JP4390953B2 - 電話機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声帯域を用いた通常の音声通話と通話帯域以外の帯域を用いたデータ通信とを同時に行わせるようにした電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声通話を行う電話通信とパーソナルコンピュータ等を用いたコンピュータ通信とは、互いに、異なる文化環境で発達してきたことから全く別系統に分けられている。従って、電話通信用ケーブルとコンピュータ通信用ケーブルとの二つが存在し、電話通信用ケーブルは公衆電話網又は構内電話交換機等の電話交換機から提供され、また、コンピュータ通信用ケーブルはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)等のコンピュータ通信網から提供されていて、用途別に各専用の装置(電話機、パーソナルコンピュータ等)に接続し使用するのが一般的である。また、最近は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムと呼ばれる通話用のケーブルを使用し通話帯域外で通信する装置が活用されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来の技術では、通信用ケーブルが二系統存在することから、その工事が煩雑であり、また、電話回線としての電話通信用ケーブルが既に施設されている建物に、コンピュータ通信を行わせるようにするには、新たにLAN回線としてのコンピュータ通信用ケーブルを施設する必要が生じていた。また、モデムやターミナルアダプタを用い電話回線を介してコンピュータ通信を行わせる手法が多く採用されているが、この手法では電話通信とコンピュータ通信とを同時に行うことができないという問題がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、端末装置側に特別な付加装置を設けることなく、一つの通信回線(2ワイヤ式の電話回線)を用いて、電話通信とコンピュータ通信とを同時に行えるようにした電話機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電話回線を接続する第1のコネクタと、ハンドセットと、前記ハンドセットと前記電話回線とを接続する通話回路と、ダイヤルキーと、前記ダイヤルキーの操作に応じて、前記電話回線にダイヤル信号を送出するダイヤル送出回路とを備えた電話機において、前記第1のコネクタに接続されており、通話帯域外の信号を通過するハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタに接続されており、前記通話帯域外で信号の変復調を行う変復調回路と、前記変復調回路に接続されており、コンピュータ装置との通信制御を行う通信制御回路と、前記通信制御回路に接続されており、前記コンピュータを接続する第2のコネクタとを備えたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0007】
図1は、本発明の実施の形態の全体構成を示すシステム構成図である。図1において、本発明に係るシステムは、電話機1と、パーソナルコンピュータ2と、分岐アダプタ3と、構内電話交換機(PBX)4と、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)5と、公衆電話網6と、インターネット7とを含んで構成されている。
【0008】
電話機1と分岐アダプタ3とは2ワイヤ式の一般の電話回線8で接続されており、また、電話機1とパーソナルコンピュータ2とはIEEEの802.3によって規定されている10Base−T形式のLAN接続に用いられている4ワイヤ式の回線ケーブル(ツイストペアケーブル)9で接続されている。
【0009】
電話機1は音声通話のための電話通信をPBX4によって可能にしていると共に、パーソナルコンピュータ2によるコンピュータ通信のデータをLAN5に接続可能にするものである。電話機1とPBX4及びLAN5との間に介在する分岐アダプタ3は電話通信による音声情報を電話機1とPBX4との間でやりとりさせ、また、コンピュータ通信によるデータを電話機1に接続されたパーソナルコンピュータ2とLAN5との間でやりとりさせる分岐機能を有するものである。
【0010】
PBX4は衆知のとおり電話通信に係る交換接続を行う装置であり、通話路のスイッチングを行う通話路スイッチ(SW)41と、通話路スイッチに接続され、電話機1とのインタフェースを行うライン回路(LIN)42と、通話路スイッチに接続され、公衆電話網6とのインタフェースを行う局線トランク(COT)43と、スイッチング動作を含む交換機の全体を制御する中央制御装置(CC)44と、中央制御装置44が動作に必要なプログラム、局データ、その他の情報を格納する記憶装置(MEM)45とを含んで構成されている。なお、このPBX4の動作は通常のPBXと同じように行われるものであるので、この詳細な説明は省略する。
【0011】
また、LAN5は10Base−T形式のケーブルを接続するハブ(HUB)51と、メールサーバ、Webサーバ、プロキシサーバー等のサーバー52と、インターネット7を接続し、コンピュータデータのルーティング動作を行うルータ53とを含んで構成されている。なお、このLAN5の動作は通常のイーサーネットLANと同じように行われるものであるので、この詳細な説明は省略する。
【0012】
図2は、図1に示す電話機1の外観図である。図2において(a)は、電話機を正面から見た外観斜視図であり、ハンドセット125と、フックスイッチ117と、ダイヤルキー128と、電源ランプ113と、変復調(モデム)通信の通信状態を示すモデム通信表示ランプ114と、10Base−Tインタフェースの通信接続状態を示すLAN通信表示ランプ115と、着信を通知する着信ランプ129とを含んで構成されている。
【0013】
また(b)は、電話機を底面から見た外観斜視図であり、電話回線8を接続するRJ−11型コネクタ101と、10Base−T形式のケーブル(ツイストペアケーブル)9を接続するRJ−45型コネクタ110と、ハンドセット125を接続するコネクタ130と、商用電源を接続する電源ジャック112とを含んで構成されている。これによって、電話機1はRJ−11型コネクタ101によって電話回線8を介して分岐アダプタ3に接続されており、また、RJ−45型コネクタ110によって10Base−T形式のケーブル(ツイストペアケーブル)9を介してパーソナルコンピュータ2を接続している。
【0014】
図3は、図1に示す電話機1の内部ハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、電話機1はRJ−11型コネクタ101と、ハイパスフィルタ102と、ハイブリッド回路103と、回線ドライバ/レシーバ104と、高周波帯域変復調回路105と、変換バッファ106と、10Base−T制御回路107と、10Base−Tドライバ/レシーバ108と、RJ−45型コネクタ110と、電源回路111と、電源ジャック112と、電源ランプ113と、モデム通信表示ランプ114と、LAN通信表示ランプ115と、ローパスフィルタ116と、フックスイッチ117と、コンデンサ118と、着信検出用ダイオードブリッジ回路119と、着信回路120と、スピーカ121と、通話用ダイオードブリッジ回路122と、ダイヤルパルス送出回路123と、通話回路124と、ハンドセット125と、分圧回路126と、ダイヤラー127と、ダイヤルキー128と、着信ランプ129とを含んで構成されている。
【0015】
RJ−11型コネクタ101は、電話回線8を接続するコネクタであり、このコネクタ101を介して、ハイパスフィルタ102とローパスフィルタ116が並列に接続されている。
【0016】
ハイパスフィルタ102は、直流電流阻止用コンデンサを含み、電話通話に用いられる周波数帯域(例えば、0.3〜3.4kHz若しくは0.3〜4.0kHz)以上の周波数帯域信号を透過させるフィルタであって、音声信号・着信信号・ダイヤル信号等の電話通話用帯域の周波数を減衰させ、少なくともコンピュータ通信用に用いられる周波数帯域(例えば、300kHz〜1MHz)を透過し、コンピュータ通信用信号を変調した高周波変調信号を透過させるものである。
【0017】
ハイブリッド回路103は、ハイパスフィルタ102に接続されており、2ワイヤ形式のハイパスフィルタ102を介して接続される電話回線8を送信、受信に分離した4ワイヤ形式に変換する回路である。
【0018】
回線ドライバ/レシーバ104は、ハイブリッド回路103に接続されており、このハイブリッド回路103から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これを高周波帯域変復調回路114に送出し、また、高周波帯域変復調回路114から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これをハイブリッド回路103に送出する回路である。
【0019】
高周波帯域変復調回路105は、回線ドライバ/レシーバ104に接続されており、コンピュータ通信用に用いられる周波数帯域(例えば、300kHz〜1MHz)において、電話回線8から受信した高周波帯域アナログ変調信号を所定の復調方式によってデジタル信号に復調して、これを変換バッファ106に送出し、また、変換バッファ106から受信したデジタル信号を所定の変調方式によって高周波帯域アナログ変調信号に変調して、これを回線ドライバ/レシーバ104に送出する回路である。
【0020】
変換バッファ106は、高周波帯域変復調回路114と10Base−T制御回路107との間に位置し、電話回線側の通信速度(例えば800kHz)と10Base−T側の通信速度(10MHz)との速度変換を行うためのメモリを含むものである。
【0021】
10Base−T制御回路107は、変換バッファ106に接続されており、IEEE802.3に規定されている10Base−Tインタフェースの通信制御を行うものであって、変換バッファ106から受信したデジタル信号を10Base−Tインタフェースの通信形式に従って10Base−Tドライバ/レシーバ108に送出し、また、10Base−Tドライバ/レシーバ108から受信した10Base−Tインタフェースの通信形式の信号を変換バッファ106に送出する回路である。
【0022】
10Base−Tドライバ/レシーバ108は、10Base−T制御回路107に接続されており、この10Base−T制御回路107から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これをRJ−45型コネクタ110に送出し、また、RJ−45型コネクタ110から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これを10Base−T制御回路107に送出する回路である。
【0023】
RJ−45型コネクタ110は、10Base−T形式のケーブル(ツイストペアケーブル)9を接続するコネクタであり、このコネクタ110を介してパーソナルコンピュータ2が接続されている。
【0024】
制御回路109は、マイクロプロセッサを含み、高周波帯域変復調回路105、変換バッファ106及び10Base−T制御回路107を制御する回路であり、パーソナルコンピュータ2によるコンピュータ通信動作の全体を制御する回路である。
【0025】
電源回路111は、電源ジャック112から得た商用電源から所定電圧の電源を生成し、これを回線ドライバ/レシーバ104、高周波帯域変復調回路105、変換バッファ106、10Base−T制御回路107と、10Base−Tドライバ/レシーバ108及び制御回路109に供給する回路である。
【0026】
電源ランプ113は、電源回路111に接続され、電源の通電状態を表示するものであり、モデム通信表示ランプ114は、高周波帯域変復調回路105に接続され、変復調通信の通信状態を表示するものであり、また、LAN通信表示ランプ115は、10Base−T制御回路107に接続され、10Base−Tインタフェースの通信接続状態を表示するものである。
【0027】
また、ローパスフィルタ116は、電話通話に用いられる周波数帯域(例えば、0.3〜3.4kHz若しくは0.3〜4.0kHz)の周波数帯域信号を透過させるフィルタであって、音声信号・着信信号・ダイヤル信号等の電話通話用帯域の周波数を通過させ、これ以外のコンピュータ通信用に用いられる周波数帯域(例えば、300kHz〜1MHz)を減衰させるものである。
【0028】
フックスイッチ117は、オンフック時にはローパスフィルタ116を介して接続される電話回線8のループを開放し、PBX4からの着信信号を検出できる状態とすると共に、オフフック時にはローパスフィルタ116を介して接続される電話回線8のループを閉成するスイッチである。
【0029】
コンデンサ118は、フックスイッチ117のオンフック時の接点に接続されており、PBX4が供給する直流電流を阻止するものである。
【0030】
着信検出用ダイオードブリッジ回路119は、コンデンサ118を介して電話回線8に接続されており、電話回線8に流れる順方向又は逆方向の電流を一方方向の電流に変換する回路である。
【0031】
着信回路120は、着信検出用ダイオードブリッジ回路119に接続されており、PBX4が送出した着信信号をローパスフィルタ116、コンデンサ118及び着信検出用ダイオードブリッジ回路119を介して検出し、呼出信号を送出する回路である。
スピーカ121は、着信回路120に接続されており、この着信回路120がPBX4からの着信信号を検出し、呼出信号を送出したとき、可聴信号を出力するものである。
【0032】
通話用ダイオードブリッジ回路122は、フックスイッチ117のオフフック時の接点に接続されており、ハンドセットがオフフック状態のとき、ローパスフィルタ116を介して電話回線8に接続され、電話回線8に流れる順方向又は逆方向の電流を一方方向の電流に変換する回路である。
【0033】
ダイヤルパルス送出回路123は、通話用ダイオードブリッジ回路122に接続されており、PBX4から提供される電話回線8がダイヤルパルス信号を選択信号として認識する場合に、ダイヤルキー128から入力された電話番号に応じて直流ループを断続しダイヤルパルス信号として電話回線8に送出する回路である。
【0034】
通話回路124は、ダイヤルパルス信号送出回路124の後段に接続されており、ハンドセットがオフフック状態で、フックスイッチ117が動作しているときに、直流ループを閉成すると共に、ハイブリッド機能によって2ワイヤ/4ワイヤの変換を行い、PBX4側からの通話信号を所定のレベルに増幅又は減衰した後、ハンドセット125に送出し、ハンドセット125からの通話信号を所定のレベルに増幅又は減衰した後、PBX4側に送出する回路である。
【0035】
分圧回路126は、通話用ダイオードブリッジ回路122及びダイヤルパルス送出回路123を介して、PBX4が供給する通話電流を受け、通話電源の電圧を分圧し、ダイヤラー127を駆動する電源電圧を生成するものである。
【0036】
ダイヤラー127は、プッシュボタン信号(PB信号又はDTMF信号)発生器を含み、ダイヤルキー128を接続し、ダイヤルキー128から入力された電話番号を読み取り、PBX4から提供される電話回線8がダイヤルパルス信号を選択信号として認識する場合は、この電話番号をダイヤルパルス信号として電話回線8に送出するように、ダイヤルパルス信号発生回路123を制御し、また、PBX4から提供される電話回線8がプッシュボタン信号を選択信号として認識する場合は、この電話番号をプッシュボタン信号発生器によってプッシュボタン信号を発生させ、これを通話回路124を介して電話回線8に送出するものである。
【0037】
また、着信ランプ129は、着信回路120に接続されており、着信回路120がPBX4からの着信信号を検出したときに、着信を通知するものである。
【0038】
以上のように、電話機1の内部ハードウェアは構成されている。
【0039】
図4は、分岐アダプタ3の内部ハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、分岐アダプタ3は、ローパスフィルタ31と、ハイパスフィルタ32と、ハイブリッド回路33と、回線ドライバ/レシーバ34と、高周波帯域変復調回路35と、変換バッファ36と、10Base−T制御回路37と、10Base−Tドライバ/レシーバ38と、制御回路39とを含んで構成されている。
【0040】
ローパスフィルタ31は、PBX4のライン回路32と電話機1(電話回線8)とに接続されており、電話通話に用いられる周波数帯域(例えば、0.3〜3.4kHz若しくは0.3〜4.0kHz)の周波数帯域信号を透過させるフィルタであって、音声信号・着信信号・ダイヤル信号等の電話通話用帯域の周波数を通過させ、これ以外のコンピュータ通信用に用いられる周波数帯域(例えば、300kHz〜1MHz)を減衰させるものである。
【0041】
ハイパスフィルタ32は、直流電流阻止用コンデンサを含み、電話機1(電話回線8)に接続されており、電話通話に用いられる周波数帯域(例えば、0.3〜3.4kHz若しくは0.3〜4.0kHz)以上の周波数帯域信号を透過させるフィルタであって、音声信号・着信信号・ダイヤル信号等の電話通話用帯域の周波数を減衰させ、少なくともコンピュータ通信用に用いられる周波数帯域(例えば、300kHz〜1MHz)を透過し、コンピュータ通信用信号を変調した高周波変調信号を透過させるものである。
【0042】
ハイブリッド回路33は、ハイパスフィルタ32に接続されており、2ワイヤ形式のハイパスフィルタ32を介して接続される電話回線8を送信、受信に分離した4ワイヤ形式に変換する回路である。
【0043】
回線ドライバ/レシーバ34は、ハイブリッド回路33に接続されており、このハイブリッド回路33から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これを高周波帯域変復調回路34に送出し、また、高周波帯域変復調回路34から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これをハイブリッド回路33に送出する回路である。
【0044】
高周波帯域変復調回路35は、回線ドライバ/レシーバ34に接続されており、コンピュータ通信用に用いられる周波数帯域(例えば、300kHz〜1MHz)において、電話回線8から受信した高周波帯域アナログ変調信号を所定の復調方式によってデジタル信号に復調して、これを変換バッファ36に送出し、また、変換バッファ36から受信したデジタル信号を所定の変調方式によって高周波帯域アナログ変調信号に変調して、これを回線ドライバ/レシーバ34に送出する回路である。
【0045】
変換バッファ36は、高周波帯域変復調回路34と10Base−T制御回路37との間に位置し、電話回線側の通信速度(例えば800kHz)とハブ51(10Base−T)側の通信速度(10MHz)との速度変換を行うためのメモリを含むものである。
【0046】
10Base−T制御回路37は、変換バッファ36に接続されており、IEEE802.3に規定されている10Base−Tインタフェースの通信制御を行うものであって、変換バッファ36から受信したデジタル信号を10Base−Tインタフェースの通信形式に従って10Base−Tドライバ/レシーバ38に送出し、また、10Base−Tドライバ/レシーバ38から受信した10Base−Tインタフェースの通信形式の信号を変換バッファ36に送出する回路である。
【0047】
10Base−Tドライバ/レシーバ38は、10Base−T制御回路37に接続されており、この10Base−T制御回路37から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これをハブ51に送出し、また、ハブ51から受信した信号を所定のレベルに増幅又は減衰して、これを10Base−T制御回路37に送出する回路である。
制御回路39は、マイクロプロセッサを含み、高周波帯域変復調回路35、変換バッファ36及び10Base−T制御回路37を制御する回路であり、LAN5を用いたコンピュータ通信動作の全体を制御する回路である。
【0048】
以上のように、分岐アダプタ3の内部ハードウェアは構成されている。
【0049】
図5は、電話通信とコンピュータ通信の使用周波数帯域を示す図である。前記したように、アナログの音声電話通信は、例えば、0.3〜3.4kHz若しくは0.3〜4.0kHzの周波数帯域が使用され、高周波帯域変復調信号を用いたコンピュータ通信は、例えば、300kHz〜1MHzの周波数帯域が使用されることを示している。
【0050】
以下、本発明の実施の形態に係る動作を説明する。
【0051】
まず、電話通信を説明すると、PBX4からの音声信号・着信信号・ダイヤル信号等は0.3〜3.4kHzの周波数帯域が用いられているため、分岐アダプタ3内のハイパスフィルタ32で阻止され、電話機1のみに到達する。電話機1においては、同様に、その音声信号・着信信号・ダイヤル信号等はハイパスフィルタ102で阻止されて、ローパスフィルタ116側のみに到達し、このローパスフィルタ116を透過する。
【0052】
従って、PBX4からの着信信号は、ローパスフィルタ116、フックスイッチ117、コンデンサ118及び着信検出用ダイオードブリッジ回路119を介して着信回路120で検出され、これが呼出信号がスピーカ121から出力される。
【0053】
また、PBX4からの音声信号は、ローパスフィルタ116、フックスイッチ117、通話用ダイオードブリッジ回路122及びダイヤルパルス送出回路123を介して通話回路124に到達し、ハンドセット125から出力されるようになる。
【0054】
次に、電話機1から発信する場合は、ダイヤルキー128が操作され、ダイヤルパルス発生回路123からのダイヤルパルス信号又はダイヤラー127内のプッシュボタン信号発生器からのプッシュボタン信号が送出されるが、これらはいずれも、電話機1内のハイパスフィルタ2によって阻止され、電話回線8のみに送出される。また、分岐アダプタ3においては、同様に、ハイパスフィルタ32で阻止され、PBX4のライン回路32のみに到達する。従って、PBX4はそのダイヤルパルス信号又はプッシュボタン信号を正常に受信し、電話交換動作を行うことができる。
【0055】
なお、電話機1のハンドセット125からの音声信号も、ダイヤルパルス信号又はプッシュボタン信号と同様に、PBX4のライン回路32のみに到達するので、通常の一般電話機と同様に電話通話を行うことができる。
【0056】
次に、コンピュータ通信を説明すると、LAN3からの10Base−T形式のデータは、分岐アダプタ3内で、300kHz〜1MHzの高周波数帯域に変調されるため、この変調信号は、分岐アダプタ3内のローパスフィルタ31で阻止され、電話機1のみに到達する。電話機1においては、同様に、その変調信号はローパスフィルタ116で阻止されて、ハイパスフィルタ102側のみに到達し、このハイパスフィルタ102を透過する。
【0057】
従って、LAN3からのデータ(変調信号)は、ハイパスフィルタ102、ハイブリッド回路103及び回線ドライバ/レシーバ104を介して高周波帯域変復調回路105に到達し、ここで、元のデジタル形式のデータに復調されて、変換バッファ106にバッファリングされる。すると、制御回路109はこのデータを10Base−T制御回路107に転送して、IEEE802.3に規定されている10Base−Tインタフェースの通信制御を行なわせ、デジタル信号を10Base−Tインタフェースの通信形式に従って10Base−Tドライバ/レシーバ108、RJ−45型コネクタ及び10Base−T形式のケーブル(ツイストペアケーブル)9を介してパーソナルコンピュータ2に送出する。
【0058】
一方、これと同様に、パーソナルコンピュータ2からの10Base−T形式のデータは、電話機1内で、300kHz〜1MHzの高周波数帯域に変調されるため、この変調信号は、電話機1内のローパスフィルタ116で阻止され、分岐アダプタ3(電話回線8)のみに出力される。分岐アダプタ3においては、同様に、その変調信号がローパスフィルタ31で阻止されて、ハイパスフィルタ32側のみに到達し、このハイパスフィルタ32を透過する。
【0059】
従って、パーソナルコンピュータ2からのデータ(変調信号)は、ハイパスフィルタ32、ハイブリッド回路33及び回線ドライバ/レシーバ34を介して高周波帯域変復調回路35に到達し、ここで、元のデジタル形式のデータに復調されて、変換バッファ36にバッファリングされる。すると、制御回路39はこのデータを10Base−T制御回路37に転送して、IEEE802.3に規定されている10Base−Tインタフェースの通信制御を行なわせ、デジタル信号を10Base−Tインタフェースの通信形式に従って10Base−Tドライバ/レシーバ38を介してLAN5(ハブ51)に送出する。
【0060】
これによって、パーソナルコンピュータ2は、電話回線8によってLAN5に接続されるので、LAN5に直接接続されたパーソナルコンピュータと同様に、ルータ53を経由してインターネット7を介したコンピュータ通信を行うことができるようになる。
【0061】
このように、コンピュータ通信に用いる周波数帯域を電話通信に用いる周波数帯域より高い周波数帯域にすることで、互いに干渉することなく、一つの電話回線(2ワイヤ式の電話回線)8を用いて、電話通信とコンピュータ通信とが同時に行えるようになる。
【0062】
なお、電話機1において、ハイパスフィルタ102の後段に設けられている回線ドライバ/レシーバ104、高周波帯域変復調回路105、変換バッファ106、10Base−T制御回路107及び10Base−Tドライバ/レシーバ108は、電源回路111からの電源供給によって動作するが、ローパスフィルタ116の後段に設けられている、フックスイッチ117、コンデンサ118、着信検出用ダイオードブリッジ回路119、着信回路120、スピーカ121、通話用ダイオードブリッジ回路122、ダイヤルパルス送出回路123、通話回路124、ハンドセット125、分圧回路126、ダイヤラー127、ダイヤルキー128及び着信ランプ129は、いずれも、PBX4から供給される通話電流のみで動作するように、その電源系統を分離している。従って、商用電源の停電時、電源回路111の障害時等の非常時であっても、電話通信を行うことができるように構成されている。
【0063】
また、電話機1において、コンピュータ通信に用いる周波数帯域を電話通信に用いる周波数帯域より高い周波数帯域であれば、電話通話者はこれを可聴することができなく、また、PBX4も誤動作することがないので、ローパスフィルタ116を備えなくても実質的に同様の動作、作用を得ることができる。
【0064】
次に、図1に示す電話機1の他の実施の形態を説明する。
【0065】
図6は、図1及び図2に示す電話機1の他の実施の形態の内部ハードウェア構成を示すブロック図である。図6において、図3の引用符号と同一の引用符号の回路(部位)は、図3において説明したものと同一の回路(部位)であるので、相違点のみ説明する。
【0066】
この電話機1は、更に、プッシュボタン信号受信器131を備えて構成されている。プッシュボタン信号受信器131は、ローパスフィルタ116とRJ−11型コネクタ101との間を接続する信号線に接続されていて、この信号線に送出されたプッシュボタン信号を受信、検出し、これを制御回路109に通知するものである。
【0067】
次に、プッシュボタン信号受信器131の使用内容を説明する。電話機のダイヤルキー127の動作モードを切替し、コンピュータ通信用のデータ設定(通信速度の設定など)をこのダイヤルキー127で行うことは容易に推測されるが、本実施の形態によれば、プッシュボタン(DTMF)信号を使用して行うことができる。
【0068】
例えば、ダイヤルキー127を2重押しした時に、プッシュボタン信号のシングルトーンが送出される機能を利用し、プッシュボタン信号受信器131が特定のシングルトーンをある一定時間検出した場合は、制御装置109通信用のデータ設定モードとなる。そして、次に続く2桁のプッシュボタン信号で100通りの組合せから、希望する内容に設定(例えば、通信速度、変調方式、初期化等の設定)することができる。なお、シングルトーンと2桁のプッシュボタン信号の組み合わせで使用するのは、PBX4での誤接続を防止するためである。
【0069】
以上の説明は、電話機1の電話部の機能がアナログ電話である場合を例に説明したが、これはデジタル電話であっても良い。電話部の機能がデジタル電話の場合は、図1と電話部の構成が異なるが同様の方法で実現可能である。これは、例えば、通話のための周波数帯域を512kHz以下とし、それ以上の周波数帯域をコンピュータ通信用の周波数帯域とすることにより実現可能であることは容易に推測できる。
【0070】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、端末装置(電話機)側に特別な付加装置を設けることなく、一つの通信回線(2ワイヤ式の電話回線)を用いて、電話通信とコンピュータ通信とを同時に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態の電話機の外観図である。
【図3】 本発明の実施の形態の電話機の内部ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態の分岐アダプタの内部ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】 電話通信とコンピュータ通信の使用周波数帯域を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態の電話機の他の実施の形態の内部ハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・電話機
2・・・パーソナルコンピュータ
3・・・分岐アダプタ
4・・・構内電話交換機(PBX)
5・・・ローカル・エリア・ネットワーク
6・・・公衆電話網
7・・・インターネット
8・・・電話回線
9・・・10Base−T形式ツイストペアケーブル
101・・・RJ−11型コネクタ
102・・・ハイパスフィルタ
103・・・ハイブリッド回路
104・・・回線ドライバ/レシーバ
105・・・高周波帯域変復調回路
106・・・変換バッファ
107・・・10Base−T制御回路
108・・・10Base−Tドライバ/レシーバ
110・・・RJ−45型コネクタ
111・・・電源回路
112・・・電源ジャック
113・・・電源ランプ
114・・・モデム通信表示ランプ
115・・・LAN通信表示ランプ
116・・・ローパスフィルタ
117・・・フックスイッチ
118・・・コンデンサ
119・・・着信検出用ダイオードブリッジ回路
120・・・着信回路
121・・・スピーカ
122・・・通話用ダイオードブリッジ回路
123・・・ダイヤルパルス送出回路
124・・・通話回路
125・・・ハンドセット
126・・・分圧回路
127・・・ダイヤラー
128・・・ダイヤルキー
129・・・着信ランプ

Claims (4)

  1. 電話回線を接続する第1のコネクタと、ハンドセットと、前記ハンドセットと前記電話回線とを接続する通話回路と、ダイヤルキーと、前記ダイヤルキーの操作に応じて、前記電話回線にダイヤル信号を送出するダイヤル送出回路と、前記第1のコネクタに接続されており、通話帯域外の信号を通過するハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタに接続されており、前記通話帯域外で信号の変復調を行う変復調回路と、前記変復調回路に接続されており、コンピュータ装置との通信制御を行う通信制御回路と、前記通信制御回路に接続されており、前記コンピュータを接続する第2のコネクタとを備えた電話機であって、
    前記ダイヤルキーの操作に応じて送出されるダイヤル信号を受信するダイヤル受信器と、前記ダイヤル受信器が特定のダイヤル信号を受信した場合に、前記変復調回路に所定の動作データを設定する制御回路とを備えたことを特徴とする電話機。
  2. 電話回線を接続する第1のコネクタと、ハンドセットと、前記ハンドセットと前記電話回線とを接続する通話回路と、ダイヤルキーと、前記ダイヤルキーの操作に応じて、前記電話回線にダイヤル信号を送出するダイヤル送出回路と、前記第1のコネクタに接続されており、通話帯域外の信号を通過するハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタに接続されており、前記通話帯域外で信号の変復調を行う変復調回路と、前記変復調回路に接続されており、コンピュータ装置との通信制御を行う通信制御回路と、前記通信制御回路に接続されており、前記コンピュータを接続する第2のコネクタとを備えた電話機であって、
    電源回路を備えており、
    前記変復調回路と前記通信制御回路とは前記電源回路から供給される電源で動作し、前記ハンドセットと前記通話回路と前記ダイヤル送出回路とは、前記電話回線から供給される通話電流で動作するように構成したことを特徴とする電話機。
  3. 前記第1のコネクタと前記通話回路の間に、通話帯域の信号を通過するローパスフィルタを備えたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の電話機。
  4. 前記通信制御回路は、前記第2のコネクタに10Base−Tのインタフェースを提供することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の電話機。
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