JP2003333204A - 加入者線にデジタル信号を重畳するモデムとその電話機 - Google Patents

加入者線にデジタル信号を重畳するモデムとその電話機

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JP2003333204A
JP2003333204A JP2002138644A JP2002138644A JP2003333204A JP 2003333204 A JP2003333204 A JP 2003333204A JP 2002138644 A JP2002138644 A JP 2002138644A JP 2002138644 A JP2002138644 A JP 2002138644A JP 2003333204 A JP2003333204 A JP 2003333204A
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line
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Masatomo Ouchi
雅智 大内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加入者線にデジタル信号を重畳するモデムと
その電話機システムにおいて、データ端末の通信中は、
電話回線のループを閉結しないように制御すること。 【解決手段】 データ端末を収容するインターフェース
と電話網に端末として接続する加入者線インターフェー
スとを備え、データ端末からのデータを電話を使用する
周波数帯域と重ならない周波数帯域の信号となるように
符号/変調して電話網の回線に載せ、対向の機器と通信
するモデムにおいて、電話機を収容する加入者線インタ
ーフェースと電話機と制御情報を通信する制御線インタ
ーフェースとを備え、制御線によって、データ端末の通
信開始終了通知を電話機に送信し、電話機は、電話機利
用者のフック操作やダイヤル押下を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、xDL(Digi
tal Subscriber Line)モデムとそ
のxDSLモデムによる通信と重畳する電話通信に用い
る電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及にともな
い、一般家庭などと事業者(Internet Ser
viceProvider)との接続を高速におこない
たいという要求が増加している。コストの耐から、従来
のメタリックケーブルをそのまま用いて、高速なデータ
伝送を実現する技術が提案されている。
【0003】これらの技術には、Digital Su
bscriber LineをDSLと略して、ADS
L(Asymmetric DSL)、HDSL(Hi
ghbit rate DSL)、IDSL(ISD
NDSL)、SDSL(Symmetric DS
L)、SHDSL(Single Pair DS
L)、VDSL(Very high bit rat
e DSL)、HDSL2などがあり、一般に、xDS
Lと総称される。また、これらを実現するものは一種の
モデムであり、宅内側の機器はxTU−R(xDSL
Transceiver Unit−Remote e
nd)、電話局舎側の機器はxTU−C(xDSL T
ransceiver Unit−Central o
ffice)、と呼ばれる。
【0004】xDSLの中で、従来の電話もそのまま使
えるものは、ADSLとVDSLである。宅内から電話
局方向への上りの伝送速度は、ADSLが数百kbit
/sであり、VDSLが数M〜数十Mbit/sであ
る。電訪局から宅内方向への下りの伝送速度は、ADS
Lが数Mbit/sであり、VDSLが数M〜数十Mb
it/sである。
【0005】これらのモデムは、既存の電話が使用する
周波数帯域とは別の帯域にデータを重畳するものであ
る。
【0006】しかし、電話機でオンフックやオフフック
をおこなうと、回線インピーダンスの変化を引き起こ
し、データ伝送側に影響が出る。
【0007】すなわち、モデムによるデータ通信中にフ
ックスイッチの変化があると、モデム開通信が切断され
る。復旧させるためには、回線の新たな状態に合致する
ように、モデムの動作パラメータを再設定しなけわばな
らないが、この復旧には相応の時間がかかる。
【0008】よって、電話機の状態変化による回線イン
ピーダンス変化に高速に適応するために、ITU標準
G.992.2(G.Lite)では、DSLモデム
が、電話側(POTS:Plain Old Tele
phone Service)のフックスイッチの状態
変化を監視して、変化が起きたときに素早く復旧させる
手順”Fast Retrain”を定めている。
【0009】また、この回線インピーダンス変化に高速
に適応するための具体的な実装として、以下のものがあ
る。
【0010】特開平11−289403号公報「ディジ
タル加入者伝送システム」は、”周波数多重した複数の
搬送波をそれぞれ直行振幅変調した変調信号の時間軸上
の付加データ長を可変とし、付加データ長を可変とする
ための制御情報を電話回線から受信した変調信号から生
成する”ものである。
【0011】特開平11−308334号公報「ディジ
タル加入者伝送システム」は、”周波数多重した複数の
搬送波をそれぞれ直交振幅変調した変調信の時間軸上の
付加データ長を可変とする、または、付加データ長を回
線のインパルス応答よりも長く設定定する”ものであ
る。
【0012】このふたつの実装は、従来のアダプティブ
時間領域線路等化器の代わりに固定時間領域線路等化器
を用いて、回線状態の変化に対応するための複雑なパラ
メータ調節を簡単なものにすることによって、対応時間
の短縮を図ったものである。
【0013】さらに、特開平11−308357号公報
「データ通信装置」は、”オン・オフフック検出回路
は、電話線の電圧レベルを検出して、その電話線を利用
しての音声帯域通信がオンフック状態にあるか、オフフ
ック状態にあるかを検出して、状態検出信号として出力
する。TEQ(タイムドメンイコライザ)、FEQ(周
波数ドメンイコライザ)、コンステレーションエンコー
ダ・ゲインスケーリングは、その状態検出信号に基づい
て、オンフック時、オフフック時、別々のテーブルを使
用して、時間領域および周波数領域で適応等化、ビット
配分、ゲイン配分を行なってデータ通信を行う。また、
オンフック時は、電話は使用されていないため、この音
声滞域に近い帯域まで伝送サブキャリアを拡大あるいは
シフトさせたり、さらには音声帯域まで使って通信を行
う。”ようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の”Fast Retrain”や特開平11−289
403号公報や特開平11−308334号公報は、い
ずれも復旧時間の短縮を図ったものである。また、特開
平11−308357号公報は、回線特性が変化しても
効率よくデータ伝送をおこなうことを目的としている。
【0015】よって、データ通信側で大きなファイルを
転送途中に、電話機のフックスイッチの変化が起きてし
まうと、それまでの通信が無駄になり、通信の最初から
やり直さないといけない場合がある、ことには対応して
いない。
【0016】つまり、これらは、いずれも、回線インピ
ーダンスの変化が起こった後の対応である。これは、D
SLモデムが、オンフック/オフフックを制御できない
ことに起因している。
【0017】特開平11−308357号公報は、回線
インピーダンス変化によって、オンフック/オフフック
を検出するだけである。
【0018】また、特開平11−289403号公報や
特開平11−308334号公報は、従来例やITU標
準では固定である付加データ長を可変にするために、対
向の機器も可変であることに対応しなけばならなくな
る。
【0019】同様に、特開平11−308357号公報
も、対向の機器がテーブルの変更に対応する手段を備え
なければならない。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ端末を
収容するインターフェースと電話網に端末として接続す
る加入者線インターフェースとを備え、データ端末から
のデータを電話が使用する周波数帯域と重ならない周波
数帯域の信号となるように符号/変調して電話網の回線
に載せ、対向の機器と通信するモデムにおいて、電話機
を収容する加入者線インタフェースと電話機と制御情報
を通信する制御線インターフェースとを備え、モデムは
制御線によって、データ端末の通信開始終了通知を電話
機に送信し、電話機は、電話機利用者のフック操作やダ
イヤル押下を認識し、データ端末の通信中は、電話回線
のループを閉結しないように制御するようにしたので、
データ通信に影響を与えないタイミングで、オンフック
/オフフックにする回線インピーダンス変化を制御する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1に、一般
的なシステムの機器構成を示す。大きく分けて3つの部
分からなる。
【0022】第1の部分は、電話サービスをおこなう電
話事業者であり、交換機と各加入者への回線を備える。
【0023】第2の部分は、DSLサービスを提供する
通信事業者であり、電話事業者の局舎内にDSL通信用
のモデムを備える。
【0024】第3の部分は、一般加入者であり、一般電
話機とデータ端末とDSL通信事業者が指定するモデム
とを備える。
【0025】100は電話事業者の局舎で、150は電
話交換機、500は電話網、700は電話網に直接接続
可能な電話機である。
【0026】101は分岐で、回線501の信号をAT
U−Cと電話交換機に接続させるためのものである。
【0027】102はATU−Cである。なお、複数の
ATU−Cを束ねて、DSLAM(Digita1 S
ubscriber Line Access Mul
tiplexer、ディジタル加入者回線アクセス多重
化装置)とする構成もある。
【0028】200はATU−R、201は分岐で、回
線501を流れる信号をATU−Rと電話機に接続させ
るためのものである。
【0029】400は宅内のATU−Rに接続する電話
機である。
【0030】301はデータ網に接続されている端末、
302は宅内のデータ端末である。
【0031】600はインターネットなどのデータ網で
ある。
【0032】電話機700と電話機400の通話は、宅
内←→電話局の交換機←→電話網←→通話相手という流
れでおこなわれる。
【0033】また、データ端末301とデータ端末30
2の通信は、宅内←→電話局に設置されたモデム←→デ
ータ網←→通信相手という流れでおこなわれる。
【0034】図2から図4を用いて、個々のブロックに
ついて、説明する。
【0035】図2は、ATU−Cのブロック構成図であ
る。
【0036】103は回線501を収容するためのRJ
−11コネクタ、104はパルストランス、105はド
ライバである。
【0037】106はアナログフロントエンド回路で、
フィルタとAD/DAコンバータからなる。
【0038】107はADSLモデムで、アナログフロ
ントエンドとのインターフェース機能、符号/復号/変
調などの信号処理機能、STMやATMなどとのインタ
ーフェース機能などを備える。
【0039】108はATU−C全体の制御をおこなう
CPUなどで構成される制御装置、109はCPUの処
理を決定するプログラムや固定データを格納するための
ROMなどからなる記憶装置、110はROMからプロ
グラムや初期データをコピーして実行したり、運用デー
タなどを保持するRAM(EEPROMなどを含む)な
どからなる書き換え可能メモリである。
【0040】111はXthernetドライバ、11
2は10Base−Tなどを収容するためのRJ−45
コネクタ、113は電源回路、114は計時装置、であ
る。なお、ここでは、CPU108がシリアル通信コン
トローラを内蔵しており、Ethernet(R)やH
DLCやATMのフレームやパケットを処理できるもの
とする。
【0041】図3は、ATU−Rのブロック構成図であ
る。基本的には、ATU−Cを対称的に構成したもので
ある。
【0042】202は回線501を収容するためのRJ
−11コネクタ、203はパルストランス、204はド
ライバ、205はアナログフロントエンド回路で、フィ
ルタ機能とAD/DAコンバータ機能からなる。206
はADSLモデムで、アナログフロントエンドとのイン
ターフェース機能、符号/復号/変調などの信号処理機
能、パケット化機能からなる。
【0043】207はATU−R全体の制御をおこなう
CPUなどで構成される制御装置、208はCPUの処
理を決定するプログラムや固定データを格納するための
ROMなどからなる記憶装置、209はROMからプラ
グラムや初期データをコピーして実行したり、運用デー
タなどを保持するRAM(EEPROMなどを含む)な
どからなる書き換え可能メモリである。
【0044】210はEthernet(R)ドライ
バ、211は10Base−Tなどを収容するためのR
J−45コネクタ、212は、宅内側の電話機400と
接続するためのRJ−11コネクタ、213は電源回
路、214は計時装置、である。
【0045】ATU−Cのものと同様に、CPU207
はシリアル通信コントローラを内蔵しているものとす
る。
【0046】このように、ATU−CとATU−Rは、
回線501と接続されているRJ−11側からのデータ
をEthernet(R)側へ、逆にEthernet
(R)側からのデータを回線501と接続されているR
J−11側へ伝送する。
【0047】回線501上のレイヤ通信には、例えば、
PPP(point To Point)を用いる。
【0048】図4は電話機400のブロック図である。
【0049】401はATU−Rと接続するためのRJ
−11コネクタ、402は着信検出回路、403はフッ
クスイッチ、404は直流回路、405は電源、406
はトランス、407は受話器、408は人出力ポート、
409は電話機全体の制御をおこなうCPUなどで構成
される制御装置、410はCPUの処理を決定するプロ
グラムや固定データを格納するためのROMなどからな
る記憶装置、411はROMからプラグラムや初期デー
タをコピーして実行したり、運用データなどを保持す
る。RAM(EEPROMなどを含む)などからなる書
き換え可能メモリ、412はビジートーンやダイヤルト
ーンなどを発生させるための音源、413は計時装置、
414は着信音や通話音声などを出力するスピーカーで
ある。
【0050】電話機とATU−Rとは電話信号を伝送す
るための2線と制御情報を伝送するための2線の計4線
で接続されており、電話機400のCPU409は、入
出力ポート408を介して、制御情報を送受信できる。
【0051】また、CPU409は、入出力ポート40
8を介して、フックスイッチ403の状態を制御した
り、受話器やスピーカーへの出力を制御したりできる。
【0052】ここで、ATU−C/ATU−R/電話機
の共通なソフトウェア階層構造を述べる。
【0053】まず、基盤にはオペレーティングシステム
(OS)がある。
【0054】また、電話やEthernet(R)など
の回線インターフェースを制御するOSに適合したデバ
イスドライバがある。
【0055】その上の階層に、ネットワークレイヤとト
ランスポートレイヤのプログラムがあり、一番上の階層
にアプリケーションプログラムがある。
【0056】アプリケーションプログラムは、用いるデ
バイスを初期化して、送受信をおこなう。
【0057】データを受信すると、割り込みが発生し、
割り込みハンドラや対応するデバイスドライバ部分が実
行され、受信データをアプリケーションに送る。これら
の制御を実現するのがオペレーティングシステムであ
る。
【0058】ATU−Rと電話機の制御情報の伝送は、
一般的な調歩同期通信やHDLCなどでおこなう。
【0059】レイヤ3以上の通信は独自プロトコルでも
よく、[レングス]/[コマンド]/[コマンドのパラ
メータ]という形式のデータをやりとりすることによ
り、実現する。
【0060】ところで、この種の通信装置では、以下に
説明する状態遷移によって制御する。
【0061】まず、RAM領域に状態変数を保持する領
域を確保する。初期状態をアイドル状態と呼ぶ。通信デ
ータや利用者の操作が発生したとき、それに対応するた
めの処理をおこない、状態変数を更新する。本発明で
は、通信データや利用者の操作を総称して、イベントと
呼ぶ。同じイベントであっても、状態変数の値によって
は、処理が異なる。このようにして、通信プロトコル処
理を実現する。
【0062】ここで、図5〜図7を用いて、本発明に最
も特徴的な動作を説明する。
【0063】フロー中の各ステップは、アルファベット
1文字と数字3文字で参照することにする。
【0064】アルファベットは、機器の種類を示し、A
TU−Rの処理はR、電話機はT、である。
【0065】1.ATU−Rのフローの説明(図5) [R100:データ通信なし]まず、全てが初期状態に
あるとする(ステップR100)。この状態は、電源立
ち上がり直後で、初期化が終了し、回線やデータ端末か
らのデータを受信できる状態である。
【0066】また、ATU−Rは、宅内側の各データ端
末に対して、ATU−C側へのネットワークルーティン
グ(レイヤ3)機能を備えている。データ通信をIP通
信とした場合、宅内側のデータ端末は、自分が属するサ
ブネット以外へのIPパケットは、全てATU−R宛て
に送出するように運用する。
【0067】ここで、データ端末302がデータ端末3
01と通信をおこなうために、データを送信すると、A
TU−RのEthernet(R)ドライバは、それを
受信し、データ通信アプリケーションに渡す。
【0068】本発明では、新たにデータ通信の開始/終
了を電話機に通知するように動作させ、Etherne
t(R)ドライバからの情報を受信するようにしてお
く。そして、その情報をイベントとして認識し、データ
通信の状態として管理する。
【0069】データ通信が開始されたとき、対向のAT
U−Cに転送するための処理をおこなう(ステップR1
02)。これは、例えば、ATU−RとATU−Cのリ
ンクレイヤレベルの確立である。
【0070】さらに、電話機に対して、制御線を使っ
て、データ通信開始を通知し(ステップR103)、状
態を[データ通信あり]に遷移させる(ステップR20
0へ)。
【0071】[R200:データ通信あり]この状態で
も、同様にイベントを監視し(ステップR201)、デ
ータ通信の終了を認識したとき、対向ATU−Cへの転
送を止める処理をおこなう(ステップR202)。これ
は、例えば、ATU−RとATU−Cのリンクレイヤレ
ベルの切断である。
【0072】電話機に対しては、データ通信終了を通知
し(ステップR203)、状態を[データ通信なし]に
遷移させる(R200へ)。
【0073】なお、電源投入期間中は、常時、レイヤ2
のリンクを確立しておく場合は、ステップR102とス
テップR202の処理をおこなわない。
【0074】2.電話機のフローの説明(図6−1から
図6−3) 電話機でも同様な状態遷移による制御をおこなってい
る。
【0075】[T100:電話アイドル/データ通信な
し]初めは、アイドル状態である(ステップT10
0)。イベントを待ち(ステップT101)、受話器上
げを検出したら、受話器にダイヤルトーンを送出し(ス
テップT102)、フックスイッチの状態を示す変数の
値を”オフフック”を示す値にして(ステップT10
3)、状態を[電話ダイヤル待ち/データ通信なし]に
遷移させる(ステップT200へ)。
【0076】ステップT10lで、着信呼び出しを検出
したら、スピーカーから着信音を鳴動させる(ステップ
T120)。
【0077】ステップT10lで、イベントが、データ
通信開始通知であわば、状態を[電話アイドル/データ
通信あり]に遷移させる(ステップT300へ)。
【0078】このイベントは、ATU−Rがデータ通信
開始を認識して、通知を送信してきた(ステップR10
3)ために発生したものである。
【0079】[T200:電話ダイヤル待ち/データ通
信なし]これ以降は、従来からある電話通信の制御と同
じなので省略する。
【0080】[T300:電話アイドル/データ通信あ
り]このT300の状態で、電話機がオフフックされた
とする。このときは、データ通信の途中であるので、ビ
ジー卜ーンを送出し(ステップT302)、電話回路を
ループせず、オフフックフラグをセットして(ステップ
T303)、状態を[電話使用制限/データ通信あり]
に遷移させる(ステップT400へ)。
【0081】ステップT301で、呼び出しを検出した
場合は、着信状態であること示す変数をセットして(ス
テップT320)、状態を[電話使用制限/データ通信
あり]に遷移させる(ステップT400へ)。
【0082】ステップT301で、データ通信終了通知
を受信した場合は、状態を[電話アイドル/データ通信
なし]に遷移させる(ステップT100へ)。
【0083】[T400:電話使用制限/データ通信あ
り]状態が[電話使用制限/データ通信あり]のとき
に、データ通信終了のイベントを受信した場合は、着信
フラグとフックフラグの値によって、以下のように制御
する。
【0084】(あ)フックフラグ、着信フラグが共にセ
ットされている場合 回線のループを閉結(ステップT406)し、状態を
[電話通話中/データ通信なし]に遷移させる(ステッ
プT600へ)。
【0085】(い)フックフラグがセットされている場
合 ビジートーンに変えて、ダイヤルトーンを送出し(ステ
ップで404)、電話回線のループを閉結し(ステップ
T406)、状態を[電話ダイヤル待ち/データ通信な
し]に遷移させる(ステップT200へ)。
【0086】(う)背信フラグがセットされている場合 ステップT120以降と同様である。
【0087】(え)フックフラグ、着信フラグが共にセ
ットされていない場合 状態を[電話機アイドル/データ通信なし]にする(ス
テップT100へ)。
【0088】ステップT401で、電話機400の利用
者が受話器をおいた場合は、ビジートーン送出を止め
(ステップT410)、[電話機アイドル/データ通信
あり]状態にする(ステップT300へ)。
【0089】なお、ステップT404でビジートーン送
出中にダイヤルトーン送出に変更するのが好ましくない
場合は、利用者が受話器をおいた場合に、短い呼び返し
鳴動をさせるようにしてもよい。また、制御の方法を設
定メモリに保持し、利用者が電話機の特番操作によって
変更できるようにする。
【0090】このような変更については、他にもいろい
ろ考えられるが、従来の交換機やボタン電話システムの
制御と同様なので、これ以上は説明しない。
【0091】ここで、データ通信の開始終了の判断につ
いて説明する。
【0092】まず、ATU−Rは、データ端末302と
データ端末301とを回線501を介して接続するもの
であるから、一種のWANルーターと考えることができ
る。
【0093】ルーターは、データ端末の通信内容によっ
て、いろいろな制御をおこなうものである。例えば、通
信がIP(インターネットプロトコル)通信であれば、
通信に利用されるTCPやUDPのポート番号によって
は、通信を制限したりする。
【0094】ここで、端末301がFTIPサーバー
で、端末302がFTPクライアントになって、FTP
がおこなわれるとする。
【0095】図7に、一般的なFTPのシーケンスを示
す。ルーターであるATU−Rは、IPパケットの内容
を見ることにより、これらのシーケンスを認識してお
り、”FTPの開始”や”データコネクションの終了”
を検出することができる。よって、これらのタイミング
で、データ通信開始や終了の通知をおこなう。
【0096】これは、FTPに限ったことではなく、開
始終了が規定されているプロトコルであれば、何でもよ
い。
【0097】(第2の実施形態)第1の実施形態は、A
TU−Rと電話機の制御線でデータ通信の開始/終了を
やりとりして、ビジー卜ーン発生などの制御は、電話機
のCPUがおこなうようにした。
【0098】しかし、キーテレホンシステムのように、
電話機のすべての事象(イベント)をATU−Rに通知
して、ATU−RのCPUがすべてを制御するようにし
てもよい。
【0099】図8にATU−Rの制御フローを示す。
【0100】この場合、ATU−Rは電話機の状態も管
理するので、電話の状態を考慮した制御となる。そのた
め、状態名に電話の状態を付しており、電話側の状態が
変われば、それに応じてATU−R側の制御も変わる。
【0101】[R100B:電話アイドル/データ通信
なし](図8(1)) まず、全てが初期状態にあるとする(ステップR100
B)。
【0102】ここで、データ端末302がデータ端末3
01と通信をおこなうために、データを送信すると、対
向のATU−Cに転送するための処理をおこない(ステ
ップR102B)、状態を[電話アイドル/データ通信
あり]た遷移させる(ステップR200Bへ)。
【0103】図9に電話機の制御フローを示す。
【0104】電話機側は、自身の状態だけを管理して、
データ通信の状態を考慮しない。
【0105】[T100B:アイドル](図9(1)) 初めは、アイドル状態である。(ステップT100B)
イベントを待ち(ステップT101B)、受話器上げを
検出したら、ATU−Rに制御情報として、オフフック
イベントを送出する(ステップT102B)。そして、
状態を[オフフック受付待ち]に遷移させる(ステップ
T200Bへ)。
【0106】[電話アイドル/データ通信あり](図8
(2)) このオフフックが、R200Bの状態で発生したとす
る。ATU−Rは、電話機に対して、回線ループを閉結
させることなく、ビジートーン出力を指示するするコマ
ンドを送る(ステップR202B)。そして、状態を
[電話ビジー/データ通信あり]に遷移させる(ステッ
プR300B)。
【0107】[T200B:オフフック受付待ち](図
9(2)) 電話機では、ATU−Rから、ビジートーン出力指示が
来たら、利用者に対して、電話通信が利用不可であるこ
とを示すために、受話器やスピーカーからビジートンを
出力する(ステップT202B)。
【0108】なお、もし、データ通信がおこなわれてい
ない場合は、ATU−Rからオフフック受付が返ってく
るはずなので、ダイヤルトーンを受話器やスピーカーか
ら出力し、利用者のダイヤル押下に備える(これらの制
御は、フロー図では、省略してある。)。
【0109】なお、本実施形態では、具体的な例として
ADSLを用いているが、電話と共用するVDSLなど
の他のxDSLについても同様に適用できる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ端末を収容するインターフェースと電話網に端末
として接続する加入者線インターフェースとを備え、デ
ータ端末からのデータを電話が使用する周波数帯域と重
ならない周波数帯域の信号となるように符号/変調して
電話網の回線に載せ、対向の機器と通信するモデムにお
いて、電話機を収容する加入者線インターフェースと電
話機と制御情報を通信する制御線インターフエースとを
備え、モデムは制御線によって、データ端末の通信開始
終了通知を電話機に送信し、電話機は、電話機利用者の
フック操作やダイヤル押下を認識し、データ端末の通信
中は、電話回線のループを閉結しないように制御して、
データ通信中は、フック状態変化による回線インピーダ
ンス変化を防ぐようにしたのでデータ通信中のエラー発
生による再送回数を減少させ、データ通信を効率よくお
こなえるようになる。
【0111】このときの制御は、宅内側のみでおこなっ
ていて、特開平11−308357号公報などのように
対向のモデムとの通信を必要とする性質のものではな
い。
【0112】また、特に、第2の実施形態は、従来から
あるキーテレホンシステムの主装置の外線インタフェー
スをxDSL用に変えて、主装置のソフトウェアの一部
を修正することで、電話機側のソフトウェアを何ら変更
することなく、実現可能である。これは、この種の機器
を製造する者にとって、DSL通信と電話機通信をひと
つの制御装置で制御するハードウェアとソフトウェア新
たに作成するよりは、資産を有効活用できるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明システムの機器構成図。
【図2】ATU−Cのブロック図。
【図3】ATU−Rのブロック図。
【図4】ATU−Rに接続する電話機のブロック図。
【図5】本発明第1の実施形態のフロー(ATU−R
側)。
【図6−1】本発明第1の実施形態のフロー(電話機
側)。
【図6−2】本発明第1の実施形態のフロー(電話機
側)。
【図6−3】本発明第1の実施形態のフロー(電話機
側)。
【図7】FTPトランザクションの例。
【図8】本発明第2の実施形態のフロー(ATU−R
側)。
【図9】本発明第2の実施形態のフロー(電話機側)。
【符号の説明】
100 電話事業者の局舎 150 電話交換機 500 電話網 101 分岐 102 ATU−C 200 ATU−R 201 分岐 400 宅内の電話機 301 データ網上のデータ端末 302 宅内のデータ端末 600 データ網 700 電話機 202 RJ−11コネクタ 203 パルストランス 204 ドライバ 205 アナログフロントエンド回路 206 ADSLモデム 207 CPUなどで構成される制御装置 208 ROMなどからなる記憶装置 209 RAM(EEPROMなどを含む)などからな
る書き換え可能メモリ 210 Ethernet(R)ドライバ 211 RJ−45コネクタ 212 RJ−11コネクタ 213 電源回路 214 計時装置 401 RJ−11コネクタ 402 着信検出回路 403 フックスイッチ 404 直流回路 405 電源 406 トランス 407 受話器 408 入出力ポート 409 CPUなどで構成される制御装置 410 ROMなどからなる記憶装置 411 RAM(EEPROMなどを含む)などからな
る書き換え可能メモリ 412 音源 413 計時装置 414 スピーカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 AA01 AA02 BB05 BB07 EE02 EE03 5K034 AA19 EE12 FF04 FF05 FF06 FF13 KK03 LL01 LL02 5K051 AA02 AA04 BB01 BB02 CC00 CC01 CC08 DD07 DD12 EE04 FF02 HH01 HH02 HH16 HH26 JJ14 5K101 KK20 LL00 LL01 MM05 MM06 NN32 PP06 QQ17 TT05 UU20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ端末を収容するインターフェース
    と電話網に端末として接続する加入者繰インターフェー
    スとを備え、 データ端末からのデータを電話が使用する周波数帯域と
    重ならない周波数帯域の信号となるように符号/変調し
    て電話網の回線に載せ、 対向の機器と通信するモデムにおいて、 電話機を収容する加入者線インターフェースと電話機と
    制御情報を通信する制御線インターフェースとを備え、 制御線によって、データ端末の通信開始終了通知を電話
    機に送信し、 電話機は、電話機利用者のフック操作やダイヤル押下を
    認識し、 データ端末の通信中は、電話回線のループを閉結しない
    ように制御することを特徴とする加入者線にデジタル信
    号を重畳するモデムとその電話機。
  2. 【請求項2】 請求項1における”データ端末の通信開
    始終了”の判断は、データ端末通信のプロトコルを解析
    することであること。
  3. 【請求項3】 請求項1における”データ端末の通信中
    は、電話回線のループを閉結しないように制御する”方
    法は、受信したデータ端末の通信開始終了通知により電
    話機が判断することであること。
  4. 【請求項4】 請求項1における”データ端末の通信中
    は、電話回線のループを閉結しないように制御する”方
    法は、モデムが電話機のフックスイッチの状態変化を電
    話機から制御線によって受信し、電話機に向けて対応し
    た制御コマンドを送信するといったように、モデムが制
    御することであること。
JP2002138644A 2002-05-14 2002-05-14 加入者線にデジタル信号を重畳するモデムとその電話機 Withdrawn JP2003333204A (ja)

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