわち、2.5μmの平均粒径、2.4μmのメ
ディアン粒径および4.6μmの<90%値を有する。350℃で脱水されたサ
ンプルは、周囲条件に2日間曝された後に21%の重量増加を示した。
【0080】 100mlのAl23製るつぼをマッフル炉内で820℃まで加熱した。この
るつぼを炉から取り出し、前述の脱水された市販のゼオライトの20.0グラム
分をこのるつぼに投入した後、るつぼを炉に戻して15分間加熱した。そして、
加熱されたゼオライト粉末を、炉から取り出した直後に、ドライアイスで冷やさ
れたステンレス鋼製カップに投入した。得られた物質は、48時間後に周囲条件
に曝されたときに水分吸収による重量増加が3.2%であることを示した。Te
mpRite(登録商標)3104CPVCコントロールのDTS時間は、衝撃
焼きなましされたゼオライトを3phr添加すると、13分から25分(DTS
の増加が92%)にまで増加した。
【0081】実施例XXXVI (ザ・ビー・エフ・グッドリッチ社から入手可能な)TempRite(登録
商標)3210CPVC配合物を、各種ゼオライトを熱安定剤として用いて射出
成形した。
【0082】 この実験に用いられたゼオライト4Aは、実施例IVにおいて前述したように
して実験室で合成された。ゼオライト13Xは、以下の初期反応物比、すなわち
、H2O/Na2O=37.4、Na2O/SiO2=1.3、SiO2/Al23
=3を用いて、米国特許第3,808,321号に記載されるようにして実験室
で合成された。(X線回折によって確定されるように)生成されたゼオライト1
3X粉末のCoulter LS粒径分析装置を用いて測定したときの平均粒径
は1.5μmであり、<90%値は2.1μmであった。これらの2種類のゼオ
ライトを450℃の炉で24時間乾燥させてから混ぜ合わせた。これらの材料を
溶融混合温度が385°Fに達するまでバンバリーミキサーで混ぜ合わせた。そ
して、得られた混合物をシート状に巻き付けた後に賽の目に切り出した。各種試
験(引張試験、衝撃試験および加熱撓み試験)用のバーを430°Fで射出成形
した。これらのゼオライトの物理的性質並びに化学成分および粒径の説明を表I
IIにまとめた。
【0083】 コンゴーレッド試験は、DIN Standard 53381、Part
1に従って行われた。ノッチ付アイゾッドはASTM D 256−93A、落
下衝撃および万力圧潰はASTM F 441、各種引張試験はASTM D
638−95、および加熱撓み温度(HDT)はASTM D 648−95に
従ってそれぞれ測定された。
【0084】
【表3】
【0085】 本実験例は、含水率が低減された粒径の小さいゼオライトを用いることによっ
て、衝撃特性、引張特性およびHDTの如き物理的性質を良好な状態に維持した
ままでCPVC配合物の熱安定性を向上させることができることを示している。
【0086】実施例XXXVII 8重量%の水分を含有する粒径の小さなゼオライト4Aが2phr使用されて
いる市販の高熱CPVC配合物であるTempRite(登録商標)3214C
PVCに対して同様の実験を行った。試験に用いられたゼオライト4Aの特性(
粒径および含水率)を以下の表IVに示す。ゼオライト4Aは実施例XXIII
に記されるようにして合成され、前述と全く同じ方法に従って740℃で15分
間衝撃焼きなましされた。460°Fでバーを射出成形し、成形されたサンプル
の物理的性質を表IVに記録した。
【0087】
【表4】
【0088】 本実施例は、含水率が8重量%である粒径の小さなゼオライトを含有するCP
VC配合物は加工中のガス放出のために低い物理的性質を示すことを示している
【0089】実施例XXXVIII ゼオライト4Aを様々な濃度で用いた市販の高熱CPVC配合物であるTem
pRite(登録商標)3214CPVCに対して別の実験を行った。各試験に
用いられたゼオライト4Aの特性(粒径および含水率)を下表に示す。配合物2
b〜2dに用いられたゼオライトは、実施例IVに記されたようにして合成され
た後に840℃で15分間衝撃焼きなましされた。表Vの粒径分布によって示さ
れるように、焼きなましした後に各粒子の凝集が見られた。配合物2eは、アル
ドリッチ社から市販されているゼオライト4Aを乾燥させていないものを含有し
ていた。前述のように460°Fでバーを射出成形し、成形されたサンプルの物
理的性質を記録した。
【0090】
【表5】
【0091】 本実施例は、水分を全く含まない粒径の大きなゼオライトを含有するCPVC
配合物は、コントロールと比較して、良好な熱安定性および熱加工性を示すが、
物理的性質には劣ることを示している。
【0092】実施例XXXIX 市販のCPVC配合物TempRite(登録商標)3107CPVCに実施
例XXXIIIで説明したようにして合成されたゼオライト4Aを添加したもの
の物理的性質を測定した。ゼオライトサンプルは450℃で24時間乾燥させた
。このゼオライトを、室温および高せん断混合下において、33重量%のブチル
スズ安定剤(ウィットコムケミカル社製のMark 292)または37.5重
量%のポリジメチルシロキサンオイル(ジーイー・プラスチックス社製のSF1
00)で被覆した。この高分子被膜は水分の再吸収を防ぐために塗布した。これ
らの配合物をヘンシェルミキサーで3,600rpm、200°Fにおいて15
分間混ぜ合わせ、400°Fでシート状に巻き付けた後、プラークをプレスした
。バーを切断し、表VIに示されるような物理的性質を測定した。
【0093】
【表6】
【0094】 本実施例は、含水率が低減された粒径の小さなゼオライトを含有するCPVC
配合物がコントロールと比較して良好な物理的性質を保持することを示している
【0095】実施例XL 市販のCPVC配合物3107に実施例XXXIIIで説明したようにして合
成されたゼオライト4A、あるいは、アルドリッチ社から市販されているゼオラ
イトを添加したもののノッチ付アイゾッド衝撃値と熱安定性を測定した。これら
のゼオライトサンプルを450℃で24時間乾燥させた。バーを切断して衝撃特
性を測定した。その結果を表VIIにまとめた。
【0096】
【表7】 表VIIおよび塗布におけるDTSの増加は、
【数2】 のように定義される。
【0097】 本実施例は、CPVCの良好な衝撃特性を維持しながら熱安定性を向上させる
ためには、含水率が低減された粒径の小さなゼオライトが必要であることを示し
ている。
【0098】実施例XLI ザ・ゲオン社製のGeon 103EPF76 PVC樹脂を用いた2種類の
配合物を以下のようにして調製した。材料をファレル(Farrel)強力ミキ
サーで混ぜ合わせ、330°Fで取り出し、前方ローラーが420°F、後方ロ
ーラーが400°Fに設定されたKSBI10’x20’ミルで加工した。次に
、加工した材料からプラークを切り出し、圧縮成形して厚さを1/4にした。そ
して、ASTM D 256−93Aに従ったノッチ付アイゾッドのために、前
記プラークからバーを切り出した。残りの配合物を賽の目に切り、スクリューの
直径が3/4インチのブラベンダー1軸スクリュー押出成形機を用いて195℃
で、(幅が3インチ、厚さが0.035インチの)ストリップを押出成形した。
ASTM D 4226に従って可変高衝撃試験(VHIT)をこれらのストリ
ップに対して行った。この場合、アルドリッチ社から市販されているゼオライト
が用いられ、このゼオライトは(表VIIIに示されるように)粒径が大きく、
水分の吸着を防ぐために800℃で1時間衝撃焼きなましされた。
【0099】 以下の配合表を用いた。 PVC 103EPF76 100phr ジブチルスズビス−(2エチルヘキシルメルカプトアセテート) 2 二酸化チタン 6 ステアリン酸カルシウム 1 アクリル系加工助剤 1.5 衝撃改質剤 6 衝撃焼きなましされた市販のゼオライト 4
【0100】
【表8】
【0101】 本実施例は、含水率が低減された市販のゼオライトを用いた場合、コントロー
ルと比較して、PVC配合物におけるアイゾッド衝撃値およびVHIT衝撃値が
低くなることを示している。
【0102】実施例XLII ザ・ゲオン社製のPVC 103EPF76樹脂を用いた2種類の配合物を以
下のようにして調製した。材料をヘンシェルミキサーで、3,600rpmで1
5分間混ぜ合わせた。ハーク(Haake)円錐形2軸スクリュー押出成形機を
用いて200℃で、(幅が2インチ、厚さが0.035インチの)ストリップを
押出成形した。この場合に用いられたゼオライトは、実施例XXXIIIで説明
したようにして調製され、450℃の炉で乾燥させてから使用した。その特性を
以下の表にまとめる。これらのストリップの可変高衝撃試験(VHIT)値を測
定することによって衝撃特性(ASTM D 4226)を定量化した。
【0103】 以下の配合表を用いた。 PVC 103EPF76 100phr ジブチルスズビス−(2エチルヘキシルメルカプトアセテート) 1.6 二酸化チタン 1 ステアリン酸カルシウム 1.5 パラフィンワックス 1.5 酸化ポリエチレン 0.1 アクリル系加工助剤 1.0 衝撃改質剤 5
【0104】 以下の結果が得られた。
【表9】
【0105】 本実施例は、PVCストリップのVHIT値が示すように、含水率が低減され
た粒径の小さなゼオライトが良好な衝撃特性をもたらすことを示している。
【0106】実施例XLIII 市販のゼオライト4A粉末(一般名、Aldrich #23,366−8、
ロット#03024−JQ)を市販のCPVC配合物(TempRite(登録
商標)3104CPVC)に3phr添加した。このゼオライトは以下の粒径分
布、すわなち、Coulter LS粒径分析装置を用いて測定した場合に2.
5μmの平均粒径、2.4μmのメディアン粒径および4.6μmの<90%値
を有していた。350℃で脱水された同サンプルは、周囲条件に2日間曝された
後に21%の重量増加を示した。TempRite(登録商標)3104CPV
CコントロールのDTS時間は、市販のゼオライトを3phr添加すると、13
分から33分(DTSの増加:154%)まで増加した。しかしながら、Tem
pRite(登録商標)3104CPVCを押出成形して得られた3/4インチ
のSDR11パイプについて測定したところ、22.8℃における階段落下衝撃
値は52%低下し(コントロール:25ft.lbs. vs. ゼオライト4
Aを含有する配合物:12ft.lb.)、82.2℃におけるフープ応力は1
6%低下した(コントロール:4,900psi vs. ゼオライト4Aを含
有する配合物:4,120psi)。
【0107】実施例XLIV 衝撃焼きなましされた市販のゼオライト4A粉末(840℃で15分間衝撃焼
きなましされたアルドリッチ社のゼオライト4A)を市販のCPVC配合物(T
empRite(登録商標)3104CPVC)に3phr添加した。この衝撃
焼きなましされたゼオライトの粒径分布をCoulter LS粒径分析装置を
用いて求めたところ、平均粒径は3.1μm、メディアン粒径は3.1μm、<
90%値は5.7μmであった。この衝撃焼きなましされたサンプルは、周囲条
件に2日間曝された後に、水分吸収による<2%の重量増加を示した。Temp
Rite(登録商標)3104CPVCコントロールのDTS時間は、16分か
ら33分(DTSの増加:106%)に増加した。しかしながら、TempRi
te(登録商標)3104CPVCを押出成形して得られた3/4インチのSD
R11パイプについて測定したところ、22.8℃における階段落下衝撃値は4
4%低下し(コントロール:25ft.lb. vs. 衝撃焼きなましされた
ゼオライトを含有する配合物:14ft.lb.)、82.2℃におけるフープ
応力は9%低下した(コントロール:4,900psi vs. 衝撃焼きなま
しされたゼオライトを含有する配合物:4,460psi)。
【0108】実施例XLV 表Xに示される下記配合(重量部)を用いて、ポリ塩化ビニルを各種添加剤と
混ぜ合わせることによってサイジング配合物を調製した。
【0109】
【表10】
【0110】 ゼオライトは、実施例IVに記されるようにして合成および衝撃焼きなましさ
れた。配合物は十分に混合され、トルクレオメーターに投入され、表XIに示さ
れる下記条件(ASTM D 2532)で測定された。
【0111】
【表11】
【0112】 この配合物を、その分解がトルクの著しい変化によって明示されるまで、高温
で攪拌し続けた。表XIIに示される結果は、衝撃焼きなましされたゼオライト
を添加することによってPVCキャップストック/単体構造サイジング配合物に
ついて観察される安定時間が著しく増加したことを示している。
【0113】
【表12】
【0114】実施例XLVI 表XIIIに示される下記配合(重量部)を用いて、ポリ塩化ビニルを各種添
加剤と混ぜ合わせることによってパイプ継手用配合物を調製した。
【0115】
【表13】
【0116】 ゼオライトは、実施例IVに記されるようにして合成および衝撃焼きなましさ
れた。配合物は十分に混合され、トルクレオメーターに投入され、表XIVに示
される下記条件(ASTM D 2532)で測定された。
【0117】
【表14】
【0118】 配合物を、その分解がトルクの著しい変化によって明示されるまで、高温で攪
拌し続けた。表XVに示される結果は、衝撃焼きなましされたゼオライトを添加
することによって継手用PVC配合物について観察される安定時間が著しく増加
したことを示している。
【0119】
【表15】
【0120】実施例XLVII 平均粒径が3.1μmで<90%値が5.7μmであるアルドリッチ社から市
販されているゼオライト3部を用いた市販のTempRite(登録商標)31
04CPVC配合物をCM−55 HP2軸スクリュー押出成形機を用いて押出
成形することにより、1インチスケジュール40パイプを得た。ゼオライトは、
450℃で24時間乾燥させてから混ぜ合わせた。シンシナッチミラクロン社製
の逆回転噛み合い(counterrotating intermeshin
g)2軸スクリュー押出成形機CM55HPを用いてパイプを押出成形した。本
実施例では、押出成形機を420°F、20rpmのスクリュー回転速度で稼動
させた。押出成形されたサンプルの物理的性質(パイプの特性)の結果は、以下
の表XVIに示す通りである。
【0121】
【表16】
【0122】 この押出成形工程では、市販のゼオライトの存在によって熱安定性が向上する
一方で、73°Fにおける階段落下衝撃値が50%〜80%、32°Fにおける
階段落下衝撃値が40%以上低下した。万力圧潰試験はゼオライトが存在しない
場合と存在する場合では実質的に同じであり、パイプの外観は、粒径の大きなゼ
オライトを用いたときの方が悪かった(膨れきずが見られた)。
【0123】実施例XLVIII 米国特許第5,216,088号に記載されている方法で調製された69.7
%塩素二段CPVC樹脂を用いて2種類の配合物を調製した。69.7%塩素二
段CPVC樹脂、3部の塩素化ポリエチレン、0.25部の酸化防止剤、および
予め286℃で54時間乾燥させてから真空下で冷却しておいた市販のLind
e 13Xゼオライトを本実施例で用いた以外は、これらの樹脂を欧州特許出願
EP808851 A2の表3に記載される69.5%塩素配合表を用いて配合
物に配合した。ゼオライト13Xは、平均粒径が約5.5ミクロンであり、水分
の吸収を最小限にするために直ちに用いられた。材料をファレル強力ミキサーで
混ぜ合わせ、420℃で取り出し、前方ローラーが430°F、後方ローラーが
420°Fに設定されたKSBI10’x20’ミルで加工した。次に、加工し
た材料からプラークを切り出し、下記ウォバッシュ(Wabash)プレス条件
を用いて厚さが1/8インチおよび1/4インチになるまで圧縮成形した。 圧力設定 50t 圧力温度 410℃ 低圧 6分間 高圧 3分間 プレバンプドウェル 15秒間 バンプ間ドウェル 5秒間 パンプ開放時間 8秒間 バンプカウンター 2
【0124】 最終的に得られたプラークからASTM D 256−93Aに応じたノッチ
付アイゾッドおよびASTM D 638−94Bに応じた引張り強さ用にバー
を切り出した。結果を下記表XVIIにまとめた。
【125】
【表17】
【0126】 本実施例は、乾燥した市販のゼオライトが、DTS時間の増加に示されるよう
に、熱安定時間を増加させる一方で、粒径が大きいために低いアイゾッド衝撃値
をもたらすことを示している。
【0127】実施例XLIX 表XVIIIに示される下記配合(重量部)を用いて、ポリ塩化ビニルを各種
添加剤と混ぜ合わせることによって配合物を調製した。
【0128】
【表18】
【0129】 ゼオライトは、実施例XXXIIIに記されたようにして合成および衝撃焼き
なましされた。配合物は十分に混合され、トルクレオメーターに投入され、表X
IXに示される下記条件(ASTM D 2532)で測定された。
【0130】
【表19】
【0131】 配合物を、その分解がトルクの著しい変化によって明示されるまで、高温で攪
拌し続けた。表XXに示される結果は、ゼオライトと減量されたグリコール酸ス
ズ安定剤との組み合わせが、大量のスズ安定剤は含有しているがゼオライトは含
有していないPVC配合物と比べて、同等またはそれ以上の熱安定時間を示した
ことを示しており、これはスズ安定剤とゼオライトの間の相乗作用を示している
【0132】
【表20】
【0133】実施例L 表XXIIに示される下記配合(重量部)を用いて、塩素化ポリ塩化ビニル(
0.92IV、67%Cl)を各種添加剤と混ぜ合わせることによって配合物を
調製した。
【0134】
【表21】
【0135】 配合物は十分に混合され、トルクレオメーターに投入され、表XXIIIに示
される下記条件(ASTM D 2532)で測定された。
【0136】
【表22】
【0137】 ゼオライトは、実施例XXXIIIに記されるようにして合成された。配合物
を、その分解がトルクの著しい変化によって明示されるまで、高温で攪拌し続け
た。表XXIVに示される結果は、ゼオライトと減量されたマレイン酸スズ安定
剤との組み合わせが、大量のマレイン酸スズ安定剤は含有しているがゼオライト
は含有していないCPVC配合物と比べて、同等またはそれ以上の熱安定時間を
示したことを示しており、これはスズ安定剤とゼオライトの間の相乗作用を示し
ている。
【0138】
【表23】
【0139】 以上のことをまとめてみると、新規で未だ明らかにされていない、改質ゼオラ
イト安定剤を含有するハロゲン含有ポリマー配合物が説明された。本願明細書で
は具体的な実施態様および実施例が開示されているが、これらは説明を目的とし
て提供されたものであって、本発明を限定するものではないことに注意するべき
である。言うまでも無く、当該技術分野の範疇にある修正は、前記の請求の範囲
によって規定されるような本発明の適用範囲に属するものであると考えられる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年2月27日(2002.2.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 キャロル・エイ・レピルア アメリカ合衆国 オハイオ州 44333 ア クロン、レイク・オブ・ザ・ウッヅ 560 (72)発明者 アンソニー・エム・マザニー アメリカ合衆国 オハイオ州 44303− 1737 アクロン、マルバーン・ロード 477 (72)発明者 デビッド・エル・ミレニウス アメリカ合衆国 オハイオ州 44116 ロ ッキー・リバー、バッキンガム・ロード 85 (72)発明者 アーサー・エル・バックマン アメリカ合衆国 オハイオ州 44147 ブ ロードビュー・ハイツ、レッジモント・ド ライブ 9025 Fターム(参考) 4J002 AA041 BD031 BD101 BD111 BD131 BD141 DJ006 EG047 EV097 FD01 FD03 FD09 FD17 GG01 GL00 GM00

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン含有ポリマーと改質ゼオライト安定剤とを含んでな
    るハロゲン含有配合物。
  2. 【請求項2】 前記改質ゼオライト安定剤の平均粒径が0.25〜約1.5
    ミクロンである、請求項1に記載のハロゲン含有配合物。
  3. 【請求項3】 前記改質ゼオライト安定剤の<90%値粒径が約0.30〜
    約3ミクロンである、請求項1に記載のハロゲン含有配合物。
  4. 【請求項4】 前記改質ゼオライト安定剤の含水率が10重量%未満である
    、請求項1に記載のハロゲン含有配合物。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲン含有ポリマーが、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ
    塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化
    ビニリデン、塩化ビニルと共重合可能なエチレン性不飽和モノマー、酢酸ビニル
    、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、フマル酸アルキル、マレイン酸アルキル、プロ
    ピオン酸ビニル、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、α−クロルアク
    リル酸メチル、スチレン、ビニルエーテル、ビニルケトン、アクリロニトリル、
    クロロアクリロニトリル、二酢酸アリリデン、二酢酸クロロアリリデン、エチレ
    ンおよびプロピレンとの共重合体、並びにこれらの任意の組み合わせから実質的
    になる群から選択される、請求項1に記載のハロゲン含有配合物。
  6. 【請求項6】 前記ハロゲン含有ポリマーが塩素化ポリ塩化ビニルである、
    請求項5に記載のハロゲン含有配合物。
  7. 【請求項7】 前記ハロゲン含有ポリマーがポリ塩化ビニルである、請求項
    5に記載のハロゲン含有ポリマー。
  8. 【請求項8】 前記改質ゼオライトが、ハロゲン含有樹脂100当たり、約
    0.5〜約10部の量で存在する、請求項1に記載のハロゲン含有ポリマー。
  9. 【請求項9】 220℃における動的熱安定性が約10〜約60分である、
    請求項6に記載のハロゲン含有ポリマー。
  10. 【請求項10】 ノッチ付アイゾッドが約1.0〜約20(ft.lb/in.
    )の範囲にある、請求項6に記載のハロゲン含有ポリマー。
  11. 【請求項11】 加熱撓み温度が約80℃〜約140℃の範囲にある、請求
    項6に記載のハロゲン含有ポリマー。
  12. 【請求項12】 引張り強さが約5,000〜約10,000psiの範囲
    にある、請求項6に記載のハロゲン含有ポリマー。
  13. 【請求項13】 前記改質ゼオライトが、アルミニウムおよびナトリウムの
    含水ケイ酸塩である、請求項1に記載のハロゲン含有ポリマー。
  14. 【請求項14】 改質ゼオライトが低減された含水率を有する、請求項13
    に記載のハロゲン含有ポリマー。
  15. 【請求項15】 前記低減された含水率が、衝撃焼きなまし処理に起因する
    含水率である、請求項14に記載のハロゲン含有ポリマー。
  16. 【請求項16】 前記低減された含水率が、前記改質ゼオライト上の被膜に
    起因する含水率である、請求項14に記載のハロゲン含有ポリマー。
  17. 【請求項17】 前記動的熱安定性がコントロールより約10%〜約300
    %増加されている、請求項1に記載のハロゲン含有ポリマー。
  18. 【請求項18】 ハロゲン含有樹脂を改質ゼオライト安定剤と混合すること
    を特徴とする、安定化されたハロゲン含有配合物の形成方法。
  19. 【請求項19】 前記改質ゼオライト安定剤の平均粒径が0.25〜約1.
    5ミクロンの範囲にある、請求項18に記載の安定化されたハロゲン含有配合物
    の形成方法。
  20. 【請求項20】 前記改質ゼオライト安定剤の<90%値粒径が約0.30
    〜約3ミクロンである、請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記改質ゼオライト安定剤の含水率が10重量%未満であ
    る、請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記ハロゲン含有ポリマーが、ポリ塩化ビニル、塩素化ポ
    リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、ポリ弗化ビニル、ポリ弗
    化ビニリデン、塩化ビニルと共重合可能なエチレン性不飽和モノマー、酢酸ビニ
    ル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、フマル酸アルキル、マレイン酸アルキル、プ
    ロピオン酸ビニル、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、α−クロルア
    クリル酸メチル、スチレン、ビニルエーテル、ビニルケトン、アクリロニトリル
    、クロロアクリロニトリル、二酢酸アリリデン、二酢酸クロロアリリデン、エチ
    レンおよびプロピレンとの共重合体、並びにこれらの任意の組み合わせから実質
    的になる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記ハロゲン含有ポリマーが塩素化ポリ塩化ビニルである
    、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記ハロゲン含有ポリマーがポリ塩化ビニルである、請求
    項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記改質ゼオライトが、ハロゲン含有樹脂100当たり、
    約0.5〜約10部の量で存在する、請求項18に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記改質ゼオライトを含有する前記ハロゲン含有配合物の
    220℃における動的熱安定性が約10〜約60分である、請求項23に記載の
    方法。
  27. 【請求項27】 前記改質ゼオライトを含有する前記ハロゲン含有配合物の
    ノッチ付アイゾッドが約1.0〜約20ft.lb/in.の範囲にある、請求項2
    3に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記改質ゼオライトを含有する前記ハロゲン含有配合物の
    加熱撓み温度が約80℃〜約140℃の範囲にある、請求項23に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記改質ゼオライトを含有する前記ハロゲン含有配合物の
    引張り強さが約5,000〜約10,000psiの範囲にある、請求項23に
    記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記改質ゼオライトが、アルミニウムとナトリウムの含水
    ケイ酸塩である、請求項18に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記改質ゼオライトが衝撃焼きなまし処理される、請求項
    18に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記改質ゼオライトが、ゼオライトへの水分の侵入を防ぐ
    ため、無機、有機または低分子量被膜で被覆される、請求項18に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記被膜がポリメチルシロキサンである、請求項33に記
    載の方法。
  34. 【請求項34】 前記被膜がジブチルチオグリコレートである、請求項33
    に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記改質ゼオライト安定剤が、ハロゲン含有ポリマー10
    0部当たり、0.5〜10部の範囲にある量で存在する、ことを特徴とするハロ
    ゲン含有配合物。
  36. 【請求項36】 前記改質ゼオライトが、ハロゲン含有樹脂100部当たり
    少なくとも0.05部の量で存在する、請求項1に記載のハロゲン含有配合物。
  37. 【請求項37】 スズ安定剤をさらに含んでなる、請求項1に記載のハロゲ
    ン含有配合物。
  38. 【請求項38】 アルキルマレイン酸スズ安定剤、アルキルチオグリコール
    酸スズ安定剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される安定剤を含んで
    なる、請求項37に記載のハロゲン含有配合物。
  39. 【請求項39】 前記ハロゲン含有ポリマーがポリ塩化ビニルであり、そし
    て前記スズ安定剤がアルキルチオグリコール酸スズである、請求項38に記載の
    ハロゲン含有配合物。
  40. 【請求項40】 前記ハロゲン含有ポリマーが塩素化ポリ塩化ビニルであり
    、そして前記スズ安定剤がアルキルマレイン酸スズである、請求項38に記載の
    ハロゲン含有配合物。
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