JP2003344202A - データ処理装置及びデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置及びデータ処理方法

Info

Publication number
JP2003344202A
JP2003344202A JP2002148088A JP2002148088A JP2003344202A JP 2003344202 A JP2003344202 A JP 2003344202A JP 2002148088 A JP2002148088 A JP 2002148088A JP 2002148088 A JP2002148088 A JP 2002148088A JP 2003344202 A JP2003344202 A JP 2003344202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
data
time
series
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002148088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4141180B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Fujimaki
和彦 藤巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Car Corp
Original Assignee
Tokyu Car Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Car Corp filed Critical Tokyu Car Corp
Priority to JP2002148088A priority Critical patent/JP4141180B2/ja
Publication of JP2003344202A publication Critical patent/JP2003344202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4141180B2 publication Critical patent/JP4141180B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時系列荷重データを好適に処理できるデータ
処理装置及びデータ処理方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 輪重抽出手段45において、時系列輪重
データから荷重に関する情報を抽出したのち、これをそ
の情報が含まれた順に配列してなる距離系列輪重データ
を生成する。このような距離系列荷重データは、情報の
抽出によりデータ量が小さくなり、後のデータ処理を行
う場合の計算資源を節約できる。荷重に関する情報を順
に並べることにより車輪が所定量回転する毎の荷重に関
する情報、すなわち、走行距離に対する荷重に関する情
報である距離系列のデータとなり、この距離系列荷重デ
ータは車輪の回転速度、すなわち、鉄道車両の走行速度
の要素を含まない。このため、距離系列荷重データに対
して、鉄道車両の走行速度を考慮せずにデータ処理がで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の輪重や
横圧に関する時系列データを処理するデータ処理装置及
びデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄道車両の車輪に加わる輪重
Pや横圧Q等の荷重データをひずみゲージ等により計測
し、これらを解析して脱線係数等を取得するデータ処理
システムが知られている。このようなデータ処理システ
ムにおいては、車輪に複数のひずみゲージが貼付される
と共に、これらのひずみゲージによってブリッジ回路が
構成され、このブリッジ回路から時系列的に出力される
データを時系列データとして解析する。
【0003】荷重の取得方法として一般的な間欠法にお
いて、ブリッジ回路から出力される時系列荷重データに
は、所定の周期毎に車輪に加わる荷重のデータが含ま
れ、また、この時系列荷重データには、車輪の温度変化
や零点補正の誤差等により生ずるドリフト量を含んでい
る。
【0004】そして、従来は、例えば、特開平4−34
0433号公報に開示されているように、ひずみゲージ
のブリッジ出力に基づいて取得した時系列荷重データを
ローパスフィルタによって処理してドリフト量を取得
し、元の時系列荷重データからこのドリフト量を減算す
ることによりドリフト量を補正した時系列荷重データを
取得し、さらに、このドリフト補正後の時系列荷重デー
タから車輪に加わる荷重のデータを抽出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブリッ
ジ回路から出力される時系列荷重データは、荷重データ
以外の無意味なデータを多く含んでデータ量が大きく、
これを用いて種々のデータ処理を行うと計算資源を浪費
する。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、時系列荷重データを好適に処理できるデータ処
理装置及びデータ処理方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ処理
装置は、鉄道車両の車輪に加わる荷重に関する情報を所
定の周期で含む時系列荷重データを処理するデータ処理
装置であって、所定の周期は鉄道車両の車輪が所定量回
転するのに要する時間に対応し、時系列荷重データから
荷重に関する情報を抽出し荷重に関する情報を荷重に関
する情報が時系列荷重データにおいて含まれた順に配列
してなる距離系列荷重データを生成する荷重抽出手段を
備えることを特徴とする。
【0008】本発明に係るデータ処理方法は、鉄道車両
の車輪に加わる荷重に関する情報を所定の周期で含む時
系列荷重データを処理するデータ処理方法であって、所
定の周期は鉄道車両の車輪が所定量回転するのに要する
時間に対応し、時系列荷重データから荷重に関する情報
を抽出し荷重に関する情報を荷重に関する情報が時系列
荷重データにおいて含まれた順に配列してなる距離系列
荷重データを生成する荷重抽出ステップを備えることを
特徴とする。
【0009】本発明のデータ解析装置及びデータ解析方
法によれば、時系列荷重データから荷重に関する情報を
抽出したのち、これらをその情報が含まれた順に配列し
てなる距離系列荷重データが生成される。このような距
離系列荷重データにおいては、荷重に関する情報が抽出
されているのでデータ量が小さくなり、後のデータ処理
を行う場合の計算資源を節約できる。
【0010】また、距離系列荷重データにおいては、抽
出された荷重に関する情報が、時系列荷重データにおい
て含まれた順に配列されている。時系列荷重データにお
いて、荷重に関する情報は、車輪が所定量回転するのに
要する時間毎のデータであるので、これを順に並べるこ
とにより車輪が所定量回転する毎の荷重に関する情報、
すなわち、走行距離に対する荷重に関する情報である距
離系列のデータとなり、この距離系列荷重データは車輪
の回転速度、すなわち、鉄道車両の走行速度の要素を含
まない。このため、距離系列荷重データに対して、鉄道
車両の走行速度を考慮せずにデータ処理ができる。
【0011】ここで、荷重に関する情報は、時系列荷重
データを、水平軸を時間とし垂直軸を時系列荷重データ
の大きさとなるように表した場合に、時系列荷重データ
において山状波形のピーク値又は谷状波形の谷底値とし
て含まれ、また、山状波形と谷状波形とは時系列荷重デ
ータに交互に含まれ、データ解析装置において、荷重抽
出手段は、時系列荷重データが所定の上限閾値を上回っ
てから所定の下限閾値を下回るまでの第一区間における
時系列荷重データの最大値に基づいて荷重に関する情報
を抽出し、さらに、時系列荷重データが下限閾値を下回
ってから上限閾値を上回るまでの第二区間における時系
列荷重データの最小値に基づいて荷重に関する情報を抽
出することが好ましい。
【0012】また、荷重に関する情報は、時系列荷重デ
ータを、水平軸を時間とし垂直軸を時系列荷重データの
大きさとなるように表した場合に、時系列荷重データに
おいて山状波形のピーク値又は谷状波形の谷底値として
含まれ、また、山状波形と谷状波形とは時系列荷重デー
タに交互に含まれ、データ解析方法において、荷重抽出
ステップは、時系列荷重データが所定の上限閾値を上回
ってから所定の下限閾値を下回るまでの第一区間におけ
る時系列荷重データの最大値に基づいて荷重に関する情
報を抽出し、さらに、時系列荷重データが下限閾値を下
回ってから上限閾値を上回るまでの第二区間における時
系列荷重データの最小値に基づいて荷重に関する情報を
抽出することが好ましい。
【0013】これらによれば、上限閾値及び下限閾値を
適切に設定することにより、山状波形を含む第一区間
と、谷状波形を含む第二区間が取得される。ここで、第
一区間の始点を定めるための閾値と終点を定めるための
閾値とが互いに異なる値とされ、また、第二区間の始点
を定めるための閾値と終点を定めるための閾値とが互い
に異なる値とされ、閾値付近で時系列荷重データが振動
する場合でも、山状波形を含む第一区間と谷状波形を含
む第二区間とを好適に取得できる。また、第一区間の始
点の閾値と、第二区間の終点の閾値とが同じとされると
共に、第一区間の終点の閾値と、第二区間の始点の閾値
とが同じとされるため、閾値のデータが2つですみ、よ
り迅速かつ効率的にデータ処理を行える。また、このよ
うな第一区間から最大値を取得し、第二区間から最小値
を求めることにより、荷重に関する情報を容易に取得で
きる。このため、荷重に関する情報の取得に、荷重に関
する情報が現れる時刻に関する他の信号等を必要としな
い。
【0014】ここで、データ解析装置において、荷重抽
出手段は、第一区間で最大値に基づいて荷重に関する情
報を抽出する際に、最大値が含まれた時刻と、第一区間
よりも前の区間において荷重に関する情報が含まれた時
刻と、の差に基づいて抽出の妥当性を判断し、さらに、
第二区間で最小値に基づいて荷重に関する情報を抽出す
る際に、最小値が含まれた時刻と、第二区間よりも前の
区間において荷重に関する情報が含まれた時刻と、の差
に基づいて抽出の妥当性を判断することが好ましい。
【0015】また、データ解析方法において、荷重抽出
ステップは、第一区間で最大値に基づいて荷重に関する
情報を抽出する際に、最大値が含まれた時刻と、第一区
間よりも前の区間において荷重に関する情報が含まれた
時刻と、の差に基づいて抽出の妥当性を判断し、さら
に、第二区間で最小値に基づいて荷重に関する情報を抽
出する際に、最小値が含まれた時刻と、第二区間よりも
前の区間において荷重に関する情報が含まれた時刻と、
の差に基づいて抽出の妥当性を判断することが好まし
い。
【0016】これらによれば、最大値や最小値が含まれ
た時刻と、その区間よりも前の区間で荷重に関する情報
が含まれた時刻との差、すなわち、輪重に関する情報が
含まれる時間間隔に基づいて、当該最大値や最小値が、
真の情報か、ノイズであるかの判断がなされ、パルス状
のノイズ等による不適当な最大値や最小値を荷重に関す
る情報として抽出することを防止できる。
【0017】また、データ解析装置において、距離系列
荷重データをローパスフィルタで処理してドリフト量を
抽出し、ドリフト量に基づいて距離系列荷重データのド
リフト補正を行う荷重ドリフト補正手段を備えることが
好ましい。
【0018】また、データ解析方法において、距離系列
荷重データをローパスフィルタで処理してドリフト量を
抽出し、ドリフト量に基づいて距離系列荷重データのド
リフト補正を行う荷重ドリフト補正ステップを含むこと
が好ましい。
【0019】これにより、距離系列荷重データから、零
点ドリフト等のドリフト量がキャンセルされ、より精度
の高い距離系列荷重データが得られる。
【0020】また、データ解析装置において、荷重ドリ
フト補正手段は、抽出されたドリフト量に生ずる位相遅
れを補正して距離系列荷重データのドリフト補正を行う
ことが好ましい。
【0021】また、データ解析方法において、荷重ドリ
フト補正ステップは、抽出されたドリフト量に生ずる位
相遅れを補正して距離系列荷重データのドリフト補正を
行うことが好ましい。
【0022】これにより、ローパスフィルタにより抽出
されるドリフト量に生じる位相遅れが補正されて距離系
列荷重データが補正されるので、一層精度の高い距離系
列荷重データが得られる。
【0023】また、データ解析装置において、距離系列
荷重データから、荷重に関する情報を所定の個数以上含
む区間であって、区間の両端以外の荷重に関する情報が
区間の両端の荷重に関する情報より小さくなる区間を抽
出すると共に、当該区間における荷重に関する情報に基
づいて静的最小荷重値を取得する静的最小荷重取得手段
を備えることが好ましい。これにより、静的最小輪重を
簡易に取得することができる。
【0024】また、データ解析方法において、距離系列
荷重データから、荷重に関する情報を所定の個数以上含
む区間であって、区間の両端以外の荷重に関する情報が
区間の両端の荷重に関する情報より小さくなる区間を抽
出すると共に、当該区間における荷重に関する情報に基
づいて静的最小荷重値を取得する静的最小荷重取得ステ
ップを含むことが好ましい。これにより、静的最小輪重
を簡易に取得することができる。
【0025】また、荷重は輪重であり、データ処理装置
は、さらに、鉄道車両の車輪に加わる横圧に関する情報
の時系列的なデータである時系列横圧データを取得し、
輪重抽出手段は、時系列荷重データから輪重に関する情
報を抽出する際に輪重に関する情報が含まれた各々の時
刻に関する情報を取得し、輪重抽出手段で抽出された輪
重に関する情報に各々対応して時系列横圧データのうち
各々の輪重に関する情報が含まれた時刻を含む所定の時
間における横圧に関する情報に基づいて輪重対応横圧情
報を生成すると共に、輪重対応横圧情報を対応する時刻
の順に配列した距離系列横圧データを生成する横圧抽出
手段を備えることが好ましい。
【0026】また、荷重は輪重であり、データ処理方法
は、さらに、鉄道車両の車輪に加わる横圧に関する情報
の時系列的なデータである時系列横圧データを取得する
時系列横圧データ取得ステップを含み、輪重抽出ステッ
プは、時系列荷重データから輪重に関する情報を抽出す
る際に輪重に関する情報が含まれた各々の時刻に関する
情報を取得し、輪重抽出ステップで抽出された輪重に関
する情報に各々対応して時系列横圧データのうち各々の
輪重に関する情報が含まれた時刻を含む所定の時間にお
ける横圧に関する情報に基づいて輪重対応横圧情報を生
成すると共に、輪重対応横圧情報を対応する時刻の順に
配列した距離系列横圧データを生成する横圧抽出ステッ
プを備えることが好ましい。
【0027】これによって、時系列横圧データのデータ
数を、輪重に関する情報のデータ数及び輪重に関する情
報が含まれた時刻に対応させて好適に減少させることが
でき、迅速かつ好適に横圧に関するデータ処理を行え
る。
【0028】また、データ解析装置において、輪重対応
横圧情報として、所定の時間における横圧に関する情報
の最大値及び所定の時間における横圧に関する情報の平
均値を生成することが好ましい。
【0029】また、データ解析方法において、輪重対応
横圧情報として、所定の時間における横圧に関する情報
の最大値及び所定の時間における横圧に関する情報の平
均値を生成することが好ましい。
【0030】これにより、時系列横圧データに含まれる
最大値や平均値等の情報を好適に残しつつ、時系列横圧
データのデータ数を減少させることができる。
【0031】また、データ解析装置において、横圧距離
系列データから、輪重対応横圧情報の内の最大値と最小
値との差が直線判定幅閾値より小さくなり、かつ、輪重
対応横圧情報の平均変化率が直線判定変化率閾値よりも
小さい区間を抽出する直線区間認識手段を備えることが
好ましい。
【0032】また、データ解析方法において、横圧距離
系列データから、輪重対応横圧情報の内の最大値と最小
値との差が直線判定幅閾値より小さくなり、かつ、輪重
対応横圧情報の平均変化率が直線判定変化率閾値よりも
小さい区間を抽出する直線区間認識ステップを含むこと
が好ましい。
【0033】これにより、横圧距離系列データから直線
区間を認識でき、この直線区間における輪重対応横圧情
報に基づいて、横圧距離系列データのドリフト値を好適
に求めることができる。
【0034】また、データ解析装置において、直線区間
認識手段によって抽出された区間における輪重対応横圧
情報に基づいて、距離系列横圧データのドリフト補正を
する横圧ドリフト補正手段を備えることが好ましい。こ
れにより、より精度の高い横圧に関する情報に基づく解
析が行える。
【0035】また、データ解析方法において、直線区間
認識ステップによって抽出された区間における輪重対応
横圧情報に基づいて、距離系列横圧データのドリフト補
正をする横圧ドリフト補正ステップを含むことが好まし
い。これにより、より精度の高い横圧に関する情報に基
づく解析が行える。
【0036】また、データ解析装置において、距離系列
横圧データから、輪重対応横圧情報がカーブ閾値を超え
ている区間を抽出するカーブ認識手段を備えることが好
ましい。
【0037】また、データ解析方法において、距離系列
横圧データから、輪重対応横圧情報がカーブ閾値を超え
ている区間を抽出するカーブ認識ステップを含むことが
好ましい。
【0038】これにより、カーブ区間が容易に認識さ
れ、カーブ区間毎の輪重や横圧の解析を好適に行える。
【0039】また、データ解析装置において、時系列横
圧データを所定のローパスフィルタで処理し、処理され
た時系列横圧データのピーク値を取得する代表横圧値取
得手段を備えることが好ましい。
【0040】また、データ解析方法において、時系列横
圧データを所定のローパスフィルタで処理し、処理され
た時系列横圧データのピーク値を取得する代表横圧値取
得ステップを含むことが好ましい。
【0041】このようなデータ処理装置では、Q/P値
(脱線係数)の計算等のために、時系列横圧データのピ
ークまわりで所定時間維持された値である代表横圧値Q
mを取得する場合がある。上記構成によれば、ローパス
フィルタによって時系列横圧データのピークが丸められ
るので、このローパスフィルタのパラメータを好適な値
にすることにより、丸められたピーク値を代表横圧値Q
mに近似する値とさせることができる。このため、ロー
パスフィルタで処理された時系列横圧データのピーク値
を取得することにより、代表横圧値Qmが好適に求めら
れる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に係るデータ処理装置の好適な実施形態について
詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一また
は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0043】図1は、本発明の実施形態に係るデータ処
理システムを示す概略構成図である。本実施形態のデー
タ処理システム100は、鉄道車両1の車輪20に加わ
る輪重P及び横圧Qを取得しリアルタイムに、あるい
は、事後的に解析するデータ処理システムである。
【0044】このデータ処理システム100は、輪重P
(荷重)の変化を検出して時系列輪重データ(時系列荷
重データ)を出力する輪重検出部10と、横圧Qの変化
を検出して時系列横圧データを出力する横圧検出部15
と、これら輪重検出部10及び横圧検出部15からの出
力を受けて増幅させる動ひずみ計30と、動ひずみ計3
0で増幅された時系列輪重データ及び時系列横圧データ
に対してアンチエリアシング処理を行うローパスフィル
タ31と、アンチエリアシング処理された時系列輪重デ
ータ及び時系列横圧データをサンプリングしてA/D変
換してディジタルデータとするA/D変換器32と、デ
ィジタル化された時系列輪重データ及び時系列横圧デー
タを格納する格納手段35と、格納手段35に格納され
た時系列輪重データ及び時系列横圧データを取得して処
理を行うデータ処理装置40と、を備えている。
【0045】また、このデータ処理システム100は、
動ひずみ計30で増幅されたデータを記録するレコーダ
33と、当該データを出力する出力装置34とをさらに
備えている。
【0046】輪重検出部10は、図2(a)、図2
(b)に示すように、車輪20で輪軸21を挟んで相対
向する位置に一対設置されたゲージ対11とゲージ対1
2とを有している。ゲージ対11は、車輪20の半径方
向のひずみを測定可能なひずみゲージ11a及びひずみ
ゲージ11bを有し、ゲージ対12は、同様に車輪20
の半径方向のひずみを測定可能なひずみゲージ12a及
びひずみゲージ12bを有している。これらゲージ対1
1,12は、車輪20の回転により各々のゲージ対1
1,12が設置された場所が輪軸21の下側に位置した
ときに、各々の場所に加わる輪重Pを検出する。
【0047】これらの輪重ひずみゲージ11a〜12b
は、図3(a)に示すようなブリッジ回路13を構成し
ている。そして、このようなブリッジ回路13及び動ひ
ずみ計30を介して、図4(a)に示すように、時系列
的なデータであって、車輪20が半回転するのに要する
時間Tx毎に、輪重Pに関する情報を、正負が交互に逆
転された値120,121,122,123,124,
125等として含む時系列輪重データが出力される。こ
こで、時系列輪重データ(時系列荷重データ)は、水平
軸を時間とし垂直軸を時系列輪重データの大きさとなる
ように表した場合に、山状波形130,131,132
等のピーク値や谷状波形135,136,137等の谷
底値として輪重Pに関する情報を含み、また、ひずみゲ
ージの温度変動等や動ひずみ計の零点設定の誤差等によ
って発生するドリフト量Poffset(図示一点鎖線)を含
んでいる。また、輪重Pに関する情報が現れる周期Tx
は、車輪20が1/2回転するのに要する時間に対応す
ることとなり、鉄道車両1の速度により変動する。な
お、ドリフト量は、輪重Pに関する情報が現れる周期T
xよりも十分に長い周期で変動するものである。なお、
輪重Pに関する情報や、横圧Qに関する情報に所定の係
数をかけること等により、測定された輪重Pや横圧Qの
絶対値が求められる。
【0048】横圧検出部15は、図2(a)、図2
(b)に示すように、車輪20の車幅方向の内側の面上
で輪軸21から所定距離はなれた位置に輪軸21を取り
囲むように等間隔に複数設置されたひずみゲージ15a
〜15hと、車輪20の車幅方向の外側の面上にひずみ
ゲージ15a〜15hに対応して複数設置されたひずみ
ゲージ16a〜16hとを備えている。これらのひずみ
ゲージ15a〜15h、16a〜16hは、各々のひず
みゲージが設置された場所が輪軸21の下側に位置した
際に、車輪20が横圧Qを受けて生ずる曲げ応力を検出
する。
【0049】これらのひずみゲージ15a〜15h、1
6a〜16hは、図3(b)に示すように、ブリッジ回
路17を構成し、このようなブリッジ回路17及び動ひ
ずみ計30を介して、時系列的なデータであって、横圧
Qに関する情報を連続的に含む時系列横圧データが出力
される(図5参照)。このような時系列横圧データも、
ひずみゲージの温度変動等や動ひずみ計の零点設定の誤
差等によって発生する、ドリフト量(図示ドリフト量
A,B等)を含んでいる。
【0050】データ処理装置40は、図6に示すよう
に、格納手段35に格納された時系列輪重データ及び時
系列横圧データを取得する取得手段41と、時系列横圧
データから代表横圧値Qmを取得する代表横圧値取得手
段43と、時系列輪重データから距離系列輪重データを
生成する輪重抽出手段(荷重抽出手段)45と、距離系
列輪重データのドリフトを補正する輪重ドリフト補正手
段(荷重ドリフト補正手段)47と、時系列横圧データ
から距離系列横圧データを生成する横圧抽出手段49
と、距離系列横圧データのドリフト補正を行うと共にカ
ーブ区間の認識等をする横圧ドリフト補正手段51と、
これらのデータに基づいてデータの解析を行う解析部5
3と、解析データや時系列データ等を表示する表示手段
55と、解析データや時系列データ等をプリンタ等や記
憶手段等へ出力する出力手段57と、ユーザの指示等に
基づいてカーブ区間の修正を行うカーブ修正手段59
と、同様の機能を有するコンピュータである。
【0051】輪重抽出手段45は、格納手段35から時
系列輪重データを取得し、図4(a)に示すように、当
該時系列輪重データの内、そのデータ値が上限閾値Po
maxを上回ってから(時刻t01)データ値が下限閾値
を下回るまで(時刻t02)の区間を抽出することにより
山形波形部分130を含む区間(第一区間)を取得し、
その区間の最大値に対応する値、例えば、値120等を
輪重Pに関する情報として抽出する。また、当該時系列
輪重データの内、そのデータ値が下限閾値Pominを
下回ってから(時刻t02)データ値が上限閾値を上回る
まで(時刻t03)までの区間を抽出することにより谷状
波形部分135を含む区間(第二区間)を検出し、その
区間の最小値に対応する値、例えば、値121等を輪重
Pに関する情報として抽出する。この一連の手順を順次
続けることにより、値120〜値123等を得ることが
できる。なお、このとき、値120〜値123に各々対
応する、輪重に関する情報が含まれた時刻ta、tb、t
c、td等を横圧抽出手段49に送信する。
【0052】ここで、第一区間の始点を定めるための上
限閾値Pomaxと終点を定めるための下限閾値Pom
inとが互いに異なる値とされ、また、第二区間の始点
を定めるための下限閾値Pominと終点を定めるため
の上限閾値Pomaxとが互いに異なる値とされ、閾値
付近で時系列荷重データが波形129の部分のように振
動する場合でも、山状波形130を含む第一区間等を好
適に取得できる。また、第一区間の始点を定めるための
閾値Pomaxと、第二区間の終点を定めるための閾値
Pomaxとが同じとされると共に、第一区間の終点を
定めるための閾値Pominと、第二区間の始点を定め
るための閾値Pominとが同じとされるため、閾値の
データが2つですみ、より迅速かつ効率的にデータ処理
を行える。また、このような第一区間から最大値を取得
し、第二区間から最小値を求めることにより、荷重に関
する情報を容易に取得できる。このため、荷重に関する
情報の取得に、荷重に関する情報が現れる時刻に関する
他の信号等を必要としない。
【0053】上限閾値Pomaxとしては、輪重Pに関
する情報として現れる山状波形のピーク値を超えず、か
つ、時系列輪重データに周期的に現れるノイズ127の
ピーク値を超える値である必要があり、時系列輪重デー
タに対して設定する所定のオフセット設定値に対して時
系列輪重データの振幅の40%程度を足したものを使用
することが好ましい。また、下限閾値Pominとして
は、輪重にPに関する情報として現れる谷状波形の谷底
値を下回らず、かつ、時系列輪重データに周期的に現れ
るノイズ128の谷底値を下回る値である必要があり、
時系列輪重データに対して設定するオフセット設定値か
ら時系列輪重データの振幅の半分の40%程度を引いた
ものを使用することが好ましい。このようなオフセット
設定値や、時系列輪重データの振幅等は、例えば、あら
かじめ、ユーザ等が時系列輪重データの表示グラフ等か
ら判断して入力することにより設定できる。
【0054】また、一度、適切な上限閾値Pomaxと
下限閾値Pominとによって、輪重Pに関する情報が
好適に取得できた後は、取得された2つ又は4つ等の輪
重Pに関する情報の平均値等からオフセット設定値を求
め、また取得した輪重Pに関する情報のうちの隣り合う
2つの値の差等に基づいて振幅値を求めることが好まし
く、これにより、オフセット量が大きく変動する場合
や、時系列輪重データの振幅値が大きく変化する場合に
も好適に、輪重Pに関する情報が抽出できる。
【0055】なお、時系列輪重データにおいては、まれ
に、山状波形130等や谷状波形135等よりも大きな
ノイズ等のパルスピークを含む場合がある。例えば、時
刻t 05〜時刻t06の区間で山状波形130の後に、真の
値124よりも大きなパルスピーク126による偽の値
126aを含む場合は、真の値124に代えて偽の値1
26aを輪重に関する情報として抽出してしまうおそれ
がある。
【0056】このような場合は、この区間で取得した値
126aが含まれた時刻teと、これより前の、例え
ば、時刻t04〜時刻t05の区間で輪重に関する情報とし
て抽出した値123が含まれた時刻tdとの差dTを求
め、このdTに基づいて、この値126aを輪重に関す
る情報として抽出することの妥当性を判断することがで
きる。
【0057】例えば、dTと、時刻tdと時刻tcとの差
dT0と、を比較することにより、値126aの妥当性
を検討できる。具体的には、例えば、dT/dT0に着
目し車両1の減速度が一定であると仮定すると、車両1
が時間dTの終端である時刻に停止した場合にdT/d
0は最大値(1+20.5)となり、走行中dT/dT 0
がこれを上回ることはないので、このdT/dT0に基
づいてこの区間での値126aについての妥当性を判定
できる。
【0058】また、例えば、図4(b)に示すように、
山状波形132より前に真の値124よりも大きなパル
スピーク126による偽の値126aを含む場合でも、
時刻t05〜時刻t06の区間で輪重に関する情報として真
の値124に代えて偽の値126aを輪重に関する情報
として抽出してしまうおそれがある。
【0059】このような場合でも、この区間で取得した
値126aが含まれた時刻thと、これより前の、例え
ば、時刻t04〜時刻t05の区間で輪重に関する情報とし
て抽出した値123が含まれた時刻tdとの差dTを求
め、このdTに基づいて、この値126aを輪重に関す
る情報として抽出することの妥当性を判断することがで
きる。具体的には、車両1が加速度一定で加速すると仮
定すると、時間dT0の始端である時刻に車両1が発進
するとした場合にdT/dT0が最小値(20.5−1)と
なり、走行中にdT/dT0がこれを下回ることはない
ので、このdT/dT0に基づいてこの区間での値12
6aについての妥当性を判定できる。
【0060】これらを合わせて考えると、各々の区間で
の最大値や最小値に関して、少なくとも(20.5−1)
≦(dT/dT0)≦(1+20.5)を満たさない場合
は、異常値であると判定できる。なお、異常値であると
判定された場合は、例えば、表示手段にその旨を出力
し、システムの使用者に警告を与えることができる。
【0061】そして、輪重抽出手段45は、このように
して取得した輪重Pに関する情報を、当該輪重Pに関す
る情報が時系列輪重データに含まれていた時刻順に配列
し、距離系列輪重データを生成する。
【0062】このような距離系列輪重データにおいて
は、輪重に関する情報が抽出されているのでデータ量が
小さくなり、後のデータ処理を行う場合の計算資源を節
約できる。また、距離系列輪重データにおいては、抽出
された輪重に関する情報が、時系列輪重データにおいて
含まれた順に配列されている。時系列輪重データにおい
て、輪重に関する情報は、車輪20が所定量回転するの
に要する時間毎のデータであるので、これを順に並べる
ことにより車輪20が所定量回転する毎の荷重に関する
情報、すなわち、走行距離に対する荷重に関する情報で
ある距離系列のデータとなり、この距離系列荷重データ
は車輪20の回転速度、すなわち、鉄道車両1の走行速
度の要素を含まない。このため、距離系列荷重データに
対して、鉄道車両1の走行速度を考慮せずにデータ処理
ができ好適である。例えば、この距離系列輪重データに
対しては、以下に説明するように、鉄道車両の走行速度
を考慮せずにフィルタ処理等のデータ処理ができ、従来
のように、時系列輪重データをローパスフィルタ等のフ
ィルタで処理する際等に、鉄道車両の最低速度等に合わ
せてフィルタの遮断周波数等のパラメータを最適化する
必要がなくされ、好適にデータの処理が行える。
【0063】このような距離系列輪重データを、データ
値をY軸に対応させ、配列順に等間隔にX軸に対して並
べたグラフを図7(a)に示す。図中の黒丸120等が
抽出された輪重に関する情報に対応する。このように距
離系列輪重データをX軸に等間隔に並べると、このX軸
は距離に対応するので、以降横軸を距離と記載する。
【0064】距離系列輪重データは、図7(a)中に一
点鎖線で示すように、徐々に変動するドリフト量113
を含んでおり、ドリフト量113を補正しないと精度の
高い輪重Pの取得ができない。
【0065】輪重ドリフト補正手段47は、このように
ドリフト量を含む距離系列輪重データをローパスフィル
タによって処理して、ドリフト量(図中の一点鎖線の成
分)を抽出し、距離系列輪重データからドリフト量を減
算することにより、図7(b)に示すようにドリフト補
正された距離系列輪重データを生成する。なお、1つお
きに現れる負号を持つ輪重Pに関する情報の符号を変換
し、図7(c)に示すような、符号が統一されたドリフ
ト補正済みの距離系列輪重データを生成すると後工程で
の取り扱いが容易となる。
【0066】ここで、距離系列輪重データからドリフト
量を減算する際には、ローパスフィルタによって取得さ
れたドリフト量に発生する位相遅れをキャンセルするよ
うに減算することが好ましい。
【0067】具体的には、距離系列輪重データをx[i],i
=0〜n-1とし、長さ2N+1(Nは整数)のフィルタに
対して入力としてx[i]を与えたときのドリフト量として
の出力をy[i],i=0〜n-1、とすると、フィルタによる位
相遅れはNとなる。そして、ドリフト量の減算を、z[j]
=x[j]-y[j+N], k=0,1,…,n-N+1により行うことが好まし
い。これにより、ドリフト量を補正する際の位相遅れが
キャンセルされて、より精度の高い輪重データが得られ
る。
【0068】なお、これ以降、便宜的に、図7(a)に
示すように、距離系列データのデータ同士のX軸の間隔
を1秒に相当する時間とみなして距離系列データの周波
数及び周期を定義し、距離系列データの変動等に関する
議論を行う。これにより、車輪が半回転する距離毎のデ
ータ列の周期は1となり、データ4個を周期として増減
するような変動の周波数は0.25、周期は4となる。
このような周波数を用いて考えると、上述のフィルタと
しては、輪重Pの変動の周波数よりも十分低く、予想さ
れるドリフト量の変動の周波数よりも大きな周波数であ
るような遮断周波数を有するローパスフィルタを採用す
ることが好ましく、通常の鉄道車両においては、遮断周
波数を0.005Hzにすることにより、好適にドリフ
ト量が抽出できる。
【0069】図8(a)に、本実施形態で使用したフィ
ルタの周波数応答を、図8(b)に本実施形態で使用し
たフィルタのフィルタ係数h(l)を示す。
【0070】横圧抽出手段49は、輪重抽出手段45で
抽出された輪重に関する情報に対応して、時系列横圧デ
ータのうちの各々の輪重に関する情報が含まれた時刻を
含む所定の時間における横圧Qに関する情報に基づいて
輪重対応横圧情報を生成し、これを対応する時刻順に配
列した距離系列横圧データを生成する。
【0071】このようにして生成された距離系列横圧デ
ータは、時系列輪重データにおいて輪重Pに関する情報
が含まれた時刻に対応するように、時系列横圧データか
ら横圧Qに関する情報が抽出されデータの数が減少され
ている。このため、この距離系列横圧データを用いて後
述のカーブ検出等を行うことにより計算精度をそれほど
悪化させることなく計算負荷を低減することができる。
【0072】本実施形態において、横圧抽出手段49
は、輪重対応横圧情報として、距離系列横圧最大値デー
タと距離系列横圧平均値データとを生成する。距離系列
横圧最大値データは、時系列横圧データのうちで、輪重
Pに関する情報が含まれた時刻と、当該輪重Pに関する
情報よりも一つ前の輪重Pに関する情報が含まれた時刻
との間の時間における、横圧Qに関する情報の最大値を
各々取得し、これを各々の時刻順に配列してなるもので
ある。また、距離系列横圧平均値データは、時系列横圧
データのうちで、輪重Pに関する情報が含まれた時刻
と、当該輪重Pに関する情報よりも一つ前の輪重Pに関
する情報が含まれた時刻との間の時間での、横圧Qに関
する情報の平均値を各々の時刻の順に配列してなるもの
である。
【0073】このように、横圧Qに関してデータ数を減
少させる際に、輪重Pに関する情報が含まれた時刻を含
む時間での最大値や平均値を抽出するようにしているの
で、抽出後の距離系列横圧データに含まれる情報の質が
高くされ、一層好適に横圧データの処理が行える。
【0074】横圧ドリフト補正手段51は、図6に示す
ように、距離系列横圧データに基づいて、直線区間を認
識する直線検出手段(直線区間認識手段)61を備え、
直線区間における距離系列横圧データに基づいてドリフ
ト量を取得し、当該ドリフト量に基づいて距離系列横圧
データのドリフトを補正する。また、横圧ドリフト補正
手段51は、このドリフト量を考慮に入れた上で、距離
系列横圧データに基づいてカーブ区間を認識するカーブ
検出手段(カーブ認識手段)63を具えている。
【0075】直線検出手段61は、図9に示すように、
距離系列横圧平均値データのうち、所定の個数以上のデ
ータからなる区間であって、横圧平均値の内最大値Qm
axと最小値Qminとの差が所定の直線判定幅閾値よ
り小さく、かつ、当該区間内での横圧平均値の平均変化
率が所定の直線判定変化率閾値よりも小さい区間を直線
区間として認識する。ここで、横圧平均値を用いて直線
を判定するので、横圧最大値等を用いる場合に比して、
より好適に直線の判定がなされる。
【0076】なお、当該区間の直線判定変化率閾値は、
当該区間での平均変化率に対応する増分が直線判定幅閾
値の20%程度となるように定めることが好ましい。ま
た、区間のデータ個数としては、車輪5回転に対応する
データ10点とすることが好ましい。
【0077】カーブ検出手段63は、図10に示すよう
に、距離系列横圧最大値データに基づいて、横圧最大値
が所定のカーブ閾値を超えている区間140等をカーブ
区間として認識する。ここで、カーブ検出手段63は、
ローパスフィルタを用いて距離系列横圧最大値データか
ら高周波成分を除去し平滑化してなる距離系列横圧デー
タに対してカーブ認識を行うことが好ましい。
【0078】この平滑化としては、例えば、横圧Qの変
動であって、車輪が10回転する距離よりも短い周期の
変動が除去されるように設定することが好ましく、具体
的には、図11(a)、図11(b)に示すような特性
のフィルタを用いることができる。このようにして高周
波成分を除去することにより、横圧Qの細かい変動によ
り極めて短いカーブ区間が多数認識されることが防止さ
れる。また、横圧最大値を用いることにより、横圧平均
値を用いる場合等に比して、カーブの認識が好適に行え
る。
【0079】次に、図12(a),図12(b),図1
3(a),図13(b)を参照して、本実施形態の横圧
ドリフト補正手段51における具体的な動作を説明す
る。なお、本来、平滑化された距離系列横圧最大値デー
タにおける横圧最大値、平滑化されていない距離系列横
圧最大値データにおける横圧最大値、距離系列横圧平均
値データにおける横圧平均値は、互いに異なる数値であ
るが、いずれもほぼ同様の傾向を示す波形となるため、
図12(a),図12(b),図13(a),図13
(b)において、簡潔な図とするため同一の丸点で表し
ている。
【0080】本実施形態では、距離系列横圧平均値デー
タに基づいて直線区間を認識してドリフト量を抽出し、
このドリフト量に基づいて平滑化されていない距離系列
横圧最大値データに対するドリフト補正をする一方、平
滑化された距離系列横圧最大値データに基づくカーブ区
間の認識をドリフト量を考慮に入れて行う。
【0081】まず、図12(a)に示すような、距離系
列横圧平均値データが与えられると、まず直線判定が行
われ、山状波形160より手前において上述の条件を満
たす直線区間150を認識する。そして、距離系列横圧
平均値データの直線区間150の横圧平均値から当該直
線区間150に対応するドリフト量Eを、例えば、当該
直線区間150における横圧平均値の平均値等として取
得する。そして、図12(b)に示すように、平滑化し
ていない距離系列横圧最大値データの直線区間150に
対応する部分の横圧最大値からドリフト量Eを減算して
平滑していない距離系列横圧最大値データの直線区間1
50におけるドリフト補正をする。
【0082】次に、平滑化された距離系列横圧最大値デ
ータにおいて所定のカーブ閾値Sを超えている区間をカ
ーブ区間151として認識する。このようなカーブ区間
に関する情報は、解析部53(詳しくは後述)において
用いられる。ここで、カーブ閾値Sとしては、予め定め
られた固定値Kと、直前の直線区間150において取得
されたドリフト量Eとを加算した値を用いることが好ま
しい。これにより、ドリフト量が変化する場合でもカー
ブ区間を好適に認識できる。
【0083】次に、距離系列横圧平均値データに基づい
て、カーブ区間151よりも先の直線区間152を認識
する。
【0084】そして、当該直線区間152に対応するド
リフト量Fを距離系列横圧平均値データの横圧平均値か
ら取得した後、図13(a)に示すように、平滑化して
いない距離系列横圧最大値データにおける直線区間15
2に対応する横圧最大値からドリフト量Fを減算して当
該直線区間152におけるドリフト補正をする。
【0085】つぎに、直線区間150と直線区間152
とに挟まれるカーブ区間151を含む区間153におい
てドリフト補正をすべく、直線区間150に対応するド
リフト量E及び直線区間152に対応するドリフト量F
から、区間153に対応する補間ドリフト量Gを、例え
ば、線形補間等により生成し、平滑化していない距離系
列横圧最大値データの区間153に対応する横圧最大値
から補間ドリフト量Gを減算して、図13(b)に示す
ように、区間153におけるドリフト補正を行う。
【0086】このような手順を順に続けることにより、
平滑化された距離系列横圧最大値データからカーブ区間
が好適に認識されると共に、平滑化されていない距離系
列横圧最大値データのドリフト量の補正が好適になされ
る。
【0087】なお、従来は、連続的に取得される本実施
形態のような時系列横圧データのドリフト補正は困難で
あったが、本実施形態の横圧ドリフト補正手段51によ
れば、連続的に取得される時系列荷重データのドリフト
処理が可能となる。
【0088】代表横圧値取得手段43は、時系列横圧デ
ータを所定のローパスフィルタで処理し、処理された時
系列横圧データのピーク値に基づいて、Q/P値の取得
に用いる代表横圧値Qmと、当該代表横圧値Qmに対応
する時刻と、を取得する。
【0089】本実施形態のようなデータ処理システムに
おいて、Q/P値(脱線係数)を求める際には、図14
に示すように、時系列横圧データ(図中の実線)におけ
る横圧のピークを含む山状波形190において、横圧値
Qとして、横圧のピーク値ではなく、代表横圧値Qm、
すなわち、当該ピークにおいて所定の時間t1の間、維
持された横圧値を用いることが多い。
【0090】そして、本実施形態における代表横圧値取
得手段43は、時系列横圧データを所定のローパスフィ
ルタで処理してピークの鋭さを緩和させて緩和された時
系列横圧データ(図中点線)を生成し、この緩和の際に
ローパスフィルタの特性を適切なものとすることによ
り、緩和されたピークの値を、緩和前の時系列データに
おける代表横圧値Qmにほぼ対応するようにさせる。こ
れにより、この緩和された時系列横圧データのピークを
取得することにより、代表横圧値Qmを好適に取得する
ことができる。
【0091】このようなローパスフィルタとしては、例
えば、図14に示すような、底辺の長さが2t1である
三角波が周期T毎に現れるモデル波形に対してフィルタ
処理を施した場合に、ピークの高さが元の三角波の約1
/2になるようなフィルタを採用することができる。
【0092】具体的には、例えば、所定の時間間隔t1
を1/20sとすると、遮断周波数が5Hzとなるよう
なフィルタを用いることが好ましく、図15に示すよう
な周波数特性を有するフィルタを用いることができる。
【0093】解析部53は、図6に示すように、ドリフ
ト補正された距離系列輪重データとカーブ区間のデータ
とから各カーブ区間毎に最大輪重値を求める最大輪重取
得手段71と、ドリフト補正された距離系列輪重データ
とカーブ区間のデータとから各カーブ区間毎に最小輪重
値を求める動的最小輪重取得手段73と、ドリフト補正
された距離系列横圧最大値データとカーブ区間のデータ
とから各カーブ区間毎の最大横圧を求める最大横圧取得
手段75と、代表横圧値取得手段によって取得された代
表横圧値Qm及びこの代表横圧値Qmに対応する時刻と
ドリフト補正距離系列輪重データとから各々の代表横圧
値Qm毎にQ/P値を取得するQ/P値取得手段77
と、静的最小輪重取得手段(静的最小荷重取得手段)7
9とを備えている。
【0094】静的最小輪重取得手段79は、ドリフト符
号補正済みの距離系列輪重データから、図16に示すよ
うに、所定区間以上連続する、輪重Pに関する情報の最
小値Pcを取得することにより静的最小輪重値を取得す
る。
【0095】本実施形態では、車輪が3回転に対応する
距離以上、すなわち、データ7個分以上維持された輪重
に関する情報の最小値Pcを取得する。また、この静的
最小輪重取得手段79は、カーブ検出手段63により認
識されたカーブ区間毎に、当該区間内の最小値Pcのう
ちの最も小さいものを静的最小輪重値として取得する。
【0096】具体的には、図16(a)に示すように、
カーブ区間205毎に、データ8個以上の区間であっ
て、両端以外のデータが、両端のデータ値の各々よりも
低くなるような区間200,210等を抽出し、例え
ば、当該区間200,210の両端の値の内の低い方の
値215,217を最小値Pcとして取得する。そし
て、このようにして、このカーブ区間205で得られた
最小値Pcのなかでの最小値を当該カーブ区間205に
おける静的最小輪重値として取得する。
【0097】より一般的には、データn個分以上維持さ
れた輪重の最小値を求める際は、n+1個以上の輪重P
に関する情報からなる区間であって両端以外のデータ
が、両端のデータ値よりも低くなるような区間を抽出
し、当該区間内のデータ値に基づいて静的最小輪重候補
地を取得する。当該区間がm個のデータからなる区間で
ある場合、当該区間のデータ値を値の大きい順から並べ
た場合、m=n+1なら2番目、m>n+1ならば3番
目の値を静的最小輪重候補値として取得することができ
る。
【0098】なお、この方法では、谷状波形同士が所定
時間ずれて合体したような波形データにおいても静的最
小輪重を取得でき、例えば、図16(b)のような場合
では、9個の輪重Pに関する情報からなる区間211が
抽出され、これらの各輪重Pに関する情報の内上から3
番目のデータ216が最小値Pcとなる。このデータ値
は、7個以上の区間維持されたものとなり、静的最小輪
重値としての条件を満たす。
【0099】表示手段55は、時系列輪重データ、時系
列横圧データ、距離系列輪重データ、ドリフト補正距離
系列輪重データ、距離系列横圧最大値データ、ドリフト
補正距離系列横圧最大値データ、距離系列横圧平均値デ
ータ等の波形や、最大横圧値、最大輪重値、動的最小輪
重値、静的最小輪重値、Q/P値等のデータを画面上等
に表示する。例えば、図17に示すように、ドリフト補
正された距離系列輪重データや距離系列横圧データのグ
ラフ300を表示すると共に、そのグラフ上に取得され
た輪重や横圧の最大値302や最小値301等を対応し
て表示するので、データ解析の妥当性のチェックができ
る。また、時系列輪重データ311のグラフと当該時系
列輪重データから抽出した輪重値312や時系列横圧デ
ータ313やドリフト量等を重ね合わせたグラフ310
を表示することにより、輪重値等の抽出や、ドリフト補
正の妥当性を容易にチェックできる。さらに、取得した
データのテーブル320を表示することにより、同様に
数値の妥当性を容易にチェックできる。
【0100】次にこのような、データ処理システムにお
いて、図18を参照して、処理がなされる方法について
説明する。
【0101】まず、鉄道車両1の走行により輪重検出部
10及び横圧検出部15からの時系列データが、動ひず
み計30,フィルタ31、A/D変換器32を介して、
格納手段35に格納される。
【0102】そして、データ処理装置40においては、
まず、ステップ301において格納手段35から時系列
輪重データ及び時系列横圧データを取得する。続いて、
ステップ303において、時系列輪重データから輪重P
に関する情報を抽出して距離系列輪重データを生成し、
さらに、当該輪重Pに関する情報が抽出された時刻に対
応して時系列横圧データから横圧Qに関する情報に関す
る平均値や最大値等を抽出し、距離系列横圧データを生
成する。
【0103】次に、ステップ305において、距離系列
輪重データ及び距離系列横圧データの各々についてドリ
フト補正を行う。このとき、横圧に関するドリフト量を
取得する際に、カーブ区間が認識される。
【0104】次に、ステップ307において、このよう
にしてドリフト補正された距離系列輪重データ及び距離
系列横圧データに基づいて、各カーブ区間における種々
の解析を行う。
【0105】次に、ステップ309において、得られた
種々の解析結果や、時系列データや、距離系列データ等
をグラフや数表等の形式で画面に出力する。
【0106】そして、ステップ311において、ユーザ
がカーブ区間の修正を求める際は、ステップ313に進
んで、カーブ区間の修正を行い、修正されたカーブ区間
に基づいて、ステップ307に戻って再び解析を行う。
一方、カーブ区間の修正が必要ない場合は、ステップ3
15に進んで、必要に応じて解析結果や時系列データや
距離系列データ等を印刷したりファイル出力等を行う。
【0107】なお、本発明に係るデータ処理装置は、上
記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形態様
をとることが可能である。
【0108】例えば、上記実施形態では、輪重抽出手段
45は、輪重を所定の周期で含む時系列輪重データか
ら、輪重に関する情報を抽出しているが、横圧等の他の
荷重を所定の周期で含む時系列荷重データが取得される
際は、当該時系列荷重データに含まれる荷重に関する情
報を抽出してもよい。
【0109】
【発明の効果】上述したように、本発明のデータ解析装
置及び方法によれば、時系列荷重データから荷重に関す
る情報を抽出したのち、これらをその情報が含まれた順
に配列してなる距離系列荷重データが生成される。この
ような距離系列荷重データにおいては、荷重に関する情
報が抽出されているのでデータ量が小さくなり、後のデ
ータ処理を行う場合の計算資源を節約できる。
【0110】また、距離系列荷重データにおいては、抽
出された荷重に関する情報が、時系列荷重データにおい
て含まれた順に配列されている。時系列荷重データにお
いて、荷重に関する情報は、車輪が所定量回転するのに
要する時間毎のデータであるので、これを順に並べるこ
とにより車輪が所定量回転する毎の荷重に関する情報、
すなわち、走行距離に対する荷重に関する情報である距
離系列のデータとなり、この距離系列荷重データは車輪
の回転速度、すなわち、鉄道車両の走行速度の要素を含
まない。このため、距離系列荷重データに対して、鉄道
車両の走行速度を考慮せずにデータ処理ができる。ま
た、時系列荷重データから手動により荷重に関する情報
を抽出し、解析するのに比べても、工数の減少や、精度
の向上、エラーの減少が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るデータ処理システムを示す概
略構成図である。
【図2】図1中の車輪を示す拡大図であって、図2
(a)は正面図であり、図2(b)は断面図である。
【図3】図2中の歪みゲージにより構成されるブリッジ
回路を示す図であり、図3(a)は輪重取得部のブリッ
ジ回路を示す図、図3(b)は横圧取得部のブリッジ回
路を示す図である。
【図4】図1中のデータ処理装置で取得される時系列輪
重データの一例を示すと共に、時系列輪重データから輪
重に関する情報を抽出する方法を示す図であって、図4
(a)は山状波形132の前に異常パルス126を含む
場合、図4(b)は山状波形132の後に異常パルス1
26を含む場合である。
【図5】図1中のデータ処理装置で取得される時系列横
圧データの一例を示す図である。
【図6】図1中のデータ処理装置の概略構成図である。
【図7】距離系列輪重データを示すグラフであり、図7
(a)は輪重抽出手段によって抽出された距離系列輪重
データを示すグラフであり、図7(b)は図7(a)の
距離系列輪重データからドリフトを補正した後の距離系
列輪重データを示すグラフであり、図7(c)は、図7
(b)の距離系列輪重データにおけるマイナス符号を持
つデータをプラス符号に変換した距離系列輪重データを
示すグラフである。
【図8】距離系列輪重データからドリフト量を抽出する
ためのフィルタに関する図であり、図8(a)は周波数
応答を示すグラフであり、図8(b)はフィルタ係数h
(l)を示す図である。
【図9】距離系列横圧平均値データに基づいて直線区間
を判定する方法を説明する図である。
【図10】距離系列横圧最大値データに基づいてカーブ
区間を判定する方法を示す図である。
【図11】カーブ区間を検出するために距離系列横圧デ
ータを平滑化するフィルタに関する図であり、図11
(a)は周波数応答を示すグラフであり、図11(b)
はフィルタ係数を示す図である。
【図12】図12(a)、図12(b)は、距離系列横
圧データに関するカーブ区間の検出及びドリフト補正の
方法を説明する図である、
【図13】図13(a)、図13(b)は、距離系列横
圧データに関するカーブ区間の検出及びドリフト補正の
方法を説明する図である、
【図14】時系列横圧データから、Q/P値を求めるた
めに用いる代表横圧値Qmを求める方法について説明す
る図である。
【図15】代表横圧値Qmを取得する際に、時系列横圧
データの鋭さを緩和するために用いるフィルタの周波数
応答を示すグラフである。
【図16】図16(a)、図16(b)は、距離系列輪
重データから、静的最小輪重値を求める方法を示す図で
ある。
【図17】表示手段に表示されるデータの一例を示す図
である。
【図18】データ処理装置における処理を示すフロー図
である。
【符号の説明】
1…鉄道車両、20…車輪、40…データ処理装置、4
3…代表横圧値取得手段、45…輪重抽出手段(荷重抽
出手段)、47…輪重ドリフト補正手段(荷重ドリフト
補正手段)、49…横圧抽出手段、51…横圧ドリフト
補正手段、63…カーブ検出手段(カーブ認識手段)、
61…直線検出手段(直線区間認識手段)、79…静的
最小荷重取得手段(静的最小荷重取得手段)、100…
データ処理システム。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の車輪に加わる荷重に関する情
    報を所定の周期で含む時系列荷重データを処理するデー
    タ処理装置であって、前記所定の周期は前記鉄道車両の
    車輪が所定量回転するのに要する時間に対応し、 前記時系列荷重データから前記荷重に関する情報を抽出
    し、前記荷重に関する情報を前記荷重に関する情報が前
    記時系列荷重データにおいて含まれた順に配列してなる
    距離系列荷重データを生成する荷重抽出手段を備えるこ
    とを特徴とする、データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記荷重に関する情報は、前記時系列荷
    重データを、水平軸を時間とし垂直軸を前記時系列荷重
    データの大きさとなるように表した場合に、前記時系列
    荷重データにおいて山状波形のピーク値又は谷状波形の
    谷底値として含まれ、また、前記山状波形と前記谷状波
    形とは前記時系列荷重データに交互に含まれ、 前記荷重抽出手段は、前記時系列荷重データが所定の上
    限閾値を上回ってから所定の下限閾値を下回るまでの第
    一区間における前記時系列荷重データの最大値に基づい
    て前記荷重に関する情報を抽出し、さらに、前記時系列
    荷重データが前記下限閾値を下回ってから前記上限閾値
    を上回るまでの第二区間における前記時系列荷重データ
    の最小値に基づいて前記荷重に関する情報を抽出するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記荷重抽出手段は、前記第一区間で前
    記最大値に基づいて前記荷重に関する情報を抽出する際
    に、前記最大値が含まれた時刻と、前記第一区間よりも
    前の区間において前記荷重に関する情報が含まれた時刻
    と、の差に基づいて前記抽出の妥当性を判断し、さら
    に、前記第二区間で前記最小値に基づいて前記荷重に関
    する情報を抽出する際に、前記最小値が含まれた時刻
    と、前記第二区間よりも前の区間において前記荷重に関
    する情報が含まれた時刻と、の差に基づいて前記抽出の
    妥当性を判断することを特徴とする、請求項1又は2に
    記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記距離系列荷重データをローパスフィ
    ルタで処理してドリフト量を抽出し、前記ドリフト量に
    基づいて前記距離系列荷重データのドリフト補正を行う
    荷重ドリフト補正手段を備えることを特徴とする、請求
    項1〜3の何れか一項に記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記荷重ドリフト補正手段は、前記抽出
    されたドリフト量に生ずる位相遅れを補正して前記距離
    系列荷重データのドリフト補正を行うことを特徴とす
    る、請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記距離系列荷重データから、前記荷重
    に関する情報を所定の個数以上含む区間であって、前記
    区間の両端以外の前記荷重に関する情報が前記区間の両
    端の荷重に関する情報より小さくなる区間を抽出すると
    共に、当該区間における荷重に関する情報に基づいて静
    的最小荷重値を取得する静的最小荷重取得手段を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の
    データ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記荷重は輪重であり、前記データ処理
    装置は、さらに、前記鉄道車両の車輪に加わる横圧に関
    する情報の時系列的なデータである時系列横圧データを
    取得し、 前記輪重抽出手段は、前記時系列荷重データから前記輪
    重に関する情報を抽出する際に、前記輪重に関する情報
    が含まれた各々の時刻に関する情報を取得し、 前記輪重抽出手段で抽出された前記輪重に関する情報に
    各々対応して、前記時系列横圧データのうち前記各々の
    輪重に関する情報が含まれた時刻を含む所定の時間にお
    ける前記横圧に関する情報に基づいて輪重対応横圧情報
    を生成すると共に、前記輪重対応横圧情報を対応する時
    刻の順に配列した距離系列横圧データを生成する横圧抽
    出手段を備えることを特徴とする、請求項1〜6の何れ
    か一項に記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記輪重対応横圧情報として、前記所定
    の時間における横圧に関する情報の最大値及び前記所定
    の時間における横圧に関する情報の平均値を生成するこ
    とを特徴とする、請求項7に記載のデータ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記横圧距離系列データから、輪重対応
    横圧情報の内の最大値と最小値との差が直線判定幅閾値
    より小さくなり、かつ、輪重対応横圧情報の平均変化率
    が直線判定変化率閾値よりも小さい区間を抽出する直線
    区間認識手段を備えることを特徴とする、請求項7又は
    8に記載のデータ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記直線区間認識手段によって抽出さ
    れた区間における輪重対応横圧情報に基づいて、前記距
    離系列横圧データのドリフト補正をする横圧ドリフト補
    正手段を備えることを特徴とする、請求項9に記載のデ
    ータ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記距離系列横圧データから、前記輪
    重対応横圧情報がカーブ閾値を超えている区間を抽出す
    るカーブ認識手段を備えることを特徴とする、請求項7
    〜10の何れか一項に記載のデータ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記時系列横圧データを所定のローパ
    スフィルタで処理し、処理された時系列横圧データのピ
    ーク値を取得する代表横圧値取得手段を備えることを特
    徴とする、請求項7〜11の何れか一項に記載のデータ
    処理装置。
  13. 【請求項13】 鉄道車両の車輪に加わる荷重に関する
    情報を所定の周期で含む時系列荷重データを処理するデ
    ータ処理方法であって、前記所定の周期は前記鉄道車両
    の車輪が所定量回転するのに要する時間に対応し、前記
    時系列荷重データから前記荷重に関する情報を抽出し、
    前記荷重に関する情報を前記荷重に関する情報が前記時
    系列荷重データにおいて含まれた順に配列してなる距離
    系列荷重データを生成する荷重抽出ステップを含むこと
    を特徴とする、データ処理方法。
  14. 【請求項14】 前記荷重に関する情報は、前記時系列
    荷重データを、水平軸を時間とし垂直軸を前記時系列荷
    重データの大きさとなるように表した場合に、前記時系
    列荷重データにおいて山状波形のピーク値又は谷状波形
    の谷底値として含まれ、また、前記山状波形と前記谷状
    波形とは前記時系列荷重データに交互に含まれ、 前記荷重抽出ステップは、前記時系列荷重データが所定
    の上限閾値を上回ってから所定の下限閾値を下回るまで
    の第一区間における前記時系列荷重データの最大値に基
    づいて前記荷重に関する情報を抽出し、さらに、前記時
    系列荷重データが前記下限閾値を下回ってから前記上限
    閾値を上回るまでの第二区間における前記時系列荷重デ
    ータの最小値に基づいて前記荷重に関する情報を抽出す
    ることを特徴とする、請求項12に記載のデータ処理方
    法。
  15. 【請求項15】 前記荷重抽出ステップは、前記第一区
    間で前記最大値に基づいて前記荷重に関する情報を抽出
    する際に、前記最大値が含まれた時刻と、前記第一区間
    よりも前の区間において前記荷重に関する情報が含まれ
    た時刻と、の差に基づいて前記抽出の妥当性を判断し、
    さらに、前記第二区間で前記最小値に基づいて前記荷重
    に関する情報を抽出する際に、前記最小値が含まれた時
    刻と、前記第二区間よりも前の区間において前記荷重に
    関する情報が含まれた時刻と、の差に基づいて前記抽出
    の妥当性を判断することを特徴とする、請求項13又は
    14に記載のデータ処理方法。
  16. 【請求項16】 前記距離系列荷重データをローパスフ
    ィルタで処理してドリフト量を抽出し、前記ドリフト量
    に基づいて前記距離系列荷重データのドリフト補正を行
    う荷重ドリフト補正ステップを含むことを特徴とする、
    請求項13〜15の何れか一項に記載のデータ処理方
    法。
  17. 【請求項17】 前記荷重ドリフト補正ステップは、前
    記抽出されたドリフト量に生ずる位相遅れを補正して前
    記距離系列荷重データのドリフト補正を行うことを特徴
    とする、請求項16に記載のデータ処理方法。
  18. 【請求項18】 前記距離系列荷重データから、前記荷
    重に関する情報を所定の個数以上含む区間であって、前
    記区間の両端以外の前記荷重に関する情報が前記区間の
    両端の荷重に関する情報より小さくなる区間を抽出する
    と共に、当該区間における荷重に関する情報に基づいて
    静的最小荷重値を取得する静的最小荷重取得ステップを
    含むことを特徴とする、請求項13〜17の何れか一項
    に記載のデータ処理方法。
  19. 【請求項19】 前記荷重は輪重であり、 前記鉄道車両の車輪に加わる横圧に関する情報の時系列
    的なデータである時系列横圧データを取得しする時系列
    横圧データ取得ステップを含み、 前記輪重抽出ステップは、前記時系列荷重データから前
    記輪重に関する情報を抽出する際に、前記輪重に関する
    情報が含まれた各々の時刻に関する情報を取得し、 前記輪重抽出ステップで抽出された前記輪重に関する情
    報に各々対応して、前記時系列横圧データのうち前記各
    々の輪重に関する情報が含まれた時刻を含む所定の時間
    における前記横圧に関する情報に基づいて輪重対応横圧
    情報を生成すると共に、前記輪重対応横圧情報を対応す
    る時刻の順に配列した距離系列横圧データを生成する横
    圧抽出ステップを含むことを特徴とする、請求項13〜
    18の何れか一項に記載のデータ処理方法。
  20. 【請求項20】 前記輪重対応横圧情報として、前記所
    定の時間における横圧に関する情報の最大値及び前記所
    定の時間における横圧に関する情報の平均値を生成する
    ことを特徴とする、請求項19に記載のデータ処理方
    法。
  21. 【請求項21】 前記横圧距離系列データから、輪重対
    応横圧情報の内の最大値と最小値との差が直線判定幅閾
    値より小さくなり、かつ、輪重対応横圧情報の平均変化
    率が直線判定変化率閾値よりも小さい区間を抽出する直
    線区間認識ステップを含むことを特徴とする、請求項1
    9又は20に記載のデータ処理方法。
  22. 【請求項22】 前記直線区間認識ステップによって抽
    出された区間における輪重対応横圧情報に基づいて、前
    記距離系列横圧データのドリフト補正をする横圧ドリフ
    ト補正ステップを含むことを特徴とする、請求項21に
    記載のデータ処理方法。
  23. 【請求項23】 前記距離系列横圧データから、前記輪
    重対応横圧情報がカーブ閾値を超えている区間を抽出す
    るカーブ認識ステップを含むことを特徴とする、請求項
    19〜22の何れか一項に記載のデータ処理方法。
  24. 【請求項24】 前記時系列横圧データを所定のローパ
    スフィルタで処理し、処理された時系列横圧データのピ
    ーク値を取得する代表横圧値取得ステップを含むことを
    特徴とする、請求項19〜23の何れか一項に記載のデ
    ータ処理方法。
JP2002148088A 2002-05-22 2002-05-22 データ処理装置及びデータ処理方法 Expired - Lifetime JP4141180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148088A JP4141180B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 データ処理装置及びデータ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148088A JP4141180B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 データ処理装置及びデータ処理方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008121652A Division JP2008233100A (ja) 2008-05-07 2008-05-07 データ処理装置及びデータ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003344202A true JP2003344202A (ja) 2003-12-03
JP4141180B2 JP4141180B2 (ja) 2008-08-27

Family

ID=29766812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002148088A Expired - Lifetime JP4141180B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 データ処理装置及びデータ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4141180B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1780524A2 (de) 2005-10-26 2007-05-02 Deutsche Bahn AG Messradsatz für Schienenfahrzeuge
JP2007331492A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両の車輪とレールとの接触位置検知方法
JP2008201389A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 輪重又は横圧の測定方法
JP2008233062A (ja) * 2007-02-22 2008-10-02 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両の車輪とレール間に作用する接線力、輪重の測定方法及び車軸ねじり測定方法
JP2008542735A (ja) * 2005-05-30 2008-11-27 インターフリート テクノロジー アーベー 車輪に働く複数の荷重成分を決定する方法及びシステム
JP2009063337A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Railway Technical Res Inst Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム
JP2009098075A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Jtekt Corp 車両用センサシステムおよび車両用軸受装置
JP2009210437A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Railway Technical Res Inst Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム
JP2009264792A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Sumitomo Metal Ind Ltd 横圧の測定方法
JP2012088318A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Tektronix Inc 電流データ・サンプル補正方法及び装置
JP2012122934A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Railway Technical Research Institute 荷重測定方法及び荷重測定装置
JP2012122935A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Railway Technical Research Institute 鉄道車両の車輪角度測定方法及び車輪角度測定装置
JP2013121774A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 外軌脱線係数の要因解析方法
WO2014042123A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 川崎重工業株式会社 荷重測定方法及び装置、荷重測定装置を備えた鉄道車両、並びに荷重管理システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5788822B2 (ja) * 2012-03-29 2015-10-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542735A (ja) * 2005-05-30 2008-11-27 インターフリート テクノロジー アーベー 車輪に働く複数の荷重成分を決定する方法及びシステム
EP1780524A3 (de) * 2005-10-26 2010-03-31 Deutsche Bahn AG Messradsatz für Schienenfahrzeuge
EP1780524A2 (de) 2005-10-26 2007-05-02 Deutsche Bahn AG Messradsatz für Schienenfahrzeuge
JP2007331492A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両の車輪とレールとの接触位置検知方法
JP2008201389A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 輪重又は横圧の測定方法
JP2008233062A (ja) * 2007-02-22 2008-10-02 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両の車輪とレール間に作用する接線力、輪重の測定方法及び車軸ねじり測定方法
JP2009063337A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Railway Technical Res Inst Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム
JP2009098075A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Jtekt Corp 車両用センサシステムおよび車両用軸受装置
JP2009210437A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Railway Technical Res Inst Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム
JP2009264792A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Sumitomo Metal Ind Ltd 横圧の測定方法
JP2012088318A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Tektronix Inc 電流データ・サンプル補正方法及び装置
KR101945330B1 (ko) 2010-10-21 2019-02-07 텍트로닉스 인코포레이티드 피시험 전력 소자를 위한 영 암페어 레벨 전류 데이터 보정
JP2012122934A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Railway Technical Research Institute 荷重測定方法及び荷重測定装置
JP2012122935A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Railway Technical Research Institute 鉄道車両の車輪角度測定方法及び車輪角度測定装置
JP2013121774A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 外軌脱線係数の要因解析方法
WO2014042123A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 川崎重工業株式会社 荷重測定方法及び装置、荷重測定装置を備えた鉄道車両、並びに荷重管理システム
JP2014054881A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Kawasaki Heavy Ind Ltd 荷重測定方法及び装置、荷重測定装置を備えた鉄道車両、並びに荷重管理システム
CN104619571A (zh) * 2012-09-11 2015-05-13 川崎重工业株式会社 载荷测量方法及装置、具备载荷测量装置的铁道车辆以及载荷管理***
US9476802B2 (en) 2012-09-11 2016-10-25 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Load measurement method and apparatus, railcar provided with load measurement apparatus, and load management system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4141180B2 (ja) 2008-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4141180B2 (ja) データ処理装置及びデータ処理方法
EP0776464B1 (en) Method for determining resonance information
US7672772B2 (en) Apparatus and method for evaluating a degree of a safety in traveling of a vehicle
JP5067979B2 (ja) 軸受の診断装置
EP1813493B1 (en) Tire slipping state detecting method and tire slipping state detecting device
EP2012106B1 (en) Deflection calculating method at tire wheeling time, data storing method at tire wheeling time, and grounding length calculating method at tire wheeling time
Gindy et al. A state‐space approach for deriving bridge displacement from acceleration
EP2072975A1 (en) Method and apparatus for vibration-based automatic condition monitoring of a wind turbine
JP6531984B2 (ja) 加速度記録を用いた変位応答算出法
JPH10258974A (ja) 非定常信号解析装置及び非定常信号解析プログラムを記録した媒体
JP6919397B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP5425027B2 (ja) ランダムノイズ信号の検出及びフィルタリング方法
JP2009274639A (ja) タイヤ空気圧低下検出装置及び方法、並びにタイヤの空気圧低下検出プログラム
JP2007114204A (ja) ロータの回転の速度の周波数に関する外乱を検出および測定するための方法およびシステム
JP6315810B2 (ja) 鉄道橋の支承部の異常検出方法
CN109916485B (zh) 动态车辆称重方法及装置
US6199019B1 (en) Unsteady signal analyzer and medium for recording unsteady signal analyzer program
CN202083464U (zh) 用于为振动分析获取振动信号的***
JP7014080B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
EP0304287B1 (en) Method of reducing lateral force variation of tire
JP2008233100A (ja) データ処理装置及びデータ処理方法
JP2001133314A (ja) 車重計測装置及び車重計測方法
JP2000046893A (ja) 異常診断装置および異常診断方法
JP3221308B2 (ja) 回転センサの非規格要素補償装置
JP6964872B2 (ja) 船舶エンジン回転数推定装置、船舶エンジン回転数推定方法および船舶エンジン回転数推定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080507

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4141180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term