JP2003329314A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2003329314A
JP2003329314A JP2002137558A JP2002137558A JP2003329314A JP 2003329314 A JP2003329314 A JP 2003329314A JP 2002137558 A JP2002137558 A JP 2002137558A JP 2002137558 A JP2002137558 A JP 2002137558A JP 2003329314 A JP2003329314 A JP 2003329314A
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compressor
radiator
air conditioner
temperature
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Tomoyasu Adachi
知康 足立
Yasushi Watanabe
泰 渡辺
Takayuki Hagita
貴幸 萩田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性と冷凍能力との向上を両立することが
できる空気調和装置を提供することができるようにす
る。 【解決手段】 冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮機2に
より圧縮された冷媒を冷却する放熱器3と、放熱器3に
おいて冷却された冷媒を減圧する減圧器4と、減圧器4
により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器5とを備え、
冷媒として二酸化炭素を使用して冷凍サイクルを構成す
る空気調和装置1であって、放熱器3において冷却され
た冷媒を圧縮機2の圧縮工程に供給する供給路8を有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロン冷媒に代え
て二酸化炭素を冷媒として使用する空気調和装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の保全に対する関心が高
まっているが、空気調和装置の冷媒として使用されるR
134a等のフロン冷媒は、地球温暖化を助長すること
が懸念されている。このため、このようなフロン冷媒に
代わる物質として、元来自然界に存在する物質、いわゆ
る自然冷媒を用いた空気調和装置の研究が行われてい
る。
【0003】このような代替フロンの候補として、二酸
化炭素(以下、CO2と表記)が注目されている。CO2
は、地球温暖化への影響がフロンよりもはるかに小さい
だけでなく、可燃性がないうえ、基本的には人体に無害
である点が高く評価されている。
【0004】このような背景から、CO2を使用した蒸
気圧縮式冷凍サイクル(以下、CO2冷凍サイクルと表
記)が提案されている。このCO2冷凍サイクルの作動
は、フロンを使用した従来の蒸気圧縮式冷凍サイクルと
同様である。すなわち図3のCO2モリエル線図に示す
ように、低温低圧状態のCO2(気相状態)を圧縮機に
より圧縮し(A−B)、高温高圧の気相状態とする。次
に高温高圧のCO2(気相状態)を放熱器にて冷却し
(B−C)、そして、減圧器によって減圧し(C−
D)、低温低圧の気液二相状態とする。次に低温低圧の
CO2(気液二層状態)を蒸発器にて蒸発させ(D−
A)、その際に生じる蒸発潜熱を空気等の外部流体から
奪って外部流体を冷却する。
【0005】なお、CO2は、圧力が飽和蒸気圧(線分
CDと飽和液線SLとの交点の圧力)を下回るときから
気液二層状態に相変化する。圧力が臨界温度での飽和蒸
気圧を上回っている状態を超臨界状態と呼び、Cの状態
からDの状態へとゆっくり変化する場合には、CO2
超臨界状態から液相状態を経て気液二層状態に変化す
る。ちなみに、超臨界状態というのは、密度が液密度と
略同等でありながら、CO2分子が気相状態のように運
動する状態をいう。
【0006】しかし、CO2の臨界温度は約31℃と従
来のフロンの臨界温度(例えば、R134aでは101
℃)と比べて低いので、夏場等では放熱器側でのCO2
温度がCO2の臨界温度より高くなってしまう。つま
り、放熱器出口側においてもCO2は凝縮しない(線分
BCが飽和液船SLと交差しない)。また、放熱器出口
側(C点)の状態は、圧縮機の吐出圧力と放熱器出口側
でのCO2温度とによって決定され、放熱器出口側での
CO2温度は、放熱器の放熱能力と外気温度とによって
決定する。そして、外気温度は制御することができない
ので、放熱器出口側でのCO2温度は実質的に制御する
ことができない。
【0007】したがって、放熱器出口側(C点)の状態
は、圧縮機の吐出圧力(放熱器出口側圧力)を制御する
ことによって制御可能となる。つまり、夏場等の外気温
度(熱負荷)が高い場合には、図3のE−F−G−H−
Eで示されるように、放熱器出口側圧力を高くする必要
がある。
【0008】このように、放熱器出口側圧力(以下、高
圧サイド圧力と表記)を調節するのに、CO2冷凍サイ
クルにおける高圧サイドの冷媒充填量を調整して、高圧
サイド圧力を調節する技術が提案されている(例えば特
公平7−18602号広報参照)。このCO2冷凍サイ
クルは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮した冷
媒を冷却する放熱器と、放熱器で冷却した冷媒を減圧す
る絞り弁と、絞り弁で減圧した冷媒を蒸発・気化する蒸
発器と、気化した冷媒と液体の冷媒とを分離するレシー
バとを備えており、さらに放熱器で冷却した冷媒とレシ
ーバで気液分離した気化冷媒との間で熱交換させる向流
型熱交換器と、レシーバから向流型熱交換器の前または
後ろに液冷媒を導く液相ラインが設けられている。
【0009】上記の構成によれば、圧縮機で冷媒を圧縮
し、圧縮した冷媒を放熱器で冷却し、向流型熱交換器に
おいて、後述するレシーバで気液分離した気化冷媒と熱
交換してさらに冷却する。放熱器で冷却した冷媒をさら
に冷却しているため、蒸発過程のエンタルピ変化量は大
きくなる。冷却した高圧の冷媒を絞り弁で減圧し、低温
低圧の気液二相状態の冷媒とし、蒸発器で外部流体と熱
交換して蒸発・気化する。蒸発器で気化した冷媒をレシ
ーバで気体と液体と分離して、レシーバで気液分離した
気化冷媒は上記の向流型熱交換器において放熱器で冷却
した冷媒をさらに冷却し、再び圧縮機で圧縮される。ま
た、液相ラインはレシーバに溜まる潤滑油を回路内に戻
す働きをする。
【0010】またこれとは別に、冷凍能力を損なうこと
なく、高圧サイド圧力を抑える技術が提案されている
(例えば特開平10−288411参照)。このCO2
冷凍サイクルは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮した冷
媒を冷却する放熱器と、冷却した冷媒を減圧する第2減
圧装置と、第2減圧装置で減圧した冷媒を蒸発・気化す
る蒸発器と、蒸発器で気化した冷媒と液冷媒とを分離す
るアキュムレータとを備えており、放熱器で冷却した冷
媒の一部を分岐し、分岐した冷媒を減圧する第1減圧装
置と、第1減圧装置で減圧した冷媒と放熱器で冷却した
冷媒との間で熱交換する冷却器と、放熱器で熱交換し
た、第1減圧装置で減圧した冷媒を圧縮機の圧縮工程の
途中に戻す戻し流路とが設けられている。
【0011】上記の構成によれば、圧縮機で冷媒を圧縮
し、圧縮した冷媒を放熱器で冷却し、冷却器において、
後述する第1減圧装置で減圧した冷媒と熱交換してさら
に冷却する。放熱器で冷却した冷媒をさらに冷却してい
るため、蒸発過程のエンタルピ変化量は大きくなる。冷
却した高圧の冷媒を第2減圧装置で減圧し、低温低圧の
気液二相状態の冷媒とし、蒸発器で外部流体と熱交換し
て蒸発・気化する。蒸発器で気化した冷媒をアキュムレ
ータで気体と液体とに分離して、アキュムレータで気液
分離した気化冷媒は再び圧縮機で圧縮される。
【0012】また、放熱器で冷却された冷媒の一部を分
岐し、第1減圧装置で減圧し低温低圧の気液二相状態の
冷媒とし、冷却器において放熱器で冷却した冷媒をさら
に冷却する。その後、熱交換して気化した冷媒は、戻し
流路を通って圧縮機の圧縮工程の途中に戻される。冷媒
の圧縮工程で発生する熱の一部は、供給された冷媒に奪
われることになり、最終的に吐出する冷媒の温度は奪わ
れた熱の分だけ低くなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特公平7−
18602号広報の例では、向流型熱交換器において、
放熱器で冷却した冷媒とレシーバで気液分離した気化冷
媒との間で熱交換するため、気化冷媒の温度が高くな
る。温度の高くなった冷媒を圧縮機で圧縮すると、吐出
する冷媒の温度も高くなるため、圧縮機の運転温度が高
くなり、圧縮機の耐久性の低下が懸念される。また、特
開平10−288411の例では、圧縮機の圧縮工程に
戻す冷媒が気化した密度の薄い冷媒であるため、冷凍能
力を高める方法として、高圧サイドの冷媒充填量を増加
させて高圧サイドの圧力を高めるのに不利になるという
問題があった。
【0014】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、耐久性と冷凍能力との向上
を両立することができる空気調和装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和装置で
は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1にかかる発明は、冷媒を圧縮する圧縮機と、該
圧縮機により圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、該放
熱器において冷却された冷媒を減圧する減圧器と、該減
圧器により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器とを備
え、冷媒として二酸化炭素を使用して冷凍サイクルを構
成する空気調和装置であって、前記放熱器において冷却
された冷媒を前記圧縮機の圧縮工程に供給する供給路を
有することを特徴とする。
【0016】この発明にかかる空気調和装置によれば、
放熱器において冷却された冷媒を圧縮機の圧縮工程に供
給することで、冷媒の圧縮工程で発生する熱の一部が供
給された冷媒に奪われることになり、最終的に吐出する
冷媒の温度は奪われた熱の分だけ低くなるので、圧縮機
の運転温度が低くなる。また、圧縮工程に供給される冷
媒は、超臨界状態にあるため、その密度が高く、CO2
冷凍サイクルの高圧サイドの冷媒充填量を増加させて高
圧サイドの圧力を高める効果、つまり蒸発過程のエンタ
ルピ変化量を大きくする効果が大きいので、冷媒が外部
流体から熱を奪う能力、冷凍能力が大きくなる。
【0017】請求項2にかかる発明は、請求項1記載の
空気調和装置において、前記放熱器により冷却された冷
媒と、前記蒸発器にて気化した冷媒との間で熱交換する
熱交換器を備えることを特徴とする空気調和装置。
【0018】この発明にかかる空気調和装置によれば、
放熱器により冷却された冷媒と、蒸発器により気化した
冷媒とでは、放熱器により冷却された冷媒の方が、蒸発
器により気化した冷媒より温度が高いため、熱交換器に
おける熱交換により、放熱器により冷却された冷媒がさ
らに冷却され、蒸発過程のエンタルピ変化量がさらに大
きくされる効果が大きいので、冷媒が外部流体から熱を
奪う能力、冷凍能力が大きくなる。
【0019】請求項3にかかる発明は、請求項1または
2記載の空気調和装置において、前記供給路内を流れる
冷媒の流量を調節する流量調節部を介装することを特徴
とする空気調和装置。
【0020】この発明にかかる空気調和装置によれば、
流量調節部の働きにより、圧縮機の圧縮工程に供給され
る冷媒の流量が任意に調節されるので、圧縮機から吐出
する冷媒の温度も任意に定められる。また、CO2冷凍
サイクルの高圧サイドの冷媒充填量も任意に調節でき、
高圧サイドの圧力も任意に調節できる。最終的には蒸発
過程のエンタルピ変化量を任意に調節できる。
【0021】請求項4にかかる発明は、請求項3記載の
空気調和装置において、前記圧縮機から吐出された冷媒
の温度を検出する温度センサを備え、該温度センサの出
力に基づいて、前記供給路内を流れる冷媒の流量を制御
することを特徴とする空気調和装置。
【0022】この発明にかかる空気調和装置によれば、
圧縮機から吐出された冷媒の温度を検出する温度センサ
の出力に基づいて、供給路内を流れ、圧縮工程に供給さ
れる冷媒の流量を制御することで、圧縮機から吐出され
た冷媒の温度が、自動的に一定温度以下に調節される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1には、フロンの代替
物としてのCO2を冷媒として冷凍サイクルを構成する
空気調和装置の第一の構成を示す。図1において空気調
和装置1は、冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮した冷媒
を冷却する放熱器3と、放熱器3で冷却した冷媒を減圧
する減圧器4と、減圧した冷媒を蒸発・気化する蒸発器
5と、蒸発器5で気化した冷媒と液冷媒とを分離するア
キュムレータ6と、放熱器3で冷却した冷媒とアキュム
レータ6で分離した気化冷媒とを熱交換させる向流型熱
交換器7とを備えている。
【0024】空気調和装置には、放熱器3と向流型熱交
換器7の間から圧縮機2の圧縮工程に伸びる供給路8が
設けられている。供給路8には、冷媒流量を調節する電
磁弁(流量調節部)9と固定絞り(流量調節部)10が
介装され、圧縮機2の吐出側には、冷媒の吐出温度を測
定する温度センサ11が設けられている。温度センサ1
1の出力により、電磁弁9はその開閉を制御されてい
る。
【0025】上記の構成からなる空気調和装置1におい
ては、図1に示すように、冷媒は圧縮機2により圧縮さ
れ、圧縮された冷媒は放熱器3において冷却され、冷却
された冷媒は向流型熱交換器7において、後述するアキ
ュムレータ6で気液分離された気化冷媒と熱交換してさ
らに冷却される。放熱器3で冷却された冷媒をさらに冷
却しているため、蒸発過程のエンタルピ変化量は大きく
なる。冷却された高圧の冷媒は減圧器4で減圧され、低
温低圧の気液二相状態の冷媒とされ、蒸発器5で外部流
体と熱交換して蒸発・気化される。蒸発器5で気化した
冷媒はアキュムレータ6で気体と液体と分離されて、ア
キュムレータ6で気液分離された気化冷媒は上記の向流
型熱交換器7において放熱器3で冷却した冷媒をさらに
冷却し、再び圧縮機2で圧縮される。
【0026】また、放熱器3で冷却された冷媒の一部を
分岐し、分岐された冷媒は超臨界状態のまま、供給路8
を通って圧縮機2の圧縮工程の途中に戻される。冷媒の
圧縮工程で発生する熱の一部は、供給された冷媒に奪わ
れることになり、最終的に吐出する冷媒の温度は奪われ
た熱の分だけ低くなる。
【0027】圧縮機2から吐出された冷媒の温度は、温
度センサ11により検出され、温度センサ11出力に基
づいて、電磁弁9の開閉を制御し、電磁弁9の開閉と固
定絞り10により圧縮工程に供給される冷媒の流量を制
御することで、圧縮機2から吐出される冷媒の温度が、
自動的に一定に保たれる。
【0028】上記の構成によれば、放熱器3において冷
却された冷媒を圧縮機2の圧縮工程に供給するので、冷
媒の圧縮工程で発生する熱の一部が供給された冷媒に奪
われることになり、最終的に吐出する冷媒の温度は奪わ
れた熱の分だけ低くなる。そのため、圧縮機2の運転温
度が低くなり、圧縮機2の耐久性を向上させることがで
きる。
【0029】同時に、圧縮工程に供給される冷媒は、超
臨界状態にあるため、その密度が高く、CO2冷凍サイ
クルの高圧サイドの冷媒充填量を増加させて高圧サイド
の圧力を高める効果、つまり蒸発過程のエンタルピ変化
量を大きくする効果が大きく、冷凍能力を向上させるこ
とができる。
【0030】また、圧縮機2から吐出された冷媒の温度
を検出する温度センサの出力に基づいて、電磁弁9の開
閉と固定絞り10とにより圧縮工程に供給される冷媒の
流量を制御することで、圧縮機2から吐出された冷媒の
温度が、自動的に一定温度以下に調節されるため、圧縮
機2の運転温度も自動的に一定温度以下に調節され、圧
縮機2の故障を未然に防ぐこと、つまり耐久性を向上さ
せることができる。
【0031】図2には、フロンの代替物としてのCO2
を冷媒として冷凍サイクルを構成する空気調和装置の第
2の構成を示す。図2において、空気調和装置20の基
本的な構成は、図1に示すものと同一であり、同一構成
要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図2に
おいて、供給路8には、冷媒流量を調節する可変絞り2
1が介装されている。
【0032】上記の構成からなる空気調和装置20にお
いては、図2に示すように、冷媒は圧縮機2により圧縮
され、圧縮された冷媒は放熱器3において冷却され、冷
却された冷媒は向流型熱交換器7において、後述するア
キュムレータ6で気液分離された気化冷媒と熱交換して
さらに冷却される。放熱器3で冷却された冷媒をさらに
冷却しているため、蒸発過程のエンタルピ変化量は大き
くなる。冷却された高圧の冷媒は減圧器4で減圧され、
低温低圧の気液二相状態の冷媒とされ、蒸発器5で外部
流体と熱交換して蒸発・気化される。蒸発器5で気化し
た冷媒はアキュムレータ6で気体と液体と分離されて、
アキュムレータ6で気液分離された気化冷媒は上記の向
流型熱交換器7において放熱器3で冷却した冷媒をさら
に冷却し、再び圧縮機2で圧縮される。
【0033】また、放熱器3で冷却された冷媒の一部を
分岐し、分岐された冷媒は超臨界状態のまま、供給路8
を通って圧縮機2の圧縮工程の途中に戻される。冷媒の
圧縮工程で発生する熱の一部は、供給された冷媒に奪わ
れることになり、最終的に吐出する冷媒の温度は奪われ
た熱の分だけ低くなる。
【0034】圧縮機2から吐出された冷媒の温度は、温
度センサ11により検出され、温度センサ11出力に基
づいて、可変絞り21の開度を制御し、可変絞り21の
開度により圧縮工程に供給される冷媒の流量をより細か
く制御することで、圧縮機2から吐出される冷媒の温度
が、自動的に一定に保たれやすくなる。
【0035】上記の構成によれば、放熱器3において冷
却された冷媒を圧縮機2の圧縮工程に供給するので、冷
媒の圧縮工程で発生する熱の一部が供給された冷媒に奪
われることになり、最終的に吐出する冷媒の温度は奪わ
れた熱の分だけ低くなる。そのため、圧縮機2の運転温
度が低くなり、圧縮機2の耐久性を向上させることがで
きる。
【0036】同時に、圧縮工程に供給される冷媒は、超
臨界状態にあるため、その密度が高く、CO2冷凍サイ
クルの高圧サイドの冷媒充填量を増加させて高圧サイド
の圧力を高める効果、つまり蒸発過程のエンタルピ変化
量を大きくする効果が大きく、冷凍能力を向上させるこ
とができる。
【0037】また、圧縮機2から吐出された冷媒の温度
を検出する温度センサの出力に基づいて、可変絞り21
の開度により圧縮工程に供給される冷媒の流量をより細
かく制御することで、圧縮機2から吐出された冷媒の温
度が、自動的に一定温度以下に調節されるため、圧縮機
2の運転温度も自動的に一定温度以下に調節され、圧縮
機2の故障を未然に防ぐこと、つまり耐久性をより向上
させることができる。
【0038】なお、上記の実施の形態においては、供給
路8の経路を図1、図2における実線のものに適応して
説明したが、供給路8の経路を図1、図2における実線
のものに限られることなく、供給路8の経路が図1、図
2における二点鎖線のものに適応しても同様の効果が得
られる。
【0039】また、上記の実施の形態においては、温度
センサが圧縮機吐出部に設けられたものに適応して説明
したが、この温度センサが圧縮機吐出部に設けられたも
のに限られることなく、温度センサが圧縮機吐出部から
減圧器入口までの間の任意の地点に設けられたものにも
適応することができるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、放熱器において冷却された冷媒を圧縮機の
圧縮工程に供給することで、冷媒の圧縮工程で発生する
熱の一部が供給された冷媒に奪われることになり、最終
的に吐出する冷媒の温度は奪われた熱の分だけ低くな
る。そのため、圧縮機の運転温度が低くなり、圧縮機の
耐久性が向上し、同時に、圧縮工程に供給される冷媒
は、超臨界状態にあるため、その密度が高く、CO2
凍サイクルの高圧サイドの冷媒充填量を増加させて高圧
サイドの圧力を高める効果、つまり蒸発過程のエンタル
ピ変化量を大きくする効果が大きい。そのため、冷媒が
外部流体から熱を奪う能力、冷凍能力が向上するという
効果を奏する。
【0041】請求項2に係る発明によれば、放熱器によ
り冷却された冷媒と、蒸発器により気化した冷媒とで
は、放熱器により冷却された冷媒の方が、蒸発器により
気化した冷媒より温度が高いため、熱交換器における熱
交換により、放熱器により冷却された冷媒をさらに冷却
し、蒸発過程のエンタルピ変化量をさらに大きくなっ
て、冷凍能力がさらに向上するという効果を奏する。
【0042】請求項3に係る発明によれば、流量調節部
の働きにより、圧縮機の圧縮工程に供給される冷媒の流
量が任意に調節されるので、圧縮機から吐出する冷媒の
温度も任意に定められる。そのため、圧縮機の運転温度
も任意に定められ、圧縮機の故障を未然に防ぐこと、耐
久性を向上することができ、同時に、CO2冷凍サイク
ルの高圧サイドの冷媒充填量、ひいては高圧サイドの圧
力も任意に調節できて、蒸発過程のエンタルピ変化量を
任意に調節できるため、冷凍能力を任意に高められると
いう効果を奏する。
【0043】請求項4に係る発明によれば、圧縮機から
吐出された冷媒の温度を検出する温度センサの出力に基
づいて、圧縮工程に供給される冷媒の流量を制御するこ
とで、圧縮機から吐出された冷媒の温度が、自動的に一
定温度以下に調節されるため、圧縮機の運転温度も自動
的に一定温度以下に調節され、圧縮機の故障を未然に防
ぐこと、耐久性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による空気調和装置の実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】 本発明による空気調和装置の別の実施形態を
示す概略構成図である。
【図3】 二酸化炭素を冷媒として使用する従来の空気
調和装置によって実現される冷凍サイクルのモリエル線
図である。
【符号の説明】
1、20 空気調和装置 2 圧縮機 3 放熱器 4 減圧器 5 蒸発器 7 向流型熱交換器(熱交換器) 8 供給路 9 電磁弁(流量調節部) 10 固定絞り(流量調節部) 11 温度センサ 21 可変絞り(流量調節部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩田 貴幸 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機によ
    り圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、該放熱器におい
    て冷却された冷媒を減圧する減圧器と、該減圧器により
    減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器とを備え、冷媒とし
    て二酸化炭素を使用して冷凍サイクルを構成する空気調
    和装置であって、 前記放熱器において冷却された冷媒を前記圧縮機の圧縮
    工程に供給する供給路を有することを特徴とする空気調
    和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 前記放熱器により冷却された冷媒と、前記蒸発器にて気
    化した冷媒との間で熱交換する熱交換器を備えることを
    特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の空気調和装置に
    おいて、 前記供給路内を流れる冷媒の流量を調節する流量調節部
    を介装することを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、 前記圧縮機から吐出された冷媒の温度を検出する温度セ
    ンサを備え、該温度センサの出力に基づいて、前記供給
    路内を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする空
    気調和装置。
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