JP2003339684A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

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JP2003339684A
JP2003339684A JP2002154173A JP2002154173A JP2003339684A JP 2003339684 A JP2003339684 A JP 2003339684A JP 2002154173 A JP2002154173 A JP 2002154173A JP 2002154173 A JP2002154173 A JP 2002154173A JP 2003339684 A JP2003339684 A JP 2003339684A
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JP
Japan
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irradiation
area
absence
image processing
extraction
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JP2002154173A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Arahata
弘之 新畠
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画像に応じた最適なアルゴリズムによっ
て、照射領域を確実に抽出することができる画像処理装
置を提供する。 【解決手段】 それぞれが異なるアルゴリズムに従った
照射領域抽出処理を実行する複数の領域抽出手段113
a(1)〜113a(n)を設ける。選択手段113c
は、所定回数分の撮影により得られた領域抽出手段11
3a(1)〜113a(n)の抽出結果により、領域抽
出手段113a(1)〜113a(n)のうち抽出精度
の高い領域抽出手段を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、照射しぼ
りを行っての放射線(X線等)撮影により得られた撮像
画像から照射領域を抽出し、その照射領域に基づいて得
られた画像処理パラメータを用いて、階調変換処理等の
画像処理を行う装置やシステムに用いられる、画像処理
装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実
施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に
格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、ディジタル技術の進歩によ
り、例えば、X線撮影により得られた撮像画像をディジ
タル化し、そのディジタル画像に画像処理を行って、モ
ニタ装置に表示する、或いはX線診断用のフィルム上に
出力することが行われている。
【0003】ところで、X線撮影等の放射線撮影では、
人道上の理由や、不要領域からの散乱を防ぎコントラス
トの低下を防止するために、被写体の必要領域(関心領
域)のみしか放射線を照射しない”照射しぼり”が行わ
れるのが一般的である。一方、上記の画像処理は、撮像
画像の濃度分布から決定された画像処理パラメータに基
づいて行われるのが一般的である。
【0004】しかしながら、照射しぼりを行っての放射
線撮影により得られた撮像画像において、照射領域、す
なわち必要領域(関心領域)が限定されない場合、その
関心領域外のいわば不要領域をも含む領域の情報から、
画像処理のための画像処理パラメータが決定されてしま
うため、適切な画像処理を行うことができない。このよ
うな問題を解決するためには、撮像画像から照射領域を
抽出し、その照射領域(必要領域、すなわち関心領域)
のみの情報から、画像処理パラメータを決定する必要が
ある。
【0005】そこで、撮像画像から照射領域を抽出する
ための方法としては、次のような方法(1)及び(2)
が提案されている。 (1)撮像画像の濃度値を微分し、その値から照射領域
の端部を判定する。 (2)特公平6−90412号公報等に記載されている
ように、照射領域外のすそ野領域を想定し、そのすそ野
領域を一次近似式で近似し、その値と、実際の濃度値と
の差異から、照射領域の端部を判定する。
【0006】上記の方法(1)及び(2)は何れも、処
理対象の撮像画像が、照射しぼりが行われて得られた画
像であることが前提であるため、これらの方法による照
射領域の抽出処理の前処理として、照射しぼりの有無を
判定する必要がある。この照射しぼりの有無を判定する
ためのアルゴリズム(照射しぼり判定アルゴリズム)と
しては、様々なアルゴリズムが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放射線
撮影装置の放射線量や撮影状況は、該装置が用いられて
いる病院や撮影対象等に応じて異なるため、放射線撮影
して得られた撮像画像についても、病院や撮影対象等に
応じて傾向が異なってくるが、従来では、病院や撮影対
象等によらず、同一の照射しぼり判定アルゴリズムが用
いられていた。このため、病院や撮影対象等によって
は、照射しぼりの有無を精度良く判定することができ
ず、この結果、照射領域を正確に抽出することができな
かった。
【0008】また、複数の照射しぼり判定アルゴリズム
の中から使用するアルゴリズムを選択するようになされ
た放射線装置が提案されているが、この装置では、アル
ゴリズムの選択において限られた評価画像からアルゴリ
ズムの選択を行うようになされているため、一度選択さ
れアルゴリズムを変更することが非常に困難であった。
したがって、適切でないアルゴリズムが選択された場合
等においては、照射しぼりの有無を精度良く判定するこ
とができず、この結果、照射領域を正確に抽出すること
ができなかった。
【0009】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、複数の照射領域抽出のためのア
ルゴリズムから最適なアルゴリズムを選択可能とするこ
とで、如何なる撮像画像であっても、照射領域を確実に
抽出することができ、その照射領域に基づいて得られた
画像処理パラメータを用いて最適な画像処理を行うこと
ができる画像処理装置、画像処理システム、画像処理方
法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュ
ータが読出可能に格納した記憶媒体を提供することを目
的とする。また、本発明は、複数の照射しぼり有無判定
のためのアルゴリズムから最適なアルゴリズムを選択可
能とすることで、如何なる撮像画像であっても、照射領
域を確実に抽出することができ、その照射領域に基づい
て得られた画像処理パラメータを用いて最適な画像処理
を行うことができる画像処理装置、画像処理システム、
画像処理方法、及びそれを実施するための処理ステップ
をコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、対象画像から所定領域を抽出する画像処
理装置であって、上記所定領域の抽出処理を実行する複
数の領域抽出手段と、上記複数の領域抽出手段から任意
の領域抽出手段を選択する選択手段とを備えることを特
徴とする。
【0011】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の領域抽出手段は、それぞれ異なるアルゴリズ
ムに従った上記抽出処理を実行し、上記選択手段は、所
定実行回数分の上記複数の領域抽出手段の抽出結果に基
づいて、上記任意の領域抽出手段の選択を行うことを特
徴とする。
【0012】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記選択手段は、上記対象画像に基づいて、上記任意の
領域抽出手段の選択を行うことを特徴とする。
【0013】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記対象画像は、放射線撮影して得られた画像を含み、
上記所定領域は、上記放射線撮影時の照射領域を含み、
上記選択手段は、所定回数分の上記放射線撮影によって
得られた上記複数の領域抽出手段の抽出結果に基づい
て、上記任意の領域抽出手段の選択を行うことを特徴と
する。
【0014】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の領域抽出手段にて抽出された所定領域を表示
する表示手段と、上記表示手段に表示された所定領域を
修正指示するための指示手段と、上記表示手段に表示さ
れた所定領域、又は上記指示手段による修正後の所定領
域を記憶する記憶手段とを備え、上記選択手段は、上記
複数の領域抽出手段にて抽出された所定領域、及び上記
記憶手段に記憶された所定領域の各情報により得られる
上記複数の領域抽出手段の抽出精度に基づいて、上記任
意の領域抽出手段の選択を行うことを特徴とする。
【0015】第6の発明は、上記第1の発明において、
上記任意の領域抽出手段を指示するための指示手段を備
え、上記選択手段は、上記指示手段からの指示に基づい
て、上記任意の領域抽出手段の選択を行うことを特徴と
する。
【0016】第7の発明は、撮影画像から照射領域を抽
出する画像処理装置であって、上記撮影画像に対して照
射しぼりの有無の判定を行う照射しぼり有無判定手段
と、上記撮影画像から照射領域を抽出する複数の領域抽
出手段と、上記照射しぼり有無判定手段での判定結果、
及び上記複数の領域抽出手段の抽出結果から得られた上
記撮影画像の照射領域を表示する表示手段と、上記表示
手段に表示された照射領域に対して修正指示するための
入力手段と、上記表示手段に表示された照射領域の情
報、又は上記入力手段により修正された照射領域の情報
を記憶する記憶手段と、上記記憶手段の情報及び上記複
数の領域抽出手段での抽出結果により得られる上記複数
の領域抽出手段の抽出精度に基づいた領域抽出手段を、
上記複数の領域抽出手段の中から選択する選択手段とを
備えることを特徴とする。
【0017】第8の発明は、上記第7の発明において、
上記選択手段は、上記記憶手段の情報と、上記複数の領
域抽出手段での抽出結果とを比較評価することで、上記
複数の領域抽出手段の照射領域の抽出の正解率を求め、
その正解率に基づいて、上記領域抽出手段の選択を行う
ことを特徴とする。
【0018】第9の発明は、上記第7の発明において、
上記選択手段は、所定回数分の撮影後に、上記領域抽出
手段の選択を行うことを特徴とする。
【0019】第10の発明は、上記第7の発明におい
て、上記選択手段は、上記撮影画像に基づいて、上記領
域抽出手段の選択を行うことを特徴とする。
【0020】第11の発明は、撮影画像における照射し
ぼり有無の判定を行う画像処理装置であって、上記照射
しぼり有無の判定処理を実行する複数の照射しぼり有無
判定手段と、上記複数の照射しぼり有無判定手段から任
意の照射しぼり有無判定手段を選択する選択手段とを備
えることを特徴とする。
【0021】第12の発明は、上記第11の発明におい
て、上記複数の照射しぼり有無判定手段は、それぞれ異
なるアルゴリズムに従った上記照射しぼり有無の判定処
理を実行し、上記選択手段は、所定実行回数分の上記複
数の照射しぼり有無判定手段の判定結果に基づいて、上
記任意の照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを特
徴とする。
【0022】第13の発明は、上記第11の発明におい
て、上記選択手段は、上記撮影画像に基づいて、上記任
意の照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを特徴と
する。
【0023】第14の発明は、上記第11の発明におい
て、上記複数の照射しぼり有無判定手段での判定結果に
より得られた上記撮影画像の照射領域を表示する表示手
段と、上記表示手段に表示された照射領域を修正指示す
るための指示手段と、上記表示手段に表示された照射領
域、又は上記指示手段による修正後の照射領域を記憶す
る記憶手段とを備え、上記選択手段は、上記複数の照射
しぼり有無判定手段での判定結果、及び上記記憶手段に
記憶された照射領域の情報により得られる上記複数の照
射しぼり有無判定手段の判定精度に基づいて、上記任意
の照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを特徴とす
る。
【0024】第15の発明は、上記第11の発明におい
て、上記任意の照射しぼり有無判定手段を指示するため
の指示手段を備え、上記選択手段は、上記指示手段から
の指示に基づいて、上記任意の照射しぼり有無判定手段
の選択を行うことを特徴とする。
【0025】第16の発明は、撮影画像における照射し
ぼり有無の判定を行う画像処理装置であって、上記撮影
画像に対して照射しぼりの有無の判定を行う複数の照射
しぼり有無判定手段と、上記撮影画像から照射領域を抽
出する領域抽出手段と、上記複数の照射しぼり有無判定
手段での判定結果及び上記領域抽出手段での抽出結果か
ら得られた上記撮影画像の照射領域を表示する表示手段
と、上記表示手段に表示された照射領域に対して修正指
示するための入力手段と、上記表示手段に表示された照
射領域の情報、又は上記入力手段により修正された照射
領域の情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段の情報
及び上記複数の照射しぼり有無判定手段での判定結果に
より得られる上記複数の照射しぼり有無判定手段の判定
精度に基づいた照射しぼり有無判定手段を、上記複数の
照射しぼり有無判定手段の中から選択する選択手段とを
備えることを特徴とする。
【0026】第17の発明は、上記第16の発明におい
て、上記選択手段は、上記記憶手段の情報と、上記複数
の照射しぼり有無判定手段での判定結果とを比較評価す
ることで、上記複数の照射しぼり有無判定手段の照射し
ぼり有無の判定の正解率を求め、その正解率に基づい
て、上記照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを特
徴とする。
【0027】第18の発明は、上記第16の発明におい
て、上記選択手段は、所定回数分の撮影後に、上記照射
しぼり有無判定手段の選択を行うことを特徴とする。
【0028】第19の発明は、上記第16の発明におい
て、上記選択手段は、上記撮影画像に基づいて、上記照
射しぼり有無判定手段の選択を行うことを特徴とする。
【0029】第20の発明は、複数の機器が互いに通信
可能に接続されてなる画像処理システムであって、上記
複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜
19の何れかに記載の画像処理装置の機能を有すること
を特徴とする。
【0030】第21の発明は、対象画像から所定領域を
抽出するための画像処理方法であって、上記所定領域の
抽出処理を実行する複数の領域抽出ステップと、上記複
数の領域抽出ステップから任意の領域抽出ステップを選
択する選択ステップとを備えることを特徴とする。
【0031】第22の発明は、上記第21の発明におい
て、上記複数の領域抽出ステップは、それぞれ異なるア
ルゴリズムに従った上記抽出処理を実行するステップを
含み、上記選択ステップは、所定実行回数分の上記複数
の領域抽出ステップにより得られた抽出結果に基づい
て、上記任意の領域抽出ステップの選択を行うステップ
を含むことを特徴とする。
【0032】第23の発明は、上記第21の発明におい
て、上記選択ステップは、上記対象画像に基づいて、上
記任意の領域抽出ステップの選択を行うステップを含む
ことを特徴とする。
【0033】第24の発明は、上記第21の発明におい
て、上記対象画像は、放射線撮影して得られた画像を含
み、上記所定領域は、上記放射線撮影時の照射領域を含
み、上記選択ステップは、所定回数分の上記放射線撮影
によって得られた上記複数の領域抽出ステップでの抽出
結果に基づいて、上記任意の領域抽出ステップの選択を
行うステップを含むことを特徴とする。
【0034】第25の発明は、上記第21の発明におい
て、上記複数の領域抽出ステップにより得られた所定領
域を表示する表示ステップと、上記表示ステップにより
表示された所定領域を修正指示するための指示ステップ
と、上記表示ステップにより表示された所定領域、又は
上記指示ステップでの指示に従った修正後の所定領域を
記憶する記憶ステップとを含み、上記選択ステップは、
上記複数の領域抽出ステップにより得られた所定領域、
及び上記記憶ステップにより記憶された所定領域の各情
報により得られる上記複数の領域抽出ステップでの抽出
精度に基づいて、上記任意の領域抽出ステップの選択を
行うステップを含むことを特徴とする。
【0035】第26の発明は、上記第21の発明におい
て、上記任意の領域抽出ステップを外部指示するための
指示ステップを含み、上記選択ステップは、上記指示ス
テップによる外部指示に基づいて、上記任意の領域抽出
ステップの選択を行うステップを含むことを特徴とす
る。
【0036】第27の発明は、撮影画像から照射領域を
抽出するための画像処理方法であって、上記撮影画像に
対して照射しぼりの有無の判定を行う照射しぼり有無判
定ステップと、上記撮影画像から照射領域を抽出する複
数の領域抽出ステップと、上記照射しぼり有無判定ステ
ップでの判定結果、及び上記複数の領域抽出ステップで
の抽出結果から得られた上記撮影画像の照射領域を表示
する表示ステップと、上記表示ステップにより表示され
た照射領域に対して修正指示するための入力ステップ
と、上記表示ステップにより表示された照射領域の情
報、又は上記入力ステップにより修正された照射領域の
情報を記憶する記憶ステップと、上記記憶ステップによ
り記憶された情報及び上記複数の領域抽出ステップでの
抽出結果により得られる上記複数の領域抽出ステップの
抽出精度に基づいた領域抽出ステップを、上記複数の領
域抽出ステップの中から選択する選択ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0037】第28の発明は、上記第27の発明におい
て、上記選択ステップは、上記記憶ステップにより記憶
された情報と、上記複数の領域抽出ステップでの抽出結
果とを比較評価することで、上記複数の領域抽出ステッ
プでの照射領域の抽出の正解率を求め、その正解率に基
づいて、上記領域抽出ステップの選択を行うステップを
含むことを特徴とする。
【0038】第29の発明は、上記第27の発明におい
て、上記選択ステップは、所定回数分の撮影後に、上記
領域抽出ステップの選択を行うステップを含むことを特
徴とする。
【0039】第30の発明は、上記第27の発明におい
て、上記選択ステップは、上記撮影画像に基づいて、上
記領域抽出ステップの選択を行うステップを含むことを
特徴とする。
【0040】第31の発明は、撮影画像における照射し
ぼり有無の判定を行うための画像処理方法であって、上
記照射しぼり有無の判定処理を実行する複数の照射しぼ
り有無判定ステップと、上記複数の照射しぼり有無判定
ステップから任意の照射しぼり有無判定ステップを選択
する選択ステップとを含むことを特徴とする。
【0041】第32の発明は、上記第31の発明におい
て、上記複数の照射しぼり有無判定ステップは、それぞ
れ異なるアルゴリズムに従った上記照射しぼり有無の判
定処理を実行するステップを含み、上記選択ステップ
は、所定実行回数分の上記複数の照射しぼり有無判定ス
テップでの判定結果に基づいて、上記任意の照射しぼり
有無判定ステップの選択を行うステップを含むことを特
徴とする。
【0042】第33の発明は、上記第31の発明におい
て、上記選択ステップは、上記撮影画像に基づいて、上
記任意の照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステ
ップを含むことを特徴とする。
【0043】第34の発明は、上記第31の発明におい
て、上記複数の照射しぼり有無判定ステップでの判定結
果により得られた上記撮影画像の照射領域を表示する表
示ステップと、上記表示ステップにより表示された照射
領域を修正指示するための指示ステップと、上記表示ス
テップにより表示された照射領域、又は上記指示ステッ
プによる修正後の照射領域を記憶する記憶ステップとを
含み、上記選択ステップは、上記複数の照射しぼり有無
判定ステップでの判定結果、及び上記記憶ステップによ
り記憶された照射領域の情報により得られる上記複数の
照射しぼり有無判定ステップの判定精度に基づいて、上
記任意の照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステ
ップを含むことを特徴とする。
【0044】第35の発明は、上記第31の発明におい
て、上記任意の照射しぼり有無判定ステップを外部指示
するための指示ステップを含み、上記選択ステップは、
上記指示ステップによる外部指示に基づいて、上記任意
の照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステップを
含むことを特徴とする。
【0045】第36の発明は、撮影画像における照射し
ぼり有無の判定を行うための画像処理方法であって、上
記撮影画像に対して照射しぼりの有無の判定を行う複数
の照射しぼり有無判定ステップと、上記撮影画像から照
射領域を抽出する領域抽出ステップと、上記複数の照射
しぼり有無判定ステップでの判定結果及び上記領域抽出
ステップでの抽出結果から得られた上記撮影画像の照射
領域を表示する表示ステップと、上記表示ステップによ
り表示された照射領域に対して修正指示するための入力
ステップと、上記表示ステップにより表示された照射領
域の情報、又は上記入力ステップにより修正された照射
領域の情報を記憶する記憶ステップと、上記記憶ステッ
プにより記憶された情報及び上記複数の照射しぼり有無
判定ステップでの判定結果により得られる上記複数の照
射しぼり有無判定ステップの判定精度に基づいた照射し
ぼり有無判定ステップを、上記複数の照射しぼり有無判
定ステップの中から選択する選択ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0046】第37の発明は、上記第36の発明におい
て、上記選択ステップは、上記記憶ステップにより記憶
された情報と、上記複数の照射しぼり有無判定ステップ
での判定結果とを比較評価することで、上記複数の照射
しぼり有無判定ステップでの照射しぼり有無の判定の正
解率を求め、その正解率に基づいて、上記照射しぼり有
無判定ステップの選択を行うステップを含むことを特徴
とする。
【0047】第38の発明は、上記第36の発明におい
て、上記選択ステップは、所定回数分の撮影後に、上記
照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステップを含
むことを特徴とする。
【0048】第39の発明は、上記第36の発明におい
て、上記選択ステップは、上記撮影画像に基づいて、上
記照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステップを
含むことを特徴とする。
【0049】第40の発明は、請求項21〜39の何れ
かに記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュー
タが読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とす
る。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0051】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すようなX線撮影装置100に適用される。こ
のX線撮影装置100は、照射しぼりを行っての撮影が
可能であると共に、撮影画像から照射しぼりの有無を判
定して照射領域を抽出する機能を有するものである。こ
のため、X線撮影装置100は、上記図1に示すよう
に、X線を発生するX線発生回路101と、被写体10
3を透過したX線光が結像される2次元X線センサ10
4と、2次元X線センサ104から出力される撮影画像
を収集するデータ収集回路105と、データ収集回路1
05にて収集された撮影画像に前処理を行う前処理回路
106と、前処理回路106にて前処理が行われた撮影
画像(原画像)等の各種情報や各種処理実行のための処
理プログラムを記憶するメインメモリ109と、X線撮
影実行等の指示や各種設定を本装置に対して行うための
操作パネル110と、前処理回路106にて前処理が行
われた撮影画像(原画像)の照射しぼりの有無を判定す
るしぼり有無判定回路112と、しぼり有無判定回路1
12の判定結果に基づいて原画像から照射領域を抽出す
る照射領域認識回路113と、照射領域認識回路113
にて得られた照射領域に基づいて原画像から特徴量を抽
出する特徴抽出回路114と、特徴抽出回路114にて
得られた特徴量を用いて原画像に階調変換処理を行う階
調変換回路115と、階調変換回路115での階調変換
処理後の画像等を表示する画像表示器111と、本装置
全体の動作制御を司るCPU108とを含んでなり、デ
ータ収集回路105、前処理回路106、しぼり有無判
定回路112、照射領域認識回路113、特徴量抽出回
路114、階調変換回路115、CPU108、メイン
メモリ109、操作パネル110、及び画像表示器11
1はそれぞれCPUバス107に接続され互いにデータ
授受できるようになされている。
【0052】ここで、照射領域認識回路113は、しぼ
り有無判定回路112の判定結果に基づいて原画像から
照射領域を抽出するためのアルゴリズムとして、複数の
アルゴリズムを設けた構成としており、これらのアルゴ
リズムの中から最適なアルゴリズムを選択することがで
きるようになされている。このような構成は、本実施の
形態での最も特徴とする構成である。このため、照射領
域認識回路113は、複数の照射領域抽出回路113a
(1),113a(2),・・・,113a(n)と、
それぞれの照射領域抽出回路の抽出結果等を保存するメ
モリ113bと、メモリ113bに保存された情報から
それぞれの照射領域抽出回路での抽出精度を判定する判
定回路113cとを含んでなる。したがって、判定回路
113cにより、最も抽出精度が高いと判定された照射
領域抽出回路を用いて、撮像画像の照射領域の抽出が行
われることになる。
【0053】そこで、上述のようなX線撮影装置100
において、まず、メインメモリ109には、CPU10
8での各種処理実行に必要なデータや処理プログラム等
が予め記憶されると共に、CPU108の作業用として
のワークメモリを含むものである。メインメモリ109
に記憶される処理プログラム、特に、照射領域抽出のた
めの処理プログラムとして、ここでは例えば、図2〜図
5のフローチャートに従った処理プログラムを用いる。
したがって、CPU108は、上記処理プログラム等を
メインメモリ109から読み出して実行することで、操
作パネル110からの操作に従った、以下に説明するよ
うな本装置全体の動作制御を行う。
【0054】1.メイン処理:図2参照
【0055】ステップS200:先ず、X線発生回路1
01は、被検査体103に対してX線ビーム102を放
射する。このX線発生回路101から放射されたX線ビ
ーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達し、2次元X線セン
サ104によりX線画像として出力される。
【0056】このとき、照射しぼり無しの場合(全面照
射の場合)、2次元X線センサ104から出力されるX
線画像は、例えば、図6に示すような画像となる。一
方、照射しぼり有りの場合、2次元X線センサ104か
ら出力されるX線画像は、例えば、図7に示すような画
像となる。この図7において、”A”は、画像端部領域
を示し、”dx”は、領域Aの横幅を示し、”dy”
は、領域Aの縦幅を示す。
【0057】次に、データ収集回路105は、2次元X
線センサ104から出力されたX線画像を電気信号に変
換し、それを前処理回路106に供給する。前処理回路
106は、データ収集回路105からの信号(X線画像
信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理
等の前処理を行う。この前処理回路106で前処理が行
われたX線画像信号は入力画像の情報として、CPU1
08の制御により、CPUバス115を介して、メイン
メモリ109、しぼり有無判定回路112、照射領域認
識回路113、特徴抽出回路114、及び階調変換回路
115にそれぞれ転送される。
【0058】ステップS201:しぼり有無判定回路1
12は、図3のステップS301〜S306の処理を実
行することで、CPU108の制御により転送されてき
た入力画像(以下、「対象画像」とも言う)から、照射
しぼりの有無を判定する。
【0059】1−1.しぼり判定処理(ステップS20
1):図3参照
【0060】ステップS301:先ず、対象画像の左端
部(上記図5では、領域Aの部分)において、照射しぼ
りが有るか無いかを判定するために、対象画像の画素値
の最大値(MAX値)を抽出する。ここでのMAX値と
しては、例えば、対象画像全体の画素の累積ヒストグラ
ムの上位部(上位5%点等)の画素値を用いるようにし
てもよいし、或いは、画素値をソートした結果の上位部
の画素値を用いるようにしてもよい。
【0061】ステップS302:次に、ステップS30
1にて抽出したMAX値の一定割合、例えば、90%以
上の値を有する画素値を求める。
【0062】ステップS303:次に、ステップS30
2にて求めた画素値の対象画像左端部(領域A)での出
現頻度を求める。
【0063】ステップS304〜S306:そして、ス
テップS303にて求めた出現頻度が所定値Th1より
大きいか否かを判別し(ステップS304)、この判別
の結果、大きい場合には対象画像左端部(領域A)に照
射しぼり無しとし(ステップS305)、そうでない場
合には対象画像左端部(領域A)に照射しぼり有りとす
る(ステップS306)。
【0064】上述のような照射しぼり有無の判定は、対
象画像の右端部、上部、下部についても同様に行なわれ
る。そして、この判定結果に基づいて、照射領域認識回
路113では、次のような処理が実行される。
【0065】ステップS202:図2のメイン処理に戻
って参照 先ず、第1の照射領域抽出回路113a(1)は、図4
のステップS401〜S405の処理を実行すること
で、CPU108の制御により転送されてきた対象画像
から照射領域を抽出する。
【0066】1−2.第1の照射領域抽出処理(ステッ
プS202):図4参照
【0067】ステップS401:先ず、対象画像を”f
(x,y)”、該画像の縦長を”Lv”、横長を”L
h”として、対象画像全体のプロジェクションfh
(x)を、
【0068】
【数1】
【0069】なる式(1)により作成する。
【0070】ステップS402:次に、ステップS40
1にて作成したプロジェクションfh(x)を、定数d
2(例えば、5mm)を持って、
【0071】
【数2】
【0072】なる式(2)〜式(4)により平滑化す
る。
【0073】ステップS403:次に、ステップS40
2での平滑化後のプロジェクションf2(x)の一次差
分値S1(x)を、差分距離d3(例えば、7mm)を
持って、
【0074】
【数3】
【0075】なる式(5)により求める。
【0076】ステップS404:次に、ステップS40
3にて求めた一次差分値S1(x)の二次差分値S2
(x)を、差分距離d3(例えば、7mm)を持って、
【0077】
【数4】
【0078】なる式(6)により求める。
【0079】ステップS405:そして、対象画像の照
射領域の左右端点El1,Er1を、ステップS404
にて求めた二次差分値S2(x)を持って、
【0080】
【数5】
【0081】なる式(7)及び(8)により求める。
【0082】上述のようにして、第1の照射領域抽出回
路113a(1)では、対象画像の照射領域の左右端点
El1,Er1が求められる。これと同様にして、上下
端点も求められる。これらの左右上下端点により、対象
画像における照射領域が決定される。
【0083】ステップS203:図2のメイン処理に戻
って参照 次に、第2の照射領域抽出回路113a(2)は、図5
のステップS501〜S510の処理を実行すること
で、CPU108の制御により転送されてきた対象画像
から照射領域を抽出する。
【0084】1−3.第2の照射領域抽出処理(ステッ
プS203):図5参照
【0085】ステップS501:先ず、対象画像全体の
画素値の中から最大値を求め、それを定数倍(例えば、
0.8倍)した値をしきい値Th2とする。具体的には
例えば、対象画像全体の画素の累積ヒストグラムを作成
し、その上位部(上位5%点等)の画素値を求め、その
定数倍をしきい値Th2とする。或いは、画素値をソー
トした結果の上位部の画素値を求め、その定数倍をしき
い値Th2とする。
【0086】ステップS502:次に、対象画像のY軸
方向の長さLvを、例えば、距離d1で40等分した領
域のそれぞれに対して、ステップS503からの処理を
行う。このため本ステップでは、ステップS503から
の処理対象とする領域を選択する。ここでは、n番目の
行の領域を選択したものとする。
【0087】ステップS503:次に、ステップS50
2にて選択したn番目の領域のプロジェクションFn
(x)を、
【0088】
【数6】
【0089】なる式(9)により求める。
【0090】ステップS504:次に、ステップS50
3にて作成したn番目のプロジェクションFn(x)
(1次元列データ)を、
【0091】
【数7】
【0092】なる式(10)〜式(12)により平滑化
する。
【0093】ステップS505:次に、ステップS50
4での平滑化後のプロジェクションFn(x)の一次差
分値Sn(x)を、差分距離d3(例えば、7mm)を
持って、
【0094】
【数8】
【0095】なる式(13)により求める。
【0096】ステップS506:次に、ステップS50
5にて求めた一次差分値Sn(x)の二次差分値Snn
(x)を、差分距離d3(例えば、7mm)を持って、
【0097】
【数9】
【0098】なる式(14)により求める。
【0099】ステップS507:次に、ステップS50
5にて求めた一次差分値Sn(x)が正であり、負の領
域でステップS506にて求めた二次差分値Snn
(x)が最小値となる点Eln,Ernを、
【0100】
【数10】
【0101】なる式(15)及び(16)により求め、
【0102】
【数11】
【0103】なる式(17)及び(18)に示すよう
に、上記の点Eln,Ernのプロジェクション値Fn
(Eln),Fn(Ern)が閾値Th2以上である場
合に、それらの点Eln,Ernを、照射領域の左右端
候補点とする。
【0104】ステップS508:ステップS507にて
取得した照射領域の左右端候補点Eln,Ernは、メ
インメモリ109に記憶される。
【0105】ステップS509:上述のようにして、n
番目の行の領域に対するステップS502〜S508の
処理が実行終了すると、次の(n+1)番目の行の領域
に対する処理を実行するために、ステップS502へと
戻る。そして、1,2,・・・,n,・・・,40番目
の各行の領域に対しての処理が終了したら、次のステッ
プS510へと進む。
【0106】ステップS510:40番目までの領域全
てに対して、候補点の抽出処理が終了すると、メインメ
モリ109に記憶された、各領域の候補点を用いて、左
右端候補点Eln,Ernの重なりNl(x),Nr
(x)を、定数d4(例えば、10mm)を持って、
【0107】
【数12】
【0108】なる式(19)及び(20)により求め
る。そして、それらの重なりNl(x),Nr(x)か
ら、対象画像の照射領域の左右端点El2,Er2を、
【0109】
【数13】
【0110】なる式(21)及び(22)に従って決定
する。
【0111】上述のようにして、第2の照射領域抽出回
路113a(2)では、対象画像の照射領域の左右端点
El2,Er2が求められる。これと同様にして、上下
端点も求められる。これらの左右上下端点により、対象
画像における照射領域が決定される。
【0112】ステップS204:図2のメイン処理に戻
って参照 他の照射領域抽出回路113a(3)〜113(n)も
同様にして、それぞれのアルゴリズムに従って、CPU
108の制御により転送されてきた対象画像から照射領
域を抽出する。
【0113】ステップS205:上述のようにして、第
1の照射領域抽出回路113a(1)、第2の照射領域
抽出回路113a(2)、・・・、第nの照射領域抽出
回路113a(n)のそれぞれにて得られた照射領域の
抽出結果、すなわちn種類の照射領域抽出結果は、メモ
リ113bに保存される。
【0114】ステップS206:そこで、判定回路11
3cは、メモリ113bに保存されたn種類の照射領域
抽出結果のそれぞれに対して、しぼり有無判定回路11
2の判定結果を統合する。
【0115】具体的には例えば、第1の照射領域抽出回
路113a(1)を統合の対象とし、しぼり有無判定回
路112の判定結果が”照射しぼり無し”である場合、
対象画像(原画像)の端部を照射領域の端部として採用
する。一方、しぼり有無判定回路112の判定結果が”
照射しぼり有り”である場合、第1の照射領域抽出回路
113a(1)にて抽出された照射領域の端部を採用す
る。そして、上述のような統合処理の結果(採用した照
射領域)を、対象画像(原画像)と共に、画像表示器1
11により表示する。
【0116】ステップS207:ここで、画像表示器1
11は、タッチパネル機能を有しており、使用者は、こ
の画像表示器111に表示された内容を確認する。この
結果、例えば、原画像における照射領域の認識結果が間
違っていた場合、正しい照射領域をタッチパネル機能に
より指定する(タチパネルをタッチする)。或いは、マ
ウス等の入力手段(図示せず)の操作により、正しい照
射領域を指定する。この指定情報は、判定回路113c
に与えられる。判定回路113cは、ステップS206
にて画像表示器111に表示した照射領域の指定が使用
者からなされたか、すなわち該照射領域が正しいか否か
を判別する。
【0117】ステップS208、S209:ステップS
207の判別の結果、ステップS206にて画像表示器
111に表示した照射領域が正しくない場合、判定回路
113cは、最終的に採用する照射領域を、使用者から
指示された領域に修正し(ステップS208)、その座
標を、ステップS207の判別の結果の情報(照射領域
の抽出に失敗したことと、その抽出を行なった照射領域
抽出回路の識別情報等)と共に、メモリ113bに保存
する(ステップS209)。
【0118】ステップS210:一方、ステップS20
7の判別の結果、ステップS206にて画像表示器11
1に表示した照射領域が正しい場合、判定回路113c
は、その照射領域を、最終的に採用する照射領域とし
て、その座標を、ステップS207の判別の結果の情報
(照射領域の抽出に成功したことと、その抽出を行なっ
た照射領域抽出回路の識別情報等)と共に、メモリ11
3bに保存する。
【0119】ステップS211:上述のようにして、照
射領域認識回路113にて照射領域の認識が終了する
と、特徴抽出回路114は、メモリ113bに保存され
た該認識結果(照射領域の座標)を解析し、それに基づ
いて、CPU108の制御により転送されてきた対象画
像(原画像)から、階調変換処理のための特徴量max
を算出する。例えば、対象画像が肺部画像である場合、
肺内の画素の最大値を特徴量maxとして抽出する。階
調変換回路115は、CPU108の制御により転送さ
れてきた対象画像(原画像)に対して、例えば、図8に
示すような階調変換曲線により、特徴抽出回路114に
て抽出された特徴量maxが所定濃度値(例えば、1.
8等)となるような階調変換処理を行なう。上記図8に
おいて、横軸は原画像の画素値を示し、縦軸は階調変換
後の画素値を示す。
【0120】ステップS212:そして、CPU108
は、ステップS200〜S211による撮影開始から階
調変換処理までの一連の処理が所定回数Th実行された
か否か、すなわち撮影回数が所定回数Th繰り返し実行
されたか否かを判別する。この判別の結果、実行回数が
所定回数Thに達していない場合には、ステップS20
0へと戻り、撮影開始からの処理を繰り返し実行する。
【0121】ステップS213:撮影回数が所定回数T
h(例えば、Th=1000)に達すると、判定回路1
13cは、メモリ113bに保存された照射領域の座
標、及び各照射領域抽出回路の抽出結果の検証を行い、
それぞれの照射領域抽出回路の抽出精度の評価を行な
う。具体的には例えば、しぼり有無判定回路112の判
定結果が”照射しぼり有り”であり、照射領域の左端と
して最終的に採用された左端点(正解の左端点)を”E
l”、第nの照射領域抽出回路113a(n)の抽出結
果である左端点を”Eln”とした場合、
【0122】
【数14】
【0123】なる式(23)に示すように、第nの照射
領域抽出回路113a(n)での左端点Elnと、正解
の左端点Elとの差が所定値d1以内なら、第nの照射
領域抽出回路113a(n)では照射領域の抽出に成功
しているとみなす。このような評価を、各照射領域抽出
回路に対して行い、正解の数を各照射領域抽出回路ごと
に集計する。
【0124】ステップS214:そして、判定回路11
3cは、ステップS213での評価の結果から、n回の
撮影内で最も多く正解している照射領域抽出回路を選択
する。
【0125】ステップS215:上述のようにして、複
数の照射領域抽出回路の中から、被写体に対して最適な
照射領域抽出回路が選択されると、実際の撮影が行なわ
れることになる。この撮影にて得られた撮像画像は、上
記選択された照射領域抽出回路によって照射領域の抽出
が行なわれ、それに基づいて特徴量の抽出及び階調変換
処理が行なわれ、その後、画像表示器111で表示され
たり、フィルム上に出力されたりする。
【0126】上述のように、本実施の形態では、所定回
数Th分の撮影において、それぞれがアルゴリズムが異
なる複数の照射領域抽出回路の中から、しぼり有無判定
回路112の判定結果に基づいた照射領域の抽出の正解
率の高いものを自動的に選択するように構成したので、
以後の撮影には、撮影対象の被写体に依存した最適な照
射領域抽出回路を用いて、対象画像から照射領域を常に
正確に抽出することができる。したがって、本実施の形
態によれば、照射領域の抽出精度を向上させることがで
き、良好な階調変換処理を行なうことができる。
【0127】尚、上述した実施の形態において、照射領
域抽出回路の評価及び選択については、上述したステッ
プS213及びS214での処理に限らず、例えば、撮
影対象となる被写体毎(手、足、肺等の撮影部位毎)に
正解率を各照射領域抽出回路ごとに集計し、被写体毎に
正解率の一番高い照射領域抽出回路を選択するようにし
てもよい。これにより、撮影部位に応じて最適の照射領
域抽出回路を自動的に選択することができる。
【0128】(第2の実施の形態)本発明は、例えば、
図9に示すようなX線撮影装置600に適用される。こ
のX線撮影装置600は、上記図1のX線撮影装置10
0と同様に、照射しぼりを行っての撮影が可能であると
共に、撮影画像から照射しぼりの有無を判定して照射領
域を抽出する機能を有するものである。尚、上記図9の
X線撮影装置600において、上記図1のX線撮影装置
100と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0129】ここで、本実施の形態におけるX線撮影装
置600は、上記図1のX線撮影装置100と同様の構
成としているが、X線撮影装置100が照射領域を抽出
するためのアルゴリズムを複数設けた構成であるのに対
して、本実施の形態におけるX線撮影装置600は、照
射しぼり有無判定のためのアルゴリズムを複数設ける構
成とした。すなわち、X線撮影装置600の照射しぼり
判定回路602は、照射しぼり有無判定のための複数の
アルゴリズムの中から、最適なアルゴリズムを選択する
ことができるようになされており、本実施の形態での最
も特徴とする構成としている。このため、照射しぼり判
定回路602は、複数の照射しぼり有無判定回路602
a(1),602a(2),・・・,602a(n)
と、それぞれの照射しぼり有無判定回路の判定結果等を
保存するメモリ602bと、メモリ602bに保存され
た情報からそれぞれの照射しぼり有無判定回路での判定
精度を判定する判定回路602cとを含んでなる。した
がって、判定回路602cにより、最も判定精度が高い
と判定された照射しぼり有無判定回路を用いて、撮像画
像の照射しぼり有無の判定が行われることになる。
【0130】上述のようなX線撮影装置600におい
て、まず、メインメモリ109に記憶される処理プログ
ラム、特に、照射しぼり有無判定のための処理プログラ
ムとして、ここでは例えば、図10〜図15のフローチ
ャートに従った処理プログラムを用いる。したがって、
CPU108は、上記処理プログラム等をメインメモリ
109から読み出して実行することで、操作パネル11
0からの操作に従った、以下に説明するような本装置全
体の動作制御を行う。
【0131】1.メイン処理:図10及び図11参照
【0132】ステップS700:先ず、X線発生回路1
01は、被検査体103に対してX線ビーム102を放
射する。このX線発生回路101から放射されたX線ビ
ーム102は、被検査体103を減衰しながら透過し
て、2次元X線センサ104に到達し、2次元X線セン
サ104によりX線画像として出力される。このとき、
2次元X線センサ104から出力されるX線画像は、上
記図6に示したような照射しぼり無しの画像や、上記図
7に示したような照射しぼり有りの画像となる。
【0133】次に、データ収集回路105は、2次元X
線センサ104から出力されたX線画像を電気信号に変
換し、それを前処理回路106に供給する。前処理回路
106は、データ収集回路105からの信号(X線画像
信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理
等の前処理を行う。この前処理回路106で前処理が行
われたX線画像信号は入力画像の情報として、CPU1
08の制御により、CPUバス115を介して、メイン
メモリ109、照射領域認識回路601、しぼり有無判
定回路602、特徴抽出回路114、及び階調変換回路
115にそれぞれ転送される。
【0134】ステップS701:照射領域認識回路60
1は、図12のステップS801〜S804の処理を実
行することで、CPU108の制御により転送されてき
た入力画像(対象画像)から、照射領域を抽出する。
【0135】1−1.照射領域認識処理(ステップS7
01):図12参照
【0136】ステップS801:先ず、対象画像におけ
る照射領域の左右端点を抽出するために、該対象画像f
(x,y)、その垂直方向の幅Dy、水平方向の幅Dx
を持って、
【0137】
【数15】
【0138】なる式(24)により、プロジェクション
f(x)を求める。
【0139】ステップS802:次に、ステップS80
1でのプロジェクションf(x)の一次差分値S1
(x)を、差分距離d(例えば、1mm)を持って、
【0140】
【数16】
【0141】なる式(25)により求める。
【0142】ステップS803:次に、ステップS80
2にて求めた一次差分値S1(x)の二次差分値S2
(x)を、差分距離d(例えば、1mm)を持って、
【0143】
【数17】
【0144】なる式(26)により求める。
【0145】ステップS804:そして、対象画像の照
射領域の左右端点El1,Er1を、ステップS803
にて求めた二次差分値S2(x)を持って、
【0146】
【数18】
【0147】なる式(27)及び(28)により求め
る。
【0148】上述のようにして、照射領域抽出回路60
1では、対象画像の照射領域の左右端点El1,Er1
が求められる。これと同様にして、上下端点も求められ
る。これらの左右上下端点により、対象画像における照
射領域が決定される。この照射領域抽出の結果は、メモ
リ602bへ保存される。尚、照射領域抽出回路601
にて用いるアルゴリズムとしては、上記図12に示した
ようなアルゴリズムに限られることはない。例えば、上
述した第1の実施の形態において、第1〜第nの照射領
域抽出回路にて用いた各アルゴリズムの何れかであって
もよい。
【0149】ステップS702:図10及び図11のメ
イン処理に戻って参照 次に、第1のしぼり有無判定回路602a(1)は、図
13のステップS901〜S905の処理を実行するこ
とで、CPU108の制御により転送されてきた入力画
像(対象画像)の照射しぼり有無の判定を行う。
【0150】1−2.第1のしぼり判定処理(ステップ
S702):図13参照
【0151】ステップS901:先ず、対象画像の左端
部(上記図5では、領域Aの部分)において、照射しぼ
りが有るか無いかを判定するために、対象画像の画素値
の最大値(MAX値)を抽出する。ここでのMAX値と
しては、例えば、対象画像全体の画素の累積ヒストグラ
ムの上位部(上位5%点等)の画素値を用いるようにし
てもよいし、或いは、画素値をソートした結果の上位部
の画素値を用いるようにしてもよい。そして、MAX値
の一定割合、例えば、90%以上の値を有する画素値を
特性値として求める。
【0152】ステップS902:次に、ステップS90
1にて求めた特性値の対象画像左端部(領域A)での出
現頻度を求める。
【0153】ステップS903〜S905:そして、ス
テップS902にて求めた出現頻度が所定値Th1より
大きいか否かを判別し(ステップS903)、この判別
の結果、大きい場合には対象画像左端部(領域A)に照
射しぼり無しとし(ステップS905)、そうでない場
合には対象画像左端部(領域A)に照射しぼり有りとす
る(ステップS904)。
【0154】上述のようにして、第1のしぼり有無判定
回路602a(1)では、対象画像の左端部での照射し
ぼりの有無の判定が行われる。これと同様にして、右端
部、上部、下部についても照射しぼりの有無の判定が行
なわれる。
【0155】ステップS703:図10及び図11のメ
イン処理に戻って参照 次に、第2のしぼり有無判定回路602a(2)は、図
14のステップS1001〜S1009の処理を実行す
ることで、CPU108の制御により転送されてきた入
力画像(対象画像)の照射しぼり有無の判定を行う。
【0156】1−3.第2のしぼり判定処理(ステップ
S703):図14参照 尚、ここでは説明の簡単のために、対象画像が図16に
示すような画像1020であるものとする。この図16
の画像1020は、照射しぼり有りで撮影して得られた
画像であり、図中”Xa”及び”Xb”は、照射領域端
の水平軸に対する位置を示す。また、領域A,B,C,
Dは、照射領域の端部を示し、それらの領域のうち、領
域A,Bは、照射しぼり有りの領域を示し、領域C,D
は、照射しぽり無しの領域を示す。
【0157】ステップS1001:先ず、上記図16に
示した画像1020において、領域C,Dに照射しぼり
が有るか無いかを判定するために、位置Xa,Xb間を
X軸上で均等に10等分した座標i(i=1〜10)の
ぞれぞれに対して、次のステップS1002からの処理
を実行する。このため、本ステップでは、処理対象とす
る座標iを決定する。
【0158】ステップS1002:次に、ステップ10
01にて決定した座標iのY軸方向に横切る一次元デー
タ列fi(y)の2次差分値SSi(y)を、差分距離
d(例えば、1mm)を持って、
【0159】
【数19】
【0160】なる式(29)により求める。
【0161】ステップS1003:次に、ステップS1
002にて求めた2次差分値SSi(y)により、照射
領域の端部の座標yiを、
【0162】
【数20】
【0163】なる式(30)により求める。
【0164】ステップS1004:そして、ステップS
1002にて求めた座標yiをメインメモリ109へ記
憶し、次の座標y(i+1)に対する処理を実行するた
めに、ステップS1001へと戻る。
【0165】ステップS1005:座標i=1〜10の
ぞれぞれに対するステップS1001〜S1004の処
理が終了すると、メインメモリ109に記憶された照射
領域の端部の座標yi(i=1〜10)の平均値を求め
る。
【0166】ステップS1006:次に、ステップS1
005にて求めた平均値により、照射領域の端部の座標
yiの分散値Bvを求める。
【0167】ステップS1007〜S1009:そし
て、ステップS1006にて求めた分散値Bvが所定値
Th5より小さいか否かを判別し(ステップS100
7)、この判別の結果、分散値Bvが所定値Th5より
小さい場合には、領域C,Dに照射しぼり有りと判定し
(ステップS1008)、分散値Bvが所定値Th5よ
り小さくない場合には、領域C,Dに照射しぼり無しと
判定する(ステップS1009)。これは、複数列で照
射領域端部を求めており、対象領域に照射しぼりがあれ
ば、複数の端点の座標はほぼ同一横軸上に並ぶので分散
値Bvが小さくなり、照射しぼりが無ければ、複数の端
点の座標はばらけるため分散値Bvは大きくなることに
よる。 尚、ここでの所定値Th5としては、実験等に
よって決定される定数を用いている。
【0168】上述のようにして、第2のしぼり有無判定
回路602a(2)では、対象画像1020の領域C,
D(照射領域の上部及び下部)での照射しぼりの有無の
判定が行われる。これと同様にして、領域A,B(照射
領域の左右端部)についても照射しぼりの有無の判定が
行なわれる。
【0169】尚、第2のしぼり有無判定回路602a
(2)では、ステップS1002において、2次差分値
SSi(y)を求めるようにしたが、例えば、照射領域
端部の濃度が急峻に変化する場合、1次差分値や高次差
分値等を求めるようにしてもよい。この場合、対象画像
の端部の画素値を検索し、所定のしきい値以上の画素値
が最初にあらわれた点を、照射領域端部の候補点とす
る。また、ステップS1007において、照射しぼり有
無の判定指標として、分散値Bvを用いているが、これ
に限られることはなく、例えば、標準偏差等、その他度
数の離散度を示す指標を用いるようにしてもよい。
【0170】ステップS704:図10及び図11のメ
イン処理に戻って参照 次に、第3のしぼり有無判定回路602a(3)は、図
15のステップS1011〜S1016の処理を実行す
ることで、CPU108の制御により転送されてきた入
力画像(対象画像)の照射しぼり有無の判定を行う。
【0171】1−4.第3のしぼり判定処理(ステップ
S704):図15参照 尚、ここでも説明の簡単のために、対象画像が上記図1
6に示すような画像1020であるものとする。
【0172】ステップS1011:先ず、上記図16に
示した画像1020において、領域Cに照射しぼりが有
るか無いかを判定するために、領域C内を水平方向に横
切る一次元データ列f(x)の2次差分値SS(x)
を、差分距離d(例えば、1mm)を持って、
【0173】
【数21】
【0174】なる式(31)により求める。
【0175】ステップS1012:次に、照射領域の左
端部x1を、
【0176】
【数22】
【0177】なる式(32)により求める。この式(3
2)において、”XH”は、照射領域の左右端部内の水
平軸上の座標(上記図16に示した位置Xa〜Xbの間
の座標)を示す。
【0178】ステップS1013:ステップS1012
と同様にして、次に、照射領域の右端部x2を、
【0179】
【数23】
【0180】なる式(33)により求める。
【0181】ステップS1014〜S1016:そし
て、上述したステップS701において、照射領域認識
回路112で抽出された照射領域(ここでは下部の領
域)の結果と、ステップS1012及びS1013にて
求めたられ左右端部x1及びx2により示される領域C
とを比較し、
【0182】
【数24】
【0183】なる条件式(34)を満たすか否かを判別
し(ステップS1014)、この判別の結果、条件式
(34)を満たす場合、領域Cには照射しぼり無しと判
定し(ステップS1015)、条件式(34)を満たさ
ない場合、領域Cには照射しぼり有りと判定する(ステ
ップS1016)。尚、式(34)における”Th8”
は、近似幅を示す定数であり、実験等によって求まる値
としている。
【0184】上述のようにして、第3のしぼり有無判定
回路602a(3)では、対象画像1020の領域C
(照射領域の下部)での照射しぼりの有無の判定が行わ
れる。これと同様にして、領域A,B,D(照射領域の
左右端部、上部)についても照射しぼりの有無の判定が
行なわれる。
【0185】尚、第3のしぼり有無判定回路602a
(3)でのステップS1014において、条件式(3
4)に対してさらなる条件を付加するようにしてもよ
い。例えば、2次差間値が一定しいき値以下となる条件
を付加するようにしてもよい。また、ステップS101
1での二次差分値SS(x)の代わりに、照射領域端部
での濃度変化が急峻な場合には、一次微分や、2次微
分、さらなる高次微分等の値を用いるようにしてもよ
い。この場合、各値の絶対値が一定しきい値以上の箇所
を照射領域端部の候補とする。
【0186】ステップS705:図10及び図11のメ
イン処理に戻って参照 他のしぼり有無判定回路602a(4)〜602a
(n)も同様にして、それぞれのアルゴリズムに従っ
て、CPU108の制御により転送されてきた対象画像
の照射しぼり有無の判定を行う。
【0187】ステップS706:上述のようにして、第
1のしぼり有無判定回路602a(1)、第2のしぼり
有無判定回路602a(2)、第3のしぼり有無判定回
路602a(3)、・・・、第nのしぼり有無判定回路
602a(n)のそれぞれにて得られた照射しぼり有無
判定の結果、すなわちn種類の照射しぼり有無判定の結
果は、メモリ113bに保存される。
【0188】ステップS708:そこで、判定回路60
2cは、メモリ113bに保存されたn種類の照射しぼ
り有無判定結果のそれぞれに対して、照射領域認識回路
601での照射領域の認識結果を統合する。
【0189】具体的には例えば、第1のしぼり有無判定
回路602a(1)を統合の対象とし、この照射しぼり
有無判定の結果が、”照射しぼり無し”である場合、対
象画像(原画像)の端部を照射領域の端部として採用す
る。一方、第1のしぼり有無判定回路602a(1)の
照射しぼり有無判定の結果が、”照射しぼり有り”であ
る場合、照射領域抽出回路601にて抽出された照射領
域の端部を採用する。そして、上述のような統合処理の
結果(採用した照射領域)を、対象画像(原画像)と共
に、画像表示器111により表示する。
【0190】ステップS709:ここで、画像表示器1
11は、タッチパネル機能を有しており、使用者は、こ
の画像表示器111に表示された内容を確認する。この
結果、例えば、原画像における照射領域の認識結果が間
違っていた場合、正しい照射領域をタッチパネル機能に
より指定する(タチパネルをタッチする)。或いは、マ
ウス等の入力手段(図示せず)の操作により、正しい照
射領域を指定する。この指定情報は、判定回路602c
に与えられる。判定回路602cは、ステップS708
にて画像表示器111に表示した照射領域の指定が使用
者からなされたか、すなわち該照射領域が正しいか否か
を判別する。
【0191】ステップS711、S712:ステップS
709の判別の結果、ステップS708にて画像表示器
111に表示した照射領域が正しくない場合、判定回路
602cは、最終的に採用する照射領域を、使用者から
指示された領域に修正し(ステップS711)、その座
標を、ステップS709の判別の結果の情報(照射領域
の抽出に失敗したことと、その対象となるしぼり有無判
定回路の識別情報等)と共に、メモリ602bに保存す
る(ステップS712)。
【0192】ステップS710:一方、ステップS70
9の判別の結果、ステップS708にて画像表示器11
1に表示した照射領域が正しい場合、判定回路602c
は、その照射領域を、最終的に採用する照射領域とし
て、その座標を、ステップS709の判別の結果の情報
(照射領域の抽出に成功したことと、その対象となるし
ぼり有無判定回路の識別情報等)と共に、メモリ602
bに保存する。
【0193】ステップS713:上述のようにして、照
射領域の抽出が終了すると、特徴抽出回路114は、メ
モリ602bに保存された該照射領域の抽出結果(照射
領域の座標)を解析し、それに基づいて、CPU108
の制御により転送されてきた対象画像(原画像)から、
階調変換処理のための特徴量maxを算出する。例え
ば、対象画像が肺部画像である場合、肺内の画素の最大
値を特徴量maxとして抽出する。階調変換回路115
は、CPU108の制御により転送されてきた対象画像
(原画像)に対して、例えば、上記図8に示すような階
調変換曲線により、特徴抽出回路114にて抽出された
特徴量maxが所定濃度値(例えば、1.8等)となる
ような階調変換処理を行なう。
【0194】ステップS714:そして、CPU108
は、ステップS700〜S713による撮影開始から階
調変換処理までの一連の処理が所定回数Th’実行され
たか否か、すなわち撮影回数が所定回数Th’繰り返し
実行されたか否かを判別する。この判別の結果、実行回
数が所定回数Th’に達していない場合には、ステップ
S700へと戻り、撮影開始からの処理を繰り返し実行
する。
【0195】ステップS715:撮影回数が所定回数T
h’(例えば、Th’=1000)に達すると、判定回
路602cは、メモリ602bに保存された照射領域の
座標、及び各しぼり有無判定回路の判定結果の検証を行
い、それぞれのしぼり有無判定回路の判定精度の評価を
行ない、正解の数を各しぼり有無判定回路ごとに集計す
る。
【0196】ステップS716:そして、判定回路60
2cは、ステップS715での評価の結果から、n回の
撮影内で最も多く正解しているしぼり有無判定回路を選
択する。
【0197】ステップS717:上述のようにして、複
数のしぼり有無判定回路の中から、被写体に対して最適
なしぼり有無判定回路が選択されると、実際の撮影が行
なわれることになる。この撮影にて得られた撮像画像
は、上記選択されたしぼり有無判定回路によって照射し
ぼり有無の判定が行われ、照射領域抽出回路601によ
って照射領域の抽出が行なわれ、それに基づいて特徴量
の抽出及び階調変換処理が行なわれ、その後、画像表示
器111で表示されたり、フィルム上に出力されたりす
る。
【0198】上述のように、本実施の形態では、所定回
数Th分の撮影において、それぞれがアルゴリズムが異
なる複数のしぼり有無判定回路の中から、照射しぼり有
無の判定の正解率の高いものを自動的に選択するように
構成したので、以後の撮影には、撮影対象の被写体に依
存した最適なしぼり有無判定回路を用いて、対象画像か
ら照射領域を常に正確に抽出することができる。したが
って、本実施の形態によれば、照射領域の抽出精度を向
上させることができ、良好な階調変換処理を行なうこと
ができる。
【0199】尚、上述した第2の実施の形態において、
しぼり有無判定回路の評価及び選択については、上述し
たステップS715及びS716での処理に限らず、例
えば、撮影対象となる被写体毎(手、足、肺等の撮影部
位毎)に正解率を各しぼり有無判定回路ごとに集計し、
被写体毎に正解率の一番高いしぼり有無判定回路を選択
するようにしてもよい。これにより、撮影部位に応じて
最適のしぼり有無判定回路を自動的に選択することがで
きる。
【0200】また、上述した第1及び第2の実施の形態
では、照射領域抽出回路又はしぼり有無判定回路の選択
を自動的に行うようにしたが、これに限られることはな
く、例えば、操作パネル110等からによる使用者の指
示(マニュアル指示)に従って行えるようにしてもよ
い。これにより、任意の照射領域抽出回路又はしぼり有
無判定回路を選択することができる。
【0201】また、本発明の目的は、上述した各実施の
形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或い
は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュー
タ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読みだして実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。 この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態
の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを
記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。プロ
グラムコードを供給するための記憶媒体としては、RO
M、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テ
ープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができ
る。また、コンピュータが読みだしたプログラムコード
を実行することにより、各実施の形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一
部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコード
が、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピ
ュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに
書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づ
き、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるC
PUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれ
ることは言うまでもない。
【0202】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
象画像から所定領域を抽出するための領域抽出手段を複
数設け、それらの中から任意の領域抽出手段を選択する
ように構成したことにより、対象画像に対して最適な領
域抽出手段を用いて、所定領域の抽出を行うことができ
る。これにより、所定領域の抽出精度を向上させること
ができる。また、本発明によれば、撮影画像における照
射しぼりの有無の判定を行う照射しぼり有無判定手段を
複数設け、それらの中から任意の照射しぼり有無判定手
段を選択するように構成したことにより、対象画像に対
して最適な照射しぼり有無判定手段を用いて、照射しぼ
り有無の判定を行うことができる。これにより、照射し
ぼりの有無の判定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
X線撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記X線撮影装置にて実行されるメイン処理を
説明するためのフローチャートである。
【図3】上記メイン処理のしぼり判定処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】上記メイン処理の第1の照射領域抽出処理を説
明するためのフローチャートである。
【図5】上記メイン処理の第2の照射領域抽出処理を説
明するためのフローチャートである。
【図6】上記X線撮影装置において、照射しぼり無しの
撮影で得られた画像の一例を説明するための図である。
【図7】上記X線撮影装置において、照射しぼり有りの
撮影で得られた画像の一例を説明するための図である。
【図8】上記メイン処理の階調変換処理を説明するため
のフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態において、本発明を適用した
X線撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図10】上記X線撮影装置にて実行されるメイン処理
(START〜S714)を説明するためのフローチャ
ートである。
【図11】上記メイン処理(S714〜END)を説明
するためのフローチャートである。
【図12】上記メイン処理の照射野認識処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図13】上記メイン処理の第1のしぼり判定処理を説
明するためのフローチャートである。
【図14】上記メイン処理の第2のしぼり判定処理を説
明するためのフローチャートである。
【図15】上記メイン処理の第3のしぼり判定処理を説
明するためのフローチャートである。
【図16】上記しぼり判定処理での対象となる画像の一
例を説明するための図である。
【符号の説明】
100 X線撮影装置 101 X線発生回路 102 X線ビーム 103 被写体 104 二次元X線センサ 105 データ収集回路 106 前処理回路 107 CPUバス 108 CPU 109 メインメモリ 110 操作パネル 111 画像表示器 112 しぼり有無判定回路 113 照射領域認識回路 113a(1)〜113a(n) 第1〜第nの照射領
域抽出回路 113b メモリ 113c 判定回路 114 特徴抽出回路 115 階調変換回路 600 X線撮影装置 601 照射領域認識回路 602 照射しぼり判定回路 602a(1)〜113a(n) 第1〜第nのしぼり
有無判定回路 602b メモリ 602c 判定回路

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象画像から所定領域を抽出する画像処
    理装置であって、 上記所定領域の抽出処理を実行する複数の領域抽出手段
    と、 上記複数の領域抽出手段から任意の領域抽出手段を選択
    する選択手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 上記複数の領域抽出手段は、それぞれ異
    なるアルゴリズムに従った上記抽出処理を実行し、 上記選択手段は、所定実行回数分の上記複数の領域抽出
    手段の抽出結果に基づいて、上記任意の領域抽出手段の
    選択を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記選択手段は、上記対象画像に基づい
    て、上記任意の領域抽出手段の選択を行うことを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記対象画像は、放射線撮影して得られ
    た画像を含み、 上記所定領域は、上記放射線撮影時の照射領域を含み、 上記選択手段は、所定回数分の上記放射線撮影によって
    得られた上記複数の領域抽出手段の抽出結果に基づい
    て、上記任意の領域抽出手段の選択を行うことを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の領域抽出手段にて抽出された
    所定領域を表示する表示手段と、 上記表示手段に表示された所定領域を修正指示するため
    の指示手段と、 上記表示手段に表示された所定領域、又は上記指示手段
    による修正後の所定領域を記憶する記憶手段とを備え、 上記選択手段は、上記複数の領域抽出手段にて抽出され
    た所定領域、及び上記記憶手段に記憶された所定領域の
    各情報により得られる上記複数の領域抽出手段の抽出精
    度に基づいて、上記任意の領域抽出手段の選択を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記任意の領域抽出手段を指示するため
    の指示手段を備え、 上記選択手段は、上記指示手段からの指示に基づいて、
    上記任意の領域抽出手段の選択を行うことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 撮影画像から照射領域を抽出する画像処
    理装置であって、 上記撮影画像に対して照射しぼりの有無の判定を行う照
    射しぼり有無判定手段と、 上記撮影画像から照射領域を抽出する複数の領域抽出手
    段と、 上記照射しぼり有無判定手段での判定結果、及び上記複
    数の領域抽出手段の抽出結果から得られた上記撮影画像
    の照射領域を表示する表示手段と、 上記表示手段に表示された照射領域に対して修正指示す
    るための入力手段と、 上記表示手段に表示された照射領域の情報、又は上記入
    力手段により修正された照射領域の情報を記憶する記憶
    手段と、 上記記憶手段の情報及び上記複数の領域抽出手段での抽
    出結果により得られる上記複数の領域抽出手段の抽出精
    度に基づいた領域抽出手段を、上記複数の領域抽出手段
    の中から選択する選択手段とを備えることを特徴とする
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記選択手段は、上記記憶手段の情報
    と、上記複数の領域抽出手段での抽出結果とを比較評価
    することで、上記複数の領域抽出手段の照射領域の抽出
    の正解率を求め、その正解率に基づいて、上記領域抽出
    手段の選択を行うことを特徴とする請求項7記載の画像
    処理装置。
  9. 【請求項9】 上記選択手段は、所定回数分の撮影後
    に、上記領域抽出手段の選択を行うことを特徴とする請
    求項7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 上記選択手段は、上記撮影画像に基づ
    いて、上記領域抽出手段の選択を行うことを特徴とする
    請求項7記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 撮影画像における照射しぼり有無の判
    定を行う画像処理装置であって、 上記照射しぼり有無の判定処理を実行する複数の照射し
    ぼり有無判定手段と、 上記複数の照射しぼり有無判定手段から任意の照射しぼ
    り有無判定手段を選択する選択手段とを備えることを特
    徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 上記複数の照射しぼり有無判定手段
    は、それぞれ異なるアルゴリズムに従った上記照射しぼ
    り有無の判定処理を実行し、 上記選択手段は、所定実行回数分の上記複数の照射しぼ
    り有無判定手段の判定結果に基づいて、上記任意の照射
    しぼり有無判定手段の選択を行うことを特徴とする請求
    項11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 上記選択手段は、上記撮影画像に基づ
    いて、上記任意の照射しぼり有無判定手段の選択を行う
    ことを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 上記複数の照射しぼり有無判定手段で
    の判定結果により得られた上記撮影画像の照射領域を表
    示する表示手段と、 上記表示手段に表示された照射領域を修正指示するため
    の指示手段と、 上記表示手段に表示された照射領域、又は上記指示手段
    による修正後の照射領域を記憶する記憶手段とを備え、 上記選択手段は、上記複数の照射しぼり有無判定手段で
    の判定結果、及び上記記憶手段に記憶された照射領域の
    情報により得られる上記複数の照射しぼり有無判定手段
    の判定精度に基づいて、上記任意の照射しぼり有無判定
    手段の選択を行うことを特徴とする請求項11記載の画
    像処理装置。
  15. 【請求項15】 上記任意の照射しぼり有無判定手段を
    指示するための指示手段を備え、 上記選択手段は、上記指示手段からの指示に基づいて、
    上記任意の照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを
    特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 撮影画像における照射しぼり有無の判
    定を行う画像処理装置であって、 上記撮影画像に対して照射しぼりの有無の判定を行う複
    数の照射しぼり有無判定手段と、 上記撮影画像から照射領域を抽出する領域抽出手段と、 上記複数の照射しぼり有無判定手段での判定結果及び上
    記領域抽出手段での抽出結果から得られた上記撮影画像
    の照射領域を表示する表示手段と、 上記表示手段に表示された照射領域に対して修正指示す
    るための入力手段と、 上記表示手段に表示された照射領域の情報、又は上記入
    力手段により修正された照射領域の情報を記憶する記憶
    手段と、 上記記憶手段の情報及び上記複数の照射しぼり有無判定
    手段での判定結果により得られる上記複数の照射しぼり
    有無判定手段の判定精度に基づいた照射しぼり有無判定
    手段を、上記複数の照射しぼり有無判定手段の中から選
    択する選択手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】 上記選択手段は、上記記憶手段の情報
    と、上記複数の照射しぼり有無判定手段での判定結果と
    を比較評価することで、上記複数の照射しぼり有無判定
    手段の照射しぼり有無の判定の正解率を求め、その正解
    率に基づいて、上記照射しぼり有無判定手段の選択を行
    うことを特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 上記選択手段は、所定回数分の撮影後
    に、上記照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを特
    徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 上記選択手段は、上記撮影画像に基づ
    いて、上記照射しぼり有無判定手段の選択を行うことを
    特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 複数の機器が互いに通信可能に接続さ
    れてなる画像処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    1〜19の何れかに記載の画像処理装置の機能を有する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  21. 【請求項21】 対象画像から所定領域を抽出するため
    の画像処理方法であって、 上記所定領域の抽出処理を実行する複数の領域抽出ステ
    ップと、 上記複数の領域抽出ステップから任意の領域抽出ステッ
    プを選択する選択ステップとを備えることを特徴とする
    画像処理方法。
  22. 【請求項22】 上記複数の領域抽出ステップは、それ
    ぞれ異なるアルゴリズムに従った上記抽出処理を実行す
    るステップを含み、 上記選択ステップは、所定実行回数分の上記複数の領域
    抽出ステップにより得られた抽出結果に基づいて、上記
    任意の領域抽出ステップの選択を行うステップを含むこ
    とを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 上記選択ステップは、上記対象画像に
    基づいて、上記任意の領域抽出ステップの選択を行うス
    テップを含むことを特徴とする請求項21記載の画像処
    理方法。
  24. 【請求項24】 上記対象画像は、放射線撮影して得ら
    れた画像を含み、 上記所定領域は、上記放射線撮影時の照射領域を含み、 上記選択ステップは、所定回数分の上記放射線撮影によ
    って得られた上記複数の領域抽出ステップでの抽出結果
    に基づいて、上記任意の領域抽出ステップの選択を行う
    ステップを含むことを特徴とする請求項21記載の画像
    処理方法。
  25. 【請求項25】 上記複数の領域抽出ステップにより得
    られた所定領域を表示する表示ステップと、 上記表示ステップにより表示された所定領域を修正指示
    するための指示ステップと、 上記表示ステップにより表示された所定領域、又は上記
    指示ステップでの指示に従った修正後の所定領域を記憶
    する記憶ステップとを含み、 上記選択ステップは、上記複数の領域抽出ステップによ
    り得られた所定領域、及び上記記憶ステップにより記憶
    された所定領域の各情報により得られる上記複数の領域
    抽出ステップでの抽出精度に基づいて、上記任意の領域
    抽出ステップの選択を行うステップを含むことを特徴と
    する請求項21記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】 上記任意の領域抽出ステップを外部指
    示するための指示ステップを含み、 上記選択ステップは、上記指示ステップによる外部指示
    に基づいて、上記任意の領域抽出ステップの選択を行う
    ステップを含むことを特徴とする請求項21記載の画像
    処理方法。
  27. 【請求項27】 撮影画像から照射領域を抽出するため
    の画像処理方法であって、 上記撮影画像に対して照射しぼりの有無の判定を行う照
    射しぼり有無判定ステップと、 上記撮影画像から照射
    領域を抽出する複数の領域抽出ステップと、 上記照射しぼり有無判定ステップでの判定結果、及び上
    記複数の領域抽出ステップでの抽出結果から得られた上
    記撮影画像の照射領域を表示する表示ステップと、 上記表示ステップにより表示された照射領域に対して修
    正指示するための入力ステップと、 上記表示ステップにより表示された照射領域の情報、又
    は上記入力ステップにより修正された照射領域の情報を
    記憶する記憶ステップと、 上記記憶ステップにより記憶された情報及び上記複数の
    領域抽出ステップでの抽出結果により得られる上記複数
    の領域抽出ステップの抽出精度に基づいた領域抽出ステ
    ップを、上記複数の領域抽出ステップの中から選択する
    選択ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  28. 【請求項28】 上記選択ステップは、上記記憶ステッ
    プにより記憶された情報と、上記複数の領域抽出ステッ
    プでの抽出結果とを比較評価することで、上記複数の領
    域抽出ステップでの照射領域の抽出の正解率を求め、そ
    の正解率に基づいて、上記領域抽出ステップの選択を行
    うステップを含むことを特徴とする請求項27記載の画
    像処理方法。
  29. 【請求項29】 上記選択ステップは、所定回数分の撮
    影後に、上記領域抽出ステップの選択を行うステップを
    含むことを特徴とする請求項27記載の画像処理方法。
  30. 【請求項30】 上記選択ステップは、上記撮影画像に
    基づいて、上記領域抽出ステップの選択を行うステップ
    を含むことを特徴とする請求項27記載の画像処理方
    法。
  31. 【請求項31】 撮影画像における照射しぼり有無の判
    定を行うための画像処理方法であって、 上記照射しぼり有無の判定処理を実行する複数の照射し
    ぼり有無判定ステップと、 上記複数の照射しぼり有無判定ステップから任意の照射
    しぼり有無判定ステップを選択する選択ステップとを含
    むことを特徴とする画像処理方法。
  32. 【請求項32】 上記複数の照射しぼり有無判定ステッ
    プは、それぞれ異なるアルゴリズムに従った上記照射し
    ぼり有無の判定処理を実行するステップを含み、 上記選択ステップは、所定実行回数分の上記複数の照射
    しぼり有無判定ステップでの判定結果に基づいて、上記
    任意の照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステッ
    プを含むことを特徴とする請求項31記載の画像処理方
    法。
  33. 【請求項33】 上記選択ステップは、上記撮影画像に
    基づいて、上記任意の照射しぼり有無判定ステップの選
    択を行うステップを含むことを特徴とする請求項31記
    載の画像処理方法。
  34. 【請求項34】 上記複数の照射しぼり有無判定ステッ
    プでの判定結果により得られた上記撮影画像の照射領域
    を表示する表示ステップと、 上記表示ステップにより表示された照射領域を修正指示
    するための指示ステップと、 上記表示ステップにより表示された照射領域、又は上記
    指示ステップによる修正後の照射領域を記憶する記憶ス
    テップとを含み、 上記選択ステップは、上記複数の照射しぼり有無判定ス
    テップでの判定結果、及び上記記憶ステップにより記憶
    された照射領域の情報により得られる上記複数の照射し
    ぼり有無判定ステップの判定精度に基づいて、上記任意
    の照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステップを
    含むことを特徴とする請求項31記載の画像処理方法。
  35. 【請求項35】 上記任意の照射しぼり有無判定ステッ
    プを外部指示するための指示ステップを含み、 上記選択ステップは、上記指示ステップによる外部指示
    に基づいて、上記任意の照射しぼり有無判定ステップの
    選択を行うステップを含むことを特徴とする請求項31
    記載の画像処理方法。
  36. 【請求項36】 撮影画像における照射しぼり有無の判
    定を行うための画像処理方法であって、 上記撮影画像に対して照射しぼりの有無の判定を行う複
    数の照射しぼり有無判定ステップと、 上記撮影画像から照射領域を抽出する領域抽出ステップ
    と、 上記複数の照射しぼり有無判定ステップでの判定結果及
    び上記領域抽出ステップでの抽出結果から得られた上記
    撮影画像の照射領域を表示する表示ステップと、 上記表示ステップにより表示された照射領域に対して修
    正指示するための入力ステップと、 上記表示ステップにより表示された照射領域の情報、又
    は上記入力ステップにより修正された照射領域の情報を
    記憶する記憶ステップと、 上記記憶ステップにより記憶された情報及び上記複数の
    照射しぼり有無判定ステップでの判定結果により得られ
    る上記複数の照射しぼり有無判定ステップの判定精度に
    基づいた照射しぼり有無判定ステップを、上記複数の照
    射しぼり有無判定ステップの中から選択する選択ステッ
    プとを含むことを特徴とする画像処理方法。
  37. 【請求項37】 上記選択ステップは、上記記憶ステッ
    プにより記憶された情報と、上記複数の照射しぼり有無
    判定ステップでの判定結果とを比較評価することで、上
    記複数の照射しぼり有無判定ステップでの照射しぼり有
    無の判定の正解率を求め、その正解率に基づいて、上記
    照射しぼり有無判定ステップの選択を行うステップを含
    むことを特徴とする請求項36記載の画像処理方法。
  38. 【請求項38】 上記選択ステップは、所定回数分の撮
    影後に、上記照射しぼり有無判定ステップの選択を行う
    ステップを含むことを特徴とする請求項36記載の画像
    処理方法。
  39. 【請求項39】 上記選択ステップは、上記撮影画像に
    基づいて、上記照射しぼり有無判定ステップの選択を行
    うステップを含むことを特徴とする請求項36記載の画
    像処理方法。
  40. 【請求項40】 請求項21〜39の何れかに記載の画
    像処理方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能
    に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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