JP2003505082A - 新規なポリヌクレオチドとその使用法 - Google Patents

新規なポリヌクレオチドとその使用法

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JP2003505082A JP2001512880A JP2001512880A JP2003505082A JP 2003505082 A JP2003505082 A JP 2003505082A JP 2001512880 A JP2001512880 A JP 2001512880A JP 2001512880 A JP2001512880 A JP 2001512880A JP 2003505082 A JP2003505082 A JP 2003505082A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は新規なポリヌクレオチドとそれによりコードされるるポリペプチドを対象とする。ここにまた提供されるものは、その核酸配列を含むベクターと宿主細胞、異種性ポリペプチド配列に融合した本発明のポリペプチドを含んでなるキメラポリペプチド分子、本発明のポリペプチドに結合する抗体及び本発明のポリペプチドを製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は一般にヒトポリペプチドをコードする全長cDNA分子の少なくとも
一部を構成する新規な核酸分子の同定と単離に関する。
【0002】 (発明の背景) 細胞外タンパク質は、特に、多細胞生物の形成、分化及び維持において重要な
役割を担っている。多くの個々の細胞の運命、例えば増殖、移動、分化又は他の
細胞との相互作用は、典型的には、他の細胞及び/又は直近の環境から受け取る
情報に支配される。この情報は、しばしば分泌ポリペプチド(例えば、***促進
因子、生存因子、細胞障害性因子、分化因子、神経ペプチド、及びホルモン)に
より伝達され、これが、今度は多様な細胞レセプター又は膜結合タンパク質によ
り受け取られ解釈される。これらの分泌ポリペプチド又はシグナル分子は、通常
は細胞分泌経路を通過し、細胞外環境におけるその作用部位に到達する。 分泌タンパク質は、製薬、診断、バイオセンサー及びバイオリアクターを含む
、様々な産業的用途を有している。血栓溶解剤、インターフェロン、インターロ
イキン、エリスロポエチン、コロニー刺激因子、及び種々の他のサイトカインの
ような、現在入手可能な大抵のタンパク質薬物は分泌タンパク質である。膜タン
パク質であるそのレセプターもまた治療又は診断用薬剤としての可能性を有して
いる。新規な未変性の分泌タンパク質を同定する努力が産業界と学術界の両方に
よってなされている。多くの努力が新規な分泌タンパク質のコード配列を同定す
るために哺乳動物組換えDNAライブラリーのスクリーニングに注がれている。
スクリーニング方法及び技術の例は文献に記載されている[例えば、Klein等, S
RTc. Natl. Acad. Sci. 93;7108-7113(1996);米国特許第5,536,637号を参照さ
れたい]。
【0003】 膜結合タンパク質とレセプターは、とりわけ、多細胞生物の形成、分化及び維
持において重要な役割を担っている。多くの個々の細胞の運命、例えば増殖、移
動、分化又は他の細胞との相互作用は、典型的には他の細胞及び/又は直近の環
境から受け取る情報に支配される。この情報は、しばしば分泌ポリペプチド(例
えば、***促進因子、生存因子、細胞障害性因子、分化因子、神経ペプチド、及
びホルモン)により伝達され、これが次に多様な細胞レセプター又は膜結合タン
パク質により受け取られ解釈される。このような膜結合タンパク質と細胞レセプ
ターは、これらに限定されるものではないが、サイトカインレセプター、レセプ
ターキナーゼ、レセプターホスファターゼ、細胞-細胞間相互作用に関与するレ
セプター、及びセレクチン及びインテグリンのような細胞接着分子を含む。例え
ば、細胞の増殖及び分化を調節するシグナルの伝達は、様々な細胞タンパク質の
リン酸化により部分的に調節される。そのプロセスを触媒する酵素であるプロテ
インチロシンキナーゼはまた成長因子レセプターとしても作用しうる。具体例に
は、線維芽細胞成長因子レセプター及び神経成長因子レセプターが含まれる。 膜結合タンパク質とレセプター分子は、製薬及び診断薬を含む、様々な産業的
用途用を有している。例えば、レセプターイムノアドヘシンはレセプター-リガ
ンド間相互作用を阻止する治療薬として使用することができる。膜結合タンパク
質はまた、関連するレセプター/リガンド間相互作用の可能性のあるペプチド又
は小分子インヒビターをスクリーニングするために使用することもできる。新規
な未変性のレセプター又は膜結合タンパク質を同定するための努力が産業界と学
術界の双方によってなされている。多くの努力が、新規なレセプター又は膜結合
タンパク質のコード配列を同定するために、哺乳動物組換えDNAライブラリー
のスクリーニングに注がれている。 最近、多くの哺乳動物タンパク質の全て又は一部をコードする独特な核酸分子
の同定と単離に顕著な進歩がみられる。ここで我々は、種々のヒトポリペプチド
をコードする少なくとも一部のcDNA分子を構成する新規なポリヌクレオチド
の同定と特徴付けを記載する。
【0004】 (発明の概要) ヒトポリペプチドをコードする少なくとも一部のcDNA分子を構成する新規
なポリペプチドを同定し単離した。 一実施態様では、本発明は、添付した図に示す核酸配列の何れか一つ、又はそ
の相補配列、又は以下に定義するその核酸配列のポリヌクレオチド変異体を含ん
でなる単離された核酸分子を提供する。 他の実施態様では、本発明は、添付した図に示す核酸配列の何れか一つ、又は
その相補配列、又は以下に定義するその核酸配列のポリヌクレオチド変異体から
本質的になる単離された核酸分子を提供する。 他の実施態様では、本発明は、添付した図に示す核酸配列の何れか一つ、又は
その相補配列、又は以下に定義するその核酸配列のポリヌクレオチド変異体から
なる単離された核酸分子を提供する。 さらなる他の実施態様では、本発明は、(a)図1〜562の何れか一つのDN
A分子、又は(b)(a)のDNA分子の相補鎖に対して、少なくとも約80%の配
列同一性、好ましくは少なくとも約81%の配列同一性、より好ましくは少なく
とも約82%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約83%の配列同一
性、更により好ましくは少なくとも約84%の配列同一性、更により好ましくは
少なくとも約85%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約86%の配
列同一性、更により好ましくは少なくとも約87%の配列同一性、更により好ま
しくは少なくとも約88%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約89
%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約90%の酸配列同一性、更に
より好ましくは少なくとも約91%の配列同一性、更により好ましくは少なくと
も約92%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約93%の配列同一性
、更により好ましくは少なくとも約94%の配列同一性、更により好ましくは少
なくとも約95%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約96%の配列
同一性、更により好ましくは少なくとも約97%の配列同一性、更により好まし
くは少なくとも約98%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約99%
の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸分子を提供
する。
【0005】 他の態様では、単離された核酸分子は、(a)図1〜562の何れか一つのDN
A分子、又は(b)(a)のDNA分子の相補鎖に対して、少なくとも約80%の配
列同一性、好ましくは少なくとも約81%の配列同一性、より好ましくは少なく
とも約82%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約83%の配列同一
性、更により好ましくは少なくとも約84%の配列同一性、更により好ましくは
少なくとも約85%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約86%の配
列同一性、更により好ましくは少なくとも約87%の配列同一性、更により好ま
しくは少なくとも約88%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約89
%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約90%の酸配列同一性、更に
より好ましくは少なくとも約91%の配列同一性、更により好ましくは少なくと
も約92%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約93%の配列同一性
、更により好ましくは少なくとも約94%の配列同一性、更により好ましくは少
なくとも約95%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約96%の配列
同一性、更により好ましくは少なくとも約97%の配列同一性、更により好まし
くは少なくとも約98%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約99%
の配列同一性を有するヌクレオチド配列から本質的になる。 さらなる他の態様では、単離された核酸分子は、(a)図1〜562の何れか一
つのDNA分子、又は(b)(a)のDNA分子の相補鎖に対して、少なくとも約8
0%の配列同一性、好ましくは少なくとも約81%の配列同一性、より好ましく
は少なくとも約82%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約83%の
配列同一性、更により好ましくは少なくとも約84%の配列同一性、更により好
ましくは少なくとも約85%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約8
6%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約87%の配列同一性、更に
より好ましくは少なくとも約88%の配列同一性、更により好ましくは少なくと
も約89%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約90%の酸配列同一
性、更により好ましくは少なくとも約91%の配列同一性、更により好ましくは
少なくとも約92%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約93%の配
列同一性、更により好ましくは少なくとも約94%の配列同一性、更により好ま
しくは少なくとも約95%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約96
%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも約97%の配列同一性、更によ
り好ましくは少なくとも約98%の配列同一性、更により好ましくは少なくとも
約99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる。
【0006】 他の実施態様では、本発明は、(a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、
又は(b)(a)のDNA分子の相補鎖に対してハイブリダイズするヌクレオチド配
列を含む単離された核酸分子に関する。好ましくは、ハイブリダイゼーションは
ストリンジェントなハイブリダイゼーション及び洗浄条件下で起こる。また、単
離された核酸分子が(a)図1〜562の何れか一つのDNA分子子、又は(b)(
a)のDNA分子の相補鎖に完全に相補的であるのが好ましい。 さらなる他の実施態様では、本発明は、例えばハイブリダイゼーションオリゴ
ヌクレオチドプローブとして、又は抗体の結合部位を含んでいてもよいポリペプ
チド断片をコードするための用途が見出されうる、(a)図1〜562の何れか一
つのDNA分子、又は(b)(a)のDNA分子の相補鎖内に含まれる少なくとも約
10の連続ヌクレオチドを含む単離された核酸分子を提供する。特定の態様にお
いて、単離された核酸分子は約10〜約1000、約10〜約900、約10〜
約800、約10〜約700、約10〜約600、約10〜約500、約10〜
約400、約10〜約300、約10〜約200、約10〜約100、約10〜
約90、約10〜約80、約10〜約70、約10〜約60、約10〜約50、
約10〜約40、約10〜約30又は約10〜約20のヌクレオチド長であり、
ここで「約」という用語は、示されたヌクレオチド配列長にその示された長さの
10%をプラス又はマイナスすることを意味する。さらなる他の態様では、単離
された酸分子は、(a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、又は(b)(a)の
DNA分子の相補鎖内に含まれる少なくとも約15、20、25、30、35、
40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95又
は100の連続ヌクレオチドを含む。
【0007】 また、本発明は、哺乳動物ポリペプチドをコードする哺乳動物cDNAライブ
ラリーから全長哺乳動物cDNA分子の存在を検出する及び/又は得るためため
に、ここに記載した核酸分子から誘導されたヌクレオチド配列を有するオリゴヌ
クレオチドプローブを使用する方法に関する。好ましくは、哺乳動物はヒトであ
る。本方法は、ここに記載したオリゴヌクレオチドの一又は複数で哺乳動物cD
NAライブラリーをスクリーニングし、全長cDNAの存在を検出し、場合によ
っては該ライブラリーから全長cDNAを取得することを含む。 他の実施態様では、本発明はここに記載した単離された核酸分子又はその変異
体の任意のものを含んでなるベクターを提供する。 そのようなベクターを含んでなる宿主細胞もまた提供される。例を挙げると、
宿主細胞はCHO細胞、大腸菌、又は酵母でありうる。ポリペプチドを生産する
ための方法が更に提供され、これは、ポリペプチドの発現に適した条件下で宿主
細胞を培養し、細胞培養物から所望のポリペプチドを回収することを含んでなる
。 他の実施態様では、本発明はここに記載した単離された核酸分子の何れかによ
りコードされる単離されたポリペプチドを提供し、ここで、これらのポリペプチ
ドをSRTポリペプチドと命名する。 さらなる他の実施態様では、本発明は、ここに記載した核酸分子によりコード
されるポリペプチドに特異的に結合する抗体を提供する。好ましくは、抗体はモ
ノクローナル抗体である。
【0008】 (好適な実施態様の詳細な説明) I.定義 ここで使用される際の「SRTポリペプチド」という用語は、「天然配列SR
Tポリペプチド」及び「SRTポリペプチド変異体」(これはここでさらに定義
する)を包含する。「SRT」とは、添付した図に示す核酸分子によりコードさ
れるポリペプチド及びその変異体、添付した図に示す配列を含む核酸分子及びそ
の変異体、並びに上記のものの断片に対して与えられる記号表示である。本発明
のSRTポリペプチドはヒト組織型又は他の供給源といった種々の供給源から単
離してもよく、組換え又は合成方法によって調製してもよい。 「天然配列」SRTポリペプチドは、天然由来の対応するSRTポリペプチド
と同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでいる。このような天然配列
SRTポリペプチドは、自然から単離することもできるし、組換え及び/又は合
成手段により生産することもできる。「天然配列SRTポリペプチド」という用
語には、特に、自然に生じる切断又は分泌形態(例えば、細胞外ドメイン配列)、
自然に生じる変異形態(例えば、選択的にスプライシングされた形態)及びそのポ
リペプチドの自然に生じる対立遺伝子変異体が含まれる。 SRTポリペプチド「細胞外ドメイン」又は「ECD」は、膜貫通及び細胞質
ドメインを本質的に有しないSRTポリペプチドの形態を称する。通常、SRT
ポリペプチドECDは、このような膜貫通及び/又は細胞質ドメインを約1%未
満、好ましくはそのようなドメインを約0.5%未満しか持たない。本発明のS
RTポリペプチドについて同定された任意の膜貫通ドメインは、疎水性ドメイン
のその型を同定するために当該分野において日常的に使用される基準に従い同定
されることが理解されるであろう。膜貫通ドメインの厳密な境界は変わり得るが
、最初に同定されたドメインのいずれかの末端から約5アミノ酸を越えない可能
性が高い。
【0009】 「SRTポリペプチド変異体」とは、特に記載される任意の他のポリペプチド
の特に誘導された断片のアミノ酸配列と少なくとも約80%のアミノ酸配列同一
性を有する下記に定義の活性SRTポリペプチドを意味する。このようなSRT
ポリペプチド変異体には、例えば、全長アミノ酸配列のN-又はC-末端並びに一
又は複数の内部ドメインに、一又は複数のアミノ酸残基が付加、もしくは欠失さ
れたSRTポリペプチドが含まれる。通常、SRTポリペプチド変異体は、添付
した図に示す核酸分子によりコードされるSRTポリペプチド又はその特定の断
片と、少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約
81%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約82%のアミノ酸配
列同一性、より好ましくは少なくとも約83%のアミノ酸配列同一性、より好ま
しくは少なくとも約84%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約
85%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約86%のアミノ酸配
列同一性、より好ましくは少なくとも約87%のアミノ酸配列同一性、より好ま
しくは少なくとも約88%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約
89%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約90%のアミノ酸配
列同一性、より好ましくは少なくとも約91%のアミノ酸配列同一性、より好ま
しくは少なくとも約92%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約
93%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約94%のアミノ酸配
列同一性、より好ましくは少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性、より好ま
しくは少なくとも約96%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約
97%のアミノ酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約98%のアミノ酸配
列同一性、そしてより好ましくは少なくとも約99%のアミノ酸配列同一性を有
している。SRTポリペプチド変異体には、天然SRTポリペプチド配列を含ま
ない。通常は、SRTポリペプチド変異体は、少なくとも約10アミノ酸長、多
くの場合少なくとも約20アミノ酸長、より多くの場合は少なくとも約30アミ
ノ酸長、より多くの場合は少なくとも約40アミノ酸長、より多くの場合は少な
くとも約50アミノ酸長、より多くの場合は少なくとも約60アミノ酸長、より
多くの場合は少なくとも約70アミノ酸長、より多くの場合は少なくとも約80
アミノ酸長、より多くの場合は少なくとも約90アミノ酸長、より多くの場合は
少なくとも約100アミノ酸長、より多くの場合は少なくとも約150アミノ酸
長、より多くの場合は少なくとも約200アミノ酸長、より多くの場合は少なく
とも約250アミノ酸長、より多くの場合は少なくとも約300アミノ酸長、又
はそれ以上である。
【0010】 ここに同定されるSRTポリペプチド配列に対する「パーセント(%)アミノ酸
配列同一性」は、配列を整列させ、最大のパーセント配列同一性を得るために必
要ならば間隙を導入し、如何なる保存的置換も配列同一性の一部と考えないとし
た、SRT配列のアミノ酸残基と同一である候補配列中のアミノ酸残基のパーセ
ントとして定義される。パーセントアミノ酸配列同一性を決定する目的のための
アラインメントは、当業者の技量の範囲にある種々の方法、例えばBLAST、BLAST
-2、ALIGN、ALIGN-2又はMegalign(DNASTAR)ソフトウエアのような公に入手可能
なコンピュータソフトウエアを使用することにより達成可能である。当業者であ
れば、比較される配列の全長に対して最大のアラインメントを達成するために必
要な任意のアルゴリズムを含む、アラインメントを測定するための適切なパラメ
ータを決定することができる。しかし、ここでの目的のためには、%アミノ酸配
列同一性値は、以下に記載するように、ALIGN-2プログラム用の完全なソースコ
ードが表1に与えられている配列比較コンピュータプログラムALIGN-2を用いて
得られる。ALIGN-2配列比較コンピュータプログラムはジェネンテク社によって
作成され、表1に示したソースコードは米国著作権事務所, Washington D.C., 2
0559に使用者用書類とともに提出され、米国著作権登録番号TXU510087の下で登
録されている。ALIGN-2プログラムはジェネンテク社、South San Francisco, Ca
liforniaを通して公的に入手可能であり、また表1に与えたソースコードからコ
ンパイルしてもよい。ALIGN-2プログラムは、UNIX(登録商標)オペレーティン グシステム、好ましくはデジタルUNIX V4.0Dでの使用のためにコンパイルされる 。全ての配列比較パラメータは、ALIGN-2プログラムによって設定され変動しな い。
【0011】 ここでの目的のためには、アミノ酸配列比較にALIGN-2が用いれれる状況では
、与えられたアミノ酸配列Aの、与えられたアミノ酸配列Bとの、又はそれに対
する%アミノ酸配列同一性(あるいは、与えられたアミノ酸配列Bと、又はそれ
に対して或る程度の%アミノ酸配列同一性を持つ又は含む与えられたアミノ酸配
列Aと言うこともできる)は次のように計算される: 分率X/Yの100倍 ここで、Xは配列アラインメントプログラムALIGN-2のA及びBのプログラムア
ラインメントによって同一であると一致したスコアのアミノ酸残基の数であり、
YはBの全アミノ酸残基数である。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列Bの長
さと異なる場合、AのBに対する%アミノ酸配列同一性は、BのAに対する%ア
ミノ酸配列同一性とは異なると認識されるであろう。%アミノ酸配列同一性の計
算の例として、表2及び3は、「比較タンパク質」と称されるアミノ酸配列の「
PRO」と称されるアミノ酸配列に対する%アミノ酸配列同一性の計算方法を示
す。 特に断らない限りは、ここで使用されるの全ての%アミノ酸配列同一性値は上
記のようにALIGN-2配列比較コンピュータプログラムを用いて得られる。しかし
ながら、%アミノ酸配列同一性は、NCBI-BLAST2(Altschul等, Nucleic Acids Re
s. 25: 3389-3402 (1997))を用いて決定してもよい。NCBI-BLAST2配列比較プロ
グラムは、http://ww.ncbi.nlm.nih.govからダウンロードすることができる。NC
BI-BLAST2は幾つかの検索パラメータを使用し、それら検索パラメータの全ては
デフォルト値に設定され、例えば、unmask=可、鎖=全て、予測される発生=1
0、最小低複合長=15/5、マルチパスe-値=0.01、マルチパスの定数
=25、最終ギャップアラインメントのドロップオフ=25、及びスコアリング
マトリクス=BLOSUM62を含む。 アミノ酸配列比較にNCBI-BLAST2が用いられる状況では、与えられたアミノ酸
配列Aの、与えられたアミノ酸配列Bとの、又はそれに対する%アミノ酸配列同
一性(あるいは、与えられたアミノ酸配列Bと、又はそれに対して或る程度の%
アミノ酸配列同一性を持つ又は含む与えられたアミノ酸配列Aと言うこともでき
る)は次のように計算される: 分率X/Yの100倍 ここで、Xは配列アラインメントプログラムNCBI-BLAST2のA及びBのプログラ
ムアラインメントによって同一であると一致したスコアのアミノ酸残基の数であ
り、YはBの全アミノ酸残基数である。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列B
の長さと異なる場合、AのBに対する%アミノ酸配列同一性は、BのAに対する
%アミノ酸配列同一性とは異なると評価されるであろう。
【0012】 「SRT変異体ポリヌクレオチド」又は「SRT変異体核酸配列」は、添付し
た図に示す核酸配列の何れか又はその特定の断片に対して少なくとも約80%の
核酸配列同一性を有する核酸分子を意味する。通常は、SRT変異体ポリヌクレ
オチドは、添付した図に示す核酸配列の何れか又はその特定の断片に対して少な
くとも約80%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約81%の核酸配
列同一性、より好ましくは少なくとも約82%の核酸配列同一性、より好ましく
は少なくとも約83%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約84%の
核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約85%の核酸配列同一性、より好
ましくは少なくとも約86%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約8
7%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約88%の核酸配列同一性、
より好ましくは少なくとも約89%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくと
も約90%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約91%の核酸配列同
一性、より好ましくは少なくとも約92%の核酸配列同一性、より好ましくは少
なくとも約93%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約94%の核酸
配列同一性、より好ましくは少なくとも約95%の核酸配列同一性、より好まし
くは少なくとも約96%の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約97%
の核酸配列同一性、より好ましくは少なくとも約98%の核酸配列同一性、そし
てより好ましくは少なくとも約99%の核酸配列同一性を有している。SRTポ
リヌクレオチド変異体は、天然のSRTヌクレオチド配列を含まない。 通常は、SRT変異体ポリヌクレオチドは、少なくとも約10ヌクレオチド長
、多くの場合約15ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約20ヌクレオチド
長、多くの場合約25ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約30ヌクレオチ
ド長、多くの場合少なくとも約35ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約4
0ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約45ヌクレオチド長、多くの場合少
なくとも約50ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約55ヌクレオチド長、
多くの場合少なくとも約60ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約65ヌク
レオチド長、多くの場合少なくとも約70ヌクレオチド長、多くの場合少なくと
も約75ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約80ヌクレオチド長、多くの
場合少なくとも約85ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約90ヌクレオチ
ド長、多くの場合少なくとも約95ヌクレオチド長、多くの場合少なくとも約1
00ヌクレオチド長、又はそれ以上である。
【0013】 ここに同定されるSRTポリペプチドコード化核酸配列に対する「パーセント
(%)核酸配列同一性」は、配列を整列させ、最大のパーセント配列同一性を得る
ために必要ならば間隙を導入し、SRTポリペプチドコード化核酸配列のヌクレ
オチドと同一である候補配列中のヌクレオチドのパーセントとして定義される。
パーセント核酸配列同一性を決定する目的のためのアラインメントは、当業者の
技量の範囲にある種々の方法、例えばBLAST、BLAST-2、ALIGN、ALIGN-2又はMega
lign(DNASTAR)ソフトウエアのような公に入手可能なコンピュータソフトウエア
を使用することにより達成可能である。当業者であれば、比較される配列の全長
に対して最大のアラインメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含
む、アラインメントを測定するための適切なパラメータを決定することができる
。しかし、ここでの目的のためには、%核酸配列同一性値は、以下に記載するよ
うに、ALIGN-2プログラム用の完全なソースコードが表1に与えられている配列
比較コンピュータプログラムALIGN-2を用いて得られる。ALIGN-2配列比較コンピ
ュータプログラムはジェネンテク社によって作成され、表1に示したソースコー
ドは米国著作権事務所, Washington D.C., 20559に使用者用書類とともに提出さ
れ、米国著作権登録番号TXU510087の下で登録されている。ALIGN-2はジェネンテ
ク社、South San Francisco, Californiaを通して公的に入手可能であり、また
表1に与えたソースコードからコンパイルしてもよい。ALIGN-2プログラムは、U
NIXオペレーティングシステム、好ましくはデジタルUNIX V4.0Dでの使用のため
にコンパイルされる。全ての配列比較パラメータは、ALIGN-2プログラムによっ
て設定され変動しない。
【0014】 ここでの目的のために、与えられた核酸配列Cの、与えられた核酸配列Dとの
、又はそれに対する%核酸配列同一性(あるいは、与えられた核酸配列Dと、又
はそれに対して或る程度の%核酸配列同一性を持つ又は含む与えられたアミノ酸
配列Cと言うこともできる)は次のように計算される: 分率W/Zの100倍 ここで、Wは配列アラインメントプログラムALIGN-2のC及びDのプログラムア
ラインメントによって同一であると一致したスコアのヌクレオチドの数であり、
ZはDの全ヌクレオチド数である。核酸配列Cの長さが核酸配列Dの長さと異な
る場合、CのDに対する%核酸配列同一性は、DのCに対する%核酸配列同一性
とは異なると評価されるであろう。%核酸配列同一性の計算の例として、表4及
び5は、「比較DNA」と称される核酸配列の「PRO-DNA」と称される核
酸配列に対する%核酸配列同一性の計算方法を示している。 特に断らない限りは、ここで使用される全ての%核酸配列同一性値は上記のよ
うにALIGN-2配列比較コンピュータプログラムを用いて得られる。しかしながら
、%核酸配列同一性は、配列比較プログラムNCBI-BLAST2(Altschul等, Nucleic
Acids Res. 25: 3389-3402 (1997))を用いて決定してもよい。NCBI-BLAST2配列
比較プログラムは、http://ww.ncbi.nlm.nih.govからダウンロードすることがで
きる。NCBI-BLAST2は幾つかの検索パラメータを使用し、それら検索パラメータ
の全てはデフォルト値に設定され、例えば、unmask=可、鎖=全て、予測される
発生=10、最小低複合長=15/5、マルチパスe-値=0.01、マルチパ
スの定数=25、最終ギャップアラインメントのドロップオフ=25、及びスコ
アリングマトリクス=BLOSUM62を含む。 配列比較にNCBI-BLAST2が用いれれる状況では、与えられた核酸配列Cの、与
えられた核酸配列Dとの、又はそれに対する%核酸配列同一性(与えられた核酸
配列Dと、又はそれに対して或る程度の%核酸配列同一性を持つ又は含む与えら
れた核酸配列Cと言うこともできる)は次のように計算される: 分率W/Zの100倍 ここで、Wは配列アラインメントプログラムNCBI-BLAST2のC及びDのプログラ
ムアラインメントによって同一であると一致したスコアのヌクレオチドの数であ
り、ZはDの全ヌクレオチド数である。核酸配列Cの長さが核酸配列Dの長さと
異なる場合、CのDに対する%核酸配列同一性は、DのCに対する%核酸配列同
一性とは異なると評価されるであろう。
【0015】 他の実施態様では、SRT変異体ポリヌクレオチドは、活性SRTポリペプチ
ドをコードし、好ましくは緊縮性ハイブリダイゼーション条件下で、添付した図
に示すヌクレオチド配列の任意のもの、又はそれらの相補鎖にハイブリダイゼー
ション可能な核酸分子である。SRT変異体ポリペプチドは、SRT変異体ポリ
ヌクレオチドにコードされるものであってもよい。
【0016】 「陽性(ポジティブ)」という用語は、上記のように実施されたアミノ酸配列同
一性比較の中で、比較された配列において同一ではないが類似の特性を有してい
るアミノ酸残基を含む。関心あるアミノ酸残基に対して陽性とされたアミノ酸残
基は、関心あるアミノ酸残基と同一であるか、又は関心あるアミノ酸残基の好ま
しい置換(下記の表6に定義)であるものである。 ここでの目的のために、与えられたアミノ酸配列Aの、与えられたアミノ酸配
列Bとの、又はそれに対する陽性の%値(あるいは、与えられたアミノ酸配列B
と、又はそれに対して或る程度の%陽性を持つ又は含む与えられたアミノ酸配列
Aと言うこともできる)は次のように計算される: 分率X/Yの100倍 ここで、Xは配列アラインメントプログラムALIGN-2のA及びBのプログラムア
ラインメントによって、上述にように陽性であるとされたスコアのアミノ酸残基
の数であり、YはBの全アミノ酸残基数である。アミノ酸配列Aの長さがアミノ
酸配列Bの長さと等しくない場合、AのBに対する%陽性は、BのAに対する%
陽性とは異なると評価されるであろう。
【0017】 「単離された」とは、ここで開示された種々のポリペプチドを記述するために
使用するときは、その自然環境の成分から同定され分離され及び/又は回収され
たポリペプチドを意味する。好ましくは、単離されたポリペプチドは天然にはそ
れに付随している全ての成分が付随していない。その自然環境の汚染成分とは、
そのポリペプチドの診断又は治療への使用を典型的には妨害する物質であり、酵
素、ホルモン、及び他のタンパク質様又は非タンパク質様溶質が含まれる。好ま
しい実施態様では、ポリペプチドは、(1)スピニングカップシークエネーターを
使用することにより、少なくとも15残基のN末端あるいは内部アミノ酸配列を
得るのに充分なほど、あるいは、(2)クーマシーブルーあるいは好ましくは銀染
色を用いた非還元あるいは還元条件下でのSDS-PAGEによる均一性まで精
製される。単離されたポリペプチドには、SRTの自然環境の少なくとも1つの
成分が存在しないため、組換え細胞内のインサイツのポリペプチドが含まれる。
しかしながら、通常は、単離されたポリペプチドは少なくとも1つの精製工程に
より調製される。 「単離された」SRTポリペプチドコード化核酸分子は、同定され、SRTコ
ード化核酸の天然源に通常付随している少なくとも1つの汚染核酸分子から分離
された核酸分子である。好ましくは、単離された核酸は、自然にはそれに付随し
ている全ての汚染物質が付随していない。単離されたSRTコード化核酸分子は
天然に見出される形態あるいは設定以外のものである。ゆえに、単離された核酸
分子は、天然の細胞中に存在するSRTコード化核酸分子とは区別される。しか
し、単離されたSRTポリペプチドコード化核酸分子は、例えば、核酸分子が天
然細胞のものとは異なった染色***置にあるSRTを通常発現する細胞に含まれ
るSRTコード核酸分子を含む。
【0018】 「コントロール配列」なる用語は、特定の宿主生物において作用可能に結合し
たコード配列を発現するために必要なDNA配列を称する。例えば原核生物に好
適なコントロール配列は、プロモーター、場合によってはオペレータ配列、及び
リボソーム結合部位を含む。真核生物の細胞は、プロモーター、ポリアデニル化
シグナル及びエンハンサーを利用することが知られている。 核酸は、他の核酸配列と機能的な関係にあるときに「作用可能に結合」してい
る。例えば、プレ配列あるいは分泌リーダーのDNAは、ポリペプチドの分泌に
参画するプレタンパク質として発現されているなら、そのポリペプチドのDNA
に作用可能に結合している;プロモーター又はエンハンサーは、配列の転写に影
響を及ぼすならば、コード配列に作用可能に結合している;又はリボソーム結合
部位は、もしそれが翻訳を容易にするような位置にあるなら、コード配列と作用
可能に結合している。一般的に、「作用可能に結合している」とは、結合したD
NA配列が近接しており、分泌リーダーの場合には近接していて読みフェーズに
あることを意味する。しかし、エンハンサーは必ずしも近接している必要はない
。結合は簡便な制限部位でのライゲーションにより達成される。そのような部位
が存在しない場合は、従来の手法に従って、合成オリゴヌクレオチドアダプター
あるいはリンカーが使用される。
【0019】 「抗体」という用語は最も広い意味において使用され、例えば、単一の抗-S
RTモノクローナル抗体(アゴニスト、アンタゴニスト、及び中和抗体を含む)、
多エピトープ特異性を持つ抗-SRT抗体組成物、一本鎖抗-SRT抗体、及び抗
-SRT抗体の断片(下記参照)を包含している。ここで使用される「モノクロー
ナル抗体」という用語は、実質的に均一な抗体の集団、すなわち、集団に含まれ
る個々の抗体が、少量存在しうる自然に生じる可能性のある突然変異を除いて同
一である集団から得られる抗体を称する。 ハイブリダイゼーション反応の「緊縮性」は、当業者によって容易に決定され
、一般的にプローブ長、洗浄温度、及び塩濃度に依存する経験的な計算である。
一般に、プローブが長くなると適切なアニーリングのための温度が高くなり、プ
ローブが短くなると温度は低くなる。ハイブリダイゼーションは、一般的に、相
補的鎖がその融点に近いがそれより低い環境に存在する場合における変性DNA
の再アニールする能力に依存する。プローブとハイブリダイゼーション可能な配
列との間の所望の相同性の程度が高くなると、使用できる相対温度が高くなる。
その結果、より高い相対温度は、反応条件をより緊縮性にするが、低い温度は緊
縮性を低下させる。ハイブリダイゼーション反応の緊縮性の更なる詳細及び説明
は、Ausubel等, Current Protocols in Molecular Biology, Wiley Interscienc
e Publishers, (1995)を参照のこと。 ここで定義される「緊縮性条件」又は「高度の緊縮性条件」は、(1)洗浄のた
めに低イオン強度及び高温度、例えば、50℃において0.015Mの塩化ナト
リウム/0.0015Mのクエン酸ナトリウム/0.1%のドデシル硫酸ナトリ
ウムを用いるもの;(2)ハイブリダイゼーション中にホルムアミド等の変性剤、
例えば、42℃において50%(v/v)ホルムアミドと0.1%ウシ血清アルブミ
ン/0.1%フィコール/0.1%のポリビニルピロリドン/50mMのpH6
.5のリン酸ナトリウムバッファー、及び750mMの塩化ナトリウム、75m
Mクエン酸ナトリウムを用いるもの;又は(3)42℃における50%ホルムアミ
ド、5xSSC(0.75MのNaCl、0.075Mのクエン酸ナトリウム)、
50mMのリン酸ナトリウム(pH6.8)、0.1%のピロリン酸ナトリウム、
5xデンハート液、超音波処理サケ***DNA(50μg/ml)、0.1%SD
S、及び10%のデキストラン硫酸と、42℃における0.2xSSC(塩化ナ
トリウム/クエン酸ナトリウム)中の洗浄及び55℃での50%ホルムアミド、
ついで55℃におけるEDTAを含む0.1xSSCからなる高緊縮性洗浄を用
いるものによって同定される。 「中程度の緊縮性条件」は、Sambrook等, Molecular Cloning: A Laboratory
Manual, New York: Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989に記載されて
いるように同定され、上記の緊縮性より低い洗浄溶液及びハイブリダイゼーショ
ン条件(例えば、温度、イオン強度及び%SDS)の使用を含む。中程度の緊縮性
条件の例は、20%ホルムアミド、5xSSC(150mMのNaCl、15m
Mのクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5xデ
ンハート液、10%デキストラン硫酸、及び20mg/mLの変性剪断サケ***
DNAを含む溶液中の37℃での終夜インキュベーション、ついで1xSSC中
37−50℃でのフィルターの洗浄といった条件である。当業者であれば、プロ
ーブ長などの因子に適合させる必要に応じて、どのようにして温度、イオン強度
等を調節するかを認識するであろう。
【0020】 「エピトープタグ」なる用語は、ここで用いられるときは、「タグポリペプチ
ド」に融合したSRTポリペプチドを含んでなるキメラポリペプチドを称する。
タグポリペプチドは、その抗体が産生され得るエピトープを提供するに十分な残
基を有しているが、その長さはそれが融合するポリペプチドの活性を阻害しない
よう充分に短い。また、タグポリペプチドは、好ましくは、抗体が他のエピトー
プと実質的に交差反応をしないようにかなり独特である。適切なタグポリペプチ
ドは、一般に、少なくとも6のアミノ酸残基、通常は約8〜約50のアミノ酸残
基(好ましくは約10〜約20のアミノ酸残基)を有する。 ここで用いられる「イムノアドヘシン」なる用語は、異種タンパク質(「アド
ヘシン」)の結合特異性と免疫グロブリン定常ドメインのエフェクター機能とを
結合した抗体様分子を指す。構造的には、イムノアドヘシンは、所望の結合特異
性を持ち、抗体の抗原認識及び結合部位以外である(即ち「異種の」)アミノ酸配
列と、免疫グロブリン定常ドメイン配列との融合物を含む。イムノアドヘシン分
子のアドへシン部分は、典型的には少なくともレセプター又はリガンドの結合部
位を含む隣接アミノ酸配列である。イムノアドヘシンの免疫グロブリン定常ドメ
イン配列は、IgG-1、IgG-2、IgG-3又はIgG-4サブタイプ、Ig
A(IgA-1及びIgA-2を含む)、IgE、IgD又はIgMなどの任意の免
疫グロブリンから得ることができる。 ここで目的としている「活性な」及び「活性」とは、天然又は天然発生SRT
の生物学的及び/又は免疫学的活性を保持するSRTの形態を称し、「生物学的
」活性とは、天然又は天然発生SRTによって生ずる(阻害性又は刺激性の)生物
学的機能であって、天然又は天然発生SRTが有する抗原性エピトープに対して
抗体を生成する能力を除くものを意味し、「免疫学的」活性とは、天然又は天然
発生SRTが有する抗原性エピトープに対して抗体を生成する能力を称する。 「アンタゴニスト」なる用語は最も広い意味で用いられ、ここに開示した天然
SRTポリペプチドの生物学的活性を部分的もしくは完全に阻止、阻害、又は中
和する任意の分子を含む。同様に「アゴニスト」なる用語も最も広い意味で用い
られ、ここに開示した天然SRTポリペプチドの生物学的活性を模倣する任意の
分子を含む。好適なアゴニスト又はアンタゴニスト分子は特に、アゴニスト又は
アンタゴニスト抗体又は抗体断片、天然SRTポリペプチドの断片又はアミノ酸
配列変異体、ペプチド、有機小分子等を含む。SRTポリペプチドのアゴニスト
又はアンタゴニストの同定方法は、SRTポリペプチドを候補アンタゴニスト又
はアゴニスト分子と接触させ、SRTポリペプチドに通常付随する一又は複数の
生物学的活性の検出可能な変化を測定することを含みうる。
【0021】 「治療」とは、治癒的処置、予防的及び防止的療法の両方を意味し、目的は標
的とする病理学的状態又は疾患を防止又は低下(減少)させることにある。治療が
必要なものとは、既に疾患に罹っているもの、並びに疾患に罹りやすいもの又は
疾患が防止されるべきものを含む。 「慢性」投与とは、急性様式とは異なり連続的な様式での薬剤を投与し、初期
の治療効果(活性)を長時間に渡って維持することを意味する。「間欠」投与とは
、中断無く連続的になされるのではなく、むしろ周期的になされる性質の治療で
ある。 治療の目的のための「哺乳動物」は、ヒト、家庭及び農業用動物、動物園、ス
ポーツ、又はペット動物、例えばイヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ
、ウサギなどを含む哺乳類に分類される任意の動物を称する。好ましくは、哺乳
動物はヒトである。 一又は複数の治療薬と「組み合わせた」投与とは、同時(同時期)及び任意の順
序での連続した投与を含む。 ここで用いられる「担体」は、製薬的に許容されうる担体、賦形剤、又は安定
化剤を含み、用いられる用量及び濃度でそれらに暴露される細胞又は哺乳動物に
対して非毒性である。生理学的に許容されうる担体は、水性pH緩衝溶液である
ことが多い。生理学的に許容されうる担体の例は、リン酸塩、クエン酸塩、及び
他の有機酸塩のバッファー;アスコルビン酸を含む酸化防止剤;低分子量(約1
0残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば血清アルブミン、ゼラチン、又
は免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えばポリビニルピロリドン;アミノ酸、
例えばグリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン又はリシン;グルコー
ス、マンノース又はデキストリンを含む単糖類、二糖類、及び他の炭水化物;E
DTA等のキレート剤;マンニトール又はソルビトール等の糖アルコール;ナト
リウム等の塩形成対イオン;及び/又は非イオン性界面活性剤、例えばTWEEN
、ポリエチレングリコール(PEG)、及びPLURONICSTMを含む。
【0022】 「抗体断片」は、無傷の抗体の一部、好ましくは無傷の抗体の抗原結合又は可
変領域を含む。抗体断片の例は、Fab、Fab’、F(ab')、及びFv断
片;ダイアボディ(diabodies);直鎖状抗体(Zapata等, Protein Eng. 8(10): 10
57-1062 [1995]);一本鎖抗体分子;及び抗体断片から形成された多重特異性抗
体を含む。 抗体のパパイン消化は、「Fab」断片と呼ばれる2つの同一の抗体結合断片
を生成し、その各々は単一の抗原結合部位を持ち、残りは容易に結晶化する能力
を反映して「Fc」断片と命名される。ペプシン処理はF(ab')断片を生じ
、それは2つの抗原結合部位を持ち、抗原を交差結合することができる。 「Fv」は、完全な抗原認識及び結合部位を含む最小の抗体断片である。この
領域は、密接に非共有結合した1本の重鎖と1本の軽鎖の可変ドメインの二量体
からなる。この配置において各可変ドメインの3つのCDRが相互作用してVH
−VL二量体の表面に抗原結合部位を決定する。集合的には、6つのCDRsは
抗体に対して抗原結合特異性をもたらす。しかしながら、単一の可変ドメイン(
又は抗原に特異的な3つのCDRのみを含んでなるFvの半分)でさえ、結合部
位全体よりは低い親和性であるが、抗原を認識し結合する能力を持つ。 またFab断片は、軽鎖の定常ドメイン及び重鎖の第1の定常ドメイン(CH
1)も含む。Fab断片は、抗体ヒンジ領域からの一又は複数のシステインを含
む重鎖CH1ドメインのカルボキシ末端に幾つかの残基が付加されていることに
よりFab断片と相違する。ここで、Fab'-SHは、定常ドメインのシステイ
ン残基が遊離のチオール基を持つFab’を表す。F(ab')抗体断片は、最
初はFab’断片の対として生成され、それらの間にヒンジシステインを有する
。抗体断片の他の化学的結合も知られている。 任意の脊椎動物種からの抗体(免疫グロブリン)の「軽鎖」は、それらの定常ド
メインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ及びラムダと呼ばれる二つの明らかに
異なる型の一方に割り当てられる。 それらの重鎖の定常ドメインのアミノ酸配列に依存して、免疫グロブリンは異
なるクラスに分類できる。免疫グロブリンには五つの主要なクラス:IgA、I
gD、IgE、IgG及びIgMがあり、これらの幾つかは更にサブクラス(ア
イソタイプ)、例えばIgG1、IgG2、IgG3,IgG4、IgA及びI
gA2に分割される。
【0023】 「一本鎖Fv」又は「sFv」抗体断片は、抗体のVH及びVLドメインを含
み、これらのドメインは単一のポリペプチド鎖に存在する。好ましくは、Fvポ
リペプチドはVH及びVLドメイン間にポリペプチドリンカーを更に含み、それ
はsFVが抗原結合に望まれる構造を形成するのを可能にする。sFvの概説に
ついては、The Pharmacology of Monoclonal Antibodies, vol. 113, Rosenburg
及びMoore編, Springer-Verlag, New York, pp. 269-315 (1994)のPluckthunを
参照のこと。 用語「ダイアボディ(diabodies)」は、二つの抗原結合部位を持つ小型の抗体
断片を称し、その断片は同じポリペプチド鎖(VH−VL)内で軽鎖可変ドメイン
(VL)に結合した重鎖可変ドメイン(VH)を含む。同じ鎖の二つのドメイン間に
対形成するには短すぎるリンカーを用いることにより、ドメインは強制的に他の
鎖の相補的ドメインと対形成して二つの抗原結合部位を生成する。ダイアボディ
は、例えば、EP 404,097; WO 93/11161; 及びHollinger等, Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 90: 6444-6448 (1993)に十分に記載されている。 「単離された」抗体は、その自然環境の成分から同定され分離及び/又は回収
されたものである。その自然環境の汚染成分とは、その抗体の診断又は治療への
使用を妨害する物質であり、酵素、ホルモン、及び他のタンパク質様又は非タン
パク質様溶質が含まれる。好ましい実施態様では、抗体は、(1)ローリ法(Lowry
method)で測定した場合95重量%を越える抗体、最も好ましくは99重量%を
越えるまで、(2)スピニングカップシークエネーターを使用することにより、少
なくとも15残基のN末端あるいは内部アミノ酸配列を得るのに充分なほど、あ
るいは、(3)クーマシーブルーあるいは好ましくは銀染色を用いた非還元あるい
は還元条件下でのSDS-PAGEによる均一になるまで精製される。単離され
た抗体には、抗体の自然環境の少なくとも1つの成分が存在しないため、組換え
細胞内のインサイツの抗体が含まれる。しかしながら、通常は、単離された抗体
は少なくとも1つの精製工程により調製される。
【0024】 特定のポリペプチド又は特定のポリペプチドのエピトープに「特異的に結合す
る」又は「対して特異的である」抗体とは、任意の他のポリペプチド又はポリペ
プチドエピトープに実質的に結合することなく、特定のポリペプチド又は特定の
ポリペプチドのエピトープに結合するものである。 「標識」なる語は、ここで用いられる場合、抗体に直接又は間接的に結合して
「標識」抗体を生成する検出可能な化合物又は組成物を称する。標識は、それ自
身検出可能でもよく(例えば、放射性標識又は蛍光標識)、又は酵素標識の場合、
検出可能な基質化合物又は組成物の化学変化を触媒してもよい。 「固相」とは、本発明の抗体がそれに付着することのできる非水性マトリクス
を意味する。ここに包含する固相の例は、部分的又は全体的に、ガラス(例えば
、孔調整ガラス)、多糖類(例えばアガロース)、ポリアクリルアミド、ポリスチ
レン、ポリビニルアルコール及びシリコーンから形成されたものを含む。或る種
の実施態様では、内容に応じて、固相はアッセイプレートのウェルを構成するこ
とができ;その他では精製カラム(例えばアフィニティクロマトグラフィーカラ
ム)とすることもできる。また、この用語は、米国特許第4,275,149号に記載され
たような、別個の粒子の不連続な固相も包含する。 「リポソーム」は、種々の型の脂質、リン脂質及び/又は界面活性剤からなる
小型の小胞であり、哺乳動物への薬物(SRTポリペプチド又はその抗体など)の
送達に有用である。リポソームの成分は、通常は生体膜の脂質配置に類似する二
層構造に配置される。 「小分子」とは、ここでは約500ダルトン以下の分子量を持つと定義される
【0025】 「オリゴヌクレオチド」又は「オリゴマー」は、ポリメラーセ連鎖反応(PC
R)に使用できる程の十分な数の塩基を有するヌクレオチド残基の一配列である
。これらの配列はゲノム又はcDNA配列に基づいており(又はこれらからデザ
インされ)、特定の細胞又は組織において同一、類似又は相補的なDNA又はR
NAの存在を増幅、確認又は明らかにするために使用されうる。オリゴヌクレオ
チド又はオリゴマーは、上述したような少なくとも約10ヌクレオチドを有する
DNA配列の一部を含んでなる。オリゴヌクレオチドは化学的に合成してもよく
、プローブとして使用してもよい。 「プローブ」は、用途に応じて、好ましくは約10から多くなるとほぼ約60
00ヌクレオチドの間で、可変長さの核酸配列である。それらは、同一、類似又
は相補的な核酸配列の検出に使用される。より長いプローブは、通常、天然又は
組換え供給源から得られたものであり、高度に特異的であり、オリゴマーよりも
標的核酸にハイブリダイズするのが遅いことがよくある。プローブは一本鎖又は
二本鎖であってよく、PCR、ハイブリダイゼーション膜ベース、又はエライザ
のような技術において特異性を持つように注意深くデザインされうる。 本発明の核酸分子に対して「検出可能に標識された」とは、分子に、例えば放
射性核種、酵素、蛍光、化学発光又は発色剤のような検出可能な化合物が、共有
結合か非共有結合のいずれかにより、結合されていることを意味する。検出可能
な標識は特定の核酸又はアミノ酸配列と結合し、その存在を明らかにし、その定
量を可能にする。 ポリヌクレオチド又は核酸分子の「一部」又は「断片」は、プローブとして使
用可能な約6kb、好ましくは約1kbより少ないヌクレオチドを有するヌクレ
オチド配列の全て又は任意の一部を含んでなる。このようなプローブは、ニック
トランスレーション、クレノーフィルイン反応(Klenow fill-in reaction)、P
CR、又は当該分野でよく知られている他の方法を使用して、検出可能な標識で
標識してもよい。反応条件の最適化と擬陽性の除去のために予備試験した後、核
酸プローブをサザン、ノーザン又はインサイツハイブリダイゼーションに使用し
て、タンパク質をコードするDNA又はRNAが生物学的試料、細胞型、組織、
器官又は生物体に存在するかどうかを決定することができる。
【0026】
【0027】 II. 本発明の組成物と方法 A.全長SRTポリペプチド 本発明は、本出願でSRTポリペプチドと称される全長ヒトポリペプチドの少
なくとも一部をコードする新規に同定され単離されたポリヌクレオチド配列を提
供する。特に下記の実施例でさらに詳細に開示されるように、SRTポリペプチ
ドの少なくとも一部をコードするcDNAが同定され単離された。単純化の目的
のために、本明細書において、ここに開示した核酸分子にコードされるポリペプ
チド並びに上記のSRTの定義に含まれるさらなる天然相同体及び変異体は、そ
れらの起源又は調製形式に関わらず、「SRT」で呼称する。
【0028】 B.SRTポリペプチド変異体 ここに記載した天然配列SRTポリペプチドに加えて、SRT変異体も調製で
きると考えられる。SRT変異体は、SRT DNAに適当なヌクレオチド変化
を導入することにより、及び/又は所望のSRTポリペプチドを合成することに
より調製できる。当業者は、グリコシル化部位の数又は位置の変化あるいは膜固
着特性の変化などのアミノ酸変化がSRTの翻訳後プロセスを変えうることを認
識するであろう。 天然配列SRT又はここに記載したSRTの種々のドメインにおける変異は、
例えば、米国特許第5,364,934号に記載されている保存的及び非保存的変異につ
いての任意の技術及び指針を用いてなすことができる。変異は、結果として天然
配列SRTと比較してSRTのアミノ酸配列が変化するSRTをコードする一又
は複数のコドンの置換、欠失又は挿入であってよい。場合によっては、変異は少
なくとも1つのアミノ酸のSRTの一又は複数のドメインの任意の他のアミノ酸
による置換である。アミノ酸残基が所望の活性に悪影響を与えることなく挿入、
置換又は欠失されるかの指針は、SRTの配列を相同性の知られたタンパク質分
子の配列と比較し、相同性の高い領域内でなされるアミノ酸配列変化の数を最小
にすることによって見出される。アミノ酸置換は、一のアミノ酸の類似した構造
及び/又は化学特性を持つ他のアミノ酸での置換、例えばロイシンのセリンでの
置換、即ち保存的アミノ酸置換の結果とすることができる。挿入又は欠失は、場
合によっては約1から5のアミノ酸の範囲内とすることができる。許容される変
異は、配列においてアミノ酸の挿入、欠失又は置換を系統的に作成し、得られた
変異体について全長又は成熟天然配列が示す活性を試験することにより決定され
る。
【0029】 SRTポリペプチド断片がここに提供される。このような断片は、例えば、全
長天然タンパク質と比較した際に、N-末端又はC-末端で切断されてもよく、又
は内部残基を欠いていてもよい。或る種の断片は、SRTポリペプチドの所望の
生物学的活性に必須ではないアミノ酸残基を欠いている。 SRT断片は、多くの従来技術の任意のものによって調製してよい。所望のペ
プチド断片は化学合成してもよい。代替的方法は、酵素的消化、例えば特定のア
ミノ酸残基によって定められる部位のタンパク質を切断することが知られた酵素
でタンパク質を処理することにより、あるいは適当な制限酵素でDNAを消化し
て所望の断片を単離することによるSRT断片の生成を含む。さらに他の好適な
技術は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、所望のポリペプチド断片をコー
ドするDNA断片を単離し増幅することを含む。DNA断片の所望の末端を定め
るオリゴヌクレオチドは、PCRの5’及び3’プライマーで用いられる。好ま
しくは、SRTポリペプチド断片は対応天然SRTポリペプチドと少なくとも1
つの生物学的及び/又は免疫学的活性を共有する。 特別の実施態様では、関心ある保存的置換を、好ましい置換との表題で表6に
示す。このような置換が生物学的活性の変化をもたらす場合、表6に例示的置換
と名前を付けた又は以下にアミノ酸分類でさらに記載するように、より実質的な
変化が導入され生成物がスクリーニングされる。
【0030】 SRTポリペプチドの機能又は免疫学的同一性の実質的修飾は、(a)置換領域
のポリペプチド骨格の構造、例えばシート又は螺旋配置、(b)標的部位の分子の
電荷又は疎水性、又は(c)側鎖の嵩を維持しながら、それらの効果において実質
的に異なる置換基を選択することにより達成される。天然発生残基は共通の側鎖
特性に基づいてグループに分けることができる: (1)疎水性:ノルロイシン, met, ala, val, leu, ile; (2)中性の親水性:cys, ser, thr; (3)酸性:asp, glu; (4)塩基性:asn, gln, his, lys, arg; (5)鎖配向に影響する残基:gly, pro; 及び (6)芳香族:trp, tyr, phe。 非保存的置換は、これらの分類の一つのメンバーを他の分類に交換することを
必要とするであろう。また、そのように置換された残基は、保存的置換部位、好
ましくは残された(非保存)部位に導入されうる。 変異は、オリゴヌクレオチド媒介(部位指向性)突然変異誘発、アラニンスキャ
ンニング、及びPCR突然変異誘発等の当該技術において公知の技術を使用して
作成することができる。部位指向性突然変異誘発[Carter等, Nucl. Acids Res.
, 13: 4331 (1986); Zoller等, Nucl. Acids Res., 10: 6487 (1987)]、カセッ
ト突然変異誘発[Wells等, Gene, 34: 315 (1985)]、制限選択突然変異誘発[W
ells等, Philos. Trans. R. Soc. London SerA, 317: 415 (1986)]又は他の周
知の技術が、SRT変異体DNAを製造するために、クローン化されたDNAに
実施できる。 また、隣接配列に沿って一又は複数のアミノ酸を同定するのにスキャンニング
アミノ酸分析を用いることができる。好ましいスキャンニングアミノ酸は比較的
小さく、中性のアミノ酸である。そのようなアミノ酸は、アラニン、グリシン、
セリン、及びシステインを含む。アラニンは、ベータ炭素を越える側鎖を排除し
変異体の主鎖構造を変化させにくいので、この群の中で典型的に好ましいスキャ
ンニングアミノ酸である[Cuningham及びWells, Science, 244: 1081-1085 (198
9)]。また、アラニンは最もありふれたアミノ酸であるため典型的には好ましい
。さらに、それは埋もれた及び露出した位置の両方に見られることが多い[Crei
ghton, The Proteins, (W.H. Freeman & Co., N.Y.); Chothia, J. Mol. Biol.,
150: 1 (1976)]。アラニン置換が十分な量の変異体を生じない場合は、アイソ
テリック(isoteric)アミノ酸を用いることができる。
【0031】 C.SRTポリペプチドの修飾 SRTポリペプチドの共有結合的修飾は本発明の範囲内に含まれる。共有結合
的修飾の一型は、SRTポリペプチドの標的とするアミノ酸残基を、SRTの選
択された側鎖又はN又はC末端残基と反応できる有機誘導体化試薬と反応させる
ことを含む。二官能性試薬での誘導体化が、例えばSRTを水不溶性支持体マト
リクスあるいは抗-SRT抗体の精製方法又はその逆で用いるための表面に架橋
させるのに有用である。通常用いられる架橋剤は、例えば、1,1-ビス(ジアゾ
アセチル)-2-フェニルエタン、グルタルアルデヒド、N-ヒドロキシスクシンイ
ミドエステル、例えば4-アジドサリチル酸、3,3’-ジチオビス(スクシンイ
ミジルプロピオネート)等のジスクシンイミジルエステルを含むホモ二官能性イ
ミドエステル、ビス-N-マレイミド-1,8-オクタン等の二官能性マレイミド、
及びメチル-3-[(p-アジドフェニル)-ジチオ]プロピオイミダート等の試薬を
含む。 他の修飾は、グルタミニル及びアスパラギニル残基の各々対応するグルタミル
及びアスパルチル残基への脱アミノ化、プロリン及びリシンのヒドロキシル化、
セリル又はトレオニル残基のヒドロキシル基のリン酸化、リシン、アルギニン、
及びヒスチジン側鎖のα-アミノ基のメチル化[T.E. Creighton, Proteins: Stru
cture and Molecular Properties, W.H. Freeman & Co., San Francisco, pp.79
-86 (1983)]、N末端アミンのアセチル化、及び任意のC末端カルボキシル基の
アミド化を含む。
【0032】 本発明の範囲内に含まれるSRTポリペプチドの共有結合的修飾の他の型は、
ポリペプチドの天然グリコシル化パターンの変更を含む。「天然グリコシル化パ
ターンの変更」とは、この目的で意図されるのは、天然配列SRTに見られる一
又は複数の炭水化物部分の欠失(存在するグリコシル化部位の除去又は化学的及
び/又は酵素的手段によるグリコシル化の削除のいずれかによる)、及び/又は
天然配列SRTに存在しない一又は複数のグリコシル化部位の付加を意味する。
さらに、この文節は、存在する種々の炭水化物部分の性質及び特性の変化を含む
、天然タンパク質のグリコシル化における定性的変化を含む。 SRTポリペプチドへのグリコシル化部位の付加はアミノ酸配列の変更を伴っ
てもよい。この変更は、例えば、一又は複数のセリン又はトレオニン残基の天然
配列SRT(O-結合グリコシル化部位)への付加、又は置換によってなされても
よい。SRTアミノ酸配列は、場合によっては、DNAレベルでの変化、特に、
SRTポリペプチドをコードするDNAを予め選択された塩基において変異させ
、所望のアミノ酸に翻訳されるコドンを生成させることを通して変更されてもよ
い。
【0033】 SRTポリペプチド上に炭水化物部分の数を増加させる他の手段は、グリコシ
ドのポリペプチドへの化学的又は酵素的結合による。このような方法は、この技
術分野において、例えば、1987年9月11日に公開されたWO 87/05330、及びAplin
及びWriston, CRC Crit. Rev. Biochem., pp. 259-306 (1981)に記載されている
。 SRTポリペプチド上に存在する炭水化物部分の除去は、化学的又は酵素的に
、あるいはグルコシル化の標的として提示されたアミノ酸残基をコードするコド
ンの変異的置換によってなすことができる。化学的脱グリコシル化技術は、この
分野で知られており、例えば、Hakimuddin等, Arch. Biochem. Biophys., 259:5
2 (1987)により、及びEdge等, Anal. Biochem., 118: 131 (1981)により記載さ
れている。ポリペプチド上の炭水化物部分の酵素的切断は、Thotakura等, Meth.
Enzymol. 138:350 (1987)に記載されているように、種々のエンド及びエキソグ
リコシダーゼを用いることにより達成される。 SRTの共有結合的修飾の他の型は、SRTポリぺプチドの、種々の非タンパ
ク質様ポリマー、例えばポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコ
ール、又はポリオキシアルキレンの一つへの、米国特許第4,640,835号;第4,496
,689号;第4,301,144号;第4,670,417号;第4,791,192号又は第4,179,337号に記
載された方法での結合を含む。
【0034】 また、本発明のSRTポリペプチドは、他の異種ポリペプチド又はアミノ酸配
列に融合したSRTを含むキメラ分子を形成する方法で修飾してもよい。 一実施態様では、このようなキメラ分子は、抗タグ抗体が選択的に結合できる
エピトープを提供するタグポリペプチドとSRTとの融合を含む。エピトープタ
グは、一般的にはSRTのアミノ又はカルボキシル末端に位置する。このような
SRTのエピトープタグ形態の存在は、タグポリペプチドに対する抗体を用いて
検出することができる。また、エピトープタグの提供は、抗-タグ抗体又はエピ
トープタグに結合する他の型の親和性マトリクスを用いたアフィニティ精製によ
ってSRTを容易に精製できるようにする。種々のタグポリペプチド及びそれら
各々の抗体はこの分野で良く知られている。例としては、ポリ-ヒスチジン(poly
-his)又はポリ-ヒスチジン-グリシン(poly-his-gly)タグ;flu HAタグポリペプ
チド及びその抗体12CA5[Field等, Mol. Cell. Biol., 8:2159-2165 (1988
)];c-mycタグ及びそれに対する8F9、3C7、6E10、G4、B7及び9
E10抗体[Evan等, Molecular and Cellular Biology, 5:3610-3616 (1985)]
;及び単純ヘルペスウイルス糖タンパク質D(gD)タグ及びその抗体[Paborsky等
, Protein Engineering, 3(6):547-553 (1990)]を含む。他のタグポリペプチド
は、フラッグペプチド[Hopp等, BioTechnology, 6:1204-1210 (1988)];KT
3エピトープペプチド[Martin等, Science, 255:192-194 (1992)];α-チュー
ブリンエピトープペプチド[Skinner等, J. Biol. Chem., 266:15163-15166 (19
91)];及びT7遺伝子10タンパク質ペプチドタグ[Lutz-Freyermuth等, Proc
. Natl. Acad. Sci. USA, 87:6393-6397 (1990)]を含む。 それに換わる実施態様では、キメラ分子はSRTの免疫グロブリン又は免疫グ
ロブリンの特定領域との融合体を含んでもよい。キメラ分子の二価形態(「イム
ノアドヘシン」とも呼ばれる)については、そのような融合体はIgG分子のF
c領域であり得る。Ig融合体は、好ましくはIg分子内の少なくとも1つの可
変領域に換えてSRTポリペプチドの可溶化(膜貫通ドメイン欠失又は不活性化)
形態を含む。特に好ましい実施態様では、免疫グロブリン融合体は、IgG1分
子のヒンジ、CH2及びCH3、又はヒンジ、CH1、CH2及びCH3領域を
含む。免疫グロブリン融合体の製造については、1995年6月27日発行の米国特許
第5,428,130号を参照のこと。
【0035】 D.SRTポリペプチドの調製 以下の記載は、主として、SRT核酸を含むベクターで形質転換又は形質移入
された細胞を培養することによりSRTを生産する方法に関する。もちろん、当
該分野においてよく知られている他の方法を用いてSRTを調製することができ
ると考えられる。例えば、SRT配列、又はその一部は、固相技術を用いた直接
ペプチド合成によって生産してもよい[例えば、Stewart等, Solid-Phase Pepti
de Synthesis, W.H. Freeman Co., San Francisco, CA (1969);Merrifield, J.
Am. Chem. Soc., 85:2149-2154 (1963)参照]。手動技術又は自動によるインビ
トロタンパク質合成を行ってもよい。自動合成は、例えば、アプライド・バイオ
システムズ・ペプチド合成機(Foster City, CA)を用いて、製造者の指示により
実施してもよい。SRTの種々の部分は別々に化学的に合成され、化学的又は酵
素的方法を用いて結合させて全長SRTを生産してもよい。
【0036】 1.SRTをコードするDNAの単離 SRTをコードするDNAは、SRTmRNAを保有していてそれを検出可能
なレベルで発現すると考えられる組織から調製されたcDNAライブラリーから
得ることができる。従って、ヒトSRT DNAは、実施例に記載されるように
、ヒトの組織から調製されたcDNAライブラリーから簡便に得ることができる
。またSRT-コード化遺伝子は、ゲノムライブラリーから又は公知の合成方法(
例えば、自動化核酸合成)により得ることもできる。 ライブラリーは、関心ある遺伝子あるいはその遺伝子によりコードされるタン
パク質を同定するために設計されたプローブ(SRTに対する抗体又は少なくと
も約20−80塩基のオリゴヌクレオチド等)によってスクリーニングでき、こ
こで、そのプローブは添付した図に示すポリヌクレオチド配列に基づいている。
選択されたプローブによるcDNA又はゲノムライブラリーのスクリーニングは
、例えばSambrook等, Molecular Cloning: A Laboratory Manual(New York: Col
d Spring Harbor Laboratory Press, 1989)に記載されている標準的な手順を使
用して実施することができる。SRTをコードする遺伝子を単離する他の方法は
PCR法を使用するものである[Sambrook等,上掲;Dieffenbach等, PCR Primer
:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1995)]。
【0037】 下記の実施例には、cDNAライブラリーのスクリーニング技術を記載してい
る。プローブとして選択されたオリゴヌクレオチド配列は、充分な長さで、疑陽
性が最小化されるよう充分に明瞭でなければならない。オリゴヌクレオチドは、
スクリーニングされるライブラリー内のDNAとのハイブリダイゼーション時に
検出可能であるように標識されていることが好ましい。標識化の方法は当該分野
において良く知られており、32P標識されたATPのような放射線標識、ビオ
チン化あるいは酵素標識の使用が含まれる。中程度の厳密性及び高度の厳密性を
含むハイブリダイゼーション条件は、上掲のSambrook等に与えられている。 このようなライブラリースクリーニング法において同定された配列は、Genban
k等の公共データベース又は他の個人の配列データベースに寄託され公衆に利用
可能とされている他の周知の配列と比較及びアラインメントすることができる。
分子の決定された領域内又は全長配列に渡っての(アミノ酸又はヌクレオチドレ
ベルのいずれかでの)配列同一性は、この分野で知られた、そしてここに記載し
た方法を用いて決定することができる。 タンパク質コード配列を有する核酸は、初めてここで開示された推定アミノ酸
配列を使用し、また必要ならば、cDNAに逆転写されなかったmRNAの生成
中間体及び先駆物質を検出する上掲のSambrook等に記述されているような従来の
プライマー伸展法を使用し、選択されたcDNA又はゲノムライブラリーをスク
リーニングすることにより得られる。
【0038】 2.宿主細胞の選択及び形質転換 宿主細胞を、ここに記載したSRT生産のための発現又はクローニングベクタ
ーで形質移入又は形質転換し、プロモーターを誘導し、形質転換体を選択し、又
は所望の配列をコードする遺伝子を増幅するために適当に変性された常套的栄養
培地で培養する。培養条件、例えば培地、温度、pH等々は、過度の実験をする
ことなく当業者が選ぶことができる。一般に、細胞培養の生産性を最大にするた
めの原理、プロトコール、及び実用技術は、Mammalian Cell Biotechnology: a
Practical Approach, M.Butler編 (IRL Press, 1991)及びSambrook等, 上掲に見
出すことができる。 原核生物細胞形質移入及び真核生物細胞形質転換の方法、例えば、CaCl 、CaPO、リポソーム媒介及びエレクトロポレーションは当業者に知られて
いる。用いられる宿主細胞に応じて、このような細胞に対して適した標準的な方
法を用いて形質転換はなされる。前掲のSambrook等に記載された塩化カルシウム
を用いるカルシウム処理又はエレクトロポレーションが、一般的に原核生物に対
して用いられる。アグロバクテリウム・トゥメファシエンスによる感染が、Shaw
等, Gene, 23:315 (1983)及び1989年6月29日公開のWO 89/05859に記載されてい
るように、或る種の植物細胞の形質転換に用いられる。このような細胞壁のない
哺乳動物の細胞に対しては、Graham及びvan der Eb, Virology, 52:456-457 (19
78)のリン酸カルシウム沈降法を使用することができる。哺乳動物細胞の宿主系
形質転換の一般的な態様は米国特許第4,399,216号に記載されている。酵母菌中
への形質転換は、典型的には、Van Solingen等, J. Bact., 130:946 (1977)及び
Hsiao等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 76:3829 (1979)の方法に従って実施さ
れる。しかしながら、DNAを細胞中に導入する他の方法、例えば、核マイクロ
インジェクション、エレクトロポレーション、無傷の細胞、又はポリカチオン、
例えばポリブレン、ポリオルニチン等を用いる細菌プロトプラスト融合もまた用
いることもできる。哺乳動物細胞を形質転換するための種々の技術については、
Keown等, Methods in Enzymology, 185:527-537 (1990)及び Mansour等, Nature
, 336:348-352 (1988)を参照のこと。
【0039】 ここでのベクターにDNAをクローニングあるいは発現するために適切な宿主
細胞には、原核生物、酵母菌、又は高等真核生物細胞が含まれる。適切な原核生
物は、限定するものではないが、真正細菌、例えばグラム陰性又はグラム陽性生
物体、例えば大腸菌のような腸内細菌科を含む。種々の大腸菌株が公衆に利用可
能であり、例えば、大腸菌K12株MM294(ATCC31,446);大腸菌X1776
(ATCC31,537);大腸菌株W3110(ATCC27,325)及びK5772(ATCC53,635)で
ある。他の適切な原核動物宿主細胞は、大腸菌、例えば、E. coli、エンテロバ
クター、エルビニア(Erwinia)、クレブシエラ(Klebsiella)、プロテウス(Proteu
s)、サルモネラ、例えば、ネズミチフス菌、セラチア、例えば、セラチアマルセ
サンス(Serratia marcescans) 、及び赤痢菌、並びに桿菌、例えばバシリスブチ
リス(B. subtilis)及びバシリリチェニフォルミス(B. licheniformis)(例えば、
1989年4月12日発行のDD 266,710に記載されたバシリリチェニフォルミス41P)
、シュードモナス、例えば緑膿筋及びストレプトマイセスなどの腸内細菌科を含
む。これらの例は限定ではなく例示である。株W3110は、組換えDNA生産
発酵のための共通の宿主株であるので一つの特に好ましい宿主又は親宿主である
。好ましくは、宿主細胞は最小量のタンパク質分解酵素を分泌する。例えば、株
W3110は、宿主に外来のタンパク質をコードする遺伝子における遺伝子変異
をするように修飾してもよく、そのような宿主の例としては、完全な遺伝子型t
onAを有する大腸菌W3110株1A2;完全な遺伝子型tonA ptr3
を有する大腸菌W3110株9E4;完全な遺伝子型tonA prt3 ph
oA E15 (argF-lac)169 degP ompT kanを有す
る大腸菌W3110株27C7(ATCC 55,244);完全な遺伝子型tonA pt
r3 phoA E15 (algF-lac)169 degP ompT r
bs7 ilvG kanを有する大腸菌W3110株37D6;非カナマイシ
ン耐性degP欠失変異を持つ37D6株である大腸菌W3110株40B4;
及び1990年8月7日発行の米国特許第4,946,783号に開示された変異周辺質プロテ
アーゼを有する大腸菌株を含む。あるいは、クローニングのインビトロ法、例え
ばPCR又は他の核酸ポリメラーゼ反応が好適である。
【0040】 原核生物に加えて、糸状菌又は酵母菌のような真核微生物は、SRT-コード
化ベクターのための適切なクローニング又は発現宿主である。サッカロミセス・
セレヴィシアは、通常用いられる下等真核生物宿主微生物である。他に、シゾサ
ッカロミセスプロンブ(Schizosaccharomyces pombe)(Beach及びNurse, Nature,
290: 140 [1981]; 1985年5月2日発行のEP 139,383);クルベロミセスホスツ(Klu
yveromyces hosts)(米国特許第4,943,529号; Fleer等, Bio/Technology, 9: 968
-975 (1991))、例えばケーラクチス(K. lactis)(MW98-8C, CBS683, CBS4574; Lo
uvencourt等, J. Bacteriol. 737 [1983])、ケーフラギリス(K. fragilis)(ATCC
12,424)、ケーブルガリクス(K. bulgaricus)(ATCC 16,045)、ケーウィケラミイ
(K. wickeramii)(ATCC 24,178)、ケーワルチイ(K. waltii)(ATCC 56,500)、ケー
ドロソフィラルム(K. drosophilarum)(ATCC 36,906; Van den Berg等, Bio/Tech
nology, 8: 135 (1990))、ケーテルモトレランス(K. thermotolerans)及びケー
マルキシアナス(K. marxianus);ヤロウィア(yarrowia)(EP 402,226);ピッチャ
パストリス(Pichia pastoris)(EP 183,070; Sreekrishna等, J. Basic Microbio
l, 28: 265-278 [1988]);カンジダ;トリコデルマレーシア(reesia)(EP 244,23
4);アカパンカビ(Case等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 76: 5259-5263 [1979
]);シュワニオマイセス(schwanniomyces)、例えばシュワニオマイセスオクシデ
ンタリス(occidentalis)(1990年10月31日発行のEP 394,538);及び糸状真菌、例
えば、ニューロスポラ、ペニシリウム、トリポクラジウム(Tolypocladium)(1991
年1月10日発行のWO 91/00357);及びコウジ菌、例えば偽巣性コウジ菌(Ballance
等, Biochem. Biophys. Res. Commun., 112: 284-289 [1983]; Tilburn等, Gene
, 26: 205-221 [1983]; Yelton等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81: 1470-147
4 [1984])及びクロカビ(Kelly及びHynes, EMBO J., 4: 475-479 [1985])が含ま
れる。ここで好ましいメチロトロピック(methylotropic)酵母は、これらに限ら
れないが、ハンセヌラ(Hansenula)、カンジダ、クロエケラ(Kloeckera)、ピチア
(Pichia)、サッカロミセス、トルロプシス(Torulopsis)、及びロドトルラ(Rhodo
torula)からなる属から選択されるメタノールで成長可能な酵母を含む。この酵
母の分類の例示である特定の種のリストは、C. Anthony, The Biochemistry of
Methylotrophs, 269 (1982)に見出される。
【0041】 グリコシル化SRTの発現に適切な宿主細胞は、多細胞生物から誘導される。
無脊椎動物細胞の例としては、ショウジョウバエS2及びスポドステラSf9等
の昆虫細胞並びに植物細胞が含まれる。有用な哺乳動物宿主株化細胞の例は、チ
ャイニーズハムスター卵巣(CHO)及びCOS細胞を含む。多くの特異的な例は
、SV40によって形質転換されたサル腎臓CV1株 (COS-7, ATCC CRL 1651);
ヒト胚腎臓株(293又は懸濁培養での増殖のためにサブクローン化された293細胞
、Graham等, J. Gen Virol., 36:59 (1977));チャイニーズハムスター卵巣細胞
/-DHFR(CHO, Urlaub及びChasin, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77:4216 (
1980));マウスのセルトリ細胞(TM4, Mather, Biol. Reprod., 23:243-251 (1980
));ヒト肺細胞 (W138, ATCC CCL 75); ヒト肝細胞 (Hep G2, HB 8065); 及びマ
ウス***腫瘍細胞 (MMT 060562, ATTC CCL51)を含む。適切な宿主細胞の選択は
、この分野の技術常識内にある。
【0042】 3.複製可能なベクターの選択及び使用 SRTをコードする核酸(例えば、cDNA又はゲノムDNA)は、クローニン
グ(DNAの増幅)又は発現のために複製可能なベクター内に挿入される。様々な
ベクターが公的に入手可能である。ベクターは、例えば、プラスミド、コスミド
、ウイルス粒子、又はファージの形態とすることができる。適切な核酸配列が、
種々の手法によってベクターに挿入される。一般に、DNAはこの分野で周知の
技術を用いて適当な制限エンドヌクレアーゼ部位に挿入される。ベクター成分と
しては、一般に、これらに制限されるものではないが、一又は複数のシグナル配
列、複製開始点、一又は複数のマーカー遺伝子、エンハンサーエレメント、プロ
モーター、及び転写終結配列を含む。これらの成分の一又は複数を含む適当なベ
クターの作成には、当業者に知られた標準的なライゲーション技術を用いる。 SRTは直接的に組換え手法によって生産されるだけではなく、シグナル配列
あるいは成熟タンパク質あるいはポリペプチドのN-末端に特異的切断部位を有
する他のポリペプチドである異種性ポリペプチドとの融合ペプチドとしても生産
される。一般に、シグナル配列はベクターの成分であるか、ベクターに挿入され
るSRT-コード化DNAの一部である。シグナル配列は、例えばアルカリホス
ファターゼ、ペニシリナーゼ、lppあるいは熱安定性エンテロトキシンIIリー
ダーの群から選択される原核生物シグナル配列であってよい。酵母の分泌に関し
ては、シグナル配列は、酵母インベルターゼリーダー、α因子リーダー(酵母菌
属(Saccharomyces)及びクルイベロマイシス(Kluyveromyces)α因子リーダーを含
み、後者は米国特許第5,010,182号に記載されている)、又は酸ホスフォターゼリ
ーダー、白体(C.albicans)グルコアミラーゼリーダー(1990年4月4日発行のEP362
179)、又は1990年11月15日に公開されたWO 90/13646に記載されているシグナル
であり得る。哺乳動物細胞の発現においては、哺乳動物シグナル配列は、同一あ
るいは関連ある種の分泌ポリペプチド由来のシグナル配列並びにウイルス分泌リ
ーダーのようなタンパク質の直接分泌に使用してもよい。
【0043】 発現及びクローニングベクターは共に一又は複数の選択された宿主細胞におい
てベクターの複製を可能にする核酸配列を含む。そのような配列は種々の細菌、
酵母及びウイルスに対してよく知られている。プラスミドpBR322に由来す
る複製開始点は大部分のグラム陰性細菌に好適であり、2μプラスミド開始点は
酵母に適しており、様々なウイルス開始点(SV40、ポリオーマ、アデノウイ
ルス、VSV又はBPV)は哺乳動物細胞におけるクローニングベクターに有用
である。 発現及びクローニングベクターは、典型的には、選択性マーカーとも称される
選択遺伝子を含む。典型的な選択遺伝子は、(a)アンピシリン、ネオマイシン、
メトトレキセートあるいはテトラサイクリンのような抗生物質あるいは他の毒素
に耐性を与え、(b)栄養要求性欠陥を補い、又は(c)例えばバシリに対する遺伝子
コード化-D-アラニンラセマーゼのような、複合培地から得られない重要な栄養
素を供給するタンパク質をコードする。 哺乳動物細胞に適切な選べるマーカーの例は、DHFRあるいはチミジンキナ
ーゼのように、SRT-コード化核酸を取り込むことのできる細胞成分を同定す
ることのできるものである。野生型DHFRを用いた場合の好適な宿主細胞は、
Urlaub 等により, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77:4216 (1980)に記載されて
いるようにして調製され増殖されたDHFR活性に欠陥のあるCHO株化細胞で
ある。酵母菌中での使用に好適な選択遺伝子は酵母プラスミドYRp7に存在す
るtrp1遺伝子である[Stinchcomb等, Nature, 282:39(1979);Kingsman等,
Gene, 7:141(1979);Tschemper等, Gene, 10:157(1980)]。trp1遺伝子
は、例えば、ATCC番号44076あるいはPEP4-1のようなトリプトフ
ァン内で成長する能力を欠く酵母菌の突然変異株に対する選択マーカーを提供す
る[Jones, Genetics, 85:12 (1977)]。
【0044】 発現及びクローニングベクターは、通常、SRT-コード化核酸配列に作用可
能に結合し、mRNA合成を指示するプロモーターを含む。種々の可能な宿主細
胞により認識されるプロモーターがよく知られている。原核生物宿主での使用に
好適なプロモーターはβ-ラクタマーゼ及びラクトースプロモーター系[Chang等
, Nature, 275:615 (1978);Goeddel等, Nature, 281:544 (1979)]、アルカリ
ホスファターゼ、トリプトファン(trp)プロモーター系[Goeddel, Nucleic Acid
s Res., 8:4057 (1980); EP 36,776]、及びハイブリッドプロモーター、例えば
tacプロモーター[deBoer 等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 80:21-25 (198
3)]を含む。細菌系で使用するプロモータもまたSRTをコードするDNAと作
用可能に結合したシャイン・ダルガーノ(S.D.)配列を有する。 酵母宿主と共に用いて好適なプロモーター配列の例としては、3-ホスホグリ
セラートキナーゼ[Hitzeman 等, J. Biol. Chem., 255:2073 (1980)]又は他の
糖分解酵素[Hess 等, J. Adv. Enzyme Reg., 7:149 (1968);Holland, Biochem
istry, 17:4900(1978)]、例えばエノラーゼ、グリセルアルデヒド-3-リン酸
デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホフ
ルクトキナーゼ、グルコース-6-リン酸イソメラーゼ、3-ホスホグリセレート
ムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオセリン酸イソメラーゼ、ホスホグルコー
スイソメラーゼ、及びグルコキナーゼが含まれる。 他の酵母プロモーターとしては、成長条件によって転写が制御される付加的効
果を有する誘発的プロモーターであり、アルコールデヒドロゲナーゼ2、イソチ
トクロムC、酸ホスファターゼ、窒素代謝と関連する分解性酵素、メタロチオネ
イン、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ、及びマルトース及びガ
ラクトースの利用を受ける酵素のプロモーター領域がある。酵母菌での発現に好
適に用いられるベクターとプロモータはEP 73,657に更に記載されている。 哺乳動物の宿主細胞におけるベクターからのSRT転写は、例えば、ポリオー
マウィルス、伝染性上皮腫ウィルス(1989年7月5日公開のUK 2,211,504)、アデノ
ウィルス(例えばアデノウィルス2)、ウシ乳頭腫ウィルス、トリ肉腫ウィルス、
サイトメガロウィルス、レトロウィルス、B型肝炎ウィルス及びサルウィルス4
0(SV40)のようなウィルスのゲノムから得られるプロモーター、異種性哺乳動物
プロモーター、例えばアクチンプロモーター又は免疫グロブリンプロモーター、
及び熱衝撃プロモーターから得られるプロモーターによって、このようなプロモ
ーターが宿主細胞系に適合し得る限り制御される。
【0045】 より高等の真核生物によるSRTをコードするDNAの転写は、ベクター中に
エンハンサー配列を挿入することによって増強され得る。エンハンサーは、通常
は約10から300塩基対で、プロモーターに作用してその転写を増強するDN
Aのシス作動要素である。哺乳動物遺伝子由来の多くのエンハンサー配列が現在
知られている(グロビン、エラスターゼ、アルブミン、α-フェトプロテイン及び
インスリン)。しかしながら、典型的には、真核細胞ウィルス由来のエンハンサ
ーが用いられるであろう。例としては、複製開始点の後期側のSV40エンハン
サー(100-270塩基対)、サイトメガロウィルス初期プロモーターエンハン
サー、複製開始点の後期側のポリオーマエンハンサー及びアデノウィルスエンハ
ンサーが含まれる。エンハンサーは、SRTコード配列の5’又は3’位でベク
ター中にスプライシングされ得るが、好ましくはプロモーターから5’位に位置
している。 また真核生物宿主細胞(酵母、真菌、昆虫、植物、動物、ヒト、又は他の多細
胞生物由来の有核細胞)に用いられる発現ベクターは、転写の終結及びmRNA
の安定化に必要な配列も含む。このような配列は、真核生物又はウィルスのDN
A又はcDNAの通常は5’、時には3’の非翻訳領域から取得できる。これら
の領域は、SRTをコードするmRNAの非翻訳部分にポリアデニル化断片とし
て転写されるヌクレオチドセグメントを含む。 組換え脊椎動物細胞培養でのSRTの合成に適応化するのに適切な他の方法、
ベクター及び宿主細胞は、Gething等, Nature, 293:620-625 (1981); Mantei等,
Nature, 281:40-46 (1979); EP 117,060; 及びEP 117,058に記載されている。
【0046】 4.遺伝子増幅/発現の検出 遺伝子の増幅及び/又は発現は、ここで提供された配列に基づき、適切に標識
されたプローブを用い、例えば、従来よりのサザンブロット法、mRNAの転写
を定量化するノーザンブロット法[Thomas, Proc. Natl. Acad. Sci. USA,77:52
01-5205 (1980)]、ドットブロット法(DNA分析)、又はインサイツハイブリダ
イゼーション法によって、直接的に試料中で測定することができる。あるいは、
DNA二本鎖、RNA二本鎖及びDNA-RNAハイブリッド二本鎖又はDNA-
タンパク二本鎖を含む、特異的二本鎖を認識することができる抗体を用いること
もできる。ついで、抗体を標識し、アッセイを実施することができ、ここで二本
鎖は表面に結合しており、その結果二本鎖の表面での形成の時点でその二本鎖に
結合した抗体の存在を検出することができる。 あるいは、遺伝子の発現は、遺伝子産物の発現を直接的に定量する免疫学的な
方法、例えば細胞又は組織切片の免疫組織化学的染色及び細胞培養又は体液のア
ッセイによって、測定することもできる。試料液の免疫組織化学的染色及び/又
はアッセイに有用な抗体は、モノクローナルでもポリクローナルでもよく、任意
の哺乳動物で調製することができる。簡便には、抗体は、天然配列SRTポリペ
プチドに対して、又はここで提供されるDNA配列をベースとした合成ペプチド
に対して、又はSRT DNAに融合し特異的抗体エピトープをコードする外因
性配列に対して調製され得る。
【0047】 5.ポリペプチドの精製 SRTの形態は、培地又は宿主細胞の溶菌液から回収することができる。膜結
合性であるならば、適切な洗浄液(例えばトリトン-X100)又は酵素的切断を
用いて膜から引き離すことができる。SRTの発現に用いられる細胞は、凍結融
解サイクル、超音波処理、機械的破壊、又は細胞溶解剤などの種々の化学的又は
物理的手段によって破壊することができる。 SRTを、組換え細胞タンパク質又はポリペプチドから精製することが望まし
い。適切な精製手順の例である次の手順により精製される:すなわち、イオン交
換カラムでの分画;エタノール沈殿;逆相HPLC;シリカ又はカチオン交換樹
脂、例えばDEAEによるクロマトグラフィー;クロマトフォーカシング;SD
S-PAGE;硫酸アンモニウム沈殿;例えばセファデックスG-75を用いるゲ
ル濾過;IgGのような汚染物を除くプロテインAセファロースカラム;及びS
RTのエピトープタグ形態を結合させる金属キレート化カラムである。種々のタ
ンパク質精製方法を用いることができ、このような方法はこの分野で知られ、例
えば、Deutcher, Methodes in Enzymology, 182 (1990);Scopes, Protein Puri
fication: Principles and Practice, Springer-Verlag, New York (1982)に記
載されている。選ばれる精製過程は、例えば、用いられる生産方法及び特に生産
される特定のSRTの性質に依存する。
【0048】 E.SRTポリヌクレオチド及びポリペプチドの用途 ここで開示するSRTヌクレオチド配列(及び/又はそれらの相補鎖)は、例え
ばハイブリダイゼーションプローブとしての使用を含む分子生物学の分野におい
て、染色体及び遺伝子マッピングにおいて、組織タイピング、疾病組織検出、P
CR技術において、新規な治療用分子のスクリーニングにおいて、そしてアンチ
センスRNA及びDNAの作製においての種々の用途を有している。また、SR
T核酸も、ここに記載される組換え技術によるSRTポリペプチドの調製に有用
であろう。 ここで開示するSRTポリヌクレオチド又はその一部は、全長SRTcDNA
の単離又は関心あるSRT配列に対して所望の配列同一性を持つ更に他のcDN
A(例えば、SRTの天然発生変異体又は他の種からのSRTをコードするもの)
の単離のためのcDNAライブラリー用のハイブリダイゼーションプローブとし
て使用できる。場合によっては、プローブの長さは約20〜約50塩基である。
ハイブリダイゼーションプローブは、少なくとも部分的にここで開示するヌクレ
オチド配列の新規な領域から誘導してもよく、それらの領域は、過度の実験をす
ることなく、天然配列SRTのプロモーター、エンハンサー成分及びイントロン
を含むゲノム配列から決定され得る。例えば、スクリーニング法は、SRT遺伝
子のコード化領域を周知のDNA配列を用いて単離して約40塩基の選択された
プローブを合成することを含む。ハイブリダイゼーションプローブは、32P又
35S等の放射性ヌクレオチド、又はアビジン/ビオチン結合系を介してプロ
ーブに結合したアルカリホスファターゼ等の酵素標識を含む種々の標識で標識さ
れうる。本発明のSRT遺伝子に相補的な配列を有する標識されたプローブは、
ヒトcDNA、ゲノムDNA又はmRNAのライブラリーをスクリーニングし、
そのライブラリーの何れのメンバーがプローブにハイブッド形成するかを決定す
るのに使用できる。ハイブリダイゼーション技術は、以下の実施例において更に
詳細に記載する。
【0049】 米国特許第4,683,195号;同4,800,195号:及び同4,965,188号に記載されてい
るPCRは、添付した図に開示されているポリヌクレオチド配列に基づいたオリ
ゴヌクレオチドのさらなる用途を提供する。このようなオリゴマーは一般的には
化学合成されるが、組換え由来又はその双方の混合物であってもよい。オリゴマ
ーは一般的に2つのヌクレオチド配列を含み、その一方はセンス方向(5'から3
')であり、もう一方はアンチセンス方向(3'から5')であって、特定の遺伝子の
同定又は診断用途のために至適化された条件下で使用される。同じ2つのオリゴ
マー、オリゴマーの入れ子状態のセット、又はオリゴマーの縮重プールでさえ、
密接に関連したDNA又はRNA配列の同定及び/又は定量のために緊縮性の低
い条件下で使用され得る。
【0050】 全長遺伝子は、部分的なヌクレオチド配列及び種々の当該分野で既知の方法を
使用してクローニングすることができる。Gobindaら, PCR Methods Applic. 2:
318-322(1993)には、汎用的なプライマーを使用して既知の遺伝子座に隣接する
未知の配列を取り出す直接的方法として「制限部位PCR」を開示している。第
1に、ゲノムDNAをリンカーに対するプライマーと既知の領域に特異的なプラ
イマーの存在下で増幅する。増幅された配列を、同一のリンカープライマーと最
初のものに内在する他の特異的なプライマーを用いて、二回目のPCR工程にか
ける。各回のPCRの産物を適切なRNAポリメラーゼを用いて転写し、逆転写
酵素を使用して配列決定する。Gobindaらは、遺伝子の3'非コード化領域の20
ヌクレオチドの保存的配列を同定したIX因子に関するデータを提供している。 インバースPCR法は既知の領域に基づくプライマーを用いて開始して、未知
の配列を成功裏に獲得することが報告されている最初の方法である(Trigliaら,
Nucleic Acids Res. 16:8186(1988))。本方法は、遺伝子の既知の領域に適切な
断片を生成するために、いくつかの制限酵素を使用する。次に、断片を分子内ラ
イゲーションにより環化し、PCRテンプレートとして使用する。多岐にわたる
プライマーが既知の領域からデザインされる。PCRの前に必要な複数回にわた
る制限酵素での消化とライゲーションのために、この手順は時間がかかり高価な
ものとなっている(Gobindaら, 上掲)。
【0051】 キャプチャーPCR(Lagerstromら, PCR Methods Applic. 1:111-119(1991))
は、ヒト及びYAC DNAにおける既知の配列に隣接したDNA断片をPCR
増幅させる方法である。Gobindaら(上掲)により記載されたように、キャプチャ
ーPCRでも、PCRの前にDNA分子の未知部分に加工された二重鎖配列を配
するために複数回の制限酵素での消化とライゲーション工程が必要となる。制限
及びライゲーション反応は同時に行うことができるが、配列決定の前に伸長、固
定化及びPCRと精製の2回の実施が必要であり、煩雑で時間のかかる方法であ
る。 Parkerら, Nucleic Acids Res. 19:3055-3060(1991)はウオーキングPCRに
ついて教示しており、未知の配列の取り出しを可能にする標的遺伝子ウオーキン
グ法である。PromoterFinderTMはClontech(Palo Alto, Calif)から入手できる
新しいキットであり、ゲノムDNA中をウオーキングするためにp53由来のプ
ライマーとPCRを使用する。入れ子状態のプライマーと特殊なPromoterFinder
ライブラリーを使用して、上流の配列、例えばプロモータ及び調節成分を検出す
る。この方法はライブラリーをスクリーニングする必要性を回避し、イントロン
/エクソンの接合部の発見に有用である。
【0052】 他の新規なPCR法である「Improved Methods for Obtaining Full Length c
DNA Sequences」(1998年10月6日に発行された米国特許第5,817,479号を参照)は
XL-PCR(Perkin-Elmer, Foster City, Calf.)を使用し、DNAのより長い
断片に部分的なヌクレオチド配列を増幅させ伸長させるものである。この方法は
、一人の研究者が一度に複数の遺伝子(20又はそれ以上まで)を加工し、6−1
0日以内に伸長した(おそらくは全長の)配列を得ることを可能にするために開発
された。この新規な方法は、標識されたプローブを使用してプラスミドライブラ
リーをスクリーニングし、一人の研究者が14−40日以内に約3−5の遺伝子
だけを加工できるようにする方法に取って換わるものである。 約2日間で実施できる第1工程において、複数のプライマーのうちの任意の2
つを設計し、既知の部分的配列に基づいて合成する。約6〜8時間かかる第2工
程では、配列を選択されたライブラリーのPCR増幅により伸長させる。約1日
かかる第3及び第4工程は、増幅したcDNAの精製と適切なベクターへのその
ライゲーションである。約1日かかる第5工程は形質転換し、宿主細菌を成長さ
せることを含む。約5時間かかる第6工程では、PCRを使用して伸長した配列
について細菌クローンをスクリーニングする。約1日かかる最終工程は、選択さ
れたクローンの調製と配列決定を含む。
【0053】 全長cDNAが得られていない場合、最初のライブラリー又はいくつかの他の
好ましいライブラリーの何れかを使用して全手順を繰り返す。好ましいライブラ
リーは、サイズ選択してより大きなcDNAのみを含むものであってもよいし、
又は肺、肝臓、心臓及び脳などの、Gibco/BRL(Gaithersburg, Md.)から市販され
ているライブラリーを単独で又は組合せてなるものであってもよい。cDNAラ
イブラリーはオリゴ(dT)又はランダムプライミングを用いて調製されていても
よい。ランダムプライムライブラリーは、それらが遺伝子の5'末端の含むより
多くの配列を含む点で好ましい。ランダムプライムライブラリーは、オリゴ(d
T)ライブラリーが完全な遺伝子を生じない場合に特に有用である。
【0054】 添付した図に示す任意の特定のポリヌクレオチドのヌクレオチド配列をまた用
いて、天然ゲノム配列をマッピングするためのプローブを産生することができる
。配列は、よく知られた技術を使用し、特定の染色体又は染色体の特定領域にマ
ッピングされうる。これらには、染色体の広がりに対するインサイツハイブリダ
イゼーション(Vermaら, 「Human Chromosomes:A Manual of Basic Techniques
」, Pergamon Press, New York City, 1988)、フローソート染色体調製物、又は
人工的な染色体構成物、例えば酵母人造構造物(YACs)、細菌人造染色体(B
ASs)、細菌P1構造物又は単一の染色体cDNAライブラリーが含まれる。
【0055】 染色体調製物のインサイツハイブリダイゼーションと物理的マッピング技術、
例えば確立された染色体マーカーを使用する連鎖解析は、遺伝子地図の拡張に非
常に貴重である。遺伝子地図の例は、Science(265:1981f)の1994 Genome Issue
に見出すことができる。多くの場合、他の哺乳動物種の染色体上の遺伝子の配置
は、特定のヒト染色体の数又はアームが未知であったとしても、関係するマーカ
ーを明らかにする。新規な部分的ヌクレオチド配列を染色体アーム、又はその一
部に物理的マッピングによりあてがうことができる。これは、位置クローニング
又は他の遺伝子発見技術を使用して原因遺伝子を探している研究者に貴重な情報
を提供する。疾患又は症候群、例えば毛細血管拡張性運動失調症(AT)が、特定
のゲノム領域への遺伝子連鎖、例えば11q22-23へのATによりおおざっ
ぱに局在化されたならば(Gattiら, Nature 336:577-580(1988))、その領域にマ
ッピングされた任意の配列がさらなる研究のための遺伝子を表す。本発明のヌク
レオチド配列は、さらに、正常な個人と保菌者又は疾患のある個人の間の、転移
、転置等のためのヌクレオチド配列の染色***置の差を検出するために使用され
うる。 特定のSRTポリペプチドをコードする部分的なヌクレオチド配列は、組換え
DNA技術のよく知られた方法を使用してアミノ酸配列を生産するために使用す
ることができる。アミノ酸又はペプチドは原核生物であれ真核生物であれ、種々
の宿主細胞に発現されうる。宿主細胞はヌクレオチド配列が取り出された同じ種
からでも異なった種からでもよい。組換えDNA技術によりアミノ酸配列又はペ
プチドを生産する利点は、精製のために十分な量が得られ、単純化された精製手
順を利用できることである。
【0056】 SRTヌクレオチド配列で形質転換した細胞は上述のように発現と細胞培養か
らのペプチドの回収に適した条件下で培養されうる。組換え細胞により生産され
るペプチドは配列それ自体及び/又は使用するベクターに応じて、分泌されるか
又は細胞内に含有されうる。一般的に、分泌形態で組換えタンパク質を調製する
のがより簡便であり、これは、特定の原核生物又は真核生物細胞膜を通っての移
動を行わせる組換えヌクレオチド配列へのSRTのライゲーションにより達成さ
れる。他の組換え構築物は、タンパク質精製を容易にするポリペプチドドメイン
をコードするヌクレオチド配列にSRTを結合させる(Krollら, DNA Cell Biol
. 12:441-53(1993))。
【0057】 SRT核酸の他の有用な断片は、標的SRTmRNA(センス)又はSRT D
NA(アンチセンス)配列に結合できる一本鎖核酸配列(RNA又はDNAのいず
れか)を含むアンチセンス又はセンスオリゴヌクレオチドを含む。アンチセンス
又はセンスオリゴヌクレオチドは、本発明によると、SRT DNAのコード化
領域の断片を含む。このような断片は、一般的には少なくとも約14ヌクレオチ
ド、好ましくは約14から30ヌクレオチドを含む。与えられたタンパク質をコ
ードするcDNA配列に基づく、アンチセンス又はセンスオリゴヌクレオチドを
誘導する能力は、例えば、Stein及びCohen(Cancer Res. 48: 2659: 1988)及び v
an der Krol等(BioTechniques 6: 958, 1988)に記載されている。 アンチセンス又はセンスオリゴヌクレオチドの標的核酸配列への結合は二重鎖
の形成をもたらし、それは、二重鎖の分解の促進、転写又は翻訳の期外停止を含
む幾つかの方法の一つ、又は他の方法により、標的配列の転写又は翻訳を阻止す
る。よって、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、SRTタンパク質の発現を阻
止するのに用いられる。アンチセンス又はセンスオリゴヌクレオチドは、修飾糖
-ホスホジエステル骨格(又は他の糖結合、WO 91/06629に記載のもの等)を有する
オリゴヌクレオチドをさらに含み、そのような糖結合は内因性ヌクレアーゼ耐性
である。そのような耐性糖結合を持つオリゴヌクレオチドは、インビボで安定で
あるが(即ち、酵素分解に耐えうるが)、標的ヌクレオチド配列に結合できる配列
特異性は保持している。
【0058】 センス又はアンチセンスオリゴヌクレオチドの他の例は、WO 90/10048に記載
されているもののような、有機部分、及びオリゴヌクレオチドの標的核酸配列へ
の親和性を向上させる他の部分、例えばポリ-(L-リジン)に共有結合したオリゴ
ヌクレオチドを含む。さらにまた、エリプチシン等の挿入剤、アルキル化剤又は
金属錯体をセンス又はアンチセンスオリゴヌクレオチドに結合させ、アンチセン
ス又はセンスオリゴヌクレオチドの標的ヌクレオチド配列への結合特異性を改変
してもよい。 アンチセンス又はセンスオリゴヌクレオチドは、例えば、CaPO-媒介D
NA形質移入、エレクトロポレーションを含む任意の遺伝子転換方法により、又
はエプスタイン-バーウイルスなどの遺伝子転換ベクターを用いることにより、
標的核酸配列を含む細胞に導入される。好ましい方法では、アンチセンス又はセ
ンスオリゴヌクレオチドは、適切なレトロウイルスベクターに挿入される。標的
核酸配列を含む細胞は、インビボ又はエキソビボで組換えレトロウイルスベクタ
ーに接触させる。好適なレトロウイルスベクターは、これらに限られないが、マ
ウスレトロウイルスM-MuLVから誘導されるもの、N2(M-MuLVから誘
導されたレトロウイルス)、又はDCT5A、DCT5B及びDCT5Cと命名
されたダブルコピーベクター(WO 90/13641参照)を含む。 また、センス又はアンチセンスオリゴヌクレオチドは、WO 91/04753に記載さ
れているように、リガンド結合分子との複合体の形成により標的ヌクレオチド配
列を含む細胞に導入してもよい。適切なリガンド結合分子は、これらに限られな
いが、細胞表面レセプター、成長因子、他のサイトカイン、又は細胞表面レセプ
ターに結合する他のリガンドを含む。好ましくは、リガンド結合分子の複合体形
成は、リガンド結合分子がその対応する分子又はレセプターに結合する、あるい
はセンス又はアンチセンスオリゴヌクレオチド又はその複合体の細胞への侵入を
阻止する能力を実質的に阻害しない。 あるいは、センス又はアンチセンスオリゴヌクレオチドは、WO 90/10448に記
載されたように、オリゴヌクレオチド-脂質複合体の形成により標的核酸配列を
含む細胞に導入してもよい。センス又はアンチセンスオリゴヌクレオチド-脂質
複合体は、好ましくは内因性リパーゼにより細胞内で分解される。
【0059】 また、プローブは、PCR技術に用いて、密接に関連したSRTコード化配列
の同定のための配列のプールを作成することができる。 また、SRTをコードするヌクレオチド配列は、そのSRTをコードする遺伝
子のマッピングのため、及び遺伝子疾患を持つ個体の遺伝子分析のためのハイブ
リダイゼーションプローブの作成にも用いることができる。ここに提供されるヌ
クレオチド配列は、インサイツハイブリダイゼーション、既知の染色体マーカー
に対する結合分析、及びライブラリーでのハイブリダイゼーションスクリーニン
グ等の周知の技術を用いて、染色体及び染色体の特定領域にマッピングすること
ができる。 SRTのコード化配列が他のタンパク質に結合するタンパク質をコードする場
合(例えば、SRTがレセプターである場合)、SRTは、結合性相互作用に係る
他のタンパク質又は分子を同定するアッセイに用いることができる。このような
方法により、レセプター/リガンド結合性相互作用のインヒビターを同定するこ
とができる。このような結合性相互作用に含まれるタンパク質も、ペプチド又は
小分子阻害剤又は結合性相互作用のアゴニストのスクリーニングに用いることが
できる。また、レセプターSRTは関連するリガンドの単離にも使用できる。ス
クリーニングアッセイは、天然SRT又はSRTのレセプターの生物学的活性に
似たリード化合物の発見のために設計される。このようなスクリーニングアッセ
イは、化学的ライブラリーの高スループットスクリーニングに基づくアンモニア
ッセイを含み、小分子候補薬剤の同定に特に適したものである。考慮される小分
子は、合成有機又は無機化合物を含む。アッセイは、この分野で良く特徴付けら
れているタンパク質-タンパク質結合アッセイ、生化学的スクリーニングアッセ
イ、免疫検定及び細胞ベースのアッセイを含む種々の型式で実施される。
【0060】 また、SRT又はその修飾型をコードする核酸は、トランスジェニック動物又
は「ノックアウト」動物を産生するのにも使用でき、これらは治療的に有用な試
薬の開発やスクリーニングに有用である。トランスジェニック動物(例えばマウ
ス又はラット)とは、出生前、例えば胚段階で、その動物又はその動物の祖先に
導入された導入遺伝子を含む細胞を有する動物である。導入遺伝子とは、トラン
スジェニック動物が発生する細胞のゲノムに組み込まれたDNAである。一実施
形態では、SRTをコードするcDNAは、確立された技術によりSRTをコー
ドするゲノムDNAをクローン化するために使用することができ、ゲノム配列を
、SRTをコードするDNAを発現する細胞を有するトランスジェニック動物を
産生するために使用することができる。トランスジェニック動物、特にマウス又
はラット等の特定の動物を産生する方法は当該分野において常套的になっており
、例えば米国特許第4,736,866号や第4,870,009号に記述されている。典型的には
、特定の細胞を組織特異的エンハンサーでのSRT導入遺伝子の導入の標的にす
る。胚段階で動物の生殖系列に導入されたSRTコード化導入遺伝子のコピーを
含むトランスジェニック動物はSRTをコードするDNAの増大した発現の影響
を調べるために使用できる。このような動物は、例えばその過剰発現を伴う病理
学的状態に対して保護をもたらすと思われる試薬のテスター動物として使用でき
る。本発明のこの態様においては、動物を試薬で治療し、導入遺伝子を有する未
治療の動物に比べ病理学的状態の発症率が低ければ、病理学的状態に対する治療
的処置の可能性が示される。 あるいは、SRTの非ヒト相同体は、動物の胚性幹細胞に導入されたSRTを
コードする変更ゲノムDNAと、SRTをコードする内在性遺伝子との間の相同
的組換えによって、SRTをコードする欠陥又は変更遺伝子を有するSRT「ノ
ックアウト」動物を作成するために使用できる。例えば、SRTをコードするc
DNAは、確立された技術に従い、SRTをコードするゲノムDNAのクローニ
ングに使用できる。SRTをコードするゲノムDNAの一部を欠失したり、組み
込みを監視するために使用する選択可能なマーカーをコードする遺伝子等の他の
遺伝子で置換することができる。典型的には、ベクターは無変化のフランキング
DNA(5’と3’末端の両方)を数キロベース含む[例えば、相同的組換えベク
ターについてはThomas及びCapecchi, Cell, 51:503(1987)を参照のこと]。ベク
ターは胚性幹細胞に(例えばエレクトロポレーションによって)導入し、導入され
たDNAが内在性DNAと相同的に組換えられた細胞が選択される[例えば、Li
等, Cell, 69:915(1992)参照]。選択された細胞は次に動物(例えばマウス又は
ラット)の胚盤胞内に注入されて集合キメラを形成する[例えば、Bradley, Tera
tocarcinomas and Embryonic Stem Cells: A Practical Approach, E. J. Rober
tson, ed. (IRL, Oxford, 1987), pp. 113-152参照]。その後、キメラ性胚を適
切な偽妊娠の雌性乳母に移植し、期間をおいて「ノックアウト」動物をつくり出
す。胚細胞に相同的に組換えられたDNAを有する子孫は標準的な技術により同
定され、それらを利用して動物の全細胞が相同的に組換えられたDNAを含む動
物を繁殖させることができる。ノックアウト動物は、例えば、SRTポリペプチ
ドが不在であることによるある種の病理的状態及びその病理的状態の進行に対す
る防御能力によって特徴付けられる。
【0061】 また、SRTポリペプチドをコードする核酸は遺伝子治療にも使用できる。遺
伝子治療用途においては、例えば欠陥遺伝子を置換するため、治療的有効量の遺
伝子産物のインビボ合成を達成するために、細胞に遺伝子が導入される。「遺伝
子治療」とは、1回の処理により継続的効果が達成される従来の遺伝子治療と、
治療的に有効なDNA又はmRNAの1回又は繰り返し投与を含む遺伝子治療薬
の投与の両方を含む。アンチセンスRNA及びDNAは、ある種の遺伝子のイン
ビボ発現を阻止する治療薬として用いることができる。短いアンチセンスオリゴ
ヌクレオチドを、細胞膜による制限された取り込みに起因する低い細胞内濃度に
もかかわらず、それが阻害剤として作用する細胞中に移入できることは既に示さ
れている(Zamecnik等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 83: 4143-4146 [1986])。
オリゴヌクレオチドは、例えばそれらの負に荷電したリン酸ジエステル基を非荷
電基で置換することによって取り込みを促進するように修飾してもよい。 生存可能な細胞に核酸を導入するための種々の技術が存在する。これらの技術
は、核酸が培養細胞にインビトロで、あるいは意図する宿主の細胞においてイン
ビボで移入されるかに応じて変わる。核酸を哺乳動物細胞にインビトロで移入す
るのに適した方法は、リポソーム、エレクトロポレーション、マイクロインジェ
クション、細胞融合、DEAE-デキストラン、リン酸カルシウム沈殿法などを
含む。現在好ましいインビボ遺伝子移入技術は、ウイルス(典型的にはレトロウ
イルス)ベクターでの形質移入及びウイルス被覆タンパク質-リポソーム媒介形質
移入である(Dzau等, Trends in Biotechnology 11, 205-210[1993])。幾つかの
状況では、核酸供給源を、細胞表面膜タンパク質又は標的細胞に特異的な抗体、
標的細胞上のレセプターに対するリガンド等の標的細胞を標的化する薬剤ととも
に提供するのが望ましい。リポソームを用いる場合、エンドサイトーシスを伴っ
て細胞表面膜タンパク質に結合するタンパク質、例えば、特定の細胞型向性のカ
プシドタンパク質又はその断片、サイクルにおいて内部移行を受けるタンパク質
に対する抗体、細胞内局在化を標的とし細胞内半減期を向上させるタンパク質が
、標的化及び/又は取り込みの促進のために用いられる。レセプター媒介エンド
サイトーシスの技術は、例えば、Wu等, J. Biol. Chem. 262, 4429-4432 (1987)
; 及びWagner等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87, 3410-3414 (1990)によって
記述されている。遺伝子マーキング及び遺伝子治療のプロトコールの概説につい
ては、Anderson等, Science 256, 808-813 (1992)を参照のこと。
【0062】 ここに記載したSRTポリペプチドは、タンパク質電気泳動目的の分子量マー
カーとして用いてもよい。 ここに記載したSRTポリペプチド又はその断片をコードする核酸分子は染色
体同定に有用である。この点において、実際の配列に基づく染色体マーキング試
薬は殆ど利用可能ではないため、新規な染色体マーカーの同定の必要性が存在し
ている。本発明の各SRT核酸分子は染色体マーカーとして使用できる。 また本発明のSRTポリペプチド及び核酸分子は組織タイピングに使用でき、
ここで、本発明のSRTポリペプチドは、ある組織では他のものと比較して、例
えば正常な組織に対して疾患のある組織では、異なった様式で発現をする。SR
T核酸分子は、PCR、ノーザン分析、サザン分析及びウェスタン分析のための
プローブの生成に使用される。 また、ここに記載したSRTポリペプチド及び抗体は治療薬として用いてもよ
い。本発明のSRTポリペプチドは、製薬的に有用な組成物を調製するのに知ら
れた方法に従って製剤され、それにより、このSRT生成物は製薬的に許容され
る担体媒体と混合される。治療用製剤は、凍結乾燥された製剤又は水性溶液の形
態で、任意的な生理学上許容可能な担体、賦形剤又は安定剤と、所望の精製度を
有する活性成分とを混合することにより(Remington's Pharmaceutical Sciences
, 16th edition, A. Osol, Ed., (1980))、調製され保管される。許容される担
体、賦形剤又は安定剤は、用いる投与量及び濃度ではレシピエントに対して無毒
性であり、リン酸、クエン酸及び他の有機酸等の緩衝液;アスコルビン酸を含む
抗酸化剤;低分子量(残基数10個未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチ
ン又は免疫グロブリン等のタンパク質;ポリビニルピロリドン等の親水性重合体
;グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン又はリシン等のアミノ酸;
グルコース、マンノース又はデキストリン等の単糖類、二糖類又は他の炭水化物
;EDTA等のキレート剤;マンニトール又はソルビトール等の糖アルコール類
;ナトリウム等の塩形成対イオン;及び/又はTWEENTM、PLURONICSTM又はP
EG等の非イオン性界面活性剤を含む。
【0063】 インビボ投与に使用される製剤は滅菌されていなくてはならない。これは、凍
結乾燥及び再構成の前又は後に、滅菌フィルター膜を通す濾過により容易に達成
される。 ここで、治療用組成物は一般に、無菌のアクセスポートを具備する容器、例え
ば、皮下注射針で貫通可能なストッパーを持つ静脈内溶液バッグ又はバイアル内
に配される。 投与経路は周知の方法、例えば、静脈内、腹膜内、脳内、筋肉内、眼内、動脈
内又は病巣内経路での注射又は注入、局所投与、又は徐放系による。 本発明の製薬組成物の用量及び望ましい薬物濃度は、意図する特定の用途に応
じて変化する。適切な用量又は投与経路の決定は、通常の内科医の技量の範囲内
である。動物実験は、ヒト治療のための有効量の決定についての信頼できるガイ
ダンスを提供する。有効量の種間スケーリングは、Toxicokinetics and New Dru
g Development, Yacobi等, 編, Pergamon Press, New York 1989, pp. 42-96のM
ordenti, J. 及びChappell, W. 「The use of interspecies scaling in toxico
kinetics」に記載された原理に従って実施できる。 SRTポリペプチド又はそのアゴニスト又はアンタゴニストのインビボ投与が
用いられる場合、正常な投与量は、投与経路に応じて、哺乳動物の体重当たり1
日に約10ng/kgから100mg/kgまで、好ましくは約1μg/kg/
日から10mg/kg/日である。特定の用量及び輸送方法の指針は文献に与え
られている;例えば、米国特許第4,657,760号、第5,206,344号、又は第5,225,21
2号参照。異なる製剤が異なる治療用化合物及び異なる疾患に有効であること、
例えば一つの器官又な組織を標的とする投与には他の器官又は組織とは異なる方
式で輸送することは必要であることが予想される。 SRTポリペプチドの投与を必要とする任意の疾患又は疾病の治療に適した放
出特性を持つ製剤でSRTポリペプチドの持続放出が望まれる場合、SRTポリ
ペプチドのマイクロカプセル化が考えられる。持続放出のための組換えタンパク
質のマイクロカプセル化は、ヒト成長ホルモン(rhGH)、インターフェロン(
rhIFN-)、インターロイキン-2、及びMNrgp120で成功裏に実施さ
れている。Johnson等, Nat. Med., 2: 795-799 (1996); Yasuda, Biomed. Ther.
, 27: 1221-1223 (1993); Hora等, Bio/Technology, 8: 755-758 (1990); Clela
nd, 「Design and Production of Single Immunization Vaccines Using Polyla
ctide Polyglycolide Microsphere Systems」in Vaccine Design: The Subunit
and Adjuvant Approach, Powell 及び Newman編, (Plenum Press: New York, 19
95), pp. 439-462; WO 97/03692, WO 96/40072, WO 96/07399; 及び米国特許第5
,654,010号。
【0064】 これらのタンパク質の持続放出製剤は、ポリ-乳酸-コグリコール酸(PLGA)
ポリマーを用い、その生体適合性及び広範囲の生分解特性に基づいて開発された
。PLGAの分解生成物である乳酸及びグリコール酸は、ヒト身体内で即座にク
リアされる。さらに、このポリマーの分解性は、分子量及び組成に依存して数ヶ
月から数年まで調節できる。Lewis, 「Controlled release of bioactive agent
s from lactide/glycolide polymer」in: M. Chasin及び R. Langer (編), Biod
egradable Polymers as Drug Delivery Systems (Marcel Dekker: New York, 19
90), pp. 1-41。 本発明は、SRTポリペプチドに類似する(アゴニスト)又はSRTポリペプチ
ドの効果を阻害する(アンタゴニスト)ものを同定するための化合物のスクリーニ
ング方法も包含する。アンタゴニスト候補薬のスクリーニングアッセイは、ここ
に同定した遺伝子にコードされるSRTポリペプチドと結合又は複合体形成する
化合物、又はコード化ポリペプチドと他の細胞性タンパク質との相互作用を阻害
する化合物を同定するために設計される。このようなスクリーニングアッセイは
、それを特に小分子候補薬の同定に適したものにする、化学的ライブラリーの高
スループットスクリーニングに適用可能なアッセイを含む。 このアッセイは、タンパク質-タンパク質結合アッセイ、生化学的スクリーニ
ングアッセイ、イムノアッセイ、及び細胞ベースのアッセイで、この分野で知ら
れたものを含む種々の方式で実施される。 アンタゴニストについての全てのアッセイは、それらが候補薬をここで同定さ
れた核酸にコードされるSRTポリペプチドと、これら2つの成分が相互作用す
るのに十分な条件下及び時間で接触させることを必要とすることにおいて共通す
る。
【0065】 結合アッセイにおいて、相互作用は結合であり、形成された複合体は単離され
るか、又は反応混合物中で検出することができる。特別な実施態様では、ここに
同定された遺伝子にコードされるSRTポリペプチド又は候補薬が、共有又は非
共有結合により固相、例えばマイクロタイタープレートに固定化される。非共有
結合は、一般的に固体表面をポリペプチドの溶液で被覆し乾燥させることにより
達成される。あるいは、固定化されるSRTポリペプチドに特異的な固定化抗体
、例えばモノクローナル抗体を、それを固体表面に固着させるために用いること
ができる。アッセイは、固定化成分、例えば固着成分を含む被覆表面に、検出可
能な標識で標識されていてもよい非固定化成分を添加することにより実施される
。反応が完了したとき、未反応成分を例えば洗浄により除去し、固体表面に固着
した複合体を検出する。最初の非固定化成分が検出可能な標識を有している場合
、表面に固定化された標識の検出は複合体形成が起こったことを示す。最初の非
固定化成分が標識を持たない場合は、複合体形成は、例えば、固定化された複合
体に特異的に結合する標識抗体によって検出できる。 候補化合物が相互作用するがここに同定した遺伝子にコードされる特定のSR
Tポリペプチに結合しない場合、そのポリペプチドとの相互作用は、タンパク質
-タンパク質相互作用を検出するために良く知られた方法によってアッセイする
ことができる。そのようなアッセイは、架橋、同時免疫沈降、及び勾配又はクロ
マトグラフィカラムを通す同時精製などの伝統的な手法を含む。さらに、タンパ
ク質-タンパク質相互作用は、Fields及び共同研究者等(Fiels及びSong, Nature(
London) 340, 245-246 (1989); Chien等, Proc.Natl. Acad. Sci. USA 88, 9578
-9582 (1991))に記載された酵母菌ベースの遺伝子系を用いることにより、Chevr
ay及びNathans, Proc.Natl. Acad. Sci. USA 89, 5789-5793 (1991)に開示され
ているようにして監視することができる。酵母菌GAL4などの多くの転写活性
化剤は、2つの物理的に別個のモジュラードメインからなり、一方はDNA結合
ドメインとして作用し、他方は転写活性化ドメインとして機能する。以前の文献
に記載された酵母菌発現系(一般に「2-ハイブリッド系」と呼ばれる)は、この
特性の長所を利用して、2つのハイブリッドタンパク質を用い、一方では標的タ
ンパク質がGAL4のDNA結合ドメインに融合し、他方では、候補となる活性
化タンパク質が活性化ドメインに融合している。GAL1-lacZリポーター
遺伝子のGAL4活性化プロモーターの制御下での発現は、タンパク質-タンパ
ク質相互作用を介したGAL4活性の再構成に依存する。相互作用するポリペプ
チドを含むコロニーは、β-ガラクトシダーゼに対する色素生産性物質で検出さ
れる。2-ハイブリッド技術を用いた2つの特定なタンパク質間のタンパク質-タ
ンパク質相互作用を同定するための完全なキット(MATCHMAKERTM)は、Clontech
から商業的に入手可能である。この系は、特定のタンパク質相互作用に含まれる
タンパク質ドメインのマッピング、並びにこの相互作用に係るアミノ酸残基の特
定にも拡張することができる。
【0066】 ここで同定されたSRTポリペプチドをコードする遺伝子と細胞内又は細胞外
成分との相互作用を阻害する化合物は、次のように試験できる:通常は反応混合
物は、遺伝子産物と細胞外又は細胞内成分を、それら2つの生成物が相互作用及
び結合する条件下及び時間で、含むように調製される。候補化合物が結合を阻害
する能力を試験するために、反応は試験化合物の不存在及び存在下で実施される
。さらに、プラシーボを第3の反応混合物に添加してポジティブ対照を提供して
もよい。混合物中に存在する試験化合物と細胞内又は細胞外成分との結合(複合
体形成)は上記のように監視される。試験化合物を含有する反応混合物ではなく
対照反応における複合体の形成は、試験化合物が試験化合物とその結合パートナ
ーとの相互作用を阻害することを示す。 アンタゴニストをアッセイするために、SRTポリペプチドを特定の活性につ
いてスクリーニングする化合物とともに細胞に添加してよく、SRTポリペプチ
ド存在下での関心ある活性を阻害する化合物の能力は、化合物がSRTポリペプ
チドのアンタゴニストであることを示す。あるいは、アンタゴニストは、SRT
ポリペプチド及び膜結合SRTポリペプチドレセプター又は組換えレセプターを
持つ潜在的アンタゴニストを、競合的阻害アッセイに適した条件下で結合させる
ことにより検出してもよい。SRTポリペプチドは、放射性等で標識でき、レセ
プターに結合したSRTポリペプチド分子の数を潜在的アンタゴニストの有効性
を決定するのに使用できる。レセプターをコードする遺伝子は、当業者に知られ
た多くの方法、例えばリガンドパンニング及びFACSソートにより同定できる
。Coligan等, Current Protocols in Immun., 1(2): Chapter 5 (1991)。好まし
くは、発現クローニングが用いられ、ポリアデニル化RNAがSRTポリペプチ
ドに反応性の細胞から調製され、このRNAから生成されたcDNAライブラリ
ーがプールに分配され、COS細胞又はSRTポリペプチド反応性でない他の細
胞の形質移入に使用される。スライドガラスで成長させた形質移入細胞を標識し
たSRTポリペプチドに暴露する。SRTポリペプチドは、ヨウ素化又は部位特
異的タンパク質キナーゼの認識部位の包含を含む種々の手段で標識できる。固定
及びインキュベーションの後、スライドにオートラジオグラフィ分析を施す。ポ
ジティブプールを同定し、相互作用サブプール化及び再スクリーニング工程を用
いてサブプールを調製して再形質移入し、結果的に推定レセプターをコードする
単一のクローンを生成する。
【0067】 レセプター同定の代替的方法として、標識SRTポリペプチドをレセプター分
子を発現する細胞膜又は抽出調製物に光親和性結合させることができる。架橋材
料はPAGEに溶解させ、X線フィルムに暴露される。レセプターを含む標識複
合体を励起し、ペプチド断片に分離し、タンパク質マイクロ配列決定を施すこと
ができる。マイクロ配列決定から得たアミノ酸配列は、推定レセプターをコード
する遺伝子を同定するcDNAライブラリーをスクリーニングする分解性オリゴ
ヌクレオチドプローブの組の設計に用いられる。 アンタゴニストの他の検定では、レセプターを発現する哺乳動物細胞又は膜調
製物を、候補化合物の存在下で標識SRTポリペプチドとともにインキュベート
する。ついで、この相互作用を促進又は阻止する化合物の能力を測定する。 潜在的なアンタゴニストのより特別な例は、免疫グロブリンとSRTポリペプ
チドとの融合体に結合するオリゴヌクレオチド、特に、限られないが、ポリ-及
びモノクローナル抗体及び抗体断片、一本鎖抗体、抗-イディオタイプ抗体、及
びこれらの抗体又は断片のキメラ又はヒト化形態、並びにヒト抗体及び抗体断片
を含む抗体を含んでいる。あるいは、潜在的アンタゴニストは、密接に関連した
タンパク質、例えば、レセプターを認識するが効果を与えず、従ってSRTポリ
ペプチドの作用を競合的に阻害するSRTポリペプチドの変異形態であってもよ
い。 他の潜在的なSRTポリペプチドアンタゴニストは、アンチセンス技術を用い
て調製されたアンチセンスRNA又はDNA作成物であり、例えば、アンチセン
スRNA又はDNA分子は、標的mRNAにハイブリダイズしてタンパク質翻訳
を妨害することによりmRNAの翻訳を直接阻止するように作用する。アンチセ
ンス技術は、トリプルへリックス形成又はアンチセンスDNA又はRNAを通し
て遺伝子発現を制御するのに使用でき、それらの方法はともに、ポリヌクレオチ
ドのDNA又はRNAへの結合に基づく。例えば、ここでの成熟SRTポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチド配列の5’コード化部分は、約10から40
塩基対長のアンチセンスRNAオリゴヌクレオチドの設計に使用される。DNA
オリゴヌクレオチドは、転写に含まれる遺伝子の領域に相補的であるように設計
され(トリプルへリックス−Lee等, Nucl, Acids Res., 6: 3073 (1979); Cooney
等, Science, 241: 456 (1988); Dervan等, Science, 251: 1360 (1991)参照)、
それによりSRTポリペプチドの転写及び生成を防止する。アンチセンスRNA
オリゴヌクレオチドはインビボでmRNAにハイブリダイズしてmRNA分子の
SRTポリペプチドへの翻訳を阻止する(アンチセンス−Okano, Neurochem., 56
: 560 (1991); Oligodeoxynucleotides as Antisense Inhibitors of Gene Expr
ession (CRC Press: Boca Raton, FL, 1988))。上記のオリゴヌクレオチドは、
細胞に送達され、アンチセンスRNA又はDNAをインビボで発現させて、SR
Tポリペプチドの生産を阻害することもできる。アンチセンスDNAが用いられ
る場合、翻訳開始部位、例えば標的遺伝子ヌクレオチド配列の−10から+10
位置の間から誘導されるオリゴデオキシリボヌクレオチドが好ましい。
【0068】 潜在的アンタゴニストは、SRTポリペプチドの活性部位、レセプター結合部
位、又は成長因子又は他の関連結合部位に結合し、それによりSRTポリペプチ
ドの正常な生物学的活性を阻止する小分子を含む。小分子の例は、これらに限ら
れないが、小型ペプチド又はペプチド様分子、好ましくは可溶性ペプチド、及び
合成非ペプチド有機又は無機化合物を含む。 リボザイムは、RNAの特異的切断を触媒できる酵素的RNA分子である。リ
ボザイムは、相補的標的RNAへの配列特異的ハイブリダイゼーション、ついで
ヌクレオチド鎖切断的切断により作用する。潜在的RNA標的内の特異的リボザ
イム切断部位は、既知の技術で同定できる。更なる詳細は、例えば、Rossi, Cur
rent Biology 4: 469-471 (1994)及びPCT公報、番号WO 97/33551(1997年9月1
8日発行)を参照。 転写阻害に用いられるトリプルヘリックス形成における核酸分子は一本鎖でデ
オキシヌクレオチドからなる。これらのオリゴヌクレオチドの基本組成は、フー
グスチン塩基対則を介するトリプルヘリックス形成を促進するように設計され、
それは一般に二重鎖の一方の鎖上のプリン又はピリミジンのサイズ変更可能な伸
展を必要とする。さらなる詳細は、例えば、PCT公報、番号WO 97/33551, 上
掲を参照。 これらの小分子は、上記で議論したスクリーニングアッセイの一又は複数の任
意のものにより及び/又は当業者に良く知られた他の任意のスクリーニング技術
により同定できる。
【0069】 F.抗-SRTポリペプチド抗体 本発明は抗-SRT抗体を更に提供する。抗体の例としては、ポリクローナル
、モノクローナル、ヒト化、二重特異性及びヘテロ結合体抗体が含まれる。
【0070】 1.ポリクローナル抗体 抗-SRT抗体はポリクローナル抗体を含む。ポリクローナル抗体の調製方法
は当業者に知られている。哺乳動物においてポリクローナル抗体は、例えば免疫
化剤、及び所望するのであればアジュバントを、一又は複数回注射することで発
生させることができる。典型的には、免疫化剤及び/又はアジュバントを複数回
皮下又は腹腔内注射により、哺乳動物に注射する。免疫化剤は、SRTポリペプ
チド又はその融合タンパク質を含みうる。免疫化剤を免疫化された哺乳動物にお
いて免疫原性が知られているタンパク質に結合させるのが有用である。このよう
な免疫原タンパク質の例は、これらに限られないが、キーホールリンペットヘモ
シアニン、血清アルブミン、ウシサイログロブリン及び大豆トリプシンインヒビ
ターが含まれる。使用され得るアジュバントの例には、フロイント完全アジュバ
ント及びMPL-TDMアジュバント(モノホスホリル脂質A、合成トレハロース
ジコリノミコラート)が含まれる。免疫化プロトコールは、過度の実験なく当業
者により選択されるであろう。
【0071】 2.モノクローナル抗体 あるいは、抗-SRT抗体はモノクローナル抗体であってもよい。モノクロー
ナル抗体は、Kohler及びMilstein, Nature, 256:495 (1975)に記載されているよ
うなハイブリドーマ法を使用することで調製することができる。ハイブリドーマ
法では、マウス、ハムスター又は他の適切な宿主動物を典型的には免疫化剤によ
り免疫化することで、免疫化剤に特異的に結合する抗体を生成するかあるいは生
成可能なリンパ球を誘発する。また、リンパ球をインビトロで免疫化することも
できる。 免疫化剤は、典型的にはSRTポリペプチド又はその融合タンパク質を含む。
一般にヒト由来の細胞が望まれる場合には末梢血リンパ球(「PBL」)が使用さ
れ、あるいは非ヒト哺乳動物源が望まれている場合は、脾臓細胞又はリンパ節細
胞が使用される。ついで、ポリエチレングリコール等の適当な融合剤を用いてリ
ンパ球を不死化株化細胞と融合させ、ハイブリドーマ細胞を形成する[Goding,
Monoclonal Antibodies: Principles and Practice, Academic Press, (1986) p
p. 59-103]。不死化株化細胞は、通常は、形質転換した哺乳動物細胞、特に齧
歯動物、ウシ、及びヒト由来の骨髄腫細胞である。通常、ラット又はマウスの骨
髄腫株化細胞が使用される。ハイブリドーマ細胞は、好ましくは、未融合の不死
化細胞の生存又は成長を阻害する一又は複数の物質を含有する適切な培地で培養
される。例えば、親細胞が、酵素のヒポキサンチングアニンホスホリボシルトラ
ンスフェラーゼ(HGPRT又はHPRT)を欠いていると、ハイブリドーマの培地は、典
型的には、ヒポキサチン、アミノプチリン及びチミジンを含み(「HAT培地」)
、この物質がHGPRT欠乏性細胞の増殖を阻止する。 好ましい不死化株化細胞は、効率的に融合し、選択された抗体生成細胞による
安定した高レベルの抗体発現を支援し、HAT培地のような培地に対して感受性
である。より好ましい不死化株化細胞はマウス骨髄腫株であり、これは例えばカ
リフォルニア州サンディエゴのSalk Institute Cell Distribution Centerやバ
ージニア州マナッサスのアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションより入
手可能である。ヒトモノクローナル抗体を生成するためのヒト骨髄腫及びマウス
-ヒト異種骨髄腫株化細胞も記載されている[Kozbor, J. Immunol., 133:3001 (
1984);Brodeur等, Monoclonal Antibody Production Techniques and Applicat
ions, Marcel Dekker, Inc., New York, (1987) pp. 51-63]。
【0072】 ついでハイブリドーマ細胞が培養される培養培地を、SRTに対するモノクロ
ーナル抗体の存在についてアッセイする。好ましくは、ハイブリドーマ細胞によ
って生成されたモノクローナル抗体の結合特異性は免疫沈降又はラジオイムノア
ッセイ(RIA)や酵素結合免疫測定法(エライザ)等のインビトロ結合検定法によ
って測定する。このような技術及びアッセイは、当該分野において公知である。
モノクローナル抗体の結合親和性は、例えばMunson及びPollard, Anal. Biochem
., 107:220 (1980)によるスキャッチャード分析法によって測定することができ
る。 所望のハイブリドーマ細胞が同定された後、クローンを制限希釈工程によりサ
ブクローニングし、標準的な方法で成長させることができる[Goding, 上掲]。
この目的のための適当な培地には、例えば、ダルベッコの改変イーグル培地及び
RPMI-1640倍地が含まれる。あるいは、ハイブリドーマ細胞は哺乳動物
においてインビボで腹水として成長させることもできる。 サブクローンによって分泌されたモノクローナル抗体は、例えばプロテインA
−セファロース法、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー法、ゲル電気泳
動法、透析法又はアフィニティークロマトグラフィー等の従来の免疫グロブリン
精製方法によって培養培地又は腹水液から単離又は精製される。 また、モノクローナル抗体は、組換えDNA法、例えば米国特許第4,816,567
号に記載された方法により作成することができる。本発明のモノクローナル抗体
をコードするDNAは、常套的な方法を用いて(例えば、マウス抗体の重鎖及び
軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合可能なオリゴヌクレオチドプローブを使
用して)、容易に単離し配列決定することができる。本発明のハイブリドーマ細
胞はそのようなDNAの好ましい供給源となる。ひとたび単離されたら、DNA
は発現ベクター内に配することができ、これが宿主細胞、例えばサルCOS細胞
、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、あるいは免疫グロブリンタンパク
質を生成等しない骨髄腫細胞内に形質移入され、組換え宿主細胞内でモノクロー
ナル抗体の合成をすることができる。また、DNAは、例えば相同マウス配列に
換えてヒト重鎖及び軽鎖定常ドメインのコード配列を置換することにより[米国
特許第4,816,567号;上掲のMorrison等]、又は免疫グロブリンコード化配列に
非免疫グロブリンポリペプチドのコード化配列の一部又は全部を共有結合するこ
とにより修飾することができる。このような非免疫グロブリンポリペプチドは、
本発明の抗体の定常ドメインに置換でき、あるいは本発明の抗体の1つの抗原結
合部位の可変ドメインに置換でき、キメラ性二価抗体を生成する。 抗体は一価抗体であってもよい。一価抗体の調製方法は当該分野においてよく
知られてる。例えば、一つの方法は免疫グロブリン軽鎖と修飾重鎖の組換え発現
を含む。重鎖は一般的に、重鎖の架橋を防止するようにFc領域の任意の点で切
断される。あるいは、関連するシステイン残基を他のアミノ酸残基で置換するか
欠失させて架橋を防止する。 一価抗体の調製にはインビトロ法がまた適している。抗体の消化による、その
断片、特にFab断片の生成は、当該分野において知られている慣用的技術を使
用して達成できる。
【0073】 3.ヒト及びヒト化抗体 本発明の抗-SRT抗体は、さらにヒト化抗体又はヒト抗体を含む。非ヒト(例
えばマウス)抗体のヒト化形とは、キメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖あ
るいはその断片(例えばFv、Fab、Fab'、F(ab')あるいは抗体の他
の抗原結合サブ配列)であって、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小配列を含
むものである。ヒト化抗体はレシピエントの相補性決定領域(CDR)の残基が、
マウス、ラット又はウサギのような所望の特異性、親和性及び能力を有する非ヒ
ト種(ドナー抗体)のCDRの残基によって置換されたヒト免疫グロブリン(レシ
ピエント抗体)を含む。幾つかの例では、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワ
ーク残基は、対応する非ヒト残基によって置換されている。また、ヒト化抗体は
、レシピエント抗体にも、移入されたCDRもしくはフレームワーク配列にも見
出されない残基を含んでいてもよい。一般に、ヒト化抗体は、全てあるいはほと
んど全てのCDR領域が非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、全てあるいはほ
とんど全てのFR領域がヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである、少
なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含む。ヒト化抗
体は、最適には免疫グロブリン定常領域(Fc)、典型的にはヒトの免疫グロブリ
ンの定常領域の少なくとも一部を含んでなる[Jones等, Nature, 321:522-525 (
1986); Riechmann等, Nature, 332:323-329 (1988); 及びPresta, Curr. Op Str
uct. Biol., 2:593-596 (1992)]。 非ヒト抗体をヒト化する方法はこの分野でよく知られている。一般的に、ヒト
化抗体には非ヒト由来の一又は複数のアミノ酸残基が導入される。これら非ヒト
アミノ酸残基は、しばしば、典型的には「移入」可変ドメインから得られる「移
入」残基と称される。ヒト化は基本的に、Winter及び共同研究者[Jones等, Nat
ure, 321:522-525 (1986);Riechmann等, Nature, 332:323-327 (1988);Verhoe
yen等, Science, 239:1534-1536 (1988)]の方法に従って、齧歯類CDR又はC
DR配列をヒト抗体の対応する配列に置換することにより実施される。よって、
このような「ヒト化」抗体は、無傷のヒト可変ドメインより実質的に少ない分が
非ヒト種由来の対応する配列で置換されたキメラ抗体(米国特許第4,816,567号)
である。実際には、ヒト化抗体は典型的には幾つかのCDR残基及び場合によっ
ては幾つかのFR残基が齧歯類抗体の類似する部位からの残基によって置換され
たヒト抗体である。
【0074】 また、ヒト抗体は、ファージディスプレイライブラリー[Hoogenboom及びWint
er, J. Mol. Biol., 227:381 (1991);Marks等, J. Mol. Biol., 222:581 (1991
)]を含むこの分野で知られた種々の方法を用いて作成することもできる。また
、Cole等及びBoerner等の技術も、ヒトモノクローナル抗体の調製に利用するこ
とができる(Cole等, Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Lis
s. p.77(1985)及びBoerner等, J. Immunol., 147(1):86-95(1991) ]。同様に
、ヒト抗体はヒト免疫グロブリン座位をトランスジェニック動物、例えば内在性
免疫グロブリン遺伝子が部分的又は完全に不活性化されたマウスに導入すること
により産生することができる。投与の際に、遺伝子再配列、組立、及び抗体レパ
ートリーを含むあらゆる観点においてヒトに見られるものに非常に類似している
ヒト抗体の生産が観察される。このアプローチは、例えば米国特許第5,545,807
号;同第5,545,806号;同第5,569,825号;同第5,625,126号;同第5,633,425号;
同第5,661,016号、及び次の科学文献:Marks等, Bio/Technology 10, 779-783 (
1992); Lonberg等, Nature 368 856-859 (1994); Morrison, Nature 368, 812-1
3 (1994); Fishwild等, Nature Biotechnology 14, 845-51 (1996); Neuberger,
Nature Biotechnology 14, 826 (1996); Lonberg及びHuszar, Intern. Rev. Im
munol. 13 65-93 (1995)に記載されている。
【0075】 4.二重特異性抗体 二重特異性抗体は、少なくとも2つの異なる抗原に対して結合特異性を有する
モノクローナル抗体、好ましくはヒトもしくはヒト化抗体である。本ケースにお
いて、結合特異性の一方はSRTに対してであり、他方は任意の他の抗原、好ま
しくは細胞表面タンパク質又はレセプター又はレセプターサブユニットに対して
である。 二重特異性抗体を作成する方法は当該技術分野において周知である。伝統的に
は、二重特異性抗体の組換え生産は、二つの重鎖が異なる特異性を持つ二つの免
疫グロブリン重鎖/軽鎖対の同時発現に基づく[Milstein及びCuello, Nature,
305:537-539 (1983)]。免疫グロブリンの重鎖と軽鎖を無作為に取り揃えるため
、これらハイブリドーマ(クアドローマ)は10種の異なる抗体分子の潜在的混合
物を生成し、その内一種のみが正しい二重特異性構造を有する。正しい分子の精
製は、アフィニティークロマトグラフィー工程によって通常達成される。同様の
手順が1993年5月13日公開のWO93/08829、及びTraunecker等, EMBO J.,10:3655-3
656 (1991)に開示されている。 所望の結合特異性(抗体-抗原結合部位)を有する抗体可変ドメインを免疫グロ
ブリン定常ドメイン配列に融合できる。融合は、好ましくは少なくともヒンジ部
、CH2及びCH3領域の一部を含む免疫グロブリン重鎖定常ドメインとのもの
である。少なくとも一つの融合には軽鎖結合に必要な部位を含む第一の重鎖定常
領域(CH1)が存在することが望ましい。免疫グロブリン重鎖融合をコードする
DNA、及び望むのであれば免疫グロブリン軽鎖を、別々の発現ベクターに挿入
し、適当な宿主生物に同時形質移入する。二重特異性抗体を作成するための更な
る詳細については、例えばSuresh等, Methods in Enzymology, 121:210(1986)を
参照されたい。
【0076】 WO96/27011に記載された他の方法によれば、一対の抗体分子間の界面を操作し
て組換え細胞培養から回収される異種二量体の割合を最大にすることができる。
好適な界面は抗体定常ドメインのCH3領域の少なくとも一部を含む。この方法
では、第1抗体分子の界面からの一又は複数の小さいアミノ酸側鎖がより大きな
側鎖(例えばチロシン又はトリプトファン)と置き換えられる。大きな側鎖と同じ
又は類似のサイズの相補的「キャビティ」を、大きなアミノ酸側鎖を小さいもの
(例えばアラニン又はスレオニン)と置き換えることにより第2の抗体分子の界面
に作り出す。これにより、ホモダイマーのような不要の他の最終産物に対してヘ
テロダイマーの収量を増大させるメカニズムが提供される。 二重特異性抗体は、全長抗体又は抗体断片(例えば、F(ab')二重特異性抗
体)として調製できる。抗体断片から二重特異性抗体を産生する技術もまた文献
に記載されている。例えば、化学結合を使用して二重特異性抗体を調製すること
ができる。Brennan等, Science, 229:81(1985) は無傷の抗体をタンパク分解的
に切断してF(ab')断片を産生する手順を記述している。これらの断片は、
ジチオール錯体形成剤亜砒酸ナトリウムの存在下で還元して近接ジチオールを安
定化させ、分子間ジスルフィド形成を防止する。産生されたFab'断片はつい
でチオニトロベンゾアート(TNB)誘導体に転換される。Fab'-TNB誘導体
の一つをついでメルカプトエチルアミンでの還元によりFab'-チオールに再転
換し、他のFab'-TNB誘導体の等モル量と混合して二重特異性抗体を形成す
る。作られた二重特異性抗体は酵素の選択的固定化用の薬剤として使用すること
ができる。 大腸菌からFab'断片を直接回収でき、これは化学的に結合して二重特異性
抗体を形成することができる。Shalaby等, J. Exp. Med., 175:217-225 (1992)
は完全にヒト化された二重特異性抗体F(ab')分子の製造を記述している。
各Fab'断片は大腸菌から別個に分泌され、インビトロで定方向化学結合を受
けて二重特異性抗体を形成する。このようにして形成された二重特異性抗体は、
正常なヒトT細胞及びErbB2レセプターを過剰発現する細胞に結合可能で、
ヒト***腫瘍標的に対するヒト細胞障害性リンパ球の細胞溶解活性の誘因となる
【0077】 組換え細胞培養から直接的に二重特異性抗体断片を作成し分離する様々な方法
もまた記述されている。例えば、二重特異性抗体はロイシンジッパーを使用して
生産されている。Kostelnyら, J.Immunol. 148(5):1547-1553 (1992)。Fos及
びJunタンパク質からのロイシンジッパーペプチドを遺伝子融合により二つの
異なった抗体のFab'部分に結合させる。抗体ホモダイマーをヒンジ領域で還
元してモノマーを形成し、ついで再酸化して抗体ヘテロダイマーを形成する。こ
の方法はまた抗体ホモダイマーの生産に対して使用することができる。Hollinge
rら, Proc.Natl.Acad.Sci. USA, 90:6444-6448 (1993)により記述された「ダイ
アボディ」技術は二重特異性抗体断片を作成する別のメカニズムを提供した。断
片は、同一鎖上の2つのドメイン間の対形成を可能にするには十分に短いリンカ
ーにより軽鎖可変ドメイン(V)に重鎖可変ドメイン(V)を結合してなる。従
って、一つの断片のV及びVドメインは他の断片の相補的V及びVドメ
インと強制的に対形成させられ、2つの抗原結合部位を形成する。単鎖Fv(s
Fv)ダイマーの使用により二重特異性抗体断片を製造する他の方策もまた報告
されている。Gruberら, J.Immunol. 152:5368 (1994)を参照されたい。 二価より多い抗体も考えられる。例えば、三重特異性抗体を調製することがで
きる。Tuttら J.Immunol. 147:60(1991)。 例示的な二重特異性抗体は、ここに与えられたSRTポリペプチドの2つの異
なるエピトープに結合しうる。あるいは、抗-SRTポリペプチドのアームは、
特定のSRTポリペプチド発現細胞に細胞防御メカニズムを集中させるように、
T細胞レセプター分子(例えばCD2、CD3、CD28、又はB7)等の白血球
上のトリガー分子、又はFcγRI(CD64)、FcγRII(CD32)及びF
cγRIII(CD16)等のIgG(FcγR)に対するFcレセプターに結合す
るアームと結合しうる。また、二重特異性抗体は特定のSRTポリペプチドを発
現する細胞に細胞障害薬を局在化させるためにも使用されうる。これらの抗体は
SRT結合アーム及び細胞障害薬又は放射性キレート化剤、例えばEOTUBE、DPTA
、DOTA、又はTETAと結合するアームを有する。関心ある他の二重特異性抗体はS
RTポリペプチドに結合し、そしてさらに組織因子(TF)に結合する。
【0078】 5.ヘテロ結合抗体 ヘテロ結合抗体もまた本発明の範囲に入る。ヘテロ結合抗体は、2つの共有結
合した抗体からなる。このような抗体は、例えば、免疫系細胞を不要な細胞に対
してターゲティングさせるため[米国特許第4,676,980号]及びHIV感染の治
療のために[WO 91/00360; WO 92/200373; EP 03089]提案されている。この抗
体は、架橋剤に関連したものを含む合成タンパク化学における既知の方法を使用
して、インビトロで調製することができると考えられる。例えば、ジスルフィド
交換反応を使用するか又はチオエーテル結合を形成することにより、免疫毒素を
作成することができる。この目的に対して好適な試薬の例には、イミノチオレー
ト及びメチル-4-メルカプトブチリミデート、及び例えば米国特許第4,676,980
号に開示されているものが含まれる。
【0079】 6.エフェクター機能の加工 本発明の抗体をエフェクター機能について改変し、例えば癌治療における抗体
の有効性を向上させるのが望ましい。例えば、システイン残基をFc領域に導入
し、それにより、この領域に鎖間ジスルフィド結合を形成させるようにしてもよ
い。そのようにして生成された同種二量体抗体は、向上した内部移行能力及び/
又は増加した相補鎖媒介細胞殺傷及び抗体-依存性細胞性細胞毒性(ADCC)を
有しうる。Caron等, J. Exp. Med. 176: 1191-1195 (1992)及びShopes, J. Immu
nol. 148: 2918-2922 (1992)参照。向上した抗腫瘍活性を持つ同種二量体抗体は
また、Wolff等, Cancer research 53: 2560-2565 (1993)に記載されたような異
種二官能性架橋を用いても調製しうる。あるいは、抗体は、2つのFc領域を有
するように加工して、それにより相補鎖溶解及びADCC能力を向上させること
もできる。Stevenson等, Anti-Cancer Drug Design 3: 219-230 (1989)参照。
【0080】 7.免疫結合体 本発明はまた、化学治療薬、毒素(例えば、細菌、真菌、植物又は動物由来の
酵素活性毒素、又はその断片)などの細胞障害薬、あるいは放射性同位体(即ち、
放射性結合)に結合された抗体を含む免疫結合体にも関する。 このような免疫結合体の生成に有用な化学治療薬は上記した。用いることので
きる酵素活性毒素及びその断片は、ジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合活
性断片、(緑膿菌からの)外毒素A鎖、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデクシン(m
odeccin)A鎖、α-サルシン、アレウリテス・フォーディ(Aleurites fordii)タ
ンパク質、ジアンチン(dianthin)タンパク質、フィトラカ・アメリカーナ(Phyto
laca americana)タンパク質(PAPI、PAPII、及びPAP-S)、モモルデ
ィカ・チャランチア(momordica charantia)インヒビター、クルシン(curcin)、
クロチン(crotin)、サパオナリア・オフィシナリス(sapaonaria oficinalis)イ
ンヒビター、ゲロニン(gelonin)、ミトゲリン(mitogellin)、レストリクトシン(
restrictocin)、フェノマイシン(phenomycin)、エノマイシン(enomycin)及びト
リコテセン(tricothecene)を含む。様々な放射性ヌクレオチドが放射性結合抗体
の生成に利用可能である。例として、212Bi、131I、131In、90 Y及び186Reを含む。抗体及び細胞障害薬の結合体は、種々の二官能性タン
パク質カップリング剤、例えば、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオ
ール)プロピオネート(SPDP)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二
官能性誘導体(ジメチルアジピミデートHCL等)、活性エステル(ジスクシンイ
ミジルスベレート等)、アルデヒド(グルタルアルデヒド等)、ビス-アジド化合物
(ビス(p-アジドベンゾイル)ヘキサンジアミン等)、ビス-ジアゾニウム誘導体(
ビス-(p-ジアゾニウムベンゾイル)-エチレンジアミン等)、ジイソシアネート(
トリエン2,6-ジイソシアネート等)、及びビス-活性フッ素化合物(1,5-ジ
フルオロ-2,4-ジニトロベンゼン等)を用いて作成できる。例えば、リシン免
疫毒素は、Vitetta等, Science 238: 1098 (1987)に記載されたように調製する
ことができる。カーボン-14-標識1-イソチオシアナトベンジル-3-メチルジ
エチレントリアミン五酢酸(MX-DTPA)は、放射性ヌクレオチドの抗体への
結合のためのキレート剤の例である。WO 94/11026参照。 他の実施態様では、腫瘍の予備標的化で使用するために、抗体は「レセプター
」(ストレプトアビジン等)に結合されてもよく、抗体-レセプター結合体は患者
に投与され、ついで清澄化剤を用いて未結合結合体を循環から除去し、次に細胞
障害薬(例えば、放射性ヌクレオチド等)に結合したた「リガンド」(アビジン等)
を投与する。
【0081】 8.免疫リポソーム また、ここに開示する抗体は、免疫リポソームとして調製してもよい。抗体を
含むリポソームは、Epstein等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82: 3688 (1985)
; Hwang等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77: 4030 (1980); 及び米国特許第4,
485,045号及び第4,544,545号に記載されたような、この分野で知られた方法で調
製される。向上した循環時間を持つリポソームは、米国特許第5,013,556号に開
示されている。 特に有用なリポソームは、ホスファチジルコリン、コレステロール及びPEG
-誘導ホスファチジルエタノールアミン(PEG-PE)を含む脂質組成物での逆相
蒸発法によって生成される。リポソームは、所定の孔サイズのフィルターを通し
て押し出され、所望の径を有するリポソームが生成される。本発明の抗体のFa
b’断片は、Martin等, J. Biol. Chem. 257: 286-288 (1982)に記載されている
ように、ジスルフィド交換反応を介してリポソームに結合され得る。化学治療薬
(ドキソルビシン等)は、場合によってはリポソーム内に包含される。Gabizon等,
J. National Cancer Inst. 81(19) 1484 (1989)参照。
【0082】 9.抗体の製薬組成物 ここで同定されるSRTポリペプチドに特異的に結合する抗体、並びに上記に
開示したスクリーニングアッセイで同定された他の分子は、種々の疾患の治療の
ために、製薬組成物の形態で投与することができる。 SRTポリペプチドが細胞内であり、全抗体がインヒビターとして用いられる
場合、内在化抗体が好ましい。しかし、リポフェクション又はリポソームも抗体
、又は抗体断片を細胞に送達するのに使用できる。抗体断片が用いられる場合、
標的タンパク質の結合ドメインに特異的に結合する最小阻害断片が好ましい。例
えば、抗体の可変領域配列に基づいて、標的タンパク質配列に結合する能力を保
持したペプチド分子が設計できる。このようなペプチドは、化学的に合成でき、
及び/又は組換えDNA技術によって生成できる。例えば、Marasco等, Proc. N
atl. Acad. Sci. USA 90, 7889-7893 (1993)参照。ここでの製剤は、治療すべき
特定の徴候に必要な場合に1以上の活性化合物、好ましくは互いに悪影響を及ぼ
さない相補的活性を持つものも含んでよい。あるいは、又はそれに加えて、組成
物は、その機能を増強させる薬剤、例えば細胞障害薬、サイトカイン、化学治療
薬又は成長阻害剤を含んでもよい。これらの分子は、適切には、意図する目的に
有効な量の組み合わせで存在する。 また、活性成分は、例えばコアセルベーション技術により又は界面重合により
調製されたマイクロカプセル、例えば、各々ヒドロキシメチルセルロース又はゼ
ラチン-マイクロカプセル及びポリ(メタクリル酸メチル)マイクロカプセル中、
コロイド状薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミン小球、マイクロエマル
ション、ナノ粒子及びナノカプセル)中、又はマイクロエマルション中に包括さ
れていてもよい。これらの技術は上掲のRemington's Pharmaceutical Scienceに
開示されている。
【0083】 インビボ投与に使用される製剤は無菌でなけらばならない。これは、滅菌濾過
膜を通した濾過により容易に達成される。 徐放性製剤を調製してもよい。徐放性製剤の好適な例は、抗体を含有する固体
疎水性ポリマーの半透性マトリクスを含み、このマトリクスは成形された物品、
例えばフィルム、又はマイクロカプセルの形状である。除放性マトリクスの例は
、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリラー
ト)、又はポリ(ビニルアルコール))、ポリアクチド(米国特許第3,773,919号)、
L-グルタミン酸及びγ-エチル-L-グルタマートのコポリマー、非分解性エチレ
ン-酢酸ビニル、LUPRON DEPOTTM(乳酸-グリコール酸コポリマーと酢酸リュー
プロリドの注射可能な小球)などの分解性乳酸-グリコール酸コポリマー、及びポ
リ-D-(-)-3-ヒドロキシブチル酸を含む。エチレン-酢酸ビニル及び乳酸-グリ
コール酸などのポリマーは分子を100日に渡って放出することができるが、あ
る種のヒドロゲルはより短時間でタンパク質を放出してしまう。カプセル化され
た抗体が身体内に長時間残ると、それらは37℃の水分に露出されることにより
変性又は凝集し、その結果、生物学的活性の喪失及び起こりうる免疫原性の変化
をもたらす。合理的な方法は、含まれる機構に依存する安定化について工夫する
ことができる。例えば、凝集機構がチオ−ジスルフィド交換を通した分子間S−
S結合形成であると発見された場合、安定化はスルフヒドリル残基の修飾、酸性
溶液からの凍結乾燥、水分含有量の制御、適切な添加剤の使用、及び特異的ポリ
マーマトリクス組成物の開発によって達成されうる。
【0084】 G.抗-SRT抗体の用途 本発明の抗-SRT抗体は様々な有用性を有している。例えば、抗-SRT抗体
は、SRTの診断アッセイ、例えばその特定細胞、組織、又は血清での発現の検
出に用いられる。競合的結合アッセイ、直接又は間接サンドウィッチアッセイ及
び不均一又は均一相で行われる免疫沈降アッセイ[Zola, Monoclonal Antibodie
s: A Manual of Techniques, CRC Press, Inc. (1987) pp. 147-158]等のこの
分野で知られた種々の診断アッセイ技術が使用される。診断アッセイで用いられ
る抗体は、検出可能な部位で標識される。検出可能な部位は、直接又は間接に、
検出可能なシグナルを発生しなければならない。例えば、検出可能な部位は、 H、14C、32P、35S又は125I等の放射性同位体、フルオレセインイ
ソチオシアネート、ローダミン又はルシフェリン等の蛍光又は化学発光化合物、
あるいはアルカリホスファターゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ又はセイヨウワサ
ビペルオキシダーゼ等の酵素であってよい。抗体に検出可能な部位を結合させる
ためにこの分野で知られた任意の方法が用いられ、それにはHunter等 Nature, 1
44:945 (1962);David等, Biochemistry, 13: 1014 (1974);Pain等, J. Immuno
l. Meth., 40:219 (1981) ;及びNygren, J. Histochem. and Cytochem., 30:407
(1982)に記載された方法が含まれる。 また、抗-SRT抗体は組換え細胞培養又は天然供給源からのSRTのアフィ
ニティー精製にも有用である。この方法においては、SRTに対する抗体を、当
該分野でよく知られている方法を使用して、セファデックス樹脂や濾紙のような
適当な支持体に固定化する。次に、固定化された抗体を、精製するSRTを含む
試料と接触させた後、固定化された抗体に結合したSRT以外の試料中の物質を
実質的に全て除去する適当な溶媒で支持体を洗浄する。最後に、SRTを抗体か
ら脱離させる他の適当な溶媒で支持体を洗浄する。 以下の実施例は例示目的でのみ提供されるものであって、本発明の範囲を決し
て限定することを意図するものではない。 本明細書で引用した全ての特許及び参考文献の全体を、出典明示によりここに
取り込む。
【0085】 (実施例) 実施例で言及されている市販試薬は、特に示さない限りは製造者の使用説明に
従い使用した。ATCC登録番号により以下の実施例及び明細書全体を通して同
定されている細胞の供給源はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション、
マナッサス、VAである。
【0086】 実施例1 SRT cDNAの単離 1.オリゴdTプライムcDNAライブラリーの調製 mRNAをInvitrogen, San Diego, CAからの試薬及びプロトコールを用いて
ヒト組織から単離した(Fast Track 2)。このRNAを、Life Technologies, Gai
thersburg, MD (Super Script Plasmid System)からの試薬及びプロトコールを
用いるベクターpRK5DにおけるオリゴdTプライムしたcDNAの生成に使
用した。この方法において、二本鎖cDNAは1000bpを越えるサイズ分類
し、SalI/NotI結合cDNAをXhoI/NotI切断ベクターにクロ
ーニングした。pRK5Dは、XhoI/NotIcDNAクローニング部位の
前にあるSfiI制限酵素部位が続くsp6転写開始部位を持つクローニングベ
クターである。
【0087】 2.ランダムプライムcDNAライブラリーの調製 一次cDNAクローンの5’末端を好ましく表現するために二次cDNAライ
ブラリーを作成した。Sp6RNAを(上記の)一次ライブラリーから生成し、こ
のRNAを、ベクターpSST-AMY.0におけるLife Technologies (上で参
照したSuper Script Plasmid System)からの試薬及びプロトコールを用いたラン
ダムプライムしたcDNAライブラリーの生成に使用した。この方法において、
二本鎖cDNAを500-1000bpにサイズ分類し、平滑末端でNotIア
ダプターに結合させ、SfiI部位で切断し、そしてSfiI/NotI切断ベ
クターにクローニングした。pSST-AMY.0は、cDNAクローニング部
位の前に酵母アルコールデヒドロゲナーゼプロモータ、及びクローニング部位の
後にマウスアミラーゼ配列(分泌シグナルを持たない成熟配列)についで酵母アル
コールデヒドロゲナーゼ転写終結区を有するクローニングベクターである。よっ
て、アミラーゼ配列でフレームに融合するこのベクターにクローニングされたc
DNAは、適当に形質移入された酵母コロニーからのアミラーゼの分泌を導く。
【0088】 3.形質転換及び検出 上記の段落2に記載したライブラリーからのDNAを氷上で冷却し、それにエ
レクトロコンピテントDH10B細菌(Life Technoligies、20ml)を添加し
た。細菌及びベクターの混合物は、ついで製造者に推奨されているように電気穿
孔した。ついで、SOC培地(Life Technplogies、1ml)を添加し、この混合
物を37℃で30分間インキュベートした。形質転換体は、ついでアンピシリン
を含む20標準150mmLBプレートに蒔き、16時間インキュベートした(
37℃)。ポジティブコロニーをプレートから廃棄し、細菌ペレットから標準的
なプロトコール、例えばCsCl-勾配を用いてDNAを単離した。精製DNA
は、ついで以下の酵母プロトコールにのせた。 酵母方法は3つの範疇に分けられる:(1)酵母のプラスミド/cDNA結合ベ
クターでの形質転換;(2)アミラーゼを分泌する酵母クローンの検出及び単離;
及び(3)酵母コロニーから直接的な挿入物のPCR増幅及び配列決定及びさらな
る分析のためのDNAの精製。 用いた酵母菌株はHD56-5A(ATCC-90785)であった。この株は以下の遺伝
子型:MATα、ura3-52、leu2-3、leu2-112、his3-1
1、his3-15、MAL、SUC、GALを有する。好ましくは、不
完全な翻訳後経路を持つ酵母変異体を用いることができる。このような変異体は
、sec71、sec72、sec62に転位不全対立遺伝子を持つが、切断さ
れたsec71が最も好ましい。あるいは、これらの遺伝子の正常な操作を阻害
するアンタゴニスト(アンチセンスヌクレオチド及び/又はリガンドを含む)、こ
の翻訳後経路に含まれる他のタンパク質(例えば、SEC61p、SEC72p
、SEC62p、SEC63p、TDJ1p又はSSA1p-4p)又はこれらの
タンパク質の複合体形成も、アミラーゼ発現酵母と組み合わせて好ましく用いら
れる。 形質転換は、Gietz等, Nucl. Acid. Res., 20: 1425 (1992)に概略が記された
プロトコールに基づいて実施された。形質転換細胞は、ついで寒天からYEPD
複合培地ブロス(100ml)に播種し、30℃で終夜成長させた。YEPDブロ
スは、Kaiser等, Methods in Yeast Genetics, Cold Spring Harbor Press, Col
d Spring Harbor, NY, p. 207 (1994)に記載されているように調製した。終夜培
地は、ついで新鮮なYEPDブロス(500ml)中におよそ2x10細胞/m
l(約OD600=0.1)に希釈し、1x10細胞/ml(約OD600=0
.4-0.5)まで再成長させた。
【0089】 ついで細胞を収穫し、5,000rpmで5分間のSorval GS3 ローターのGS3ロー
ターボトルに移し、上清をデカントし、ついで無菌水に再懸濁することにより形
質転換のために調製し、そして50mlのファルコン管内で、Beckman GS-6KR遠
心機において3,500rpmで再度遠心分離した。上清をデカント、細胞をLiAc/
TE(10ml, 10mMのトリス-HCl, 1mMのEDTA pH7.5, 100mMのLiOOCCH )で続けて洗浄し、LiAc/TE(2.5ml)中に再懸濁させた。 形質転換は、マイクロチューブ内で、調製した細胞(100μl)を新鮮な変性一本
鎖サケ***DNA(Lofstrand Labs, Gaitherburg, MD)及び形質転換DNA(1μg
vol.<10μl)と混合することにより起こした。混合物はボルテックスにより簡
単に混合し、ついで40%PEG/TE(600μl, 40%のポリエチレングリコール-4
000, 10mMのトリス-HCl, 1mMのEDTA, 100mMのLiOOCCH, pH 7.5)を添加した 。この混合物を緩く撹拌し、30分間撹拌しながら30℃でインキュベートした
。ついで細胞に42℃で15分間熱衝撃を与え、反応容器をミクロチューブ内で
12,000rpmで5-10秒間遠心分離し、デカント及びTE(500μl, 10mMのトリス-HCl, 1 mMのEDTA pH 7.5)への再懸濁についで遠心分離した。ついで、細胞をTE(1ml)
中に希釈し、アリコート(200μl)を150mm成長プレート(VWR)に予め調製した
選択培地に拡げた。 あるいは、複数の少量反応の代わりに、形質転換を1回の大規模反応で実施し
たが、試薬の量はしかるべくスケールアップした。 用いた選択培地は、Kaiser等, Methods in Yeast Genetics, Cold Spring Har
bor Press, Cold Spring Harbor, NY, p. 208-210 (1994)に記載されているよう
に調製したウラシルを欠く合成完全デキストロース寒天(SCD-Ura)であっ
た。形質転換体は30℃で2-3日成長させた。 アミラーゼを分泌するコロニーの検出は、選択成長培地における赤色デンプン
の包含により実施した。Biely等, Anal. Biochem., 172: 176-179 (1988)に記載
された方法に従って、デンプンを赤色染料(反応性 Red-120, Sigma)に結合させ
た。結合したデンプンをSCD-Ura寒天プレートに最終濃度0.15%(w/v)で導
入し、リン酸カリウムでpH7.0に緩衝した(最終濃度50-100mM)。 ポジティブコロニーを拾って新鮮な選択培地(150mmプレート)に画線し、良好
に単離され同定可能な単一コロニーを得た。アミラーゼ分泌についてポジティブ
な良好に単離された単一コロニーは、緩衝SCD-Ura寒天への赤色デンプン
の直接導入により検出した。ポジティブコロニーは、デンプンを分解して、ポジ
ティブコロニーの周囲に直接目視できる暈を形成する能力により決定した。
【0090】 4.PCR増幅によるDNAの単離 ポジティブコロニーが単離された場合、その一部を楊枝で拾い、96ウェルプ
レートにおいて無菌水(30μl)に希釈した。この時点で、ポジティブコロニーは
凍結して次の分析のために保存するか、即座に増幅するかのいずれかである。細
胞のアリコート(5μl)を、0.5μlのKlentaq(Clontech, Palo Alto, CA); 4.0μl
の10mM dNTP(Perkin Elmer-Cetus); 2.5μlのKentaqバッファー(Clontech); 0.2
5μlの正方向オリゴ1;0.25μlの逆方向オリゴ2;12.5μlの蒸留水を含有する
25μl容量におけるPCR反応のテンプレートとして使用した。正方向オリゴヌ
クレオチド1の配列は: 5'-TGTAAAACGACGGCCAGTTAAATAGACCTGCAATTATTAATCT-3'(配列番号:563)
であった。 逆方向オリゴヌクレオチド2の配列は: 5'-CAGGAAACAGCTATGACCACCTGCACACCTGCAAATCCATT-3'(配列番号:564) であった。 ついで、PCRは以下の通り実施した: a. 変性 92℃、5分間 b.3サイクル: 変性 92℃、30秒間 アニール 59℃、30秒間 伸長 72℃、60秒間 c.3サイクル: 変性 92℃、30秒間 アニール 57℃、30秒間 伸長 72℃、60秒間 d.25サイクル: 変性 92℃、30秒間 アニール 55℃、30秒間 伸長 72℃、60秒間 e. 保持 4℃ 上述したオリゴヌクレオチドの下線を施した領域は、各々ADHプロモーター
領域及びアミラーゼ領域にアニーリングされ、挿入物が存在しない場合はベクタ
ーpSST-AMY.0からの307bp領域を増幅する。典型的には、これら
のオリゴヌクレオチドの5’末端の最初の18ヌクレオチドは、配列プライマー
のアニーリング部位を含んでいた。即ち、空のベクターからのPCR反応の全生
成物は343bpであった。しかしながら、シグナル配列融合cDNAは、かな
り長いヌクレオチド配列をもたらした。 PCRに続いて、反応のアリコート(5μl)を、上掲のSambrook等に記載された
ように1%アガロースゲル中でトリス-ボラート-EDTA(TBE)緩衝系を用いた
アガロースゲル電気泳動により試験した。400bpより大きな単一で強いPC
R産物をもたらすクローンを、96 Qiaquick PCR 清浄化カラム(Qiagen Inc., Ch
atsworth, CA)での精製の後にDNA配列によりさらに分析した。
【0091】 このアミラーゼスクリーニングから単離されたcDNA分子を図1-562(そ
れぞれ配列番号:1-562)に示す。ここで、ヌクレオチド「N」及び「X」は
任意のヌクレオチドを示す。これらのcDNA分子が得られたcDNAライブラ
リーは次の通りである: (1) ヒト肝臓組織 図1-19、124及び130 (2) ヒト胎盤組織 図20-73 (3) ヒト網膜組織 図74-75、81、107-108、139-140及び340-341 (4) ヒト唾液腺組織 図76-78 (5) ヒト臍帯静脈内皮細胞 図79-80、97、110、245-252、254-260、263-2
65、413-421、433-437、444-449、454-456、462
-467、477-478、480-485、492-493、515及び548 (6) ヒト甲状腺組織 図82-84、90-91、96、109、141-143及び268 (7) ヒト小腸組織 図85-86、144-161及び267 (8) ヒト大腸癌腫組織 図87 (9) ヒト肺内皮細胞 図88及び93-95 (10)ヒト視床下部組織 図89 (11)ヒト乳癌組織 図92、111-115、206-213、228-232、269-270
、450-453、534-547、556及び559 (12)ヒト大動脈内皮細胞 図98-102、125-129、136-138、216-217、253
、261-262、300-301、327-330、365-367及び385-
387 (13)ヒト子宮組織 図103-106、170-173、176-183、233-235、23
8、242-244、266、311-312及び557 (14)ヒト肺癌組織 図106-108、201-205、221-227、271-274、33
4-339、342-348、350-351、360-364、372、388-
408、411、431-432、479、558及び560-561 (15)ヒト***上皮細胞 図119-121、214及び316-320 (16)ヒト慢性骨髄性白血病組織 図122-123及び131-135 (17)ヒト脊髄組織 図162、167-169、198-200、236及び315 (18)ヒト胎児脳組織 図163-166、174-175、332-333、422-430及び4
94-502 (19)ヒト胎児肝臓組織 図184-197、409-410及び412 (20)ヒト前立腺組織 図215、237、239-241及び349 (21)ヒト乳腺組織 図218-220、275-276及び331 (22)ヒト腺癌組織 図277-299及び302-310 (23)ヒト胎児小腸組織 図313-314 (10)ヒト胎児肺組織 図321-326 (25)ヒト精巣組織 図352-359、368-371、377-384、438-443、45
7-461、486-491、513-514、516-527及び562 (26)ヒトMCF-7細胞 図373-376、468-476、503-512、528-533及び5
49-555
【0092】 実施例2 全長cDNA分子の同定 オリゴヌクレオチドプローブは、図1ないし562に示すものを含む、ここに
開示したSRTポリヌクレオチド配列の何れかから生成することができ、上述の
実施例1のパラグラフ1に記載されたようにして調製されたヒトcDNAライブ
ラリーのスクリーニングに使用される。クローニングベクターはpRK5B(p
RK5Bは、SfiI部位を持たないpRK5Dの前駆体である;Holmes等, Sc
ience, 253:1278-1280 (1991)を参照されたい)であってよく、cDNAサイズ
カットは2800bp未満であった。1)PCRにより関心ある配列を含むcD
NAライブラリーを同定するため、及び2)SRTの全長コード化配列のクロー
ンを単離するプローブとして使用するために、オリゴヌクレオチドプローブを合
成してよい。正方向及び逆方向PCRプライマーは一般的に20から30ヌクレ
オチドの範囲であり、しばしば約100−1000bp長のPCR産物を与える
ように設計される。プローブ配列は典型的には40−55bp長である。全長ク
ローンについて幾つかのライブラリーをスクリーニングするために、ライブラリ
ーからのDNAを上掲のAusubel等, Current Protocols in Molecular Biology
に従って、PCRプライマー対でのPCR増幅によりスクリーニングしてよい。
ついでポジティブライブラリーを、プローブオリゴヌクレオチド及びプライマー
対の一方を用いた関心ある遺伝子をコードするクローンの単離に使用する。
【0093】 実施例3 ハイブリダイゼーションプローブとしてのSRTポリペプチドの使用 以下の方法は、SRTをコードするヌクレオチド配列のハイブリダイゼーショ
ンプローブとしての使用を記載する。 全長又は成熟SRTのコード配列を含むDNAは、ヒト組織cDNAライブラ
リー又はヒト組織ゲノムライブラリーにおける相同性DNA類(SRTの天然に
生じる変異体をコードするものなど)のスクリーニングのためのプローブとして
用いられる。 いずれかのライブラリーDNAを含むフィルターのハイブリダイゼーション及
び洗浄は、以下の高緊縮条件で実施する。放射標識SRT誘導プローブのフィル
ターへのハイブリダイゼーションは、50%ホルムアミド、5xSSC、0.1%SDS
、0.1%ピロリン酸ナトリウム、50mMリン酸ナトリウム、pH6.8、2xデンハート液
、及び10%デキストラン硫酸の溶液中で、42℃において20時間行う。フィルター
の洗浄は、0.1xSSC及び0.1%SDSの水溶液中、42℃で行う。 ついで、全長天然配列SRTをコードするDNAと所望の配列同一性を有する
DNAは、この分野で知られた標準的な方法を用いて同定できる。
【0094】 実施例4 大腸菌におけるSRTの発現 この実施例は、大腸菌における組み換え発現によるSRTの非グリコシル化形
態の調製を例示する。 SRTをコードするDNA配列は、選択されたPCRプライマーを用いて最初
に増幅する。プライマーは、選択された発現ベクターの制限酵素部位に対応する
制限酵素部位を持たなければならない。種々の発現ベクターを用いることができ
る。好適なベクターの例は、pBR322(大腸菌から誘導されたもの;Bolivar
等, Gene, 2:95 (1977)を参照)であり、アンピシリン及びテトラサイクリン耐性
についての遺伝子を含む。ベクターは、制限酵素で消化され、脱リン酸化される
。PCR増幅した配列は、ついで、ベクターに結合させる。ベクターは、好まし
くは抗生物質耐性遺伝子、trpプロモーター、polyhisリーダー(最初
の6つのSTIIコドン、polyhis配列、及びエンテロキナーゼ切断部位
を含む)、SRTコード化領域、ラムダ転写終結区、及びargU遺伝子を含む
。 ライゲーション混合物は、ついで、上掲のSambrook等に記載された方法を用い
た選択した大腸菌株の形質転換に使用される。形質転換体は、それらのLBプレ
ートで成長する能力により同定され、ついで抗生物質耐性クローンが選択される
。プラスミドDNAが単離され、制限分析及びDNA配列分析で確認される。 選択されたクローンは、抗生物質を添加したLBブロスなどの液体培地で終夜
成長させることができる。終夜培養は、続いて大規模培養の播種に用いられる。
次に細胞を最適光学密度まで成長させ、その間に発現プロモーターが作動する。 更に数時間の細胞培養の後、細胞は遠心分離により採集することができる。遠
心分離で得られた細胞ペレットは、この分野で知られた種々の薬剤を用いて可溶
化され、ついで可溶化SRTタンパク質を金属キレート化カラムを用いてタンパ
ク質を緊密に結合させる条件下で精製することができる。 以下の手法を用いて、大腸菌においてポリHisタグ形態でSRTを発現させ
てもよい。SRTをコードするDNAを選択したPCRプライマーを用いて最初
に増幅する。プライマーは、選択された発現ベクターの制限酵素部位に対応する
制限酵素部位、及び効率的で信頼性のある翻訳開始、金属キレートカラムでの迅
速な精製、及びエンテロキナーゼでのタンパク質分解的除去を与える他の有用な
配列を含む。ついでPCR増幅された、ポリ-Hisタグ配列を発現ベクターに
結合させ、それを株52(W3110 fuhA(tonA) lon galE rpoHts(htpRts) clpP(lac
Iq))に基づく大腸菌宿主の形質転換に使用した。形質転換体は、最初に50mg/ml
のカルベニシリンを含有するLB中、30℃で振盪しながら3-5のO.D.600
に達するまで成長させる。ついで培養をCRAP培地(3.57gの(NH)SO 、0.71gのクエン酸ナトリウム・2H2O、1.07gのKCl、5.36gのDifco酵母抽出物
、500mL水中の5.36gのShefield hycase SF、並びに110mMのMPOS、pH7.3、0.
55%(w/v)のグルコース及び7mMのMgSOの混合で調製)中に50-100倍希釈し
、30℃で振盪させながら約20-30時間成長させる。試料を取り出してSDS-PA
GE分析により発現を確認し、バルク培養を遠心分離して細胞をペレット化する
。細胞ペレットを精製及び再折りたたみまで凍結させる。
【0095】 0.5から1Lの発酵(6-10gペレット)からの大腸菌ペーストを、7Mのグアニジン、
20mMのトリス、pH8バッファー中で10容量(w/v)で再懸濁させる。固体硫酸ナトリ
ウム及びテトラチオン酸ナトリウムを添加して最終濃度を各々0.1M及び0.02Mと
し、溶液を4℃で終夜撹拌する。この工程により、亜硫酸化によりブロックされ
た全てのシステイン残基を持つ変性タンパク質がもたらされる。溶液をBeckman
Ultracentrifuge中で40,000rpmで30分間遠心分離する。上清を金属キレートカラ
ムバッファー(6Mのグアニジン、20mMのトリス、pH7.4)の3-5容量で希釈し、0.22
ミクロンフィルターを通して濾過して透明化する。透明化抽出物を、金属キレー
トカラムバッファーで平衡化させた5mlのQiagen Ni-NTA金属キレートカラムに充
填した。カラムを50mMのイミダゾール(Calbiochem, Utrol grade)を含む添加バ
ッファー、pH7.4で洗浄する。タンパク質を250mMのイミダゾールを含有するバッ
ファーで溶離する。所望のタンパク質を含有する画分をプールし、4℃で保存す
る。タンパク質濃度は、そのアミノ酸配列に基づいて計算した吸光係数を用いて
280nmにおけるその吸収により見積もる。 試料を、20mMのトリス、pH8.6、0.3MのNaCl、2.5Mの尿素、5mMのシステ
イン、20mMのグリシン及び1mMのEDTAからなる新たに調製した再折りたたみ
バッファー中に徐々に希釈することによりタンパク質を再折りたたみさせる。リ
フォールディング容量は、最終的なタンパク質濃度が50〜100マイクログラム/ml
となるように選択する。リフォールディング溶液を4℃で12-36時間ゆっくり撹拌
する。リフォールディング反応はTFAを最終濃度0.4%(約3のpH)で添加する
ことにより停止させる。タンパク質をさらに精製する前に、溶液を0.22ミクロン
フィルターを通して濾過し、アセトニトリルを最終濃度2-10%になるまで添加す
る。再折りたたみされたタンパク質を、Poros R1/H逆相カラムで、0.1%TFAの
移動バッファーと10〜80%のアセトニトリル勾配での溶離を用いてクロマトグラ
フにかける。A280吸収を持つ画分のアリコートをSDSポリアクリルアミドゲル
で分析し、相同な再折りたたみされたタンパク質を含有する画分をプールする。
一般的に、殆どのタンパク質の正しく再折りたたみされた種は、これらの種が最
もコンパクトであり、その疎水性内面が逆相樹脂との相互作用から遮蔽されてい
るので、アセトニトリルの最低濃度で溶離される。凝集した種は通常、より高い
アセトニトリル濃度で溶離される。タンパク質の誤って折りたたまれた形態を所
望の形態から除くのに加えて、逆相工程は試料からエンドトキシンも除去する。 所望の折りたたまれたSRTポリペプチドを含有する画分をプールし、溶液に
向けた窒素の弱い気流を用いてアセトニトリルを除去した。タンパク質を、透析
又は調製バッファーで平衡化したG25 Superfine(Pharmacia)樹脂でのゲル濾過及
び滅菌濾過により、0.14Mの塩化ナトリウム及び4%のマンニトールを含む20mMの
Hepes、pH6.8に処方する。
【0096】 実施例5 哺乳動物細胞でのSRTの発現 この実施例は、哺乳動物細胞における組み換え発現による潜在的にグリコシル
化した形態のSRTの調製を例示する。 発現ベクターとしてベクターpRK5(1989年3月15日公開のEP 307,247参照)
を用いる。場合によっては、SRT DNAを選択した制限酵素を持つpRK5
に結合させ、上掲のSambrook等に記載されたようなライゲーション方法を用いて
SRT DNAを挿入させることができる。得られたベクターは、pRK5-SR
Tと呼ばれる。 一実施態様では、選択された宿主細胞は293細胞とすることができる。ヒト
293細胞(ATCC CCL 1573)は、ウシ胎児血清及び場合によっては滋養成分及び
/又は抗生物質を添加したDMEMなどの培地中で組織培養プレートにおいて成
長させて集密化する。約10μgのpRK5-SRT DNAを約1μgのVA RN
A遺伝子コード化DNA[Thimmappaya等, Cell, 31:543 (1982))]と混合し、5
00μlの1mMトリス-HCl、0.1mMEDTA、0.227MCaClに溶解させる。こ
の混合物に、滴状の、500μlの50mMHEPES(pH7.35)、280mMのNaCl、1.5
mMのNaPOを添加し、25℃で10分間析出物を形成させる。析出物を懸濁し、
293細胞に加えて37℃で約4時間定着させる。培地を吸引し、PBS中2mlの20
%グリセロールを30秒間添加する。293細胞をついで無血清培地で洗浄し、新
鮮な培地を添加し、細胞を約5日間インキュベートする。 形質移入の約24時間後、培地を除去し、培地(のみ)又は200μCi/ml35S-シ
ステイン及び200μCi/ml35S-メチオニンを含む培地で置換する。12時間のイ
ンキュベーションの後、条件培地を回収し、スピンフィルターで濃縮し、15%S
DSゲルに添加する。処理したゲルを乾燥させ、SRTポリペプチドの存在を現
す選択された時間にわたってフィルムにさらす。形質転換した細胞を含む培地に
、更なるインキュベーションを施し(無血清培地で)、培地を選択されたバイオア
ッセイで試験する。 これに換わる技術において、SRTは、Somparyac等, Proc. Natl. Acad. Sci
., 12:7575 (1981)に記載されたデキストラン硫酸法を用いて293細胞に一過
的に導入される。293細胞をスピナーフラスコ内で最大密度まで成長させ、70
0μgのpRK5-SRT DNAを添加する。細胞を、まずスピナーフラスコか
ら遠心分離によって濃縮し、PBSで洗浄する。DNA-デキストラン沈殿物を
細胞ペレット上で4時間インキュベートする。細胞を20%グリセロールで90秒間処
理し、組織培地で洗浄し、組織培地、5μg/mlウシインシュリン及び0.1μg/mlウ
シトランスフェリンを含むスピナーフラスコに再度導入する。約4日後に、条件
培地を遠心分離して濾過し、細胞及び細胞片を除去する。ついで発現されたSR
Tを含む試料を濃縮し、透析及び/又はカラムクロマトグラフィー等の任意の選
択した方法によって精製する。
【0097】 他の実施態様では、SRTをCHO細胞で発現させることができる。pRK5
-SRTは、CaPO又はDEAE-デキストランなどの公知の試薬を用いてC
HO細胞に形質移入することができる。上記したように、細胞培地をインキュベ
ートし、培地を培養培地(のみ)又は35S-メチオニン等の放射性標識を含む培
地に置換することができる。SRTポリペプチドの存在を同定した後、培地を無
血清培地に置換してもよい。好ましくは、培地を約6日間インキュベートし、つ
いで条件培地を収集する。ついで、発現されたSRTを含む培地を濃縮して、任
意の選択した方法によって精製することができる。 また、エピトープタグSRTは、宿主CHO細胞において発現させてもよい。
SRTはpRK5ベクターからサブクローニングしてもよい。サブクローン挿入
物は、PCRを施してバキュロウイルス発現ベクター中のポリ-hisタグ等の
選択されたエピトープタグを持つ枠に融合できる。ポリ-hisタグSRT挿入
物は、ついで、安定なクローンの選択のためのDHFR等の選択マーカーを含む
SV40誘導ベクターにサブクローニングできる。最後に、CHO細胞をSV4
0誘導ベクターで(上記のように)形質移入することができる。発現を確認するた
めに、上記のように標識化を行ってもよい。発現されたポリ-HisタグSRT
を含む培地は、ついで濃縮し、Ni2+-キレートアフィニティクロマトグラフ
ィー等の選択された方法により精製できる。 またSRTは、一過性発現法によりCHO及び/又はCOS細胞で、他の安定
な発現方法によりCHO細胞で発現させてもよい。
【0098】 CHO細胞における安定な発現は以下の方法を用いて実施される。タンパク質
は、それぞれのタンパク質の可溶化形態のコード配列(例えば、細胞外ドメイン)
がヒンジ、CH2及びCH2ドメインを含むIgG1定常領域配列に融合したI
gG作成物(イムノアドヘシン)、及び/又はポリ-Hisタグ形態として発現さ
れる。 PCR増幅に続いて、それぞれのDNAを、Ausubel等, Current Protocols o
f Molecular Biology, Unit 3.16, John Wiley and Sons (1997)に記載されたよ
うな標準的技術を用いてCHO発現ベクターにサブクローニングする。CHO発
現ベクターは、関心あるDNAの5’及び3’に適合する制限部位を有し、cD
NAの便利なシャトル化ができるように作成される。ベクターは、Lucas等, Nuc
l. Acids res. 24: 9, 1774-1779 (1996)に記載されたようにCHO細胞での発
現を用い、関心あるcDNA及びジヒドロフォレートレダクターゼ(DHFR)の
発現の制御にSV40初期プロモーター/エンハンサーを用いる。DHFR発現
は、形質移入に続くプラスミドの安定な維持のための選択を可能にする。 所望のプラスミドDNAの12マイクログラムを、市販の形質移入試薬Superfec
t(登録商標)(Quiagen), Dosper(登録商標)及びFugene(登録商標)(Boehringer Ma
nnheim)を使用し約一千万のCHO細胞に導入する。細胞は、上掲のLucas等に記
載されているように成長させる。約3x10−7細胞を、下記のような更なる成長及
び生産のためにアンプル中で凍結させる。 プラスミドDNAを含むアンプルを水槽に配して解凍し、ボルテックスにより
混合する。内容物を10mLの媒質を含む遠心管にピペットして、1000rpmで5分間
遠心分離する。上清を吸引して細胞を10mLの選択培地(0.2μm濾過PS20、5%
の0.2μm透析濾過ウシ胎児血清)中に再懸濁させる。ついで細胞を90mLの選択培
地を含む100mLスピナーに分ける。1-2日後、細胞を150mLの選択培地を満たした2
50mLスピナーに移し、37℃でインキュベートする。さらに2-3日後、250mL、500m
L及び2000mLのスピナーを3x10細胞/mLで播種する。細胞培地を遠心分離により
新鮮培地に交換し、生産培地に再懸濁させる。任意の適切なCHO培地を用いて
もよいが、実際には1992年6月16日に発行された米国特許第5,122,469号に記載さ
れた生産培地を使用した。3Lの生産スピナーを1.2x106細胞/mLで播種する。0日
目に、細胞数とpHを測定する。1日目に、スピナーをサンプルし、濾過空気で
の散布を実施した。2日目に、スピナーをサンプルし、温度を33℃に変え、30mL
の500g/Lのグルコース及び0.6mLの10%消泡剤(例えば35%ポリジメチルシロキサン
エマルション、Dow Corning 365 Medical Grade Emulsion)を取る。生産を通し
て、pHを7.2近傍に調節し維持する。10日後、又は生存率が70%を下回るまで、
細胞培地を遠心分離で回収して0.22μmフィルターを通して濾過する。濾過物を4
℃で貯蔵するか、即座に精製用カラムに充填した。
【0099】 ポリ-Hisタグ作成物について、タンパク質をNi-NTAカラム(Qiagen)を用い
て精製する。精製の前に、イミダゾールを条件培地に5mMの濃度まで添加する。
条件培地を、0.3MのNaCl及び5mMイミダゾールを含む20mMのHepes, pH7
.4バッファーで平衡化した6mlのNi-NTAカラムに4-5ml/分の流速で4℃においてポ
ンプ供給する。充填後、カラムをさらに平衡バッファーで洗浄し、タンパク質を
0.25Mイミダゾールを含む平衡バッファーで溶離する。高度に精製されたタンパ
ク質を、続いて10mMのHepes、0.14MのNaCl及び4%のマンニトール、pH6
.8を含む貯蔵バッファー中で25mlのG25 Superfine(Pharmacia)を用いて脱塩し、
-80℃で貯蔵する。 イムノアドヘシン(Fc含有)作成物を以下のようにして条件培地から精製する
。条件培地を、20mMのリン酸ナトリウムバッファー, pH6.8で平衡化した5mlのプ
ロテインAカラム(Pharmacia)に汲み上げる。充填後、100mMのクエン酸, pH3.5
で溶離する前に、カラムを平衡バッファーで強く洗浄する。溶離したタンパク質
を、1mlの画分を275μlの1Mトリスバッファー, pH9を含む管に回収することによ
り即座に中性化する。高度に精製されたタンパク質を、続いてポリ-Hisタグ
タンパク質について上記した貯蔵バッファー中で脱塩する。均一性はSDSポリ
アクリルアミドゲルとエドマン(Edman)分解によるN-末端アミノ酸配列決定によ
り評価する。
【0100】 実施例6 酵母菌でのSRTの発現 以下の方法は、酵母菌中でのSRTの組換え発現を記載する。 第1に、ADH2/GAPDHプロモーターからのSRTの細胞内生産又は分
泌のための酵母菌発現ベクターを作成する。SRTをコードするDNA及びプロ
モーターを選択したプラスミドの適当な制限酵素部位に挿入してSRTの細胞内
発現を指示する。分泌のために、SRTをコードするDNAを選択したプラスミ
ドに、ADH2/GAPDHプロモーターをコードするDNA、天然SRTシグ
ナルペプチド又は他の哺乳動物シグナルペプチド、又は、例えば酵母菌α因子又
はインベルターゼ分泌シグナル/リーダー配列、及び(必要ならば)SRTの発現
のためのリンカー配列とともにクローニングすることができる。 酵母菌株AB110等の酵母菌は、ついで上記の発現プラスミドで形質転換し
、選択された発酵培地中で培養できる。形質転換した酵母菌上清は、10%トリク
ロロ酢酸での沈降及びSDS−PAGEによる分離で分析し、ついでクマシーブ
ルー染色でゲルの染色をすることができる。 続いて組換えSRTは、発酵培地から遠心分離により酵母菌細胞を除去し、つ
いで選択されたカートリッジフィルターを用いて培地を濃縮することによって単
離及び精製できる。SRTを含む濃縮物は、選択されたカラムクロマトグラフィ
ー樹脂を用いてさらに精製してもよい。
【0101】 実施例7 バキュロウイルス感染昆虫細胞でのSRTの発現 以下の方法は、バキュロウイルス感染昆虫細胞中におけるSRTの組換え発現
を記載する。 SRTコードする配列を、バキュロウイルス発現ベクターに含まれるエピトー
プタグの上流に融合させる。このようなエピトープタグは、ポリ-hisタグ及
び免疫グロブリンタグ(IgGのFc領域など)を含む。pVL1393(Navogen
)などの市販されているプラスミドから誘導されるプラスミドを含む種々のプラ
スミドを用いることができる。簡単には、SRTコード化配列又はSRTコード
配列の所望の部分、例えば膜貫通タンパク質の細胞外ドメインをコードする配列
又はタンパク質が細胞外である場合の成熟タンパク質をコードする配列などが、
5’及び3’領域に相補的なプライマーでのPCRにより増幅される。5’プラ
イマーは、隣接する(選択された)制限酵素部位を包含していてもよい。生産物は
、ついで、選択された制限酵素で消化され、発現ベクターにサブクローニングさ
れる。 組換えバキュロウイルスは、上記のプラスミド及びBaculoGoldTMウイルスD
NA(Pharmingen)を、Spodoptera frugiperda(「Sf9」)細胞(ATCC CRL 1711)
中にリポフェクチン(GIBCO-BRLから市販)を用いて同時形質移入することにより
作成される。28℃で4-5日インキュベートした後、放出されたウイルスを回収し
、更なる増幅に用いた。ウイルス感染及びタンパク質発現は、O'Reilley等, Bac
ulovirus expression vectors: A laboratory Manual, Oxford: Oxford Univers
ity Press (1994)に記載されているように実施する。 次に、発現されたポリ-hisタグSRTを、例えばNi2+−キレートアフ
ィニティクロマトグラフィーにより次のように精製する。抽出は、Rupert等, Na
ture, 362:175-179 (1993)に記載されているように、ウイルス感染した組み換え
Sf9細胞から調製する。簡単には、Sf9細胞を洗浄し、超音波処理用バッフ
ァー(25mMのHepes、pH7.9;12.5mMのMgCl;0.1mM EDTA;10%グ
リセロール;0.1%のNP-40;0.4MのKCl)中に再懸濁し、氷上で2回20秒間
超音波処理する。超音波処理物を遠心分離で透明化し、上清を負荷バッファー(5
0mMリン酸塩、300mMのNaCl、10%グリセロール、pH7.8)で50倍希釈し、0.45
μmフィルターで濾過する。Ni2+-NTAアガロースカラム(Qiagenから市販)
を5mLの総容積で調製し、25mLの水で洗浄し、25mLの負荷バッファーで平衡させ
る。濾過した細胞抽出物は、毎分0.5mLでカラムに負荷する。カラムを、分画回
収が始まる点であるA280のベースラインまで負荷バッファーで洗浄する。次
に、カラムを、結合タンパク質を非特異的に溶離する二次洗浄バッファー(50mM
リン酸塩;300mMのNaCl、10%グリセロール、pH6.0)で洗浄する。A280
ベースラインに再度到達した後、カラムを二次洗浄バッファー中で0から500mMイ
ミダゾール勾配で展開する。1mLの分画を回収し、SDS-PAGE及び銀染色又
はアルカリホスファターゼ(Qiagen)に結合したNi2+-NTAでのウェスタン
ブロットで分析する。溶離したHis10−タグSRTを含む画分をプールして
負荷バッファーで透析する。 あるいは、IgGタグ(又はFcタグ)SRTの精製は、例えば、プロテインA
又はプロテインGカラムクロマトグラフィーを含む公知のクロマトグラフィー技
術を用いて実施できる。
【0102】 実施例8 SRTに結合する抗体の調製 この実施例は、SRTに特異的に結合できるモノクローナル抗体の調製を例示
する。 モノクローナル抗体の生産のための技術はこの分野で知られており、例えば、
上掲のGodingに記載されている。用いられ得る免疫原は、精製SRT、SRTを
含む融合タンパク質、及び細胞表面に組換えSRTを発現する細胞を含む。免疫
原の選択は当業者が過度の実験をすることなくなすことができる。 Balb/c等のマウスを、完全フロイントアジュバントに乳化して皮下又は
腹腔内に1-100マイクログラムで注入したSRT免疫原で免疫化する。あるいは
、免疫原をMPL-TDMアジュバント(Ribi Immunochemical Researh, Hamilto
n, MT)に乳化し、動物の後足蹠に注入してもよい。免疫化したマウスは、ついで
10から12日後に、選択したアジュバント中に乳化した付加的免疫源で追加免疫す
る。その後、数週間、マウスをさらなる免疫化注射で追加免疫する。抗-SRT
抗体の検出のためのエライザアッセイで試験するために、レトロオービタル出血
からの血清試料をマウスから周期的に採取してもよい。 適当な抗体力価が検出された後、抗体に「ポジティブ(陽性)」な動物に、SR
T静脈内注射の最後の注入をすることができる。3から4日後、マウスを屠殺し、
脾臓細胞を取り出す。ついで脾臓細胞を(35%ポリエチレングリコールを用いて)
、ATCCから番号CRL1597で入手可能なP3X63AgU.1等の選択
されたマウス骨髄腫株化細胞に融合させる。融合によりハイブリドーマ細胞が生
成され、ついで、HAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、及びチミジン)培地
を含む96ウェル組織培養プレートに蒔き、非融合細胞、骨髄腫ハイブリッド、及
び脾臓細胞ハイブリッドの増殖を阻害する。 ハイブリドーマ細胞は、SRTに対する反応性についてのエライザでスクリー
ニングされる。SRTに対する所望のモノクローナル抗体を分泌する「ポジティ
ブ(陽性)」ハイブリドーマ細胞の決定は、技術常識の範囲内である。 陽性ハイブリドーマ細胞を同系のBalb/cマウスに腹腔内注入し、抗-S
RTモノクローナル抗体を含む腹水を生成させる。あるいは、ハイブリドーマ細
胞を、組織培養フラスコ又はローラーボトルで成長させることもできる。腹水中
に生成されたモノクローナル抗体の精製は、硫酸アンモニウム沈降、それに続く
ゲル排除クロマトグラフィーを用いて行うことができる。あるいは、抗体のプロ
テインA又はプロテインGへの結合に基づくアフィニティクロマトグラフィーを
用いることもできる。
【0103】 実施例9 特異的抗体を用いたSRTポリペプチドの精製 天然又は組換えSRTポリペプチドは、この分野の種々のタンパク質精製方法
の標準的な技術によって精製できる。例えば、プロ-SRTポリペプチド、成熟
ポリペプチド、又はプレ-SRTポリペプチドは、関心あるSRTポリペプチド
に特異的な抗体を用いた免疫親和性クロマトグラフィーによって精製される。一
般に、免疫親和性カラムは抗-SRTポリペプチド抗体を活性化クロマトグラフ
ィー樹脂に共有結合させて作成される。 ポリクローナル免疫グロブリンは、硫酸アンモニウムでの沈殿又は固定化プロ
テインA(Pharmacia LKB Biotechnology, Piscataway, N.J.)での精製のいずれ
かにより免疫血清から調製される。同様に、モノクローナル抗体は、硫酸アンモ
ニウム沈殿又は固定化プロテインAでのクロマトグラフィーによりマウス腹水液
から調製される。部分的に精製された免疫グロブリンは、CnBr-活性化セフ
ァロースTM(Pharmacia LKB Biotechnology)等のクロマトグラフィー樹脂に共有
結合される。抗体が樹脂に結合され、樹脂がブロックされ、誘導体樹脂は製造者
の指示に従って洗浄される。 このような免疫親和性カラムは、可溶化形態のSRTポリペプチドを含有する
細胞からの画分を調製することによるSRTポリペプチドの精製において利用さ
れる。この調製物は、洗浄剤の添加又はこの分野で公知の方法により微分遠心分
離を介して得られる全細胞又は細胞成分画分の可溶化により誘導される。あるい
は、シグナル配列を含む可溶化SRTポリペプチドは、細胞が成長する培地中に
有用な量で分泌される。 可溶化SRTポリペプチド含有調製物は、免疫親和性カラムを通され、カラム
はSRTポリペプチドの好ましい吸着をさせる条件下(例えば、洗浄剤存在下の
高イオン強度バッファー)で洗浄される。ついで、カラムは、抗体/SRTポリ
ペプチド結合を分解する条件下(例えば、約2-3といった低pHバッファー、又は
高濃度の尿素又はチオシアン酸イオン等のカオトロープ)で溶離され、SRTポ
リペプチドが回収される。
【0104】 実施例10 薬物スクリーニング 本発明は、SRTポリペプチド又はその結合断片を種々の薬物スクリーニング
技術において使用することによる化合物のスクリーニングに特に有用である。そ
のような試験に用いられるSRTポリペプチド又は断片は、溶液中の遊離状態で
も、固体支持体に固定されても、細胞表面に担持されていても、又は細胞内に位
置していてもよい。薬剤スクリーニングの1つの方法は、SRTポリペプチド又
は断片を発現する組換え核酸で安定に形質移入される真核生物又は原核生物宿主
細胞を利用する。薬剤は、そのような形質移入細胞に対して、競合的結合アッセ
イにおいてスクリーニングされる。そのような細胞は、生存可能又は固定化形態
のいずれかにおいて、標準的な結合アッセイに使用できる。例えば、SRTポリ
ペプチド又は断片と試験される試薬の間での複合体の形成を測定してよい。ある
いは、試験する試薬によって生ずるSRTポリペプチドとその標的細胞又は標的
レセプターとの間の複合体形成における減少を試験することもできる。 しかして、本発明は、SRTポリペプチド関連疾患又は疾病に影響を与えうる
薬剤又は任意の他の試薬のスクリーニング方法を提供する。これらの方法は、そ
の試薬をSRTポリペプチド又は断片に接触させ、(i)試薬とSRTポリペプチ
ド又は断片との間の複合体の存在について、又は(ii)SRTポリペプチド又は
断片と細胞との間の複合体の存在について、当該技術でよく知られた方法でアッ
セイすることを含む。これらの競合結合アッセイでは、SRTポリペプチド又は
断片が典型的には標識される。適切なインキュベーションの後、自由なSRTポ
リペプチド又は断片を結合形態のものから分離し、自由又は未複合の標識の量が
、特定の試薬がSRTポリペプチドに結合する又はSRTポリペプチド/細胞複
合体を阻害する能力の尺度となる。 薬剤スクリーニングのための他の技術は、ポリペプチドに対して適当な結合親
和性を持つ化合物についての高スループットスクリーニングを提供し、1984年9
月13日に公開されたWO 84/03564に詳細に記載されている。簡単に述べれば、多
数の異なる小型ペプチド試験化合物が、プラスチックピン等の固体支持体又は幾
つかの他の表面上で合成される。SRTポリペプチドに適用すると、ペプチド試
験化合物はSRTポリペプチドと反応して洗浄される。結合したSRTポリペプ
チドはこの分野で良く知られた方法により検出される。精製したSRTポリペプ
チドは、上記の薬剤スクリーニング技術に使用するためにプレート上に直接被覆
することもできる。さらに、非中和抗体は、ペプチドを捕捉し、それを固体支持
体上に固定化するのに使用できる。 また、本発明は、SRTポリペプチドに結合可能な中和抗体がSRTポリペプ
チド又はその断片について試験化合物と特異的に競合する競合薬剤スクリーニン
グアッセイの使用も考慮する。この方法において、抗体は、SRTポリペプチド
で、一又は複数の抗原決定基を持つ任意のペプチドの存在を検出するのに使用で
きる。
【0105】 実施例11 合理的薬物設計 合理的薬物設計の目的は、関心ある生物学的活性ポリペプチド(例えば、SR
Tポリペプチド)又はそれらが相互作用する小分子、例えばアゴニスト、アンタ
ゴニスト、又はインヒビターの構造的類似物を製造することである。これらの例
の任意のものが、SRTポリペプチドのより活性で安定な形態又はインビボでS
RTポリペプチドの機能を向上又は阻害する薬物の創作に使用できる(参考、Hod
gson, Bio/Technology, 9: 19-21 (1991))。 1つの方法において、SRTポリペプチド、又はSRTポリペプチド-インヒ
ビター複合体の三次元構造が、x線結晶学により、コンピュータモデル化により
、最も典型的には2つの方法の組み合わせにより決定される。分子の構造を解明
し活性部位を決定するためには、SRTポリペプチドの形状及び電荷の両方が確
認されなければならない。数は少ないが、SRTポリペプチドの構造に関する有
用な情報が相同タンパク質の構造に基づいたモデル化によって得られることもあ
る。両方の場合において、関連する構造情報は、類似SRTポリペプチド様分子
の設計又は効果的なインヒビターの同定に使用される。合理的な薬剤設計の有用
な例は、Braxton及びWells, Biochemistry, 31: 7796-7801 (1992)に示されてい
るような向上した活性又は安定性を持つ分子、又はAthauda等, J. Biochem., 11
3: 742-746 (1993)に示されているような天然ペプチドのインヒビター、アゴニ
スト、又はアンタゴニストとして作用する分子を含む。 また、上記のような機能アッセイによって選択された標的特異的な抗体を単離
しその結晶構造を解明することもできる。この方法は、原理的には、それに続く
薬剤設計が基礎をおくことのできるファーマコア(pharmacore)を生成する。機能
的な薬理学的に活性な抗体に対する抗-イディオタイプ抗体(抗-ids)を生成する
ことにより、タンパク質結晶学をバイパスすることができる。鏡像の鏡像として
、抗-idsの結合部位は最初のレセプターの類似物であると予測できる。抗-idは
、ついで、化学的又は生物学的に製造したペプチドのバンクからペプチドを同定
及び単離するのに使用できる。単離されたペプチドは、ファーマコアとして機能
するであろう。 本発明により、十分な量のSRTポリペプチドがX線結晶学などの分析実験を
実施するために入手可能である。さらに、ここに提供したSRTポリペプチドア
ミノ酸配列の知識は、x線結晶学に換える、又はそれに加えるコンピュータモデ
ル化技術で用いられる指針を提供する。
【0106】 上記の文書による明細書は、当業者に本発明を実施できるようにするために十
分であると考えられる。寄託した態様は、本発明のある側面の一つの説明として
意図されており、機能的に等価なあらゆる作成物がこの発明の範囲内にあるため
、寄託された作成物により、本発明の範囲が限定されるものではない。ここでの
物質の寄託は、ここに記載の文書による説明が、そのベストモードを含む、本発
明の任意の側面の実施を可能にするために不十分であることを認めるものではな
いし、それが表す特定の例証に対して請求の範囲を制限するものと解釈されるも
のでもない。実際、ここに示し記載したものに加えて、本発明を様々に改変する
ことは、前記の記載から当業者にとっては明らかなものであり、添付の請求の範
囲内に入るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ここでDNA8284と称するヌクレオチド配列(配列番号:1)
を示す。
【図2】 ここでDNA8328と称するヌクレオチド配列(配列番号:2)
を示す。
【図3】 ここでDNA8350と称するヌクレオチド配列(配列番号:3)
を示す。
【図4】 ここでDNA8369と称するヌクレオチド配列(配列番号:4)
を示す。
【図5】 ここでDNA8377と称するヌクレオチド配列(配列番号:5)
を示す。
【図6】 ここでDNA8456と称するヌクレオチド配列(配列番号:6)
を示す。
【図7】 ここでDNA8555と称するヌクレオチド配列(配列番号:7)
を示す。
【図8】 ここでDNA8576と称するヌクレオチド配列(配列番号:8)
を示す。
【図9】 ここでDNA9383と称するヌクレオチド配列(配列番号:9)
を示す。
【図10】 ここでDNA9840と称するヌクレオチド配列(配列番号:
10)を示す。
【図11】 ここでDNA10028と称するヌクレオチド配列(配列番号
:11)を示す。
【図12】 ここでDNA10072と称するヌクレオチド配列(配列番号
:12)を示す。
【図13】 ここでDNA10242と称するヌクレオチド配列(配列番号
:13)を示す。
【図14】 ここでDNA10281と称するヌクレオチド配列(配列番号
:14)を示す。
【図15】 ここでDNA12628と称するヌクレオチド配列(配列番号
:15)を示す。
【図16】 ここでDNA12646と称するヌクレオチド配列(配列番号
:16)を示す。
【図17】 ここでDNA12655と称するヌクレオチド配列(配列番号
:17)を示す。
【図18】 ここでDNA12660と称するヌクレオチド配列(配列番号
:18)を示す。
【図19】 ここでDNA12668と称するヌクレオチド配列(配列番号
:19)を示す。
【図20】 ここでDNA12726と称するヌクレオチド配列(配列番号
:20)を示す。
【図21】 ここでDNA12728と称するヌクレオチド配列(配列番号
:21)を示す。
【図22】 ここでDNA12729と称するヌクレオチド配列(配列番号
:22)を示す。
【図23】 ここでDNA12732と称するヌクレオチド配列(配列番号
:23)を示す。
【図24】 ここでDNA12733と称するヌクレオチド配列(配列番号
:24)を示す。
【図25】 ここでDNA12741と称するヌクレオチド配列(配列番号
:25)を示す。
【図26】 ここでDNA12742と称するヌクレオチド配列(配列番号
:26)を示す。
【図27】 ここでDNA12747と称するヌクレオチド配列(配列番号
:27)を示す。
【図28】 ここでDNA12752と称するヌクレオチド配列(配列番号
:28)を示す。
【図29】 ここでDNA12797と称するヌクレオチド配列(配列番号
:29)を示す。
【図30】 ここでDNA12801と称するヌクレオチド配列(配列番号
:30)を示す。
【図31】 ここでDNA12802と称するヌクレオチド配列(配列番号
:31)を示す。
【図32】 ここでDNA12817と称するヌクレオチド配列(配列番号
:32)を示す。
【図33】 ここでDNA12819と称するヌクレオチド配列(配列番号
:33)を示す。
【図34】 ここでDNA12829と称するヌクレオチド配列(配列番号
:34)を示す。
【図35】 ここでDNA12830と称するヌクレオチド配列(配列番号
:35)を示す。
【図36】 ここでDNA12834と称するヌクレオチド配列(配列番号
:36)を示す。
【図37】 ここでDNA12837と称するヌクレオチド配列(配列番号
:37)を示す。
【図38】 ここでDNA12840と称するヌクレオチド配列(配列番号
:38)を示す。
【図39】 ここでDNA12841と称するヌクレオチド配列(配列番号
:39)を示す。
【図40】 ここでDNA12844と称するヌクレオチド配列(配列番号
:40)を示す。
【図41】 ここでDNA12846と称するヌクレオチド配列(配列番号
:41)を示す。
【図42】 ここでDNA12850と称するヌクレオチド配列(配列番号
:42)を示す。
【図43】 ここでDNA12865と称するヌクレオチド配列(配列番号
:43)を示す。
【図44】 ここでDNA12867と称するヌクレオチド配列(配列番号
:44)を示す。
【図45】 ここでDNA12884と称するヌクレオチド配列(配列番号
:45)を示す。
【図46】 ここでDNA12889と称するヌクレオチド配列(配列番号
:46)を示す。
【図47】 ここでDNA12891と称するヌクレオチド配列(配列番号
:47)を示す。
【図48】 ここでDNA12900と称するヌクレオチド配列(配列番号
:48)を示す。
【図49】 ここでDNA12922と称するヌクレオチド配列(配列番号
:49)を示す。
【図50】 ここでDNA12946と称するヌクレオチド配列(配列番号
:50)を示す。
【図51】 ここでDNA12967と称するヌクレオチド配列(配列番号
:51)を示す。
【図52】 ここでDNA12974と称するヌクレオチド配列(配列番号
:52)を示す。
【図53】 ここでDNA12982と称するヌクレオチド配列(配列番号
:53)を示す。
【図54】 ここでDNA12983と称するヌクレオチド配列(配列番号
:54)を示す。
【図55】 ここでDNA12991と称するヌクレオチド配列(配列番号
:55)を示す。
【図56】 ここでDNA12998と称するヌクレオチド配列(配列番号
:56)を示す。
【図57】 ここでDNA12999と称するヌクレオチド配列(配列番号
:57)を示す。
【図58】 ここでDNA13101と称するヌクレオチド配列(配列番号
:58)を示す。
【図59】 ここでDNA13104と称するヌクレオチド配列(配列番号
:59)を示す。
【図60】 ここでDNA13110と称するヌクレオチド配列(配列番号
:60)を示す。
【図61】 ここでDNA13114と称するヌクレオチド配列(配列番号
:61)を示す。
【図62】 ここでDNA13115と称するヌクレオチド配列(配列番号
:62)を示す。
【図63】 ここでDNA13116と称するヌクレオチド配列(配列番号
:63)を示す。
【図64】 ここでDNA13118と称するヌクレオチド配列(配列番号
:64)を示す。
【図65】 ここでDNA13124と称するヌクレオチド配列(配列番号
:65)を示す。
【図66】 ここでDNA13132と称するヌクレオチド配列(配列番号
:66)を示す。
【図67】 ここでDNA13133と称するヌクレオチド配列(配列番号
:67)を示す。
【図68】 ここでDNA13146と称するヌクレオチド配列(配列番号
:68)を示す。
【図69】 ここでDNA13152と称するヌクレオチド配列(配列番号
:69)を示す。
【図70】 ここでDNA13156と称するヌクレオチド配列(配列番号
:70)を示す。
【図71】 ここでDNA13163と称するヌクレオチド配列(配列番号
:71)を示す。
【図72】 ここでDNA13185と称するヌクレオチド配列(配列番号
:72)を示す。
【図73】 ここでDNA13992と称するヌクレオチド配列(配列番号
:73)を示す。
【図74】 ここでDNA14523と称するヌクレオチド配列(配列番号
:74)を示す。
【図75】 ここでDNA14656と称するヌクレオチド配列(配列番号
:75)を示す。
【図76】 ここでDNA14938と称するヌクレオチド配列(配列番号
:76)を示す。
【図77】 ここでDNA15172と称するヌクレオチド配列(配列番号
:77)を示す。
【図78】 ここでDNA15618と称するヌクレオチド配列(配列番号
:78)を示す。
【図79】 ここでDNA16546と称するヌクレオチド配列(配列番号
:79)を示す。
【図80】 ここでDNA16669と称するヌクレオチド配列(配列番号
:80)を示す。
【図81】 ここでDNA17244と称するヌクレオチド配列(配列番号
:81)を示す。
【図82】 ここでDNA18382と称するヌクレオチド配列(配列番号
:82)を示す。
【図83】 ここでDNA18444と称するヌクレオチド配列(配列番号
:83)を示す。
【図84】 ここでDNA18649と称するヌクレオチド配列(配列番号
:84)を示す。
【図85】 ここでDNA19597と称するヌクレオチド配列(配列番号
:85)を示す。
【図86】 ここでDNA19601と称するヌクレオチド配列(配列番号
:86)を示す。
【図87】 ここでDNA21386と称するヌクレオチド配列(配列番号
:87)を示す。
【図88】 ここでDNA22868と称するヌクレオチド配列(配列番号
:88)を示す。
【図89】 ここでDNA23694と称するヌクレオチド配列(配列番号
:89)を示す。
【図90】 ここでDNA24050と称するヌクレオチド配列(配列番号
:90)を示す。
【図91】 ここでDNA24074と称するヌクレオチド配列(配列番号
:91)を示す。
【図92】 ここでDNA24787と称するヌクレオチド配列(配列番号
:92)を示す。
【図93】 ここでDNA28242と称するヌクレオチド配列(配列番号
:93)を示す。
【図94】 ここでDNA28254と称するヌクレオチド配列(配列番号
:94)を示す。
【図95】 ここでDNA31751と称するヌクレオチド配列(配列番号
:95)を示す。
【図96】 ここでDNA32922と称するヌクレオチド配列(配列番号
:96)を示す。
【図97】 ここでDNA33439と称するヌクレオチド配列(配列番号
:97)を示す。
【図98】 ここでDNA34508と称するヌクレオチド配列(配列番号
:98)を示す。
【図99】 ここでDNA34807と称するヌクレオチド配列(配列番号
:99)を示す。
【図100】 ここでDNA34832と称するヌクレオチド配列(配列番
号:100)を示す。
【図101】 ここでDNA36223と称するヌクレオチド配列(配列番
号:101)を示す。
【図102】 ここでDNA36240と称するヌクレオチド配列(配列番
号:102)を示す。
【図103】 ここでDNA36490と称するヌクレオチド配列(配列番
号:103)を示す。
【図104】 ここでDNA36516と称するヌクレオチド配列(配列番
号:104)を示す。
【図105】 ここでDNA36533と称するヌクレオチド配列(配列番
号:105)を示す。
【図106】 ここでDNA36538と称するヌクレオチド配列(配列番
号:106)を示す。
【図107】 ここでDNA36788と称するヌクレオチド配列(配列番
号:107)を示す。
【図108】 ここでDNA36818と称するヌクレオチド配列(配列番
号:108)を示す。
【図109】 ここでDNA36868と称するヌクレオチド配列(配列番
号:109)を示す。
【図110】 ここでDNA37393と称するヌクレオチド配列(配列番
号:110)を示す。
【図111】 ここでDNA27588と称するヌクレオチド配列(配列番
号:111)を示す。
【図112】 ここでDNA37602と称するヌクレオチド配列(配列番
号:112)を示す。
【図113】 ここでDNA37642と称するヌクレオチド配列(配列番
号:113)を示す。
【図114】 ここでDNA37676と称するヌクレオチド配列(配列番
号:114)を示す。
【図115】 ここでDNA37721と称するヌクレオチド配列(配列番
号:115)を示す。
【図116】 ここでDNA37759と称するヌクレオチド配列(配列番
号:116)を示す。
【図117】 ここでDNA37857と称するヌクレオチド配列(配列番
号:117)を示す。
【図118】 ここでDNA37937と称するヌクレオチド配列(配列番
号:118)を示す。
【図119】 ここでDNA38037と称するヌクレオチド配列(配列番
号:119)を示す。
【図120】 ここでDNA38050と称するヌクレオチド配列(配列番
号:120)を示す。
【図121】 ここでDNA38053と称するヌクレオチド配列(配列番
号:121)を示す。
【図122】 ここでDNA38312と称するヌクレオチド配列(配列番
号:122)を示す。
【図123】 ここでDNA38360と称するヌクレオチド配列(配列番
号:123)を示す。
【図124】 ここでDNA38600と称するヌクレオチド配列(配列番
号:124)を示す。
【図125】 ここでDNA38720と称するヌクレオチド配列(配列番
号:125)を示す。
【図126】 ここでDNA38727と称するヌクレオチド配列(配列番
号:126)を示す。
【図127】 ここでDNA38731と称するヌクレオチド配列(配列番
号:127)を示す。
【図128】 ここでDNA38810と称するヌクレオチド配列(配列番
号:128)を示す。
【図129】 ここでDNA38814と称するヌクレオチド配列(配列番
号:129)を示す。
【図130】 ここでDNA39378と称するヌクレオチド配列(配列番
号:130)を示す。
【図131】 ここでDNA40050と称するヌクレオチド配列(配列番
号:131)を示す。
【図132】 ここでDNA40375と称するヌクレオチド配列(配列番
号:132)を示す。
【図133】 ここでDNA40382と称するヌクレオチド配列(配列番
号:133)を示す。
【図134】 ここでDNA40394と称するヌクレオチド配列(配列番
号:134)を示す。
【図135】 ここでDNA40461と称するヌクレオチド配列(配列番
号:135)を示す。
【図136】 ここでDNA40735と称するヌクレオチド配列(配列番
号:136)を示す。
【図137】 ここでDNA40736と称するヌクレオチド配列(配列番
号:137)を示す。
【図138】 ここでDNA40738と称するヌクレオチド配列(配列番
号:138)を示す。
【図139】 ここでDNA40739と称するヌクレオチド配列(配列番
号:139)を示す。
【図140】 ここでDNA41144と称するヌクレオチド配列(配列番
号:140)を示す。
【図141】 ここでDNA41161と称するヌクレオチド配列(配列番
号:141)を示す。
【図142】 ここでDNA41186と称するヌクレオチド配列(配列番
号:142)を示す。
【図143】 ここでDNA41250と称するヌクレオチド配列(配列番
号:143)を示す。
【図144】 ここでDNA41284と称するヌクレオチド配列(配列番
号:144)を示す。
【図145】 ここでDNA41303と称するヌクレオチド配列(配列番
号:145)を示す。
【図146】 ここでDNA41326と称するヌクレオチド配列(配列番
号:146)を示す。
【図147】 ここでDNA41444と称するヌクレオチド配列(配列番
号:147)を示す。
【図148】 ここでDNA41445と称するヌクレオチド配列(配列番
号:148)を示す。
【図149】 ここでDNA41452と称するヌクレオチド配列(配列番
号:149)を示す。
【図150】 ここでDNA41456と称するヌクレオチド配列(配列番
号:150)を示す。
【図151】 ここでDNA41458と称するヌクレオチド配列(配列番
号:151)を示す。
【図152】 ここでDNA41462と称するヌクレオチド配列(配列番
号:152)を示す。
【図153】 ここでDNA41465と称するヌクレオチド配列(配列番
号:153)を示す。
【図154】 ここでDNA41475と称するヌクレオチド配列(配列番
号:154)を示す。
【図155】 ここでDNA41514と称するヌクレオチド配列(配列番
号:155)を示す。
【図156】 ここでDNA41565と称するヌクレオチド配列(配列番
号:156)を示す。
【図157】 ここでDNA41566と称するヌクレオチド配列(配列番
号:157)を示す。
【図158】 ここでDNA41626と称するヌクレオチド配列(配列番
号:158)を示す。
【図159】 ここでDNA41709と称するヌクレオチド配列(配列番
号:159)を示す。
【図160】 ここでDNA41775と称するヌクレオチド配列(配列番
号:160)を示す。
【図161】 ここでDNA41784と称するヌクレオチド配列(配列番
号:161)を示す。
【図162】 ここでDNA42194と称するヌクレオチド配列(配列番
号:162)を示す。
【図163】 ここでDNA42279と称するヌクレオチド配列(配列番
号:163)を示す。
【図164】 ここでDNA42314と称するヌクレオチド配列(配列番
号:164)を示す。
【図165】 ここでDNA42331と称するヌクレオチド配列(配列番
号:165)を示す。
【図166】 ここでDNA42358と称するヌクレオチド配列(配列番
号:166)を示す。
【図167】 ここでDNA42858と称するヌクレオチド配列(配列番
号:167)を示す。
【図168】 ここでDNA42870と称するヌクレオチド配列(配列番
号:168)を示す。
【図169】 ここでDNA42875と称するヌクレオチド配列(配列番
号:169)を示す。
【図170】 ここでDNA43197と称するヌクレオチド配列(配列番
号:170)を示す。
【図171】 ここでDNA43203と称するヌクレオチド配列(配列番
号:171)を示す。
【図172】 ここでDNA43295と称するヌクレオチド配列(配列番
号:172)を示す。
【図173】 ここでDNA43301と称するヌクレオチド配列(配列番
号:173)を示す。
【図174】 ここでDNA43363と称するヌクレオチド配列(配列番
号:174)を示す。
【図175】 ここでDNA43420と称するヌクレオチド配列(配列番
号:175)を示す。
【図176】 ここでDNA443479と称するヌクレオチド配列(配列
番号:176)を示す。
【図177】 ここでDNA43489と称するヌクレオチド配列(配列番
号:177)を示す。
【図178】 ここでDNA43498と称するヌクレオチド配列(配列番
号:178)を示す。
【図179】 ここでDNA43509と称するヌクレオチド配列(配列番
号:179)を示す。
【図180】 ここでDNA43512と称するヌクレオチド配列(配列番
号:180)を示す。
【図181】 ここでDNA43531と称するヌクレオチド配列(配列番
号:181)を示す。
【図182】 ここでDNA43546と称するヌクレオチド配列(配列番
号:182)を示す。
【図183】 ここでDNA43586と称するヌクレオチド配列(配列番
号:183)を示す。
【図184】 ここでDNA43862と称するヌクレオチド配列(配列番
号:184)を示す。
【図185】 ここでDNA43887と称するヌクレオチド配列(配列番
号:185)を示す。
【図186】 ここでDNA43936と称するヌクレオチド配列(配列番
号:186)を示す。
【図187】 ここでDNA43961と称するヌクレオチド配列(配列番
号:187)を示す。
【図188】 ここでDNA43971と称するヌクレオチド配列(配列番
号:188)を示す。
【図189】 ここでDNA44048と称するヌクレオチド配列(配列番
号:189)を示す。
【図190】 ここでDNA44920と称するヌクレオチド配列(配列番
号:190)を示す。
【図191】 ここでDNA44922と称するヌクレオチド配列(配列番
号:191)を示す。
【図192】 ここでDNA44934と称するヌクレオチド配列(配列番
号:192)を示す。
【図193】 ここでDNA44987と称するヌクレオチド配列(配列番
号:193)を示す。
【図194】 ここでDNA45014と称するヌクレオチド配列(配列番
号:194)を示す。
【図195】 ここでDNA45030と称するヌクレオチド配列(配列番
号:195)を示す。
【図196】 ここでDNA45051と称するヌクレオチド配列(配列番
号:196)を示す。
【図197】 ここでDNA45064と称するヌクレオチド配列(配列番
号:197)を示す。
【図198】 ここでDNA45282と称するヌクレオチド配列(配列番
号:198)を示す。
【図199】 ここでDNA45288と称するヌクレオチド配列(配列番
号:199)を示す。
【図200】 ここでDNA45300と称するヌクレオチド配列(配列番
号:200)を示す。
【図201】 ここでDNA45740と称するヌクレオチド配列(配列番
号:201)を示す。
【図202】 ここでDNA45759と称するヌクレオチド配列(配列番
号:202)を示す。
【図203】 ここでDNA45784と称するヌクレオチド配列(配列番
号:203)を示す。
【図204】 ここでDNA45789と称するヌクレオチド配列(配列番
号:204)を示す。
【図205】 ここでDNA45816と称するヌクレオチド配列(配列番
号:205)を示す。
【図206】 ここでDNA45944と称するヌクレオチド配列(配列番
号:206)を示す。
【図207】 ここでDNA45954と称するヌクレオチド配列(配列番
号:207)を示す。
【図208】 ここでDNA45964と称するヌクレオチド配列(配列番
号:208)を示す。
【図209】 ここでDNA45993と称するヌクレオチド配列(配列番
号:209)を示す。
【図210】 ここでDNA46092と称するヌクレオチド配列(配列番
号:210)を示す。
【図211】 ここでDNA46213と称するヌクレオチド配列(配列番
号:211)を示す。
【図212】 ここでDNA46215と称するヌクレオチド配列(配列番
号:212)を示す。
【図213】 ここでDNA46226と称するヌクレオチド配列(配列番
号:213)を示す。
【図214】 ここでDNA46328と称するヌクレオチド配列(配列番
号:214)を示す。
【図215】 ここでDNA47580と称するヌクレオチド配列(配列番
号:215)を示す。
【図216】 ここでDNA47691と称するヌクレオチド配列(配列番
号:216)を示す。
【図217】 ここでDNA47751と称するヌクレオチド配列(配列番
号:217)を示す。
【図218】 ここでDNA47835と称するヌクレオチド配列(配列番
号:218)を示す。
【図219】 ここでDNA47858と称するヌクレオチド配列(配列番
号:219)を示す。
【図220】 ここでDNA47890と称するヌクレオチド配列(配列番
号:220)を示す。
【図221】 ここでDNA47930と称するヌクレオチド配列(配列番
号:221)を示す。
【図222】 ここでDNA47990と称するヌクレオチド配列(配列番
号:222)を示す。
【図223】 ここでDNA48054と称するヌクレオチド配列(配列番
号:223)を示す。
【図224】 ここでDNA48124と称するヌクレオチド配列(配列番
号:224)を示す。
【図225】 ここでDNA48131と称するヌクレオチド配列(配列番
号:225)を示す。
【図226】 ここでDNA48162と称するヌクレオチド配列(配列番
号:226)を示す。
【図227】 ここでDNA48209と称するヌクレオチド配列(配列番
号:227)を示す。
【図228】 ここでDNA48389と称するヌクレオチド配列(配列番
号:228)を示す。
【図229】 ここでDNA48446と称するヌクレオチド配列(配列番
号:229)を示す。
【図230】 ここでDNA48466と称するヌクレオチド配列(配列番
号:230)を示す。
【図231】 ここでDNA48576と称するヌクレオチド配列(配列番
号:231)を示す。
【図232】 ここでDNA48598と称するヌクレオチド配列(配列番
号:232)を示す。
【図233】 ここでDNA48666と称するヌクレオチド配列(配列番
号:233)を示す。
【図234】 ここでDNA48748と称するヌクレオチド配列(配列番
号:234)を示す。
【図235】 ここでDNA48777と称するヌクレオチド配列(配列番
号:235)を示す。
【図236】 ここでDNA48830と称するヌクレオチド配列(配列番
号:236)を示す。
【図237】 ここでDNA49352と称するヌクレオチド配列(配列番
号:237)を示す。
【図238】 ここでDNA49407と称するヌクレオチド配列(配列番
号:238)を示す。
【図239】 ここでDNA49448と称するヌクレオチド配列(配列番
号:239)を示す。
【図240】 ここでDNA49528と称するヌクレオチド配列(配列番
号:240)を示す。
【図241】 ここでDNA49529と称するヌクレオチド配列(配列番
号:241)を示す。
【図242】 ここでDNA49948と称するヌクレオチド配列(配列番
号:242)を示す。
【図243】 ここでDNA49956と称するヌクレオチド配列(配列番
号:243)を示す。
【図244】 ここでDNA49992と称するヌクレオチド配列(配列番
号:244)を示す。
【図245】 ここでDNA50307と称するヌクレオチド配列(配列番
号:245)を示す。
【図246】 ここでDNA50319と称するヌクレオチド配列(配列番
号:246)を示す。
【図247】 ここでDNA50346と称するヌクレオチド配列(配列番
号:247)を示す。
【図248】 ここでDNA50354と称するヌクレオチド配列(配列番
号:248)を示す。
【図249】 ここでDNA50356と称するヌクレオチド配列(配列番
号:249)を示す。
【図250】 ここでDNA50405と称するヌクレオチド配列(配列番
号:250)を示す。
【図251】 ここでDNA50421と称するヌクレオチド配列(配列番
号:251)を示す。
【図252】 ここでDNA50423と称するヌクレオチド配列(配列番
号:252)を示す。
【図253】 ここでDNA50527と称するヌクレオチド配列(配列番
号:253)を示す。
【図254】 ここでDNA50584と称するヌクレオチド配列(配列番
号:254)を示す。
【図255】 ここでDNA50626と称するヌクレオチド配列(配列番
号:255)を示す。
【図256】 ここでDNA50637と称するヌクレオチド配列(配列番
号:256)を示す。
【図257】 ここでDNA50650と称するヌクレオチド配列(配列番
号:257)を示す。
【図258】 ここでDNA50674と称するヌクレオチド配列(配列番
号:258)を示す。
【図259】 ここでDNA50675と称するヌクレオチド配列(配列番
号:259)を示す。
【図260】 ここでDNA50698と称するヌクレオチド配列(配列番
号:260)を示す。
【図261】 ここでDNA50730と称するヌクレオチド配列(配列番
号:261)を示す。
【図262】 ここでDNA50737と称するヌクレオチド配列(配列番
号:262)を示す。
【図263】 ここでDNA51003と称するヌクレオチド配列(配列番
号:263)を示す。
【図264】 ここでDNA51010と称するヌクレオチド配列(配列番
号:264)を示す。
【図265】 ここでDNA51059と称するヌクレオチド配列(配列番
号:265)を示す。
【図266】 ここでDNA51413と称するヌクレオチド配列(配列番
号:266)を示す。
【図267】 ここでDNA51712と称するヌクレオチド配列(配列番
号:267)を示す。
【図268】 ここでDNA51795と称するヌクレオチド配列(配列番
号:268)を示す。
【図269】 ここでDNA52199と称するヌクレオチド配列(配列番
号:269)を示す。
【図270】 ここでDNA52218と称するヌクレオチド配列(配列番
号:270)を示す。
【図271】 ここでDNA52352と称するヌクレオチド配列(配列番
号:271)を示す。
【図272】 ここでDNA54446と称するヌクレオチド配列(配列番
号:272)を示す。
【図273】 ここでDNA54552と称するヌクレオチド配列(配列番
号:273)を示す。
【図274】 ここでDNA54580と称するヌクレオチド配列(配列番
号:274)を示す。
【図275】 ここでDNA54623と称するヌクレオチド配列(配列番
号:275)を示す。
【図276】 ここでDNA54672と称するヌクレオチド配列(配列番
号:276)を示す。
【図277】 ここでDNA54840と称するヌクレオチド配列(配列番
号:277)を示す。
【図278】 ここでDNA54856と称するヌクレオチド配列(配列番
号:278)を示す。
【図279】 ここでDNA54882と称するヌクレオチド配列(配列番
号:279)を示す。
【図280】 ここでDNA54943と称するヌクレオチド配列(配列番
号:280)を示す。
【図281】 ここでDNA54970と称するヌクレオチド配列(配列番
号:281)を示す。
【図282】 ここでDNA55134と称するヌクレオチド配列(配列番
号:282)を示す。
【図283】 ここでDNA55198と称するヌクレオチド配列(配列番
号:283)を示す。
【図284】 ここでDNA55199と称するヌクレオチド配列(配列番
号:284)を示す。
【図285】 ここでDNA55292と称するヌクレオチド配列(配列番
号:285)を示す。
【図286】 ここでDNA55646と称するヌクレオチド配列(配列番
号:286)を示す。
【図287】 ここでDNA56553と称するヌクレオチド配列(配列番
号:287)を示す。
【図288】 ここでDNA56554と称するヌクレオチド配列(配列番
号:288)を示す。
【図289】 ここでDNA56556と称するヌクレオチド配列(配列番
号:289)を示す。
【図290】 ここでDNA56587と称するヌクレオチド配列(配列番
号:290)を示す。
【図291】 ここでDNA56590と称するヌクレオチド配列(配列番
号:291)を示す。
【図292】 ここでDNA56600と称するヌクレオチド配列(配列番
号:292)を示す。
【図293】 ここでDNA56648と称するヌクレオチド配列(配列番
号:293)を示す。
【図294】 ここでDNA56650と称するヌクレオチド配列(配列番
号:294)を示す。
【図295】 ここでDNA56707と称するヌクレオチド配列(配列番
号:295)を示す。
【図296】 ここでDNA56717と称するヌクレオチド配列(配列番
号:296)を示す。
【図297】 ここでDNA58387と称するヌクレオチド配列(配列番
号:297)を示す。
【図298】 ここでDNA58414と称するヌクレオチド配列(配列番
号:298)を示す。
【図299】 ここでDNA58529と称するヌクレオチド配列(配列番
号:299)を示す。
【図300】 ここでDNA59385と称するヌクレオチド配列(配列番
号:300)を示す。
【図301】 ここでDNA59789と称するヌクレオチド配列(配列番
号:301)を示す。
【図302】 ここでDNA60321と称するヌクレオチド配列(配列番
号:302)を示す。
【図303】 ここでDNA60370と称するヌクレオチド配列(配列番
号:303)を示す。
【図304】 ここでDNA60406と称するヌクレオチド配列(配列番
号:304)を示す。
【図305】 ここでDNA60438と称するヌクレオチド配列(配列番
号:305)を示す。
【図306】 ここでDNA60460と称するヌクレオチド配列(配列番
号:306)を示す。
【図307】 ここでDNA60466と称するヌクレオチド配列(配列番
号:307)を示す。
【図308】 ここでDNA60508と称するヌクレオチド配列(配列番
号:308)を示す。
【図309】 ここでDNA60542と称するヌクレオチド配列(配列番
号:309)を示す。
【図310】 ここでDNA60590と称するヌクレオチド配列(配列番
号:310)を示す。
【図311】 ここでDNA61350と称するヌクレオチド配列(配列番
号:311)を示す。
【図312】 ここでDNA61356と称するヌクレオチド配列(配列番
号:312)を示す。
【図313】 ここでDNA61478と称するヌクレオチド配列(配列番
号:313)を示す。
【図314】 ここでDNA61513と称するヌクレオチド配列(配列番
号:314)を示す。
【図315】 ここでDNA61561と称するヌクレオチド配列(配列番
号:315)を示す。
【図316】 ここでDNA61895と称するヌクレオチド配列(配列番
号:316)を示す。
【図317】 ここでDNA61930と称するヌクレオチド配列(配列番
号:317)を示す。
【図318】 ここでDNA61953と称するヌクレオチド配列(配列番
号:318)を示す。
【図319】 ここでDNA62011と称するヌクレオチド配列(配列番
号:319)を示す。
【図320】 ここでDNA62080と称するヌクレオチド配列(配列番
号:320)を示す。
【図321】 ここでDNA62126と称するヌクレオチド配列(配列番
号:321)を示す。
【図322】 ここでDNA62154と称するヌクレオチド配列(配列番
号:322)を示す。
【図323】 ここでDNA62170と称するヌクレオチド配列(配列番
号:323)を示す。
【図324】 ここでDNA62193と称するヌクレオチド配列(配列番
号:324)を示す。
【図325】 ここでDNA62261と称するヌクレオチド配列(配列番
号:325)を示す。
【図326】 ここでDNA62291と称するヌクレオチド配列(配列番
号:326)を示す。
【図327】 ここでDNA62422と称するヌクレオチド配列(配列番
号:327)を示す。
【図328】 ここでDNA62436と称するヌクレオチド配列(配列番
号:328)を示す。
【図329】 ここでDNA62524と称するヌクレオチド配列(配列番
号:329)を示す。
【図330】 ここでDNA62589と称するヌクレオチド配列(配列番
号:330)を示す。
【図331】 ここでDNA63878と称するヌクレオチド配列(配列番
号:331)を示す。
【図332】 ここでDNA64017と称するヌクレオチド配列(配列番
号:332)を示す。
【図333】 ここでDNA64045と称するヌクレオチド配列(配列番
号:333)を示す。
【図334】 ここでDNA64101と称するヌクレオチド配列(配列番
号:334)を示す。
【図335】 ここでDNA64183と称するヌクレオチド配列(配列番
号:335)を示す。
【図336】 ここでDNA64193と称するヌクレオチド配列(配列番
号:336)を示す。
【図337】 ここでDNA64199と称するヌクレオチド配列(配列番
号:337)を示す。
【図338】 ここでDNA64268と称するヌクレオチド配列(配列番
号:338)を示す。
【図339】 ここでDNA64304と称するヌクレオチド配列(配列番
号:339)を示す。
【図340】 ここでDNA64453と称するヌクレオチド配列(配列番
号:340)を示す。
【図341】 ここでDNA64458と称するヌクレオチド配列(配列番
号:341)を示す。
【図342】 ここでDNA64512と称するヌクレオチド配列(配列番
号:342)を示す。
【図343】 ここでDNA64540と称するヌクレオチド配列(配列番
号:343)を示す。
【図344】 ここでDNA64552と称するヌクレオチド配列(配列番
号:344)を示す。
【図345】 ここでDNA64557と称するヌクレオチド配列(配列番
号:345)を示す。
【図346】 ここでDNA64569と称するヌクレオチド配列(配列番
号:346)を示す。
【図347】 ここでDNA64627と称するヌクレオチド配列(配列番
号:347)を示す。
【図348】 ここでDNA64745と称するヌクレオチド配列(配列番
号:348)を示す。
【図349】 ここでDNA64784と称するヌクレオチド配列(配列番
号:349)を示す。
【図350】 ここでDNA65609と称するヌクレオチド配列(配列番
号:350)を示す。
【図351】 ここでDNA65644と称するヌクレオチド配列(配列番
号:351)を示す。
【図352】 ここでDNA65720と称するヌクレオチド配列(配列番
号:352)を示す。
【図353】 ここでDNA65752と称するヌクレオチド配列(配列番
号:353)を示す。
【図354】 ここでDNA65771と称するヌクレオチド配列(配列番
号:354)を示す。
【図355】 ここでDNA65833と称するヌクレオチド配列(配列番
号:355)を示す。
【図356】 ここでDNA65836と称するヌクレオチド配列(配列番
号:356)を示す。
【図357】 ここでDNA65864と称するヌクレオチド配列(配列番
号:357)を示す。
【図358】 ここでDNA65869と称するヌクレオチド配列(配列番
号:358)を示す。
【図359】 ここでDNA65928と称するヌクレオチド配列(配列番
号:359)を示す。
【図360】 ここでDNA66065と称するヌクレオチド配列(配列番
号:360)を示す。
【図361】 ここでDNA66095と称するヌクレオチド配列(配列番
号:361)を示す。
【図362】 ここでDNA66197と称するヌクレオチド配列(配列番
号:362)を示す。
【図363】 ここでDNA66217と称するヌクレオチド配列(配列番
号:363)を示す。
【図364】 ここでDNA66231と称するヌクレオチド配列(配列番
号:364)を示す。
【図365】 ここでDNA66404と称するヌクレオチド配列(配列番
号:365)を示す。
【図366】 ここでDNA66432と称するヌクレオチド配列(配列番
号:366)を示す。
【図367】 ここでDNA67076と称するヌクレオチド配列(配列番
号:367)を示す。
【図368】 ここでDNA68013と称するヌクレオチド配列(配列番
号:368)を示す。
【図369】 ここでDNA68018と称するヌクレオチド配列(配列番
号:369)を示す。
【図370】 ここでDNA68034と称するヌクレオチド配列(配列番
号:370)を示す。
【図371】 ここでDNA68119と称するヌクレオチド配列(配列番
号:371)を示す。
【図372】 ここでDNA68248と称するヌクレオチド配列(配列番
号:372)を示す。
【図373】 ここでDNA68383と称するヌクレオチド配列(配列番
号:373)を示す。
【図374】 ここでDNA68423と称するヌクレオチド配列(配列番
号:374)を示す。
【図375】 ここでDNA68441と称するヌクレオチド配列(配列番
号:375)を示す。
【図376】 ここでDNA68459と称するヌクレオチド配列(配列番
号:376)を示す。
【図377】 ここでDNA68509と称するヌクレオチド配列(配列番
号:377)を示す。
【図378】 ここでDNA68514と称するヌクレオチド配列(配列番
号:378)を示す。
【図379】 ここでDNA68521と称するヌクレオチド配列(配列番
号:379)を示す。
【図380】 ここでDNA68532と称するヌクレオチド配列(配列番
号:380)を示す。
【図381】 ここでDNA68540と称するヌクレオチド配列(配列番
号:381)を示す。
【図382】 ここでDNA68561と称するヌクレオチド配列(配列番
号:382)を示す。
【図383】 ここでDNA68585と称するヌクレオチド配列(配列番
号:383)を示す。
【図384】 ここでDNA69491と称するヌクレオチド配列(配列番
号:384)を示す。
【図385】 ここでDNA70222と称するヌクレオチド配列(配列番
号:385)を示す。
【図386】 ここでDNA70239と称するヌクレオチド配列(配列番
号:386)を示す。
【図387】 ここでDNA70244と称するヌクレオチド配列(配列番
号:357)を示す。
【図388】 ここでDNA70349と称するヌクレオチド配列(配列番
号:388)を示す。
【図389】 ここでDNA70400と称するヌクレオチド配列(配列番
号:389)を示す。
【図390】 ここでDNA70413と称するヌクレオチド配列(配列番
号:390)を示す。
【図391】 ここでDNA70526と称するヌクレオチド配列(配列番
号:391)を示す。
【図392】 ここでDNA70685と称するヌクレオチド配列(配列番
号:392)を示す。
【図393】 ここでDNA70732と称するヌクレオチド配列(配列番
号:393)を示す。
【図394】 ここでDNA72634と称するヌクレオチド配列(配列番
号:394)を示す。
【図395】 ここでDNA72683と称するヌクレオチド配列(配列番
号:395)を示す。
【図396】 ここでDNA72695と称するヌクレオチド配列(配列番
号:396)を示す。
【図397】 ここでDNA72864と称するヌクレオチド配列(配列番
号:397)を示す。
【図398】 ここでDNA73156と称するヌクレオチド配列(配列番
号:398)を示す。
【図399】 ここでDNA73275と称するヌクレオチド配列(配列番
号:399)を示す。
【図400】 ここでDNA74052と称するヌクレオチド配列(配列番
号:400)を示す。
【図401】 ここでDNA74063と称するヌクレオチド配列(配列番
号:401)を示す。
【図402】 ここでDNA74072と称するヌクレオチド配列(配列番
号:402)を示す。
【図403】 ここでDNA74140と称するヌクレオチド配列(配列番
号:403)を示す。
【図404】 ここでDNA74216と称するヌクレオチド配列(配列番
号:404)を示す。
【図405】 ここでDNA74218と称するヌクレオチド配列(配列番
号:405)を示す。
【図406】 ここでDNA74228と称するヌクレオチド配列(配列番
号:406)を示す。
【図407】 ここでDNA74256と称するヌクレオチド配列(配列番
号:407)を示す。
【図408】 ここでDNA75062と称するヌクレオチド配列(配列番
号:408)を示す。
【図409】 ここでDNA76137と称するヌクレオチド配列(配列番
号:409)を示す。
【図410】 ここでDNA76158と称するヌクレオチド配列(配列番
号:410)を示す。
【図411】 ここでDNA77098と称するヌクレオチド配列(配列番
号:411)を示す。
【図412】 ここでDNA77791と称するヌクレオチド配列(配列番
号:412)を示す。
【図413】 ここでDNA77968と称するヌクレオチド配列(配列番
号:413)を示す。
【図414】 ここでDNA77976と称するヌクレオチド配列(配列番
号:414)を示す。
【図415】 ここでDNA78017と称するヌクレオチド配列(配列番
号:415)を示す。
【図416】 ここでDNA78095と称するヌクレオチド配列(配列番
号:416)を示す。
【図417】 ここでDNA78103と称するヌクレオチド配列(配列番
号:417)を示す。
【図418】 ここでDNA78113と称するヌクレオチド配列(配列番
号:418)を示す。
【図419】 ここでDNA78746と称するヌクレオチド配列(配列番
号:419)を示す。
【図420】 ここでDNA78759と称するヌクレオチド配列(配列番
号:420)を示す。
【図421】 ここでDNA78796と称するヌクレオチド配列(配列番
号:421)を示す。
【図422】 ここでDNA79561と称するヌクレオチド配列(配列番
号:422)を示す。
【図423】 ここでDNA79602と称するヌクレオチド配列(配列番
号:423)を示す。
【図424】 ここでDNA79617と称するヌクレオチド配列(配列番
号:424)を示す。
【図425】 ここでDNA79628と称するヌクレオチド配列(配列番
号:425)を示す。
【図426】 ここでDNA79640と称するヌクレオチド配列(配列番
号:426)を示す。
【図427】 ここでDNA79661と称するヌクレオチド配列(配列番
号:427)を示す。
【図428】 ここでDNA79684と称するヌクレオチド配列(配列番
号:428)を示す。
【図429】 ここでDNA79717と称するヌクレオチド配列(配列番
号:429)を示す。
【図430】 ここでDNA79733と称するヌクレオチド配列(配列番
号:430)を示す。
【図431】 ここでDNA79970と称するヌクレオチド配列(配列番
号:431)を示す。
【図432】 ここでDNA80050と称するヌクレオチド配列(配列番
号:432)を示す。
【図433】 ここでDNA80247と称するヌクレオチド配列(配列番
号:433)を示す。
【図434】 ここでDNA80265と称するヌクレオチド配列(配列番
号:434)を示す。
【図435】 ここでDNA80615と称するヌクレオチド配列(配列番
号:435)を示す。
【図436】 ここでDNA80623と称するヌクレオチド配列(配列番
号:436)を示す。
【図437】 ここでDNA80627と称するヌクレオチド配列(配列番
号:437)を示す。
【図438】 ここでDNA81896と称するヌクレオチド配列(配列番
号:438)を示す。
【図439】 ここでDNA81918と称するヌクレオチド配列(配列番
号:439)を示す。
【図440】 ここでDNA81976と称するヌクレオチド配列(配列番
号:440)を示す。
【図441】 ここでDNA82017と称するヌクレオチド配列(配列番
号:441)を示す。
【図442】 ここでDNA82024と称するヌクレオチド配列(配列番
号:442)を示す。
【図443】 ここでDNA82027と称するヌクレオチド配列(配列番
号:443)を示す。
【図444】 ここでDNA82115と称するヌクレオチド配列(配列番
号:444)を示す。
【図445】 ここでDNA82154と称するヌクレオチド配列(配列番
号:445)を示す。
【図446】 ここでDNA82157と称するヌクレオチド配列(配列番
号:446)を示す。
【図447】 ここでDNA82166と称するヌクレオチド配列(配列番
号:447)を示す。
【図448】 ここでDNA82182と称するヌクレオチド配列(配列番
号:448)を示す。
【図449】 ここでDNA82212と称するヌクレオチド配列(配列番
号:449)を示す。
【図450】 ここでDNA82498と称するヌクレオチド配列(配列番
号:450)を示す。
【図451】 ここでDNA82499と称するヌクレオチド配列(配列番
号:451)を示す。
【図452】 ここでDNA82540と称するヌクレオチド配列(配列番
号:452)を示す。
【図453】 ここでDNA82531と称するヌクレオチド配列(配列番
号:453)を示す。
【図454】 ここでDNA82693と称するヌクレオチド配列(配列番
号:454)を示す。
【図455】 ここでDNA82702と称するヌクレオチド配列(配列番
号:455)を示す。
【図456】 ここでDNA82786と称するヌクレオチド配列(配列番
号:456)を示す。
【図457】 ここでDNA82851と称するヌクレオチド配列(配列番
号:457)を示す。
【図458】 ここでDNA82898と称するヌクレオチド配列(配列番
号:458)を示す。
【図459】 ここでDNA82935と称するヌクレオチド配列(配列番
号:459)を示す。
【図460】 ここでDNA82977と称するヌクレオチド配列(配列番
号:460)を示す。
【図461】 ここでDNA82989と称するヌクレオチド配列(配列番
号:461)を示す。
【図462】 ここでDNA83628と称するヌクレオチド配列(配列番
号:462)を示す。
【図463】 ここでDNA83630と称するヌクレオチド配列(配列番
号:463)を示す。
【図464】 ここでDNA83749と称するヌクレオチド配列(配列番
号:464)を示す。
【図465】 ここでDNA83772と称するヌクレオチド配列(配列番
号:465)を示す。
【図466】 ここでDNA83800と称するヌクレオチド配列(配列番
号:466)を示す。
【図467】 ここでDNA83950と称するヌクレオチド配列(配列番
号:467)を示す。
【図468】 ここでDNA84027と称するヌクレオチド配列(配列番
号:468)を示す。
【図469】 ここでDNA84076と称するヌクレオチド配列(配列番
号:469)を示す。
【図470】 ここでDNA84109と称するヌクレオチド配列(配列番
号:470)を示す。
【図471】 ここでDNA85072と称するヌクレオチド配列(配列番
号:471)を示す。
【図472】 ここでDNA85154と称するヌクレオチド配列(配列番
号:472)を示す。
【図473】 ここでDNA85193と称するヌクレオチド配列(配列番
号:473)を示す。
【図474】 ここでDNA85224と称するヌクレオチド配列(配列番
号:474)を示す。
【図475】 ここでDNA85237と称するヌクレオチド配列(配列番
号:475)を示す。
【図476】 ここでDNA85289と称するヌクレオチド配列(配列番
号:476)を示す。
【図477】 ここでDNA85357と称するヌクレオチド配列(配列番
号:477)を示す。
【図478】 ここでDNA85361と称するヌクレオチド配列(配列番
号:478)を示す。
【図479】 ここでDNA85371と称するヌクレオチド配列(配列番
号:479)を示す。
【図480】 ここでDNA86875と称するヌクレオチド配列(配列番
号:480)を示す。
【図481】 ここでDNA86876と称するヌクレオチド配列(配列番
号:481)を示す。
【図482】 ここでDNA86905と称するヌクレオチド配列(配列番
号:482)を示す。
【図483】 ここでDNA86945と称するヌクレオチド配列(配列番
号:483)を示す。
【図484】 ここでDNA86969と称するヌクレオチド配列(配列番
号:484)を示す。
【図485】 ここでDNA87050と称するヌクレオチド配列(配列番
号:485)を示す。
【図486】 ここでDNA87094と称するヌクレオチド配列(配列番
号:486)を示す。
【図487】 ここでDNA87126と称するヌクレオチド配列(配列番
号:487)を示す。
【図488】 ここでDNA87493と称するヌクレオチド配列(配列番
号:488)を示す。
【図489】 ここでDNA87494と称するヌクレオチド配列(配列番
号:489)を示す。
【図490】 ここでDNA87505と称するヌクレオチド配列(配列番
号:490)を示す。
【図491】 ここでDNA87566と称するヌクレオチド配列(配列番
号:491)を示す。
【図492】 ここでDNA87586と称するヌクレオチド配列(配列番
号:492)を示す。
【図493】 ここでDNA87649と称するヌクレオチド配列(配列番
号:493)を示す。
【図494】 ここでDNA89340と称するヌクレオチド配列(配列番
号:494)を示す。
【図495】 ここでDNA89355と称するヌクレオチド配列(配列番
号:495)を示す。
【図496】 ここでDNA89365と称するヌクレオチド配列(配列番
号:496)を示す。
【図497】 ここでDNA89419と称するヌクレオチド配列(配列番
号:497)を示す。
【図498】 ここでDNA89470と称するヌクレオチド配列(配列番
号:498)を示す。
【図499】 ここでDNA89480と称するヌクレオチド配列(配列番
号:499)を示す。
【図500】 ここでDNA89549と称するヌクレオチド配列(配列番
号:500)を示す。
【図501】 ここでDNA89606と称するヌクレオチド配列(配列番
号:501)を示す。
【図502】 ここでDNA89615と称するヌクレオチド配列(配列番
号:502)を示す。
【図503】 ここでDNA89669と称するヌクレオチド配列(配列番
号:503)を示す。
【図504】 ここでDNA89760と称するヌクレオチド配列(配列番
号:504)を示す。
【図505】 ここでDNA89766と称するヌクレオチド配列(配列番
号:505)を示す。
【図506】 ここでDNA89772と称するヌクレオチド配列(配列番
号:506)を示す。
【図507】 ここでDNA89773と称するヌクレオチド配列(配列番
号:507)を示す。
【図508】 ここでDNA89774と称するヌクレオチド配列(配列番
号:508)を示す。
【図509】 ここでDNA89872と称するヌクレオチド配列(配列番
号:509)を示す。
【図510】 ここでDNA89918と称するヌクレオチド配列(配列番
号:510)を示す。
【図511】 ここでDNA89928と称するヌクレオチド配列(配列番
号:511)を示す。
【図512】 ここでDNA89930と称するヌクレオチド配列(配列番
号:512)を示す。
【図513】 ここでDNA91463と称するヌクレオチド配列(配列番
号:513)を示す。
【図514】 ここでDNA91507と称するヌクレオチド配列(配列番
号:514)を示す。
【図515】 ここでDNA93615と称するヌクレオチド配列(配列番
号:515)を示す。
【図516】 ここでDNA94011と称するヌクレオチド配列(配列番
号:516)を示す。
【図517】 ここでDNA94043と称するヌクレオチド配列(配列番
号:517)を示す。
【図518】 ここでDNA94050と称するヌクレオチド配列(配列番
号:518)を示す。
【図519】 ここでDNA94097と称するヌクレオチド配列(配列番
号:509)を示す。
【図520】 ここでDNA94098と称するヌクレオチド配列(配列番
号:520)を示す。
【図521】 ここでDNA94100と称するヌクレオチド配列(配列番
号:521)を示す。
【図522】 ここでDNA94126と称するヌクレオチド配列(配列番
号:522)を示す。
【図523】 ここでDNA94136と称するヌクレオチド配列(配列番
号:523)を示す。
【図524】 ここでDNA94156と称するヌクレオチド配列(配列番
号:524)を示す。
【図525】 ここでDNA94219と称するヌクレオチド配列(配列番
号:525)を示す。
【図526】 ここでDNA94254と称するヌクレオチド配列(配列番
号:526)を示す。
【図527】 ここでDNA94274と称するヌクレオチド配列(配列番
号:527)を示す。
【図528】 ここでDNA94292と称するヌクレオチド配列(配列番
号:528)を示す。
【図529】 ここでDNA94360と称するヌクレオチド配列(配列番
号:529)を示す。
【図530】 ここでDNA94377と称するヌクレオチド配列(配列番
号:530)を示す。
【図531】 ここでDNA94477と称するヌクレオチド配列(配列番
号:531)を示す。
【図532】 ここでDNA94518と称するヌクレオチド配列(配列番
号:532)を示す。
【図533】 ここでDNA94533と称するヌクレオチド配列(配列番
号:533)を示す。
【図534】 ここでDNA95370と称するヌクレオチド配列(配列番
号:534)を示す。
【図535】 ここでDNA97358と称するヌクレオチド配列(配列番
号:535)を示す。
【図536】 ここでDNA97374と称するヌクレオチド配列(配列番
号:536)を示す。
【図537】 ここでDNA97470と称するヌクレオチド配列(配列番
号:537)を示す。
【図538】 ここでDNA97581と称するヌクレオチド配列(配列番
号:538)を示す。
【図539】 ここでDNA97767と称するヌクレオチド配列(配列番
号:539)を示す。
【図540】 ここでDNA97842と称するヌクレオチド配列(配列番
号:540)を示す。
【図541】 ここでDNA97949と称するヌクレオチド配列(配列番
号:541)を示す。
【図542】 ここでDNA97987と称するヌクレオチド配列(配列番
号:542)を示す。
【図543】 ここでDNA97995と称するヌクレオチド配列(配列番
号:543)を示す。
【図544】 ここでDNA98293と称するヌクレオチド配列(配列番
号:544)を示す。
【図545】 ここでDNA98294と称するヌクレオチド配列(配列番
号:545)を示す。
【図546】 ここでDNA98346と称するヌクレオチド配列(配列番
号:546)を示す。
【図547】 ここでDNA98360と称するヌクレオチド配列(配列番
号:547)を示す。
【図548】 ここでDNA98829と称するヌクレオチド配列(配列番
号:548)を示す。
【図549】 ここでDNA101514と称するヌクレオチド配列(配列
番号:549)を示す。
【図550】 ここでDNA101572と称するヌクレオチド配列(配列
番号:550)を示す。
【図551】 ここでDNA101580と称するヌクレオチド配列(配列
番号:551)を示す。
【図552】 ここでDNA101595と称するヌクレオチド配列(配列
番号:552)を示す。
【図553】 ここでDNA101633と称するヌクレオチド配列(配列
番号:553)を示す。
【図554】 ここでDNA101717と称するヌクレオチド配列(配列
番号:554)を示す。
【図555】 ここでDNA101768と称するヌクレオチド配列(配列
番号:555)を示す。
【図556】 ここでDNA107332と称するヌクレオチド配列(配列
番号:556)を示す。
【図557】 ここでDNA43499と称するヌクレオチド配列(配列番
号:557)を示す。
【図558】 ここでDNA45713と称するヌクレオチド配列(配列番
号:558)を示す。
【図559】 ここでDNA46089と称するヌクレオチド配列(配列番
号:559)を示す。
【図560】 ここでDNA68256と称するヌクレオチド配列(配列番
号:560)を示す。
【図561】 ここでDNA70305と称するヌクレオチド配列(配列番
号:561)を示す。
【図562】 ここでDNA82953と称するヌクレオチド配列(配列番
号:562)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61P 43/00 105 4C085 48/00 C07K 14/47 4C086 A61P 43/00 105 16/18 4H045 C07K 14/47 C12N 1/19 16/18 1/21 C12N 1/19 C12Q 1/68 A 1/21 C12P 21/08 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12Q 1/68 5/00 B // C12P 21/08 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ベーカー,ケヴィン,ピー. アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ダーンズタウン,インディアン ラン ド ライブ 14006 (72)発明者 ゴッダード,オードリー アメリカ合衆国 カリフォルニア 94131, サンフランシスコ,コンゴ ストリート 110 (72)発明者 ウッド,ウィリアム,アイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94010, ヒルズバラ,サウスダウン コート 35 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 CA01 DA02 DA06 DA12 GA11 HA12 4B063 QA18 QQ42 QR32 QR55 QS34 QX01 4B064 AG01 CA02 CA06 CA10 CA19 CC24 DA01 DA13 4B065 AA26X AA72X AA91X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA25 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 AA13 AA17 BA01 BA08 BA22 BA23 MA01 NA14 ZB212 4C085 AA13 AA14 CC32 DD62 EE01 GG01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 EA16 MA01 MA04 NA14 ZB21 4H045 AA10 AA11 AA20 BA10 CA40 EA20 EA50 FA74

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、又は(b)(a)
    のDNA分子の相補鎖に対して、少なくとも約80%の核酸配列同一性を有する
    ヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸分子。
  2. 【請求項2】 図1〜562の何れか一つに示されるヌクレオチド配列又は
    その相補鎖を含んでなる請求項1に記載の単離された核酸分子。
  3. 【請求項3】 (a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、又は(b)(a)
    のDNA分子の相補鎖に対して、少なくとも約80%の核酸配列同一性を有する
    ヌクレオチド配列から本質的になる請求項1に記載の単離された核酸分子。
  4. 【請求項4】 図1〜562の何れか一つに示されるヌクレオチド配列又は
    その相補鎖から本質的になる請求項1に記載の単離された核酸分子。
  5. 【請求項5】 (a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、又は(b)(a)
    のDNA分子の相補鎖に対して、少なくとも約80%の核酸配列同一性を有する
    ヌクレオチド配列からなる請求項1に記載の単離された核酸分子。
  6. 【請求項6】 図1〜562の何れか一つに示されるヌクレオチド配列又は
    その相補鎖からなる請求項1に記載の単離された核酸分子。
  7. 【請求項7】 (a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、又は(b)(a)
    のDNA分子の相補鎖に対してハイブリダイズする単離された核酸分子。
  8. 【請求項8】 図1〜562の何れか一つの相補鎖にハイブリダイズする請
    求項7に記載の単離された核酸分子。
  9. 【請求項9】 前記ハイブリダイゼーションがストリンジェントなハイブリ
    ダイゼーション条件下で生じる請求項7に記載の単離された核酸分子。
  10. 【請求項10】 (a)図1〜562の何れか一つのDNA分子、又は(b)(
    a)のDNA分子の相補鎖内に含まれる少なくとも約10の連続ヌクレオチドを
    含む単離された核酸分子。
  11. 【請求項11】 図1〜562の何れか一つのDNA分子の相補鎖内に含ま
    れる少なくとも約10の連続ヌクレオチドを含む請求項10に記載の単離された
    核酸分子。
  12. 【請求項12】 約10〜約1000ヌクレオチド長である請求項10に記
    載の単離された核酸分子。
  13. 【請求項13】 約10〜約500ヌクレオチド長である請求項10に記載
    の単離された核酸分子。
  14. 【請求項14】 約10〜約100ヌクレオチド長である請求項10に記載
    の単離された核酸分子。
  15. 【請求項15】 約10〜約50ヌクレオチド長である請求項10に記載の
    単離された核酸分子。
  16. 【請求項16】 図1〜562の何れか一つのDNA分子に対して完全に相
    補的である請求項11に記載の単離された核酸分子。
  17. 【請求項17】 検出可能に標識されている請求項10に記載の単離された
    核酸分子。
  18. 【請求項18】 哺乳動物cDNAライブラリーの哺乳動物ポリペプチドを
    コードするcDNA分子の存在を検出する方法において、 図1〜562の何れか一つのDNA分子にハイブリダイズするオリゴヌクレオ
    チドプローブと前記cDNAライブラリーを接触させることを含み、ここで、該
    接触が、該ライブラリーのcDNA分子への該プローブのハイブリダイゼーショ
    ンに適した条件下で実施され、該ライブラリーのcDNA分子への該プローブの
    ハイブリダイゼーションが、該cDNAライブラリーにおける哺乳動物ポリペプ
    チドをコードするcDNA分子の存在を示すものである方法。
  19. 【請求項19】 前記ハイブリダイゼーションがストリンジェントなハイブ
    リダイゼーション条件下でなされる請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、図1〜562の何れ
    か一つのDNA分子の相補鎖内に含有された少なくとも約10の連続ヌクレオチ
    ドを含んでなる請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記哺乳動物ポリペプチドがヒトポリペプチドである請求
    項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載の核酸分子を含んでなるベクター。
  23. 【請求項23】 前記核酸分子がベクターで形質転換した宿主細胞により認
    識されるコントロール配列に作用可能に結合させられた請求項22に記載のベク
    ター。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載のベクターを含んでなる宿主細胞。
  25. 【請求項25】 前記細胞がCHO細胞である請求項24に記載の宿主細胞
  26. 【請求項26】 前記細胞が大腸菌である請求項24に記載の宿主細胞。
  27. 【請求項27】 前記細胞が酵母細胞である請求項24に記載の宿主細胞。
  28. 【請求項28】 請求項1に記載の核酸分子によりコードされる単離したS
    RTポリペプチド。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の単離したSRTポリペプチドに結合す
    る抗体。
  30. 【請求項30】 モノクローナル抗体である請求項29に記載の抗体。
  31. 【請求項31】 ヒト化抗体である請求項29に記載の抗体。
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