JP2003346384A - 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置 - Google Patents

光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置

Info

Publication number
JP2003346384A
JP2003346384A JP2002152655A JP2002152655A JP2003346384A JP 2003346384 A JP2003346384 A JP 2003346384A JP 2002152655 A JP2002152655 A JP 2002152655A JP 2002152655 A JP2002152655 A JP 2002152655A JP 2003346384 A JP2003346384 A JP 2003346384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical recording
reproducing
track
track pitch
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002152655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4370756B2 (ja
JP2003346384A5 (ja
Inventor
Somei Endo
惣銘 遠藤
Atsushi Nakano
淳 中野
Shin Masuhara
慎 増原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002152655A priority Critical patent/JP4370756B2/ja
Publication of JP2003346384A publication Critical patent/JP2003346384A/ja
Publication of JP2003346384A5 publication Critical patent/JP2003346384A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4370756B2 publication Critical patent/JP4370756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のトラックピッチを設定する必要がある光
学記録再生媒体においても、その記録再生特性の劣化を
生じることなく安定してトラッキングサーボが行える光
学記録再生媒体を提供する。 【解決手段】円盤状の基板表面に、円盤状の基板表面
に、複数の凹凸パターンが2以上のトラックピッチをも
って形成され、この凹凸パターンのトラックに沿って記
録及び/又は再生用の光が照射されて記録及び/又は再
生がなされる光学記録再生媒体であって、複数の凹凸パ
ターン11〜13のうちトラックピッチが最小とされる
凹凸パターン13のトラックピッチに対し、これとは異
なるトラックピッチを有する他の凹凸パターン11及び
12のトラックピッチの比が1.00を越え6.25以
下に設定され、更に複数の凹凸パターンのうちトラック
ピッチが異なる凹凸パターンの間の領域を、トラックピ
ッチが徐々に変化する遷移領域として、トラックを1つ
の螺旋状に形成される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に検出可能
に設定されたピットやグルーブ、その他情報パターンと
光記録再生が可能に設定されたグルーブなどの複数の凹
凸パターンが、螺旋状のトラックを成すように形成され
た光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光
学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学記録再生媒体は、光学記録再生装置
において、所定の回転テーブル上に装着されて回転され
た状態で、基板上の信号記録層に対してレーザ光等の光
を照射して記録を行い、またその反射光を検出して再生
が行われるように設定されたものである。光学記録再生
媒体としては、再生専用のCD−ROM(Compact Disc
-Read Only Memory )のような光ディスクや、信号の書
き換えが可能な光磁気ディスクあるいは相変化型光ディ
スクなどが知られている。
【0003】例えばMD(Mini Disc ;ソニー(株)登
録商標)のような記録媒体では一般に、記録内容として
の種々の情報を記録するグルーブと、そのディスク自体
の種類や記録容量等の情報を記録するピットとが形成さ
れている。グルーブは、ディスクの周方向に沿って溝状
に刻設されたもので、例えばウォブル(Wobble;蛇行)
グルーブとする場合はその平面的なパターンはディスク
の半径方向に所定の振幅で蛇行するように形成される。
一方ピットは、一般的に平面的パターンは円形ないし長
円状で、深さ方向に従ってその幅及び長さが狭小化され
るような立体形状に形成される。ピットはディスクの周
方向に沿って多数個が配列されて、一つのトラックを形
成している。
【0004】一例としては、グルーブはデータ記録領域
に形成され、リードイントラック領域にPIC(Perman
ent Information & Control data)領域が設けられて、
ピットはここに前述したようにディスク自体の情報とし
てTOC(Table Of Contents )情報あるいは所定周期
のパルス信号等の情報を担持するように形成されてい
る。従って、従来のMDのような光ディスクでは、ピッ
トが形成された領域とグルーブが形成された領域とが混
在しており、それらはディスク全体として1つの螺旋状
トラックを構成している。
【0005】一般に、グルーブの幅はピットの幅よりも
広く設定されているが、これは、データを記録するため
のグルーブの幅を広くすることによって、情報の記録/
再生をより精確に行うことができるようにするためであ
る。すなわち、幅の狭いグルーブにデータを記録すると
ノイズが増えてS/N比が低下する。あるいは、一般に
グルーブよりも広いランドの部分にデータを記録するこ
とも考えられるが、ウォブルグルーブとする構成では、
実際にはディスクの半径方向で隣り合ったグルーブの位
相が一致していないので、ランドの幅が常に変化して再
生信号のゆらぎが大きくなり、実用には適さない。従っ
て、幅の広いグルーブ内にデータを記録することが望ま
しいとされる。
【0006】従来のMDの記録再生時間は60分または
74分に設定されていたが、近年ではさらに長い80分
のものも提案されている。一般的なMDでは、統一規格
等に基づいて、TOC情報等を担持してなるピットが形
成されたリードイントラック領域は、中心からの距離r
がr=14.5〜16.0[mm]までの領域、記録再
生を行うデータ用のグルーブが形成されたデータ記録領
域は中心からの距離rがr=16.0〜30.5[m
m]までの領域と各々設定されている。
【0007】記録再生時間はグルーブの記録再生速度
(線速度)とトラックピッチとによって決定されるが、
MDの規格では、線速度は1.20[m/s]以上1.
40[m/s]以下、トラックピッチは1.60±0.
10[μm]とされている。
【0008】このような1つの螺旋状に連続したトラッ
クを備えたMDにおける、記録再生時間、データ読み取
りの際の線速度、トラックピッチについて、記録再生時
間の設定が60分から74分に変更されると、それに対
応して読み取りの際の線速度の設定は1.40[m/
s]から1.20[m/s]となり、さらに記録再生時
間が74分から80分になると、線速度はすでに規格の
下限値なので1.20[m/s]のままであるが、トラ
ックピッチの設定が1.60[μm]から1.51[μ
m]に変更されることが要請される。これは、ディスク
の外形寸法や記録再生装置の光ピックアップの諸特性を
変更しないという条件下で記録再生時間を長く(増大)
するためには、読み取りの線速度を遅くすること、ある
いはトラックピッチをより短くすることが必要となるた
めである。
【0009】ところで、従来のMD等の光ディスクまた
は光磁気(MO;Magnet Optical)ディスクでは、ピッ
トのトラックとグルーブのトラックとが1つの螺旋状を
成すように配置されており、ピットとグルーブではトラ
ックピッチが同一に設定されている。従って、従来の光
ディスクを製造するに際して用いられる原盤作製装置で
は、ピットが形成されるリードイントラック領域からグ
ルーブが形成されるデータ記録領域まで、ディスクのほ
ぼ全面に亘って一定のトラックピッチでピットおよびグ
ルーブの凹凸パターンを刻設していた。従って、途中で
トラックピッチを変更することは考えられておらず、む
しろできるだけ精確に一定のトラックピッチを保つ技術
が種々案出されていた。
【0010】また、特に80分の記録再生を可能とする
MDの場合には、グルーブのトラックピッチを従来の
1.60[μm]よりも狭い1.50〜1.51[μ
m]とすることが必要となる。グルーブのトラックピッ
チを1.50[μm]にすると、それに合わせて従来の
技術ではピットのトラックピッチを1.50[μm]に
統一することになる。
【0011】しかしながら、ピットのトラックピッチお
よびグルーブのトラックピッチを共に1.50[μm]
のように狭くすると、ピットの光学的な検出が困難ある
いは不可能になる場合がある。すなわち、従来から一般
にMDの規格は、トラックピッチ1.60[μm]を基
準として、そのときのプッシュプル信号やRC(Radial
Constant )等のサーボ信号やピットの信号特性が決定
され規格化されている。従って、トラックピッチ1.5
1μmでは、特にピットに関して、プッシュプル信号や
クロストーク等の点でMDの規格に定められた一般的な
記録再生特性の基準に適合することが困難であること
を、本発明者らは種々の実験およびその解析等によって
確認した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一方本出願人は、特願
2000−248385号において、ピットのトラック
ピッチをグルーブのトラックピッチよりも広く設定し、
その比率は、1.00超ないし1.13以下に設定する
記録媒体および記録媒体原盤ならびに記録媒体の製造方
法を提案した。すなわち、従来の技術ではグルーブのト
ラックピッチとピットのトラックピッチとを同一に設定
していたので、ピットの光学的な検出が困難あるいは不
可能になる場合があったが、上記先願発明による記録媒
体および記録媒体原盤ならびに記録媒体の製造方法で
は、ピットのトラックピッチをグルーブのトラックピッ
チよりも広くして、その比率を1.00超ないし1.1
3以下に設定することによって、ピットの光学的検出を
可能とし、実用的な検出精度を得られるようにしてい
る。
【0013】尚、グルーブのトラックピッチを1.50
[μm]以上1.70[μm]未満に設定することによ
り、トラックピッチの許容範囲が1.60±0.10
[μm]に設定された一般的な記録再生装置を用いて、
本発明に係る記録媒体に対する各種情報の記録や再生を
行うようにすることも可能である。
【0014】例えば、80分間記録再生が可能に設定さ
れたMDのような大容量あるいは長時間記録再生を可能
とする記録媒体を実現するためには、グルーブのトラッ
クピッチを1.51μm程度にまで狭いものに設定して
データ記録容量を大容量化することが要請される。この
場合、ピットのトラックピッチを上記の比率の最大値で
ある1.13倍に設定すると、ピットのトラックピッチ
の値は約1.70[μm]となり、グルーブおよびピッ
トの両方のトラックピッチが一般的な記録再生装置にお
けるトラックピッチの条件である1.60±0.10
[μm]の許容範囲内に適合したものとなる。従って、
ピットトラックピッチもグルーブトラックピッチも同様
に一般的な記録再生装置による記録及び/又は再生が可
能なピッチとすることができる。
【0015】ところで、現在更なる高記録密度すなわち
大容量の光学記録再生媒体として検討されているDVR
(Digital Video Recordable)等の高密度光ディスクにお
いては、ピットやグルーブのトラックピッチが異なるフ
ォーマットが提案されている。
【0016】例えば、内周側のBCA(Burst Cutting
Area;バーコードでライセンス供与データ等が記載され
る領域)のトラックピッチは2000nmのグルーブで
あり、PICのトラックピッチは350nmで矩形ウォ
ブルグルーブであり、データ記録領域のトラックピッチ
は320nmで正弦波ウォブルグルーブまたは三角波ウ
ォブルグルーブとするフォーマットが提案されている。
【0017】このような構成とする場合、内周側のBC
A領域と、PIC領域及びデータ記録領域との境界領域
において、記録再生特性の劣化を生じることなく、いわ
ばBCA領域とPIC領域とデータ記録領域とにおいて
1連の記録再生が可能であることが課題である。しかし
現状では、PIC領域(トラックピッチ350nm)か
らデータ記録領域(トラックピッチ320nm)への変
更点のトラッキングサーボ信号が乱れ、トラッキングサ
ーボが不安定になる欠点があった。さらに、BCA領域
(トラックピッチ2000nm)からPIC領域(トラ
ックピッチ350nm)に急にトラックピッチを大幅に
変更しトラッキングサーボを安定にかけることは不可能
であった。
【0018】本発明は、このような問題を解決して、複
数のトラックピッチを設定する必要がある光学記録再生
媒体においても、その記録再生特性の劣化を生じること
なく安定してトラッキングサーボが行える光学記録再生
媒体、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による光学記録再
生媒体は、円盤状の基板表面に、複数の凹凸パターンが
2以上のトラックピッチをもって形成され、この凹凸パ
ターンのトラックに沿って記録及び/又は再生用の光が
照射されて記録及び/又は再生がなされる光学記録再生
媒体であって、複数の凹凸パターンのうちトラックピッ
チが最小とされる凹凸パターンのトラックピッチに対
し、これとは異なるトラックピッチを有する他の凹凸パ
ターンのトラックピッチの比が1.00を越え6.25
以下に設定され、更に複数の凹凸パターンのうちトラッ
クピッチが異なる凹凸パターンの間の領域を、トラック
ピッチが徐々に変化する遷移領域として、トラックを1
つの螺旋状に形成される構成とする。
【0020】また本発明による光学記録再生媒体製造用
原盤は、円盤状の基板表面に、複数の凹凸パターンが2
以上のトラックピッチをもって形成され、この凹凸パタ
ーンのトラックに沿って記録及び/又は再生用の光が照
射されて記録及び/又は再生がなされる光学記録再生媒
体の製造用の光学記録再生媒体製造用原盤であって、こ
の光学記録再生媒体の、複数の凹凸パターンのうちトラ
ックピッチが最小とされる凹凸パターンのトラックピッ
チに対し、これとは異なるトラックピッチを有する他の
凹凸パターンのトラックピッチの比が1.00を越え
6.25以下に設定され、更に複数の凹凸パターンのう
ちトラックピッチが異なる凹凸パターンの間の領域を、
トラックピッチが徐々に変化する遷移領域として、トラ
ックを1つの螺旋状に形成される構成とする。
【0021】更に本発明による光学記録再生媒体の製造
方法においては、円盤状の基板表面に、複数の凹凸パタ
ーンが2以上のトラックピッチをもって形成され、この
凹凸パターンのトラックに沿って記録及び/又は再生用
の光が照射されて記録及び/又は再生がなされる光学記
録再生媒体の製造方法であって、この光学記録再生媒体
の、複数の凹凸パターンのうちトラックピッチが最小と
される凹凸パターンのトラックピッチに対し、これとは
異なるトラックピッチを有する他の凹凸パターンのトラ
ックピッチの比を1.00を越え6.25以下に設定さ
れ、更に複数の凹凸パターンのうちトラックピッチが異
なる凹凸パターンの間の領域を、トラックピッチが徐々
に変化する遷移領域として、トラックを1つの螺旋状に
形成する。
【0022】更にまた本発明による光学記録再生装置
は、円盤状の基板表面に複数の凹凸パターンが2以上の
トラックピッチをもって形成され、これら複数の凹凸パ
ターンのトラックに沿って記録及び/又は再生用の光が
照射されて記録及び/又は再生がなされる光学記録再生
媒体を用いる光学記録再生装置であって、光学記録再生
媒体の複数の凹凸パターンのうちトラックピッチが最小
とされる凹凸パターンのトラックピッチに対し、これと
は異なるトラックピッチを有する他の凹凸パターンのト
ラックピッチの比を1.00を越え6.25以下に設定
して、この光学記録再生媒体の複数の凹凸パターンのう
ちトラックピッチの異なる凹凸パターンの間の領域を、
トラックピッチが徐々に変化する遷移領域として、トラ
ックを1つの螺旋状に形成して構成し、光学記録再生媒
体のトラック上に一連の記録再生を行う構成とする。
【0023】上述したように、本発明においては、2以
上のトラックピッチを有する複数の凹凸パターンを設け
る構成として、特に最小のトラックピッチの凹凸パター
ンのトラックピッチに対し、これとはトラックピッチが
異なるその他の凹凸パターンのトラックピッチの比を
1.00を越え6.25以下に設定する構成とし、トラ
ックピッチの異なる凹凸パターンの間の領域に、トラッ
クピッチが徐々に変化する遷移領域を設けて、トラック
を1つの螺旋状に形成して構成するものである。このよ
うな構成とすることによって、例えば前述のBCAまた
はPICの各領域に対応する凹凸パターンと、データ記
録領域のグルーブ等の凹凸パターンとの一連の記録再
生、即ち連続的な記録再生を行うことができる光学記録
再生媒体を提供することができることとなる。
【0024】すなわち、従来の構成ではグルーブのトラ
ックピッチと、BCAまたはPICのトラックピッチと
が大きく異なる場合、そのトラックピッチが変化する領
域ではトラッキングサーボがかからないことからこの領
域にアクセスしないようにする必要があり、また、トラ
ックピッチの比を小さく抑えようとすると、BCA部へ
の記録が不可能であったり、PICの矩形ウォブルの光
学的な検出が困難、或いは不可能になる場合があった
が、本発明による場合は、各パターンの一連の記録再生
が可能であると共に、BCA部への記録、更にPICの
矩形ウォブルの光学的な検出を確実に行うことができ
る。
【0025】例えばBCA領域(トラックピッチ200
0nm)からPIC領域(トラックピッチ350n
m)、またPIC領域(トラックピッチ350nm)か
らデータ記録領域(トラックピッチ320nm)に、そ
れぞれ徐々にトラックピッチを変更することで変更点の
トラッキングサーボ信号の乱れを無くし、安定なトラッ
キングサーボを実現できる。このような構成とすること
によって、記録再生特性の良好な光学記録再生媒体、こ
れを用いる光学記録再生装置を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。以下の例において
は、DVR型構成の光学記録再生媒体及びその原盤、製
造方法及び光学記録再生装置に本発明を適用したもので
あるが、本発明はこれのみに限定されることなく、その
他種々の変形、変更が可能である。
【0027】図1は、本発明の一実施の形態に係る光学
記録再生媒体の模式的な断面構成を示す説明図である。
図1に示すように、本発明による光学記録再生媒体は、
基板1上に複数の凹凸パターン、図示の例では第1〜第
3の凹凸パターン11〜13を有する構成とされる。そ
して、基板1上には、例えば反射層2、誘電体層3、記
録層4、誘電体層5及び保護層6が順次積層形成されて
成り、この例においては、保護層6側から、記録及び/
又は再生用、この場合例えば再生用のレーザ光等の光L
が、光ピックアップ14を介して各パターンの上に照射
されて、その例えば記録内容の再生が行われる。
【0028】この例においては、上述したようにDVR
型構成を採るものであり、その各パターンの平面構成
は、図2に示すように、比較的トラックピッチの広い第
1の凹凸パターン11が例えば前述のBCA領域にグル
ーブ状に形成され、これに比しトラックピッチの狭い第
2のパターン12が、例えば前述のPIC領域に矩形状
のピットパターンとして形成され、更にトラックピッチ
の狭い第3のパターン13が、記録領域に例えばウォブ
ルグルーブとしてこの場合Sin波として形成されて成
る。
【0029】BCA領域は中心からの距離即ち半径rが
r=21.3[mm]〜22.2[mm]の間、PIC
領域は半径r=22.24[mm]〜23.2[mm]
の間、データ記録領域は半径r=23.2[mm]〜5
8.5[mm]の間に、それぞれ形成される。
【0030】本発明においては、これら各パターンのト
ラックピッチの比を、1.00を越え6.25以下に選
定するものである。図1に示す例においては、第1〜第
3の凹凸パターン11〜13のトラックピッチをそれぞ
れTp1 、Tp2 及びTp3とすると、Tp1 =200
0nm、Tp2 =350nm、Tp3 =320nmと
し、トラックピッチが最小の第3の凹凸パターン13の
トラックピッチに対し、第1及び第2の凹凸パターンの
トラックピッチの比は、それぞれ1.09、6.25と
なる。
【0031】このように、各パターンのトラックピッチ
の比は、1.00を越え6.25以下の値となるように
設定されている。この光学記録再生媒体がいわゆるDV
Rの場合には、データ記録領域のグルーブトラックピッ
チは320nmである。これはピッチを詰めてさらに長
時間記録・再生が可能な大容量を得ることができるよう
にするためである。
【0032】そして、本発明においては、更にこれら各
トラックピッチに設定した複数の凹凸パターンの境界部
分にいわばトラックピッチが徐々に変化する遷移領域を
設ける。すなわち、図2に示す第1の遷移領域14にお
いては、トラックピッチが2000nmから350nm
に、第2の遷移領域15においては、トラックピッチが
350nmから320nmに徐々に変化する構成とし
て、トラッキングサーボを安定に行い、記録再生特性の
劣化を回避することができた。
【0033】このようにトラックピッチを徐々に変化さ
せて各凹凸パターンを形成する工程を、光学記録装置の
一例の構成を示す図3を参照して詳細に説明する。な
お、本発明の一実施の形態に係る光学記録再生媒体また
は光学記録再生媒体原盤は、この光学記録装置によるピ
ットやグルーブのパターンの露光方法やそれを含んだ光
学記録再生媒体の製造方法等によって具現化されるもの
であるから、以下、それらを併せて説明する。
【0034】この光学記録装置は、図3に示すように、
レーザ等の光源20、ミラー21およびミラー22、駆
動回路26、電圧周波数制御器27、位置センサ30、
レーザスケール31、スライドサーボ32、エアスライ
ダ33、移動光学テーブル40、更に原盤用基板51を
載置するターンテーブル34、スピンドル軸35、スピ
ンドルサーボ36により構成される。一点鎖線cは、ス
ピンドル軸35の回転軸を示す。
【0035】光源20としては、原盤用基板51上の感
光層52に所定のパターン露光を行う例えば波長λ=2
66nmの記録用のレーザを用いることができるが、露
光用の光源としては、特にこのようなレーザ光源のみに
限定されるものではない。このレーザ光源20より出射
されたレーザ光Bは、平行ビームのまま直進し、ミラー
21およびミラー22で反射されて向きを変えて、移動
光学テーブル40へと導かれる。
【0036】移動光学テーブル40には、2つのウェッ
ジプリズム23及び25とこれに挟まれた1つの音響光
学変調偏向器(AOM/AOD;Acoustic Optical Mod
ulator/Acoustic Optical Deflector)24とが配置さ
れている。音響光学変調偏向器24は、平行ビームのま
ま入射されたレーザ光がその音響光学素子の格子面との
ブラッグの条件を満たすように配置されると共に、ウェ
ッジプリズム25から出射されたビームBの水平高さが
変わらないように各ウェッジプリズム23及び25が配
置されている。音響光学変調偏向器24に用いられる音
響光学素子としては酸化テルル(TeO2 )が好適であ
る。
【0037】音響光学変調偏向器24には所定の信号が
駆動回路26から供給される。この信号は、グルーブを
形成する場合には一定レベルのDC信号である。駆動回
路26には、電圧周波数制御器(VCO)27から高周
波信号が供給される。電圧周波数制御器27には制御信
号が供給される。電圧周波数制御器27からの制御信号
は、BCAのDCグルーブを形成する場合はゼロレベル
の直流(DC)信号であり、PICの矩形ウォブルグル
ーブを形成する場合はバイフェーズの矩形信号である。
データ記録領域のSinウォブルグルーブを形成する場
合956.5kHzの信号である。956.5kHzの
信号はアドレスのウォブル情報を記録するものである。
【0038】なお、音響光学変調偏向器24は、ブラッ
グ回折における一次回折光強度が超音波パワーにほぼ比
例することを利用したものであり、記録信号に基づいて
超音波パワーを変調してレーザ光Bの光変調を行う。上
述したように、ブラッグ回折を実現するため、ブラッグ
条件;2dsinθ=nλ(ここに、d:格子間隔、
λ:レーザ光波長、θ:レーザ光と格子面のなす角、
n:整数である)を満たすように、レーザ光の光軸に対
する音響光学変調偏向器24の位置関係および姿勢を設
定する。
【0039】この光学的記録装置では、BCA領域にお
ける2000nmトラックピッチのグルーブの配列から
なる第1の凹凸パターン11、PIC領域における35
0nmトラックピッチの矩形ウォブルグルーブの配列か
らなる第2の凹凸パターン12とデータ記録領域におけ
るSin波ウォブルしたウォブリンググルーブである第
3の凹凸パターン13とが、1つの螺旋状に連なるパタ
ーンとなって感光層52に形成されるように、トラック
の長手方向の線速度が5.28m/sになるようにター
ンテーブル34の回転数を制御しつつ、移動光学テーブ
ル40の送りピッチをBCA領域では2000nmと
し、PIC領域では350nmとし、データ記録領域で
は320nmとして露光する。
【0040】移動光学テーブル40は、その位置を位置
センサ30によって検出し、それぞれの領域ごとに各々
対応したタイミングおよびピッチで露光を行って、上述
したBCA、PICおよびデータ記録領域の各凹凸パタ
ーンの潜像を所定のピッチで原盤51上の感光層52に
露光することが可能である。また、レーザスケール31
により検知される波長(例えば0.78[μm])を基
準として、スライドサーボ32およびエアスライダ33
の動作を制御して、移動光学テーブル40の送りピッチ
を瞬時に変更することが可能であるが、上述したように
この例においては、各領域の境界領域において、徐々に
送りピッチを変化させ、トラックピッチを徐々に変化さ
せる領域を設ける構成とした。
【0041】すなわち、BCA領域(半径r=21.3
[mm]〜22.2[mm])の間は送りピッチ200
0nmとして第1の凹凸パターン11に対応するパター
ン露光を行い、トラックピッチの変化する第1の遷移領
域14(半径r=22.2[mm]〜22.24[m
m])では、送りピッチを2000nmから350nm
に徐々に変化させる。PIC領域(半径r=22.24
[mm]〜23.2[mm])の間は送りピッチ350
nmであり、第2の遷移領域15(半径r=23.2
[mm])では、送りピッチを350nmから320n
mに徐々に変化させる。データ記録領域(半径r=2
3.2[mm]〜58.5[mm])の間は送りピッチ
320nmでそれぞれ形成される。
【0042】上述のようにして変調および偏向されたレ
ーザ光Bは、拡大レンズ28を通過後ミラー29及び対
物レンズ37により原盤51の感光層52に照射され、
所望のBCAおよびPICおよびデータ記録領域グルー
ブの潜像を形成する。
【0043】続いて、原盤51に現像処理を施して、露
光した部分の感光層52、即ちレジストを溶解させて現
像を行う。即ち、図示しないが現像機のターンテーブル
上に原盤51を載置した状態で、このターンテーブルに
より回転させて原盤51の表面に現像液を滴下してその
表面のレジストを現像し、BCA領域(2000nmト
ラックピッチ)のグルーブより成る第1の凹凸パターン
と、PIC領域(350nmトラックピッチ)の矩形ウ
ォブルグルーブより成る第2の凹凸パターンとデータ記
録領域におけるSin波ウォブルとしたウォブリンググ
ルーブである第3の凹凸パターンの各凹凸パターンと
が、1つの螺旋状に連なるパターンとして形成された光
学記録再生媒体製造用原盤を得ることができる。
【0044】なお、拡大レンズ28は、焦点距離を例え
ば50[mm]とし、対物レンズ37の開口数NAを例
えば0.9とするすることにより、上記各凹凸パターン
のトラックピッチを良好に保持することが可能である。
【0045】このようにして、DVR型記録再生装置に
よるDVR型構成の光学記録再生媒体の記録再生が可能
で、かつBCA領域およびPIC領域およびデータ記録
領域の一連の情報の精確な読み出しが可能な光学記録再
生媒体用の光学記録再生媒体製造用原盤を得ることがで
きる。
【0046】次に、この光学記録再生媒体製造用原盤か
ら、多数の光学記録再生媒体用基板を成形し得るスタン
パを作成する工程を図4A〜Dの工程図を参照して説明
する。図4Aは、上述の光学記録装置及び現像機によっ
て作成した光学記録再生媒体製造用原盤60の要部の拡
大断面構成を示す。図4Aにおいては、第1及び第2の
凹凸パターン53A及び53Bのみを示すが、第3の凹
凸パターンもその延長領域に形成されて成ることはいう
までもない。
【0047】この光学記録再生媒体製造用原盤60上
に、無電界メッキ法等によりニツケル皮膜からなる導電
化膜層を形成し、更にこの導電化膜層が形成された原盤
60を電鋳装置に取り付け、図4Bに示すように、電気
メツキ法により導電化膜層上に300±5〔μm 〕程度
の厚さになるようにニツケル等より成るメツキ層54a
を形成する。続いて図4Cに示すように、原盤60から
ニツケルメツキ層54aをカッター等で剥離し、そのニ
ツケルメツキ層54aの信号形成面即ち凹凸パターン形
成面のフオトレジスト等の感光層52をアセトン等を用
いて洗浄し、スタンパ54を作製する。スタンパ54に
は、感光層52に上述の光学記録装置の露光により形成
した第1及び第2の凹凸パターン53A及び53Bのパ
ターンとは凹凸が逆転した第1及び第2の凹凸パターン
55A及び55Bが形成される。
【0048】さらに、このスタンパ54から、凹凸の反
転したマザースタンパ56を作製する。即ち、このスタ
ンパ54のパターン面に所定の剥離層等を被着した後電
気メッキ法等によりメッキ層を被着し、更にこのメッキ
層をカッター等により剥離することによって、図4Dに
示すように、上述の第1及び第2の凹凸パターン55A
及び55Bのパターンと凹凸が逆転した第1及び第2の
凹凸パターン57A及び57Bが形成されたマザースタ
ンパ56を作製することができる。
【0049】次に、評価用の光学記録再生媒体を以下の
ように作製した。先ずマザースタンパ56から、ポリカ
ーボネート(屈折率1.59)の透明樹脂を用いて射出
成形によって光学記録再生媒体用の基板を作製し、その
表面に形成されたピット、グルーブ等の第1〜第3の凹
凸パターン11〜13を転写する。成形基板厚は1.1
mm程度とする。
【0050】そしてこの信号形成面上に、図1において
説明したように、Ag合金等からなる反射層2、ZnS
−SiO2 等からなる誘電体層3、GeSbTe合金等
の相変化材料等より成る記録層4と、ZnS−SiO2
等からなる誘電体層5とをスパッタリングによって順次
成膜する。その後、誘電体層5の上に紫外線硬化樹脂等
をスピンコート法により塗布し、この紫外線硬化樹脂に
対して紫外線を照射し硬化させることにより、例えば厚
さ0.1mmの保護層6を形成する。以上の工程によ
り、DVR型構成の相変化記録層を有する光学記録再生
媒体が作製される。
【0051】[実施例]上述したDVR型構成の光学記
録再生媒体の製造方法により、BCA、PIC、データ
記録領域のトラックピッチが異なるDVRディスクを製
造した。この光学記録再生媒体の凹凸パターンの評価作
業を波長406nm、開口数NA=0.85の光ピック
アップを備えたDVR評価機を用いて評価するようにす
る。
【0052】この例においては、所定の間隔に配置して
照射した3本のレーザ光を利用した差動プッシュプル
(DPP;Diffrential Push-Pull)方式によるトラッキ
ングを行った。図5に、DVR型の光学記録再生媒体の
評価機の光学系の要部構成を示す。
【0053】図5において、61は波長λ=406nm
の半導体レーザ等の光源を示し、ここから出射されたレ
ーザビームは、コリメートレンズ62で平行光とされ、
グレーティング63によって、0次光(主ビーム)及び
±1次光(副ビーム)の3つのビームに分けられる。こ
れらの3つのビーム(P偏光)は、偏光ビームスプリッ
タ(PBS)64、1/4波長板65を円偏光として透
過して、開口数NA=0.85の対物レンズよりなる光
ピックアップ66によって、光学記録再生媒体10の所
定の記録トラック上に集光される。主ビームの中央のス
ポットは記録情報の記録再生に用いられ、副ビームの光
スポットはトラッキングエラーの検出用に用いられる。
【0054】図5において、68は光学記録再生媒体1
0を矢印dで示すように回転する回転手段を示す。一点
鎖線eは光学記録再生媒体10の回転軸を示す。
【0055】そして、光学記録再生媒体10からの反射
光は、光ピックアップ66、1/4波長板65を再び経
由して円偏光はS偏光になり偏光ビームスプリッタ64
に反射され、組み合わせレンズ71に入射される。
【0056】組み合わせレンズ71に入射されたレーザ
光は、レーザビームに非点収差を与えるレンズを介して
フォトダイオード72に入射され、ビームの強度に応じ
た電気信号に変換され、サーボ信号即ちフォーカスエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号として、サーボ回路
に出力される。フォトダイオード72は分割されたディ
テクタ73(A〜H)を有する。主ビームの戻り光はデ
ィテクタ73の中央部に位置する4分割ディテクタのA
〜Dに入射し、副ビームの戻り光はディテクタ73の両
側部に位置するE〜Hに入射する。
【0057】上述したように、この例においては、差動
プッシュプル方式によりトラッキングサーボ信号を得
た。即ち、ディテクタ73のA〜Hにより出力される信
号A〜Hが、図示しないが所定の回路系において、以下
のように加算減算処理されて以下の信号が出力される構
成とする。即ち、 光学記録再生媒体の再生信号(MO信号)=(A+B+
C+D) ピット再生信号(例えばEFM信号)=(A+B+C+
D) プッシュプル信号=(B+C)−(A+D) 差動プッシュプル(トラッキングサーボ)信号=(B+
C)−(A+D)−k(E−F)+(G−H) (kは所定の定数) とする。
【0058】上述の評価機により記録再生特性を評価し
た結果、トラックピッチ2000nmのBCA領域で
は、トラックピッチが充分に広く安定なトラッキングが
実現でき、予めバーコードの形で記録された製造コー
ド、ID等のメディアの認証コード情報等を再生でき
た。トラックピッチ350nmのPIC領域では、振幅
±100nm矩形ウォブルグルーブの線速度、記録パワ
ー、再生パワー、記録パルス(波形)、又前述の図1に
おいて説明した反射層2から誘電体層5まで含めたいわ
ゆる記録部が、1層構成であるか2層構成であるかな
ど、媒体の記録再生に必要な各種の情報を安定に再生で
きた。またプッシュプル信号を用いて安定的に上述の各
種情報のウォブル信号を再生することができた。トラッ
クピッチ320nmのデータ記録領域では、安定なトラ
キングサーボおよびウォブルグルーブのアドレス情報を
安定に再生できた。これもプッシュプル信号を用いて安
定的にADIP(Address in pregroove)の振幅±12
nmのウォーブル信号を再生することができた。
【0059】また、データ記録領域のウォブルグルーブ
部(読み取り面に近い記録領域)に1−7変調のRF信
号(A+B+C+D)で記録再生を行ない、ディスク全
面においてジッタ−10%以下再生ができ、良好な記録
再生特性を実現できた。
【0060】さらに、BCA領域からPIC領域へのト
ラックピッチ遷移領域(半径r=22.2[mm]〜2
2.24[mm])の間においてもトラックピッチを2
000nmから350nmに徐々に変化させたため、安
定なトラッキングが実現できた。PIC領域からデータ
記録領域へのトラックピッチ遷移領域(半径r=23.
2[mm])においてもトラックピッチを350nmか
ら320nmに徐々に変化させため、安定なトラッキン
グが実現できた。上述の方法により、トラックピッチを
2000nmから350nm、また350nmから32
0nmとする全領域において一連のトラッキングが安定
に実現できた。
【0061】トラックピッチの変化量が、2000nm
/320nm=6.25倍と充分に広い変化量であって
も全領域において一連のトラッキングが安定に実現でき
た。BCA領域、PIC領域、データ記録領域の各凹凸
パターンのトラックピッチの比率が1.00を越え6.
25の範囲内となるような設定であり、各領域間のトラ
ックピッチの変化が徐々に変化すれば良い。
【0062】また、高記録密度化を達成するために、遷
移領域はなるべく狭くすることが望ましい。例えば、ト
ラッキングサーボは、通常では数kHzまでは追随する
ことができるとされている。従って線速が決まると、線
速とサーボ帯域周波数から、トラックピッチを変化する
遷移領域の上限がおおよそ求められる。しかしながら、
トラックピッチの変化量によっては、その遷移領域の長
さをある程度以上とする必要があることがわかった。以
下これを説明する。
【0063】例えば、光学記録再生媒体の線速度が5m
/s程度、トラッキングサーボの追随する帯域が5kH
zとすると、これより求められるトラック方向の長さ
は、 5/5000=0.001[m]=1[mm] 以上あれば充分と考えられる。
【0064】しかしながら、上述の実施例におけるBC
A領域からPIC領域へのトラックピッチ遷移領域1に
おいては、トラックピッチの変化量が大きいことから、
遷移領域のトラック方向の長さとしては、100mm程
度以上とするときに、良好なトラッキングサーボ特性が
得られることがわかった。
【0065】更に、上述の実施例においてPIC領域か
らデータ記録領域へのトラックピッチ遷移領域2におい
ては、トラックピッチの変化量は少ないことから、遷移
領域のトラック方向の長さとしては、10mm程度以上
とするときに、良好なトラッキングサーボ特性が得られ
ることがわかった。
【0066】尚、上述の実施例においては、BCA領域
からPIC領域にトラックピッチが変化する遷移領域の
半径方向の幅は、0.04mmとして構成した。高記録
密度化をはかるためには、各記録領域をより近接させる
ことが望ましいことから、遷移領域はなるべく短くする
ことが望ましい。従って、本発明においては、この遷移
領域の光学記録再生媒体の中心からの平均距離をrm
遷移領域に隣接する各凹凸パターンの平均のトラックピ
ッチをTpm としたときに、遷移領域のトラック方向の
長さxを、 10〔mm〕≦x≦2πrm ×0.04/Tpm に選定するものである。
【0067】尚、上述したように、BCA領域からPI
C領域にトラックピッチが変化する遷移領域において
は、トラックピッチが2000nmから350nmに、
即ちこの場合5倍以上の変化量があり、このような変化
量を有する遷移領域のトラック方向の長さは、100n
m以上とする場合に、安定したトラッキングを実現する
ことができることがわかった。従って、PIC領域から
データ記録領域へ遷移する領域のように、変化量が2倍
以下の場合は、遷移領域のトラック方向の長さを10m
m以上、変化量が5倍程度となる場合には、100mm
以上とすることが望ましい。
【0068】よって、遷移領域のトラック方向の長さを
10mm以上100mm以下とすることによって、高い
記録密度を達成し、且つ良好な記録再生特性を保持する
ことができることがわかる。
【0069】なお、上述の例においては、DVRのよう
な大容量の光ディスクに本発明を適用した場合について
説明したが、本発明による光学記録再生媒体やその原盤
あるいは製造方法は、DVR等に限定されないことは言
うまでもない。その他にも、例えばDVD―RW4.7
GBのように、ピットとグルーブが1つの螺旋状につな
がっている各種光ディスク等にも適用可能である。ま
た、ピット、グルーブ(DC、矩形ウォブル、正弦波ウ
ォブル)その他の凹凸パターンで各々トラックピッチが
異なり、各領域間のトラックピッチが異なる各種光ディ
スク等にも適用可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学記録
再生媒体および光学記録再生媒体原盤ならびに光学記録
再生媒体の製造方法によれば、1つのディスク内に、ピ
ット、グルーブ(DC、矩形ウォブル、正弦波ウォブ
ル)、その他の凹凸パターンを各々異なる最適なトラッ
クピッチに設定でき、各々のフォーマットにおいて充分
な記録再生の特性を得ることができる。
【0071】また、各領域(フォーマット)間のトラッ
クピッチの変化が徐々に変化する1つの螺旋状につなが
っているため、この光学記録再生媒体を用いる光学記録
再生装置においては、全領域において一連のトラッキン
グが安定に実現できる。
【0072】更に、トラックピッチの変化する遷移領域
のトラック方向の長さを適切に選定することによって、
記録再生特性を充分に満たし、且つ高記録密度の光学記
録再生媒体、これを用いる光学記録再生装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学記録再生媒体の一例の模式的な断面構成を
示す説明図である。
【図2】光学記録再生媒体の一例の模式的な平面構成を
示す説明図である。
【図3】光学記録装置の一例の構成を示す説明図であ
る。
【図4】光学記録再生媒体の製造方法の一例を示す工程
図である。
【図5】光学記録再生装置の一例の要部の構成を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 基板、2 反射層、3 誘電体層、4 記録層、5
誘電体層、6 保護層、11 第1の凹凸パターン、
12 第2の凹凸パターン、13 第3の凹凸パター
ン、14 第1の遷移領域、15 第2の遷移領域、1
6 光ピックアップ、20 光源、21 ミラー、22
ミラー、23 ウェッジプリズム、24音響光学変調
偏向器、25 ウェッジプリズム、26 駆動回路、2
7 電圧周波数制御器、28 拡大レンズ、29 ミラ
ー、30 位置センサ、31 レーザスケール、32
スライドサーボ、33 エアスライダ、34 ターンテ
ーブル、35 スピンドル軸、36 スピンドルサー
ボ、40 移動テーブル、51原盤用基板、52 感光
層、53A 第1の凹凸パターン、53B 第2の凹凸
パターン、54a メッキ層、54 スタンパ、55A
第1の凹凸パターン、55B 第2の凹凸パターン、
56 マザースタンパ、57A 第1の凹凸パターン、
57B 第2の凹凸パターン、60 光学記録再生媒体
製造用原盤、61 光源、62 コリメートレンズ、6
3 グレーティング、64 偏光ビームスプリッタ、6
5 1/4波長板、66 光ピックアップ、68 回転
手段、71 組み合わせレンズ、72 フォトダイオー
ド、73 ディテクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増原 慎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 KB03 KB12 WA05 WB01 WB02 WB11 WC01 5D090 AA01 CC04 KK06 5D121 AA02 BA01 BB08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の基板表面に、複数の凹凸パター
    ンが2以上のトラックピッチをもって形成され、上記複
    数の凹凸パターンのトラックに沿って記録及び/又は再
    生用の光が照射されて記録及び/又は再生がなされる光
    学記録再生媒体であって、 上記複数の凹凸パターンのうち上記トラックピッチが最
    小とされる凹凸パターンのトラックピッチに対し、これ
    とは異なるトラックピッチを有する他の凹凸パターンの
    トラックピッチの比が、1.00を越えて6.25以下
    に設定され、 上記複数の凹凸パターンのうち上記トラックピッチが異
    なる凹凸パターンの間の領域は、上記トラックピッチが
    徐々に変化する遷移領域とされ、上記トラックが1つの
    螺旋状に形成されて成ることを特徴とする光学記録再生
    媒体。
  2. 【請求項2】 上記複数の凹凸パターンの上記トラック
    ピッチが、320nm以上2000nm以下に設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光学記録再生
    媒体。
  3. 【請求項3】 上記再生用の光の波長は405±10n
    mmとされ、上記光学記録再生媒体の記録及び/又は再
    生用の光学系の対物レンズの開口数NAが0.85±
    0.01とされることを特徴とする請求項1に記載の光
    学記録再生媒体。
  4. 【請求項4】 上記遷移領域で、上記トラックピッチが
    連続的に変化するようになされたことを特徴とする請求
    項1に記載の光学記録再生媒体。
  5. 【請求項5】 上記遷移領域の上記トラック方向に沿う
    長さxが、上記遷移領域の上記光学記録再生媒体の中心
    からの平均距離をrm 、上記遷移領域に隣接する上記複
    数の凹凸パターンの平均のトラックピッチをTpm とし
    たときに、 10〔mm〕≦x≦2πrm ×0.04/Tpm とされることを特徴とする請求項1に記載の光学記録再
    生媒体。
  6. 【請求項6】 上記複数の凹凸パターンのうち、少なく
    とも1つがウォブルグルーブとされることを特徴とする
    請求項1に記載の光学記録再生媒体。
  7. 【請求項7】 円盤状の基板表面に、複数の凹凸パター
    ンが2以上のトラックピッチをもって形成され、上記複
    数の凹凸パターンのトラックに沿って記録及び/又は再
    生用の光が照射されて記録及び/又は再生がなされる光
    学記録再生媒体の製造用の光学記録再生媒体製造用原盤
    であって、 上記光学記録再生媒体の、上記複数の凹凸パターンのう
    ち上記トラックピッチが最小とされる凹凸パターンのト
    ラックピッチに対し、これとは異なるトラックピッチを
    有する他の凹凸パターンのトラックピッチの比が、1.
    00を越え6.25以下に設定され、 上記複数の凹凸パターンのうち上記トラックピッチが異
    なる凹凸パターンの間の領域は、上記トラックピッチが
    徐々に変化する遷移領域とされ、上記トラックが1つの
    螺旋状に形成されて成ることを特徴とする光学記録再生
    媒体製造用原盤。
  8. 【請求項8】 上記光学記録再生媒体の上記複数の凹凸
    パターンのうち上記トラックピッチが異なる凹凸パター
    ンの間の領域で、上記トラックピッチが連続的に変化す
    るようになされたことを特徴とする請求項7に記載の光
    学記録再生媒体製造用原盤。
  9. 【請求項9】 上記光学記録再生媒体の上記遷移領域の
    上記トラック方向に沿う長さxが、上記遷移領域の上記
    光学記録再生媒体の中心からの平均距離をrm 、上記遷
    移領域に隣接する上記複数の凹凸パターンの平均のトラ
    ックピッチをTp m としたときに、 10〔mm〕≦x≦2πrm ×0.04/Tpm とされることを特徴とする請求項7に記載の光学記録再
    生媒体製造用原盤。
  10. 【請求項10】 円盤状の基板表面に、複数の凹凸パタ
    ーンが2以上のトラックピッチをもって形成され、上記
    複数の凹凸パターンのトラックに沿って記録及び/又は
    再生用の光が照射されて記録及び/又は再生がなされる
    光学記録再生媒体の製造方法であって、 上記複数の凹凸パターンのうち上記トラックピッチが最
    小とされる凹凸パターンのトラックピッチに対し、これ
    とは異なるトラックピッチを有する他の凹凸パターンの
    トラックピッチの比を1.00を越え6.25以下に設
    定し、 上記複数の凹凸パターンのうち上記トラックピッチの異
    なる凹凸パターンの間の領域を、上記トラックピッチを
    徐々に変化する遷移領域として、上記トラックを1つの
    螺旋状に形成することを特徴とする光学記録再生媒体の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 上記光学記録再生媒体の上記複数の凹
    凸パターンのうち上記トラックピッチが異なる凹凸パタ
    ーンの間の領域で、上記トラックピッチを連続的に変化
    するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の光
    学記録再生媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記光学記録再生媒体の上記遷移領域
    の上記トラック方向に沿う長さxを、上記遷移領域の上
    記光学記録再生媒体の中心からの平均距離をrm、上記
    遷移領域に隣接する上記複数の凹凸パターンの平均のト
    ラックピッチをTpm としたときに、 10〔mm〕≦x≦2πrm ×0.04/Tpm とすることを特徴とする請求項10に記載の光学記録再
    生媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 円盤状の基板表面に複数の凹凸パター
    ンが2以上のトラックピッチをもって形成され、上記複
    数の凹凸パターンのトラックに沿って記録及び/又は再
    生用の光が照射されて記録及び/又は再生がなされる光
    学記録再生媒体を用いる光学記録再生装置であって、 上記光学記録再生媒体の上記複数の凹凸パターンのうち
    上記トラックピッチが最小とされる凹凸パターンのトラ
    ックピッチに対し、これとは異なるトラックピッチを有
    する他の凹凸パターンのトラックピッチの比が1.00
    を越え6.25以下に設定され、 上記光学記録再生媒体の上記複数の凹凸パターンのうち
    上記トラックピッチの異なる凹凸パターンの間の領域で
    は、上記トラックピッチが徐々に変化する遷移領域とさ
    れ、上記トラックが1つの螺旋状に形成されて成り、上
    記光学記録再生媒体の上記トラック上に一連の記録再生
    が行われる構成とすることを特徴とする光学記録再生装
    置。
  14. 【請求項14】 上記光学記録再生媒体の上記複数の凹
    凸パターンのうち上記トラックピッチが異なる凹凸パタ
    ーンの間の領域で、上記トラックピッチが連続的に変化
    するようになされたことを特徴とする請求項13に記載
    の光学記録再生装置。
  15. 【請求項15】 上記光学記録再生媒体は、上記遷移領
    域の上記トラック方向に沿う長さxが、上記遷移領域の
    上記光学記録再生媒体の中心からの平均距離をr m 、上
    記遷移領域に隣接する上記複数の凹凸パターンの平均の
    トラックピッチをTpm としたときに、 10〔mm〕≦x≦2πrm ×0.04/Tpm とされることを特徴とする請求項13に記載の光学記録
    再生装置。
  16. 【請求項16】 上記光学記録再生媒体の上記複数の凹
    凸パターンのうち少なくとも一部がウォブルグルーブで
    あって、上記ウォブルグルーブのウォブル情報を再生す
    るようになされたことを特徴とする請求項13に記載の
    光学記録再生装置。
JP2002152655A 2002-05-27 2002-05-27 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置 Expired - Fee Related JP4370756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152655A JP4370756B2 (ja) 2002-05-27 2002-05-27 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152655A JP4370756B2 (ja) 2002-05-27 2002-05-27 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003346384A true JP2003346384A (ja) 2003-12-05
JP2003346384A5 JP2003346384A5 (ja) 2005-10-06
JP4370756B2 JP4370756B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=29769938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002152655A Expired - Fee Related JP4370756B2 (ja) 2002-05-27 2002-05-27 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4370756B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008069078A1 (ja) 2006-11-30 2008-06-12 Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd. 情報記録媒体及び原盤露光装置
US8331213B2 (en) 2005-07-15 2012-12-11 Pioneer Corporation Information recording medium, information reproducing device and method, and apparatus and method for manufacturing information recording medium

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8331213B2 (en) 2005-07-15 2012-12-11 Pioneer Corporation Information recording medium, information reproducing device and method, and apparatus and method for manufacturing information recording medium
WO2008069078A1 (ja) 2006-11-30 2008-06-12 Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd. 情報記録媒体及び原盤露光装置
CN101449323B (zh) * 2006-11-30 2011-04-13 三菱化学媒体股份有限公司 信息记录介质和母盘曝光装置
US8018823B2 (en) 2006-11-30 2011-09-13 Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd Optical recording medium having a relation between groove widths, groove depths and track pitches

Also Published As

Publication number Publication date
JP4370756B2 (ja) 2009-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050002311A1 (en) Hologram recording medium and method of hologram recording and reproduction
US6654337B2 (en) Magneto-optical recording medium having pit pitch greater than groove pitch
US7242662B2 (en) Optical recording/reproducing medium, mother stamper for producing optical recording/reproducing medium and optical recording/reproducing device
JP2000357343A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
US6679430B2 (en) Recording medium and apparatus and method for manufacturing the same
JP2001229546A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
US7251211B2 (en) Optical medium having grooves along recording tracks, and an associated master disc and apparatus
JP4370756B2 (ja) 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生装置
JPWO2003041064A1 (ja) 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置
WO2004072968A1 (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤、記録再生装置および記録再生方法
JP2002197725A (ja) 記録媒体および記録媒体原盤ならびに記録媒体の製造方法
JP4320916B2 (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP2005032317A (ja) 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録方法
JP4320915B2 (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP2000048409A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP2000276778A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP2003346385A (ja) 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤及び光学記録再生方法
JP2003208719A (ja) 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置
JP2004086943A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤、記録再生装置および記録再生方法
JP2004178651A (ja) 光学記録再生媒体及びこれを用いた光学記録再生装置
JPH11296909A (ja) 記録媒体及び記録媒体製造用原盤
JP2003157543A (ja) 光学記録方法、光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置
JP2000260070A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP2004039011A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤、記録再生装置および記録再生方法
JP2000040258A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090522

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090811

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees