JP2003345362A - 吸音材 - Google Patents

吸音材

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JP2003345362A
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sheet
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Hiroki Sato
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Daiwa KK
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KAMIYA SHOKAI KK
Daiwa KK
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 図２のグラフに示すように、従来の吸音材よ
りも吸音効果が相乗的に向上する。この吸音材の使用価
値は従来に比し高まるととにもその使用範囲は拡大す
る。なお、基シートが、メルトブローン法で作られた、
平均径約２μｍのポリプロピレン極細繊維と厚みを出す
ための平均径約25μｍのポリエステル短繊維を一体化し
た不織布であり、且つ、カバーシートがポリエステル長
繊維でできた不織布であるようにすれば、この発明に係
る吸音材を製造しやすい。 【解決手段】 基シートの両面にカバーシートを重ね、
適宜固着手段によって固定した吸音材において、前記基
シートが、メルトブローン法で作られた極細繊維による
不織布であり、且つ、前記カバーシートを長繊維ででき
た不織布であり、更に、これらを非接着の状態で重ねた
吸音材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はシート状の吸音材に
関し、輸送機器等のガソリンタンクカバー、エアコンカ
バー、ボンネット内壁被覆材、その他吸音効果を必要と
する部分に使用されるものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の吸音材として、従来にあって
は、 (1)メルトブローン法で作られた、平均径約２μｍ
のポリプロピレン極細繊維と厚みを出すための平均径約
２５μｍのポリエステル短繊維を一体化した不織布から
なるもの（従来例１）、(2) ポリエステル長繊維ででき
た不織布からなるもの（従来例２）が知られ、それぞ
れ、吸音効果を奏している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、上
記した従来の吸音材よりも吸音効果の優れた吸音材を提
供することである。
【０００４】この課題を達成するために、発明者は鋭意
研究し、この発明を完成した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係る吸音材に
おいては、基シートの両面にカバーシートを重ね、適宜
固着手段によって固定した吸音材において、前記基シー
トが、メルトブローン法で作られた極細繊維による不織
布であり、且つ、前記カバーシートを長繊維でできた不
織布であり、更に、これらを非接着の状態で重ねたた
め、グラフ２に示すように、上記した従来の吸音材より
も吸音効果が相乗的に向上する。
【０００６】なお、前記基シートが、メルトブローン法
で作られた、平均径約２μｍのポリプロピレン極細繊維
と厚みを出すための平均径約２５μｍのポリエステル短
繊維を一体化した不織布（従来例１）であり、且つ、前
記カバーシートがポリエステル長繊維でできた不織布
（従来例２）であるようにすれば、この発明に係る吸音
材を製造しやすいものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１はこの発明に係る吸音材の断
面図、図２は同吸音材の吸音効果を示したグラフであ
る。
【０００８】図１において、10はこの発明に係る吸音
材、20はその基シートである。この基シート20はメルト
ブローン法で作られた、平均径約２μｍのポリプロピレ
ン極細繊維と厚みを出すための平均径約25μｍのポリエ
ステル短繊維を一体化した不織布であり、細かい繊維の
間に多量の空気層を有しているため弾力性を有する。
【０００９】また、この基シート10を構成する不織布の
物性（カッコ内は試験方法）は、厚みが10mmの場合（0.
002psiの荷重下で測定），重量が200g/m2 ，含水量が0.
4 ％（JIS L3203），熱伝導率（0.0342W/mK）（ASTM C
518 およびJIS A1412，Holometrix社製Rapid Ｋを使
用）（平均温度：22.5°Ｃ），耐熱性は 120°Ｃ，2000
時間で吸音率に変化なし（ASTM Ｅ1050に従って測
定），引張強度は、縦：9.3N（0.95kgf ），横：10.0 N
（1.02kgf ）（試料片幅：50MM，つかみ間隔：200mm，
引張速度：200mm/min ），難燃性はFMVSS No．302 相当
（FMVSSNo.302 ），組成は、ポリプロピレン：65％，ポ
リエステル：35％である。なお、この基シート20を構成
する不織布は所謂従来例１に相当し、その一例として、
住友スリーエム株式会社製のシンサレート（商標）が存
在する。
【００１０】次に、30,30 はカバーシートである。この
カバーシート30,30 は前記基シート20の両面に非接着の
状態で重ねられている。このカバーシート30はポリエス
テル長繊維でできた不織布であり、厚さ約 0.2〜0.3mm
の柔軟性を有するシートである。
【００１１】また、このカバーシート20を構成する不織
布の物性（カッコ内は試験方法）は次のようである。測
定方法はJIS L1906 に準拠した方法による。但し、チャ
ック間隔100,サンプルの厚さ:0.28mm,引張試験条件は表
記の条件とする。 (1).引張強さ（Ｎ／５ｃｍ） タテ …… ２０５ ヨコ …… ８０ (2).伸び率（％） タテ …… ４０ ヨコ …… ３５ (3).引裂強さ（Ｎ）（ペンジュラム法による） タテ …… ９．２
【００１２】また、その組成は、主成分はポリエステル
（ポリエチレンテレフタレート，変成ポリエステル）と
着色剤としての微量のカーボンブラックおよび酸化チタ
ンであり、接着剤及び仕上げ油剤は使用されていない。
なお、このカバーシート30を構成する不織布は、所謂従
来例２に相当し、その一例として、ユニチカ株式会社製
のスパンボンド（商標）が存在する。
【００１３】前記カバーシート30,30 は前記基シート20
の両面に非接着の状態で重ねられた状態で、プレス内熱
源温度を上面 120°C 、下面 130°C に設定し、金型温
度を110°C に保ち、プレス圧力を３〜10kgf/cm2 、加
圧時間を６〜８秒で熱プレス成形（この発明の「適宜固
着手段」に相当する）50されている。なお、スポット状
に熱圧着部51を設け、この部分に取付部材の貫通する十
字状の切り込みを設けることもできる。
【００１４】次に、図２において、折れ線Ａはこの実施
例に係る吸音材10の吸音率を、折れ線Ｂは従来例１に係
る吸音材の吸音率を、折れ線Ｃは従来例２に係る吸音材
（２枚重ねの状態）の吸音率を示したものである。測定
機器は垂直入射測定器であり、測定温度は27°Ｃであ
る。また、サンプルの大きさは90φである。
【００１５】このグラフから明確なように、本願発明に
係る吸音材10の吸音率は、単に、従来例１の吸音率と従
来例２（２枚重ねの状態）の吸音率を総合したものでは
なく、約300Hz 〜1800Hzにおいて特異な優れた吸音率を
示すものである。特に、600Hz 〜1600Hzにおいて突出し
た吸音率を示すものである。
【００１６】
【発明の効果】この発明に係る吸音材は、基シートの両
面にカバーシートを重ね、適宜固着手段によって固定し
た吸音材において、前記基シートが、メルトブローン法
で作られた極細繊維による不織布であり、且つ、前記カ
バーシートを長繊維でできた不織布であり、更に、これ
らを非接着の状態で重ねたため、図２のグラフに示すよ
うに、上記した従来の吸音材よりも吸音効果が相乗的に
向上する。
【００１７】よって、この吸音材の使用価値は従来に比
し高まるととにもその使用範囲は拡大する。
【００１８】なお、前記基シートが、メルトブローン法
で作られた、平均径約２μｍのポリプロピレン極細繊維
と厚みを出すための平均径約25μｍのポリエステル短繊
維を一体化した不織布（従来例１）であり、且つ、前記
カバーシートがポリエステル長繊維でできた不織布（従
来例２）であるようにすれば、この発明に係る吸音材を
製造しやすいものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る吸音材の断面図である。
【図２】同吸音材の吸音効果を示したグラフである。
【符号の説明】
10 … 吸音材 20 … 基シート 30 … カバーシート 50 … 熱圧着部（適宜固着手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｄ０４Ｈ 3/16 Ｇ１０Ｋ 11/16 Ｄ Ｇ１０Ｋ 11/162 Ａ Ｆターム(参考） 3D023 BA03 BB21 BB25 BD21 BD27 BE06 4F100 AK07A AK41A AK41B AK41C BA03 BA10B BA10C DG03A DG04B DG04C DG15A DG15B DG15C DG18A EC03 GB33 GB48 JH01 YY00A 4L047 AA14 AA21 AA28 AB02 AB03 AB08 CA05 CA12 CB03 CC09 CC14 5D061 AA06 AA22 AA23 BB21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 基シートの両面にカバーシートを重ね、
    適宜固着手段によって固定した吸音材において、前記基
    シートが、メルトブローン法で作られた極細繊維による
    不織布であり、且つ、前記カバーシートを長繊維ででき
    た不織布であり、更に、これらを非接着の状態で重ねた
    ことを特徴とする吸音材。
  2. 【請求項２】 請求項１の吸音材において、前記基シー
    トが、メルトブローン法で作られた、平均径約２μｍの
    ポリプロピレン極細繊維と厚みを出すための平均径約25
    μｍのポリエステル短繊維を一体化した不織布であり、
    且つ、前記カバーシートがポリエステル長繊維でできた
    不織布であることを特徴とする吸音材。
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