JP2003342311A - 樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ,積層板および多層プリント回路板 - Google Patents
樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ,積層板および多層プリント回路板Info
- Publication number
- JP2003342311A JP2003342311A JP2002154158A JP2002154158A JP2003342311A JP 2003342311 A JP2003342311 A JP 2003342311A JP 2002154158 A JP2002154158 A JP 2002154158A JP 2002154158 A JP2002154158 A JP 2002154158A JP 2003342311 A JP2003342311 A JP 2003342311A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- prepreg
- weight
- composition according
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
を与える樹脂組成物およびそれを用いたプリプレグ,積
層板,多層プリント回路板の提供。 【解決手段】式1(式中、Rは置換基を有していてもよ
い炭化水素を、R2,R3,R4は互いに異なってもよい
水素原子または炭素数1〜6の炭化水素基を、R5,
R6,R7,R8は異なってもよい水素原子または炭素数
1〜20の炭化水素基を、nは2以上の整数を表す)で
示される多官能のスチレン基を有する重量平均分子量1
000以下の架橋成分を含み、かつ、ブロム化合物を含
有することを特徴とする樹脂組成物およびそれを用いた
プリプレグ,積層板,多層プリント回路板。 【化3】
Description
るための誘電損失の小さな多層プリント回路板、導体付
積層板、プリプレグ、並びに、これらに用いる難燃性で
低誘電正接の樹脂組成物に関する。
器の信号帯域,コンピュータのCPUクロックタイムは
GHz帯に達し、高周波数化が進行している。
縁体の比誘電率の平方根,誘電正接および使用される信
号の周波数の積に比例する。そのため、使用される信号
の周波数が高いほど誘電損失が大きくなる。
信頼性を損なうので、これを抑制するために絶縁体には
誘電率,誘電正接の小さな材料を選定する必要がある。
絶縁体の低誘電率化および低誘電正接化には、分子構造
中の極性基の除去が有効である。こうしたものとして
は、フッ素樹脂,硬化性ポリオレフィン,シアネートエ
ステル系樹脂,硬化性ポリフェニレンオキサイド,アリ
ル変性ポリフェニレンエーテル,ジビニルベンゼンまた
はジビニルナフタレンで変性したポリエーテルイミド等
が提案されている。
TFE)に代表されるフッ素樹脂は、誘電率,誘電正接
共に低く、高周波信号を扱う基板材料に使用されてい
る。これに対して、有機溶剤に可溶で取り扱い易い、非
フッ素系の低誘電率で低誘電正接の樹脂も種々検討され
てきた。
ポリブタジエン等のジエン系ポリマーをガラスクロスに
含浸して過酸化物で硬化した例、特開平10−1583
37号公報のノルボルネン系付加型重合体にエポキシ基
を導入し、硬化性を付与した環状ポリオレフィンの例が
ある。
シアネートエステル,ジエン系ポリマーおよびエポキシ
樹脂を加熱してBステージ化した例、特開平9−118
759号公報のポリフェニレンオキサイド,ジエン系ポ
リマーおよびトリアリルイソシアネートからなる変性樹
脂の例がある。
リル化ポリフェニレンエーテルおよびトリアリルイソシ
アネート等からなる樹脂組成物の例がある。
ポリエーテルイミドとスチレン,ジビニルベンゼンまた
はジビニルナフタレンとをアロイ化した例がある。さら
にまた、特開平5−78552号記載のジヒドロキシ化
合物とクロロメチルスチレンからウイリアムソン反応で
合成した例えばヒドロキノンビス(ビニルベンジル)エ
ーテルとノボラックフェノール樹脂からなる樹脂組成物
の例等が挙げられる。
全性の観点から難燃化が必須の事項である。従来から赤
燐,燐酸エステル,含窒素化合物,ハロゲン化物,金属
水和物,金属酸化物等の難燃剤の添加が検討されてき
た。例えば、メラミン等の窒素化合物,ポリオールおよ
び有機リン酸エステルを複合して用いる特開平4−11
7442号公報の例がある。
1号公報や、金属水和物とチタン酸カリウムを用いた
例、リン化合物と含窒素化合物を用いた特開2000−
26553号公報、赤燐と金属水和物を用いた特開20
00−106041号公報がある。
06676号公報など多数の例が挙げられる。
率,低誘電正接材を用いて難燃化を図った材料において
も、今後の高周波機器に対応するためには誘電特性が十
分ではない。
電特性を有する多官能スチレン化合物を含む低誘電正接
の樹脂組成物の低誘電率および低誘電正接性を損なうこ
となく、難燃化を図った難燃性の樹脂組成物を提供する
ことにある。
グ,積層板および多層プリント回路板を提供することに
ある。
硬化物は極めて低い誘電率と誘電正接を有し、その値は
測定周波数10GHzにおいて誘電率が約2.5、誘電
正接が0.002未満である。
に、難燃性を付与する難燃剤を種々検討した結果、組成
物中にブロム化合物を添加した場合、難燃性が付与でき
ることを確認した。特に、1,2−ビス(ペンタブロモ
フェニル)エタン、1,2−ビス(テトラブロモフタル
イミド)エタンは、構造中に極性基を持たないこと、お
よび、Br含有率が高いことから、その添加量が少なく
ても難燃効果が高く、誘電率への影響が少ない。
によって、ブロム化合物の添加量を一層低減することが
できる。なお、本発明の樹脂組成物はプリプレグ,積層
板,多層プリント回路板に加工することができる。
物について説明する。本発明の樹脂組成物は、式〔1〕
2,R3,R4は互いに異なってもよい水素原子または炭
素数1〜6の炭化水素基を、R5,R6,R7,R8は異な
ってもよい水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基
を、nは2以上の整数を表す)で示される多官能のスチ
レン基を有する重量平均分子量1000以下の架橋成分
を含み、かつ、ブロム化合物を含有することを特徴とす
る樹脂組成物である。
ロム含有率が高く難燃効果が高い1,2−ビス(ペンタ
ブロモフェニル)エタン、1,2−ビス(テトラブロモ
フタルイミド)エタンが好ましい。その添加量は、組成
物中の樹脂成分を100重量部として1〜30重量部と
することが望ましく、本範囲で十分な難燃性を得ること
ができる。
ない場合は、十分な難燃効果が得られない場合があり、
また、上記範囲よりも添加量が多いと誘電特性の低下、
耐熱性の低下等の問題を生じる場合がある。
添加することによって、ブロム化合物の添加量を低減す
ることができる。アンチモン化合物としては、三酸化ア
ンチモン,四酸化アンチモン,五酸化アンチモン,アン
チモン酸ソーダが挙げられる。その添加量は0.1〜1
0重量部の範囲が好ましい。この範囲よりも添加量が少
ないと難燃性の向上が認められない場合があり、逆に多
いと誘電特性が低下する場合がある。
添加することによって、樹脂組成物に成膜性,強度,伸
び,接着性を付与することができる。
レン,スチレン,メチルスチレン,エチルスチレン,ジ
ビニルベンゼン,アクリル酸エステル,アクリロニトリ
ル,N−フェニルマレイミドおよびN−ビニルフェニル
マレイミドの少なくとも一種からなる重合体,置換基を
有していてもよいポリフェニレンオキサイド,並びに脂
環式構造を有するポリオレフィン等が挙げられる。
いが、架橋成分が5〜95重量部,高分子量体が95〜
5重量部の範囲が好ましい。この範囲内で強度,伸び,
接着力の向上等目的に応じて組成を調整できる。特に好
ましい範囲としては架橋成分が50〜80重量部、高分
子量体が50〜20重量部の範囲で、これにより高分子
量体が架橋性の官能基を有していない場合でも耐溶剤性
が保たれる。
基を重合し得る硬化触媒、または、スチレン基の重合を
抑制し得る重合禁止剤を添加することによって、熱硬化
効率の向上,保存安定性の向上を図ることができる。
は硬化触媒を添加しなくとも硬化することができるが、
硬化触媒を添加することによって、多官能スチレン化合
物の硬化を促進することができる。これにより低温での
硬化が可能となる。
響を与えない範囲に設定することが好ましく、組成物中
の樹脂成分の総量を100重量部に対し0.0005〜
10重量部とすることが望ましい。
たはラジカル活性種を、熱または光によって生成する硬
化触媒を以下に示す。
F4、AsF6、SbF6を対アニオンとするジアリルヨ
ードニウム塩,トリアリルスルホニウム塩および脂肪族
スルホニウム塩が挙げられる。こうしたものとして旭電
化工業製SP−70、172、CP−66、日本曹達製
CI−2855、2823、三新化学工業製SI−10
0LおよびSI−150L等の市販品を使用することが
できる。
およびベンゾインメチルのようなベンゾイン系化合物,
アセトフェノンおよび2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノンのようなアセトフェノン系化合物,チ
オキサントンおよび2,4−ジエチルチオキサントンの
ようなチオキサンソン系化合物,4,4'−ジアジドカル
コン,2,6−ビス(4'−アジドベンザル)シクロヘキ
サノンおよび4,4'−ジアジドベンゾフェノンのような
ビスアジド化合物、アゾビスイソブチルニトリル、2,
2−アゾビスプロパン、m,m'−アゾキシスチレンおよ
びヒドラゾンのようなアゾ化合物、並びに、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
および2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン−3、ジクミルパーオキシドのような有
機過酸化物等が挙げられる。
抜きを生じ、架橋成分と高分子量体間の架橋をもたらし
得る有機過酸化物またはビスアジド化合物を添加するこ
とが望ましい。
性を増す働きをするもので、その添加量は誘電特性、硬
化時の反応性を著しく阻害しないような範囲であること
が好ましい。組成物中の樹脂成分の合計100重量部に
対して、0.0005〜5重量部とすることが望まし
い。重合禁止剤を前記範囲で添加すると、保存時の余計
な架橋反応を抑制でき、また、硬化時に著しい硬化障害
をもたらすこともない。
ノン,p−ベンゾキノン,クロラニル,トリメチルキノ
ン,4−t−ブチルピロカテコール等のキノン類および
芳香族ジオール類が挙げられる。
スまたは不織布に含浸し、乾燥させることによりプリプ
レグとして用いる。プリプレグの基材については特に制
限はなく、各種ガラスクロス,ガラス不織布,アラミド
不織布および多孔質PTFE等を用いることができる。
たワニスに、基材となるクロスまたは不織布を浸漬する
ことで含浸し、これを乾燥することにより作製される。
含浸後の乾燥条件は樹脂組成物にもよるが、例えば、溶
媒としてトルエンを使用した場合は、80〜130℃,
30〜90分程度乾燥することが好ましい。
を重ね、加熱プレス加工することによって、表面に導体
層を有する積層板を作製する。銅箔の厚さは12〜36
μm程度が好ましい。プレス加工の条件は用いる樹脂組
成物によるが、例えば、高分子量体としてポリフェニレ
ンエーテルを使用した場合には、150〜240℃、1
〜5MPaで1〜3時間成形するのが好ましい。
によって配線加工し、これを前記プリプレグを介して複
数積層し、加熱プレス加工によって多層化し、多層プリ
ント回路板を作製する。このようにして得られた多層プ
リント回路板は誘電率,誘電正接が低く,難燃性を有す
る。即ち、伝送特性と安全性に優れた多層プリント回路
板となる。
比較例を示して説明する。なお、説明中に部とあるの
は、特に断りのない限り重量部を指す。
およびその特性を示す。
方法,ワニスの調製法および硬化物の評価方法を説明す
る。
エタン(BVPEと呼ぶ)の合成 BVPEは、以下に示す公知の方法で合成した。500
mlの3つ口フラスコにグリニャール反応用粒状マグネ
シウム(関東化学製)5.36g(220mmol)を
採り、滴下ロート、窒素導入管およびセプタムキャップ
を取り付けた。窒素気流下、スターラによってマグネシ
ウム粒を攪拌しながら、系全体をドライヤーで加熱脱水
した。
ンジに採り、セプタムキャップを通じて注入した。溶液
を−5℃に冷却後、滴下ロートを用いてビニルベンジル
クロライド(VBC、東京化成製)30.5g(200
mmol)を、約4時間かけて滴下した。滴下終了後、
0℃/20時間攪拌を続けた。反応終了後、反応溶液を
ろ過して残存マグネシウムを除き、エバポレータで濃縮
した。
塩酸水溶液で1回、純水で3回洗浄し、次いで硫酸マグ
ネシウムで脱水した。
ゲルC300)/ヘキサンのショートカラムに通して精
製し、真空乾燥してBVPEを得た。得られたBVPE
はm−m体(液状)、m−p体(液状)、p−p体(結
晶)の混合物であり、収率は90%であった。1H−N
MRによって構造を調べたところ、その値は文献値と一
致した(6H−ビニル:α−2H、6.7ppm、β−
4H:5.7、5.2ppm、8H−アロマティック:
7.1〜7.35ppm、4H−メチレン:2.9pp
m)。このBVPEを架橋成分として用いた。
6−ジメチル−1,4−フェニレンオキシド 難燃剤; SAYTEX8010:アルべマール浅野(株)製、
1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)エタン SAYTEX BT−93:アルベマール浅野(株)
製、1,2−ビス(テトラブロモフタルイミド)エタン 難燃助剤;三酸化アンチモン:関東化学製 硬化触媒;25B:日本油脂製、2,5−ジメチル
−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3 (3) ワニスの調製法 所定量の高分子量体,架橋成分およびブロム化合物,三
酸化アンチモン,クロロホルムをボールミルにて約8時
間攪拌して溶解,分散することによって樹脂組成物のワ
ニスを調製した。
剥離してポリテトラフロロエチレン製のスペーサ内に所
定量入れ、ポリイミドフィルムおよび鏡板を介し、真空
下で加熱,加圧して硬化物の樹脂板を得た。加熱条件は
120℃/30分、150℃/30分、180℃/10
0分で、プレス圧力1.5MPaの多段階加熱とした。
樹脂板の大きさは70mm×70mm×1.5mmとし
た。
2116)に含浸し、室温にて約1時間、90℃で60
分間乾燥することにより作製した。
10枚重ねて真空下、加熱および加圧して模擬基板を作
製した。加熱条件は120℃/30分、150℃/30
分、180℃/100分、プレス圧力1.5MPaの多
段階加熱とした。模擬基板は70mm×70mm×1.
5mmとした。
ントテクノロジー製、8722ES型ネットワークアナ
ライザー、関東電子応用開発製空胴共振器)によって、
10GHzでの値を観測した。
mの試料を用いてUL−94規格に基づき実施し、平均
燃焼時間と最大燃焼時間を観測した。
添加していない樹脂組成物から作製した樹脂板である。
誘電特性は優れているものの、難燃剤を含んでいないた
め難燃性を有していなかった。
組成物に種々の配合比でブロム化合物を添加した。ブロ
ム化合物であるSAYTEX8010を添加したことに
よって、比較例1に比べて燃焼時間が短くなることが分
かった。この時、誘電率は2.51〜2.53、誘電正接
は0.0028〜0.003と低い値を示した。これによ
り優れた誘電特性を有する難燃性の樹脂組成物が得られ
ることが分かった。
1の樹脂組成物にブロム化合物を種々の量添加した組成
物から樹脂板を作製した。ブロム化合物であるSAYT
EXBT−93を添加することにより難燃性が向上する
ことが確認された。この時、誘電率は2.52〜2.5
5、誘電正接は0.0026〜0.0032と低い値であ
った。これにより、優れた誘電特性を有する難燃性樹脂
組成物が得られることが分かった。
リプレグを作製した。作製したプリプレグはタックフリ
ー性を有していた。本プリプレグを10枚重ね合わせて
真空下、加熱,加圧してプリプレグ硬化物を作製した。
t%であった。UL−94規格に従って難燃性試験を実
施したところ、平均燃焼時間は0.3秒、最大燃焼時間
は0.4秒とV−0相当の難燃性を得られることが分か
った。また、誘電率は3.12,誘電正接は0.0041
であった。
溶融流動性を有し、多層プリント回路板の層間接着剤と
して好適に用いることができる。
に電解銅箔の粗面を張り付け、真空下で加圧,加熱して
両面銅張積層板を作製した。加熱条件は120℃/30
分、150℃/30分、240℃/100分、プレス圧
力1.5MPaとした。
た。これにより低誘電損失の多層プリント回路板の作製
が可能となった。
ト回路板の作成工程の一例を示す模式断面図である。
た樹脂基板1の両面に電解銅箔2を張り付けた両面銅張
積層板の片面にフォトレジスト3(日立化成工業製 H
S425)をラミネートしてフォトレジスト3の全面に
露光した。
一方の面にフォトレジスト3(日立化成工業製 HS4
25)をラミネートしてテストパターンを露光し、未露
光部分のフォトレジストを1%炭酸ナトリウム液で現像
した。
%のエッチング液により、露出した銅箔をエッチング除
去して、両面銅張積層板の片面に導体配線を形成した。
液で残存するフォトレジスト3を除去し、片面に配線を
有する配線基板を得た。同様にして2枚の配線基板を作
製した。
の面に実施例8のプリプレグ4を挟み、真空下、加熱,
加圧して多層化した。加熱条件は120℃/30分、1
50℃/30分、240℃/100分、プレス圧力1.
5MPaの多段階加熱とした。
外装銅にフォトレジスト3(日立化成製HS425)を
ラミネートしてテストパターンを露光し、未露光部分の
フォトレジストを1%炭酸ナトリウム液で現像した。
%のエッチング液により露出した銅箔をエッチング除去
し、3%水酸化ナトリウム溶液で残存するフォトレジス
トを除去して外装配線6を形成した。
を接続するスルーホール7をドリル加工で形成した。
コロイド溶液に浸して、スルーホール7内および基板表
面にめっき触媒8を付着形成した。
理後、無電解めっき(日立化成工業製 CUST200
0)により、約1μmの種膜9を設けた。
成工業製 HN920)を配線基板の両面にラミネート
した。
び配線基板の端部をマスクして露光後、3%炭酸ナトリ
ウムで現像して開孔部10を設けた。
1を設け、電解めっきによりスルーホール7部分にめっ
き銅12を約18μm形成した。
し、残存するフォトレジストを5%水酸化ナトリウム水
溶液で除去した。
%のエッチング液に配線基板を浸して約1μmエッチン
グし、種膜9を除去することで多層プリント回路板を得
た。得られた多層プリント回路板は低誘電率,低誘電正
接で、かつ、高い難燃性を示した。
く、難燃性の硬化物を与える樹脂組成物が得られる。本
樹脂組成物は、高周波用電気部品の絶縁材料に好適であ
り、高周波信号用多層プリント回路板用のプリプレグ,
積層板へ用いた場合、低誘電損失と難燃性とが両立でき
ると云う優れた効果が得られる。
を示す模式断面図である。
…プリプレグ、5…内層配線、6…外層配線、7…スル
ーホール、8…めっき触媒、9…種膜、10…開孔部、
11…電極、12…めっき銅。
Claims (11)
- 【請求項1】 式1 【化1】 (式中、Rは置換基を有していてもよい炭化水素を、R
2,R3,R4は互いに異なってもよい水素原子または炭
素数1〜6の炭化水素基を、R5,R6,R7,R8は異な
ってもよい水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基
を、nは2以上の整数を表す)で示される多官能のスチ
レン基を有する重量平均分子量1000以下の架橋成分
を含み、かつ、ブロム化合物を含有することを特徴とす
る樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記樹脂組成物が、高分子量体を含有す
ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記高分子量体がブタジエン,イソプレ
ン,スチレン,メチルスチレン,エチルスチレン,ジビ
ニルベンゼン,アクリル酸エステル,アクリロニトリ
ル,N−フェニルマレイミドおよびN−ビニルフェニル
マレイミドの少なくとも一種からなる重合体、置換基を
有していてもよいポリフェニレンオキサイド、または、
脂環式構造を有するポリオレフィン樹脂である請求項2
に記載の組成物。 - 【請求項4】 前記樹脂組成物が、アンチモン化合物を
含有する請求項1に記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記アンチモン化合物が三酸化アンチモ
ン,四酸化アンチモン,五酸化アンチモンまたはアンチ
モン酸ソーダである請求項4に記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記樹脂組成物が、スチレン基を重合し
得る硬化触媒またはスチレン基の重合を抑制し得る重合
禁止剤を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂
組成物。 - 【請求項7】 前記樹脂組成物中の樹脂成分の総量を1
00重量部として、前記ブロム化合物の添加量が1〜3
0重量部、アンチモン化合物の添加量が0.1〜10重
量部、硬化触媒の添加量が0.0005〜10重量部で
あり、重合禁止剤の添加量が0.0005〜5重量部で
ある請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記ブロム化物が1,2−ビス(ペンタ
ブロモフェニル)エタン、または、1,2−ビス(テト
ラブロモフタルイミド)エタンである請求項1に記載の
樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂組
成物を、有機または無機のクロスまたは不織布に含浸,
乾燥させてなることを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項10】 請求項9に記載のプリプレグまたはそ
の硬化物の少なくとも片面に導体層が設けられているこ
とを特徴とする積層板。 - 【請求項11】 請求項10に記載の積層板の導体層に
配線加工を施した後、プリプレグを介して該積層板を2
枚以上積層,接着したことを特徴とする多層プリント回
路板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002154158A JP4499344B2 (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ,積層板および多層プリント回路板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002154158A JP4499344B2 (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ,積層板および多層プリント回路板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342311A true JP2003342311A (ja) | 2003-12-03 |
JP4499344B2 JP4499344B2 (ja) | 2010-07-07 |
Family
ID=29771017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002154158A Expired - Fee Related JP4499344B2 (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ,積層板および多層プリント回路板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4499344B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7638564B2 (en) | 2005-10-04 | 2009-12-29 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Low dielectric loss tangent-resin varnish, prepreg, laminated sheet, and printed wiring board using the varnish |
US8492898B2 (en) | 2007-02-19 | 2013-07-23 | Semblant Global Limited | Printed circuit boards |
US8995146B2 (en) | 2010-02-23 | 2015-03-31 | Semblant Limited | Electrical assembly and method |
US9055700B2 (en) | 2008-08-18 | 2015-06-09 | Semblant Limited | Apparatus with a multi-layer coating and method of forming the same |
US11786930B2 (en) | 2016-12-13 | 2023-10-17 | Hzo, Inc. | Protective coating |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105754318B (zh) * | 2014-12-19 | 2019-02-19 | 广东生益科技股份有限公司 | 一种热固性树脂组合物及其应用 |
-
2002
- 2002-05-28 JP JP2002154158A patent/JP4499344B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7638564B2 (en) | 2005-10-04 | 2009-12-29 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Low dielectric loss tangent-resin varnish, prepreg, laminated sheet, and printed wiring board using the varnish |
US8492898B2 (en) | 2007-02-19 | 2013-07-23 | Semblant Global Limited | Printed circuit boards |
US9648720B2 (en) | 2007-02-19 | 2017-05-09 | Semblant Global Limited | Method for manufacturing printed circuit boards |
US9055700B2 (en) | 2008-08-18 | 2015-06-09 | Semblant Limited | Apparatus with a multi-layer coating and method of forming the same |
US8995146B2 (en) | 2010-02-23 | 2015-03-31 | Semblant Limited | Electrical assembly and method |
US11786930B2 (en) | 2016-12-13 | 2023-10-17 | Hzo, Inc. | Protective coating |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4499344B2 (ja) | 2010-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1508594B1 (en) | Resin composition and prepreg for laminate and metal-clad laminate | |
US8420210B2 (en) | Resin composition, prepreg, laminate sheet and printed wiring board using the same and method for production thereof | |
JP5040092B2 (ja) | 安定性の優れた低誘電正接樹脂ワニスおよびそれを用いた配線板材料 | |
JP3801117B2 (ja) | 低誘電正接フィルムおよび配線フィルム | |
JP4909846B2 (ja) | 樹脂組成物および電子部品 | |
WO2020017399A1 (ja) | 樹脂組成物、プリプレグ、樹脂付きフィルム、樹脂付き金属箔、金属張積層板、及び配線板 | |
EP0449292B1 (en) | Multilayer printed circuit board and production thereof | |
JP4499344B2 (ja) | 樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ,積層板および多層プリント回路板 | |
JP2004083681A (ja) | 低誘電正接樹脂組成物と液晶ポリマーの複合フィルムおよびそれを用いたフレキシブル配線基板 | |
JP4499345B2 (ja) | 有機燐化合物含有樹脂組成物、該樹脂組成物を用いたプリプレグ,積層板および多層プリント基板 | |
JPH0579686B2 (ja) | ||
JP3944430B2 (ja) | 耐熱性多孔質樹脂多層基板 | |
JP3938500B2 (ja) | 低誘電正接化方法及びそれを用いた低誘電正接樹脂組成物及び電気部品 | |
JP4499346B2 (ja) | 赤燐粒子含有樹脂組成物、該樹脂組成物を用いたプリプレグ,積層板,多層プリント基板 | |
US20050020781A1 (en) | Resin composition containing rubber component, and film and electronic part using the same | |
JPH0231743B2 (ja) | Jushisoseibutsu | |
JP2563137B2 (ja) | 難燃化ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物 | |
JPH04161454A (ja) | ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物 | |
JPH0577706B2 (ja) | ||
JPH0577705B2 (ja) | ||
JPH04161452A (ja) | 架橋性組成物の製造方法 | |
JP2001187831A (ja) | 難燃性基板およびプリプレグ | |
JPH01215851A (ja) | 難燃化ポリフェニレンオキサイド系樹脂組成物とその金属張積層板 | |
JPH0565345B2 (ja) | ||
JPH04239535A (ja) | 積層板用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070301 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20070301 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070709 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070828 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20071102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20100125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100415 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |