JP2003501988A - 多層圧電性モータ - Google Patents

多層圧電性モータ

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Abstract

(57)【要約】 可動要素を動かすための圧電性マイクロモータであって、圧電性材料からなる複数の薄い層から形成された直方体の形状を有するバイブレータであって、前記層は第1及び第2の同一の比較的大きな四角い主面を有し、前記主面は長い端面及び短い端面から規定され、前記層は積層され、かつ、主面を互いに接着されているバイブレータと;前記層の面上にある電極と;前記層の1以上の端面に配置され、ボディに対して押し付けられる接触領域と;バイブレータに、そしてそれにより前記ボディに運動を伝達する前記接触領域に振動を励起するために電極に電圧を印加する少なくとも一つの電源とを備える圧電性マイクロモータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、圧電性モータに関し、特に圧電性材料からなる層で形成された多層
圧電性モータに関する。
【0002】 [発明の背景] 機械の可動構成部分を駆動するための異なる形状及び特性の圧電性マイクロモ
ータが当該分野でよく知られている。米国特許第5,616,980号(引用することに
よりここに導入される)には、可動ボディを駆動するための比較的大きな力を出
力できる圧電性マイクロモータが記載されている。
【0003】 圧電性マイクロモータは、短い側面及び長い側面と、大きく平行な主面とを有
する薄く四角い圧電性平板を備える。大きな主面の一つは、その主面の実質的に
全面を覆う単一の大電極を有する。他方の大きな主面は、市松模様に配置された
4つの“四分の一”電極を有する。各四分の一電極は、実質的に表面の4分の1
の全体を覆う。
【0004】 可動ボディに運動を伝達するために、圧電性平板の短い端面の領域(以下では
“接触領域”と呼ぶ)、すなわち、耐摩耗性突出部、がボディの表面領域に弾力
を持って押圧される。電位差が四分の一電極と単一大電極との間にかけられ、平
板と接触領域に楕円振動が生成される。平板の接触領域から短い端部に平行な方
向に運動がボディに伝達される。典型的には、短い端部に沿った一方向へボディ
を動かすために、対角配置された四分の一電極の第1のペアの各四分の一電極に
同じ電圧が印加される。“対角”電極の第2のペアにおける四分の一電極は浮か
されているか接地されている。運動方向を逆にするためには、第2のペアの四分
の一電極に電圧を印加し、第1のペアを浮かすか接地する。
【0005】 四分の一電極の典型的な作動電圧は30−500ボルトの範囲であり、圧電性
平板の形状、ボディの質量、及びボディを動かしたい速度に依存する。パテント
の中では、30mm×7.5mm×2−5mm厚の寸法を有するマイクロモータで可動
ボディの速度が15−350mm/secであると報告されている。この構造で異なる
寸法を有するマイクロモータでより速い速度が可能である。
【0006】 多くの場合、可動ボディを駆動するのに比較的大きな力を出力できる圧電性マ
イクロモータは、バッテリー駆動の装置の一部品として作動することを要求され
る。これらの装置は一般的に低電圧装置であるので、低作動電圧で、上記で引用
した米国特許に記載されている圧電性マイクロモータにより提供されるパワーと
移動速度とを提供できる圧電性マイクロモータがあれば有益であろう。
【0007】 低電圧型の圧電性マイクロモータは、一般に、積層された圧電性材料から形成
される。この種類の“多層”マイクロモータの多くは、前述した圧電性マイクロ
モータの力を伝達すること及びスピードを提供することができない。さらに、作
動中に多層マイクロモータの中でたびたび剪断力が生じる。その剪断力は、マイ
クロモータの層をくっつけている接合部に応力を加える。これは、特に、マクロ
モータが、連結されている可動ボディを加速又は減速するときに起こる。剪断力
は、接合部にダメージを与える傾向があり、多くの場合、マイクロモータの構造
の劣化を加速させる。
【0008】 3−10ボルトの間の駆動電圧で作動する低電圧型の圧電性多層マイクロモー
タが、タイトルMultilayer Piezoelectric Motor Using the First Longitudina
l and the Second Bending Vibrations(H. Saigoh 著、Jpn J. Appl. Phys, Vo
l. 34 (1995) Pt 1, No. 5B pp. 2760-2764)という記事に記載されている。そ
の多層マイクロモータは、圧電性材料からなる40の薄く四角い層を積層した長
い平行六面体として形成されている。マイクロモータに楕円振動モードを励起す
るために電位差が層間に配置された電極に印加される。振動のエネルギーを伝達
してボディを動かすために、マイクロモータがボディに押圧され、その結果、積
層中の外側の層の一つにある2つの接触領域がボディに押圧される。マイクロモ
ータの長手方向に平行な2方向にいずれかに運動が伝達される。マイクロモータ
は、49グラムの重さのスライダーを200mm/sの速度で動かすと報告されてい
る。
【0009】 Funakubo他に付与された米国特許第5,345,137号は、薄い圧電性平板を高く積
層した多層圧電性マイクロモータを記載している。積層の高さは、高さに対し垂
直な方向の寸法より相当大きい。マイクロモータを可動ボディに連結するための
接触領域は、積層中で一番上の平板の主面に配置されている。運動は、高さに垂
直な方向において可動素子に伝達される。このタイプの多層マイクロモータは、
高速で比較的大きな力を出力できるが、積層中の平板を結合する接合部に大きな
剪断力を加える。
【0010】 短い応答時間で作動し、動かすボディの運動を正確に制御することが圧電性マ
イクロモータに一般に要求されるので、マイクロモータは、その接触領域がいつ
もボディに押圧されるように配置される。この結果、マイクロモータは“負荷を
かけられた状態”、つまり、動かそうとするボディに連結された状態、で始動さ
せられる。そのために、マイクロモータを始動し、ボディの運動を開始するのに
、一般に、大きな“超過始動電圧”をマイクロモータに印加しなければならない
。動き始め後、所望のボディの速度を維持するために、印加電圧を急いで相当低
い電圧に下げなければならない。このために、ボディは、よく、制御不能な傾斜
をもって動き始める。さらに、マイクロモータのスイッチが入れられた後、ボデ
ィが動き始める時間に数ミリ秒程度のジッターが通常ある。
【0011】 圧電性モータを用いてボディを第1の場所から動かして第2の場所に正確に位
置決めしなければならない場合にも時として問題が生じる。ボディを直接第2の
場所に移動し、正確に第2の場所に位置決めするように、ボディが第2の場所に
アプローチしているときに、ボディの減速を十分な精度で制御することは一般に
難しい。多くの場合、ボディは第2の場所を行き過ぎたり、届かなかったりする
。ボディを正確に位置決めするには、ボディが十分な精度で第2の場所に位置決
めされるまで、ボディを第2の場所の前後に“ジョッキー(jockey)”するように
マイクロモータが通常制御される。ジョッキーは定時間続き、“修正時間”(多
くの場合数ミリ秒から数十ミリ秒続く)として知られている。
【0012】 “スタートアップ”とボディの位置決めの間で動かすボディに伝達する運動を
効果的に制御するハイパワー、低電圧の圧電性マイクロモータがあることが望ま
れている。
【0013】 [発明の要約] 本発明にいくつかの好ましい実施形態における一態様は、低電圧で作動する改
良されたハイパワー圧電性マイクロモータを提供することに関する。
【0014】 本発明にいくつかの好ましい実施形態における一態様は、多層マイクロモータ
における層を互いに接着する接合部にかかる剪断力が大きく低減される多層圧電
性マイクロモータを提供することに関する。
【0015】 本発明にいくつかの好ましい実施形態における一態様は、少なくとも一つの層
が非圧電性材料から形成される多層圧電性モータに関する。
【0016】 本発明にいくつかの好ましい実施形態における態様は、可動ボディへの、スタ
ートアップからそのボディの位置決めを行うまでのエネルギー伝達の割合を高度
に制御できる圧電性マイクロモータを提供することに関する。
【0017】 本発明にいくつかの好ましい実施形態における態様によれば、2つの直行する
方向のいずれかにボディを動かすことができる圧電性マイクロモータが提供され
る。
【0018】 本発明にいくつかの好ましい実施形態における一態様は、可動ボディに圧電性
マイクロモータからのエネルギーが伝達される割合をスタートアップからボディ
を静止させるまで良好に制御できる圧電性マイクロモータの作動方法を提供する
ことに関する。
【0019】 本発明の好ましい実施形態では、圧電性マイクロモータが直方体の形状を有す
る方形バイブレータを備える。バイブレータは、比較的幅が狭い短い端面及び長
い端面と、比較的大きい主面を有する圧電性材料からなる薄く四角い複数の層か
ら形成されている。層は位置を揃えられており、それらの主面に垂直に積み上げ
られており、当該分野で公知の方法で互いに接着されている。好ましくは、バイ
ブレータ内で隣り合う層は反対方向に分極されている。好ましくは、電極が、バ
イブレータ内のすべての層の各主面に配置されている。マイクロモータを可動ボ
ディと連結するための接触領域がバイブレータの端面に形成されており、好まし
くは、層の短い端面から形成されている。もちろん、バイブレータのこの端面は
、層の長手方向に対して垂直である。好ましくは、接触領域は、面に接着された
耐摩耗“摩擦ナブ”である。本発明の好ましい実施形態によれば、接触領域の場
所は、バイブレータの端面上であり、従来の多層マイクロモータにおける接触領
域の場所と異なる。従来の多層圧電性マイクロモータにおける接触領域は、マイ
クロモータのバイブレータを形成するのに利用される積層部の最上層又は最下層
の大きな主面上に配置されている。
【0020】 層の主面上の電極に交流電圧を印可することで、バイブレータに共振が励起さ
れる。バイブレータの多層構造のおかげで、バイブレータに共振を励起するため
に必要な電圧の大きさが、バイブレータが圧電性材料の単一片から生産された場
合に必要となるものより小さい。接触領域が、層の長い端部に垂直なバイブレー
タの端部に配置されているので、マイクロモータは、比較的高速で、可動ボディ
を駆動するための比較的大きな力を伝達できる。さらに、接触領域の場所のおか
げで、マイクロモータがボディを加減速するときにバイブレータに作用する剪断
力は、バイブレータ内の圧電性層間の接合部に応力をかけない。本発明の好まし
い実施形態による多層マイクロモータは、それ故に、従来の多層マイクロモータ
よりも剪断力からダメージを受けにくい。
【0021】 本発明のいくつかの好ましい実施形態において、電極が特定の伝電圧形態によ
り電圧印可された場合に縦及び横の共振モードが同時にバイブレータに励起され
るように、電極が層上に形成される。縦振動は層の長手方向に平行であり、横振
動は層の寸法が短い方に平行である。縦及び横振動は、可動ボディに運動を伝達
するのに利用される摩擦ナブに楕円振動を生成する。
【0022】 本発明にいくつかの好ましい実施形態では、いくつかの層上の電極に特定の電
圧形態が印可された場合に、実質的に縦振動のみが層内に、そしてそれ故にバイ
ブレータ全体に励起されるように、電極がバイブレータの層上に形成される。他
の層上の電極に特定の電圧形態が印可された場合、層内に、そしてそれ故にバイ
ブレータ全体に、横振動のみが励起される。結果として、縦及び横の共振はバイ
ブレータ内で分離されており、同時にも別個にも制御することができる。
【0023】 本発明の好ましい実施形態によれば、平板内で縦及び横の振動を独立に制御す
ることで、摩擦ナブの運動、及び、圧電性マイクロモータが動かすボディへ伝達
されるエネルギーの割合の制御が改善される。制御の改善は、特に、マイクロモ
ータがボディを始動するとき、及び、ボディの位置決めを行うときに効果的であ
る。
【0024】 例えば、ボディを加速するためにマイクロモータに最初にスイッチが入れられ
たスタートアップのとき、好ましくは最初に縦モードが励起され、そして次に横
モードが、好ましくは徐々に振幅を増大させながら、励起される。縦振動モード
は、マイクロモータをボディに連結させたり切り離したりする。横振動モードは
、縦モードがマイクロモータをボディに連結している間中にボディにエネルギー
を伝達し、加速するモードである。横モードが励起されるまで、ボディを動かす
ことによる負荷はマイクロモータにかからない。本発明の好ましい実施形態によ
れば、縦モードが励起された後に、横モードを励起し、横モードの振幅を徐々に
増大させることにより、モータにより徐々に負荷がかけられる。スタートアップ
は比較的スムーズであり、また、ボディが動き始める時間は比較的正確に制御可
能である。
【0025】 同様に、マイクロモータがボディをある場所に動かす移動速度は、ボディがそ
の場所に近づいたときに、縦振動の振幅を実質的に一定に維持しながら、横振動
の振幅を減少させることにより正確かつ徐々に減速できる。
【0026】 本発明のいくつかの好ましい実施形態において、バイブレータ内の縦、横及び
曲げの振動を互いに独立に励起及び制御できるような層上の電極形態及びバイブ
レータの特性が提供される。曲げ振動は、バイブレータ内の層の主面に垂直であ
る。好ましくは、バイブレータは比較的薄い。つまり、バイブレータ内の層の面
に垂直なバイブレータの寸法は層の長さ及び幅に比べて比較的小さい。このよう
なマイクロモータは、層の短い端部に平行、及び、層の主面に垂直な方向に沿っ
た運動を提供できる。縦、横及び曲げの振動は結合していないので、本発明の好
ましい実施形態によれば、マイクロモータがボディを動かすあらゆる方向におい
て、連結されている可動ボディの動きをよりよく制御できる。
【0027】 本発明のいくつかの好ましい実施形態において、バイブレータ内の各層の一方
の主面が市松模様に配列された4つの四分の一電極と接触するように電極が構成
されている。好ましくは、各四分の一電極は、それが接触している四分の一の領
域の実質的に全てをカバーする。好ましくは、各層の他方の主面は、表面領域の
ほとんどをカバーする単一の大きな電極と接触する。この電極構成により、バイ
ブレータ内の縦、横及び曲げ振動を互いに独立に励起し、制御する電圧形態を電
極に印可できる。
【0028】 縦、横及び/又は曲げの振動を互いに独立して制御することで、圧電性モータ
から可動ボディへのエネルギー伝達を正確に制御する本発明の好ましい実施形態
による方法が、多層モータについて記載された。しかしながら、これらの方法は
、縦振動を横及び/又は曲げ振動から独立して制御可能なあらゆる圧電性マイク
ロモータの制御に適用でき、また、有効である。
【0029】 このように、本発明の好ましい実施形態によれば、可動要素を動かすための圧
電性マイクロモータであって、 圧電性材料からなる複数の薄い層から形成された直方体の形状を有するバイブ
レータであって、前記層は第1及び第2の同一の比較的大きな四角い主面を有し
、前記主面は長い端面及び短い端面から規定され、前記層は積層され、かつ、主
面を互いに接着されているバイブレータと; 前記層の面上にある電極と; 前記層の1以上の端面に配置され、ボディに対して押し付けられる接触領域と
; バイブレータに、そしてそれにより前記ボディに運動を伝達する前記接触領域
に振動を励起するために電極に電圧を印加する少なくとも一つの電源と を備える圧電性マイクロモータが提供される。
【0030】 好ましくは、前記1以上の端面は前記層の短い端面である。 好ましくは、マイクロモータは、前記接触領域に配置された、前記ボディとの
接触のための耐摩耗性要素を含む。 本発明の好ましい実施形態では、マイクロモータは、偏心率が制御可能である
楕円振動を前記バイブレータに励起するために、前記電源により交流電圧を印加
できる電極を前記層の主面上に備える。
【0031】 本発明の好ましい実施形態において、マイクロモータは、 各層の第1の主面上にある単一の大電極と、 各層の第2の主面上にある4つの四分の一電極と を備え 前記四分の一電極が市松模様に配置されている。
【0032】 本発明の好ましい実施形態において、マイクロモータは、 各層の第1の主面上にある単一の大電極と、 全部ではないが少なくとも一つの層の第2の主面上にある単一の大電極と、 少なくとも一つ層の第2の主面上にある4つの四分の一電極と を備え、 前記四分の一電極は市松模様に配置されている。
【0033】 好ましくは、少なくとも2つの隣接していない主面が四分の一電極を有する。 好ましくは、前記バイブレータに、そしてそれにより前記接触領域に縦振動を
励起するために、前記少なくとも一つの電源が、同じ交流電圧で、全てではない
が少なくとも一つの前記層の前記第2の主面上の全ての四分の一電極に電圧を印
加し、前記縦振動は、前記接触領域が位置する前記層の前記端面に平行な振動で
ある。
【0034】 好ましくは、前記少なくとも一つの電源は、少なくとも一つの層において、対
角線上に配置された四分の一電極の第1の組に第1の交流電圧を印加し、第2の
対角線に沿っている四分の一電極の第2の組に第2の交流電圧を印加し、前記圧
電性バイブレータに横振動を励起するように第1及び第2の交流電圧は同じ大き
さで180°の位相差を有し、横振動は、前記接触領域が位置する前記層の前記
端面に平行な振動である。好ましくは、前記少なくとも一つの層は複数の層であ
り、前記複数の層の異なる層の対応する位置にある電極に同じ電圧を印可する。
好ましくは、前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起するのに用
いる交流電圧の大きさを制御することで、前記層の面に平行な面内において、前
記接触領域に種々の形及び振幅の振動運動を選択的に行わせる。
【0035】 好ましくは、前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起するのに
用いる交流電圧の位相を制御することで、前記層の面に平行な面内において、前
記接触領域に種々の形の振動運動を選択的に行わせる。
【0036】 好ましくは、前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起するのに
用いる交流電圧の周波数を制御することで、前記層の面に平行な面内において、
前記接触領域に種々の形の振動運動を選択的に行わせる。
【0037】 本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの電源は、少なくと
も一つの層において、前記層の第1の短部に沿った第1の組の電極と、第2の短
部に沿った第2の組の四分の一電極とにそれぞれ180°位相が異なり大きさが
等しい交流電圧を印可することで、圧電性バイブレータ内の層の面に垂直な曲げ
振動を励起する。好ましくは、前記少なくとも一つの層は複数の層である。好ま
しくは、前記バイブレータの内側の主面の同一側に配置された層上の対応する位
置の電極が同一位相で電圧を印加され、前記主面の反対側に配置された層上の対
応する電極が180°の位相差で電圧を印加される。
【0038】 本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの電源は、縦振動及
び曲げ振動を励起するのに用いる交流電圧の大きさを制御することで、前記層の
面に垂直な面内において、前記接触領域に種々の形及び振幅の振動運動を選択的
に行わせる。
【0039】 好ましくは、前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び曲げ振動を励起するの
に用いる交流電圧の位相を制御することで、前記層の面に垂直な面内において、
前記接触領域の種々の形の振動運動を選択的に行わせる。
【0040】 好ましくは、前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起するのに
用いる交流電圧の周波数を制御することで、前記層の面に平行な面内において、
前記接触領域に異なる形の振動運動を選択的に行わせる。前記バイブレータに楕
円振動を励起するために、少なくとも一つの層において、前記少なくとも一つの
電源が、前記層の第1の対角線に沿って配置されている一組の四分の一電極に交
流電圧を印可し、前記層の第2の対角線に沿った一組の四分の一電極を接地又は
浮かせる。好ましくは、前記少なくとも一つの層が複数の層であり、対応する位
置にある電極が同じ交流電圧を印可される。好ましくは、前記楕円運動の偏心率
を選択的に制御するために、前記少なくとも一つ電源が交流電圧の周波数を制御
する。
【0041】 本発明の好ましい実施形態において、マイクロモータは、非圧電性材料からな
る少なくとも一つの比較的薄い層を含み、前記層は、長い端部及び短い端部から
形成された四角く大きな主面、並びに、比較的幅が狭い長い端面及び短い端面を
有する。
【0042】 好ましくは、前記少なくとも一つの非圧電性層の前記端部の一つは、前記圧電
性層の対応する端部の一つと長さが等しい。好ましくは、前記一つの端部は、短
い端部である。好ましくは、前記少なくとも一つの非圧電性層の他の端部は、対
応する前記圧電性層の他の端部よりわずかに長く、その結果、前記非圧電性層の
少なくとも一つの端面が、前記圧電性層から突出する。好ましくは、前記他の端
部は長い端部であり、前記非圧電性層の少なくとも一つの短い端面が前記圧電性
層から突出する。好ましくは、前記接触領域は、前記少なくとも一つの突出した
端面の領域を含む。
【0043】 本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの非圧電性層が金属
から形成されている。
【0044】 本発明の好ましい実施形態において、前記電源は、前記接触領域が配置されて
いる端面の面内における任意に選択された方向に運動を起こすように前記電極に
電圧を印可できる。
【0045】 本発明の好ましい実施形態によれば、さらに、可動ボディを静止状態から加速
するための方法であって、 (i) 圧電性マイクロモータを第1の方向から前記ボディに押しつけることで、
圧電性マイクロモータの接触領域を前記ボディに加圧すること; (ii) 前記ボディが静止しており、前記圧電性モータが第2の方向に振動して
いない状態で、前記圧電性マイクロモータの前記接触領域に前記第1の方向の振
動を励起すること; (iii) その後、前記圧電性マイクロモータが前記接触領域において前記第1の
方向に振動している状態で、前記第1の方向に垂直な前記第2の方向に前記接触
領域の振動の振幅をゼロから所望の最大振幅へ徐々に増大させる、 ことを含む方法が提供される。
【0046】 好ましくは、前記第1の方向における前記振動は、前記圧電性真マイクロモー
タ上の少なくともいくつかの第1の電極に第1の電圧印可を行うことで励起され
、前記第2の方向の前記振動は、少なくともいくつかの第2の電極に電圧印可を
行うことで励起され、前記第2の電極の少なくともいくつかは前記第1の組の電
極と異なる。
【0047】 本発明の好ましい実施形態では、前記圧電性モータは、少なくとも一つの圧電
性層を含み、前記第1及び第2の電極は同一の層上にある。 あるいは、前記圧電性モータは、複数の圧電性層を含み、前記第1及び第2の
電極は異なる層状にある。 本発明の好ましい実施形態では、前記第2の電圧印可を徐々に増大することで
前記第2の方向における振幅を徐々に増大させる。
【0048】 本発明の好ましい実施形態では、第1の周波数範囲内の電圧を前記圧電性モー
タに印可することで第1の方向の振動を励起し、前記第1の周波数範囲と部分的
に重なる第2の周波数範囲内の電圧を前記圧電性モータに印可することで第2の
方向の振動を励起する。好ましくは、(ii)を実行することには、前記第1の方向
の振動のみが励起される周波数で電圧を印可することが含まれ;(iii)を実行す
ることには、前記第1及び第2の両方向の振動が励起される周波数へ電圧の周波
数を変えることが含まれる。
【0049】 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも一つの第1の電極を励起すること
で前記第1及び第2の方向における第1の振動が励起され、少なくとも一つの第
2の電極を励起することで前記第1及び第2の方向における第2の振動が励起さ
れ、前記第2の方向における振動の位相は、前記第1及び第2の振動の間で実質
的に180度の位相差を有する。好ましくは、(ii)を実行することは、前記少な
くとも一つの第1の電極と前記少なくとも一つの第2の電極の双方を励起するこ
とで前記第2の方向における振動を打ち消すことを含み;(iii)を実行すること
は、前記第1及び第2の励起の一方を徐々に小さくすることを含む。好ましくは
、前記圧電性モータは少なくとも一つの圧電性層を含み、前記第1及び第2の電
極は同じ層上にある。あるいは、前記圧電性モータは複数の圧電性層を含み、前
記第1及び第2の電極は、異なる層上にある。
【0050】 本発明の好ましい実施形態によれば、さらに、動かされている可動ボディを減
速させる方法であって、圧電性マイクロモータを前記ボディに第1の方向に こ
とで、前記ボディに前記圧電性モータの接触領域を加圧し、前記第1の方向に垂
直な第2の方向において、前記運動が前記第1及び第2の方向の前記接触領域に
おける同調した振動の作用を受ける方法において、前記第1の方向において前記
振動を維持しつつ、前記第2の方向において振幅を徐々に減少させることを含む
方法が提供される。
【0051】 好ましくは、前記圧電性モータの少なくともいくつかの第1の電極に第1の電
圧印可を行うことで前記第1の方向における前記振動を励起し、少なくともいく
つかの第2の電極に電圧印可を行うことで前記第2の方向における前記第2の振
動を励起し、前記第2の電極の少なくともいくつかは前記第1の組の電極と異な
る。好ましくは、前記第2の方向における振幅を徐々に減少させることには、前
記第2の電圧印可の振幅を徐々に減少させることが含まれる。好ましくは、前記
圧電性モータは少なくとも一つの圧電性層を含み、前記第1及び第2の電極は同
一層上にある。あるいは、前記圧電性モータは複数の圧電性層を含み、前記第1
及び第2の電極は異なる層上にある。
【0052】 本発明の好ましい実施形態では、第1の周波数範囲内の電圧を前記圧電性モー
タに印可することにより前記第1の方向における振動が励起され、 前記第1の
周波数範囲と部分的に重なる第2の周波数範囲内の電圧を前記圧電モータに印可
することにより前記第2の方向における振動を励起する。好ましくは、(i)を実
行することは前記第1の方向における振動のみが励起される周波数に周波数を変
えることを含む。
【0053】 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも一つの第1電極を励起することに
より前記第1及び第2の方向における第1の振動が励起され、少なくとも一つの
第2の電極を励起することにより前記第1及び第2の方向における第2の振動が
励起され、第1及び第2の振動に関し、前記第2の方向における振動の位相は実
質的に180度の位相差を有し、前記少なくとも一つの第1電極及び前記少なく
とも一つの第2電極の一方のみを励起することに前記運動を起こす。好ましくは
、(i)を実行することには、前記少なくとも一つの第1の電極及び前記少なくと
も一つの第2の電極の両方を励起し、前記第2の方向における前記振動を打ち消
すことを含む。好ましくは、前記圧電性モータは少なくとも一つの圧電性層を含
み、前記第1及び第2の電極が同一層上にある。あるいは、圧電性モータが複数
の圧電性層を含み、前記第1及び第2の電極は異なる層上にある。 本発明は、下記の好ましい実施形態の説明を添付図面と合わせて参照すること
によりより明確に理解されるであろう。図において、1以上の図面に現れる同一
の構造、要素又は部品は、それらが現れる全ての図において同じ番号を付されて
いる。
【0054】 [好ましい実施形態の詳細] 図1Aは、本発明の好ましい実施形態による、多層マイクロモータを構築する
ために使用される4つの薄い圧電性層20、22、24及び26の概略を示す。
図1Aにおける層20、22、24及び26の寸法、並びに、図1A及び後述す
る図に示す素子及び形態は、説明の便利のために選択されており、必ずしも一定
の比例関係にない。また、図1Aにおいて4つの層としたことも単なる一例であ
り、4つ以外の数の層を有することができる本発明の好ましい実施形態を限定し
ようとするものではない。
【0055】 層20、22、24及び26の各々は、比較的大きく、平行で、方形をした上
面28及び底面30、2つの幅が狭く長い側面32、及び2つの短い側面34を
有する。底面30、長い側面32の一つ、及び短い側面34の一つは、図1Aの
斜視図では隠れている。隠れている底面30のエッジ、及び底面30上の電極は
、層26において、仮想線で示されている。好ましくは、全ての層20、22、
24及び26が同じ寸法を有し、かつ、同じ圧電性材料から形成されている。好
ましくは、各層20、22、24、26の圧電性材料が層の上面28に垂直な方
向に分極されている。好ましくは、隣り合う任意の2つの層における分極方向は
互いに反対となっている。図1Aにおける各層の分極方向は、層の最も左の角の
近くにある2重線の矢印の方向によって示されている。
【0056】 層20は、好ましくは、上面28に当業者に公知の方法で形成された4つの四
分の一電極41、42、43及び44を有する。同様に、層24は、好ましくは
、その上面28に4つの四分の一電極51、52、53及び54を有する。好ま
しくは、層26は、仮想線で示された4つの四分の一電極61、62、63及び
64をその底面30に配置させている。好ましくは、四分の一電極の各々は、電
極と電気的に接触を得るための接続タブ70を有する。各電極の接続タブ70は
電極の胴部から延びており、好ましくは、電極が配置されている層の長い側面3
2の領域を覆うように延びている。
【0057】 好ましくは、層22は、その上面28に形成された単一の大電極66を有する
。好ましくは、層26は、その上面28に形成された単一の大電極68を有する
。電極66及び68の各々は、好ましくは、それが配置されている層の長い側面
32の領域を覆う接触タブ70を有する。
【0058】 層20、22、24及び26は、図1Aに示されている順に、位置を揃えて上
に積まれた状態で、当該分野で公知のプロセスにより互いに接着され、図1Bに
示されている本発明の好ましい実施形態による圧電性多層マイクロモータ80を
形成する。
【0059】 層20、22、24及び26は、圧電性マイクロモータ80が比較的薄い方形
の平板に形成されるような寸法を有する。マイクロモータ80は、比較的大きな
上面82及び底面84、長い側面86、及び短い側面88及び89を有する。図
1B、2A、2B及び2Dにおいて後述する方向は、x及びy軸がそれぞれ短い
側面88及び長い側面86に平行であり、z軸が上面82に垂直である座標系1
00に基づいて定義される。
【0060】 好ましくは、マイクロモータ80の寸法と、層20、22、24及び26が形
成される圧電性材料とは、マイクロモータ80の少なくとも一つの低次の縦共振
モード及び少なくとも一つの低次の横共振モードが、少なくとも部分的に重なる
励起曲線を有するように選択される。好ましくは、マイクロモータ80は、低次
の縦共振モードの励起曲線と重なる励起曲線を有する少なくとも一つの低次の曲
げ共振モードをも有する。縦及び横振動モードは、短い端面84及び長い端面8
6にそれぞれ垂直である(つまり、それらはy及びx軸にそれぞれ平行である)
。曲げ振動モードは、主面82及び84に垂直である(つまり、z軸に平行であ
る)。
【0061】 好ましくは、マイクロモータ80が動かすボディにマイクロモータ80を連結
するための耐摩耗性摩擦ナブ90が、当該分野で公知の方法により短い側面88
に接着されている。マイクロモータ80における横及び縦振動が摩擦ナブ90を
それぞれx軸及びy軸に平行に動かす。曲げ振動は、摩擦ナブ90をz軸に平行
に動かす。
【0062】 図2A−2Cは、本発明の好ましい実施形態による、図1Bに示されたマイク
ロモータ80に振動を励起する種々の方法を概略的に図示している。
【0063】 図1Aで示した接続タブ70は、説明の明確のために、それらが一部となって
いる四分の一電極と同じ番号を付されて図2A−2Cに示されている。図1Aで
示した層20、22、24及び26上の種々の電極の間の電気的な接続は、図2
A−2Cにおいて、それらの各々の接続タブの間の接続により、及び上面82上
の四分の一電極の間の接続により示されている。図2A−2Cにおいて、長い端
面86は、一つのみ示されている。示されていない長い側面86上の電極の接続
タブ間の電気的な接続は、示されている長い側面86上の電極の接続タブ間の電
気的な接続と同じである。
【0064】 図2Aにおいて、マイクロモータ80は可動ボディ102に連結されている。
矢印104により表された弾性力が短い端面89に加圧され、摩擦ナブ90がボ
ディ102に接触するようにマイクロモータ80をボディ102の方へ押す。マ
イクロモータ80の同じ角、及び、マイクロモータ80の対角線上反対側の角に
沿った全ての四分の一電極が互いに電気的に接続されている。図2Aでは、四分
の一電極41、51及び61、並びに、42、52及び62の間の接続が示され
ている。電極43と、電極43の下にある電極53及び63(図1A参照)との
間、及び、電極44と、電極44の下にある電極54及び64(図1A参照)と
の間の接続は示されていない。マイクロモータ80の対角線上反対側の角に配置
された四分の一電極間の接続は、四分の一電極41及び43の間と、四分の一電
極42及び44の間の対角線上の接続で示されている。電極41及び43に接続
された対角線上に配置された四分の一電極は、合わせて“対角電極41−43”
と呼ぶ。同様に、四分の一電極42及び44に接続された四分の一電極は、合わ
せて“対角電極42−44”と呼ぶ。層24及び28上の大電極66及び88は
接続されており、好ましくは接地されている。
【0065】 対角電極41−43に交流電圧を印加し、対角電極42−44を浮かせる又は
接地することにより、縦及び横の共振を同時にマイクロモータ80内に励起する
ことができる。図2Aでは、対角電極42−44が接地されており、対角電極4
1−43が交流電圧源Vに接続されている。振動により、ボディ102をxの正
方向に動かすxy面内の反時計回りの楕円運動を摩擦ナブ90が行う。楕円10
6が摩擦ナブ90の運動を概略的に表しており、矢印108の方向が楕円106
の回りの時計方向を示している。対角電極42−44に電圧を印加し、対角電極
41−43を浮かせることにより、摩擦ナブ90が楕円106を時計方向(矢印
108により示される方向)に移動し、ボディ102をxの負の方向へ動かす。
【0066】 図2Aに示したマイクロモータ80の作動方法は、マイクロモータ80がボデ
ィ102を動かすための比較的大きな力を出力すること、ボディ012を比較的
高速に動かすことを可能にする。さらに、マイクロモータ80を作動させるため
に必要とされる電圧は、マイクロモータ80が圧電性材料の単一片から生産され
た場合に必要とされるであろう電圧よりも非常に小さい。しかしながら、マイク
ロモータ80を作動させるこの方法では、マイクロモータ80の縦及び横の共振
を互いに独立に励起及び制御できない。前述のように対角電極41−43又は4
2−44に交流電圧を印加すると、マイクロモータ80に縦及び横振動モードが
同時に励起される。一定周波数の交流印加電圧に対する縦及び横振動モードの振
幅比は実質的に一定である。印加電圧の大きさの増減は、縦振動及び横振動双方
の振幅を増減させる。
【0067】 マイクロモータ80がボディ102をx軸に沿って加速及び減速し、また、層
20−26がxy平面に平行であることから、マイクロモータ80の層間の接合
部に応力を加える剪断力は存在しない。これは、マイクロモータによって動かさ
れるボディが、マイクロモータの層に平行な面に連結される先行技術における多
層マイクロモータと異なる。これら従来のマイクロモータでは、ボディが動くこ
とによるボディの慣性に起因する剪断力の全てが多層マイクロモータの層間の接
合部に応力を加える。本発明の好ましい実施形態による多層マイクロモータは、
それ故に、従来のマイクロモータよりも剪断力によるダメージを受けにくい。
【0068】 図2Bは、縦及び横の振動モードを互いに独立に制御できるマイクロモータ8
0の作動方法を概略的に図示している。
【0069】 図2Bでは、層22及び24の間に配置されている全ての四分の一電極51、
52、53及び54が、好ましくは、互いに電気的に接続されている(四分の一
電極53及び54は図2Bに示されていない)。これは結果として以下、“電極
51−54”と呼ぶ単一の大電極を層22及び24の間に作ることになる。電極
51−54は交流電源V1によりドライブされる。V1が電極51−54に交流
電圧を印加すると、層22及び24に電界が生成され、その電界がこれらの層に
、ひいてはマイクロモータ80に、実質的に縦振動(つまり、y方向の振動)の
みを励起する。V1の電圧の大きさが、縦振動の振幅を制御する。
【0070】 四分の一電極41、43、61及び63(四分の一電極63は示されていない
)は、好ましくは互いに接続されており、合わせて“対角電極41−63”と呼
ぶ。なお、図2Bの対角電極41−63は、図2Aで定義した対角電極41−4
3とは異なる。図2Aにおいて対角電極41−43は、図2Bで定義された対角
電極41−63に含まれていない四分の一電極51及び53を含んでいる。同様
に、四分の一電極42、44、62及び64(不図示)が好ましくは互いに接続
されており、合わせて“対角電極42−64”と呼ぶ。対角電極41−63及び
対角電極42−64は、好ましくはバランス型交流電源V2に接続されており、
電源V2において“+”、“−”及び接地記号で示すように、180°の位相差
でドライブされる。V2が対角電極41−43及び42−44に電圧を印加する
と、電界が層20及び26に生成される。これらの電界は、層20及び26に、
またそれ故にマイクロモータ80に、実質的に横(つまり、y方向)振動のみを
励起する。横振動の振幅の大きさは、V2の電圧の大きさで制御される。
【0071】 縦振動及び横振動を互いに独立して励起し、また制御することにより、摩擦ナ
ブ90を種々の異なる形態の運動を行うように制御でき、かつ、これらの運動を
精密に制御することができる。
【0072】 例えば、マイクロモータ80に縦振動のみが励起された場合、摩擦ナブ90は
、実質的にy軸に沿った直線振動運動のみを行う。その運動は2重矢印120に
よって示されている。横振動のみが励起された場合、摩擦ナブ90は実質的にx
軸に平行な直線振動運動のみを行う。その運動は2重矢印122によって示され
ている。縦振動及び横振動の振幅比、及びそれらの間の位相差を制御することに
より、摩擦ナブ90に異なる偏心率及び向きの楕円運動を生成できる。例えば、
楕円124で表される楕円運動では、y軸に沿ってよりもx軸に沿っての方が振
幅が大きい。楕円126では、状態が逆であり、y軸に沿った運動の振幅がx軸
に沿った運動の振幅よりずっと大きい。また、楕円126の偏心率は124のそ
れと異なる。楕円126と合同である楕円128によって表される運動では、楕
円128が楕円126に対して回転するように縦振動と横振動との間の位相が調
整される。見やすいように、各楕円に長軸と短軸が示されている。
【0073】 上記運動例では、縦及び横振動モードの双方が実質的に同じ周波数を有すると
仮定している。摩擦ナブ90の運動形態をより複雑にすることも可能である。例
えばV2は、V1により励起された縦振動モードの周波数の2倍の周波数を有す
る横振動モードをマイクロモータ80に励起するような交流電圧を印加すること
ができる。その結果、摩擦ナブ90の運動の軌道は8の字130となる。
【0074】 上記議論から分かるように、本発明の好ましい実施形態に従い、図2Bに示す
ように作動させられたマイクロモータ80は、動かすボディにゆっくり、かつ、
円滑に係合するように制御できる。マイクロモータ80は、ボディの動きを高度
に制御することもでき、ボディが減速されているときに動き、所望の位置にボデ
ィが正確に位置決めされるようにボディを停止させる。
【0075】 図2Cは、マイクロモータ80が動かすボディを円滑かつ正確に“始動”させ
、また“停止”させるために、如何にしてマイクロモータ80における縦及び横
振動を制御するかについての、本発明の好ましい実施形態による一例を概略的に
図示するグラフ200を示す。グラフ200では、マイクロモータ80がボディ
を、静止している第1の場所から加速して第2の場所に静止させるときの、マイ
クロモータ80における縦及び横振動の振幅を時間の関数として示している。実
線による曲線202は縦振動の振幅を図示しており、点線による曲線204は横
振動の振幅を図示している。
【0076】 時間T1では、ボディが第1の場所にあり、マイクロモータ80の電極に電源
V1から電圧が印可され、マイクロモータ80に縦振動が励起される。グラフ2
00により示された例では、V1により印加された電圧が、短い上昇時間で所望
の最大値に増加し、その後、一定時間平坦に維持されるように制御される。よっ
て、縦振動は、所望の一定の作動振幅“AL”(曲線202の平坦部206の高
さで示されている)に迅速に達する。時間T1、及びマイクロモータ80に縦振
動のみが励起されている限り、マイクロモータ80によりボディへ運動が伝達さ
れることはなく、ボディは動かず、また、マイクロモータ80はボディから負荷
をかけられることなく作動する。
【0077】 縦振動がその所望の振幅に達した後、時間T2において、電源V2が入力され
てマイクロモータ80の電極に電圧を印可し、マイクロモータ80に横振動を励
起する。V2が電極に印加する電圧値は、好ましくは、T2におけるゼロから時
間T3に達成される所望の最大値まで比較的ゆっくりと増大される。曲線204
によって図示された横振動の振幅は、V2の電圧に追従し、同様に、時間T2の
ゼロから時間T3の最大横振幅“AT”まで比較的ゆっくりと増大する。
【0078】 時間T2における横振動の開始に伴い、ボディは、第1の場所から第2の場所
へ向けて加速され始める。時間T3でボディは加速をやめ、第2の場所に向けて
一定の移動速度で動く。縦振動が一定である期間中、マイクロモータ80がボデ
ィに運動を伝達するステップサイズは、横振動に実質的に比例し、かつ、制御さ
れる。結果として、時間T2とT3の間のボディの加速は、時間T2とT3の間
の曲線204の時間微分に実質的に比例し、かつ、移動速度の大きさは、実質的
にATに比例する。ボディは、円滑で正確に制御された動きで第1の場所から動
き去る。
【0079】 時間T4にボディは第2の場所の近くの位置に達し、V2から印加される電圧
は、好ましくは、時間T5に実質的にゼロに等しくなるように比較的ゆっくりと
減少し始めるように制御される。これに応じて、横振幅がATからゼロへ時間T
4とT5の間に減少する。横振幅が減少すると、ステップサイズが減少し、時間
T5に実質的に静止し、かつ第2の場所に配置されるようにボディがその移動速
度からゆっくり、かつ正確に減速する。ボディの第2の場所への位置決めに続い
て、V1により印加される縦電圧が、好ましくはゼロまで下げられ、その結果、
時間T6に縦振動が止まる。
【0080】 本発明の好ましい実施形態の上記の例では、マイクロモータ80により動かさ
れるボディの加速及び減速の割合は、実質的に横振動によってのみ制御されてい
る。しかしながら、縦振動の振幅は、各縦振動サイクル中に、マイクロモータ8
0がボディに連結されている時間の長さを制御するのに利用できる。結果として
、横振動の振幅と同様に縦振動の振幅をマイクロモータのステップサイズ、そし
てそれによりボディの過減速の制御に利用できる。このために、本発明のいくつ
かの好ましい実施形態では、可動ボディにマイクロモータ80から伝達される動
きを正確に制御するために、動き始めから止まるまでの間、縦振動及び横振動の
双方が時間と共に変化させられる。
【0081】 例えば、本発明の好ましい実施形態によれば、ボディの“始動時”に縦振動を
開始してもよく、そして、その振幅は、図2Cに示したように瞬時に増加させる
代わり、中くらいの割合で作動振幅まで増大させてもよい。縦振動が増大する間
に、横振動が開始され、かつ増大されると、マイクロモータ80のステップサイ
ズが、またそれ故にボディの加速が、縦振動及び横振動双方の増大の割合により
制御されることとなる。
【0082】 本発明の好ましい実施形態による、動きを正確に制御するための、縦及び横振
動を制御する他のシナリオ、及び説明したシナリオの変形が可能であり、かつ効
果的であり得る。これらの変形及び他のシナリオを当業者は思いつくであろう。
【0083】 図2Dは、マイクロモータ80に縦振動及び曲げ振動を互いに独立に励起かつ
制御するために利用されるマイクロモータ80の作動方法を概略的に図示してい
る。
【0084】 図2Bと同様に、図2Dにおける大電極66及び68が接続かつ接地されてお
り、また、四分の一電極51、52、53(不図示)及び54(不図示)が電極
51−54を形成するために互いに接続されている。電極51−54は交流電源
V1に接続され、マイクロモータ80に縦振動を励起するのに利用される。層2
0上の四分の一電極41、44、及び四分の一電極62及び63(四分の一電極
63は示されておらず、四分の一電極43の下方の層26上に配置されている)
が接続されている。これらの電極は、合わせて“クロス電極41−62”と呼ぶ
。同様に四分の一電極42、43、61及び64(不図示であり、電極44の下
方にある)が互いに接続されており、合わせて“クロス電極42−61”と呼ぶ
【0085】 クロス電極41−62及び42−61は交流電源V2に接続されており、18
0°の位相差でドライブされる。結果として、四分の一電極41及び44の下に
ある層20の材料が収縮するとき、四分の一電極42及び43の下にある層20
の材料は膨脹し、四分の一電極61及び64(電極41及び44の下方にある)
の上にある層26の材料は膨脹し、四分の一電極62及び63(電極42及び4
3の下方にある)の上にある層26の材料は収縮する。収縮及び膨脹はマイクロ
モータ80をz方向において曲げて“S”形状にし、マイクロモータ80に実質
的に曲げ振動のみを生成する。電源V2のみがマイクロモータ80を励起した場
合、摩擦ナブ90は、z方向に実質的に直線上の振動運動を行う。その直線運動
は2重矢印132により表されている。縦振動及び曲げ振動を組み合わせること
により、図2Bの議論で説明したように縦振動及び横振動が組み合わされた場合
にxy面内での摩擦ナブ90が行う運動と類似の運動をyz面内で行うように摩
擦ナブ90を制御できる。このような運動のいくつかが楕円134、136及び
138により概略的に表されている。
【0086】 なお、全て接続がハード配線として図2A−2Dに示されているが、好ましい
実施形態では、各電極が個別に接続盤に接続されている。接続盤は、好ましくは
、複数のスイッチ及びスイッチモードを備え、システムは、x及びz方向の運動
の任意の組合せが達成されるように複数の電圧源を備える。
【0087】 本発明の好ましい実施形態によれば、異なる層の数及び異なる電極形態からな
る他のマイクロモータを形成することができる。さらに、本発明の好ましい実施
形態によれば、マイクロモータの異なる層が、異なる厚みを有することができ、
また、異なる材料から形成することができる。
【0088】 例えば、図3は、本発明の好ましい実施形態による、2つの薄い方形の圧電性
層142及び144から形成されたマイクロモータ140を示している。図3の
斜視図において隠れているマイクロモータ140の特徴であって、マイクロモー
タ140の明確な議論にとって適切なものは仮想線で示されている。マイクロモ
ータ140は、比較的大きな上面146及び下面148を有し、また、好ましく
は、短い端面152に配置された摩擦ナブ150を有する。
【0089】 4つの四分の一電極161、162、163及び164が、好ましくは、上面
146に配置されている。単一の大電極166が好ましくは底面148に配置さ
れている。単一の大電極168が好ましくは層142及び144の間に配置され
ている。
【0090】 マイクロモータ140に振動を励起する場合、好ましくは、電極168を接地
する。底面148上の電極166に印加された交流電圧が、y方向に沿った縦振
動を層144に、そしてそれによりマイクロモータ140に励起する。四分の一
電極は前述したように対角線上に接続され、かつ電圧を印可されてx方向の横振
動を層142に、そしてそれによりマイクロモータ140に励起する。
【0091】 本発明の好ましい実施形態によれば、マイクロモータ140にz方向に沿った
曲げ振動を生成するために、電極161と164が互いに電気的に接続され、か
つ、四分の一電極162と163とが互いに電気的に接続される。次に、電極ペ
ア161−164及び電極ペア162−163が180°の位相差で交流電源に
より電圧を印可される。本発明の好ましい実施形態によれば、四分の一電極16
1、162、163及び164を全て互いに電気的に接続することにより曲げ振
動もマイクロモータ140内に生成される。層142が膨脹及ぶ収縮するときに
、層144がそれぞれ収縮及び膨脹をするように、接続された四分の一電極及び
電極166に交流電圧が印加される。
【0092】 さらに、図2A−2D及び3は直角方向における運動のみを説明しているが、
xz面内における任意の方向の運動もまた可能であることが理解されるべきであ
る。これは、いろいろな構成で行うことができる。一つの方法では、電極148
に対面する固体電極と、マイクロモータの外側を向いた四分の一電極とを備えた
別の圧電性板が、図3の構成の底部に付加される。次に、図3に示された電極は
、前述したようにx方向の運動を起こすように構成され、また、付加された板の
四分の一電極は、これも前述したように、z方向の運動を起こすように構成され
る。
【0093】 2組の四分の一電極の励起レベルが次にxz面内の運動の最終的な方向を決め
る。この方向は、完全にz方向である状態から完全にx方向である状態まで連続
的に調整できる。2つの図3のモータをそれらの面148において互いにくっつ
けることも可能である。モータの一つがx方向の運動用に励起され、一つがz方
向の運動用に励起される。その最終的な結果は、2つの励起を制御することによ
り角度を制御できるx−z面内の運動である。
【0094】 本発明の好ましい実施形態による、縦振動及び横又は曲げ振動を独立して制御
できる多層マイクロモータについて、マイクロモータにより可動ボディに伝達す
る運動を正確に制御する方法を説明した。同様の方法を任意の圧電性マイクロモ
ータ(縦振動及び横又は曲げ振動を独立に制御できる単層マイクロモータを含む
)に適用することができる。
【0095】 図4A及ぶ4Bは、単ブロックマイクロモータ210及び212をそれぞれ示
している。単ブロックマイクロモータ210及び212は、横振動及び縦振動を
独立して制御できる単層マイクロモータの一例である。これらのマイクロモータ
は、先に引用した米国特許第5,616,980号に示され、かつ説明されている。当該
分野では、縦振動及び横振動を独立して制御できる他の単層マイクロモータも公
知である。図4A及ぶ4Bに示したマイクロモータに関連する方向は、座標系1
00に基づいている。マイクロモータにおける縦振動はy軸に平行であり、横振
動はx軸に平行である。
【0096】 図4A及び4Bの各々において、示されているマイクロモータの縦振動は、“
L”を付されている電極により制御され、横振動は“T”を付されている電極に
より制御される。L電極及びT電極はマイクロモータの第1の主面214に配置
されている。第1の主面に平行な第2の主面(不図示)は、単一の大きなグラン
ド電極(不図示)を有する。T電極は、“対角線上の構成”で接続かつ制御され
、横振動を励起する。これらのマイクロモータの各々により伝達される運動の精
密な制御は、本発明の好ましい実施形態による多層マイクロモータについて前述
したように、縦及び横振動の振幅及び位相を制御することで行える。
【0097】 図5は、第1の主面236に配置された4つの四分の一電極231、232、
233及び234を有する、米国特許第5,616,980号に記載のマイクロモータ2
30を示している。第1の主面236に平行な第2の主面(不図示)は、大きな
グランド電極(不図示)を有する。マイクロモータ230に関連する方向は、座
標系100に基づいている。
【0098】 マイクロモータ230は、マイクロモータ内の縦振動又は横振動のみを制御す
るための専用電極を別個に持たない。しかし、本発明の好ましい実施形態によれ
ば、マイクロモータ230の電極には、前述した精密な運動制御を行うように電
圧を印加できる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、対角線上の電極ペア
231−233及び232−234は、それぞれ電圧源V1及びV2により独立
して電圧を印加される。ボディを動かし始めるとき、V1及びV2は、好ましく
は、それらの出力電圧の位相が揃い、かつ大きさが同じである状態で作動される
。結果として、マイクロモータ230に縦振動のみが励起される。モータが縦に
振動している間に、V1及びV2の出力電圧間で位相を変えることにより、及び
/又は出力電圧間の比を変えることにより、横振動が励起され、その振幅がゆっ
くりと増大される。
【0099】 本発明の他の好ましい実施形態では、マイクロモータの電極に印加する交流電
圧の周波数を制御することにより、マイクロモータの縦及び横又は曲げの共振が
独立して制御し、運動を精密に制御をする。圧電性マイクロモータにおいて縦及
び横又は曲げの共振の励起曲線が完全には重ならないことが一般的によく知られ
ている。結果として、マイクロモータの電極に印加される電圧の周波数を制御す
ることによりいずれの共振を励起するかを制御することが一般的に可能である。
【0100】 例えば、上記のマイクロモータにおいて、対角電極のひとつのグループに交流
電圧を印加し、他の全ての対角電極を接地する又は浮かせることにより、縦振動
及び横振動の双方を励起することができる。しかしながら、エネルギーが縦共振
及び横共振の各々と結合する効率は、印加電圧の周波数に依存する。いくつかの
周波数では、実質的に縦振動及び横振動の一方又は他方のみが励起される。他の
周波数では、両方の共振が効率的に励起される。したがって、実質的に縦振動の
みが共振する周波数で対角電極のグループに電圧を印加することが可能である。
印加している交流電圧の周波数を縦及び横共振の励起曲線が重なる周波数へシフ
トすることにより、エネルギーが未だに縦共振とカップリングされている状態で
、横共振を励起することができる。
【0101】 図1A−3に示した多層マイクロモータにおいて、全ての層は圧電性の層であ
る。本発明の好ましい実施形態による、直交する2方向において動きの精密制御
ができる多層マイクロモータは、少なくともひとつの層が非圧電性層から形成さ
れたものとして作ることができる。非圧電性材料の特性は、多層モータにおいて
所望の品質、例えば高い機械的一体性、所望のQ値又は特定の共振周波数、が得
られるように選択できる。
【0102】 例えば、表面領域に耐摩耗性摩擦ナブを接着しているマイクロモータは、摩擦
ナブが接着されている表面領域の近くで壊れる傾向がある。摩擦ナブが、本発明
の好ましい実施形態に従い、多層マイクロモータの端面(この端面は多層マイク
ロモータにおける複数の層の端面から形成されている)に接着された場合に壊れ
る傾向がときとして強くなる。さらに、摩擦ナブと端面(マイクロモータの層の
位置が揃えられた複数の端面から形成されている)との間に弾力のある強固な接
合を作ることは難しいであろう。例えばスチールのように対摩耗性材料から形成
された層を多層マイクロモータ中に備えれば、その耐摩耗性層の端面が摩擦ナブ
の代わりに機能することができる。耐摩耗性摩擦ナブをマイクロモータに接合す
ることが不要になり、また、多層マイクロモータの機械的一体性が向上する。摩
擦ナブを有するマイクロモータが受けやすい故障をマイクロモータは受けにくく
なる。
【0103】 図6は、非圧電性材料からなる薄く四角い層186を挟む2つの薄く四角い圧
電性層182から形成される圧電性マイクロモータ180を示している。好まし
くは、非圧電性層186は、圧電層182又は184の一方の厚みと実質的に同
じ厚みを有する。典型的には、全ての層182、184及び186が厚み100
ミクロンから約2mmまでの範囲内の同じ厚みを有する。好ましくは、層182
及び184は、それらの大きな主面に垂直で反対の方向に分極されている。層1
82及び184の分極方向は、2重矢印で示されている。
【0104】 圧電性層182は、比較的大きな主面188を有し、その上には好ましくは4
つの四分の一電極が配置されている。好ましくは、圧電性層184は、圧電性層
182の鏡像である。好ましくは、非圧電性層186は、スチールのような耐摩
耗性金属から形成されている。好ましくは、金属層186は圧電性層182及び
184より僅かに長く、その結果、金属層186の短い端面192の少なくとも
ひとつが圧電性層182及び184を越えて突出する。金属層186は、好まし
くは接地板として機能する。
【0105】 前述した方法を利用して、圧電性板182及び184上の四分の一電極190
に電圧印加することにより金属層186に縦、横及び曲げ振動が励起される。ボ
ディの表面領域に層186の短い端面192を弾力を持って押圧することにより
可動ボディに圧電性マイクロモータ180からエネルギーが伝達される。
【0106】 その一つが非圧電性層である3層の圧電性マイクロモータ180を示したが、
本発明の好ましい実施形態によれば、多層圧電性マイクロモータは、圧電性層の
間に挟み込まれた複数の薄い非圧電性層を備えるように、又は非圧電性層一つに
2以上の圧電性層を備えるように構成してもよい。
【0107】 本発明の請求項の記載において、“備える”、“含む”及び“有する”、並び
にそれらと等価な動詞の各々は、その動詞の目的語が必ずしもその動詞の主語の
構成部分、要素又は部品の完全なリストでないこと示すために使用されている。
【0108】 本発明は、一例であり、発明の範囲を制限しない好ましい実施形態の非制限的
な詳細を用いて説明された。当業者は、説明した実施形態の変形例を思いつくで
あろう。発明の範囲は、下記のクレームによってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1A及び1Bは、それぞれ、本発明の好ましい実施形態による、圧電性多層
マイクロモータを構成するために使用する圧電性材料の層、及び、その層から構
成された多層マイクロモータを概略的に示す。
【図2】 図2A−2Dは、本発明の好ましい実施形態による、マイクロモータに種々の
振動モードを生成するために図1Bに示したマイクロモータの電極に電圧を印加
する種々の方法、及び可動ボディをスムーズに加減速させるためのマイクロモー
タの振動の制御方法を概略的に示す。
【図3】 図3は、本発明の好ましい実施形態による、2つの圧電性層を備える圧電性モ
ータを概略的に示す。
【図4】 図4A及び4Bは、本発明の好ましい実施形態による、マイクロモータにおけ
る縦振動及び横振動を互いに独立に制御することによりモータを精密に制御でき
る単一層圧電性マイクロモータを概略的に示す。
【図5】 図5は、本発明の好ましい実施形態による方法を利用することにより精密な運
動制御を提供するように制御可能な他の単一層圧電性マイクロモータを概略的に
示す。
【図6】 図6は、本発明の好ましい実施形態による、2つの圧電性層と、一つの非圧電
性材料からなる層とを備える圧電性マイクロモータを概略的に示す。
【符号の説明】
20、22、24、26 圧電性層 41、42、43、44 四分の一電極 51、52、53、54 四分の一電極 61、62、63、64 四分の一電極 66 大電極 90 耐摩耗性摩擦ナブ 102 可動ボディ
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年7月31日(2000.7.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 カラシコフ・ニール イスラエル国 ハイファ 34980 ハグエ ストリート 49 Fターム(参考) 5H680 AA01 AA06 BB01 CC02 DD01 DD15 DD23 DD39 DD95 FF25 FF27 FF33

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動要素を動かすための圧電性マイクロモータであって、 圧電性材料からなる複数の薄い層から形成された直方体の形状を有するバイブ
    レータであって、前記層は第1及び第2の同一の比較的大きな四角い主面を有し
    、前記主面は長い端面及び短い端面から規定され、前記層は積層され、かつ、主
    面を互いに接着されているバイブレータと; 前記層の面上にある電極と; 前記層の1以上の端面に配置され、ボディに対して押し付けられる接触領域と
    ; バイブレータに、そしてそれにより前記ボディに運動を伝達する前記接触領域
    に振動を励起するために電極に電圧を印加する少なくとも一つの電源と を備える圧電性マイクロモータ。
  2. 【請求項2】 前記1以上の端面は前記層の短い端面である、請求項1の圧
    電性マイクロモータ。
  3. 【請求項3】 前記接触領域に配置された、前記ボディとの接触のための耐
    摩耗性要素を含む、請求項1又は2の圧電性マイクロモータ。
  4. 【請求項4】 偏心率が制御可能である楕円振動を前記バイブレータに励起
    するために、前記電源により交流電圧を印加できる電極を前記層の主面上に備え
    る、請求項1から3のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  5. 【請求項5】 各層の第1の主面上にある単一の大電極と、 各層の第2の主面上にある4つの四分の一電極と を備え 前記四分の一電極が市松模様に配置されている 請求項1から4のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  6. 【請求項6】 各層の第1の主面上にある単一の大電極と、 全部ではないが少なくとも一つの層の第2の主面上にある単一の大電極と、 少なくとも一つ層の第2の主面上にある4つの四分の一電極と を備え、 前記四分の一電極は市松模様に配置されている 請求項1から3のいずれか1項に記載の圧電性マイクロモータ。
  7. 【請求項7】 少なくとも2つの隣接していない主面が四分の一電極を有す
    る、請求項5の圧電性マイクロモータ。
  8. 【請求項8】 前記バイブレータに、そしてそれにより前記接触領域に縦振
    動を励起するために、前記少なくとも一つの電源が、同じ交流電圧で、全てでは
    ないが少なくとも一つの前記層の前記第2の主面上の全ての四分の一電極に電圧
    を印加し、 前記縦振動は、前記接触領域が位置する前記層の前記端面に平行な振動である
    、請求項5の圧電性マイクロモータ。
  9. 【請求項9】 前記バイブレータに、そしてそれにより前記接触領域に縦振
    動を励起するために、前記電源が、交流電圧で、少なくとも一つの層の前記第2
    の主面上の大電極に電圧を印加し、 前記縦振動は、前記接触領域が位置する前記層の前記端面に平行な振動である
    、請求項6の圧電性マイクロモータ。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも一つの電源は、少なくとも一つの層におい
    て、対角線上に配置された四分の一電極の第1の組に第1の交流電圧を印加し、
    第2の対角線に沿っている四分の一電極の第2の組に第2の交流電圧を印加し、 前記圧電性バイブレータに横振動を励起するように第1及び第2の交流電圧は
    同じ大きさで180°の位相差を有し、 横振動は、前記接触領域が位置する前記層の前記端面に平行な振動である、請
    求項8又は請求項9の圧電性マイクロモータ。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも一つの層は複数の層であり、前記複数の層
    の異なる層の対応する位置にある電極に同じ電圧を印可する、請求項10の圧電
    性マイクロモータ。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起す
    るのに用いる交流電圧の大きさを制御することで、前記層の面に平行な面内にお
    いて、前記接触領域に種々の形及び振幅の振動運動を選択的に行わせる、請求項
    10又は11の圧電性マイクロモータ。
  13. 【請求項13】 前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起す
    るのに用いる交流電圧の位相を制御することで、前記層の面に平行な面内におい
    て、前記接触領域に種々の形の振動運動を選択的に行わせる、請求項10から1
    2のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起す
    るのに用いる交流電圧の周波数を制御することで、前記層の面に平行な面内にお
    いて、前記接触領域に種々の形の振動運動を選択的に行わせる、請求項10から
    13のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一つの電源は、少なくとも一つの層におい
    て、前記層の第1の短部に沿った第1の組の電極と、第2の短部に沿った第2の
    組の四分の一電極とにそれぞれ180°位相が異なり大きさが等しい交流電圧を
    印可することで、圧電性バイブレータ内の層の面に垂直な曲げ振動を励起する、
    請求項8から14のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも一つの層は複数の層である、請求項15の
    圧電性マイクロモータ。
  17. 【請求項17】 前記バイブレータの内側の主面の同一側に配置された層上
    の対応する位置の電極が同一位相で電圧を印加され、前記主面の反対側に配置さ
    れた層上の対応する電極が180°の位相差で電圧を印加される、請求項16の
    圧電性マイクロモータ。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び曲げ振動を励起
    するのに用いる交流電圧の大きさを制御することで、前記層の面に垂直な面内に
    おいて、前記接触領域に種々の形及び振幅の振動運動を選択的に行わせる、請求
    項15又は17の圧電性マイクロモータ。
  19. 【請求項19】 前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び曲げ振動を励起
    するのに用いる交流電圧の位相を制御することで、前記層の面に垂直な面内にお
    いて、前記接触領域の種々の形の振動運動を選択的に行わせる、請求項15から
    18のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも一つの電源は、縦振動及び横振動を励起す
    るのに用いる交流電圧の周波数を制御することで、前記層の面に平行な面内にお
    いて、前記接触領域に異なる形の振動運動を選択的に行わせる、請求項15から
    19のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  21. 【請求項21】 前記バイブレータに楕円振動を励起するために、少なくと
    も一つの層において、前記少なくとも一つの電源が、前記層の第1の対角線に沿
    って配置されている一組の四分の一電極に交流電圧を印可し、前記層の第2の対
    角線に沿った一組の四分の一電極を接地又は浮かせる、請求項5から20のいず
    れか1項の圧電性マイクロモータ。
  22. 【請求項22】 前記少なくとも一つの層が複数の層であり、対応する位置
    にある電極が同じ交流電圧を印可される、請求項21の圧電性マイクロモータ。
  23. 【請求項23】 前記楕円運動の偏心率を選択的に制御するために、前記少
    なくとも一つ電源が交流電圧の周波数を制御する、請求項21又は請求項22の
    圧電性マイクロモータ。
  24. 【請求項24】 非圧電性材料からなる少なくとも一つの比較的薄い層を含
    み、 前記層は、長い端部及び短い端部から形成された四角く大きな主面、並びに、
    比較的幅が狭い長い端面及び短い端面を有する、請求項1から23のいずれか1
    項に記載の圧電性マイクロモータ。
  25. 【請求項25】 前記少なくとも一つの非圧電性層の前記端部の一つは、前
    記圧電性層の対応する端部の一つと長さが等しい、請求項24の圧電性マイクロ
    モータ。
  26. 【請求項26】 前記一つの端部は、短い端部である、請求項25の圧電性
    マイクロモータ。
  27. 【請求項27】 前記少なくとも一つの非圧電性層の他の端部は、対応する
    前記圧電性層の他の端部よりわずかに長く、その結果、前記非圧電性層の少なく
    とも一つの端面が、前記圧電性層から突出する、請求項25又は請求項26の圧
    電性マイクロモータ。
  28. 【請求項28】 前記他の端部は長い端部であり、前記非圧電性層の少なく
    とも一つの短い端面が前記圧電性層から突出する、請求項27の圧電性マイクロ
    モータ。
  29. 【請求項29】 前記接触領域は、前記少なくとも一つの突出した端面の領
    域を含む、請求項27又は請求項28の圧電性マイクロモータ。
  30. 【請求項30】 前記少なくとも一つの非圧電性層が金属から形成されてい
    る、請求項25から29のいずれか1項の圧電性マイクロモータ。
  31. 【請求項31】 前記電源は、前記接触領域が配置されている端面の面内に
    おける任意に選択された方向に運動を起こすように前記電極に電圧を印可できる
    、請求項1から請求項30のいずれか1項に記載の圧電性マイクロモータ。
  32. 【請求項32】 可動ボディを静止状態から加速するための方法であって、 (i) 圧電性マイクロモータを第1の方向から前記ボディに押しつけることで、
    圧電性マイクロモータの接触領域を前記ボディに加圧すること; (ii) 前記ボディが静止しており、前記圧電性モータが第2の方向に振動して
    いない状態で、前記圧電性マイクロモータの前記接触領域に前記第1の方向の振
    動を励起すること; (iii) その後、前記圧電性マイクロモータが前記接触領域において前記第1の
    方向に振動している状態で、前記第1の方向に垂直な前記第2の方向に前記接触
    領域の振動の振幅をゼロから所望の最大振幅へ徐々に増大させる、 ことを含む方法。
  33. 【請求項33】 前記第1の方向における前記振動は、前記圧電性マイクロ
    モータ上の少なくともいくつかの第1の電極に第1の電圧印可を行うことで励起
    され、 前記第2の方向の前記振動は、少なくともいくつかの第2の電極に電圧印可を
    行うことで励起され、 前記第2の電極の少なくともいくつかは前記第1の組の電極と異なる、請求項
    32の方法。
  34. 【請求項34】 前記圧電性モータは、少なくとも一つの圧電性層を含み、
    前記第1及び第2の電極は同一の層上にある、請求項33の方法。
  35. 【請求項35】 前記圧電性モータは、複数の圧電性層を含み、前記第1及
    び第2の電極は異なる層状にある、請求項33の方法。
  36. 【請求項36】 前記第2の電圧印可を徐々に増大することで前記第2の方
    向における振幅を徐々に増大させる、請求項33から35のいずれか1項に記載
    の方法。
  37. 【請求項37】 第1の周波数範囲内の電圧を前記圧電性モータに印可する
    ことで第1の方向の振動を励起し、 前記第1の周波数範囲と部分的に重なる第2の周波数範囲内の電圧を前記圧電性
    モータに印可することで第2の方向の振動を励起する、請求項32の方法。
  38. 【請求項38】 (ii)を実行することには、前記第1の方向の振動のみが励
    起される周波数で電圧を印可することが含まれ; (iii)を実行することには、前記第1及び第2の両方向の振動が励起される周
    波数へ電圧の周波数を変えることが含まれる、 請求項37の方法。
  39. 【請求項39】 少なくとも一つの第1の電極を励起することで前記第1及
    び第2の方向における第1の振動が励起され、 少なくとも一つの第2の電極を励起することで前記第1及び第2の方向におけ
    る第2の振動が励起され、 前記第2の方向における振動の位相は、前記第1及び第2の振動の間で実質的
    に180度の位相差を有する、 請求項32の方法。
  40. 【請求項40】 (ii)を実行することは、前記少なくとも一つの第1の電極
    と前記少なくとも一つの第2の電極の双方を励起することで前記第2の方向にお
    ける振動を打ち消すことを含み; (iii)を実行することは、前記第1及び第2の励起の一方を徐々に小さくする
    ことを含む、 請求項39の方法。
  41. 【請求項41】 前記圧電性モータは少なくとも一つの圧電性層を含み、 前記第1及び第2の電極は同じ層上にある、 請求項39又は40の方法。
  42. 【請求項42】 前記圧電性モータは複数の圧電性層を含み、 前記第1及び第2の電極は、異なる層上にある、 請求項39又は請求項40の方法。
  43. 【請求項43】 動かされている可動ボディを減速させる方法であって、圧
    電性マイクロモータを前記ボディに第1の方向に ことで、前記ボディに前記圧
    電性モータの接触領域を加圧し、 前記第1の方向に垂直な第2の方向において、前記運動が前記第1及び第2の
    方向の前記接触領域における同調した振動の作用を受ける方法において、 前記第1の方向において前記振動を維持しつつ、前記第2の方向において振幅
    を徐々に減少させることを含む方法。
  44. 【請求項44】 前記圧電性モータの少なくともいくつかの第1の電極に第
    1の電圧印可を行うことで前記第1の方向における前記振動を励起し、 少なくともいくつかの第2の電極に電圧印可を行うことで前記第2の方向にお
    ける前記第2の振動を励起し、 前記第2の電極の少なくともいくつかは前記第1の組の電極と異なる、 請求項43の方法。
  45. 【請求項45】 前記第2の方向における振幅を徐々に減少させることには
    、前記第2の電圧印可の振幅を徐々に減少させることが含まれる、請求項44の
    方法。
  46. 【請求項46】 前記圧電性モータは少なくとも一つの圧電性層を含み、 前記第1及び第2の電極は同一層上にある、 請求項44又は請求項45の方法。
  47. 【請求項47】 前記圧電性モータは複数の圧電性層を含み、 前記第1及び第2の電極は異なる層上にある、 請求項44又は請求項45の方法。
  48. 【請求項48】 第1の周波数範囲内の電圧を前記圧電性モータに印可する
    ことにより前記第1の方向における振動が励起され、 前記第1の周波数範囲と部分的に重なる第2の周波数範囲内の電圧を前記圧電
    モータに印可することにより前記第2の方向における振動を励起する、 請求項43の方法。
  49. 【請求項49】 (i)を実行することは前記第1の方向における振動のみが
    励起される周波数に周波数を変えることを含む、請求項48の方法。
  50. 【請求項50】 少なくとも一つの第1電極を励起することにより前記第1
    及び第2の方向における第1の振動が励起され、 少なくとも一つの第2の電極を励起することにより前記第1及び第2の方向に
    おける第2の振動が励起され、 第1及び第2の振動に関し、前記第2の方向における振動の位相は実質的に1
    80度の位相差を有し、 前記少なくとも一つの第1電極及び前記少なくとも一つの第2電極の一方のみ
    を励起することに前記運動を起こす、 請求項43の方法。
  51. 【請求項51】 (i)を実行することには、前記少なくとも一つの第1の電
    極及び前記少なくとも一つの第2の電極の両方を励起し、前記第2の方向におけ
    る前記振動を打ち消すことを含む、請求項50の方法。
  52. 【請求項52】 前記圧電性モータは少なくとも一つの圧電性層を含み、 前記第1及び第2の電極が同一層上にある 請求項50又は51の方法。
  53. 【請求項53】 圧電性モータが複数の圧電性層を含み、 前記第1及び第2の電極は異なる層上にある 請求項50又は51の方法。
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