JP2003326946A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003326946A
JP2003326946A JP2002134151A JP2002134151A JP2003326946A JP 2003326946 A JP2003326946 A JP 2003326946A JP 2002134151 A JP2002134151 A JP 2002134151A JP 2002134151 A JP2002134151 A JP 2002134151A JP 2003326946 A JP2003326946 A JP 2003326946A
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air passage
heat exchanger
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後席の吹出空気温度を独立に制御可能で、
後席専用の熱交換器を持たない車両用空調装置におい
て、空調ユニットの上下方向寸法の短縮化を図る。 【解決手段】 前席用冷風バイパス通路から後席用吹出
口26に送風空気を導く後席用冷風通路25と、前席用
温風通路から後席用吹出口29に送風空気を導く後席用
温風通路28とを、車両幅方向に並べて配置することに
より、空調ユニット1の上下方向寸法の短縮化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前席側への吹出空
気温度と後席側への吹出空気温度とを独立に制御可能な
車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の前後席の吹出空気温度を
独立に制御可能な車両用空調装置において、後席専用の
熱交換器を持たない場合、前席用の冷風通路および温風
通路から後席用の冷風通路および温風通路を分岐させ、
分岐後に後席吹出空気の温度を制御するようにしてい
る。また、空調ユニットは、車室内前部の計器盤下方部
に設置されるようになっている(特開2000−624
42号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置では、後席用の冷風通路と温風通路が上下方向に配置
されていて、空調ユニットが上下方向に長くなってしま
うため、計器盤下方の上下寸法を十分確保できない車両
には搭載できないという問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、空調ユニットの上下方向寸法の短縮化を図ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、空気流路を形成するケ
ース(2)と、送風空気を冷却する冷却用熱交換器(1
0)と、冷却用熱交換器(10)の下流側に設けられ、
冷却用熱交換器(10)で冷却された送風空気を再加熱
する加熱用熱交換器(11)と、送風空気を前席側へ吹
き出す前席用開口部(13)と、加熱用熱交換器(1
1)を通過した送風空気を前席用開口部(13)に導く
前席用温風通路(14)と、冷却用熱交換器(10)で
冷却された送風空気を、加熱用熱交換器(11)をバイ
パスし前席用温風通路(14)よりも車両後方側を通っ
て前席用開口部(13)に導く前席用冷風バイパス通路
(20)と、加熱用熱交換器(11)よりも車両後方側
に配置されて、前席用冷風バイパス通路(20)と前席
用温風通路(14)とを仕切る仕切壁(21)と、送風
空気を後席側へ吹き出す後席用吹出口(26、29)
と、前席用冷風バイパス通路(20)から後席用吹出口
(26)に送風空気を導く後席用冷風通路(25)と、
前席用温風通路(14)から後席用吹出口(29)に送
風空気を導く後席用温風通路(28)とを備え、後席用
冷風通路(25)と後席用温風通路(28)は、車両幅
方向に並べて配置されていることを特徴とする。
【0006】これによると、後席専用の熱交換器を持た
ない車両用空調装置において、前後席の吹出空気温度を
独立に制御することが可能である。そして、後席用冷風
通路と後席用温風通路を車両幅方向に並べて配置してい
るため、空調ユニットの上下方向寸法の短縮化を図るこ
とができ、空調ユニットの設置位置の上下寸法が小さい
車両に適したものとすることができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、後席用温風通
路(28)は、後席用冷風通路(25)よりも、ケース
(2)における車両幅方向の外側寄りに配置されている
ことを特徴とする。
【0008】ところで、図10に示すように、後席用温
風通路28を後席用冷風通路25よりもケースにおける
車両幅方向の内側寄りに配置した場合、前席用冷風バイ
パス通路は後席用温風通路28を避けて配置しなければ
ならないため、ケースの構成が複雑になってしまう。従
って、ケース成形時にアンダカット部が多くなり、成形
型の構造上、ケースを多数に分割する必要がある。これ
に対し、請求項2の発明によれば、ケースの構成が簡素
になるため、ケースの分割数を少なくすることができ
る。
【0009】請求項3に記載の発明では、加熱用熱交換
器(11)は、エンジン冷却水を熱源として送風空気を
加熱するものであり、加熱用熱交換器(11)に流入す
るエンジン冷却水の流量の調整により送風空気の加熱量
が調整されることを特徴とする。
【0010】これによると、加熱用熱交換器を通過する
温風と加熱用熱交換器をバイパスする冷風との風量割合
を調整して前席の吹出空気温度を制御するエアミックス
ドアが不要であるため、空調ユニットの小型化を図るこ
とができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、後席用冷風通
路(25)を開閉する後席用冷風ドア(27)と、後席
用温風通路(28)を開閉する後席用温風ドア(30)
とを備えることを特徴とする。
【0012】これによると、後席用冷風ドアと後席用温
風ドアの開度調整により後席の吹出空気温度を制御する
ことができると共に、後席用冷風ドアと後席用温風ドア
を共に全閉することにより後席への送風を停止すること
ができる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図に示す実施形態について説明する。図1ないし図8は
第1実施形態を示すもので、図1は車両用空調装置にお
ける空調ユニット1の正面図、図2は図1の空調ユニッ
ト1の左側面図、図3は図1のA−A線に沿う断面図、
図4は図1のB−B線に沿う断面図である。
【0015】図1ないし図4において、空調ユニット1
は、車室内計器盤の下方部に設置され、本例では、車室
内前部の計器盤のうち車両幅方向の略中央部に設置され
ている。この空調ユニット1はポリプロピレン等の樹脂
で成形されたケース2を有している。
【0016】このケース2はその内部に空気流路を形成
するとともに、後述する熱交換器等の機器類を収納して
いる。また、ケース2は周知のように多数の分割ケース
体に分割されており、後述の熱交換器、ドア等の機器類
を収納した後に、金属クリップ、ねじ止め等の適宜の結
合手段にて多数の分割ケース体を一体に結合する構造と
なっている。
【0017】ケース2内の車両前方側には送風機3が配
置されており、この送風機3は、遠心多翼ファン3a
と、このファン3aを駆動するモータ(図示せず)と、
ケース2の一部をなすスクロールケーシング3bとを有
する周知のものである。そして、送風機3は、後述する
外気導入口4または内気導入口7から外気または内気を
導入して、ケース2内の空気流路に送風するようになっ
ている。
【0018】外気導入口4は、ケース2の上面において
車両前方側に形成されており、外気導入通路5を介して
送風機3の空気取り入れ口に連通している。外気導入通
路5中には、軸6aを中心に回動して外気導入通路5を
開閉する外気ドア6が設置されている。
【0019】内気導入口7は、ケース2の上面において
外気導入口4よりも車両後方側に形成されており、内気
導入通路8を介して送風機3の空気取り入れ口に連通し
ている。内気導入通路8中には、軸9aを中心に回動し
て内気導入通路8を開閉する内気ドア9が設置されてい
る。
【0020】送風機3よりも空気流れ下流側には、ケー
ス2内において送風機3よりも車両後方側の位置に、本
発明の冷却用熱交換器に相当する蒸発器10が配設され
ている。この蒸発器10は、図示しない圧縮機、凝縮
器、受液器、減圧器とともに周知の冷凍サイクルを構成
するものであって、内部を流れる冷媒が送風空気と熱交
換して送風空気を除湿冷却するものである。
【0021】蒸発器10よりも空気流れ下流側には、ケ
ース2内において蒸発器10よりも車両後方側の位置
に、本発明の加熱用熱交換器に相当するヒータコア11
が配設されている。このヒータコア11は、車両のエン
ジンの冷却水を熱源として、蒸発器10にて冷却された
冷風を再加熱するものである。
【0022】なお、ヒータコア11に流入するエンジン
冷却水の流量は、図示しない流量調整弁によって調整さ
れ、その流量調整弁によるエンジン冷却水の流量の調整
により加熱量が調整されるようになっている。
【0023】また、蒸発器10の空気流入面10aおよ
びヒータコア11の空気流入面11aは車両前方に面し
ており、蒸発器10の空気流出面10bおよびヒータコ
ア11の空気流出面11bは車両後方に面している。従
って、送風空気は、送風機3の出口から蒸発器10を通
ってヒータコア11を通過するまでは、車両前方から車
両後方に向かってほぼ直進する。
【0024】ここで、ケース2の上面において内気導入
口7よりも車両後方側に、デフロスタ開口部12が形成
されており、このデフロスタ開口部12に導入された送
風空気は、図示しないデフロスタダクトを介して車両の
前面窓ガラスに向けて吹き出される。
【0025】また、ケース2の車両後方側の面の上部に
前席用フェイス開口部13が形成されており、この前席
用フェイス開口部13に導入された送風空気は、図示し
ないフェイスダクトを介して車両幅方向の中央部から前
席乗員の上半身に向かって吹き出される。
【0026】ヒータコア11の空気流れ下流側には、ヒ
ータコア11を通過した送風空気をデフロスタ開口部1
2および前席用フェイス開口部13等に導く前席用温風
通路14が形成されている。
【0027】デフロスタ開口部12と前席用温風通路1
4とを結ぶデフロスタ通路16中には、軸17aを中心
に回動してデフロスタ通路16を開閉するデフロスタド
ア17が設置されている。
【0028】また、前席用フェイス開口部13と前席用
温風通路14とを連通させる前席用フェイス連通口18
には、軸19aを中心に回動して前席用フェイス連通口
18を開閉する前席用温風ドア19が設置されている。
【0029】蒸発器10よりも空気流れ下流側には、蒸
発器10で冷却された送風空気を、ヒータコア11をバ
イパスして前席用フェイス開口部13に導く前席用冷風
バイパス通路20が形成されている。この前席用冷風バ
イパス通路20は、ヒータコア11の下方側を車両後方
側に向かって延びた後、前席用温風通路14よりも車両
後方側を上方へ向かって延びて前席用フェイス開口部1
3に至っている。なお、前席用温風通路14と前席用冷
風バイパス通路20は、ケース2の一部をなす仕切壁2
1によって仕切られている。
【0030】前席用冷風バイパス通路20中には、軸2
2aを中心に回動して前席用冷風バイパス通路20の開
口度を調整する前席用冷風ドア22が設置されている。
この前席用冷風ドア22は、前席用冷風バイパス通路2
0を通って前席用フェイス開口部13に流れる冷風の量
を調整するものである。
【0031】ケース2において前席用温風通路14を区
画形成しているケース壁面のうち、車両幅方向側面のケ
ース壁面に、前席用サイドフェイス開口部23および前
席用フット開口部24が上下に並んで形成されている。
【0032】そして、前席用温風通路14に導入された
送風空気は、前席用サイドフェイス開口部23から図示
しないサイドフェイスダクトを介して計器盤の車両幅方
向両端部に導かれて車室内に吹き出される。なお、サイ
ドフェイスダクト内には、サイドフェイスダクト内の空
気流路を開閉する図示しないサイドフェイスドアが設置
されている。
【0033】また、前席用温風通路14に導入された送
風空気は、前席用フット開口部24から図示しないフッ
トダクトを介して前席乗員足元に向かって吹き出され
る。なお、フットダクト内には、フットダクト内の空気
流路を開閉する図示しないフットドアが設置されてい
る。
【0034】図3に示すように、ケース2の車両後方側
の面の下部には、前席用冷風バイパス通路20から分岐
して車両後方に向かって延びる後席用冷風通路25が形
成されており、この後席用冷風通路25の空気流れ下流
端である後席用冷風吹出口26には、車両後部座席まで
延びる図示しない後席用ダクトが接続されている。
【0035】そして、後席用冷風通路25中には、軸2
7aを中心に回動して後席用冷風通路25の開口度を調
整する後席用冷風ドア27が設置されており、この後席
用冷風ドア27により、後席用冷風通路25を流れる冷
風の量が調整される。
【0036】図4に示すように、ケース2には、前席用
温風通路14から分岐して車両後方に向かって延びる後
席用温風通路28が形成されており、この後席用温風通
路28の空気流れ下流端である後席用温風吹出口29に
は、前述した後席用ダクトが接続されている。後席用温
風通路28は、仕切壁21から前席用冷風バイパス通路
20およびケース2の車両後方側の面を貫通している。
【0037】そして、後席用温風通路28中には、軸3
0aを中心に回動して後席用温風通路28の開口度を調
整する後席用温風ドア30が設置されており、この後席
用温風ドア30により、後席用温風通路28を流れる温
風の量が調整される。
【0038】ところで、前述したようにケース2は多数
の分割ケース体から構成されており、後席用冷風通路2
5および後席用温風通路28が形成される部分は、図1
に示すように略対称形状の左右のケース2a、2bに分
割されている。
【0039】なお、図5ないし図8は右ケース2a単体
を示すもので、図5は右ケース2aの正面図、図6は図
5の右ケース2aの平面図、図7は図5の右ケース2a
の左側面図、図8は後席用冷風通路25および後席用温
風通路28部分を示す図7のC矢視図である。
【0040】そして、図1、図5、図8に示すように、
後席用冷風通路25と後席用温風通路28は、車両幅方
向に並べて配置されており、より詳細には、後席用冷風
通路25は、ケース2における車両幅方向の内側寄りに
配置され、後席用温風通路28は後席用冷風通路25よ
りもケース2における車両幅方向の外側寄りに配置され
ている。
【0041】また、図3、図4、図7に示すように、ケ
ース2にはヒータコア11を保持するヒータコア保持部
31が形成されている。また、左右のケース2a、2b
を成形する際、後席用冷風通路25と後席用温風通路2
8はスライドを用いて成形される。
【0042】なお、左右のケース2a、2b内には、ヒ
ータコア11、デフロスタドア17、前席用温風ドア1
9、前席用冷風ドア22、後席用冷風ドア27、および
後席用温風ドア30が収納される。
【0043】また、本実施形態の車両用空調装置は、前
席の吹出空気温度を設定する前席温度設定器、後席の吹
出空気温度を設定する後席温度設定器、後席空調の実行
または停止を設定する後席空調スイッチ等を備えてい
る。
【0044】次に、本実施形態の作動について説明す
る。送風機3を作動させると、内気または外気が吸入さ
れ、蒸発器10に向けて送風される。そして、蒸発器1
0において、送風空気は冷却されて冷風となる。
【0045】次いで、この冷風は、ヒータコア11側と
前席用冷風バイパス通路20とに分岐して流れ、ヒータ
コア11に流入した冷風はヒータコア11にて再加熱さ
れて温風となり、前席用温風通路14に流入する。
【0046】次に、各吹出モードでの空気流れについて
説明する。
【0047】まず、フェイスモード時は、デフロスタド
ア17はデフロスタ通路16を全閉し、フットドアはフ
ットダクト内の空気流路を全閉する。一方、サイドフェ
イスドアはサイドフェイスダクト内の空気流路を全開
し、前席用冷風ドア22は前席用冷風バイパス通路20
を全開する。
【0048】そして、クールダウン時には、前席用温風
ドア19は前席用フェイス連通口18を全閉し、これに
より、蒸発器10で冷却された冷風を前席用冷風バイパ
ス通路20を介して前席用フェイス開口部13に導き、
前席用フェイス開口部13およびフェイスダクトを介し
て冷風のみを車室内に吹き出して前席側を急速冷房す
る。
【0049】また、前席用温風通路14に導入された送
風空気が、前席用サイドフェイス開口部23およびサイ
ドフェイスダクトを介して車室内に吹き出される。な
お、クールダウン時には、ヒータコア11へのエンジン
冷却水の流入を停止するため、サイドフェイスダクトを
介して車室内に吹き出される空気は冷風である。
【0050】一方、クールダウン以外の冷房時には、前
席用温風ドア19は前席用フェイス連通口18を半開
し、これにより、ヒータコア11にて再加熱された温風
を前席用温風通路14を介して前席用フェイス開口部1
3に導くと共に、前席用冷風バイパス通路20を介して
前席用フェイス開口部13に冷風を導き、前席用フェイ
ス開口部13およびフェイスダクトを介して温風と冷風
とを車室内に吹き出して前席側を冷房する。また、前席
用温風通路14に導入された送風空気を、前席用サイド
フェイス開口部23およびサイドフェイスダクトを介し
て車室内に吹き出す。
【0051】次に、バイレベルモード時は、デフロスタ
ドア17はデフロスタ通路16を全閉し、サイドフェイ
スドアはサイドフェイスダクト内の空気流路を全閉し、
フットドアはフットダクト内の空気流路を全開し、前席
用冷風ドア22は前席用冷風バイパス通路20を全開
し、前席用温風ドア19は前席用フェイス連通口18を
半開する。
【0052】従って、前席用温風通路14および前席用
冷風バイパス通路20を介して前席用フェイス開口部1
3に送風空気が導かれ、前席用フェイス開口部13およ
びフェイスダクトを介して送風空気が車室内に吹き出さ
れる。また、それと同時に、前席用温風通路14に導入
された送風空気が、前席用フット開口部24およびフッ
トダクトを介して車室内に吹き出される。
【0053】次に、フットモード時には、デフロスタド
ア17はデフロスタ通路16を全閉し、サイドフェイス
ドアはサイドフェイスダクト内の空気流路を全閉し、前
席用温風ドア19は前席用フェイス連通口18を全閉
し、前席用冷風ドア22は前席用冷風バイパス通路20
を全閉し、フットドアはフットダクト内の空気流路を全
開する。
【0054】従って、前席用温風通路14に導入された
送風空気が、前席用フット開口部24およびフットダク
トを介して車室内に吹き出される。
【0055】次に、フット・デフロスタモード時には、
サイドフェイスドアはサイドフェイスダクト内の空気流
路を全閉し、前席用温風ドア19は前席用フェイス連通
口18を全閉し、前席用冷風ドア22は前席用冷風バイ
パス通路20を全閉し、フットドアはフットダクト内の
空気流路を全開し、デフロスタドア17はデフロスタ通
路16を全開する。
【0056】従って、前席用温風通路14に導入された
送風空気が、前席用フット開口部24およびフットダク
トを介して車室内に吹き出されると共に、デフロスタ通
路16、デフロスタ開口部12、およびデフロスタダク
トを介して車室内に吹き出される。
【0057】次に、デフロスタモード時には、サイドフ
ェイスドアはサイドフェイスダクト内の空気流路を全閉
し、前席用温風ドア19は前席用フェイス連通口18を
全閉し、前席用冷風ドア22は前席用冷風バイパス通路
20を全閉し、フットドアはフットダクト内の空気流路
を全閉し、デフロスタドア17はデフロスタ通路16を
全開する。
【0058】従って、前席用温風通路14に導入された
送風空気が、デフロスタ通路16、デフロスタ開口部1
2、およびデフロスタダクトを介して車室内に吹き出さ
れる。
【0059】ところで、後席空調スイッチにより後席空
調を停止するモードが選択されている場合は、後席用冷
風ドア27により後席用冷風通路25を全閉すると共
に、後席用温風ドア30により後席用温風通路28を全
閉することにより、後席への送風を停止する。
【0060】一方、後席空調スイッチにより後席空調を
実行するモードが選択されている場合は、後席用冷風通
路25および後席用温風通路28の少なくとも一方が開
かれ、後席用ダクトを介して車両後部座席に向けて空気
が吹き出される。
【0061】この際、後席用冷風通路25を流れる冷風
の量を後席用冷風ドア27により調整し、後席用温風通
路28を流れる温風の量を後席用温風ドア30により調
整することにより、後部座席に吹き出される空気の温度
が調整される。
【0062】本実施形態よると、後席専用の熱交換器を
持たない車両用空調装置において、前後席の吹出空気温
度を独立に制御することが可能である。そして、後席用
冷風通路25と後席用温風通路28を車両幅方向に並べ
て配置しているため、空調ユニット1の上下方向寸法の
短縮化を図ることができ、空調ユニット1の設置位置の
上下寸法が小さい車両に適したものとすることができ
る。
【0063】また、ヒータコア11に流入するエンジン
冷却水流量を調整して空気温度を調整する形式のため、
ヒータコア11を通過する温風とヒータコア11をバイ
パスする冷風との風量割合を調整して空気温度を調整す
るエアミックスドアが不要であり、従って、空調ユニッ
ト1の小型化を図ることができる。
【0064】また、後席用冷風ドア27と後席用温風ド
ア30の開度調整により後席の吹出空気温度を制御する
ことができると共に、後席用冷風ドア27と後席用温風
ドア30を共に全閉することにより後席への送風を停止
することができる。
【0065】(第2実施形態)第1実施形態では、図9
に示すように、後席用冷風通路25をケース2における
車両幅方向の内側寄りに配置し、後席用温風通路28を
後席用冷風通路25よりもケース2における車両幅方向
の外側寄りに配置したが、図10に示す第2実施形態で
は、後席用温風通路28をケース2における車両幅方向
の内側寄りに配置し、後席用冷風通路25を後席用温風
通路28よりもケース2における車両幅方向の外側寄り
に配置している。
【0066】本実施形態においても、後席用冷風通路2
5と後席用温風通路28を車両幅方向に並べて配置して
いるため、空調ユニット1の上下方向寸法の短縮化を図
ることができ、空調ユニット1の設置位置の上下寸法が
小さい車両に適したものとすることができる。
【0067】但し、本実施形態のように後席用温風通路
28を後席用冷風通路25よりもケース2における車両
幅方向の内側寄りに配置した場合、前席用冷風バイパス
通路20は後席用温風通路28を避けて配置しなければ
ならないため、この部分が車両幅方向に広がった構造に
なる。
【0068】また、ケース2の構成が複雑になって、ケ
ース成形時にアンダカット部が多くなり、ケース2の分
割数が多くなってしまう。そのため、後席用冷風通路2
5および後席用温風通路28が形成される部分のケース
は、第1実施形態では左右のケース2a、2bで構成す
ることが可能であったが、本実施形態の場合、4つのケ
ース2c〜2fに分割する必要がある。
【0069】(他の実施形態)上述の実施形態では、ヒ
ータコア11に流入するエンジン冷却水流量を調整して
空気温度を調整する、いわゆる温水流量調整式の車両用
空調装置について述べたが、冷風と温風の風量割合をエ
アミックスドアにより調整して空気温度を調整する、い
わゆるエアミックス式の車両用空調装置にも本発明は適
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の
空調ユニット1の正面図である。
【図2】図1の空調ユニット1の左側面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図1の右ケース2a単体の正面図である。
【図6】図5の右ケース2aの平面図である。
【図7】図5の右ケース2aの左側面図である。
【図8】図7のC矢視図である。
【図9】第1実施形態の空調ユニット1の模式的な正面
図である。
【図10】第2実施形態の空調ユニット1の模式的な正
面図である。
【符号の説明】
2…ケース、10…蒸発器(冷却用熱交換器)、11…
ヒータコア(加熱用熱交換器)、13…前席用開口部、
14…前席用温風通路、20…前席用冷風バイパス通
路、21…仕切壁、25…後席用冷風通路、26、29
…後席用吹出口、28…後席用温風通路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流路を形成するケース(2)と、 送風空気を冷却する冷却用熱交換器(10)と、 前記冷却用熱交換器(10)の下流側に設けられ、前記
    冷却用熱交換器(10)で冷却された送風空気を再加熱
    する加熱用熱交換器(11)と、 送風空気を前席側へ吹き出す前席用開口部(13)と、 前記加熱用熱交換器(11)を通過した送風空気を前記
    前席用開口部(13)に導く前席用温風通路(14)
    と、 前記冷却用熱交換器(10)で冷却された送風空気を、
    前記加熱用熱交換器(11)をバイパスし前記前席用温
    風通路(14)よりも車両後方側を通って前記前席用開
    口部(13)に導く前席用冷風バイパス通路(20)
    と、 前記加熱用熱交換器(11)よりも車両後方側に配置さ
    れて、前記前席用冷風バイパス通路(20)と前記前席
    用温風通路(14)とを仕切る仕切壁(21)と、 送風空気を後席側へ吹き出す後席用吹出口(26、2
    9)と、 前記前席用冷風バイパス通路(20)から前記後席用吹
    出口(26)に送風空気を導く後席用冷風通路(25)
    と、 前記前席用温風通路(14)から前記後席用吹出口(2
    9)に送風空気を導く後席用温風通路(28)とを備
    え、 前記後席用冷風通路(25)と前記後席用温風通路(2
    8)は、車両幅方向に並べて配置されていることを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記後席用温風通路(28)は、前記後
    席用冷風通路(25)よりも、前記ケース(2)におけ
    る車両幅方向の外側寄りに配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱用熱交換器(11)は、エンジ
    ン冷却水を熱源として送風空気を加熱するものであり、
    前記加熱用熱交換器(11)に流入するエンジン冷却水
    の流量の調整により送風空気の加熱量が調整されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記後席用冷風通路(25)を開閉する
    後席用冷風ドア(27)と、前記後席用温風通路(2
    8)を開閉する後席用温風ドア(30)とを備えること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
    車両用空調装置。
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