JP2003337585A - コンテンツ利用システム、コンテンツ利用機器及びコンテンツ記録媒体 - Google Patents

コンテンツ利用システム、コンテンツ利用機器及びコンテンツ記録媒体

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JP2003337585A
JP2003337585A JP2003068723A JP2003068723A JP2003337585A JP 2003337585 A JP2003337585 A JP 2003337585A JP 2003068723 A JP2003068723 A JP 2003068723A JP 2003068723 A JP2003068723 A JP 2003068723A JP 2003337585 A JP2003337585 A JP 2003337585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンテンツの不正利用を防止しつつ、コンテン
ツ利用許諾済み機器だけではコンテンツの利用が不十分
な場合にも対処すること。 【解決手段】この発明のコンテンツ利用システムでは、
許諾機器ID、貸与可否情報、時間情報、正規/貸与情
報を含むコンテンツが取り扱われる。コンテンツ利用機
器A内にあるコンテンツをコンテンツ利用機器Bで利用
しようとする場合、機器Bの機器IDを取得し(A
1)、この機器IDをコンテンツの許諾機器IDと比較
する(A2)。ここで、両IDが一致するときは(A2
→NO)、コンテンツを当該コンテンツ利用機器(B)
にて制限なく利用可能とする(A3→B3)。一方、両
IDが一致しないときは(A2→YES)、貸与可否情
報が貸与“可”を示す場合にのみ、正規/貸与情報を
“貸与”にしてコンテンツを機器(B)に転送し、時間
情報が示す制限時間内で利用可能とする(A6→B
4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワー
ク等を通じて販売されるコンテンツについて、不正利用
防止を図りつつ、制限的な利用を可能にするコンテンツ
利用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】サンプラー等の電子音楽装置において利
用可能な、例えば、サンプル楽音波形データなどのコン
テンツは、CD−ROM等の記憶媒体に保存されている
ものを実際の店舗から購入するか、或いは、インターネ
ット等の通信ネットワーク上のコンテンツ販売サイトか
らダウンロードして購入することができる。このように
して購入されたコンテンツは、ユーザが所有する電子音
楽装置で利用することができるほか、他人が所有してい
る電子音楽装置においても利用可能である。また、ユー
ザが複数台の電子音楽装置を所有している場合には、ど
の電子音楽装置でも利用することができる。
【0003】しかしながら、購入したコンテンツは、多
数の電子音楽装置で利用することができるので、簡単に
違法コピーが作成されてしまい、著作権の保護の上から
も好ましくない。そこで、購入されるコンテンツに利用
許諾情報を付加しておき、利用許諾された特定の電子音
楽装置においてのみ当該コンテンツの利用を可能にする
方法が考えられるが、利用許諾済みの電子音楽装置だけ
ではコンテンツ処理能力が不十分な場合には、当該コン
テンツを十分に利用しきれないという事態が生じる。
【0004】例えば、電子音楽装置として複数台のサン
プラーをネットワーク接続したコンテンツ利用システム
において、或るサンプラーに記憶されているコンテンツ
に対して、当該サンプラーの発音数やマルチパート数、
メモリーサイズ等の能力に制限があるため、処理が進ま
なくなることがある。その場合、第2のサンプラーで処
理する必要があるが、第2のサンプラーに利用許諾が与
えられていないときには、このコンテンツをフルに活用
することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な事情に鑑み、コンテンツの不正利用を防止しつつ、コ
ンテンツ利用許諾済み機器だけではコンテンツの利用が
不十分な場合にも対処することができるコンテンツ利用
システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の主たる特徴に
従うと、コンテンツを利用しようとするコンテンツ利用
機器(B)の機器IDを取得する機器情報取得手段(A
1)と、コンテンツから利用許諾済み機器ID(許諾機
器ID)を検出する検出手段(A2,A5,B40)
と、検出された利用許諾済み機器IDを取得された機器
IDと比較する比較手段(A2)と、比較された両ID
が一致するときは(A2→NO)、コンテンツを当該コ
ンテンツ利用機器(B)にて制限なく利用可能とし(A
7→B3)、両IDが一致しないときは(A2→YE
S)、当該コンテンツ利用機器(B)ではコンテンツを
時間制限付きで利用可能とする(A3→A6→B4=B
40〜B49)利用決定手段(A3,B3;A4〜A
6,B4)とを具備するコンテンツ利用システム〔請求
項1〕が提供される。なお、括弧書きは、後述する実施
例における参照記号又は用語を表わし、以下においても
同様である。
【0007】このコンテンツ利用システムでは、検出手
段(A2,A5,B40)は、コンテンツから制限時間
情報(ILb)を検出し(B40)、利用決定手段(A
3,B3;A4〜A6,B4)は、両IDが一致しない
ときに(A2→YES)、制限時間情報(ILb)が表
わす制限時間内で前記コンテンツを利用可能とする(A
6,B4)ように構成することができる〔請求項2〕。
【0008】また、このコンテンツ利用システムにおい
ては、検出手段(A2,A4,B40)は、コンテンツ
から、利用許諾済み機器IDを有しないコンテンツ利用
機器における当該コンテンツの利用の可否を表わす利用
可否情報(ILa)を検出し、利用決定手段(A3,B
3;A4〜A6,B4)は、両IDが一致せず(A2→
YES)且つ利用可否情報(ILa)が利用可を表わす
(A5→YES)ときにのみ、コンテンツを時間制限付
きで利用可能とする(A6,B4)ように構成すること
ができる〔請求項3〕。
【0009】さらに、このコンテンツ利用システムの利
用決定手段(A3,B3;A4〜A6,B4)は、時間
制限付きで利用可能(A6)とされたコンテンツを、複
製し、記録媒体に保存し、或いは、前記コンテンツ利用
機器以外の他のコンテンツ利用機器に転送することを禁
止する禁止手段(B42〜B45)を備えることができ
る〔請求項4〕。
【0010】この発明の別の特徴に従うと、コンテンツ
の転送先となるコンテンツ利用機器(B)を指定する転
送先指定手段(A1)と、コンテンツから許諾機器指定
情報(許諾機器ID)を検出する検出手段(A2)と、
転送先に指定されたコンテンツ利用機器(B)を特定す
る機器情報(機器ID)が許諾機器指定情報に含まれな
いときに(A2→YES)、コンテンツ内に所定の制限
付きで利用可能である旨の貸与情報(ILc)を書き込
む書込み手段(A6)と、貸与情報(ILc)が書き込
まれたコンテンツを、転送先に指定されたコンテンツ利
用装置(B)に転送する転送手段(A6)とを具備する
コンテンツ利用機器(A)〔請求項5〕が提供される。
【0011】この発明の更に別の特徴に従うと、コンテ
ンツの転送先となるコンテンツ利用機器(B)を指定す
る転送先指定手段(A1)と、コンテンツから利用許諾
済み機器ID及び利用時間制限が付いた利用可否情報
(ILa)を検出する検出手段(A2,A5)と、転送
先に指定されたコンテンツ利用機器(B)の機器IDが
利用許諾済み機器IDに一致せず(A2→YES)且つ
利用可否情報(ILa)が利用可を表わしている(A5
→YES)ときにのみ、転送先に指定されたコンテンツ
利用装置(B)にコンテンツを転送する転送手段(A
6)とを具備するコンテンツ利用機器(A)〔請求項
6〕が提供される。
【0012】また、この発明によるコンテンツ利用機器
(A)は、コンテンツの転送先となるコンテンツ利用機
器(B)を指定する転送先指定手段(A1)と、コンテ
ンツから利用許諾済み機器ID及び利用回数制限情報
(ILa:利用可能回数)を検出する検出手段(A2,
A51)と、転送先に指定されたコンテンツ利用機器が
利用許諾済み機器IDに一致しない機器IDを有する利
用非許諾機器であり(A2→YES)且つ利用回数制限
情報(ILa)が利用可を表わしている(A51→YE
S)ときに、転送先に指定されたコンテンツ利用機器
(B)にコンテンツを転送する転送手段(A6)と、利
用非許諾機器へのコンテンツの転送に対応して利用回数
制限情報を更新する利用回数更新手段(A52)と、更
新された利用時間制限情報が利用不可を表わすコンテン
ツについて、利用非許諾機器が新たに転送先に指定され
たときには(A51→NO)、転送手段(A6)の機能
を禁止する転送禁止手段(A7)とを具備する〔請求項
7〕。
【0013】さらに、この発明によるコンテンツ利用機
器(A)は、コンテンツの転送先となるコンテンツ利用
機器(B)を指定する転送先指定手段(A1)と、コン
テンツから利用許諾済み機器ID及び利用時間制限情報
(ILd)を検出する検出手段(A2,A55)と、転
送先に指定されたコンテンツ利用機器が利用許諾済み機
器IDに一致しない機器IDを有する利用非許諾機器で
あり(A2→YES)且つ利用時間制限情報(ILd)
が利用可を表わしているときに(A55→YES)、転
送先に指定されたコンテンツ利用機器にコンテンツを転
送する転送手段(A6)と、利用非許諾機器に転送され
たコンテンツの利用時間に応じて利用時間制限情報(I
Ld)を更新する利用時間更新手段(A61)と、更新
された利用時間制限情報が利用不可を表わすコンテンツ
について、利用非許諾機器が新たに転送先に指定された
ときには(A55→NO)、転送手段(A6)の機能を
禁止する転送禁止手段(A7)とを具備する〔請求項
8〕。
【0014】この発明の他の特徴に従うと、コンテンツ
利用許諾が与えられた別のコンテンツ利用機器(A)か
ら転送されるコンテンツを取得するコンテンツ取得手段
(B40)と、取得されたコンテンツから利用可能情報
(ILa)を検出する検出手段(B40)と、利用可能
情報(ILa)の検出に応じて、別のコンテンツ利用機
器(A)との接続状態をチェックする接続確認手段(B
47)と、この接続確認手段により別のコンテンツ利用
機器(A)と接続されていることが確認されている間だ
け、前記コンテンツを利用可能とする利用決定手段(B
48→B41)とを具備することを特徴とするコンテン
ツ利用機器(“A2→YES”となるコンテンツ利用機
器B)〔請求項9〕が提供される。
【0015】この発明の更に他の特徴に従うと、コンテ
ンツ実体と、コンテンツ利用が可能なコンテンツ利用機
器を特定する利用許諾済み機器ID(許諾機器ID)
と、この利用許諾済み機器IDを有しないコンテンツ利
用機器において時間制限付きでコンテンツ利用が可能か
否かを示す利用可否情報(ILa)とを記憶している情
報処理装置において読み取り可能なコンテンツ記録媒体
〔請求項10〕、並びに、コンテンツ実体と、コンテン
ツ利用が可能なコンテンツ利用機器を特定する利用許諾
済み機器ID(許諾機器ID)と、この利用許諾済み機
器IDを有しないコンテンツ利用機器における時間制限
付きコンテンツ利用時の制限時間情報(ILb)とを記
憶している情報処理装置において読み取り可能なコンテ
ンツ記録媒体〔請求項11〕が提供される。
【0016】〔発明の作用〕この発明によるコンテンツ
利用システムによると、コンテンツに含まれる利用許諾
済み機器IDに一致する機器IDを有し当該コンテンツ
の利用が許諾されたコンテンツ利用許諾機器(A2→N
O)においてのみ、コンテンツ(A3)の通常の利用が
できる(B3)ので、違法利用を防止することができ
る。さらに、利用許諾済み機器IDに一致する機器ID
を有さずコンテンツ利用が許諾されていないコンテンツ
利用非許諾機器(“A2→YES”となるコンテンツ利
用機器B)であっても、一時的になら当該コンテンツ
(A6)を利用することができる(B4)。例えば、サ
ンプラーなどのコンテンツ利用機器において、コンテン
ツ利用許諾機器(A)でコンテンツ(波形データ)の同
時発音数やパート数が足りない場合にも、一時的に、コ
ンテンツ利用非許諾機器にて不足分を補うことができ
る。
【0017】このコンテンツ利用システムでは、上述し
た時間制限付きでのコンテンツ利用に対応して、コンテ
ンツ内に制限時間情報(ILb)を持たせることによ
り、制限時間情報(ILb)が表わす制限時間内でコン
テンツを利用可能とすることができる(B41〜B4
9)。
【0018】このコンテンツ利用システムでは、上述し
た時間制限付きでのコンテンツ利用に対応して、コンテ
ンツから、利用許諾済み機器IDを有しないコンテンツ
利用機器において時間制限付きでコンテンツ利用が可能
か否かを表わす利用可否情報(ILa)をコンテンツ内
に持たせることにより、利用可否情報(ILa)が利用
可を表わす(A5→YES)ときにのみ、コンテンツを
時間制限付きで利用可能とすることができる(B41〜
B49)。
【0019】このコンテンツ利用システムでは、また、
コンテンツの複製、保存又は転送を禁止する手段(B4
2〜B45)により、時間制限付き(A6)でコンテン
ツを利用する時は、コンテンツを複製し、記録媒体に保
存し、或いは、他のコンテンツ利用機器に転送すること
を不可能にすることができる。
【0020】この発明によるコンテンツ利用機器(A)
においては、機器情報が許諾機器指定情報に含まれない
コンテンツ利用非許諾機器(“A2→YES”となるコ
ンテンツ利用機器B)にコンテンツを転送して貸与し、
この際、コンテンツが貸与コンテンツである旨を示すよ
うに加工(貸与情報の書込み)して転送する。従って、
コンテンツ利用許諾済み機器(A)からコンテンツ利用
非許諾機器へとコンテンツを転送して所定の制限付きで
貸与すると共に、この貸与を受けたコンテンツ利用非許
諾機器においては、当該コンテンツが貸与コンテツであ
ることを識別して対応するコンテンツの利用を図ること
ができる。
【0021】この発明によるコンテンツ利用機器(A)
においては、機器IDがコンテンツの利用許諾済み機器
IDと一致しないコンテンツ利用非許諾機器(“A2→
YES”となるコンテンツ利用機器B)に対しては、コ
ンテンツに含まれる“時間制限付きでのコンテンツ利用
が「可能」か否かの利用可否情報(ILa)”がコンテ
ンツ利用「可能」を示す場合にのみ当該コンテンツを転
送可能とする。従って、コンテンツ利用許諾済み機器
(A)からコンテンツ利用非許諾機器へとコンテンツを
転送して貸与する際に「貸与可能」な場合にのみ転送可
能として、貸与不可能なコンテンツを間違ってコンテン
ツ利用非許諾機器に貸与してしまうことを防止すること
ができる。
【0022】また、この発明では、コンテンツ内には利
用回数制限情報(ILa:利用可能回数)が書き込まれ
ており、貸与元のコンテンツ利用機器(A)は、貸与先
のコンテンツ利用機器(B)がコンテンツ利用非許諾機
器の場合(A2→YES)、コンテンツが利用非許諾機
器に転送されて利用(再生)される度に、減算などの演
算方法を用いて利用回数制限情報(ILa)を更新し
(A52)、更新された利用時間制限情報が利用不可を
表わすコンテンツについては、以後、転送することがで
きないようにしているので〔A51(NO)→A7〕、
貸与元(A)にてコンテンツの利用回数(再生回数)を
コントロールすることができる。
【0023】さらに、この発明では、コンテンツ内には
利用時間制限情報(ILd)が書き込まれており、貸与
元のコンテンツ利用機器(A)は、貸与先のコンテンツ
利用機器(B)がコンテンツ利用非許諾機器の場合(A
2→YES)、コンテンツ利用(再生)時間の経過に従
って減算するなどの演算方法により、コンテンツの利用
時間に応じて利用時間制限情報(ILd)を更新し(A
52)、更新された利用時間制限情報(ILd)が利用
不可を表わすコンテンツについては、以後、転送不能に
しているので〔A55(NO)→A7〕、コンテンツの
トータルの利用時間(再生時間)を貸与元(A)にてコ
ントロールすることができる。
【0024】この発明によるコンテンツ利用機器におい
ては、コンテンツ利用許諾済み機器(A)からコンテン
ツ利用非許諾機器(“A2→YES”となるコンテンツ
利用機器B)にコンテンツが貸与されると、このコンテ
ンツ利用非許諾機器において、コンテンツ利用許諾済み
機器(A)との接続状態をチェックし、コンテンツ利用
許諾済み機器(A)に接続されている間のみコンテンツ
を利用可能とする。従って、コンテンツが貸与されたコ
ンテンツ利用非許諾機器において、コンテンツ利用許諾
済み機器(A)と接続されている間のみ、コンテンツを
利用可能として、コンテンツ貸与をコンテンツ利用許諾
済み機器(A)の使用中に制限することができる。
【0025】この発明によるコンテンツ記録媒体は、コ
ンテンツ実体と共に、利用許諾済み機器ID及び利用可
否情報(ILa)を含んでおり、利用可否情報(IL
a)によって、利用許諾済み機器IDを有しないコンテ
ンツ利用非許諾機器(“A2→YES”となるコンテン
ツ利用機器B)において時間制限付きでのコンテンツ利
用が可能か否かを示すようにしている。従って、コンテ
ンツ利用機器(A,B)では、このコンテンツ記録媒体
に記憶されているコンテンツの利用可否情報(ILa)
の内容を参照して、貸与可能なコンテンツについては時
間制限付きで利用し、貸与不可能なコンテンツについて
は間違ってコンテンツ利用非許諾機器に貸与されるのを
防止することができる。
【0026】この発明によるコンテンツ記録媒体は、コ
ンテンツ実体と共に、利用許諾済み機器ID及び制限時
間情報(ILb)を含んでおり、制限時間情報(IL
b)によって、利用許諾済み機器IDを有しないコンテ
ンツ利用非許諾機器(“A2→YES”となるコンテン
ツ利用機器B)において時間制限付きでコンテンツを利
用する際の制限時間を示すようにしている。従って、コ
ンテンツ利用非許諾機器においては、このコンテンツ記
録媒体に記憶されているコンテンツを、利用時間情報
(ILb)が示す制限時間内で利用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施の形態について詳述する。なお、以下の
実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱し
ない範囲で種々の変更が可能である。
【0028】〔システムの概要〕図1は、この発明の一
実施例によるコンテンツ利用システムの概略的なネット
ワーク構成図を示す。この例では、システムは、コンテ
ンツ販売サイト1、インターネット等の広域通信ネット
ワーク2、中継装置(ルータ)3、LAN等のローカル
通信ネットワーク4、複数のコンテンツ利用機器(電子
音楽装置)5などで構成され、コンテンツ利用機器5
は、その一部又は全部がコンテンツ購入装置として機能
することができる。
【0029】コンテンツ販売サイト1は、各コンテンツ
利用機器5で用いる音波形データ(サウンドデータ)や
MIDIデータ、電子楽譜データ、着信メロディ、カラ
オケデータ、音楽付き映像データなどの電子音楽情報
(音楽コンテンツ)を配信する機能を備える。なお、コ
ンテンツ販売サイト1は、音楽情報専用のコンテンツ配
信サイトに限らず、ニュース等の文字情報、待ち受け画
面等の画像の配信サイトを兼ねてもよいし、或いは、シ
ョッピングサイトでもよいし、情報検索サイトでもよ
い。
【0030】ローカル通信ネットワーク4は、音楽デー
タの送受信に適したプロトコルで構築されている。例え
ば、IEEE1394規格に基づいたmLAN(ヤマハ
株式会社の登録商標)により構築されている。これ以外
にも、Etherネット(富士ゼロックス株式会社の登
録商標)などのプロトコルで構築してもよく、複数のプ
ロトコルが混在したものでもよい。例えば、音楽データ
のリアルタイム送信にはmLANを利用し、ファイルの
送信にはEtherネットを利用する等の方法がある。
【0031】コンテンツ利用機器5には、サンプラーや
電子楽器などの音楽情報処理専用の電子音楽装置5a
や、音楽情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ
(PC)5bなどが含まれる。このシステムでは、コン
テンツ利用機器5には、このような専用の電子音楽装置
5aやPC5bなどの外に、さらに、音楽ゲーム機、カ
ラオケ装置、携帯電話機などの携帯通信端末、可搬型音
楽情報記憶媒体の販売端末、等々の電子音楽装置も含ま
れる。また、これらのコンテンツ利用機器5は、固有の
機器IDを有しており、ユーザによりニックネームを設
定することができる。
【0032】上述した専用電子音楽装置5aやPC5b
などの種々の電子音楽装置を含むコンテンツ利用機器5
は、コンテンツ販売サイト1で販売されるコンテンツの
利用(使用)が可能であり、夫々に固有の機器IDがコ
ンテンツ利用機器IDとして用いられる。これらのコン
テンツ利用機器5のうちコンテンツ販売サイト1と交信
可能な機器は“コンテンツ購入装置”としての機能を有
し、コンテンツ販売サイト1から配信される許諾機器I
D埋込みコンテンツは、コンテンツ購入装置により記憶
媒体にダウンロードすることができる。また、許諾機器
ID埋込みコンテンツが記録された記憶媒体には、許諾
機器IDに合致するコンテンツ利用機器IDを有する1
乃至複数のコンテンツ利用機器(当該コンテンツ購入装
置を含む)がアクセス可能である。
【0033】ここで、このコンテンツ利用システムにお
けるコンテンツの購入例を説明しておく。ローカル通信
ネットワーク4を通じて交信可能に接続される複数のコ
ンテンツ利用機器5(5a,5b)のうち或るコンテン
ツ利用機器(コンテンツ購入装置)は、コンテンツ利用
の許諾を受ける1乃至複数のコンテンツ利用機器の機器
IDをコンテンツ販売サイト1に登録し、希望のコンテ
ンツについて利用許諾を希望するコンテンツ利用機器を
指示する。コンテンツ販売サイト1は、指示された全て
のコンテンツ利用機器の機器IDを表わす1乃至複数の
許諾機器IDを埋め込んだコンテンツをコンテンツ購入
装置に配信し、この際、既に販売したコンテンツで利用
許諾済みのコンテンツ利用機器での利用分は、割り引い
て販売する。配信されたコンテンツは、許諾機器IDが
ヘツダ部に埋め込まれたり実体データ部に電子透かしで
埋め込まれており、この許諾機器IDをもつコンテンツ
利用機器で自由に利用することができる。
【0034】なお、コンテンツ購入装置は、一般のパー
ソナルコンピュータのように、コンテンツ販売サイト1
と交信し音楽コンテンツの配信を受けるだけで特に音楽
情報利用機能を有しない購入専用の装置としてもよい。
また、コンテンツ販売サイト1から購入したコンテンツ
を利用可能なコンテンツ利用機器5には、ローカル通信
ネットワーク4に接続されるコンテンツ利用機器だけで
なく、コンテンツ購入装置と個別に接続される他のコン
テンツ利用機器や、コンテンツ購入装置により機器ID
埋込みコンテンツがダウンロードされた記憶媒体の利用
が可能な他のコンテンツ利用機器が含まれる。
【0035】〔各コンテンツ利用機器のハードウエア構
成〕図2は、この発明の一実施例によるコンテンツ利用
機器のハードウエア構成を示すブロック図である。この
例では、コンテンツ利用機器5には、サンプラーのよう
な専用の電子音楽装置が用いられており、中央処理装置
(CPU)5A、読出専用メモリ(ROM)5B、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM)5C、外部記憶装置5
D、A/Dコンバータ5E、検出回路5F、表示回路5
G、音源回路5H、効果回路5J、通信インターフェー
ス(通信I/F)5K、MIDIインターフェース(M
IDI・I/F)5Lなどを備え、これらの装置5A〜
5Lはバス5Mを介して互いに接続されている。
【0036】CPU5Aは、所定のソフトウエア・プロ
グラムに従いタイマ5Nによるクロックを利用して、音
波形サンプリングなどの音楽情報処理や、コンテンツの
購入、利用、転送、種別情報書換えなどのコンテンツに
関する各種処理を含む種々の制御を中心的に行う。RO
M5Bには、このために、音楽情報処理プログラム、コ
ンテンツの購入や利用などに関する各種処理プログラム
などの制御プログラムや、制御パラメータが記憶されて
いる。RAM5Cは、DRAMを含み、各種処理に際し
て必要なデータやパラメータを記憶し、また、処理中の
各種データ等を一時記憶するためのワーク領域として用
いられる。
【0037】外部記憶装置5Dは、ハードディスクドラ
イブ(HDD)の外に、コンパクトディスク・リード・
オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディ
スク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多
目的ディスク(DVD)、半導体メモリ等の可搬型記憶
媒体を用いた装置から成り、当該コンテンツ利用機器5
(5a,5b)で利用される音楽情報(コンテンツ)を
記憶したり、コンテンツの購入に関する他のデータやコ
ンテンツ購入処理プログラムなどを記録しておくことが
できる。
【0038】A/Dコンバータ5Eは、これに接続され
るオーディオ入力ソース機器5Pからのアナログ形式の
オーディオ波形信号をディジタル形式のオーディオ波形
データに変換して音波形サンプリング用データ(サウン
ドデータ)としてシステム内に取り込む。
【0039】検出回路5Fは、これに接続されるスイッ
チ等のパネル操作子5Qによる設定/制御操作の内容を
検出して当該コンテンツ利用機器5内に導入する。パネ
ル操作子5Qは、操作パネル上において、当該コンテン
ツ利用機器5の動作状態を設定したりコンテンツ販売サ
イト1と交信するために各種情報を入力する操作子であ
る。電子音楽装置にPCを用いる場合には、パネル操作
子5Qとしてキーボードやマウスなどのポインチングデ
バイスが利用される。表示回路5Gは、これに接続され
る表示装置5Rの表示内容をCPU5Aからの指令に従
って制御し、表示装置5Rにはディスプレイ(表示器)
や各種インジケータが含まれる。
【0040】音源回路5Hには、DSPを含む効果回路
5Jが接続され、効果回路5JにはD/A変換部やアン
プ、スピーカを含むサウンドシステム5Sが接続され
る。これらの装置5H,5J,5Sにより、システムに
入力乃至記憶されたサウンドデータや配信コンテンツな
どの音楽情報に基づき楽音を発音する楽音生成部が形成
される。なお、このシステムには、必要に応じて、音声
放音手段(図示せず)を設けることができる。
【0041】通信I/F5Kには、LANなどのローカ
ル通信ネットワーク4を介して当該他の機器6が接続さ
れ、他の機器6には、他の電子音楽装置やPC、中継装
置(ルータ)3などが含まれる。従って、この電子音楽
装置は、他の電子音楽装置やPCと交信可能であるだけ
でなく、図1に示されるように、この中継装置(ルー
タ)3及び広域通信ネットワーク(インターネットな
ど)2を通じて、コンテンツ販売サイト1と交信するこ
とができる。さらに、この例では、MIDI・I/F3
1には、MIDI形式の音楽情報を取り扱うことができ
る他の電子音楽装置38が接続され、これにより、MI
DI音楽情報を授受することができる。
【0042】コンテンツ販売サイト1は、特に図示しな
いが、図2とほぼ同様の構成要素を備えるサーバコンピ
ュータにより構成され、音波形データ(サウンドデー
タ)や、MIDIデータ、電子楽譜データ、着信メロデ
ィ、カラオケデータ、音楽付き映像データなどの電子音
楽情報(コンテンツ)などを、ハードディスク(HD)
などの外部記憶装置の大容量記憶媒体に記録しており、
CPUの制御の下、ROM等の記憶装置に記憶されてい
るコンテンツ販売処理プログラムなどの制御プログラム
に従って、これらのコンテンツの販売に関するコンテン
ツ販売処理などを実行する。なお、コンテンツ販売サイ
ト1には、オーディオ入力部5Pに接続されるA/Dコ
ンバータ5Eや楽音生成手段(5H,5J,5S)、M
IDI・I/F5Lは、必須の構成要素としては、設け
る必要がない。
【0043】〔コンテンツの記憶フォーマット〕この発
明の一実施例においては、記憶媒体に保存されるコンテ
ンツは、利用許諾されたコンテンツ利用機器(電子音楽
装置)においてのみ利用可能とするために、利用許諾さ
れた1乃至複数のコンテンツ利用機器を特定するコンテ
ンツ利用機器IDが“許諾機器ID”として所定の形式
で埋め込まれる。図3は、この発明の一実施例によるコ
ンテンツの記憶フォーマット例を示す。コンテンツ販売
サイト1から送信されコンテンツ利用機器5の記憶媒体
に記憶されるコンテンツは、図示のように、コンテンツ
の名称や番号を含むヘッダデータを記録したヘッダ部
と、サンプル波形データ等の実体データを記録したコン
テンツ実体部とから成り、許諾機器ID及び貸与情報I
Lが所定形式でヘッダ部又はコンテンツ実体部に埋め込
まれる。
【0044】許諾機器IDは、コンテンツ実体部の情報
を利用することを許諾された1乃至複数のコンテンツ利
用機器(“コンテンツ利用許諾済み機器”、又は、単に
“許諾済み機器”という。)を特定するコンテンツ利用
機器IDを記録したものである。また、貸与情報は、図
3〔A〕の右側に示すように、貸与可/不可情報IL
a、貸与時間情報ILb、種別情報ILcから成る。
【0045】貸与可/不可情報ILaは、当該コンテン
ツについて、許諾機器IDを有しないコンテンツ利用機
器(“コンテンツ利用非許諾機器”、又は、単に“非許
諾機器”という。)に貸与が可能か否か、即ち、コンテ
ンツ利用非許諾機器で利用することができるか否かを表
わし、“利用可否情報”とも呼ばれる。貸与時間情報I
Lbは、貸与可/不可情報ILaが貸与“可”であると
きのコンテンツ利用の制限時間を表わし、“制限時間情
報”とも呼ばれる。つまり、貸与可/不可情報ILaが
貸与“可”を示すコンテンツは、非許諾機器であっても
貸与時間情報ILbが示す制限時間内で利用可能とな
る。
【0046】種別情報ILcは、当該コンテンツが、正
規コンテンツである(“正規”)か、或いは、他のコン
テンツ利用機器から貸与されたコンテンツである(“貸
与”)かを表わし、“正規/貸与情報”ともいう。コン
テンツ販売サイト1からコンテンツ利用機器5にダウン
ロードするなどによって購入した当初のコンテンツは、
種別情報ILcが“正規”(即ち、正規コンテンツ)に
設定されている。
【0047】コンテンツに許諾機器IDを埋め込む方式
としては、1.許諾機器IDをそのままコンテンツのヘ
ッダ部に埋め込む(図3〔A〕)、2.許諾機器IDに
暗号化等の所定の演算を加え、これをコンテンツのヘッ
ダ部に埋め込む(図3〔A〕)、3.許諾機器IDを、
電子透かし埋込み手段WBにより、そのまま電子透かし
としてコンテンツの実体部に埋め込む(図3〔B〕)、
4.許諾機器IDに所定の演算を加え、これを、電子透
かし埋込み手段WBにより、電子透かしとしてコンテン
ツの実体部に埋め込む(図3〔B〕)等の手法がある。
【0048】図3〔A〕に示されるフォーマット例
(1)では、上述した許諾機器ID及び貸与情報ILが
ヘッダ部に埋め込まれ、コンテンツの名称や番号などを
表わすヘッダデータが“その他データ”としてヘッダ部
に記録される。また、図3〔B〕に示されるフォーマッ
ト例(2)では、ヘッダ部にはヘッダデータが記録さ
れ、コンテンツ実体部に、当該コンテンツの複数の許諾
機器ID及び貸与情報ILが、電子透かし埋込み手段W
Bによって、コンテンツ実体部に電子透かしとして埋め
込まれる(なお、貸与情報ILの内容は図3〔A〕の右
側と同じ。)。
【0049】〔コンテンツ利用の動作フロー〕図4及び
図5は、この発明の一実施例によるコンテンツ利用シス
テムにおけるコンテンツ利用の動作例を表わすフローチ
ャートを示す。ここで、図4を用いてこの発明のコンテ
ンツ利用の概略を説明しておく。この発明のコンテンツ
利用システムでは、許諾機器IDと、貸与可否情報IL
a、時間情報ILb及び種別(正規/貸与)情報ILc
から成る貸与情報ILとを含むコンテンツが取り扱われ
る。コンテンツ利用許諾済み機器A内にあるコンテンツ
をコンテンツ利用機器Bで利用しようとする場合、機器
Bの機器IDを取得し(A1)、この機器IDをコンテ
ンツの許諾機器IDと比較する(A2)。ここで、両I
Dが一致するときは(A2→NO)、コンテンツを当該
コンテンツ利用機器(B)にて制限なく利用可能とする
(A3→B3)。一方、両IDが一致しないときは(A
2→YES)、貸与可否情報ILaが貸与“可”を示す
場合に限って、種別情報ILcを“貸与”にしてコンテ
ンツを機器(B)に転送し、時間情報ILbが示す制限
時間内で利用可能とする(A6→B4)。
【0050】さて、図4以下の動作フロー例に従って、
このコンテンツ利用システムの動作を具体的に説明しよ
う。いま、コンテンツ利用機器Aが、或るコンテンツの
許諾機器IDを有しコンテンツ利用が許諾されている場
合、当該コンテンツをコンテンツ利用機器Aから別の任
意のコンテンツ利用機器Bに転送しようとする場合、シ
ステムは、以下のように動作する。
【0051】コンテンツ利用機器Aにおいて、当該コン
テンツを転送したいコンテンツ利用機器Bの機器IDを
取得し、コンテンツ利用機器Bを当該コンテンツの転送
先に指定すると(ステップA1)、当該コンテンツは、
転送先のコンテンツ利用機器Bでは非許諾か否かが判定
される(ステップA2)。つまり、コンテンツ利用機器
Bの機器IDが当該コンテンツの許諾機器IDに含まれ
ていないかどうかが調べられる。
【0052】ここで、コンテンツ利用機器Bの機器ID
が当該コンテンツの許諾機器IDに一致し、コンテンツ
利用機器Bが許諾済み機器であると判定されると(A2
→NO)、直ちに、当該コンテンツをコンテンツ利用機
器Bに転送する処理を行い(ステップA3)、その後、
コンテンツ利用機器A側の動作が終了する。すなわち、
コンテンツ利用機器Bが許諾済み機器である場合は、当
該コンテンツを機器Bにそのまま転送し、後述するよう
に、機器B側で何ら制限なく利用可能とする(B3)。
【0053】一方、コンテンツ利用機器Bが当該コンテ
ンツの許諾機器IDに一致する機器IDを有しないコン
テンツ利用非許諾機器であると判定されたときは(A2
→YES)、当該コンテンツ内に含まれる貸与可/不可
情報ILaをチェックし(ステップA4)、続いて、貸
与可/不可情報ILaが貸与“可”を示しているかどう
かを判定する(ステップA5)。
【0054】ここで、貸与可/不可情報ILaが貸与
“可”を示しているときは(A5→YES)、当該コン
テンツの種別情報ILcを“正規”から“貸与”に設定
変更してコンテンツ利用機器Bに転送し(ステップA
6)、その後、コンテンツ利用機器A側の動作が終了す
る。すなわち、コンテンツ利用機器Bが非許諾機器であ
る場合は、当該コンテンツを、種別情報ILa=“貸
与”に設定して転送し、後述するように、機器B側で貸
与時間情報ILbに基づく時間制限を付けて利用可能と
する(B4)。
【0055】一方、貸与可/不可情報ILaが貸与“不
可”を示しているときは(A4→NO)、「貸与できな
い」旨をディスプレイ(5R)の画面表示や音声放音手
段を通じてコンテンツ利用機器Aのユーザに警告し(ス
テップA7)、この警告後、コンテンツ利用機器A側の
動作が終了する。すなわち、貸与可/不可情報ILa=
貸与“不可”の場合は、当該コンテンツをコンテンツ利
用非許諾機器Bでは利用することができない。
【0056】コンテンツがコンテンツ利用機器Aからコ
ンテンツ利用機器Bに転送された場合(A3,A6)、
コンテンツ利用機器Bは、当該コンテンツを受信してD
RAM(5C)又はHD(5D)に記憶する(ステップ
B1)。続いて、受信したコンテンツの種別情報が“貸
与”を示しているか否かを判定し、種別情報=“正規”
であるときは(B2→NO)、当該コンテンツについ
て、何ら制限なく(貸与時間情報ILbの時間制限は考
慮されない)通常のコンテンツ利用を進めることができ
(ステップB3)、利用を終えると、コンテンツ利用機
器B側の動作が終了する。
【0057】一方、受信コンテンツの種別情報=“貸
与”のときは(B2→YES)、“貸与でのコンテンツ
利用”(ステップB4)の動作に入り、貸与時間情報I
Lbの時間制限の下で当該コンテンツを利用することが
できる。この“貸与でのコンテンツ利用”を終えると、
コンテンツ利用機器B側の動作が終了する。
【0058】図5は、“貸与でのコンテンツ利用”での
詳細な動作フローを示す。“貸与でのコンテンツ利用”
(ステップB4)では、最初に、コンテンツの受信開始
又は終了時点で、貸与時間情報ILbに応じてタイマ
(5N)をセットし、コンテンツ利用時間の計時を開始
する(ステップB40)。タイマの計時開始以後は、コ
ンテンツを利用することができる(ステップB41)。
例えば、コンテンツ利用機器がサンプラーなどの場合に
は、機器A側で足りない発音チャンネル或いはパート不
足分の発音処理などを機器Bで実行する。
【0059】しかしながら、上述のコンテンツ利用に
は、当該コンテンツの他のコンテンツ利用機器への転
送、当該コンテンツの複製や外部記憶媒体(5D)への
保存などは含まれない。つまり、他のコンテンツ利用機
器への転送指示があるか否かを判定し(ステップB4
2)、他機器への転送指示があれば(B42→YE
S)、転送ができない旨をディスプレイ(5R)や音声
放音手段を通じてコンテンツ利用機器Bのユーザに警告
する(ステップB43)。また、この転送不可の警告
後、又は、転送指示がないときは(B42→NO)、複
製又は外部記憶媒体への保存の指示があるか否かを判定
し(ステップB44)、このような複製又は保存の指示
があれば(B44→YES)、複製又は保存ができない
旨を同様に警告する(ステップB45)。
【0060】次に、複製や保存の警告後、又は、複製や
保存の指示がないときは(B44→NO)、現在、貸与
時間情報ILbに基づいてセットされた貸与時間が経過
したか否かをタイマ(5N)で判断する(ステップB4
6)。ここで、貸与時間を経過していないときは、当該
コンテンツを転送してきた貸与元のコンテンツ利用機器
Aとの接続状態をチェックし(ステップB47)、現
在、コンテンツ利用機器Bが貸与元機器Aと接続(直接
ケーブルで、無線で、ローカル通信ネットワーク4で、
等々)されているか否かを調べる(ステップB48)。
【0061】ここで、貸与元機器Aと接続されていると
きは(B48→NO)、貸与時間が経過しない間は(B
46=NO)、コンテンツの利用や、転送・複製・保存
指示に関する動作(B41〜B46)を続行する。そし
て、貸与元機器Aと接続されなくなると(B48→YE
S)、当該コンテンツをDRAM(5C)又はHD(5
D)から消去し(ステップB49)“貸与でのコンテン
ツ利用”が終了する。
【0062】また、貸与元機器Aとの接続が維持されて
いても(B48=NO)、貸与時間が経過すると(B4
6→YES)、当該コンテンツをDRAM(又はHD)
から消去して(B49)、“貸与でのコンテンツ利用”
が終了する。
【0063】〔コンテンツ利用回数の制限〕図4の動作
例に従う実施態様では、貸与可否情報ILaが、貸与
“可”或いは“不可”の2値を採用するものとして説明
したが、貸与可否情報ILaを3値以上の値を取り得る
ものとして実施しても良い。この場合は、貸与可否情報
ILaが再生可能回数(利用可能回数)を示すものとし
て扱い、コンテンツ利用非許諾機器における当該コンテ
ンツの利用回数を制限する態様で実施することができ
る。この実施態様では、コンテンツの貸与可/不可情報
ILaは、例えば、“0”,“1”,“2”,…という
ような数値で表現され、当該コンテンツを非許諾機器に
転送する度に数値を減算することができ、貸与“可”を
表わす“1”以上の値で再生可能な残り回数を示し、値
“0”で貸与“不可”を示すようにした再生可能回数情
報である。
【0064】図6は、この発明の一実施例によるコンテ
ンツ利用システムにおけるコンテンツ利用の別の動作例
を表わすフローチャートを示す。この“動作フロー例
〔2〕”は、上述した実施態様に従う回数制限の管理
を、貸与元機器であるコンテンツ利用機器Aにおいて実
現するものであり、図4の動作フロー例に対し、ステッ
プA5に代わりこれと同様の判定を行うステップA51
の肯定出力(YES)に対応して、コンテンツ転送毎に
回数を減算するステップA52を付加するだけの簡単な
構成変更によって、コンテンツ利用回数を管理すること
ができる。
【0065】より詳しく説明すると、コンテンツの転送
先(貸与先)となるコンテンツ利用機器Bが当該コンテ
ンツの利用に関して非許諾機器である場合には(A2→
YES)、当該コンテンツの貸与可/不可情報即ち再生
可能回数情報ILaがチェックされ(A4)、この情報
ILaの値が“0”を超えているか(“1”以上か)ど
うかを判定する(A51)。ここで、回数情報ILaの
値が“0”でなく貸与可能な状態であれば(A51→Y
ES)、回数情報ILaの値を減算して(“−1”)こ
のコンテンツに関する再生可能回数を消費させた後(A
52)、貸与先機器Bに当該コンテンツを種別=“貸
与”で転送するよう処理を行う(A6)。なお、回数減
算(A51)は転送ステップ(A6)の後に行ってもよ
い。また、回数情報ILaの値が“0”であれば(A5
1→NO)、コンテンツ転送を禁止して“貸与不可”の
警告ステップ(A7)に進む。
【0066】以上のような処理によって、貸与可/不可
情報ILaを再生可能回数情報を拡張し、貸与先の機器
がコンテンツ利用非許諾機器であった場合の再生(利
用)回数を各コンテンツ毎に管理することができる。
【0067】〔コンテンツ利用のトータル時間制限〕ま
た、他の実施態様として、非許諾機器がコンテンツを利
用する各回毎の利用制限時間を規定する貸与時間情報I
Lbに加え、当該コンテンツを利用可能な最大時間を表
わす「残り貸与時間情報ILd」を各コンテンツのヘッ
ダに付記するようにしてもよい。図7は、この発明の一
実施例によるコンテンツ利用機器側の記憶媒体に保存さ
れるコンテンツの記憶フォーマットの他の例であり、図
8は、この発明の一実施例によるコンテンツ利用機器シ
ステムにおける他の動作例を表わすフローチャートを示
す。つまり、図7に示すコンテンツのデータ構造で表わ
されるように、貸与したコンテンツを利用し得る「残り
の貸与時間」を表わす残り貸与時間情報ILdをコンテ
ンツヘッダに付加し、図8の動作フロー例〔3〕に従っ
てコンテンツの残り貸与時間ILdを貸与元機器(A)
で管理することにより、上述の他の実施態様を実現する
ことができる。
【0068】なお、図8については、ステップA1〜A
7,B1〜B3は、図4の動作フロー例における同一記
号のステップと同等の機能を有し、このうち、ステップ
A1〜A4,B1〜B3は簡略化して表示している。ま
た、ステップB4’は、図4の「貸与でのコンテンツ利
用」処理ステップB4に代えて実行される「貸与でのコ
ンテンツ利用(2)」処理のルーチンを示し、この処理
の構成要素となるステップB40〜B49は、図5の動
作フロー例における同一記号のステップと同等の機能を
有し、このうち、ステップB40〜B48は簡略化して
表示している。
【0069】この実施態様においては、貸与元機器は、
各コンテンツ毎に、非許諾機器へコンテンツを貸与して
いる期間の間、残り貸与時間情報ILdの値をデクリメ
ントして、残り貸与時間情報ILdの値が“0”となる
か、或いは、貸与先機器から当該コンテンツが消去済で
あることを表わす「コンテンツ消去済み」情報を受信す
るまで、残り貸与時間情報ILdのデクリメントを繰り
返し行う。そして、残り貸与時間情報ILdが“0”以
下に設定されたコンテンツは、他の非許諾機器に対して
は貸与不可のコンテンツとして取り扱うように制御を行
う。
【0070】以下、貸与元の機器であるコンテンツ利用
機器Aにおいて残り貸与時間情報ILdの管理を行うよ
うにした図8の動作フロー例〔3〕に従って、より詳し
く説明する。コンテンツを転送しようとしているコンテ
ンツ利用機器Bが当該コンテンツの利用に関して非許諾
機器であり(A2→YES)、当該コンテンツの貸与可
/不可情報ILaのチェックにより(A4)貸与“可”
であると判定されたときは(A5→YES)、当該コン
テンツの残り貸与時間情報ILdが表わす残り貸与時間
が“0”より大きく、貸与先の機器つまりコンテンツ利
用機器Bで再生可能な状態であるか否かをチェックする
(ステップA55)。
【0071】ここで、残り貸与時間が“0”以下である
と判定されたときには(A55→NO)、転送が禁止さ
れてコンテンツの貸与は行われない(A7)。一方、残
り時間が“0”より大きく、貸与先の機器で再生可能な
状態と判定されたときは(A55→YES)、当該コン
テンツを種別=“貸与”で転送した後(A6)、送信し
たコンテンツの残り貸与時間情報ILd値のデクリメン
ト及び当該コンテンツの残り貸与時間情報ILdの更新
処理を開始する(ステップA61)。
【0072】続いて、貸与先の機器Bからコンテンツ消
去済み情報を受信したか否かを判定し(ステップA6
2)、この情報を受信したときは(A62→YES)処
理を終了する。これに対し、貸与先機器Bからコンテン
ツ消去済み情報を受信していないときには(A62→N
O)、貸与先機器Bとの接続が切れているか否かを判定
する(ステップA63)。ここで、貸与先機器Bとの接
続が切れているときは(A62→YES)、貸与先機器
Bにおいては当該コンテンツが消去されているので、貸
与元機器Aにおいても処理を終了する。一方、貸与先機
器Bとの接続がなされているときには(A63→N
O)、残り貸与時間情報ILdのデクリメントの結果、
その値が“0”となったか否かを判定する(ステップA
64)。
【0073】残り貸与時間情報ILdの値が“0”と判
定されたときは(A64→YES)、当該コンテンツは
貸与不可な状態となったことを表わしているため、貸与
先の機器Bにコンテンツの消去を指示した後(ステップ
A65)、処理を終了する。一方、残り貸与時間情報I
Ldが0よりも大きいときには(A65→NO)、所定
のタイミング(例えば、1ms経過後など)で、処理を
残り貸与時間の減算・更新ステップ(A61)に戻し、
上述した3つの判定ステップ(A61〜A63)の何れ
かの条件を満たすまで、逐次、上述のループ処理(A6
1〜A64)を繰り返し実行する。
【0074】以上のような貸与元機器Aでの処理によ
り、非許諾機器(B)に貸与したコンテンツに付加され
ている残り貸与時間情報ILdは、貸与している期間
中、順次、デクリメント乃至更新され、貸与が終了した
時点における残り貸与時間情報ILdが当該コンテンツ
中に保持される。
【0075】他方、貸与先の機器Bにおいては、許諾機
器の場合は(B2→NO)、図4の動作フローと同様
に、通常のコンテンツ利用が可能であるが(B3)、非
許諾機器の場合には(B2→YES)、「貸与でのコン
テンツ利用(2)」処理ルーチンB4’に進む。この処
理ルーチンB4’では、図5のステップB41〜B48
(NO)と同様に、タイマ計時を開始した後(B4
0)、貸与元機器Aとの接続中は〔B46(NO)→B
47→B48(NO)〕ループ処理(B41〜B48)
を行い、貸与時間を消費したり(B46→YES)貸与
元Aと切断すると(B48→YES)コンテンツを消去
する(B49)。この際、ルーチンB4’では、図8に
示すように、このループ処理(B41〜B48)に対し
て、コンテンツ消去指示受信を判定するステップB4A
が挿入され、更に、該ループ処理から脱出するとコンテ
ンツ消去済を送信するステップB4Bが付加される。
【0076】すなわち、貸与先の機器Bが非許諾機器の
場合には、図5に示されるステップB40〜B45の処
理動作の後、貸与元Aからのコンテンツ消去指示を受け
取ったか否かを判定する処理を実行する(B4A)。こ
こで、貸与元Aからコンテンツ消去指示を受け取ったと
判定されたときは(B4A→YES)、コンテンツ消去
処理を行った後(B49)、処理を終了する。一方、コ
ンテンツ消去指示を受け取っていない間は(B4A→N
O)、図5の動作フローと同様に、貸与元Aへの接続中
はループ処理〔B41〜B48(NO)〕を繰り返し実
行する。
【0077】そして、コンテンツの利用可能時間(貸与
時間)が経過したものと判定されたときは(B46→Y
ES)、コンテンツ消去済み情報を貸与元の機器Aに送
信し(B4B)、その後、当該コンテンツをDRAM
(又はHD)から消去し(B49)、“貸与でのコンテ
ンツ利用”を終了する。
【0078】以上のような処理により、貸与先の機器が
コンテンツ利用非許諾機器であった場合のトータル的な
再生(利用)時間を各コンテンツ毎に管理することがで
きる。なお、上述した残り貸与時間情報ILdとして貸
与時間情報ILbを用いてもよく、この場合は、ステッ
プA55、A61、A64における「残り貸与時間情報
ILd」を「貸与時間情報ILb」に読み替えればよ
い。
【0079】〔種々の実施態様〕以上、この発明を一実
施例について説明したが、この発明は種々の態様で実施
することができる。例えば、実施例においてはコンテン
ツの購入や利用に対する課金について詳しく触れなかっ
たが、例えば、コンテンツ販売サイト1からコンテンツ
利用機器5に貸与情報を含むコンテンツを販売する場合
にも、当然、対応対する対価をコンテンツ利用機器ユー
ザに課金する。このような課金に当って、販売されたコ
ンテンツが貸与可能(貸与可/不可情報=貸与“可”)
である場合と、貸与不可能(貸与可/不可情報=貸与
“不可”)である場合とで、コンテンツの販売価格を変
えてもよい。また、コンテンツ貸与時間の長さ(時間情
報が示す制限時間長)に応じて販売価格を変えてもよ
い。
【0080】入手したコンテンツの転送指示について
は、実施例のように、許諾機器ID中に機器IDが含ま
れるコンテンツ利用許諾済み機器において、許諾機器I
D中に機器IDが存在しないコンテンツ利用非許諾機器
へとコンテンツの転送を指示するものに限らず、コンテ
ンツ利用非許諾機器からコンテンツ利用許諾済み機器に
対して転送を要求するようにしてもよい。
【0081】また、コンテンツ利用許諾済み機器で入手
したコンテンツは、実施例のように、LANなどの通信
ネットワークを介して他のコンテンツ利用機器に転送す
るものに限らず、記憶媒体を経由して他のコンテンツ利
用機器に転送し、利用することができるようにしてもよ
い。この場合、記録媒体に、コンテンツを書き込んだ時
間を併せて記録し、時間情報の制限時間については、記
録媒体に記録されたコンテンツ書込み時間からタイマ計
時を開始させるようにすればよい。或いは、他のコンテ
ンツ利用機器で記録媒体からコンテンツを読み込んだ時
点からタイマ計時を開始させてもよい。
【0082】また、実施例においては貸与元機器(A)
と貸与先機器(B)とが接続されている場合にのみ貸与
利用ができるようにしたが、貸与時間内であれば、接続
されていなくても貸与利用ができるようにしてもよい。
【0083】また、貸与先の機器において、貸与時間の
経過(消費)を待たずに、例えばユーザの指示に応じて
コンテンツの利用を終了するようにしてもよい。
【0084】また、貸与するコンテンツ(少なくともコ
ンテンツ実体)は、暗号化或いはスクランブルをかけた
状態で他の機器へ送信されることが望ましい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンテンツ内に利用許諾済み機器ID(許諾機器I
D)を含ませ、コンテンツ利用機器(B)では、機器I
Dが利用許諾済み機器IDと一致する場合は制限なくコ
ンテンツを利用可能とし、IDが一致しない場合には、
時間制限付きでコンテンツを利用可能としている。従っ
て、コンテンツ利用許諾機器である場合にのみコンテン
ツの通常利用ができ、違法利用を防止することができ
る。さらに、コンテンツ利用非許諾機器であっても、一
時的にならコンテンツを利用することができる。この場
合、コンテンツ内の制限時間情報(ILb)が表わす制
限時間内でコンテンツを利用可能とすることができる。
また、コンテンツ内の利用可否情報(ILa)が利用可
を表わすときに限って、コンテンツを時間制限付きで利
用可能とすることができる。さらに、時間制限付きでコ
ンテンツを利用する時は、コンテンツを複製し、記録媒
体に保存し、或いは、他のコンテンツ利用機器に転送す
ることを不可能にすることができる。
【0086】この発明によれば、コンテンツ利用許諾済
み機器(A)からコンテンツ利用非許諾機器へとコンテ
ンツを転送して貸与し、この際、コンテンツが貸与コン
テンツである旨を示すように加工して転送するようにし
ているので、コンテンツ利用許諾済み機器(A)からコ
ンテンツ利用非許諾機器へとコンテンツを転送して所定
の制限付きで貸与すると共に、この貸与を受けたコンテ
ンツ利用非許諾機器においては、当該コンテンツが貸与
コンテツであることを識別して対応するコンテンツの利
用を図ることができる。
【0087】この発明によれば、機器IDがコンテンツ
の利用許諾済み機器IDと一致しないコンテンツ利用非
許諾機器に対しては、時間制限付きコンテンツ利用が可
能か否かの利用可否情報(ILa)をコンテンツに持た
せておき、コンテンツ利用許諾済み機器(A)からコン
テンツを転送して貸与するに当っては、利用可否情報
(ILa)がコンテンツ利用可能を示す場合に限ってコ
ンテンツを転送可能とするようにしているので、コンテ
ンツ利用許諾済み機器(A)からコンテンツ利用非許諾
機器へとコンテンツを転送して貸与する際に「貸与可
能」な場合にのみ転送可能として、貸与不可能なコンテ
ンツを間違ってコンテンツ利用非許諾機器に貸与してし
まうことを防止することができる。
【0088】この発明では、コンテンツ内には利用回数
や利用時間の制限情報が書き込まれており、貸与元のコ
ンテンツ利用機器(A)は、貸与先(B)がコンテンツ
利用非許諾のコンテンツ利用機器である場合、コンテン
ツの利用(再生)に応じて制限情報を更新し、更新され
た制限情報が利用不可を表わすコンテンツについては、
以後、転送不能としているので、コンテンツの利用回数
(再生回数)やトータルの利用時間(再生時間)を貸与
元(A)にてコントロールすることができる。
【0089】この発明によれば、コンテンツ利用許諾済
み機器(A)からコンテンツ利用非許諾機器にコンテン
ツが貸与されると、このコンテンツ利用非許諾機器にお
いて、コンテンツ利用許諾済み機器(A)との接続状態
をチェックし、コンテンツ利用許諾済み機器(A)に接
続されている間のみコンテンツを利用可能とするように
しているので、コンテンツが貸与されたコンテンツ利用
非許諾機器において、コンテンツ利用許諾済み機器
(A)と接続されている間に限って、コンテンツを利用
可能として、コンテンツ貸与をコンテンツ利用許諾済み
機器(A)の使用中に制限することができる。
【0090】この発明によれば、利用許諾済み機器ID
と共に利用可否情報(ILa)を含んだコンテンツを記
録媒体に記憶させ、利用可否情報(ILa)により、コ
ンテンツ利用非許諾機器において時間制限付きでのコン
テンツ利用が可能か否かを示すようにしているので、コ
ンテンツ利用機器(A,B)では、このコンテンツ記録
媒体に記憶されているコンテンツの利用可否情報(IL
a)の内容を参照して、貸与不可能なコンテンツについ
ては時間制限付きで利用し、貸与不可能なコンテンツに
ついては間違ってコンテンツ利用非許諾機器に貸与され
るのを防止することができる。
【0091】この発明によれば、利用許諾済み機器ID
と共に制限時間情報(ILb)を含んだコンテンツを記
録媒体に記憶させ、利用可否情報(ILb)により、コ
ンテンツ利用非許諾機器において時間制限付きでコンテ
ンツを利用する際の制限時間を示すようにしている。従
って、コンテンツ利用非許諾機器においては、このコン
テンツ記録媒体に記憶されているコンテンツを、制限時
間情報(ILb)が示す制限時間内で利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用システムの概略的なネットワーク構成図を示す。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器(電子音楽装置)のハードウエア構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器側の記憶媒体に保存されるコンテンツの記憶フ
ォーマット例である。
【図4】図4は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器システムにおける動作例を表わすフローチャー
トである。
【図5】図5は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器システムにおける“貸与でのコンテンツ利用”
時の動作例を表わすフローチャートである。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器システムにおける別の動作例〔2〕を表わすフ
ローチャートである。
【図7】図7は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器側の記憶媒体に保存されるコンテンツの記憶フ
ォーマットの他の例である。
【図8】図8は、この発明の一実施例によるコンテンツ
利用機器システムにおける他の動作例〔3〕を表わすフ
ローチャートである。
【符号の説明】
IL 貸与情報、 ILa 貸与可/不可情報(利用可否情報)、 ILb,ILd コンテンツ利用の制限時間を表わす貸
与時間情報及び残り貸与時間情報(制限時間情報)、 ILc コンテンツの正規/貸与種別を表わす種別情報
(正規/貸与情報)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 15/02 G10K 15/02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツを利用しようとするコンテンツ
    利用機器の機器IDを取得する機器情報取得手段と、 上記コンテンツから利用許諾済み機器IDを検出する検
    出手段と、 検出された利用許諾済み機器IDを取得された機器ID
    と比較する比較手段と、 比較された両IDが一致するときは、上記コンテンツを
    当該コンテンツ利用機器にて制限なく利用可能とし、両
    IDが一致しないときは、当該コンテンツ利用機器では
    上記コンテンツを時間制限付きで利用可能とする利用決
    定手段とを具備することを特徴とするコンテンツ利用シ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、前記コンテンツから制限
    時間情報を検出し、 前記利用決定手段は、両IDが一致しないときに、上記
    制限時間情報が表わす制限時間内で前記コンテンツを利
    用可能とすることを特徴とする請求項1に記載のコンテ
    ンツ利用システム。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記コンテンツから、利
    用許諾済み機器IDを有しないコンテンツ利用機器にお
    ける当該コンテンツの利用の可否を表わす利用可否情報
    を検出し、 前記利用決定手段は、両IDが一致せず且つ上記利用可
    否情報が利用可を表わすときにのみ、前記コンテンツを
    時間制限付きで利用可能とすることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のコンテンツ利用システム。
  4. 【請求項4】前記利用決定手段は、時間制限付きで利用
    可能とされたコンテンツを、複製し、記録媒体に保存
    し、或いは、前記コンテンツ利用機器以外の他のコンテ
    ンツ利用機器に転送することを禁止する禁止手段を備え
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    コンテンツ利用システム。
  5. 【請求項5】コンテンツの転送先となるコンテンツ利用
    機器を指定する転送先指定手段と、 上記コンテンツから許諾機器指定情報を検出する検出手
    段と、 転送先に指定されたコンテンツ利用機器を特定する機器
    情報が上記許諾機器指定情報に含まれないときに、上記
    コンテンツ内に所定の制限付きで利用可能である旨の貸
    与情報を書き込む書込み手段と、 上記貸与情報が書き込まれたコンテンツを、転送先に指
    定されたコンテンツ利用装置に転送する転送手段とを具
    備することを特徴とするコンテンツ利用機器。
  6. 【請求項6】コンテンツの転送先となるコンテンツ利用
    機器を指定する転送先指定手段と、 上記コンテンツから利用許諾済み機器ID及び利用時間
    制限が付いた利用可否情報を検出する検出手段と、 転送先に指定されたコンテンツ利用機器の機器IDが上
    記利用許諾済み機器IDに一致せず且つ上記利用可否情
    報が利用可を表わしているときにのみ、転送先に指定さ
    れたコンテンツ利用装置に上記コンテンツを転送する転
    送手段とを具備することを特徴とするコンテンツ利用機
    器。
  7. 【請求項7】コンテンツの転送先となるコンテンツ利用
    機器を指定する転送先指定手段と、 上記コンテンツから利用許諾済み機器ID及び利用回数
    制限情報を検出する検出手段と、 転送先に指定されたコンテンツ利用機器が上記利用許諾
    済み機器IDに一致しない機器IDを有する利用非許諾
    機器であり且つ上記利用回数制限情報が利用可を表わし
    ているときに、転送先に指定されたコンテンツ利用機器
    に上記コンテンツを転送する転送手段と、 利用非許諾機器への上記コンテンツの転送に対応して上
    記利用回数制限情報を更新する利用回数更新手段と、 更新された利用時間制限情報が利用不可を表わすコンテ
    ンツについて、利用非許諾機器が新たに転送先に指定さ
    れたときには、上記転送手段の機能を禁止する転送禁止
    手段とを具備することを特徴とするコンテンツ利用機
    器。
  8. 【請求項8】コンテンツの転送先となるコンテンツ利用
    機器を指定する転送先指定手段と、上記コンテンツから
    利用許諾済み機器ID及び利用時間制限情報を検出する
    検出手段と、 転送先に指定されたコンテンツ利用機器が上記利用許諾
    済み機器IDに一致しない機器IDを有する利用非許諾
    機器であり且つ上記利用時間制限情報が利用可を表わし
    ているときに、転送先に指定されたコンテンツ利用機器
    に上記コンテンツを転送する転送手段と、 利用非許諾機器に転送された上記コンテンツの利用時間
    に応じて上記利用時間制限情報を更新する利用時間更新
    手段と、 更新された利用時間制限情報が利用不可を表わすコンテ
    ンツについて、利用非許諾機器が新たに転送先に指定さ
    れたときには、上記転送手段の機能を禁止する転送禁止
    手段とを具備することを特徴とするコンテンツ利用機
    器。
  9. 【請求項9】コンテンツ利用許諾が与えられた別のコン
    テンツ利用機器から転送されるコンテンツを取得するコ
    ンテンツ取得手段と、 取得されたコンテンツから利用可能情報を検出する検出
    手段と、 利用可能情報の検出に応じて、上記別のコンテンツ利用
    機器との接続状態をチェックする接続確認手段と、 この接続確認手段により上記別のコンテンツ利用許諾済
    み機器と接続されていることが確認されている間だけ、
    上記コンテンツを利用可能とする利用決定手段とを具備
    することを特徴とするコンテンツ利用機器。
  10. 【請求項10】コンテンツ実体と、 コンテンツ利用が可能なコンテンツ利用機器を特定する
    利用許諾済み機器IDと、 この利用許諾済み機器IDを有しないコンテンツ利用機
    器において時間制限付きでコンテンツ利用が可能か否か
    を示す利用可否情報と を記憶していることを特徴とする情報処理装置において
    読み取り可能なコンテンツ記録媒体。
  11. 【請求項11】コンテンツ実体と、 コンテンツ利用が可能なコンテンツ利用機器を特定する
    利用許諾済み機器IDと、 この利用許諾済み機器IDを有しないコンテンツ利用機
    器における時間制限付きコンテンツ利用時の制限時間情
    報とを記憶していることを特徴とする情報処理装置にお
    いて読み取り可能なコンテンツ記録媒体。
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