JP2003502471A - 水素化ブロックコポリマーを含む組成物およびその最終用途 - Google Patents

水素化ブロックコポリマーを含む組成物およびその最終用途

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JP2003502471A JP2001503942A JP2001503942A JP2003502471A JP 2003502471 A JP2003502471 A JP 2003502471A JP 2001503942 A JP2001503942 A JP 2001503942A JP 2001503942 A JP2001503942 A JP 2001503942A JP 2003502471 A JP2003502471 A JP 2003502471A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性および物性に優れた水素化ブロックコポリマー組成物からの製品を提供する。 【解決手段】 水素化ビニル芳香族ポリマーの少なくとも二つの異なるブロックと、水素化共役ジエンポリマーの少なくとも一つのブロックとを含み、a)40:60以下の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ポリマーに対する重量比;b)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が、6、000から60、000のMnを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が、3,000から30、000のMmを有する、30、000から150、000の全数平均分子量(Mn);およびc)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、90%より大きい水素化レベルを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロックが、95%より大きい水素化レベルを有するような水素化レベルによってさらに特徴付けられる、水素化ブロックコポリマーを含む組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素化ブロックコポリマーの組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
水素化スチレン−ブタジエン−スチレンコポリマーなどのビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンの部分水素化ブロックコポリマーは、当該技術分野においてよく
知られている。US−A−3,333,024;US−A−3,431,323
;US−A−3,598,886;US−A−5,352,744;US−A−
3,644,588およびEP−505,110は、多様な水素化ブロックコポ
リマーを開示している。「部分水素化」は、芳香族の水素化を伴わないブロック
コポリマーのジエン部分の水素化または90%以下の芳香族炭化水素の水素化を
指す。これらの部分水素化コポリマーは、多様な用途において試験されてきたが
、一つ以上の欠点を有し、こうした欠点として、低い耐熱性、劣った物理的性質
、劣った加工性、低い耐熱性および劣った光安定性が挙げられる。ブロックコポ
リマーの芳香族環の水素化を増大させることによって、これらの欠点を改善する
試みがなされてきた。しかし、ポリマー科学者は、たとえほんのわずかしか高く
なくとも、高温では、完全に水素化されたスチレン−ブタジエン−スチレンコポ
リマーは、有用な特性を有さないということを主張している。Thermopl
astic Elastomers、第2版、1996年、304頁、8から1
2行目には、「それ故に、ポリスチレンは、あらゆる非晶質炭化水素ブロックコ
ポリマーに採用し続けられている。この最後の事実は、完全に水素化されたVC
H−EB−VCHポリマーの場合に明確に示される。水素化によって相互作用パ
ラメータがあまりにも激しく低下するため、ほんのわずかしか高くない温度でも
ポリマーはすべての強度を失い、通常の融解温度で均一に混合されるようである
」と述べられている。
【0003】 特に、水素化ジブロックコポリマーは、それらの加工を困難にする低い粘度お
よび低い溶融強度を有する傾向がある。ジブロックは、引張特性が劣るためその
他の不利益も有する。同じ理由で、これらは軟質材料を製造するために有用では
なく、一方、ジブロックから製造される硬質材料は脆性である傾向がある。 部分水素化ブロックコポリマーとその他のポリマーとのブレンドも知られてい
る。例えば、EP−0726291に開示されているように、環状オレフィン(
コ)ポリマーのブレンドが試みられており、この特許では、環状オレフィン(コ
)ポリマーが、ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマーまたはそれらを水
素化したものとブレンドされている。環状オレフィン(コ)ポリマー(COC)
は、卓越した加熱撓み温度、UV安定性および加工性を有することが知られてい
る。しかし、こうしたコポリマーは、耐衝撃性が劣るという欠点を有する。CO
Cと部分水素化ブロックコポリマーとのブレンドは、それでもやはり、ブロック
コポリマー内の芳香族の水素化が不在であるため、バランスを欠く物理的性質を
欠点として有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、加工性をよくするために適する粘度および溶融強度を有し、エラスト
マー用途に用いることができ、望ましいバランスの物理的性質を有する完全にま
たは実質的に水素化されたブロックコポリマーの組成物が必要とされ続けている
。 さらに、コポリマーが、通常の製造技術によって加工可能であり、標準温度お
よび高温において有用な物理的性質を有する、ビニル芳香族モノマーと共役ジエ
ンモノマーの透明で実質的にまたは完全に水素化されたブロックコポリマーおよ
びそれらのポリマーブレンドの使用は、なお望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの側面は、完全にまたは実質的に水素化されたブロックコポリマ
ーを含む組成物およびそれらの多様な最終用途に関する。水素化ブロックコポリ
マーは、本明細書中では水素化ビニル芳香族ポリマーブロックと呼ぶ水素化重合
ビニル芳香族モノマーの異なるブロックを少なくとも二つ、および本明細書中で
は水素化共役ジエンポリマーブロックと呼ぶ水素化重合共役ジエンモノマのブロ
ックを少なくとも一つ含む硬質水素化ブロックコポリマーであり、この場合、前
記水素化コポリマーは、 a)40:60以下の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香
族ポリマーに対する重量比; b)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が、6,000から60、
000のMnを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が、3、0
00から30、000のMmを有する、30、000から150、000の全
数平均分子量(Mn);および c)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、90%より大きい水素化レベ
ルを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロックが、95%より大きい水素化レ
ベルを有するような水素化レベルによってさらに特徴付けられる。
【0006】 これらのMnおよび水素化特性を有する水素化ブロックコポリマーは、可視波
長における光に対して透明であり、多様な用途に理想的に適し、一方、標準温度
および高温の両方において卓越した特性を有する。透明性、高いガラス点移転、
低い吸水率、良好な強度、靭性、耐候性および卓越した溶融加工性の組合わせに
よって、これらの材料およびこれらの材料のブレンドは、二次加工品、熱成形品
、押出品、射出成形品およびフィルムを含む多くの用途に理想的な候補となる。 本発明の一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーおよびそれらの最終用
途に関する。水素化ブロックコポリマーは、ビニル芳香族モノマーと共役ジエン
モノマーから生成されるブロックコポリマーを水素化することによって製造され
る。 ビニル芳香族モノマーは、典型的には、式:
【0007】
【化1】
【0008】 (式中、R’は、水素またはアルキルであり、Arは、フェニル、ハロフェニル
、アルキルフェニル、アルキルハロフェニル、ナフチル、ピリジニル、またはア
ントラセニルであり、この場合、いずれのアルキル基も1から6個の炭素原子を
含み、これらは、ハロ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、カルボニルおよ
びカルボキシルなどの官能基で一または多置換されていてもよい) のモノマーである。さらに好ましくは、Arはフェニルであるか、または最も好
ましいフェニルを有するアルキルフェニルである。典型的なビニル芳香族モノマ
ーには、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのすべての異性体、特
にパラビニルトルエン、エチルスチレンのすべての異性体、プロピルスチレン、
ブチルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、
およびそれらの混合物が挙げられる。ブロックコポリマーは、一つ以上の特定の
重合ビニル芳香族モノマーを含むことができる。言い替えれば、ブロックコポリ
マーは、ポリスチレンブロックとポリ−α−メチルスチレンブロックを含むこと
ができる。水素化ビニル芳香族ポリマーブロックは、水素化ビニル芳香族成分が
コポリマーの少なくとも50重量%であるコポリマーであることも可能である。
【0009】 共役ジエンモノマーは、二つの共役二重結合を有するあらゆるモノマーである
ことができる。こうしたモノマーには、例えば、1、3−ブタジエン、2−メチ
ル−1、3−ブタジエン、2−メチル−1、3−ペンタジエン、イソプレンおよ
び類似の化合物、ならびにそれらの混合物が挙げられる。ブロックコポリマーは
、一つ以上の特定の重合共役ジエンを含むことができる。言い替えれば、ブロッ
クコポリマーは、ポリブタジエンブロックとポリイソプレンブロックを含むこと
ができる。
【0010】 共役ジエンポリマーブロックは、水素化工程の後にも非晶質のままである材料
から製造することもできるし、または水素化の後に結晶化し得る材料から製造す
ることもできる。水素化ポリイソプレンブロックは、非晶質のままであり、一方
、水素化ポリブタジエンブロックは、それらの構造に依存して、非晶質であるこ
ともあるし、または結晶性であることもある。ポリブタジエンは、水素化して当
量の1−ブテン繰返し単位を生じる1、2−立体配置を有することもあるし、ま
たは水素化して当量のエチレン繰返し単位を生じる1、4−立体配置を有するこ
ともある。ポリブタジエンブロックの重量を基準にして約40重量%より少ない
1、2−ブタジエン含量を有するポリブタジエンブロックは、水素化によって低
いガラス転位点の非晶質ブロックを実質的に生じる。ポリブタジエンブロックの
重量を基準にして少なくとも約40重量%の1、2−ブタジエン含量を有するポ
リブタジエンブロックは、水素化によって結晶性ブロックを生じる。ポリマーの
最終用途に依存して、結晶性ブロック(耐溶媒性を改善するために)を組込むこ
とが望ましい場合もあるし、または非晶質でより可撓性のブロックを組込むこと
が望ましい場合もある。一部の用途において、ブロックコポリマーは、ポリブタ
ジエンブロックとポリイソプレンブロックなどの一つ以上の共役ジエンブロック
とを含むことができる。共役ジエンポリマーブロックは、コポリマーの共役ジエ
ン部分がコポリマーの少なくとも50重量%である共役ジエンのコポリマーであ
ってもよい。共役ジエンポリマーブロックは、ブタジエンとイソプレンのコポリ
マーなどの一つ以上の共役ジエンのコポリマーであってもよい。
【0011】 その他の重合ブロックを本発明の水素化ブロックコポリマーに含めてもよい。 ブロックは、本明細書中では、コポリマーの構造的にまたは組成的に異なる重
合セグメントによってミクロ相分離を示すコポリマーの重合セグメントとして定
義する。ミクロ相分離は、ブロックコポリマー内の重合セグメントの非相溶性に
起因して発生する。ミクロ相分離およびブロックコポリマーは、「ブロックコポ
リマー設計者軟質材料(Block Copolymers−Designer
Soft Materials)」、PHYSICS TODAY、1999
年2月、32から38頁において広く論じられている。
【0012】 硬質水素化ブロックコポリマーは、水素化共役ジエンポリマーブロックと水素
化ビニル芳香族ポリマーブロックの合計重量を基準にして、40:60以下、典
型的には40:60から5:59、好ましくは35:65から10:90、さら
に好ましくは30:70から15:85の水素化共役ジエンポリマーブロックの
水素化ビニル芳香族ポリマーブロックに対する重量比を有するものと定義される
。水素化ビニル芳香族ポリマーブロックと水素化共役ジエンポリマーブロック(
複数を含む)の合計重量は、水素化コポリマーの全重量の、典型的には少なくと
も80重量%、好ましくは少なくとも90重量%、さらに好ましくは少なくとも
95重量%である。
【0013】 本発明に用いる硬質水素化ブロックコポリマーは、三ブロック、多ブロック、
テーパブロックを含むブロックコポリマー、およびSBS、SBSBS、SIS
、SISISおよびSISBS(この場合、Sは、ポリスチレンであり、Bは、
ポリブタジエンであり、Iは、ポリイソプレンである)などのスターブロックコ
ポリマーの水素化によって生成される。ブロックコポリマーは、各末端にビニル
芳香族ポリマーブロックを含んでなる三ブロックセグメントを少なくとも一つ有
する。しかし、ブロックコポリマーは、あらゆる数の追加ブロックを含むことが
でき、これらのブロックが、三ブロックポリマーの主鎖のどの位置に結合されて
いてもよい。従って、線状ブロックには、例えば、SBS、SBSB、SBSB
S、およびSBSBSBが挙げられよう。コポリマーは、枝分れしていてもよく
、この場合、ポリマー鎖は、コポリマー主鎖に沿ういずれかの位置に結合されて
いる。ここで、ブロックコポリマーの生成において、少量の残余ジブロックコポ
リマーも生成されることが期待されることにご留意いただきたい。
【0014】 本発明に用いられる硬質水素化ブロックコポリマーの全数平均分子量(Mn )は、典型的には24、000から、好ましくは30、000から、さらに好ま
しくは45、000から、最も好ましくは50、000から150、000まで
、典型的には135、000まで、一般には115、000まで、好ましくは1
00、000まで、さらに好ましくは90、000まで、最も好ましくは85、
000までである。本明細書を通して言及するMnは、ゲル透過クロマトグラフ
ィー(GPC)によって測定される。硬質水素化ブロックコポリマーの分子量お
よび得られる特性は、各水素化重合ブロックの分子量に依存する。
【0015】 良好な特性は、水素化ビニル芳香族ポリマーのからみ合い分子量より低い水素
化ビニル芳香族ポリマー分子量で得られることにご留意いただきたい。ポリマー
のからみ合い分子量は、鎖のからみ合いに起因して溶融粘度が劇的な増大を示す
ように、所定のポリマーにに求められる鎖長に関連する。Macromolec
ules、1994年、27巻、4639頁には、多くの通常のポリマーに関す
るからみ合い分子量が測定され、報告されている。ガラス状ポリマーについては
、一般に、強度および靭性の最高値は、からみ合い分子量の約10倍で達成され
ることが観察される(例えば、Encyclopedia of Polyme
r Science and Engineering、第2版、16巻、62
から71頁、1989年におけるStyrene Polymerを参照のこと
)。からみ合い分子量は、水素化ポリスチレン(ポリビニルシクロヘキサン)で
は約38、000である。本発明者は、最適なバランスの特性および加工性は、
水素化ビニル芳香族ポリマーのからみ合い分子量の0.2から1.2倍の水素化
ビニル芳香族ポリマーブロック分子量(Mn)で得ることができると判定した。
【0016】 硬質水素化ビニル芳香族ポリマーブロックのMnは、典型的に、6、000
から、好ましくは10、000から、さらに好ましくは15、000から、最も
好ましくは20、000から60、000まで、好ましくは50、000まで、
さらに好ましくは45、000まで、最も好ましくは40、000までであろう
。水素化ジエンポリマーブロックは、典型的には、4、000から、好ましくは
8、000から、さらに好ましくは10、000から、最も好ましくは12、0
00から30、000まで、好ましくは28、000まで、最も好ましくは25
、000まで、最も好ましくは22、000までのMnを有するであろう。 本発明の硬質水素化ブロックコポリマーの個々のブロック各々が、固有の異な
るMnを有することができることに留意することは重要である。言い替えれば、
例えば水素化ブロックコポリマー内の二つの水素化ビニル芳香族ポリマーブロッ
クは、異なるMnを各々有することがある。
【0017】 ブロックコポリマーの製造方法は、当該技術分野においてよく知られている。
典型的には、ブロックコポリマーは、アニオン重合によって製造され、その例と
して、Anionic Polymerization:Principles
and Practical Applications,H.L.Hsie
hおよびR.P.Quirk,Marcel Dekker,New York
,1996年が挙げられる。一つの実施形態において、ブロックコポリマーは、
s−ブチルリチウムまたはn−ブチルリチウムなどのカルバニオン系開始剤にモ
ノマーを順次添加することによって製造される。もう一つの実施形態において、
コポリマーは、1、2−ジブロモエタン、ジクロロジメチルシランまたはフェニ
ルベンゾエートなどの二価のカップリング剤を用いて三ブロック材料をカップリ
ングさせることによって製造される。この実施形態において、共役ジエンポリマ
ーの小さな鎖(モノマー繰返し単位10個未満)をビニル芳香族ポリマーのカッ
プリング末端と反応させて、カップリング反応を助長することができる。ビニル
芳香族ポリマーブロックは、典型的にはカップリングするのが困難であるため、
一般に、この技術を用いて、ビニル芳香族ポリマー末端のカップリングを達成す
る。ジエンポリマーの小さな鎖は、ミクロ相分離を達成しないため、異なるブロ
ック構成しない。多様なアニオン重合について実証されているカップリング試薬
および戦略は、Hsieh and Quirk、第12章、307から331
頁において論じられている。もう一つの実施形態において、二官能性アニオン系
開始剤を用いて、ブロック系の中央から重合を開始し、この場合、その後のモノ
マー付加は、成長するポリマー鎖の両末端に等しく付加する。こうした二官能性
開始剤の例には、US−A−4,200,718およびUS−A−4,196,
154に記載されているような、有機リチウム化合物で処理した1,3−ビス(
1−フェニルエテニル)ベンゼンがある。
【0018】 ブロックコポリマーの製造後、そのコポリマーを水素化して、コポリマーの共
役ジエンポリマーブロックセグメントおよびビニル芳香族ポリマーブロックセグ
メントの両方における不飽和部位を除去する。あらゆる水素化法を用いることが
でき、典型的には、こうした方法には、BaSO上のPd(US−A−5,3
52,744)および多孔質珪藻土上のNi(US−A−3,333,024)
などの無機基体上に支持された金属触媒の使用が挙げられる。さらに、Die
Makromolekulare Chemie、160巻、291頁、197
2年に記載されているように、2−エチルヘキサン酸の遷移金属塩とアルキルリ
チウムの配合により製造されるものなどの均質触媒を用いて、ブロックコポリマ
ーを完全に飽和させることができる。コポリマーの水素化は、水素と、US−A
−5,352,744、US−A−5,612,422およびUS−A−5,6
45,253に記載されているものなどの不均一触媒とを用いて達成することも
できる。これらの特許中に記載されている触媒は、多孔質シリカ基体上に支持さ
れた金属微結晶から成る不均一触媒である。ポリマーの水素化に特に有用なシリ
カ支持触媒の例は、3000から6000Åの間の範囲の直径を有する気孔を含
有するように合成される少なくとも10m/gの表面積を有するシリカである
。その後、このシリカに、ニッケル、コバルト、ロジウム、ルテニウム、パラジ
ウム、白金、その他のVIII族金属、それらの混合材料または合金などの、ポ
リマーの水素化を触媒できる金属を含浸させる。500から3,000Åの範囲
の直径を有するその他の不均一触媒を用いることもできる。
【0019】 あるいは、水素化は、少なくとも二つの成分の混合物を含むことを特徴とする
混合水素化触媒の存在のもとで行うことができる。この第一の成分は、水素化率
を上げるであろう一切の金属を含み、これには、ニッケル、コバルト、ロジウム
、ルテニウム、パラジウム、白金、その他のVIII族金属、またはそれらの混
合材料が挙げられる。好ましくは、ロジウムおよび/または白金が用いられる。
混合水素化触媒に用いられる第二の成分は、極性材料への暴露によるVIII金
属(複数を含む)の失活を抑制する助触媒を含み、本明細書中では、これを耐失
活成分と呼ぶ。こうした成分には、好ましくは、レニウム、モリブデン、タング
ステン、タンタルまたはニオブまたはそれらの混合物が含まれる。
【0020】 混合触媒中の耐失活成分の量は、ポリマー組成物中の極性不純物に暴露した時
、VIII族金属成分の失活を少なくとも有意に抑制する量であり、本明細書中
では、これを失活抑制量と呼ぶ。VIII族金属の失活は、水素化反応率の優位
な低下によって証明される。これは、極性不純物の存在のもと、同一条件下での
、混合水素化触媒とVIII族金属成分のみを含有する触媒との比較において例
証され、ここで、VIII族金属成分のみを含有する触媒は、混合水素化触媒に
よって達成される率の75%未満の水素化反応率を示す。 好ましくは、耐失活成分の量は、VIII族金属成分の耐失活成分に対する比
率が、0.5:1から10:1、さらに好ましくは1:1から7:1、最も好ま
しくは1:1から5:1であるような量である。
【0021】 混合触媒は、これらの成分のみから成ることができるが、好ましくは、触媒は
、成分を付着させる支持体を含む。一つの実施形態において、金属は、シリカ、
アルミナまたは炭素などの支持体上に付着させる。さらに特定的な実施形態にお
いて、狭い気孔径分布および10より大きいグラムあたりの平方メートル(m /g)の表面積を有するシリカ支持体が用いられる。 支持体の気孔径分布、気孔容積、および平均気孔径は、ASTM D−428
4−83に従って水銀多孔度測定法によって得ることができる。
【0022】 気孔径分布は、典型的には水銀多孔度測定法を用いて測定される。しかし、こ
の方法は、60Åより大きい気孔を測定する能力しかない。従って、60Åより
小さい気孔を測定するために追加の方法を用いなければならない。こうした方法
の一つは、約600Åより小さい気孔径のためのASTM D−4641−87
による窒素放出である。従って、狭い気孔径分布は、少なくとも98%の気孔容
積が、300Åより大きい気孔径を有する気孔によって規定されること、および
300Åより小さい孔に関する窒素放出によって測定される気孔容積が、水銀多
孔度測定法によって測定される全気孔容積の2%より少ないということを要件と
して規定される。 表面積は、ASTM D−3663−84に従って測定することができる。表
面積は、典型的には10から100m/gの間、好ましくは15から90m /gの間、最も好ましくは50から85m/gの間である。
【0023】 混合触媒用の支持体の望ましい平均気孔径は、水素化されるポリマーおよびそ
の分子量(Mn)に依存する。より高い分子量を有するポリマーを水素化するた
めに、より高い平均気孔径を有する支持体を用いて、所望の量の水素化を得るこ
とが好ましい。高分子量ポリマー(例えば、Mn>200、000)に典型的に
望ましい表面積は、15から25m/gの範囲で変わり、望ましい平均気孔径
は、3、000から4、000Åの範囲で変わり得る。より低い分子量のポリマ
ー(例えば、Mn>100、000)には、典型的に望ましい表面積は、45か
ら85m/gの範囲で変わり、望ましい平均気孔径は、300から700Åの
範囲で変わり得る。
【0024】 シリカ支持体は好ましく、例えば、US−A−4,112,032に示されて
いるように、水中のケイ酸カリウムをホルムアミドなどのゲル化剤と混合し、重
合して、浸出することによって製造することができる。約2時間以上、600℃
から850℃の温度で、シリカ上に水で飽和したガスを送りながら、シリカを加
熱することから一般に成る、Iler,R.K.,The Chemistry
of Silica,John Wiley and Sons,1979年
,539頁から544頁にあるように、その後、このシリカを熱水によって焼成
する。熱水焼成は、結果的に、気孔径分布を狭くすると共に、平均気孔径を増大
させる。あるいは、支持体は、Iler,R.K.,The Chemistr
y of Silica,John Wiley and Sons,1979
年,510頁から581頁に開示されている方法によって、製造することができ
る。
【0025】 シリカ支持触媒は、US−A−5,110,779に記載されている方法を用
いて製造することができる。適切な金属、金属成分、金属含有化合物またはそれ
らの混合物は、蒸着、水性または非水系含浸に続く、焼成、昇華、または例えば
、Studies in Surface Science and Cata
lysis、「成功した触媒設計(Successful Dsign of
Catalysts)」、44巻、146から158頁、1989年、およびA
pplied Heterogeneous Catalysis、75から1
23頁、Institute Francais du Petrole Pu
blications,1987年に示されているものなどのその他のあらゆる
通常法によって、支持体に付着させることができる。含浸法において、適する金
属含有化合物は、前に記載したような金属を含有するいずれの化合物であっても
よく、これらは、失活に耐える使用可能な水素化触媒を生ずるであろう。これら
の化合物は、塩、配位錯体、有機金属化合物または共有結合複合体であることが
できる。
【0026】 典型的には、混合支持触媒の全金属含量は、シリカ支持触媒の全重量を基準に
して、0.1から10重量%である。好ましい量は、全触媒重量を基準にして、
2から8重量%、さらに好ましくは0.5から5重量%である。 アルカリ、アルカリ土類またはランタノイド含有化合物などの助触媒を用いて
、金属成分のシリカ支持体への分散、または反応中の安定化を助けることもでき
るが、それらの使用は、好ましくない。
【0027】 水素化工程で用いられる混合支持触媒の量は、この水素化触媒の活性が高いた
め、通常の不飽和ポリマーの水素化反応に求められる量より相当少ない。一般に
、不飽和ポリマー1gあたり1g未満、好ましくは0.1g未満、さらに好まし
くは0.05未満の量の支持触媒が用いられる。用いられる触媒の量は、連続で
あるのか、半連続であるのか、それともバッチであるのかといった工程タイプ、
および温度、圧力および反応時間などの工程条件に依存し、この場合、典型的な
反応時間は、5分から5時間の範囲でで変わる。連続操作では、典型的に、20
0、000重量部以上の不飽和ポリマーに対して1重量部の支持触媒を含めばよ
く、これは、支持触媒が連続操作の間に何回も再生されるためである。典型的な
バッチ法は、5、000重量部の不飽和ポリマーに対して1重量部の支持触媒を
用いればよい。温度および圧力をより高くすることによって、用いる支持触媒の
量をより少なくすることもできよう。
【0028】 水素化反応は、溶媒の存在のもとで行うことができるが、好ましくは、ポリマ
ーが溶解し、水素化反応を妨害しないであろう炭化水素溶媒中で行う。好ましく
は、溶媒は、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、
シクロオクタン、シクロヘプタン、ドデカン、ジオキサン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、イソペンタン、デカヒドロナフタレ
ン、またはそれらの混合物などの飽和溶媒であり、シクロヘキサンが最も好まし
い。 典型的な水素化温度は、40℃から、好ましくは100℃から、さらに好まし
くは110℃から、最も好ましくは120℃から250℃まで、好ましくは20
0℃まで、さらに好ましくは180℃まで、最も好ましくは170℃までである
【0029】 圧力の上昇に伴って水素化率が上昇するが、水素化反応の圧力は臨界圧ではな
い。典型的な圧力は、大気圧から70MPaにわたり、0.7から10.3MP
aが好ましい。 反応容器を不活性ガスでパージして、反応領域から酸素を除去する。不活性ガ
スには、窒素、ヘリウムおよびアルゴンが含まれ、窒素が好ましいが、これらに
限定されない。 水素化剤は、不飽和ポリマーを有効に水素化するであろうあらゆる水素生成化
合物であることができる。水素化剤には、水素ガス、ヒドラジンおよび水素化ホ
ウ素ナトリウムが挙げられるが、それらに限定されない。好ましい実施形態にお
いて、水素化剤は、水素ガスである。
【0030】 本発明に用いられる水素化硬質ブロックコポリマーは、ブロックコポリマーの
芳香族環の少なくとも90%が水素化されている実質的にまたは完全に水素化さ
れたものとしても規定され、実質的に水素化された硬質ブロックコポリマーと呼
ぶことができる。水素化のレベルは、好ましくは、共役ジエンポリマーブロック
セグメントの95%より多く、且つ、ビニル芳香族ポリマーブロックセグメント
の90%より多く、さらに好ましくは、共役ジエンポリマーブロックセグメント
の99%より多く、且つ、ビニル芳香族ポリマーブロックセグメントの95%よ
り多く、さらになお好ましくは、共役ジエンポリマーブロックセグメントの99
.5%より多く、且つ、ビニル芳香族ポリマーブロックセグメントの98%より
多く、最も好ましくは、共役ジエンポリマーブロックセグメントの99.9%よ
り多く、且つ、ビニル芳香族ポリマーブロックセグメントの99.5%である。
「水素化のレベル」という用語は、水素化によって飽和されこととなる元の不飽
和結合のパーセントを指す。水素化ビニル芳香族ポリマーにおける水素化のレベ
ルは、UV−VIS分光光度法を用いて測定され、一方、水素化ジエンポリマー
における水素化のレベルは、プロトンNMRを用いて測定される。
【0031】 アニオン重合ブロックコポリマーは、典型的に、明確な形態にミクロ相分離し
、この形態の寸法は、典型的には5から50ナノメートルにわたるサイズである
。典型的な形態には、マトリックス内に分散された明確な球、円筒またはらせん
の少数の水素化ポリマーブロック相を有する一つの水素化ポリマーの連続マトリ
ックス相、および両方の水素化ポリマーブロックが一つの連続相の中にあり、お
互いの中に散在している層状共通連続相が挙げられる。これらの異なる形態によ
って、異なる物理的性質が生じる。水素化共役ジエンポリマーブロックが連続し
ている水素化ブロックコポリマーは、典型的にはエラストマー性の高弾性材料で
ある。逆に言えば、水素化ビニル芳香族ポリマーブロックセグメントが連続相で
ある材料は、典型的に、剛性で靭性のプラスチックである。両方の水素化ポリマ
ーブロックが共通連続している水素化ブロックコポリマーは、中間的性質を有す
る傾向がある。
【0032】 一つの実施形態において、組成物は、水素化ブロックコポリマーの全重量を基
準にして、80重量%未満の水素化ビニル芳香族ポリマーブロックを含む水素化
ブロックコポリマーを含み、90%より大きい芳香族水素化レベルを有する。 もう一つの実施形態において、組成物は、ブロックコポリマーが3ブロックの
水素化ビニル芳香族ポリマーと2ブロックの共役ジエンポリマーを含む5ブロッ
クコポリマーであるビニル芳香族と共役ジエンの水素化ブロックコポリマーを含
む。水素化5ブロックコポリマーは、水素化ブロックコポリマーの全重量を基準
にして、少なくとも80重量%の水素化ビニル芳香族ポリマーを含み、90%よ
り大きい芳香族水素化レベルを有する。
【0033】 本発明のもう一つの側面は、水素化硬質ブロックコポリマーのポリマーブレン
ドに関する。 水素化硬質ブロックコポリマー(または実質的に水素化された硬質ブロックコ
ポリマー)を含む組成物は、少なくとも一つのその他の天然または合成ポリマー
も含むことができる。適する高分子材料には、水素化ビニル芳香族ホモポリマー
、水素化スチレン/ブタジエンまたはスチレン/イソプレンブロックコポリマー
を含むその他の水素化ブロックコポリマー、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボ
ネート(PC)、ポリアミド、ポリエーテル、ポリ/塩化ビニルポリマー、ポリ
/塩化ビニリデンポリマー、ポリエステル、乳酸残基を含むポリマー、部分水素
化または非水素化ブロックコポリマー、スチレン−ブタジエンブロックコポリマ
ーなどの熱可塑性プラスチック、ポリスチレン(高耐衝撃性ポリスチレンを含む
)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマー、スチレン
−アクリロニトリルコポリマー(SAN)、ABS/PCコンパウンド、ポリエ
チレンテレフタレート、エポキシ樹脂、エチレンビニルアルコールコポリマー、
エチレンアクリル酸コポリマー、ポリオレフィン一酸化炭素共重合体、塩素化ポ
リエチレン、環状オレフィンコポリマー(COC)、およびオレフィンコポリマ
ー(特に、エチレン−スチレン共重合体などのポリエチレンコポリマー)および
ホモポリマー(例えば、通常の不均一触媒を用いて製造されるもの)が挙げられ
るが、それらに限定されない。例には、US−A−4,076,698の方法に
よって製造されるポリマーが挙げられる。
【0034】 一つの実施形態において、組成物は、ポリオレフィンエラストマーまたはプラ
ストマー、特に、一部位触媒系(例えば、実質的に線状のエチレン共重合体また
は均一に枝分れしたエチレン共重合体などの均一に枝分れしたエチレンポリマー
)を用いて製造されるポリオレフィンエラストマーまたはプラストマーをさらに
含む。 一般に、適するポリオレフィンには、例えば、ポリエチレン(エチレンホモポ
リマー)、エチレン/α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン(プロピレンホ
モポリマー)などのα−オエフィンホモポリマー、およびポリプロピレンと少な
くとも4個の炭素原子を有するα−オレフィンとの共重合体などのα−オレフィ
ン共重合体が挙げられる。
【0035】 代表的なポリオレフィンには、例えば、実質的に線状のエチレンポリマー、均
一に枝分れした線状エチレンポリマー、不均一に枝分れした線状エチレン(線状
低密度ポリエチレン(LLDPE)、超または極低密度ポリエチレン(ULDP
EまたはVLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)および高密度ポリエチ
レン(HDPE)を含む)高圧低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン/ア
クリル酸(EAA)コポリマー、エチレン/メタクリル酸(EMAA)コポリマ
ー、エチレン/アクリル酸(EAA)アイオノマー、エチレン/メタクリル酸(
EMAA)アイオノマー、エチレン/酢酸ビニル(EVA)コポリマー、エチレ
ン/ビニルアルコール(EVOH)コポリマー、ポリプロピレンホモポリマーお
よびコポリマー、エチレン/プロピレンポリマー、エチレン/スチレン共重合体
、グラフト変性ポリマー(例えば、LLDPEg−MAHなどの無水マレイン酸
グラフトポリエチレン)、エチレンアクリレートコポリマー(例えば、エチレン
/エチルアクリレート(EEA)コポリマー、エチレン/メチルアクリレート(
EMA)、およびエチレン/メトメチルアクリレート(EMMA)コポリマー)
、ポリブチレン(PB)、エチレン一酸化炭素共重合体(例えば、エチレン/一
酸化炭素(ECO)コポリマー、エチレン/アクリル酸/一酸化炭素(EAAC
O)ターポリマー、エチレン/メタクリル酸/一酸化炭素(EMAACO)ター
ポリマー、エチレン/酢酸ビニル/一酸化炭素(EVACO)ターポリマーおよ
びスチレン/一酸化炭素(SCO)、塩素化ポリエチレン、およびそれらの混合
物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0036】 エチレン/スチレン共重合体は、i)エチレンまたは一つ以上のα−オレフィ
ンモノマー、およびii)一つ以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマーお
よび/または一つ以上の立体障害脂肪族または脂環式ビニルまたはビニリデンモ
ノマー、および任意に、iii)その他の重合性エチレン性不飽和モノマー(複
数を含む)を重合することによって製造される。 エチレン/スチレン共重合体は、実質的にランダム、擬似ランダム、ランダム
、交互、ダイアッド、トリアッド、テトラッドまたはそれらのあらゆる組合わせ
である。すなわち、共重合体生成物を可変的に組込み、任意に可変的に配列する
ことができる。好ましいエチレン/スチレン共重合体は、実質的にランダムなエ
チレン/スチレン共重合体である。
【0037】 本明細書中で用いる用語「可変的に組込まれる」は、共重合中に触媒系が異な
る組込みまたは反応性比で操作される、少なくとも二つの触媒系を用いて製造さ
れるエチレン/スチレン共重合体を指す。例えば、一方の触媒系が22重量%の
スチレンを組込み、他方の触媒系が48重量%のスチレンを組込み、二つの触媒
系の間の生成物分割が47/53重量%である場合、36重量%の全スチレン含
量を有する共重合体生成物が可変的に組込まれる。 「擬似ランダム」エチレン/スチレン共重合体は、US−A−5,703,1
87に記載されている。 「ランダム」共重合体は、脂肪族α−オレフィンモノマー(A)またはヒンダ
ードビニリデンモノマー(B)のいずれか、またはそれら両方がお互いに隣接を
繰り返すことができるかたまりからなるものを含む多様な組合わせの配列が存在
できる鎖にモノマー単位が組込まれるものである。
【0038】 「交互」エチレン/スチレン共重合体は、α−オレフィンモノマー(A)およ
びヒンダードビニリデンモノマー(B)が、ポリマー鎖上の繰返し交互配列にア
タクティック構造または立体規制構造(アイソタクティックまたはシンジオタク
ティックなど)で存在するか、または一般式(AB)(式中、nは、1から4
000の整数である)の組合わせで存在するものである。エチレン/スチレン共
重合体に関して本明細書中で用いる用語「実質的にランダム」は、POLYME
R SEQUENCE DETERMINATION,Carbon−13 N
MR Method,Academic Press,New York,19
97年,71から78頁にJ.C.Randallによって説明されているよう
に、共重合体のモノマー分布がベルヌーイ型統計モデルによって、または一次ま
たは二次マルコフ型統計モデルによって説明することができることを一般に意味
する。実質的にランダムな共重合体は、全量で15mol%を越えるビニルまた
はビニリデン芳香族モノマーを3単位を越えるビニルまたはビニリデン芳香族モ
ノマーのブロックで含有しない。
【0039】 好ましくは、実質的にランダムな共重合体は、高い度合い(50mol%より
高い)のアイソタクシティーまたはシンジオタクシティーによっては特徴付けら
れない。これは実質的にランダムな共重合体のカーボン−13NMRスペクトル
において、メソダイアッド配列またはラセミダイアッド配列のいずれかを表わす
主鎖メチレンおよびメチン炭素に対応するピーク面積が、が主鎖メチレンおよび
メチン炭素の全ピーク面積の75%を越えるべきではないことを意味する。続け
て用いた用語「実質的にランダムな共重合体」とは、上述のモノマーから生成さ
れる実質的にランダムな共重合体を意味する。
【0040】 実質的にランダムな共重合体を製造するために有用である適するα−オレフィ
ンモノマーには、例えば、2から20個、好ましくは2から12個、さらに好ま
しくは2から8個の炭素原子を含むα−オレフィンモノマーが挙げられる。好ま
しいこうしたモノマーには、エチレン、プロピレン、ブテン−1,4−メチル−
1−ペンテン、ヘキセン−1およびオクテン−1が挙げられる。エチレンまたは
エチレンとCからCα−オレフィンの組み合わせが最も好ましい。これらの
α−オレフィンは、芳香族部分を含まない。 実質的にランダムなエチレン/スチレン共重合体を製造するために用いること
ができる適するビニルまたはビニリデン芳香族モノマーには、例えば、次の式:
【0041】
【化2】
【0042】 (式中、Rは、水素、および1から4個の炭素原子を含むアルキル基から成る
基の群から選択され、好ましくは水素またはメチルであり;各Rは、水素、お
よび1から4個の炭素原子を含むアルキル基から成る基の群から独立して選択さ
れ、好ましくは水素またはメチルであり;Arは、フェニル基、またはハロ、C 1―4 −アルキルおよびC1―4−ハロアルキルから成る群から選択される置換
基1から5個で置換されているフェニル基であり;nは、0から4、好ましくは
0から2、さらに好ましくは0の値を有する) によって表わされるものが挙げられる。特に適するこうしたモノマーには、スチ
レンおよびその低級アルキル置換誘導体またはハロゲン置換誘導体が挙げられる
。モノビニルまたはモノビニリデン芳香族モノマーの例には、スチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレンまたはクロロスチレンが挙
げられ、これらの化合物のすべての異性体が含まれる。好ましいモノマーには、
スチレン、α−メチルスチレン、例えば、0−、m−、p−メチルスチレンなど
のスチレンの低級アルキル−(C―C)置換誘導体またはフェニル環置換誘
導体、環ハロゲン化スチレン、p−ビニルトルエン、またはそれらの混合物が挙
げられる。さらに好ましい芳香族モノビニルモノマーは、スチレンである。
【0043】 実質的にランダムなエチレン/スチレン共重合体に関して、「立体障害脂肪族
または脂環式ビニルまたはビニリデンモノマー」という用語は、式:
【0044】
【化3】
【0045】 (式中、Aは、炭素20個までの立体的に嵩高い脂肪族または脂環式置換基で
あり、Rは、水素、および1から4個の炭素原子を含むアルキル基から成る基
の群から選択され、好ましくは水素またはメチルであり;各Rは、水素、およ
び1から4個の炭素原子を含むアルキル基から成る基の群から独立して選択され
、好ましくは水素またはメチルであるか;または、RおよびAは、一緒に環
構造を形成する) に対応する付加重合性ビニルまたはビニリデンモノマーを意味する。
【0046】 実質的にランダムなエチレン/スチレン共重合体に関して用いる、「立体的に
嵩高い」という用語は、この置換基を有するモノマーが、標準的なチーグラー・
ナッタ重合触媒によってエチレン重合に匹敵する速度で付加重合することが通常
はできないことを意味する。 エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1およびオクテン−1などの
2から20個の炭素原子を含み、線状脂肪族構造を有するα−オレフィンモノマ
ーは、立体障害脂肪族モノマーであるとは見なさない。実質的にランダムなエチ
レン/スチレン共重合体に関して、好ましい立体障害脂肪族または脂環式ビニル
またはビニリデン化合物は、エチレン性不飽和を支える炭素原子の一つが三また
は四置換されているモノマーである。こうした置換基の例には、シクロヘキシル
、シクロヘキセニル、シクロオクテニル、またはそれらの環アルキルまたはアリ
ール置換誘導体、t−ブチルまたはノルボルニルなどの環状脂肪族基が挙げられ
る。最も好ましい立体障害脂肪族または脂環式ビニルまたはビニリデン化合物は
、シクロヘキセンおよび置換シクロヘキセンの多様な異性体のビニル−環置換誘
導体、および5−エチリデン−2−ノルボルネンである。1−、3−、および4
−ビニルシクロヘキセンは、特に適する。
【0047】 実質的にランダムなエチレン/スチレン共重合体は、5から65mol%、好
ましくは5から55mol%、さらに好ましくは10から50mol%の少なく
とも一つのビニルまたはビニリデン芳香族モノマー;または立体障害脂肪族また
は脂環式ビニルまたはビニリデンモノマー;またはそれらの両方;および35か
ら95mol%、好ましくは45から95mol%、さらに好ましくは50から
90mol%の、2から20個の炭素原子を有する少なくとも一つの脂肪族α−
オレフィンを通常は含有する。 実質的にランダムなエチレン/スチレン共重合体のその他の任意の重合性エチ
レン性不飽和モノマー(複数を含む)には、ノルボルネンおよびC―C10
アルキルまたはC―C10−アリール置換ノルボルネンなどの張力環オレフィ
ンが挙げられ、実質的にランダムな共重合体の例は、エチレン/スチレン/ノル
ボルネンである。
【0048】 硬質ブロックコポリマーとブレンドするために好ましい高分子材料は、45重
量%未満、好ましくは30重量%未満、さらに好ましくは20重量%以下、最も
好ましくは16重量%以下のDSC結晶度を有することを特徴とするポリオレフ
ィンエラストマーまたはプラストマーである。 ポリオレフィンエラストマーまたはプラストマーは、典型的に、ASTM D
−1238、条件190℃/2.16キログラム(kg)に従って測定される、
1000g/10分未満、好ましくは500g/10分未満、最も好ましくは5
0g/10分以下のメルトインデックスを有することを特徴とする。しかし、一
定の実施形態においては、超低分子量ポリオレフィンエラストマーまたはプラス
トマーを利用することが望ましいであろう。詳細には、US−A−6,054,
544に開示されているものなどの超低分子量エチレンポリマーは、本請求の範
囲に記載されている発明の実施に有用性を見出すことができる。
【0049】 本発明の実施に有用な超低分子量エチレンポリマーは、350°Fにおいて8
200センチポイズ未満、好ましくは6000センチポイズ未満の溶融粘度を有
することを特徴とし、350°Fにおいて600センチポイズ未満の溶融粘度が
容易に達成される。溶融粘度は、所望の結果に基づいて選択することができるで
あろう。特に、超低分子量エチレンポリマーの溶融粘度が低いほど、大きく本発
明の組成物の総粘度を低下させる傾向があろう。
【0050】 溶融粘度は、使い捨てアルミニウムサンプル箱内で、Brookfield
Laboratories DVII+ Viscometerを用いて、次の
手順に従って測定する。用いるスピンドルは、10から100、000センチポ
イズの範囲の粘度を測定するために適するSC−31ホットメルトスピンドルで
ある。刃を用いて、サンプルを、幅1インチ、長さ5インチのサンプル箱に取付
けるために十分小さい試験片に切断する。サンプルを箱の中に置き、次に、これ
を、先にベント針の付いたプライヤを用いて、ロックされるまでBrookfi
eld Thermoselに挿入する。サンプル箱は、底に切込みを有し、こ
れをBrookfield Thermoselの底に合わせて、スピンドルを
挿入する時および回転させている時に箱をひっくり返されないよう保証する。溶
融サンプルがサンプル箱の上端の約1インチ下になるまで追加のサンプルを添加
しながら、サンプルを350°Fに加熱する。粘度計装置を下げて、スピンドル
をサンプル箱に沈める。粘度計の腕木がサーモセル上に並ぶまで下げ続ける。粘
度計のスイッチを入れ、30から60%の範囲においてトルクの読取りを導く剪
断速度にセットする。読取りは、約15分間、または値が安定するまで1分ごと
に行い、最終読取りを記録する。
【0051】 超低分子量エチレンポリマーを用いる時、このポリマーは、典型的には0.8
50から0.970g/cmの密度を有する。用る密度は、企図する最終用途
の関数となろう。例えば、超低分子量エチレンポリマーを代用ワックスにしよう
とする時には、0.910g/cmより大きい、好ましくは0.920g/c
より大きい密度が適切であろう。対照的に、ポリマーを、なんらかのゴム弾
性を組成物に付与するためのものにしようとする時には、0.900g/cm 未満、好ましくは0.895g/cm未満の密度が適切であろう。超低分子量
エチレンポリマーが、エチレンと、スチレンなどの芳香族コモノマーとの共重合
体である時、共重合体の密度は、1.10g/cm未満であろう。
【0052】 また、好ましくは、硬質水素化ブロックコポリマーとブレンドするために用い
る高分子材料は、インストロン張力計を用いて厚さ2ミルで測定した時、23℃
で75未満、好ましくは23℃で60以下、さらに好ましくは23℃で30以下
、最も好ましくは23℃および38℃で15以下の永久歪パーセントおよび20
0パーセントの歪度を有するか;または23℃で好ましくは25以下、さらに好
ましくは20以下、最も好ましくは15以下の永久伸びパーセントおよび100
パーセントの歪度を有することを特徴とする。
【0053】 本明細書中で用いる用語「ポリマー」は、同じタイプか異なるタイプの重合性
モノマーによって製造される高分子化合物を指す。本明細書中で用いる総称「ポ
リマー」は、用語「ホモポリマー」、「コポリマー(copolymer)」、「ターポ
リマー」、ならびに「共重合体(interpolymer)」を包含する。 本明細書中で用いる用語「共重合体」は、少なくとも二つの異なるタイプのモ
ノマーの重合によって製造されるポリマーを指す。本明細書中で用いる総称「共
重合体」には、用語「コポリマー」(二つの異なるモノマーから製造されるポリ
マーを指すために通常用いられる)、ならびに用語「ターポリマー」(三つの異
なるタイプのモノマーから製造されるポリマーを指すために通常用いられる)が
含まれる。
【0054】 用語「均一に枝分れしたエチレンポリマー」は、本明細書では、通常の意味で
、コモノマーが所定のポリマー分子内にランダムに分散されており、実質的にす
べてのポリマー分子が同じエチレン対コモノマーモル比を有するエチレン共重合
体を指すために用いる。この用語は、チーグラーバナジウム、ハフニウムおよび
ジルコニウム触媒系のような当該技術分野において知られているいわゆる均一ま
たは一部位触媒系、およびメタロセン触媒系、例えば、本明細書中、以下でさら
に説明する拘束幾何形状触媒系を用いて製造されるエチレン共重合体を指す。
【0055】 本発明に用いるための均一に枝分れしたエチレンポリマーは、メチル数10以
下/炭素数1000の短い鎖の枝分れ度を有するポリマーを15重量%未満、好
ましくは10重量%未満、さらに好ましくは5重量%未満、最も好ましくは零(
0)重量%有するものとしても説明することもできる。すなわち、ポリマーは、
例えば、昇温溶離分別(TREF)法および赤外または13C核磁気共鳴(NM
R)分析を用いて測定される測定可能高密度ポリマー画分を含有しない(例えば
、0.94g/cm以上の密度を有する画分がない)。 好ましくは、均一に枝分れしたエチレンポリマーは、狭く、昇温溶離分別法(
本明細書中では「TREF]と略記する)を用いて測定される本質的に単一の溶
融TREFプロファイル/曲線を有すること、および測定可能な高密度ポリマー
部分を本質的に欠くことを特徴とする。
【0056】 エチレン共重合体の組成分布は、例えば、Wildらによって、Journa
l of Science、Poly.Phys.版、20巻、441頁(19
82年)、またはUS−A−4,798,081;US−A−5,008,20
4に、あるいはL.D.Cadyによって、1985年10月1から2日、オハ
イオ州、アクロンのQuaker Square Hilton、SPE領域技
術会議(SPE Regional Technical Conferenc
e)、「LLDPE製品の性能におけるコモノマーのタイプおよび分布の役割(
The Role of Comonomer Type and Distr
ibution in LLDPE Product Performance
)」、107から119頁に記載されているように、TREFによって容易に測
定することができる。 共重合体の組成(モノマー)分布は、US−A−5,292,845;US−
A−4,798,081;US−A−5,089,321に、およびJ.C.R
andallによって、Rev.Macromol.Chem.Phys、C2
9、201から317頁(1989年)に記載されている技術に従って13
NMR分析を用いて測定することもできる。
【0057】 分析昇温溶離分別分析(US−A−4,798,081に記載されており、本
明細書中では「ATREF」と略記する)において、分析すべきフィルムまたは
組成物は、適する熱溶媒(例えば、トリクロロベンゼン)に溶解し、ゆっくりと
温度を低下させることによって不活性支持体(ステンレス鋼ショット)を収容す
るカラム内で結晶化させる。カラムに屈折率検出器と示差粘度計(DV)検出器
の両方を装着する。その後、溶離溶媒(トリクロロベンゼン)の温度をゆっくり
と上昇させることによりカラムから結晶化したポリマーサンプルを溶離すること
によって、ATREF−DVクロマトグラム曲線を生じる。ATREF曲線は、
溶離温度が低下すると、コモノマー含量が増大し、サンプル全体にわたってコモ
ノマー(例えば、オクテン)がいかに均一に分散されるかを示すことから、多く
の場合、短鎖枝分れ分布(SCBD)または組成分布(CD)曲線とも呼ばれる
。屈折率検出器は、短鎖分布情報を提供し、示差粘度計検出器は、粘度平均分子
量の概算を提供する。組成分布およびその他の組成情報は、スペイン、バレンシ
アのPolymerCharから購入することができるCRYSTAF分別分析
(fractionalysis)パッケージなどの結晶化分析分別を用いて測定することもで
きる。
【0058】 好ましい均一に枝分れしたエチレンポリマー(実質的に線状のエチレンポリマ
ーなどであるがそれらに限定されない)は、二つ以上の融点を有する伝統的なチ
ーグラー重合された不均一に枝分れしたエチレンポリマー(例えば、LLDPE
およびULDPEまたはVLDPE)とは対照的に示差走査熱量測定(DSC)
を用いて測定される−30から150℃の単一融点ピークを有する。 単一融点ピークは、インジウムおよび脱イオン水で標準化した示差走査熱量計
を用いて測定することができる。この方法は、約5から7mgのサンプルサイズ
、4分間保持される約180℃への「第一加熱」、3分間保持される−30℃へ
の10℃/分での冷却、および150℃への10℃/分での加熱を含み、「第二
加熱」熱流対温度曲線を提供し、この曲線から融点ピーク(複数を含む)が得ら
れる。ポリマーの全融解熱は、曲線の下の面積から計算される。
【0059】 本発明に用いるための均一に枝分れしたエチレンポリマーは、実質的に線状の
エチレンポリマーまたは均一に枝分れした線状エチレンポリマーのいずれかであ
り得る。 本明細書中で用いる用語「線状」は、エチレンポリマーが長い鎖の枝分れを有
さないことを意味する。すなわち、塊状線状エチレンポリマーを含むポリマー鎖
は、不均一ポリマーと呼ばれることがある、チーグラー重合法(例えば、US−
A−4,076,698(Andersonら))を用いて製造される伝統的な
線状低密度ポリエチレンポリマーまたは線状高密度ポリエチレンポリマーの場合
のように、長い鎖の枝分れが存在しない。用語「線状」は、非常に多数の長い鎖
の枝分れを有することが当業者に知られている塊状高圧枝分れポリエチレン、エ
チレン/酢酸ビニルコポリマー、またはエチレン/ビニルアルコールコポリマー
を指さない。
【0060】 用語「均一に枝分れした線状エチレンポリマー」は、短い鎖の枝分れの狭い分
布を有し、長い鎖の枝分れが存在しないポリマーを指す。こうした「線状の」均
一に枝分れしたまたは均一なポリマーには、US−A−3,645,992(E
lston)に記載されているように製造されるもの、および(US−A−5,
026,798(Canich)またはUS−A−5,055,438(Can
ich)に記載されているように)比較的高いエチレン濃度を有するバッチ反応
器内でいわゆる一部位触媒を用いて製造されるもの、または(US−A−5,0
64,802(Stevensら)またはEP 0 416 815 A2(S
tevensら)に記載されているような)同様に比較的高いオレフィン濃度を
有するバッチ反応器内で拘束幾何形状触媒を用いて製造されるものが挙げられる
【0061】 典型的には、均一に枝分れした線状エチレンポリマーは、α−オレフィンが少
なくとも一つのC―C20α−オレフィン(例えば、プロピレン、1−ブテン
、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテ
ン)であるエチレン/α−オレフィンコポリマーであり、好ましくは少なくとも
一つのC―C20α−オレフィンは、1−ブテン、1−ヘキセンまたは1−オ
クテンである。最も好ましくは、エチレン/α−オレフィン共重合体は、エチレ
ンとC―C20α−オレフィンのコポリマー、特に、エチレン/1−オクテン
コポリマー、エチレン/1−ブテンコポリマー、エチレン/1−ペンテンコポリ
マーまたはエチレン/1−ヘキセンコポリマーなどのエチレン/C―Cα−
オレフィン共重合体である。
【0062】 本発明に用いるために適する均一に枝分れした線状エチレンポリマーは、三井
化学(Mitsui Chemical Corporation)によってT
AFMER(商標)という品名で、およびExxon Chemical Co
mpanyによってEXACT(商標)樹脂およびEXCEED(商標)樹脂と
いう品名で販売されている。 本明細書中で用いる用語「実質的に線状のエチレンポリマー」は、塊状エチレ
ンポリマーが、平均で、長い分枝鎖数0.01/全炭素数1000から長い分枝
鎖数3/全炭素数1000(この場合、「全炭素数」は、主鎖および分枝鎖両方
の炭素数を包含する)で置換されていることを意味する。好ましいポリマーは、
長い分枝鎖数0.01/全炭素数1000から長い分枝鎖数1/全炭素数100
0、さらに好ましくは長い分枝鎖数0.05/全炭素数1000から長い分枝鎖
数1/全炭素数1000、特に長い分枝鎖数0.3/全炭素数1000から長い
分枝鎖数1/全炭素数1000で置換されている。
【0063】 本明細書で用いる用語「主鎖」は、個別の分子を指し、用語「ポリマー」また
は「塊状ポリマー」は、通常の意味で、反応器内で生成されるポリマーを指す。
ポリマーが「実質的に線状のエチレンポリマー」であるために、ポリマーは、塊
状ポリマー内の長い鎖の枝分れの平均値が、少なくとも長い分枝鎖の平均数0.
01/全炭素数1000から長い分枝鎖の平均数3/全炭素数1000であるよ
うな長い鎖の枝分れを有する少なくとも十分な分子を有さなければならない。 本明細書で用いる用語「塊状ポリマー」は、重合工程からポリマー分子の混合
物として生じるポリマーであって、実質的に線状のエチレンポリマーについては
、長い鎖の枝分れ存在しない分子と共に長い鎖の枝分れを有する分子を含むポリ
マーを意味する。従って、「塊状ポリマー」には、重合中に生成されるすべての
分子が含まれる。実質的に線状のエチレンポリマーについては、すべての分子が
長い鎖の枝分れ有するとは限らないが、本明細書中、以下に、および文献中の他
の場所に記載されているように、塊状ポリマーの長い鎖の枝分れの平均含量がメ
ルトレオロジー(すなわち、剪断粘度およびメルトフラクチャー特性)にプラス
の影響を及ぼすように、十分な量の分子が長い鎖の枝分れを有することはご理解
いただけよう。
【0064】 長い鎖の枝分れ(LCB)は、コモノマー中の炭素数より炭素が少なくとも一
つ(1)少ない炭素長として本明細書中では定義し、これに対して、短い鎖の枝
分れ(SCB)は、ポリマー分子主鎖に組込まれた後の、コノモノマーの残留物
中の同数の炭素原子の鎖長として本明細書中では定義する。例えば、実質的に線
状のエチレン/1−オクテンポリマーは、少なくとも炭素七(7)個の長さの長
い分枝鎖を有する主鎖を有するが、炭素六(6)個の長さしかない短い分枝鎖も
有する。
【0065】 長い鎖の枝分れは、13C核磁気共鳴(NMR)分光法を用いることによって
短い鎖の枝分れと区別することができ、範囲を制限すると、例えば、エチレンホ
モポリマーについては、Randalの方法(Rev.Macromol.Ch
em.Phys.,C29(2&3),285から297頁(1989年))を
用いて定量することができる。しかし、実際問題として、現行の13C核磁気共
鳴分光法は、炭素原子数が約六(6)を超える長い分枝鎖長を測定することがで
きず、それだけでは、この分析技術は、炭素原子数七(7)の分枝と炭素原子数
七十(70)の分枝との間の区別ができない。
【0066】 通常の13C核磁気共鳴(NMR)分光法は、炭素原子数6を超える長い分枝
鎖長を測定することができないが、エチレン/1−オクテン共重合体を含むエチ
レンポリマー内の長い分枝鎖の存在を定量または測定するために有用なその他の
既知技術がある。例えば、US−A−4,500,648は、長い鎖の枝分れ振
動数(LCB)を式LCB=b/M(式中、bは、分子1個あたりの長い分枝
鎖の重量平均数であり、Mは、重量平均分子量である)によって表わすことが
できることを教示している。分子量平均および長い鎖の枝分れ特性は、ゲル透過
クロマトグラフィーおよび極限粘度法によって、それぞれ測定される。
【0067】 エチレン/1−オクテン共重合体を含むエチレンポリマー内の長い分枝鎖の存
在を定量または測定するために有用なその他の二つの方法は、低角レーザー光走
査検出器を接続したゲル透過クロマトグラフィー(GPC−LALLS)および
示差粘度計検出器と連結したゲル浸透クロマトグラフィー(GPC−DV)であ
る。長い分枝鎖を検出するためのこうした技術の使用法およびその基礎を成す理
論は、文献に詳しく記録されている。例えば、Zimm,G.H.およびSto
ckmayer,W.H.,J.Chem.Phys.,17,1301(19
49年)ならびにRudin,A.,Modern Methods of P
olymer Characterization,John Wiley &
Sons,New York(1991年)103から112頁を参照のこと
【0068】 1994年10月4日、ミズーリ州、セントルイスにおける分析化学および分
光学会連盟(Federation of Analytical Chemi
stry and Spectroscopy Society)(FACSS
)の会議において、A.Willem deGrootおよびP.Steve
Chum、両者ともThe Dow Chemical Company、は、
GPC−DVが、実質的に線状のエチレンポリマーにおける長い分枝鎖の存在を
定量するために、実際、有用であるということを示すデータを提示した。詳細に
は、deGrootおよびChumは、チーグラー・ストックマイヤー方程式を
用いて測定した実質的に線状のエチレンホモポリマーサンプルにおける長い分枝
鎖のレベルが、13C NMRを用いて測定した長い分枝鎖のレベルと良好な相
関関係にあることを見出した。
【0069】 さらに、deGrootおよびChumは、オクテンの存在が、溶液中のポリ
エチレンサンプルの流体力学上の体積を変化させず、そういうものとして、サン
プル中のオクテンのモルパーセントを知ることによって、短いオクテン分枝鎖に
起因する分子量の増大を説明することができることを見出した。短い1−オクテ
ン分枝鎖に起因する分子量増大への寄与率を逆重畳積分することによって、de
GrootおよびChumは、GPC−DVを用いて、実質的に線状のエチレン
/オクテンコポリマーにおける長い分枝鎖のレベルを定量することができること
を示した。 deGrootおよびChumは、GPC−DVによって測定されるLog(
GPC重量平均分子量)の関数としてのLog(I、メルトインデックス)の
プロットによって、実質的に線状のエチレンポリマーの長い鎖の枝分れ側面(し
かし、長い枝分れの程度ではない)が、高圧高枝分れ低密度ポリエチレン(LD
PE)のものに匹敵し、チタン錯体などのチーグラー型触媒およびハフニウムお
よびバナジウム錯体など通常の均一触媒を用いて生成されるエチレンポリマーと
は明確に異なることが示されることも示した。
【0070】 実質的に線状のエチレンポリマーについては、長い鎖の枝分れの存在の実験効
果は、ガス押出式流量測定(GER)の結果および/またはメルトフロー、I /I、の増大によって定量され、表わされる流動学的性質の向上として証明
される。 本発明に用いる実質的に線状のエチレンポリマーは、US−A−5,272,
236;US−A−5,278,272およびUS−A−5,665,800に
おいてさらに定義されている独特な種類の化合物である。 実質的に線状のエチレンポリマーは、上記の、および例えばElstonによ
ってUS−A−3,645,992に記載されている均一に枝分れした線状エチ
レンポリマーとして通常知られている種類のポリマーとは有意に異なる。重要な
相違として、実質的に線状のエチレンポリマーは、均一に枝分れした線状エチレ
ンポリマーの場合そうであるように、用語「線状」の通常の意味での線状ポリマ
ー主鎖を有さない。
【0071】 実質的に線状のエチレン共重合体が、均一枝分れポリマーであるという点で、
実質的に線状のエチレンポリマーは、不均一に枝分れした伝統的なチーグラー重
合線状エチレン共重合体(例えば、AndersonらによってUS−A−4,
076,698に開示されている技術を用いて製造される、例えば、超低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレン)として通常知
られている種類のポリマーとも有意に異なる。さらに、実質的に線状のエチレン
ポリマーが、昇温溶離分別技術を用いて測定されるような測定可能な高密度また
は結晶性ポリマー画分を実質的に欠くことを特徴とするという点で、実質的に線
状のエチレンポリマーは、不均一枝分れエチレンポリマーの種類とも異なる。
【0072】 本発明に用いるための実質的に線状のエチレンエラストマーおよびブラストマ
ーは、 (a)メルトフローインデックス、I10/I > 5.63、 (b)ゲル透過クロマトグラフィーによって測定され、方程式: (M/M) < (I10/I)−4.63 によって規定される分子量分布、M/M、 (c)実質的に線状のエチレンポリマーについての表面メルトフラクチャー開始
時の臨界剪断速度が、線状エチレンポリマーの表面メルトフラクチャー開始時の
臨界剪断速度より少なくとも50%大きいようなガス押出レオロジー(この場合
、実質的に線状のエチレンポリマーおよび線状エチレンポリマーは、同じコモノ
マー(1つまたは複数)を含み、線状エチレンポリマーは、実質的に線状のエチ
レンポリマーの10%以内のIおよびM/Mを有し、およびこの場合、実
質的に線状のエチレンポリマーおよび線状エチレンポリマーのそれぞれの臨界剪
断速度は、ガス押出式流動計を用いて同じ融解温度で測定される)、 (d)−30℃から150℃の間の単一の示差走査熱量測定、DSC、融点ピー
ク、および (e)0.865g/cm以下の密度 を有することを特徴とする。
【0073】 メルトフラクチャーに関する臨界剪断速度および臨界剪断応力ならびに「流動
学的加工指数(PI)」などのその他の流動学的性質の測定は、ガス押出型流動
計(GER)を用いて行われる。ガス押出型流動計は、M.Shida、R.N
.ShroffおよびL.V.Cancioによって、Polymer Eng
ineering Science、17巻、11号、770頁(1977年)
に記載されており、ならびにVan Nostrand Reinhold C
o.により1982年に出版されたJohn DealyによるRheomet
ers for Molten Plasticの97から99頁に記載されて
いる。
【0074】 加工指数(PI)は、180°の流入角を有する、直径0.0296インチ(
752マイクロメートル)(好ましくは、例えば、50から100のIメルト
インデックスまたはそれ以上の高流動性ポリマーには直径0.0143インチの
ダイ)、L/D 20:1のダイを用いて、190℃の温度、2500psig
(1.72MPa)の窒素圧で測定される。GER加工指数は、次の方程式から
ミリポイズ単位で計算される: PI = 2.15 X 10ダイン/cm/(1000 X 剪断速
度) 式中、2.15 X 10ダイン/cmは、2500psi(17.2M
Pa)における剪断応力であり、剪断速度は、次の方程式によって表わされる壁
における剪断速度である: 32Q’/(60秒/分)(0.745)(直径 X 2.54cm/イン
チ) 式中、 Q’は、押出し速度(g/分)であり、 0.745は、ポリエチレンの溶融密度(g/cm)であり、および 直径は、キャピラリーのオリフィス径(インチ)である。 PIは、2.15 X 10ダイン/cmの見掛けの剪断応力において測
定される材料の見掛けの粘度である。
【0075】 実質的に線状のエチレンポリマーについてのPIは、各々、実質的に線状のエ
チレンポリマーの10%以内のI、M/Mおよび密度を有する通常の線状
エチレンポリマーのものの70%以下である。 前に記載したダイまたはGER試験装置を用いる見掛けの剪断応力対見掛けの
剪断速度のプロットを用いて、5250から500psig(36から3.4M
Pa)の窒素圧の範囲にわたるメルトフラクチャー現象を特定する。Journ
al of Rheology、30(2)、337から357頁、1986年
におけるRamamurthyによると、一定の臨界剪断速度より上では、観察
される押出物のむらは、主要な二つのタイプ:表面メルトフラクチャーおよびグ
ロスメルトフラクチャーに大きく分類することができる。
【0076】 表面メルトフラクチャーは、見掛け上定常流状態のもとで発生し、詳細には、
鏡面光沢の損失から「シャークスキン」のより過酷な形態にまで及ぶ。この開示
において、表面メルトフラクチャーの開始は、押出物の表面あらさが40倍の倍
率でのみ検出できる押出物光沢の損失の始まりで特徴付けられる。実質的に線状
のエチレンポリマーについての表面メルトフラクチャーの開始時における臨界剪
断速度は、ほぼ同じIおよびM/Mを有する線状エチレンポリマーの表面
メルトフラクチャーの開始時における臨界剪断速度より少なくとも50%大きい
。好ましくは、本発明の実質的に線状のエチレンポリマーについての表面メルト
フラクチャーの開始時における臨界剪断応力は、2.8 X 10ダイン/c
より大きい。
【0077】 グロスメルトフラクチャーは、非定常流状態のもとで発生し、詳細には、規則
性の(粗い箇所と平滑な箇所が交互の、螺旋の、など)変形からランダムな変形
にまで及ぶ。商業的な合格判定(例えば、インフレートフィルム製品における)
のために、表面きずは、不在でなければ最小であるべきである。表面メルトフラ
クチャー(OSMF)開始時における臨界剪断速度およびグロスメルトフラクチ
ャー(OGMF)開始時における臨界剪断応力は、本明細書中では、GERによ
って押出される押出物の表面あらさおよび形状の変化に基づき用いられるであろ
う。本発明に用いられる実質的に線状のエチレンポリマーについてのグロスメル
トフラクチャー開始時の臨界剪断応力は、好ましくは4 X 10ダイン/c
より大きい。
【0078】 加工指数測定およびGERメルトフラクチャーの測定については、実質的に線
状のエチレンポリマーは、無機フィルターを用いずに試験し、20ppm(百万
分の一)より多いアルミニウム触媒残渣を有さない。しかし、好ましくは、加工
指数およびメルトフラクチャーの試験のために、実質的に線状のエチレンポリマ
ーは、フェノール、ヒンダードフェノール、ホスフィットまたはホスホナイト、
好ましくはフェノールまたはヒンダードフェノールとホスフィットまたはホスホ
ナイトとの混合材料などの酸化防止剤を含有する。
【0079】 分子量および分子量分布は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって
測定される。適する装置は、示差屈折計および混合多孔度の3つのカラムを装備
するWaters 150℃高温クロマトグラフ装置であり、このカラムは、P
olymer Laboratoriesによって供給され、通常、10,1
、10および10Åの気孔サイズが充填される。エチレンポリマーのた
めの装置操作温度は140℃であり、溶媒は1,2,4−トリクロロベンゼンで
あり、この溶媒によってサンプルの3重量%溶液が注入用に調製される。逆に、
硬質水素化ブロックコポリマーのための装置操作温度は25℃であり、テトラヒ
ドロフランが溶媒として用いられる。適する流量は、約1.0ミリリットル/分
であり、注入サイズは、典型的には100マイクロリットルである。
【0080】 本発明に用いるエチレンポリマーについてのポリマー主鎖に関する分子量の決
定は、狭い分子量分布のポリスチレン標準物質(Polymer Labora
toriesから)と共に、それらの溶離体積を用いることによって導き出され
る。換算ポリエチレン分子量は、ポリエチレンおよびポリスチレンについての適
するマーク−ホウインク係数を用いて、以下の方程式: M(ポリスチレン)=a×(M(ポリスチレン)) を導き出すことによって決定される。この方程式において、a=0.4316で
あり、b=1.0である。重量平均分子量、M、は、次の式:M=(Σw (M ))に従って、通常の方法で計算される。式中のwは、Mを計算
する時、画分iおよびj=1であり、Mを計算する時、j=−1であるGPC
カラムから溶離される分子量Mを有する分子の重量分率である。
【0081】 本発明に用いる少なくも一つの均一に枝分れしたエチレンポリマーについての
/Mは、好ましくは3.5未満、さらに好ましくは3.0未満、最も好ま
しくは2.5未満、特に1.5から2.5の範囲内、および最も特に1.8から
2.3の範囲内である。 実質的に線状のエチレンポリマーは、比較的狭い分子量分布(すなわち、M /M比が、典型的には3.5未満)を有するにもかかわらず、卓越した加工性
を有することが知られている。驚くべきことに、均一および不均一に枝分れした
線状エチレンポリマーとは異なり、実質的に線状のエチレンポリマーのメルトフ
ローインデックス(I10/I)は、分子量分布、M/M、とは本質的に
無関係に変化させることができる。従って、特に、良好な押出し加工性が所望さ
れる時、本発明に用いるために好ましいエチレンポリマーは、均一に枝分れした
実質的に線状のエチレン共重合体である。
【0082】 実質的に線状のエチレンポリマーの製造に用いるために適する拘束幾何形状触
媒には、1990年7月3日出願の米国出願07/545,403号;1991
年9月12日出願の米国出願07/758,654号;US−A−5,132,
380;US−A−5,064,802;US−A−5,470,993;US
−A−5,453,410;US−A−5,374,696;US−A−5,5
32,394;US−A−5,494,874;およびUS−A−5,189−
192に開示されているような拘束幾何形状触媒が挙げられる。
【0083】 適する触媒錯体は、WO93/08199およびその出願から発行される特許
の教示に従って製造することもできる。さらに、特に連続重合の要件には厳密な
注意を以って、重合条件が、US−A−5,272,236;US−A−5,2
78,272およびUS−A−5,665,800と実質的に合致する限り、U
S−A−5,026,798に教示されているモノシクロペンタジエニル遷移金
属オレフィン重合触媒も、本発明のポリマーの製造に用いるために適すると考え
られる。こうした重合法は、PCT/US92/08812にも記載されている
【0084】 上述の触媒は、元素の周期表の3から10族の金属またはランタン系列および
拘束誘導部分で置換される非局在化β−結合部分を含む金属配位錯体であって、
非局在化置換π結合部分の重心と少なくとも一つの残留置換基の中心との間の金
属における角が、こうした限定誘導置換基が欠けている類似のπ結合部分を含有
する類似の錯体におけるこうした角より小さいような金属原子のまわりの拘束幾
何形状を有する前記錯体を含むものとして、さらに説明することができるが、但
し、こうした錯体は、一つ以上の非局在化置換π結合部分を含み、それらのうち
、錯体の各金属原子につき一つだけが、環状非局在化置換π結合部分であること
をさらに条件とする。この触媒は、活性化助触媒をさらに含む。
【0085】 本発明に用いるために適する助触媒には、ポリマーまたはオリゴマーのアルミ
ノキサン、特にメチルアルミノキサン、ならびに不活性、相溶性、非配位、イオ
ン形成性の化合物が挙げられる。いわゆる変性メチルアルミノキサン(MMAO
)も、助触媒として用いるために適する。こうした変性アルミノキサンを製造す
る技術の一つは、US−A−5,041,584に開示されている。アルミノキ
サンは、US−A−5,218,071;US−A−5,086,024;US
−A−5,041,585;US−A−5,041,583;US−A−5,0
15,749;US−A−4,960,878;およびUS−A−4,544,
762に開示されているように製造することもできる。
【0086】 変性メチルアルミノキサンを含むアルミノキサンは、重合に用いる時、好まし
くは、(完成)ポリマー中に残存する触媒残渣が、好ましくは0から20ppm
のアルミニウム、特に0から10ppmのアルミニウム、さらに好ましくは0か
ら5ppmのアルミニウムの範囲内であるように用いられる。塊状ポリマーの特
性(例えば、PIまたはメルトフラクチャー)を測定するために、HCl水溶液
を用いて、ポリマーからアルミノキサンを抽出する。しかし、好ましい助触媒は
、EP 520732に記載されているものなどの不活性、非配位のホウ素化合
物である。
【0087】 実質的に線状のエチレンは、少なくとも一つの反応器(例えば、WO93/0
7187、WO93/07188、およびWO93/07189に記載されてい
るような)を用いて、連続(バッチとは対照的に)制御重合法によって製造され
るが、所望の特性を有する共重合体を製造するために十分な重合温度および圧力
で、複式反応器を用いて(例えば、US−A−3,914,342に記載されて
いるような複式反応器配置を用いて)製造することもできる。複式反応器は、直
列で操作することもできるし、並列で操作することもでき、少なくとも一つの反
応器内で、少なくとも一つの拘束幾何形状触媒が用いられる。
【0088】 実質的に線状のエチレンポリマーは、EP416,815−Aに開示されてい
る方法などの拘束幾何形状触媒の存在のもとでの連続溶液、スラリー、または気
相重合によって製造することができる。一般に、重合は、タンク反応器(複数を
含む)、球形反応器(複数を含む)、再循環ループ反応器(複数を含む)または
それらの組合わせを含むが、それらに限定されず、こうしたいずれかの反応器ま
たはすべての反応器が、部分的にまたは完全に断熱式で、非断熱式でまたは両方
を組合わせて操作される、当該技術分野において知られているいずれかの反応シ
ステムにおいて実施することができる。好ましくは、連続ループ反応器溶液重合
法を用いて、本発明に用いる実質的に線状のエチレンポリマーを製造する。
【0089】 一般に、実質的に線状のエチレンポリマーを製造するために求められる連続重
合は、チーグラー・ナッタまたはカミンスキー・シン型重合反応のための当該技
術分野においてよく知られている条件、すなわち、0から250℃の温度、およ
び大気圧から1000気圧(100MPa)の圧力で達成することができる。所
望とあらば、懸濁、溶液、スラリー、気相またはその他の工程条件を用いること
もできる。
【0090】 キャリヤーを重合に用いてもよいが、好ましくは、触媒は、均一(すなわち、
可溶性)方式で用いられる。触媒成分および助触媒成分を重合工程に直接添加し
、濃縮モノマーを含む適する溶媒または希釈剤を前記重合工程に用いる場合、活
性触媒系がその場で生成されることは、勿論、ご理解いただけよう。しかし、重
合混合物の触媒成分および助触媒成分をを添加する前に、別の段階において、適
する溶媒中で活性触媒を生成することが好ましい。
【0091】 本発明に用いる実質的に線状のエチレンポリマーは、エチレンと、少なくとも
一つのC―C20α−オレフィンおよび/またはC―Cジオレフィンとの
共重合体である。エチレンと、C―C20炭素原子のα−オレフィンとのコポ
リマーが、特に好ましい。上で論じた用語「共重合体」は、少なくとも一つのそ
の他のコモノマーをエチレンまたはプロピレンと重合させて、共重合体を造る場
合のコポリマーまたはターポリマー、またはその他を示すために本明細書中では
用いる。
【0092】 エチレンと重合させるために有用な適する不飽和コモノマーには、例えば、エ
チレン性不飽和モノマー、共役または非共役ジエン、ポリエンなどが挙げられる
。こうしたコモノマーの例には、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オク
テン、1−ノネンおよび1−デセンなどのC―C20α−オレフィンが挙げら
れる。好ましいコモノマーには、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、および1−オクテンがが
挙げられ、1−オクテンが特に好ましい。その他の適するモノマーには、スチレ
ン、ハロ−またはアルキル置換スチレン、ビニルベンゾシクロブタン、1、4−
ヘキサジエン、1、7−オクタジエン、およびナフテン系のもの(例えば、シク
ロペンテン、シクロヘキセンおよびシクロオクテン)が挙げられる。
【0093】 一つの実施形態において、本発明に用いる組成物は、少なくとも一つの硬質水
素化ブロックコポリマーおよび少なくとも一つのポリプロピレンポリマーを含む
。ランダムブロックプロピレンエチレンポリマーを含む本発明に用いるために適
するポリプロピレンポリマーは、例えば、Montell Polyolefi
nsおよびExxon Chemical Companyなどの多数の製造業
者から入手することができる。Exxonにおける適するポリプロピレンポリマ
ーは、ESCORENE(商標)およびACHIEVE(商標)という品名で供
給されている。
【0094】 本発明に用いるために適するポリ乳酸(PLA)ポリマーは、文献(例えば、
D.M.Biggら、「ポリ乳酸コポリマーの結晶性および特性に対するコポリ
マー比の影響(Effect of Copolymer Ratio on
the Crystallinity and Properties of
Polylactic Acid Copolymers)」、ANTEC‘9
6、2028から2039頁;WO90/01521;EP 0 515203
A;およびEP 0 748846A2)にてよく知られている。適するポリ乳
酸ポリマーは、Cargill Dowによって、EcoPLA(商標)という
品名で市販されている。
【0095】 本発明に用いるために適する熱可塑性ポリウレタンポリマーは、The Do
w Chemical CompanyからPELLATHANE(商標)とい
う品名で購入することができる。 適するポリオレフィン一酸化炭素共重合体は、よく知られている高圧ラジカル
重合法を用いて製造することができる。しかし、これらは、伝統的なチーグラー
・ナッタ触媒を用いて製造することもでき、および本明細書中、上で記載し、言
及したものなどのいわゆる均一触媒系を用いても製造できる。
【0096】 エチレンアクリル酸共重合体などの適するラジカル開始高圧カルボニル含有エ
チレンポリマーは、ThomsonおよびWaplesによってUS−A−3,
520,861において、およびMcKinneyらによってUS−A−4,9
88,781;US−A−4,599,392;およびUS−A−5,384,
373において教示されている方法を含む当該技術分野において既知のいずれか
の技術によって製造することができる。 本発明に用いるために適するエチレン酢酸ビニル共重合体は、Exxon C
hemical CompanyおよびE.I.du Pont de Nem
ours and Companyを含む種々の供給業者から購入することでき
る。
【0097】 適するエチレン/アルキルアクリレート共重合体は、種々の供給業者から購入
することができる。適するエチレン/アクリル酸共重合体は、The Dow
Chemical Companyから、PRIMACOR(商標)という品名
で購入することができる。適するエチレン/メタクリル酸共重合体は、E.I.
du Pont de Nemours and Companyから、NUC
REL(商標)という品名で購入することができる。 適するポリエチレンテレフタレートポリマーには、The Dow Chem
ical Companyから入手することができるLIGHTER(商標)が
挙げられる。
【0098】 塩素化ポリエチレン(CPE)、特に、塩素化された実質的に線状のエチレン
ポリマーは、よく知られている技術に従ってポリエチレンを塩素化することによ
って製造することができる。好ましくは、塩素化ポリエチレンは、30重量%以
上の塩素をを含む。本発明に用いるために適する塩素化ポリエチレンは、Dup
ont Dow Elastomers L.L.C.によって、TYRIN(
登録商標)という品名で市販されている。 適するポリカーボネートは、CALIBRE(登録商標)という品名でのTh
e Dow Chemical Companyを含む、種々の供給業者から購
入することができる。
【0099】 ナイロンなどの適するポリアミドは、種々の供給業者から購入することができ
、これには、DuPontから入手できるZYTEL(商標)、Alliedか
ら入手することができるCAPRON(商標)およびBASFから入手すること
ができるULTAMID(商標)が含まれる。 適するポリエステルは、種々の供給業者から購入することができ、これには、
GE Plasticsから入手できるULTEM(商標)が含まれる。 適するポリ/塩化ビニルポリマーは、種々の供給業者から購入することができ
、これには、Alpha Chemical and Plasticsから入
手できるALPHA DURAL(商標) AND ALPHA、Colori
te Plasticsから入手できるUNICHEM(商標)、B.F.Go
odrichから入手できるGEON(商標)が含まれる。
【0100】 適するポリ/塩化ビニリデンポリマーは、種々の供給業者から購入することが
でき、これには、The Dow Chemical Companyから入手
できるSARAN(商標)が含まれる。 適するポリエステルは、種々の供給業者から購入することができ、これには、
American Cyanamidから入手することができるFIBERCO
RE(商標)、Ashland Chemical Companyから入手す
ることができるAROPOL(商標)、およびInterplasticから入
手することができるCOREZYN(商標)が含まれる。
【0101】 適する非水素化スチレン−ブタジエンブロックコポリマーは、Vector(
商標)という品名でのDexcoを含む種々の供給業者から購入することができ
る。さらに、部分水素化ブロックコポリマーも用いることができ、当該技術分野
においてよく知られている。こうしたポリマーは、当該技術分野においてよく知
られている水素化触媒を用いて容易に製造することができる。部分水素化ブロッ
クコポリマーには、100%までのジエン不飽和および0から90%未満の芳香
族水素化を有するブロックコポリマーが含まれる。 適するスチレン性ポリマーには、種々の供給業者から購入することができるシ
ンジオタクティックおよびアタクティックポリスチレンおよび高耐衝撃性ポリス
チレン樹脂が含まれ、これらには、The Dow Chemical Com
panyから入手することができるQUESTRA(登録商標)、STYRON
(登録商標)、およびATYRON−A−TECH(登録商標)が含まれる。
【0102】 適するABS樹脂は、種々の供給業者から購入することができ、これには、T
he Dow Chemical Companyから入手することができるM
AGNUM(登録商標)が含まれる。 適するABS/PC組成物は、種々の供給業者から購入することができ、これ
には、The Dow Chemical Companyから入手することが
できるPULSE(登録商標)が含まれる。 適するSANコポリマーは、種々の供給業者から購入することができ、これに
は、The Dow Chemical Companyから入手することがで
きるTYRIL(登録商標)が含まれる。 適するエチレンビニルアルコールコポリマーは、種々の供給業者から購入する
ことができ、これには、DuPontから入手できるELVANOL(商標)お
よびEval Company of Americaから入手することができ
るEVAポリマーが含まれる。 適するエポキシ樹脂は、種々の供給業者から購入することができ、これには、
The Dow Chemical Companyから入手することができる
D.E.R.樹脂およびD.E.N.樹脂が含まれる。
【0103】 適するシクロオレフィンポリマーおよびコポリマーは、重合シクロオレフィン
モノマー、例えば、US−A−5,115,041、US−A−5,142,0
07、US−A−5,143,979に記載さているものなどのノルボルネン型
ポリマーである。シクロオレフィン部分は、置換されていてもよいし、非置換で
あってもよい。適するシクロオレフィンモノマーには、置換および非置換ノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペンタジエン、シクロペンタ
ジエンのトライマー、テトラシクロドデセン、ヘキサシクロヘプタデセン、エチ
リデニルノルボルネンおよびビニルノルボルネンが挙げられる。シクロオレフィ
ンモノマー上の置換基には、水素、アルキルアルケニル、および炭素原子数1か
ら20のアリール基、および一つ以上、好ましくは二つの環状炭素原子で形成さ
れ得る炭素原子数3から12の飽和および不飽和環状基が挙げられる。シクロオ
レフィンモノマー上の置換基は、重合触媒の作用を損なわせたり、失活させたり
しないものである。好ましいモノマーの例には、ジシクロペンタジエン、メチル
テトラシクロ−ドデセン、2−ノルボルネン、ならびに5−メチル−2−ノルボ
ルネン、5、6−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノルボルネン
、5−エチリデニル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、5−
ヘキシル−2−ノルボルネン、5−オクチル−2−ノルボルネン、5−フェニル
−2−ノルボルネン、5−ドデシル−2−ノルボルネン、5−イソブチル−2−
ノルボルネン、5−オクタデシル−2−ノルボルネン、5−イソプロピル−2−
ノルボルネン、5−p−トルイル−2−ノルボルネン、5−α−ナフチル−2−
ノルボルネン、5−シクロヘキシル−2−ノルボルネン、5−イソプロペニル−
2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5、5−ジメチル−2−ノ
ルボルネンなどのその他のノルボルネンモノマー、ならびにトリシクロペンタジ
エン(すなわち、シクロペンタジエントライマー)、テトラシクロペンタジエン
(すなわち、シクロペンタジエンテトラマー)、ジヒドロジシクロペンタジエン
(すなわち、シクロペンテン−シクロペンタジエンコダイマー)、メチル−シク
ロペンタジエンダイマー、エチル−シクロペンタジエンダイマー、テトラシクロ
ドデセン、9−メチル−テトラシクロ[6、2、1、13、602、7]ドデセ
ン−4(すなわち、メチル−テトラシクロドデセン)、9−エチル−テトラシク
ロ[6、2、1、13、602、7]ドデセン−4(すなわち、エチル−テトラ
シクロドデセン)、9−ヘキシル−テトラシクロ−[6、2、1、13、602
、7]ドデセン−4、9−デシル−テトラシクロ[6、2、1、13、602、
7]ドデセン−4、9−デシル−テトラシクロ[6、2、1、13、602、7
]ドデセン−4、9,10−ジメチル−テトラシクロ[6、2、1、13、60
2、7]ドデセン−4、9−メチル−10−エチル−テトラシクロ[6、2、1
、13、602、7]ドデセン−4、9−シクロヘキシル−テトラシクロ[6、
2、1、13、602、7]ドデセン−4、9−クロロ−テトラシクロ[6、2
、1、13、602、7]ドデセン−4、9−ブロモ−テトラシクロ[6、2、
1、13、602、7]ドデセン−4、9−フルオロ−テトラシクロ[6、2、
1、13、602、7]ドデセン−4、9−イソブチル−テトラシクロ[6、2
、1、13、602、7]ドデセン−4、および9、10−ジクロロ−テトラシ
クロ[6、2、1、13、602、7]ドデセン−4、が挙げられるが、それら
に限定されない。
【0104】 二つ以上の異なるタイプの環状オレフィンモノマー単位を含むポリマーも適す
る。例えば、エチルテトラシクロドデカン(MTD)とメチルノルボルネン(M
NB)のコポリマーは、特に適する。さらに好ましくは、ポリマーは、三つ以上
の異なるタイプのモノマー単位、例えば、MTD、MNBおよびジシクロペンタ
ジエン(DCPD)を含有するターポリマーを含む。 さらに水素化ビニル芳香族ホモポリマーは、水素化ブロックコポリマーと組合
わせて用いることができる。典型的には、水素化ビニル芳香族ホモポリマーは、
その上、高い芳香族水素化レベル(80%より大きい、好ましくは90%より大
きい)を典型的に有する。その他の水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコ
ポリマーを用いることもできるが、但し、それが、Iで選択される水素化ブロッ
クコポリマーとは異なるポリマーであることを条件とする。 水素化ブロックコポリマーの特性を向上させるか、または水素化ブロックコポ
リマーの存在によって強化されるポリマー材料は、本発明に利用される組成物に
有用である。
【0105】 任意に、相溶化剤を本発明の組成物に用いてもよい。相溶化剤は、典型的には
、水素化ブロックコポリマーと相溶性である官能基と、その他の合成または天然
ポリマーと相溶性である追加の官能基とを有する。相溶化剤は、当該技術分野に
おいてよく知られており、必要な場合、当業者は、所望の組成物に適する相溶化
剤のタイプを容易に思い出すことができるであろう。例えば、水素化硬質ブロッ
クコポリマーとスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーまたはその
他の合成ポリマーとのブレンドは、スチレン−エチレンブテン−スチレンブロッ
クコポリマーを相溶化剤としてさらに含むことができる。さらに、水素化硬質ブ
ロックコポリマーとポリカーボネートのブレンドは、ポリアミド−無水マレイン
酸グラフトポリエチレンを相溶化剤としてさらに含むことができる。
【0106】 本発明に用いるポリマーブレンド組成物は、典型的に、組成物の全重量を基準
として、0.5重量%から、一般には1重量%から、好ましくは3重量%から、
さらに好ましくは5重量%から、最も好ましくは10重量%から99.5重量%
まで、一般には99重量%まで、好ましくは97重量%まで、さらに好ましくは
95重量%まで、最も好ましくは90重量%までの硬質水素化ブロックコポリマ
ーを含有する。 一つの実施形態において、追加のポリマーは、5重量%から、典型的には10
重量%から、一般には15重量%から、好ましくは25重量%から、さらに好ま
しくは30重量%から、最も好ましくは40重量%から95重量%まで、典型的
には90重量%まで、一般には85重量%まで、好ましくは75重量%まで、さ
らに好ましくは70重量%まで、最も好ましくは60重量%までの、水素化硬質
ブロックコポリマーを含む組成物を含む。
【0107】 本発明の一つの実施形態において、組成物は、一つ以上の水素化ブロックコポ
リマーを含む。組成物は、軟質水素化ブロックコポリマーまたは別の硬質水素化
ブロックコポリマーを含むことができる。軟質水素化ブロックコポリマーは、本
明細書中では水素化ビニル芳香族ポリマーブロックと呼ぶ水素化重合ビニル芳香
族モノマーの少なくとも二つの異なるブロックと、本明細書中では水素化共役ジ
エンポリマーブロックと呼ぶ水素化重合共役ジエンモノマーの少なくとも一つの
ブロックを有するものとして定義され、 a)40より大:60の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳
香族ポリマーに対する重量比; b)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が、5,000から45、
000のMnを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が、12、
000から110、000のMmを有する、30、000から150、000
の全数平均分子量(Mn);および c)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、90%より大きい水素化レベ
ルを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロックが、95%より大きい水素化レ
ベルを有するような水素化レベルによってさらに特徴付けられる。
【0108】 硬質水素化ブロックコポリマーおよび追加のポリマー材料の組成物は、限定す
るわけではないが、ペレット化形状、所望の特性でのドライブレンドに続く、ス
クリュー押出機、Bunburyミキサーまたはその他における溶融ブレンドな
どの、当該技術分野において既知の適するいずれかの手段によって製造すること
ができる。例えば、射出成形によって、ドライブレンドペレットを直接溶融加工
して最終固体製品にすることができる。さらに、組成物は、個々のポリマー成分
を溶液混合することによって製造することができる。
【0109】 酸化防止剤(例えばIrganox(登録商標)1010などの、例えばヒン
ダードフェノール)、ホスフィット(例えば、Irgafos(登録商標)16
8)、U.V.安定剤、クリング添加剤(例えば、ポリイソブチレン)、粘着防
止剤、スリップ剤、着色剤、顔料、充填剤、難燃剤、光および熱安定剤、および
エキステンダー油などの添加剤も、それらが本出願人が発見した向上される特性
に干渉しない程度に、本発明の組成物中に含めることができる。工程中添加剤、
例えばステアリン酸カルシウム、水およびフルオロポリマーを、残留触媒を失活
させる、または加工性をさらに改善するなどの目的のために用いることもできる
【0110】 本発明のもう一つの側面において、硬質水素化ブロックコポリマーまたはそれ
らのブレンドを、塗料および浸漬品に用いるために水性分散液の形態で用いるこ
ともできる。こうした分散液は、水素化硬質ブロックコポリマー、任意ブレンド
ポリマー、水および界面活性剤(複数を含む)を含むであろう。こうした分散液
は、当業者に知られている転相または直接分散法などの通常のバッチまたは連続
工程を用いて生成することができる。
【0111】 さらに、US−A−5,539,021に記載されているような高内相比(H
IPR)エマルジョンは、乳化および安定化量の界面活性剤の存在のもとで分散
剤に、流量R1を有する連続相液体流に、および流量R2を有する分散相液体流
に連続的に合流させ;転相または内相から外相への段階的な分配を伴わずにHI
PRエマルジョンを生成するために十分な量の剪断、十分に一定したR2:R1
でこの合流した流れを混合することによって生成することができ、この場合、R
2:R1は、高内相比エマルジョンの多分散性が2より小さい範囲内である。
【0112】 連続相および分散相液体流は、お互いが十分い不混和性であり、乳化し得る。
一つの側面において、R2:R1は、HIPRエマルジョンの粒子の多分散性が
2より小さい範囲によって規定される。用語「多分散性」は、粒子の体積平均径
と数平均径の比率、すなわちD/Dを示すために用いられる。 好ましくは、R2:R1は、多分散性が1.5未満、さらに好ましくは1.2
未満、最も好ましくは1.1以下であるようなものである。各流れの速度の許容
変動は、分散相および連続相の性質、およびHIPRエマルジョンを製造するた
めに用いられる分散剤に一部依存する。好ましくは、この変動は、10%以下、
さらに好ましくは5%以下、最も好ましくは1%未満である。好ましくは、HI
PRエマルジョンの平均粒子径は、2マイクロメートル未満、さらに好ましくは
1マイクロメートル未満である。
【0113】 連続相および分散相は、十分な量の界面活性剤の存在のもとで安定なエマルジ
ョンを形成するために十分、不混和性である。この液体は、原液、溶融状態であ
ってもよいし、または溶媒に溶解された固体またはポンピング不可能な液体であ
ってもよい。 好ましくは、連続相は水性であり、分散相は、水素化硬質ブロックコポリマー
、および任意に溶媒を含む。適する溶媒には、本明細書中で教示する水素化ブロ
ックコポリマーの製造に用いるものが挙げられる。
【0114】 適する界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオ
ン性界面活性剤、またはそれらの組合わせが挙げられる。一般に、界面活性剤濃
度が高いほど、粒子の直径が小さくなるが、界面活性剤濃度が高すぎると、エマ
ルジョンから製造される最終製品の特性に悪影響を及ぼす傾向がある。典型的に
は、界面活性剤濃度は、分散されるポリマーの重量を基準にして、0.1重量%
から、さらに好ましくは0.5重量%から、最も好ましくは2重量%から15重
量%まで、好ましくは8重量%まで、さらに好ましくは6重量%まで、最も好ま
しくは4重量%までの範囲内である。界面活性剤は、二つの相を混合する前に、
最初に、連続相または分散相のいずれかに添加してもよいし、第三の流れとして
混合装置に別個に添加してもよい。界面活性剤は、好ましくは、二つの相を混合
する前に、最初に、分散相と共に添加する。
【0115】 特に関心を寄せるものとして、アルカリ金属オレエート(オレイン酸ナトリウ
ム)およびステアレートなどのアルカリまたはアミン脂肪酸塩;ポリオキシエチ
レン非イオン性化合物;アルカリ金属ラウリル界面活性剤、第四アンモニウム界
面活性剤;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルカリ金属ベンゼン
スルホネート;および変性樹脂のアルカリ金属石鹸を含む種類の界面活性剤が挙
げられる。 典型的には、生成される分散液は、加工に適当な粘度を有するために60%ま
での固体量の濃度の分散相を含む。US−A−5,539,021におけるもの
などの連続法は、より高い固体濃度を生じるが、典型的には使用前に希釈される
。 これらの水性分散液の生成に適する連続法の例には、US−A−4,123,
403;US−A−5,539,021およびUS−A−5,688,842が
挙げられる。
【0116】 ラテックスは、エマルジョンと、連続相液を構成する液体、すなわち連続相と
相溶性であるが、粒子の結着性に干渉しない適する量の液体とを混合することに
よって、HIPRエマルジョンから製造される。水が連続相である場合、ラテッ
クスは、水をHIPRエマルジョンに添加することによって製造される。さらに
好ましくは、ラテックスは、HIPRエマルジョンと水を、遠心ポンプヘッドな
どのいずれかの適する希釈装置に通すことによって、連続方式で製造される。 硬質水素化ブロックコポリマーは、卓越した耐衝撃性および耐薬品性を含む多
様な利点を有する。以下の最終用途は、こうした硬質水素化ブロックコポリマー
およびそれらのブレンドを有利に利用している。
【0117】 本発明の一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から製造
されるフィルムに関する。フィルムは、単一層であってもよいし、または多層フ
ィルムであってもよく、ならびに一軸延伸フィルムであっても、二軸延伸フィル
ムであっても、多軸延伸フィルムであってもよい。フィルムは、典型的には20
ミルより薄い厚さを有する。こうしたフィルムには、コンデンサフィルム、キー
パッドなどのキャストフィルム、一軸延伸フィルム、耐候性フィルム、ラベル、
剥離ライナー、封筒用ウインドーフィルム、箱/紙箱のウインドーフィルム、医
療用包装フィルム、フィルムシート、トレイ、グラフィックアートフィルム、膜
スイッチ、食品および医薬品用のブリスタパック、およびUV保護フィルム、二
軸延伸フィルムおよび溶媒キャストフィルムなどのインフレートフィルムが挙げ
られるが、それらに限定されない。 高分子材料からフィルムを製造する方法は、当該技術分野においてよく知られ
ており、Society of the Plastic Industry,
Inc.のPlastic Engineering Handbook、第4
版、1976年、156頁、174頁、180頁および183頁に記載されてい
る。
【0118】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造されるシートに関する。シートは、典型的には20ミル以上の厚さを有する
。硬質水素化ブロックコポリマーシートを用いて、自動車用窓ガラス、建築用窓
ガラス、店頭ディスプレー、機械のガード、天井灯パネル、太陽熱収集器、平面
パネル型表示装置、バスケットボールのバックボード、ウインド・スクリーン、
虫除け板、サンルーフ、信号、および保護シート(ホッケーのリンクに用いられ
るボードなど)を含むが、それらに限定されない製品を製造することができる。
さらに、シートを熱成形して、容器などの製品を製造することができる。 高分子材料からシートを製造する方法は、当該技術分野においてよく知られて
おり、押出成形およびカレンダー加工が挙げられる。これらすべてが、Soci
ety of the Plastic Industry,Inc.のPla
stic Engineering Handbook、第4版、1976年、
183頁、348頁および357頁に記載されている。
【0119】 フィルムおよびシートの追加の用途には、電子レンジで使用可能なシートおよ
び包装、熱成形カップ/容器、サンルーフ、食品用の容器およびトレイ、液晶デ
ィスプレイ基板、背面映写テレビスクリーン、飲料用機械のカバー、ラベル、建
築用および温室用窓ガラス、虫除け板およびサイド・ウインド・スクリーン、電
子レンジまたは家庭電化製品の扉、表面硬度、耐引っ掻き性または耐摩擦性、表
面の艶および透明性が改善されたのコーティング、フィルムまたは保護キャップ
層、グラフィックアートフィルム、レーザー可読小包用ウインドーフィルム、イ
ンデックスラベル、医薬品用単位包装、太陽電池のカバー、ヒートシール可能な
フィルム、感光性フィルム、耐候性フィルムまたはシート、絶縁フィルムおよび
コンデンサフィルム、透明フィルム、遮蔽フィルム、ウインドーフィルム、蒸気
滅菌フィルム、レクリエーション用車両の外側、透明ハッチなどのボート/船舶
の外側部分、キャンピングカーの屋根、および屋外の信号が挙げられる。 フィルムおよびシートは、単一層構造であってもよいし、多層構造であっても
よい。追加の層は、その他の高分子材料であってもよく、これには、硬質水素化
ブロックコポリマーとブレンドすることができるポリマーとして列挙されるよう
なポリマーが挙げられるが、それらに限定されない。
【0120】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造される押出異形材に関する。こうした異形材には、窓用ブラインドおよび棒
形材、屋根用製品、外装品、窓の縁飾り、管材料、パイプ、棒材、蛍光管、包装
、およびプラスチック製材が挙げられるが、それらに限定されない。 高分子材料から異形材を製造する方法は、当該技術分野においてよく知られて
おり、Society of the Plastic Industry,I
nc.のPlastic Engineering Handbook、第4版
、1976年、191頁に記載されている。
【0121】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造される繊維に関する。こうした繊維には、電子光学ファイバー、ガラス繊維
用途、繊維強化材、濾材、織物、不織布、および糸が挙げられるが、それらに限
定されない。 高分子材料から繊維を製造する方法は、当該技術分野においてよく知られてお
り、US−A−4,340,563;US−A−4,663,220;US−A
−4,668,566;またはUS−A−4,322,027に開示されている
ようなスパンボンド繊維またはメルトブローン繊維、US−A−4,413,1
10に開示されいるゲルスパン繊維、およびUS−A−3,485,706に開
示されているそれらから製造した織物が挙げられる。
【0122】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造される被覆品に関する。被覆品には、押出被覆品および水性分散被覆品、被
覆繊維、コンクリートおよびガラスなどの被覆無機材料、コーテッド紙または厚
紙、被覆木材製品、および被覆金属製品が挙げられる。これらの例には、カーペ
ットの裏地、天幕、日よけ布、屋内および屋外用ひよけ幕、壁装材、食品包装、
微細孔防水織物、テント生地、およびキャンピングトレーラの伸長部分、庭用家
具の外被、安全および保護用の織物、フィルム、繊維、衣料、および包帯が挙げ
られる。さらに、硬質水素化ブロックコポリマーは、塗料配合物にも用いること
ができる。あるいは、光媒体ディスクをスピンコーティングすることまたは光学
媒体ディスクの上にスピンコーティングすることなどの硬質水素化ブロックコポ
リマーを型にスピンコーティングして、製品を製造するスピンコーティング法を
用いてコーティング製品を製造することができる。さらに、浸漬製品も水素化ブ
ロックコポリマーのコーティングを用いて製造することができる。詳細には、浸
漬品は、水素化ブロックコポリマーまたはそれらのブレンドの水性分散液を用い
て製造することができる。
【0123】 高分子材料でコーティングする方法は、当該技術分野においてよく知られてお
り、押出成形、溶媒キャスティング、および水性分散液/エマルジョンからのコ
ーティング(これらのすべてが、Society of the Plasti
c Industry,Inc.のPlastic Engineering
Handbook、第4版、1976年、185頁に記載されている)、および
US−A−5,635,114;US−A−5,468,324;およびUS−
A−5,663,016に記載されているようなすピンコーティングが挙げられ
る。
【0124】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造される射出成形品に関する。射出成形品には、冷蔵庫の棚板および野菜入れ
引出し、ブレンダー、ヘッドランプおよび計器盤などの自動車用途用のレンズ、
再使用可能な皿類、タンブラー、水差し、歯ブラシおよびヘアブラシの柄、工具
の柄、家庭用品、HID(高輝度放電)レンズ、蛍光レンズおよび白熱レンズな
どの工業用照明レンズ、医療用実験器具、注射器、工業精度およびオプサマリッ
ク(opthamalic)精度のレンズなどの光学装置、光導体、プリズム、レンズ、レ
ーザープリンター用レンズ、屋外計器およびゲージの透明カバー、光学鏡、光学
レンズ、回析レンズ、光ファイバ、CDピクアップレンズ、レーザー導波管、カ
メラのレンズ、コンタクトレンズ、商業用/住宅用/工業用レンズ、実験器具、
試験管、ピペット、注射器、カテーテル、フラスコ、ビーカー、滅菌容器、医薬
品単位包装、光ファイバコネクタ、中央高取付けストップランプ、天井灯、車内
灯レンズ、および配光システムを含む車内および車外レンズが挙げられるが、そ
れらに限定されない。 高分子材料を用いて射出成形する方法は、当該技術分野においてよく知られて
おり、Society of the Plastic Industry,I
nc.のPlastic Engineering Handbook、第4版
、1976年、83頁に記載されている。
【0125】 本発明のもう一つの側面は、回転成形品に関し、これには、玩具(木馬、人形
、砂箱、小型スイミングプール、および競技用のボール)、容器、電灯グローブ
、貯蔵タンク、家具、カーボイ、瓶、輸送コンテナ、業務用およびレクリエーシ
ョン用家具、プランター、ごみ箱、渦流浴槽、電灯グローブ、ボート、カヌー、
キャンピングカーの屋根、公告用表示サイン、ラック、およびマネキンなどの多
数の製品が挙げられる。 回転成形および回転/スラッシュ成形の方法は、Society of th
e Plastic Industry,Inc.のPlastic Engi
neering Handbook、第4版、1976年、348頁に記載され
ている。
【0126】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造されるブロー成形品に関する。ブロー成形品には、押出成形瓶、哺乳瓶およ
び医療使用の瓶などの射出成形瓶、水タンク、エア・ダクト、中空工業部品、シ
ートバック、オイルタンク、競技場の座席、および事務機器の構造カバーが挙げ
られるが、それらに限定されない。 高分子材料を用いてブロー成形する方法は、Society of the
Plastic Industry,Inc.のPlastic Engine
ering Handbook、第4版、1976年、326頁に記載されてい
る。
【0127】 本発明のもう一つの側面は、硬質水素化ブロックコポリマーを含む組成物から
製造される引抜成形品に関する。引抜成形品には、同じ異形押出ダイを通してポ
リマーメルトおよび連続繊維を同時に押出すことによって製造される連続、横断
、複合、押出異形材、建築用の梁、鉄筋棒、バリケード、複合パイプ、自動車バ
ンパー成形品、コンクリート補強材、窓/扉の線、木材補強材、およびにかわ接
着合板(貼り合わせ梁)がある。 高分子材料を用いて引抜成形する方法は、Society of the P
lastic Industry,Inc.のPlastic Enginee
ring Handbook、第4版、1976年、47頁に記載されている。
【0128】 すべての最終用途は、単一層品として提供することもできるし、いずれかの層
が本明細書中に記載の水素化ブロックコポリマーを含む多層品として提供するこ
ともできる。追加の層は、その他の高分子材料であってもよく、これには、硬質
水素化ブロックコポリマーとブレンドすることができるポリマーとして列挙した
ようなポリマーが挙げられるが、それらに限定されない。 驚くべきことに、これらの高水素化コポリマーによって、標準温度および高温
で卓越した特性を有する幅広い範囲の透明(着色料で半透明または不透明)低着
色の硬質フィルム;異形材;シート;被覆品、射出成形品およびブロー成形品を
製造することができる。これらのコポリマーは、低残留物および低抽出物、高強
度、良好な耐熱性、耐放射線性および耐光性、極性化学物質、酸および塩基に対
する耐性、および高温における特性の残率を提する。さらに、これらのコポリマ
ーは、乾燥させずに加工することができ、その他のポリオレフィンと相溶性であ
り、健康、環境および安全性の問題が少ない。 本発明をさらに説明し、解明するために以下の実施例を提供するが、これらは
、記載の特定の実施形態に本発明を限定するためのものではない。
【0129】
【実施例】
すべての水素化ブロックコポリマーは、少なくとも95%の芳香族水素化レベ
ルに水素化されている。 (実施例1) L/D 24/1のBarr ETスクリューを有する1.5”(3.8cm
)Killion一軸押出機、歯車ポンプおよび外径8mmのマンドレル(内径
6mm)ダイを用いて、硬質管材料を連続的に押出す。押出される材料は、分子
量が65、000(ポリスチレン末端ブロック19、500およびブタジエン中
間ブロック26、000)で、中間ブロックが高結晶性レベルの完全に水素化さ
れたスチレン−ブタジエン−スチレンコポリマーである。管材料は、220℃で
押出され、硬質で透明であり、高い引張り強度および良好な熱特性を有する。
【0130】 (実施例2) 小型真乾燥オーブンおよび鋼板を用いて、回転成形原型を首尾よく製造する。
ポリマーは、分子量が60、000(ポリスチレン末端ブロック17、000お
よびブタジエン中間ブロック4、500)で、結晶性中間ブロックを有する完全
に水素化されたスチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン−スチレン5ブロ
ックコポリマーである。ポリマーは、最初、粉末に粉砕し、次に金属板上に配置
して、230℃の温度で10分間、オーブンに入れる。金属板をオーブンから取
り出し、放置して冷却し、フィルムを除去する。生成したフィルムは、硬質で透
明であり、高い引張り強度および良好な熱特性を有する。
【0131】 (実施例3) L/D 24/1のBarr ETスクリューを有する1.5”(3.8cm
)Killion一軸押出機、歯車ポンプおよび12インチ(30.5cm)の
シート押出ダイを用いて、硬質シートを連続的に押出す。押出される材料は、二
つの完全に水素化されたスチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン−スチレ
ン5ブロックコポリマーである。最初の一つは、75、000の分子量(ポリス
チレン末端ブロック20、000およびブタジエン中間ブロック7、500)を
有し、二番目の物は、65、000の分子量(ポリスチレン末端ブロック13、
000およびブタジエン中間ブロック13、000)を有する。両方の材料は、
結晶性中間ブロックを有する。シートは、300℃で押出され、硬質で透明であ
り、高い引張り強度および良好な熱特性を有する。
【0132】 (実施例4) 水性分散液の特性 シクロヘキサン中44%固体の溶液の形態のスチレン−ブタジエン−スチレン
の水素化ブロックコポリマー(75,000のMW、80重量%のスチレン)を
65℃に温める。次に、加熱したサンプルを予熱した分散剤タンク(65℃)に
移送し、充填する。この溶液は、分散相である。分散相を、タンクから、T字管
に装着した内径0.5”(1.3cm)のステンレス鋼管のアームを通して、3
0g/分の一定速度で連続的にポンピングする。同時に、界面活性剤、オレイン
酸ナトリウム(2:1(体積/体積)のエタノール/水の溶液中、43重量%)
を、T字管に装着した0.125”(0.3cm)のステンレス鋼管のアームを
通して、1.1mL/分の一定速度でポンピングする。出次第、合流した流れを
、直径0.5”(1.3cm)の静止型ミキサーを通して混合する。混合流を、
第二T継手を通して、0.8から3.0mL/分にわたる流量で水と混合する。
500から800rpmで作動させるインライン静翼ミキサー(E.T.Oak
es)を用いて、剪断条件のもとで、混合分散相、界面活性剤および水を混合す
る。この濃縮エマルジョンは、第二インラインミキサー内で追加の水を用いて希
釈し、Coulter LS−230光走査粒径分析器を用いて粒径および多分
散性を測定する。得られた分散液から回転蒸発によって溶媒を除去し、粒径およ
び多分散性を再び測定することにより、実質的に同じ結果を得る。固体含有率は
、真空下で水を蒸発させることによって、約51%に調整する。51%固体分散
液の最終体積平均粒径は、0.364μm(多分散性、D/D=1.13)
である。
【0133】 (実施例5) マトリックス樹脂としての水素化スチレン85重量%、および連続ガラスロー
ビング(Owens CorningからのR43S)58重量%を含有するM
n60、000の水素化SBSBS5ブロックコポリマーを用いて、1から4m
/分で、直径12mmの引抜成形丸棒異形品を製造する。ポリマーメルトは、C
oline押出機(直径60mmスクリュー)から、加熱したマニホールド(2
80℃)を通して、ガラス繊維に直接供給する。その後、湿潤繊維を加えて、成
形および密圧セクション(280から260℃)を通して引抜き、続いて冷却水
によってダイを冷却する(10℃)。異形材をのこぎりでばらばらに切断する。 製造された連続ガラス強化異形材は、光沢があり、良好な光学的外観、良好な
強度を有する。破損しても、マトリックスから繊維が抜けず、これは繊維にポリ
マーメルトが良好に含浸していることを示す。
【0134】 (実施例6) 25:75の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ブロッ
クに対する重量比を有し、SBSのブロック構造を有し、全平均分子量(Mn )が55、000である水素化ポリマーを、Brabender Plasti
coder内、220℃で、1から2分間、68:32の水素化共役ジエンポリ
マーブロックの水素化ビニル芳香族ブロックに対する重量比を有し、SBSのブ
ロック構造を有し、全平均分子量(Mn)が66、000である水素化ポリマ
ーとブレンドして、得られたブレンドを、Platen Pressを用いて2
30℃の温度で1分以下プレスしてフィルムにし、冷却する。 Platen Pressにかけたフィルムの特性を表1に示す。
【0135】
【表1】
【0136】 Platen Pressにかけて得られたフィルムは、光学的に透明であり
、靭性とモジュラスの良好なバランスを有する。
【0137】 (実施例7) 20:80の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ブロッ
クに対する重量比を有し、SBSBSのブロック構造を有し、全平均分子量(M
)が75、000である水素化ポリマーを、Brabender Plas
ticoder内、220℃で、1から2分間、68:32の水素化共役ジエン
ポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ブロックに対する重量比を有し、SBS
のブロック構造を有し、全平均分子量(Mn)が66、000である水素化ポ
リマーとブレンドして、得られたブレンドを、Platen Pressを用い
て230℃の温度で1分以下プレスしてフィルムにし、冷却する。 Platen Pressにかけたフィルムの特性を表2に示す。
【0138】
【表2】
【0139】 Platen Pressにかけて得られたフィルムは、光学的に透明であり
、靭性とモジュラスの良好なバランスを有する。
【0140】 (実施例8) 温度を230℃にセットし、キャスティングロール温およびチルロール温を1
10度にセットし、延伸速度が1から20fpm(30.5から610cm/分
)にわたるキャスト法を用いて、20:80の水素化共役ジエンポリマーブロッ
クの水素化ビニル芳香族ブロックに対する重量比を有し、SBSBSのブロック
構造を有し、全平均分子量(Mn)が75、000である水素化ポリマーをキ
ャストしてフィルムにする。 キャストフィルムの特性を表3に示す。
【0141】
【表3】
【0142】 得られたフィルムは、光学的に透明であり、高モジュラスを有する。
【0143】 (実施例9) 20:80の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ブロッ
クに対する重量比を有し、SBSBSのブロック構造を有し、全平均分子量(M
)が75、000である水素化ポリマーを、68:32の水素化共役ジエン
ポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ブロックに対する重量比を有し、SBS
のブロック構造を有し、全平均分子量(Mn)が66、000である水素化ポ
リマーと、温度を230℃にセットしたWP ZSK−30 二軸押出機内でブ
レンドし、温度を230℃にセットし、キャスティングロール温およびチルロー
ル温を110度にセットし、延伸速度が1から10fpm(30.5から305
cm/分)にわたるキャストフィルム法を用いて、得られたブレンドをキャスト
してフィルムにする。 キャストフィルムの特性を表4に示す。
【0144】
【表4】
【0145】 得られたフィルムは、光学的に透明であり、靭性とモジュラスの良好なバラン
スを有する。
【0146】 (実施例10) 20:80の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香族ブロッ
クに対する重量比を有し、SBSBSのブロック構造を有し、全平均分子量(M
)が75、000である水素化ポリマーを、温度を230℃にセットし、キ
ャスティングロール温およびチルロール温を110度にセットし、延伸速度が2
fpm(61cm/分)であるキャストフィルム法を用いてキャストしてフィル
ムにする。得られたフィルムを、TM ロングストレッチャ−(Longstr
etcher)マシンを用いて二軸延伸する。ここでの延伸温度は、135から
150℃にわたり、延伸速度は、0.2fpm(6.1cm/分)であり、延伸
比は、4:1である。 キャストフィルムの特性を表5に示す。
【0147】
【表5】
【0148】 得られた延伸フィルムは、光学的に透明であり、卓越した靭性およびモジュラ
スを有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/193,313 (32)優先日 平成12年3月30日(2000.3.30) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,YU,ZA,ZW (72)発明者 パーソンズ,ゲーリー ディ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド レッドファーン サークル 5016 (72)発明者 ハーン,ステフェン エフ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド ジェームス ドライブ 4302 (72)発明者 パテル,ラジェン エム アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー ク ジャクソン スカーレット オーク 114 (72)発明者 エスナールト,カルビン ピー アメリカ合衆国ルイジアナ州 70816 バ トン ルージュ コロネル アレン コー ト 14776 (72)発明者 フィップス,ローラ エム アメリカ合衆国バージニア州 24018 ロ アノーク オーバーブルック ドライブ 3405 (72)発明者 ピート,ジェームス イー アメリカ合衆国ミシガン州 48657 サン フォード ウエスト ウォルター ロード 933 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA14 AA15 AA15X AA21 AA22 AA22X AA24 AA25 AA29X AA32X AA34X AA42 AA43 AA46 AA50 AA51 AA53 AA54 AA75 AA78 AH04 AH06 AH07 AH19 BB05 BB06 BB13 BC01 4J002 BB012 BB082 BB242 BC032 BC062 BD042 BD102 BE032 BK002 BN152 BP011 BP012 CD002 CF002 CF062 CF182 CG002 CH002 CJ002 CK022 CL002 EG026 EV256 FD036 GB00 GC00 GG00 GJ02 GN00 HA06 4J026 HD06 HD15 HE02 4J100 AB02P AS02Q AS03Q CA04 CA31 DA01 HA03 HB02 HD22 HE41 HG03 JA01 JA50 JA58

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化ブロックコポリマーが、水素化ビニル芳香族ポリマー
    の少なくとも二つの異なるブロックと、水素化共役ジエンポリマーの少なくとも
    一つのブロックとを含み、前記コポリマーが、 a)40:60以下の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香
    族ポリマーに対する重量比; b)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が、6、000から60、
    000のMnを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が、3,0
    00から30、000のMmを有する、30、000から150、000の全
    数平均分子量(Mn);および c)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、90%より大きい水素化レベ
    ルを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロックが、95%より大きい水素化レ
    ベルを有するような水素化レベルによってさらに特徴付けられる、水素化ブロッ
    クコポリマーを含む組成物から製造される単一層または多層品。
  2. 【請求項2】 水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、水素化ポリスチレ
    ン、水素化α−メチルスチレンポリマー、水素化ビニルトルエン、スチレンとα
    −メチルスチレンの水素化コポリマー、およびスチレンとビニルトルエンの水素
    化コポリマーからなる群から選択され;ならびに水素化共役ジエンポリマーブロ
    ックが、水素化ポリブタジエン、水素化ポリイソプレン、およびブタジエンとイ
    ソプレンの水素化コポリマーから成る群から選択される、請求項1に記載の製品
  3. 【請求項3】 組成物が、少なくとも一つの追加ポリマーをさらに含む、請
    求項1に記載の製品。
  4. 【請求項4】 その他のポリマーが、水素化ビニル芳香族ホモポリマー、そ
    の他の水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマー、熱可塑性ポリウレ
    タン、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリエーテル、ポリ/塩化ビニ
    ルポリマー、ポリ/塩化ビニリデンポリマー、ポリエステル、乳酸残基を含むポ
    リマー、部分水素化または非水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックポリマー
    、スチレン性ポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コ
    ポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー(SAN)、ABS/PCポ
    リマー、ポリエチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、エチレンビニルアルコー
    ルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、ポリオレフィン一酸化炭素共重
    合体、塩素化ポリエチレン、環状オレフィンコポリマー(COC)、およびオレ
    フィンホモポリマーおよびコポリマーから成る群から選択される、請求項3に記
    載の製品。
  5. 【請求項5】 追加ポリマーが、ポリオレフィン、エチレン/スチレン共重
    合体、部分水素化または非水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマー
    、スチレンポリマー、水素化ポリスチレン、およびその他の水素化ビニル芳香族
    /共役ジエンブロックコポリマー、ならびに以下の群:置換および非置換ノルボ
    ルネン、ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペンタジエン、シクロペンタ
    ジエンのトライマー、テトラシクロドデセン、ヘキサシクロヘプタデセン、エチ
    リデニルノルボルネンおよびビニルノルボルネンから選択されるモノマーから誘
    導される環状オレフィン(コ)ポリマーから成る群から選択される、請求項4に
    記載の製品。
  6. 【請求項6】 水素化ブロックコポリマーが、組成物の全重量を基準にして
    0.5から99.5重量%の量で存在する、請求項1に記載の製品。
  7. 【請求項7】 組成物が相溶化剤をさらに含む、請求項1に記載の製品。
  8. 【請求項8】 フィルムまたはシート、押出異形材、被覆品、射出成形品、
    ブロー成形品、回転成形品、および引抜成形品から成る群から選択される、請求
    項1に記載の製品。
  9. 【請求項9】 コンデンサフィルム、膜スイッチ、ブリスタパック、UV保
    護フィルム、二軸延伸フィルム、一軸延伸フィルム、耐候性フィルムまたはシー
    ト、ラベル、剥離ライナー、封筒または箱用のウインドーフィルム、医療用包装
    フィルム、トレイ、液晶パネル、ポリオレフィンシート用のキャプ層、キーパッ
    ド、平面パネル型表示装置、光学表示パネル、窓用ブラインド、窓用ブラインド
    棒、管材料、パイプ、建設用羽目板、屋根用品、窓の縁飾り、窓ガラス、天井板
    、太陽熱収集器、平面パネル型表示装置、熱成形容器、ウインド・スクリーン、
    虫除け板、サンルーフ、バスケットボールのバックボード、ポリオレフィンシー
    トのキャップ層、電子光学ファイバー、ガラス繊維、繊維強化材、濾材、織物、
    不織品、糸、冷蔵庫の棚板、野菜入れの引出し、レンズ、再利用可能な皿類、タ
    ンブラー、水差し、歯ブラシまたはヘアブラシの柄、工具の柄、医療用実験器具
    、注射器、ビン、玩具、射出ブロー成形品、容器、電灯グローブ、貯蔵タンク、
    家具、渦流浴槽、ボート、キャンピングカーの屋根、公告用表示サイン、ラック
    、マネキン、複合パイプ、安全バリケート、建築用の梁、または強化部品である
    、請求項8の製品。
  10. 【請求項10】 I)水素化ビニル芳香族ポリマーの少なくとも二つの異な
    るブロックと、水素化共役ジエンポリマーの少なくとも一つのブロックとを含み
    、 a)40:60以下の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香
    族ポリマーに対する重量比; b)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が、6,000から60、
    000のMnを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が、3、0
    00から30、000のMmを有する、30、000から150、000の全
    数平均分子量(Mn);および c)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、90%より大きい水素化レベ
    ルを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロックが、95%より大きい水素化レ
    ベルを有するような水素化レベルによってさらに特徴付けられる少なくとも一つ
    の水素化ブロックコポリマー、および II)少なくとも一つの追加のポリマーを含む組成物。
  11. 【請求項11】 追加のポリマーが、水素化ビニル芳香族ホモポリマー、そ
    の他の水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマー、熱可塑性ポリウレ
    タン、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリエーテル、ポリ/塩化ビニ
    ルポリマー、ポリ/塩化ビニリデンポリマー、ポリエステル、乳酸残基を含むポ
    リマー、部分水素化または非水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマ
    ー、スチレン性ポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)
    コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー(SAN)、ABS/PC
    ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、エチレンビニルアルコ
    ールコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、ポリオレフィン一酸化炭素共
    重合体、塩素化ポリエチレン、環状オレフィンコポリマー(COC)、およびオ
    レフィンホモポリマーおよびコポリマーから成る群から選択される、請求項10
    に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 追加のポリマーが、ポリオレフィン、エチレン/スチレン
    共重合体、部分水素化または非水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリ
    マー、スチレン性ポリマー、水素化ポリスチレン、その他の水素化ビニル芳香族
    /共役ジエンブロックコポリマー、ならびに以下の群:置換および非置換ノルボ
    ルネン、ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペンタジエン、シクロペンタ
    ジエンのトライマー、テトラシクロドデセン、ヘキサシクロヘプタデセン、エチ
    リデニルノルボルネンおよびビニルノルボルネンから選択されるモノマーから誘
    導される環状オレフィン(コ)ポリマーから成る群から選択される、請求項11
    に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 水素化ブロックコポリマーが、組成物の全重量を基準にし
    て0.5から99.5重量%の量で存在する、請求項10に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 組成物が相溶化剤をさらに含む、請求項10に記載の組成
    物。
  15. 【請求項15】 I’)水素化ビニル芳香族ポリマーの少なくとも二つの異
    なるブロックと、水素化共役ジエンポリマーの少なくとも一つのブロックとを含
    み、 a)40:60以下の水素化共役ジエンポリマーブロックの水素化ビニル芳香
    族ポリマーに対する重量比; b)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が、6、000から60、
    000のMnを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が、3,0
    00から30、000のMmを有する、30、000から150、000の全
    数平均分子量(Mn);および c)各水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、90%より大きい水素化レベ
    ルを有し、各水素化共役ジエンポリマーブロックが、95%より大きい水素化レ
    ベルを有するような水素化レベルによってさらに特徴付けられる少なくとも一つ
    の水素化ブロックコポリマーを含む分散ポリマー相、および II’)界面活性剤、および III’)ポリマー相と不混和性である連続相を含む組成物。
  16. 【請求項16】 水素化ビニル芳香族ポリマーブロックが、水素化ポリスチ
    レン、水素化α−メチルスチレンポリマー、水素化ビニルトルエンポリマー、ス
    チレンとα−メチルスチレンの水素化コポリマー、および水素化スチレン−ビニ
    ルトルエンコポリマーからなる群から選択され、ならびに水素化共役ジエンポリ
    マーブロックが、水素化ポリブタジエン、水素化ポリイソプレン、およびブタジ
    エンとイソプレンの水素化コポリマーから成る群から選択される、請求項15に
    記載の組成物。
  17. 【請求項17】 水素化ビニル芳香族ホモポリマー、その他の水素化ビニル
    芳香族/共役ジエンブロックコポリマー、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネ
    ート(PC)、ポリアミド、ポリエーテル、ポリ/塩化ビニルポリマー、ポリ/
    塩化ビニリデンポリマー、ポリエステル、乳酸残基を含むポリマー、部分水素化
    または非水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックポリマー、スチレン性ポリマ
    ー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマー、スチレン
    −アクリロニトリルコポリマー(SAN)、ABS/PCポリマー、ポリエチレ
    ンテレフタレート、エポキシ樹脂、エチレンビニルアルコールコポリマー、エチ
    レンアクリル酸コポリマー、ポリオレフィン一酸化炭素共重合体、塩素化ポリエ
    チレン、環状オレフィンコポリマー(COC)、およびオレフィンホモポリマー
    およびコポリマーから成る群から選択されるをさらに含む、請求項15に記載の
    組成物。
  18. 【請求項18】 追加のポリマーが、ポリオレフィン、部分水素化または非
    水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマー、スチレン性ポリマー、水
    素化ポリスチレン、その他の水素化ビニル芳香族/共役ジエンブロックコポリマ
    ー、ならびに以下の群:置換および非置換ノルボルネン、ジシクロペンタジエン
    、ジヒドロジシクロペンタジエン、シクロペンタジエンのトライマー、テトラシ
    クロドデセン、ヘキサシクロヘプタデセン、エチリデニルノルボルネンおよびビ
    ニルノルボルネンから選択されるモノマーから誘導される環状オレフィン(コ)
    ポリマーから成る群から選択される、請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 組成物が相溶化剤をさらに含む、請求項17に記載の組成
    物。
  20. 【請求項20】 安定剤が、アルカリまたはアミン脂肪酸塩またはステアレ
    ート、;ポリオキシエチレン非イオン性化合物;アルカリ金属ラウリルスルフェ
    ート、第四アンモニウム界面活性剤;アルカリ金属アルキルベンゼンスルホネー
    ト、またはアルカリ金属石鹸である、請求項15に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 請求項15に記載の組成物から製造される製品。
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