JP2003521522A - 虚血性疾患または卒中の予防または処置のための、血管内皮増殖因子、胎盤増殖因子またはその両者の使用 - Google Patents
虚血性疾患または卒中の予防または処置のための、血管内皮増殖因子、胎盤増殖因子またはその両者の使用Info
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Abstract
Description
慢性心疾患の、特定の増殖因子による予防および処置に関する。より特定的には
、この発明は、薬剤の組成中の血管内皮増殖因子、胎盤増殖因子またはその両者
の使用と、そのような予防または処置のための方法とを扱う。
の弱まりまたは喪失として定義される卒中は、米国で第3位の死亡原因である。
世界的には、卒中は、アジアでの特に高い発生率により、第1位の死亡原因とな
っている。卒中の形態としては虚血性卒中が最も一般的であり、すべての卒中の
うちの約85%を占める一方、(たとえば実質内またはクモ膜下などの)出血性
卒中が残りの15%を占める。全人口の平均年齢の上昇のために、卒中の件数は
増加し続けている。脳は、虚血が短時間であっても大きく影響を受けやすくかつ
回復も思わしくないため、虚血性卒中の予防における初期予防がこの疾患の発生
率を低減するのに最も高い可能性を与える。
よりも下に下がるときに起こる。大脳動脈の閉塞は、中枢の急性梗塞と、機能不
全ではあるが潜在的には救済可能な(時には‘ペナンブラ’(penumbra)と称さ
れる)周囲領域の不完全な虚血とをもたらす。血管の慢性的狭窄による灌流低下
の結果としての心筋の虚血は、致命的な心不全につながることがあり、健康上の
大きな脅威となる。冠動脈閉塞によって引起こされる急性心筋梗塞は、数時間で
細胞壊死を生じる。リフローまたは十分な灌流がなければ、大脳または心筋の虚
血域に代謝低下が進行し、ついには梗塞となる一方、脳梗塞のペナンブラまたは
心筋の危険な状態のしかし救済可能な領域での灌流の回復により、組織の損傷が
改善され得る。
l.)によると、血管拡張または血管新生(内皮裏打ち(endothelial-lined)血
管の形成)のいずれかを増すことにより、虚血性事象に苦しむ患者の脳のペナン
ブラまたは危険にさらされている心筋の灌流の改善を媒介する増殖因子は、治療
上大きな価値があり得るが、たとえば、この目的のためにどの好適な増殖因子ま
たは増殖因子の組合せを選択すべきかおよびどの投与経路が効果的かつ安全であ
るかなど、この点で答を出すべき問題が依然として多く残っている。さらに、新
たな内皮裏打ち血管の形成(すなわち血管新生)単独で、持続的な機能組織の灌
流を刺激するのに十分であるか否かという未解決の問題がある。実際に、血管平
滑筋細胞による内皮裏打ち血管の被覆(すなわち動脈新生)は、血管運動制御、
構造的強度および完全性を与えるとともに、新しい血管に退縮に対する耐性を持
たせる。
全体を形成するのに必要なすべての遺伝情報を有している。特定の血管新生分子
がこのプロセスを開始することができる。Ann. Rev. Physiol.(1991)53:217-2
39のクラグスブルンら(Klagsbrun et al.)およびJ. Biol. Chem.(1992)267:
10931-4のフォークマンら(Folkman et al.)が調査したように、血管新生を刺
激する多数のポリペプチドが精製され、それらの分子的、生化学的および生物学
的特性について特徴付けられた。血管新生を刺激することができかつ血管内皮細
胞の***促進剤として高度に特異的な1つの因子は、J. Cell. Biochem.(1991
)47:211-218のフェラーラら(Ferrara et al.)によると、血管内皮増殖因子(
以下VEGFと称される)と呼ばれる。VEGFはvasculotropinとしても公知
である。コノリーら(Connolly et al.)も、J. Biol. Chem.(1989)264:20017
-20024、J. Clin. Invest.(1989)84:1470-8およびJ. Cell. Biochem.(1991)
47:219-223に、治癒中のウサギの移植骨片またはラットの角膜に投与されると、
インビトロで***する血管内皮細胞を刺激しかつ新たな血管の成長を促進する、
ヒト血管透過性因子を記載している。血管透過性因子(略してVPF)という語
が採用されたのは、皮内注射後、増加する血管からの液体漏れのためであり、こ
れはVEGFと同じ物質を示すと思われる。ネズミVEGF遺伝子が特徴付けら
れ、胚発生におけるその発現パターンが分析された。VEGFの持続的な発現が
、たとえば脈絡叢および腎臓糸球体などの、有窓内皮に隣接する上皮細胞で観察
された。ブライヤーら(Breier et al.)がDevelopment(1992)114:521-532に
開示したように、これは、内皮細胞の成長および分化の多機能調節器としてのそ
の役割と矛盾しない。Science(1989)246:1306-9のロンら(Leung et al.)に
よると、VEGFは、8つのシステイン残基の完全な保存を含む約22%の配列
同一性を、結合組織のための主要増殖因子であるヒト血小板由来増殖因子PDG
Fと共有する。これに代えて、スプライシングされたmRNAがVEGFとPD
GFとの両者に対して同定されたが、これらのスプライシング産物は、それらの
生物学的活性および受容体結合特異性において異なっている。VEGFは、(Bi
ochem. Biophys. Res. Comm.(1989)161:851-858にフェラーラら(Ferrara et
al.)がおよびProc. Natl. Acad. Sci. USA(1989)86:7311-5にゴスポダロウィ
ッツら(Gospodarowicz et al.)が開示したように)ウシ下垂体濾胞細胞などの
下垂体細胞、(Proc. Natl. Acad. Sci. USA(1990)87:1323-1327にコンら(Co
nn et al.)が開示したような)ラットグリオーム細胞ならびにいくつかの腫瘍
細胞系を含む多数の細胞系によって条件付けられた培地の中で検出されかつそれ
から精製された強力な血管作用タンパク質である。同様に、43−51kDaの
非還元分子量を有するマウス神経芽細胞腫細胞系NB41から単離された内皮増
殖因子は、Growth Factors(1989)2:9-19にレビーら(Levy et al.)によって
記載された。
らなるグリコシル化カチオン46kDa二量体として特徴付けられた。これは、
酸性pHおよび熱に耐性を有するスルフヒドリル還元剤によって不活性にされ、
固定化ヘパリンと結合する。VEGFは、mRNAの代替スプライシングのため
に、121、165、189および206アミノ酸の4つの異なる形態を有する
。さまざまなVEGF種は同じ遺伝子でコードされる。推定上のmRNAスプラ
イシング域でのゲノミッククローンの分析は、代替的スプライシングと矛盾しな
いイントロン/エクソン構造も示す。VEGF165種は、主に正常な細胞およ
び組織で見られる分子の形態である。VEGF121およびVEGF165種は
可溶性タンパク質であり、血管新生を促進することができる。一方、VEGF1
89およびVEGF206種は大部分が細胞付随(cell-associated)である。
すべてのVEGFアイソホームは生物学的に活性である。たとえば、種の各々は
、皮内に適用されると、エバンスブルーの溢出を誘導することができる。しかし
ながら、VEGFアイソホームは、場合によっては増殖因子のシグナル特性を変
調し得る、異なる生化学的特性を有する。VEGF165、VEGF189およ
びVEGF206種は、カルボキシ末端領域内に8つのさらなるシステイン残基
を含む。VEGFのアミノ末端配列の前には、典型的なシグナル配列に対応する
26アミノ酸が来る。シグナル配列分割のすぐ後には、一切の介在前駆配列なし
に、成熟タンパク質が生成される。増殖因子のPDGFファミリーからの他のV
EGFポリペプチドは米国特許第5,840,693号に開示されている。VE
GFチロシンキナーゼ受容体に結合する精製されかつ単離されたVEGF−Cシ
ステイン欠失変異体は米国特許第6,130,071号に開示されている。
脈に依存する多様な効果を有し得る。VEGFの発現は、(たとえば肺、心臓、
胎盤および充実性腫瘍などの)血管化組織で高く、時間的および空間的に血管新
生と相関する。VEGFは、正常な胚発生創傷治癒、組織再生および再編成の間
の内皮細胞の成長を促進することにより、インビボの血管新生の誘導に直接寄与
することが示された。したがって、VEGFは、EP−A−0,506,477
に開示されたように、血管組織の修復を促進するのに用いることが提案された。
VEGFは、充実性腫瘍の成長および転移ならびに、米国特許第6,114,3
20号に開示されたような虚血誘導網膜異常などの病理プロセスにも含まれる。
VEGF発現は低酸素症によって引起されるため、内皮細胞増殖および血管新生
は虚血域で特に刺激されるように思われる。最後に、米国特許第6,040,1
57号は、ヒトVEGFに対するアミノ酸配列相同性に基づく新しい血管内皮増
殖因子として推定的に同定されたヒトVEGF2ポリペプチドを開示する。後者
の文献は、VEGF2タンパク質を用いることによって虚血四肢のあるパラメー
タの回復をさらに開示する。しかしながら、J. Surg. Res.(1996)63(1):77-
82のハリアワラら(Hariawala et al.)により、ブタの心臓では、短期間の高用
量のVEGFの全身投与は心筋の血流を改善するが、低血圧症を発生することも
公知である。
)によりProc. Natl. Acad. Sci. USA(1991)88(20):9267-71に、血管透過性
因子に関するタンパク質として開示された。米国特許第5,919,899号は
、炎症性疾患の処置および外科手術、移植、潰瘍の熱傷などの後の創傷または組
織の処置において使用可能な、PIGFという名のタンパク質に対するヌクレオ
チド配列コード付けを開示する。米国特許第5,776,755号によると、胎
盤、栄養胚芽性腫瘍および培養されたヒト内皮細胞に発現されるPIGFについ
て、それぞれ131および152アミノ酸から構成される可溶性非ヘパリン結合
およびヘパリン結合形態が記載された。
塞、急性心筋梗塞および慢性心臓病の予防および処置のために有用であろう、虚
血性事象に苦しむ患者の危険な状態の心筋の灌流または脳のペナンブラの灌流を
改善するための方法および薬剤組成を提供することである。この発明が解決すべ
き別の問題は、虚血性脳梗塞の間にペナンブラの梗塞の拡大を低減または抑制す
るための薬剤組成および方法を提供して、それらがそのような疾患の予防および
処置に有用であるようにすることである。この発明が解決すべき別の問題は、急
性心筋梗塞の再血管新生を高めるための薬剤組成および方法を提供し、そのよう
な事象を予防しかつ処置するのにそれらが有用であるようにすることである。こ
の発明が解決すべき別の問題は、すなわち脳または心筋のペナンブラに対して、
灌流を改善しまたは梗塞の拡大を低減もしくは抑制しまたはそれ以外で梗塞の再
血管新生を高めることができる薬剤組成の投与の安全かつ効果的な経路を提供す
ることである。この発明が解決すべきまた別の問題は、低血圧症などの好ましく
ない副作用がない、卒中および虚血性疾患、特に虚血性脳梗塞、急性心筋梗塞お
よび慢性心臓病の予防および処置のための効果的な手段を提供することである。
因子および/または血管内皮増殖因子またはそのフラグメント、誘導体または相
同体の好適な使用によって成功裡にかつ予期せずして満たされた。
血性疾患などの疾患の処置のための胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体ま
たは相同体の使用に関する。第2の局面では、この発明は、哺乳類の、(出血性
卒中を含む)卒中および虚血性疾患などの疾患の処置のための血管内皮増殖因子
、そのフラグメント、誘導体または相同体の使用に関する。第3の局面では、こ
の発明は、哺乳類の卒中および虚血性疾患の予防または処置において相乗効果を
与えるため、それぞれの比率で活性成分として、(a)胎盤増殖因子、そのフラ
グメント、誘導体または相同体および(b)血管内皮増殖因子、そのフラグメン
ト、誘導体または相同体を含む組成の使用に関する。この発明は、胎盤増殖因子
−血管内皮増殖因子ヘテロ二量体の使用も含む。
グメント、誘導体または相同体および(b)血管内皮増殖因子、そのフラグメン
ト、誘導体または相同体を含む組成の使用である。この発明は胎盤増殖因子−血
管内皮増殖因子ヘテロ二量体の使用も含む。
学的使用、非療法的使用、非診断的使用、ヒト以外への使用または排他的インビ
トロ使用または動物とは別の細胞での使用に制限されてもよい。
のための薬剤組成に関し、この薬剤組成は、少なくとも薬学的に許容可能なキャ
リアを有する混合剤中の活性成分として、胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘
導体または相同体を含む。別の局面では、この発明は、哺乳類の卒中および虚血
性疾患の予防または処置のための薬剤組成に関し、この薬剤組成は、少なくとも
薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中の活性成分として、血管内皮増殖
因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む。また別の局面では、この
発明は薬剤組成に関し、これは、哺乳類の卒中および虚血性疾患の予防または処
置において相乗効果を与えるために、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合
剤中に、それぞれの比率で活性成分として (a)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (b)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む。この
発明は、胎盤増殖因子−血管内皮増殖因子ヘテロ二量体の使用も含む。
は予防の方法にさらに関し、この方法は、そのような処置または予防が必要な際
に、哺乳類に、治療上効果的な量の胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体ま
たは相同体を投与するステップを含む。この方法は、哺乳類の(出血性卒中を含
む)卒中または虚血性疾患の処置または予防の方法にも関し、この方法は、その
ような処置または予防が必要な際に、哺乳類に、治療上効果的な量の血管内皮増
殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を投与するステップを含む。最
後に、この発明は、哺乳類の(出血性卒中を含む)卒中または虚血性疾患の処置
または予防の方法に関し、この方法は、そのような処置または予防が必要な際に
、そのような予防または処置において相乗効果を与えるように、それぞれの比率
で治療上効果的な量の (a)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (b)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を哺乳類に投
与するステップを含む。この発明は、胎盤増殖因子−血管内皮増殖因子ヘテロ二
量体の使用も含む。
という用語は、発明の背景のセクションに述べたような意味および定義を有する
。この発明の範囲内の虚血性疾患の例は、中でも、 −虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞 −急性心筋梗塞または冠状虚血 −慢性虚血性心疾患 −心筋または脳の領域以外の器官、たとえば末梢四肢(たとえば四肢虚血また
は末梢動脈疾患)の虚血性疾患を含む。
般的意味で考察され、すなわちヒト、ウマ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジな
どを含む。
う用語は、関連の増殖因子と、少なくとも50%、より好ましくは少なくとも7
0%および最も好ましくは少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する分子
を指す。血管内皮増殖因子については、それは二量体とそのサブユニットとの両
者を含む。
」という用語は、増殖因子の活性部分、すなわち、灌流を向上させまたは梗塞の
拡大を低減もしくは抑制しまたはそれ以外で梗塞の再血管新生を高めることが機
能的に可能な部分を含みつつ、親増殖因子の(血管新生および/または動脈新生
について)必須でない多数の特性を失っていてもよい分子を指す。好ましくはこ
の発明で用いられるフラグメントは、関連の増殖因子の血管新生および/または
動脈新生フラグメントである。
う用語は、(上に定義されたような)増殖因子の少なくとも活性部分と、たとえ
ば突然変異の導入などのさらなる操作により、野生型増殖因子中に存在するもの
とは異なる相補部分とを含む分子を指す。
ト起源または動物起源のものであっても、発明の背景のセクションに開示された
ものなどのような、そのすべてのアイソホームを指す。しかし、165アミノ酸
アイソホームが好ましい。本明細書で用いられるような「胎盤増殖因子」という
用語は、それがヒト起源または動物起源のものであっても、そのすべてのアイソ
ホーム、すなわち上に開示された131および152アミノ酸形態を指す。
分の投与は、哺乳類の医学的状態および必要性に依存して、慢性または間欠的で
あってもよい。活性成分は、経口、鼻内、皮下、筋肉内、皮内、静脈内、動脈内
もしくは非経口投与によってまたはカテーテル法によって、好ましくは皮下で患
者に与えられ得る。しかしながら、最も好ましい投与の形態は、浸透ポンプなど
による、慢性的連続皮下送達である。本明細書中で用いられるような「治療上効
果的な量」という用語は、灌流を向上させまたは梗塞の拡大を低減もしくは抑制
しまたはそれ以外で梗塞の再血管新生を高めることができる量を意味し、より好
ましくは、各活性成分ごとに、処置される哺乳類の体重1キログラム当りおよび
1週間当り、約2から2,000μgの量を意味する。胎盤増殖因子と血管内皮
増殖因子との両者がそれぞれ生物活性成分(a)および(b)として存在するこ
の発明のさまざまな局面では、それらは好ましくは、同時、別個または逐次の使
用のために、約1から約99重量%の成分(a)および約1から約99重量%の
成分(b)を含む調製物の組合せとして用いられる。
らを合わせた治療効果を必ずしも同時に直接に与えないことを鑑みると、成分(
a)と(b)との両者を含むこの発明の薬剤組成は、別ではあるが隣接した形で
2つの成分を含むパッケージまたは医療キットの形態であってもよい。したがっ
て後者の文脈では、成分(a)および(b)の各々を、他の成分とは異なる投与
経路に好適な態様で調製してもよい。
なキャリア」という用語は、たとえば、前記成分を溶解、分散もしくは拡散する
ことによって適用もしくは散布が容易になりおよび/または、効果を損なうこと
なく保管、運搬もしくは取扱いが容易になるように、活性成分を調製するいかな
る材料または物質をも意味する。薬学的に許容可能なキャリアは、固体または液
体または圧縮されて液体を形成する気体であり得る。すなわち、この発明の組成
は好適には、濃縮液、エマルジョン、溶液、顆粒、粉剤、スプレー、エアロゾル
、錠剤または粉末として用いられ得る。しかしながら、皮下使用に好適な調製が
非常に好ましい。
範囲内ならそれらの選択に対する特定の制限は存在しない。それらは、製薬上の
実践に矛盾しなければ、すなわち、哺乳類に対して永久的な損傷を与えないキャ
リアおよび添加剤ならば、湿潤剤、分散剤、粘着剤、接着剤、乳化剤、溶媒、被
覆剤、抗菌および抗カビ剤(たとえばフェノール、ソルビン酸、クロロブタノー
ル)、等張剤(砂糖または食塩など)などの添加物も含み得る。この発明の薬剤
組成は、たとえば、選択されたキャリア材料および適切な場合は界面活性剤など
の他の添加剤と、活性成分とを、1ステップまたは複数ステップ手順で均質に混
合、被覆および/または粉砕することにより、いずれの公知の態様で調製されて
もよく、また、たとえば、通常は約1から10μmの直径を有するミクロスフィ
アの形態でそれらを得るように、すなわち制御されたまたは持続性のある活性成
分放出のためにマイクロカプセルを製造するため、微粉化によって調製されても
よい。
び/または湿潤特性を有する非イオン、カチオンおよび/またはアニオン材料で
ある。好適なアニオン界面活性剤は、水溶性石鹸と水溶性合成界面活性剤との両
者を含む。好適な石鹸は、たとえば、オレイン酸もしくはステアリン酸のまたは
ココナツ油もしくは獣脂から入手可能な天然脂肪酸混合物のナトリウムまたはカ
リウム塩などの、より高い脂肪酸(C10−C22)のアルカリまたはアルカリ土類
金属塩、未置換または置換アンモニウム塩である。合成界面活性剤は、ポリアク
リル酸のナトリウムまたはカルシウム塩;脂肪スルホン酸塩および硫酸塩;スル
ホン化ベンゾイミダゾール誘導体ならびにアルキルアリルスルホン酸塩を含む。
脂肪スルホン酸塩または硫酸塩は通常は、たとえば、リグノスルホン酸もしくは
ドデシルスルホン酸もしくは天然脂肪酸から得られる脂肪アルコール硫酸塩の混
合物のナトリウムまたはカルシウム塩、(ラウリル硫酸ナトリウムなどの)硫酸
もしくはスルホン酸エステルおよび脂肪アルコール/エチレンオキシド付加物な
どのスルホン酸のアルカリまたはアルカリ土類金属塩などの、8から22個の炭
素原子を有するアルキルまたはアシルラジカルで置換された、アルカリまたはア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または未置換アンモニウム塩の形である。好
適なスルホン化ベンゾイミダゾール誘導体は好ましくは8から22個の炭素原子
を含む。アルキルアリルスルホン酸塩の例は、ドデシルベンゼンスルホン酸もし
くはジブチル−ナフタレンスルホン酸もしくはナフタレン−スルホン酸/ホルム
アルデヒド縮合物のナトリウム、カルシウムまたはアルカノールアミン塩である
。また好適なのは、たとえば、リン酸エステルとエチレンオキシドおよび/もし
くはプロピレンオキシドへのp−ノニルフェノールの付加物との塩またはリン脂
質などの対応するリン酸塩である。この目的に好適なリン脂質は、(動物もしく
は植物細胞起源の)天然リン脂質または、たとえば、ホスファチジルエタノール
アミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセリン、リゾレシチン、カ
ルジオリピン、ジオクタニルホスファチジル−コリン、ジパルミトイルホスファ
チジル−コリンおよびそれらの混合物などの、ケファリンもしくはレシチンタイ
プの合成リン脂質である。
アルキルフェノール、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪族アミンまたはアミドのポ
リエトキシル化およびポリプロポキシル化誘導体と、アルキルアレーンスルホン
酸塩と、脂肪族および脂環式アルコール、飽和および不飽和脂肪酸ならびにアル
キルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体などのジアルキルスルホスクシ
ナートとを含み、前記誘導体は好ましくは、(脂肪族)炭化水素部分に3から1
0個のグリコールエーテル基および8から20個の炭素原子と、アルキルフェノ
ールのアルキル部分に6から18個の炭素原子とを含む。さらなる好適な非イオ
ン界面活性剤は、アルキル鎖中に1から10個の炭素原子を含む、ポリプロピレ
ングリコール、エチレンジアミノポリプロピレングリコールとのポリエチレンオ
キシドの水溶性付加物である。この付加物は、20から250個のエチレングリ
コールエーテル基および/または10から100個のプロピレングリコールエー
テル基を含む。そのような化合物は通常、プロピレングリコール単位当り1から
5個のエチレングリコール単位を含む。非イオン界面活性剤の代表例は、ノニル
フェノール−ポリエトキシエタノール、ひまし油ポリグリコールエーテル、ポリ
プロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシ
エタノール、ポリエチレングリコールおよびオクチルフェノキシポリエトキシエ
タノールである。(ポリオキシエチレンソルビタントリオレアートなどの)ポリ
エチレンソルビタン、グリセロール、ソルビタン、ショ糖およびペンタエリトリ
トールの脂肪酸エステルも、好適な非イオン界面活性剤である。
ルまたはヒドロキシと置換される、4つの炭化水素ラジカルを有する第四アンモ
ニウム塩、好ましくはハロゲン化物、を含む。たとえば、第四アンモニウム塩は
、N置換基として、少なくとも1つのC8−C22アルキルラジカル(たとえばセ
チル、ラウリル、パルミチル、ミリスチル、オレイルなど)と、さらなる置換基
として、未置換またはハロゲン化低級アルキル、ベンジルおよび/またはヒドロ
キシ低級アルキルラジカルとを含む。
洗剤および乳化剤年報」(“McCutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual
,”MC Publishing Corp., Ridgewood, New Jersey, 1981)、“Tensid-Taschenb
uch,” 2nd ed. (Hanser Verlag, Vienna, 1981)および「界面活性剤事典」
(“Encyclopaedia of Surfactants,” Chemical Publishing Co., New York, 1
981)に見られる。
る成分を含んでもよい。したがって、徐放性組成は、ポリエステル、ポリアミノ
酸、ポリビニルピロリドン、エチレン−ビニルアセテート共重合体、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、硫酸プロタミンなどの適切な重合体キャ
リアを選択することによって達成され得る。薬剤放出の速度および作用の持続時
間も、ヒドロゲル、ポリ乳酸、ヒドロキシメチルセルロース、ポリメタクリル酸
メチルおよび他の上述の重合体などの高分子物質の、たとえばマイクロカプセル
などの粒子に活性成分を組入れることによって制御され得る。そのような方法は
、リポソーム、ミクロスフィア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、ナノカプセ
ルなどのようなコロイド薬送達系を含む。投与の経路に依存して、薬剤組成は保
護コーティングも必要とするであろう。
は分散液および滅菌粉末を含む。したがって、この目的のための典型的なキャリ
アは、生体適合緩衝液、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコールなどと、その混合物とを含む。
ように考えられる。すなわち、両者のPIGF対立遺伝子がないために、検出可
能な血管損傷は起こらないが、内皮および平滑筋細胞の成長、遊走および生存に
おける血管内皮増殖因子(VEGF)の効果を仲介するには、胎盤増殖因子(P
IGF)が必要である。さらに、PIGFがないことは、インビボのさまざまな
病理プロセスの間に、VEGF仲介される血管新生および動脈新生を大きく損な
うと思われる。したがって、PIGFは、低血圧症または全身水腫などの全身へ
の影響を引起すことなく、増大するVEGF発現の血管新生部位でのみ血管成長
を刺激する、VEGFの魅力的な代替治療薬である。
よって起こる脳梗塞のサイズが、(英国、Abingdon、R&D;ドイツ、ハノーヴァー
、Pharma Biotechnologie;カリフォルニア州、コスタメサ、ICN;およびイタリア
、Anagni、Geymonat SpAなどのさまざまなソースから入手可能な)PIGF、V
EGF(たとえばrVEGF165は、中でも、英国、Abingdon、R&D;カリフォル
ニア州、サンタクルーズ、Santa Cruz Biotechnology Inc.;ドイツ、ハノーヴァ
ー、Pharma Biotechnologie; カリフォルニア州、コスタメサ、ICN;マサチュー
セッツ州、ウォバーン、Endogen;英国、LeicesterShire、Harlan Sera Laborato
ries;ニュージャージー州、ロッキーヒル、Peprotechから入手可能である)また
は好ましくは両者を組合せて、浸透ミニポンプを介した連続的皮下送達によって
大幅に低減されることを証明する。さらに、左冠状動脈(以下、LCAと称する
)の閉塞後の虚血性心筋の再血管新生も、浸透ミニポンプを介した、PIGF、
VEGF(rVEGF165)またはその両者の連続的皮下送達によって大幅に改
善される。少量のPIGFの慢性送達は、虚血性梗塞の大きさを低減するほどに
は少なくともVEGFと同じくらい効果的であることがわかった。さらに、VE
GFとPIGFとの両者をともに投与すると、いずれかの増殖因子単独から予測
されるよりも効果的であった。これらのデータは、VEGF、好ましくはPIG
Fまたはその両者の組合せが、患者を好ましくない副作用の危険にさらすことな
く、卒中および虚血性疾患、特に虚血性卒中および急性心筋梗塞の処置および予
防に成功裡に使用可能であることを示している。
しかしながら、それらはこの発明の範囲を制限することを意図するものではない
。
性梗塞拡大に対する防御 エイ・ジャイルズ(A. Giles)がThromb. Haemost. (1987) 58: 1078-1084に
公開したような、米国生理学会(American Physiological Society)および国際
止血血栓症学会(the International Committee on Thrombosis and Haemostasi
s)の指針に従って、動物実験を行なった。焦点性脳虚血は、J. Neurochem. (19
87) 49: 846-51のウェルシュら(Welsh et al.)によると、MCAの持続的閉塞
によってもたらされた。簡単に述べると、50%スイス/50%129の遺伝的
背景を有する、体重が20から30gのいずれかの性別のマウスに、(オランダ
、アーネム、アファルモ社(Apharmo)から入手可能な75mg/mlの)ケタ
ミンおよび(ドイツ、レーバークーゼン、バイエル社(Bayer)から入手可能な
5mg/mlの)キシラジンの腹膜内注射で麻酔をかけた。(ベルギー、ブリュ
ッセル、フェデラ社(Federa)から入手可能な1mg/kgの)アトロピンを筋
肉内に投与し、加温パッド上に動物を置くことによって体温を維持した。左耳と
左目との間をU字状に切開した。側頭筋の最上部および裏側のセグメントを横に
切開し、側頭筋の収縮により頭蓋を露出した。火傷を防止するために塩水を過融
解し、手持ちドリルを用いて、MCAの上の領域に(1から2mmの直径の)小
さな開口をあけた。鉗子で髄膜を取除き、(フランス、ヌイイ、エチロン社(Et
hylon)から入手可能な)10−0ナイロン糸で結紮することによりMCAを閉
塞し、結紮点から遠位に横切開した。最後に、側頭筋と皮膚を元通りに縫合した
。動物を回復させ、次にケージに戻した。梗塞を作られたマウスは、7日間にわ
たって増殖因子が連続的に送達されるように背中に皮下に埋込まれた浸透ミニポ
ンプ(Alzet type 2001、オランダ、Someren、Broekman Institute)を用いて、
塩水(対照のため)、PIGF(715ng/日)、VEGF(425ng/日
)またはその両者の組合せで処置された。その期間の後、(イリノイ州、ノース
シカゴ、アボットラボラトリーズ(Abbott Laboratories)から入手可能な50
0mg/kgの)ネンブタールを過量摂取させて動物を死亡させ、リン酸緩衝液
塩水中4%のホルマリンで左心室を介して灌流固定し、断頭した。脳を除去し、
Nature (1996) 380: 435-439、Nature (1996) 383: 73-75およびNature (1998)
394: 485-490にピー・カルメリートら(P. Carmeliet et al.)が記載したよう
に、組織学のために処理し、不可逆性虚血死の間に早期に消滅する構造タンパク
質である微小管結合タンパク質2(以下、MAP2と称する)に対して免疫染色
した。脳全体のMAP−2陰性梗塞域は、専用の画像解析システム(ライカ(Le
ica)から入手可能なQuantimed6000)を用いて420μmの距離で形態計測
的に定量された。梗塞の容積は、セクションの厚みで乗算されるセクションの未
染色面積の和として規定された。以下の表1に示されるこれらの実験のデータは
、mm3で表わされかつ脳梗塞を測定するための手段として用いられる梗塞のサ
イズの平均(SEM)値の平均±標準誤差であり、カッコの中に観察の数を含む
。ここで、*は対照に対してp=0.001であることを意味する。有意差(si
gnificance of differences)は片側t検定で判定された。
のデータは、VEGFおよびPIGFおよびさらにその組合せがペナンブラの梗
塞の拡大を抑制するのに効果的であることを示している。
載したように、左冠状動脈(LCA)の永続的な結紮によって心筋梗塞を生じさ
せた。簡単に述べると、マウスを、60mg/kgのペントバルビタールナトリ
ウムの腹膜内注射で麻酔した。動物を仰向け位置に置き、先の鈍い21ゲージ針
を挿管し、(マサチューセッツ州ホリストン、Harvard Apparatus Inc.から入手
可能な)Rodent人工呼吸器モデル683を用いて、100/分の呼吸速度で1回
呼吸量1.0mlで正圧呼吸するようにした。第3肋間隙上の皮膚横切開および
第3と第4の肋骨間の左開胸を行ない、左耳介の先端から約1mm遠端でLCA
のまわりに6.0フィラメントを結んだ。動物を右にわずかに回転させると、左
心室をよりよく露出するような心臓の向きになる。胸部空洞を閉じかつ呼息の終
わり(end expiration)に正圧を用いて肺を再拡張した後、梗塞を作られたマウ
スを加温パッドの上で回復させた。
Alzet type 2001、オランダ、Someren、Broekman Instituteから入手可能)を、
心筋梗塞の施与(performance)のすぐ後にマウスの背中に皮下に埋込んだ。外
科的な傷は見たところ感染することなく治癒した。手術による死亡率は10%で
あった。
灌流し、腹部大動脈を介して生理圧で0.1Mリン酸緩衝塩水(pH7.0)中
1%のパラホルムアルデヒドで灌流固定した。弛緩した状態で心停止させるため
、灌流固定の前に、心臓に100μl、0.1M塩化カドミウムを注射した。固
定された心臓は、Nat. Med. (1999) 5(10): 1135-1142にヘイマンズら(Heymans
et al.)が記載したように、組織学のために解剖されかつ準備された。
トロンボモデュリン(マサチューセッツ州ボストン、ハーバード大学からのトロ
ンボモデュリン抗体)に対して染色される一方、血管平滑筋細胞は、ヘイマンズ
ら(上記のものを引用)が記載のように、平滑筋アルファアクチン(Sigma)に
対して染色された。(ベルギー、ブリュッセル、ライカ社から入手可能な)Quan
timet Q600画像解析システムを用いて、梗塞当りの血管数を形態計測的に計
数した。
による、高められた急性心筋梗塞再血管新生 例2に記載の方法により、7日間にわたって連続してこれらの増殖因子を送達
することによってVEGFおよびPIGFの治療上の効果をテストした。これら
のテストの結果を以下の表2および表3に示す。表中、 −表2は、各々8匹から10匹のマウスの群の梗塞について、血管新生の尺度
としての、内皮細胞のトロンボモデュリン染色によって識別される血管数(平均
+SEM値)を示す。*は対照に対してp<0.05であることを意味する。
としての、内皮細胞の平滑筋アルファアクチン染色によって識別される血管数(
平均+SEM値)を示す。*は対照に対してp<0.05であることを意味する
。
することが、梗塞を有するマウスを430ng/日のVEGF二量体で処置する
よりも、すべてのタイプの血管において、新たな内皮裏打ち血管の形成(血管新
生)と、虚血性心筋中の平滑筋細胞での被覆によるこれら冠状血管の成熟(動脈
新生)とをより刺激したということである。より多くの量(3.5μg/日)の
PIGF二量体も梗塞の血管新生および動脈新生を改善した。
F、PIGFまたはその両者の組合せの慢性投与による、高められた急性心筋梗
塞再血管新生 虚血性心筋の血管新生および動脈新生の刺激におけるPIGFとVEGFとの
間の相乗作用を、ウロキナーゼ型プラスミノゲン活性化因子(u−PA-/-)が
不足している、梗塞を有するマウスでテストした。なぜならこれらのマウスは、
VEGF単独による治療的血管新生に耐性を有するからである。VEGF(45
0ng/日)とPIGF(3.5μg/日)との組合せを用いてu−PA-/-の
マウスを処置することは、表4および表5に示されるように、心筋の血管新生お
よび動脈新生の向上において、VEGF(450ng/日)またはPIGF(3
.5μg/日)単独の場合よりも効果的であった。これらの表は、それぞれ表2
および表3と同じ態様で結果を示している。
Instruments))を用いて測定された平均動脈血圧(MAP)は対照のマウスで
93±5mmHgであった。3μgの活性VEGF二量体のボーラス皮内注射に
より、かなりの低血圧症(68±3mmHg;p<0.05)を生じた。5μg
の活性PIGF二量体のボーラス投与は、動脈血圧(91±11mmHg)を低
下させなかった。これらのデータが示すのは、3μgの量の急性投与の際、PI
GFが全身の血行力学的副作用を有しない一方、VEGFは血圧を低下させると
いうことである。
ばならない。VEGF/VEGF−ホモ二量体およびPIGF/PIGF−ホモ
二量体の活性は上述されている。しかしながら、VEGFとPIGFとはヘテロ
二量体を形成することもでき、インビボで記録されている(カオ・ワイ、リンデ
ン・ピー、シマ・ディ、ブラウン・エフおよびフォークマン・ジェイ(Cao, Y.,
Linden, P., Shima, D., Browne, F. & Folkman, J.)の「胎盤増殖因子/血管
内皮増殖因子のヘテロ二量体のインビボ血管新生活性および低酸素症誘導」(“
In vivo angiogenic activity and hypoxia induction of heterodimers of pla
centa growth factor/vascular endothelial growth factor,”J Clin Invest 9
8, 2507-11, 1996);ディサルボ・ジェイら(DiSalvo, J. et al.)の「自然発
生血管内皮増殖因子、胎盤増殖因子ヘテロ二量体の精製および特徴化」(“Puri
fication and characterization of a naturally occurring vascular endothel
ial growth factor. placenta growth factor heterodimer,”J Biol Chem 270,
7717-23, 1995))。インビボでの血管新生および動脈新生におけるそれらの役
割には議論が残るが、治療としての適用にVEGF/PIGFヘテロ二量体を使
用可能か否かについての情報は入手できない。
野生型マウスに、VEGF/PIGFヘテロ二量体(英国、Abingdon、R&D)を
、10マイクログラムの用量で1週間浸透ミニポンプを介して投与した。実験デ
ータは、血管数/梗塞の代わりに血管数/mm2として表6および表7に報告さ
れる。しかしながら、この表は以前の表と同様に定性的に解釈され得る。
Claims (80)
- 【請求項1】 哺乳類の虚血性疾患の予防または処置のための、胎盤増殖因
子、そのフラグメント、誘導体または相同体の使用。 - 【請求項2】 哺乳類の卒中の予防または処置のための、胎盤増殖因子、そ
のフラグメント、誘導体または相同体の使用。 - 【請求項3】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である、
請求項1に記載の使用。 - 【請求項4】 虚血性疾患は急性心筋梗塞である、請求項1に記載の使用。
- 【請求項5】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項1に記載の使
用。 - 【請求項6】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患で
ある、請求項1に記載の使用。 - 【請求項7】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項1に記載の使用。
- 【請求項8】 フラグメントは、胎盤増殖因子の血管新生および/または動
脈新生フラグメントである、請求項1から7のいずれかに記載の使用。 - 【請求項9】 卒中の予防または処置のための、血管内皮増殖因子、そのフ
ラグメント、誘導体または相同体の使用。 - 【請求項10】 虚血性疾患の予防または処置のための、血管内皮増殖因子
、そのフラグメント、誘導体または相同体の使用。 - 【請求項11】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項10に記載の使用。 - 【請求項12】 虚血性疾患は急性心筋梗塞である、請求項10に記載の使
用。 - 【請求項13】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項10に記載
の使用。 - 【請求項14】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項10に記載の使用。 - 【請求項15】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項10または14に
記載の使用。 - 【請求項16】 フラグメントは、血管内皮増殖因子の血管新生および/ま
たは動脈新生フラグメントである、請求項9から15のいずれかに記載の使用。 - 【請求項17】 哺乳類の卒中の予防または処置において相乗効果を与える
ため、それぞれの比率で (c)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (d)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を含む組成の使用。 - 【請求項18】 哺乳類の虚血性疾患の予防または処置において相乗効果を
与えるため、それぞれの比率で生物活性成分として (a)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (b)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を含む組成の使用。 - 【請求項19】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項18に記載の使用。 - 【請求項20】 虚血性疾患は急性心筋梗塞である、請求項18に記載の使
用。 - 【請求項21】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項18に記載
の使用。 - 【請求項22】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項18に記載の使用。 - 【請求項23】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項18または22に
記載の使用。 - 【請求項24】 薬剤としての (c)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (d)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を含む組成の使用。
- 【請求項25】 成分(a)および(b)は、同時、別個または逐次使用の
ために、1から99重量%の成分(a)および1から99重量%の成分(b)を
含む調製組合せとして用いられる、請求項18に記載の使用。 - 【請求項26】 哺乳類の虚血性疾患の予防または処置のための薬剤組成で
あって、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中の活性成分として、胎盤
増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、薬剤組成。 - 【請求項27】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項26に記載の薬剤組成。 - 【請求項28】 虚血性疾患は急性心筋梗塞である、請求項26に記載の薬
剤組成。 - 【請求項29】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項26に記載
の薬剤組成。 - 【請求項30】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項26に記載の薬剤組成。 - 【請求項31】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項26または30に
記載の薬剤組成。 - 【請求項32】 哺乳類の卒中の予防または処置のための薬剤組成であって
、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中の活性成分として、胎盤増殖因
子、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、薬剤組成。 - 【請求項33】 フラグメントは、胎盤増殖因子の血管新生および/または
動脈新生フラグメントである、請求項26から32のいずれかに記載の薬剤組成
。 - 【請求項34】 哺乳類の虚血性疾患の予防または処置のための薬剤組成で
あって、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中の活性成分として、血管
内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、薬剤組成。 - 【請求項35】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項34に記載の薬剤組成。 - 【請求項36】 虚血性疾患は急性心筋梗塞である、請求項34に記載の薬
剤組成。 - 【請求項37】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項34に記載
の薬剤組成。 - 【請求項38】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項34に記載の薬剤組成。 - 【請求項39】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項34または38に
記載の薬剤組成。 - 【請求項40】 哺乳類の卒中の予防または処置のための薬剤組成であって
、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中の活性成分として、血管内皮増
殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、薬剤組成。 - 【請求項41】 フラグメントは、血管内皮増殖因子の血管新生および/ま
たは動脈新生フラグメントである、請求項34から40のいずれかに記載の薬剤
組成。 - 【請求項42】 哺乳類の卒中の予防または処置において相乗効果を与える
ために、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中に活性成分としてそれぞ
れの比率で (c)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (d)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を含む薬剤組成。 - 【請求項43】 哺乳類の虚血性疾患の予防または処置において相乗効果を
与えるため、薬学的に許容可能なキャリアを有する混合剤中に活性成分としてそ
れぞれの比率で (a)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (b)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を含む薬剤組成。 - 【請求項44】 同時、別個または逐次使用のために、1から99重量%の
成分(a)および1から99重量%の成分(b)を含む、請求項42または43
に記載の薬剤組成。 - 【請求項45】 フラグメントは、血管内皮増殖因子または胎盤増殖因子の
血管新生および/または動脈新生フラグメントである、請求項42から44のい
ずれかに記載の薬剤組成。 - 【請求項46】 哺乳類の虚血性疾患の処置または予防の方法であって、そ
のような処置または予防が必要な際に、哺乳類に、治療上効果的な量の血管内皮
増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を投与するステップを含む、
方法。 - 【請求項47】 哺乳類の卒中の処置または予防の方法であって、そのよう
な処置または予防が必要な際に、哺乳類に、治療上効果的な量の血管内皮増殖因
子、そのフラグメント、誘導体または相同体を投与するステップを含む、方法。 - 【請求項48】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項46に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項49】 虚血性疾患は急性心筋梗塞または冠状虚血である、請求項
46に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項50】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項46に記載
の処置または予防の方法。 - 【請求項51】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項46に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項52】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項46または51に
記載の処置または予防の方法。 - 【請求項53】 フラグメントは、血管内皮増殖因子の血管新生および/ま
たは動脈新生フラグメントである、請求項46から52のいずれかに記載の処置
または予防の方法。 - 【請求項54】 哺乳類の卒中の処置または予防の方法であって、そのよう
な処置または予防が必要な際に、哺乳類に、治療上効果的な量の胎盤増殖因子、
そのフラグメント、誘導体または相同体を投与するステップを含む、方法。 - 【請求項55】 哺乳類の虚血性疾患の処置または予防の方法であって、そ
のような処置または予防が必要な際に、哺乳類に、治療上効果的な量の胎盤増殖
因子、そのフラグメント、誘導体または相同体を投与するステップを含む、方法
。 - 【請求項56】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項55に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項57】 虚血性疾患は急性心筋梗塞または冠状虚血である、請求項
55に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項58】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項55に記載
の処置または予防の方法。 - 【請求項59】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項55に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項60】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項55または59に
記載の処置または予防の方法。 - 【請求項61】 フラグメントは、胎盤増殖因子の血管新生および/または
動脈新生フラグメントである、請求項54から60のいずれかに記載の処置また
は予防の方法。 - 【請求項62】 前記投与は慢性投与である、請求項46から61のいずれ
かに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項63】 前記投与は間欠投与である、請求項46から61のいずれ
かに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項64】 増殖因子は、経口、鼻内、皮下、筋肉内、皮内、静脈内、
動脈内もしくは非経口投与によってまたはカテーテル法によって与えられる、請
求項46から63のいずれかに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項65】 治療上効果的な量とは、灌流を向上させまたは梗塞の拡大
を低減もしくは抑制しまたはそれ以外で梗塞の再血管新生を高めることができる
量である、請求項46から64のいずれかに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項66】 治療上効果的な量とは、哺乳類の体重1kgあたりおよび
1週間あたり、2から2,000μgの量である、請求項46から65のいずれ
かに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項67】 哺乳類の虚血性疾患の処置または予防の方法であって、そ
のような処置または予防が必要な際に、そのような予防または処置において相乗
効果を与えるために、それぞれの比率で治療上効果的な量の (c)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (d)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を哺乳類に投与するステップを含む、方法。 - 【請求項68】 哺乳類の卒中の処置または予防の方法であって、そのよう
な処置または予防が必要な際に、そのような予防または処置において相乗効果を
与えるために、それぞれの比率で治療上効果的な量の (a)胎盤増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体および (b)血管内皮増殖因子、そのフラグメント、誘導体または相同体 を哺乳類に投与するステップを含む、方法 - 【請求項69】 虚血性疾患は虚血性卒中または焦点性虚血性脳梗塞である
、請求項68に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項70】 虚血性疾患は急性心筋梗塞または冠状虚血である、請求項
68に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項71】 虚血性疾患は慢性虚血性心疾患である、請求項68に記載
の処置または予防の方法。 - 【請求項72】 虚血性疾患は心筋または脳の領域以外の器官の虚血性疾患
である、請求項68に記載の処置または予防の方法。 - 【請求項73】 虚血性疾患は末梢四肢に関する、請求項68または72に
記載の処置または予防の方法。 - 【請求項74】 前記投与は慢性投与である、請求項67から73のいずれ
かに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項75】 前記投与は間欠投与である、請求項67から73のいずれ
かに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項76】 各々の増殖因子は、経口、鼻内、皮下、筋肉内、皮内、静
脈内、動脈内もしくは非経口投与によってまたはカテーテル法によって哺乳類に
与えられる、請求項67から75のいずれかに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項77】 フラグメントは、血管内皮増殖因子または胎盤増殖因子の
血管新生および/または動脈新生フラグメントである、請求項67から76のい
ずれかに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項78】 成分(a)および(b)は、同時、別個または逐次使用の
ために、1から99重量%の成分(a)および1から99重量%の成分(b)を
含む調製組合せとして用いられる、請求項67から77のいずれかに記載の処置
または予防の方法。 - 【請求項79】 治療上効果的な量とは、灌流を向上させまたは梗塞の拡大
を低減もしくは抑制しまたはそれ以外で梗塞の再血管新生を高めることができる
量である、請求項67から78のいずれかに記載の処置または予防の方法。 - 【請求項80】 治療上効果的な量とは、哺乳類の体重1kgあたりおよび
1週間あたり、2から2,000μgの量である、請求項67から79のいずれ
かに記載の処置または予防の方法。
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