JP2003503380A - 無定形硝酸エステルおよびその製剤組成物 - Google Patents

無定形硝酸エステルおよびその製剤組成物

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JP2003503380A JP2001506976A JP2001506976A JP2003503380A JP 2003503380 A JP2003503380 A JP 2003503380A JP 2001506976 A JP2001506976 A JP 2001506976A JP 2001506976 A JP2001506976 A JP 2001506976A JP 2003503380 A JP2003503380 A JP 2003503380A
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ベネディーニ,フランチェスカ
アントニャッツァ,パトリツィア
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Abstract

(57)【要約】 部分的もしくは完全に無定形形態の式A−X1−ONO2(I)の化合物、ならびにその薬剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、物理的形態のヒドロキシ安息香酸のニトロキシ誘導体、およびその
製剤組成物に関し、該誘導体は一般式 A−X1−ONO2(I) を有し、 ここでAは、以下に定義されるようなヒドロキシ安息香酸誘導体であり、X1
以下に定義されるような連結2価基であり、該組成物は2〜2.5時間のオーダ
ーの、非常に短時間でAとして定義されるヒドロキシ安息香酸の血中濃度を誘起
しうる。
【0002】 本発明の組成物は薬理学的効果の迅速な始まりを誘起するのに適切な経口投与
形態を調製するのに用いられうる。
【0003】 周知のように、口から投与されるとき、薬理学的に活性な物質は胃腸導管壁に
よる吸収過程を受けた後にのみ系統的な効果を生じる。薬剤吸収過程は、脂肪溶
解性および水溶解性を含む種々の要因に依存する複雑な現象である。高々、約2
〜2.5時間の短時間で活性素の最大吸収ピークを得るために何がこれらの要因
の最適の組合わせであるかを理論的に予測することは困難であり、実際に知るこ
とは不可能である。
【0004】 通常、口から投与される系統的な経路で活性を示す薬物の治療効果は、特に次
の要因に依存する: −胃腸壁による薬物吸収、 −血液流体における濃度、 −標的組織との相互作用、 特に、抗炎症および鎮痛作用を有する薬物について、本質的な特徴は作用の迅
速さであり、すなわち、効果の始まりが投与後に比較的短時間で示されなければ
ならない。
【0005】 本発明による未修飾の物理的形態で、式(I)のニトロ誘導体化合物は、本出
願人の名義の特許出願WO95/30641およびWO97/16405から知
られている。抗炎症前駆体薬物についてこれらの化合物は、全体的な同等もしく
はもっと高い効果を有するが、さらに低い副作用を示す利点を有する。これらの
製品の難点は、それらは高々2.5時間の時間に、最大吸収のピークを与えるよ
うな化学的物理的性質を示さないことである。本発明で示されるようには処理さ
れない化合物(I)のニトロ誘導体化合物の経口使用のために従来の薬剤処方を
用いて、出願人により実施された薬物動力学的研究は、上述の短時間で血中濃度
ピークがないことを示した。すなわち、その製品は治療特性をちょうどよい時に
は示さない。血液ピークが約6時間の、投与からあまりに長すぎる時間後に起こ
ることを示すその実施例を参照されたい。
【0006】 最大血中濃度ピーク(CMAX)を、たとえばtmax(tmaxはCMAXが生じる時間
である)が高々約2.5時間、好ましくは2時間以下であるような、短時間で得
るように、式(I)のニトロ誘導体を含む、経口使用のために利用しうる薬剤組
成物を持つ必要が感じられてきた。
【0007】 本出願人により、以下に示すように経口使用のための化合物およびその組成物
でこの技術的課題を解決することが可能であることが見出された。
【0008】 本発明の目的は、式(I)の化合物、ならびに該化合物を活性素として含む、
薬物組成物であり、 A−X1−ONO2(I) ここで A=R(COXut、ここでtは1、uは1、X=O,NH,NR1c,ここでR 1c は直線状もしくは分枝したC1〜C10アルキル、Rは次の基:
【0009】
【化7】
【0010】 から選ばれ、 ここで: R1はOCO3基;ここでR3はメチル、エチルまたは直線状もしくは分枝した
3〜C5アルキル、または芳香族、もしくは完全に部分的に飽和していてもよい
、5もしくは6の原子を有する飽和複素環残基であり、核複素環は、O,Nおよ
びSから独立して選ばれる1つ以上のヘテロ原子を含む; R2は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、直線状もしくは可能なとき分枝したC1
4アルキル、直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4アルコキシル;直線
状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4ペルフルオロアルキル、たとえばトリフ
ルオロメチル;モノ−もしくはジ−(C1〜C4)アルキルアミノ; R1およびR2はともに、下記に定義されるようにXがNHのときに、Yはエチ
レン、そしてR2=Hであるという条件で、ジオキメチレン基であり; R1はR3がメチルのとき2の位置でOCOR3であり得ず; nIは整数で0もしくは1; 好ましくは(I)においてX=O,R1はアセトキシであり、それは−CO−
基に対してオルト位にあり、R2は水素であり;好ましくは(Ib)においてR3 =CH3,nI=0;XはOに等しく、COX基を有する芳香族環結合は1もし
くは2の位置にあり; X1は次から選ばれる2価の連結架橋: YO: 直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C20、好ましくはC2〜C5,のアル
キレン;またはC5〜C7の位置に置換されていてもよいシクロアルキレン; またはX1は次から選ばれ:
【0011】
【化8】
【0012】 ここでn3は0〜3の整数であり、n3‘は1〜3の整数であり;
【0013】
【化9】
【0014】 ここでn3およびn3‘は上述の意味を有し;
【0015】
【化10】
【0016】 ここでnf‘は1〜6、好ましくは1〜4の整数であり;
【0017】
【化11】
【0018】 ここでR1f=H,CH3,およびnf‘は上述の定義のとおりであり; 該式(I)の化合物は完全にもしくは部分的に無定形である。
【0019】 無定形化の程度は、たとえばDSC,RX,IR等のような周知の方法により
測定されうる。部分的な無定形については、それは、本発明の薬剤組成物におい
て、式(I)の化合物は、DSCで測定して、一般的に少なくとも5%、好まし
くは10%、もっと好ましくは少なくとも80%が無定形であることを意味する
【0020】 無定形化の程度は活性素の吸熱溶融ピークに対応する(subtented)
領域の変動(減少)としてDSCにより測定される。無定形化が完全であるとき
式(I)の活性素の溶融ピークの特徴は実質的に消失する。これは、溶融ピーク
に関連するエンタルピーの変動があることを意味する。
【0021】 本発明により無定形化の程度を測定するための試験は次のようである:式(I
)のニトロ誘導体がモル比1:2でヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリ
ンに添加される;43gの式(I)の化合物がエチルアルコール5Lに溶解され
る;こうして得られた有機溶液が7%w/v(350g)のヒドロキシプロピル
−β−シクロデキストリンを含む脱イオン水5Lと、室温で混合される。その水
性アルコール溶液は、スプレー乾燥LabPlant SD−05 Spray
−Drying装置において、60℃の温度の入口で熱い空気流により処理され
る;結晶性の喪失はDSC法により粉末(5〜10mg)にもとづき評価され、
そしてピーク面積の変動はその面積を、シクロデキストリンの添加なしに同一条
件で処理された前駆体のそれと比較することにより測定される。
【0022】 式(I)の化合物の結晶性減少の表示試験は、水中における溶解速度の測定に
もとづく。
【0023】 溶解速度試験は1000mL量の脱イオン水を用いて合衆国薬局方23による
溶解装置中で実施される。翼スターラー速度は100rpmであり、温度は37
±0.5℃である。
【0024】 小さなガラス容器中で、各試料の正確な量が30mgに等しい活性素の量を含
むように秤量され、脱イオン水を含む容器に直接に導入される。試験の始まりか
ら、それぞれ5,10,15,30,45,50,60,90および120分の
所定の時間で、溶液に移されたニトロ誘導体化合物の量が、検量線を用いて23
5nmの波長でUV分光測光法によりその濃度w/v(質量/容積)を測定する
ことにより測定される。データは、時間に関して溶液に移されたニトロ誘導体の
%で表わされる。10分間で溶液に移された式(I)の化合物の量は、無定形形
態にないニトロ誘導体のそれに対して少なくとも約10倍大きい。
【0025】 上述のように、本発明の組成物は、2〜2.5時間オーダーの非常に短時間で
、ヒドロキシ安息香酸誘導体Aの血中濃度ピークを驚くべきことに、そして予期
しないことに、誘起させることができる。
【0026】 好適には式の化合物において、R=(Ia),X=O、そしてX1は式(PA
I)の芳香族基であり、ここでn3‘=1そしてn3=0であり;該好適な化合
物は次の一般式(IA1);
【0027】
【化12】
【0028】 ここでR1およびR2は上で定義されている。
【0029】 ニトロキシメチル基が、エステル基の酸素に結合された炭素原子に関してメタ
位もしくは3の位置の芳香族環にある式(Ia1)のエステルが好適である。
【0030】 式(I)のニトロ誘導体は胃腸吸収の結果として完全に、もしくは部分的に無
定形化された形態で本発明の製剤組成物中に存在し、高い血中濃度が非常に短時
間で得られ、最大血中濃度ピークが高々2.5時間の時間に得られることを驚く
べきことに、そして予期しないことに、本出願人は見出した。
【0031】 式(I)の部分的もしくは完全に無定形化されたニトロ誘導体化合物は、該ニ
トロ誘導体を無定形化しうる1つ以上の賦形剤でニトロ誘導体を処理することに
より得られる。
【0032】 無定形化のために用いられる方法は、たとえば共磨砕、混練、スプレー乾燥、
凍結乾燥、好ましくはスプレー乾燥および共磨砕である。
【0033】 特に、スプレー乾燥において、活性素は溶媒、たとえばアルコールに、溶解さ
れ、そしてそのように得られた有機溶液は、式(I)の化合物の無定形化を与え
ることのできる賦形剤の溶液もしくは懸濁液と室温で混合される。混合後に得ら
れる溶液もしくは懸濁液はスプレー乾燥装置で処理される。この、そして他の方
法に関して具体的な実施例を参照されたい。
【0034】 好ましくは賦形剤は以下に述べる1つ以上の種類に属する:C5〜C6ポリアル
コール、単および二糖ならびにそれらの誘導体、3〜10の糖単位を含むオリゴ
糖およびそれらの誘導体、多糖、塩を含むそれらの誘導体、シクロデキストリン
およびそれらの誘導体、非環状シクロデキストリン類似体、たとえばβ−シクロ
デキストリンの非環状誘導体、ビニルにもとづくモノマー単位、および/または
カルボキシル基、もしくは(メタ)アクリルモノマーのポリマーおよびコポリマ
ー。
【0035】 C5〜C6ポリアルコールの例は、ソルビトール、マンニトール;単糖類および
それらの誘導体の例はグルコース、フラクト−ス、マンノース、グラクト−スグ
ルコサミン;二糖類の例はラクト−ス、サッカロース、マルト−ス等;多糖およ
びそれらの誘導体の例は微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース
、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、およびそれらの塩、好まし
くはNaおよびCaの塩、およびそれらの架橋形態、セルロースアセテート、セ
ルロースアセトフタレートおよびそれらのエーテル、たとえばセルロースフタレ
ートヒドロキシプロピルメチルエーテル、でんぷんおよび、たとえばNaカルボ
キシメチルでんぷん、可溶性でんぷん、プレゲルでんぷんのような誘導体;シク
ロデキストリンおよびその誘導体の例はジメチル−β−シクロデキストリン、2
−ヒドロキシ−エチル−β−シクロデキストリン、2−ヒドロキシプロピル−β
−シクロデキストリン、3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、ト
リメチル−β−シクロデキストリンである。
【0036】 本発明の目的は、活性素として部分的にもしくは完全に無定形化した式(I)
の化合物を含み、そして少なくとも1つの上述の賦形剤を含む、経口使用のため
の薬剤組成物である。
【0037】 本発明の組成物は上述の溶解試験で測定された、水中での改良された溶解速度
を示すことが本出願人により見出された。
【0038】 本発明による組成物において、式(I)のニトロ誘導体の質量とそのニトロ導
体を無定形化することのできる賦形剤のそれとの間の比は一般的に1:20〜1
:0.5、好ましくは1:0.7〜1:10の範囲である。
【0039】 上述のように、本発明の経口使用のための組成物は、Aで定義されるようなヒ
ドロキシ安息香酸誘導体の血中濃度ピークを、2〜2.5時間オーダーの非常に
短い時間で誘起することができ、そしてさらにそれらは次のような薬剤動力学的
効果を生じうることが見出された: 本発明による未処理(無定形化されていない)生成物に関して、1回の投与後
に、Aで定義されるヒドロキシ安息香酸の血液CMAX(最大濃度)を増加させる
こと; 投与から0〜3.5時間で血中濃度の曲線から対応する面積を少なくとも20
%、好ましくは50%増加させること。
【0040】 式(I)の部分的にもしくは完全に無定形化された生成物において、R=(I
a)であるとき、Aで定義されるヒドロキシ安息香酸はサリチル酸である(実施
例参照)。
【0041】 Rが式(Ia)もしくは(Ib)の基である式(I)のニトロ誘導体化合物は
、従来法で知られる方法により得られうる。たとえば、本出願人名義の特許出願
、WO95/30641,WO97/16405もしくは国際特許出願PCT/
EPOO/00353に記載された方法を参照されたい。
【0042】 次の実施例は、本発明を例示するが、その範囲を制限するものではない。 実施例 A) DSCによる式(I)の化合物の特徴づけ 特徴づけは、国際特許出願PCT/EPOO/00353の実施例1により得
られ、いかの実施例において用いられる物質である、アセチルサリチル酸の3−
(ニトロキシ−メチル)フェニルエステルについて例示される。
【0043】 その生成物自体および、その結晶性を減少させることのできる方法で処理され
た生成物(組成物)の具体的な溶融エンタルピーΔH(ジュール/g)がDSC
分析により測定される。
【0044】 結晶性喪失%は次の式により評価される: 結晶性喪失%=[(ΔH薬物自体−ΔH処理薬物)/ΔH薬物自体]×100 DSC分析に採用される走査パラメータは次のとおりである: 走査範囲:最低30℃から最高330℃ 走査速度:10k/分 エステル自体のDSC記録はT=64.7℃で溶融吸熱ピークを示し、それぞ
れΔH=99および81ジュール/gを有する。 B) 式(I)の化合物である、アセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル
)フェニルエステルの溶解速度試験 アセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニルエステル自体の、お
よび以下に述べる実施例によりそれを含む調製における、溶解速度がUSP(合
衆国薬局方)XXIIIにより溶解装置で実施された。
【0045】 試験は1000mLの脱イオン水を用いて実施される。翼スターラーの角速度
は100rpmであり、温度は37±0.5℃である。
【0046】 小さなガラス容器中で試験されるべき各試料の正確な量が、30mgに等しい
活性素の量を含むように秤量され、容器に導入される。試験の始まりからそれぞ
れ5,10,15,30,45,50,60,90および120分の所定時間で
、溶液に移された化合物の量が、検量線を用いて235nmの波長でUV分光測
定法によりその濃度w/vを測定することにより、測定される。データは時間に
関して、溶液に移された活性素の%で表わされる。 実施例1(比較) 完全に結晶性のアセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニルエス
テルの溶解速度 イソプロパノールからの再結晶生成物は完全に結晶性を生じ、そしてDSC分
析により、それはT=64.7℃で、ΔH99.81J/gを伴う吸熱ピークを
示し、T=220℃で発熱分解を示し、ΔH879.47J/gを伴う。
【0047】 該化合物30mgが溶解速度を測定するために装置に移される。表1において
、上述の試験で示された時間で測定された、溶液に移された化合物の%が示され
る。10分後に、溶液に移された活性素の量は0.3%である。 実施例2 化合物:シクロデキストリンの質量比1:8.33(モル比1:2に相当)で
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンと混合した化合物のスプレー乾燥
により完全に無定形のアセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニル
エステルの獲得。
【0048】 43gの化合物がエチルアルコール5Lに溶解される。そのようにして得られ
た有機溶液が、7%w/v(350g)のヒドロキシプロピル−β−シクロデキ
ストリンを含む脱イオン水5Lと室温で混合される。その水性アルコール溶液は
、温度60℃の入口で、熱い空気流でスプレー乾燥LabPlant SD−0
5 Spray−Drying装置中で処理され、約45℃の出口温度にするよ
うに空気流を維持する。
【0049】 DSC法により、そのように得られた粉末について測定された化合物の結晶性
は100%である。実際、DSC記録において溶融吸熱ピークは存在しない。
【0050】 30mgの活性素に相当する量の粉末は、秤量され、溶解速度を測定するため
の装置に移される。表1において、秤量された量に関して上述の溶解試験で示さ
れた時間で測定された、溶液に移れた化合物の%が示される。10分後に、溶液
に移れた活性素%は32%である。 実施例3 1(化合物):9(ラクト−ス)の質量比で、ラクト−スと混合した化合物の
スプレー乾燥処理による部分的に無定形のアセチルサリチル酸の3−(ニトロキ
シメチル)フェニルエステルの獲得 10gの化合物がエチルアルコール1.5Lに溶解される。得られた有機溶液
は6%w/v(90g)のラクト−スを含む脱イオン水1.5Lと混合される。
その水性アルコール溶液は、70℃の入口で熱い空気流で処理され、約50℃の
出口温度にするように空気流を維持されて、スプレー乾燥装置で処理される。
【0051】 そのように得られた粉末についてDSC法により測定された結晶性喪失は87
%(ΔH12.58J/g)である。
【0052】 活性素30mgに等しい粉末量が秤量され、溶解速度を測定するための装置に
移される。表1に、上述の溶解試験に示される時間で測定された、溶液に移れた
化合物の%が示される。10分後に、溶液に移れた活性素の%は30%である。 実施例3A 1:0.7の比で微結晶性セルロースと混合した化合物のスプレー乾燥による
部分的に無定形のアセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニルエス
テルの獲得 10gの化合物がエチルアルコール1.5Lに溶解される。この溶液に微結晶
性セルロース(Avicel PH101)nの1%w/v(質量/容積)水性
懸濁液0.67Lが添加される。懸濁液はスプレー乾燥に付され、70℃の入口
温度で空気で処理され、出口温度約50℃になるように空気流を維持する。
【0053】 活性素30mgに等しい粉末の量が秤量され、溶解速度を測定するために装置
に移される。表1において、上述の溶解試験で示された時間で測定された、溶液
に移された化合物の%が示される。10分後に溶液に移された活性素の%は9.
4%である。結晶性喪失は10%である。 実施例3B 微結晶性セルロースおよびラウリル硫酸ナトリウムと、活性素:微結晶性セル
ロース:界面活性剤を1:0.5:0.1の質量比で混合して共磨砕して処理す
ることによる部分的に無定形のアセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)
フェニルエステルの獲得 活性素10gが乳鉢中で、5分間、ラウリル硫酸ナトリウム1gと、ついで微
結晶性セルロース5gと混合される。粉末混合物は乳棒で30分間強制的に磨砕
される。
【0054】 溶解試験は、活性素30mgに等しい、得られた混合物48mgを用いて実施
される。
【0055】 上述の溶解試験で示された時間で、溶液に移された化合物の量は、表1に示さ
れる。10分後に溶液に移された活性素の%は4.8%である。
【0056】 粉末DSC分析は活性素の結晶性喪失6%を示す。 実施例4 1(化合物):4(ラクト−ス)の質量で混合した化合物のスプレー乾燥によ
る、部分的に結晶性アセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニルエ
ステルの獲得 化合物10gがエチルアルコール1.5Lに溶解される。得られた有機溶液は
ラクト−ス6%w/v(45g)を含む脱イオン水0.75Lと混合される。そ
の水性アルコール溶液はスプレー乾燥装置中で処理され、70℃の入口で熱い空
気流で処理され、出口温度を約50℃にするように空気流を維持する。
【0057】 そうして得られた粉についてDSC法により評価された結晶性喪失は83%(
ΔH16.44J/g)である。
【0058】 活性素30mgに相当する量の得られた粉末が秤量され、溶解速度を測定する
ための装置に移される。B)に示される溶解試験で言及された時間で、溶液に移
された化合物の%は、表1に示される。10分後に、溶液に移された活性素の%
は17.1%である。 実施例5 化合物:シクロデキストリンの質量比1:4.16(モル比1:1:に相当す
る)ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンと混合した化合物の共磨砕に
よる部分的に無定形のアセチルサルチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニル
エステルの獲得 化合物10gがシクロデキストリン41.6gと混合される。混合物は乳鉢で
30分間、共磨砕される。
【0059】 得られた粉末についてDSC法で評価された結晶性喪失は43%(ΔH56.
5J/g)である。
【0060】 活性素30mgに相当する量の得られた粉末が秤量され、溶解速度を測定する
ための装置に移される。B)に示された溶解性試験で言及された時間で、溶液に
移された化合物の%は表1に示される。10分後に、溶液に移された活性素の%
は6.9%である。 実施例6 化合物1:ラクト−ス9の質量比でラクト−スト混合して混練して化合物を処
理することによる部分的に無定形化されたアセチルサリチル酸の3−(ニトロキ
シメチル)フェニルエステルの獲得 化合物5gがラクト−ス45gと直接に混合される。その混合物は50%エタ
ノール水溶液10mLで混練され、ついで室温で24時間、水ポンプの真空下で
乾燥される。乾燥成生物は分析前に600μmメッシュのふるいでふるいにかけ
られる。
【0061】 そのように得られた粉末についてDSC法により測定された結晶性喪失は7%
(ΔH92.34J/g)である。
【0062】 活性素30mgに相当する量の得られた粉末が秤量され、溶解速度を測定する
ための装置に移される。B)に示された溶解性試験で言及された時間で、溶液に
移された化合物の%が表1に示される。10分後に、溶液に移された活性素の%
は11.5%である。 実施例6A 活性素:ラクト−ス:ヒドロキシプロピル−β−シクロディストリン1:0.
5:0.2の質量比でヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンも含む混合
物を用いる点を除いて、実施例6が繰り返された。
【0063】 活性素1000gがラクト−ス500gおよびヒドロキシプロピル−β−シク
ロデキストリン200gと混合される。混合物は、3%w/vのポリビニルピロ
リドンの水/イソプロピルアルコール1:1溶液100mLで機械的混練機によ
り、徐々に添加して混練される、混練は造粒機ダイにより押出され、40℃の温
度で乾燥機で乾燥される。乾燥された粒状物は造粒寸法を均一にするために振動
造粒機のメッシュを通過される。
【0064】 活性素30mgに相当する量の粉末が秤量され、溶解速度を測定するための装
置に移される。B)に示された溶解性試験で示された時間で、溶液に移された化
合物の%が表1に示される。10分後に、溶液に移された活性素の%は15.6
%である。結晶性の喪失は39.4%である。 実施例7(比較) 活性素自体のスプレー乾燥 アセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニルエステル16gがエ
チルアルコール/水80/20の混合物3Lに溶解される。その水性アルコール
溶液は、入口60℃で熱い空気流を有するスプレー乾燥装置で処理され、出口温
度を45℃とするように空気流を維持する。
【0065】 得られた粉末についてのDSC分析は化合物が完全に結晶性形態にある(ΔH
100.5J/g)ことを示す。
【0066】 活性素粉末30mgが秤量され、溶解速度を測定するための装置に移される。
A)に記載された溶解試験に示される時間で測定された、溶液に移された化合物
の%が表1に示される。10分後に、溶液に移された活性素の%は0.5%であ
り、したがって、活性素自体の溶解試験(比較例1)で得られたのと実質的に異
ならない。 実施例8(比較) アセチルサリチル酸の3−(ニトロキシメチル)フェニルエステル300mg
、微結晶性セルロース143.7mg、タルク3mg、ステアリン酸マグネシウ
ム3mgおよびシリカ0.3mgを含む従来法による錠剤の製造 活性素300gが、乳鉢中で、コロイダルシリカ0.3g、微結晶性セルロー
ス143.7gと、逐次希釈法により分割して添加されて、混合される。ついで
タルク3gが添加される。混合物は粉末混合機(Turbura)に移され、1
0分間混合される。ステアリン酸マグネシウム3gが添加され、そして混合がさ
らに5分間継続される。粉末混合物は衝撃パンチ(径9.5mm;曲げ半径9m
m)を備えた回転圧縮機(Officine Ronchi)により直線に圧縮
され、平均質量450mgおよび平均破断時強さ10kgを有する錠剤を得る。
そうして得られた錠剤は、200μメッシュのふるいを通過することのできる粉
末を得るまで乳鉢で砕かれる。活性素30mgに相当する量の得られた粉末は秤
量され、溶解速度を測定するための装置に移される。B)で記載された溶解試験
で示された時間で溶液に移された化合物の%が、表1に示される。10分後に、
溶液に移された活性素の%は0.34%である。DSC分析は圧縮による活性素
の無定形化の兆候を何ら示さない。 生体内試験 実施例9 実施例3Bに記載された本発明による製剤組成物を用いる動物における薬剤動
力学 実施例3Bの薬剤組成物(粉末)水性懸濁液(5ml/kg)の単回用量80
mg/kg(活性素50mg/kgに等しい)が180〜200gの重さの10
頭のラット群に経口で投与される。
【0067】 血液0.5mL試料が投与から0.5、1,1.5,2,4,8,12および
24時間後に動物の尾静脈から採取された。
【0068】 試料はへパリン化試験化に移され、室温で15分間、遠心分離される。血清1
00μl分割量が内部標準溶液(アセトニトリル100mlにナプロキセン10
mgを溶解することにより調製される)25μlととも添加された。その試料は
、変動波長検出器、ポンプ、5μmODS2(C18−250×4mm)カラム
に直列に連結された5μmODS2(10×0.46cm)を有する自動サンプ
ラー、を備えたHPLC Hewlett Packardシリーズ1050装
置に注入される。移動相は60/40容積比のアセトニトリル/酢酸3%で構成
される。流れは0.8mL/分である。すべての分析は室温で実施され、測定は
234nmの波長で実施された。CMAX値は2時間で61.7μg/mLである
。 実施例10(比較) 実施例8に記載された薬剤組成物を用いる動物における薬剤動力学 実施例8に記載された破砕錠剤から得られた粉末の水性懸濁液の単回用量75
mg/kg(活性素50mgに等しい)が180〜200gの重さの10頭のラ
ット群に経口で投与された。
【0069】 血液0.5mL試料が投与から1.5,3,6,12および24時間後に動物
の尾静脈から採取された。前述の実施例8で述べられたように手順が進められる
。CMAX値は6時間で53.2μg/mLである。
【0070】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月26日(2001.12.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 から選ばれ、 ここで: R1はOCO3基;ここでR3はメチル、エチルまたは直線状もしくは分枝した
3〜C5アルキル、または芳香族、もしくは完全に部分的に飽和していてもよい
、5もしくは6の原子を有する飽和複素環残基であり、核複素環はO,Nおよび
Sから独立して選ばれる1つ以上のヘテロ原子を含む; R2は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、直線状もしくは可能なとき分枝したC1
4アルキル、直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4アルコキシル;直線
状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4ペルフルオロアルキル、たとえばトリフ
ルオロメチル;モノ−もしくはジ−(C1〜C4)アルキルアミノ; R1およびR2はともに、下記に定義されるようにXがNHのときに、Yはエチ
レン、そしてR2=Hであるという条件で、ジオキメチレン基であり; R1はR3がメチルのとき2の位置でOCOR3であり得ず; nIは整数で0もしくは1; 好ましくは(I)においてX=O,R1はアセトキシであり、それは−CO−
基に対してオルト位にあり、R2は水素であり;好ましくは(Ib)において R3=CH3,nI=0;XはOに等しく、COX基を有する芳香族環結合は1も
しくは2の位置にあり; X1は次から選ばれる2価の連結架橋: YO: Y=直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C20、好ましくはC2〜C5,アル
キレン;または C5〜C7の位置に置換されていてもよいシクロアルキレン; またはX1は次から選ばれ:
【化2】 ここでn3は0〜3の整数であり、n3‘は1〜3の整数であり;
【化3】 ここでn3およびn3‘は上述の意味を有し;
【化4】 ここでnf‘は1〜6、好ましくは1〜4の整数であり;
【化5】 ここでR1f=H,CH3,およびnf‘は上述の定義のとおりであり; 該式(I)の化合物は完全に、もしくはDSCにより測定される無定形化が少な
くとも5%である、部分的に無定形である。
【化6】 ここでR1およびR2は上で定義されている、請求項3記載の化合物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】 本発明は、物理的形態のヒドロキシ安息香酸のニトロキシ誘導体、およびその
製剤組成物に関し、該誘導体は一般式 A−X1−NO2(I) を有し、 ここでAは、以下に定義されるようなヒドロキシ安息香酸誘導体であり、X1
以下に定義されるような連結2価基であり、該組成物は2〜2.5時間のオーダ
ーの、非常に短時間でAとして定義されるヒドロキシ安息香酸の血中濃度を誘起
しうる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 本発明の目的は、式(I)の化合物、ならびに該化合物を活性素として含む、
薬物組成物であり、 A−X1−NO2(I) ここで A=R(COX)、X=O,NH,NR1c,ここでR1cは直線状もしくは分枝し
たC1〜C10アルキル、Rは次の基:
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 から選ばれ、 ここで: R1はOCO3基;ここでR3はメチル、エチルまたは直線状もしくは分枝した
3〜C5アルキル、または芳香族、もしくは完全に部分的に飽和していてもよい
、5もしくは6の原子を有する飽和複素環残基であり、核複素環は、O,Nおよ
びSから独立して選ばれる1つ以上のヘテロ原子を含む; R2は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、直線状もしくは可能なとき分枝したC1
4アルキル、直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4アルコキシル;直線
状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4ペルフルオロアルキル、たとえばトリフ
ルオロメチル;モノ−もしくはジ−(C1〜C4)アルキルアミノ; R1およびR2はともに、下記に定義されるようにXがNHのときに、Yはエチ
レン、そしてR2=Hであるという条件で、ジオキメチレン基であり; R1はR3がメチルのとき2の位置でOCOR3であり得ず; nIは整数で0もしくは1; 好ましくは(I)においてX=O,R1はアセトキシであり、それは−CO−
基に対してオルト位にあり、R2は水素であり;好ましくは(Ib)において R3=CH3,nI=0;XはOに等しく、COX基を有する芳香族環結合は1も
しくは2の位置にあり; X1 は次から選ばれる2価の連結架橋: YO: Y=直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C20、好ましくはC2〜C5,の
アルキレン;またはC5〜C7の位置に置換されていてもよいシクロアルキレン;
またはX1は次から選ばれ:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/26 A61K 47/26 47/32 47/32 47/36 47/36 A61P 29/00 A61P 29/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB, BG,BR,CA,CN,CR,CU,CZ,DM,E E,GD,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV, MA,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,R O,SG,SI,SK,TR,TT,UA,US,UZ ,VN,YU,ZA Fターム(参考) 4C076 AA22 AA29 BB01 CC05 DD38N DD67N EE09N EE11N EE30N EE31N EE32N EE33N EE38N EE39N FF33 FF34 FF66 FF68 GG03 GG04 GG06 GG09 GG44 4C086 AA01 AA02 AA03 DA17 MA02 MA05 MA08 MA23 MA43 MA44 MA52 NA02 NA11 ZB11 4H006 AA01 AA03 AB20 AB22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) A−X1−ONO2(I) の化合物であり、 ここで A=R(COXut、ここでtは1、uは1、X=O,NH,NR1c,ここでR 1c は直線状もしくは分枝したC1〜C10アルキル、Rは次の基: 【化1】 から選ばれ、 ここで: R1はOCO3基;ここでR3はメチル、エチルまたは直線状もしくは分枝した
    3〜C5アルキル、または芳香族、もしくは完全に部分的に飽和していてもよい
    、5もしくは6の原子を有する飽和複素環残基であり、核複素環はO,Nおよび
    Sから独立して選ばれる1つ以上のヘテロ原子を含む; R2は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、直線状もしくは可能なとき分枝したC1
    4アルキル、直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4アルコキシル;直線
    状もしくは可能なとき分枝したC1〜C4ペルフルオロアルキル、たとえばトリフ
    ルオロメチル;モノ−もしくはジ−(C1〜C4)アルキルアミノ; R1およびR2はともに、下記に定義されるようにXがNHのときに、Yはエチ
    レン、そしてR2=Hであるという条件で、ジオキメチレン基であり; R1はR3がメチルのとき2の位置でOCOR3であり得ず; nIは整数で0もしくは1; 好ましくは(I)においてX=O,R1はアセトキシであり、それは−CO−
    基に対してオルト位にあり、R2は水素であり;好ましくは(Ib)においてR3 =CH3,nI=0;XはOに等しく、COX基を有する芳香族環結合は1もし
    くは2の位置にあり; X1は次から選ばれる2価の連結架橋: YO: 直線状もしくは可能なとき分枝したC1〜C20、好ましくはC2〜C5,のアル
    キレン;または C5〜C7の位置に置換されていてもよいシクロアルキレン; またはX1は次から選ばれ: 【化2】 ここでn3は0〜3の整数であり、n3‘は1〜3の整数であり; 【化3】 ここでn3およびn3‘は上述の意味を有し; 【化4】 ここでnf‘は1〜6、好ましくは1〜4の整数であり; 【化5】 ここでR1f=H,CH3,およびnf‘は上述の定義のとおりであり; 該式(I)の化合物は完全にもしくは部分的に無定形である。
  2. 【請求項2】 少なくとも5%、好ましくは10%、もっと好ましくは少な
    くとも80%が無定形であり、無定形化はDSCにより測定される請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 式(I)においてR=(Ia)である請求項1もしくは2記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】 式(I)において、R=(Ia),X=O、そしてX1は式
    (PAI)の芳香族基であり、ここでn3‘=1そしてn3=0であり;該好適
    な化合物は次の一般式(IA1); 【化6】 ここでR1およびR2は上で定義されている、請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 ニトロ誘導体を、ニトロ誘導体を無定形化しうる1つ以上の
    賦形剤と配合することにより得られる請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 賦形剤が以下に述べる1つ以上の種類に属する請求項5記載
    の化合物:C5〜C6ポリアルコール、単および二糖ならびにそれらの誘導体、
    3〜10の糖単位を含むオリゴ糖およびそれらの誘導体、多糖、塩を含むそれら
    の誘導体、シクロデキストリンおよびそれらの誘導体、非環状シクロデキストリ
    ン類似体、たとえばβ−シクロデキストリンの非環状誘導体、ビニルにもとづく
    モノマー単位、および/またはカルボキシル基、もしくは(メタ)アクリルモノ
    マーのポリマーおよびコポリマー。
  7. 【請求項7】 式(I)のニトロ誘導体の質量と賦形剤の質量の比が1:2
    〜1:0.5、好ましくは1:0.7〜1:10の範囲にある請求項5もしくは
    6記載の化合物。
  8. 【請求項8】 無定形化が共磨砕、混練、スプレー乾燥、もしくは凍結乾燥
    を用いて得られる請求項1〜7のいずれかに記載の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 無定形化に使用される方法が共摩砕である請求項8記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載の化合物を含む製剤組成物
  11. 【請求項11】 経口使用のための請求項10記載の製剤組成物。
  12. 【請求項12】 医薬としての使用のための請求項1〜7のいずれかに記載
    の化合物。
  13. 【請求項13】 抗炎症薬としての請求項12記載の化合物の使用。
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