JP2003329651A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2003329651A
JP2003329651A JP2003059648A JP2003059648A JP2003329651A JP 2003329651 A JP2003329651 A JP 2003329651A JP 2003059648 A JP2003059648 A JP 2003059648A JP 2003059648 A JP2003059648 A JP 2003059648A JP 2003329651 A JP2003329651 A JP 2003329651A
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gas
temperature
chamber
gas sensor
characteristic
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JP2003059648A
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Masashi Sakamoto
将士 阪本
Yoshikuni Sato
美邦 佐藤
Hideki Ishikawa
秀樹 石川
Keigo Tomono
圭吾 伴野
Takeo Sasanuma
威夫 笹沼
Noboru Ishida
昇 石田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/028Material parameters
    • G01N2291/02809Concentration of a compound, e.g. measured by a surface mass change

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスセンサの検出素子と回路基板との電気的
配線を簡略化することによって、センサの構成を簡素化
する。また、ガスの温度を測定する素子の配設位置を適
正化する。 【解決手段】 ガスセンサは、検出用素子本体40とサ
ーミスタ60とを用いて検出出28内のガスの性質を検
出する。サーミスタ60は、検出室28とは別個の温度
測定室25に、その入口から突出しない位置に設けられ
ている。検出用素子本体40は金属片の端子55a,5
5bを有しており、サーミスタ60も金属片の端子64
a,64bを有している。これらの素子40,60は、
端子55a,55b,64a,64bが同一の方向に沿
って並列に配置された状態で電子回路基板70にそれぞ
れ接続されるように設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体の所定の特性
と温度とに応じて気体の性質を検出するためのガスセン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から検出用素子を用いて、流路に存
在する気体の性質として、例えば特定成分の濃度や温
度、あるいは湿度などを検出するガスセンサが知られて
いる。こうしたガスセンサでは、検出用素子からの信号
を電気的に処理して、気体の性質に対応した電気信号と
して出力する。こうしたガスセンサの一例として、自動
車など内燃機関を搭載した輸送機器に設けられ、超音波
の伝搬速度の変化を利用してガソリンや軽油などの濃度
を検出するガス濃度センサを取り上げる。こうしたガス
濃度センサは、例えば自動車に搭載されたキャニスタか
ら内燃機関の吸気管に接続されたパージラインの途中に
設けられ、センサに形成された所定体積の流路に、ガソ
リンなどが含まれる蒸発燃料ガスが通過するよう構成さ
れる。ガソリン蒸気の濃度が変化すると、蒸発燃料ガス
中を通過する超音波の速度が変化するので、この変化を
超音波の受信器で検出し、信号を処理して、ガソリン濃
度に対応した信号として出力するのである。こうしたガ
スセンサとして、次の技術が知られている。
【特許文献1】特開2000−249691号公報
【0003】図15は、従来のガス濃度センサ100の
構造の一例を示す断面図である。このガス濃度センサ1
00は、金属製の流路形成部材110を有しており、こ
の流路形成部材110によって、測定室120と、回路
基板収納室130とが構成されている。測定室120の
上端には、圧電素子140が設置されており、回路基板
収納室130には回路基板150が設置されている。測
定室120のほぼ中央の側面には、温度センサ160が
外部から挿入されている。回路基板150は、圧電素子
140および温度センサ160と電気的に接続されてい
る。測定室120に導かれた気体中の成分(例えばガソ
リン)の濃度は、測定室120中の超音波の伝搬時間
と、気体の温度とに応じて決定される。
【0004】従来のガス濃度センサ100では、この例
のように、温度センサ160が測定室120の側面に設
けられている。この理由は、超音波の伝搬時間が気体成
分の濃度のみでなく、気体の温度にも依存するため、気
体の温度を正確に測定したいからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス濃度センサ100では、温度センサ160と回路基
板150との間の配線が長くなってしまい、その引き回
しが複雑になるという問題があった。また、配線が切断
されないようにするための保護材が必要になるという問
題もあった。さらに、温度センサ160は、測定室12
0の側面に外部から挿入した形で固定されているため、
測定室120の気密性などにも問題が生じる場合があっ
た。
【0006】また、気体の特性を検出する手法によって
は、温度センサを測定室内に設けることが望ましくない
場合もあった。例えば、図15に示したタイプのガス濃
度センサ100では、圧電素子140から送信される超
音波を利用して測定を行なうため、超音波が伝搬する測
定室120内には、空間の対称性を乱す原因となる部材
を配置することは避けたいという要請があった。かとい
って、温度センサ160を測定室120外、例えば測定
室120に気体を流入している通路170に設けると、
測定室120内の気体の温度が変化する以前に、通路1
70内の気体の温度変化を検出してしまうため、測定室
120内の気体の正確な温度検出ができない、という問
題があった。
【0007】なお、上述のような問題は、ガス濃度セン
サに限らず、気体の所定の特性を検出するための特性検
出素子と、気体の温度を検出するための温度検出素子と
を用いるガスセンサに共通する問題であった。
【0008】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、ガスセンサの検出素子と回
路基板との電気的配線を簡略化することによって、セン
サの構成を簡素化することのできる技術を提供すること
を目的とする。また、特性検出素子が配設された特性測
定室外に温度検出素子が設けられた場合でも、特性測定
室内の気体の温度を精度良く検出することのできる技術
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1
のガスセンサは、気体の所定の特性と温度とに応じて前
記気体の性質を検出するためのガスセンサであって、前
記気体の所定の特性を検出する特性検出素子と、前記特
性検出素子に電気的に接続された第1の金属片端子とを
有する特性検出素子アセンブリと、前記気体の温度を検
出する温度検出素子と、前記温度検出素子に電気的に接
続された第2の金属片端子とを有する温度検出素子アセ
ンブリと、前記第1と第2の金属片端子を介して前記特
性検出素子と前記温度検出素子とにそれぞれ電気的に接
続された回路基板と、を備える。また、前記特性検出素
子アセンブリと前記温度検出素子アセンブリとは、前記
第1と第2の金属片端子が同一の方向に沿って並列に配
置された状態で前記回路基板にそれぞれ接続されるよう
に設置されていることを要旨とする。
【0010】このガスセンサでは、特性検出素子の第1
の金属片端子と、温度検出素子の第2の金属片端子と
が、同一の方向に沿って並列に配置された状態で前記回
路基板にそれぞれ接続されるので、これらの2つの検出
素子と回路基板との電気的配線が簡略化され、センサの
構成を簡素化することができる。
【0011】上記ガスセンサは、さらに、前記特性検出
素子を用いて前記気体の所定の特性を検出するための特
性測定室と、前記温度検出素子を用いて前記気体の温度
を検出するために、前記ガスセンサ内における前記気体
の流路の途中において前記特性測定室とは別の位置に設
けられた温度測定室と、を備えるようにしてもよい。
【0012】この構成によれば、温度測定室が特性測定
室とは別個の位置に設けられているので、特性測定室に
温度測定室を隣接することによって生じ得る特性検出素
子の測定誤差を低減することができる。この結果、気体
の性質の測定自体の精度も向上させることができる。
【0013】なお、上記ガスセンサは、さらに、前記回
路基板を収納するための回路基板収納室を備え、前記回
路基板収納室と、前記特性測定室と、前記温度測定室
と、前記気体の流路とは、前記回路基板収納室と前記特
性測定室との間、および、前記回路基板収納室と前記温
度測定室との間が互いに連通するように樹脂で一体的に
成形された流路形成部材によって構成されており、前記
特性検出素子アセンブリは、前記回路基板収納室と前記
特性測定室との間を封止する状態で固定されており、前
記温度検出素子アセンブリは、前記回路基板収納室と前
記温度測定室との間を封止する状態で固定されているよ
うにしてもよい。
【0014】この構成によれば、特性検出素子アセンブ
リと温度検出素子アセンブリは、流路形成部材で形成さ
れた空間の中に配置されているので、仮に、その封止状
態に多少の問題が生じたとしても、気体が直ちに外部に
漏れ出すことを防止することができる。
【0015】なお、前記温度測定室は、前記ガスセンサ
内における前記気体の流路に面して設けられた凹部とし
て形成されており、前記流路に面した前記凹部の入口か
ら前記温度検出素子の先端までの距離と、前記凹部の内
径との比が、0〜2.0の範囲に設定されているように
しても良い。
【0016】流路に面した前記凹部の入口から前記温度
検出素子の先端までの距離と、前記凹部の内径との比の
値は、温度測定室において測定される気体の温度と、特
性測定室内の気体の温度との差に影響があることが見い
だされた。また、この比の値を0〜2.0の範囲に設定
すれば、この温度差が少なく、気体の性質の測定精度も
向上することが判明した。
【0017】上記ガスセンサは、さらに、前記特性測定
室よりも多量の気体が通過するように前記特性測定室を
バイパスさせるバイパス流路を備えており、前記温度測
定室は、前記バイパス流路に面した位置に設けられてい
るものとしてもよい。
【0018】この構成によれば、温度測定室をバイパス
流路に面した位置に設けるので、気体の温度をより正確
に測定することができる。
【0019】なお、前記特性検出素子は、前記気体の超
音波の伝搬速度を検出する素子であり、前記ガスセンサ
は、前記超音波の伝搬速度と前記気体の温度とに応じて
前記気体中に含まれる少なくとも1種類のガス成分の濃
度を検出するセンサであるものとしてもよい。
【0020】このガスセンサによれば、ガス成分の濃度
を精度良く測定することが可能である。
【0021】また本発明の第2のガスセンサは、気体の
所定の特性と温度とに応じて前記気体の性質を検出する
ガスセンサであって、前記性質の検出を行なうとする気
体が流入する特性測定室に臨んで設けられ、該特性測定
室内の気体の所定の特性を検出する特性検出素子と、前
記特性測定室に流入する気体の流路に面して設けられた
温度測定室において前記気体の温度を検出する温度検出
素子と、前記特性検出素子の出力を前記温度検出素子の
出力を利用して処理し、少なくとも前記気体の性質に関
与するパラメータを演算する回路とを備え、前記温度検
出素子を、その先端が、前記温度測定室の入口に対し
て、突出しない位置に配設したことを要旨とする。
【0022】かかるガスセンサでは、気体の特性を検出
する特性検出素子が配設された特性測定室から隔たった
温度測定室内に温度検出素子が設けられていても、特性
測定室内に流入する気体がこの温度測定室が面した流路
を流れており、特性測定室内の気体の温度を精度良く検
出することができる。
【0023】この場合、温度検出素子の位置は、温度測
定室の入口から温度検出素子の先端までの距離と、温度
測定室の内径との比が、0〜2.0の範囲である位置と
して設定することができる。かかる関係を採用すること
で、測定誤差を十分に抑制することができる。
【0024】更に、温度測定室は、流路における前記気
体の流動方向に対して略直角に設けることができる。ま
た、温度測定室の内径に対して、温度検出素子の外径を
1/2以下とすることも、温度測定室内の気体の入れ替
えという観点から望ましい。
【0025】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、ガスセンサ、ガスセンサの製
造方法、ガスの特性または性質の検出方法または測定方
法、等の態様で実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施例と
してのガスセンサの分解斜視図である。このガスセンサ
10は、超音波の伝搬速度がガス濃度により変化するこ
とを利用してガソリン蒸気の濃度を検出するセンサであ
る。このガスセンサは、例えば内燃機関を動力源とする
車両に搭載されたキャニスタから吸気通路にガソリンを
パージする通路に配置されて、パージされるガソリン濃
度を検出する目的などに用いられる。
【0027】(A)ガスセンサの全体構成:図1に示し
たように、このガスセンサ10は、大きくは、濃度を検
出しようとするガスが通過する流路を形成する流路形成
部材20と、この流路形成部材20に一体に作り込まれ
た収納部22に収納される検出用素子本体40、流路を
通過するガスの温度を検出するサーミスタ60、検出用
素子本体40の上部に配置される電子回路基板70、収
納部22にはめ込まれる金属製のケース80から構成さ
れている。検出用素子本体40は、収納部22に設けら
れた取り付け用凹部24に超音波溶着により固定されて
おり、サーミスタ60は、取り付け用のサーミスタ挿入
孔25に挿入・固定されている。後述するように、検出
用素子本体40やサーミスタ60は、電気的な信号をや
り取りするための端子を有し、この端子は、電子回路基
板70の対応する取り付け穴に挿入され、はんだ付けに
より固定される。ガスセンサ10は、これら検出用素子
本体40やサーミスタ60を収納部22に固定した後、
信号処理を行なう基板である電子回路基板70を取り付
け、更にケース80を収納部22にはめ込み、その上
で、全体をウレタンなどの樹脂によりモールドして製造
されている。なお、ガスセンサ10の製造工程について
は、(F)で詳述する。
【0028】(B)流路形成部材20の構成:ガスセン
サ10の流路形成部材20は、ガラスフィラー入りの合
成樹脂を成形したものであり、その弾性率は、ガスセン
サとして適切な値に調整されている。この流路形成部材
20は、図1に示したように、上部に検出用素子本体4
0を収納する収納部22を備え、その下部に、検出用の
ガスが流通する流路を有する。主な流路としては、ガス
センサ10にガソリン蒸気が含まれるガスを導入する導
入路27,このガスにおけるガソリン濃度を超音波によ
り検出するための測定室28,測定室28に対してガス
をバイパスするバイパス流路29が形成されている。測
定室28は、検出用素子本体40のほぼ直下に、バイパ
ス流路29は、サーミスタ60のほぼ直下に、それぞれ
設けられている。
【0029】こうした流路構造を詳しく説明するため
に、ガスセンサ10の垂直断面を図2に示す。図2は、
ガスセンサ10を、導入路27および検出用素子本体4
0の軸線を含む平面で切断した断面図である。なお、ガ
スセンサ10は最終的には樹脂(例えばウレタン)が充
填されてモールドされるが、図2では、図示の簡明さを
図って、全体をモールドする樹脂は描いていない。図2
に示したように、流路形成部材20の内部は、流路に着
目すれば、導入路27、測定室28、バイパス流路29
に分かれている。これらは、成形時の型を可動可能に設
けることにより容易に成形することができる。導入路2
7はバイパス流路29に直角に連通しており、更に導入
孔32を介して測定室28とも連通している。バイパス
流路29の下方は出口34が形成されており、導入路2
7から導入されたガソリン蒸気を含むガスは、出口34
から排出され、この実施例では、内燃機関の吸気通路に
図示しないホースにより接続されている。バイパス流路
29の出口34と反対側の端部は、サーミスタ60が取
り付けられる挿入孔25として形成される。従って、サ
ーミスタ60は、導入路27から流入したガスの温度に
所定の関係を持って、これを検出することになる。
【0030】測定室28は、上部が検出用素子本体40
が取り付けられる凹部24(図1)に連通しており、そ
の下方には、超音波を反射するための反射部33が形成
されている。この反射部33の働きについては、後述す
るが、測定室28の底部からは、所定距離(本実施例で
は数ミリ)持ち上げられた構造となっており、この反射
部33の周囲の空隙は、そのまま測定室28の底部に連
通する排出流路35を介してバイパス流路29につなが
っている。このため、導入路27から導入孔32を通っ
て流入したガスは、測定室28の内部に充満し、所定の
割合で、排出流路35からバイパス流路29に出てい
く。なお、排出流路35は、測定室28の底部に設けら
れていることから、測定室28内の水蒸気やガソリン蒸
気などが結露して液化した場合、これらの水滴・油滴を
排出するドレインとしても働く。反射部33の周囲の溝
に溜まった液体が排出されやすいように、反射部33の
周辺外形は、排出流路35に向けて傾斜されている。
【0031】流路形成部材20の上部に形成された収納
部22には、上述したように、測定室28に連通する開
口を有する取り付け用凹部24や、サーミスタ取り付け
用の挿入孔25などが形成されているが、この収納部2
2に相当する場所には、金属板36がインサート成形さ
れている。この金属板36は、その一隅に切り起こし部
83を備える。この切り起こし部83は、インサート成
形された後、図1に示したように、収納部22の内側に
立設された状態となり、電子回路基板70を取り付ける
際、基板上の取付孔72に挿入される。取付孔72に
は、接地ラインに接続されたランドが用意されており、
切り起こし部83は、このランドにはんだ付けされる。
なお、電子回路基板70側の取付孔の内寸を、切り起こ
し部83より小さくし、切り起こし部83を、内側に導
電材料がメッキされた取付孔72に圧入することで、機
械的に電気的な接触を実現するものとしても良い。もと
より、圧接、嵌合、かみ合わせなどの手法を採用するこ
とも可能である。
【0032】収納部22の外側には、電気信号をやりと
りするためのコネクタ31が形成されており、コネクタ
31を形成する端子(図示せず)は、収納部22の外壁
をこの部分で貫通している。
【0033】図2からも理解できるように、流路形成部
材20の成形時には、電子回路基板70を収納する回路
基板収納室23と測定室28(「特性測定室」とも呼
ぶ)とが連通し、また、回路基板収納室23とサーミス
タ挿入孔25(「温度測定室」とも呼ぶ)が連通するよ
うに、流路形成部材20が樹脂で一体的に成形される。
但し、組み立て後の状態では、回路基板収納室23と測
定室28との間は検出用素子本体40で封止されてお
り、また、回路基板収納室23とサーミスタ挿入孔25
との間もサーミスタ60によって封止されている。
【0034】なお、後述するように、検出用素子本体4
0は、超音波の音速検出用の素子と、他の部材(例えば
電気的な接続のための端子など)とを含むので、「音速
検出素子アセンブリ(音速検出素子組立体)」とも呼
ぶ。また、同様の理由で、サーミスタ60を「サーミス
タアセンブリ(サーミスタ組立体)」とも呼ぶ。なお、
温度センサとしては、サーミスタ以外の熱電対などのセ
ンサも利用可能である。
【0035】(C)検出用素子本体40およびサーミス
タ60の構造:検出用素子本体40の構造を、図3の断
面図に示した。この検出用素子本体40は、図1に示し
たように、組立後は円盤形状となるが、これはフランジ
部41を有する合成樹脂製の素子ケース42の内部に、
後述する圧電素子などを収納したのち、ウレタンを内部
に充填しているからである。素子ケース42のフランジ
部41は、収納部22に設けられた取り付け用凹部24
(図1)より大径に形成されており、フランジ部41の
下部の収容部43は、凹部24より小径に形成されてい
る。この素子ケース42単体の状態では、収容部43の
下面は開口されており、その端面45の外側縁部には、
段差部46が形成されている。製造時には、この段差部
46の内側に、耐ガソリン性のある材料を用いた円形の
保護フィルム48が接着される。
【0036】保護フィルム48の中心には、円柱形状の
音響整合板50が接着・固定されており、この音響整合
板50の上面には圧電効果を利用して超音波の送受信を
行なう圧電素子51が接着・固定されている。音響整合
板50は、圧電素子51の振動を、保護フィルム48を
介して効率よく、空気中に(本実施例では測定室28
へ)送出するために設けられている。音波や超音波は、
媒質の密度の差が存在する場所で反射し易いので、圧電
素子51を直接保護フィルム48に接着するのではな
く、音響整合板50を介して接合することにより、圧電
素子51の振動を効率よく超音波として測定室28内に
送出することができる。本実施例では、音響整合板50
として、多数の小さなガラス玉をエポキシ系樹脂を固め
たものを用いた。また、これらの音響整合板50と圧電
素子51とを取り囲むように、筒体52が配置されてい
る。この筒体52は、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム52aに銅箔52cを接着層52bを介して貼り合
わされたものであり、銅箔52c側を内側にして円筒形
に巻き、端面を重ねて貼り合わせたものである。この筒
体52の内径は、音響整合板50の外径と略一致してい
るので、筒体52は、音響整合板50の外周に密着して
いる。両者は接着されていない。
【0037】圧電素子51は、ピエゾなどの電歪素子を
円柱形に形成したものであり、軸方向上下面に形成され
た電極に電圧を印加した際、軸方向にのみ歪曲が生じる
ように、格子の方向を整えて切り出されている。圧電素
子51は、後述するように、超音波を測定室28内に送
出する送信器として働くが、同時に本実施例では超音波
振動を受信して電気信号を出力する受信器としても機能
する。もとより、送信用の素子と受信用の素子とを別々
に設けて、ガスセンサを作ることも可能である。圧電素
子51としては、圧電セラミックスや水晶などの結晶体
などを適宜用いることができる。電極は、特に図示しな
いが、圧電素子51の上下面に蒸着などの手法により形
成しても良いし、金属の薄板を貼り付けて構成しても良
い。
【0038】素子ケース42は、断面が略逆「L」字形
状をしており、その内周面は、鉛直面に対して所定の角
度(本実施例では約11度)の傾きでテーパが付けられ
ている。従って、収容部43の外壁に相当する部分は、
下部、即ち保護フィルム48に近づくにつれて厚みを増
す。この結果、素子ケース42の収容部43は、フラン
ジ部41との付け根の付近で外壁の厚みが薄く、可撓性
に富み、その下端では、保護フィルム48を貼付する充
分な面積を用意している。この素子ケース42は、ほぼ
円筒形に形成されているものの、端子55a,55bが
埋設されている箇所だけ、内側に突出した形状を有す
る。この突出部56a,56bに埋設された端子55
a,55bは、「L」字形状に曲っており、その下端に
は、リード線54a,54bがはんだ付けされる。端子
55a,55bの上端は、電子回路基板70の対応する
取り付け孔に挿入され、その場所に用意されたランドに
はんだ付けされる。こうして圧電素子51のリード線5
4a,54bの取付を終えてから、素子ケース42の内
部には、ウレタンが充填される。
【0039】素子ケース42は、フランジ部41の下面
略中央に、溶着用の突起59を円周状に備えている。こ
の突起59は、超音波溶着時に溶融して、フランジ部4
1を、収納部22の取り付け用凹部24にしっかりと固
着する。
【0040】図4は、サーミスタ60の構造を示す断面
図である。このサーミスタ60は、サーミスタ素子を有
する感熱部61を保持した円筒状の第1のホルダ62
が、やや大きな第2のホルダ63の下部側の凹部に差し
込まれ、接着剤で固定された構成を有している。第2の
ホルダ63の上方には、金属片の2本の端子64a,6
4bが固定されて突出している。感熱部61の2本のリ
ード線65a,65bは、第2のホルダ63の中央に形
成された貫通孔を通ってホルダ63の上方に取り出さ
れ、2つの端子64a,64bにそれぞれ接続されてい
る。なお、中央の貫通孔において2本のリード線65
a,65bが互いに電気的に接触しないようにするため
に、リード線65a,65bには絶縁シース66a,6
6bが取り付けられている。この絶縁シース66a,6
6bとしては、例えばポリイミドチューブが使用でき
る。こうして組み立てられたサーミスタ60は、サーミ
スタ挿入孔25(図1)に固定される。この固定は、接
着剤や超音波溶着などの種々の方法で行うことができ
る。
【0041】図2にも示されているように、検出用素子
本体40とサーミスタ60は、それらの金属片端子55
a,55b,64a,64bが同一の方向に並列に配置
された状態で電子回路基板70にそれぞれ接続される。
従って、特にサーミスタ60と回路基板70との電気的
な接続構造が従来よりも大幅に簡略化されている。ま
た、組み付け時には、各端子55a,55b,64a,
64bを、電子回路基板70に予め設けられた貫通孔を
通過させ、電子回路基板70の上側に設けられたランド
にハンダ付けすれば良いので、この接続工程も簡略化さ
れている。このように、本実施例のガスセンサの構成に
よれば、検出用素子本体40とサーミスタ60とを同時
に組み付けることが可能となり、この結果、組み付け時
の信頼性を高めることができ、コストも低減できる。さ
らに、端子55a,55b,64a,64bは、流路形
成部材20の外側を通ることが無く、その内側のみを通
るので、回路基板収納室23に充填される充填材(樹脂
モールド)によって端子55a,55b,64a,64
bも保護される。従って、これらの端子のための特別な
保護材を設ける必要が無いという利点もある。
【0042】なお、前述したように、流路形成部材20
の成形時には、サーミスタ60が取り付けられるサーミ
スタ挿入孔25(温度測定室)と、回路基板収納室23
とは、連通する空間として一体的に成形されている。従
って、万一サーミスタアセンブリ60の取り付け部分の
気密性が多少低下した場合にも、温度測定室25内のガ
スが外部に直接漏れ出す可能性が無く、回路基板収納室
23側に拡がるだけである。この回路基板収納室23
は、樹脂モールドされているので、ガスが外部に漏れ出
す心配が無い。従って、本実施例のガスセンサでは、図
15に示した従来のガスセンサに比べて、ガスの外部へ
の漏出防止に関する信頼性が高いという利点がある。
【0043】(D)電子回路基板70とその回路および
ガス濃度検出の手法:次に、電子回路基板70の構造
と、その取付について説明する。電子回路基板70は、
ガラスエポキシ基板に予めエッチング等により回路パタ
ーンを形成したものであり、部品の取付位置にランドや
スルーホールが設けられている。また、検出用素子本体
40やサーミスタ60、あるいはコネクタ31の端子な
どが取付られる部位には、それぞれの端子形状に合わせ
た大きさの取付孔が設けられ、その周囲をランドパター
ンが取り巻いている。従って、完成した電子回路基板7
0は、所定の位置に、信号処理用の各種部品、例えば信
号処理用の集積回路(IC)や、抵抗器,コンデンサな
どが取り付けられており、これを、検出用素子本体40
やサーミスタ60の取付が完了した収納部22に装着
し、はんだ付けを行なうことで、電気的な回路構成は完
了する。ガスセンサ10の製造としては、最終的には樹
脂モールドを行なうが、この点は、後で製造方法の項で
一括して説明する。
【0044】こうして完成したガスセンサ10の電気的
な構成を、図5のブロック図に示す。図示するように、
この電子回路基板70は、マイクロプロセッサ91を中
心に構成されており、マイクロプロセッサ91に接続さ
れた各回路素子、即ち、タイマ90、デジタル−アナロ
グコンバータ(D/Aコンバータ)92、ドライバ9
3、増幅器96が接続されたコンパレータ97等を備え
る。サーミスタ60は、直接マイクロプロセッサ91の
アナログ入力ポートPAPに接続されている。また、ド
ライバ93と増幅器96は、検出用素子本体40に接続
されている。
【0045】タイマ90は、時間を精密に計測するため
のものであり、後述するガソリンの濃度検出において、
検出用素子本体40から送信された超音波が、ガソリン
蒸気が存在する測定室28において、反射部33に反射
して戻ってくるまでの時間を正確に計測するのに用いら
れる。ドライバ93はマイクロプロセッサ91からの指
令を受けて、短時間(実施例では約20マイクロセカン
ド)だけ検出用素子本体40の圧電素子51を駆動する
回路である。ドライバ93が出力するこの矩形波の信号
を受けると、圧電素子51は振動し、送信器として機能
して、超音波を測定室28内に送出する。
【0046】測定室28内に送出された超音波は、比較
的高い指向性を保ったまま直進し、測定室28底部の反
射部33に反射して戻ってくる。戻ってきた超音波が保
護フィルム48に到達すると、保護フィルム48および
音響整合板50を介して、圧電素子51にその振動は伝
わり、圧電素子51は今度は受信器として機能して、振
動に応じた電気信号を出力する。この様子を、図6に示
した。図において、区間P1は、ドライバ93が信号を
出力しており、圧電素子51が送信器として機能してい
る期間を、区間P2は、反射部33で反射した超音波に
より振動が圧電素子51に伝わり、圧電素子51が受信
器として機能している期間を、それぞれ示している。
【0047】受信器として機能した際の圧電素子51の
信号は、増幅器96に入力されて増幅される。実施例で
は、増幅器96は、ノイズに強い差分増幅器を用いてい
る。この増幅器96の出力は、コンパレータ97に入力
されており、ここで予め用意された閾値Vref と比較さ
れる。閾値Vref は、ノイズなどの影響により増幅器9
6が出力する誤信号を弁別できるレベルである。誤信号
としては、ノイズなどによるものの他、検出用素子本体
40自身が持っている残響などの影響によるものがあ
る。
【0048】コンパレータ97は、増幅器96からの信
号を閾値Vref と比較することにより、圧電素子51が
受信した振動の大きさが所定以上になったときにその出
力を反転する。このコンパレータ97の出力をマイクロ
プロセッサ91により監視し、圧電素子51からの最初
の超音波の出力タイミング(図6のタイミングt1)か
ら、コンパレータ97の出力が反転するまで(図6のタ
イミングt2)の時間Δtを計測することにより、超音
波が測定室28内の反射部33までの距離Lを往復する
のに要した時間を知ることができる。超音波が、ある媒
質中を伝搬する速度Cは、次式(1)に従うことが知ら
れている。
【0049】
【数1】
【0050】この式(1)は、複数の成分が混在してい
るガスについて成り立つ一般式であり、変数nは、第n
成分についてであることを示すサフィックスである。従
って、Cpnは測定室28内に存在するガスの第n成分
の定圧比熱、Cvnは測定室28のガスの第n成分の定
積比熱、Mnは第n成分の分子量、Xnは第n成分の濃
度比を表している。また、Rは気体定数、Tは測定室2
8内のガスの温度、である。ガスに関する比熱などは知
られているので、伝搬速度Cは、測定室28内のガスの
温度Tと濃度比Xnのみにより定まることになる。超音
波の伝搬速度Cは、圧電素子51から反射部33までの
距離Lを用いて、 C=2×L/Δt …(2) と表せるから、Δtを計測すれば、濃度比Xn、即ち、
ガソリン濃度を求めることができる。なお、本実施例で
は、ガソリン蒸気の濃度を検出したが、濃度が既知の場
合には、温度Tや距離Lを求めるセンサとして用いるこ
とも可能である。
【0051】マイクロプロセッサ91は、上記の式に従
う演算を高速に行ない、求めたガソリン濃度に対応した
信号をD/Aコンバータ92を介して出力する。この信
号SGNLがコネクタ31の端子を介して外部に出力さ
れる。実施例では、この信号SGNLは、内燃機関の燃
料噴射量を制御しているコンピュータに出力され、ここ
で、キャニスタからのガソリンのパージ量を勘案して、
燃料噴射量を補正するといった処理に用いられる。な
お、図5には、電源関係のラインは特に図示しなかった
が、マイクロプロセッサ91を初めとする各素子には、
いずれも直流電圧Vccを供給する電源ラインとグラン
ド(接地ライン)とが接続されている。このうち接地ラ
インは、既に説明したように、流路形成部材20の収納
部22の位置にインサート成形された金属板36とケー
ス80とに接続されている。図5では、これらの部材は
模式的に描いたが、金属板36(図2参照)とケース8
0(図1参照)とは、互いに組み合わさって検出用素子
本体40を覆う箱体を構成しており(図2参照)、これ
を同電位に保っていることから、電気的には電磁シール
ドを実現している。従って、内部に収納された検出用素
子本体40や電子回路基板70は、その外部からのノイ
ズに対して効果的に保護される。
【0052】(E)サーミスタ60の構成と測定精度と
の関係:図7は、サーミスタ60とサーミスタ挿入孔2
5の周辺を拡大して示す断面図である。なお、以下では
サーミスタ挿入孔25を「温度測定室25」と呼ぶ。ガ
スの導入路27を通るガスの一部は測定室28内に導か
れ、他の部分はバイパス流路29を流れる。測定室28
に導かれるガス量は、バイパス流路29を流れるガス量
よりも少なく、大部分のガスはバイパス流路29を流れ
る。この理由は、測定室28内において乱流が発生する
と測定誤差が大きくなるので、測定室28内の流れをで
きるだけ層流に近い状態に保つためである。
【0053】温度測定室25は、測定室28の上流側の
流路に設けられている。特に、本実施例では、バイパス
流路29に面した位置に温度測定室25が設けられてい
る。この位置では、ガスがかなり大量に流れているの
で、ガス温度をより精度良く測定できるという利点があ
る。
【0054】上述した(1)式および(2)式から理解
できるように、ガス濃度の測定は、ガス温度Tに依存す
る。このガス温度Tは、本来は測定室28内のガスの温
度である。しかし、従来技術でも説明したように、測定
室28内にサーミスタを設置すると、サーミスタの電気
的接続のための構成が複雑となるという問題がある。ま
た、サーミスタを設置することによって、測定室28内
にゴミや水などが溜まりやすくなり、これが測定精度に
悪影響を与える可能性もある。そこで、本実施例では、
サーミスタ60を、測定室28とは別の空間に設置する
ことによって、これらの問題を回避している。
【0055】ところで、サーミスタ60を測定室28と
は別の空間に配置すると、ガス温度Tの測定精度が問題
となる。例えば、導入路27に高温のガスが急に流れて
きたときには、温度測定室25内のガスはすぐに高温に
なるが、測定室28内のガスは低温のままである。ま
た、これとは逆の場合も考えられる。これらの場合に
は、音速検出の対象となっているガスの温度と、温度測
定の対象となっているガスの温度(サーミスタ指示値)
とが一致しないことになる。この温度測定の誤差によ
り、図8に示すように、濃度測定に誤差が生じる結果と
なる。
【0056】本発明の発明者らは、サーミスタ60の寸
法と温度測定室25の寸法の関係を適切に設定すること
によって、このような温度測定に関する問題点を解決で
きることを見いだした。前述したように、サーミスタ素
子を含む感熱部61は、ホルダ62に埋め込まれてい
る。このホルダ62の外径φdが小さいほど(すなわち
ホルダ62の熱容量が小さいほど)感熱部61とホルダ
62との間の熱の移動が少なくなるので、感熱部61に
おける温度変動による測定誤差が少なくなる傾向にあ
る。また、第2のホルダ63から露出している第1のホ
ルダ62の長さcが長いほど、感熱部61とこれらのホ
ルダ62,63との熱の移動が少なくなるので、感熱部
61における温度変動による測定誤差が少なくなる傾向
にある。換言すれば、ホルダ62の外径φd をなるべく
小さくし、その長さcをなるべく長くすれば、温度の測
定精度を向上させることができる。
【0057】温度測定室25の入口から感熱部61まで
の距離bと、温度測定室25の内径φaとの関係も、温
度測定の誤差に大きな影響があることが見いだされた。
図9は、これらの寸法の比b/φaの温度測定の誤差に
対する影響を示すグラフである。この比b/φaの値が
過度に小さいときには、高温のガスが急に流れてきた場
合に、サーミスタ60による温度指示値の方が、測定室
28内のガス温度よりも大きくなる。この結果、図8の
特性から、濃度測定値が実際の濃度よりも高めになって
しまう。一方、比b/φaの値が過度に大きいときに
は、高温のガスが急に流れてきた場合に、サーミスタ6
0による温度指示値の方が測定室28内のガス温度より
も小さくなる。この結果、図8の特性から、濃度測定値
が実際の濃度よりも低めになってしまう。なお、低温の
ガスが急に流れてきたときには、上述と逆の傾向にな
る。
【0058】このように、温度測定誤差とこれによる濃
度測定誤差は、この比b/φaに依存することが判明し
た。図10は、ガス温度に変動があったときの濃度測定
誤差への影響を示す説明図であり、図10(A)は、こ
の比b/φa比に対する測定誤差を示し、図10(B)
は、この比b/φaに対して誤差をプロットしたグラフ
である。図示するように、室温状態から約80℃のガス
を急に流した場合の実験結果である。このグラフに示さ
れているように、比b/φaの値を0より大きくかつ
2.0以下の範囲に設定することによって、ガスの温度
変動による濃度測定誤差への影響を抑制することが可能
である。この比b/φaが0より大きいとは、少なくと
もサーミスタ60の先端の感熱部61が温度測定室25
の入口より突出していないことを意味する。また、サー
ミスタ60の径φdが、温度測定室25の内径φaに対
して1/2以下であれば、温度測定室25内のガスの交
換がスムースに行なわれ、ガスの滞留による温度誤差も
生じにくい。
【0059】(F)ガスセンサの製造方法:次に、本実
施例におけるガスセンサ10を製造する方法について、
説明する。図11は、ガスセンサの製造工程を示す工程
図である。図示するように、このガスセンサ10を製造
するに際しては、まず圧電素子を組み立てる(工程S1
00)。他方、こうして得られた圧電素子組立を封入す
る素子ケース42(図3)を用意する(工程S11
0)。素子ケース42は、ガラスフィラー入りの合成樹
脂を型に流し込んで製造するが、削り出しなどの手法に
よっても良い。
【0060】次に、検出用素子本体40を組み立てる作
業を行なう(工程S120)。この工程では、まず、工
程S110で製造した素子ケース42に、工程S100
で組み立てた圧電素子組立を組み付ける。この状態で、
筒体52を、素子ケース42の開口側から挿入し、音響
整合板50の外周に嵌め込む作業を行なう(工程S13
0)。作業に先立って、銅箔52cを接着層52bを介
してポリエチレンテレフタレートフィルム52aに貼り
合わせたものを、予め音響整合板50の外径に合わせた
内径に巻き、筒体52として製造しておく。筒体52
は、特に接着などはせず、音響整合板50に嵌め合わせ
ただけである。
【0061】この状態で、圧電素子51から延びる2本
のリード線54a,54bを、端子55a,55bには
んだ付けなどの手法で接続する作業を行なう(工程S1
40)。以上の処理により、検出用素子本体40に必要
に部品は全て組み付けられる。そこで、次に素子ケース
42の開口側から、ウレタンを充填する処理を行なう
(工程S150)。なお、図2,図3ではウレタンは省
略されている。
【0062】以上説明した検出用素子本体40の製造と
は別に、流路形成部材20(図2)の製作が行なわれ
る。この工程を工程S200以下に示した。流路形成部
材20の製作に際しては、まず金属板をプレス加工し
て、インサート成形用の金属板36を成形する処理を行
なう(工程S200)。
【0063】次に、流路形成部材20を、その内部に金
属板36を備えるようにインサート成形する処理を行な
う(工程S210)。流路形成部材20は、ガラスフィ
ラー入りの合成樹脂を用いて成形する。
【0064】こうして流路形成部材20を製作した後、
この流路形成部材20の収納部22の底部の凹部24
に、既に製造しておいた検出用素子本体40を溶着する
作業を行なう(工程S230)。溶着は、超音波溶着に
より行なう。これは検出用素子本体40を所定の治具に
取り付けた上で、凹部24の中心に検出用素子本体40
の中心を一致させ、この治具ごと超音波領域の振動数で
振動させて、そのフランジ部41(図3)の下面を収納
部22の接合面に強く打ちつける。図3に示すように、
フランジ部41の下面には、突起59が形成されている
から、超音波振動による力は全てこの突起59に集中す
ることになり、突起59は機械的なエネルギが集中する
ことにより加熱され、やがて溶融する。この結果、検出
用素子本体40は、フランジ部41下面で、流路形成部
材20の収納部22の接合面に隙間なく溶着する。検出
用素子本体40の取り付けの前後の様子を、図12
(A)(B)に示した。なお、溶着は、熱板溶着など、
他の手法に拠っても良い。
【0065】検出用素子本体40の取り付けと前後し
て、サーミスタ60を流路形成部材20のサーミスタ挿
入孔25に取り付ける作業も行なう(工程S240)。
その後、検出用素子本体40の上に緩衝材88を載置す
る(工程S250)。緩衝材88は、検出用素子本体4
0と略同一の外径に形成された発泡体であり、その厚さ
は数ミリである。この緩衝材88には、検出用素子本体
40から上方に突き出た端子55a,55bが貫通する
開口も設けられている。緩衝材88は、この後の工程で
取り付けられる電子回路基板70と検出用素子本体40
との間に介装され得る厚みを有し、後述する工程で充填
される発泡ウレタンが検出用素子本体40の周囲を埋め
尽くさないようにする目的で用いられている。
【0066】緩衝材88を配置した後、図13(A)に
示したように、電子回路基板70上に用意された取り付
け孔に、次の4つの部材を嵌め合わせつつ、電子回路基
板70を、上方から、収納部22に収納する(工程S2
60)。即ち、 ・金属板36から切り起こされて収納部22底部に立設
している切り起こし部83、 ・検出用素子本体40から突出した端子55a,55
b、 ・サーミスタ60の端子64a,64b、 ・コネクタ31の4本の端子、 の4つの部材を、電子回路基板70の所定の取付孔に嵌
合する。このうちコネクタ31の複数の端子のうち、図
5に示したGND,SGNL,Vcc用の端子を、電子
回路基板70上の取付孔周囲に設けられたランドにはん
だ付けする。
【0067】次に、図13(B)に示したように、この
収納部22にケース80を取り付ける作業を行なう(工
程S270)。このとき、ケース80に設けられた挿入
孔85に、コネクタ31の複数の端子のうちの1本の端
子31dを貫通させ、その後、これをはんだ付けまたは
ロウ付けする。これでケース80の取付作業は完了す
る。その後、収納部22内に樹脂(本実施例ではウレタ
ン)を充填する作業を行なう(工程S280)。ウレタ
ンで検出用素子本体40や電子回路基板70をモールド
するのである。なお、図13では、樹脂モールドした樹
脂は描いていない。その後、測定室28に濃度を他の検
出装置で検出したガソリン蒸気を含むガスを導入し、ガ
スセンサ10を動作させて、その出力を較正(キャリブ
レーション)する処理を行なう(工程S290)。ガス
センサ10の較正は、この実施例では、検出結果から、
ガスセンサ10の出力と他の測定装置で検出済みのガソ
リン濃度との関係を示す較正曲線を求めて、これをマイ
クロプロセッサ91に内蔵したEEPROMに書き込む
ことで行なったが、ウレタンの充填前に、電子回路基板
70上に用意したトリマなどを調整することで行なうよ
うにしても良い。後者の場合には、ケース80に調整用
の工具を差し入れるための開口部を設けておき、ケース
80を取り付けた状態(樹脂モールド未実施の状態)で
調整を行なうことが望ましい。
【0068】以上説明したガスセンサの製造方法によれ
ば、インサート成形という手法を用いて、合成樹脂によ
り流路形成部材20を形成する際に、金属板36を、収
納部22の底部に配置することができ、これと電気的に
接続されたケース80とが取り囲む空間内に、検出用素
子本体40と電子回路基板70とを容易に配置すること
ができる。このため、製造の容易さと、センサとしての
機能部品に対する電磁シールドの効果を確保することと
を、両立させることができる。
【0069】(G)第2実施例:図14は、本発明の第
2実施例としてのガスセンサの構成を示す断面図であ
る。このガスセンサは、サーミスタ60が、測定室28
の側面に設けられている点で第1実施例と異なる。但
し、サーミスタ挿入孔25a(温度測定室)は、流路形
成部材20aによって、測定室28および回路基板収納
室23aとともに一体的に成形されており、この点は第
1実施例と同じである。また、検出用素子本体40aの
端子55a,55bと、サーミスタ60の端子64a,
64bとが同一の方向に沿って並列に配置された状態で
電子回路基板70に接続されている点も第1実施例と同
じである。このような配置を実現するため、第2実施例
では、電子回路基板70が、測定室28の長手方向に並
行に配置されている。
【0070】この第2実施例のガスセンサも、第1実施
例のガスセンサと同様に、サーミスタ60と電子回路基
板70との電気的な接続構造が簡略化されており、ま
た、組み立て時には、サーミスタ60と検出用素子本体
40aとをほぼ同時に電子回路基板70に電気的に接続
することができる。また、万一サーミスタ60の気密性
が多少低下したとしても、ガスが直ちに外部に漏れ出す
ことが無く、さらに、電子回路基板収納室23a内の充
填剤(図示せず)によって漏出が防止されるという利点
がある。
【0071】なお、第2実施例では、温度測定室25a
が測定室28に面しているので、第1実施例に比べて温
度測定誤差による濃度測定誤差への影響が少ないという
利点がある。一方、第1実施例では、温度測定室25が
測定室28とは異なる位置に設けられており、測定室2
8にサーミスタ60のための凹凸が無いので、測定室に
液体等が滞留することを防止することができ、この結
果、音速の測定精度が向上するという点で第2実施例よ
りも好ましい。
【0072】以上、本発明のいくつかの実施例について
説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定される
ものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内におい
て変更することが可能である。
【0073】例えば、本発明は、超音波を用いた比熱セ
ンサ、あるいは、超音波以外の手法によりガスの種々の
性質を検出するセンサなどに適用することができる。す
なわち、本発明は、気体の所定の特性を検出するための
特性検出素子と、気体の温度を検出するための温度検出
素子とを有し、気体の所定の気体の所定の特性と温度と
に応じて気体の性質を検出するためのガスセンサに適用
可能である。
【0074】また、本実施例では、温度測定室25につ
いて、サーミスタ60の軸方向に直交する方向の断面形
状を円形として設計し、その内径φaと温度測定室25
の入口からサーミスタ60の感熱部61までの距離bと
の比b/φaを用いて、サーミスタ60の適正な位置を
特定したが、温度測定室25の断面形状が円形でない場
合には、その面積Dから実効的な内径φa′を演算して
適用すればよい。またサーミスタ60における感熱部6
1の位置がサーミスタ60の外形的な先端から奥まって
いる場合には、同様に実効的な距離b′を演算して適用
すればよい。ここで、実効的な内径や距離は、導入路2
7において温度測定室25の入口に到達した温度の異な
る気体が感熱部61に到達するまでの時間を基準として
換算する値として定義することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のガスセンサ10の概略構成を示す分
解斜視図である。
【図2】 ガスセンサ10の構造を示す断面図である。
【図3】 検出用素子本体40の構造を示す断面図であ
る。
【図4】 サーミスタ60の構造を示す断面図である。
【図5】 電子回路基板70の内部の電気的な構成を示
す説明図である。
【図6】 超音波を用いたガス濃度の検出の原理を説明
する説明図である。
【図7】 サーミスタ60と温度測定室25の周辺を拡
大して示す断面図である。
【図8】 温度測定の誤差と濃度測定の誤差との関係を
示すグラフである。
【図9】 サーミスタ60に関連する寸法比b/φaの
温度測定誤差に対する影響を示すグラフである。
【図10】 ガス温度に変動があったときの濃度測定誤
差への影響を比b/φaに対して示す説明図である。
【図11】 実施例におけるガスセンサ10の製造方法
を示す工程図である。
【図12】 検出用素子本体40を流路形成部材20の
収納部22に組み付ける様子を示す説明図である。
【図13】 電子回路基板70とケース80との取付の
様子を示す説明図である。
【図14】 第2実施例のガスセンサの構成を示す断面
図である。
【図15】 従来のガス濃度センサ100の構造の一例
を示す断面図。
【符号の説明】
10…ガスセンサ 20…流路形成部材 22…収納部 23…回路基板収納室 24…凹部 25…サーミスタ挿入孔(温度測定室) 27…導入路 28…測定室 29…バイパス流路 31…コネクタ 31d…端子 32…導入孔 33…反射部 34…出口 35…排出流路 36…金属板 40…検出用素子本体(音速検出素子アセンブリ) 41…フランジ部 42…素子ケース 43…収容部 45…端面 46…段差部 48…保護フィルム 50…音響整合板 51…圧電素子 52…筒体 52a…ポリエチレンテレフタレートフィルム 52b…接着層 52c…銅箔 54a,54b…リード線 55a,55b…金属片端子 56a,56b…突出部 59…突起 60…サーミスタ(サーミスタアセンブリ) 61…感熱部 62,63…ホルダ 64a,64b…金属片端子 65a,65b…リード線 66a,66b…絶縁シース 70…電子回路基板 72…取付孔 80…ケース 83…切り起こし部 85…挿入孔 88…緩衝材 90…タイマ 91…マイクロプロセッサ 92…D/Aコンバータ 93…ドライバ 96…増幅器 97…コンパレータ 100…ガス濃度センサ 110…流路形成部材 120…測定室 130…回路基板収納室 140…圧電素子 150…回路基板 160…温度センサ 170…通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 秀樹 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 伴野 圭吾 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 笹沼 威夫 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 石田 昇 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA01 BA03 BC02 BC15 EA10 EA14 GA01 GA03 GA18 GG43 GJ19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体の所定の特性と温度とに応じて前記
    気体の性質を検出するためのガスセンサであって、 前記気体の所定の特性を検出する特性検出素子と、前記
    特性検出素子に電気的に接続された第1の金属片端子と
    を有する特性検出素子アセンブリと、 前記気体の温度を検出する温度検出素子と、前記温度検
    出素子に電気的に接続された第2の金属片端子とを有す
    る温度検出素子アセンブリと、 前記第1と第2の金属片端子を介して前記特性検出素子
    と前記温度検出素子とにそれぞれ電気的に接続された回
    路基板と、を備え、 前記特性検出素子アセンブリと前記温度検出素子アセン
    ブリとは、前記第1と第2の金属片端子が同一の方向に
    沿って並列に配置された状態で前記回路基板にそれぞれ
    接続されるように設置されていることを特徴とするガス
    センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガスセンサであって、さ
    らに、 前記特性検出素子を用いて前記気体の所定の特性を検出
    するための特性測定室と、 前記温度検出素子を用いて前記気体の温度を検出するた
    めに、前記ガスセンサ内における前記気体の流路の途中
    において前記特性測定室とは別の位置に設けられた温度
    測定室と、を備えるガスセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガスセンサであって、さ
    らに、 前記回路基板を収納するための回路基板収納室を備えて
    おり、 前記回路基板収納室と、前記特性測定室と、前記温度測
    定室と、前記気体の流路とは、前記回路基板収納室と前
    記特性測定室との間、および、前記回路基板収納室と前
    記温度測定室との間が互いに連通するように樹脂で一体
    的に成形された流路形成部材によって構成されており、 前記特性検出素子アセンブリは、前記回路基板収納室と
    前記特性測定室との間を封止する状態で固定されてお
    り、 前記温度検出素子アセンブリは、前記回路基板収納室と
    前記温度測定室との間を封止する状態で固定されてい
    る、ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載のガスセン
    サであって、 前記温度測定室は、前記ガスセンサ内における前記気体
    の流路に面して設けられた凹部として形成されており、 前記流路に面した前記凹部の入口から前記温度検出素子
    の先端までの距離と、前記凹部の内径との比が、0〜
    2.0の範囲に設定されている、ガスセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載のガスセンサであって、さらに、 前記特性測定室よりも多量の気体が通過するように前記
    特性測定室をバイパスさせるバイパス流路を備えてお
    り、 前記温度測定室は、前記バイパス流路に面した位置に設
    けられている、ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のガスセンサであって、 前記特性検出素子は、前記気体の超音波の伝搬速度を検
    出する素子であり、 前記ガスセンサは、前記超音波の伝搬速度と前記気体の
    温度とに応じて前記気体中に含まれる少なくとも1種類
    のガス成分の濃度を検出するセンサである、ガスセン
    サ。
  7. 【請求項7】 気体の所定の特性と温度とに応じて前記
    気体の性質を検出するガスセンサであって、 前記性質の検出を行なうとする気体が流入する特性測定
    室に臨んで設けられ、該特性測定室内の気体の所定の特
    性を検出する特性検出素子と、 前記特性測定室に流入する気体の流路に面して設けられ
    た温度測定室において前記気体の温度を検出する温度検
    出素子と、 前記特性検出素子の出力を前記温度検出素子の出力を利
    用して処理し、少なくとも前記気体の性質に関与するパ
    ラメータを演算する回路とを備え、 前記温度検出素子を、その先端が、前記温度測定室の入
    口に対して、突出しない位置に配設したガスセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のガスセンサであって、 前記温度検出素子の位置は、前記温度測定室の入口から
    前記温度検出素子の先端までの距離と、前記温度測定室
    の内径との比が、0〜2.0の範囲である位置として設
    定されている、ガスセンサ。
  9. 【請求項9】 前記温度測定室は、前記流路における前
    記気体の流動方向に対して略直角に設けられた請求項7
    または請求項8記載のガスセンサ。
  10. 【請求項10】 前記温度測定室の内径に対して、前記
    温度検出素子の外径が1/2以下である請求項7ないし
    請求項9のいずれかに記載のガスセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7507011B2 (ja) 2020-05-28 2024-06-27 フクダ電子株式会社 ガス濃度流量測定装置、酸素濃縮装置、およびガス濃度流量測定装置の組み立て方法

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