JP2003327482A - セラミック組成物用造孔材及び含水造孔材 - Google Patents

セラミック組成物用造孔材及び含水造孔材

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JP2003327482A
JP2003327482A JP2002269057A JP2002269057A JP2003327482A JP 2003327482 A JP2003327482 A JP 2003327482A JP 2002269057 A JP2002269057 A JP 2002269057A JP 2002269057 A JP2002269057 A JP 2002269057A JP 2003327482 A JP2003327482 A JP 2003327482A
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ceramic composition
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water
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JP2002269057A
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Masahiro Ishii
正裕 石居
Yasuhiro Kawaguchi
泰広 川口
Keiko Yoshida
敬宏 吉田
Yoshiyuki Kosaka
義行 小坂
Masahiro Yamanaka
雅尋 山中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック組成物の混合時や成型時に粒子が
破壊され難く成形時の可塑性を容易に保持しうる得る造
孔材及び水を含む造孔材を提供する。 【解決手段】 表面に極性基(好ましくは親水性を有す
る基)が存在する中実樹脂粒子、中空樹脂粒子、熱膨張
性マイクロカプセル、及び熱膨張済みのマイクロカプセ
ルからなる群より選択された少なくとも1種の粒子であ
るセラミック組成物用造孔材及び水分を含む造孔材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック組成物
用造孔材及び含水造孔材に関する。詳しくは、多孔質セ
ラミックフィルタ等の製造に好適に用いられるセラミッ
ク組成物用造孔材及び含水造孔材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多孔質のセラミックフィルタとし
て、コ−ジェライトからなるハニカム構造体の隔壁を多
孔質構造と為して、そのような隔壁を通過せしめること
により、ガス等の流体に対してフィルタ機能を持たせた
多孔質ハニカムフィルタが種々提案され、例えばディ−
ゼル車から排出される排ガスの微粒子捕集用フィルタ
(ディ−ゼルパティキュレ−トフィルタ)として用いら
れている。
【0003】このような多孔質セラミックフィルタにお
いては、多孔質の平均細孔径(以下細孔径と呼ぶ)およ
び気孔率がフィルタの性能を決定する非常に重要な因子
であり、特にディ−ゼルパティキュレ−トフィルタの如
き多孔質セラミックフィルタにあっては、微粒子の捕集
効率、圧損、捕集時間の関係から、細孔径が大きく、気
孔率の大きいフィルタが望まれている。
【0004】従来、上記要望を達成するため、造孔材を
用いる方法が検討されている。例えば、各種造孔材を含
むセラミック成形体を高温で焼成することにより多孔質
のセラミックフィルタを得ることができる。しかしなが
ら、セラミックフィルタを得るためには、セラミック成
形体を寸法精度よく成形することも望まれている。
【0005】そこで、例えば、特開平5−330943
号公報では、造孔材としてグラファイトを用いることで
寸法精度のよい多孔質セラミック製品が得られることが
記載されている。しかしながら、未焼成のセラミック組
成物は、成形加工に適する適度な可塑性を保持すること
が難しく、時間の経過とともに流動性が減少しもろくな
って、寸法精度のよいセラミック成形体を安定的に製造
することが難しかった。また、セラミック組成物を混合
する時に、造孔材が破壊されることがあり、造孔材が充
分に機能しないことがあった。特に燃焼カロリ−の少な
い樹脂粒子や中空粒子は破壊されやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点に鑑み、セラミック組成物の混合時や成形
時に粒子が破壊され難く、成形時の可塑性を容易に保持
しうる得る造孔材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のセラミッ
ク組成物用造孔材は、表面に極性基が存在する中実樹脂
粒子、中空樹脂粒子、熱膨張性マイクロカプセル、及び
熱膨張済みのマイクロカプセルからなる群より選択され
た少なくとも1種の粒子であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載のセラミック組成物用造孔材
は、請求項1記載のセラミック組成物用造孔材であっ
て、極性基が親水性を有することを特徴とする。
【0009】請求項3記載のセラミック組成物用造孔材
は、請求項1記載のセラミック組成物用造孔材であっ
て、極性基がカルボキシル基を有することを特徴とす
る。
【0010】請求項4記載のセラミック組成物用造孔材
は、請求項1〜3記載のセラミック組成物用造孔材であ
って、前記熱膨張済みのマイクロカプセルは熱膨張性マ
イクロカプセルを水中で加熱処理することにより膨張さ
せて得られたマイクロカプセルであることを特徴とす
る。
【0011】請求項5記載の含水造孔材は、請求項1〜
4の何れか1項記載のセラミック組成物用造孔材よりな
る粉末が水を含み、粉末、スラリ−又は分散液の何れか
の状態であることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の含水造孔材は、請求項5記
載の含水造孔材であって、流動性付与剤と水を含むこと
を特徴とする。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
セラミック組成物用造孔材は、表面に極性基が存在する
中実樹脂粒子、中空樹脂粒子、熱膨張性マイクロカプセ
ル、及び熱膨張済みのマイクロカプセルからなる群より
選択される少なくとも1種の粒子であることを特徴とす
る。表面に極性基が存在することにより、セラミック組
成物の混合時や成形時に粒子が破壊され難いものとな
り、また、成形時の可塑性を容易に保持しうるものとな
る。
【0014】上記表面に極性基が存在する粒子を得る方
法としては、例えば、極性基を有するモノマ−、多官能
性モノマ−及びその他のモノマ−などからなる混合モノ
マ−に、非重合性有機溶剤を混合してモノマ−溶液を調
製し、このモノマ−溶液を極性溶媒に懸濁せしめた後モ
ノマ−成分を重合し、上記非重合性有機溶剤を内包する
樹脂粒子を得てから、樹脂粒子中の有機溶剤を除去する
ことにより得ることができる。なお、得られた粒子は中
空樹脂粒子となる。
【0015】また、上記重合方法において非重合性有機
溶剤を揮発性の高い溶剤とすると熱膨張性マイクロカプ
セルが得られる。なお、熱膨張性マイクロカプセルをシ
ェルポリマ−の軟化点以上に加熱すると内包される有機
溶剤が揮発することにより膨張して中空の熱膨張済みマ
イクロカプセルが得られる。また、上記重合方法におい
て非重合性有機溶剤を用いなければ中実樹脂粒子を得る
ことができる。
【0016】また、熱膨張性マイクロカプセルを水に代
表される極性媒体中で加熱処理することにより粒子表面
に極性基を多く含む熱膨張済みのマイクロカプセルを得
ることができる。したがって、セラミック組成物の混合
時や成型時に粒子が特に破壊され難いものとなる。ま
た、セラミック組成物に可塑性を与えることができ成形
しやすい。加えて、セラミック組成物に対して優れた分
散性も示す。
【0017】すなわち、乾式の加熱処理で得られた熱膨
張済みのマイクロカプセルよりも優れた熱膨張済みのマ
イクロカプセルが得られる。おそらく、乾式の加熱処理
で熱膨張させるとシェル内部に極性基が閉じこめられる
と思われ、一方湿式条件で加熱処理されると極性基がシ
ェル層表面に出現しやすくなると思われる。よって、マ
イクロカプセルが水中で加熱され水中で膨張することで
シェル中に水分を含ませることができ、成形中にセラミ
ック組成物が失う水分を過不足なくおきないセラミック
組成物が乾燥しにくくなると推定される。
【0018】また、シェル層表面に存在する多数の極性
基はマイクロカプセルをセラミックに分散させやすくす
るものと推定される。すなわち、熱膨張済みのマイクロ
カプセルはセラミック組成物に含まれる過剰な水分を吸
収する一方、セラミック組成物が乾燥してくるとマイク
ロカプセルに含まれる水分をセラミック組成物へ提供す
る。したがって、セラミック組成物は適度な水分に保た
れメチルセルロ−スなどのバインダ樹脂が強い形状保持
力を長く維持できる。よって、セラミック組成物は強靭
でありながら十分な可塑性も保たれることになり、強靭
で軽い焼成セラミック製品もえられやすい。なお、湿式
加熱処理の前に熱膨張マイクロカプセルにシラン化合物
などの凝集防止剤を添加するとマイクロカプセルの分散
性がさらに高まることも見出された。
【0019】また、熱膨張済みのマイクロカプセルは、
分級などの手法により粒径を揃えておくことが好まし
い。粒径の小さな粒子には、加熱処理において膨張でき
なかった未膨張のマイクロカプセルが含まれる場合があ
る。これらの粒子を取り除くことによりセラミック組成
物の保水力を効率よく高めることができる。なお、未膨
張のマイクロカプセルの存在は、粒径の小さな粒子を取
り除くことにより、熱膨張済みのマイクロカプセルの真
比重が低下する現象から確認することができる。
【0020】上記極性基を有するモノマ−の極性基とし
ては、例えば、カルボキシル基、グリシジル基、アミノ
基、アミド基、エステル基、ピリジル基、ヒドロキシル
基、アルコキシル基、スルホニル基、リン酸基、リン酸
エステル基、ニトロ基、シアノ基などが挙げられる。好
ましいモノマ−として、親水性モノマ−が含まれる混合
モノマ−が挙げられる。造孔材表面の極性基は親水性を
有することが好ましく、上記極性基を有するモノマ−は
親水性モノマ−であることが好ましい。なお、親水性モ
ノマ−は有機溶剤に比べて極性溶媒に対する親和性が高
いため、モノマ−溶液の懸濁油滴中において油滴界面に
局在すると考えられ、結果的に重合により樹脂粒子の外
壁面の表面部分を形成しやすい。
【0021】上記親水性モノマ−としては水に対する溶
解度が1重量%以上であるものが好ましく、例えば、メ
チル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、グ
リシジル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシエチル
メタクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ−
ト、ジメチルアミノメチルメタクリレ−ト、ビニルピリ
ジン、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、イタコ
ン酸、フマル酸、無水マレイン酸、2−メタクリロイロ
キシエチルコハク酸等が挙げられる。なかでも、樹脂粒
子の硬さや柔らかさを調整し易い点で、メチル(メタ)
アクリレ−ト、グリシジル(メタ)アクリレ−トが好ま
しく、また、表面に酸性官能基を有する点で、無水マレ
イン酸、メタクリル酸、コハク酸などが好ましい。これ
らは単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0022】樹脂粒子の外壁面の極性を充分に高めるた
めには、親水性モノマ−の割合がモノマ−成分の10〜
99.9重量%であることが好ましく、より好ましくは
30〜99.9重量%である。
【0023】上記モノマ−成分を構成する多官能性モノ
マ−としては、例えば、ジ(メタ)アクリレ−ト、トリ
(メタ)アクリレ−ト等が好適に用いられる。上記ジ
(メタ)アクリレ−トとしては、例えば、エチレングリ
コ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレングリコ−ル
ジ(メタ)アクリレ−ト、トリエチレングリコ−ルジ
(メタ)アクリレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ
(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパンジ(メ
タ)アクリレ−ト等が挙げられる。上記トリ(メタ)ア
クリレ−トとしては、例えば、トリメチロ−ルプロパン
トリ(メタ)アクリレ−ト、エチレンオキサイド変性ト
リメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、ペン
タエリスト−ルトリ(メタ)アクリレ−ト等が挙げられ
る。
【0024】また、上記以外の多官能性モノマ−として
は、例えば、ペンタエリスト−ルテトラ(メタ)アクリ
レ−ト、ジペンタエリスト−ルヘキサ(メタ)アクリレ
−ト、ジアリルフタレ−ト、ジアリルマレ−ト、ジアリ
ルフマレ−ト、ジアリルサクシネ−ト、トリアリルイソ
シアヌレ−ト等のジもしくはトリアリル化合物、ジビニ
ルベンゼン、ブタジエン等のジビニル化合物などが挙げ
られる。
【0025】これらの多官能性モノマ−は、単独または
2種類以上を組み合わせて用いることができる。
【0026】樹脂粒子の耐圧縮強度を高め重合中に粒子
の凝集を発生しにくくするためには、上記多官能性モノ
マ−の割合がモノマ−成分の0.1〜30重量%である
ことが好ましく、より好ましくは0.3〜5重量%であ
る。
【0027】上記モノマ−成分を構成するその他のモノ
マ−は、機械的強度、耐薬品性及び成形性を改善する目
的で添加され、特に種類は限定されないが、例えば、エ
チル(メタ)アクリレ−ト、プロピル(メタ)アクリレ
−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、クミルメタクリレ
−ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ミスチリ
ル(メタ)アクリレ−ト、パルミチル(メタ)アクリレ
−ト、ステアリル(メタ)アクリレ−ト等のアルキル
(メタ)アクリレ−ト;スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン等の芳香
族ビニルモノマ−;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等
のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハ
ロゲン含有モノマ−;エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン等が挙げられる。これらは単独または2種類以上を組
み合わせて用いることができる。
【0028】上記その他のモノマ−の使用量は、多すぎ
るとモノマ−成分の親水性を低下させ、樹脂粒子の外壁
が形成されるのを阻害するため、モノマ−成分において
89.9重量%以下が好ましく、より好ましくは69.
9重量%以下である。
【0029】上記モノマ−成分に添加される非重合性有
機溶剤は、モノマ−溶液の懸濁油滴中において油滴中心
部に局在することが望ましく、水に対する溶解度が0.
2重量%以下の疎水性を示すことが好ましく、その種類
は特に限定されないが、例えば、ブタン、イソブタン、
ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシ
レン等が好適に用いられる。中でも、揮発性の高いブタ
ン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン
がより好ましい。
【0030】上記非重合性有機溶剤の添加量は、少なす
ぎると粒子の空隙率が低くなり、多すぎると空隙率が高
くなりすぎて粒子の強度が低下するため、モノマ−成分
100重量部に対して1〜400重量部が好ましく、よ
り好ましくは10〜200重量部である。
【0031】本発明における造孔材はセラミック組成物
用造孔材よりなる粉末が水を含み、粉末、スラリ−又は
分散液の何れかの状態であることが好ましい。
【0032】なお水分以外にセラミック組成物の流動性
を向上させるために流動性付与剤が含有されていること
がより好ましい。これにより、粒子が破壊され難く成形
時の可塑性も良好となる。本発明において定義される流
動性付与剤とは、例えば、電解質や酸、酸性物質の塩や
塩基性物質の塩や中和された塩などが挙げられる。なか
でも、これらはセラミック組成物中で水分により加水分
解されうる物質が好ましい。
【0033】上記酸としては、特に限定されず、例え
ば、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸、リン酸、カルボン
酸などの有機酸などが挙げられ、具体的には、メラミン
スルホン酸、ヒドロキシポリカルボン酸、ポリエ−テル
カルボン酸、ポリアルキルスルホン酸、アルキルナフタ
レンスルホン酸、メラミンスルホン酸、ポリカルボン
酸、ポリスチレンスルホン酸などが挙げられる。上記塩
としては、陽イオンと陰イオンが電荷を中和する形で生
じた化合物であれば特に限定されず、酸性塩や塩基性塩
のほか、有機塩基と酸の付加化合物などが挙げられる。
なかでも、有機塩基と酸の付加化合物が好ましく、例え
ば、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン
酸塩、アミレン・無水マレイン酸共重合物ソ−ダ塩(日
本ゼオン社製「クインフロ−540」、「クインフロ−
542」)、アミレン・無水マレイン酸共重合物の部分
アミドアンモニウム塩(日本ゼオン社製「クインフロ−
543」)などが好適に用いられる。これらは単独で用
いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0034】本発明の造孔材は、保水剤を含有されてい
ると、成形時の水分が加えられた時に可塑性を容易に保
持しうるので好ましい。また、セラミック組成物に加え
られる前にあらかじめ造孔材に水分が含まれている場合
には造孔材粉末に対する保水作用も得られる。
【0035】上記保水剤としては、例えば、グリセリ
ン、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、エチ
レングリコ−ルモノアルキルエ−テル、ジエチレングリ
コ−ルモノアルキルエ−テル、トリエチレングリコ−ル
モノアルキルエ−テル、ジメチルスルホキシド等のポリ
グリコ−ルエ−テル、メチルポリシロキサン、メチルポ
リシクロシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
ジメチルシロキサンとメチル(ポリオキシエチレン)シ
ロキサンとの共重合体、ジメチルシロキサンとメチル
(ポリオキシエチレン)シロキサンとメチル(ポリオキ
シプロピレン)シロキサンとの共重合体、メチルポリシ
ロキサンとメチルポリシクロシロキサンとの混合液、ト
リメチルシロキシケイ酸とメチルポリシロキサンとの混
合液などの液状シリコ−ン化合物等の他、レプリン酸、
3−メトキシブチルアセテ−ト、3−メトキシ−1−ブ
タノ−ル、3−メチル−3−メトキシブタノ−ル、3−
メチル−1,5−ペンタンジオ−ル、メチルエチルケト
ンオキシム、メチルイソブチルカルビト−ル、ホルムア
ミド、ホルマリン、1,5−ペンタンジオ−ル、ペンタ
エリスリト−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、プロピレ
ングリコ−ルモノメチルエ−テル、プロピレングリコ−
ル、ジプロピレングリコ−ル、γ−ブチルラクトン、
1,4−ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、4
−ヒドロキシ2−ブタノン、ネオペンチルグリコ−ル、
ブチルラクテ−ト、エチルラクテ−ト、トリメチロ−ル
プロパン、トリメチロ−ルエタン、トリアセチン、チオ
グリコ−ル、チオグリセロ−ル、ダイアセトンアルコ−
ル、セバシン酸、3,3−ジメトキシプロピオニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキサイド、1,3−ジヒドロキシアセトン、エ
チレングリコ−ルジアセテ−ト、シクロヘキサノンジメ
チルアセタ−ル、シクロヘキサノン、シクロヘキサノ−
ル、テトラヒドロフルフリルアルコ−ル、グリオキシル
酸、オクタンジオ−ル、エチレンシアンヒドリン、エチ
レングリコ−ルモノメチルエ−テル、エチレングリコ−
ルモノエチルエ−テル、エチレングリコ−ルモノブチル
エ−テル、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル、トリエチ
レングリコ−ル、エチレンカ−ボネ−ト、イソプレング
リコ−ル、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−
ジオ−ル、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオ−
ル、グリセリン、N−メチル−2−ピロリドン、スルホ
ラン、1,2,6−ヘキサントリオ−ル等が挙げられ
る。これらは単独で用いられてもよいし、2種以上併用
されてもよい。
【0036】また、本発明の造孔材の表面にポリビニル
アルコールを付着させておくとセラミック組成物に対す
る分散性が向上することが見出された。
【0037】造孔材を無機混合物などのセラミック原料
と混合させたセラミック組成物は、通常、押出成形など
により適宜の形状のセラミック成型体に成形加工するこ
とができ、乾燥させたあと焼成することにより多孔質の
セラミックフィルタ−を製造することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
下記の例に限定されるものではない。 (実施例1〜5、比較例1〜2)表1に示した配合量
の、モノマ−成分、非重合性有機溶剤及び重合開始剤を
混合・撹拌してモノマ−溶液を調製した後、表1に示し
た極性媒体と混合し、さらにイオン交換水を加え、ホモ
ジナイザ−にて撹拌して懸濁モノマ−溶液を調製した。
一方、撹拌機、ジャケット、還流冷却器及び温度計を備
えた20リットルの重合器に、イオン交換水を投入し
た。次いで、攪拌を開始し重合器内を減圧して容器内の
脱酸素を行った後、窒素を注入して圧力を大気圧まで戻
し、内部を窒素雰囲気とした後、上記懸濁モノマ−溶液
を重合容器内に一括して添加し、重合器を80℃まで昇
温し重合を開始した。5時間で重合を終了し、引き続き
1時間の熟成期間をおいた後、重合器を室温まで冷却し
た。スラリ−を脱水装置(セントル)にて脱水した後、
十分に乾燥させて熱膨張性マイクロカプセルを得た。
【0039】次いで得られた熱膨張性マイクロカプセル
のうち実施例1〜4では加熱した乾燥空気中で膨張させ
熱膨張済みマイクロカプセルとした。なお、実施例4で
は20μm以下のマイクロカプセルを実質的に除去するた
めにふるいにかけた。また、実施例5では、水中に分散
させた熱膨張性マイクロカプセルに高圧水蒸気を吹き込
み熱膨張させ熱膨張済みマイクロカプセルとした。なお
実施例4と実施例5の熱膨張済みマイクロカプセルの真
比重はほぼ同じであった。
【0040】セラミック原料としてコ−ジェライト28
3g、メチルセルロ−ス14.2g及び水を含ませた熱
膨張性マイクロカプセル(水85重量%、熱膨張性マイ
クロカプセル15重量%)42.5gを混練し、押出成
形可能なセラミック組成物を得た。次いで、得られたセ
ラミック組成物を押出成形法により賦形して、未焼成の
セラミック成形体(坏土)を得た。
【0041】得られたセラミック成形体を用いて以下の
評価を行い、その結果を表1に示した。 (坏土硬度)得られたセラミック成形体(坏土)を用い
て針入度測定(日本油試験機工業社製:AN201針入
度試験機)を行った。荷重200gにし、針が5秒間ど
れだけサンプル坏土に侵入するか(0.1mm)を測定
した。 (坏土密度):粒子の破壊に対する特性は、数値が低い
ほど良好 得られたセラミック成形体(坏土)を一定体積になるよ
うに裁断し、そのサンプル片を用いて各々重量測定を行
った。その後、体積で除して密度を算出し、以下の基準
で評価した。 ◎:1.4未満 ○:1.4以上1.6未満 △:1.6以上1.7未満 ×:1.7以上 (総合判定):判定は良い方から◎、○、△、×の4段
階で評価した。 ◎:坏土密度が1.4未満且つ坏土硬度が150未満。 ○:坏土密度が1.4以上1.6未満且つ坏土硬度が200未満
の場合あるいは坏土密度が1.4未満且つ坏土硬度が150以
上200未満。 △:坏土密度が1.6以上1.7未満且つ坏土硬度が200未満
の場合あるいはすべての坏土密度で坏土硬度が200以上
の場合。 ×:上記以外。
【0042】
【表1】
【0043】表1中で使用した成分は下記の通りであ
る。 AN:アクリロニトリル MMA:メチルメタクリレ−ト MAA:メタクリル酸 MAH:無水マレイン酸 HOMS:2−メタクリロイロキシエチルコハク酸 ST:スチレンモノマ− IBOA:イソボルニルアクリレ−ト
【0044】
【発明の効果】本発明のセラミック組成物用造孔材及び
水を含む造孔材は、上述の構成であり、セラミック組成
物の混合時や成型時に粒子が破壊され難く、成形時の可
塑性を容易に保持することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 義行 滋賀県甲賀郡水口町泉1259 積水化学工業 株式会社内 (72)発明者 山中 雅尋 滋賀県甲賀郡水口町泉1259 積水化学工業 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に極性基が存在する中実樹脂粒子、
    中空樹脂粒子、熱膨張性マイクロカプセル、及び熱膨張
    済みのマイクロカプセルからなる群より選択された少な
    くとも1種の粒子であることを特徴とするセラミック組
    成物用造孔材。
  2. 【請求項2】 極性基が親水性を有することを特徴とす
    る請求項1記載のセラミック組成物用造孔材。
  3. 【請求項3】 極性基がカルボキシル基であることを特
    徴とする請求項1記載のセラミック組成物用造孔材。
  4. 【請求項4】 熱膨張済みのマイクロカプセルが熱膨張
    性マイクロカプセルを水中で加熱処理することにより膨
    張させて得られたマイクロカプセルであることを特徴と
    する請求項1〜3記載のセラミック組成物用造孔材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項記載のセラミ
    ック組成物用造孔材よりなる粉末が水を含み、粉末、ス
    ラリ−又は分散液の何れかの状態であることを特徴とす
    る含水造孔材。
  6. 【請求項6】 流動性付与剤と水を含むことを特徴とす
    る請求項5記載の含水造孔材。
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