JP2003328289A - 紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウェブの乾燥方法および乾燥部 - Google Patents

紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウェブの乾燥方法および乾燥部

Info

Publication number
JP2003328289A
JP2003328289A JP2003112477A JP2003112477A JP2003328289A JP 2003328289 A JP2003328289 A JP 2003328289A JP 2003112477 A JP2003112477 A JP 2003112477A JP 2003112477 A JP2003112477 A JP 2003112477A JP 2003328289 A JP2003328289 A JP 2003328289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
drying unit
web
belt
impingement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003112477A
Other languages
English (en)
Inventor
Jari Ilomaeki
イロマキ ヤリ
Kari Juppi
ユッピ カリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valmet Technologies Oy
Original Assignee
Metso Paper Oy
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Metso Paper Oy filed Critical Metso Paper Oy
Publication of JP2003328289A publication Critical patent/JP2003328289A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/004Drying webs by contact with heated surfaces or materials
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/18Drying webs by hot air

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維ウェブにおける急勾配の水分傾斜によっ
て生じるカーリング性の問題を、装置を大きくせず、乾
燥能力も損なわずに解決する。 【解決手段】 本発明は、とりわけ紙ウェブまたは板紙
ウェブなどの繊維ウェブの乾燥方法および乾燥部に関す
るものである。本方法では、繊維ウェブ(W)は少なく
とも1つの乾燥工程で、実質的に片側をベルト乾燥ユニ
ット(RC)で乾燥させるため、繊維ウェブには水分傾斜
を生じる。繊維ウェブ(W)は、ベルト乾燥ユニット
(RC)で行なう乾燥の実質的に直前さらに/あるいは実
質的に直後に、インピンジメント乾燥ユニット(RP)で
乾燥させ、これによって上述の水分傾斜を均す。このイ
ンピンジメント乾燥ユニットでは、ベルト乾燥ユニット
(RC)で乾燥させる側あるいは乾燥させた側の反対側か
ら繊維ウェブ(W)を乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は請求項1の前段に記
載の方法に関するものである。
【0002】本発明はまた、請求項5の前段に記載の乾
燥部に関するものである。
【0003】
【従来の技術】同一方向に移動する2つの平行な金属ベ
ルトの間で繊維ウェブを乾燥させることは、従来技術か
ら知られている。これによれば、繊維ウェブを加熱され
た金属ベルトに接触させ、さらに、繊維ウェブと冷却さ
れた他の金属ベルトとの間にワイヤを介在させ、加熱に
よって繊維ウェブから分離した蒸気を、冷却金属ベルト
の作用でワイヤ上に凝縮させる。この工程は、2つのエ
ンドレス金属ベルトが回転ロールの周囲を走行するよう
に配設され、エンドレス金属ベルトで形成されたループ
内面に抗する加圧チャンバが形成されることに基づいて
実行される。これら加圧チャンバはそれぞれ蒸気および
水分を含み、これによって形成される圧力で加熱ベルト
および冷却ベルトに加圧し、さらにこれによって、両ベ
ルト間に位置する繊維ウェブおよびワイヤを相互に対し
て加圧する。加圧チャンバ間に配置されたベルトは、加
圧チャンバを密封してその一方の側面を構成し、蒸気お
よび水分がベルトに直接作用することを可能にしてい
る。
【0004】繊維ウェブの乾燥工程において、シリンダ
乾燥を用いることも、従来技術から知られている。シリ
ンダ乾燥では、乾燥部は複数のシリンダ乾燥グループで
構成される。シリンダ乾燥では、紙ウェブまたは板紙ウ
ェブは乾燥シリンダの加熱面に押し付けて乾燥させ、こ
の加熱面に対してウェブは通常、ワイヤまたはその等価
物によって押し付ける。乾燥シリンダは例えば、蒸気に
よって加熱する。抄紙機または板紙抄紙機のシリンダ乾
燥部における乾燥グループは、ツインワイヤドローおよ
び/またはシングルワイヤドローを適用する。1つのシ
リンダ乾燥グループは複数の乾燥シリンダ、複数の回転
ロールまたは回転シリンダ、アライメントおよび複数の
ガイドロールで構成され、これらはシングルワイヤドロ
ーにおける同一の乾燥ワイヤに関連するかまたは同一の
乾燥ワイヤのループに帰属し、あるいは、ツインワイヤ
ドローにおける一対の乾燥ワイヤに関連するかまたは一
対の乾燥ワイヤのループに帰属する。ツインワイヤドロ
ーの場合、乾燥シリンダのグループは2つのワイヤを含
み、これらワイヤの一方が上から、他方が下からウェブ
を加圧して、加熱されたシリンダ面に押し付ける。それ
ぞれの乾燥シリンダ列は、通常、水平な列をなしてい
て、それらシリンダ列の間では、ウェブはツインワイヤ
ドローにおけるフリーで無支持のドローを有する。シン
グルワイヤドローの場合、各乾燥シリンダグループはた
った1つの乾燥ワイヤを含み、これに支持されながらウ
ェブはグループ全体を走行し、乾燥ワイヤはウェブを乾
燥シリンダの加熱されたシリンダ面に対して加圧し、乾
燥シリンダ間に配置された回転シリンダまたは回転ロー
ルの外側のカーブでは、ウェブはむき出しのままであ
る。このように、シングルワイヤドローの場合、乾燥シ
リンダはワイヤループの外側に配置され、回転シリンダ
または回転ロールはワイヤループの内側に配置される。
いわゆる通常のシングルワイヤドローグループの場合、
乾燥シリンダは上列に配置され、回転シリンダまたは回
転ロールは下列に配置される。これに対し、いわゆる逆
転シングルワイヤドローグループの場合、乾燥シリンダ
は下列に配置され、回転シリンダまたは回転ロールは上
列に配置される。
【0005】従来技術によれば、とりわけ紙ウェブまた
は板紙ウェブなどの繊維ウェブを、インピンジメント乾
燥によって乾燥させることも知られている。これに関す
る従来技術については、例えば本願出願人のフィンラン
ド特許第100013号を参照されたい。
【0006】また、例えばフィンランド特許出願第9813
31号は、既に公開されているものであり、乾燥部を開示
している。この乾燥部では、ウェブがワイヤで支持され
ながら走行する複数のシリンダ乾燥グループのうち、1
つがインピンジメント乾燥ユニットを含み、このユニッ
トはセラー、すなわち抄紙機の高さまたは抄紙機の水平
面に平行なラインより下に配置され、大径のシリンダを
含み、このシリンダの周囲を、ワイヤおよび乾燥中のウ
ェブが走行する。またインピンジメント乾燥ユニットで
は、インピンジメントはウェブ面に直接作用する。
【0007】インピンジメントに関する従来技術につい
ては、フィンランド特許第102623号を参照されたい。こ
れは抄紙機またはその等価物の少なくとも1つの乾燥グ
ループにおいて、インピンジメント乾燥またはその等価
手段に基づいてウェブを乾燥させる方法を開示してい
る。この特許は、乾燥部にインピンジメント乾燥ユニッ
トを配置する様々なタイプの実施例を記載している。
【0008】
【特許文献1】フィンランド特許第100013号明細書
【特許文献2】フィンランド特許出願第981331号明細書
【特許文献3】フィンランド特許第102623号明細書
【特許文献4】フィンランド特許第101985号明細書
【特許文献5】フィンランド特許第101986号明細書
【非特許文献1】E.レトゥライネンほか,「シート状
構造物に対するコンデベルト加圧乾燥の効果および特
性」,CPPA,第85回記念会議,1997年1月28日〜31日
(Retulainen, E. et al., Effect of Condebelt Press
Drying on Sheet Structureand Properties, CPPA, 85
rd annual meeting, January 28-31, 1997)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ベルト乾燥ユニットに
おける2つの金属ベルト間で繊維ウェブを乾燥させる、
最初に記載した乾燥工程は、本願出願人によって、商標
Condebelt(コンデベルト)を使用して市販されてい
る。このコンデベルト乾燥は、例えば、ライナ乾燥用板
紙抄紙機に用いられている。ベルト乾燥工程を適用する
ことにより、ウェブは典型的に、固形分が70〜85%にな
るまで乾燥可能であり、その後、従来技術による装置
は、伝統的に、ツインワイヤドローを用いたシリンダ乾
燥を行なう。しかし、ベルト乾燥ユニットで乾燥させら
れるウェブは、非常に急勾配のZ方向の水分傾斜を有
し、底面には水分が含まれている一方、上面は相当に乾
燥している。これによりウェブのカーリング性が強まっ
てしまう。カーリング性を改善するには、実際上、ツイ
ンワイヤドローを用いたシリンダ乾燥を、下列の下部シ
リンダを冷却して運転しこれによって乾燥能力を減じた
上で実行することが必要であった。
【0010】CPPA、1997年1月28日〜31日の第85回記念
会議でE.レトゥライネンらにより著された刊行物「シ
ート状構造物に対するコンデベルト加圧乾燥の効果およ
び特性」は、ある実験に関するものであり、ベルト乾燥
ユニットにおける乾燥工程を用いて片側の乾燥を実行し
た際に、3つの異なる層で構成される板紙の各層におけ
る固形分を乾燥時間の関数として測定したものである。
これによれば、スチールベルトに最も近接した層は極め
て迅速に乾燥して固形分95%まで達する一方、対応する
領域の底面は固形分45%にしかならないことが分かっ
た。製造機械のコンデベルトから排出される時点では、
平均固形分は85%である。この結果に基づけば、この段
階で、底面の固形分は約75%であり、中央層の固形分は
83%になっていると推測可能である。このように、ウェ
ブは急勾配の水分傾斜を有する。
【0011】従来技術によれば、繊維ウェブを、走行す
る加熱金属ベルトおよび冷却金属ベルトの2つの間で乾
燥させ、またシリンダ乾燥によっても乾燥させる装置も
知られている。図1は、従来技術から知られている板紙
乾燥の一実施例を示すものであり、これによれば、板紙
ウェブは、シリンダ乾燥およびベルト乾燥の両方を適用
することによって乾燥させる。この従来技術の乾燥部
は、第1の乾燥グループ1を含み、このグループはシン
グルワイヤドローを適用していて、このグループの後に
3つの乾燥グループ2、2、2が続き、これらは
ツインワイヤドローを適用していて、その後にウェブは
ベルト乾燥ユニット3に送られる。乾燥ユニット3は上
の階に設置されていて、ウェブを乾燥させ、ここからウ
ェブはさらに、ツインワイヤドローを採用した乾燥ユニ
ットに送られる。図1から分かるように、この従来技術
の実施例は、比較的大きく、また、ベルト乾燥ユニット
の後続の乾燥においてツインワイヤドローを採用してい
るため、実際上、下列Aのシリンダ4を冷却して運転す
ることが必要となっている。なぜならベルト乾燥ユニッ
トにおいて片側乾燥が行なわれるため、ウェブのカーリ
ング性が生じるからである。したがってシリンダのすべ
ての乾燥能力を傾注することができていない。
【0012】これと類似したタイプの装置は、繊維ウェ
ブ乾燥方法を開示しているフィンランド特許第101985号
にも記載されている。この方法では、繊維ウェブはシリ
ンダ乾燥装置において乾燥シリンダによって乾燥させ、
繊維ウェブは乾燥シリンダ面に対してフェルトまたは乾
燥ワイヤによって加圧する。また、空気を通さない2つ
のエンドレスベルトを含むベルト乾燥ユニットには、第
1の回転ロールと、第1の回転ロールの周囲を回転する
ように配設された第1のベルトと、第2の回転ロール
と、第2の回転ロールの周囲を回転するように配設され
た第2のベルトとがあり、第1のベルトおよび第2のベ
ルトは互いに平行に所定の距離を保って走行するように
配設されていて、これらのベルト間に乾燥領域が構成さ
れている。第1のベルトは加熱されている一方、第2の
ベルトは冷却されていて、繊維ウェブおよび少なくとも
1つのフェルトまたはワイヤは、これらのベルト間を搬
送される。その際、繊維ウェブは加熱された第1のベル
トに接触し、これに対応してフェルトまたはワイヤは繊
維ウェブと冷却された第2のベルトとの間に配置され
る。この装置では、シリンダ乾燥装置とベルト乾燥ユニ
ットとは、上下に配置されている。
【0013】また、従来技術からは、カーリング性向を
防止する目的で繊維ウェブを2つのベルト乾燥ユニット
によって乾燥させる装置が知られている。この2つのベ
ルと乾燥ユニットの間には、シリンダ乾燥ユニットが配
置されている。これらの装置に関する従来技術について
は、例えばフィンランド特許第101986号を参照された
い。
【0014】フィンランド特許第101986号は繊維ウェブ
乾燥方法を開示していて、この方法では、繊維ウェブは
シリンダ乾燥装置において乾燥シリンダによって乾燥さ
せ、繊維ウェブは乾燥シリンダ面に対してフェルトまた
は乾燥ワイヤによって加圧する。また、空気を通さない
2つのエンドレスベルトを含むベルト乾燥ユニットに
は、第1の回転ロールと、第1の回転ロールの周囲を回
転するように配設された第1のベルトと、第2の回転ロ
ールと、第2の回転ロールの周囲を回転するように配設
された第2のベルトとがあり、第1のベルトおよび第2
のベルトは互いに平行に所定の距離を保って走行するよ
うに配設されていて、これらのベルト間に乾燥領域が構
成されている。第1のベルトは加熱されている一方、第
2のベルトは冷却されていて、繊維ウェブおよび少なく
とも1つのフェルトまたはワイヤは、これらのベルト間
を搬送される。その際、繊維ウェブは加熱された第1の
ベルトに接触し、これに対応してフェルトまたはワイヤ
は繊維ウェブと冷却された第2のベルトとの間に配置さ
れる。この公知の装置では、少なくとも2つのベルト乾
燥ユニットを使用して繊維ウェブを乾燥させ、繊維ウェ
ブはシリンダ乾燥装置からベルト乾燥ユニットへ搬送す
る。ウェブのカーリング性は2つのベルト乾燥ユニット
を使用して補償し、前方のベルト乾燥ユニットで一方の
ウェブ側面を乾燥させ、これと反対側の側面を後方のベ
ルト乾燥ユニットによって乾燥させる装置であり、これ
は非常に広いスペースを占め、比較的高額である。
【0015】本発明は、上述の問題点を除去し、または
少なくとも最小化することを目的とする。
【0016】本発明は、とりわけ、急勾配の水分傾斜に
よって生じるカーリング性の問題に対する解決策を、装
置を大きくせず、乾燥能力も損なわずに提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述および後述の目的を
達成するため、本発明による方法は、主として、請求項
1の特徴段の記載事項を特徴とする。
【0018】一方本発明による乾燥部は、主として、請
求項5の特徴段の記載事項を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
て詳細に説明する。ただし本発明は、いかなる意味にお
いても、図面に示された詳細に限定されるものではな
い。
【0020】以下、図2ないし図5に示す様々な実施例
を参照しながら、本発明を説明する。各図面に示す実施
例において、同様の要素については同一の参照符号を使
用し、図示する実施例のうち同一の参照符号で示す要素
および詳細は、特にことわらない限り、互いに同様のも
のとする。
【0021】ベルト乾燥ユニットRCにおいて、繊維ウェ
ブWは、同一の方向に移動する2つの平行な金属ベルト
BY、BAの間で乾燥させる。繊維ウェブWは加熱された金
属ベルトBYに接触し、繊維ウェブと他方の冷却された金
属ベルトBAとの間にはワイヤFCが存在する。このよう
に、加熱によって繊維ウェブWから分離した蒸気を、冷
却金属ベルトBAの作用によってワイヤFC上に凝結させ
る。エンドレス金属ベルトBY、BAは回転ロール15、16;
17、18の周囲を回転するように配設されていて、各エン
ドレス金属ベルトによって形成された各ループ内の面に
対して加圧チャンバ(図示しない)が形成される。当該
加圧チャンバはそれぞれ、蒸気および水分を含み、これ
によって生成された圧力が加熱および冷却ベルトBY、BA
を加圧し、これによって繊維ウェブWとワイヤFCとが互
いに対して加圧し合う。
【0022】ツインワイヤドローの場合、乾燥シリンダ
グループR2は2つのワイヤFY、FAを含み、これらワイヤ
の一方は上方から、他方は下方から繊維ウェブWをシリ
ンダ10、11の加熱面に対して加圧する。乾燥シリンダ列
の間では、ウェブWはフリーで無支持のドローを有す
る。図示するように、上方ワイヤは参照符号FYで示し、
その走路は上方ガイド、アライメントおよび回転ロール
12によって案内される。これと同様に、下方乾燥ワイヤ
FAの走路は下方ガイド、アライメントおよび回転ロール
13によって案内される。
【0023】シングルワイヤドローの場合、各乾燥シリ
ンダグループR1はたった1つの乾燥ワイヤF1を含み、こ
の乾燥ワイヤに支持されながらウェブはグループ全体を
走行し、乾燥ワイヤF1はウェブWを乾燥シリンダ30の加
熱されたシリンダ面に対して加圧し、乾燥シリンダ間に
配置された回転シリンダまたは回転ロール32の外側のカ
ーブでは、ウェブはむき出しのままである。このよう
に、シングルワイヤドローの場合、乾燥シリンダ30はワ
イヤループの外側に配置され、回転シリンダまたは回転
ロール32はワイヤループの内側に配置される。
【0024】図2では図示の明解のため、ツインワイヤ
ドローグループR2、およびシングルワイヤドローに関連
するグループR1のうち、限られた部分以外は上述の参照
符号で示していない。図2では、インピンジメント乾燥
を採用している乾燥ユニットRPはベルト乾燥ユニットRC
の前後に配置され、これによってウェブWを、ベルト乾
燥ユニットRCで乾燥させる側あるいは乾燥させた側の反
対側から乾燥させる。ブローサクションボックス45と、
ウェブWの走路を支持するガイドロール44とは、ウェブ
Wのうち、ウェブW用インピンジメントユニットRPのイ
ンピンジメントフード46と反対側に配置されている。
【0025】図3および図4はインピンジメント乾燥ユ
ニットRPを示し、このユニットは大径ロール25の周囲に
形成されたインピンジメントを適用するものである。ウ
ェブはガイドロール23からワイヤFPに支持されながら大
径ロール25の円周へ搬送され、乾燥エアーがインピンジ
メントフード26、27からウェブの表面に対して吹き付け
られる。ウェブは回転ロール24から搬出され、後続の処
理を受ける。ワイヤFBを案内するガイド、アライメント
および回転ロールは、参照符号21、22で示す。
【0026】図5に示す実施例では、ワイヤループを含
まないインピンジメントユニットRPと、ウェブのドロー
を支持するブローサクションボックス45およびガイドロ
ール44とがウェブのドローに対して配置され、ベルト乾
燥ユニットRCの後に、セラーに設置された直立したイン
ピンジメント乾燥ユニットRPが適用される。セラーに設
置されたインピンジメントユニットRPでは、ワイヤ走路
FPは以下のように完成されている。すなわち乾燥中のウ
ェブWはまず実質的に垂直下方向に搬送され、その後ウ
ェブの走路は回転ロール43上で折り返し、回転ロール43
の後は実質的にまっすぐに上方向に搬送される。ワイヤ
FPのガイドおよびアライメントロールは参照符号44、45
で示す。乾燥エアーはインピンジメントフード40、41、
42からウェブの表面に対して吹き付けられる。ウェブの
走路を案内するガイドロール44およびブロー/サクショ
ンボックス45は、ワイヤループの内側のインピンジメン
ト乾燥フードの領域に配置される。
【0027】図2に示す本発明の実施例では、乾燥部に
はまずシングルワイヤドローを適用する乾燥グループR1
が配置され、この後にツインワイヤドローを適用する3
つの乾燥グループR2が続く。その後、ウェブWはまずイ
ンピンジメント乾燥ユニットRPに搬送され、このユニッ
トの後にベルト乾燥ユニットRCが続く。その後再び2つ
のインピンジメント乾燥ユニットRPが配置されていて、
これらの後にウェブWはツインワイヤドローを適用する
乾燥グループR2に搬送される。
【0028】図3は本発明の実施例を示し、この実施例
では繊維ウェブWはまずツインワイヤドローを適用する
乾燥グループR2で乾燥させ、その後にベルト乾燥ユニッ
トRCが配置され、その後に下方のインピンジメント乾燥
ユニットRPが配置されている。
【0029】図4は本発明の実施例を示し、この実施例
では繊維ウェブWはまずシングルワイヤドローを適用す
る乾燥グループR1で乾燥させ、その後ベルト乾燥ユニッ
トRCが続き、その後に下方のインピンジメント乾燥ユニ
ットRPが大径ロール25の周囲に配置されている。
【0030】図5は本発明の実施例を概略的に示し、こ
の実施例では繊維ウェブWはツインワイヤドローを適用
する乾燥グループR2から上階に設置されたベルト乾燥ユ
ニットRCへ搬送される。その後にインピンジメント乾燥
ユニットRPが配置され、このユニットRPの第1のインピ
ンジメントフード40は、セラーに設置された垂直なイン
ピンジメントユニットに向かうウェブWのドローに対し
て配置され、当該垂直なインピンジメントユニットはそ
れ自体のワイヤループFPと、参照符号41、42で示すそれ
自体のインピンジメントフードとを有する。この後に通
常のツインワイヤドローを適用する1つ以上の乾燥グル
ープR2が配置される。本発明のこの実施例では、垂直な
インピンジメントは、上述した図面に示す大径ロール25
の周囲に配置された下方のインピンジメント乾燥ユニッ
トRPに置換してもよい。
【0031】上述の図3ないし図5に示した本発明の様
々な実施例では、様々なタイプのシリンダ乾燥グループ
および/またはインピンジメント乾燥ユニットおよび/
またはベルト乾燥ユニットを、各図面に示す乾燥部の部
分の前または後に設置してよい。
【0032】以上、本発明をその好ましい実施例のみを
参照して説明した。しかし本発明はいかなる意味におい
ても、それら実施例の詳細に限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ベルト乾燥ユニットの
実質的に直前(すなわち他の種類の乾燥工程またはウェ
ブ処理工程を間に挟まずに)または実質的に直後(すな
わち他の種類の乾燥工程またはウェブ処理工程を間に挟
まずに)に、反対側すなわち通常は底面側からウェブを
乾燥させるインピンジメントユニットを配置することに
よって、ベルト乾燥ユニットで生成される水分傾斜を均
す。このインピンジメントユニットでは、水分は、ほ
ぼ、底面側のみから除去され、したがってウェブの上面
では何ら乾燥工程を行なわない。水分傾斜を均すことに
より、カールもまっすぐになる。繊維ウェブ抄紙機の速
度と乾燥させる繊維ウェブの坪量とに応じ、さらに必要
に応じて、追加乾燥工程をインピンジメントの後に配設
可能である。これは例えばツインワイヤドローを用いる
乾燥グループ、あるいは好ましくは通常のシングルワイ
ヤドローを用いる乾燥グループとしてよい。後者の場
合、乾燥工程は上列に配置された乾燥シリンダによって
行なわれる。シングルワイヤドローとした場合、ウェブ
が支持されることにより他の利点が得られる。すなわ
ち、ツインワイヤドローには存在する乾燥シリンダ列間
のフリードローが存在しなくなり、生産効率が向上し、
さらに、通常のシングルワイヤドローを採用するグルー
プは、ツインワイヤドローを採用するグループに比較し
て、断紙した紙が生じた場合に、これを除去することが
容易である。なぜなら、断紙した紙は自由に落下可能と
なるからである。
【0034】本発明による方法および装置によれば、乾
燥工程を相当に改善可能であると同時に、水分傾斜を矯
正可能である。またインピンジメント乾燥を使用するこ
とにより、水分傾斜は迅速に矯正可能であり、さらに、
乾燥工程は大きなスペースを要することもないから、乾
燥部を短縮することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術における抄紙機または板紙抄紙機の乾
燥部の構成の一例を示す概略図である。この乾燥部につ
いては、本願の従来の技術の欄に詳細に記載されてい
る。
【図2】本発明の一実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示す図である。
【符号の説明】
R1 シングルワイヤドロー乾燥グループ R2 ツインワイヤドロー乾燥グループ RC ベルト乾燥ユニット RP インピンジメント乾燥ユニット W 繊維ウェブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カリ ユッピ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 40270 パロッカ、 ヒエッカポハヤンテ ィエ 259 Fターム(参考) 3L113 AA08 AB02 AB05 AC36 BA30 DA06 DA17 4L055 BD07 BE11 CF01 CF04 CF07 CF23 FA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウ
    ェブを少なくとも1つの乾燥工程で、実質的に片側をベ
    ルト乾燥ユニットで乾燥させ、これによって該繊維ウェ
    ブに水分傾斜を生成する繊維ウェブの乾燥方法におい
    て、前記ベルト乾燥ユニットで行なう乾燥の実質的に直
    前さらに/あるいは前記ベルト乾燥ユニットで行なった
    乾燥の実質的に直後に、前記繊維ウェブをインピンジメ
    ント乾燥ユニットで乾燥させて前記水分傾斜を均し、該
    インピンジメント乾燥ユニットでは、前記ベルト乾燥ユ
    ニットで乾燥させる側あるいは乾燥させた側の反対側か
    ら前記繊維ウェブを乾燥させることを特徴とする繊維ウ
    ェブの乾燥方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記ベ
    ルト乾燥ユニットおよびこれに先行しさらに/あるいは
    後続する前記インピンジメント乾燥ユニットの前に、前
    記繊維ウェブはツインワイヤドローを適用する乾燥グル
    ープで乾燥させることを特徴とする繊維ウェブの乾燥方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、前記ベ
    ルト乾燥ユニットおよびこれに先行しさらに/あるいは
    後続する前記インピンジメント乾燥ユニットの前および
    /または後に、前記繊維ウェブはシングルワイヤドロー
    を適用する乾燥グループで乾燥させることを特徴とする
    繊維ウェブの乾燥方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、前記ベ
    ルト乾燥ユニットおよびこれに後続する前記インピンジ
    メント乾燥ユニットの後に、前記繊維ウェブはツインワ
    イヤドローを適用する乾燥グループで乾燥させることを
    特徴とする繊維ウェブの乾燥方法。
  5. 【請求項5】 紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウ
    ェブの片側を乾燥させる少なくとも1つのベルト乾燥ユ
    ニットを含み、これによって該繊維ウェブに水分傾斜を
    生成する繊維ウェブの乾燥部において、前記ベルト乾燥
    ユニットの実質的に直前さらに/あるいは前記ベルト乾
    燥ユニットの実質的に直後に、インピンジメント乾燥ユ
    ニットが配置されて前記水分傾斜が均され、該インピン
    ジメント乾燥ユニットは、前記繊維ウェブを、前記ベル
    ト乾燥ユニットで乾燥させる側あるいは乾燥させた側の
    反対側から乾燥させることを特徴とする繊維ウェブの乾
    燥部。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の乾燥部において、前記
    ベルト乾燥ユニットおよび該ベルト乾燥ユニットに先行
    しさらに/あるいは後続する前記インピンジメント乾燥
    ユニットの前に、ツインワイヤドローを適用する乾燥グ
    ループが配置されることを特徴とする繊維ウェブの乾燥
    部。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の乾燥部において、前記
    ベルト乾燥ユニットと該ベルト乾燥ユニットに先行しさ
    らに/あるいは後続する前記インピンジメント乾燥ユニ
    ットとの前に、ならびに/または前記ベルト乾燥ユニッ
    トと該ベルト乾燥ユニットに先行する前記インピンジメ
    ント乾燥ユニットおよび/もしくは該ベルト乾燥ユニッ
    トに後続する前記インピンジメント乾燥ユニットとの後
    に、シングルワイヤドローを適用する乾燥グループが配
    置されることを特徴とする繊維ウェブの乾燥部。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の乾燥部において、前記
    ベルト乾燥ユニットおよび該ベルト乾燥ユニットに後続
    する前記インピンジメント乾燥ユニットの後に、ツイン
    ワイヤドローを適用する乾燥グループが配置されること
    を特徴とする繊維ウェブの乾燥部。
JP2003112477A 2002-04-23 2003-04-17 紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウェブの乾燥方法および乾燥部 Withdrawn JP2003328289A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI20020782 2002-04-23
FI20020782A FI20020782A (fi) 2002-04-23 2002-04-23 Menetelmä ja kuivatusosa kuiturainan erityisesti paperi- tai kartonkirainan, kuivaamiseksi

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003328289A true JP2003328289A (ja) 2003-11-19

Family

ID=8563823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003112477A Withdrawn JP2003328289A (ja) 2002-04-23 2003-04-17 紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウェブの乾燥方法および乾燥部

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2003328289A (ja)
DE (1) DE10318185A1 (ja)
FI (1) FI20020782A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517989A (ja) * 2004-01-15 2007-07-05 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド 抄紙機内の構成

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005025256A1 (de) * 2005-06-02 2006-12-07 Voith Patent Gmbh Vorrichtung zur Herstellung einer Faserstoffbahn
EP2549013B1 (en) * 2011-07-21 2018-01-31 Valmet Technologies, Inc. Process and arrangement for producing a fiber web

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517989A (ja) * 2004-01-15 2007-07-05 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド 抄紙機内の構成
JP2011017118A (ja) * 2004-01-15 2011-01-27 Metso Paper Inc 抄紙機内の構成

Also Published As

Publication number Publication date
FI20020782A0 (fi) 2002-04-23
FI20020782A (fi) 2003-10-24
DE10318185A1 (de) 2003-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7905989B2 (en) Process and apparatus for producing a tissue web
US6638395B1 (en) Paper machine and process
US4506457A (en) Method and apparatus for drying a paper, or similar, web
EP0445487A1 (en) Apparatus for drying a web
KR19990063917A (ko) 제지기계에서의 제조방법 및 장치
KR19990064326A (ko) 확장닙 프레스가 사용되는 제지기계의 프레스부
JPS59137595A (ja) 紙又は板紙用ドライヤ
US2224803A (en) Apparatus for drying paper
US7628891B2 (en) Apparatus for dewatering a fibrous web
US6442865B1 (en) Drying section
JPH09504843A (ja) 抄紙機の乾燥部
US5921000A (en) Alternating top and bottom felted dryers connected without open draw
JP2003328289A (ja) 紙ウェブまたは板紙ウェブなどの繊維ウェブの乾燥方法および乾燥部
CA1089271A (en) Procedure for manufacturing paper, cardboard or another equivalent fibre web possessing stretchability and/or high friction coefficient
US6493962B2 (en) Drying section
JP4906724B2 (ja) 単一のニッププレスを備える製紙機械
JP5901029B2 (ja) 乾燥繊維質材料を乾燥するための装置及び方法
JP2008545068A (ja) ペーパーウェブ、特にグラビア用紙の製造方法
CA1328167C (en) Apparatus for drying a web
US6436239B2 (en) Method to reduce the adhesion of a damp fibrous material web to a rotating roll
FI107172B (fi) Menetelmä ja laite sileiden ja kiiltävien paperien valmistamiseksi
US3526574A (en) Vacuum transfer device in papermaking machine
US7192507B2 (en) Machine for producing a fibrous material web
US3851407A (en) Drying apparatus for a wrinkled paper web
US6367164B1 (en) Dryer section

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704